JP5638895B2 - 光ファイバケーブル - Google Patents

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本発明は、光ファイバケーブルに関し、特に、屋外にて電柱と光加入者宅との間を光接続するために使用されるドロップ型の光ファイバケーブルに関する。
近年、FTTH(fiber to the home)の普及に伴い、光加入者宅への光ファイバケーブルの布設作業が急速に進められている。光ファイバケーブルの架空布設の際には、作業者が光ファイバケーブルを電柱から光加入者宅に引き込む作業を行っており、これにより電柱と光加入者宅との間が光接続される。
屋外での布設作業に使用される光ファイバケーブルとしては、例えば、支持線部と光ファイバ部とを連結させてなる、いわゆるドロップ型の光ファイバケーブルがある。
図8は、従来のドロップ型の光ファイバケーブルの構成を示す断面図である。
図8において、光ファイバドロップケーブル100は、ケーブル部110と支持線部120とを首部130で接続して形成されている。ケーブル部110は、保護被覆101に被覆された1心の光ファイバ心線102と、この光ファイバ心線102の両側に配設される一対の抗張力体103とを有している。光ファイバ心線102は、径0.25mmのシングルモードファイバである。抗張力体103は、FRPからなり、ガラス繊維の周りに熱硬化性プラスチックを含浸させ、外径0.5mmの丸型ロッドに引き抜き成型したものである。支持線部120は、支持線104と、該支持線を被覆するケーブル外被101と有している。支持線104は径1.2mmの亜鉛メッキ鋼線であり、ケーブル外被101は難燃ポリエチレンで形成されている(特許文献1)。
特開2005−173090号公報
上記のように構成されるドロップ型の光ファイバケーブルは、支持線部とケーブル部とを連結した自己支持型と呼ばれる構造である。自己保持型の光ファイバケーブルを用いて光ファイバを布設する際、通常、支持線部は、屋外線引留金具に巻き付けられた状態で弛度調整を行ったり、屋外線引留金具に巻き付けられた状態で電柱や軒下に固定されるため、滑り難い外被表面を有することが望ましい。一方、ケーブル部は、光ファイバの接続作業時に、該ケーブル部を管路内に通線したり、ケーブル部端末の保護被覆を除去するため、滑り易い外被表面を有することが望ましい。しかしながら、従来のドロップ型の光ファイバケーブルでは、支持線部とケーブル部が1種類の樹脂で構成されているため、支持線部の巻取り作業性とケーブル部の作業性とを両立することは困難である。
本発明の目的は、支持線部の巻取り作業性を向上し且つケーブル部の作業性を向上することができる光ファイバケーブルを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る光ファイバケーブルは、光ファイバ心線と、前記光ファイバ心線と所定距離を隔てて配された少なくとも1つの抗張力体と、前記光ファイバ心線及び前記少なくとも1つの抗張力体を一体的に被覆するシースとを有するケーブル部;前記ケーブル部を支持する支持線と、前記支持線を被覆する被覆部とを有する支持線部;及び前記ケーブル部及び前記支持線部を連結する首部、を備える光ファイバケーブルであって、前記被覆部は、前記支持線を被覆する第1被覆部と、前記第1被覆部の外表面の少なくとも一部に形成された第2被覆部とを有し、前記第2被覆部は、前記第1被覆部及び前記シースより摩擦係数の大きい樹脂から成ることを特徴とする。
また、前記第2被覆部の動摩擦係数が0.6〜2.3であり、前記第1被覆部の動摩擦係数が0.15〜0.5である。
さらに、前記第2被覆部は難燃性ポリオレフィンから成り、前記第1被覆部は、滑剤を含有する難燃性ポリオレフィンから成る。
また、前記支持線部全体の表面積に対する前記第2被覆部の表面積の割合は20〜95%である。
さらに、前記第2被覆部が、前記第1被覆部の外表面にストライプ状に形成されている。
本発明の光ファイバケーブルによれば、シースは、光ファイバ心線及び一対の抗張力体を一体的に被覆する内層部と該内層部を被覆する外層部とを有し、支持線部の被覆部とシースの外層部とが、内層部より摩擦係数の大きい樹脂から成る。よって、支持線部を係止する際に該支持線部の滑りを抑制することができ、また、光ファイバ接続作業時には、シースを容易に引き抜くことができる。したがって、支持線部の巻取り作業性を向上し且つケーブル部の作業性を向上することができる。
また、本発明の光ファイバケーブルによれば、支持線部の被覆部は、支持線を被覆する第1被覆部と、第1被覆部の外表面にストライプ状に形成された第2被覆部とを有しており、第2被覆部は、第1被覆部及びケーブル部のシースより摩擦係数の大きい樹脂から成る。よって、支持線部を係止する際に該支持線部の滑りを抑制することができ、また、光ファイバ接続作業時には、ケーブル部を管路内に容易に通線することができ、加えてシースを容易に引き抜くことができる。したがって、支持線部の巻取り作業性を向上し且つケーブル部の作業性を向上することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る光ファイバケーブルの構成を示す斜視図である。 図1の光ファイバケーブルの構成を示す断面図である。 光ファイバケーブル布設の際に行われる支持線部の処理を説明する図であり、(a)〜(c)は各工程を説明する図である。 図3の支持線部の処理の続きを説明する図であり、(a)〜(d)は各工程を説明する図である。 ケーブル部の端末処理を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態に係る光ファイバケーブルの構成を示す斜視図である。 図6の光ファイバケーブルの構成を示す断面図である。 従来のドロップ型の光ファイバケーブルの構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルの構成を示す斜視図であり、図2は、図1の光ファイバケーブルの構成を示す断面図である。
図1及び図2において、光ファイバケーブル1は、支持線部10と、内部に一本の光ファイバ心線が配されたケーブル部20と、支持線部10及びケーブル部20を連結する首部30とを備えている(図1)。光ファイバケーブル1の長辺方向の寸法は5.3mm、短辺方向の寸法は2.0mmである。
支持線部10は、ケーブル部20を支持するための支持線11と、支持線11の外周に形成され、該支持線を被覆する被覆部12とを有している。支持線11は、FRP又は亜鉛メッキ銅線から成り、その外径は1.2mmである。被覆部12は、難燃性ポリオレフィン材料から成り、その外径は2.0mmである(図2)。
ケーブル部20は、光ファイバ心線21と、光ファイバ心線21の外周に形成され、該光ファイバ心線を覆うシース22と、シース22内に設けられ、光ファイバ心線21の両側に所定距離を隔てて配された一対の抗張力体23,23とを有している。シース22は、光ファイバ心線21及び一対の抗張力体23,23を被覆している。そして、光ファイバ心線21の中心及び一対の抗張力体23,23の中心は、略同一面上に位置するように配置されている。また、シース22は、被覆部12及び首部30と一体的に形成されている。
光ファイバ心線21は、着色成分を含有する紫外線硬化性樹脂又は熱硬化性樹脂等から成る樹脂にてガラス光ファイバを被覆してなるものであり、その外径はφ0.25mmである。
一対の抗張力体23は、強化繊維としてアラミド繊維あるいはガラス繊維を用いたFRPから成り、その外径が0.4〜0.5mmである。一対の抗張力体23,23は、シース22に加えられる長手方向の張力によってシース22内部で光ファイバ心線21が破断するのを防止する役割を果たしている。
シース22は、断面略楕円形状であり、その長軸方向の外法は3.1mm、短軸方向の外法は2.0mmである。シース22は、光ファイバ心線21及び一対の抗張力体23,23を一体的に被覆する内層部41と、該内層部を被覆する外層部42とを有しており、被覆部12及び外層部42は、内層部41より摩擦係数の大きい樹脂から成る。
内層部41は、断面略矩形形状であり、その長辺方向の外法は2.4mm、短辺方向の外法は1.0mmである。光ファイバ心線21の中心及び一対の抗張力体23,23の中心によって規定される平面に並行して形成された一対の平面41a,41aを有しており、各平面部の略中央には切欠き41b,41bが形成されている。切欠き41bは、例えばV字型のノッチであり、その幅及び深さは夫々0.17mm、0.15mmである。
外層部42は、光ファイバ心線21の中心及び一対の抗張力体23,23の中心によって規定される平面に並行して形成された一対の平面42a,42aを有しており、各平面部の略中央には切欠き42b,42bが形成されている。切欠き42bは、例えばV字型のノッチであり、その幅及び深さは夫々0.52mm、0.45mmである。
外層部42は、例えば難燃性ポリオレフィンから成り、内層部41は、滑剤、例えばエルカ酸アミドを含有する難燃性ポリオレフィンから成る。本実施の形態では、外層部42の難燃性ポリオレフィンとして、内層部41の難燃性ポリオレフィンと同一のものが使用される。滑剤を含有する難燃性ポリオレフィンを内層部41の材料として使用し、内層部41に含有される滑剤を外層部42に含有される滑剤より多くすることにより、内層部41の動摩擦係数を外層部42の動摩擦係数より小さくすることが可能となる。また、内層部41の滑剤の含有量を調整することにより、内層部41と外層部42の動摩擦係数の差を調整することが可能となる。
また、本実施の形態では、内層部41の動摩擦係数が0.15〜0.5であり、外層部42及び被覆部12の動摩擦係数が0.6〜2.3である。これにより、内層部41で発生する摩擦抵抗を小さくすることができると共に、被覆部12で発生する摩擦抵抗を大きくすることができる。
図3及び図4は、光ファイバケーブル布設の際に行われる支持線部10の処理を説明する図であり、図5は、ケーブル部20の端末処理を説明する図である。
図3及び図4において、先ず、光ファイバケーブル1の首部30にニッパ等の工具で切り込みを形成する。そして、該切り込みが形成されたケーブル端部を左右に引き裂いて、支持線部10とケーブル部20とを分離する。次に、支持線部を掛止する際に使用される屋外線引留金具45を準備し、フック49により屋外線引き留め金具45を電柱等に係止する(図3(a))。次いで、作業者が分離された支持線部10’を手で牽引し、支持線部10’を張った状態で、屋外線引留金具45の円筒型フランジ部46及びその両側に設けられた角柱形フランジ部47,48に掛け(図3(b))、さらに、支持線部10’を円筒型フランジ部46に1回巻き付ける(図3(c))。これにより支持線部10’の屋外線引留金具45への仮留めが完了する。このとき、被覆部12の動摩擦係数は内層部41と比較して大きいため、被覆部12の外周面と円筒型フランジ部46の外周面との間に生じる摩擦抵抗が大きい。したがって、円筒型フランジ部46に巻き付けられた支持線部10’の滑りが抑制され、仮留め不良を防止することができる。
次に、角柱形フランジ部に設けられたT字部48aとフック49との間に支持線部10’を通し(図4(a))、支持線部10’がT字部48aの裏側から表側に向かうように該T字部に支持線部10’を係合させる(図4(b))。さらに、支持線部10’がT字部48aの表側から裏側に向かうように該支持線部をT字部48aに係合させて、支持線部10’をT字部48aの首部に1回巻き付けて掛止する(図4(c))。このとき、支持線部10’におけるT字部48aに巻き付けられた部分の巻き弛みが極力小さくなるように作業する。これにより、支持線部10’が所定の張力を維持した状態で、該支持線部の端部が屋外線引留金具45を介して電柱等に確実に係止される(図4(d))。
一方、分離されたケーブル部20’については(図5(a))、該ケーブル部20’の端末から所定距離の位置に切り込みを入れてシース22及び一対の抗張力体23,23を切断し(図5(b))、ケーブル部20’端末のシース22を把持しながら該シースを引き抜いて、光ファイバ心線21を露出させる(図5(c))。このとき、内層部41の動摩擦係数は外層部42の動摩擦係数と比較して小さいため、光ファイバ心線21の外周面と内層部41との界面に生じる摩擦抵抗が小さい。これにより、内層部41の滑り性が良好となり、シース22を容易に引き抜くことができる。
本実施の形態によれば、シース22は、光ファイバ心線21及び一対の抗張力体23,23を一体的に被覆する内層部41と該内層部を被覆する外層部42とを有し、支持線部10の被覆部12とシース22の外層部42とが、内層部41より摩擦係数の大きい樹脂から成る。よって、屋外線引留金具45に支持線部10を係止する際に支持線部10の滑りを抑制することができ、また、光ファイバ接続作業時には、シース22を容易に引き抜くことができる。したがって、支持線部10の巻取り作業性を向上し且つケーブル部20の作業性を向上することができる。
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る光ファイバケーブルの構成を示す斜視図であり、図7は、図6の光ファイバケーブルの構成を示す断面図である。尚、図6に示す光ファイバケーブルは、その構成が図1の光ファイバケーブルと基本的に同じであり、以下に異なる部分を説明する。
図6及び図7において、光ファイバケーブル50は、支持線部60と、内部に一本の光ファイバ心線21が配されたケーブル部70と、支持線部60及びケーブル部70を連結する首部30とを備えている(図6)。
支持線部60は、ケーブル部70を支持するための支持線11と、支持線11の外周に形成され、該支持線を被覆する被覆部61とを有している。この被覆部61は、支持線11を被覆する第1被覆部62と、該第1被覆部の外表面の少なくとも一部に形成された第2被覆部63とを有している。第2被覆部63は、第1被覆部62より摩擦係数の大きい樹脂から成る。
ケーブル部70は、光ファイバ心線21と、該光ファイバ心線と所定距離を隔てて配された一対の抗張力体23,23と、光ファイバ心線21及び一対の抗張力体23,23を一体的に被覆するシース72とを有する。シース72は、第1被覆部62及び首部30と一体的に形成されている。
シース72及び第1被覆部62は、例えば滑剤を含有する難燃性ポリオレフィンから成り、第2被覆部63は、例えば難燃性ポリオレフィンから成る。この構成では、光ファイバ心線21の外周部のみならず、ケーブル部70全体の外表面における摩擦係数が小さくなる。よって、シース72と光ファイバ心線21との摩擦抵抗を小さくすることができ、また、ケーブル部70を管路内に通線する際に、ケーブル部70と管路、既設ケーブル、管路内に配設された部材等との摩擦抵抗を小さくすることができる。また、本実施の形態では、第2被覆部63の動摩擦係数が0.6〜2.3であり、第1被覆部62の動摩擦係数が0.15〜0.5である。これにより、ケーブル部70で発生する摩擦抵抗を小さくすることができると共に、支持線部60で発生する摩擦抵抗を大きくすることができる。
また、支持線部60全体の表面積に対する第2被覆部63の表面積の割合は20〜95%である。これにより、屋外線引留金具45を用いて支持線部60を係止する際に、支持線部60の滑りを更に抑制することができる。また、本実施の形態では、第2被覆部63が、第1被覆部62の外表面にストライプ状に形成されており、被覆部61の円周方向に沿って、抵抗係数の大きい第2被覆部63と抵抗係数の小さい第1被覆部62とが交互に配設されている。これにより、屋外線引留金具45に支持線部60を巻き付ける際に、円筒型フランジ部46及び第1被覆部62が当接する面積と、円筒型フランジ部46及び第2被覆部63が当接する面積とが平均化され、保持力のばらつきを低減することができる。
本実施の形態によれば、支持線部60の被覆部61は、支持線11を被覆する第1被覆部62と、第1被覆部62の外表面にストライプ状に形成された第2被覆部63とを有しており、第2被覆部63は、第1被覆部62及びケーブル部70のシース72より摩擦係数の大きい樹脂から成る。よって、屋外線引留金具45に支持線部60を係止する際に、支持線部60の滑りを抑制することができ、また、光ファイバ接続作業時には、ケーブル部70を管路内に容易に通線することができ、加えてシース72を容易に引き抜くことができる。したがって、支持線部60の巻取り作業性を向上し且つケーブル部70の作業性を向上することができる。
上記実施の形態では、光ファイバケーブル1,50は、光ファイバ心線21の両側に所定距離を隔てて配された一対の抗張力体23,23を有するが、これに限るものではなく、2本の光ファイバ心線の中心位置から所定距離を隔てて配された少なくとも1本の抗張力体を有していてもよい。
上記第1の実施の形態では、外層部42に使用される難燃性ポリオレフィンは、内層部41の難燃性ポリオレフィンと同一であるが、これに限るものではなく、内層部41の難燃性ポリオレフィンと異なる種類の材料であってもよい。また、上記第2の実施の形態では、第2被覆部63で使用される難燃性ポリオレフィンは、第1被覆部62の難燃性ポリオレフィンと同一であるが、これに限るものではなく、第1被覆部62の難燃性ポリオレフィンと異なる種類の材料であってもよい。
また、上記第2の実施の形態では、第2被覆部63が、第1被覆部62の外表面にストライプ状に形成されているが、これに限るものではなく、第1被覆部62の外表面に螺旋状に形成されてもよいし、複数のリング状に形成されてもよい。また、被覆部61が、第1被覆部を海部、第2被覆部を島部とする海島構造で形成されてもよい。
また、上記実施の形態では、難燃性ポリオレフィンとして、例えばエチレン・α-オレフィン共重合体(エチレン・α-オレフィン共重合体としては、LLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)、LDPE(低密度ポリエチレン)、VLDPE(超低密度ポリエチレン)、EBR(エチレンーブタジエンゴム)、及びシングルサイト触媒存在下に合成されたエチレン・α-オレフィン共重合体等)や、ポリプロピレン樹脂(ホモポリプロピレン、エチレン・プロピレンランダム共重合体、エチレン・プロピレンブロック共重合体、プロピレンと他の少量のα−オレフィン(例えば、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン等)との共重合体、プロピレンとエチレンプロピレンの共重合体(TPO)を混合することによって得られる樹脂等)をそれぞれ単独で、または混合することによって得られる材料が用いられる。
また、上記実施の形態では、滑剤としてエルカ酸アミドが使用されるが、これに限るものではなく、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド及びベヘニン酸アミドからなる群から選択された材料を使用してもよい。
以下、本発明の実施例を説明する。
本実施例では、従来のドロップケーブルにおける支持線部の巻取り作業性、並びにケーブル部の通線作業性及び端末除去作業性を鋭意調査した。すると、従来のドロップケーブルの構成では、支持線部の巻取り作業性とケーブル部端末の被覆除去の作業性とは二律背反の関係にあり、これらの作業性を両立することが困難であることが分かった。
そこで、発明者は、支持線部の巻取り作業性を向上し且つケーブル部の作業性を向上することを目的として、1心のドロップケーブルについて、以下のように実験を行った。
〈実験1〉
先ず、低引張強度−高伸び(引張強度TS:14.8MPa、破断伸びEL:575%、JIS K 7113「プラスチックの引張試験方法」に準拠)の物性を示す難燃性ポリオレフィンに滑剤としてエルカ酸アミドを所定量添加した材料にて、φ0.25mm光ファイバ心線及び2本のφ0.5mmアラミド繊維FRP線を覆う外法寸法1.0mm×2.4mmの内層部を作製した。次いで、難燃性ポリオレフィンに滑剤を含有しないか、或いは内層部と異なる量のエルカ酸アミドを加えた材料にて、上記内層部を覆う外径寸法2.0mm×3.1mmの外層部と、φ1.2mm亜鉛メッキ導線を被覆するφ2.0mmの被覆部と、外層部及び被覆部を連結する首部とを一体成形し、図1に示すようなドロップケーブルを作製した。
そして、内層部の動摩擦係数と外層部の動摩擦係数とを夫々変化させて、上記方法により複数のドロップケーブルを作製した。このとき、内層部の動摩擦係数は、ケーブル部を端末被覆除去の作業性を満足する値である0.1〜0.5の範囲に設定し、外層部の動摩擦係数は、電柱間布設時の弛度調整作業性を満足する値である0.6以上の範囲に設定した。尚、本発明における動摩擦係数とは、JIS K 7125「プラスチック−フィルム及びシート−摩擦係数試験方法」で規定される動摩擦係数を示す。
次に、作製した複数のドロップケーブルについて、以下の評価項目(1)〜(3)を設定した。
(1)ケーブル部端末被覆除去性
ケーブル部端末の被覆を除去するための端末被覆除去工具(SEIオプティフロンディア製端末被覆除去工具)を用い、ケーブル部端末から40mmの位置で一対の抗張力体を切断し、ケーブル部端末のシースを上記工具にて把持しながら引き抜き、光ファイバ心線を露出させる。そして、露出した光ファイバ心線を、倍率100倍の顕微鏡で40mmの長さに亘って観察し、光ファイバ心線に損傷無く容易に除去できたものを「○」、ガラス光ファイバを被覆する着色樹脂の表面に亀裂や剥がれなどの損傷が発生したものや、ガラス光ファイバが断線したものを「×」として評価した。
(2)支持線部と屋外線引金金具との摩擦力
ドロップケーブルのケーブル部と支持線部を分離し、図3(c)のように支持線部を屋外線引留金具のφ20mm円筒型フランジ部に1回巻き付ける。支持線部を巻き付けた状態で、屋外線引留金具をロードセルに固定し、支持線部を10mm/minで引張った時の抵抗力の最大値を、支持線部と屋外線引留金具との摩擦力として評価した。
(3)電柱間布設時の弛度調整作業性
30m離れた2本の電柱間にドロップケーブルを取り付ける。一方の電柱にはドロップケーブルを完全に固定し、他方の電柱には屋外線引留金具を取り付けておき、ドロップケーブルの弛度率が1.0%(本実験条件では、75Nが必要とされる)となるようにケーブルに張力を加えて、支持線部を屋外線引留金具のφ20mm円筒型フランジ部に1回巻き付ける。このとき支持線部と屋外線引留金具が滑って、ケーブルが緩んでしまい、弛度率1.0%を維持できなかった場合を「×」、支持線部が滑ることなく弛度率1.0%を維持した状態で、支持線部を屋外線引留金具のT字部に掛止することができたものを「○」として評価した。
上記評価項目(1)〜(3)に基づいて各ドロップケーブルを判定した結果を表1に示す。
Figure 0005638895
実施例1〜12のいずれも、(1)ケーブル部端末被覆除去性については、内層部の動摩擦係数は0.15〜0.5の範囲にあるため、光ファイバ心線との摩擦抵抗を低減することができ、光ファイバ心線を損傷することなく、シースを容易に除去することができた。このとき、(2)支持線部と屋外線引金金具との摩擦力は、87〜238Nであった。また、(3)電柱間布設時の弛度調整作業性についても、外層部の動摩擦係数は0.6〜2.3の範囲にあるため、弛度率1%を維持することができた。
比較例1及び2では、(1)ケーブル部端末被覆除去性、及び(3)電柱間布設時の弛度調整作業性はいずれも良好であったが、内層部の抵抗係数が0.1であるため、外層部が内層部との界面で滑り、外層部と内層部を融着することができず、作製された複数のドロップケーブルのうち、一部のドロップケーブルの製造過程で外層部と内層部が剥離するという現象が生じた。
この結果から、ケーブル部の内層部の動摩擦係数を0.15〜0.5とし、支持線部の被覆部及びケーブル部の外層部の動摩擦係数を0.6〜2.3とすると、屋外線引留金具を用いて支持線部を係止する際に、支持線部の滑りを抑制することができ、また、光ファイバ接続作業時には、シースを容易に引き抜くことができることが分かった。
次に、上記評価項目(1)〜(3)に基づいて、従来のドロップケーブルを判定した結果を表2に示す。
Figure 0005638895

比較例3〜6では、(1)ケーブル部端末被覆除去性は良好であり、(2)支持線部と屋外線引金金具との摩擦力は、22〜72Nであった。しかし、(3)電柱間布設時の弛度調整作業性については、支持線部の被覆部の動摩擦係数が0.1〜0.5であるため、弛度率1%を維持することができなかった。
また、比較例7〜10では、(2)支持線部と屋外線引金金具との摩擦力は、88〜234Nであり、(3)電柱間布設時の弛度調整作業性については、支持線部の被覆部の動摩擦係数が0.6〜1.89であり、弛度率1%を維持することができた。しかし、(1)ケーブル部端末被覆除去性については、ガラス光ファイバを被覆する着色樹脂の表面に亀裂や剥がれなどの損傷が発生し(比較例7及び8)、或いはガラス光ファイバが断線した(比較例9及び10)。
〈実験2〉
次に、低引張強度−高伸び(引張強度TS:14.8MPa、破断伸びEL:575%、JIS K 7113「プラスチックの引張試験方法」に準拠)の物性を示す難燃性ポリオレフィンに滑剤としてエルカ酸アミドを所定量添加した材料にて、φ0.25mm光ファイバ心線及び2本のφ0.5mmアラミド繊維FRP線を覆う外法寸法2.0mm×3.1mmのケーブル部と、φ1.2mm亜鉛メッキ導線を被覆するφ2.0mmの第1被覆層と、ケーブル部及び第1被覆層を連結する首部とを一体成形すると同時に、難燃性ポリオレフィンに滑剤を含有しないか、或いは第1被覆層と異なる量のエルカ酸アミドを加えた材料にて、支持線部の第1被覆層の外表面に深さ0.2mmのストライプ状に形成される第2被覆層を2層コモン押出しにて一体成形し、図6に示すようなドロップケーブルを作製した。このとき、支持線部全体の表面積に対する第2被覆層の表面積の割合を50%とした。
次いで、実験1と同様に、第1被覆部の動摩擦係数を0.1〜0.5、第2被覆部の動摩擦係数を0.6以上の範囲に設定して、上記方法により複数のドロップケーブルを作製した。作製した複数のドロップケーブルについて、上記評価項目(1)〜(3)に基づいて各ドロップケーブルを判定した結果を表3に示す。
Figure 0005638895

実施例13〜24のいずれも、(1)ケーブル部端末被覆除去性については、シースの摩擦係数は0.15〜0.5の範囲にあるため、光ファイバ心線との摩擦抵抗を低減することができ、光ファイバ心線を損傷することなく、シースを容易に除去することができた。このとき、(2)支持線部と屋外線引金金具との摩擦力は、83〜217Nであった。また、(3)電柱間布設時の弛度調整作業性についても、第2被覆層の動摩擦係数が0.6〜2.3の範囲にあるため、弛度率1%を維持することができた。
比較例11及び12では、(1)ケーブル部端末被覆除去性、及び(2)電柱間布設時の弛度調整作業性はいずれも良好であった。しかしながら、第1被覆部の動摩擦係数が0.1であるため、第2被覆部が第1被覆部との界面で滑り、第2被覆部と第1被覆部を融着することができず、作製した複数のドロップケーブルのうち、一部のドロップケーブルの製造過程で第2被覆部と第1被覆部が剥離するという現象が生じた。
この結果から、支持線部の第1被覆部及びケーブル部のシースの動摩擦係数を0.15〜0.5とし、支持線部の第2被覆部の動摩擦係数を0.6〜2.3とすると、屋外線引留金具を用いて支持線部を係止する際に、支持線部の滑りを抑制することができ、また、光ファイバ接続作業時には、シースを容易に引き抜くことができることが分かった。
〈実験3〉
次に、図5に示すドロップケーブルの構造にて、支持線部全体の表面積に対する第2被覆部の表面積の割合を変更し、該割合の異なる複数のドロップケーブルを作製した。作製した複数のドロップケーブルについて、上記評価項目(2)〜(3)に基づいて各ドロップケーブルを判定した結果を表4に示す。
Figure 0005638895

実施例25及び26では、支持線部全体の表面積に対する第2被覆部の表面積の割合が夫々20%,95%である。このとき、(2)支持線部と屋外線引金金具との摩擦力は夫々77,87Nであった。また、(3)電柱間布設時の弛度調整作業性については、第2被覆部の動摩擦係数が共に0.6、第1被覆部の動摩擦係数が共に0.15であり、弛度率1%を維持することができた。
実施例27及び28では、支持線部全体の表面積に対する第2被覆部の表面積の割合が夫々20%,95%である。このとき、(2)支持線部と屋外線引金金具との摩擦力は夫々198,229Nであった。また、(3)電柱間布設時の弛度調整作業性については、第2被覆部の動摩擦係数が共に2.3、第1被覆部の動摩擦係数が共に0.5であり、弛度率1%を維持することができた。
一方、比較例13では、支持線部全体の表面積に対する第2被覆部の表面積の割合が17%である。このとき、(2)支持線部と屋外線引金金具との摩擦力は71Nであり、(3)電柱間布設時の弛度調整作業性については、第2被覆部の動摩擦係数が0.6、第1被覆部の動摩擦係数が0.15であり、弛度率1%を維持することができなかった。
この結果から、支持線部の第1被覆部及びケーブル部のシースの動摩擦係数を0.15〜0.5とし、支持線部の第2被覆部の動摩擦係数を0.6〜2.3とし、支持線部全体の表面積に対する第2被覆部の表面積の割合を20〜95%とすると、屋外線引留金具を用いて支持線部を係止する際に、支持線部の滑りを抑制することができ、また、光ファイバ接続作業時には、シースを容易に引き抜くことができることが分かった。
1 光ファイバケーブル
10 支持線部
11 支持線
12 被覆部
20 ケーブル部
21 光ファイバ心線
22 シース
23,23 一対の抗張力体
30 首部
41 内層部
41a,41a 一対の平面
41b,41b 切欠き
42 外層部
42a,42a 一対の平面
42b,42b 切欠き

Claims (5)

  1. 光ファイバ心線と、前記光ファイバ心線と所定距離を隔てて配された少なくとも1つの抗張力体と、前記光ファイバ心線及び前記少なくとも1つの抗張力体を一体的に被覆するシースとを有するケーブル部と、
    前記ケーブル部を支持する支持線と、前記支持線を被覆する被覆部とを有する支持線部と、
    前記ケーブル部及び前記支持線部を連結する首部とを備える光ファイバケーブルであって、
    前記被覆部は、前記支持線を被覆する第1被覆部と、前記第1被覆部の外表面の少なくとも一部に形成された第2被覆部とを有し、
    前記第2被覆部は、前記第1被覆部及び前記シースより摩擦係数の大きい樹脂から成ることを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 前記第2被覆部の動摩擦係数が0.6〜2.3であり、前記第1被覆部の動摩擦係数が0.15〜0.5であることを特徴とする請求項記載の光ファイバケーブル。
  3. 前記第2被覆部は難燃性ポリオレフィンから成り、前記第1被覆部は、滑剤を含有する難燃性ポリオレフィンから成ることを特徴とする請求項記載の光ファイバケーブル。
  4. 前記支持線部全体の表面積に対する前記第2被覆部の表面積の割合が、20〜95%であることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。
  5. 前記第2被覆部が、前記第1被覆部の外表面にストライプ状に形成されていることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。
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