JP5644230B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5644230B2
JP5644230B2 JP2010164358A JP2010164358A JP5644230B2 JP 5644230 B2 JP5644230 B2 JP 5644230B2 JP 2010164358 A JP2010164358 A JP 2010164358A JP 2010164358 A JP2010164358 A JP 2010164358A JP 5644230 B2 JP5644230 B2 JP 5644230B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
edge
image
edge portion
image data
target pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010164358A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012028952A (ja
Inventor
茂 荒井
茂 荒井
健児 原
健児 原
美斉津 亨
亨 美斉津
紘太 松尾
紘太 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2010164358A priority Critical patent/JP5644230B2/ja
Publication of JP2012028952A publication Critical patent/JP2012028952A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5644230B2 publication Critical patent/JP5644230B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Description

この発明は、画像処理装置及び画像処理方法に関する。
従来、電子写真方式やインクジェット方式などを採用した画像形成装置においては、通常、100〜200線程度のスクリーンが用いられているが、かかる画像形成装置では、中間調の文字や細線などを印字すると、文字や細線のエッジ部が滑らかに印字されず、所謂ジャギーと呼ばれるエッジのがたつきが目立つ場合がある。
そこで、上記電子写真方式やインクジェット方式などを採用した画像形成装置において、中間調の文字や細線などに現われるジャギーと呼ばれるエッジのがたつきを低減する技術としては、例えば、画像データのエッジ検出を行い、画像のエッジ部を膨張させる膨張処理を行うことによりエッジ領域の拡張を行い、ジャギー感を低減させる画像処理技術が既に提案されている(特開2006−262204号公報)。
この特開2006−262204号公報に係る画像処理装置は、画像データに対して、エッジ部かそれ以外の非エッジ部かに応じて画像処理を切り替える画像処理装置において、前記画像データからエッジ部を抽出するエッジ抽出手段と、前記エッジ抽出手段による処理結果を受け取ってエッジ領域を広げてエッジ部と判定する再判定手段と、前記エッジ抽出手段及び前記再判定手段で判定されたエッジ部かあるいはそれ以外の非エッジ部かに応じた画像処理を行う処理手段を有するように構成したものである。
特許2006−262204号公報
ところで、この発明が解決しようとする課題は、100%近傍の高濃度領域での文字や細線画像のつぶれを抑制しつつ、中間調の文字や細線画像のジャギー感の低減を可能とした画像処理装置及び画像処理方法を提供することにある。
すなわち、請求項1に記載された発明は、画像データからエッジ部か否かの判定を行うエッジ判定手段と、
前記エッジ判定手段の判定結果に基づいて前記画像データのエッジ領域を広げて当該画像データにおける注目画素をエッジ部と再判定するエッジ再判定手段と、
前記エッジ判定手段及び前記エッジ再判定手段によってエッジ部であると判定された画像データと、非エッジ部であると判定された画像データとで異なる処理を施す処理手段と、
前記注目画素の画像濃度が第1の値以上の場合には、当該注目画素がエッジ部であると再判定されにくくなるよう、且つ、前記注目画素の画像濃度が前記第1の値以下の場合には、当該注目画素がエッジ部であると再判定されやすくなるよう、前記エッジ再判定手段による再判定処理の内容を変更する変更手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置である。
また、請求項2に記載された発明は、前記エッジ再判定手段は、前記注目画素に対し、当該注目画素周辺の複数個の画素からなる判定領域内のエッジ画素数が閾値以上である場合にはその注目画素をエッジ部と再判定する一方、当該判定領域内のエッジ画素数が閾値以下である場合にはその注目画素を非エッジ部と再判定し、
前記変更手段は、前記注目画素の画像濃度が前記第1の値以上の場合には、前記エッジ再判定手段で用いられる前記閾値を上げると共に、前記注目画素の画像濃度が前記第1の値以下の場合には、前記エッジ再判定手段で用いられる前記閾値を下げることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
さらに、請求項3に記載された発明は、前記変更手段は、前記注目画素の画像濃度が前記第1の値以上の場合には、前記エッジ再判定手段によりエッジ部と再判定する処理を行わず、前記注目画素の画像濃度が前記第1の値以下の場合には、前記エッジ再判定手段によりエッジ部と再判定する処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
又、請求項4に記載された発明は、画像データからエッジ部か否かの判定を行うエッジ判定工程と、
前記エッジ判定工程の判定結果に基づいて前記画像データのエッジ領域を広げて当該画像データにおける注目画素をエッジ部と再判定するエッジ再判定工程と、
前記エッジ判定工程及び前記エッジ再判定工程によってエッジ部であると判定された画像データと、非エッジ部であると判定された画像データとで異なる処理を施す処理工程と、
前記注目画素の画像濃度が第1の値以上の場合には、当該注目画素がエッジ部であると再判定されにくくなるよう、且つ、前記注目画素の画像濃度が前記第1の値以下の場合には、当該注目画素がエッジ部であると再判定されやすくなるよう、前記エッジ再判定工程による再判定処理の内容を変更する変更工程とを備えたことを特徴とする画像処理方法である。
請求項1に記載された発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、100%近傍の高濃度領域での文字や細線画像のつぶれを抑制しつつ、中間調の文字や細線画像のジャギー感の低減が可能となる。
また、請求項2に記載された発明によれば、文字や細線画像のつぶれを抑制する画像濃度を容易に変更することができる。
さらに、請求項3に記載された発明によれば、エッジ再判定手段の構成を簡略化することができる。
又、請求項4に記載された発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、100%近傍の高濃度領域での文字や細線画像のつぶれを抑制しつつ、中間調の文字や細線画像のジャギー感の低減が可能となる。
この発明の実施の形態1に係る画像処理装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る画像処理装置を適用した画像形成装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る画像処理装置を示すブロック図である。 描画オブジェクトに応じたタグ情報を示す図表である。 エッジ検出フィルタを示す図表である。 この発明の実施の形態1に係る画像処理装置の動作を示す模式図である。 画像濃度に基づいた画像処理の相違を説明する図である。 従来の画像処理を示す模式図である。 従来の画像処理を示す模式図である。 この発明の実施の形態2に係る画像処理装置の動作を示す模式図である。
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1
図2はこの発明の実施の形態1に係る画像処理装置を適用した電子写真方式の画像形成装置を示すものである。この画像形成装置は、図示しないパーソナルコンピュータ(PC)から送られてくる画像データをプリントするプリンターとしての機能以外に、画像読取装置によって読み取られた図示しない原稿の画像を複写する複写機、並びに画像情報を送受信するファクシミリとしても機能するように構成されている。
この画像形成装置1は、図2に示すように、画像形成装置本体2の内部に、例えば、本実施の形態に係る画像処理装置3を備えているとともに、当該画像処理装置3によって画像処理が施された画像データに基づいて画像を出力する画像出力部106が配置されている。また、画像形成装置本体2の内部には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応した画像形成部としての画像形成ユニット4Y、4M、4C、4Kを備えている。これらの4つの画像形成ユニット4Y、4M、4C、4Kは、基本的に形成する画像の色以外は同様に構成されており、大別して、矢印A方向に沿って所定の速度で回転駆動される像保持体としての感光体ドラム5と、この感光体ドラム5の表面を一様に帯電する一次帯電用のスコロトロン6と、当該感光体ドラム5の表面に各色に対応した画像データに基づいて画像露光を施して静電潜像を形成する画像露光装置7と、感光体ドラム5上に形成された静電潜像を対応する色のトナーによって現像する現像装置8と、感光体ドラム5の表面に残留したトナー等を清掃するクリーニング装置9とを備えている。
上記画像処理装置3からは、図2に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像形成ユニット4Y、4M、4C、4Kの画像露光装置7Y、7M、7C、7Kに対して対応する色の画像データが順次出力され、これらの画像露光装置7Y、7M、7C、7Kから画像データに応じて出射されるレーザー光LBが、対応する感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面に走査露光されて静電潜像が形成される。上記各感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面に形成された静電潜像は、現像装置8Y、8M、8C、8Kによって、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像として現像される。
上記イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像は、中間転写ベルト10上に多重に一次転写された後、中間転写ベルト10から記録用紙11上に一括して二次転写され、定着装置12によって定着処理が施されて、フルカラーやモノクロ等の画像が形成された記録用紙11が出力される。
ところで、この実施の形態に係る画像処理装置3は、独立した装置として構成しても勿論良いが、例えば、電子写真方式の画像形成装置1にハードウエアとして予め内蔵されるか、画像形成装置1にプログラム(ソフトウエア)としてインストールされることによって構成されている。
図3はこの発明の実施の形態1に係る画像処理装置を示すブロック図である。
この画像処理装置3は、図3に示すように、例えば、解像度が300〜600dpi程度、階調数が256階調(8bit)程度の処理すべき画像データが入力される画像データ入力部101と、当該画像データ入力部101に入力された画像データからエッジ部か否かの判定を行うエッジ判定手段としてのエッジ判定部102と、当該エッジ判定部102の判定結果に基づいて画像データのエッジ領域を広げてエッジ部と再判定するエッジ再判定手段としてのエッジ再判定部103と、前記エッジ判定部102及び前記エッジ再判定部103によってエッジ部であると判定された画像データと、前記エッジ判定部102及び前記エッジ再判定部103によって非エッジ部であると判定された画像データとで異なる処理を施す処理手段としてのスクリーン処理部105と、前記画像データの注目画素の濃度情報に基づいてエッジ再判定部103による再判定処理の内容を変更する変更手段としての変更部104とを備えるように構成されている。なお、入力される画像データとしては、解像度が300〜600dpi程度に限らず、これよりも高い解像度あるいは低い解像度であっても良く、階調数も256階調(8bit)に限定されるものではないことは勿論である。
画像データ入力部101は、例えば、図示しないパーソナルコンピュータなどから、描画コマンドとしてPDL(ページ記述言語)で記述された画像データを受け取って解釈し、描画処理を行って画像出力部106で画像を出力するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のビットマップ画像データを生成する。また、上記画像データ入力部101は、必要に応じて、PDLを解釈するとともに、解釈されたPDLに従って、それぞれの描画オブジェクト毎に描画処理を行い、中間コードを生成する。生成した中間コードには、描画オブジェクトの属性として、図4に示すように、イメージ/テキスト/グラフィックスなどの描画オブジェクトの種類を示すタグ情報が付加される。この画像データ入力部101では、PDLで指定された色信号(RGB)から画像出力部106において使用する色材色からなるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色信号に変換したり、画像出力部106に最適な解像度への変換などが必要に応じて行われる。
さらに、上記画像データ入力部101では、生成した中間コードをもとに、画像出力部106に適合したイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応したビットマップデータが作成される。その際、上記画像データ入力部101では、ビートマップデータの各画素毎あるいは数画素毎に図4に示すようなタグ情報が付加される。
上記画像データ入力部101で必要に応じて予め定められた画像処理が施された画像データは、図3に示すように、エッジ判定部102及び変更部104にそれぞれ入力される。
エッジ判定部101は、画像データ入力部101で生成されたビットマップデータから、判定対象となる画素がエッジ部か否かの判定処理が行われる。このエッジ判定部101では、例えば、図5に示すようなエッジ検出フィルタを用いて、入力されたビットマップデータからなる画像データがエッジ部かエッジ部以外の非エッジ部かが判定される。上記エッジ判定部101によってエッジ部であると判定された画素には、図4に示すように、エッジ部であることを示すタグ情報「11」が付加される。
エッジ再判定部103では、エッジ判定部102の処理結果を受け取り、エッジ領域を広げてエッジ部の再判定を行う処理が行われる。このエッジ再判定部103では、図6に示すように、ビットマップデータのそれぞれの画素を順に注目画素とし、その注目画素周辺の予め定められた複数(例えば、3×3=9)個の画素からなる判定領域内のエッジ画素数(エッジ部である旨のタグ情報が付加された画素の数)が計数される。そして、計数値が予め定められた閾値param_rejudge以上である場合には、その注目画素をエッジ部と再判定し、タグ情報にエッジ部である旨が付加される。また、計数値が予め定められた閾値param_rejudge未満である場合には、その注目画素を非エッジ部のままと再判定し、タグ情報にエッジ部である旨が付加されない。
ここで、上記エッジ再判定部103では、後述するように、変更部104によって注目画素の画像濃度に応じて閾値param_rejudgeの値が変更される。
スクリーン処理部105は、エッジ再判定部103からビットマップデータ及びタグ情報を受け取り、タグ情報に従ってビットマップデータに対してスクリーン処理を施し、擬似中間調画像を形成する。上記スクリーン処理部105では、基本的に、エッジ部であると判定(再判定を含む)された画素に対して、例えば、図4に示すように、600線のスクリーンを用いてスクリーン処理を施し、エッジ部を滑らかに形成してジャギー感を低減するように構成されている。また、上記スクリーン処理部105では、非エッジ部であると判定(再判定を含む)された画素に対して、ユーザが選択したスクリーン処理を施すか、又は、例えば、図4に示すように、イメージ/テキスト/グラフィックスなどの描画オブジェクトの種類に応じて予め設定されたスクリーン処理を施すように構成されている。なお、非エッジ部であると判定(再判定を含む)された画素に対するスクリーン処理の内容は、例えば、図示しないユーザインターフェースを介してユーザが任意に設定可能となっている。また、ユーザが設定しない場合は、イメージ/テキスト/グラフィックスなどの描画オブジェクトの種類に応じて予め設定されたスクリーン処理が施される。
図4は、タグ情報と用いるスクリーンとの関係の一例を示す説明図である。
上記スクリーン処理部105では、それぞれの描画オブジェクト毎にスクリーンを切り替えて、それぞれの描画オブジェクトに最適なスクリーン処理が行われる。例えばテキストについては高精細であることが必要であるので300線のスクリーンを用い、イメージやグラフィックスではそれほど高精細である必要はなく、逆に階調性や粒状性を重視するため、それぞれ200線、150線のスクリーンが用いられる。さらに、エッジ部では、ジャギーを低減してすっきりしたエッジを再現するため、画像出力部106における解像度である600線のスクリーンを用いている。このように、エッジ部と非エッジ部により、また非エッジ部についてはそれぞれの描画オブジェクト毎に、スクリーンを切り替えるように構成されている。こうすることによって、それぞれの部分において最適なスクリーン処理を施すことが可能となる。
また、上記スクリーン処理部105では、スクリーン処理が施された画像データに基づいて、画像出力部106の画像露光装置7Y、7M、7C、7Kによってドットを形成するためのパルス信号が発生され、画像出力部106に出力される。
画像出力部106は、図2に基づいて説明したように、画像処理装置3のスクリーン処理部105から出力されるパルス信号からなる画像データに基づいて、記録用紙11上にフルカラーやモノクロなどの画像が形成されて出力される。
上記変更部104では、画像データの注目画素の濃度情報に基づいてエッジ再判定部103による再判定処理の内容が変更される。具体的には、この実施の形態1に係る変更部104では、画像データの注目画素の濃度情報に基づいてエッジ再判定部103によって画像データのエッジ領域を広げてエッジ部と再判定する閾値param_rejudgeを変更する処理が行われる。
上記変更部104では、図6に示すように、画像データの注目画素の画像濃度が濃度閾値Cin(例えば、100%)以上であるか否かが判定され、画像データの注目画素の画像濃度が濃度閾値Cin(例えば、100%)以上である場合には、閾値param_rejudgeの値として、画像が膨張しにくい第1の閾値param_rejudge−1(図示の例では、9)に変更され、画像データの注目画素の画像濃度が濃度閾値Cin(例えば、100%)未満である場合には、閾値param_rejudgeの値として、画像が膨張しやすい第2の閾値param_rejudge−2(図示の例では、2)に変更する処理が行われる。
なお、上記濃度閾値Cinは、例えば、100%(255)に設定されるが、濃度閾値Cinとしては、100%(255)に限定されるものではなく、他の値を用いても勿論良い。即ち、画像濃度で画像データを分類すると、図7に示すように、低濃度側から概ね画像濃度90%近傍までは、ジャギー感を解消することが重視される画像濃度領域であり、画像濃度90%を越えて画像濃度が100%に達する濃度領域が文字や線のつぶれ解消が重視される画像濃度領域となる。ただし、画像濃度90%を越えて画像濃度が100%に達する濃度領域のすべてが、文字や線のつぶれ解消が重視される画像濃度領域となる訳はなく、画像濃度が100%から90%程度に近くなるに従って、例えば96〜97%程度以下、90%以上の領域では、文字や線のつぶれ解消よりも、画像出力部106の特性に応じて最適化することが望ましい領域が存在することが、本発明者等の研究によって判っている。そのため、濃度閾値Cinは、例えば、96〜97%程度に設定しても良い。
また、画像出力部106としては、電子写真方式を採用した画像形成装置に限らず、インクジェット方式などを採用したものであっても良いことは勿論である。
以上の構成において、この実施の形態に係る画像処理装置を適用した画像形成装置では、次のようにして、100%近傍の高濃度領域での文字や細線画像のつぶれを抑制しつつ、中間調の文字や細線画像のジャギー感の低減が可能となっている。
すなわち、上記画像処理装置3では、図3に示すように、画像データ入力部101によって入力された画像データに対して予め定められた処理が施された後、当該画像データは、エッジ判定部102に入力される。
そして、このエッジ判定部102では、図1に示すように、エッジ検出フィルタ等を用いてエッジ判定処理(背景判定)が行われ(ステップ101)、エッジ部であると判定された画素には、図4に示すように、タグ情報としてエッジ判定処理の結果を示す値「11」が付加される。
また、上記エッジ判定部102によって非エッジ部であると判定された場合には、エッジ再判定部103によってエッジ判定部102の判定結果に基づいて画像データのエッジ領域を広げてエッジ部と再判定する処理が行われる(ステップ102)。このエッジ再判定部では、図6に示すように、複数の画素からなる判定領域(例えば、3×3=9)内のエッジ部と判定された画素の数が閾値param_rejudge以上か否かが判定され、判定領域内のエッジ部と判定された画素の数が閾値param_rejudge以上である場合には、判定領域の中央に位置する注目画素の非エッジ部であるとの判定結果が、エッジ部(「1」)であると再判定される。一方、上記判定領域内のエッジ部と判定された画素の数が閾値param_rejudge未満である場合には、判定領域の中央に位置する注目画素の非エッジ部であるとの判定結果が、非エッジ部(「0」)のままであると再判定され、非エッジ判定結果がONとなる。
また、上記エッジ判定部102によってエッジ部であると判定された画素と、エッジ再判定部103によってエッジ部であると再判定された画素は、注目画素の濃度が判定される(ステップ103)。
そして、この実施の形態では、図1に示すように、注目画素の画像濃度が予め定められた濃度閾値Cinである100%(階調数が255に相当)以上であるか否かが判定される(ステップ103)。上記注目画素の画像濃度が予め定められた濃度閾値Cinである100%以上である場合には、閾値param_rejudgeが膨張しにくいパラメータ、例えば、閾値param_rejudge=9に設定され、注目画素の画像濃度が予め定められた濃度閾値Cinである100%未満である場合には、閾値param_rejudgeが膨張をしやすいパラメータ、例えば、閾値param_rejudge−2=2に設定される。
上記エッジ判定部102及びエッジ再判定部103によってエッジ部であると判定された画素の画像データと、エッジ判定部102及びエッジ再判定部103によって非エッジ部であると判定された画素の画像データは、図1に示すように、データセレクト(選択)処理が施され(ステップ104)、エッジ部と非エッジ部の画像データとに選択される。
そして、エッジ部と判定された画素の画像データは、当該画素の画像濃度が予め定められた第2の画像濃度値Cin2以上か否かが判別され(ステップ105)、当該画素の画像濃度が予め定められた第2の画像濃度値Cin2以上である場合には、文字鮮鋭補正濃度値に変更された後(ステップ106)、エッジ部に対応したスクリーン処理が施される。ここで、エッジ部に対応したスクリーン処理としては、ジャギー感の低減を重視して600線のスクリーンを用いた処理が行われる。
上記文字鮮鋭補正濃度値は、画像濃度が100%あるいは100%近傍の文字や線の画像につぶれが生じないように入力された画像データの画像濃度値を適正な画像濃度値Cin’に変換するための値である。上記文字鮮鋭補正濃度値としては、例えば、画像濃度100%(255)の画像濃度値が「204」程度の画像濃度値に変換される。このように、エッジ部と判定された画素の画像濃度が100%である場合に、当該エッジ部の画素濃度を100%(255)よりも低い画像濃度値である「204」程度の文字鮮鋭補正濃度値に変換することにより、文字や線の画像につぶれが生じないようにする。
また、上記画素の画像濃度Cinが予め定められた画像濃度Cin未満である場合には、EELUT(ルックアップテーブル)を用いて、エッジ部スクリーンとユーザ(又は画像出力部106が自動的に)選択したスクリーン(例えば、200線)の濃度特性を合わせる画像濃度の変換が行われた後(ステップ107)、エッジ部のスクリーン処理が施され、エッジ部スクリーンと選択したスクリーンとの境界で濃度段差がおきることなく、文字や線のエッジ部のジャギー感を低減することができる。
上記EELUTは、エッジスクリーン部と選択スクリーン部の階調特性を合わせるLUTである。このEELUTは、例えば、エッジスクリーン部のデジタル画像濃度値が「128」のときの印字濃度と、選択スクリーン部のデジタル画像濃度値が「152」のときの印字濃度が同じとき、デジタル画像濃度値「152」を「128」に書き換えるためのものである。
このように、上記実施の形態によれば、100%近傍の高濃度領域での文字や細線画像のつぶれを抑制しつつ、中間調の文字や細線画像のジャギー感の低減が可能となる。
比較例
比較例として、従来行われていたエッジ部を判定した後に、エッジ部と判定された領域を膨張させるように再判定し、且つエッジ部を滑らかにするために高線数のスクリーンを採用しつつエッジ部の濃度を低下させる処理を一様に施した場合、中間調の線状画像に対しては、図8(b)に示すように、エッジ部と判定されたすべての画素が高線数のスクリーンで処理され、ジャギー感の低減が可能であるが、画像濃度が100%付近の線状画像は、図8(a)に示すように、すべての画素に対して濃度が低下することになり、極端な画像濃度の低下となり、画質が低下する。
一方、従来行われていたエッジ部を判定した後に、エッジ部と判定された領域を膨張させる処理を行わず、且つエッジ部を滑らかにするために高線数のスクリーンを採用しつつエッジ部の濃度を低下させる処理を一様に施した場合、画像濃度が100%付近の線状画像は、図9(a)に示すように、線状画像の中心の部分が100%の濃度のまま残るため、濃度の極端な低下が起こらずに良好であるものの、中間調の線状画像に対しては、図9(b)に示すように、ジャギー感の改善効果が薄れ、画質が低下する。
実施の形態2
図10はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態2では、前記変更手段は、前記画像データの注目画素の濃度情報に基づいて前記エッジ再判定手段によって前記画像データのエッジ領域を広げてエッジ部と再判定するか否かの処理を変更するように構成されている。
すなわち、この実施の形態2では、図10に示すように、変更部104が画像データの注目画素の濃度情報に基づいてエッジ再判定手段103によって画像データのエッジ領域を広げてエッジ部と再判定する処理を行うか否かを変更するように構成されている。
更に説明すると、上記変更部104は、図10に示すように、画像データの注目画素の濃度情報に基づいて、当該注目画素の画像濃度が濃度閾値Cinである100%(階調数が255に相当)以上であるか否かを判定し、濃度閾値Cinである100%(階調数が255に相当)以上である場合には、画像データのエッジ領域を広げてエッジ部と再判定する処理を行わず、濃度閾値Cinである100%(階調数が255に相当)未満である場合にのみ、画像データのエッジ領域を広げてエッジ部と再判定する処理を行うものである。
したがって、この実施の形態2では、画像データの注目画素の画像濃度が濃度閾値Cinである100%(階調数が255に相当)以上である場合には、画像データのエッジ領域を広げてエッジ部と再判定する処理が行われず、エッジ判定部102の判定結果がそのままスクリーン部105に送られる。
一方、この実施の形態2では、画像データの注目画素の画像濃度が濃度閾値Cinである100%(階調数が255に相当)未満である場合には、画像データのエッジ領域を広げてエッジ部と再判定する処理が行われ、エッジ判定部102及びエッジ再判定部103の判定結果がスクリーン部105に送られる。
この実施の形態2では、エッジ再判定部103の閾値は1つのみで良く、エッジ再判定部103の構成を簡略化することができる。
その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
3:画像処理装置、101:画像データ入力部、102:エッジ判定部、103:エッジ再判定部、104:変更部、105:スクリーン処理部。

Claims (4)

  1. 画像データからエッジ部か否かの判定を行うエッジ判定手段と、
    前記エッジ判定手段の判定結果に基づいて前記画像データのエッジ領域を広げて当該画像データにおける注目画素をエッジ部と再判定するエッジ再判定手段と、
    前記エッジ判定手段及び前記エッジ再判定手段によってエッジ部であると判定された画像データと、非エッジ部であると判定された画像データとで異なる処理を施す処理手段と、
    前記注目画素の画像濃度が第1の値以上の場合には、当該注目画素がエッジ部であると再判定されにくくなるよう、且つ、前記注目画素の画像濃度が前記第1の値以下の場合には、当該注目画素がエッジ部であると再判定されやすくなるよう、前記エッジ再判定手段による再判定処理の内容を変更する変更手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記エッジ再判定手段は、前記注目画素に対し、当該注目画素周辺の複数個の画素からなる判定領域内のエッジ画素数が閾値以上である場合にはその注目画素をエッジ部と再判定する一方、当該判定領域内のエッジ画素数が閾値以下である場合にはその注目画素を非エッジ部と再判定し、
    前記変更手段は、前記注目画素の画像濃度が前記第1の値以上の場合には、前記エッジ再判定手段で用いられる前記閾値を上げると共に、前記注目画素の画像濃度が前記第1の値以下の場合には、前記エッジ再判定手段で用いられる前記閾値を下げることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記変更手段は、前記注目画素の画像濃度が前記第1の値以上の場合には、前記エッジ再判定手段によりエッジ部と再判定する処理を行わず、前記注目画素の画像濃度が前記第1の値以下の場合には、前記エッジ再判定手段によりエッジ部と再判定する処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 画像データからエッジ部か否かの判定を行うエッジ判定工程と、
    前記エッジ判定工程の判定結果に基づいて前記画像データのエッジ領域を広げて当該画像データにおける注目画素をエッジ部と再判定するエッジ再判定工程と、
    前記エッジ判定工程及び前記エッジ再判定工程によってエッジ部であると判定された画像データと、非エッジ部であると判定された画像データとで異なる処理を施す処理工程と、
    前記注目画素の画像濃度が第1の値以上の場合には、当該注目画素がエッジ部であると再判定されにくくなるよう、且つ、前記注目画素の画像濃度が前記第1の値以下の場合には、当該注目画素がエッジ部であると再判定されやすくなるよう、前記エッジ再判定工程による再判定処理の内容を変更する変更工程とを備えたことを特徴とする画像処理方法。
JP2010164358A 2010-07-21 2010-07-21 画像処理装置及び画像処理方法 Active JP5644230B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010164358A JP5644230B2 (ja) 2010-07-21 2010-07-21 画像処理装置及び画像処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010164358A JP5644230B2 (ja) 2010-07-21 2010-07-21 画像処理装置及び画像処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012028952A JP2012028952A (ja) 2012-02-09
JP5644230B2 true JP5644230B2 (ja) 2014-12-24

Family

ID=45781386

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010164358A Active JP5644230B2 (ja) 2010-07-21 2010-07-21 画像処理装置及び画像処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5644230B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6171547B2 (ja) * 2013-05-10 2017-08-02 株式会社リコー 画像形成装置、画像形成方法および印刷物の製造方法
JP5994741B2 (ja) 2013-07-01 2016-09-21 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置、画像処理プログラム、及び画像形成装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0469777A (ja) * 1990-07-10 1992-03-04 Dainippon Screen Mfg Co Ltd プリント基板のパターン検査装置
JP3115065B2 (ja) * 1991-11-11 2000-12-04 株式会社リコー 画情報のエッジ強調処理装置
JP2006262204A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置及び画像処理方法
JP4600352B2 (ja) * 2006-05-25 2010-12-15 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置、画像形成装置および画像処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012028952A (ja) 2012-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5078480B2 (ja) 画像処理装置及びその方法、並びに、コンピュータプログラムおよび記録媒体
US8189242B2 (en) Apparatus and method for generating image data for forming a visible image
US20120147437A1 (en) Image processing apparatus and image processing method
JP5055418B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2008199080A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP5671978B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、画像処理プログラム及び記録媒体
JP4557959B2 (ja) トナーを用いる電子写真式画像形成装置、トナーを用いる電子写真式画像形成方法
JP5499981B2 (ja) 画像処理装置
JP4894488B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2006295624A (ja) 画像処理装置およびその方法、並びに、コンピュータプログラムおよび記録媒体
JP4485430B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム
JP5644230B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
EP2429173B1 (en) Image forming apparatus, printing control terminal apparatus, and image forming method thereof
JP2000125135A (ja) 画像形成装置および画像処理装置
JP5765127B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP5454258B2 (ja) 情報処理装置、画像処理システム、及びプログラム
JP6688193B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
JP2016224229A (ja) 画像形成装置、画像形成方法、およびプログラム
JP4492090B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JPH1132214A (ja) 画像形成装置および画像処理装置
JP4217332B2 (ja) 画像処理装置及びその方法、コンピュータ可読メモリ
JP2006129007A (ja) 印刷制御装置および印刷制御装置のデータ処理方法およびコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体
JP4466041B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP5454259B2 (ja) 情報処理装置、画像処理システム、及びプログラム
JP2012160857A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140715

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140722

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140912

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141007

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141020

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5644230

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350