JP5629838B1 - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアの内面に汚れが付着することを抑制することが可能な加熱調理器を提供する。【解決手段】筐体の一面に設けられ、内部を見るための窓を有するドアと、筐体内の被調理材を収納するための加熱室と、筐体内の加熱室の上方に配置されるモータ室と、モータ室内に取り付けられるモータと、加熱室内でモータの回転軸に取り付けられ、加熱室内の空気を下方から吸い上げるファンと、モータの回転軸から遠心方向に延設させた風路と、風路を通過した風を加熱室に対して下方に向かって排出させる吹き出し口と、ファンの下方に配置され、下方から吸い上げられる加熱室内の空気を通過させる通風空隙を有するヒータとを備える加熱調理器である。【選択図】図3

Description

本発明は、加熱調理器に関する。
従来から、加熱調理器においては、加熱室内に収容した被調理材の加熱手段として、マイクロ波(高周波)を使用する電子レンジ、熱風循環によるオーブン調理器、電気ヒータを加熱源とする輻射熱によるグリル調理器、両面を焼くことができるオーブントースタなどが知られている。オーブン調理器の一つとして、油を使用しないノンオイルフライヤーが知られている。近年の健康志向により、油を使わずにフライドポテトやコロッケ、海老フライなどの揚げ物調理ができる熱風循環によるノンフライヤー調理に対する関心が高まっている。本明細書においては、ノンオイルフライヤーのことを熱風循環調理器と称する。
上述した加熱調理器には、被調理材を出し入れするためのドア(扉とも呼ばれる)が設けられている。加熱室内での調理の結果、食品から出る油分等によってドア内面に汚れが付着する。汚れを除くために、定期的な清掃が必要とされていた。この問題を解決する一つの方法として、特許文献1に記載されているように、ドア内面ガラスに触媒コーティング層を形成し、加熱室内に紫外線照射用のランプを設け、触媒コーティング層にこびり付いた汚れを分解除去することが提案されている。
特開平11−294776号公報
特許文献1に記載の加熱調理器は、触媒コーティング層を形成し、ランプを設けるために、コストの上昇を招く問題がある。さらに、比較的大型の加熱調理器のドアの全体に紫外線を照射することが難しく、充分なクリーニング効果が得られない問題があった。
したがって、本発明の目的は、ドアに汚れが付着することを抑制することができる加熱調理器を提供することにある。
本発明は、筐体の一面に設けられ、内部を見るための窓を有するドアと、
筐体内の被調理材を収納するための加熱室と、
加熱室の上方に配置されるモータ室と、
モータ室内に取り付けられるモータと、
加熱室とモータ室の間に配され、加熱室に向けて湾曲するように拡開し且つ、下方に開口して設けられている略円形皿形状の上部フードと、
加熱室内の上部フードの下側でモータの回転軸に取り付けられ、加熱室内の空気を下方から吸い上げ、遠心方向に送出する熱風循環調理モードにおいて動作されるファンと、
ファンの下側に配置され、中央に吸い込み用の穴を有し、加熱室に向けて湾曲するように拡開し且つ、下方に開口して設けられている略円形皿形状の下部フードと、
上部フードの周縁と下部フードの周縁に挟まれて環状に形成され、熱風循環調理モードにおいてファンから送出される熱風を加熱室に対して下方に向かって吹き出させる環状の熱風吹き出し口と、
ファンの下方に配置され、下方から上方へ熱風を通過させる通風空隙を有し、熱風循環調理モードにおいて動作される第1ヒータと、
上下に分離して配置される上ヒータおよび下ヒータからなり、第1ヒータの下方に上ヒータが配置され、加熱室内の下方の載置用網の下側に下ヒータが配置され、オーブン調理モードにおいて動作される第2ヒータとを備え
ドアと、ドアと対向する奥壁との間の距離よりも、上部フードの開口寸法が小とされ、熱風吹き出し口から下方に吹き出される熱風がドア内面に対するエアカーテン機能を有する加熱調理器である。
好ましくは、本発明では、上部フードと断熱用空隙を隔てて重なるフードカバーが設けられる。
好ましくは、本発明は、第1ヒータが通電により発熱する発熱体を金属製筒体内に設けたヒータであり、第2ヒータが通電により発熱する発熱体を石英ガラス製筒体内に設けたヒータである。
少なくとも一つの実施の形態によれば、本発明では、加熱室内に対して、下方に向かう熱風を形成し、熱風により被調理材を調理する。調理後の熱風が下方から吸い上げられ、ヒータを通過する。ヒータの通過時に、調理時に生じた油成分等が焼却され、下方に向かう熱風は、比較的汚れが少ないものとなる。この下方に向かう熱風が加熱室とドア内面との間のエアカーテンとして機能するので、ドア内面に汚れが付着することが抑制される。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、明細書中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
図1は、本発明の一実施の形態に係る加熱調理器の外観を示す正面側斜視図である。 図2は、加熱調理器の外観を示す背面側斜視図である。 図3は、加熱調理器の側面視断面図である。 図4は、加熱調理器の側面視断面下方斜視図である。 図5は、加熱調理器の側面視断面上方斜視図である。 図6は、加熱調理器のモータ室内からモータを除いた状態を示す上面斜視図である。 図7は、加熱室内に設けられた加熱調理器の構成部品を示す斜視図である。 図8は、本発明の他の実施の形態の正面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。なお、説明は以下の順序で行う。
<1.一実施の形態>
<2.他の実施の形態>
<3.変形例>
<1.一実施の形態>
以下、図を参照して、本発明に係る加熱調理器10について説明する。本発明に係る加熱調理器10は、熱風を高速で循環させて被調理材に所定時間当て続けることにより油を使わずに揚げ物調理(以下、熱風循環調理と称する。)を行う機能を備える。さらに、加熱調理器10は、ヒータの熱により加熱室内の温度を上げることにより被調理材を加熱する調理(以下、オーブン調理と称する。)を行う機能も備えるものである。さらに、加熱調理器10はヒータの熱により直接被調理材を加熱するオーブントースタとしても使用することが可能なものである。
加熱調理器10は、矩形箱状の筐体100を備える。筐体100の正面上部には、操作部110が設けられている。操作部110は、調理モード切り替えスイッチ111、温度設定用ダイヤル112、加熱時間設定用ダイヤル113から構成されている。ただし、操作部110の構成はこれに限られるものではない。より多くのパラメータを設定できるようにしてもよい。また、つまみ、ダイヤルのほか、ボタンなどで構成されてもよい。
加熱調理器10の使用においては、使用者は第1の調理モードである熱風循環調理モードまたは第2の調理モードであるオーブン調理モードを選択することが可能である。加熱調理器10は、調理モードを選択することにより動作させるヒータを切り替える制御回路を備えている。この制御回路は回路基板120上の電気回路として構成されており、調理モード切り替えスイッチ111、温度設定用ダイヤル112、加熱時間設定用ダイヤル113に対する使用者の入力に応じて、熱風循環調理用のヒータ、オーブン調理用のヒータのオンオフ、ヒータの温度、加熱時間を制御する。また、加熱調理器10内には、コンセントなどを介して供給された電力を加熱調理器10の各部に供給するための電源回路(図示せず)が設けられている。なお、オーブン調理モードには、オーブントースタとしての使用に適したオーブントースタモードが含まれる。
また、筐体100の正面、操作部110の下方には、筐体100内に設けられた加熱室300を開閉するためのドア130が設けられている。ドア130は下端側を軸として回転可能に構成されており、ドア130の上端には、使用者がドア130の開閉を行い易くするための取手部131が設けられている。ドア130は、耐熱性のあるガラスにより構成された窓を有しており、窓を通じて加熱室300内を見通すことを可能としている。
筐体100の背面側には、給気口140が設けられている。給気口140は、筐体100内に外気を供給するためのものである。また、筐体100の背面側には、排気口150が設けられている。排気口150は、筐体100内の空気を外に排出するためのものである。給気口140および排気口150の詳細については後述する。
図3乃至図5に示されるように、筐体100内の上部には、箱状に構成されたモータ室200が設けられている。モータ室200内には、ダクト210が設けられている。ダクト210は、例えば、耐熱性の高い樹脂製材料を用いて構成されている。ダクト210上には、冷却用ファン230および循環用ファン660を回転させるためのモータ220が設けられている。モータ220としては隈取モータが用いられている。ただし、モータ220は隈取モータに限られるものではなく、隈取モータ以外のモータ、例えば、DC(Direct Current)ファンモータを用いてもよい。
図6に示されるように、ダクト210の略中央には、ダクト210の内外を連通させるための第1開口部211が設けられている。なお、説明の便宜上、図6においては筐体100の上面を除いてある。
筐体100の背面の上方には、モータ室200に通じるように給気口140が設けられている。給気口140は、多数の小径の孔からなり、モータ室200内に外気を供給するためものである。
また、筐体100の背面の給気口140の下方には、モータ室200に通じるように排気口150が設けられている。排気口150は多数の小径の孔からなり、モータ室200内の空気を外に排出するためのものである。
なお、モータ220はモータコイル221が給気口140側に位置するように設けられている。これにより、給気口140からモータ室200内に供給される空気が確実にモータコイル221に接触するので、モータコイル221の冷却効率を高めることができる。
ダクト210の下方には、モータ220の動力によって回転する冷却用ファン230が設けられている。冷却用ファン230は、モータ220の回転軸に取り付けられている。冷却用ファン230は、給気口140から外気をモータ室200内に取り込み、モータ室200内の空気を排気口150から排出させるようにモータ室200内の空気を流動させるものである。この冷却用ファン230による空気の流動によりモータ220を冷却し、モータ220の過熱を防止することができる。なお、モータ220の過熱は、モータ220自身の発熱によるものの他、加熱室300内の熱がモータ220の軸を通じてモータ220に伝わることによるものもある。
ダクト210は、排気口150に連なっている。給気口140からモータ室200内に流入した空気は冷却用ファン230により吸い込まれて、第1開口部211を通じてダクト210内に流入する。そして、空気はダクト210を通じて排気口150から外へ排出される。
ダクト210の排気口150側には、略矩形状の第2開口部213が形成されている。第2開口部213は排気口150に通じており、モータ室200内の空気はダクト210の第2開口部213を通じて排気口150から外に排出される。冷却用ファン230の直径と第2開口部213の幅は略同等であるか、または、第2開口部213の幅を冷却用ファン230の直径以上に構成するとよい。これにより、冷却用ファン230によって排気口150方向に吹き出された空気をスムーズに第2開口部213を通じて排気口150から排出することができる。
冷却用ファン230は、排気口150と略同等の高さの位置に設けられている。これにより、冷却用ファン230の回転によって吐き出された空気が何物にも妨げられることなく最短距離で排気口150から排出されるため、モータ室200内の空気の流動効率を高めることができる。
図6に示されるように、ダクト210の、モータ220が備えるモータコイル221の略直下の位置には切り欠き部212が設けられている。切り欠き部212を設けることにより、モータ220、特にモータコイル221周辺においてダクト210の外部から内部へ空気が流れやすくなる。これによりモータコイル221周辺における空気の流量が増加するとともに空気の流れがスムーズになり、モータコイル221の冷却効率を高めることができる。
また、調理モード切り替えスイッチ111、温度設定用ダイヤル112、加熱時間設定用ダイヤル113からなる操作部110に対応した回路基板120はモータ室200内に設けられている。これにより、冷却ファンによりモータ室200内で空気を流動させることにより、回路基板120も冷却することができる。
さらに、モータ室200内の空気を流動させることによって、筐体100の冷却も行われる。これにより、加熱調理中に使用者が筐体100に触れて火傷してしまうことなどを防ぐことができる。また、筐体100上に物品を置くことが出来ないという事態も防ぐことができる。
加熱調理器10の矩形箱状の筐体100の内部には、前面が開口部310となっている中空の箱状に構成された加熱室300が設けられている。開口部310はドア130によって開閉される。加熱室300は天井壁301、底壁302、左側壁303、右側壁304および奥壁305によって区画された空間である。底壁302は、アルミメッキ鋼板、ステンレスなどの光線反射性に優れた金属により構成されており、オーブン用ヒータの熱を反射する反射板として機能する。ただし、底壁302を構成する金属はそれらに限られるものではなく、光線反射性が良い金属材料であればどのようなものを用いてもよい。
図3、図4、図5および図7に示されるように、加熱室300内の下方には、載置用網320が設けられている。なお、図7においては、説明の便宜上、加熱室300の天井壁301、左側壁303、右側壁304、奥壁305、上部フード610および下部フード620は省略している。載置用網320は金属線材で構成された網である。載置用網320上には角皿400を載置することができる。
なお、載置用網320に限られず、加熱室300の前方から後方に伸びる左右一対のレールを設け、レールで角皿400の両端を支持することにより、角皿400を底壁302から浮いた状態で保持するようにしてもよい。なお、載置用網320は、ドア130の開閉に連動して前後に移動するように構成してもよい。
図3および図7に示されるように、角皿400は、平板状の底面部401と、底面部401の外周から湾曲状に立ち上がる側面部402とから、上部が開口した有底矩形箱状に構成されている。詳しくは後述するが、この側面部402の形状は、加熱室300内を下降する熱風が角皿400の中心方向に向かいやすくするためである。また角皿400の全周縁部には水平方向に延設した鍔部403が形成されており、加熱室300内において鍔部403より下方への熱風の流路を遮断する大きさを有している。角皿400の開口側には通気性のある天板部材410が取り外し可能な状態で設けられている。
天板部材410は、鍔部403の内周縁部に適合する大きさの網状の部材として構成されている。被調理材は、この天板部材410の上面に直に載置してもよい。天板部材410が通風空隙を有する網状に構成されていることにより、吹き降ろされる熱風が天板部材410を通過して角皿400の内部に入り込む事が可能となる。これにより、天板部材410上に載置された被調理材を熱風により下から加熱する事が可能となる。なお、角皿400上に直接被調理材を載置することも可能である。
角皿400は、高耐熱樹脂、例えばガラス強化PPS樹脂,ガラス強化PBT樹脂、ポリイミド樹脂等で一体成形され、または板金で成形してフッ素コート仕上げ、ホーロー仕上げをしてもよい。さらには耐熱強化ガラス、セラミック等で製作してもよい。
加熱調理器10で熱風循環調理を行う場合には、天板部材410を設けた角皿400を載置用網320上に載置し、天板部材410上に被調理材を載置する。また、オーブン調理を行う場合には、天板部材410を除いて角皿400上に直接被調理材を載置する。さらに、加熱調理器10をオーブントースタとして使用する場合には、載置用網320上に直接被調理材を載置する。なお、加熱調理器10をオーブントースタとして使用する場合には、角皿400とは異なるオーブントースタ用の皿を載置用網320上に載置してもよい。
第1の調理モードである熱風循環調理の際に載置用網320上に角皿400を載置することにより、加熱室300の角皿400より下方の空間が塞がれるので、加熱室300内を狭くすることができる。これにより、加熱室300内の全域を熱風が循環するのではなく、角皿400より上方の空間において熱風が循環することになるので、加熱効率が高まり、加熱室300内の温度が上昇しやすくなる。これにより、加熱時間の短縮、電力消費量の削減などを図ることができる。
加熱室300内の上方には、2つの上部オーブン用ヒータが左側壁303と右側壁304間に渡設するように設けられている。また、加熱室300内の下方には、2つの下部オーブン用ヒータが、左側壁303と右側壁304間に渡設するように設けられている。上部オーブン用ヒータおよび下部オーブン用ヒータの構成については後述する。
加熱室300内における上部オーブン用ヒータの上方には、フライ用ヒータ500が設けられている。フライ用ヒータ500は、第1の調理モードである熱風循環調理において動作するヒータである。第1の調理モードは、加熱調理器10が、フライ用ヒータ500により加熱された空気を加熱室300内で高速循環させることにより、油を使わずにフライドポテトや唐揚げなどの揚げ物調理を行うモードである。フライ用ヒータ500は、例えば、約80〜約200度の熱風を加熱室300内において循環させることができる。
フライ用ヒータ500は、回路基板120および電源回路に接続されている。使用者は、第1の調理モードである熱風循環調理を行う場合には、操作部110の調理モード切り替えスイッチ111を熱風循環調理に合わせる。さらに、使用者は、温度設定用ダイヤル112で調理に必要な温度を指定し、加熱時間設定用ダイヤル113で調理に必要な時間を指定する。その使用者から操作部110への入力内容に応じて回路基板120上の制御回路がフライ用ヒータ500を通電させてオンにするとともに、フライ用ヒータ500の温度、加熱時間を制御する。
フライ用ヒータ500は、図7に示されるように、平面的に分布し、通風空隙を有するスパイラル状のシーズヒータとして構成されている。スパイラル状のシーズヒータは、通風空隙を有することにより熱風の流れを遮ることなく、さらに、表面積が大きいため、高い熱容量を得ることができるという利点がある。また、シーズヒータは、熱源としての立ち上がりは石英管ヒータより劣るが遠赤外線を多く発する利点がある。
フライ用ヒータ500の上方、かつ、ダクト210の下方には円形皿形状の上部フード610および下部フード620が設けられている。上部フード610および下部フード620は、側面が湾曲状に形成されており、下方に向けて開口するように設けられている。上部フード610および下部フード620はアルミメッキ鋼板などの金属により構成されている。
この上部フード610および下部フード620に挟まれた空間が熱風の流路である空気流路630として機能する。下部フード620の略中央には、加熱室300内の熱風を空気流路630に吸い込むための吸い込み口640が設けられている。また、空気流路630の外縁部は、加熱室300内に向けて熱風を吹き出す吹き出し口650として機能する。吹き出し口650は、環状に構成されている。さらに、空気流路630内には、フライ用ヒータ500と略平行に循環用ファン660が設けられている。循環用ファン660は、モータ220の回転軸に取り付けられている。
モータ220の動力による循環用ファン660の回転によって、加熱室300内の空気は循環用ファン660側に吸い上げられる。その際、空気はフライ用ヒータ500の通風空隙を通過することによりフライ用ヒータ500によって加熱される。この場合、熱風中に含まれる調理時に生じた油成分等が加熱によって焼却される。フライ用ヒータ500により加熱された空気は、下部フード620の吸い込み口640から空気流路630内に吸引される(図3の矢印A)。そして、空気流路630内に吸引された空気は、循環用ファン660の回転により遠心方向である空気流路630の外縁部の吹き出し口650から熱風として加熱室300内に吹き出される(図3の矢印B)。
循環用ファン660によって吹き出し口650から吹き出された熱風は、加熱室300内を下降していき(図3の矢印C)、湾曲した角皿400の側面部402に沿って、角皿400の底面部401と天板部材410との間の空間において、角皿400の中心方向へ流れていく。角皿400内に熱風が入り込むことにより、天板部材410上に載置された被調理材を下からも加熱することができる。さらに、ドア130の内面と加熱室300との間に矢印Cで示す熱風が高速に流れるので、この熱風の流れがエアカーテンとして機能し、加熱室300からの汚れ成分が遮られてドア130の内面に到達しない。その結果、ドア130の内面(窓のガラス内面)が汚れることが抑制される。
そして、熱風は循環用ファン660によって角皿400内を上方へ吸い上げられ(図3の矢印D)、フライ用ヒータ500によって再び加熱されて吸い込み口640から空気流路630内に吸い込まれる(矢印A)。加熱調理器10が第1の調理モードで動作する場合、この熱風の循環(図3の矢印A〜D)が連続的に繰り返される。
循環用ファン660は回転するものであるため、フライ用ヒータ500を円形に構成し、吹き出し口650も環状に構成することにより、熱風の循環を効率よく行うことができる。
また、熱風は吹き出し口650からほぼ真下に吹き出されるため、吹き出し口650の略直下の位置に角皿400の側面部402を位置させることにより、熱風を効率よく循環させることができる。
上部フード610上には、僅かな隙間を開けてフードカバー670が設けられている。フードカバー670は、上部フード610と略同形の形状に形成されている。フードカバー670は例えばステンレス鋼板などの断熱性の材料により構成されている。フードカバー670は、加熱室300の熱がモータ室200に伝わらないようにするための仕切り部材として機能するものである。上部フード610との間に隙間を開けてフードカバー670を設けることにより断熱効果をより高めている。
加熱室300内の上方には、2つの上部オーブン用ヒータが左側壁303と右側壁304間に渡設するように設けられている。加熱室300の開口部310側に位置する上部オーブン用ヒータを第1上部オーブン用ヒータ711と称し、奥壁305側に位置する上部オーブン用ヒータを第2上部オーブン用ヒータ712と称する。
また、加熱室300内の下方、角皿400より下に位置するように、2つの下部オーブン用ヒータが、左側壁303と右側壁304間に渡設するように設けられている。加熱室300の開口部310側に位置する下部オーブン用ヒータを第1下部オーブン用ヒータ721と称し、筐体100の奥壁305側に位置する下部オーブン用ヒータを第2下部オーブン用ヒータ722と称する。
オーブン用ヒータは、第2の調理モードにおいて動作する、通電することで輻射熱を発生するヒータである。第2の調理モードは、加熱調理器10がヒータの熱により被調理材を加熱するいわゆるオーブンとして機能するものである。
オーブン用ヒータは、回路基板120および電源回路に接続されている。使用者は、第2の調理モードであるオーブン調理を行う場合には、操作部110の調理モード切り替えスイッチ111をオーブン調理に合わせる。さらに、使用者は、温度設定用ダイヤル112で調理に必要な温度を指定し、加熱時間設定用ダイヤル113で調理に必要な時間を指定する。その使用者から操作部110への入力内容に応じて回路基板120上の制御回路がオーブン用ヒータを通電させてオンにするとともに、オーブン用ヒータの温度、加熱時間を制御する。
上部オーブン用ヒータおよび下部オーブン用ヒータは、例えば、石英管ヒータで構成されている。石英管ヒータは遠赤外線を発するが、発生量はシーズヒータに比べて劣る。しかし、熱源としての立ち上がりが早いため、オーブン用の熱源に適している。なお、上部オーブン用ヒータおよび下部オーブン用ヒータの数はあくまで例示であり、その数は2つずつに限定されるものではない。
第1上部オーブン用ヒータ711および第2上部オーブン用ヒータ712上にはそれぞれ反射板800が設けられている。反射板800は、上部オーブン用ヒータの熱を下方に反射させることにより、角皿400に載置された被調理材への加熱を効率よく行うことを可能とするものである。
加熱室300内には、温度検知部900が設けられている。温度検知部900は、加熱室300内の温度を検出するためのものである。温度検知部900は、例えば、液体膨張式サーモスタットを用いて構成されている。ただし、温度検知部900は液体膨張式サーモスタットに限定されるものではなく、他の方式、例えば、サーミスタを用いた温度センサを用いてもよい。
温度検知部900は、第1の調理モードである熱風循環調理および第2の調理モードであるオーブン調理における加熱室300内の温度を検出するものである。図3および図4に示されるように実施の形態においては、温度検知部900は加熱室300の左側壁303に設けられている。
温度検知部900は、回路基板120に接続されており、温度検知部900が所定の温度以上の温度を検知すると、ヒータへの電源供給が一時的に停止し、加熱室300内の温度が調整されるようになっている。
<2.他の実施の形態>
図8を参照して本発明の他の実施の形態による加熱調理器20について説明する。他の実施の形態では、被調理材を出し入れするために開閉されるドア130は、ドア枠130Aと、耐熱性のガラスからなるドアガラス130Bとから構成されている。ドアガラス130Bを通じて加熱室300内を見通すことが可能とされている。ドア枠130Aの一部例えば向かって右上コーナー部に開閉検知スイッチ1000が設けられている。開閉検知スイッチ1000は、例えばマイクロスイッチによって構成される。
ドア130を開閉するのに連動して開閉検知スイッチ1000がオン/オフする。開閉検知スイッチ1000のオン/オフの信号が制御部に供給される。熱風循環調理モードで調理中に、不用意にドア130を開けると、開閉検知スイッチ1000によってドア130を開けたことが検出され、制御部が循環用ファン660を停止させると共に、フライ用ヒータ500に対する通電を断つような制御動作を行う。
これは、ドア130を不用意に開けた場合に、加熱室300から使用者に向かって熱風が吹き出すことを防止するためである。例えばパン粉を使った揚げ物調理の場合では、パン粉や油分が含まれる熱風が開口部310から吹き出すおそれがある。
開閉検知スイッチ1000は、オーブン調理モードでも同様に動作するようになされる。オーブン調理モードにおいて、調理中にドア130を開けると、制御部によって、上下に設置されている全てのヒータ711,712,721,722がオフとされる。このようにして、不用意にドア130を開けた場合に対する安全対策がなされている。
なお、他の実施の形態において、上述の説明以外の構成は、一実施の形態の同様であり、重複を避けるために、その説明を省略する。
<3.変形例>
以上、本発明の実施の形態について具体的に説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。実施の形態においては、加熱調理用の熱源として石英管ヒータとシーズヒータを組み合わせで説明したが、シーズヒータで全てのヒータを構成してもよいし、石英管ヒータで全てのヒータを構成してもよい。
また、加熱室300内に設けるヒータは、フライ用ヒータ500と、下部オーブン用ヒータであってもよい。この場合、フライ用ヒータ500が第2の調理モードであるオーブン調理時に上から被調理材を加熱する役割を果たす。
10・・・・・加熱調理器
100・・・・筐体
110・・・・操作部
120・・・・回路基板
130・・・・ドア
140・・・・給気口
150・・・・排気口
200・・・・モータ室
210・・・・ダクト
212・・・・切り欠き部
220・・・・モータ
221・・・・モータコイル
230・・・・冷却用ファン
300・・・・加熱室
400・・・・角皿
500・・・・フライ用ヒータ
610・・・・上部フード
620・・・・下部フード
630・・・・空気流路
660・・・・循環用ファン
711・・・・第1上部オーブン用ヒータ
712・・・・第2上部オーブン用ヒータ
721・・・・第1下部オーブン用ヒータ
722・・・・第2下部オーブン用ヒータ
800・・・・反射板
900・・・・温度検知部

Claims (3)

  1. 筐体の一面に設けられ、内部を見るための窓を有するドアと、
    前記筐体内の被調理材を収納するための加熱室と、
    前記加熱室の上方に配置されるモータ室と、
    前記モータ室内に取り付けられるモータと、
    前記加熱室と前記モータ室の間に配され、前記加熱室に向けて湾曲するように拡開し且つ、下方に開口して設けられている略円形皿形状の上部フードと、
    前記加熱室内の前記上部フードの下側で前記モータの回転軸に取り付けられ、前記加熱室内の空気を下方から吸い上げ、遠心方向に送出する熱風循環調理モードにおいて動作されるファンと、
    前記ファンの下側に配置され、中央に吸い込み用の穴を有し、前記加熱室に向けて湾曲するように拡開し且つ、下方に開口して設けられている略円形皿形状の下部フードと、
    前記上部フードの周縁と前記下部フードの周縁に挟まれて環状に形成され、前記熱風循環調理モードにおいて前記ファンから送出される熱風を前記加熱室に対して下方に向かって吹き出させる環状の熱風吹き出し口と、
    前記ファンの下方に配置され、下方から上方へ熱風を通過させる通風空隙を有し、熱風循環調理モードにおいて動作される第1ヒータと、
    上下に分離して配置される上ヒータおよび下ヒータからなり、前記第1ヒータの下方に前記上ヒータが配置され、前記加熱室内の下方の載置用網の下側に前記下ヒータが配置され、オーブン調理モードにおいて動作される第2ヒータとを備え
    前記ドアと、前記ドアと対向する奥壁との間の距離よりも、前記上部フードの開口寸法が小とされ、前記熱風吹き出し口から下方に吹き出される熱風が前記ドア内面に対するエアカーテン機能を有する加熱調理器。
  2. 前記上部フードと断熱用空隙を隔てて重なるフードカバーが設けられる請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記第1ヒータが通電により発熱する発熱体を金属製筒体内に設けたヒータであり、前記第2ヒータが通電により発熱する発熱体を石英ガラス製筒体内に設けたヒータである請求項1または2に記載の加熱調理器。
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