JP5649328B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カートリッジを内蔵する画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は回転可能な像担持体としての感光体を備え、感光体上に形成されたトナー像をシートに転写して画像を出力する。このような、画像形成装置において、耐久使用に伴い、感光体や感光体上にトナー像を形成するための各画像形成部が耐久劣化、磨耗する。そのため、これらの部品を定期的に交換(メンテナンス)する必要がある。
そのため、感光体を含む消耗品を一体に(以下、カートリッジ)してメンテナンスを容易した製品が市場で発売されている。このような画像形成装置本体に交換可能に装着されるカートリッジの多くは、装置本体から駆動力を受けて感光体を回転させて画像形成を行っている。
このような交換可能なカートリッジは装置本体から駆動力を受け、感光体は回転する。ここで、装置本体から駆動力を受ける受け部であるカップリングはカートリッジを本体から着脱させるためにクリアランス(ガタ)が必要である。前述の構成において、カートリッジ側の継ぎ手の回転軸と装置本体側の継ぎ手の中心軸との軸中心の位置精度が良くないと、感光体の速度変動を引き起こす一因となる。感光体の回転速度が変動すると、転写不良や画像の歪み等の画像不良が発生してしまう。
そのため、特許文献1にはカートリッジ側の継ぎ手の回転軸と装置側の継ぎ手の回転軸との軸中心の位置を精度良く合わせ込み、感光体の速度変動を抑制する構成が開示されている。
特開2006−145774号公報
近年、像担持体としての感光体と被転写体(シート、中間転写体等)との速度差を小さくすることによって、転写性が向上できることがわかった。具体的には、感光体と被転写体の速度差を小さくすると、感光体上に担持されたトナー像の一部が被転写体に転写されない画像不良(以下、白抜け)の発生を抑制することができる。
そこで、特許文献1に記載されたカートリッジを装置側の駆動軸で支持し、その軸上にカップリングを設ける構成において、感光体と被転写体の速度差を小さくすると以下のような問題が生じた。
図10を用いて説明する。図10は感光体の回転速度と中間転写体の速度を示した図である。感光体および中間転写体はそれぞれ固有の部品公差を持ち、それにより周期的に速度が変動する。図10の(a)に示すように、感光体と被転写体としての中間転写体の速度差が大きい場合には、周期的な速度変動があっても、感光体は中間転写体の速度よりも常に速い。しかしながら、図10の(b)に示すように、感光体と中間転写体の速度差が小さい場合には、瞬間的に中間転写体が感光体よりも速くなる期間(図中の逆)が発生する。このような速度の逆転状態において、感光体は中間転写体からカップリングが離間する方向に力を受けてしまう。装置側の駆動軸にカートリッジを支持し、その軸上にカップリングを設ける構成では、カップリング部が離間する方向の力が生じると、追従性良く離間してしまう。そのため、感光体と被転写体の速度変動によって感光体に生じる力によって、カップリングが瞬間的に離間して、感光体に駆動力が伝達できない状態が生じる。そのため、良好な転写性を得ることができなくなる。
上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は「像担持体と、前記像担持体を回転させる駆動力を装置本体から受ける受け部と、を有するカートリッジを着脱可能な画像形成装置であって、モータと、カートリッジの受け部と係合して前記モータからの駆動力を伝達する伝達部材と、カートリッジの像担持体と接触し、前記像担持体上に担持された画像をシートに転写する転写手段と、前記伝達部材と前記受け部を貫通して像担持体を支持する軸と、前記受け部と前記伝達部材が係合する係合部において、前記受け部と前記伝達部材の一方を他方に係合させるように前記軸を屈曲させる屈曲手段と、」を有することを特徴とする。
画像形成中に像担持体を回転駆動している最中に、駆動力を装置本体から受ける受け部(カップリング)が離間してしまうことを抑制する。これにより、回転体は装置本体から安定的に駆動力を受ける、良好な転写性を保つことができる。
画像形成装置の断面図である。 画像形成装置の外観図である。 駆動ユニットと装置本体の後側板および前扉の概略図である。 駆動ユニットとカートリッジ装着状態を説明するための図である。 カップリング部に生じる力を説明するための図である。 駆動軸を屈曲させるための機構を説明するための図である。 駆動軸を屈曲させることによって生じる力を説明するための図である。 カートリッジと駆動ユニットのカップリング部とカップリング部材の拡大図である。 駆動軸を曲げるための軸ずらし量と色ずれの関係を説明するためのグラフである。 感光体の表面速度と中間転写ベルトの表面速度の時間変動に関するグラフである。
(実施例1)
まず、画像形成装置の全体構成を説明した後、プロセスカートリッジと装置本体の係合部について詳細に説明する。その後、プロセスカートリッジと装置本体のカップリング部(係合部)に力が加わるように、プロセスカートリッジを支持する装置側の軸を屈曲させる構成について説明する。最後に、軸の屈曲量と駆動伝達の安定性について評価を行った。なお、以下に記載する構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは発明の適応範囲を限定する記載がない限り、適応の範囲を下記の構成を限定するものではない。
§1.{画像形成装置について}
以下に画像形成装置の構成要素について簡単に説明する。
■(画像形成装置の概略構成について)
図1は画像形成装置の概略断面図である。画像形成装置は回転可能な像担持体としての感光体ドラム11a〜11dを備える。感光体ドラムの周りには、各々一次帯電器12a〜12d、レーザー露光光学系13a〜13d、現像器14a〜14d、感光体クリーナ15a〜15d、中間転写ユニット30が配置されている。この現像器14には樹脂の基体に顔料を含有させたトナーと磁性粒子(キャリア)からなる現像剤が入っている。と中間転写ユニット30は像担持体としての中間転写ベルト31を備え、中間転写ベルト31は感光体ドラム上に形成されたトナー像を2次転写部Teへ担持搬送する。また、画像形成装置は感光体ドラム上のトナー像を中間転写ベルトに一次転写する一次転写ブレード35a〜35dと、中間転写ベルト上のトナー像を転写紙に二次転写する二次転写ローラ34、36を備える。本実施例において、感光体ドラムの直径は30mm、長手方向の長さは400mmのものを用い、中間転写ベルトは長手方向に360mmのものを用いた。
次に、レーザー露光光学系13a〜13dについて説明する。リーダ部からの画像信号は、一旦画像メモリ上に保管される。その後、レーザー出力部にて光信号に変換される。そして、光信号に変換されたレーザー光がポリゴンミラーで反射され、レンズ及び各反射ミラーを経て感光体ドラム11a〜11dの面に投影される。
■(画像形成動作について)
続いて、画像形成装置本体100の画像形成時の動作について説明する。まず、画像形成装置本体100の制御部(CPU)は感光体ドラム11回転させながら一次帯電器12で帯電させる。続いて、帯電された感光体にレーザー光を露光して、静電像を形成する。形成された静電像は現像器14によってトナー像に現像される。感光体上に形成された各色のトナー像をシート状の中間転写ベルト上で、色ずれなく重ね合わせる。そして、中間転写ベルト上に重ねられた4色のトナー像は二次転写部でシート状の転写紙Pに転写される。
転写紙は転写紙収納部21から給紙手段によって1枚ずつ搬送され、レジストローラ25にて斜行を補正し、所望のタイミングにて二次転写ローラ34、36に搬送される。その後、二次転写部においてトナー像が転写された転写紙は、熱ローラ定着器40でトナー像を定着されて、排紙トレイ48に排紙される。
§2.{装置外観及びカートリッジの着脱について}
次に、図2を用いて、カートリッジと本体の関係について説明する。本実施例のカートリッジは回転体としての感光体と、それに隣接配置された帯電装置、現像装置、クリーニングブレードを含むプロセスカートリッジである。なお、少なくともカップリング部から駆動を受けて回転する回転体としての感光体を備える交換可能なユニットであれば本件構成を適用することができる。
■(カートリッジについて)
本実施例において、感光体、現像器、帯電器、清掃装置(画像形成部10)は一体に交換可能なプロセスカートリッジとなっている。プロセスカートリッジは装置本体から着脱自在(着脱可能)であり、装置本体から駆動力を受ける結合部としての継ぎ手(カップリング)を備える。カートリッジは回転体としての感光体を備え、装置本体から駆動力を受ける構成である。なお、カートリッジは装置本体から駆動力を受けて回転する。そのため、装置本体のモータ(駆動源)から駆動力を受けるための継ぎ手を備える。カートリッジの詳しい構成は後述する。
■(装置外観とカートリッジ着脱について)
図2は、画像形成装置本体100の外観図である。図2の(a)は、開閉可能な扉60が閉まった状態の図である。また、図2の(b)はレバー68を操作し、扉60が開いた状態の図である。これらを用いて、プロセスカートリッジ10を本体100から着脱する動作について説明する。
プロセスカートリッジ10を本体100から抜き出すには、まず、レバー68を倒し、中間転写ベルト(ITB)ユニット30を鉛直下方へと移動させる。レバー68は、開放されないと前扉60が前側に引き出せない位置に配置する。前扉60はドラム軸55が差し込まれていることから、一度本体100前側に引き出し、その後鉛直下方に90度回転させながら下ろす。前扉60を下ろしたら、プロセスカートリッジ10を本体100からの挿抜時のカートリッジの姿勢を規制するためのガイド部材90,91が現れる。プロセスカートリッジはガイド部材90,91に沿って引き出すことができる。
また、プロセスカートリッジ10を本体100に挿入する際には、感光体ドラム11の回転中心をドラム軸55で貫通させながら、ガイド部材90,91に沿わせて挿入する。挿入及び引き出し時には、ドラム軸55はプロセスカートリッジ10をガイドする機能も存在する為、ドラム軸55が湾曲していたり、偏心したりしていると、ガイド機能が損なわれることになる。なお、挿入方向に沿って奥側において、装置本体のドラム軸55(駆動軸)に設けられた継ぎ手とカートリッジ側に設けられた継ぎ手が勘合してカップリング部を形成する。カップリング部については後に詳述する。
また、カートリッジを支持するドラム軸55はカートリッジ挿入方向に沿って奥側の後側板と本体前側の扉60で軸両端を支持される。具体的には、扉60が閉じられたときに、ドラム軸55をカートリッジ挿入方向に沿って手前側にドラム軸55の装置手前側端部を軸支するための軸支持部としての勘合孔67が設けられている。無論、勘合孔67は軸を支えるための凹部であれば良い。
§3.{本体駆動軸とカップリングについての}
以下に、図を用いて駆動ユニット、カートリッジ、カップリング部の詳細な説明をする。続いて、図を用いて軸を屈曲させたときに生じる作用について説明する。
■(カップリング部と駆動伝達について)
以下に、ドラム駆動ユニット110とプロセスカートリッ10ジについて説明する。
図3は画像形成装置の後側板111と前扉60の間にカートリッジ10に駆動力を伝達する駆動軸としてのドラム軸55が支持されている状態を示す図である。図からも解るように、ドラム駆動ユニットは装置本体側に設けられ、後側板の近傍にカートリッジに駆動力を伝達するカップリングを成す伝達部材としての継ぎ手(以下カップリングと呼ぶ)101を備える。
図4の(a)は、ドラム駆動ユニット110の概観図である。モータ120で発生させた駆動をギア121で受け、ギア121とドラム軸55の間で周り止めがあり(不図示)、ギア121からドラム軸55へと駆動伝達されるという構成となっている。ドラム軸55には、カップリング101が取り付けられている。カップリング101はドラム軸55と一体となって回転するように、ドラム軸55周り止め部材がある。
続いて、プロセスカートリッジ10に関して説明する。図4の(b)はドラム軸55にカートリッジ10が取り付けられたときの状態を示す図である。ユーザは前扉60を開き、ガイド90、91によってガイドされた感光体11の回転中心をドラム軸で貫き押し入れる。ドラム状の感光体11の端部にあるドラムフランジ16には、カップリング101と接しあうドラムフランジの突起状の継ぎ手17が存在する。カートリッジ10が装置本体に押し入れられると継ぎ手同士(凸形状の17と凹形状の110)は連結してカップリング(対)を成す(図5参照)。これにより、ドラム軸55が回転すると、この突起形状の継ぎ手17と凹形状の継ぎ手101が接し、ドラム軸55から感光体ドラム11へ駆動力が伝達される。
また、図5からも明らかなように、カップリング形状は装置本体の駆動力を受けて回転する際にカップリング同士が歯合する面が駆動軸と略並行となっていることを特長とする。これにより、カップリング同士が良好に接触して、駆動力を良好に伝達することができる。なお、この歯合面は駆動力を受けることによって面に生じるスラスト力によりカートリッジを後側板側に引き込むように微妙に傾斜することが好ましい。反対に、駆動力を受けて回転する際にカップリング同士が歯合しない面はカートリッジを容易に装着できるような形状としている。なお、カップリング部はドラム軸のカートリッジを挟んで前扉60の反対側に設けられている。
■(感光体と中間転写体の速度差について)
続いて、感光体の回転速度と中間転写体の移動速度を近づけた場合に生じる問題について説明する。
図10は、カートリッジ側のドラム形状の回転体としての感光体の回転速度と感光体と接触して感光体上に担持されたトナー像を転写される中間転写体の速度の関係を示したグラフである。本実施例において、感光体表面の移動速度は中間転写体(ITB31)の移動速度よりも速い。これは、ITB(Intermediate Transfer Belt)31を弛ませずに移動させるためである。
図10の(a)に示すように、感光体と中間転写体の速度差が十分であれば、カップリングが離間するような力が働きにくい。しかしながら、速度差を小さく(限りなく0に近く)することによって1次転写部(Ta〜Td)における中抜けを防止したい。そのため、速度差を小さくすると図10の(b)のような状況が発生する。図10の(b)からの解るように、感光体およびITBの部品公差等によって生じる周期的な速度変動による感光体に駆動不良が発生している(期間:逆)。これは、中間転写体が感光体よりも速いと、感光体に向けて力が働きカップリングを瞬間的に離間させ、駆動軸からの駆動力が良好に伝達できないためである。なお、中間転写体は2次転写部を通り抜けるシートと接触している。そのため、部品公差による速度変動以外にシートが2次転写部に突入することによっても微小な速度変動が生じることがある。
図5はカップリング部を詳細に説明するための拡大図である。図10の(a)に示すような速度関係の場合、カップリングは常に噛み合い、駆動が良好に伝達される。しかしながら、図10の(b)のITBが感光体よりも速くなる期間(逆)においては、感光体ドラム11を逆回転させる方向への力F5を受ける(図5の(a)参照)。力F5を受けることにより、本体側の駆動を伝達する伝達部材としての継ぎ手(カップリング)101とカートリッジ側の駆動を受ける受け部としての継ぎ手(突起部分)17が離間する(図5の(b)参照)。これにより、駆動ユニットからの回転駆動力がカートリッジ側に良好に伝達されない。つまり、感光体の回転速度が不安定になり、感光体上に担持された画像が歪んで転写されしまう。なお、カップリングの凹凸は装置側の伝達部材としての継ぎ手が凸形状で、カートリッジ側の継ぎ手が凹形状であっても同様な問題が生じる。上記問題を解決する構成について次項で詳しく説明する。
§4.{駆動軸を屈曲させる機構について}
以下に、離間力に対抗する力をカップリング部に付与する構成について説明する。上述のように、回転体としての感光体と感光体と接触して画像を転写される被転写体としての中間転写体の速度差が小さくなると良好に駆動を伝達できない。そのため、本実施例においては、駆動軸としてのドラム軸55を屈曲させることによって、速度変動によって生じる力F5よりも大きい力をカップリング部に与える。以下に、駆動軸屈曲機構について説明した後に、駆動軸が屈曲することによって生じる力について説明する。
■(駆動軸屈曲機構について)
以下に本実施例の駆動軸を屈曲させる機構について説明する。本実施例では、ドラム軸55を軸支する後側板側の軸支点と、前扉側の軸支点をずらす。以下にドラム軸55の芯ずれについて説明する。
図2に示すように、画像形成装置の扉60が開いた状態では、駆動軸は方持ち梁のようになっている。この扉には軸を支持するための孔が設けられている。また、カートリッジを支持する駆動軸としてのドラム軸上にカップリング部がある。
図6の(b)に示す状態(扉が閉まっている状態)おいて、ドラム軸55はベアリング122と勘合する。反対に、図6の(a)に示す状態(前が開いている状態扉)において、ドラム軸先端部123が本来あるべき位置には存在しないように、ドラム駆動ユニット110は本体に取り付けられていることを示している。
プロセスカートリッジ10が本体内に挿入され、前扉60が閉まっている状態では、ドラム軸先端部123は、ベアリング122の位置で保持される。これにより、ドラム軸55は微小に湾曲されて保持される。この湾曲による変形により、樹脂のような剛性の比較的低い材質でできている、感光体ドラムのフランジ16をも変形させる力が発生する。この変形力はドラムフランジの突起部分17をカップリングの爪105に突き当てる力と同じ方向となっている。よって、ドラムフランジの突起部分17とカップリングの爪105が離間せず、常に接しあう状態を保てることで、所望の駆動伝達が達成できる。また、感光体ドラム11とドラム軸55が勘合している箇所(前側57と後側58)は、ドラム軸55が後側板111、及び前扉60と勘合している場所に近くなっている。ドラム軸55の位置は、この後側板111と前扉60に勘合することにより位置が決められている。つまり、ドラム軸55が位置決めされている場所の近傍に、感光体とドラム軸との勘合部(カップリング部)があるため、ドラム軸55が湾曲していたとしても、ドラム11の母線に影響を与えにくい。
なお本実施例の画像形成装置では、前扉に設けられた孔は装置本体の後ろ側板で駆動軸を支持する支持部を含む水平面よりも重力方向下方にずれている。駆動軸の屈曲方向(芯ずらし方向)はどの方向であってもカップリングの離間を抑制することができる。駆動軸を転写ローラに向けて(重力方向下向き)に曲げる構成を採用してい理由は、軸を左右方向に屈曲させると、感光体上に静電像を形成するための像露光が困難になるためである。
また、ユーザによって扉が閉められると、軸と接触していた孔に設けられたベアリングが軸を引き込み、軸を屈曲させる。なお、本実施例において、後ろ側板の支持部を水平に支えた軸と扉の孔が水平に支えた軸の間の距離(以下、芯ずれ量:L)は3〜5mm程度とした。
なお、本実施例においては、軸支持穴の位置をずらすことによって、カップリング同士が係合するような力を生じさせている。そのため前扉を閉じると同時に駆動軸は屈曲されるが、前扉を閉じたあとに屈曲させる機構であってもよい。また、軸を屈曲させるために芯をずらす以外に、軸を圧縮することによって湾曲させてもよい。言い換えると、少なくとも画像形成中に、軸を屈曲保持してカップリングが離間することを抑制する力を与えることができるのであればその構成は問わない。
■(駆動軸が屈曲することによって生じる力について)
続いて、図7を用いて駆動軸を屈曲させたときにドラムフランジに生じる力について説明する。
図7の(a)は前扉が閉まっている状態における、ドラム軸、ドラム、ドラム軸と勘合しドラム軸の母線を位置決めするベアリング、の断面図である。前扉が閉まっている時は、ドラム軸55は、わずかに撓んでいる。ドラム軸の撓み量は、ドラム軸(駆動軸)先端の称呼寸法からのずれ量Lに比例する。ここで、呼称寸法のずれ量とは前扉の孔(ベアリング)によって力を受けていないときの軸先端の位置とベアリングから力を受けたときの軸先端の位置との差を指す。なお、呼称寸法とは図面等で指示された寸法であり、その装置が要求する精度にあわせて一定の寸法誤差を許容している。従来、感光体ドラムを支持する軸は振れ公差を少なくすること感光体の速度変動を抑制しようとしていた。そのため、駆動軸両端を支持したときの両端の実寸法が公差は0.0±1mm程度の範囲内になるように設計されていた。技術思想では軸を湾曲させないように、所定の呼称寸法を要求している。そのため、実寸法で3mm以上芯がずれることは意図的に呼称寸法を指定しない限りない。ドラム軸と勘合するドラムフランジ16,16bは、ドラム軸によって、単純支持(軸支)されている構成となっている(図7の(b)参照)。このドラム軸(駆動軸)とドラムフランジの勘合部ではドラム軸55の湾曲による曲率が発生している。そのため図7の(a)に示すように、ドラムフランジ16,16bの近傍で、駆動軸の撓み量に比例した力F1,F2、及び曲げモーメントM1,M2が発生する。
力F1,F2は、ドラムフランジ16,16bからドラム軸55へと作用する力で、これは駆動の改善に寄与しない。曲げモーメントM1によって、まずドラムフランジ16が変形する。この変形により、カップリングの爪105に向かう力F3が発生する(図7の(c)参照)。この力F3が、前記カップリング部が離間する力F5に打ち勝つ量であれば、カップリング部は離間しない。そして、軸のずれ量Lが、部品公差や組立調整誤差により発生する量である場合、力F3は微小で、F5より大きくすることができなかった。
続いて、図8を用いてカップリング部(本体側継ぎ手とカートリッジ側継ぎ手の結合部)101について説明する。
図8の(a)は本体側の継ぎ手(カップリング101)とカートリッジ側の継ぎ手が結合した部位を拡大した図である。駆動軸が速度Vで回転するときにも、駆動軸の湾曲によってカップリングを結合させる力F3が働いているのが解る。また、図8の(b)はカップリング部を形成する本体側の継ぎ手(フランジ)101の詳細図である。カップリング101は本体カップリングの凹部と係合する凸部として4つ爪105を有する。前扉60が閉められることによってドラム軸55が湾曲し、4つ爪は爪を3つ以上備えている為、発生する変形力を受けることができる。
また、曲げモーメントM1により発生する変形は、カップリング101の剛性が低い方が大きくなる。この変形が大きくなれば、力F3も大きくなり、カップリング部がより、離間しなくなる。よって、カップリング101の剛性が低い、ドラム軸よりも低いことが望まれる。また、感光体ドラムの材質は、ドラムフランジの材質よりも弾性係数が高いものを用いている。そのため、軸を屈曲させる力を受けて、フランジ部働く変形力が加わったとしても、感光体ドラムはその剛性によって形状を保つことができる。なお、カップリング部を離間する方向に働く力が働くのは、感光体と中間転写体の部品公差による周期的な速度変動だけにではない。例を挙げると、二次転写部に画像が定着されるシートが突入した際に生じる中間転写体の速度変動によってもカップリング部が離間する方向に力が働く場合がある。そのため、感光体と中間転写体の速度を近くする場合に限ることなく同様に、駆動力の伝達を良好にすることができる。
§5.{軸屈曲による駆動伝達改善の評価}
上述のように軸を屈曲させると、カップリング部に離間を抑制する方向に力が生じるため、駆動伝達が良好になる。以下に、本実施例の画像形成装置において、シート上に形成される画像の色ずれ量で駆動伝達の安定性を評価した。なお、軸を屈曲させることによってカップリングが離間しないような力の大きさは速度変動によって生じる離間させる方向にはたらく力に応じて適宜調整すればよい。
■(芯ずれ量の必要量について)
図10はドラム軸先端の称呼寸法からのずれ量Lを変化させたときの、ブラックを基準とした場合の、イエローの色ずれ量をグラフにしたものである。図10の縦軸は色ずれ量(単位はmm)、横軸は画像における、副走査方向の距離(単位はmm)である。色ずれ量はグラフ縦軸の0mmに近いほど色ずれ量は少なく、安定して駆動を伝達できていると評価する。
図10の(a)は、芯ずれ量Lが称呼0mm(実寸法で本体前側からみて右下に、軸が水平であるときに接触すべき中心位置から0.5mmずれた時状態)の時のグラフである。また、図10の(b)は、芯ずれ量Lが称呼3mm(実寸法で3.0mmずれ)、図10の(c)は、芯ずれ量Lが称呼5mm(実寸法で4.8mmずれ)の時のグラフである。図10の(a)および図10の(b)では、感光体ドラム10の周長である、100mmおきに色ずれ量が変化している。この変動が色ずれとして画像に現れるため問題である。これに対し、図10の(c)では、100mmおきの色ずれ量が発生していないため、画像不良として人の目に認識される可能性が極めて低い。
なお、本実施例のドラム軸55の長さは510mm、材質はヤング率が200Gpaのステンレス(SUS)を用いた。また、ドラム軸の直径は10mmである。また、ドラムフランジ16の材質は、ヤング率が2Gpaのポリアセタールを用い、内径は10mm、外径が15mmの形状のものを用いた。また、ドラム軸とドラムの勘合部58からドラム軸55と後側板111までの距離は40mmであった。
図10の本実施例における速度変動を抑制するための構成であり、必要な芯ずれ量Lはその装置で生じる速度変動を抑えるためにカップリング部に加えたい力に応じて設定すればよい。本実施例において必要な芯ずれ量Lは5mm以上であれば十分である。言い換えると、この芯ずらし量に関しては、想定する装置にあわせてシミュレーションや実機検討で設定すればよい。なお、現状の製造技術では各部品の寸法公差や製造工程上の公差は、部品寸法では300μm程度、嵌めあいガタは10〜30μm程度である。そのため、芯ずれ量Lに影響を与える部品点数が5程度の構成においては発生する最大の公差は2mm程度であり、3mmを上回る可能性は極めて低い。また、製品組み立て容易性の向上や製品精度のばらつきを抑えるために、部品点数を抑制することは一般的である。そのため、部品点数が10以上になることは考えにくい。つまり、製造工程上の公差の積み上げで発生するLは、最大でも2mmから3mm程度となる。よって、芯ずれ量Lが5mmとなることは、意図して設計されなければ、実現されることのない長さである。
§6.(その他の実施例について)
本実施例において、本体の前扉に設けた孔で軸を屈曲させた。しかしながら、駆動軸を屈曲させることができれば他の機構を用いてもよい。具体的には、具体的には、装置の前扉60と後側板との間の距離よりも駆動軸としてのドラム軸の長さを長くして、ドラム軸を屈曲させてもよい。本実施例では、前扉を閉じることによって軸を屈曲させる構成を例に説明したが、前扉の開閉に連動して軸を屈曲させる構成に限定されるものではない。つまり、駆動軸を屈曲させるためのレバー等を用いて軸を屈曲させてもよい。
10 プロセスカートリッジ
11 感光体ドラム
31 中間転写ベルト
55 ドラム軸
56 ドラム軸の勘合孔との勘合部
67 勘合孔
101 カップリング
110 ドラム駆動ユニット
111 後側板
120 モータ
L ドラム軸先端の称呼からのズレ量
F1、F2 ドラムフランジにかかる負荷

Claims (5)

  1. 像担持体と、前記像担持体を回転させる駆動力を装置本体から受ける受け部と、を有するカートリッジを装置本体に着脱可能な画像形成装置であって、
    モータと、
    前記受け部と係合して前記モータからの駆動力を伝達する伝達部材と、
    前記像担持体と接触し、前記像担持体に担持された画像をシートに転写する転写手段と、
    前記伝達部材と前記受け部を貫通して前記像担持体を支持する軸と、
    前記受け部と前記伝達部材が係合する係合部において、前記受け部と前記伝達部材の一方を他方に係合させるように前記軸を屈曲させる屈曲手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記屈曲手段は前記軸の端部と接触する開閉可能な扉を備え、
    カートリッジは前記扉が開いている状態において、着脱可能であって、
    前記軸は前記扉が閉められることによって生じる力によって屈曲することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記受け部と前記伝達部はカートリッジが装着された際に、前記カートリッジを挟んで前記扉の反対側で係合することを特長とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記伝達部材は少なくとも3つの凸部を有し、前記受け部と係合して駆動力をカートリッジに伝達することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記軸の剛性は前記伝達部材の剛性よりも高いことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像形成装置。
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