JP5618879B2 - 軸流排気タービン - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、軸流排気タービンに関する。
火力発電所などで用いられる蒸気タービンの熱効率の向上は、エネルギ資源の有効利用や、二酸化炭素(CO)排出量の削減につながる重要な課題となっている。
蒸気タービンの熱効率の向上は、与えられたエネルギを有効に機械仕事に変換することで達成することができ、そのためには様々な内部損失を低減することが必要である。
蒸気タービンの内部損失には、翼の形状に起因するプロファイル損失、蒸気の二次流れ損失、蒸気の漏洩損失、蒸気の湿り損失などに基づくタービン翼列損失、蒸気弁やクロスオーバ管に代表される翼列以外の通路における通路部損失、タービン排気室によるタービン排気損失などがある。
これら損失の中で、タービン排気損失は、全内部損失の10〜20%を占める大きな損失である。タービン排気損失は、最終段出口から復水器入口までの間で発生する損失であり、リービング損失、フード損失、ターンナップ損失などにさらに分類される。このうち、フード損失は、排気室内を通過する蒸気による圧力損失であり、蒸気の軸流速度、すなわち排気室を通過する体積流量に依存する。そのため、フード損失は、ディフューザを含めた排気室の形式、形状、サイズに依存する。
一般に、圧力損失は、蒸気の流速の二乗に比例して大きくなるため、許容される範囲で排気室のサイズを大きくして蒸気の流速を低減することが効果的である。しかしながら、排気室のサイズを大きくする際、製造コストや建屋の配置スペースなどからの制約を受ける。フード損失を低減させるために排気室のサイズを大きくする際にも、このような制約を受ける。そのため、限られた排気室のサイズで、圧力損失の小さい形状とすることが重要となる。
復水器が蒸気タービンと同じ高さに配置される場合に使用される軸流排気タービンの低圧排気室では、最終のタービン段落の動翼を通過した蒸気は、内管および外管を有する環状の拡大流路であるディフューザで流速が減じられ、静圧を回復しながら、排気室から排気され、復水器に導かれる。
排気室における圧力損失を低減するためには、ディフューザにおいて、蒸気の速度を十分に減じて静圧を回復する必要がある。そのためには、ディフューザの面積比(ディフューザ出口における流路断面積/最終のタービン段落出口における流路断面積)を極力大きくする必要がある。しかしながら、ディフューザにおける流路を急拡大流路とすると、蒸気の流れが剥離し、有効な静圧回復が妨げられる。そのため、ディフューザの拡大率や流路形状には、最適な条件が存在する。
一般に、低圧排気室の内部の圧力は、運転状態において大気圧以下となる。そのため、大気圧との圧力差による流路構成部材の変形を防止するためや、軸流型排気室においてはタービンロータや軸受を保持するために、排気室の内部や外部にパイプやリブなどの内部構造物が設置されている。これらの内部構造物は、蒸気の流路中にも設置されるため、圧力損失を生ずる。そのため、内部構造物による圧力損失を低減するための検討がなされている。
特開2005−290985号公報
上記した内部構造物は、タービンロータ軸方向に垂直な鉛直方向や水平方向などに、対称または非対称に配置される。すなわち、タービンロータ軸方向に垂直な半径方向に、対称または非対称に配置される。排気室の流路断面では、内部構造物が密または疎に配置される領域が存在することもある。そのため、同じタービンロータ軸方向位置における流路断面において、蒸気の速度差、すなわち速度分布が生じる。これにより、流れ場に乱れを生じ、排気室において十分に圧力回復を行うことができない。
本発明が解決しようとする課題は、排気室おける圧力損失を低減することができる軸流排気タービンを提供することである。
実施形態の軸流排気タービンは、タービンロータの周囲にタービンロータ軸方向に配置される内壁部と、この内壁部の外周に配置される外壁部との間に、下流方向に流路断面積が徐々に増加するように形成された、作動流体をタービンロータ軸方向に排気する排気流路を有する排気室を備える。前記排気室内の前記作動流体が通過する前記排気流路には、内部構造物が存在する。そして、この軸流排気タービンでは、前記内部構造物が存在する部分から下流側において、前記外壁部の内径が、上半側と下半側とで異なる。
本発明に係る第1の実施の形態の軸流排気タービンの鉛直方向の子午断面を示す図である。 本発明に係る第1の実施の形態の軸流排気タービンにおける排気室の鉛直方向の子午断面を模式的に示す図である。 本発明に係る第1の実施の形態の軸流排気タービンを示した図2のA−A断面を模式的に示す図である。 本発明に係る第1の実施の形態の軸流排気タービンにおける排気室を上方から見たときの平面図である。 内部構造物53により遮られる部分を除く上半側排気流路の流路断面積A1と、内部構造物53により遮られる部分を除く下半側排気流路の流路断面積A2との流路断面積差(A1−A2)を、流路断面積A1で除した値((A1−A2)/A1)と、性能低下率との関係を示す図である。 本発明に係る第1の実施の形態の軸流排気タービンにおける排気室の所定の流路断面において、内部構造物が均等配置された一例を模式的に示す図である。 本発明に係る第1の実施の形態の軸流排気タービンにおける排気室の所定の流路断面において、内部構造物が不均等配置された一例を模式的に示す図である。 本発明に係る第1の実施の形態の軸流排気タービンにおける他の構成の排気室の鉛直方向の子午断面を模式的に示す図である。 本発明に係る第1の実施の形態の軸流排気タービンにおける異なる排気室の形状を示した、図2のA−A断面に相当する断面を模式的に示す図である。 本発明に係る第1の実施の形態の軸流排気タービンにおける異なる排気室の形状を示した、図2のA−A断面に相当する断面を模式的に示す図である。 本発明に係る第2の実施の形態の軸流排気タービンにおける排気室の水平方向の子午断面を模式的に示す図である。 本発明に係る第2の実施の形態の軸流排気タービンが示された図11のB−B断面を模式的に示す図である。 本発明に係る第3の実施の形態の軸流排気タービンにおける排気室の鉛直方向の子午断面を模式的に示す図である。 本発明に係る第3の実施の形態の軸流排気タービンが示された図13のC−C断面を模式的に示す図である。 本発明に係る第4の実施の形態の軸流排気タービンにおける排気室の水平方向の子午断面を模式的に示す図である。 本発明に係る第4の実施の形態の軸流排気タービンが示された図15のD−D断面を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明に係る第1の実施の形態の軸流排気タービン10の鉛直方向の子午断面を示す図である。なお、ここでは、軸流排気タービン10として、蒸気タービンを例示して説明する。また、以下において、同一の構成部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略または簡略する。
図1に示すように、軸流排気タービン10は、ケーシング20を備え、このケーシング20内には、動翼21が植設されたタービンロータ22が貫設されている。動翼21を周方向に複数植設されることで動翼翼列を構成し、この動翼翼列をタービンロータ軸方向に複数段備えている。タービンロータ22は、図示しないロータ軸受によって回転可能に支持されている。
ケーシング20の内周には、タービンロータ軸方向に動翼21と交互になるように、ダイヤフラム23a、23bに支持されたノズル24が配設されている。ノズル24を周方向に複数植設されることでノズル翼列を構成し、ノズル翼列と直下流側に位置する動翼翼列とで一つのタービン段落を構成する。
タービンロータ22とケーシング20との間には、作動流体である蒸気の外部への漏洩を防止するために、グランドシール部25が設けられている。
軸流排気タービン10には、内部に蒸気を導入するための蒸気入口管26がケーシング20を貫通して設けられている。
最終のタービン段落の下流側には、タービン段落において膨張仕事をした蒸気を排気するための排気室30が設けられている。この排気室30は、タービンロータ22の周囲にタービンロータ軸方向に配置される内壁部31と、この内壁部31の外周に配置される外壁部32との間に、下流方向に流路断面積が徐々に増加するように形成された、作動流体をタービンロータ軸方向に排気する排気流路33を備えている。この排気流路33は、いわゆるディフューザである。また、排気流路33は、断面が環状に形成されている。排気流路33の出口34は、図1に示すように、中央に内壁部31などがなく、外壁部32で覆われた、断面が円形の排気流路となる。
また、排気室30を構成する内壁部31および外壁部32は、上下に2つ割り構造で構成されている。ここでは、上方側を上半側と、下方側を下半側という。
なお、図示しないが、排気流路33の出口34には、例えば、軸流排気タービン10と同じ高さに配置された復水器(図示しない)が備えられる。また、図示しないが、内壁部31内には、タービンロータ22を回転可能に支持するロータ軸受、ロータ軸受を収納する軸受台、軸受台の周囲に設けられた軸受台カバーが設けられている。また、内壁部31内には、軸受台の内部に充満している空気やオイルミストの排気流路33側の漏出を防止するためにグランドラシール部(図示しない)が設けられている。
排気流路33には、図1に示すように、例えば、グランドラシール部(図示しない)に蒸気を供給するための配管50、上記した軸受台(図示しない)の内部空間を大気側に開放するための均圧管51、内壁部31などを支持する支持部材52などからなる内部構造物53が存在する。
ここで、軸流排気タービン10の動作について説明する。
蒸気入口管26を経て軸流排気タービン10内に流入した蒸気は、各タービン段落のノズル24、動翼21を備える蒸気流路を膨張仕事をしながら通過し、タービンロータ22を回転させる。膨張仕事をした蒸気は、流速が減じられ、静圧を回復しながら、排気室30の排気流路33を通過し、復水器(図示しない)に導かれる。
次に、排気室30の構成について詳しく説明する。
図2は、本発明に係る第1の実施の形態の軸流排気タービン10における排気室30の鉛直方向の子午断面を模式的に示す図である。図3は、図2のA−A断面を模式的に示す図である。なお、図2および図3では、一部の構成を省略して断面を示している。図4は、本発明に係る第1の実施の形態の軸流排気タービン10における排気室30を上方から見たときの平面図である。なお、図4では、上半側外壁部32aおよび下半側外壁部32bにおける内壁のタービンロータ軸方向の形状を明確に示すため、上半側外壁部32aおよび下半側外壁部32bにおける内壁の輪郭線のみを示している。
図2および図3に示すように、内部構造物53は、排気室30の下半側の排気流路33に存在している。また、図3に示すように、内部構造物53が存在する、排気流路33におけるタービンロータ軸方向に垂直な断面において、この断面における、タービンロータの中心軸と交差する鉛直方向の中心線Lを対称軸として、左半側と右半側とに対称に内部構造物53が備えられている。ここで、左半側とは、上記断面において中心線Lよりも左側を示し、右半側とは、上記断面において中心線Lよりも右側を示す。
なお、ここでは、上半側の排気流路33に内部構造物53が存在しない一例を示しているが、例えば、上半側の排気流路33に内部構造物53が存在する場合もある。また、内部構造物53により遮られる流路断面積は、一般的に、上半側よりも下半側の方が大きいが、下半側よりも上半側の方が大きい構成としてもよい。ここで、上半側の排気流路33を、上半側排気流路33aといい、下半側の排気流路33を下半側排気流路33bという。
上記したように、排気室30を構成する内壁部31および外壁部32は、上半側と下半側とに、上下に2つ割り構造で構成されている。ここで、上半側の内壁部31を上半側内壁部31a、下半側の内壁部31を下半側内壁部31bといい、上半側の外壁部32を上半側外壁部32a、下半側の外壁部32を下半側外壁部32bという。なお、上半側内壁部31aと下半側内壁部31b、上半側外壁部32aと下半側外壁部32bとは、それぞれ例えばフランジ部(図示しない)を介してボルト締結などで固定される。
ここでは、図3に示すように、上半側内壁部31aおよび下半側内壁部31bは、タービンロータ軸方向に垂直な断面における形状がそれぞれ半円形状になるように構成された一例を示している。なお、半円の中心は、タービンロータの中心軸上にある。
上半側外壁部32aおよび下半側外壁部32bは、上記したように、タービンロータ軸方向に垂直な断面における形状が半円形状であるが、内部構造物53が存在する部分から下流側において、図2に示すように、上半側外壁部32aと下半側外壁部32bとの形状が異なるように構成されている。
具体的には、内部構造物53が存在する部分から下流側において、下半側外壁部32bの内径が上半側外壁部32aの内径よりも大きく構成されている。換言すると、タービンロータ軸方向位置を同じとする、タービンロータ軸方向に垂直な断面において、下半側外壁部32bの半円の半径が、上半側外壁部32aの半円の半径よりも大きく構成されている。なお、半円の中心は、タービンロータの中心軸上にある。
また、図4に示すように、排気流路33の出口34において上半側外壁部32aおよび下半側外壁部32bにおける内壁の輪郭線が一致しており、排気流路33の出口34では、上半側外壁部32aおよび下半側外壁部32bの内径は等しくなるように構成されている。そのため、前述したように、排気流路33の出口34における流路断面の形状は円形となる。
ここで、タービンロータ軸方向の、各上半側外壁部32aの流路断面および各下半側排気流路33bの流路断面に対しては、予め設計値として、内部構造物53により遮られる部分を除く設計流路断面積が設定されている。
例えば、図3に示したように、下半側排気流路33bに内部構造物53が存在する場合には、下半側外壁部32bの半円の半径を大きくする際、設計流路断面積を維持できるように半径が設定される。また、例えば、上半側排気流路33aおよび下半側排気流路33bに内部構造物53が存在する場合には、下半側外壁部32bおよび下半側外壁部32bは、設計流路断面積を維持できるように半径が設定される。なお、タービンロータ軸方向位置を同じとする流路断面において、内部構造物53により遮られる流路断面積を除く、上半側排気流路33aの流路断面積と下半側排気流路33bの流路断面積差は、所定の範囲内となることが好ましい。
次に、この流路断面積差の所定の範囲などについて説明する。
内部構造物53が存在し、外壁部の形状が上半側と下半側とで異なる部分のタービンロータ軸方向位置を同じとする流路断面において、(1)内部構造物53により遮られる流路断面積が上半側よりも下半側の方が大きい場合には、内部構造物53により遮られる部分を除く上半側排気流路33aの流路断面積A1と、内部構造物53により遮られる部分を除く下半側排気流路33bの流路断面積A2との流路断面積差(A1−A2)を、内部構造物53により遮られる部分を除く上半側排気流路33aの流路断面積A1で除した値((A1−A2)/A1)を0.1以下とすることが好ましい。また、((A1−A2)/A1)の値を0.05以下とすることがさらに好ましい。
また、内部構造物53が存在し、外壁部の形状が上半側と下半側とで異なる部分のタービンロータ軸方向位置を同じとする流路断面において、(2)内部構造物53により遮られる流路断面積が下半側よりも上半側の方が大きい場合には、内部構造物53により遮られる部分を除く下半側排気流路33bの流路断面積A2と、内部構造物53により遮られる部分を除く上半側排気流路33aの流路断面積A1との流路断面積差(A2−A1)を、内部構造物53により遮られる部分を除く下半側排気流路33bの流路断面積A2で除した値((A2−A1)/A2)を0.1以下とすることが好ましい。また、((A2−A1)/A2)の値を0.05以下とすることがさらに好ましい。
なお、第1の実施の形態では、上半側排気流路33aに内部構造物53が存在しない一例を示しているため、上記した(1)内部構造物53により遮られる流路断面積が上半側よりも下半側の方が大きい場合に相当する。なお、前述したように、上半側の排気流路33に内部構造物53が存在し、内部構造物53により遮られる流路断面積が下半側よりも上半側の方が大きい構成とすることもでき、この場合には、上記した(2)内部構造物53により遮られる流路断面積が下半側よりも上半側の方が大きい場合に相当する。
上記したように、((A1−A2)/A1)や((A2−A1)/A2)の値が0.1以下となるように、上半側排気流路33aおよび下半側排気流路33bを設計することが好ましく、この好ましい理由について、((A1−A2)/A1)の値を0.1以下とすることが好ましい理由を例示して説明する。
図5は、内部構造物53により遮られる部分を除く上半側排気流路33aの流路断面積A1と、内部構造物53により遮られる部分を除く下半側排気流路33bの流路断面積A2との流路断面積差(A1−A2)を、流路断面積A1で除した値((A1−A2)/A1)と、性能低下率との関係を示す図である。図6は、本発明に係る第1の実施の形態の軸流排気タービン10における排気室30の所定の流路断面において、内部構造物53が均等配置された一例を模式的に示す図である。図7は、本発明に係る第1の実施の形態の軸流排気タービン10における排気室30の所定の流路断面において、内部構造物53が不均等配置された一例を模式的に示す図である。
この関係は、CFD(Computational Fluid Dynamics)による数値解析により得られたものである。また、この関係は、所定の内部構造物53を想定し、この所定の内部構造物53を所定の流路断面において、周方向に様々に配置構成したときの結果をまとめたものである。
性能低下率は、次の式(1)により定義される。
性能低下率(%)=(基準静圧回復係数−内部構造物不均等配置時の静圧回復係数)/基準静圧回復係数×100 …式(1)
ここで、基準静圧回復係数は、図6に示すように、内部構造物53を周方向に均等配置した場合の静圧回復係数である。内部構造物不均等配置時の静圧回復係数は、図7に示すように、内部構造物53を周方向に不均等に配置した場合の静圧回復係数である。
図5に示すように、((A1−A2)/A1)の値の増加に伴って、性能低下率は上昇している。性能低下率を5.5%以下になるように構成することが好ましく、そのためには、((A1−A2)/A1)の値が0.1以下となるように構成するとよい。また、性能低下率を1.4%以下になるように構成することがさらに好ましく、そのためには、((A1−A2)/A1)の値を0.05以下となるように構成するとよい。
なお、((A2−A1)/A2)の値についても、0.1以下とすることが好ましく、0.05以下とすることがさらに好ましい。
このように、第1の実施の形態の軸流排気タービン10では、排気室30を構成する上半側外壁部32aと下半側外壁部32bとにおけるタービンロータ軸方向に垂直な断面における形状を、内部構造物53が存在する部分から下流側において異なるように構成することができる。これによって、排気室30おける圧力損失を低減することができる。
また、第1の実施の形態の軸流排気タービン10では、(1)内部構造物53により遮られる流路断面積が上半側よりも下半側の方が大きい場合には、((A1−A2)/A1)の値を0.1以下に構成することで、流路断面積A1と、流路断面積A2との流路断面積差(A1−A2)を小さく構成することができる。また、(2)内部構造物53により遮られる流路断面積が下半側よりも上半側の方が大きい場合には、((A2−A1)/A2)の値を0.1以下に構成することで、流路断面積A2と、流路断面積A1との流路断面積差(A2−A1)を小さく構成することができる。
そのため、排気流路33において内部構造物53により遮られる部分を有する場合でも、十分に静圧を回復することができる。また、上半側排気流路33aまたは下半側排気流路33bのいずれかが、内部構造物53により遮られる部分が多くなる場合においても、十分に静圧を回復することができる。これによって、排気室30における圧力損失を減少させることができる。
なお、内部構造物53が存在し始める位置(内部構造物53が存在する最上流側の位置)における、下半側外壁部32bの形状は、図2に示すような、下半側外壁部32bの内径が上半側外壁部32aの内径よりも急に大きくなるような構成に限られない。
図8は、本発明に係る第1の実施の形態の軸流排気タービン10における他の構成の排気室30の鉛直方向の子午断面を模式的に示す図である。図8に示すように、内部構造物53が存在する部分から下流側において、下半側外壁部32bの内径が上半側外壁部32aの内径よりも徐々に大きくなるような構成としてもよい。この構成においても、上記した場合と同様の作用効果が得られ、排気室30における圧力損失を減少させることができる。
また、上記した実施の形態では、上記した((A1−A2)/A1)や((A2−A1)/A2)の値を0.1以下に構成するために、上半側外壁部32aおよび下半側外壁部32bのタービンロータ軸方向に垂直な断面における形状をそれぞれ半円形状とした一例を示したが、この構成に限られるものではない。
図9および図10は、本発明に係る第1の実施の形態の軸流排気タービン10における異なる排気室30の形状を示した、図2のA−A断面に相当する断面を模式的に示す図である。なお、図9および図10では、一部の構成を省略して断面を示している。
図9に示すように、例えば、上半側外壁部32aのタービンロータ軸方向に垂直な断面における形状を楕円形としてもよい。このように構成することで、上半側外壁部32aの断面形状を楕円形として設計流路断面積を維持しつつ、上半側外壁部32aと下半側外壁部32bとの結合部において、段差なく内周面を形成することができる。
図10に示すように、例えば、上半側外壁部32aのタービンロータ軸方向に垂直な断面における形状を半円形状とし、下半側外壁部32bのタービンロータ軸方向に垂直な断面における形状を異なる半径を有する2種以上の円弧で構成してもよい。このように構成することで、下半側外壁部32bの設計流路断面積を維持しつつ、上半側外壁部32aと下半側外壁部32bとの結合部において、段差なく内周面を形成することができる。
このように排気室30を構成した場合においても、上記した場合と同様の作用効果が得られ、排気室30における圧力損失を減少させることができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態の軸流排気タービン10は、排気室30の構成以外は、第1の実施の形態の軸流排気タービン10の構成と同じであるため、ここでは、排気室30の構成について主に説明する。
図11は、本発明に係る第2の実施の形態の軸流排気タービン10における排気室30の水平方向の子午断面を模式的に示す図である。図12は、図11のB−B断面を模式的に示す図である。なお、図11および図12では、一部の構成を省略して断面を示している。
図11および図12に示すように、内部構造物53は、排気室30の上半側排気流路33aおよび下半側排気流路33bに存在している。また、図12に示すように、内部構造物53が存在する、排気流路33におけるタービンロータ軸方向に垂直な断面において、鉛直方向の中心線Lと垂直に交わり、タービンロータの中心軸と交差する水平方向の中心線Mを対称軸として、上半側と下半側とに対称に内部構造物53が備えられている。
なお、ここでは、中心線Lに沿って内部構造物53を有し、さらに右半側(図12の中心線Lよりも右側)に内部構造物53が存在しない一例を示しているが、中心線Lに沿って設けられた内部構造物53よりも右半側の排気流路に内部構造物53が存在する場合もある。ここで、図12において、排気流路33のうち、中心線Lよりも左側の排気流路33を左半側排気流路33cといい、中心線Lよりも右側の排気流路33を右半側排気流路33dという。
前述したように、排気室30は、上下に2つ割り構造で構成され、上半側内壁部31aと下半側内壁部31b、上半側外壁部32aと下半側外壁部32bとは、それぞれ例えばフランジ部(図示しない)を介してボルト締結などで固定される。上半側外壁部32aと下半側外壁部32bとが固定されることで、上記したように、中心線Lよりも左側に左半側排気流路33cが、中心線Lよりも右側に右半側排気流路33dが形成される。
ここでは、図12に示すように、上半側内壁部31aおよび下半側内壁部31bは、タービンロータ軸方向に垂直な断面における形状が、異なる半径を有する2つの円弧で構成され、それぞれの左半側と右半側における形状が異なる一例を示している。なお、半円の中心は、タービンロータの中心軸上にある。
上半側外壁部32aおよび下半側外壁部32bにおいて、上記したように、左半側と右半側の、タービンロータ軸方向に垂直な断面における形状は半円形状であるが、内部構造物53が存在する部分から下流側において、図11に示すように、左半側と右半側の形状が異なるように構成されている。
具体的には、上半側外壁部32aおよび下半側外壁部32bにおいて、内部構造物53が存在する部分から下流側で、左半側の内径が右半側の内径よりも大きく構成されている。換言すると、タービンロータ軸方向位置を同じとする、タービンロータ軸方向に垂直な断面において、左半側の半円の半径が、右半側の半円の半径よりも大きく構成されている。なお、半円の中心は、タービンロータの中心軸上にある。
なお、上半側外壁部32aおよび下半側外壁部32bにおいて、排気流路33の出口34では、左半側および右半側の内径は等しくなるように構成されている。そのため、前述したように、排気流路33の出口34における流路断面は円形となる。
ここで、タービンロータ軸方向の、各左半側排気流路33cおよび各右半側排気流路33dの流路断面に対しては、予め設計値として、内部構造物53により遮られる部分を除く設計流路断面積が設定されている。
例えば、図12に示したように、左半側排気流路33cおよび右半側排気流路33dに内部構造物53が存在する場合には、それぞれの設計流路断面積を維持できるように、上半側外壁部32aおよび下半側外壁部32bにおいて、左半側および右半側の半径が設定される。なお、タービンロータ軸方向位置を同じとする流路断面において、内部構造物53により遮られる流路断面積を除く、左半側排気流路33cおよび右半側排気流路33dの流路断面積差は、所定の範囲内となることが好ましい。
次に、この流路断面積差の所定の範囲などについて説明する。
内部構造物53が存在し、外壁部の形状が左半側と右半側とで異なる部分のタービンロータ軸方向位置を同じとする流路断面において、(1)内部構造物53により遮られる流路断面積が左半側よりも右半側の方が大きい場合には、内部構造物53により遮られる部分を除く左半側排気流路33cの流路断面積A3と、内部構造物53により遮られる部分を除く右半側排気流路33dの流路断面積A4との流路断面積差(A3−A4)を、内部構造物53により遮られる部分を除く左半側排気流路33cの流路断面積A3で除した値((A3−A4)/A3)を0.1以下とすることが好ましい。また、((A3−A4)/A3)の値を0.05以下とすることがさらに好ましい。
また、内部構造物53が存在し、外壁部の形状が左半側と右半側とで異なる部分のタービンロータ軸方向位置を同じとする流路断面において、(2)内部構造物53により遮られる流路断面積が右半側よりも左半側の方が大きい場合には、内部構造物53により遮られる部分を除く右半側排気流路33dの流路断面積A4と、内部構造物53により遮られる部分を除く左半側排気流路33cの流路断面積A3との流路断面積差(A4−A3)を、内部構造物53により遮られる部分を除く右半側排気流路33dの流路断面積A4で除した値((A4−A3)/A4)を0.1以下とすることが好ましい。また、((A4−A3)/A4)の値を0.05以下とすることがさらに好ましい。
なお、第2の実施の形態では、内部構造物53により遮られる流路断面積が右半側よりも左半側の方が大きくなる一例を示しているため、上記した(2)内部構造物53により遮られる流路断面積が右半側よりも左半側の方が大きい場合に相当する。また、内部構造物53により遮られる流路断面積が左半側よりも右半側の方が大きくなる構成とすることもできる。この場合、上記した(1)内部構造物53により遮られる流路断面積が左半側よりも右半側の方が大きい場合に相当する。
上記したように、((A3−A4)/A3)や((A4−A3)/A4)の値が0.1以下となるように、左半側排気流路33cおよび右半側排気流路33dを設計することが好ましい理由は、第1の実施の形態で示した((A1−A2)/A1)や((A2−A1)/A2)の値を0.1以下とすることが好ましい理由と同様である。また、((A3−A4)/A3)や((A4−A3)/A4)の値を0.05以下とすることがさらに好ましい理由も、第1の実施の形態で示した((A1−A2)/A1)や((A2−A1)/A2)の値を0.05以下とすることがさらに好ましい理由と同様である。
このように、第2の実施の形態の軸流排気タービン10では、上半側外壁部32aおよび下半側外壁部32bの左半側と、上半側外壁部32aおよび下半側外壁部32bの右半側とにおけるタービンロータ軸方向に垂直な断面における形状を、内部構造物53が存在する部分から下流側において異なるように構成することができる。これによって、排気室30おける圧力損失を低減することができる。
また、第2の実施の形態の軸流排気タービン10では、(1)内部構造物53により遮られる流路断面積が左半側よりも右半側の方が大きい場合には、((A3−A4)/A3)の値を0.1以下に構成することで、流路断面積A3と、流路断面積A4との流路断面積差(A3−A4)を小さく構成することができる。また、(2)内部構造物53により遮られる流路断面積が右半側よりも左半側の方が大きい場合には、((A4−A3)/A4)の値を0.1以下に構成することで、流路断面積A4と、流路断面積A3との流路断面積差(A4−A3)を小さく構成することができる。
そのため、排気流路33において内部構造物53により遮られる部分を有する場合でも、十分に静圧を回復することができる。また、左半側排気流路33cまたは右半側排気流路33dのいずれかが、内部構造物53により遮られる部分が多くなる場合においても、十分に静圧を回復することができる。これによって、排気室30における圧力損失を減少させることができる。
また、上記した実施の形態では、上記した((A3−A4)/A3)や((A4−A3)/A4)の値を0.1以下に構成するために、上半側外壁部32aおよび下半側外壁部32bのタービンロータ軸方向に垂直な断面における形状をそれぞれ半円形状とした一例を示したが、この構成に限られるものではない。
例えば、図9に示した、第1の実施の形態における構成と同様の技術的思想から、例えば、上半側外壁部32aおよび下半側外壁部32bの右半側のタービンロータ軸方向に垂直な断面における形状を、設計流路断面積を維持して楕円形とし、上半側外壁部32aおよび下半側外壁部32bの内周面に段差を有さないように形成することができる。
例えば、左半側排気流路33cにさらに内部構造物53を備える場合には、図9に示した、第1の実施の形態における構成と同様の技術的思想から、例えば、上半側外壁部32aおよび下半側外壁部32bの右半側のタービンロータ軸方向に垂直な断面における形状を、異なる半径を有する2種以上の円弧で構成してもよい。
このように排気室30を構成した場合においても、上記した場合と同様の作用効果が得られ、排気室30における圧力損失を減少させることができる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態の軸流排気タービン10は、上半側排気流路33aと下半側排気流路33bとにおける内部構造物53の配置位置をタービンロータ軸方向にずらして構成すること以外は、第1の実施の形態の軸流排気タービン10の構成と同じである。
図13は、本発明に係る第3の実施の形態の軸流排気タービン10における排気室30の鉛直方向の子午断面を模式的に示す図である。図14は、図13のC−C断面を模式的に示す図である。なお、図13および図14では、一部の構成を省略して断面を示している。
なお、ここでは、第1の実施の形態における、上半側内壁部31aおよび下半側内壁部31bの、タービンロータ軸方向に垂直な断面形状がそれぞれ半円形状の場合を例示して説明する。
第3の実施の形態の軸流排気タービン10では、内部構造物53が存在し、外壁部の形状が上半側と下半側とで異なる部分のタービンロータ軸方向位置を同じとする流路断面において、(1)内部構造物53により遮られる流路断面積が上半側よりも下半側の方が大きい場合には、下半側排気流路33bにおける内部構造物53の設置位置が、上半側排気流路33aにおける内部構造物53の設置位置よりも下流側に設けられる。
一方、内部構造物53が存在し、外壁部の形状が上半側と下半側とで異なる部分のタービンロータ軸方向位置を同じとする流路断面において、(2)内部構造物53により遮られる流路断面積が下半側よりも上半側の方が大きい場合には、上半側排気流路33aにおける内部構造物53の設置位置が、下半側排気流路33bにおける内部構造物53の設置位置よりも下流側に設けられる。
ここでは、図14に示すように、内部構造物53により遮られる流路断面積が上半側よりも下半側の方が大きい場合について例示しているため、図13に示すように、下半側排気流路33bにおける内部構造物53の設置位置を、上半側排気流路33aにおける内部構造物53の設置位置よりも下流側に設けている。
なお、内部構造物53により遮られる流路断面積が下半側よりも上半側の方が大きい場合については図示していないが、この場合には、上半側排気流路33aにおける内部構造物53の設置位置を、下半側排気流路33bにおける内部構造物53の設置位置よりも下流側に設ける。
このように、上半側排気流路33aおよび下半側排気流路33bのうち、内部構造物53により遮られる流路断面積が大きい方における内部構造物53をより下流側に設けることで、流路断面積がより拡大した、より蒸気の流速の遅い位置に、内部構造物53を設けることができる。これにより、内部構造物53により遮られる流路断面積が大きい領域でも、十分に静圧を回復することができる。また、上半側排気流路33aおよび下半側排気流路33bにおける圧力損失と流速分布の均一化を図ることができる。これらのことから、排気室30における圧力損失を減少させることができる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態の軸流排気タービン10は、左半側排気流路33cと右半側排気流路33dとにおける内部構造物53の配置位置をタービンロータ軸方向にずらして構成すること以外は、第2の実施の形態の軸流排気タービン10の構成と同じである。
図15は、本発明に係る第4の実施の形態の軸流排気タービン10における排気室30の水平方向の子午断面を模式的に示す図である。図16は、図15のD−D断面を模式的に示す図である。なお、図15および図16では、一部の構成を省略して断面を示している。
なお、ここでは、図16に示すような、内部構造物が存在する部分における、上半側内壁部31aおよび下半側内壁部31bの、タービンロータ軸方向に垂直な断面の形状が、異なる半径を有する2つの円弧で構成され、それぞれの左半側と右半側における形状が異なる場合を例示して説明する。
第4の実施の形態の軸流排気タービン10では、内部構造物53が存在し、外壁部の形状が左半側と右半側とで異なる部分のタービンロータ軸方向位置を同じとする流路断面において、(1)内部構造物53により遮られる流路断面積が左半側よりも右半側の方が大きい場合には、右半側排気流路33dにおける内部構造物53の設置位置が、左半側排気流路33cにおける内部構造物53の設置位置よりも下流側に設けられる。
一方、内部構造物53が存在し、外壁部の形状が左半側と右半側とで異なる部分のタービンロータ軸方向位置を同じとする流路断面において、(2)内部構造物53により遮られる流路断面積が右半側よりも左半側の方が大きい場合には、左半側排気流路33cにおける内部構造物53の設置位置が、右半側排気流路33dにおける内部構造物53の設置位置よりも下流側に設けられる。
ここでは、図16に示すように、内部構造物53により遮られる流路断面積が右半側よりも左半側の方が大きい場合について例示しているため、図15に示すように、左半側排気流路33cにおける内部構造物53の設置位置を、右半側排気流路33dにおける内部構造物53の設置位置よりも下流側に設けている。
なお、内部構造物53により遮られる流路断面積が左半側よりも右半側の方が大きい場合については図示していないが、この場合には、右半側排気流路33dにおける内部構造物53の設置位置を、左半側排気流路33cにおける内部構造物53の設置位置よりも下流側に設ける。
このように、左半側排気流路33cおよび右半側排気流路33dのうち、内部構造物53により遮られる流路断面積が大きい方における内部構造物53をより下流側に設けることで、流路断面積がより拡大した、より蒸気の流速の遅い位置に、内部構造物53を設けることができる。これにより、内部構造物53により遮られる流路断面積が大きい領域でも、十分に静圧を回復することができる。また、左半側排気流路33cおよび右半側排気流路33dにおける圧力損失と流速分布の均一化を図ることができる。これらのことから、排気室30における圧力損失を減少させることができる。
以上説明した実施形態によれば、排気室おける圧力損失を低減することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。なお、上記した実施形態では、軸流排気タービンとして蒸気タービンを例示して説明したが、例えば、ガスタービンの軸流排気室などにも適用することが可能である。
10…軸流排気タービン、20…ケーシング、21…動翼、22…タービンロータ、23a,23b…ダイヤフラム、24…ノズル、25…グランドシール部、26…蒸気入口管、30…排気室、31…内壁部、31a…上半側内壁部、31b…下半側内壁部、32…外壁部、32a…上半側外壁部、32b…下半側外壁部、33…排気流路、33a…上半側排気流路、33b…下半側排気流路、33c…左半側排気流路、33d…右半側排気流路、34…出口、50…配管、51…均圧管、52…支持部材、53…内部構造物、L、M…中心線。

Claims (8)

  1. タービンロータの周囲にタービンロータ軸方向に配置される内壁部と、この内壁部の外周に配置される外壁部との間に、下流方向に流路断面積が徐々に増加するように形成された、作動流体をタービンロータ軸方向に排気する排気流路を有する排気室を備え、前記排気室内の前記作動流体が通過する前記排気流路に内部構造物が存在する軸流排気タービンにおいて、
    前記内部構造物が存在する部分から下流側において、前記外壁部の内径が、上半側と下半側とで異なることを特徴とする軸流排気タービン。
  2. 前記内部構造物が存在する、前記排気流路におけるタービンロータ軸方向に垂直な断面において、当該断面における鉛直方向の中心線を対称軸として、左半側と右半側とに対称に前記内部構造物が備えられていることを特徴とする請求項1記載の軸流排気タービン。
  3. 前記内部構造物が存在し、前記外壁部の形状が上半側と下半側とで異なる部分のタービンロータ軸方向位置において、
    (1)前記内部構造物により遮られる流路断面積が上半側よりも下半側の方が大きい場合には、
    前記内部構造物により遮られる部分を除く上半側の排気流路の流路断面積A1と、前記内部構造物により遮られる部分を除く下半側の排気流路の流路断面積A2との流路断面積差(A1−A2)を、前記流路断面積A1で除した値((A1−A2)/A1)が0.1以下であり、
    (2)前記内部構造物により遮られる流路断面積が下半側よりも上半側の方が大きい場合には、
    前記内部構造物により遮られる部分を除く下半側の排気流路の流路断面積A2と、前記内部構造物により遮られる部分を除く上半側の排気流路の流路断面積A1との流路断面積差(A2−A1)を、前記流路断面積A2で除した値((A2−A1)/A2)が0.1以下であることを特徴とする請求項1または2記載の軸流排気タービン。
  4. 前記内部構造物が存在し、前記外壁部の形状が上半側と下半側とで異なる部分のタービンロータ軸方向位置において、
    (1)前記内部構造物により遮られる流路断面積が上半側よりも下半側の方が大きい場合には、
    下半側の前記排気流路における前記内部構造物の設置位置が、上半側の前記排気流路における前記内部構造物の設置位置よりも下流側であり、
    (2)前記内部構造物により遮られる流路断面積が下半側よりも上半側の方が大きい場合には、
    上半側の前記排気流路における前記内部構造物の設置位置が、下半側の前記排気流路における前記内部構造物の設置位置よりも下流側であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の軸流排気タービン。
  5. タービンロータの周囲にタービンロータ軸方向に配置される内壁部と、この内壁部の外周に配置される外壁部との間に、下流方向に流路断面積が徐々に増加するように形成された、作動流体をタービンロータ軸方向に排気する排気流路を有する排気室を備え、前記排気室内の前記作動流体が通過する前記排気流路に内部構造物が存在する軸流排気タービンにおいて、
    前記内部構造物が存在する部分から下流側において、前記外壁部の形状が左半側と右半側とで異なることを特徴とする軸流排気タービン。
  6. 前記内部構造物が存在する、前記排気流路におけるタービンロータ軸方向に垂直な断面において、当該断面における水平方向の中心線を対称軸として、上半側と下半側とに対称に前記内部構造物が備えられていることを特徴とする請求項5記載の軸流排気タービン。
  7. 前記内部構造物が存在し、前記外壁部の形状が左半側と右半側とで異なる部分のタービンロータ軸方向位置において、
    (1)前記内部構造物により遮られる流路断面積が左半側よりも右半側の方が大きい場合には、
    前記内部構造物により遮られる部分を除く左半側の排気流路の流路断面積A3と、前記内部構造物により遮られる部分を除く右半側の排気流路の流路断面積A4との流路断面積差(A3−A4)を、前記流路断面積A3で除した値((A3−A4)/A3)が0.1以下であり、
    (2)前記内部構造物により遮られる流路断面積が右半側よりも左半側の方が大きい場合には、
    前記内部構造物により遮られる部分を除く右半側の排気流路の流路断面積A4と、前記内部構造物により遮られる部分を除く左半側の排気流路の流路断面積A3との流路断面積差(A4−A3)を、前記流路断面積A4で除した値((A4−A3)/A4)が0.1以下であることを特徴とする請求項5または6記載の軸流排気タービン。
  8. 前記内部構造物が存在し、前記外壁部の形状が左半側と右半側とで異なる部分のタービンロータ軸方向位置において、
    (1)前記内部構造物により遮られる流路断面積が左半側よりも右半側の方が大きい場合には、
    右半側の前記排気流路における前記内部構造物の設置位置が、左半側の前記排気流路における前記内部構造物の設置位置よりも下流側であり、
    (2)前記内部構造物により遮られる流路断面積が右半側よりも左半側の方が大きい場合には、
    左半側の前記排気流路における前記内部構造物の設置位置が、右半側の前記排気流路における前記内部構造物の設置位置よりも下流側であることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項記載の軸流排気タービン。
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