JP5626825B2 - 時刻表示装置、時刻表示方法、時刻表示プログラム - Google Patents
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請求項4に記載の発明に係る時刻表示装置は、前記第1取得手段は、異なる時刻において、前記画像を複数取得し、前記第2取得手段は、前記第1取得手段によって取得した複数の前記画像の変化に基づき、前記分針と前記時針を特定することを特徴とする。
請求項7に記載の発明に係る時刻表示装置は、前記画像は時計を表す画像であって、前記時計の中心及び大きさを調整するための撮影画像枠を表示する枠表示手段を更に備え、前記第1取得手段は、前記枠表示手段により表示される撮影画像枠に基づき前記画像を取得することを特徴とする請求項1から請求項6までの何れかに記載の時刻表示装置。
図1は、本発明の実施の形態に係る時刻表示装置として機能するデジタルカメラ10の機能構成図である。このデジタルカメラ10は、基本となる動作モードとして、撮影モードと、時刻表示モードとを有している。
撮影モードでは、ユーザーの操作に応じて、分針や時針及び文字盤を含むアナログ時計を被写体として撮影し、撮影したアナログ時計の画像を分針や時針を含む画像と文字盤を含む画像とに分割して記録するアナログ時計撮像処理を行う。時刻表示モードでは、撮影モードで撮影したアナログ時計の画像から分割した文字盤の画像に、現在の時刻にあわせて、同じく撮影モードで撮影したアナログ時計の画像から分割した分針や時針の画像を合成し、こうして合成した画像を表示する。
画像RAM40は、撮像素子30により撮像されて取得された画像データを記憶する。この画像データには、撮像素子30が撮影モードにて撮像した、分針と時針及び分針、時針の背後に存在する文字盤を含むアナログ時計の画像データを含む。時針・分針検出部60は、CPU20が撮像した画像データから時針・分針などを検出する際に照合する時針・分針検出用データを含む、本実施の形態のデジタルカメラ10が必要な機能を実現するための必要なデータを記憶している。
CPU20は、プログラムROM25に記憶されたプログラムを実行して、単独で、又は他の構成部と協働して様々な処理を行い、デジタルカメラ10の各種手段、各種構成部及び各種機能を実現する。
画像取得部70は、CPU20により取得されて時針・分針検出部60により検出が行われた画像を、分針と時針とを含む針部分の画像と、針部分の画像を除去した文字盤の画像とに分割させて取得する。
分割画像RAM80は、画像取得部70により取得された分針と時針とを含む針部分の画像を時針・分針画像メモリ801に記憶し、一方、針部分の画像を除去した文字盤の画像を背景画像として背景(文字盤・ベゼル)画像メモリ802に記憶する。また、分割に限らず、針部分の画像と針部分の画像を除去した文字盤の画像とを抽出した画像であってもよい。
合成手段として機能する画像合成部90は、入力部50が操作されて時刻表示モードが選択されると、CPU20からの指示に応じて、分割画像RAM80に記憶されている画像取得部70によって分割された文字盤の画像上に、計時部85によって計時した時刻を示すように、分割画像RAM80に記憶されている分割された分針と時針とを含む針部分の画像を合成する。
表示手段として機能するCPU20は、画像合成部90によって合成された画像を、表示部としての液晶表示部100に表示する。
また、画像合成部90は、文字盤画像を生成した後、生成した文字盤の画像に、分割画像RAM80に記憶している針部分の画像、すなわち、分針と時針の画像を合成してCPU20が計時する時刻を示すアナログ時計の画像を生成する。この時、時針、分針を撮影されたアナログ時計の中心を軸に実際の時刻に応じて回転するように合成していく。これによって、時刻に応じて針が動く時計の写真を再生することが可能となる。
図2は、デジタルカメラ10が撮影モードで実行する、分針や時針及び文字盤を含むアナログ時計を被写体として撮影し、撮影した時計の画像を分針や時針を含む画像と文字盤を含む画像とに分割して記憶するアナログ時計撮影処理を示すフローチャートである。図3は、アナログ時計撮像処理におけるアナログ時計の分針や時針の検出前の状態を示す図である。図4は、撮影モードで行われるアナログ時計撮像処理におけるアナログ時計の分針や時針の検出中の状態を示す図である。
また、少なくとも2回のアナログ時計撮像処理を必要とする場合、1回目のアナログ時計撮像処理の後、もう一度異なる時刻において2回目のアナログ時計撮像処理を行う必要がある旨のメッセージをユーザーに対し、音や液晶表示又はメールなどで報知するようにしてもよい。
ステップS11で、撮像処理におけるアナログ時計撮像処理が開始されると、CPU20は、図3に示すように、液晶表示部100に撮像処理の対象となる被写体、すなわち、対象となるアナログ時計1の中心、大きさを調整するための撮影画面枠2を表示する。
この状態で、アナログ時計1を撮影画面枠2に収めると、図4に示すように、アナログ時計1の分針3を検出するための分針検出枠6、及び時針4を検出するための時針検出枠7が表示される。ステップS12に進み、CPU20は、時計・分針検出部60が、画像RAM40に記憶された時針・分針検出用データを照合して、分針検出枠6及び時針検出枠7に収められた分針3及び時針4の検出を行う。
図5は、デジタルカメラ10が時刻表示モードで実行する時刻表示処理を示すフローチャートである。図6は、時刻表示処理で合成した画像の表示例を示す図である。
尚、文字盤画像と針画像は、分割画像RAM80に記憶された同一のアナログ時計の画像から抽出された画像を選択するようにしてもよいが、本発明はこれに限定されない。例えば、文字盤画像と針画像をそれぞれ別々のアナログ時計の画像から選択できるようにしてもよい。
次に、画像合成部90は、CPU20の命令により、取得した現在時刻を示すアナログ時計の画像となるように対応する文字盤画像と針画像とを合成して合成画像を作成する(ステップS23)。この処理では、ステップS21で選択した文字盤の画像上に、CPU20によって計時した現在の時刻を示すように、ステップS21で選択した分針と時針の画像を重ね合わせる処理を行う。この時、時針、分針を画面の中心、つまり、撮影されたアナログ時計の中心を軸に実際の時刻に応じて回転するように合成していく。
したがって、ユーザーにより時刻表示モードが選択されている間は、ステップS22〜ステップS24の処理が順次繰り返し行われ、液晶表示部100において、現在の時刻を表示するように、現在の時刻を取得する処理、画像を合成して合成画像を作成する処理、及び合成画像を表示する処理、が順次繰り返し行われる。また、プログラムROMに記憶するプログラムには、ステップS23、S24で、撮影時に検出された時針、分針を画面の中心、つまり、撮影されたアナログ時計の中心を軸に実際の時刻に応じて回転するようにプログラムを組んでおく。これによって、時刻に応じて針が動く時計の写真を再生することが可能となる。
図6に示すように、時刻表示処理における合成画像の表示が行われると、液晶表示部100には、アナログ時計1aを構成する合成された文字盤5aの画像と、文字盤5aの画像上において、選択された分針3a及び時針4aが表示される。
文字盤5aには、現在の時刻を表示する数文字8aが表示されている。この数文字8aは、元のアナログ時計1において、数文字8aを備えていない場合には原則として表示されないが、数文字8aが存在しない文字盤の場合には、予め用意された数文字8aの中から、ユーザーが所望する数文字8aを選択して、文字盤5aの画像上において合成できるようにしてもよい。
そして、ユーザーにより時刻表示モードが選択されている間は、液晶表示部100において現在の時刻を表示するように分針3a及び時針4aの表示が行われる。
このため、取得されたアナログ時計の文字盤の画像上に現在の時刻を示すように分針や時針を表示することができることから、ユーザーがお気に入りのアナログ時計の画像をデジタルカメラなどで撮像して取得するだけで、そのアナログ時計をいかにも実際に動いているかごとく表示することができる。
したがって、例え興味はあるが値段が高いなどの理由から所持していないアナログ時計であっても、そのアナログ時計の時針や分針及び文字盤などの画像を有効に活用して現在の時刻を表示することによりユーザーの興趣を高めることができる。
これにより、例えば、今はもう動かなくなったアンティークの時計や、その写真又は絵画などであっても、その分針と時針及び文字盤を活用して、いかにも実際に動いているかのごとく表示することができる。
したがって、従来では、7セグメントディスプレイにおいて表示されるようなデジタル表示、又は単にプログラムで作成されたあじけない単純な柄や模様により形成されているアナログ様表示の時計に代えて、実際の分針、時針又は文字盤を活用して現在の時刻を表示することで、ユーザーの興趣を高めることができる。
このため、ユーザーが入力部50を操作することにより、時刻表示モードを終了させない限り、継続して液晶表示部100において現在の時刻を表示し続ける。したがって、ユーザーは時刻表示モードを選択することにより、実際のアナログ時計と同様に現在の時刻を刻々と表示し続けるアナログ時計として使用することができる。
3 分針
4 時針
5 文字盤
10 デジタルカメラ
20 CPU
25 プログラムROM
30 撮像素子
40 画像RAM
50 入力部
60 時計・分針検出部
70 画像取得部
80 分割画像RAM
85 計時部
90 画像合成部
100 液晶表示部
Claims (9)
- 分針と時針及び文字盤を含む画像を取得する第1取得手段と、
前記第1取得手段によって取得した前記画像から前記分針と前記時針とを含む針部分を抽出した針抽出画像と、前記針部分の画像を除去した針除去画像とを取得する第2取得手段と、
時刻を計時する計時手段と、
前記計時手段によって計時した時刻を示すように、該計時手段により計時される時刻が所定時間経過する毎に、前記第2取得手段によって取得した前記針除去画像上に前記針抽出画像に含まれる前記分針と前記時針を重ね合わせて該計時された時刻に応じて回転するように合成する合成手段と、
前記合成手段によって合成された画像を前記計時手段により計時される時刻が所定時間経過する毎に、表示部に表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする時刻表示装置。 - 前記計時手段によって計時した時刻を表示する時刻表示モードを含む複数のモードの中から現在のモードを選択するモード選択手段を備え、
前記モード選択手段によって前記時刻表示モードが選択されている間は、前記計時手段による計時の処理、前記合成手段による合成の処理、及び前記表示手段による表示の処理を順次繰り返し行うことを特徴とする請求項1に記載の時刻表示装置。 - 前記第1取得手段は、異なる時刻において、前記画像を複数取得し、
前記第2取得手段は、前記第1取得手段によって取得した複数の前記画像から、前記針抽出画像と前記針除去画像とをそれぞれ前記異なる時刻ごとに取得し、
前記合成手段は、前記第2取得手段によって取得された前記複数の針除去画像を合成して1つの針除去画像を生成する生成手段を備え、
前記合成手段は、前記計時手段によって計時した時刻を示すように、前記生成手段によって生成した前記1つの針除去画像と前記第2取得手段によって取得した前記分針と前記時針を抽出した針抽出画像とを合成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の時刻表示装置。 - 前記第1取得手段は、異なる時刻において、前記画像を複数取得し、
前記第2取得手段は、前記第1取得手段によって取得した複数の前記画像の変化に基づき、前記分針と前記時針を特定することを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか1項に記載の時刻表示装置。 - 前記第1取得手段は、撮像手段による撮像によって前記分針と時針及び文字盤を含む画像を取得することを特徴とする請求項1から請求項4までの何れか1項に記載の時刻表示装置。
- 前記針除去画像は、前記第1取得手段によって取得した前記画像から針部分を除去された文字盤部分を抽出した文字盤抽出画像であることを特徴とする請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の時刻表示装置。
- 前記画像は時計を表す画像であって、
前記時計の中心及び大きさを調整するための撮影画像枠を表示する枠表示手段を更に備え、
前記第1取得手段は、前記枠表示手段により表示される撮影画像枠に基づき前記画像を取得することを特徴とする請求項1から請求項6までの何れか1項に記載の時刻表示装置。 - 分針と時針及び文字盤を含む画像を取得する第1取得ステップと、
前記第1取得ステップによって取得した前記画像を前記分針と前記時針とを含む針部分を抽出した針抽出画像と、前記針部分の画像を除去した針除去画像とを取得する第2取得ステップと、
時刻を計時する計時ステップと、
前記計時ステップによって計時した時刻を示すように、該計時ステップにより計時される時刻が所定時間経過する毎に、前記第2取得ステップによって取得した前記針除去画像上に前記針抽出画像に含まれる前記分針と前記時針を重ね合わせて該計時された時刻に応じて回転するように合成する合成ステップと、
前記合成ステップによって合成された画像を前記計時ステップにより計時される時刻が所定時間経過する毎に、表示部に表示する表示ステップと、
を備えたことを特徴とする時刻表示方法。 - 時刻表示装置を備えるコンピュータを、
分針と時針及び文字盤を含む画像を取得する第1取得手段、
前記第1取得手段によって取得した前記画像を前記分針と前記時針とを含む針部分を抽出した針抽出画像と、前記針部分の画像を除去した針除去画像とを取得する第2取得手段、
時刻を計時する計時手段、
前記計時手段によって計時した時刻を示すように、該計時手段により計時される時刻が所定時間経過する毎に、前記第2取得手段によって取得した前記針除去画像上に前記針抽出画像に含まれる前記分針と前記時針を重ね合わせて該計時された時刻に応じて回転するように合成する合成手段、
前記合成手段によって合成された画像を前記計時手段により計時される時刻が所定時間経過する毎に、表示部に表示する表示手段
として機能させることを特徴とする時刻表示プログラム。
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