JP5654652B1 - コンクリート中空スラブの施工方法及びそれに用いられる埋込体 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、(特許文献1)、(特許文献2)には、直方体状や球体の上下を平行面で切り取った形状のように、上面に一定の平面を持つ埋込体を埋設するコンクリート中空スラブ工法として、下端鉄筋、上端鉄筋等のスラブ鉄筋工事の終了後に、埋込体を上下端鉄筋間の空間に配置する工法が開示されている。
これらの工法では、スラブ鉄筋工事が終了したのちに、埋込体を配置するため、下部の埋込体を受ける固定筋類は、スラブ鉄筋工事において、下端鉄筋配筋時に同時に配筋される。また、上端鉄筋を配筋した後に、埋込体の上面を固定するために、上端鉄筋の下面に、長い固定筋を差し込むことや、ある一定の長さの押さえ金具を挿入することが、困難であり、作業性も悪いため、埋込体を固定する固定筋や押さえ金具の類を上端鉄筋の上から配置し、上端鉄筋の上面で結束して埋込体を押さえ込むという固定方法が取られている。
(1)(特許文献1)、(特許文献2)のように、上端鉄筋の上面に固定筋を乗せ、固定筋で埋込体を押さえて、固定鉄筋と上端鉄筋を結束線で結束するという固定方法では、結束線の力で埋込体の傾きや横移動を防止することは難しく、コンクリート打設時のコンクリート圧力と埋込体の浮力により、結束線が破断し、埋込体の傾きや横移動が発生している。これにより、埋込体のコンクリートとのかぶり厚さが確保できず、スラブの耐力が不足し易くなるという課題を有していた。
(2)また、直方体状や球体の上下を平行面で切り取った形状のように、上面に一定の平面を持つ(特許文献1)、(特許文献2)の埋込体は、コンクリートとのかぶり厚さの確保ができないため、その上面に構造設計上必要なひび割れ防止筋や構造鉄筋を配置することができないという課題を有していた。
(3)さらに、(特許文献1)、(特許文献2)の上端鉄筋の上面側に配置した固定鉄筋や押さえ金具で埋込体を抑え込む方法では、コンクリートの打設圧力で結束線切れを起こすことにより、埋込体への押さえこみ不足が生じ、埋込体が傾いたり、横移動したりして、上端鉄筋からはみ出すことがあるため、コンクリート打設時の埋込体の補修作業者を常時必要とし、施工性、省力性に欠けるという課題を有していた。
(4)また、従来の埋込体の形状は、直方体状や立方体状そのままであるため、輸送時及び工場内や現場での在庫時の省スペース化、スタック安定性の改善が求められていた。
本発明の請求項1に記載のコンクリート中空スラブの施工方法は、型枠内の下端鉄筋と上端鉄筋によって格子状に仕切られた空間内に埋込体が配設され、コンクリートが打設されるコンクリート中空スラブの施工方法であって、前記下端鉄筋を格子状に配筋する下端鉄筋配筋工程と、隣接する前記下端鉄筋の間に前記埋込体の下面側を支持する下部固定筋を配筋する下部固定筋配筋工程と、前記埋込体の上面側を固定するための上部固定筋を前記下端鉄筋又は前記下部固定筋の上に仮置きする上部固定筋仮置き工程と、前記上端鉄筋を格子状に配筋する上端鉄筋配筋工程と、前記空間内の前記下部固定筋の上に前記埋込体を設置する埋込体設置工程と、前記上部固定筋を前記埋込体と前記上端鉄筋の間に係合させる上部固定筋係合工程と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用、効果を有する。
(1)下端鉄筋を格子状に配筋する下端鉄筋配筋工程と、隣接する下端鉄筋の間に埋込体の下面側を支持する下部固定筋を配筋する下部固定筋配筋工程を有するので、下部固定筋の要所を下端鉄筋で支持することができ、後工程の埋込体設置工程で、空間内の下部固定筋の上に埋込体を設置した際に、埋込体を下端鉄筋と下部固定筋で確実に支持することができ、埋込体の支持安定性に優れる。
(2)上端鉄筋を格子状に配筋する上端鉄筋配筋工程の前に、埋込体の上面側を固定するための上部固定筋を下端鉄筋又は下部固定筋の上に仮置きする上部固定筋仮置き工程を有するので、上端鉄筋配筋工程や埋込体設置工程の後から、埋込体の上面側を固定するための上部固定筋を上端鉄筋の下方に差込む必要がなく、施工性に優れる。
(3)上部固定筋仮置き工程により、埋込体の上面側を固定するための上部固定筋を予め下端鉄筋又は下部固定筋の上に仮置きすることができるので、後工程の上部固定筋係合工程では、下端鉄筋又は下部固定筋の上に仮置きされた上部固定筋を持ち上げて、埋込体の外側から上部固定筋をスライドさせるようにして埋込体と上端鉄筋の間に簡単に挿通して係合させることができ、施工性に優れる。
(4)上部固定筋係合工程において、上部固定筋を埋込体と上端鉄筋の間に係合させることができるので、上部固定筋の上面側を上端鉄筋で確実かつ強固に固定することができ、上部固定筋と上端鉄筋を結束する結束線が破断したとしても、埋込体が浮き上がることはなく、埋込体の押さえ込み不足が発生せず、埋込体の固定の確実性、安定性に優れる。
(5)埋込体が、下端鉄筋の上に配設された下部固定筋と、上端鉄筋の下に配設された上部固定筋の間に配置されることにより、埋込体を下端鉄筋及び上端鉄筋全体で挟み込んで強固に固定することができ、埋込体の傾き、横移動、浮き上がりなどの発生を防止することができるので、埋込体のコンクリートとのかぶり厚さを確保して、十分な耐力を得ることができ、高精度で安定した品質のコンクリート中空スラブを形成することができると共に、コンクリート打設時の埋込体の補修作業も不要で、施工性、省力性に優れる。
また、埋込体は、比重がコンクリートの比重に対し十分に小さいものが用いられ、例えばプラスチック発泡体、無機発泡体、プラスチック中空成形体等が好適に用いられる。
プラスチック発泡体としては、例えばポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン(共重合体を含む)、ポリエチレン/ポリスチレン複合樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、アクリロニトリル/スチレン共重合体、ポリウレタン等の発泡体を用いることができる。
無機発泡体としては、例えばALC、ガラス、パーライトなどのフォームブロック体を用いることができる。
プラスチック中空成形体の材料としては、例えばポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン樹脂の他、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート等を用いることができる。
埋込体の大きさは、スラブ厚さ、配筋量及び主筋のコンクリートのかぶり厚の規定等から決定されるが、直方体状に形成する場合は、縦100mm×横100mm×高さ100mm〜縦500mm×横500mm×高さ250mm程度のものが好適に用いられる。
下部固定筋配筋工程において、隣接する下端鉄筋の間に配筋する下部固定筋の数や配置は、適宜、選択することができる。例えば、下部固定筋は縦方向のみに配置してもよいし、横方向のみに配置してもよい。このとき、1つの空間に対して2本の下部固定筋を平行に配置した場合は、埋込体の下面を前後又は左右の2箇所で支持することができ、支持の安定性に優れる。
上部固定筋係合工程において、埋込体と上端鉄筋の間に係合させる上部固定筋の数は1本でも2本でもよいが、2本の上部固定筋を平行に配置した場合は、埋込体の上面を前後又は左右の2箇所で押さえることができ、埋込体の傾きや横移動を確実に防止することができ、固定の安定性に優れる。
尚、下端鉄筋配筋工程と、上端鉄筋配筋工程は従来と同様に行われる。下端鉄筋と上端鉄筋は主筋支持体(鉄筋用スペーサ)により略一定の間隔に保持され空間が形成される。
この構成により、請求項1の作用、効果に加え、以下のような作用、効果を有する。
(1)上部固定筋係合工程において、上部固定筋が、埋込体の上面に切り欠き状に形成された上部固定筋受け段差部に係合されるので、上端鉄筋と埋込体の上部固定筋受け段差部の間に挟まれた上部固定筋により、埋込体の横移動を効果的に防止することができ、埋込体の固定安定性に優れる。
(2)上部固定筋受け段差部が埋込体の上面に切り欠き状に形成されているので、上部固定筋を埋込体の外側からスライドさせるようにして係合させる際に、上部固定筋が上部固定筋受け段差部に面する凸部の側面に当接して容易に位置決めすることができ、作業性に優れる。
ここで、上部固定筋受け段差部が、埋込体の上面の両側部に形成されている場合、両側の上部固定筋受け段差部と上部固定筋受け段差部の間に形成される凸部を2本の上部固定筋により、両側から挟むようにして固定することができ、埋込体の横移動を確実に防止することができる。
この構成により、請求項1又は2の作用、効果に加え、以下のような作用、効果を有する。
(1)埋込体設置工程において、下部固定筋が、埋込体の下面に形成された下部固定筋受け溝に嵌合されるので、埋込体を下部固定筋で確実に支持して、埋込体の横移動を防止することができ、埋込体の支持安定性に優れる。
この構成により、請求項1乃至3の内いずれか1項の作用、効果に加え、以下のような作用、効果を有する。
(1)下部固定筋と上部固定筋が直交して配設されることにより、埋込体の前後方向及び左右方向の移動を確実に防止することができ、埋込体の固定の確実性、安定性に優れる。
この構成により、以下のような作用、効果を有する。
(1)下面に形成され下部固定筋が嵌合される下部固定筋受け溝を有するので、下部固定筋受け溝に下部固定筋を嵌合させるだけで、埋込体を所定の位置に固定して位置ずれを防止することができ、固定安定性に優れる。
(2)下面に下部固定筋受け溝が形成されているので、埋込体を下部固定筋の上に置いて下方に押し下げるだけで下部固定筋受け溝に下部固定筋を嵌合させて位置決め固定することができ、施工性に優れる。
(3)上面に切り欠き状に形成され上部固定筋が係合される上部固定筋受け段差部を有するので、上部固定筋受け段差部に上部固定筋を係合させるだけで、埋込体を所定の位置に固定して位置ずれを防止することができ、固定安定性に優れる。
(4)上面に上部固定筋受け段差部が形成されているので、上部固定筋を埋込体の外側からスライドさせるようにして、上端鉄筋と上部固定筋受け段差部の間に容易に係合させることができ、施工性に優れる。
(5)下部固定筋受け溝に嵌合される下部固定筋と、上部固定筋受け段差部に係合される上部固定筋により、埋込体を上下から挟んで固定することができ、埋込体の傾きや縦横の移動を防止することができるので、コンクリート打設時の埋込体の補修作業が不要で、施工性、省力性に優れる。
下部固定筋受け溝の数や配置は、埋込体の形状や大きさなどによって、適宜、選択することができるが、少なくとも2本の下部固定筋受け溝を形成することにより、埋込体の下面を確実に支持することができ、支持の安定性に優れる。
上部固定筋受け段差部は、上部固定筋を係合できるものであればよく、その深さ(高さ)や幅は、係合させる上部固定筋の寸法に応じて適宜、選択することができる。上部固定筋受け段差部の深さ(高さ)を上部固定筋の直径(高さ方向寸法)とほぼ同等に形成した場合、上端鉄筋の底面部と上部固定筋受け段差部の底面部との間に形成される隙間が、上部固定筋の直径(高さ方向寸法)とほぼ同等になり、埋込体と上部固定筋及び上端鉄筋を確実に接触させることができ、固定の確実性に優れる。
上部固定筋受け段差部は、1箇所又は2箇所に形成することができるが、2つの上部固定筋受け段差部を埋込体の上面の両側部に対向配置することが好ましい。2つの上部固定筋受け段差部の間に凸部を形成することができ、各々の上部固定筋受け段差部に係合される2本の上部固定筋により、凸部を両側から挟むようにして固定して、埋込体の横方向の位置ずれを確実に防止することができ、固定安定性に優れるためである。
尚、コンクリート中空スラブの構造設計上、埋込体の容積調整が必要な場合、下面の下部固定筋受け溝の深さや上部固定筋受け段差部の深さ(高さ)を下部固定筋の直径(高さ方向寸法)や上部固定筋の直径(高さ方向寸法)よりも大きめに形成することで、コンクリート打設時に埋込体を浮き上がらせて固定することができ、設計自在性に優れる。
この構成により、請求項5の作用、効果に加え、以下のような作用、効果を有する。
(1)下部固定筋受け溝と上部固定筋受け段差部が直交して形成されることにより、下部固定筋受け溝に嵌合される下部固定筋と、上部固定筋受け段差部に係合される上部固定筋により、埋込体の前後方向及び左右方向の移動を確実に防止することができ、固定の確実性、安定性に優れる。
この構成により、請求項5又は6の作用、効果に加え、以下のような作用、効果を有する。
(1)上面又は下面の少なくともいずれか一方に形成された配筋用凹部を有することにより、埋込体の上面や下面におけるコンクリートのかぶり厚さを確保して、ひび割れ防止筋や構造鉄筋を配置することができ、汎用性、構造設計の自在性に優れる。
(2)配筋用凹部を有することにより、パンチングシャーを強化することができ、コンクリート中空スラブが共振し難く、遮音性に優れる。
ここで、配筋用凹部は、コンクリート中空スラブの構造設計上の必要に応じて、適宜、形成することができる。配筋用凹部の形状や大きさは、適宜、選択することができるが、半円筒形に形成したものが好適に用いられる。
この構成により、請求項5乃至7の内いずれか1項の作用、効果に加え、以下のような作用、効果を有する。
(1)上面に形成された凸部と、下面に形成された嵌合凹部を有するので、一方の埋込体の嵌合凹部に他方の埋込体の凸部を嵌合させて、複数の埋込体を容易に積み重ねることができ、荷崩れや嵩張りを防止して、輸送時、及び、工場内や現場での在庫時の省スペース性、スタック安定性に優れる。
ここで、凸部は埋込体の上面に適宜、形成することができるが、上部固定筋受け段差部を形成した残りの部分を凸部として利用することにより、生産性、省スペース性に優れる。尚、嵌合凹部は凸部の形状と位置に対応させて、適宜、形成することができる。
本発明の実施の形態1におけるコンクリート中空スラブの施工方法及びそれに用いられる埋込体について、以下図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。
図1は実施の形態1のコンクリート中空スラブの施工方法で形成されるコンクリート中空スラブのコンクリート打設前の状態を示す模式斜視図である。
図1中、1は実施の形態1におけるコンクリート中空スラブの施工方法で形成されるコンクリート打設前のコンクリート中空スラブ、2はスラブ下部の型枠板、3は型枠板2の要所に配設されたコンクリート中空スラブ1の主筋支持体、5a,5bは要所を主筋支持体3で支持され縦横45cm程度の格子状に配筋されたコンクリート中空スラブの下端鉄筋、6a,6bは要所を主筋支持体3で支持され縦横45cm程度の格子状に配筋されたコンクリート中空スラブの上端鉄筋、7aは隣接する縦方向の下端鉄筋5aの間に下端鉄筋5aと平行に2本ずつ配筋され後述する埋込体8の下面側を支持する下部固定筋、7bは隣接する横方向の上端鉄筋6bの間に上端鉄筋6bと平行に2本ずつ配設され後述する埋込体8と上端鉄筋6aの間に係合する上部固定筋、8はポリスチレン等の合成樹脂からなる発泡体で縦横30cm程度の略直方体状に形成され下端鉄筋5a,5bと上端鉄筋6a,6bによって格子状に仕切られた空間内に配設された埋込体、9a,9bは埋込体8の下面及び上面に配筋されたひび割れ防止筋などの補助鉄筋、10は上端側のフック部を上端鉄筋6a,6bに引っ掛けて下端側を型枠板2に固定することにより埋込体8に対して下端鉄筋5a,5b及び上端鉄筋6a,6b全体で浮き上がりを防止する浮止め金具である。
尚、本実施の形態では、下端鉄筋5aと平行な方向を縦方向(前後方向)とし、下端鉄筋5bと平行な方向を横方向(左右方向)とする。
図2は実施の形態1のコンクリート中空スラブの施工方法に用いられる埋込体の下面側模式斜視図であり、図3は実施の形態1のコンクリート中空スラブの施工方法に用いられる埋込体の上面側模式斜視図である。
図2中、8aは埋込体8の下面に形成され下部固定筋7aが嵌合される2本の下部固定筋受け溝、8bは埋込体8の下面の中央部に形成された嵌合凹部、8cは埋込体8の下面中央部に嵌合凹部8bより深く半円筒状に形成された配筋用凹部である。
図3中、8dは埋込体8の上面の両側部に切り欠き状に形成され上部固定筋7bが係合される上部固定筋受け段差部、8eは埋込体8の上面の両側部に上部固定筋受け段差部8dを形成することにより埋込体8の上面の中央部に形成された凸部、8fは埋込体8の下面中央部に凸部8eと直交して半円筒状に形成された配筋用凹部である。
また、配筋用凹部8c、8fは、コンクリート中空スラブの構造設計上の必要に応じて、適宜、形成することができる。配筋用凹部8c、8fの形状や大きさは、本実施の形態に限定されるものではなく、適宜、選択することができる。
図4は実施の形態1のコンクリート中空スラブの施工方法における上端鉄筋配筋工程後の状態を示す模式斜視図であり、図5は実施の形態1のコンクリート中空スラブの施工方法における埋込体設置工程及び上部固定筋係合工程を示す模式斜視図であり、図6は実施の形態1のコンクリート中空スラブの施工方法で形成されるコンクリート中空スラブにおける埋込体の配置状態を示す要部模式正面図であり、図7は実施の形態1のコンクリート中空スラブの施工方法で形成されるコンクリート中空スラブにおける埋込体の配置状態を示す要部模式側面図である。
次に、下部固定筋配筋工程において、隣接する下端鉄筋5a,5aの間に2本ずつ埋込体8の下面側を支持する下部固定筋7aを配筋する。下部固定筋7aは下端鉄筋5bの上に下端鉄筋5aと平行に配置し、交差部を結束して固定する。
次に、上部固定筋仮置き工程において、埋込体8の上面側を固定するための上部固定筋7bを下端鉄筋5aの上に仮置きする。このとき、上部固定筋7bは隣接する下端鉄筋5b,5bの間に下部固定筋7aと直交するように2本ずつ配置するが、後工程の埋込体設置工程で埋込体8を下部固定筋7aの上に設置する際に邪魔にならないように下端鉄筋5bのすぐ側に配置しておくことが好ましい。
次に、上端鉄筋配筋工程において、主筋支持体3を用いて上端鉄筋6a,6bを格子状に配筋する。このとき、横方向の上端鉄筋6bの上に縦方向の上端鉄筋6aが直交するように配置し、交差部を結束して固定する。
以上のようにして、図4に示した上端鉄筋配筋工程後の状態が得られる。
次に、上部固定筋係合工程において、上部固定筋仮置き工程で予め下部固定筋7aと直交方向に置かれていた上部固定筋7bを図5の縦方向の手前側に示したように上方に持ち上げ、埋込体8の外側から中央側へスライドさせるようにして、図5の縦方向の奥側に示したように埋込体8と上端鉄筋6aの間に嵌着させる。そして、埋込体8を下部固定筋7aと上部固定筋7bで挟み込んだ後、上部固定筋7bと上端鉄筋6aの交差部を結束して、埋込体8を固定する。
最後に、ひび割れ防止筋などの補助鉄筋9bを上端鉄筋6bの上から配置して交差部を結束し、図1に示したコンクリート中空スラブ1が得られる。尚、必要に応じて、下端鉄筋5bと上端鉄筋6bの長手方向の途中を連結して下端鉄筋5bと上端鉄筋6bの間隔を保持する高さ保持筋などを配設してもよい。
また、図7に示すように、上端鉄筋6aの下面と埋込体8の上面の上部固定筋受け段差部8dで囲まれた隙間に上部固定筋7bがはめ込まれて係合することにより、上部固定筋7bを介して上端鉄筋6a,6b全体で埋込体8を押さえ込むことができ、前後方向の横移動及び浮き上がりが防止される。
尚、構造設計において、埋込体8の上下面にひび割れ防止筋等の補助鉄筋9a,9bの配筋が必要な場合は、図6、図7に示すように、配筋用凹部8c、8fの位置に配筋することができる。
(1)下端鉄筋を格子状に配筋する下端鉄筋配筋工程と、隣接する下端鉄筋の間に埋込体の下面側を支持する下部固定筋を配筋する下部固定筋配筋工程を有するので、下部固定筋の要所を下端鉄筋で支持することができ、後工程の埋込体設置工程で、空間内の下部固定筋の上に埋込体を設置した際に、埋込体を下端鉄筋と下部固定筋で確実に支持することができ、埋込体の支持安定性に優れる。
(2)上端鉄筋を格子状に配筋する上端鉄筋配筋工程の前に、埋込体の上面側を固定するための上部固定筋を下端鉄筋又は下部固定筋の上に仮置きする上部固定筋仮置き工程を有するので、上端鉄筋配筋工程や埋込体設置工程の後から、埋込体の上面側を固定するための上部固定筋を上端鉄筋の下方に差込む必要がなく、施工性に優れる。
(3)上部固定筋仮置き工程により、埋込体の上面側を固定するための上部固定筋を予め下端鉄筋又は下部固定筋の上に仮置きすることができるので、後工程の上部固定筋係合工程では、下端鉄筋又は下部固定筋の上に仮置きされた上部固定筋を持ち上げて、埋込体の外側から上部固定筋をスライドさせるようにして埋込体と上端鉄筋の間に簡単に係合させることができ、施工性に優れる。
(4)上部固定筋係合工程において、上部固定筋を埋込体と上端鉄筋の間に係合させることができるので、上部固定筋の上面側を上端鉄筋で確実かつ強固に固定することができ、上部固定筋と上端鉄筋を結束する結束線が破断したとしても、埋込体が浮き上がることはなく、埋込体の押さえ込み不足が発生せず、埋込体の固定の確実性、安定性に優れる。
(5)埋込体が、下端鉄筋の上に配設された下部固定筋と、上端鉄筋の下に配設された上部固定筋の間に配置されることにより、埋込体を下端鉄筋及び上端鉄筋全体で挟み込んで強固に固定することができ、埋込体の傾き、横移動、浮き上がりなどの発生を防止することができるので、埋込体のコンクリートとのかぶり厚さを確保して、十分な耐力を得ることができ、高精度で安定した品質のコンクリート中空スラブを形成することができると共に、コンクリート打設時の埋込体の補修作業も不要で、施工性、省力性に優れる。
(6)上部固定筋係合工程において、上部固定筋が、埋込体の上面に切り欠き状に形成された上部固定筋受け段差部に係合されるので、上端鉄筋と埋込体の上部固定筋受け段差部の間に挟まれた上部固定筋により、埋込体の横移動を効果的に防止することができ、埋込体の固定安定性に優れる。
(7)上部固定筋受け段差部が埋込体の上面に切り欠き状に形成されているので、上部固定筋を埋込体の外側からスライドさせるようにして係合させる際に、上部固定筋が上部固定筋受け段差部に面する凸部の側面に当接して容易に位置決めすることができ、作業性に優れる。
(8)埋込体設置工程において、下部固定筋が、埋込体の下面に形成された下部固定筋受け溝に嵌合されるので、埋込体を下部固定筋で確実に支持して、埋込体の横移動を防止することができ、埋込体の支持安定性に優れる。
(9)下部固定筋と上部固定筋が直交して配設されることにより、埋込体の前後方向及び左右方向の移動を確実に防止することができ、埋込体の固定の確実性、安定性に優れる。
以上のように構成された実施の形態1のコンクリート中空スラブの施工方法及びそれに用いられる埋込体は、以下の作用を有する。
(1)下面に形成され下部固定筋が嵌合される下部固定筋受け溝を有するので、下部固定筋受け溝に下部固定筋を嵌合させるだけで、埋込体を所定の位置に固定して位置ずれを防止することができ、固定安定性に優れる。
(2)下面に下部固定筋受け溝が形成されているので、埋込体を下部固定筋の上に置いて下方に押し下げるだけで下部固定筋受け溝に下部固定筋を嵌合させて位置決め固定することができ、施工性に優れる。
(3)上面に切り欠き状に形成され上部固定筋が係合される上部固定筋受け段差部を有するので、上部固定筋受け段差部に上部固定筋を係合させるだけで、埋込体を所定の位置に固定して位置ずれを防止することができ、固定安定性に優れる。
(4)上面に上部固定筋受け段差部が形成されているので、上部固定筋を埋込体の外側からスライドさせるようにして、上端鉄筋と上部固定筋受け段差部の間に容易に係合させることができ、施工性に優れる。
(5)下部固定筋受け溝に嵌合される下部固定筋と、上部固定筋受け段差部に係合される上部固定筋により、埋込体を上下から挟んで固定することができ、埋込体の傾きや縦横の移動を防止することができるので、コンクリート打設時の埋込体の補修作業が不要で、施工性、省力性に優れる。
(6)下部固定筋受け溝と上部固定筋受け段差部が直交して形成されることにより、下部固定筋受け溝に嵌合される下部固定筋と、上部固定筋受け段差部に係合される上部固定筋により、埋込体の前後方向及び左右方向の移動を確実に防止することができ、固定の確実性、安定性に優れる。
(7)上面又は下面の少なくともいずれか一方に形成された配筋用凹部を有することにより、埋込体の上面や下面におけるコンクリートのかぶり厚さを確保して、ひび割れ防止筋や構造鉄筋を配置することができ、汎用性、構造設計の自在性に優れる。
(8)配筋用凹部を有することにより、パンチングシャーを強化することができ、コンクリート中空スラブが共振し難く、遮音性に優れる。
(9)上面に形成された凸部と、下面に形成された嵌合凹部を有するので、一方の埋込体の嵌合凹部に他方の埋込体の凸部を嵌合させて、複数の埋込体を容易に積み重ねることができ、荷崩れや嵩張りを防止して、輸送時、及び、工場内や現場での在庫時の省スペース性、スタック安定性に優れる。
2 型枠板
3 主筋支持体
5a,5b 下端鉄筋
6a,6b 上端鉄筋
7a 下部固定筋
7b 上部固定筋
8 埋込体
8a 下部固定筋受け溝
8b 嵌合凹部
8c 配筋用凹部
8d 上部固定筋受け段差部
8e 凸部
8f 配筋用凹部
9a,9b 補助鉄筋
10 浮止め金具
Claims (8)
- 型枠内の下端鉄筋と上端鉄筋によって格子状に仕切られた空間内に埋込体が配設され、コンクリートが打設されるコンクリート中空スラブの施工方法であって、
前記下端鉄筋を格子状に配筋する下端鉄筋配筋工程と、隣接する前記下端鉄筋の間に前記埋込体の下面側を支持する下部固定筋を配筋する下部固定筋配筋工程と、前記埋込体の上面側を固定するための上部固定筋を前記下端鉄筋又は前記下部固定筋の上に仮置きする上部固定筋仮置き工程と、前記上端鉄筋を格子状に配筋する上端鉄筋配筋工程と、前記空間内の前記下部固定筋の上に前記埋込体を設置する埋込体設置工程と、前記上部固定筋を前記埋込体と前記上端鉄筋の間に係合させる上部固定筋係合工程と、を備えたことを特徴とするコンクリート中空スラブの施工方法。 - 前記上部固定筋係合工程において、前記上部固定筋が、前記埋込体の上面に切り欠き状に形成された上部固定筋受け段差部に係合されることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート中空スラブの施工方法。
- 前記埋込体設置工程において、前記下部固定筋が、前記埋込体の下面に形成された下部固定筋受け溝に嵌合されることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンクリート中空スラブの施工方法。
- 前記下部固定筋と前記上部固定筋が直交して配設されることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1項に記載のコンクリート中空スラブの施工方法。
- 請求項1乃至4の内いずれか1項に記載のコンクリート中空スラブの施工方法に用いられる埋込体であって、
下面に形成され前記下部固定筋が嵌合される下部固定筋受け溝と、上面に切り欠き状に形成され前記上部固定筋が係合される上部固定筋受け段差部と、を備えたことを特徴とする埋込体。 - 前記下部固定筋受け溝と前記上部固定筋受け段差部が直交して形成されたことを特徴とする請求項5に記載の埋込体。
- 上面又は下面の少なくともいずれか一方に形成された配筋用凹部を備えたことを特徴とする請求項5又は6に記載の埋込体。
- 上面に形成された凸部と、下面に形成された嵌合凹部と、を備えたことを特徴とする請求項5乃至7の内いずれか1項に記載の埋込体。
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