JP5631642B2 - 車両寸法測定方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、汽車や列車、電車などの車体(鉄道車両)や自動車などの車両等の大きさ(寸法)を測定する車両寸法測定方法及び装置に係り、特に非接触方式にて車両等の寸法を測定する車両寸法測定方法及び装置に関する。
鉄道車両は、台車とその台車上に搭載された車体とから構成される。鉄道車両の幅及び高さなどの外形寸法は、各鉄道会社でそれぞれ異なっている。そのため鉄道車両メーカーは鉄道車両を製造する度に各鉄道会社の車両限界を超過している部分が無いか測定・検査してから出荷している。車両限界とは、全ての鉄道車両が従わなければならない、列車の車両断面の大きさを制限した寸法上の限界範囲のことである。また、自動車などの車両等も同様にそれぞれの外形寸法に相違があることは明らかである。
このような鉄道車両の外形寸法を測定する車両寸法測定装置としては、接触式のものが知られている。これは車両限界寸法を型取った枠を軌道上の鉄道車両の周囲を覆うように設置して、鉄道車両をその中を通過させ、その枠に鉄道車両が当接した場合にその枠が特定可能な信号を出力するようにしてある。従って、鉄道車両が枠に当接した場合にはその箇所の外形寸法を修正し、再度鉄道車両を枠内を通過させて、車両限界内にあるのか否かの確認を行なっていた。
また、車両に測定用のマーカーとなるターゲットを定位置に付け、そのターゲットを複数台のデジタルカメラで撮影し、撮影した画像データに種々の画像処理及び演算処理を施すことによって、車両の外形寸法の概略を算出するようにした鉄道車両の出来形寸法検査システムが特許文献1に記載されている。
特開2008−8651号公報
従来のように型枠を利用した接触式の車両寸法測定方式は、鉄道車両が長大であるため、支障箇所が分かりにくく、支障量を正確に測定することが困難であった。また、車両限界は鉄道会社によって種々異なるため、様々な寸法の型枠を用意しておく必要がある。さらには、車両が変わる度に型枠を取り替えなければならず、型枠の取替えは高所危険作業であり、多大の時間を要するという問題があった。
一方、特許文献1に記載の非接触方式にて車両の概略寸法を測定することによって、上述の接触方式の問題を解決することは可能である。しかしながら、特許文献1の非接触方式は、車両の適当な位置にターゲットを設けなければならず、測定可能な寸法はそのターゲットの設けられた箇所だけである。従って、型枠を利用した接触式の車両寸法測定方式では予期せぬ寸法誤差などを測定・検査することが可能であったが、特許文献1の非接触方式の場合、ターゲット以外の予期せぬ寸法誤差を見逃す可能性がある。また、特許文献1の非接触方式は、ターゲットの取り付けに、マグネット、吸盤、透明なプラスッチク板等を使用しているため、その取り付け作業に不要な手間及び時間を要している。さらに、特許文献1に記載の非接触方式は、高価でかつ複雑な画像処理プログラムが必須である。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、車両等にターゲットなどを設けることなく、低価でかつ簡易な処理プログラムによって非接触で車両等の寸法を高精度に測定することのできる車両寸法測定方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両寸法測定方法の第1の特徴は、相対的に移動する車両の外周面の少なくとも一部にレーザ光を線状に照射し、照射によって前記車両外周面に形成された光切断線を検出し、検出された前記光切断線に基づいて前記車両の外形寸法を測定することにある。これは、車両の外周面にレーザ光を線状に照射すると、その照射箇所が線状光として認識されるようになるので、この線状光を光切断線として検出することによって車両の外形寸法を測定するようにしたものである。従って、従来のようにターゲットを取り付ける必要もなく、線状の光切断線を検出するだけでよいので、低価格でかつ簡易な処理プログラムによって車両の外形寸法を測定することが可能となる。ここで、相対的に移動するとは、車両が移動する場合、レーザ光を照射する手段が移動する場合、両方が移動する場合を含むことを意味する。
本発明に係る車両寸法測定方法の第2の特徴は、相対的に移動する車両の左右側面及び上面を含む外周面に複数のレーザ光を間断のない線状となるように照射し、照射によって前記車両外周面に形成された光切断線を間断なく検出し、検出された前記光切断線に基づいて前記車両の外形寸法を測定することにある。これは、車両の左右側面及び上面を含む外周面全体に渡ってレーザ光を照射するようにしたものである。1個のレーザ光発生装置を用いて外周面全体にレーザ光を照射することは非常に困難なので、この発明では、複数のレーザ光を間断のない線状となるように照射し、車両外周面に形成された光切断線を検出して車両の外形寸法を測定するようにした。
本発明に係る車両寸法測定方法の第3の特徴は、前記第1又は第2の特徴に記載の車両寸法測定方法において、前記車両が鉄道車両の場合に、前記鉄道車両の車両限界の外側から前記レーザ光を前記鉄道車両の外周面に線状に照射し、測定された前記鉄道車両の外形寸法が前記車両限界内にあるのか否かの判定を行なうことにある。これは、車両が長尺の鉄道車両の場合に、その鉄道車両の外形寸法が車両限界内にあるのか否かの判定を行なうようにしたものである。
本発明に係る車両寸法測定方法の第4の特徴は、前記第3の特徴に記載の車両寸法測定方法において、前記車両限界の超過箇所を視認可能に表示することにある。これは鉄道車両の断面図の中でどの部分が超過した箇所であるのか、又は鉄道車両を立体的に表示し、その中のどの部分が超過した箇所であるのかを、視認可能に表示するようにしたものである。
本発明に係る車両寸法測定装置の第1の特徴は、相対的に移動する車両の外周面の少なくとも一部にレーザ光を線状に照射するレーザ発生手段と、前記レーザ発生手段から照射された前記レーザ光によって前記車両外周面に形成された光切断線を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記光切断線に基づいて前記車両の外形寸法を測定する制御手段とを備えたことにある。これは、前記車両寸法測定方法の第1の特徴に対応した車両寸法測定装置の発明である。
本発明に係る車両寸法測定装置の第2の特徴は、相対的に移動する車両の左右側面及び上面を含む外周面にレーザ光を照射し、隣り合うレーザ光同士で間断のない線状となるように前記外周面に沿って配置された複数のレーザ発生手段と、前記レーザ発生手段から照射された前記レーザ光によって前記車両外周面に形成された光切断線を間断なく検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記光切断線に基づいて前記車両の外形寸法を測定する制御手段とを備えたことにある。これは、前記車両寸法測定方法の第2の特徴に対応した車両寸法測定装置の発明である。
本発明に係る車両寸法測定装置の第3の特徴は、前記第1又は第2の特徴に記載の車両寸法測定装置において、前記車両が鉄道車両の場合に、前記レーザ発生手段は、前記鉄道車両の車両限界の外側に配置されて前記レーザ光を前記鉄道車両の外周面に線状に照射し、前記制御手段は、測定された前記鉄道車両の外形寸法が前記車両限界内にあるのか否かの判定を行なうことにある。これは、前記車両寸法測定方法の第3の特徴に対応した車両寸法測定装置の発明である。
本発明に係る車両寸法測定装置の第4の特徴は、前記第3に記載の車両寸法測定装置において、前記制御手段は、前記車両限界の超過箇所を視認可能に表示する表示手段を備えたことにある。これは、前記車両寸法測定方法の第4の特徴に対応した車両寸法測定装置の発明である。
本発明によれば、車両等にターゲットなどを設けることなく、低価でかつ簡易な処理プログラムによって非接触で車両等の寸法を高精度に測定することができるという効果がある。
本発明に係る車両寸法測定装置の概略構成を示す図である。 図1の車両寸法測定装置を鉄道車両の進行方向側(図の左側)から見た図である。 図1及び図2の検出器の構成の一例を示す図である。 図3の検出器によって撮影された光切断線の検出画面の一例を示す図である。 車両寸法測定装置の検出結果の一例を示す図であって、鉄道車両の一部が車両限界を超過した箇所を分かりやすく示した鉄道車両の断面図である。 図5の検出結果を示す各断面図を車両の長手方向に沿って連続的かつ立体的に合成表示することによってその超過箇所を分かりやすく示す図である。 本発明に係る車両寸法測定装置の処理の一例を示すフローチャート図である。
以下、添付図面に従って本発明に係る車両寸法測定装置の一実施の形態について説明する。図1は、本発明に係る車両寸法測定装置の概略構成を示す図である。図2は、図1の車両寸法測定装置を鉄道車両の進行方向側(図の左側)から見た図である。図1及び図2では、実際に鉄道車両の外形寸法を測定している状態を示している。車両寸法測定装置は、完成した鉄道車両10の外形寸法を測定するものである。通常は約20台前後の鉄道車両10について測定するが図では鉄道車両を1台分のみを示す。
車両寸法測定装置は、検出器51〜67、レーザ距離計11及び制御装置12から構成される。この車両寸法測定装置は、光切断法を用いて鉄道車両10の外周に沿って設けられた検出器51〜67を用いて鉄道車両10を撮影し、制御装置12は撮影された鉄道車両10の画像に基づいてその外形寸法を演算し、鉄道車両10が車両限界寸法を越えていないか、そして、車両限界寸法を超えた場合にはその箇所を瞬時に表示する。
検出器51〜67は、鉄道車両10の外周に沿って鉄道車両10を覆うように検出ゲートを構成している。鉄道車両10は、図1に示すように、レール13上を図1の右側から左側へゆっくりと移動する。この移動によって、検出器51〜67からなる検出ゲート内を鉄道車両10はレール13にそって通過することになる。検出器51〜67は、検出ゲートの中を通過中の鉄道車両10の外側に照射される光切断線を撮影する。
図3は、図1及び図2の検出器の構成の一例を示す図である。図3では、図2の検出器54を検出器55側から見た上面図である。検出器54は、レーザ光発生装置541と、鉄道車両10を撮影するカメラ装置542とから構成される。レーザ光発生装置541は、ポリゴンミラー等を用いて、レーザ光543の投光軸をレールの長手方向に対して垂直となる上下方向に振幅移動させながら細長い光切断線544を鉄道車両10に照射する。カメラ装置542は、レーザ光543の投光軸に対して約30度の角度位置に配置され、レーザ光543が鉄道車両10の車体に照射することによってできる線状光すなわち光切断線544を撮影する。なお、カメラ装置542は、撮影した画像(光切断線544)をデジタル処理して出力する。また、図示していないが、カメラ装置542は、レーザ光の反射光以外に太陽光や照明等の光が進入してくるので偏光板等のフィルターを具備して光切断線544のみを有効に撮影するように構成されている。図3において、鉄道車両10は、図の下から上方向に移動することになる。レーザ光によって照射される光切断線の線幅は約3〜5[mm]程度とする。
図4は、図3の検出器によって撮影された光切断線の検出画面の一例を示す図である。検出画面545は、検出器54のカメラ装置542によって撮影されたものである。検出画面545において、図の左側が検出器54に近い方(近方)を示し、図の右側が検出器54から遠い方(遠方)を示す。ここでの近方とは検出器54と鉄道車両10の車体までの距離が小さい場合を意味し、遠方とは検出器54と鉄道車両10の車体までの距離が大きい場合を意味する。検出画面545に示された光切断線546〜548はそれぞれ異なる鉄道車両のものを示す。これから明らかなように、光切断線546は、遠方に存在することを意味し、光切断線548は、光切断線546よりもより近方に存在することを意味し、光切断線547は、両光切断線のほぼ中間に存在することを意味する。検出画面545におけるこれらの光切断線546〜548の位置を測定することによって、検出器51〜67から車体までの距離、すなわち、鉄道車両10の車体外形を測定することができる。
図から明らかなように光切断線は、鉄道車両10の車体外形の大きさに応じて検出画面545内を左右方向に移動することになる。検出画面545において、一点鎖線549は、鉄道車両10の周りの車両限界15を示すものである。従って、光切断線546,547は、一点鎖線549よりも遠方側に存在するので、鉄道車両は車両限界内にあると認識できる。これに対して光切断線548は、その一部(高さ方向のほぼ中央付近)が一点鎖線549よりも近方側に存在するので、この場合は、鉄道車両の一部が車両限界を越えていることを意味する。そして車両限界を超えた箇所は、一点鎖線549から近方側に位置する光切断線548なので、その部分を画像処理にて容易に特定することが可能となる。なお、検出画面545において、図の上側が車両の高さ方向に高い位置を示し、図の下側が車両の高さ方向の低い位置を示すことになる。検出器51〜67における検出画面の各画素に対して、検出器51〜67からの距離である離れの値と、各カメラ装置のレール面からの高さオフセット値とを含めた高さ方向距離の高さ値が割り当ててあり、検出した画素に対して距離変換することにより、検出器51〜67からの離れとレール面からの高さを求めることができる。
図1及び図2の車両位置測定装置を構成する検出器51〜67の各カメラ装置512〜672は、移動する鉄道車両10の車体に照射される全ての光切断線514〜674を隣接する検出器同士がそれぞれオーバーラップするように配置される。鉄道車両10の長手方向における位置である車両位置情報は、レーザ距離計11からなる車両位置測定装置によって取得される。この実施の形態では、車両位置測定装置としてレーザ距離計11を用いて鉄道車両10の移動した距離を算出している。なお、これ以外の測定方法を用いてもよい。例えば、鉄道車両10を一定速度で移動させれば、レーザ距離計11を用いなくても、検出器51〜67のカメラ装置512〜672のサンプリング周期に基づいて概略の車両位置を測定することができる。
車両位置測定装置は制御装置12によって全体動作を制御される。制御装置12は、各検出器51〜67によって撮影された検出画面は所定の画像処理が施され、レーザ距離計11からの車両位置データと共に画像メモリ121に保存され、ファイル化される。制御装置12は、検出器51〜67によって撮影された検出画面の画像データとレーザ距離計11からの車両位置データとの情報に基づいて所定の画像処理を行なうことによって車両の外形寸法を測定する。
この実施の形態において、鉄道車両10の車両寸法の限界を示す車両限界とは、全ての鉄道車両が従わなければならない、列車の車両断面の大きさを制限した寸法上の限界範囲のことである。検出器51〜67を用いて鉄道車両10の外形寸法を測定する場合、またその外形寸法が車両限界を超えた場合のその箇所を早期に検出するために、図2に示すように検出器51〜67は軌道上の鉄道車両10の外周に沿って、鉄道車両10を覆うように配置されなければならない。なお、図示した検出器51〜67の台数は一例であり、実際はこれ以上でも、これ以下でもよい。また、各検出器51〜67の撮影範囲は隣接する検出器同士とそれぞれオーバーラップするようにし、不検知箇所が存在しないようにしなければならない。検出器51〜67は、鉄道車両10の外周に沿った枠組み(図示せず)に固定器具(図示せず)によって配置するものとする。このとき、各検出器51〜67はその配置や方向等を自在に変更可能なフレキシブルな半固定具によって固定することが好ましい。
図5は、車両寸法測定装置の検出結果の一例を示す図であって、鉄道車両の一部が車両限界を超過した箇所を分かりやすく示した鉄道車両の断面図である。図6は、図5の検出結果を示す各断面図を車両の長手方向に沿って連続的かつ立体的に合成表示することによってその超過箇所を分かりやすく示す図である。制御装置12は図5及び図6のような画像を制御装置12の表示部に表示する。車両寸法測定装置を用いて、鉄道車両10(ここでは車両1台分)の外形寸法の測定が終了した場合、各検出器51〜67によって検出された鉄道車両10の外形寸法において、車両限界15を超過した箇所が図5の断面図に示すように、4箇所(151,153,155,157)存在するように表示される。
一方、各検出器51〜67によって検出された車両限界を超過した箇所を図6に示すような斜視図で確認すると、その超過した箇所は、7箇所(151,152,153,154,155,156,157)存在するように表示される。図5及び図6では、車両限界15の寸法に対して超過箇所151を特定可能に超過箇所マーカー70にてその箇所をハイライト表示している。また、測定中に超過箇所を発見した時は、「*番検出器で超過箇所検出」などと注意を促す音声を音声発生装置などで発音するようにしてもよい。また、画面に表示する場合も制御装置12が測定中であっても超過箇所を瞬時に表示してもよい。これによって測定者はどの位置が車両限界15を超過したのか容易に認識することができる。
図6に示すように、図5の断面図と車両位置情報を基にすべての断面図を合成することで、車両1台分の全体図を作成することができる。なお、図6は説明の便宜のために断面図の間隔をやや粗くしてあるが、車両位置情報の精度を上げることで精度の高い3次元画像を作成することができる。図5及び図6では、車両限界15に対して超過箇所のみを図示しているが、光切断線と車両位置情報とに基づいてそれらを合成することによって、車両1台分の立体画像を作成することも可能である。図5及び図6に示すように、車両限界に対する超過箇所のみを示す、すなわち超過位置を超過箇所マーカー70を用いて表示することによって車両全体に対応する超過箇所を簡単な演算処理にて表示することができる。車両寸法測定装置で測定された結果は、鉄道車両10毎に1ファイルとして保存することが好ましい。
図7は、本発明に係る車両寸法測定装置の処理の一例を示すフローチャート図である。最初のステップS40では、検出器51〜67内を鉄道車両10がゆっくりと通過するので、それに併せて検出器51〜67の各カメラ装置512〜672によって撮影された画像に基づいて光切断法により光切断線の抽出処理を制御装置12が実行する。
ステップS41では、制御装置12は、各カメラ装置512〜672によって撮影された光切断線514〜674を示す光切断線画像データを、車両の位置情報と共に画像メモリ121に格納する。
ステップS42では、制御装置12は、画像メモリ121に格納された光切断線画像データを、離れ・高さ変換表に基づいて車両の外形寸法、すなわち車両の軌道中心からの2次元寸法をそれぞれ算出する。離れ・高さ変換表は、光切断線画像データの全画素に対して車両の外形寸法値が変換テーブルとして定義付けされているので、制御装置12は、各カメラ装置512〜672によって撮影された光切断線画像データを簡単に車両外形寸法に変換することができる。
ステップS43では、制御装置12は、前のステップで算出された車両外形寸法に各検出器51〜67の取り付け位置(基準高さとなるレール13面からの高さ相当分)に対応した高さオフセット量を加算する。
ステップS44では、制御装置12は、前のステップで算出された高さオフセットされた車両の外形寸法値を分解能1[mm]単位の測定値ファイルとして作成する。
ステップS45では、制御装置12は、各検出器51〜67に対応する外形寸法の測定値ファイルに基づいて光切断線が車両限界15を超過した箇所を示す超過データファイルを作成する。図4に示すように、車両限界を示す一点鎖線549よりも近方側に存在する光切断線548が車両限界を越えていることを意味するので、その超過した箇所を超過データファイルとする。
ステップS46では、制御装置12は、ステップS44によって作成された各検出器51〜67の測定値ファイルに含まれる光切断線514〜674をそれぞれ合成し、車両外形寸法の断面図を作成する。
ステップS47では、制御装置12は、ステップS46で作成された車両外形寸法の断面図を各車両位置情報に基づいて長手方向に並べて車両全体の外観図を作成する。なお、ステップS46,47でそれぞれ作成された断面図及び車両全体図(立体画像)を測定者からの要求に応じて適宜表示装置に表示してもよい。図5及び図6に示すように、車両限界15に対する超過箇所のみを表示するようにしてもよい。
本発明は、鉄道車両にレーザ光を線状に照射しその反射光の形状を観測して鉄道車両の断面の形状を測定する光切断法の検出器がセットされた中に鉄道車両を通過させ、鉄道車両の断面の寸法を算出し、鉄道車両の移動距離から長手方向の車両寸法を算出することで、鉄道車両全体の寸法を測定する。また、鉄道車両の限界寸法を記憶させた媒体と比較することで、車両限界の超過箇所を表示装置に表示し検査結果を視認できる。本発明の車両寸法測定装置によれば、支障箇所有無の検知ではなく、距離測定のため支障量が測定でき手直し量を即座に判明することができる。さらに、鉄道車両移動量と撮影タイミングを同期させることにより、支障箇所の鉄道車両長手方向位置が自動的に記録できるという効果がある。
上述の実施の形態では、汽車や列車、電車などの車体(鉄道車両)を例に説明したが、自動車などの車両等の大きさ(車高、車幅、形状)などの寸法測定にも適用可能である。自動車などの車両がトンネル、架橋下、陸橋下などに進入する際に、その高さおよび幅などの制限域を通過する前に寸法を計測し、制限寸法を侵していないか判断し、侵している場合、運転者に対し、音、光など何かしらサインを出し注意を促す、事故防止装置として応用してもよい。上述の実施の形態では、レーザ光を例に説明したが、レーザ光の波長は、その用途に応じて可視光、紫外光、赤外光を適宜組み合わせて使用してもよい。
10…鉄道車両、
11…レーザ距離計、
12…制御装置、
121…画像メモリ、
13…レール、
15…車両限界、
151〜157…超過箇所、
51〜67…検出器
541…レーザ光発生装置、
542…カメラ装置、
543…レーザ光、
544,546〜548…光切断線、
545…検出画面、
70…超過箇所マーカー

Claims (8)

  1. 移動する鉄道車両の車両限界の外側に設けられた複数のレーザ発生手段から前記鉄道車両の左右側面及び上面を含む外周面にレーザ光を間断のない線状となるように照射し、
    照射によって前記車両外周面に形成された光切断線を複数の検出手段によって間断なく検出し、
    前記複数の検出手段によって検出された前記光切断線を示す複数の光切断線画像データを前記鉄道車両の位置情報と共に画像メモリに格納し、
    前記複数の光切断線画像データを離れ・高さ変換表に基づいて前記鉄道車両の軌道中心からの2次元寸法にそれぞれ変換し、
    変換されたそれぞれの2次元寸法に前記複数の検出手段のそれぞれの取り付け位置に対応した高さオフセット量を加算し、
    前記オフセット量の加算された前記2次元寸法をそれぞれ合成して前記鉄道車両の外形寸法を測定することを特徴とする車両寸法測定方法。
  2. 請求項1に記載の車両寸法測定方法において、前記鉄道車両の外形寸法の断面図を前記鉄道車両位置情報に基づいて長手方向に並べて前記鉄道車両全体の外観図を作成することを特徴とする車両寸法測定方法。
  3. 請求項1又は2に記載の車両寸法測定方法において、前記鉄道車両の外形寸法が前記車両限界内にあるのか否かの判定を行なうことを特徴とする車両寸法測定方法。
  4. 請求項3に記載の車両寸法測定方法において、前記車両限界の超過箇所を視認可能に表示することを特徴とする車両寸法測定方法。
  5. 移動する鉄道車両の左右側面及び上面を含む外周面にレーザ光を照射し、隣り合うレーザ光同士で間断のない線状となるように前記鉄道車両の車両限界の外側の前記外周面に沿って配置された複数のレーザ発生手段と、
    前記レーザ発生手段から照射された前記レーザ光によって前記車両外周面に形成された光切断線を間断なく検出する複数の検出手段と、
    前記複数の検出手段によって検出された前記光切断線を示す複数の光切断線画像データを前記鉄道車両の位置情報と共に画像メモリに格納し、
    前記複数の光切断線画像データを離れ・高さ変換表に基づいて前記鉄道車両の軌道中心からの2次元寸法にそれぞれ変換し、
    変換されたそれぞれの2次元寸法に前記複数の検出手段のそれぞれの取り付け位置に対応した高さオフセット量を加算し、
    前記オフセット量の加算された前記2次元寸法をそれぞれ合成して前記鉄道車両の外形寸法を測定する制御手段と
    を備えたことを特徴とする車両寸法測定装置。
  6. 請求項5に記載の車両寸法測定装置において、前記制御手段は、前記鉄道車両の外形寸法の断面図を前記鉄道車両位置情報に基づいて長手方向に並べて前記鉄道車両全体の外観図を作成することを特徴とする車両寸法測定装置。
  7. 請求項5又は6に記載の車両寸法測定装置において、前記制御手段は、測定された前記鉄道車両の外形寸法が前記車両限界内にあるのか否かの判定を行なうことを特徴とする車両寸法測定装置。
  8. 請求項7に記載の車両寸法測定装置において、前記制御手段は、前記車両限界の超過箇所を視認可能に表示する表示手段を備えたことを特徴とする車両寸法測定装置。
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