JP5644687B2 - 無端金属ベルトのエレメントの製造方法 - Google Patents
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Description
かくして製造された逃げ部を有するエレメントでは、エレメント同士がプーリの軸方向に見て相対的な角度を有してそのプーリのベルト巻き付け部で隣接する際に、互いに嵌合する凸部と凹部との干渉を回避することができる。これにより、エレメント同士の凸部と凹部との干渉により発生する無端金属ベルトにおける動力伝達効率の低下を防止することができる。
また、このよにすることにより、研磨工程において、2段の山部を完全に削り取ることができるため、凸部の先端に基端側より大きな縮径変化割合を持つ所望形状の逃げ部を確実に形成することができる。
まず、本実施の形態における伝動ベルトについて、図1〜図5を参照しながら簡単に説明する。図1は、伝動ベルトの周方向の一部を示す斜視図である。図2は、エレメントの正面図である。図3は、エレメントの側面図である。図4は、伝動ベルトを駆動プーリと従動プーリに掛け渡した模式図である。図5は、プーリのベルト巻き付け部における伝動ベルトの断面図である。
エレメント20は、薄板状の金属板をプレス成形した部材であり、図2に示すように、板部21と、首部22と、頭部23と、窪み部24と、サドル面25とを備えている。そして、伝動ベルト10では、複数のエレメント20が互いに密着して金属リング40の周方向に環状に配列されている。
この逃げ部31は、隣接するエレメントのホールにディンプル30が嵌合される際に、ディンプル30が隣接するエレメントのホールに対して干渉することなくスムーズに嵌合されるようにする機能を有している。具体的には、逃げ部31は、先端に向かうほど小さくなって先細りになっている(縮径している)。そして、逃げ部31では、ディンプル30の高さ方向に対する縮径変化割合が、ディンプル30の基端側よりも大きい。
20 エレメント
30 ディンプル
30a 外周面
30b 先端面
31 逃げ部
32 山部
35 ホール
40 金属リング
50 金属板
50a プレス成形された金属板
51 ダイ
52 板押さえ
53 パンチ
54 エジェクタ
55 凸部
56 凹部
56a 段差部
56b 底面
60 バレルメディア
S 隙間
Claims (6)
- 無端環状のリングと、前記リングに沿って厚さ方向に複数連ねられ、隣接するエレメントの一側面に設けられた凹部に嵌合するように前記一側面と相対向する他側面に設けられた凸部を備えるエレメントとを有する無端金属ベルトにおけるエレメントの製造方法において、
薄板状の金属板を所定形状に打ち抜くとともに、前記凸部及び凹部を形成するプレス工程と、
前記プレス工程によりプレス成形された前記金属板を研磨する研磨工程とを含み、
前記プレス工程では、前記凸部を形成するための金型と前記凸部の先端面との間に隙間が形成されるように前記凸部の先端に2段の山部を成形し、
前記研磨工程では、前記2段の山部を削り取ることにより、前記凸部の先端に基端側より大きな縮径変化割合を持つ逃げ部を形成する
ことを特徴とする無端金属ベルトのエレメントの製造方法。 - 請求項1に記載する無端金属ベルトにおけるエレメントの製造方法において、
前記プレス工程では、前記逃げ部のほぼ中央に前記2段の山部の境が位置するように前記2段の山部を形成する
ことを特徴とする無端金属ベルトのエレメントの製造方法。 - 請求項1又は請求項2に記載する無端金属ベルトにおけるエレメントの製造方法において、
前記プレス工程では、前記凸部のうち少なくとも前記無端金属ベルトの外周側に相当する端部に前記2段の山部を形成する
ことを特徴とする無端金属ベルトのエレメントの製造方法。 - 請求項1又は請求項2に記載する無端金属ベルトにおけるエレメントの製造方法において、
前記プレス工程では、前記凸部のうち前記無端金属ベルトの外周側及び内周側それぞれに相当する各端部に前記2段の山部をそれぞれ形成する
ことを特徴とする無端金属ベルトのエレメントの製造方法。 - 請求項1から請求項4に記載するいずれか1つの無端金属ベルトにおけるエレメントの製造方法において、
前記プレス工程と前記研磨工程との間に、前記プレス工程が実施された前記金属板の強度を高めるための熱処理を行う熱処理工程を実施する
ことを特徴とする無端金属ベルトのエレメントの製造方法。 - 請求項1から請求項5に記載するいずれか1つの無端金属ベルトにおけるエレメントの製造方法において、
前記研磨工程では、バレル研磨を実施する
ことを特徴とする無端金属ベルトのエレメントの製造方法。
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