JP5634836B2 - 分光センサの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、分光センサの製造方法に関する。
従来の分光センサとして、光の入射位置に応じて所定の波長の光を透過させる複数の干渉フィルタ部と、干渉フィルタ部に入射する光を透過させる光透過基板と、干渉フィルタ部を透過した光を検出する光検出基板と、を備えるものが知られている。ここで、各干渉フィルタ部は、キャビティ層を介して一対のミラー層が対向させられることによりファブリペロー型に構成されている場合がある。
このような分光センサの製造方法として、特許文献1には、次のような方法が記載されている。まず、光検出基板上に一方のミラー層を複数形成し、その後、それらのミラー層上にナノインプリント法によってキャビティ層を形成する。続いて、キャビティ層上に他方のミラー層を複数形成し、最後に、それらのミラー層上に光透過基板を接合する。
国際公開第2008/017490号
しかしながら、特許文献1記載の分光センサの製造方法あっては、製造された分光センサの信頼性が低下するおそれがある。その理由は次のとおりである。すなわち、光検出基板の表面には、受光部や配線層等の形成に起因した凹凸が存在しているので、そのような表面に形成されたミラー層上に、ナノインプリント法によってキャビティ層を形成しても、高精度(例えば、厚さにおいてnmオーダー)のキャビティ層を得ることができないおそれが高い。また、光検出基板にミラー層やキャビティ層を積み上げるように形成していくので、各プロセスにおいて光検出基板にダメージを与えるおそれが高い。
そこで、本発明は、信頼性の高い分光センサを得ることができる分光センサの製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の分光センサの製造方法は、キャビティ層並びにキャビティ層を介して対向する第1及び第2のミラー層を有し、入射位置に応じて決定された波長の光を透過させる干渉フィルタ部と、干渉フィルタ部に入射する光を透過させる光透過基板と、干渉フィルタ部を透過した光を検出する光検出基板と、を備える分光センサの製造方法であって、ハンドル基板上にナノインプリント法によってキャビティ層を形成する第1の工程と、第1の工程の後、キャビティ層上に第1のミラー層を形成する第2の工程と、第2の工程の後、第1のミラー層上に光透過基板を接合する第3の工程と、第3の工程の後、キャビティ層からハンドル基板を除去する第4の工程と、第4の工程の後、ハンドル基板が除去されたキャビティ層上に第2のミラー層を形成する第5の工程と、第5の工程の後、第2のミラー層上に光検出基板を接合する第6の工程と、を備えることを特徴とする。
この分光センサの製造方法では、ハンドル基板上にナノインプリント法によってキャビティ層を形成する。このように、ハンドル基板に対してナノインプリント法を実施することで、高精度のキャビティ層を安定して得ることができる。さらに、光透過基板側にキャビティ層並びに第1及び第2のミラー層を形成した後に、光検出基板を接合する。これにより、キャビティ層やミラー層を形成するための各プロセスにおいて光検出基板にダメージが与えられるのを防止することができる。よって、この分光センサの製造方法によれば、信頼性の高い分光センサを得ることが可能となる。
ここで、ハンドル基板は、選択的に除去することができる表面層を有しており、第1の工程では、表面層上にキャビティ層を形成し、第4の工程では、表面層を選択的に除去することによりキャビティ層からハンドル基板を除去することが好ましい。このように、ハンドル基板の表面層を選択的に除去することで、キャビティ層にダメージが与えられるのを防止しつつ、キャビティ層からハンドル基板を除去するのに要する時間を短縮化することができる。
また、第1の工程では、第3の工程において第1のミラー層上に光学樹脂層を介して光透過基板を接合する場合に、光学樹脂層が配置される領域を含むように、ハンドル基板上にキャビティ層を形成することが好ましい。これによれば、ハンドル基板を除去するときには、ハンドル基板にはキャビティ層のみが接触することになるので、単純な条件でハンドル基板を除去することができる。
また、第3の工程の前に、干渉フィルタ部に入射させるための所定の波長範囲の光を透過させる光学フィルタ層を光透過基板上に形成しておき、第3の工程では、第1のミラー層と光学フィルタ層とが対向するように、第1のミラー層上に光透過基板を接合することが好ましい。これによれば、所定の波長範囲の光を効率良く干渉フィルタ部に入射させることができる。
本発明によれば、信頼性の高い分光センサを得ることができる。
本発明の一実施形態の分光センサの製造方法によって製造された分光センサの斜視図である。 図1のII−II線に沿っての断面図である。 図1の分光センサの製造方法を説明するための断面図である。 図1の分光センサの製造方法を説明するための断面図である。 図1の分光センサの製造方法を説明するための断面図である。 図1の分光センサの製造方法を説明するための断面図である。 図1の分光センサの製造方法を説明するための断面図である。 図1の分光センサの製造方法を説明するための断面図である。 図1の分光センサの製造方法を説明するための断面図である。 図1の分光センサの製造方法を説明するための断面図である。 図1の分光センサの製造方法を説明するための断面図である。 図1の分光センサの製造方法を説明するための斜視図である。 比較形態の分光センサの製造方法を説明するための断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1及び図2に示されるように、分光センサ1は、所定の波長範囲の光を入射位置に応じて選択的に透過させる複数の干渉フィルタ部20A,20B,20Cと、干渉フィルタ部20A〜20Cに入射する光を透過させる光透過基板3と、干渉フィルタ部20A〜20Cを透過した光を検出する光検出基板4と、を備えている。分光センサ1は、直方体状のCSP(Chip Size Package)として構成されており、干渉フィルタ部20A〜20Cは、光透過基板3と光検出基板4との間において分光センサ1の長手方向に沿って配列されている。
光透過基板3は、ガラス等からなり、厚さ0.2mm〜2mm程度の矩形板状に形成されている。光透過基板3の裏面3bには、各干渉フィルタ部20A,20B,20Cと対向するように光学フィルタ層5が形成されている。各光学フィルタ層5は、誘電多層膜や有機カラーフィルタ(カラーレジスト)であり、厚さ0.1μm〜10μm程度の矩形膜状に形成されている。光学フィルタ層5は、対向する干渉フィルタ部20A〜20Cに入射させるべき所定の波長範囲の光を透過させるバンドパスフィルタとして機能する。
光検出基板4は、フォトダイオードアレイであり、厚さ10μm〜150μm程度の矩形板状に形成されている。光検出基板4の表面4aには、干渉フィルタ部20A〜20Cを透過した光を受光する受光部6が形成されている。受光部6は、光検出基板4の長手方向に略垂直な方向に沿って延在する長尺状のフォトダイオードが光検出基板4の長手方向に沿って一次元に配列されて構成されている。さらに、光検出基板4には、受光部6で光電変換された電気信号を外部に取り出すための配線7(表面配線、裏面配線、貫通配線等)が形成されている。光検出基板4の裏面4bには、配線7と電気的に接続された表面実装用のバンプ8が設けられている。なお、光検出基板4は、フォトダイオードアレイに限定されず、他の半導体光検出素子(C−MOSイメージセンサ、CCDイメージセンサ等)であってもよい。
各干渉フィルタ部20A,20B,20Cは、キャビティ層21及びDBR(Distributed Bragg Reflector)層22,23を有している。各干渉フィルタ部20A〜20Cにおいて、DBR層(第1のミラー層)22とDBR層(第2のミラー層)23とは、キャビティ層21を介して対向している。つまり、キャビティ層21は、対向するDBR層22,23間の距離を保持している(各干渉フィルタ部20A,20B,20Cにおけるキャビティ層21の膜厚はそれぞれ異なっている)。各DBR層22,23は、誘電多層膜であり、厚さ0.1μm〜10μm程度の矩形膜状に形成されている。なお、各干渉フィルタ部20A,20B,20Cにおいて、DBR層22の厚さは互いに異なっており、同様に、各干渉フィルタ部20A,20B,20Cにおいて、DBR層23の厚さは互いに異なっている。
DBR層22は、キャビティ層21に対して光透過基板3側に位置しており、干渉フィルタ部20A〜20Cごとに分離されている。DBR層23は、キャビティ層21に対して光検出基板4側に位置しており、干渉フィルタ部20A〜20Cごとに分離されている。隣り合うDBR層22,22間の領域R1の幅、及び隣り合うDBR層23,23間の領域R2の幅は、それぞれ0.5μm〜10μm程度である。
キャビティ層21は、光透過性材料(光学樹脂、ガラス、半導体、誘電体等)からなり、干渉フィルタ部20A〜20Cのそれぞれに渡って一体的に形成されている。キャビティ層21の外縁部は、分光センサ1の側面(すなわち、光透過基板3の側面及び光検出基板4の側面)に到達しており、それらの側面は、略面一となっている。各干渉フィルタ部20A〜20Cにおいて、キャビティ層21の厚さは、分光センサ1の長手方向に沿った一方の側に向かって100nm〜数百nm程度の範囲で漸増している。これにより、光検出基板4の受光部6の各チャネルに入射する光の波長は、各チャネルに対向する部分でのDBR層22,23の種類と厚さ及びキャビティ層21の厚さによって一意に決定される。
光透過基板3は、キャビティ層21に対してDBR層22側に配置されており、光学樹脂層11を介してDBR層22に接合されている。これにより、各光学フィルタ層5は、光学樹脂層11を介して各干渉フィルタ部20A〜20CのDBR層22と対向することになる。光検出基板4は、キャビティ層21に対してDBR層23側に配置されており、光学樹脂層12を介してDBR層23に接合されている。なお、各光学樹脂層11,12は、エポキシ系、アクリル系、シリコーン系の有機材料、或いは有機無機からなるハイブリッド材料等の光学樹脂からなり、厚さ5μm〜100μm程度に形成されている。
以上のように構成された分光センサ1では、光透過基板3の表面3aから光透過基板3に入射した光が、光透過基板3を透過して光透過基板3の裏面3bに到達すると、各干渉フィルタ部20A〜20Cに入射させるべき所定の波長範囲の光のみが、光学フィルタ層5によって透過させられる。そして、光学フィルタ層5を透過した光が、各干渉フィルタ部20A〜20Cに入射すると、各干渉フィルタ部20A〜20Cにおいては、所定の波長範囲の光が、入射位置に応じて選択的に透過させられる。つまり、入射位置でのDBR層22,23の種類と厚さ及びキャビティ層21の厚さによって、光検出基板4の受光部6の各チャネルに入射する光の波長が一意に決定される。これにより、光検出基板4では、受光部6のチャネルごとに異なる波長の光が検出される。
次に、上述した分光センサ1の製造方法について説明する。まず、図3に示されるように、ハンドル基板50を準備する。ハンドル基板50は、基層51及び表面層52を有している。表面層52は、エッチングにより選択的に除去することができる犠牲層であり、その表面52aは、平坦かつ平滑な面(表面粗さRaが数nm以下の平滑な面)となっている。基層51は、シリコン、石英、ガラス等からなる。表面層52は、SiO、シリコン、金属、樹脂等からなり、厚さ数十nm〜数十μm程度に形成されている。
続いて、図4に示されるように、ハンドル基板50の表面層52の表面52aに(すなわち、表面層52上に)、マトリックス状に配列された複数のキャビティ層21をナノインプリント法によって一体的に形成する。このとき、キャビティ層21の外縁部がハンドル基板50の側面(すなわち、基層51の側面及び表面層52の側面)に到達し、それらの側面が略面一となるようにする。ナノインプリント法を実施するに際しては、キャビティ層21の素材を表面52aの全面に略均一に塗布した後、加熱、加圧、UV照射等を行いつつモールド金型にて当該素材を所望のキャビティ形状に成型する。ナノインプリント法による成型は、チップ(1つの分光センサ1に対応する部分)単位、或いは複数のチップを含むブロック単位でステップアンドリピート方式により実施してもよいし、全面一括で実施してもよい。
続いて、図5に示されるように、1つの分光センサ1に対応する部分ごとに、キャビティ層21上にDBR層22を形成する。DBR層22を形成するに際しては、イオンプレーティング法、蒸着法、スパッタ法等による成膜、並びに、ホトエッチ及びリフトオフ、或いはエッチングによるパターニングを行う。DBR層22は、誘電多層膜であって、SiO、TIO、Ta、Nb、Al、MgF等からなる積層膜である。
その一方で、図6に示されるように、マトリックス状に配列された複数の光透過基板3を含む光透過ウェハ30を準備し、光透過基板3に対応する部分ごとに光透過ウェハ30上に(すなわち、光透過基板3上に)、光学フィルタ層5を形成する。光学フィルタ層5を誘電多層膜で形成する場合には、イオンプレーティング法、蒸着法、スパッタ法等による成膜、並びに、ホトエッチ及びリフトオフ、或いはエッチングによるパターニングを行う。また、光学フィルタ層5を有機カラーフィルタで形成する場合には、ホトレジストのように露光・現像等でパターニングする。
続いて、図7に示されるように、1つの分光センサ1に対応する部分ごとにDBR層22と光学フィルタ層5とを対向させて、ハンドル基板50と光透過ウェハ30とを光学樹脂層11によって接合する。つまり、光学樹脂層11を介してDBR層22と光学フィルタ層5とが対向するように、DBR層22上に光学樹脂層11を介して光透過基板3を接合する。この接合に際しては、ハンドル基板50及び光透過ウェハ30の少なくとも一方の全面に光学樹脂層11を塗布した後、ハンドル基板50と光透過ウェハ30とをアライメントし、加熱、加圧、UV照射等を行ってハンドル基板50と光透過ウェハ30とを接合する。このとき、真空中で接合した後に大気中に戻せば、光学樹脂層11にボイドが発生するのを抑制することができる。
続いて、図8に示されるように、ウェットエッチング或いはドライエッチングで表面層52を選択的に除去することにより、キャビティ層21からハンドル基板50を除去する。この除去に際しては、キャビティ層21の外縁部がハンドル基板50の側面(すなわち、基層51の側面及び表面層52の側面)に到達しており、表面層52にはキャビティ層21のみが接触しているので、表面層52とキャビティ層21との界面に有効に作用する単一のエッチング剤で表面層52を除去することができる。なお、表面層52を効率良く除去するために、ハンドル基板50の基層51に、エッチング剤進行用の貫通孔を形成しておいてもよい。
続いて、図9に示されるように、ハンドル基板50が除去されることにより露出したキャビティ層21上にDBR層23を形成する。これにより、1つの分光センサ1に対応する部分ごとに、DBR層22とDBR層23とがキャビティ層21を介して対向し、干渉フィルタ部20A,20B,20Cが形成される。そして、1つの分光センサ1に対応する部分が分光フィルタ基板9となって、マトリックス状に配列された複数の分光フィルタ基板9を含む分光フィルタウェハ90が製造される。DBR層23を形成するに際しては、イオンプレーティング法、蒸着法、スパッタ法等による成膜、並びに、ホトエッチ及びリフトオフ、或いはエッチングによるパターニングを行う。DBR層23は、誘電多層膜であって、SiO、TIO、Ta、Nb、Al、MgF等からなる積層膜である。
続いて、図10に示されるように、マトリックス状に配列された複数の光検出基板4を含む光検出ウェハ40を準備し、1つの分光センサ1に対応する部分ごとにDBR層23と受光部6とを対向させて、分光フィルタウェハ90と光検出ウェハ40とを光学樹脂層12によって接合する。つまり、光学樹脂層12を介してDBR層23と受光部6とが対向するように、DBR層23上に光学樹脂層12を介して光検出基板4を接合する。この接合に際しては、分光フィルタウェハ90及び光検出ウェハ40の少なくとも一方の全面に光学樹脂層12を塗布した後、分光フィルタウェハ90と光検出ウェハ40とをアライメントし、加熱、加圧、UV照射等を行って分光フィルタウェハ90と光検出ウェハ40とを接合する。このとき、真空中で接合した後に大気中に戻せば、光学樹脂層12にボイドが発生するのを抑制することができる。
続いて、図11に示されるように、光検出ウェハ40の裏面に対して研削、研磨、エッチング等を施すことにより、光検出ウェハ40を厚さ10μm〜150μm程度に薄型化する。そして、表面配線に対応する部分にエッチングで貫通孔を形成して、貫通配線、裏面配線等を形成することにより、1つの分光センサ1に対応する部分ごとに配線7を形成する。さらに、光検出ウェハ40の裏面に、1つの分光センサ1に対応する部分ごとにバンプ8を形成する。続いて、図12に示されるように、互いに接合された分光フィルタウェハ90及び光検出ウェハ40を、1つの分光センサ1に対応する部分ごとにダイシングし、複数の分光センサ1を得る。
以上説明したように、分光センサ1の製造方法では、ハンドル基板50上にナノインプリント法によってキャビティ層21を形成する。このように、ハンドル基板50に対してナノインプリント法を実施することで、高精度のキャビティ層21を安定して得ることができる。さらに、光透過基板3側にキャビティ層21及びDBR層22,23を形成した後に、光検出基板4を接合する。これにより、キャビティ層21やDBR層22,23を形成するための各プロセスにおいて光検出基板4にダメージが与えられるのを防止することができる。よって、分光センサ1の製造方法によれば、信頼性の高い分光センサ1を得ることが可能となる。
また、分光フィルタウェハ90の各分光フィルタ基板9の性能を検査した後に、分光フィルタウェハ90と光検出ウェハ40とを接合するので、分光フィルタウェハ90側の不具合に起因して光検出ウェハ40が無駄になるのを防止することができる。
また、ハンドル基板50は、選択的に除去することができる表面層52を有しており、その表面層52を選択的に除去することによりキャビティ層21からハンドル基板50を除去する。このように、ハンドル基板50の表面層52を選択的に除去することで、キャビティ層21にダメージが与えられるのを防止しつつ、キャビティ層21からハンドル基板50を除去するのに要する時間を短縮化することができる。
また、光学フィルタ層5を光透過基板3上に形成しておき、光学樹脂層11を介してDBR層22と光学フィルタ層5とが対向するように、DBR層22上に光学樹脂層11を介して光透過基板3を接合する。これにより、所定の波長範囲の光を効率良く干渉フィルタ部20A〜20Cに入射させることができる。
また、キャビティ層21の外縁部をハンドル基板50の側面(すなわち、基層51の側面及び表面層52の側面)に到達させることで、ハンドル基板50の厚さ方向から見た場合に、光学樹脂層11が配置される領域を含むように、ハンドル基板50上にキャビティ層21を形成する。これにより、ハンドル基板50を除去するときには、ハンドル基板50にはキャビティ層21のみが接触することになるので、表面層52とキャビティ層21との界面に有効に作用する単一のエッチング剤を用いれば済むという単純な条件で、キャビティ層21からハンドル基板50を除去することができる。
なお、ハンドル基板50の表面層52は、表面層52自体が離型処理層のような機能を有し、ハンドル基板50を引き剥がし易くするものであってもよい。そのような場合に、図13の(a)に示されるように、表面層52にキャビティ層21及び光学樹脂層11が接触していると(つまり、ハンドル基板50の厚さ方向から見た場合に、光学樹脂層11が配置される領域を含むように、ハンドル基板50上にキャビティ層21を形成しないと)、表面層52とキャビティ層21との界面と、表面層52と光学樹脂層11との界面とで、引き剥がし力が異なるために、キャビティ層21からハンドル基板50を均一に引き剥がすことが困難となる。これに対し、図7に示されるように、ハンドル基板50の厚さ方向から見た場合に、光学樹脂層11が配置される領域を含むように、ハンドル基板50上にキャビティ層21を形成すれば、表面層52にはキャビティ層21のみが接触することになるので、キャビティ層21からハンドル基板50を均一に引き剥がすことが可能となる。
また、図13の(b)に示されるように、キャビティ層21からハンドル基板50を引き剥がした後には、キャビティ層21と光学樹脂層11との界面が裏面側に露出することになるので、DBR層23のパターニングする際のフォトエッチングや成膜等の熱工程において、当該界面が剥離したり、当該界面に隙間が生じたりするおそれがある。これに対し、図8に示されるように、ハンドル基板50の厚さ方向から見た場合に、光学樹脂層11が配置される領域を含むように、ハンドル基板50上にキャビティ層21を形成すれば、キャビティ層21からハンドル基板50を引き剥がした後には、キャビティ層21のみが裏面側に露出するので、そのような界面に関する問題の発生を防止することが可能となる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、ハンドル基板50は、表面層52を有せず、ハンドル基板50自体が除去可能なものであってもよい。このような場合において、ハンドル基板50をエッチングにより選択的に除去するときには、研削、研磨等によりハンドル基板50を予め薄型化しておくことが好ましい。
また、光検出基板4は、一次元センサに限定されず、二次元センサであってもよい。そして、キャビティ層21の厚さは、二次元的に変化していてもよいし、また、ステップ状に変化していてもよい。また、DBR層22,23に代えて、ミラー層として、AL、Au、Ag等の単層の金属反射膜を適用してもよい。また、光学樹脂層11,12による接合に代えて、分光センサ1の外縁部における接合を適用してもよい。その場合には、スペーサによってギャップを保持しつつ、低融点ガラスや半田等によって接合することが可能である。なお、接合部に包囲された領域はエアギャップとしてもよいし、或いは当該領域に光学樹脂を充填してもよい。
1…分光センサ、3…光透過基板、4…光検出基板、5…光学フィルタ層、11…光学樹脂層、20A,20B,20C…干渉フィルタ部、21…キャビティ層、22…DBR層(第1のミラー層)、23…DBR層(第2のミラー層)、50…ハンドル基板、52…表面層。

Claims (4)

  1. キャビティ層並びに前記キャビティ層を介して対向する第1及び第2のミラー層を有し、入射位置に応じて決定された波長の光を透過させる干渉フィルタ部と、前記干渉フィルタ部に入射する光を透過させる光透過基板と、前記干渉フィルタ部を透過した光を検出する光検出基板と、を備える分光センサの製造方法であって、
    ハンドル基板上にナノインプリント法によって前記キャビティ層を形成する第1の工程と、
    前記第1の工程の後、前記キャビティ層上に前記第1のミラー層を形成する第2の工程と、
    前記第2の工程の後、前記第1のミラー層上に前記光透過基板を接合する第3の工程と、
    前記第3の工程の後、前記キャビティ層から前記ハンドル基板を除去する第4の工程と、
    前記第4の工程の後、前記ハンドル基板が除去された前記キャビティ層上に前記第2のミラー層を形成する第5の工程と、
    前記第5の工程の後、前記第2のミラー層上に前記光検出基板を接合する第6の工程と、を備えることを特徴とする分光センサの製造方法。
  2. 前記ハンドル基板は、選択的に除去することができる表面層を有しており、
    前記第1の工程では、前記表面層上に前記キャビティ層を形成し、
    前記第4の工程では、前記表面層を選択的に除去することにより前記キャビティ層から前記ハンドル基板を除去することを特徴とする請求項1記載の分光センサの製造方法。
  3. 前記第1の工程では、前記第3の工程において前記第1のミラー層上に光学樹脂層を介して前記光透過基板を接合する場合に、前記光学樹脂層が配置される領域を含むように、前記ハンドル基板上に前記キャビティ層を形成することを特徴とする請求項1又は2記載の分光センサの製造方法。
  4. 前記第3の工程の前に、前記干渉フィルタ部に入射させるための所定の波長範囲の光を透過させる光学フィルタ層を前記光透過基板上に形成しておき、
    前記第3の工程では、前記第1のミラー層と前記光学フィルタ層とが対向するように、前記第1のミラー層上に前記光透過基板を接合することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の分光センサの製造方法。
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