JP5628633B2 - アクセルペダル操作装置 - Google Patents

アクセルペダル操作装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5628633B2
JP5628633B2 JP2010247234A JP2010247234A JP5628633B2 JP 5628633 B2 JP5628633 B2 JP 5628633B2 JP 2010247234 A JP2010247234 A JP 2010247234A JP 2010247234 A JP2010247234 A JP 2010247234A JP 5628633 B2 JP5628633 B2 JP 5628633B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable
accelerator pedal
guide
electromagnet
pedal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010247234A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012096710A (ja
Inventor
山崎 茂
茂 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mikuni Corp
Original Assignee
Mikuni Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mikuni Corp filed Critical Mikuni Corp
Priority to JP2010247234A priority Critical patent/JP5628633B2/ja
Publication of JP2012096710A publication Critical patent/JP2012096710A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5628633B2 publication Critical patent/JP5628633B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
  • Mechanical Control Devices (AREA)

Description

本発明は、アクセルペダルの踏み込み抵抗を変化させることにより、操作者に適切なアクセルペダルの踏み込み量(ストローク)を指示可能なアクセルペダル操作装置に関する。
自動車等車両のアクセルペダル操作装置は、そのストローク(踏み込み量としての操作量)を測定して、測定されたストロークを信号として出力し、当該信号に基づいてスロットル弁の開度の制御や燃料噴射装置における燃料の噴射量の制御が行われ、さらに前記信号が自動変速機の制御に用いられている。なお、アクセルペダルのストロークはたとえば、アクセルペダルを揺動自在に支持するペダルロッドの回転角度としてアクセルペダル操作装置に設けられたアクセルポジションセンサ(APS)により測定され、エンジンコントロールユニット(ECU)等の制御装置に出力される。
アクセルペダル操作装置は、操作者がアクセルペダルへの踏力(踏み込み力)を調整しながらストロークを変更することによって操作される。基本的にアクセルペダルのストロークが増加するとそのストロークまでアクセルペダルを移動する際やそのストロークでアクセルペダルを維持する際に必要とされる踏力が大きくなる。
近年、たとえば、車両に設けられたセンサやカメラ等により前方の車両との車間距離が短くなったことが計測された場合や前方に障害物が近づいた場合に、トルクモータ等のアクチュエータでアクセルペダルに踏力に対する反力を発生させ、操作者に速度を落とすように指示するものが提案されている。(たとえば、特許文献1参照)
また、車両の燃費は運転方法により変化し、たとえば、急発進や急加速を頻繁に行うと燃費が悪くなる。そこで、運転者に対して燃費を向上させるようなアクセルペダルの踏み込み量を指示するために上述のように反力を発生することが提案されている。
但し、運転者にアクセルの踏み込み量を少なくさせて燃費の向上を図る上では必ずしもアクセルペダルに踏み込み方向と反対方向の反力を発生させる必要はなく、たとえば、アクセルペダルを踏み込む際の踏み込み抵抗を大きくするだけでもよい。
また、アクセルペダル操作装置に反力を発生するためのトルクモータを付けた場合にコスト増になり低価格な車両への設置が困難になる。また、トルクモータをアクセルペダルの機構に取り付けるために構造が煩雑になってさらに小型化が困難な状態になる。
そこで、上述のようにアクセルペダルを踏み込む際の踏み込み抵抗を変化させることが考えられる。この場合には、アクセルペダルを踏み込む際にアクセルペダルが重くなった感覚が生じ、運転者に踏み込み量を調整するように指示することが可能になる。また、運転状況から運転者が加速の必要があると思い、そのままアクセルペダルをさらに踏み込んでも大きな違和感は生じない。
不正路面で車両が揺れることによりアクセルペダルの踏み込み量が変化してしまい、運転者が望まない加減速操作が生じるのを防止するためにアクセルペダルの踏み込み抵抗を、電磁石の磁力を用いて変化させることが提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
特開2010−111379号公報 特開2008−284913号公報
ところで、特許文献2においては、不正路面において運転者が望まない加減速操作を防止するためなので、アクセルペダルの踏み込み量が所定の位置でアクセルペダルの移動に際して摩擦抵抗が大きくなるようになっている。ここで、電磁石の磁力はアクセルペダルに連動する直動部材と一体に移動可能な摩擦部材を直動部材に対して接触圧力を大きくする固定部材側に吸引するようになっている。アクセルペダルが踏み込まれることにより、直動部材と摩擦部材との接触圧力が大きくなることよって移動する直動部材に大きな摩擦力が作用することになる。
固定部材と摩擦部材は互いに当接するテーパ面を有しており、アクセルペダルを踏み込んだ際の直動部材とともに移動する摩擦部材は摩擦力の発生開始位置近傍に保持されることとなる。すなわち、電磁石の磁力により摩擦部材が固定部材に当接するのはアクセルペダルが所定の位置に踏み込まれている状態である。固定部材と摩擦部材の摩擦力により踏み込み抵抗を発生させるため、踏み込み抵抗は踏み込み力に対応することとなる。
上述の燃費向上(エコドライブ)のために、運転者に最適な踏み込み量を指示するためにはアクセルペダルの可動範囲の全域において踏み込み抵抗を可変にできるようになっていることが必要である。特許文献2の構成においては、所定のアクセルペダル踏み込み位置において踏み込み抵抗を発生することはできるが、アクセルペダルの可動範囲全域で踏み込み抵抗を可変にすることができない。
また、燃費向上(エコドライブ)のためのアクセルペダルでは、アクセルペダルに踏み込み抵抗を与えても、運転状況から運転者が、加速が必要だと思った際には、そのままアクセルペダルをさらに踏み込むことができる必要がある。そのため、特許文献2に記載のアクセルペダル装置をエコドライブのために踏み込み抵抗を与えるアクセルペダル装置にそのまま適用することはできない。
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、小型で安価なアクセルペダル操作装置を提供するものであって、アクセルペダルの踏み込み抵抗をアクセルペダルの踏み込み量に係らずいつでも大きくすることが可能なアクセルペダル操作装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載のアクセルペダル操作装置は、車両の加減速を操作するためのアクセルペダルを操作者が踏み込むのに必要とする踏力を変更可能なアクセルペダル操作装置であって、
アクセルペダルを遥動自在に支持しているペダルロッドと、
前記ペダルロッドと一体的に移動自在に設けられている押圧部と、
前記アクセルペダルが踏み込まれて前記ペダルロッドが加速側に移動した際に前記押圧部に押されて移動する可動部材と、
前記可動部材を前記押圧部材の押圧方向の略反対方向に付勢する付勢手段と、
前記可動部材の摺動を画定するガイド部材と、
前記ガイド部材に接する電磁石とを備え、
前記ガイド部材は、磁性材料を含み、前記電磁石の通電により磁化可能とされ、
前記可動部材は、磁性材料を含む2つの可動部を備え、前記2つの前記可動部は前記ガイド部材に常に接触可能とされ、
前記電磁石に通電した際に、前記2つの可動部が前記ガイド部材に押し付けられることによってアクセルペダルの踏込みに抵抗を与えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明においては、電磁石に通電した際に、磁力によりガイド部材のガイド部に可動部材の可動部が吸着されることによって、ガイド部材に対する可動部材の摩擦抵抗が増大し、アクセルペダルを踏み込むことにより、ペダルロッドにより可動部材を押圧して移動させる際の踏み込み抵抗が増大し、アクセルペダルを踏み込む際の踏力が大きくなる。
また、2つの可動部は、電磁石に通電した際の磁力が作用した際に、ガイド部材に押し付けれる方向に移動するように、たとえば、互いに吸着されるものになっている。これにより、ガイド部材に対して可動部が押し付けられ、これによっても摩擦抵抗が増大し、上述の踏力をさらに大きくすることになる。したがって、電磁石に通電した際にガイド部に可動部が吸着されるとともに押し付けられることによって、摩擦抵抗の増大を図ることが可能であり、電磁石による磁力が同等の場合に、単に、ガイド部に可動部を吸着させる場合よりも摩擦抵抗を大きくすることができ、摩擦抵抗を増大させる装置のコストの低減および小型化を図ることができる。
また、アクセルペダルの可動範囲内に対応する可動部材の移動範囲内の全てにおいて、電磁石による上述の吸着力および押し付け力を作用せることが可能である。したがって、低燃費を維持できるアクセルペダルの踏み込み量を踏み込み抵抗を変更することによって指示するのに、本発明を好適に用いることができる。
請求項2に記載のアクセルペダル操作装置は、請求項1に記載の発明において、前記ガイド部材は、前記可動部材の移動方向に沿って延材する2つのガイド部を含み、これらガイド部が互いに間隔をあけて配置されるとともに前記電磁石により互いに異なる極に磁化可能とされ、
前記可動部材は、磁性材料を含む2つの可動部を備え、2つの前記可動部のうちの一方の前記可動部が前記可動部材の移動範囲内で2つの前記ガイド部のうちの一方の前記ガイド部に常に接触可能とされ、
2つの前記可動部のうちの他方の前記可動部が前記可動部材の移動範囲内で2つの前記ガイド部のうちの他方の前記ガイド部に常に接触可能とされ、2つの前記可動部は、ガイド部に接触可能な面と同じ方向を向く側に、磁力によりそれぞれが吸着し合う吸着面を有し、
前記電磁石に通電した際に、一方の前記可動部の吸着面と、他方の前記可動部の前記吸着面との間に引力が作用することにより、一方の前記可動部が一方の前記ガイド部側に押され、他方の前記可動部が他方の前記ガイド部側に押されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明においては、電磁石に通電した際に、2つの可動部が、それぞれ異なる磁極に磁化されたガイド部に吸着する。これにより、2つの可動部がそれぞれ異なる磁極に磁化され、2つの可動部間に引力(吸着力)が作用することになる。この際に、可動部に互いの吸引力が作用するように近接する部分としての吸着面の配置を、可動部が吸着するガイド部の面と対向する配置(可動部がガイド部に吸着する面と、他の可動部に吸着する吸着面とが同じ向きとなる配置)とすることによって、2つの可動部が吸着した場合に、2つ可動部が突っ張るように広がり、各可動部がそれぞれ吸着するガイド部に押し付けられる状態になる。
これにより、上述のように磁力による吸着と、上述の磁力による押し付けとにより、ガイド部材に対する可動部材の摩擦抵抗の増大を図ることができる。
本発明によれば、アクセルペダル操作装置におけるアクセルペダルの踏み込みによる移動範囲の略全てにおいて、踏み込み抵抗を増減させて、運転者にアクセルペダルの踏み込み量に関する指示を出すことができる。また、同じ磁力でも摩擦抵抗を大きくすることが可能であり、電磁石の小型化や、電磁石への通電量の低減を図ることにより、コストの低減を図ることができる。
本発明の第1実施形態に係るアクセルペダル操作装置を示す概略図である。 前記アクセルペダル操作装置を示す概略図である。 (a)、(b)は前記アクセルペダル操作装置におけるアクセルペダルのストロークと踏力との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1から図2に示すように、アクセルペダル操作装置は、アクセルペダルモジュール1として製造され、自動車等の車両に設置される。
アクセルペダルモジュール1は、車両に固定されるケーシング11を備え、ケーシング11内には、このケーシング11に固定され、後述のペダルロッド2を回転自在(揺動自在)に支持する支持軸部3と、ペダルロッド2を介して、ペダルロッド2に固定されているアクセルペダル4の踏み込み抵抗を変化させる摩擦抵抗増加装置5とを備えている。
ペダルロッド2は、下端部にアクセルペダル4が固定される下部21と、上端部に後述の押圧部6が一体に設けられている上部22とからなる。ペダルロッド2の下部21と上部22との境界部分が支持軸部3に回転自在に支持されている。また、下部21と、上部22との境界部でペダルロッド2が曲げられた状態になっている。具体的には、アクセルペダル4を踏み込まれる前の原点位置にした状態で、下部21が鉛直方向に対して40度から50度程度斜めになっている。それに対して、上部22は略鉛直方向に沿っている。
支持軸部3は、ケーシング11に固定されて、ペダルロッド2を回転自在に支持するとともに、図示しない規制部材により、ペダルロッド2の回転範囲を予め設定された範囲内に規制している。また、支持軸部3内には、図示しないAPSが配置されており、ペダルロッド2(アクセルペダル4)のストローク(踏み込み量:回転角度)を計測するようになっている。なお、APSの測定結果は、エンジンの制御に用いられるとともに、このアクセルペダル操作装置の制御に用いられる。
すなわち、摩擦抵抗増加装置5の後述の電磁石53への電流のオン・オフおよびオンの場合の電流値の変更等の際にアクセルペダル4のストロークの値が用いられる。アクセルペダル操作装置の図示しない制御装置は、予め設定されたアルゴリズムにより走行状況に対応して、燃費が低くなるように、アクセルペダル4の燃費に最適な踏み込み量を常時求め、APSに測定されたアクセルペダルの踏み込み量が上述の燃費に最適な踏み込み量を超える際に、踏み込み抵抗が大きくなるように制御される。
ペダルロッド2の上部22とケーシング11との間には、付勢手段として引張ばね7が設けられ、ペダルロッド2を図中時計周りに回転する方向に付勢するようになっている。
この引張ばね7の付勢力により、アクセルペダル4を踏み込む操作を行った場合に、付勢力に抗する踏力を必要とすることになる。また、アクセルペダル4の踏み込み操作を解除した場合に、引張ばね7の付勢力により、ペダルロッド2に固定されたアクセルペダル4を原点位置(アイドリング位置)に復帰させる。
前記押圧部6は、ペダルロッド2の上部22の上端部に設けられ、アクセルペダル4が踏み込まれた際のペダルロッド2の回転方向(図中反時計回り方向)側に向って延出するように設けられている。また、ペダルロッド2の押圧部6の下側には、ペダルロッド2が、アクセルペダル4が踏み込まれた際に、摩擦抵抗増加装置5の後述のガイド部材51(ガイド部51b)の先端部と干渉するのを防止する凹部23が設けられている。
前記摩擦抵抗増加装置5は、アクセルペダルモジュール1のケーシング11に固定的に設けられたガイド部材51と、ガイド部材51に設けられた一対のガイド部51a,51bと、一対のガイド部51a,51bの基端部間に設けられた電磁石53と、押圧部6に押されるとともにガイド部材51に案内された状態でガイド部51a,51bに沿って移動する可動部材(スライダ)54と、可動部材54を押圧部6の押初方向の反対方向に付勢する付勢手段としての圧縮ばね58とを備える。
前記ガイド部材51は、前記可動部材54の移動方向を一軸方向に規制するように案内するもので、可動部材54の上下左右への移動を規制して、一軸方向(前後方向)に案内している。このガイド部材51には、可動部材54が摺動する一対のガイド部51a,51bが配置されている。ガイド部51a,51bは、磁性材料からなる磁性体であり、長尺な矩形板状に形成されている。一対のガイド部51a,51bは、互いに平行に配置されるとともに、間に可動部材54を配置する間隔をあけた状態で、互いの側面を対向させている。
これらガイド部51a,51bの長手方向は、可動部材54の移動方向としての一軸方向と平行になっている。一方のガイド部51aは、電磁石53の後述のコア部53aのたとえば、N極側の端部だけに接触し、他方のガイド部51bは、コア部53aのたとえば、S極側の端部だけに接触している。
電磁石53は、一対のガイド部51a、51bの押圧部6から遠い側になる基端部に配置されるとともに、一対のガイド部51a、51bに挟まれた状態に配置されている。この電磁石53は、磁性材料かならなるコア部53aと、コア部53aの周囲に巻かれたコイル53bとを備える。コア部53aは、その長手方向が、上述の可動部材54の移動方向である一軸方向に対して直交している。コア部53aの長手方向は、2つのガイド部51a,51bの長手方向に直交するとともに、2つのガイド部51a,51bの基端部を繋ぐ方向に沿っている。
コア部53aの一方の端部がN極になり、他方の端部がS極になるが、コア部53aの一方の端面が一方のガイド部51aの基端部に当接し、コア部53aの他方の端面が他方のガイド部51bの基端部に当接している。
これにより、電磁石53に通電した場合に、例えば、一方のガイド部51aがN極に磁化され、他方のガイド部51bがS極に磁化される。
可動部材54は、磁性材料からなり、互いに形状の異なる二つの可動部55,56を備えている。一方の可動部55は、ガイド部51a,51bに平行なベース板部55aと、ベース板部55aの中央部からガイド部51a,51bに直交して立ち上がる壁部55bと、壁部55bの上端部にガイド部51a、51bと平行な板状の天板部55cとを備えている。可動部55は、ガイド部51a,51bの長手方向に沿う断面形状がエ字形になっている。
他方の可動部56は、ガイド部51a,51bの長手方向に沿う断面形状がL字形(門形、C状)で、ガイド部51a、51bに平行な平板部56aと、当該平板部56aの前後両端(可動部材54の移動方向の前後)からそれぞれ直角に同方向に延出する側壁部56bとからなっている。平板部56aには、可動部材54の移動方向と直交するスリット56cが設けられている。
他方の可動部56のスリット56cには、一方の可動部55の壁部55bが貫通した状態になっている。
また、一方の可動部55のベース板部55aと、他方の可動部56の平板部56aとは、略同様の矩形状になっており、その前後幅が同じになっている。また、一方の可動部55の天板部55cは、他方の可動部56の前後両端の側壁部56bの間に配置されている。
これら2つの可動部55,56は、移動方向と直交する方向(図1において、ガイド部51aを下方向、ガイド部51bを上方向として上下方向)に互いに広がる方向または狭まる方向に移動可能になっている。また、可動部材54には、可動部55,56が互いに上述のように移動する際の移動をガイドするとともに、二つの可動部55,56を接離可能に保持する可動案内部57を備えている。
可動案内部57には、他方の可動部56の一対の側壁部56bのそれぞれの外側を向く側面に設けられ、一方の可動部55のベース板部55aの前後の端面を、図1において上下方向に案内する案内部57aがある。
また、可動案内部57には、他方の可動部56の平板部56aのスリット56cを貫通する壁部55bの前後の側面に設けられ、スリット56cの内面を左右方向に案内する案内部57bと、他方の可動部56の前後の側壁部の互いに対向する内側面にそれぞれ設けられ、一方の可動部55の天板部55cを、図1において上下方向に案内する案内部57cとがある。
この可動部材54は、アクセルペダル4が踏み込まれた際に、ペダルロッド2を介してアクセルペダル4と一体に移動する押圧部6に押されることによりガイド部材51に案内されて一軸方向前側に移動し、押圧部6からの押圧が解除されると圧縮ばね58により原点側(図1においてペダルロッド2の上部22が配置されている紙面上、右側)に戻ることになる。可動部材54が移動する際には、ガイド部材51の案内面(ガイド部51a、51bの案内面を含む)のいずれかに可動部材54が摺動し、摩擦抵抗が生じる。
また、電磁石53に通電すると、一方の磁性材料かなるガイド部51aに一方の磁性材料かなる可動部55が吸着され、他方の磁性材料からなるガイド部51bに他方の磁性材料からなる可動部56が吸着される。この際に、たとえば、一方の極(たとえば、N極)に磁化された一方のガイド部51aに吸着された可動部55が一方の極に磁化され、他方の極(たとえば、S極)に磁化された他方のガイド部51bに吸着された可動部56が他方の極に磁化されることになる。
これにより、一方の可動部55と他方の可動部56とが異なる極に磁化されることによって、互いに引力が作用することになる。この際に、天板部55cを支持している壁部55bが、平板部56aのスリット56cを貫通していることによって、一方の可動部55の天板部55cが平板部56aより他方のガイド部51b側にあり、他方の可動部56の平板部56aが一方の可動部の天板部55cより一方のガイド部51a側にある。これら平板部56aと、天板部55cとの互いに対向する面は、磁力により互いに吸着される吸着面になる。一方の可動部55の天板部55cと、他方の可動部56の平板部56aとが、二つの可動部55,56において、最も近接した状態になっているとともに、間に他の部材が介在しない状態になっていることから、これら天板部55cと、平板部56aとの間に大きな吸着力が働くことになる。
また、一方の可動部55側の吸着面は、一方の可動部55が吸着される一方のガイド部51a側を向いている。すなわち、一方の可動部55の天板部55cの吸着面と、一方の可動部55のベース板部55aのガイド部51aに接触する面とは、同じ方向を向いている。
同様に、他方の可動部56側の吸着面は、他方の可動部56が吸着される他方のガイド部51b側を向いている。すなわち、他方の可動部56の平板部56aの吸着面と、他方の可動部56の側壁部56bのガイド部51aに接触する面とは、同じ方向を向いている。
したがって、電磁石53に通電すると、図2に示すように天板部55cと平板部56aとがこれらの互いに対向する吸着面を近づける方向に移動し、一方の可動部55が一方のガイド部51a側に移動し、他方の可動部56が他方のガイド部51b側に移動する。すなわち、可動部材54において、一対の可動部55,56が互いに広がるように移動し、一方の可動部55が一方のガイド部51aに押し付けられ、他方の可動部56が他方のガイド部51bに押し付けられる。
一方のガイド部51aと、一方の可動部55との間に上述の吸着と押し付けとによる摩擦抵抗の増加が生じ、他方のガイド部51bと、他方の可動部56との間に上述の吸着と押し付けとによる摩擦抵抗の増加が生じる。
この摩擦抵抗の増加が、操作者がアクセルペダル4を踏み込んだ際の踏み込み抵抗(踏力)の増加を生じさせることになる。
また、この状態では、電磁石53のN極側の端部から一方のガイド部51aを通る磁力線が一方の可動部55に至り、この可動部55の天板部55cからこの天板部55cに近接する他方の可動部56の平板部56aに磁力線が通る。この磁力線は、他方の可動部56から他方のガイド部51bを通って電磁石53のS極側の端部に至ることになる。したがって、可動部材54は、一方のガイド部51aから他方のガイド部51bに磁力線を通す磁路になる。
このようなアクセルペダル操作装置においては、アクセルペダル4を踏み込むことにより、図1に示す踏み込む前の状態から、図2に示すように、ペダルロッド2の押圧部6が摩擦抵抗増加装置5の可動部材54を押してガイド部材51に案内される可動部材54を一軸方向に移動させることになる。
この際に、可動部材54には、圧縮ばね58の付勢力と、可動部材54とガイド部材51との間で摩擦力が作用する。すなわち、可動部材54を押圧部6で押して移動させた際には、摩擦抵抗が作用し、この摩擦抵抗により、アクセルペダル4を踏み込む際の踏力が大きくなる。
さらに、電磁石53に通電すると、磁力により、上述のように、ガイド部材51の一方のガイド部51aに可動部材54の一方の可動部55が吸着されるとともに押し付けられることになる。これにより、一方の可動部55の移動の際の一方のガイド部51aとの間に生じる摩擦抵抗が、吸着力と押し付け力とを合わせた力により増大する。
同様に、ガイド部材51の他方のガイド部51bに可動部材54の他方の可動部56が吸着されるとともに押し付けられることになる。これにより、他方の可動部56の移動の際の他方のガイド部51bとの間に生じる摩擦抵抗が、吸着力と押し付け力とを合わせた力により増大する。
この場合に、アクセルペダル4を踏み込む際に必要とされる踏力が大きくなる。このアクセルペダル4を踏み込む際に必要とされる踏力が大きくなることによって、運転者は、アクセルペダル4の操作が重くなったと感じる。この際に運転者がアクセルペダル4の操作が重くなった場合には、アクセルペダル4を少し戻すように何らかの方法で指示されていれば、運転者は、アクセルペダル4の操作が重くなったことに基づいて、それ以上アクセルペダル4を踏み込むのを中止し、アクセルペダル4を少し戻すことになる。これにより低燃費を維持するのに最適なアクセルペダル4の踏み込み量に調整することが可能になる。
図3は、アクセルペダル4のストローク(踏み込み量)と、アクセルペダル4を踏み込む際の踏力との関係を示したグラフである。図3(a)には、電磁石53に通電していない状態でアクセルペダル4を踏み込んだ場合のストロークと踏力との関係を示す線分aと、ストロークの途中で電磁石53に一定の電流を通電した場合のストロークと踏力との関係を示す線分cと、アクセルペダル4をアクセルペダル4を踏みながら戻す場合のストロークと踏力との関係を示す線分bとが描かれている。
図3(a)を参照してアクセルペダル4のストローク(踏み込み量)と踏力との関係を説明する。電磁石53に通電していない状態での踏力特性を示す線分aのストロークdの位置において、電磁石53に通電すると可動部材54がガイド部材51へ吸着する。この時点で、運転者がアクセルペダル4をさらに踏み込むと可動部材54とガイド部材51の間に摩擦抵抗が生じ、これが運転者へは踏み込み抵抗として感じることとなる。したがって、電磁石53に通電されたストロークdの地点で、運転者がさらにアクセルペダル4を踏み込むと踏力特性は線分aから線分cへ移り、アクセルペダル4を踏み込むには線分aの踏力特性と比較して大きな踏力が必要となる。また、アクセルペダル4の戻りを検出して通電を解除することにより、アクセルペダル4の踏力特性は、線分a又は線分cから線分bへ移行し、支障なく円滑にアクセルペダル4は戻ることとなる。また、通常の場合に必要な踏力と、電磁石53に電流を流した場合に必要な踏力との差は、ストロークの大きさに係らず、電磁石53に流す電流量が一定ならば略一定になっている。
また、図3(b)では、ストローク全体の中で2回に分けて電磁石53に電流を通電するとともに、1回目の通電より2回目の通電の場合に電流値を大きくしている。この場合には、1回目の電磁石53への通電で、摩擦抵抗の増大によりストロークを大きくするのに必要な踏力が大きくなり、また、電磁石53への通電を解除すれば、ストロークを大きくするのに必要な踏力が通常時の踏力に戻されることになる。この場合、踏力特性は電磁石53への通電時には線分aから線分c1に移行し、さらに電磁石53への通電解除時には線分c1から線分aに移行する。
さらに、2回目の通電では、電磁石53に流す電流量が1回目より大きくなっていることによって、踏力が1回目より2回目の方が大きくなっている。2回目の通電時の踏力特性は、電磁石53への通電時には線分aから線分c2に移行し、さらに電磁石53への通電解除時には線分c2から線分aに移行する。すなわち、電磁石53に通電する電流量によって、摩擦抵抗を変更し、アクセルペダル4を踏み込むのに必要な踏力を変更することが可能である。さらに、アクセルペダル4の踏み込みをやめアクセルペダル4を戻すと、電磁石53への通電が解除され、踏力特性は線分a又は線分c1、c2から線分bに移行してアクセルペダル4は円滑に支障なく戻る。
このようなアクセルペダル操作装置においては、アクセルペダル4のストロークの全範囲に渡って、いつでも、アクセルペダル4を踏み込むのに必要な踏力を通常時より大きくすることが可能である。したがって、燃費を向上可能なアクセルの踏み込み量をアクセルペダル4の踏み込み時に必要な踏力の変化で指示することを容易に行うこができる。
また、電磁石53に通電する電流量によって、アクセルペダル4を踏み込むのに必要な踏力を変更することが可能なので、踏力の違いにより、状況に応じて運転者に異なる指示を行うことが可能になる。
また、電磁石53の磁力により、可動部55,56をガイド部51a,51bに吸着させるだけではなく、一対の可動部55,56間に作用する磁力で、可動部55,56を備える可動部材54をガイド部材51の一対のガイド部51a,51b間で広げて突っ張る状態とすることができる。これにより、可動部55,56をガイド部51a,51bに押し付けることによって、可動部55,56に作用するガイド部51a,51bへ向う力を吸着力だけの場合より強くすることができる。したがって、同じ電磁石53で同じ電流値で通電した場合に、可動部55,56とガイド部51a,51bとの間に作用する摩擦抵抗を大きくし、アクセルペダル4を踏み込む際に必要とする踏力をより高くすることができる。
また、吸着力だけの場合と、同じ踏力を得るのに、小型の電磁石53を用いたり、電磁石53へ通電する電流値を下げたりすることが可能になり、小型化を計ったり、コストの低減を図ったりすることができる。
2 ペダルロッド
4 アクセルペダル
6 押圧部
51 ガイド部材
51a ガイド部
51b ガイド部
53 電磁石
54 可動部材
55 可動部
56 可動部
58 圧縮ばね(付勢手段)

Claims (2)

  1. 車両の加減速を操作するためのアクセルペダルを操作者が踏み込むのに必要とする踏力を変更可能なアクセルペダル操作装置であって、
    アクセルペダルを遥動自在に支持しているペダルロッドと、
    前記ペダルロッドと一体的に移動自在に設けられている押圧部と、
    前記アクセルペダルが踏み込まれて前記ペダルロッドが加速側に移動した際に前記押圧部に押されて移動する可動部材と、
    前記可動部材を前記押圧部材の押圧方向の略反対方向に付勢する付勢手段と、
    前記可動部材の摺動を画定するガイド部材と、
    前記ガイド部材に接する電磁石とを備え、
    前記ガイド部材は、磁性材料を含み、前記電磁石の通電により磁化可能とされ、
    前記可動部材は、磁性材料を含む2つの可動部を備え、前記2つの前記可動部は前記ガイド部材に常に接触可能とされ、
    前記電磁石に通電した際に、前記2つの可動部が前記ガイド部材に押し付けられることによってアクセルペダルの踏込みに抵抗を与えることを特徴とするアクセルペダル操作装置。
  2. 前記ガイド部材は、前記可動部材の移動方向に沿って延材する2つのガイド部を含み、これらガイド部が互いに間隔をあけて配置されるとともに前記電磁石により互いに異なる極に磁化可能とされ、
    前記可動部材は、磁性材料を含む2つの可動部を備え、2つの前記可動部のうちの一方の前記可動部が前記可動部材の移動範囲内で2つの前記ガイド部のうちの一方の前記ガイド部に常に接触可能とされ、
    2つの前記可動部のうちの他方の前記可動部が前記可動部材の移動範囲内で2つの前記ガイド部のうちの他方の前記ガイド部に常に接触可能とされ、2つの前記可動部は、ガイド部に接触可能な面と同じ方向を向く側に、磁力によりそれぞれが吸着し合う吸着面を有し、
    前記電磁石に通電した際に、一方の前記可動部の吸着面と、他方の前記可動部の前記吸着面との間に引力が作用することにより、一方の前記可動部が一方の前記ガイド部側に押され、他方の前記可動部が他方の前記ガイド部側に押されることを特徴とする請求項1に記載のアクセルペダル操作装置。
JP2010247234A 2010-11-04 2010-11-04 アクセルペダル操作装置 Active JP5628633B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010247234A JP5628633B2 (ja) 2010-11-04 2010-11-04 アクセルペダル操作装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010247234A JP5628633B2 (ja) 2010-11-04 2010-11-04 アクセルペダル操作装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012096710A JP2012096710A (ja) 2012-05-24
JP5628633B2 true JP5628633B2 (ja) 2014-11-19

Family

ID=46389125

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010247234A Active JP5628633B2 (ja) 2010-11-04 2010-11-04 アクセルペダル操作装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5628633B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110027524A (zh) * 2018-01-12 2019-07-19 比亚迪股份有限公司 车辆的踏板感模拟器和具有其的车辆

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101500216B1 (ko) 2013-12-09 2015-03-06 현대자동차주식회사 답력 가변형 가속페달 장치
KR101481345B1 (ko) 2013-12-10 2015-01-09 현대자동차주식회사 차량용 클러치페달의 답력 저감장치
DE202017100925U1 (de) 2017-02-20 2018-05-24 Hans Heidolph GmbH Bedienelement für ein Laborgerät
WO2019130762A1 (en) * 2017-12-28 2019-07-04 Honda Motor Co., Ltd. Lever device

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008284913A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Nissan Motor Co Ltd 車両用操作装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110027524A (zh) * 2018-01-12 2019-07-19 比亚迪股份有限公司 车辆的踏板感模拟器和具有其的车辆
CN110027524B (zh) * 2018-01-12 2021-09-03 比亚迪股份有限公司 车辆的踏板感模拟器和具有其的车辆

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012096710A (ja) 2012-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5628633B2 (ja) アクセルペダル操作装置
JP5740175B2 (ja) アクセルペダル装置
JP7258919B2 (ja) アクセルペダル装置
US8175783B2 (en) Organ type accelerator pedal assembly
JP5560597B2 (ja) 車両用アクセルペダル反力制御装置及び車両用アクセルペダルの反力制御方法
US20120221220A1 (en) Accelerator pedal apparatus
JP5229424B2 (ja) アクセルペダル踏力制御装置
KR20130064083A (ko) 모터 차량용 구동 페달 유닛
JP5709470B2 (ja) アクセルペダル操作装置
US20120125142A1 (en) Accelerator pedal for vehicle
KR101691035B1 (ko) 전자식 가속 페달
JP2002114053A (ja) アクセルペダル装置
JP2006182178A (ja) アクセル操作装置
JP5664922B2 (ja) アクセル装置
JP2001253265A (ja) アクセルペダル装置
US8833201B2 (en) Pedal device for vehicle
JP5511715B2 (ja) アクセルペダル装置
WO2016140262A1 (ja) 反力出力装置
US8250945B2 (en) Adjustable operating mechanism for kick down switch
JP2013050821A (ja) ペダル装置
JP7197389B2 (ja) アクセルペダル装置
JP5428314B2 (ja) アクセルペダル踏力制御装置
KR101500216B1 (ko) 답력 가변형 가속페달 장치
KR100969107B1 (ko) 액셀 페달의 기계식 킥다운 장치
JP2013142378A (ja) 駆動力制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131029

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140814

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140904

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141002

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5628633

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250