JP5616559B1 - 自動車水没防止装置 - Google Patents
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Description
また、車内から脱出したがために、流木などにぶつかって大けがをしたり、激流に飲まれて行方不明になったり溺れ死ぬ人が多数おられました。
また、地震時ではなくても、運転を誤って池や海に転落して脱出できずに自動車ごと水没し、命を失うということもありました。
伸縮性材料よりなるエアバッグ25は例えばゴム風船のように注入される気体の量や圧力が大きいと膨れ過ぎを制御することが困難であり、膨れるとシートの厚さが薄くなり、引っ張り力も働いているため、車内のものがちょっと当たっただけでその部分が破裂するとか、膨れすぎて車内いっぱいになり呼吸可能な空間がなくなるとかの危険性があった。
そして、ドアパネルなど車内下方で膨らんだエアバッグは浸水の水面上昇とともに上昇するが、伸縮性があるシートのために自動車の重量の方が勝ってしまい浮き袋のシートが伸びて浮き袋は天井まで達して留まり、自動車の水没は防止できても、天井や水面上部に浮き袋があるため呼吸可能な空間を確保できない、という恐れがあった。
しかしながら避難走行中、あるいは交通渋滞に出会って身動きできず停車中に、津波に巻き込まれてしまい、自動車ごと海まで浮きながら流されてついには水没したり、自動車から降りて逃げたものの激流に飲まれて流されるなど数えきれないほどの人々を目の当たりにしました。
自動車が水面に落下するとしばらくは浮いていて、そのうち浸水により完全水没するものである。車内で浮き袋を膨らませたら完全水没を防ぐことが可能になる。
本願は、浸水時に自動車の車内の各所に堅固に取り付けた浮き袋を膨出することにより、その浮力で車体の完全水没を防止するとともに、車内上部に乗員が呼吸可能な空間を確保しようとするものである。
自動車が大津波に巻き込まれてもすぐには沈まずしばらくは浮いているので、本願の自動車水没防止装置は、車内への浸水を運転者などの乗員が検知してから、手でボタンを押すとかレバーを引くなどの手動操作で浮き袋を膨出させても時間的に充分間に合うものである。しかし、乗員が気を失うなど手動操作できない場合もあるので、車内への浸水を浸水検知器が検知したら、自動操作でガス供給器からガスが供給されて浮き袋が膨出する自動機構も備えておくのがベターである。
ドアやドアガラスやサンルーフなどの開口部はできるだけ閉じているほうがベターである。これらの開口部が開いていると、ここから波や漂流物が車内に入ってきて乗員が波を口や鼻から飲み込んで苦しんだり、漂流物で身体を傷つけられたり、突然の緊急時に乗員が落ち着きを失って車内で溺れたりするようなことがあるからである。
それで、身体を乗せ易く滑り落ちにくくするために浮き袋の上部の形状を丸面としないで、できるだけ平面状にしたり略水平な面にするのが好適である。
また、乗員が上に乗っても少なくとも顔が水中に沈まぬようにするとともに、自動車も沈まぬような浮力を発生する容積を有するようにすれば良いものである。
ガラスが閉じていても、車内水面が車外水面と略同一面となっていたら、水圧差によりドアが開けにくくなるということはないものの、乗員または救助隊員が専用ハンマーなどでガラスを破るとドアを開けやすくなったり、救助隊に窓やドアから引っ張り出して救助してもらいやすくなるものである。
そして、避難中に大津波に巻き込まれたとしても、健常者だけでなく歩行困難な障害者や高齢者や子供にも利用可能なユニバーサルデザインの人命救助自動車として社会に貢献できるものとなるであろう。
また、乗員が高圧ガスで一杯に膨らんだ浮き袋の上に乗っても沈まない方法として、浮き袋の下面がシート座面や床面などに載っていたら乗員が水に沈んで呼吸できなくなるということが防止できるので、膨らんだ浮き袋の形状を車内各部の形状にある程度、そぐうように考慮してもよいものである。
本願では衝突時用のように瞬時にエアバッグを膨らませる必要はないので、車体が津波の先端にぶつかったときの衝撃検知センサーは不必要である。乗員が車内への浸水を検知してからボタンを押すなどの手動操作、あるいは浸水センサーが車内への浸水を検知することによる機械的または電気的な自動操作による操作手段110を介して、車内に配置された図3のようなガス供給器111の封が開封されて、供給経路となるガス供給経路119を通じて浮き袋収納部121の浮き袋131が図1のように車内へ膨出して、自動車を半水没状態に保つものである。
または、乗員が車内への浸水を検知してからボタンを押すなどの手動操作、あるいは浸水センサーが車内への浸水を検知することによる機械的または電気的な自動操作による操作手段110を介して、図5のように各浮き袋装置221の浮き袋131に内包されたガス供給器111の封が開封されて、直接的に浮き袋131へガスを供給して各浮き袋131が図2に示すように車内へ膨出するようにしてもよいものである。
ガスが流入して充分に膨張した浮き袋131内のガスが水圧などに負けて逆流しないようにするために、ガス供給経路119の先端部や供給経路などに逆止弁134を設けておくのがベターである。
また、なんらかの原因でガスが車内に漏れたときのことを考慮して、使用ガスは非毒性かつ火気によって爆発しない不活性の窒素ガスやヘリウムガスなどを使用することが好ましいものである。また、ガス供給経路119(ガス配管)の材質は伸縮性が少なく強度や取付け性、加工性に優れた金属パイプとするが好適であるが、座席シートなどのスライド部やリクライニング部などの可動部に跨るような場合には一部または、全部をゴムホース、合成樹脂パイプ、蛇腹管など伸縮性を有する材質としてもよいものである。
それと、ガス供給器111や浮き袋収納部121や浮き袋装置221や操作手段110や他の各部品はその効力をいつでも発揮できるように、隙間などをなくして水や湿気が入らぬように防水防湿性を高めておくことが重要である。
ガス供給器からガスをエアバッグに供給する前述の3種類の公知の方法のうち、前記実施例は、両者ともボンベに貯蔵した高圧ガスを用いる貯蔵ガスタイプであるが他の二つのタイプを採用することも可能である。
また、乗員が高圧ガスで一杯に膨らんだ浮き袋の上に乗っても沈まない方法として、浮き袋の下面がシート座面や床面などに載っていたり、シート背もたれに寄りかかって倒れにくくしたら乗員が水に沈んで呼吸できなくなるとか、低体温症になるということが防止できるので、膨らんだ浮き袋の形状を車内各部の形状にそぐうようにして沈まないように、また、倒れにくくするように形成してもよいものである。
また、半水没状態の車体9の傾斜角度は、呼吸可能な空間8の平面的な面積を広くして複数の乗員6が呼吸しやすくするために、車体をできるだけ水平状態とするのが好ましく、複数の浮き袋131の容積や配置をバランスよく設定するのが好ましいものである。
なお、浮き袋131は伸縮性が少なく引っ張り強度に優れたナイロン繊維織物やポリエステル繊維織物などを用いた基布より成っていて、設計図により裁断されたものを縫製、溶着、接着などして製造され、これを折り畳んだものを浮き袋収納部121や浮き袋装置221に収納するため、膨張時に膨れ過ぎることもなく、天井面から略30センチメートル程度以上の呼吸可能空間を設けるとか、上面を略平面状、略水平状とするなど、想定した任意の形状をある程度保つことが可能であり、車内に展開膨出することが可能となるものである。
また、この浮き袋131は膨張時に、ゴムシートのように伸縮性のあるものなら厚さが薄くなって強度が弱くなるが、伸縮性が少ない基布より成るため、厚さに変化がないし、設定以上に膨れ過ぎることもないし、引っ張り強度にも優れているため内部のガス圧に負けて破裂することもない。そして、図1、図2のように浮き袋の上に乗員が乗りやすいように、上面をある程度は平面状かつ略水平状に膨出形成することもできるものである。また、シリコン樹脂などの防水コーティングまたはラミネートなどが施されているためガスが漏れたり、水が入ることがないし、長時間にわたって所定の浮力を保つことができるものである。
これを半水没状態に保つためには、大目にみて2.1トン程度の浮力を必要とするが、図6に示す複数の膨らんだ浮き袋131のC,S,S,Fの合計が水中で2.1立方メートル以上になるように、車内容積5.9立方メートル程度の中に、図1〜図5に示す実施例や前述の記載例と同様にガス供給器111や浮き袋収納部121または浮き袋装置221を配置して、手動操作または自動操作によって、浮き袋131が膨張するようにしてやれば、車内水面4の上部に乗員6全員が呼吸可能な空間8を確保できるものであり、諸元表の数値からして、呼吸可能な空間8を確保できることが充分可能であることは明白なものである。
111:ガス供給器
112:ガスボンベ
131:浮き袋
121:浮き袋収納部
221:浮き袋装置
4:車内水面
8:呼吸可能な空間
Claims (2)
- 車内の低部に取り付けられた折り畳まれた浮き袋を収納した浮き袋収納部と、該浮き袋を膨張させるためのガス供給器と、該ガス供給器から該浮き袋までのガス供給経路と、車内への浸水を検知して手動操作または自動操作により前記ガス供給器を作動させる操作手段と、を有する自動車水没防止装置であって、車内への浸水時に、前記操作手段を介してガスが供給された前記浮き袋が車内に膨出して、車内水面の上昇とともに上昇し、前記浮き袋の浮力により車体を半水没状態に保つとともに、天井面と前記浮き袋上端との間に乗員が少なくとも顔を出すことができる空間を確保する構成としたことを特徴とする自動車水没防止装置。
- 折り畳まれた浮き袋と、該浮き袋を膨張させるためのガス供給器と、車内への浸水を検知して手動操作または自動操作により前記ガス供給器を作動させる操作手段と、を備えた浮き袋装置が車内の低部に取り付けられ、車内への浸水時に、前記操作手段を介してガスが供給された前記浮き袋が車内に膨出して、車内水面の上昇とともに上昇し、前記浮き袋の浮力により車体を半水没状態に保つとともに、天井面と前記浮き袋上端との間に乗員が少なくとも顔を出すことができる空間を確保する構成としたことを特徴とする自動車水没防止装置。
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