本明細書中で使用する用語「アルキル」とは、飽和の直鎖または分枝鎖状の炭化水素基の一価基をいう。アルキル基の例には、メチル、エチル、プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、ネオ−ペンチル、およびn−ヘキシルが含まれる。本発明のアルキル基は、任意選択で置換されている。本発明の好ましいアルキル基は、1〜6個の炭素を有する。
本明細書中で使用する用語「アルケニル」とは、少なくとも1つのC=C二重結合を有する、不飽和の直鎖または分枝鎖状の炭化水素基の一価基をいう。アルケニル基の例には、アリルまたはプロペニル、ブテニル、イソブテニル、ペンテニルなどが含まれる。本発明のアルケニル基は、任意選択で置換されている。
本明細書中で使用する用語「アルキニル」とは、少なくとも1つのC≡C三重結合を有する、不飽和の直鎖または分枝鎖状の炭化水素基の一価基をいう。アルキニル基の例には、プロパルギル、ブチニル、イソブチニル、ペンチニルなどが含まれる。本発明のアルキニル基は、任意選択で置換されている。
本明細書中で使用する用語「アルキレン」、「アルケニレン」または「アルキニレン」とは、上記定義したアルキル、アルケニル、またはアルキニル基の二価基をいう。アルキレン基の例には、メチレン、エチレン、プロピレン、イソ−プロピレン、n−ブチレン、イソブチレン、n−ヘキシレンなどが含まれる。アルケニレン基の例には、エテニレン、プロペニレンなどが含まれる。アルキニレン基の例には、エチニレン、プロピニレンなどが含まれる。本発明の「アルキレン」、「アルケニレン」または「アルキニレン」基は、任意選択で置換されている。
本明細書中で使用する用語「アルキルチオ」とは、硫黄原子に付着した、本明細書中で定義したアルキル基をいう。アルキルチオの例には、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、およびイソプロピルチオが含まれる。
本明細書中で使用する用語「アルコキシ」とは、酸素原子に付着した、既に定義したアルキル基をいう。アルコキシの例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソ−プロポキシ、n−ブトキシ、tert−ブトキシ、ネオ−ペントキシおよびn−ヘキシルオキシが含まれる。本発明のアルコキシ基は、任意選択で置換されている。
本明細書中で使用する用語「アリール」とは、フェニル、ナフチル、およびアントラセニルを含めた、炭素環式芳香族基の一価基をいう。本発明のアリール基は、任意選択で置換されている。
本明細書中で使用する用語「シクロアルキル」とは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルなどの、3〜8個の炭素を有する飽和炭素環式基の一価基をいう。本発明のシクロアルキル基は、任意選択で置換されている。
本明細書中で使用する用語「シクロアルキレン」とは、3〜8個の炭素を有する飽和炭素環式基の二価基をいう。本発明のシクロアルキレン基は、任意選択で置換されている。
本明細書中で使用する用語「ハロゲン」、または「ハライド」とは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素原子をいい、用語「ハロ」とは、置換基としての−F、−Cl、−Br、および−Iをいう。
本明細書中で使用する用語「ヘテロアリール」とは、少なくとも1つの環原子が酸素、硫黄、および窒素からなる群から選択され、残りの環原子が炭素である、5または6個の環原子を有する環状芳香族基をいう。本発明のヘテロアリール基には、フラン、イミダゾール、イソチアゾール、イソオキサゾール、オキサゾール、ピラジン、ピラゾール、ピリダジン、ピリジン、ピリミジン、ピロール、キノリン、チアゾール、1,3,4−チアジアゾール、トリアゾール、およびテトラゾールから誘導されるものが含まれる。本発明のヘテロアリール基は、任意選択で置換されている。
本明細書中で使用する用語「ヘテロアリーレン」とは、少なくとも1つの環原子が酸素、硫黄、および窒素からなる群から選択され、残りの環原子が炭素である、5または6個の環原子を有する二価の環状芳香族基をいう。ヘテロアリーレン基は、任意選択で置換されている。
本明細書中で使用する用語「ヘテロシクロアルキル」とは、酸素、硫黄および窒素から独立して選択される1つまたは複数のヘテロ原子を有する、非芳香族の5、6もしくは7員環または二環もしくは三環の基をいい、ただし、それぞれの5員環は0〜1個の二重結合を有し、それぞれの六員環は0〜2個の二重結合を有する。窒素および硫黄のヘテロ原子は任意選択で酸化されており、窒素ヘテロ原子は任意選択で第四級化されていることができ、上記ヘテロ環のうちの任意のものは、アリールまたはヘテロアリール環と縮合することができる。代表的なヘテロシクロアルキルには、それだけには限定されないが、ピロリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、チアゾリジニル、モルホリニル、イソチアゾリジニル、およびテトラヒドロフラニルが含まれる。本発明のヘテロシクロアルキル基は、任意選択で、−F、−Cl、−OH、−NO2、−CN、−C(O)−アルキル、−C(O)−アリール、−C(O)−ヘテロアリール、−CO2−アルキル、−CO2−アリール、−CO2−ヘテロアリール、−C(O)NH2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)NH−アリール、−C(O)NH−ヘテロアリール、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アリール、−OC(O)−ヘテロアリール、−OC(O)NH2、−OC(O)NH−アルキル、−OC(O)NH−アリール、−OCONH−ヘテロアリール、−NHC(O)−アルキル、−NHC(O)−アリール、−NHC(O)−ヘテロアリール、−NHCO2−アルキル、−NHCO2−アリール、−NHCO2−ヘテロアリール、−NHC(O)NH2、−NHC(O)NH−アルキル、−NHC(O)NH−アリール、−NHC(O)NH−ヘテロアリール、−SO2−アルキル、−SO2−アリール、−SO2−ヘテロアリール、−SO2NH2、−SO2NH−アルキル、−SO2NH−アリール、−SO2NH−ヘテロアリール、−アルキル、−シクロアルキル、−シクロヘテロアルキル、−CF3、−CH2OH、−CH2NH2、−アリール、−ヘテロアリール、−ベンジル、−ベンジルオキシ、−アリールオキシ、−ヘテロアリールオキシ、−アルコキシ、−メトキシメトキシ、−メトキシエトキシ、−アミノ、−ベンジルアミノ、−アリールアミノ、−ヘテロアリールアミノ、−アルキルアミノ、−チオ、−アリールチオ、−ヘテロアリールチオ、−ベンジルチオ、−アルキルチオ、または−メチルチオメチルから独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されている。
本明細書中で使用する用語「ヘテロシクロアルキレン」とは、上記定義した二価のヘテロシクロアルキル基をいう。本発明のヘテロシクロアルキレン基は、任意選択で置換されていることができる。
用語「任意選択の」、「任意選択で」または「任意選択で置換されている」とは、続いて記載する事象または状況が起こってもよいが、必ずしも起こる必要はなく、事象または状況が起こる場合と起こらない場合とが含まれることを意味する。たとえば、「任意選択で1〜3個の置換基で置換されているアリール基」とは、置換基が存在してもよいが、必ずしも存在する必要はないことを意味し、説明には、アリール基が置換基で一、二、または三置換されている状況と、アリール基が置換基で置換されていない状況とが含まれる。
同じ分子式を有するが、その原子の結合の性質もしくは順序または空間内のその原子の配置が異なる化合物は、「異性体」と呼ばれる。空間内のその原子の配置が異なる異性体は、「立体異性体」と呼ばれる。互いに鏡像でない立体異性体は「ジアステレオマー」と呼ばれ、互いに重ねることができない鏡像であるものは「鏡像異性体」と呼ばれる。化合物が不斉中心を有する場合、たとえば、炭素原子が4つの異なる基と結合している場合は、1対の鏡像異性体が可能である。鏡像異性体は、その不斉中心の絶対的立体配置によって特徴づけることができ、CahnおよびPrelogのR−およびS−の順位法則、または分子が偏光面を回転する様式によって説明され、右旋性または左旋性と命名される(すなわち、それぞれ(+)または(−)−異性体)。キラル化合物は、どちらかの個々の鏡像異性体として、またはその混合物として存在することができる。均等な割合の鏡像異性体を含有する混合物は、「ラセミ混合物」と呼ばれる。本発明の化合物は1つまたは複数の不斉中心を有する場合があり、したがって、そのような化合物は、個々の(R)−もしくは(S)−立体異性体として、またはその混合物として生成することができる。別段に指摘しない限りは、本明細書および特許請求の範囲における特定の化合物の説明または命名には、個々の鏡像異性体およびそのラセミまたは他の混合物がいずれも含まれることを意図する。
「薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤」とは、一般に安全、無毒性であり、生物学的にも他の様式でも望ましくないものではない、医薬組成物の調製に有用な担体を意味し、獣医学上の使用およびヒトでの薬学的にの使用に許容される担体が含まれる。本明細書および特許請求の範囲中で使用する「薬学的に許容される担体」には、1つおよび複数のそのような担体がどちらも含まれる。
化合物の「薬学的に許容される塩」とは、薬学的に許容され、かつ親化合物の所望の薬理活性を保有する塩を意味する。そのような塩には、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、などの無機酸で形成された、または酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、3−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1,2−エタンジスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、4−クロロベンゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、4−トルエンスルホン酸、ショウノウスルホン酸、4−メチルビシクロ[2.2.2]オクト−2−エン−1−カルボン酸、グルコヘプトン酸、4,4’−メチレンビス−(3−ヒドロキシ−2−エン−1−カルボン酸)、3−フェニルプロピオン酸、トリメチル酢酸、第三級ブチル酢酸、ラウリル硫酸、グルコン酸、グルタミン酸、ヒドロキシナフトエ酸、サリチル酸、ステアリン酸、ムコン酸などの有機酸で形成された酸付加塩等、あるいは、親化合物中に存在する酸性プロトンが、金属イオン、たとえば、アルカリ金属イオン、アルカリ土類イオン、もしくはアルミニウムイオンによって置き換えられた場合、またはエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタミン、N−メチルグルカミンなどの有機塩基と配位した場合に形成される塩等が含まれる。
疾患を「治療すること」またはその「治療」には、疾患を予防すること、すなわち、疾患に曝露されているもしくはその素因を有し得るが、未だ疾患の症状を経験もしくは表示していない哺乳動物において、疾患の臨床症状が発生しないようにすること、疾患を阻害すること、すなわち、疾患もしくはその臨床症状の発生を停止もしくは減少させること、または、疾患を軽減させること、すなわち、疾患もしくはその臨床症状の回帰を引き起こすことが含まれる。
「治療上有効な量」とは、疾患を治療するために哺乳動物に投与した場合に、疾患のそのような治療をもたらすために十分な化合物の量を意味する。「治療上有効な量」は、化合物、疾患およびその重篤度ならびに治療する哺乳動物の年齢、体重などに応じて変動する。
「脱離基」は、合成有機化学において慣用的にそれに関連づけられる意味を有し、すなわち、求核剤によって置換されることができる原子または基であり、ハロゲン、アルキルスルホニルオキシ、エステル、またはアミノ、たとえばクロロ、ブロモ、ヨード、メシルオキシ、トシルオキシ、トリフルオロスルホニルオキシ、メトキシ、N,O−ジメチルヒドロキシル−アミノなどが含まれる。
本発明の化合物は、一般に、IUPACまたはCASの学名システムに従って命名されている。当業者に周知の略記を使用し得る(たとえば、「Ph」はフェニル、「Me」はメチル、「Et」はエチル、「h」は時間、「rt」は室温)。
その原理の実施形態では、本発明は、一般式Iによって表される一連のニトロイミダゾールで置換されたフェニルオキサゾリジノン、または薬学的に許容されるその塩を提供する:
化合物の最も好ましい基は、(S,S)−N−{3−[3−フルオロ−4−(4−{2−[4−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−フェノキシ]−アセチル}−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド;(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[4−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ベンジルオキシ]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[3−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ベンジルオキシ]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[5−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ピリジン−2−イルオキシ]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[4−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−フェノキシ]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;(S,S)−N−[3−(3−フルオロ−4−{1−[4−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ベンジル]−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ}−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アセトアミド;(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリジン−4−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;N−(3−{3−フルオロ−4−[5−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメトキシ)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[5−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ピリジン−2−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリダジン−3−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[4−モルホリン−4−イル−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[4−メトキシ−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;(S,S)−N−(3−{4−[4−ジメチルアミノ−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−3−フルオロ−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;(S,S)−5−{4−[5−(アセチルアミノ−メチル)−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル]−2−フルオロ−フェニル}−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ニコチン酸メチルエステル;(S,S)−5−{4−[5−(アセチルアミノ−メチル)−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル]−2−フルオロ−フェニル}−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ニコチン酸;(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[4−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−4−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[5−メチル−6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[2−メチル−6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;N−(3−{3−フルオロ−4−[5−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメトキシ)−ピリジン−2−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−4−トリフルオロメチル−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;(S,S)−N−{3−[2,6−ジフルオロ−4’−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ビフェニル−4−イル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド;N−{3−[4−(6−ニトロ−イミダゾ[2,1−b]−2(3H)−8−アザ−スピロ[4.5]デス−8−イル)−3−フルオロフェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル}−アセトアミド;(S,R)−3−[2−フルオロ−4’−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ビフェニル−4−イル]−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン;(S,R)−3−{3−フルオロ−4−[2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン;(S,R)−3−{3−フルオロ−4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン;(S,S)−N−{3−[2−フルオロ−4’−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ビフェニル−4−イル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド;(S,S)−N−[3−(3−フルオロ−4−{4−[2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アセトアミド;N−(3−{3−フルオロ−4−[4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;(S,R)−3−[2−フルオロ−4’−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ビフェン−4−イル]−5−[1,2,3]トリアゾール−1−イルメチル−オキサゾリジン−2−オン;(S,R)−3−{3−フルオロ−4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−5−[1,2,3]トリアゾール−1−イルメチル−オキサゾリジン−2−オン;N−{3−[2−フルオロ−4’−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメトキシ)−ビフェニル−4−イル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド;N−{3−[2−フルオロ−3’−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメトキシ)−ビフェニル−4−イル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド;N−{3−[2’−クロロ−2−フルオロ−4’−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメトキシ)−ビフェニル−4−イル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド;N−{3−[3’−クロロ−2−フルオロ−4’−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメトキシ)−ビフェニル−4−イル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド;N−{3−[3’−シアノ−2−フルオロ−4’−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメトキシ)−ビフェニル−4−イル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド;N−(3−{2−フルオロ−4’−[(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−アミノ]−ビフェニル−4−イル}−
2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[3−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−プロペニル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;(E)−N−(3−{3−フルオロ−4−[2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−イルオキシ)−ビニル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル)−アセトアミド;N−(3−{3−フルオロ−4−[1−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−イルオキシメチル)−ビニル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル)−アセトアミド;N−(3−{3−フルオロ−4−[2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−アセチル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;N−(3−{3−フルオロ−4−[1−ヒドロキシ−1−ヒドロキシメチル−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−エチル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[3−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−プロプ−1−イニル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド;(S,S)−N−{3−[2,2’−ジフルオロ−5’−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ビフェニル−4−イル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド;(S,S)−N−{3−[2−フルオロ−3’−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−lオキシメチル)−ビフェニル−4−イル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド;およびN−{3−[3−フルオロ−4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド、ならびにその薬学的に許容されるその塩である。
図1に示すスキーム1は、連結基「L」中に1,3または1,4−置換のアリーレンまたはヘテロアリーレンのどちらかを有する、式(I)の二環式ニトロイミダゾールで置換されたフェニルオキサゾリジノン(IA)を合成する一般方法を例示する。米国特許第6,087,358号に開示されている合成に従うことによって同様に調製した、ニトロイミダゾオキシン(1a)などの二環式ニトロイミダゾールを、DMFなどの有機溶媒中、水素化ナトリウムなどの塩基の存在下、−80℃〜80℃の温度範囲で、1,3または1,4−置換のアリールまたはヘテロアリール化合物(1b)のいずれか[式中、A1、A2、A3およびA4は、結合、N、Oまたは任意選択の置換基が付着した炭素から選択され、X11は、Cl、BrまたはIであり、X12は、脱離基であり、mは、0または1である]との置換反応を受けさせ、エーテル化合物(1c)が得られる。エーテル化合物(1c)を、フェニルオキサゾリジノンボロン酸エステル化合物(1d)(米国特許第7,129,259号またはWO2004/078753によって記載されているように調製)と、ビアリールカップリング(または鈴木もしくはパラジウム触媒作用)条件下、たとえば、THFまたはDMFおよび水などの有機または水性有機溶媒中、パラジウムテトラキストリフェニルホスフィン(Pd(Ph3P)4)などの触媒、および炭酸カリウムなどの塩基の存在下、室温〜110℃の温度でカップリングさせて、本発明の二環式ニトロイミダゾールで置換されたフェニルオキサゾリジノン(IA)が生成される。
スキーム2は、様々なリンカー基「L」を有し、二環式ニトロイミダゾオキサゾールのファルマコフォアを有する、式(I)の二環式ニトロイミダゾールで置換されたフェニルオキサゾリジノンを合成する別の一般方法を例示する。アリーレンまたはヘテロアリーレンのリンカー基を有する式(IB)の二環式ニトロイミダゾールで置換されたフェニルオキサゾリジノンは、ニトロイミダゾールエポキシド(2a)から調製する。ニトロイミダゾールエポキシド(2a)の合成は開示されている(Sasaki,H.2006)。エポキシドの開環、続いて閉環は、求核剤X14[式中、X14は、O、NHまたはSである]を有する1,3または1,4−置換のアリールまたはヘテロアリール化合物(2b)のいずれかとの反応によって実施し、水素化ナトリウムなどの塩基の存在下または非存在下、DMF、エタノールなどの有機溶媒中、−80℃〜100℃の温度範囲で実施して、二環式ニトロイミダゾオキサゾール誘導体化合物(2c)が生成される。X14がNHである場合、反応は、任意選択で、臭化第一銅などの銅の塩の存在下で実施する。以前のように鈴木条件下でフェニルオキサゾリジノンボロン酸エステル誘導体(2d)をカップリングさせることで、化合物(IB)が生じる。リンカー「L」中にピペラジン基を有する、式(IC)の二環式ニトロイミダゾールで置換されたフェニルオキサゾリジノンも、ニトロイミダゾールエポキシド(2a)から調製する。フェニルオキサゾリジノンピペラジン(2e)の合成は当技術分野で知られている(米国特許第5,547,950号またはBrickner、1996)。フェニルオキサゾリジノンピペラジンを用いたエポキシドの開環は、エタノールなど中、酢酸ナトリウムなどの塩基の存在下または非存在下、室温〜100℃の温度範囲に影響される。生じたアミノアルコール(2f)を、水素化ナトリウムなどの塩基で、DMFなどの有機溶媒中で処理して、化合物(IC)が生じる。エーテルまたはスルフィドのリンカー基を有する、式(ID)の二環式ニトロイミダゾールで置換されたフェニルオキサゾリジノンは、ニトロイミダゾールエポキシド(2a)および求核剤X15[式中、X15は、O、NH、またはSである]を有するフェニルオキサゾリジノン(2g)(米国公開第US2007/0155714号によって記載されているように調製)から調製する。調製は、DMFなどの溶媒中、水素化ナトリウムなどの塩基の存在下もしくは非存在下で、または記載されているもの(Sasaki,H.他:Journal of Medicinal Chemistry(2006)、49(26)、7854〜7860)と同様に実施する。
図3に示すスキーム3、リンカー「L」中に様々なアリーレンまたはヘテロアリーレン基を有し、二環式ニトロイミダゾオキサゾールのファルマコフォアを有する、式(I)の二環式ニトロイミダゾールで置換されたフェニルオキサゾリジノンを合成するさらに別の一般方法を例示する。アリーレンまたはヘテロアリーレンのリンカー基および上記定義したヘテロ原子X15を有する、式(IE)の二環式ニトロイミダゾールで置換されたフェニルオキサゾリジノンは、ヘテロ原子で置換されたフェニルオキサゾリジノン(3a)(US2007/0155714によって記載されているものと同様に調製)から調製する。脱離基X11およびカルボキシアルデヒドまたはエステルなどの電子吸引基G2を有する化合物(3b)を用いたアリール置換により、カップリング生成物(3c)が得られる。反応は、DMFまたはDMSOなどの溶媒中、炭酸カリウムまたは炭酸セシウムなどの塩基の存在下、臭化テトラブチルアンモニウムなどの相間移動触媒の存在下または非存在下、室温〜200℃の温度範囲で実施する。カルボキシアルデヒドまたはエステル基G2を、水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤を利用して、エタノールなどの溶媒中でアルコールに変換し、続いて、還元生成物(3c)を、メタンスルホネートまたはハライドなどの脱離基X16を有する化合物(3d)へとさらに変換する。化合物(3d)と二環式ニトロイミダゾール(1a)とのカップリングを以前のように行って、式(IE)の二環式ニトロイミダゾールで置換されたフェニルオキサゾリジノンが生じる。本発明の式(IF)の二環式ニトロイミダゾールで置換されたフェニルオキサゾリジノンは、臭化プロパルギルドを化合物(3a)と反応させることによって調製する。ブロマイドの置換により化合物(3e)が得られ、これは、硫酸銅などの銅触媒の存在下で、アジドで置換された二環式ニトロイミダゾール(3f)と反応して、リンカー基「L」中にトリアゾールを有する、式(IF)の二環式ニトロイミダゾールで置換されたフェニルオキサゾリジノンが得られる。
図4に示すスキーム4、リンカー「L」中に様々なアルキレン、アルケニレンまたはアルキニレン基を有し、二環式ニトロイミダゾオキサゾールのファルマコフォアを有する、式(I)の二環式ニトロイミダゾールで置換されたフェニルオキサゾリジノンを合成するさらに別の一般方法を例示する。化合物(1a)をハロゲン化アリルまたは他の脱離基X17を有する化合物(4a)でアルキル化して化合物(4b)が得られ、これは、DMFなどの溶媒中、水素化ナトリウムなどの塩基の存在下、室温〜80℃の温度で実施する。化合物(4b)を、上記定義したもの(または鈴木)と同様のパラジウム触媒作用条件下で、フェニルオキサゾリジノンボロン酸エステル(1d)とカップリングさせて、式(IH)の二環式ニトロイミダゾールで置換されたフェニルオキサゾリジノンが得られる。様々な置換ハロゲン化アリルなどを用いた同様の反応シーケンスにより、式(I)の本発明の式(IJ)および(IK)の二環式ニトロイミダゾールで置換されたフェニルオキサゾリジノン化合物が生成される。
上記合成スキームは、二環式ニトロイミダゾールで置換されたフェニルオキサゾリジノンを合成するための好ましいスキームである。当業者には、他の反応シーケンスおよび代替試薬を、その同姓に使用できることが明らかである。これらの代替物も本発明の範囲内にある。
本発明の好ましい化合物は、リンカー「L」またはフェニルオキサゾリジノンおよびニトロイミダゾールのファルマコフォアの両方の、どちらかの中に(S)または(R)−立体配置を有する、光学的に純粋なジアステレオマーである。一方のジアステレオマーが他方よりも活性が優れていることは、当技術分野で知られている。しかし、純粋なジアステレオマーと同じ効果を生じるためにより大量のラセミの材料が必要であり得るが、ラセミ混合物も有用である。
所望する場合は、純粋なジアステレオマーの混合物を、当業者に知られている手段によって分割する。単一の純粋な物質は、HPLCによるジアステレオマー混合物の分割によって得ることができる。あるいは、ラセミ混合物の分割は、当業者に知られている方法を用いた塩形態の選択的結晶化によって達成することができる。
式(I)の化合物、またはそのプロドラッグもしくは薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、ニートな化合物として、または本発明の化合物を含有する医薬組成物として投与することができる。
本発明の医薬組成物は、標準かつ慣用技術を用いて、式(I)の化合物を、固体または液体の薬学的に許容される担体ならびに任意選択で薬学的に許容されるアジュバントおよび賦形剤と混合することによって調製することができる。固体形の組成物には、散剤、錠剤、分散性顆粒、カプセル、カシェ剤および坐薬が含まれる。固体担体は、希釈剤、香味料、可溶化剤、潤滑剤、懸濁剤、結合剤、錠剤崩壊剤、およびカプセル封入剤としても機能することができる、少なくとも1つの物質であることができる。不活性の固体担体には、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、ラクトース、ペクチン、デキストリン、デンプン、ゼラチン、セルロース物質、低融点ワックス、カカオ脂などが含まれる。液体形の組成物には、液剤、懸濁液、および乳濁液が含まれる。たとえば、本発明の化合物を、水、水−プロピレングリコール、または水−ポリエチレングリコールに溶かし、任意選択で、適切な慣用の着色料、香味料、安定化剤および増粘剤を含有させることができる。本発明の式(I)の二環式ニトロイミダゾールで置換されたフェニルオキサゾリジノンは、当業者に知られているように、単独で、または他の抗細菌剤および/もしくは非抗細菌剤と併せて使用することができる。
ヒトならびに他の哺乳動物、たとえば、ウシ、ウマ、ヒツジ、ブタ、イヌ、およびネコを、本発明で治療することができる。本発明は、上述の既知の抗細菌剤と同様の様式および剤形で投与することができる。ヒトおよび温血動物において細菌感染症を治療するまたはそれと戦うための治療的使用では、式(I)化合物、またはその医薬組成物を、慣用技術、たとえば、固体および液体の剤形で経口的にならびに/または非経口的に(IV、IM、SC)によって、一定濃度、すなわち、抗細菌的に有効または適切な、治療を受けている動物中の活性成分の量または血液レベルに到達してそれを維持するための単位剤形で、投与する。
一般に、医薬組成物中の化合物(I)の量は、約0.5%〜約90重量%である。化合物(I)の抗細菌的に有効な用量は、約0.1〜約100mg/体重1kg/日、より好ましくは約3〜約50mg/体重1kg/日である。医薬組成物中の式(I)の二環式ニトロイミダゾールで置換されたフェニルオキサゾリジノンの量、投与するその正確な単位剤形、投与の頻度、および投与経路はすべて変動し、感染症を治療する医師に周知の、特定の投与様式、使用する特定の化合物、特定の化合物の効力、所望の濃度、患者の年齢、体重、性別、ならびに全体的な健康状態および要求、治療する細菌感染症の性質および重篤度などを含めた、当業者に知られているいくつかの要素に応じて広く調節することができる。また、状況に応じて、投与する初期用量は、所望の血液レベルに迅速に達成するために上記の上限を超えて増加することができ、または、初期用量は最適よりも少ないことができ、治療の経過中に一日用量を進行的に増加することができることを理解されたい。非経口(混合物、油中の懸濁液)および経口(錠剤、カプセル、シロップ、懸濁液などの)の投与に適切な通常の製薬剤形は、当業者に知られている。
本発明の化合物は、任意の適切な経路によって、たとえば、経口、局所、頬側、吸入、舌下、直腸、経膣、経尿道、経鼻、局所、経皮、すなわち経真皮、または非経口(静脈内、筋肉内、皮下、および冠内が含まれる)の投与によって投与することができる。非経口投与は、針およびシリンジを用いて、または5%のデキストロースもしくは通常の生理食塩水などのIV液と共に点滴することで達成することができる。
本発明の化合物または医薬組成物を非経口で、すなわち注射によって、たとえば静脈内注射によって、または他の非経口投与経路によって投与する場合は、これは一般に、薬学的に許容される量の、たとえば注射用水などの薬学的に許容される液体担体、および適切な緩衝化した等張溶液、たとえば約3.5〜約10のpHを有するものを提供するための緩衝液に溶かした、式(I)による化合物の可溶性の塩(酸付加塩または塩基塩)としてである。
適切な緩衝剤には、たとえば、オルトリン酸三ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、クエン酸ナトリウム、N−メチルグルカミン、L(+)−リシン、およびL(+)−アルギニンが含まれる。式(I)の化合物は、一般に、溶液1mlあたり約1〜約400mgの範囲の、薬学的に許容される注射用の濃度を提供するために十分な量で、担体に溶かす。生じる液体医薬組成物は、上述の抗細菌的に有効な用量が得られるように投与する。
ヒトでの使用には、式(I)の化合物を単独で投与することができるが、一般には、意図する投与経路および標準の薬学的にの実施を考慮して選択された製薬担体と混合して投与する。本発明に従って使用する医薬組成物は、式(I)の化合物を薬学的に使用することができる調製物へと加工することを容易にする賦形剤および補助剤を含む、1つまたは複数の生理的に許容される担体を用いて、慣用の様式で配合することができる。
これらの医薬組成物は、慣用の様式、たとえば、慣用の混合、溶解、顆粒化、糖衣錠作製、湿式粉砕、乳化、カプセル封入、封入、または凍結乾燥の工程によって製造することができる。適切な配合物は、選択する投与経路に依存する。治療上有効な量の本発明の化合物を経口投与する場合、組成物は、典型的には、錠剤、カプセル、散剤、液剤、またはエリキシルの形態である。錠剤の形態で投与する場合、組成物は、ゼラチンなどの固体担体またはアジュバントをさらに含有することができる。錠剤、カプセル、および散剤は、約5〜約95%の本発明の化合物、好ましくは約25〜約90%の本発明の化合物を含有する。液体の形態で投与する場合、水、石油、または動物もしくは植物由来の油などの液体担体を加えることができる。組成物の液体の形態は、生理食塩水、デキストロースまたは他の糖類の溶液、またはグリコールをさらに含有することができる。液体の形態で投与する場合、組成物は、約0.5〜約90重量%の本発明の化合物、好ましくは約1〜約50%の本発明の化合物を含有する。
経口投与には、式(I)の化合物を当技術分野で周知の薬学的に許容される担体と合わせることによって、化合物を容易に配合することができる。そのような担体により、本発明の化合物を、治療する患者による経口摂取のための、錠剤、丸薬、糖衣錠、カプセル、液剤、ゲル、シロップ、スラリー、懸濁液などとして配合することが可能となる。経口使用のための薬剤調製物は、式(I)の化合物に固体賦形剤を加え、生じた混合物を任意選択で粉砕し、所望する場合は適切な補助剤を加えた後に、顆粒の混合物を加工して、錠剤または糖衣錠核を得ることによって、得ることができる。適切な賦形剤には、たとえば、充填剤およびセルロース調製物が含まれる。所望する場合は、崩壊剤を加えることができる。
吸入による投与には、本発明の化合物は、適切な噴霧剤を使用して、加圧パックまたは噴霧器からのエアロゾルスプレーの提示の形態で送達することができる。加圧エアロゾルの場合、計量された量を送達する弁を提供することによって、単位用量を決定することができる。吸入器または注入器中で使用するための、たとえばゼラチンのカプセルおよびカートリッジは、化合物およびラクトースまたはデンプンの適切な粉末基材の散剤混合物を含有するように配合することができる。
化合物は、注射による、たとえば、ボーラス注射または持続注入による非経口投与用に配合することができる。注射用の配合物は、単位剤形で、たとえば、アンプルまたは複数用量容器中で、保存料を加えて提示することができる。組成物は、油性または水性ビヒクル中の懸濁液、液剤、または乳濁液などの形態をとることができ、懸濁剤、安定化剤、および/または分散剤などの配合剤も含有することができる。
非経口投与用の薬剤配合物には、水溶性形態の活性化合物の水溶液が含まれる。さらに、活性化合物の懸濁液を、適切な油性注射用懸濁液として調製することができる。適切な親油性溶媒またはビヒクルには、脂肪油または合成脂肪酸エステルが含まれる。水性注射用懸濁液は、懸濁液の粘度を増加させる物質を含有することができる。任意選択で、懸濁液は、適切な安定化剤または化合物の溶解度を増加させて高濃度の溶液の調製を可能にする薬剤も含有することができる。あるいは、本発明の組成物は、使用前に適切なビヒクル、たとえば無菌的な発熱物質を含まない水で構成するための、散剤形態であることができる。
また、本発明の化合物は、たとえば慣用の坐薬基剤を含有する、坐薬または保留浣腸などの直腸組成物中で配合することもできる。既に記載した配合物に加えて、化合物は、デポー調製物として配合することもできる。そのような長時間作用性配合物は、植込み(たとえば、皮下もしくは筋肉内)によって、または筋肉内注射によって投与することができる。したがって、たとえば、化合物は、適切なポリマーもしくは疎水性物質(たとえば許容される油中の乳濁液として)またはイオン交換樹脂を用いて、あるいはやや溶けにくい誘導体、たとえばやや溶けにくい塩として配合することができる。
局所投与には、本発明の化合物は、たとえば化合物が液体である場合に、ニートの形態で施用することができる。しかし、化合物を、固体、半固体、または液体であることができる皮膚科学的に許容される担体と組み合わせた組成物として、皮膚に投与することが望ましい。有用な固体担体には、それだけには限定されないが、タルク、粘土、結晶セルロース、シリカ、アルミナなどの微粉固体が含まれる。有用な液体担体には、それだけには限定されないが、本発明の化合物を、任意選択で界面活性剤の支援により有効なレベルで溶かすまたは分散させることができる、水、アルコール、グリコール、および水−アルコール/グリコール混合物が含まれる。特性を所定の使用のために最適化するために、香料および追加の抗微生物剤などのアジュバントを加えることができる。生じた液体組成物は、帯具および他の包帯を含浸させるために使用する吸収パッドによって局所的に施用するか、または、ポンプ型もしくはエアロゾルスプレー器を用いて患部にスプレーすることができる。
獣医学上の使用には、式(I)の化合物またはその無毒性の販売は、通常の獣医学上の実施に従って、適切に許容される配合物として投与する。獣医師は、特定の動物に最も適切な投薬レジメンおよび投与経路を容易に決定することができる。
以下の実施例は、様々な化合物をどのように調製するか、および/または本発明の様々なプロセスをどのように行うかを記載しており、単に例示的であると解釈されるべきであり、いかなる様式でも、前述の開示の限定であると解釈されるべきでない。当業者には、試薬ならびに反応の条件および技術のどちらに関しても、手順の適切な変形が認識されるであろう。
実施例1
(S,S)−N−{3−[3−フルオロ−4−(4−{2−[4−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−フェノキシ]−アセチル}−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド:
ステップ1.(4−ヒドロキシメチル−フェノキシ)−酢酸tert−ブチルエステル。アセトニトリル(100mL)中の4−ヒドロキシメチルフェノール(3.70g、30mmol)、ブロモ酢酸tert−ブチルエステル(6.0mL、40mmol)、K2CO3(16.6g、120mmol)の懸濁液を、60℃で16時間、N2下で撹拌した。反応混合物を濾過し、溶媒を減圧下で除去して粗生成物が得られ、これをEtOAc/ヘキサンを用いたフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題生成物が油状物として得られた(6.22g、87%)。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.29(d,J=8.0Hz,2H)、6.88(d,J=8.4Hz,2H)、4.62(d,J=5.6Hz,2H)、4.52(s,2H)、1.49(s,9H)。
ステップ2.(4−クロロメチル−フェノキシ)−酢酸tert−ブチルエステル。塩化メチレン(50mL)中の(4−ヒドロキシメチル−フェノキシ)−酢酸tert−ブチルエステル(2.38g、10mmol)の撹拌溶液に、0℃、N2下で、トリエチルアミン(3.5mL、25mmol)を加え、続いてMsCl(1.20mL、15mmol)を加えた。混合物を0℃で1時間撹拌し、室温で2時間撹拌した。生じた混合物を塩化メチレンで希釈し、水、5%のK2CO3溶液および飽和ブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、標題生成物が油状物として得られた(2.40g、94%)。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.32(d,J=8.4Hz,2H)、6.87(d,J=8.4Hz,2H)、4.56(s,2H)、4.51(s,2H)、1.48(s,9H)。
ステップ3.(S)−[4−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシルメチル)−フェノキシ]−酢酸tert−ブチルエステル。無水DMF(8.0mL)中の2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−オール(148mg、0.80mmol)および(4−クロロメチル−フェノキシ)−酢酸tert−ブチルエステル(300mg、1.0mmol)の撹拌溶液に、−60℃、N2下で、60%のNaH(50mg、1.3mmol)を加えた。生じた混合物を室温までゆっくりと温め、室温で1.5時間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物を調製用TLCプレートによって精製して(ジクロロメタン中に5%のMeOH)、標題生成物が得られた(142mg、44%)。ESI MS m/z 406(M+H+)、428(M+Na+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.38(s,1H)、7.23(d,J=8.4Hz,2H)、6.87(d,J=8.4Hz,2H)、4.67〜4.53(m,3H)、4.52(s,2H)、4.31(d,J=11.6Hz,1H)、4.15〜4.06(m,3H)、1.49(s,9H)。
ステップ4.(S)−N−{3−[3−フルオロ−4−(4−{2−[4−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−フェノキシ]−アセチル}−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド。TFA/CH2Cl2(2mL)中の[4−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−イルオキシルメチル)−フェノキシ]−酢酸tert−ブチルエステル(100mg、0.25mmol)の溶液を室温で2時間撹拌した。生じた混合物を真空下で濃縮し、DCMで希釈し、この溶液に、N−[3−(3−フルオロ−4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アセトアミド(50mg、0.15mmol)(米国特許第5,547,950号またはBrickner、1996によって開示されている手順に従うことによって調製)、HOBt(21.6mg、0.16mmol)、EDCI(30.7mg、0.16mmol)およびDIPEA(0.20ml)を加えた。混合物を室温で24時間撹拌し、DCMで希釈し、飽和NaHCO3、1NのHClおよび飽和NaHCO3で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物を調製用TLCプレートによって精製して(ジクロロメタン中に5%のMeOH)、標題生成物が固形物として得られた(6.0mg、4%)。ESI MS m/z 668.4(M+H+)。
実施例2
(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[4−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ベンジルオキシ]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
ステップ1.6(S)−(4−クロロメチル−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。無水DMF(1mL)中の2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−オール(0.1g、0.54mmol)の撹拌溶液に、NaH(60%の油中分散液、26.0mg、0.65mmol)を加え、0℃で30分間撹拌した。無水DMF(0.5mL)中の1,4−ビス−クロロメチル−ベンゼン(472mg、2.7mmol)を反応混合物に加え、0℃で30分間撹拌し、室温でさらに3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水および飽和ブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残渣をヘキサンで洗浄して、標題化合物が固形物として得られた(65mg、37%)。ESI MS m/z 324(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.39〜7.24(m,5H)、4.72(d,J=30.0Hz,1H)、4.59(m,2H)、4.32(d,J=30.0Hz,1H)、4.16(m,1H)、1.60(s,4H)。
ステップ2.(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[4−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ベンジルオキシ]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド。アセトニトリル(5.0mL)中の6(S)−(4−クロロメチル−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン(48mg、0.15mmol)、N−[3−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル]−アセトアミド(40mg、0.15mmol)(US2007/0155714によって記載されているように調製)、K2CO3(207mg、1.5mmol)の懸濁液を、50℃、窒素下で2日間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、濾過し、蒸発させた。粗生成物を調製用TLCプレートによって精製して(ジクロロメタン中に5%のMeOH)、標題生成物が固形物として得られた(8.0mg、10%)。ESI MS m/z 556.4(M+H+);1H NMR(400MHz,アセトン)δ 7.67(s,1H)、7.51(dd,J=14.0,2.8Hz,1H)、7.36(d,J=7.6Hz,2H)、7.28(d,J=7.6Hz,2H)、7.08(d,J=8.8Hz,1H)、7.04(dd,J=9.2,2.8Hz,1H)、5.53(s,2H)、5.09(d,J=8.8Hz,1H)、4.70〜4.63(m,3H)、4.45(d,J=11.6Hz,1H)、4.33〜4.27(m,2H)、4.03(t,J=8.8Hz,1H)、3.71(dd,J=9.2,6.8Hz,1H)、2.76〜2.73(m,3H)、1.95(s,3H)。
実施例3
(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[3−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ベンジルオキシ]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
ステップ1.6(S)−(3−クロロメチル−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。標題化合物は、1,3−ビス−(クロロメチル)−ベンゼンを1,4−ビス−(クロロメチル)−ベンゼンの代わりに使用した以外は、実施例2の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 473(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.38(s,1H)、7.32〜7.19(m,4H)、4.71(d,J=30Hz,1H)、4.60(d,J=21Hz,2H)、4.33(d,J=30.0Hz,1H)、4.15(m,3H)、3.45(s,2H)、3.41(s,4H)、2.37(s,4H)、1.44(s,9H)。
ステップ2.(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[3−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ベンジルオキシ]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド。標題化合物は、出発物質6−(3−クロロメチル−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを6−(4−クロロメチル−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンの代わりに使用した以外は、実施例2の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 556.4(M+H)。
実施例4
(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[5−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ピリジン−2−イルオキシ]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
ステップ1.N−{3−[3−フルオロ−4−(5−ホルミル−ピリジン−2−イルオキシ)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル}−アセトアミド。アセトニトリル(20mL)中の6−フルオロ−ピリジン−3−カルボアルデヒド(125mg、1.0mmol)、N−[3−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル]−アセトアミド(200mg、0.746mmol)、K2CO3(552mg、4.0mmol)の懸濁液を、60℃、窒素下で15時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、濾過し、蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製して(1:1のヘキサン/EtOAc、続いてEtOAc中に1%のMeOH)、標題生成物が油状物として得られた(235mg、84%)。ESI MS m/z 374(M+H+);1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 9.97(s,1H)、8.60(d,J=2.0Hz,1H)、8.29(dd,J=8.4,2.4Hz,1H)、7.70(dd,J=12.0,1.6Hz,1H)、7.33〜7.20(m,3H)、4.80〜4.78(m,1H)、4.19(t,J=9.0Hz,1H)、3.85(dd,J=9.6,6.4Hz,1H)、3.58(d,J=4.8Hz,2H)、1.97(s,3H)。
ステップ2.N−{3−[3−フルオロ−4−(5−ヒドロキシメチル−ピリジン−2−イルオキシ)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル}−アセトアミド。MeOH(25mL)中のN−{3−[3−フルオロ−4−(5−ホルミル−ピリジン−2−イルオキシ)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル}−アセトアミド(230mg、0.62mmol)の溶液に、NaBH4(70mg、1.86mmol)を室温で加えた。混合物を室温で24時間撹拌し、1NのHCl(2ml)で反応停止させ、EtOAcで希釈し、H2Oで洗浄した。有機層を乾燥させ、真空下で濃縮して、標題生成物が無色の油状物として得られた(232mg、100%)。ESI MS m/z(M+H+)376;1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.03(d,J=2.4Hz,1H)、7.83(dd,J=8.8,2.4Hz,1H)、7.67(dd,J=12.8,2.4Hz,1H)、7.30(dd,J=8.8,2.4Hz,1H)、7.25(d,J=8.4Hz,1H)、7.00(d,J=8.4Hz,1H)、4.80〜4.78(m,1H)、4.57(s,2H)、4.18(t,J=9.2Hz,1H)、3.84(dd,J=9.2,6.8Hz,1H)、3.57(d,J=4.8Hz,1H)、1.97(s,3H)。
ステップ3.メタンスルホン酸6−{4−[5(S)−(アセチルアミノ−メチル)−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル]−2−フルオロ−フェノキシ}−ピリジン−3−イルメチルエステル。ジクロロメタン(10mL)中のN−{3−[3−フルオロ−4−(5−ヒドロキシメチル−ピリジン−2−イルオキシ)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル}−アセトアミド(250mg、0.67mmol)およびトリエチルアミン(0.35mL)の溶液に、塩化メタンスルホニル(0.10mL、1.34mmol)を0℃、窒素下で加えた。混合物を0℃で1時間撹拌し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、黄色がかった油状物が得られた。これは、次のステップで直接使用する。
ステップ4.(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[5−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ピリジン−2−イルオキシ]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド。DMF(10mL)中の2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−オール(111mg、0.60mmol)およびステップ3からのメタンスルホン酸6−{4−[5(S)−(アセチルアミノ−メチル)−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル]−2−フルオロ−フェノキシ}−ピリジン−3−イルメチルエステルの溶液に、−60℃、窒素下で、NaH(30mg、0.72mmol、60%の純度)を加えた。混合物を室温までゆっくりと温め、室温で4時間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、EtOAcで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、粗生成物が得られ、これを、ジクロロメタン中に5%のMeOHで溶出させるシリカ上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題生成物が淡い黄色がかった固形物として得られた(2つのステップにわたって92mg、25%)。ESI MS m/z 543.4(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.00(d,J=2.4Hz,1H)、7.67(dd,J=8.4,2.4Hz,1H)、7.61(dd,J=12.4,2.4Hz,1H)、7.39(s,1H)、7.20〜7.17(m,2H)、6.99(d,J=8.8Hz,1H)、6.08(t,J=6.0Hz,1H)、5.28(s,2H)、4.79〜4.76(m,1H)、4.64〜4.53(m,3H)、4.32(d,J=12.0Hz,1H)、4.19〜4.10(m,2H)、4.04(t,J=9.0Hz,1H)、3.79〜3.64(m,2H)、2.03(s,3H)。
実施例5
(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[4−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−フェノキシ]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
ステップ1.N−{3−[3−フルオロ−4−(4−ホルミル−フェノキシ)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル}−アセトアミド。DMF(15mL)中の4−フルオロ−ベンズアルデヒド(276mg、2.22mmol)、N−[3−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アセトアミド(300mg、1.11mmol)、およびK2CO3(828mg、6.0mmol)の懸濁液を、90℃、窒素下で20時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄し、真空下で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製して(1:1のヘキサン/EtOAc、続いてEtOAc)、標題生成物が油状物として得られた(325mg、79%)。ESI MS m/z(M+H+)373;1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 9.91(s,1H)、7.84(d,J=8.0Hz,2H)、7.64(d,J=12.4Hz,1H)、7.26(d,J=1.6Hz,1H)、7.18(d,J=6.8Hz,1H)、7.00(d,J=7.2Hz,2H)、6.25(t,J=5.8Hz,1H)、4.83〜4.80(m,1H)、4.08(t,J=9.0Hz,1H)、3.82(t,J=8.0Hz,1H)、3.75〜3.62(m,2H)、2.04(s,3H)。
ステップ2.N−{3−[3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシメチル−フェノキシ)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル}−アセトアミド。標題化合物は、N−{3−[3−フルオロ−4−(4−ホルミル−フェノキシ)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミドをN−{3−[3−フルオロ−4−(5−ホルミル−ピリジン−2−イルオキシ)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミドの代わりに使用した以外は、実施例4の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 375(M+H+)。
ステップ3.N−{3−[4−(4−クロロメチル−フェノキシ)−3−フルオロ−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル}−アセトアミド。ジクロロメタン(10mL)中のN−{3−[3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシメチル−フェノキシ)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル}−アセトアミド(250mg、0.67mmol)およびトリエチルアミン(0.35mL)の溶液に、塩化メタンスルホニル(0.10mL、1.34mmol)を0℃、窒素下で加えた。混合物を0℃で1時間撹拌し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、粗生成物が得られ、これを、EtOAcを用いて溶出させるシリカ上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物が油状物として得られた(210mg、80%)。ESI MS m/z 393(M+H+)。
ステップ4.N−(3−{3−フルオロ−4−[4−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−フェノキシ]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド。標題化合物は、N−{3−[4−(4−クロロメチル−フェノキシ)−3−フルオロ−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミドをメタンスルホン酸6−{4−[5−(アセチルアミノ−メチル)−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル]−2−フルオロ−フェノキシ}−ピリジン−3−イルメチルエステルの代わりに使用した以外は、実施例4の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 542.4(M+H+)。
実施例6
(S,S)−N−[3−(3−フルオロ−4−{1−[4−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ベンジル]−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ}−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アセトアミド。
ステップ1.N−[3−(3−フルオロ−4−プロプ−2−イニルオキシ−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル]−アセトアミド。アセトニトリル(15mL)中の臭化プロパルギル(97mg、0.82mmol)、N−[3−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アセトアミド(183mg、0.68mmol)、およびK2CO3(500mg)の懸濁液を、55℃、窒素下で3時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄し、蒸発させて、標題生成物が油状物として得られた(186mg、89%)。これを次のステップで直接使用した。ESI MS m/z 307(M+H+)。
ステップ2.6(S)−(4−アジドメチル−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。アセトニトリル(20mL)中の6(S)−(4−クロロメチル−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン(650mg、2.0mmol)およびNaN3(780mg、12mmol)の懸濁液を、75℃で24時間撹拌した。反応混合物を濾過し、溶媒を減圧下で除去して、標題生成物が黄色がかった固形物として得られた(0.65g、98%)。ESI MS m/z 331(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.37(s,1H)、7.33〜7.32(m,4H)、4.74(d,J=12.0Hz,1H)、4.64〜4.59(m,2H)、4.36〜4.33(m,3H)、4.19〜4.11(m,3H)。
ステップ3.(S,S)−N−[3−(3−フルオロ−4−{1−[4−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ベンジル]−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ}−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アセトアミド。THF(8.0mL)中のN−[3−(3−フルオロ−4−プロプ−2−イニルオキシ−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル]−アセトアミド(76mg、0.25mmol)および6(S)−(4−アジドメチル−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン(83mg、0.25mmol)の溶液に、窒素下で、Cu(16mg、0.25mmol)、CuSO4(0.10mL、水中に0.25N)および水(2.0mL)を加えた。反応混合物を室温、窒素下で24時間撹拌した。揮発性溶媒を減圧下で除去し、粗生成物を調製用TLCによって精製して(ジクロロメタン中に5%のMeOH)、黄色固形物として得られた(90mg、57%)。ESI MS m/z 627.5(M+H+)。
実施例7
(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
ステップ1.6(S)−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。DMF中の2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−オール(463mg、2.5mmol)および5−ブロモ−2−フルオロ−ピリジン(528mg、3.0mmol)の溶液に、−60℃、窒素下で、NaH(200mg、5.0mmol)を加えた。混合物を室温までゆっくりと温め、室温で2時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、真空下で濃縮した。粗生成物をMeOH/H2Oから再結晶化させて、標題化合物が黄色固形物として得られた(0.603g、70%)。ESI MS m/z 341、343(臭素パターン、M+H+)。
ステップ2.(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド。DMF/H2O(10/1.5.5mL)中の6−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン(150mg、0.44mmol)、N−{3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド(166mg、0.44mmol)(Chen,S.他:米国特許第US7129259号またはGravestock他、WO2004/078753によって記載されているように調製)、Pd(Ph3P)4(58mg、0.05mmol)およびK2CO3(121mg、0.88mmol)の懸濁液を脱気した。混合物を80℃まで2.5時間加熱し、EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、真空下で濃縮して、粗生成物が得られた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製して(EtOAc中に5%のMeOH)、標題生成物が得られた(143mg、63%)。ESI MS m/z 513.4(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.29(s,1H)、7.81(d,J=8.4Hz,1H)、7.57(d,J=12.8,2.8Hz,1H)、7.45(s,1H)、7.39(t,J=8.6Hz,1H)、7.30(dd,J=8.8,2.0Hz,1H)、6.86(d,J=8.8Hz,1H)、5.99(t,J=6.0Hz,1H)、5.79(brs,1H)、4.86〜4.81(m,2H)、4.54(d,J=10.8Hz,1H)、4.41(d,J=2.4Hz,2H)、4.11〜4.06(m,1H)、3.83(dd,J=8.8,6.8Hz,1H)、3.72〜3.66(m,2H)、2.03(s,3H)。
実施例8
(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
ステップ1.6(S)−(5−ブロモ−ピリミジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。標題化合物は、5−ブロモ−2−フルオロ−ピリミジンを5−ブロモ−2−フルオロ−ピリジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 342、344(臭素,M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.59(s,2H)、7.44(s,1H)、5.60(s,1H)、4.85(d,J=14.8Hz,1H)、4.55(d,J=12.0Hz,1H)、4.48〜4.38(m,2H)。
ステップ2.(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド。標題化合物は、6−(5−ブロモ−ピリミジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを6−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 514.5(M+H+);1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.85(s,2H)、8.26(t,J=5.8Hz,1H)、8.06(s,1H)、7.68(d,J=8.8Hz,1H)、7.64(dd,J=12.0,2.0Hz,1H)、7.44(dd,J=8.0,2.4Hz,1H)、5.73(s,1H)、4.78〜4.69(m,3H)、4.47(s,2H)、4.16(t,J=9.2Hz,1H)、3.76(dd,J=9.2,6.4Hz,1H)、3.41(t,J=5.2Hz,2H)、1.81(s,3H)。
実施例9
(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリジン−4−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
ステップ1.6(S)−(4−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。標題化合物は、4−ブロモ−2−フルオロ−ピリジンを5−ブロモ−2−フルオロ−ピリジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 341、343(臭素の同位体パターン:M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.96(d,J=5.2Hz,1H)、7.43(s,1H)、7.14(dd,J=5.2,1.2Hz,1H)、7.00(d,J=1.2Hz,1H)、5.72(bs,1H)、4.78(dt,J=12.8,2.6Hz,1H)、4.51(d,J=12.0Hz,1H)、4.42〜4.35(m,2H)。
ステップ2.N−(3−{3−フルオロ−4−[2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリジン−4−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド。標題化合物は、6−(4−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを6−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 513.3(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.17(d,J=5.2Hz,1H)、7.57(dd,J=13.2,2.0Hz,1H)、7.46(d,J=5.2Hz,1H)、7.43(d,J=8.4Hz,1H)、7.29(dd,J=9.2,2.8Hz,1H)、7.17(m,1H)、6.94(s,1H)、6.07(t,J=5.2Hz,1H)、5.78〜5.79(m,1H)、4.85〜4.82(m,2H)、4.55(d,J=12.4Hz,1H)、4.40(d,J=2.4Hz,2H)、3.82(dd,J=8.8,6.4Hz,1H)、3.72〜3.63(m,2H)、2.03(s,3H)。
実施例10
N−(3−{3−フルオロ−4−[5−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメトキシ)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド。
ステップ1.2−(5−ブロモ−ピリジン−3−イルオキシメチル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロイミダゾ[2,1−b]オキサゾール。DMF(20ml)中の5−ブロモ−ピリジン−3−オール(0.87g、5.0mmol)および2−ブロモ−1−(2−メチル−オキシラニルメチル)−4−ニトロ−1H−イミダゾール(1.305g、5.0mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(0.28g、7.0mmol、鉱物油中に60%)を0℃で加えた。混合物を0℃で10分間撹拌し、50℃で2時間撹拌した。生じた混合物を冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ、濃縮し、残渣をヘキサン/EtOAcで溶出させるシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題生成物が黄色油状物として得られた(260mg、15%)。ESI MS m/z 355、357(臭素の同位体パターン,M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.19(s,1H)、8.00(s,1H)、7.57(s,1H)、7.36(s,1H)、4.47(d,J=10.4Hz,1H)、4.30(d,J=10.4,1H)、4.14(d,J=10.4Hz,1H)、4.07(d,J=10.4Hz,1H)、1.80(s,3H)。
ステップ2.N−(3−{3−フルオロ−4−[5−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメトキシ)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド。標題化合物(2つのジアステレオマーの混合物)は、2−(5−ブロモ−ピリジン−3−イルオキシメチル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾールを6−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 527.3(M+H+);1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.36(s,1H)、8.21(d,J=2.8Hz,1H)、7.90(s,1H)、7.67(dd,J=13.2,2Hz,1H)、7.57(t,J=8.8Hz,2H)、7.42(dd,J=8.8,2.4Hz,1H)、4.85〜4.80(m,1H)、4.61〜4.49(m,2H)、4.41(d,J=10.8Hz,1H)、4.24〜4.17(m,2H)、3.86(dd,J=9.2,6.4Hz,1H)、3.57(dd,J=4.8Hz,1H)、1.96(s,3H)、1.78(s,3H)。
実施例11
(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[5−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ピリジン−2−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
ステップ1.(6−ブロモ−ピリジン−3−イル)−メタノール。標題化合物は、6−ブロモ−ピリジン−3−カルボアルデヒドをN−{3−[3−フルオロ−4−(5−ホルミル−ピリジン−2−イルオキシ)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミドの代わりに使用した以外は、実施例4(ステップ2)の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.32(s,1H)、7.58(d,J=8.4Hz,1H)、7.46(d,J=8.4Hz,1H)、4.70(s,2H)、2.32(s,1H)。
ステップ2.メタンスルホン酸6−ブロモ−ピリジン−3−イルメチルエステルおよび2−ブロモ−5−クロロメチル−ピリジン。標題化合物は、(6−ブロモ−ピリジン−3−イル)−メタノールをN−{3−[3−フルオロ−4−(5−ヒドロキシメチル−ピリジン−2−イルオキシ)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミドの代わりに使用した以外は、実施例4(ステップ3)の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。
ステップ3.6(S)−(6−ブロモ−ピリジン−3−イルメトキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。標題化合物は、上記のように生成したメタンスルホン酸6−ブロモ−ピリジン−3−イルメチルエステルおよび2−ブロモ−5−クロロメチル−ピリジンの混合物を5−ブロモ−2−フルオロ−ピリジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 355、357(臭素の同位体,M+H+);1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.32(d,J=2.8Hz,1H)、8.01(s,1H)、7.66(dd,J=8.0,2.0Hz,1H)、7.61(d,J=7.6Hz,1H)、4.64〜4.60(m,3H)、4.43(d,J=11.6Hz,1H)、4.22〜4.17(m,3H)。
ステップ4.(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[5−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ピリジン−2−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド。標題化合物は、6−(6−ブロモ−ピリジン−3−イルメトキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを6−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 527.5(M+H+);1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.62(s,1H)、8.25(t,J=6.0Hz,1H)、8.03(s,1H)、7.98(t,J=8.8Hz,1H)、7.81(d,J=8.0,1H)、7.75(d,J=8.0Hz,1H)、7.59(dd,J=14.0,2.4Hz,1H)、7.43(dd,J=8.8,2.0Hz,1H)、4.75〜4.67(m,3H)、4.46(d,J=11.6Hz,1H)、4.25〜4.23(m,2H)、4.15(t,J=13.0Hz,1H)、3.77(dd,J=9.2,6.8Hz,1H)、3.40〜3.20(m,4H)、2.05(s,1.35H)、1.81(s,1.65H)。
実施例12
(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
ステップ1.メタンスルホン酸5−ブロモ−ピリジン−2−イルメチルエステル。標題化合物は、(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−メタノールをN−{3−[3−フルオロ−4−(5−ヒドロキシメチル−ピリジン−2−イルオキシ)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミドの代わりに使用した以外は、実施例4(ステップ3)の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 266および268(臭素同位体パターン、M+H+)。
ステップ2.6(S)−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルメトキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。標題化合物は、メタンスルホン酸5−ブロモ−ピリジン−2−イルメチルエステルを5−ブロモ−2−フルオロ−ピリジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 355および357(臭素同位体パターン、M+H+)。
ステップ3.(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド。標題化合物は、6(S)−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルメトキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを6(S)−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.66(s,1H)、8.24(t,J=5.2Hz,1H)、8.01(s,1H)、7.93(d,J=8.8Hz,1H)、7.61(dd,J=4.8,2.8Hz,1H)、7.58(d,J=9.2Hz,1H)、7.43(d,J=8.0Hz,1H)、7.40(dd,J=8.8,2.4Hz,1H)、4.75〜4.67(m,3H)、4.46(d,J=11.2Hz,1H)、4.32〜4.29(m,2H)、4.21(dd,J=13.2,3.6Hz,1H)、4.13(t,J=9.0Hz,1H)、3.74(dd,J=9.2,6.4Hz,1H)、3.88(t,J=6.0Hz,1H)、3.40〜3.20(m,3H)、1.80(s,3H)。
実施例13
(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリダジン−3−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
ステップ1.6(S)−(6−クロロ−ピリダジン−3−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。標題化合物は、3,6−ジクロロ−ピリダジンを5−ブロモ−2−フルオロ−ピリジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 298(M+H+)。
ステップ2.(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリダジン−3−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド。標題化合物は、6(S)−(6−クロロ−ピリダジン−3−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを6−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 514.4(M+H+);1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.23(bs,1H)、8.05(s,1H)、7.97(dd,J=8.8,1.6Hz,1H)、7.93(d,J=8.8Hz,1H)、7.63(dd,J=14.0,2.4Hz,1H)、7.48(dd,J=8.8,2.0Hz,1H)、7.38(d,J=9.2Hz,1H)、5.99(s,1H)、4.82〜4.72(m,3H)、4.51(s,1H)、4.17(t,J=9.0Hz,1H)、3.78(dd,J=9.2,6.0Hz,1H)、3.41(t,J=5.2Hz,2H)、3.30〜3.20(m,1H)、1.81(s,3H)。
実施例14
(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[4−モルホリン−4−イル−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
ステップ1.6(S)−(5−ブロモ−4−モルホリン−4−イル−ピリミジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。標題化合物は、4−(6−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)−モルホリンを5−ブロモ−2−フルオロ−ピリジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 427、429(臭素の同位体,M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.19(s,1H)、7.43(s,1H)、5.54(brs,1H)、4.84〜4.74(m,2H)、4.52〜4.38(m,2H)、3.78〜3.71(m,8H)。
ステップ2.(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[4−モルホリン−4−イル−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド。標題化合物は、6(S)−(5−ブロモ−4−モルホリン−4−イル−ピリミジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを6(S)−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 599.5(M+H+)。
実施例15
(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[4−メトキシ−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
ステップ1.6(S)−(5−ブロモ−4−メトキシ−ピリミジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。標題化合物は、5−ブロモ−2−クロロ−4−メトキシ−ピリミジンを5−ブロモ−2−フルオロ−ピリジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 372、374(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.30(s,1H)、7.43(s,1H)、5.61(brs,1H)、4.84(dt,J=12.4,2.4Hz,1H)、4.53(d,J=11.6Hz,1H)、4.20〜4.04(m,2H)、4.03(s,3H)。
ステップ2.(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[4−メトキシ−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド。標題化合物は、6−(5−ブロモ−4−メトキシ−ピリミジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを6−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 544.4(M+H+);1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.34(s,1H)、8.22(t,J=5.8Hz,1H)、8.05(s,1H)、7.55(dd,J=12.8,2.0Hz,1H)、7.42(t,J=8.4Hz,1H)、7.36(dd,J=8.8,2.0Hz,1H)、4.79〜4.68(m,2H)、4.46(s,1H)、4.13(t,J=9.0Hz,1H)、3.87(s,2H)、3.74(dd,J=9.2,6.4Hz,1H)、3.40(t,J=5.4Hz,2H)、3.30〜3.20(m,1H)、1.81(s,3H)。
実施例16
(S,S)−N−(3−{4−[4−ジメチルアミノ−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−3−フルオロ−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
ステップ1.[5−ブロモ−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−イルオキシ)−ピリミジン−4−イル]−ジメチル−アミン。標題化合物は、(5−ブロモ−2−クロロピリミジン−4−イル)−ジメチル−アミンを5−ブロモ−2−フルオロ−ピリジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 385、387(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.11(s,1H)、7.42(s,1H)、5.53〜5.51(m,1H)、4.81(dd,J=12.8,3.6Hz,1H)、4.50(dd,J=12.0,2.0Hz,1H)、4.36(d,J=3.2Hz,2H)、3.24(s,6H)。
ステップ2.(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[4−メトキシ−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド。標題化合物は、[5−ブロモ−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−イルオキシ)−ピリミジン−4−イル]−ジメチル−アミンを6−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 557.4(M+H+)。
実施例17
(S,S)−5−{4−[5−(アセチルアミノ−メチル)−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル]−2−フルオロ−フェニル}−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ニコチン酸メチルエステル:
ステップ1.5−ブロモ−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−イルオキシ)−ニコチン酸メチルエステル。標題化合物は、5−ブロモ−2−クロロ−ニコチン酸メチルエステルを5−ブロモ−2−フルオロ−ピリジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 399、341(臭素の同位体,M+H+);1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.55(s,1H)、8.28(s,1H)、8.01(s,1H)、5.77(s,1H)、4.66(s,2H)、4.42(dd,J=13.6,4.0Hz,1H)、4.32(d,J=14.0Hz,1H)、3.60(s,3H)。
ステップ2.(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[4−メトキシ−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド。標題化合物は、5−ブロモ−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−イルオキシ)−ニコチン酸メチルエステルを6(S)−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 571.5(M+H+)。
実施例18
(S,S)−5−{4−[5−(アセチルアミノ−メチル)−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル]−2−フルオロ−フェニル}−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ニコチン酸:
MeOH(5.0ml)中の(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[4−メトキシ−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド(20mg、0.035mmol)およびLiOH(50mg、2.0mmol)の溶液ならびに水(1.5mL)を、40℃で2時間撹拌した。混合物を1NのHClによって酸性化し、EtOAcで抽出し、真空下で濃縮して、標題生成物が黄色固形物として得られた(15.0mg、77%)。ESI MS m/z 563.3(M+Li+)。
実施例19
(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[4−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
ステップ1.6(S)−(2−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンおよび6(S)−(4−クロロ−ピリミジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。DMF中の2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−オール(452mg、2.44mmol)および2,4−ジクロロ−ピリミジン(1.09g、7.32mmol)の溶液に、−60℃、窒素下で、NaH(200mg、5.0mmol)を加えた。混合物を0℃までゆっくりと温め、0℃で3時間撹拌した。反応混合物をMeOHおよびEtOAcで反応停止させ、ブラインで洗浄し、真空下で濃縮した。粗生成物を、ヘキサン/EtOAcで溶出させるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、6(S)−(2−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン(367mg)が白色固形物として、6(S)−(4−クロロ−ピリミジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン(120mg)が白色固形物として得られた。どちらの化合物でもESI MS m/z 297(M+H+)が得られた。
ステップ2.(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[4−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド。標題化合物は、6(S)−(2−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを6(S)−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 514(M+H+);1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.65(d,J=7.0Hz,1H)、8.23〜8.18(m,2H)、8.03(s,1H)、7.58(dd,J=14.4,2.4Hz,1H)、7.44(dd,J=9.2,2.4Hz,1H)、6.93(d,J=6.0Hz,1H)、5.89(s,1H)、4.78〜4.70(m,3H)、4.49〜4.44(m,2H)、4.17(t,J=9.0Hz,1H)、3.78(dd,J=8.8,6.4Hz,1H)、3.41(t,J=5.4Hz,2H)、1.81(s,3H)。
実施例20
(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−4−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
標題化合物は、6(S)−(4−クロロ−ピリミジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを6(S)−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 514(M+H+);1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.68(d,J=4.8Hz,1H)、8.22〜8.15(m,2H)、8.03(s,1H)、7.60(dd,J=14.4,2.4Hz,1H)、7.56(d,J=4.4Hz,1H)、7.46(dd,J=8.8,1.6Hz,1H)、5.77(s,1H)、4.78〜4.68(m,3H)、4.46(s,2H)、4.15(t,J=9.0Hz,1H)、3.78(dd,J=8.8,6.8Hz,1H)、3.40(t,J=5.6Hz,2H)、1.81(s,3H)。
実施例21
(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[5−メチル−6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
ステップ1.6(S)−(5−ブロモ−3−メチル−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。標題化合物は、5−ブロモ−2−フルオロ−3−メチル−ピリジンを5−ブロモ−2−フルオロ−ピリジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 355、357(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.01(s,1H)、7.57(s,1H)、7.43(s,1H)、5.68(brs,1H)、4.80〜4.76(m,1H)、4.51(d,J=12.0Hz,1H)、4.39〜4.36(m,2H)、2.09(s,3H)。
ステップ2.N−(3−{3−フルオロ−4−[4−メトキシ−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル)−アセトアミド。標題化合物は、6(S)−(5−ブロモ−3−メチル−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを6(S)−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 527.3(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.95(s,1H)、7.56(s,1H)、7.49(dd,J=12.8,2.0Hz,1H)、7.38(s,1H)、7.32(t,J=8.4Hz,1H)、7.24〜7.21(m,1H)、5.89(t,J=6.0Hz,1H)、5.73(s,1H)、4.78〜4.75(m,2H)、4.48(d,J=12.8Hz,1H)、4.36(d,J=2.4Hz,2H)、3.76(dd,J=9.2,6.8Hz,1H)、3.66〜3.59(m,2H)、2.10(s,3H)、1.97(s,3H)。
実施例22
(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[2−メチル−6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
ステップ1.6(S)−(5−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。標題化合物は、3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチル−ピリジンを5−ブロモ−2−フルオロ−ピリジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 355、357(M+H+);1H NMR(400MHz,DMSO)δ 7.69(d,J=8.8Hz,1H)、7.42(s,1H)、6.50(d,J=8.4Hz,1H)、5.72(brs,1H)、4.78(dt,J=12.4,2.6Hz,1H)、4.50(d,J=12.4Hz,1H)、4.36(d,J=3.2Hz,1H)、4.34(t,J=2.2Hz,1H)、2.54(s,3H)。
ステップ2.N−(3−{3−フルオロ−4−[2−メチル−6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル)−アセトアミド。標題化合物は、6−(5−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを6−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 527.3(M+H+);1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.23(t,J=5.6Hz,1H)、8.06(s,1H)、7.60〜7.55(m,2H)、7.40〜7.35(m,2H)、6.77(d,J=8.8Hz,1H)、5.76(brs,1H)、4.74〜4.67(m,3H)、4.47(dd,J=13.6,2.8Hz,1H)、4.38(d,J=13.6Hz,1H)、4.15(t,J=9.2Hz,1H)、3.76(dd,J=8.8,6.4Hz,1H)、3.41(t,J=6.2Hz,2H)、2.23(s,3H)、1.82(s,3H)。
実施例23
N−(3−{3−フルオロ−4−[5−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメトキシ)−ピリジン−2−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
ステップ1.2−(6−ブロモ−ピリジン−3−イルオキシメチル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール。標題化合物は、6−ブロモ−ピリジン−3−オールを5−ブロモ−ピリジン−3−オールの代わりに使用した以外は、実施例10の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 355、357(臭素の同位体,M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.02(d,J=3.6Hz,1H)、7.56(s,1H)、7.39(d,J=8.8Hz,1H)、7.07(dd,J=8.4,3.2Hz,1H)、4.48(d,J=10.4Hz,1H)、4.27(d,J=10.4Hz,1H)、4.14(d,J=10.4Hz,1H)、4.07(d,J=10.4Hz,1H)、1.79(s,3H)。
ステップ2.N−(3−{3−フルオロ−4−[5−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメトキシ)−ピリジン−2−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド。標題化合物(2つのジアステレオマーの混合物)は、2−(6−ブロモ−ピリジン−3−イルオキシメチル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾールを6(S)−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 527.3(M+H+);1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.34(d,J=3.2Hz,1H)、8.23(t,J=5.8Hz,1H)、8.15(s,1H)、7.93(t,J=9.0Hz,1H)、7.71(dd,J=8.8,1.2Hz,1H)、7.57(dd,J=14.4,2.0Hz,1H)、7.47(dd,J=8.8,2.8Hz,1H)、7.40(dd,J=8.8,2.0Hz,1H)、4.76〜4.71(m,1H)、4.43(d,J=2.4Hz,1H)、4.39(d,J=10.8Hz,1H)、4.19(d,J=10.4Hz,1H)、4.14(t,J=9.2Hz,1H)、3.76(dd,J=9.2,6.8Hz,1H)、3.40(t,J=5.4Hz,2H)、1.81(s,3H)、1.69(s,3H)。
実施例24
(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
ステップ1.5−ブロモ−2−クロロ−4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−ピリミジン。THF中の(4−メトキシ−フェニル)−メタノール(1.38g、10mmol)および5−ブロモ−2,4−ジクロロ−ピリミジン(4.6g、20mmol)の溶液に、−15℃、窒素下で、NaH(480mg、12mmol)を加えた。混合物を15℃で2時間撹拌した。反応混合物をMeOHで反応停止させ、EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、真空下で濃縮した。粗生成物をMeOH/H2Oから再結晶化させて、標題化合物が黄色固形物として得られた(1.0g)。
ステップ2.6(S)−[5−ブロモ−4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−ピリミジン−2−イルオキシ]−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。標題化合物は、5−ブロモ−2−クロロ−4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−ピリミジンを5−ブロモ−2−フルオロ−ピリジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 478、480(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.31(s,1H)、7.43(s,1H)、7.36(d,J=8.4Hz,2H)、6.91(d,J=8.8Hz,2H)、5.56(s,1H)、5.39(s,2H)、4.82(d,J=12.0Hz,1H)、4.51(d,J=12.8Hz,1H)、4.37(s,2H)、3.82(s,3H)。
ステップ3.(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド。標題化合物は、6(S)−[5−ブロモ−4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−ピリミジン−2−イルオキシ]−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを6(S)−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 650.8(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.20(s,1H)、7.54(dd,J=12.4,2.0Hz,1H)、7.44(s,1H)、7.34〜7.21(m,4H)、6.86(d,J=8.8Hz,1H)、6.00(t,J=6.4Hz,1H)、5.66(brs,1H)、5.35(s,2H)、4.85(dd,J=12.0,2.8Hz,1H)、4.82〜4.77(m,1H)、4.53(d,J=11.2Hz,2H)、4.06(t,J=9.0Hz,1H)、3.78(s,3H)、3.74〜3.61(m,3H)、2.02(s,3H)。
実施例25
(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
TFA/塩化メチレネン(3.0mL、1/1)中の(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド(60mg、0.092mmol)の溶液を、室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、エーテルで粉砕して、標題生成物が淡黄色固形物として得られた(43mg、88%)。ESI MS m/z 530.4(M+H+)。
実施例26
(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−4−トリフルオロメチル−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
ステップ1.6−(5−ブロモ−4−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。標題化合物は、5−ブロモ−2−クロロ−4−トリフルオロメチル−ピリミジン(Ondi、2004によって記載されているように調製)を5−ブロモ−2−フルオロ−ピリジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 410、412(臭素の同位体,M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.87(s,1H)、7.46(s,1H)、5.66(s,1H)、4.88(d,J=14.8Hz,1H)、4.57(d,J=12.8Hz,1H)、4.50〜4.40(m,2H)。
ステップ2.(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[2−メチル−6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド。標題化合物は、6(S)−(5−ブロモ−4−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを6(S)−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンの代わりに使用した以外は、実施例7の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 582.5(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.65(s,1H)、7.63(d,J=11.6Hz,1H)、7.48(s,1H)、7.32〜7.25(m,2H)、6.02(t,J=6.2Hz,1H)、5.75(s,1H)、4.94(d,J=12.0Hz,1H)、4.83〜4.82(m,1H)、4.60(d,J=12.4Hz,1H)、4.49(brs,2H)、4.10(t,J=9.8Hz,1H)、3.84(t,J=7.8Hz,1H)、3.72〜3.62(m,2H)、2.04(s,3H)。
実施例26
(S,S)−N−{3−[2,6−ジフルオロ−4’−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ビフェニル−4−イル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド:
ステップ1.2−ニトロ−6(S)−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルオキシ]−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。DMF(10.0mL)中の2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−オール(420mg、2.28mmol)および2−(4−ブロモメチル−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン(339mg、1.14mmol)の溶液に、−60℃、窒素下で、NaH(137mg、3.42mmol、鉱物油中の60%の分散液)を加えた。混合物を室温までゆっくりと温め、室温で1時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、真空下で濃縮して、標題化合物が黄色固形物として得られた(0.460g、89%)。ESI MS m/z 402.4(M+H+)。
ステップ2.(S,S)−N−{3−[2,6−ジフルオロ−4’−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ビフェニル−4−イル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド。DMF/H2O(10/1.5.5mL)中の2−ニトロ−6(S)−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルオキシ]−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン(160mg、0.40mmol)、N−[3−(3,5−ジフルオロ−4−ヨード−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル]−アセトアミド(158mg、0.40mmol)(Das他、WO2006/038100 A1によって記載されているように調製)、Pd(Ph3P)4(58mg、0.05mmol)およびK2CO3(121mg、0.88mmol)の懸濁液を脱気した。混合物を80℃まで2.5時間加熱し、EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、真空下で濃縮して、粗生成物が得られた。粗生成物を塩化メチレンで粉砕して、標題生成物が得られた(172mg、79%)。ESI MS m/z 544.5(M+H+)。
実施例27
N−{3−[4−(6−ニトロ−イミダゾ[2,1−b]−2(3H)−8−アザ−スピロ[4.5]デク−8−イル)−3−フルオロフェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル}−アセトアミド:
ステップ1.N−{3−[3−フルオロ−4−(1−オキサ−6−アザ−スピロ[2.5]オクト−6−イル)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル}−アセトアミド。DMSO(10.0mL)中のヨウ化トリメチルスルフオキソニウム(0.96g、4.35mmol)の溶液に、NaH(232mg、5.8mmol、鉱物油中の60%の分散液)を室温で加えた。混合物を室温で30分間撹拌し、N−{3−[3−フルオロ−4−(4−オキソ−ピペリジン−1−イル)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド(WO2005/054234によって記載されているように調製)を反応混合物に加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌し、氷水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、ブラインで洗浄し、乾燥させ、真空によって濃縮して、標題生成物が黄色固形物として得られた(650mg、62%)。ESI MS m/z 364(M+H+)。
ステップ2.N−(3−{4−[4−(2−ブロモ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イルメチル)−4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル]−3−フルオロ−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル)−アセトアミド。アセトニトリル(3.0mL)中のN−{3−[3−フルオロ−4−(1−オキサ−6−アザ−スピロ[2.5]オクト−6−イル)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル}−アセトアミド(100mg、0.275mmol)、2−ブロモ−4−ニトロ−1H−イミダゾール(158mg、0.83mmol)、およびトリエチルアミン(0.40mL)の溶液を、80℃で36時間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄して、粗生成物が得られ、これを、フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題生成物が得られた。これは、次のステップで直接使用する。ESI MS m/z 555、557(臭素同位体パターン、M+H+)。
ステップ4.N−{3−[4−(6−ニトロ−イミダゾ[2,1−b]−2(3H)−8−アザ−スピロ[4.5]デク−8−イル)−3−フルオロフェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル}−アセトアミド。DMF(3.0mL)中のN−(3−{4−[4−(2−ブロモ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イルメチル)−4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル]−3−フルオロ−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル)−アセトアミドの溶液に、0℃で、NaH(80mg、鉱物油中の60%の分散液)を加えた。反応混合物を室温までゆっくりと温め、室温で1時間撹拌した。MeOHを加えることによって反応混合物を反応停止させ、EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ、真空下で濃縮して、粗生成物が得られた。これをフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題生成物が黄色油状物として得られた(2つのステップにわたって35mg、27%)。ESI MS m/z 475(M+H+)。
実施例28
(S,R)−3−[2−フルオロ−4’−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ビフェニル−4−イル]−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン:
ステップ1.5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−[2−フルオロ−4’−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ビフェニル−4−イル]−オキサゾリジン−2−オン。標題化合物は、3−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−5(S)−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−オキサゾリジン−2−オンをN−[3−(3,5−ジフルオロ−4−ヨード−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5(R)−イルメチル]−アセトアミドの代わりに使用した以外は、実施例26の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 599.6(M+H+);1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.00(s,1H)、7.56(dd,J=13.6,2.4Hz,1H)、7.52〜7.47(m,3H)、7.40〜7.35(m,3H)、5.71(s,2H)、4.77〜4.74(m,1H)、4.67〜4.62(m,3H)、4.43(d,J=11.6Hz,1H)、4.24〜4.20(m,2H)、4.11(t,J=9.2Hz,1H)、3.84(dd,J=11.6,2.4Hz,1H)、3.79(dd,J=9.2,5.2Hz,1H)、3.71(dd,J=11.6,2.8Hz,1H)、0.74(s,9H)、0.002(s,3H)、0.000(s,3H)。
ステップ2.3−[2−フルオロ−4’−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−イルオキシメチル)−ビフェニル−4−イル]−5(R)−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン。THF(8.0mL)中の5(R)−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−[2−フルオロ−4’−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−イルオキシメチル)−ビフェニル−4−イル]−オキサゾリジン−2−オン(70mg、0.117mmol)の溶液に、TBAF(1.0mL、1.0mmol、THF中に1.0M)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題生成物が黄色固形物として得られた(36mg、64%)。ESI MS m/z 485.3(M+H+);1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.03(s,1H)、7.60(dd,J=13.6,2.4Hz,1H)、7.56〜7.50(m,3H)、7.44〜7.38(m,3H)、5.23(t,J=5.6Hz,1H)、4.74〜4.66(m,4H)、4.46(d,J=12.0Hz,1H)、4.26〜4.20(m,2H)、4.10(t,J=9.2Hz,1H)、3.85(dd,J=8.8,6.0Hz,1H)、3.68〜3.64(m,1H)、3.58〜3.52(m,1H)。
実施例29
(S,R)−3−{3−フルオロ−4−[2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン:
ステップ1.3−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−5(R)−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン。臭素(0.07mL、1.41mmol)を、2mLのクロロホルム中の3−(3−フルオロ−フェニル)−5(R)−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン(0.1g、0.47mmol)に、室温で滴下した。反応混合物を3時間室温で撹拌し、溶媒を真空下で除去した。残渣を飽和Na2S2O3、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。溶媒を除去し、残渣を酢酸エチル/ヘキサンから結晶化させて、標題化合物が固形物として得られた。ESI MS m/z 290(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.43(m,2H)、7.01(t,J=21Hz,1H)、4.68(m,1H)、3.90(m,2H)、3.67(m,1H)、3.20(bs,1H)。
ステップ2.3−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−5(R)−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−オキサゾリジン−2−オン。THF中の3−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−5(R)−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン(2.5g、8.6mmol)、TBSCl(1.7g、11.1mmol)およびイミダゾール(0.76g、11.1mmol)の溶液を終夜撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、真空下で濃縮して、標題化合物が白色固形物として得られた。ESI MS m/z 405(M+H+)。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.45(m,2H)、7.10(m,1H)、4.61(m,1H)、3.93(t,J=23Hz,1H)、3.85(m,2H)、3.71(dd,J=7,28Hz,1H)、0.76(s,9H)、0(s,6H)。
ステップ3.5(R)−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−オキサゾリジン−2−オン。DMSO(100mL)中の3−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−5(R)−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−オキサゾリジン−2−オン(4.45g、11.0mmol)、PdCl2dppf(1.346g、1.65mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(3.92g、15.4mmol)および酢酸カリウム(3.20g)の溶液を脱気し(3×)、80℃で2.5時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ、真空下で濃縮して、粗生成物が得られた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題生成物が白色固形物として得られた(5.73g)。ESI MS m/z 452.4(M+H+)。
ステップ4.5(R)−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−{3−フルオロ−4−[2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−オキサゾリジン−2−オン。標題化合物は、5(R)−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−オキサゾリジン−2−オンをN−{3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル}−アセトアミドの代わりに使用した以外は、実施例8の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 587(M+H+)。
ステップ5.(S,R)−3−{3−フルオロ−4−[2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン。標題化合物は、5(R)−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−{3−フルオロ−4−[2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−オキサゾリジン−2−オンを3−[2−フルオロ−4’−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−イルオキシメチル)−ビフェニル−4−イル]−5(R)−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オンの代わりに使用した以外は、実施例28の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 473(M+H+);1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.86(s,2H)、8.06(s,1H)、7.68(d,J=8.8Hz,1H)、7.66(t,J=2.8Hz,1H)、7.47(dd,J=8.8,2.4Hz,1H)、5.74(s,1H)、5.23(t,J=5.6Hz,1H)、4.77〜4.70(m,2H)、4.47(s,1H)、4.11(t,J=9.0Hz,1H)、3.86(dd,J=8.8,6.0Hz,1H)、3.71〜3.65(m,1H)、3.57〜3.53(m,1H)、3.38〜3.35(m,1H)。
実施例30
(S,R)−3−{3−フルオロ−4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン:
ステップ1.5(R)−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−{3−フルオロ−4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−オキサゾリジン−2−オン。標題化合物は、6(S)−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを6(S)−(5−ブロモ−ピリミジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンの代わりに使用した以外は、実施例29の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 586.5(M+H+)。
ステップ2.(S,R)−3−{3−フルオロ−4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン。標題化合物は、5(R)−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−{3−フルオロ−4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−オキサゾリジン−2−オンを使用した以外は、実施例28の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 472.3(M+H+);1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.38(s,1H)、8.06(s,1H)、7.94〜7.91(m,1H)、7.63(dt,J=13.6,2.4Hz,1H)、7.57(d,J=8.8Hz,1H)、7.46〜7.43(m,1H)、6.97(d,J=9.2Hz,1H)、5.76(s,1H)、5.24(t,J=5.6Hz,1H)、4.74〜4.67(m,2H)、4.48〜4.38(m,2H)、4.13〜4.09(m,1H)、3.86(dd,J=8.8,6.0Hz,1H)、3.70〜3.64(m,1H)、3.56〜3.52(m,1H)、3.14(d,J=5.2Hz,1H)。
実施例31
(S,S)−N−{3−[2−フルオロ−4’−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ビフェニル−4−イル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド:
ステップ1.6(S)−(4−ブロモ−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−オール(0.5g、2.7mmol)および臭化4−ブロモベンジル(0.81g、3.24mmol)の溶液をDMF(50ml)に溶かし、NaH(0.13g、3.24mmol)で処理した。混合物を4時間室温で撹拌し、水(100ml)で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、水(2×)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。生じたガムをヘキサンで洗浄して、未反応の臭化ベンジルを除去した。混合物を調製用TLCによって精製した。ESI MS m/z 356(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.56〜7.42(m,2H)、7.40(s,1H)、7.24〜7.18(m,2H)、4.73〜4.50(m,4H)、4.39〜4.30(m,1H)、4.28〜4.03(m,2H)。
ステップ2.(S,S)−N−{3−[2−フルオロ−4’−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ビフェニル−4−イル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド。6(S)−(4−ブロモ−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン(92mg、0.26mmol)、N−{3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル}−アセトアミド(100mg、0.26mmol)およびK2CO3(72mg、0.52mmol)ならびにPd(PPh3)4(45mg、0.039mmol)を合わせ、DMF(5ml)および水(0.7ml)に懸濁させた。混合物を75℃まで4時間加熱し、その後、冷水(30ml)中に注いだ。混合物をEtOAcで抽出し、その後、Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。油状物を調製用TLCによって精製して、11mg(1%)の生成物タン色固形物として得られた。ESI MS m/z 526(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.28〜8.22(s,1H)、7.61〜7.25(m,7H)、4.80〜4.62(m,4H)、4.50〜4.40(m,1H)、4.30〜4.08(m,1H)、4.31〜4.08(m,2H)、3.80〜3.71(m,1H)、3.40〜3.25(m,4H)、1.80(s,3H)。
実施例32
(S,S)−N−[3−(3−フルオロ−4−{4−[2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アセトアミド:
ステップ1.(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−酢酸tert−ブチルエステル。DMF(10ml)中の2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−オール(0.5g、2.7mmol)およびブロモ−酢酸tert−ブチルエステル(0.48ml、3.2mmol)の溶液を、NaH(0.124g、3.2mmol)で処理し、室温で3時間撹拌した。飽和塩化アンモニウムを加えることによって反応を反応停止させ、混合物をEtOAcで洗浄した。有機層を水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮して、白色固形物が得られた。固形物を、シリカゲルを通して濾過して、生成物が白色固形物として得られた(1.86g、99%)。ESI MS m/z 300(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.01(s,1H)、4.62〜4.58(m,1H)、4.39〜4.36(m,1H)、4.25(s,2H)、4.20〜4.02(m,3H)、1.52(s,9H)。
ステップ2.(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−イルオキシ)−酢酸。CH2Cl2(5ml)中の2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−イルオキシ)−酢酸tert−ブチルエステル(1.2g、4.0mmol)をTFA(5ml)で処理し、1時間室温で撹拌した。混合物を濃縮し、蝋状の固形物(1.12g)をさらに精製せずに使用した。ESI MS m/z 244(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.10(s,1H)、4.62〜4.49(m,1H)、4.43〜4.32(m,1H)、4.25(s,2H)、4.20〜4.01(m,2H)。
ステップ3.N−[3−(3−フルオロ−4−{4−[2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アセトアミド。(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−酢酸(53mg、0.22mmol)、N−[3−(3−フルオロ−4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アセトアミド(73mg、0.228mmol)(Barbachyn他、US5547950によって記載されているように調製)およびTBTU(114mg、0.35mmol)の混合物をDMF(5ml)に溶かし、Et3N(0.122ml、0.88mmol)で処理し、室温で12時間撹拌した。混合物をEtOAcおよび水で希釈した。有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣を調製用TLCによって精製して、13mg(10%)の標題生成物がタン色固形物として得られた。ESI MS m/z 562(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.50(d,J=11.6Hz,1H)、7.44(s,1H)、7.21〜7.02(m,1H)、7.00〜6.85(m,1H)、5.99〜5.92(m,1H)、4.76〜4.67(m,2H)、4.44〜4.22(m,4H)、4.05〜4.01(m,1H)、3.79〜3.44(m,4H)、3.49(s,2H)、3.10〜2.62(m,4H)、2.02(s,3H)、1.24(s,3H)。
実施例33
N−(3−{3−フルオロ−4−[4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
ステップ1.N−[3−(4−{4−[3−(2−ブロモ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−3−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アセトアミド。N−[3−(3−フルオロ−4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル]−アセトアミド(335mg、0.99mmol)(Barbachyn他、US5547950によって記載されているように調製)および2−ブロモ−1−(2−メチル−オキシラニルメチル)−4−ニトロ−1H−イミダゾール(261mg、1mmol)の溶液を、IPA中で4時間加熱還流した。混合物を濃縮して、N−[3−(4−{4−[3−(2−ブロモ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−3−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アセトアミドおよびN−(3−{3−フルオロ−4−[4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミドの混合物が得られた(233mg、48%)。混合物をさらに精製せずに次のステップで使用した。ESI MS m/z 518、598(M+H+)。
ステップ2.N−(3−{3−フルオロ−4−[4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド。DMF(10ml)中のN−[3−(4−{4−[3−(2−ブロモ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−3−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アセトアミド(233mg、0.39mmol)を含有する上記混合物をNaH(39mg、0.97mmol)で処理し、60℃まで2時間加熱した。反応混合物を冷却し、飽和NH4Cl(水溶液)で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濃縮し、調製用TLCによって精製して、N−(3−{3−フルオロ−4−[4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミドが得られた(48mg、24%)。ESI MS m/z 518(M+H+);1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 7.82(s,1H)、7.4〜7.25(m,1H)、7.0〜6.85(m,1H)、6.85〜6.75(m,1H)、4.72〜4.65(m,1H)、4.30〜4.25(m,1H)、4.01〜3.72(m,6H)、3.62〜3.32(m,5H)、2.85〜2.58(m,5H)、1.93(s,3H)、1.58(s,3H)。
実施例34
(S,R)−3−[2−フルオロ−4’−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ビフェン−4−イル]−5−[1,2,3]トリアゾール−1−イルメチル−オキサゾリジン−2−オン:
ステップ1.5(R)−アジドメチル−3−(3−フルオロ−4−ヨード−フェニル)−オキサゾリジン−2−オン。この標題化合物は、WO2006/022794に記載の手順に従って調製した。
ステップ2.3−(3−フルオロ−4−ヨード−フェニル)−5(R)−[1,2,3]トリアゾール−1−イルメチル−オキサゾリジン−2−オン。1,4−ジオキサン(2mL)中の5(R)−アジドメチル−3−(3−フルオロ−4−ヨード−フェニル)−オキサゾリジン−2−オン(770mg、2.138mmol)の溶液に、ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2,5−ジエン(2.2mL、21.37mmol)を加え、反応混合物を100℃で27時間、密封チューブ内で加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、固形物をヘキサンで洗浄して、610mg(74%)の標題生成物が明るい茶色固形物として得られた。LCMS(ESI)m/z 389(M+H+)。
ステップ3.(S,R)−3−[2−フルオロ−4’−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ビフェン−4−イル]−5−[1,2,3]トリアゾール−1−イルメチル−オキサゾリジン−2−オン。3−(3−フルオロ−4−ヨード−フェニル)−5(R)−[1,2,3]トリアゾール−1−イルメチル−オキサゾリジン−2−オン(50mg、0.129mmol)、2−ニトロ−6(S)−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルオキシ]−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン(62mg、0.155mmol)、K2CO3(136mg、0.258mmol)およびPd(PPh3)4(15mg、0.013mmol)を合わせ、DMF(1ml)および水(0.1ml)に懸濁させた。混合物を60℃まで5時間加熱し、その後、飽和NH4Cl水溶液(1mL)を用いて室温で反応停止させた。混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、水(5mL×5)で洗浄した。有機相を乾燥させ(MgSO4)、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(2%のMeOH/CH2Cl2)により、54mg(78%)の標題生成物が黄色固形物として得られた。LCMS(ESI)m/z 536(M+H+)。
実施例35
(S,R)−3−{3−フルオロ−4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−5−[1,2,3]トリアゾール−1−イルメチル−オキサゾリジン−2−オン:
3−(3−フルオロ−4−ヨード−フェニル)−5(R)−[1,2,3]トリアゾール−1−イルメチル−オキサゾリジン−2−オン(90mg、0.232mmol)、2−ニトロ−6(S)−[5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ピリジン−2−イルメトキシ]−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン(108mg、0.278mmol)、K2CO3(244mg、0.464mmol)およびPd(PPh3)4(27mg、0.023mmol)を合わせ、DMF(2ml)および水(0.2ml)に懸濁させた。混合物を60℃まで1 1/2時間加熱し、その後、飽和NH4Cl水溶液(2mL)で、室温で反応停止させた。混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、水(5mL×5)で洗浄した。有機相を乾燥させ(MgSO4)、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(2%のMeOH/CH2Cl2)により、60mg(50%)の標題生成物が黄色固形物として得られた。LCMS(ESI)m/z 523(M+H+)。
実施例36
N−{3−[2−フルオロ−4’−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメトキシ)−ビフェニル−4−イル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド:
オーブン乾燥させた丸底フラスコに、N−{3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド(78mg、0.2mmol)、2−(4−ブロモ−フェノキシメチル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール(Sasaki,H.他:Journal of Medicinal Chemistry(2006)、49(26)、7854〜7860によって記載されているものと同様に調製;71mg、0.2mmol)、Ph(PPh3)4(23mg、0.02mmol)およびK2CO3(55mg、0.4mmol)を入れた。フラスコを窒素でフラッシュし、3mLの脱気したDMF/H2O(10/1、v/v)を加えた。生じた混合物を80℃で3時間撹拌した後、冷却し、50mLのEtOAc/50mLの水へと分配した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製して(CH2Cl2/MeOH、v/v、20:1から10:1)、標題化合物(70mg)がオフホワイト色固形物として得られた。ESI MS m/z 526(M+H)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 7.86(s,1H)、7.52〜7.59(m,1H)、7.45〜7.52(m,3H)、7.32〜7.38(m,1H)、6.96〜7.02(m,2H)、4.76〜4.84(m,1H)、4.51(d,J=6.8Hz,1H)、4.38(d,J=6.8Hz,1H)、4.27(d,J=6.8Hz,1H)、4.18(d,J=6.8Hz,1H)、3.89(s,1H)、3.83(dd,J=6.8,9.2Hz,1H)、3.55〜3.59(m,2H)、1.96(s,3H)、1.77(s,3H)。
実施例37
N−{3−[2−フルオロ−3’−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメトキシ)−ビフェニル−4−イル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド:
標題化合物は、2−(3−ブロモ−フェノキシメチル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾールを2−(4−ブロモ−フェノキシメチル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾールの代わりに使用した以外は、実施例36について記載したものと同じ手順を用いることによって調製した。標題化合物が淡色の固形物として得られた(62mg、約60%の収率)。ESI MS m/z 526(M+H);1H NMR(400MHz,アセトン−d6)δ 7.84(s,1H)、7.63〜7.70(m,1H)、7.56〜7.62(m,1H)、7.40〜7.52(m,2H)、7.25〜7.31(m,1H)、7.14〜7.19(m,1H)、6.98〜7.04(m,1H)、6.85(b,1H)、4.81〜4.90(m,1H)、4.56(d,J=6.8Hz,1H)、4.45(d,J=6.8Hz,1H)、4.35(d,J=6.8Hz,1H)、4.22(d,J=6.8Hz,1H)、4.20(t,J=9.2Hz,1H)、3.89(dd,J=6.8,9.2Hz,1H)、3.57〜3.68(m,2H)、1.99(s,3H)、1.83(s,3H)。
実施例38
N−{3−[2’−クロロ−2−フルオロ−4’−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメトキシ)−ビフェニル−4−イル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド:
標題化合物は、2−(4−ブロモ−3−クロロ−フェノキシメチル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾールを2−(4−ブロモ−フェノキシメチル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾールの代わりに使用した以外は、実施例36について記載したものと同じ手順を用いることによって調製した。標題化合物が淡色の固形物として得られた(64mg、約57%の収率)。ESI MS m/z 560(M+H)。
実施例39
N−{3−[3’−クロロ−2−フルオロ−4’−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメトキシ)−ビフェニル−4−イル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド:
標題化合物は、2−(4−ブロモ−2−クロロ−フェノキシメチル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾールを2−(4−ブロモ−フェノキシメチル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾールの代わりに使用した以外は、実施例36について記載したものと同じ手順を用いることによって調製した。標題化合物が淡色の固形物として得られた(64mg、約57%の収率)。ESI MS m/z 560(M+H)。
実施例40
N−{3−[3’−シアノ−2−フルオロ−4’−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメトキシ)−ビフェニル−4−イル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド:
標題化合物は、5−ブロモ−2−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメトキシ)−ベンゾニトリルを2−(4−ブロモ−フェノキシメチル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾールの代わりに使用した以外は、実施例36について記載したものと同じ手順を用いることによって調製した。標題化合物が淡色の固形物として得られた(35mg、約40%の収率)。ESI MS m/z 551(M+H)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.64〜7.70(M,1H)、7.56(s,1H)、7.23〜7.32(m,2H)、6.96〜7.04(m,2H)、6.75〜6.84(m,2H)、4.12〜4.22(m,1H)、3.95(q,J=8.0Hz,2H)、3.87(d,J=11.2Hz,1H)、3.65(d,J=11.2Hz,1H)、3.57(t,J=8.0Hz,1H)、3.15〜3.22(m,1H)、2.6〜3.0(m,2H,水のピークと重複)、1.25(s,3H)、1.14(s,3H)。
実施例41
N−(3−{2−フルオロ−4’−[(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−アミノ]−ビフェニル−4−イル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
ステップ1:(4−ヨード−フェニル)−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−アミン。2−ブロモ−1−(2−メチル−オキシラニルメチル)−4−ニトロ−1H−イミダゾール(Goto,F.他:WO2004035547によって記載されているように調製;0.54g、2mmol)、4−ヨードアニリン(1.31g、6mmol)および塩化コバルト(II)六水和物を15mLのアセトニトリルに懸濁させ、60℃で3時間撹拌した。生じた混合物を、セライトパッドを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。溶媒を除去した後、茶色固形物が沈殿した。沈殿物(約200mg)を乾燥させ、5mLのDMFに溶かした。溶液を−78℃まで冷却した後、NaH(約20mg、鉱物油中に60%)を素早く加えた。生じた混合物を室温まで温め、1時間撹拌した後、1mLの水で反応停止させ、50mLのEtOAc/50mLの水へと分配した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ。濃縮された残渣をアオラムクロマトグラフィーによって精製して(EtOAc/ヘキサン、v/v、1/1から4/1)、標題生成物(90mg)が黄色固形物として得られた。ESI MS m/z 401(M+H)。1H NMR(400MHz,MeCN−d3)δ 7.66(s,1H)、7.39(d,J=5.2Hz,2H)、6.52(d,J=5.2Hz,2H)、4.75〜4.91(m,1H)、4.20(d,J=10.4Hz,1H)、4.02(d,J=10.4Hz,1H)、3.37〜3.58(m,2H)、1.63(s,3H)。
ステップ2:N−(3−{2−フルオロ−4’−[(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−アミノ]−ビフェニル−4−イル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド。標題化合物は、(4−ヨード−フェニル)−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−アミンを2−(4−ブロモ−フェノキシメチル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾールの代わりに使用し、反応を50℃で1時間実施した以外は、実施例36について記載したものと同じ手順を用いることによって調製した。標題化合物が淡色の固形物として得られた(60mg、約80%の収率)。ESI MS m/z 525(M+H)。
実施例42
(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[3−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−プロペニル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド。
ステップ1:(Z)−6(S)−(3−ブロモ−アリルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンおよび(E)−6(S)−(3−ブロモ−アリルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。5mLのDMF中の2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−オール(380mg、2mmol)および1,3−ジブロモプロペン(トランス−シス混合物、0.3mL、3mL)の溶液を−78℃まで冷却した後、NaH(約120mg、鉱物油中に60%)を素早く加えた。生じた混合物を室温まで温め、3時間撹拌した後、1mLの水で反応停止させ、50mLのEtOAc/50mLの水へと分配した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。カラムクロマトグラフィー(ジクルロメタン/メタノール、v/v、20/11)により、標題生成物(E異性体、125mg)が黄色固形物として得られた。ESI MS m/z 306(M+H)。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.31(s,1H)、6.33(d,J=7.6Hz,1H)、6.19(q,J=7.6Hz,1H)、4.49〜4.56(m,1H)、3.96〜4.32(m,6H)。標題化合物のE/Z異性体の混合物(260mg)も得られた。標題化合物のZ異性体は、調製用TLC分離の後に得られる。
ステップ2:(Z)−N−(3−{3−フルオロ−4−[3−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−プロペニル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド。標題化合物は、6(S)−(3−ブロモ−アリルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを2−(4−ブロモ−フェノキシメチル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾールの代わりに使用した以外は、実施例36について記載したものと同じ手順を用いることによって調製した。標題化合物がオフホワイト色固形物として得られた(55mg、62%の収率)。ESI MS m/z 476(M+H)。)。1H NMR(400MHz,DMF−d4)8.29(t,J=5.6Hz,1H)、8.07(s,1H)、7.68(t,J=8.8Hz,1H)、7.58(dd,J=2.0,13.6Hz,1H)、7.35(dd,J=2.0,8.8Hz,1H)、6.75(d,J=16.4Hz,1H)、6.47(dt,J=16.4,6.0Hz,1H)、4.86(b,1H)、4.77(d,J=11.6Hz,1H)、4.63(d,J=12.4Hz,1H)、4.36〜4.50(m,5H)、4.25(t,J=8.8Hz,1H)、3.90(dd,J=6.4,9.2Hz,1H)、3.56〜3.64(m,2H)、1.92(s,3H)。
実施例43
(E)−N−(3−{3−フルオロ−4−[3−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−イルオキシ)−プロペニル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル)−アセトアミド:
標題化合物は、(E)−6−(3−ブロモ−アリルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを2−(4−ブロモ−フェノキシメチル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾールの代わりに使用した以外は、実施例36について記載したものと同じ手順を用いることによって調製した。標題化合物がオフホワイト色固形物として得られた(80mg、88%の収率)。ESI MS m/z 476(M+H);1H NMR(400MHz,MeCN−d3)7.71(s,1H)、7.59(d,J=12.8Hz,1H)、7.32〜7.42(m,2H)、6.87(b,1H)、6.72(d,J=11.6Hz,1H)、6.01(dt,J=11.6,4.8Hz,1H)、4.86(b,1H)、4.63〜4.69(m,1H)、4.39〜4.48(m,2H)、4.46(d,J=12.0Hz,1H)、4.20〜4.28(m,3H)、4.18(t,J=8.8Hz,1H)、3.87(dd,J=9.2,6.4Hz,1H)、3.64(t,J=5.6Hz,1H)、2.00(s,3H)。
実施例44
N−(3−{3−フルオロ−4−[1−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−イルオキシメチル)−ビニル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル)−アセトアミド:
ステップ1:6(S)−(2−ブロモ−アリルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。標題化合物は、2,3−ジブロモプロペンを代わりに使用した以外は、実施例42、ステップ1について記載したものと同じ手順を用いることによって調製した。標題化合物が黄色固形物として得られた(220mg、45%の収率)。ESI MS m/z 306(M+H)。1H NMR(400MHz,アセトン−d6)δ 7.78(s,1H)、6.03(s,1H)、5.65(s,1H)、4.69(d,J=12.0Hz,1H)、4.58(d,J=12.0Hz,1H)、4.34〜4.46(m,5H)。
ステップ2:N−(3−{3−フルオロ−4−[1−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ビニル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド。標題化合物は、6−(2−ブロモ−アリルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを2−(4−ブロモ−フェノキシメチル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾールの代わりに使用した以外は、実施例36について記載したものと同じ手順を用いることによって調製した。標題化合物が茶色固形物として得られた(252mg、74%の収率)。ESI MS m/z 476(M+H)。)。1H NMR(400MHz,MeCN−d3)7.64(s,1H)、7.56(dd,J=13.6,2.0Hz,1H)、7.46(t,J=8.8Hz,1H)、7.2(dd,J=8.8,2.4Hz,1H)、6.86(b,1H)、5.60(s,1H)、5.55(s,1H)、4.80〜4.88(m,1H)、4.54〜4.63(m,3H)、4.45(d,J=11.2Hz,1H)、4.16〜4.27(m,3H)、4.15(t,J=9.2Hz,1H)、3.84(dd,J=6.4,9.2Hz,1H)、3.56〜3.66(m,2H)、3.39(d,J=5.6Hz,1H)、1.99(s,3H)。
実施例45
N−(3−{3−フルオロ−4−[2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−アセチル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
N−(3−{3−フルオロ−4−[1−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ビニル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド(48mg)を1.5mLのメタノールに溶かし、続いて、NaIO4(54mg)およびOsO4(0.02mL、水中に2.5%)を加えた。溶液を室温で4時間撹拌し、その後、セライト(約500mg)を加えた。生じた混合物を30分間撹拌した後、濾過し、EtOAcで洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、調製用TLCで精製した(CH2Cl2/MeOH、v/v、10/1)。標題化合物が黄色固形物として得られた(8mg)。ESI MS m/z 478(M+H)。1H NMR(400MHz,MeCN−d3)8.06(t,J=8.4Hz,1H)、7.74(s,1H)、7.69(dd,J=14.0,2.0Hz,1H)、7.52(dd,J=8.8,2.4Hz,1H)、6.84(b,1H)、4.95〜5.00(m,2H)、4.83〜4.92(m,1H)、4.78(dt,J=12.0,2.8Hz,1H)、4.53(d,J=12.8Hz,1H)、4.41(dt,J=12.8,2.0Hz,1H)、4.30〜4.35(m,1H)、4.29(dd,J=12.8,3.2Hz,1H)、4.21(t,J=9.2Hz,1H)、3.89(dd,J=9.2,6.4Hz,1H)、3.58〜3.68(m,2H)、3.39(d,J=5.2Hz,1H)、1.98(s,3H)。
実施例46
N−(3−{3−フルオロ−4−[1−ヒドロキシ−1−ヒドロキシメチル−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−エチル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
標題化合物は、実施例45に記載のN−(3−{3−フルオロ−4−[2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−アセチル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミドの副生成物として調製された。標題化合物のジステロステリック混合物が白色固形物固形物として得られた(16mg)。ESI MS m/z 510(M+H)。
実施例47
(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[3−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−プロプ−1−イニル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
ステップ1:2−ニトロ−6(S)−プロプ−2−イニルオキシ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。標題化合物は、臭化3−(トリメチルシリル)プロパルギルを代わりに使用した以外は、実施例42、ステップ1について記載したものと同じ手順を用いることによって調製した。標題化合物がオレンジ色固形物として得られた(155mg、34%の収率)。ESI MS m/z 224(M+H)。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.42(s,1H)、4.62(dq,J=12.8,2.0Hz,1H)、4.30〜4.42(m,2H)、4.33(t,J=2.4Hz,2H)、4.23(d,J=4.0Hz,1H)、4.22(t,J=2.4Hz,1H)、2.55(t,J=2.4Hz,1H)。
ステップ2:(S,S)−N−(3−{3−フルオロ−4−[3−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−プロプ−1−イニル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド。オーブン乾燥させた丸底フラスコに、2−ニトロ−6(S)−プロプ−2−イニルオキシ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン(75mg、0.34mmol)、N−[3−(3−フルオロ−4−ヨード−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル]−アセトアミド(127mg、0.34mmol)、PhCl2(PPh3)2(23mg、0.02mmol)およびCuI(3.2mg、0.017mmol)を入れた。フラスコを窒素でフラッシュした後、脱気したDMF(4mL)およびEt3N(0.15mL、1.05mmol)を加えた。生じた混合物を80℃で1時間撹拌した後、冷却し、50mLのEtOAc/50mLの水へと分配した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。濃縮された残渣のカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH、v/v、20:1から10:1)により、標題化合物(60mg)が黄色固形物として得られた。ESI MS m/z 474(M+H)。1H NMR(400MHz,MeCN−d3)7.73(s,1H),7.65(dd,J=12.4,2.4Hz,1H)、7.59(t,J=8.4Hz,1H)、7.39(dd,J=8.8,2.4Hz,1H)、6.84(b,1H)、4.20〜4.99(m,1H)、4.76(dt,J=12.4,2.8Hz,1H)、4.67(s,2H)、4.53(d,J=12.8Hz,1H)、4.45〜4.51(m,1H)、4.26〜4.42(m,2H)、4.17(t,J=9.2Hz,1H)、3.85(dd,J=9.6,5.2Hz,1H)、3.56〜3.68(m,2H)、1.98(s,3H)。
実施例48
(S,S)−N−{3−[2,2’−ジフルオロ−5’−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ビフェニル−4−イル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド:
ステップ1.6(S)−(3−ブロモ−4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。標題化合物は、実施例2、ステップ1の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 374(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.96(s,1H)、7.39(d,J=15Hz,1H)、7.18(m,1H)、7.06(m,1H)、4.57(m,3H)、4.34(m,1H)、4.15(m,3H)。
ステップ2.(S,S)−N−{3−[2,2’−ジフルオロ−5’−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ビフェニル−4−イル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド。標題化合物は、6(S)−(3−ブロモ−4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを6(S)−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンの代わりに使用した以外は、実施例7、ステップ2の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 544(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.19(m,7H)、4.55(m,3H)、4.07(m,4H)、4.50(m,4H)、2.88(m,2H)、1.90(m,3H)。
実施例49
(S,S)−N−{3−[2−フルオロ−3’−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−ロキシメチル)−ビフェニル−4−イル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド。
標題化合物は、6(S)−(3−ブロモ−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを6(S)−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンの代わりに使用した以外は、実施例7、ステップ2の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 526(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.33(m,8H)、4.60(m,3H)、4.28(m,1H)、4.04(m,4H)、3.73(m,1H)、3.56(s,2H)、2.51(bs,2H)、1.94(d,J=15Hz,3H)。
実施例50
N−{3−[3−フルオロ−4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメトキシ)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド。
標題化合物は、N−[3−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル]−アセトアミドを4−ブロモフェノールの代わりに使用した以外は、実施例36、2−(4−ブロモ−フェノキシメチル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール(Sasaki,H.他:Journal of Medicinal Chemistry(2006)、49(26)、7854〜7860によって記載されているものと同様に調製)の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。生成物が固形物として単離。ESI MS m/z 450(M+H+)。
実施例51
N−(((5S)−3−(3−フルオロ−4−(2−((2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロイミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イル)メトキシ)ピリミジン−5−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド:
ステップ1:2−((5−ブロモピリミジン−2−イルオキシ)メチル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロイミダゾ[2,1−b]オキサゾール。(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロイミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イル)−メタノール(0.10g、0.50mmol)、5−ブロモ−2−クロロピリミジン(0.16g、0.82mmol)およびNaH(約30mg、鉱物油中に60%)を2mLのDMFに懸濁させ、室温で2時間撹拌した。生じた混合物を150mLのEtOAcで希釈し、100mLのNaHCO3および100mLの水で洗浄した。水層を100mLのEtOAcで再度抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。濃縮された残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して(DCM/MeOH、0〜3%)、標題化合物(152mg、83%)が白色固形物として得られた。APCI MS m/z 356.6、358.6(M+H)。1H NMR(400MHz,(CD3)2SO)δ 8.77(s,2H)、8.14(s,1H)、4.61(s,2H)、4.41(d,J=11.1Hz,1H)、4.20(d,J=11.1Hz,1H)、1.70(s,3H)。
ステップ2:N−(((5S)−3−(3−フルオロ−4−(2−((2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロイミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イル)メトキシ)ピリミジン−5−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)−アセトアミド。トルエン(2.5mL)、EtOH(1.5mL)、DMF(4mL)およびK2CO3(2M、1mL、2mmol)中の、(S)−N−((3−(3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド(0.14g、0.37mmol)および2−((5−ブロモピリミジン−2−イルオキシ)メチル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロイミダゾ[2,1−b]オキサゾール(0.105g、0.29mmol)の混合物に、窒素をパージした。PdCl2(dppf)(12mg、0.015mmol)を加え、混合物を窒素下で1時間還流し(100℃)、その後、EtOAc(150mL)と水(100mL)との間で分配した。水層を100mLのEtOAcで再度抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させ、勾配溶出を用いたカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH、0〜5%)により、標題化合物が茶色固形物として得られた(60mg、39%)。APCI MS m/z 528.3(M+H)。1H NMR(400MHz,(CD3)2SO)δ 8.81(d,J=1.3Hz,2H)、8.22(t,J=5.8Hz,1H)、8.16(s,1H)、7.68(t,J=8.8Hz,1H)、7.65(dd,J=13.4,2.2Hz,1H)、7.45(dd,J=8.6,2.2Hz,1H)、4.81〜4.73(m,1H)、4.71(d,J=11.9Hz,1H)、4.67(d,J=11.9Hz,1H)、4.45(d,J=11.0Hz,1H)、4.23(d,J=11.0Hz,1H)、4.18(t,J=9.1Hz,1H)、3.79(dd,J=9.2,6.4Hz,1H)、3.44(t,J=5.5Hz,2H)、1.84(s,3H)、1.73(s,3H)。
実施例52
N−(((S)−3−(3−フルオロ−4−(5−(((S)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]−オキサジン−6−イルオキシ)メチル)ピリジン−3−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド:
ステップ1:(6S)−6−[(5−ブロモピリジン−3−イル)メトキシ]−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。乾燥DMF(80mL)中の(S)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサ−ジン−6−オール(3.63g、19.6mmol)および塩酸3−ブロモ−5−(クロロメチル)ピリジン(4.78g、19.6mmol、1当量)の溶液を、NaH(1.88g、47mmol、2.4当量、鉱物油中に60%)を用いて0〜5℃で処理し、その後、室温で終夜(16時間)撹拌し、水(150mL)で反応停止させ、EtOAcで抽出した。MeOH/CH2Cl2(1:19)で溶出させる、粗生成物のシリカゲル上のクロマトグラフィーにより、標題生成物(2.10g、30%)が白色固形物として得られた。APCI MS m/z 355.7、357.7(M+H)。1H NMR(400MHz,(CD3)2SO)δ 8.64(d,J=2.3Hz,1H)、8.52(d,J=1.7Hz,1H)、8.03(s,1H)、7.97(br t,J=2.1Hz,1H)、4.73(d,J=12.6Hz,1H)、4.70〜4.65(m,2H)、4.48(d,J=12Hz,1H)、4.31〜4.20(m,3H)。
ステップ2:N−(((S)−3−(3−フルオロ−4−(5−(((S)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ−[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)メチル)ピリジン−3−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド。標題化合物は、(6S)−6−[(5−ブロモピリジン−3−イル)メトキシ]−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを2−((5−ブロモピリミジン−2−イルオキシ)メチル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロイミダゾ[2,1−b]オキサゾールの代わりに使用した以外は、実施例51、ステップ2の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。APCI MS m/z 527.4(M+H)。1H NMR(400MHz,(CD3)2SO)δ 8.69(t,J=1.8Hz,1H)、8.54(d,J=2.0Hz,1H)、8.22(t,J=5.8Hz,1H)、8.01(s,1H)、7.88(d,J=1.4Hz,1H)、7.66〜7.59(m,2H)、7.45(dd,J=8.6,2.2Hz,1H)、4.82〜4.73(m,3H)、4.69(dt,J=12.0,2.5Hz,1H)、4.49(d,J=11.6Hz,1H)、4.34〜4.28(m,2H)、4.25(dd,J=13.6,3.4Hz,1H)、4.18(t,J=9.0Hz,1H)、3.80(dd,J=9.2,6.4Hz,1H)、3.44(t,J=5.5Hz,2H)、1.84(s,3H)。
実施例53
N−(((S)−3−(3−フルオロ−4−(2−(((S)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]−オキサジン−6−イルオキシ)メチル)ピリジン−4−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド:
ステップ1:4−ブロモ−2−(クロロメチル)ピリジン。CH2Cl2(210mL)中の4−ブロモ−2−ピリジルメタノール(3.38g、0.016mol)の溶液に、SOCl2(21mL)を0℃でゆっくりと加えた。混合物を室温まで温め、20時間撹拌し、その後、飽和NaHCO3を加えた。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮して、粗4−ブロモ−2−(クロロメチル)ピリジン(2.93g、79%)が黄色油状物として得られた。APCI MS m/z 205.7、207.7(M+H)。1H NMR(400MHz,(CD3)2SO)δ 8.47(d,J=5.3Hz,1H)、7.68(d,J=1.7Hz,1H)、7.42(dd,J=5.3,1.75Hz,1H)、4.64(s,2H)。
ステップ2:(6S)−6−[(4−ブロモピリジン−2−イル)メトキシ]−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。乾燥DMF(60mL)中の(S)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサ−ジン−6−オール(2.87g、15.5mmol)および4−ブロモ−2−(クロロメチル)ピリジン(2.91g、14mmol)の溶液を、NaH(0.68gの鉱物油中の60%の分散液、16.9mmol,)を用いて0〜5℃で処理し、混合物を室温で3時間撹拌し、その後、水(150mL)で反応停止させ、EtOAc(6×150mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、蒸発させ、MeOH/EtOAc(1:19)で溶出させるシリカゲル上でのクロマトグラフィーを行って、標題化合物(2.701g、54%)が薄黄色固形物として得られた。APCI MS m/z 355.7、357.7(M+H)。1H NMR(400MHz,(CD3)2SO)δ 8.41(d,J=5.3Hz,1H)、8.01(s,1H)、7.59(dd,J=5.3,1.9Hz,1H)、7.55(d,J=1.5Hz,1H)、4.78〜4.68(m,3H)、4.50(d,J=12.0Hz,1H)、4.35〜4.22(m,3H)。
ステップ3:N−(((S)−3−(3−フルオロ−4−(2−(((S)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ−[2,1−b][1,3]−オキサジン−6−イルオキシ)メチル)ピリジン−4−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド。標題化合物は、(6S)−6−[(4−ブロモピリジン−2−イル)メトキシ]−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを2−((5−ブロモピリミジン−2−イルオキシ)メチル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロイミダゾ[2,1−b]オキサゾールの代わりに使用した以外は、実施例51、ステップ2の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。APCI MS m/z 527.4(M+H)。1H NMR(400MHz,(CD3)2SO)δ 8.60(br d,J=5.9Hz,1H)、8.27(t,J=5.8Hz,1H)、8.03(s,1H)、7.65(t,J=8.8Hz,1H)、7.63(dd,J=13.8,2.2Hz,1H)、7.53〜7.49(m,2H)、7.45(dd,J=8.6,2.2Hz,1H)、4.82(d,J=13.4Hz,1H)、4.78(d,J=13.4Hz,1H)、4.80〜4.74(m,1H)、4.71(dt,J=12.0,2.5Hz,1H)、4.50(d,J=11.8Hz,1H)、4.39〜4.30(m,2H)、4.24(dd,J=13.4,3.1Hz,1H)、4.17(t,J=9.1Hz,1H)、3.79(dd,J=9.2,6.5Hz,1H)、3.44(t,J=5.5Hz,2H)、1.84(s,3H)。
実施例54
N−(((S)−3−(3−フルオロ−4−(4−(((S)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]−オキサジン−6−イルオキシ)メチル)ピリジン−2−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド:
ステップ1:2−ブロモ−4−(ブロモメチル)ピリジン臭化水素酸塩。(2−ブロモ−4−ピリジル)メタノール(2.00g、10.6mmol)を乾燥CH2Cl2(10mL)に溶かし、その後、SOBr2(0.90mL、11.7mmol)を0℃で加えた。反応混合物を終夜撹拌した、その後、溶媒を蒸発させ、残渣をMeOH−Et2Oから結晶化させて、標題化合物(2.81g、79%)が白色固形物として得られた。APCI MS m/z 252.2(M+H)。1H−NMR(400MHz,(CD3)2SO)δ 8.39(d,J=5.0Hz,1H)、7.74(d,J=0.9Hz,1H)、7.51(dd,J=5.0,1.4Hz,1H)、4.66(s,2H)。
ステップ2:(S)−6−((2−ブロモピリジン−4−イル)メトキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。標題化合物は、2−ブロモ−4−(ブロモメチル)ピリジン臭化水素酸塩を4−ブロモ−2−(クロロメチル)ピリジンの代わりに使用した以外は、実施例53、ステップ2の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。APCI MS m/z 355.7、357.7(M+H)。1H−NMR(400MHz,(CD3)2SO)δ 8.34(dd,J=4.8,0.4Hz,1H)、8.02(s,1H)、7.51(d,J=0.4Hz,1H)、7.35(dt,J=5.1,0.6Hz,1H)、4.75(d,J=14.1Hz,1H)、4.72〜4.65(m,2H)、4.49(d,J=12.0Hz,1H)、4.31〜4.21(m,3H)。
ステップ3:N−(((S)−3−(3−フルオロ−4−(4−(((S)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ−[2,1−b][1,3]−オキサジン−6−イルオキシ)メチル)ピリジン−2−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド。標題化合物は、(S)−6−((2−ブロモピリジン−4−イル)メトキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを2−((5−ブロモピリミジン−2−イルオキシ)メチル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロイミダゾ[2,1−b]オキサゾールの代わりに使用した以外は、実施例51、ステップ2の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。APCI MS m/z 527.4(M+H)。1H NMR(400MHz,(CD3)2SO)δ 8.65(dd,J=5.0,0.5Hz,1H)、8.27(t,J=5.8Hz,1H)、8.04(s,1H)、8.00(t,J=8.9Hz,1H)、7.67(br s,1H)、7.60(dd,J=14.2,2.2Hz,1H)、7.45(dd,J=8.7,2.2Hz,1H)、7.29(dd,J=5.0,1.3Hz,1H)、4.81(d,J=13.9Hz,1H)、4.77(d,J=13.9Hz,1H)、4.79〜4.72(m,1H)、4.70(dt,J=12.0,2.5Hz,1H)、4.50(d,J=11.9Hz,1H)、4.35〜4.21(m,3H)、4.18(t,J=9.0Hz,1H)、3.80(dd,J=9.2,6.5Hz,1H)、3.44(t,J=5.5Hz,2H)、1.84(s,3H)。
実施例55
N−(((S)−3−(3−フルオロ−4−(6−(((S)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]−オキサジン−6−イルオキシ)メチル)ピリジン−2−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド:
ステップ1:6−ブロモ−2−(クロロメチル)ピリジン。N−ブチルリチウム(10mL、25.32mmol、ヘキサン中に2.5Mの溶液)を、20分間かけて、−78℃で、トルエン(250mL)中の2,5−ジブロモピリジン(5.0g、21.1mmol)の脱気した溶液に滴下し、その後、溶液を2時間−78℃で撹拌した。その後、DMF(2.1mL、27.43mmol)を滴下し、反応を−78℃で1時間静置した。その後、MeOH(20mL)およびNaBH4(1.60g、42.2mmol)を−78℃で加え、反応混合物をゆっくりと室温に達成させ、撹拌を16時間続けた。飽和NH4Cl水溶液(100mL)を−10℃で加え、撹拌を30分間続けた。2つの層を分離した。トルエン層を濃縮し、真空下で乾燥させて、6−ブロモ−2−ピリジニル)メタノール(3.74g、94%)が薄黄色油状物として得られた。CHCl3(250mL)中のこの油状物(3.74g、19.8mmol)の溶液を、SOCl2(25mL)を用いて0℃で処理し、その後、反応混合物を1時間還流し、氷水中に注ぎ、iPr2Oで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮乾固して、標題化合物が黄色油状物として得られた(3.42g、83%)。APCI MS m/z 205.9、207.9(M+H)。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.59(t,J=7.7Hz,1H)、7.47(d,J=7.4Hz,1H)、7.44(d,J=7.9Hz,1H)、4.63(s,2H)。
ステップ2:(6S)−6−[(6−ブロモピリジン−2−イル)メトキシ]−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。標題化合物は、6−ブロモ−2−(クロロメチル)ピリジンを4−ブロモ−2−(クロロメチル)ピリジンの代わりに使用した以外は、実施例53、ステップ2の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。APCI MS m/z 355.7、357.7(M+H)。1H−NMR(400MHz,(CD3)2SO)δ 8.02(s,1H)、7.76(t,J=7.8Hz,1H)、7.56(d,J=7.6Hz,1H)、7.40(d,J=7.5Hz,1H)、4.76〜4.67(m,3H)、4.49(d,J=12.0Hz,1H)、4.34〜4.22(m,3H)。
ステップ3:N−(((S)−3−(3−フルオロ−4−(6−(((S)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ−[2,1−b]−[1,3]−オキサジン−6−イルオキシ)メチル)ピリジン−2−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド。標題化合物は、(6S)−6−[(6−ブロモピリジン−2−イル)メトキシ]−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを2−((5−ブロモピリミジン−2−イルオキシ)メチル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロイミダゾ[2,1−b]オキサゾールの代わりに使用した以外は、実施例51、ステップ2の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。APCI MS m/z 527.4(M+H)。1H NMR(400MHz,(CD3)2SO)δ 8.27(t,J=5.8Hz,1H)、8.05(s,1H)、7.98(t,J=8.9Hz,1H)、7.89(t,J=7.8Hz,1H)、7.70(br d,J=6.8Hz,1H)、7.62(dd,J=14.1,2.2Hz,1H)、7.46(dd,J=8.8,2.2Hz,1H)、7.36(d,J=7.6Hz,1H)、4.83(d,J=13.6Hz,1H)、4.80(d,J=13.6Hz,1H)、4.80〜4.75(m,1H)、4.74(dt,J=12.0,2.5Hz,1H)、4.51(d,J=11.9Hz,1H)、4.40〜4.33(m,2H)、4.26(dd,J=13.9,3.6Hz,1H)、4.18(t,J=9.0Hz,1H)、3.80(dd,J=9.2,6.5Hz,1H)、3.44(t,J=5.5Hz,2H)、1.84(s,3H)。
実施例56
N−(((S)−3−(3−フルオロ−4−(6−(((S)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]−オキサジン−6−イルオキシ)メチル)ピリダジン−3−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド:
ステップ1:(6S)−6−[(6−クロロ−3−ピリダジニル)メトキシ]−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。水素化ナトリウム(60%w/w、0.30g、7.6mmol)を、DMF(20mL)中の(6S)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−オール(0.89g、4.8mmol)の溶液に0℃で加えた。生じた溶液を−42℃まで冷却し、DMF(5mL)中の3−(ブロモメチル)−6−クロロピリダジン(1.05g、5.1mmol)の溶液を加えた。混合物を−42℃で1時間撹拌し、その後、氷で反応停止させた。EtOAc(200mL)を加え、有機層を乾燥させ(MgSO4)、減圧下で濃縮した。残渣を、未反応の3−(ブロモメチル)−6−クロロピリダジンを除去するために最初にヘキサン/EtOAc(1:1)で溶出させ、その後、EtOAcで溶出させる、シリカゲル上でのクロマトグラフィーを行って、標題化合物(0.84g、56%)が白色固形物として得られた。APCI MS m/z 312.6(M+H)。1H NMR(400MHz,(CD3)2SO)δ 8.02(s,1H)、7.93(d,J=8.8Hz,1H)、7.74(d,J=8.8Hz,1H)、4.97(d,J=13.2Hz,1H)、4.94(d,J=13.2Hz,1H)、4.69(dt,J=12.0,2.6Hz,1H)、4.50(d,J=12.1Hz,1H)、4.30〜4.39(m,2H)、4.25(dd,J=13.5,3.3Hz,1H)。
ステップ2:N−(((S)−3−(3−フルオロ−4−(6−(((S)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ−[2,1−b][1,3]−オキサジン−6−イルオキシ)メチル)ピリダジン−3−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)−アセトアミド。標題化合物は、(6S)−6−[(6−クロロ−3−ピリダジニル)メトキシ]−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを2−((5−ブロモピリミジン−2−イルオキシ)メチル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロイミダゾ[2,1−b]オキサゾールの代わりに使用した以外は、実施例51、ステップ2の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。APCI MS m/z 528.3(M+H)。1H NMR(400MHz,(CD3)2SO)δ 8.23(t,J=5.8Hz,1H)、8.09〜8.02(m,2H)、8.03(s,1H)、7.75(d,J=8.8Hz,1H)、7.68(dd,J=14.0,2.2Hz,1H)、7.52(dd,J=8.7,2.2Hz,1H)、5.04(d,J=13.6Hz,1H)、5.00(d,J=13.6Hz,1H)、4.83〜4.75(m,1H)、4.74(dt,J=12.0,2.5Hz,1H)、4.52(d,J=11.9Hz,1H)、4.43〜4.34(m,2H)、4.28(dd,J=13.5,3.2Hz,1H)、4.20(t,J=9.0Hz,1H)、3.82(dd,J=9.2,6.4Hz,1H)、3.45(t,J=5.5Hz,2H)、1.84(s,3H)。
実施例57
N−(((S)−3−(3−フルオロ−4−(5−(((S)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]−オキサジン−6−イルオキシ)メチル)ピラジン−2−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド:
ステップ1:(6S)−6−[(5−クロロ−2−ピラジニル)メトキシ]−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。トリエチルアミン(4.17mL、3.0mmol)および塩化メシル(1.57mL、2.00mmol)を、無水THF(20mL)中の(5−クロロ−2−ピラジニル)メタノール(1.44g、10.0mmol)の溶液に0℃で加えた。混合物を0℃で0.5時間撹拌し、その後、EtOAc/水の間で分配した。有機画分を乾燥させ(MgSO4)、溶媒を減圧下で除去して、粗メシレートが得られた。メシレートをアセトン(40mL)に溶かし、ヨウ化ナトリウム(7.5g、50mmol)を加え、混合物を1時間還流した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をEtOAc/水の間で分配した。残渣にシリカゲル上でのクロマトグラフィーを行って(DCM)、2−クロロ−5−(ヨードメチル)ピラジンが得られた。水素化ナトリウム(60%w/w、0.36g、9.0mmol)を、DMF(10mL)中の(S)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサ−ジン−6−オール(0.93g、5.02mmol)および2−クロロ−5−(ヨードメチル)ピラジン(1.54g、6.05mmol)の溶液に−78℃で加えた。混合物を0℃で1時間撹拌し、その後、氷で反応停止させた。EtOAc(200mL)を加え、有機層を乾燥させ(MgSO4)、減圧下で濃縮した。残渣に、勾配(0〜5%)のMeOH/EtOAcで溶出させるシリカゲル上でのクロマトグラフィーを行って、標題化合物(1.015g、65%)が白色固形物として得られた。APCI MS m/z 312.6(M+H)。1H NMR(400MHz,(CD3)2SO)δ 8.76(d,J=1.4Hz,1H)、8.50(d,J=1.4Hz,1H)、8.02(s,1H)、4.85(d,J=13.7Hz,1H)、4.81(d,J=13.7Hz,1H)、4.70(td,J=12.1,2.6Hz,1H)、4.49(bd,J=12.0Hz,1H)、4.29〜4.38(m,2H)、4.25(dd,J=13.5,3.3Hz,1H)。
ステップ2:N−(((S)−3−(3−フルオロ−4−(5−(((S)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ−[2,1−b][1,3]−オキサジン−6−イルオキシ)メチル)ピラジン−2−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド。標題化合物は、(6S)−6−[(5−クロロ−2−ピラジニル)メトキシ]−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを2−((5−ブロモピリミジン−2−イルオキシ)メチル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロイミダゾ[2,1−b]オキサゾールの代わりに使用した以外は、実施例51、ステップ2の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。APCI MS m/z 528.3(M+H)。1H NMR(400MHz,(CD3)2SO)δ 8.98(dd,J=2.1,1.7Hz,1H)、8.76(d,J=1.4Hz,1H)、8.22(t,J=5.8Hz,1H)、8.04(s,1H)、8.02(t,J=8.8Hz,1H)、7.67(dd,J=14.0,2.2Hz,1H)、7.51(dd,J=8.8,2.2Hz,1H)、4.89(d,J=13.4Hz,1H)、4.86(d,J=13.4Hz,1H)、4.82〜4.75(m,1H)、4.74(dt,J=12.0,2.5Hz,1H)、4.52(d,J=12.0Hz,1H)、4.43〜4.32(m,2H)、4.27(dd,J=13.5,3.2Hz,1H)、4.19(t,J=9.0Hz,1H)、3.81(dd,J=9.2,6.5Hz,1H)、3.44(t,J=5.5Hz,2H)、1.84(s,3H)。
実施例58
N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(2−{4−[(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロイミダゾ[2,1−b][1,3]オキサゾール−2−イル)メチル]−1−ピペラジニル}−5−ピリミジニル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)アセトアミド:
ステップ1.tert−ブチル4−[5−(4−{(5S)−5−[(アセチルアミノ)メチル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}−2−フルオロフェニル)−2−ピリミジニル]−1−ピペラジンカルボキシレート。トルエン(5.0mL)およびエタノール(2.0mL)の混合物中の、tert−ブチル4−(5−ブロモ−2−ピリミジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(57mg、0.165mmol)(US2007/0149561 A1によって記載されているように調製)、N−{3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}アセトアミド(75mg、1.98mmol)(Chen,S.他:米国特許第US7129259号またはGravestock他、WO2004/078753によって記載されているように調製)、PdCl2(dppf)(7.0mg、0.08mmol)および2NのNa2CO3(1.0mL、2.00mmol)の混合物に、窒素をパージし、その後、窒素雰囲気下で5時間還流した。生成物をEtOAcで抽出し、抽出物を水で十分に洗浄し、その後、後処理を行い、シリカ上でのクロマトグラフィーを行った。EtOAcにより前画分が溶出され、一方で、MeOH/EtOAc(1:19)により標題生成物がクリーム色固形物として溶出された(69.4mg、81%)、APCI MS m/z 515.5(M+H+);1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.59(d,J=1.4Hz,2H)、8.22(t,J=5.8Hz,1H)、7.63〜7.57(m,2H)、7.40(dd,J=8.6,2.1Hz,1H)、4.80〜4.70(m,1H)、4.16(t,J=9.1Hz,1H)、3.79〜3.76(m,5H)、3.45〜3.40(m,6H)、1.84(s,3H)、1.43(s,9H)。
ステップ2.N−[((5S)−3−{3−フルオロ−4−[2−(1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル]フェニル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル)メチル]アセトアミド。CH2Cl2(10mL)およびTFA(10mL)中のtert−ブチル4−[5−(4−{(5S)−5−[(アセチルアミノ)メチル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}−2−フルオロフェニル)−2−ピリミジニル]−1−ピペラジンカルボキシレート(0.24g、0.47mmol)の溶液を室温で90分間撹拌し、その後、真空下で濃縮乾固した。残渣をEtOAcと1NのNaOHとの間で分配し、有機溶液の後処理を行って、標題化合物がタン色粉末として得られた(0.18g、94%)、APCI MS m/z 415.5(M+H+);1H NMR(400MHz,DMSO)8.55(d,J=1.4Hz,2H)、8.27(t,J=5.8Hz,1H)、7.63〜7.57(m,2H)、7.39(dd,J=8.6,2.1Hz,1H)、4.80〜4.71(m,1H)、4.16(t,J=9.1Hz,1H)、3.77(dd,J=9.1,6.5Hz,1H)、3.72〜3.69(m,4H)、3.43(t,J=5.5Hz,2H)、2.75〜2.72(m,4H)、1.83(s,3H)。
ステップ3.N−({(55)−3−[3−フルオロ−4−(2−{4−[(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロイミダゾ[2,1−b][1,3]オキサゾール−2−イル)メチル]−1−ピペラジニル}−5−ピリミジニル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)アセトアミド。イソプロパノール(4mL)中の2−ブロモ−1−(2−メチル−オキシラニルメチル)−4−ニトロ−1H−イミダゾール(42mg、0.16mmol)およびN−[((5S)−3−{3−フルオロ−4−[2−(1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル]フェニル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル)メチル]アセトアミド(69mg、0.17mmol)の溶液を16時間還流した。溶媒を真空下で除去し、残渣を高真空下で十分に乾燥させた。残渣を乾燥DMF(2mL)に溶かし、溶液を5℃まで冷却した。NaH(16mgの鉱物油中の60%の分散液、0.40mmol)を加え、混合物を室温まで温め、30分間撹拌した。水を加え、混合物をEtOAcで抽出し、抽出物の後処理を行い、シリカ上でのクロマトグラフィーを行った。EtOAcにより前画分が溶出され、一方で、MeOH/EtOAc(1:19)により、MeOHで粉砕した後に標題化合物がクリーム色粉末として得られた(31mg、32%)、APCI MS m/z 596.5(M+H+);1H NMR(400MHz,DMSO)8.5(d,J=1.4Hz,2H)、8.22(t,J=5.8Hz,1H)、8.12(s,1H)、7.61〜7.56(m,2H)、7.39(dd,J=8.6,2.1Hz,1H)、4.79〜4.72(m,1H)、4.28(d,J=10.7Hz,1H)、4.15(t,J=9.1Hz,1H)、4.10(t,J=10.7Hz,1H)、3.78(dd,J=9.3,6.5Hz,1H)、3.73〜3.58(m,4H)、3.43(t,J=5.4Hz,2H)、2.82(d,J=15.4Hz,1H)、2.77(d,J=15.4Hz,1H)、2.64〜2.59(m,4H)、1.84(s,3H)、1.58(s,3H)。
実施例59
(S,S)−N−(3−{2,3’−ジフルオロ−4’−{−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ビフェニル−4−イル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル}メチル)アセトアミド:
ステップ1.6(S)−(4−ブロモ−2−フルオロベンジルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。無水DMF(30mL)中の2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6(S)−オール(1.40g、7.58mmol)および4−ブロモ−1−(ブロモメチル)−2−フルオロベンゼン(2.66g、9.93mmol)の溶液に、N2下、0℃で、60%のNaH(427mg、10.70mmol)を加え、その後、素早く脱気し、N2下で再度密封した。混合物を室温までゆっくりと温め、室温で3時間撹拌した。反応混合物を冷却し(固体CO2/アセトン)、氷/NaHCO3水溶液(20mL)で反応停止させ、ブライン(150mL)に加え、CH2Cl2(4×80mL)で抽出した。合わせた抽出物を蒸発乾固し、残渣にシリカゲル上でのクロマトグラフィーを行った。0〜2%のEtOAc/CH2Cl2を用いた溶出により、最初に前流物が得られ、その後、3〜5%のEtOAc/CH2Cl2を用いた溶出により、標題化合物が淡黄色固形物として得られた(2.63g、93%);APCI MS m/z 372、374(臭素の同位体パターン,M+H+);1H NMR(400MHz,(CD3)2SO)δ 8.01(s,1H)、7.54(dd,J=9.7,1.8Hz,1H)、7.42(dd,J=8.2,1.8Hz,1H)、7.37(dd,J=8.1,7.7Hz,1H)、4.72〜4.62(m,3H)、4.47(br d,J=11.9Hz,1H)、4.30〜4.19(m,3H)。
ステップ2.(S,S)−N−(3−{2,3’−ジフルオロ−4’−{−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)ビフェニル−4−イル]−2−オキソオキサゾリジン−5−イル}メチル)アセトアミド:トルエン/EtOH(5/3、4mL)およびDMF(4mL)中の、6(S)−(4−ブロモ−2−フルオロベンジルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン(100mg、0.26mmol)、N−{3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド(112mg、0.29mmol)、および2MのK2CO3(1mL、2.00mmol)の脱気した溶液に、PdCl2(dppf)(12mg、0.05mmol)を加えた。混合物をN2下、100℃まで1時間加熱し、水で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出し、真空下で濃縮した。粗生成物をシリカ上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製(0〜5%のMeOH/CH2Cl2)して、標題生成物が得られた(75mg、52%)。APCI MS m/z 544.4(M+H+);1H NMR(400MHz,(CD3)2SO)δ 8.22(t,J=5.7,1H)、8.03(s,1H)、7.63〜7.58(m,2H)、7.51(t,J=7.8Hz,1H)、7.43〜7.38(m,3H)、4.80〜4.67(m,4H)、4.50(d,J=11.9Hz,1H)、4.33〜4.24(m,3H)、4.17(t,J=9.1Hz,1H)、3.79(dd,J=9.2,6.5Hz,1H)、3.43(t,J=5.4Hz,2H)、1.84(s,3H)。
実施例60
N−[((5S)−3−{3−フルオロ−4−[5−({[(6S)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル]オキシ}メチル)−2−チエニル]フェニル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル)メチル]アセトアミド:
ステップ1:(6S)−6−[(5−ブロモ−2−チエニル)メトキシ]−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン。NaH(60%w/w、0.60g、15mmol)を、DMF(40mL)中の(6S)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−オール(2.00g、10.8mmol)および2−ブロモ−5−(ブロモメチル)チオフェン(Mamane他、Synthesis、3;2003;455〜467の方法によって調製)(3.20g、12.5mmol)の溶液に、0℃で加えた。混合物を0℃で2時間撹拌し、その後、氷上に注ぎ、EtOAc(2×200mL)で抽出した。有機層を乾燥させ、蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc、勾配溶出)により、標題化合物(2.985g、77%)が白色固形物として得られた。APCI MS m/z 360、362(M+H)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.00(s,1H)、7.11(d,J=3.7Hz,1H)、6.95(d,J=3.7Hz,1H)、4.79(d,J=13.2Hz,1H)、4.76(d,J=13.2Hz,1H)、4.60(dt,J=12.0,1.6Hz,1H)、4.44(d,J=12.0Hz,1H)、4.19〜4.25(m,3H)。
ステップ2:N−[((5S)−3−(3−フルオロ−4−[5−({[(6S)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル]オキシ}メチル)−2−チエニル]フェニル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル)メチル]アセトアミド。EtOH(3mL)、トルエン(5mL)、DMF(8mL)およびK2CO3(2mL、2M、4mmol)中の、(6S)−6−[(5−ブロモ−2−チエニル)メトキシ]−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン(0.200g、0.555mmol)およびN−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)アセトアミド(0.252g、0.666mmol)の混合物に、窒素をパージした。PdCl2(dppf)(23mg、0.03mmol)を加え、混合物を窒素下で1時間還流し、その後、EtOAcと水との間で分配した。カラムクロマトグラフィー(9:1のDCM/MeOH)により固形物が得られ、その後、これをDCM/MeOH再度沈殿させて、標題化合物(0.142g、48%)が淡い灰色固形物として得られた。APCI MS m/z 532(M+H)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.21(t,J=5.7Hz,1H)、8.02(s,1H)、7.76(t,J=8.9Hz,1H)、7.59(dd,J=14.0,2.1Hz,1H)、7.36〜7.43(m,2H)、7.13(d,J=3.3,1H)、4.87(d,J=13.6Hz,1H)、4.84(d,J=13.6Hz,1H)、4.72〜4.80(m,1H)、4.64(bd,J=12.4Hz,1H)、4.47(d,J=11.9Hz,1H)、4.21〜4.30(m,3H)、4.15(t,J=9.1Hz,1H)、3.74〜3.81(m,1H)、3.43(t,J=5.4Hz,2H)、1.84(s,3H)。
実施例61
N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(6−{4−[(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロイミダゾ[2,1−b][1,3]オキサゾール−2−イル)メチル]−1−ピペラジニル}−3−ピリジニル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)アセトアミド:
ステップ1:tert−ブチル4−[5−(4−{(5S)−5−[(アセチルアミノ)メチル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}−2−フルオロフェニル)−2−ピリジニル]−1−ピペラジンカルボキシレート。DMF(4mL)、EtOH(1.5mL)、トルエン(2.5mL)およびK2CO3(1mL、2M、2mmol)中の、tert−ブチル4−(5−ブロモ−2−ピリジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.203g、0.593mmol)およびN−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)アセトアミド(0.270g、0.714mmol)の混合物に、窒素をパージした。PdCl2(dppf)(24mg、0.03mmol)を加え、混合物を90℃、窒素下で1時間加熱し、その後、EtOAcと水との間で分配した。カラムクロマトグラフィー(EtOAc)により、標題化合物(0.210g、69%)が白色固形物として得られた。APCI MS m/z 514(M+H)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.32(bs,1H)、8.27(t,J=5.9Hz,1H)、7.75(ddd,J=8.9,2.4,1.7Hz,1H)、7.53〜7.60(m,2H)、7.38(dd,J=8.6,2.2Hz,1H)、6.94(d,J=8.9Hz,1H)、4.72〜4.79(m,1H)、4.15(t,J=9.1Hz,1H)、3.77(dd,J=9.2,6.5Hz,1H)、3.52〜3.57(m,4H)、3.40〜3.46(m,6H)、1.84(s,3H)、1.43(s,9H)。
ステップ2:N−[((5S)−3−{3−フルオロ−4−[6−(1−ピペラジニル)−3−ピリジニル]フェニル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル)メチル]アセトアミド。DCM(10mL)およびトリフルオロ酢酸(10mL)中のtert−ブチル4−[5−(4−{(5S)−5−[(アセチルアミノ)メチル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}−2−フルオロフェニル)−2−ピリジニル]−1−ピペラジンカルボキシレート(0.191g、0.372mmol)の溶液を、室温で3時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣をEtOAcと1MのNaOH溶液との間で分配した。有機層を乾燥させ、蒸発させて、標題化合物(0.150g、98%)が無色の泡沫として得られた。APCI MS m/z 414(M+H)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.30(s,1H)、8.22(t,J=5.8Hz,1H)、7.72(bdt,J=9.0,2.1Hz,1H)、7.52〜7.60(m,2H)、7.38(dd,J=8.6,2.1Hz,1H)、6.89(d,J=9.0Hz,1H)、4.72〜4.80(m,1H)、4.16(t,J=9.0Hz,1H)、3.78(dd,J=9.1,6.7Hz,1H)、3.41〜3.51(m,6H)、2.80〜2.85(m,4H)、1.84(s,3H)。
ステップ3:N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(6−{4−[(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロイミダゾ[2,1−b][1,3]オキサゾール−2−イル)メチル]−1−ピペラジニル}−3−ピリジニル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)アセトアミド。エトキシエタノール(10mL)中のN−[((5S)−3−{3−フルオロ−4−[6−(1−ピペラジニル)−3−ピリジニル]フェニル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル)メチル]アセトアミド(0.147g、0.355mmol)、2−ブロモ−1−[(2−メチル−2−オキシラニル)メチル]−4−ニトロ−1H−イミダゾール(0.092g、0.35mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(70μL、0.40mmol)の溶液を、2.5時間還流した。溶液をシリカゲルに蒸発させ、カラムクロマトグラフィー(0〜10%のMeOH/EtOAc、勾配溶出)により固形物が得られ、これを還流MeOHから再度沈殿させて、標題化合物(25mg、12%)がクリーム色固形物として得られた。APCI MS m/z 595(M+H)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.28(bs,1H)、8.21(t,J=5.8Hz,1H)、8.12(s,1H)、7.70(bdt,J=9.0,2.2Hz,1H)、7.51〜7.59(m,2H)、7.37(dd,J=8.6,2.2Hz,1H)、6.88(d,J=9.0Hz,1H)、4.71〜4.79(m,1H)、4.29(d,J=10.7Hz,1H)、4.15(t,J=9.0Hz,1H)、4.09(d,J=10.7Hz,1H)、3.77(dd,J=9.2,6.5Hz,1H)、3.31〜3.47(m,6H)、2.82(d,J=14.7Hz,1H)、2.78(d,J=14.7Hz,1H)、2.72〜2.79(m,4H)、1.84(s,3H)、1.58(s,3H)。
実施例62
3−{3−フルオロ−4−[5−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ピリジン−2−イル]−フェニル}−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン:
ステップ1.5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−{3−フルオロ−4−[5−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ピリジン−2−イル]−フェニル}−オキサゾリジン−2−オン:DMF/H2O(10/1.5.5mL)中の6−(6−ブロモ−ピリジン−3−イルメトキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン(150mg、0.40mmol)、5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−[3−フルオロ−4−(4,4、5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−オキサゾリジン−2−オン(198mg、0.44mmol)、Pd(Ph3P)4(58mg、0.05mmol)およびK2CO3(121mg、0.88mmol)の懸濁液を脱気した。混合物を80℃まで2.5時間加熱し、EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、真空下で濃縮して粗生成物が得られた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製して(EtOAc中に5%のMeOH)、標題生成物が得られた(170mg)。ESI MS m/z 600.5(M+H+)。
ステップ2.3−{3−フルオロ−4−[5−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ピリジン−2−イル]−フェニル}−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン:THF(8.0mL)中の5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−{3−フルオロ−4−[5−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ピリジン−2−イル]−フェニル}−オキサゾリジン−2−オン(170mg)の溶液に、TBAF(1.0mL、1.0mmol、THF中に1.0M)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題生成物(89mg)が黄色固形物として得られた。ESI MS m/z 486.4(M+H+);1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.63(d,J=1.6Hz,1H)、8.03(s,1H)、7.99(t,J=9.0Hz,1H)、7.81(dd,J=8.4,2.0Hz,1H)、7.75(d,J=8.0Hz,1H)、7.63(dd,J=14.8,2.8Hz,1H)、7.46(dd,J=8.8,1.6Hz,1H)、5.24(t,J=5.6Hz,1H)、4.74〜4.66(m,3H)、4.46(d,J=12.0Hz,1H)、4.30〜4.20(m,2H)、4.12(t,J=9.0Hz,1H)、3.86(dd,J=9.2,6.4Hz,1H)、3.79〜3.64(m,1H)、3.58〜3.52(m,1H)、3.16〜3.12(m,2H)。
実施例63
3−{3−フルオロ−4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリダジン−3−イル]−フェニル}−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン:
標題化合物は、6−(6−クロロ−ピリダジン−3−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを6−(6−ブロモ−ピリジン−3−イルメトキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンの代わりに使用した以外は、実施例62の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 473.4(M+H+)。1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.07(s,1H)、7.98(dd,J=9.2,1.6Hz,1H)、7.94(d,J=9.2Hz,1H)、7.67(dd,J=14.4,2.4Hz,1H)、7.53(dd,J=8.8,2.0Hz,1H)、7.39(d,J=9.2Hz,1H)、6.00(s,1H)、5.24(t,J=5.4Hz,1H)、4.83〜4.73(m,3H)、4.53(s,1H)、4.14(t,J=9.2Hz,1H)、3.88(dd,J=8.8,6.0Hz,1H)、3.72〜3.66(m,1H)、3.59〜3.53(m,1H)。
実施例64
3−{3−フルオロ−4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン:
標題化合物は、6−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルメトキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを6−(6−ブロモ−ピリジン−3−イルメトキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンの代わりに使用した以外は、実施例62の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 486.4(M+H+)。1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.68(s,1H)、8.04(s,1H)、7.96(dt,J=8.8,1.6Hz,1H)、7.65(dd,J=13.6,2.4Hz,1H)、7.60(d,J=8.8Hz,1H)、7.46(dd,J=8.4,2.8Hz,2H)、5.74(s,1H)、5.24(t,J=5.6Hz,1H)、4.77〜4.69(m,3H)、4.48(d,J=12.0Hz,1H)、4.35〜4.22(m,3H)、4.12(t,J=9.2Hz,1H)、3.86(dd,J=8.8,5.6Hz,1H)、3.70〜3.65(m,1H)、3.58〜3.52(m,1H)、3.16〜3.12(m,1H)。
実施例65
N−(3−{3,5−ジフルオロ−4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
DMF/H2O(10/1.5.5mL)中の6−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン(200mg、0.515mmol)、N−{3−[3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド(238mg、0.60mmol)(Biswajit他、WO2006038100 A1およびGravestock他、WO2004/078753 A1)、Pd(Ph3P)4(70mg)およびK2CO3(150mg)の懸濁液を脱気した。混合物を80℃まで2時間加熱し、EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、真空下で濃縮して粗生成物が得られた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製して(EtOAc中に5%のMeOH)、標題生成物が得られた(117mg、43%)。ESI MS m/z 531.5(M+H+)。1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.30(s,1H)、8.28(t,J=6.0Hz,1H)、8.07(s,1H)、7.93(s,1H)、7.85(d,J=8.8Hz,1H)、7.46(d,J=10.4Hz,1H)、7.00(d,J=8.8Hz,1H)、5.77(s,1H)、4.80〜4.68(m,3H)、4.48〜4.40(m,2H)、4.14(t,J=9.4Hz,1H)、3.75(dd,J=9.2,6.4Hz,1H)、3.41(t,J=5.4Hz,2H)、1.82(s,3H)。
実施例66
3−{3−フルオロ−4−[2−メチル−6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン:
標題化合物は、6−(5−ブロモ−6−メチル−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを6−(6−ブロモ−ピリジン−3−イルメトキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンの代わりに使用した以外は、実施例1の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 486.4(M+H+)。
実施例67
3−{3,5−ジフルオロ−4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン:
標題化合物は、5(R)−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−[3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−オキサゾリジン−2−オン(Biswajit他、WO2006038100 A1およびGravestock他、WO2004/078753 A1)を5(R)−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−オキサゾリジン−2−オンの代わりに使用した以外は、実施例30の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 490.3(M+H+)。
実施例68
5−ヒドロキシメチル−3−{4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−3−トリフルオロメトキシ−フェニル}−オキサゾリジン−2−オン:
標題化合物は、5(R)−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−3−トリフルオロメトキシ−フェニル]−オキサゾリジン−2−オン(Biswajit他、WO2006038100 A1およびGravestock他、WO2004/078753 A1)を5(R)−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−オキサゾリジン−2−オンの代わりに使用した以外は、実施例30の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 538.4(M+H+)。+)。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.20(d,J=2.4Hz,1H)、7.75(dd,J=8.8,2.4Hz,1H)、7.69(s,1H)、7.58(dd,J=8.0,2.0Hz,1H)、7.47(s,1H)、7.39(d,J=8.8Hz,1H)、6.84(dd,J=8.8,1.2Hz,1H)、5.81〜5.79(m,1H)、4.86〜4.78(m,2H)、4.55(dd,J=12.0,0.8Hz,1H)、4.42(d,J=2.8Hz,2H)、4.11〜4.03(m,2H)、3.82〜3.78(m,1H)。
実施例69
5−ヒドロキシメチル−3−[6’−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−[2,3’]ビピリジニル−5−イル]−オキサゾリジン−2−オン:
標題化合物は、5(R)−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−[6−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ピリジン−3−イル]−オキサゾリジン−2−オン(Biswajit他、WO2006038100 A1およびGravestock他、WO2004/078753 A1)を5(R)−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−オキサゾリジン−2−オンの代わりに使用した以外は、実施例30の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 455.3(M+H+)。1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.88(d,J=2.4Hz,1H)、8.81(d,J=2.4Hz,1H)、8.38(dd,J=8.8,2.8Hz,1H)、8.12(dd,J=8.8,2.8Hz,1H)、8.06(s,1H)、8.02(d,J=8.8Hz,1H)、6.97(d,J=8.0Hz,1H)、5.78(brs,1H)、5.25(t,J=5.8Hz,1H)、4.78〜4.68(m,1H)、4.47(dd,J=14.4,3.6Hz,2H)、4.40(d,J=13.6Hz,1H)、4.16(t,J=9.0Hz,1H)、3.90(dd,J=8.8,6.4Hz,1H)、3.71〜3.66(m,1H)、3.60〜3.54(m,1H)。
実施例70
3−{4−[4−ジメチルアミノ−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−3−フルオロ−フェニル}−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン:
標題化合物は、[5−ブロモ−2−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリミジン−4−イル]−ジメチル−アミンを6−(6−ブロモ−ピリジン−3−イルメトキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンの代わりに使用した以外は、実施例62の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 516.3(M+H+)。
実施例71
N−[3−(3−フルオロ−4−{5−[(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルアミノ)−メチル]−ピリジン−2−イル}−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アセトアミド:
ステップ1.(6−ブロモ−ピリジン−3−イルメチル)−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)−アミン:CH2Cl2およびMeOH中の2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルアミン(92mg、0.5mmol)の撹拌溶液に、6−ブロモ−ピリジン−3−カルボアルデヒド(93mg、0.5mmol)および酢酸(0.01mL)を加え、1時間室温で撹拌した。NaBH(OAc)3(1.0g)を反応混合物に加え、終夜室温で撹拌した。混合物を飽和NaHCO3によって反応停止させ、CH2Cl2で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して(CH2Cl2中に10%のMeOH)、標題生成物が得られた(76mg)。ESI MS m/z 354.3(M+H+)。
ステップ2.N−[3−(3−フルオロ−4−{5−[(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルアミノ)−メチル]−ピリジン−2−イル}−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アセトアミド:DMF/H2O(10/1.5.5mL)中の(6−ブロモ−ピリジン−3−イルメチル)−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)−アミン(65mg)、N−{3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド(70mg)(Gravestock他、WO2004/078753 A1)、Pd(Ph3P)4(30mg)およびK2CO3(60mg)の懸濁液を脱気した。混合物を80℃まで2.5時間加熱し、EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、真空下で濃縮して粗生成物が得られた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製して(EtOAc中に5%のMeOH)、標題生成物が得られた(30mg)。ESI MS m/z 526.3(M+H+);1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.62(d,J=2.0Hz,1H)、8.27(t,J=5.8Hz,1H)、7.99(t,J=8.8Hz,1H)、7.81(dd,J=7.6,2.0Hz,1H)、7.72(d,J=6.8Hz,1H)、7.59(dd,J=14.4,2.0Hz,1H)、7.43(dd,J=8.8,2.4Hz,1H)、4.77〜4.72(m,1H)、4.45〜4.40(m,1H)、4.18〜4.11(m,2H)、3.99(dd,J=15.2,3.2Hz,1H)、3.84(d,J=6.8Hz,1H)、3.77(dd,J=9.2,6.0Hz,1H)、3.41(t,J=5.4Hz,2H)、3.28〜3.24(m,1H)、2.92〜2.89(m,1H)、1.81(s,3H)。
実施例72
N−[3−(3−フルオロ−4−{6−[(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルアミノ)−メチル]−ピリジン−3−イル}−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アセトアミド:
ステップ1.(5−ブロモ−ピリジン−2−イルメチル)−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)−アミン:標題化合物は、5−ブロモ−ピリジン−2−カルボアルデヒドを(6−ブロモ−ピリジン−3−イルメチル)−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)−アミンの代わりに使用した以外は、実施例71の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 354.1(M+H+)。
ステップ2.N−[3−(3−フルオロ−4−{6−[(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルアミノ)−メチル]−ピリジン−3−イル}−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アセトアミド:標題化合物は、5−ブロモ−ピリジン−2−イルメチル)−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)−アミンを6−ブロモ−ピリジン−3−カルボアルデヒドの代わりに使用した以外は、実施例71の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 526.3(M+H+)。1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.66(brs,1H)、8.27(t,J=5.8Hz,1H)、7.94〜7.89(m,1H)、7.64〜7.60(m,1H)、7.49(d,J=8.0Hz,1H)、7.59(dd,J=8.8,2.4Hz,1H)、4.77〜4.73(m,1H)、4.44(d,J=2.8Hz,1H)、4.19〜4.11(m,2H)、4.04(dd,J=12.0,4.0Hz,1H)、3.93(d,J=6.8Hz,1H)、3.77(dd,J=9.2,6.4Hz,1H)、3.41(t,J=5.6Hz,2H)、2.92〜2.89(m,1H)、1.81(s,3H)。
実施例73
5−ヒドロキシメチル−3−{4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシメチル)−ピリジン−3−イル]−3−トリフルオロメトキシ−フェニル}−オキサゾリジン−2−オン:
標題化合物は、6−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルメトキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンを6−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルオキシ)−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジンの代わりに使用した以外は、実施例68の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 552.3(M+H+)。1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.60(d,J=2.0Hz,1H)、8.04(s,1H)、7.94(brs,1H)、7.89(dd,J=8.4,2.4Hz,1H)、7.61(d,J=8.4Hz,1H)、7.53(dd,J=8.8,2.4Hz,1H)、7.46(d,J=8.0Hz,1H)、5.74(s,2H)、5.24(t,J=5.6Hz,1H)、4.79〜4.70(m,2H)、4.50(d,J=12.0Hz,1H)、4.36〜4.33(m,1H)、4.27〜4.22(dd,J=14.0,3.6Hz,1H)、4.14(t,J=8.8Hz,1H)、3.88(dd,J=9.6,6.4Hz,1H)、3.71〜3.67 9m,1H)、3.59〜3.54(m,1H)。
実施例74
3−[2−フルオロ−4’−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イル)−ビフェニル−4−イル]−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン:
ステップ1:2−(4−ブロモ−フェニル)−2−メチル−オキシランは、図5に示したスキームに従って合成した。4’−ブロモアセトフェノン(0.60g、3mmol)およびジヨードメタン(1.6g、6mmol)を12mLの乾燥THFに溶かした。メチルリチウム(5.6mL、エーテル中に1.6M)を、10分間、0℃でシリンジから加えた。生じた透明な黄色溶液を0℃で30分間撹拌し、その後、室温まで温めた。室温で1時間撹拌した後、反応混合物を氷で反応停止させた。生じた混合物をEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。溶媒を除去した後、ほぼ純粋な生成物(0.62g)が黄色固形物として得られ、これを、さらに精製せずに次のステップで直接使用した。ESI MS m/z 213、215(M+H)。
ステップ2:2−(4−ブロモ−フェニル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾールは、図6に示したスキームに従って合成した。2−(4−ブロモ−フェニル)−2−メチル−オキシラン(213mg、1mmol)、2−ブロモ−5−ニトロイミダゾール(191mg、1mmol)およびトリエチルアミン(0.4mL)を密封チューブ内、80℃で6時間撹拌した。カラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン、v/v、1/1から3/1)により330mgの黄色固形物が得られた。固形物を、Cs2CO3(780mg、2.4mmol)を含む5mLのDMFに溶かした。生じた混合物を50℃で24時間撹拌し、その後、EtOAc/水(200mL、1/1、v/v)へと分配した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。カラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン、v/v、1/1から3/1)により、標題化合物(2つのステップで178mg、55%の収率)が黄色固形物として得られた。ESI MS m/z 324、326(M+H)。1H NMR(400MHz,アセトン−d6)δ 7.66(s,1H)、7.76(s,1H)、7.52(d,J=8.2Hz,2H)、7.41(d,J=8.2Hz,2H)、4.58(d,J=10.8Hz,1H)、4.47(d,J=10.8Hz,1H)、1.89(s,3H)。
ステップ3:3−[2−フルオロ−4’−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イル)−ビフェニル−4−イル]−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オンは、図7に示したスキームに従って合成した。乾燥した丸底フラスコに、5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−オキサゾリジン−2−オン(148mg、0.33mmol)、2−(4−ブロモ−フェニル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール(約97mg、0.3mmol、不純)、Ph(PPh3)4(60mg、0.06mmol)およびK2CO3(85mg、0.6mmol)を加えた。フラスコを窒素でフラッシュし、4mLの脱気したDMF/H2O(10/1、v/v)を加えた。生じた混合物を80℃で2時間撹拌した後、冷却し、60mLのEtOAc/60mLの水へと分配した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。カラムクロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH、v/v、20:1から10:1)により、不純な、TBSで保護された標題化合物(約22mg)が黄色固形物として得られた。この中間体を2mLのTHFに溶かし、0℃まで冷却した。TBAF(0.15mL、THF中に1M)をシリンジから滴下した。生じた混合物を温め、2時間、根温で撹拌した。その後、0.4mLの飽和NH4Cl水溶液で反応停止させた。すべての溶媒を真空下で除去した後、調製用TLC(CH2Cl2/MeOH、v/v、10:1)により、生成物(4mg)が黄色固形物として得られた。ESI MS m/z 455(M+H)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 7.61(s,1H)、7.48〜7.52(m,3H)、7.41〜7.46(m,2H)、7.34〜7.40(m,1H)、7.24〜7.27(m,1H)、4.66〜4.74(m,1H)、4.40(s,2H)、4.03(t,J=8.8Hz,1H)、3.96(dd,J=8.8,6.8Hz,1H)、3.83(dd,J=12.8,3.6Hz,1H)、3.65(dd,J=12.8,3.6Hz,1H)、1.96(s,3H)。
実施例75
N−{3−[2−フルオロ−4’−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イル)−ビフェニル−4−イル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド:
標題化合物は、2−(4−ブロモ−フェニル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾールを代わりに使用した以外は、実施例74について記載したものと同じ手順を用いることによって調製した。標題化合物は、図8に示すスキームに従って調製した。標題化合物が淡色の固形物として得られた(12mg)。ESI MS m/z 496(M+H)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 7.71(s,1H)、7.50〜7.58(m,3H)、7.44〜7.50(m,2H)、7.36〜7.44(m,1H)、7.22〜7.30(m,1H)、4.68〜4.80(m,1H)、4.40〜4.50(m,2H)、4.09(t,J=8.8Hz,1H)、3.78(dd,J=9.6,6.8Hz,1H)、3.44〜3.58(m,2H)、1.95(s,3H)、1.92(s,3H)。
実施例76
N−(3−{3−フルオロ−4−[6−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イル)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
ステップ1:5−ブロモ−2−イソプロペニル−ピリジンを、図9に示すスキームに従って調製した。密閉した丸底フラスコ内で、2−ヨード−5−ブロモピリジン(4.34g、15.3mmol)、イソプロペニルボロン酸ピナコールエステル(2.57g、15.3mmol)、PdCl2(dppf)(1.87g、2.3mmol)およびリン酸カリウム(8.2g、38mmol)を、25mLのDMEおよび8mLの水に溶かした。生じた溶液を80℃で3時間撹拌し、その後、室温まで冷却した。分離後、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。溶媒を除去した後、ほぼ純粋な生成物(約3.0g)が黄色固形物として得られ、これを、さらに精製せずに次のステップで直接使用した。ESI MS m/z 198、200(M+H)。
ステップ2:5−ブロモ−2−(2−メチル−オキシラニル)−ピリジンを、図10に示すスキームに従って調製した。20mLのCH2Cl2中の5−ブロモ−2−イソプロペニル−ピリジン(850mg、4.3mmol)の溶液に、mCPBA(1.43g、6.4mmol、77%の最大純度)を0℃で加えた。生じた混合物を室温までゆっくりと温め、室温で1時間の撹拌を保った後、飽和NaHCO3水溶液で反応停止させた。相を分離し、有機層を飽和NaHCO3水溶液、水およびブラインで洗浄した。カラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン、v/v、1/2)により、ほぼ純粋な標題化合物(2つのステップで280mg、34%の収率)がわずかに黄色の油状物として得られた。ESI MS m/z 214、216(M+H)。
ステップ3:2−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾールを、図11に示すスキームに従って調製した。標題化合物は、5−ブロモ−2−(2−メチル−オキシラニル)−ピリジンおよび2−クロロ−5−ニトロイミダゾールを出発物質として使用した以外は、実施例74、ステップ2について記載したものと同じ手順を用いることによって調製した。標題化合物がオフホワイト色固形物として得られた(2つのステップで323mg、26%の収率)。ESI MS m/z 325、327(M+H)。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.57(d,J=2.4Hz,1H)、7.84(dd,J=8.4,2.4Hz,1H)、7.51(d,J=8.4Hz,1H)、7.46(s,1H)、4.84(d,J=10.8Hz,1H)、4.24(d,J=10.8Hz,1H)、1.90(s,3H)。
ステップ4:N−(3−{3−フルオロ−4−[6−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イル)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミドを、図12に示すスキームに従って調製した。標題化合物は、2−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾールを代わりに使用した以外は、既に記載したものと同じ手順を使用することによって調製した。標題化合物が茶色固形物として得られた(103mg、59%の収率)。ESI MS m/z 497(M+H)。1H NMR(400MHz,アセトン−d6)δ 8.82(s,1H)、8.06〜8.14(m,1H)、7.91(s,1H)、7.81(d,J=8.4Hz,1H)、7.72(dd,J=14.0,2.0Hz,1H)、7.59〜7.69(m,1H)、7.50〜7.58(m,1H)、7.47(dd,J=8.4,2.0Hz,1H)、5.07(d,J=11.2Hz,1H)、4.81〜4.92(m,1H)、4.61(d,J=11.2Hz,1H)、4.27(t,J=9.2Hz,1H)、3.94(dd,J=9.2,6.4Hz,1H)、3.52〜3.69(m,2H)、1.92(s,3H)、1.16(s,3H)。
実施例77
N−[3−(3−フルオロ−4−{2−[4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−ピリミジン−5−イル}−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アセトアミド:
ステップ1:1−[4−(5−ブロモ−ピリミジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−3−(2−クロロ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールを、図13に示すスキームに従って調製した。丸底フラスコ中に、5−ブロモ−2−ピペラジン−1−イル−ピリミジン(1.07g、4.4mmol)、2−クロロ−1−(2−メチル−オキシラニルメチル)−4−ニトロ−1H−イミダゾール(0.87g、4.0mmol)および24mLのEtOHを加えた。生じた反応混合物を50℃で24時間撹拌した。室温まで冷却した後、固形物を濾過し、EtOAcで洗浄して、標題化合物が得られた。さらなる生成物のために、母液を粉砕した。さらに精製せずに、標題化合物(1.38g、75%の収率)がオフホワイト色固形物として得られた。ESI MS m/z 462(M+H)。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.29(s,2H)、8.06(s,1H)、4.01(s,2H)、3.79(b,4H)、3.35(s,1H)、2.57〜2.80(m,4H)、2.53(d,J=14.0Hz,1H)、2.37(d,J=14.0Hz,1H)、1.16(s,3H)。
ステップ2:2−[4−(5−ブロモ−ピリミジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾールを、図14に示すスキームに従って調製した。ステップ1からの生成物(1.38g、3.02mmol)を、Cs2CO3(1.96g、6.04mmol)を含む20mLのDMFに溶かした。生じた混合物を50℃で28時間撹拌し、その後、EtOAc/水(200mL、1/1、v/v)へと分配した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。カラムクロマトグラフィー(MeOH/ジクロロメタン、v/v、1/10)により、標題化合物(1.05g、93%の回収率)が淡色の固形物として得られた。ESI MS m/z 424、426(M+H)。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.25(s,2H)、7.55(s,1H)、4.35(d,J=9.6Hz,1H)、3.95(d,J=9.6Hz,1H)、3.54〜3.73(m,4H)、2.88(d,J=14.8Hz,1H)、2.53〜2.77(m,4H)、2.60(d,J=14.8Hz,1H)、1.63(s,3H)。
ステップ3:N−[3−(3−フルオロ−4−{2−[4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−ピリミジン−5−イル}−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アセトアミドを、図15に示すスキームに従って調製した。標題化合物は、2−[4−(5−ブロモ−ピリミジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾールを出発物質として使用した以外は、既に記載したものと同じ手順を使用して調製した。標題化合物が茶色固形物として得られた(680mg、66%の収率)。ESI MS m/z 596(M+H)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.40(s,2H)、7.83〜7.92(m,1H)、7.59(s,1H)、7.40〜7.52(m,1H)、7.25〜7.36(m,1H)、7.17〜7.25(m,1H)、4.68〜4.80(m,1H)、4.31(d,J=10.0Hz,1H)、3.42〜3.80(m,8H)、2.78〜2.95(m,2H)、2.45〜2.76(m,5H)、1.93(s,3H)、1.58(s,3H)。
実施例78
3−(3−フルオロ−4−{2−[4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−ピリミジン−5−イル}−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン:
標題化合物は、5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−オキサゾリジン−2−オンを鈴木カップリング反応物質として使用し、TBAF脱保護が必要であった(実施例2−1を参照)以外は、既に記載したものと同じ手順を使用して調製した(実施例77を参照)。標題化合物が黄色固形物として得られた(103mg、52%の収率)。ESI MS m/z 555(M+H)。1H NMR(DMSO−d6)δ 8.53(s,2H)、8.13(s,1H)、7.50〜7.66(m,2H)、7.30〜7.50(m,2H)、5.24(t,J=5.2Hz,1H)、4.66〜4.77(m,1H)、4.26(d,J=10.8Hz,1H)、4.00〜4.16(m,2H)、3.84(dd,J=8.0,6.8Hz,1H)、3.48〜3.74(m,5H)、2.77(s,2H)、2.59(s,4H)、1.55(s,3H)。
実施例79
3−{3−フルオロ−4−[6−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イル)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン:
標題化合物は、5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−オキサゾリジン−2−オン、および2−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾールを出発物質として使用し、TBAF脱保護が必要であった以外は、既に記載したものと同じ手順を使用して調製した(実施例2−1、ステップ3を参照)。標題化合物がわずかに黄色の固形物として得られた(60mg)。ESI MS m/z 456(M+H)。1H NMR(DMSO−d6)δ 8.79(s,1H)、8.14(s,1H)、8.05〜8.12(m,1H)、7.75(d,J=8.8Hz,1H)、7.63(dd,J=5.2,2.8Hz,1H)、7.48(dd,J=8.8,2.0Hz,1H)、5.24(t,J=5.6Hz,1H)、4.85(d,J=10.8Hz,1H)、4.69〜4.77(m,1H)、4.49(d,J=10.8Hz,1H)、4.12(t,J=8.8Hz,1H)、3.86(dd,J=8.8,5.6Hz,1H)、3.64〜3.72(m,1H)、3.50〜3.59(m,1H)、1.97(s,3H)。
実施例80
N−(3−{2−フルオロ−4’−[4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
標題化合物は、1−(4−ブロモ−フェニル)−ピペラジンをステップ1で出発物質として使用した以外は、既に記載したものと同じ手順を使用して調製した(実施例77を参照)。標題化合物がわずかに黄色の固形物として得られた(最終ステップで130mg、60%の収率)。ESI MS m/z 594(M+H)。1H NMR(DMSO−d6)δ 8.25(t,J=4.4Hz,1H)、8.12(s,1H)、7.44〜7.56(m,3H)、7.29〜7.39(m,3H)、6.94(d,J=8.4Hz,1H)、4.68〜4.77(m,1H)、4.25(d,J=10.8Hz,1H)、4.11(t,J=8.8Hz,1H)、4.06(d,J=10.8Hz,1H)、3.74(dd,J=8.8,6.8Hz,1H)、3.36〜3.43(m,2H)、2.94〜3.12(m,4H)、2.61〜2.70(m,4H)、1.81(s,3H)、1.55(s,3H)。
実施例81
N−[3−(3−フルオロ−4−{6−[4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−ピリジン−3−イル}−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アセトアミド:
標題化合物は、1−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−ピペラジンをステップ1で出発物質として使用した以外は、既に記載したものと同じ手順を使用して調製した(実施例77を参照)。標題化合物が茶色固形物として得られた(最終ステップで196mg、75%の収率)。ESI MS m/z 595(M+H)。1H NMR(DMSO−d6)δ 8.25(s,1H)、8.12(s,1H)、7.68(d,J=8.8Hz,1H)、7.44〜7.58(m,3H)、7.34(d,J=8.8Hz,1H)、6.86(d,J=8.8Hz,1H)、4.68〜4.77(m,1H)、4.26(d,J=10.8Hz,1H)、4.04〜4.17(m,3H)、3.74(dd,J=8.4,6.4Hz,1H)、3.36〜3.45(m,3H)、3.14(dd,J=5.6,1.6Hz,1H)、2.61(s,2H)、2.48(m,4H)、1.81(s,3H)、1.55(s,3H)。
実施例82
リン酸モノ−(3−{3−フルオロ−4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)エステル:
ステップ1:リン酸ジ−tert−ブチルエステル3−{3−フルオロ−4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチルエステルを、図16に示すスキームに従って調製した。丸底フラスコ中に、3−{3−フルオロ−4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン(53mg、0.1mmol)、ジイソプロピル−ホスホルアミド酸(phosphoramidous acid)ジ−tert−ブチルエステル(0.078mL、0.3mmol)、テトラゾール(0.68mL、約0.31mmol、MeCN中に約0.45M)、15mLの乾燥THFおよび2mLの乾燥ジクロロメタンを加えた。生じた反応混合物を室温で16時間撹拌した後、−78℃まで冷却した。mCPBA(34mg、0.15mmol)を加え、生じた溶液を−78℃で2時間撹拌した。その後、これを室温まで温め、100mLのEtOAcで希釈し、飽和NaHCO3水溶液(2×100mL)、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。調製用TLC(CH2Cl2/MeOH、v/v、10:1)により、標題化合物(46mg、70%の収率)が白色固形物として得られた。ESI MS m/z 664(M+H)。1H NMR(CDCl3)δ 8.29(s,1H)、7.79〜7.84(m,1H)、7.58(dd,J=12.8,2.0Hz,1H)、7.45(s,1H)、7.39(t,J=8.8Hz,1H)、7.33(dd,J=8.8,2.4Hz,1H)、6.86(d,J=8.8Hz,1H)、5.77〜5.82(m,1H)、4.84〜4.92(m,1H)、4.84(dd,J=12.4,2.8Hz,1H)、4.55(dd,J=12.4,1.6Hz,1H)、4.41(d,J=2.8Hz,2H)、4.04〜4.27(m,4H)、1.49(s,9H)、1.45(s,9H)。
ステップ2:リン酸モノ−(3−{3−フルオロ−4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)エステルを、図17に示すスキームに従って調製した。リン酸ジ−tert−ブチルエステル3−{3−フルオロ−4−[6−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチルエステル(13mg)を1mLのTFA/CH2Cl2(v/v、1/2)に溶かした。生じた溶液を室温で1時間撹拌した後、すべての溶媒を除去した。残渣を、3mLのCH2Cl2、3mLのEtOAcおよび3mLのMeOHで次々に洗浄した。残渣を真空下で乾燥させて、標題化合物が(8mg)が白色固形物として得られた。ESI MS m/z 552(M+H)。
実施例83
3−[3−フルオロ−4−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)−フェニル]−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン:
標題化合物は、図18に示したスキームに従って合成した。ステップ1.2−{4−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル]−2−フルオロ−フェニル}−アクリル酸エチルエステル:
5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−オキサゾリジン−2−オン(3.553g、7.879mmol)、2−ブロモ−アクリル酸エチルエステル(1g、6.06mmol)、Pd(PPh3)4(1g、0.909mmol)およびK2CO3(6.4g、12.12mmol)の混合物に、無水DMF/H2O(10:1、合計66mL)を加えた。真空下、−78℃で蒸発させることと、室温までN2下で温めることとを3回繰り返すことによって、混合物をN2雰囲気下で脱気した。脱気した混合物を2時間60℃で撹拌し、室温まで冷却し、水で反応停止させ、EtOAcで希釈し、ブラインおよび水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより、810mg(56%)の生成物が黄色油状物として得られた。ESI MS m/z 410(M+H+)。
ステップ2.3−(2−ブロモ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−2−{4−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル]−2−フルオロ−フェニル}−プロピオン酸エチルエステル:
1,4−ジオキサン(10mL)中の2−ブロモ−4−ニトロ−1H−イミダゾール(1.9g、9.9mmol)およびEt3N(483μl、3.465mmol)の溶液を、1時間室温で撹拌し(溶液は、不透明な溶液から透明な溶液となった)、その後、1,4−ジオキサン(10mL)中の2−{4−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル]−2−フルオロ−フェニル}−アクリル酸エチルエステル(810mg、1.98mmol)の溶液を加えた。混合物を終夜(19時間)80℃で撹拌し、室温まで冷却し、濃縮した。濃縮された物質をカラムに直接載せて(25%のEtOAc/ヘキサン→2%のMeOH/CH2Cl2)、996mg(84%)の生成物が黄色油状物として得られた。ESI MS m/z 602(M+H+)。
ステップ3.3−{4−[2−(2−ブロモ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−1−ヒドロキシメチル−エチル]−3−フルオロ−フェニル}−5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−オキサゾリジン−2−オン:
THF/H2O/MeOH(3:0.1、合計3.1mL、0.05M)中の3−(2−ブロモ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−2−{4−[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル]−2−フルオロ−フェニル}−プロピオン酸エチルエステル(100mg、0.166mmol)の溶液に、H2O(1mL)中のNaBH4(19mg、0.498mmol)を室温で加えた。反応混合物を40分間室温で撹拌し、EtOAcで希釈し、飽和NH4Cl水溶液で、0℃で反応停止させた。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出し、ブラインおよび水で洗浄した。有機層を合わせ、乾燥させ(MgSO4)、濃縮した。カラム(50%のEtOAc/ヘキサン)により、41mgの生成物が無色の油状物として得られた。ESI MS m/z 574(M+H+)。
ステップ4.5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−[3−フルオロ−4−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)−フェニル]−オキサゾリジン−2−オン:
DMF(7mL)中の3−{4−[2−(2−ブロモ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−1−ヒドロキシメチル−エチル]−3−フルオロ−フェニル}−5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−オキサゾリジン−2−オン(210mg、0.366mmol)の溶液に、Cs2CO3(358mg、1.099mmol)を加え、7時間50℃で撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、ブラインおよび水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮した。カラム(60%のEtOAc/ヘキサン)により、130mgの淡黄色固形物が得られた。ESI MS m/z 493(M+H+)。
ステップ5.3−[3−フルオロ−4−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)−フェニル]−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン:
THF(4mL)中の5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−[3−フルオロ−4−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)−フェニル]−オキサゾリジン−2−オン(130mg、0.264mmol)の溶液に、TBAF(270μl、0.269mmol)を0℃で加え、20分間同じ温度で撹拌した。反応混合物を飽和NH4Cl水溶液で反応停止させ、EtOAcで希釈し、ブラインおよび水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮した。カラム(5%のMeOH/CH2Cl2→MeOH)により、35mgの生成物が薄黄色固形物として得られた。1H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.11(s,1H)、7.35(m,2H)、5.22(t,J=5.6Hz,1H)、4.69(m,1H)、4.02(m,2H)、4.31(m,2H)、4.06(t,J=9.0Hz,1H)、3.83(m,2H)、3.65(m,1H)、3.53(m,1H)。ESI MS m/z 379(M+H+)。
実施例84
N−{3−[3−フルオロ−4−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド:
標題化合物は、図19に示したスキームに従って合成した。ステップ1.2−{4−[5−(アセチルアミノ−メチル)−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル]−2−フルオロ−フェニル}−アクリル酸エチルエステル:
N−{3−[3−ルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド(1.0g、2.646mmol)、2−ブロモ−アクリル酸エチルエステル(260μl、2.405mmol)、Pd(PPh3)4(556mg、0.481mmol)およびK2CO3(2.53g、4.81mmol)の混合物に、無水DMF/H2O(10:1、合計26.4mL)を加えた。真空下、−78℃で蒸発させることと、室温までN2下で温めることとを3回繰り返すことによって、混合物をN2雰囲気下で脱気した。脱気した混合物を4.5時間80℃で撹拌し、室温まで冷却し、水で反応停止させ、EtOAcで希釈し、ブラインおよび水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより、2.3mg(96%)の生成物が黄色油状物として得られた。ESI MS m/z 337(M+H+)。
ステップ2.2−{4−[5−(アセチルアミノ−メチル)−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル]−2−フルオロ−フェニル}−3−(2−ブロモ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−プロピオン酸エチルエステル:
1,4−ジオキサン(15mL)中の2−ブロモ−4−ニトロ−1H−イミダゾール(2.54g、13.2mmol)およびEt3N(645μl、4.62mmol)の溶液を、1時間室温で撹拌し(溶液は、不透明な溶液から透明な溶液となった)、その後、1,4−ジオキサン(11mL)中の2−{4−[5−(アセチルアミノ−メチル)−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル]−2−フルオロ−フェニル}−アクリル酸エチルエステル(2.6mmol)の溶液を加えた。混合物を3日間(71時間)80℃で撹拌し、室温まで冷却し、濃縮した。濃縮された物質を次のステップに直接施用した。ESI MS m/z 530(M+H+)、臭素パターン。
ステップ3.N−(3−{4−[2−(2−ブロモ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−1−ヒドロキシメチル−エチル]−3−フルオロ−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド:
EtOH(合計2mL、0.04M)中の2−{4−[5−(アセチルアミノ−メチル)−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル]−2−フルオロ−フェニル}−3−(2−ブロモ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−プロピオン酸エチルエステル(42mg、0.08mmol)の溶液に、NaBH4(15mg、0.398mmol)を0〜−5℃で加えた。反応混合物を2時間30分間、0〜−5℃で撹拌し、飽和NaHCO3水溶液で反応停止させ、EtOAcおよびH2Oで希釈し、濃縮した。粗物質を次のステップに直接供した。生成物はLCMSによって確認した。ESI MS m/z 501(M+H+)。
ステップ4.N−{3−[3−フルオロ−4−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン−6−イル)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド:
DMF(1mL)中の粗N−(3−{4−[2−(2−ブロモ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−1−ヒドロキシメチル−エチル]−3−フルオロ−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アセトアミド(9mg、0.018mmol)の溶液に、Cs2CO3(18mg、0.054mmol)を室温で加え、4時間50℃で撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、ブラインおよび水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮した。調製用TLC(5%のMeOH/CH2Cl2)により、690μgの淡黄色固形物が得られた。ESI MS m/z 420(M+H+)。
実施例85
2−アリル−2−(4−ブロモ−フェニル)−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール:
標題化合物は、図20に示したスキームに従って合成した。ステップ1.1−(4−ブロモ−フェニル)−2−(2−クロロ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−エタノン:
CH3CN(180mL)中の2,4’−ジブロモアセトフェノン(5g、18mmol)、2−クロロ−4−ニトロ−1H−イミダゾール(4g、27mmol、1.5当量)およびK2CO3(3.73g、27mmol、1.5当量)の溶液を、60℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、固体の沈殿物を濾過した。沈殿物を水で洗浄し、有機溶媒および水の濾過した混合物を分離した。有機層を濃縮し、アセトンで再結晶化させて、5.5g(15.99mmol、89%)の茶色固形物が得られた。ESI MS m/z 346(M+H+)、臭素二重線パターン。
ステップ2.2−(4−ブロモ−フェニル)−1−(2−クロロ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−ペント−4−エン−2−オール:
無水DMF(15mL)中のIn(669mg、5.814mmol、2.0当量)の溶液に、臭化アリル(0.984mL、11.628mmol、4.0当量)を加え、1時間50℃で撹拌して、緑色の溶液とした。この混合物に、無水DMF(14mL)中の1−(4−ブロモ−フェニル)−2−(2−クロロ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−エタノンの溶液をN2雰囲気下で加え、1時間50℃で撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、ブラインおよび水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮して、定量的収率の粗生成物が得られた。ESI MS m/z 388(M+H+)、臭素二重線パターン。
ステップ3.2−アリル−2−(4−ブロモ−フェニル)−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール:
DMF(48mL)中の粗2−(4−ブロモ−フェニル)−1−(2−クロロ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−ペント−4−エン−2−オールの溶液に、Cs2CO3(2.84g、8.7mmol)を加え、2時間50℃で撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水で反応停止させ、EtOACで希釈し、ブラインおよび水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮した。濃縮物をEuOAcで再結晶化させて、270mgの白色固形物が得られた。1H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.11(s,1H)、7.64(m,2H)、7.38(m,2H)、5.80(m,2H)、5.12(m,2H)、4.62(d,J=11.2Hz,1H)、4.01(d,J=11.2Hz,1H)、2.96(m,2H);ESI MS m/z 352(M+H+)。
実施例86
N−{3−[4’−(2−アリル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イル)−2−フルオロ−ビフェニル−4−イル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド:
標題化合物は、図21に示す反応スキームに従って合成した。2−アリル−2−(4−ブロモ−フェニル)−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール(80mg、0.229mmol)、N−{3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アセトアミド(104mg、0.274mmol)、Pd(PPh3)4(53mg、0.046mmol)およびK2CO3(240mg、0.458mmol)の混合物に、無水DMF/H2O(4mL/0.4mL、合計4.4mL)をN2下で加えた。反応混合物を2時間80℃で撹拌し、室温まで冷却し、水で反応停止させ、EtOAcで希釈し、ブラインおよび水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより、63mgの黄色固形物が得られた。1H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.26(t,J=5.8Hz,1H)、7.60(m,2H)、7.41(m,2H)、5.61(m,1H)、5.16(m,2H)、4.74(m,1H)、4.65(d,J=11.2Hz,1H)、4.48(d,J=11.2Hz,1H)、4.15(d,J=9.0Hz,1H)、3.76(m,1H)、3.41(d,J=1.3Hz,2H)、3.02(m,2H);ESI MS m/z 522(M+H+)
実施例87
3−[4−(2−アリル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イル)−フェニル]−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン:
標題化合物は、図22に示したスキームに従って合成した。ステップ1.酪酸3−{4−[1−(2−クロロ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イルメチル)−1−ヒドロキシ−ブト−3−エニル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチルエステル:
酪酸3−[4−(2−ブロモ−アセチル)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチルエステルを、文献の手順に基づいて調製した(Tetrahedron、1989、1323を参照)。CH3CN(30mL)中の酪酸3−[4−(2−ブロモ−アセチル)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチルエステル(1.2g、3.125mmol)、2−クロロ−4−ニトロ−1H−イミダゾール(694mg、4.688mmol、1.5当量)およびK2CO3(650mg、4.688mmol、1.5当量)の溶液を、60℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、飽和NH4Cl水溶液で反応停止させ、EtOAcで希釈し、ブラインおよび水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮した。粗物質を次のステップで直接使用して標題化合物を調製した。無水DMF(20mL)中のIn(719mg、6.25mmol、2.0当量)の溶液に、臭化アリル(1.06mL、12.5mmol、4.0当量)を加え、1時間50℃で撹拌して、緑色の溶液とした。この混合物に、DMF(10mL)中の粗酪酸3−{4−[2−(2−クロロ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−アセチル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチルエステルの溶液を加え、3 1/2時間、50℃で撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、ブラインおよび水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(50%のEtOAc/ヘキサン→EtOAc)により、693mg(2つのステップで45%)の黄色油状物が得られた。ESI MS m/z 493(M+H+)。
ステップ2.酪酸3−[4−(2−アリル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イル)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチルエステル:
DMF(24mL)中の酪酸3−{4−[1−(2−クロロ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イルメチル)−1−ヒドロキシ−ブト−3−エニル]−フェニル}−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチルエステル(693mg、1.409mmol)の溶液に、Cs2CO3(1.38g、4.226mmol)を加え、18時間50℃で撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水で反応停止させ、EtOACで希釈し、ブラインおよび水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮した。ESI MS m/z 457(M+H+)。
ステップ3.3−[4−(2−アリル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イル)−フェニル]−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン:
MeOH/CH2Cl2(3:1、合計2.7mL)中の酪酸3−[4−(2−アリル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イル)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチルエステル(32mg、0.07mmol)の溶液に、K2CO3(15mg、0.105mmol)を加え、1時間30分間、室温で撹拌し、10%のAcOH水溶液で反応停止させ、水およびEtOAcで希釈し、濃縮し、EtOAcで抽出した。濃縮物を調製用TLCに載せて、2.2mgの生成物が得られた。
実施例88
3−(3−フルオロ−4−{2−[4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−[1,4]ジアゼパン−1−イル]−ピリミジン−5−イル}−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン:
ステップ1:1−(5−ブロモ−ピリミジン−2−イル)−[1,4]ジアゼパン。CH3CN(5.0mL)中の5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン(1.0g、5.1mmol)、[1,4]ジアゼパン(1.0g、10.2mmol)の溶液を50℃で3時間撹拌した。固形物および溶液のフィルターをブラインで洗浄し、真空下で濃縮して、標題生成物(1.1g、85%)が茶色固形物として得られた。ESI MS m/z 258(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.22(s,2H)、3.77(m,4H)、2.97(q,J=10Hz,2H)、2.81(q,J=15Hz,2H)、2.02(s,1H)1.83(qt,J=15Hz,2H)。
ステップ2:1−(2−ブロモ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−3−[4−(5−ブロモ−ピリミジン−2−イル)−[1,4]ジアゼパン−1−イル]−2−メチル−プロパン−2−オール。EtOH(5mL)中の1−(5−ブロモ−ピリミジン−2−イル)−[1,4]ジアゼパン(0.5g、1.9mol)および2−ブロモ−1−(2−メチル−オキシラニルメチル)−4−ニトロ−1H−イミダゾールメタン(0.5g、1.9mmol)の溶液を、50℃で12時間撹拌した。溶媒を除去し、カラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(604mg、61%の収率)が茶色固形物として得られた。ESI MS m/z 394、519(M+H)。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.29(s,2H)、8.05(s,1H)3.92(q,J=36Hz,2H)、3.79(m,4H)、2.96(q,J=12Hz,2H)、2.81(q,J=15Hz,2H)、2.63(d,J=35Hz,2H)、2.45(d,J=35Hz,2H)1.85(qt,J=15Hz,2H)、1.63(bs,1H)、1.07(s,1H)。
ステップ3:2−[4−(5−ブロモ−ピリミジン−2−イル)−[1,4]ジアゼパン−1−イルメチル]−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール。DMF(4ml)中の1−(2−ブロモ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−3−[4−(5−ブロモ−ピリミジン−2−イル)−[1,4]ジアゼパン−1−イル]−2−メチル−プロパン−2−オール(600mg、1.15mmol)を、NaH(33mg、1.4mmol)を用いて0℃で処理し、60℃まで2時間加熱した。反応混合物を冷却し、飽和NH4Cl(水溶液)で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物が得られた(384mg、75%)。ESI MS m/z 439(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.24(s,2H)、7.4(s,1H)4.15(d,J=23Hz,1H)、3.81(m,5H)、3.06(d,J=38Hz,1H)、2.95(m,2H)、2.85(m,1H)、2.75(m,1H)、2.62(d,J=29Hz,1H)、1.63(m,2H)、1.54(s,3H)。
ステップ4:5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−(3−フルオロ−4−{2−[4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−[1,4]ジアゼパン−1−イル]−ピリミジン−5−イル}−フェニル)−オキサゾリジン−2−オン。DMF/H2O(10/1.5.5mL)中の2−ニトロ−6(S)−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジルオキシ]−6,7−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−b][1,3]オキサジン(160mg、0.40mmol)、N−[3−(3,5−ジフルオロ−4−ヨード−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5(S)−イルメチル]−アセトアミド(158mg、0.40mmol)(Das他、WO2006/038100 A1によって記載されているように調製)、Pd(Ph3P)4(58mg、0.05mmol)およびK2CO3(121mg、0.88mmol)の懸濁液を脱気した。混合物を80℃まで2.5時間加熱し、EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、真空下で濃縮して粗生成物が得られた。(172mg、79%)。ESI MS m/z 683(M+H+)。
ステップ5:3−(3−フルオロ−4−{2−[4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−[1,4]ジアゼパン−1−イル]−ピリミジン−5−イル}−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン。THF(8.0mL)中の5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−(3−フルオロ−4−{2−[4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−[1,4]ジアゼパン−1−イル]−ピリミジン−5−イル}−フェニル)−オキサゾリジン−2−オン(580mg、0.84mmol)の溶液に、TBAF(3.3mL、3.3mmol、THF中に1.0M)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた、フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題生成物(100mg、21%)が黄色固形物として得られた。ESI MS m/z 569(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.34(s,1H)、7.60(dd,J=30,3.0Hz,1H)、7.36(t,J=20Hz,1H)、7.29(d,J=3.0Hz,1H)、7.25(s,2H)、4.70(m,1H)、4.10(d,J=25.0Hz,1H)、3.95〜4.06(m,2H)、3.82〜3.88(m,2H)、3.76(d,J=23.0Hz,1H)、3.64(dd,J=33,10.0Hz,1H)、3.41〜3.58(m,2H)、3.31(bs,3H)、3.02(d,J=38.0,1H)、2.94(q,J=16.0Hz,1H)、2.82〜2.84(m,1H)、2.70〜2.78(m,1H)、2.60(d,J=38.0,1H)、1.64〜1.72(m,1H)、1.50〜1.58(m,1H)、1.48(s,3H)。
実施例89
3−(3−フルオロ−4−{6−[4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−[1,4]ジアゼパン−1−イル]−ピリジン−3−イル}−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン:
ステップ1:1−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−[1,4]ジアゼパン。CH3CN(5.0mL)中の5−ブロモ−2−フルオロ−ピリジン(2.0g、11.4mmol)、[1,4]ジアゼパン(2.2g、22.8mmol)の溶液を50℃で3時間撹拌した。固形物および簿駅のフィルターはブラインであり、真空下で濃縮して、標題生成物(1.47g、51%)が茶色固形物として得られた。ESI MS m/z 256(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.12(d,J=7.0Hz,1H)、7.45(dd,J=22.0,6Hz,1H)、6.38(d,J=22.0Hz,1H)、3.66(m,4H)、2.81(t,J=15.0Hz,2H)、1.86(m,2H)。
ステップ2:1−(2−ブロモ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−3−[4−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−[1,4]ジアゼパン−1−イル]−2−メチル−プロパン−2−オール。標題化合物は、1−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−[1,4]ジアゼパンを1−(5−ブロモ−ピリミジン−2−イル)−[1,4]ジアゼパンの代わりに使用して、実施例1、ステップ2の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 518(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.13(d,J=7.0Hz,1H)、8.01(s,1H)、7.48(dd,J=25.0,5.0Hz,1H)、6.41(d,J=22.0Hz,1H)、3.89(q,J=35.0Hz,2H)、3.68〜3.74(m,2H)、3.60(t,J=16.0Hz,2H)、2.95(m,2H)、2.78(m,2H)、2.61(d,J=35.0Hz,2H)、2.45(d,J=35.0Hz,2H)、2.20(s,1H)、1.89(m,2H)、1.03(s,3H)。
ステップ3:2−[4−(5−ブロモ−ピリミジン−2−イル)−[1,4]ジアゼパン−1−イルメチル]−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール。標題化合物は、1−(2−ブロモ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−3−[4−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−[1,4]ジアゼパン−1−イル]−2−メチル−プロパン−2−オールを1−(2−ブロモ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−3−[4−(5−ブロモ−ピリミジン−2−イル)−[1,4]ジアゼパン−1−イル]−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに使用して、実施例88、ステップ3の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 518(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.08(d,J=7.0Hz,1H)、7.99(s,1H)、7.41(dd,J=16.0,6.0Hz,1H)、6.41(d,J=23.0Hz,1H)、4.05(d,J=25.0Hz,1H)、3.3.74〜3.79(m,2H)、3.52〜3.57(m,1H)、3.33〜3.39(m,2H)、3.02(d,J=39.0Hz,1H)、2.90〜2.95(m,4H)、2.81〜2.87(m,2H)、2.72〜2.75(m,1H)、2.59(d,J=38.0Hz,1H)、1.57(m,1H)、1.50(s,3H)。
ステップ4:5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−(3−フルオロ−4−{2−[4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−[1,4]ジアゼパン−1−イル]−ピリミジン−5−イル}−フェニル)−オキサゾリジン−2−オン。標題化合物は、3−(3−フルオロ−4−{6−[4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−[1,4]ジアゼパン−1−イル]−ピリジン−3−イル}−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オンを2−[4−(5−ブロモ−ピリミジン−2−イル)−[1,4]ジアゼパン−1−イルメチル]−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]の代わりに使用して、実施例88、ステップ4の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 682(M+H+)。
ステップ5:3−(3−フルオロ−4−{2−[4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−[1,4]ジアゼパン−1−イル]−ピリミジン−5−イル}−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン。標題化合物は、実施例88、ステップ4の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した、5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−(3−フルオロ−4−{2−[4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−[1,4]ジアゼパン−1−イル]−ピリミジン−5−イル}−フェニル)−オキサゾリジン−2−オン。ESI MS m/z 569(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.21(s,1H)、7.60(dd,J=30,3.0Hz,1H)、7.47(m,1H)、7.41(d,J=18.0Hz,1H)、7.33(d,J=16.0Hz,2H)、7.15(s,1H)、4.70(m,1H)、6.35(d,J=21.0Hz,1H)、5.23(d,J=2.0Hz,2H)、4.7(bs,2H)、3.84〜3.97(m,6H)、3.58〜3.97(m,6H)、3.33(m,2H)、2.97〜3.01(m,2H)、2.81〜2.91(m,2H)、2.69(t,J=27.0,1H)、2.53(d,J=38.0,1H)、1.60(m,2H)、1.43〜1.48(m,4H)、1.18(m,4H)、0.76〜0.82(m,1H)。
実施例90
N−[3−(3−フルオロ−4−{6−[4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−[1,4]ジアゼパン−1−イル]−ピリジン−3−イル}−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アセトアミド:
標題化合物は、5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−3−(3−フルオロ−4−{2−[4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−[1,4]ジアゼパン−1−イル]−ピリミジン−5−イル}−フェニル)−オキサゾリジン−2−オンをN−{3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}アセトアミドの代わりにして、実施例88、ステップ5の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 609(M+H+);1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.29(s,1H)、7.56(m,2H)、7.47(m,2H)、7.22(m,2H)、6.42(d,J=23.0Hz,1H)、4.81(m,1H)、4.08(t,J=25.0Hz,1H)、4.02(d,J=24.0Hz,1H)、3.91〜3.96(m,1H)、3.81(m,1H)、3.62〜3.74(m,2H)、3.36〜3.45(m,2H)、3.06(d,J=38.0Hz,1H)、2.87〜2.98(m,2H)、2.73〜2.79(m,1H)、2.60(d,J=38.0,1H)、2.03(s,3H)、1.67(s,3H)、1.50(s,3H)、0.82〜0.89(m,2H)。
実施例91
3−{3−フルオロ−4−[4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン:
ステップ1.3−(4−{4−[3−(2−ブロモ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−3−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン。標題化合物は、3−(3−フルオロ−4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オンを1−(5−ブロモ−ピリミジン−2−イル)−[1,4]ジアゼパンの代わりに使用して、実施例88、ステップ2の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 558(M+H+)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.24(s,1H)、7.45(dd,J=37.0,6Hz,1H)、7.12(dd,J=22.0,6Hz,1H)、6.98(t,J=24.0Hz,1H)、4.73(m,1H)、4.24(d,J=36.0Hz,1H)、4.08(m,4H)、3.86(m,2H)、3.69(dd,J=31.0,9.0Hz,2H)、3.39(bs,2H)、3.34(s,2H)、3.01(bs,2H)、2.83(m,2H)、2.69(m,2H)、1.13(s,3H)。
ステップ2:3−{3−フルオロ−4−[4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン。標題化合物は、3−(4−{4−[3−(2−ブロモ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−3−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オンを1−(2−ブロモ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−3−[4−(5−ブロモ−ピリミジン−2−イル)−[1,4]ジアゼパン−1−イル]−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに使用して、実施例1、ステップ3の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 477(M+H+);1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 7.90(s,1H)、7.36(m,1H)、7.00(m,1H)、6.85(m,1H)、4.64(m,1H)、3.77〜3.94(m,3H)、3.63(m,2H)、2.87〜3.01(m,3H)、2.78〜2.86(m,4H)、2.83(m,2H)、2.69(m,2H)、1.6(s,1H)、1.18(s,3H)。
実施例92
N−[3−(3−フルオロ−4−{2−[4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−5−イル}−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アセトアミド:
ステップ1.1−(5−ブロモ−チアゾール−2−イル)−ピペラジン。BuOH(5.0mL)中の2,5−ジブロモ−チアゾール(1.0g、4.1mmol)、ピペラジン(0.71g、8.2mmol)の溶液を117℃で3時間撹拌した。溶媒を除去し、DCM中の30%のIPAで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、標題生成物(1.1g、85%)が茶色固形物として得られた。ESI MS m/z 247(M+H+)。
ステップ2:1−(2−ブロモ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−3−[4−(5−ブロモ−チアゾール−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−2−メチル−プロパン−2−オール。標題化合物は、1−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−[1,4]ジアゼパンを1−(5−ブロモ−チアゾール−2−イル)−ピペラジンの代わりに使用して、実施例88、ステップ2の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 510(M+H+)。
ステップ3:2−[4−(5−ブロモ−チアゾール−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール。標題化合物は、1−(2−ブロモ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−3−[4−(5−ブロモ−チアゾール−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−2−メチル−プロパン−2−オールを1−(2−ブロモ−4−ニトロ−イミダゾール−1−イル)−3−[4−(5−ブロモ−ピリミジン−2−イル)−[1,4]ジアゼパン−1−イル]−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに使用して、実施例88、ステップ3の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z 430(M+H+)。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.74(s,1H)、6.97(s,1H)、4.31(d,J=25Hz,2H)、4.02(d,J=25Hz,2H)、3.30(m,2H)、3.24(m,2H)、2.78(m,2H)、2.67(m,2H)、1.60(s,3H)。
ステップ4.N−[3−(3−フルオロ−4−{2−[4−(2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾール−2−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−5−イル}−フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アセトアミド。標題化合物は、2−[4−(5−ブロモ−チアゾール−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾールを2−[4−(5−ブロモ−ピリミジン−2−イル)−[1,4]ジアゼパン−1−イルメチル]−2−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−イミダゾ[2,1−b]オキサゾールの代わりにして、実施例88、ステップ5の調製について記載したものと同じ手順に従うことによって調製した。ESI MS m/z(M+H+)。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.66(s,1H)、7.46(dd,J=33.0,5.0Hz,1H)、7.36(t,J=21.0Hz,1H)、7.16(dd,J=21.0,5.0Hz,1H)、4.73(m,1H)、4.06(t,J=26Hz,1H)、3.99(d,J=26Hz,1H)、3.93(bs,2H)、3.76(m,1H)、3.54(m,2H)、3.34(t,J=11.0Hz,2H)、3.30(bs,2H)、2.90(d,J=38.0Hz,1H)、2.78(m,2H)、2.68(m,4H)、1.95(s,3H)、1.60(s,3H)。
実施例93
生物活性
本発明の化合物の代表的な例およびその参照標準(リネゾリドおよびPA−824)を、抗細菌活性について以下のようにアッセイした。黄色ブドウ球菌ATCC29213、およびリネゾリド耐性を示すその同質遺伝子株に対する最小阻止濃度(MIC)を、NCCLS指針(臨床研究所規格委員会)の通りにミクロブロス希釈方法によって決定した。結核菌H37Rv、およびPA−824耐性を示すその耐性株に対する最小阻止濃度(MIC)は、Gruppo(Gruppo V.、2006)によって報告されている方法によって決定した。結核菌H37Rvに対する化合物の嫌気性活性は、Lenaerts(Lenaerts、2005)によって報告されている方法によって、Wayne条件下で決定した。結果は、10micg/mLの濃度での%生存率として報告する。本発明の例示的な化合物および参照化合物の抗細菌活性を表1に示す。
本発明の化合物は、グラム陽性種、たとえば黄色ブドウ球菌ATCC29213に対して優れた活性を示す。たとえば、様々なリンカー「L」を有する多様な例の組、たとえば実施例8および実施例31は、特にリネゾリドに耐性のある株に対して、リネゾリドよりも強力であり、リネゾリドは64micg/mLのMICを示し、二重ハイブリッドはそれぞれ8および4micg/mLのMICを示す。すべての例は、結核菌H37Rvに対して優れた活性を示す。しかし、PA−824とは異なり、ハイブリッドの活性は、PA−824に耐性のある株によって影響を受けない。実施例8および実施例31は、結核菌H37RvのPA−824耐性株に対してそれぞれ0.5および1micg/mLのMICを示す一方で、PA−824はその活性を失う。耐性株に対して活性を示す本発明の化合物の独特の特徴は、オキサゾリジノンまたは二環式ニトロイミダゾールのどちらのクラスからも予測されない。また、実施例50は、好気的に成長させた結核菌H37Rvに対するin vitroのMICに関して、リネゾリドよりも2倍弱く、PA−824よりも8倍弱いが、実施例50(処置の最後に1.8%の細菌生存率)は、嫌気的に成長させた結核菌H37Rvに対して、リネゾリド(28.2%の生存率)またはPA−824(3.6%の生存率)のどちらよりも活性が高いことにも注意されたい。このことも、オキサゾリジノンまたは二環式ニトロイミダゾールの化合物クラスのどちらからも予測されていない。
本発明の化合物は、好気性および嫌気性細菌のどちらに対しても活性があり、したがって、広範囲の抗細菌剤として有用である。本発明の化合物は、驚くべきことに、いずれかの親クラス化合物と比較しても、ブドウ球菌属、たとえば黄色ブドウ球菌;腸球菌属、たとえばフェカリス菌;連鎖球菌属、たとえば肺炎球菌;マイコバクテリウム属、たとえば結核菌;ヘリコバクター属、たとえばピロリ菌;クロストリジウム属、たとえばシー・ディフィシルを含めた、いくつかのヒトおよび獣医学上の好気性および嫌気性のグラム陽性、グラム陰性病原体に対して有効である。本発明の二環式ニトロイミダゾールで置換されたオキサゾリジノンは、薬物耐性変異体またはMDRTBを含めた結核、下痢または偽膜性大腸炎(PMC)に関連するシー・ディフィシルに対して有効な薬剤として使用し得る。また、本発明の化合物は、細胞毒性がある抗癌剤、抗真菌剤、および抗原虫剤(たとえば、赤痢アメーバおよびネグラリア(Neglaria)spsに対する)としても想定される。
当業者には、本発明の範囲または精神から逸脱せずに、様々な改変および変形を本発明に行うことができることが明らかであろう。当業者には、本明細書中に開示した本発明の明細書および実施を検討することで、本発明の他の実施形態が明らかとなろう。明細書および実施例は例示のみとしてみなされ、本発明の真の範囲および精神は以下の特許請求の範囲によって示されることを意図する。
引用した参考文献
以下の米国特許文献および出版物は、本明細書中に参考として組み込まれている。
米国特許文献
米国特許第4,801,600号
米国特許第4,921,869号
米国特許第5,547,950号
米国特許第5,736,545号
米国特許第5,880,118号
米国特許第5,981,528号
米国特許第6,087,358号
米国特許第6,968,962号
米国特許第7,129,259号
米国特許公開第US2007/0155714号
他の特許文献
EPA0316594
EPA0352781
WO2004/078753
WO2005/042542 A1
WO2005/054234
WO2006/022794
WO2006/038100
WO2006/043121
出版物
Ashtekar,D.他、「結核菌に対するニトロイミダゾールCGI17341のIn VitroおよびIn Vivoの活性(In Vitro and In vivo Activities of the Nitroimidazole CGI 17341 against Mycobacterium tuberculosis)」、Antimicrobial Agents and Chemotherapy、37(2):183〜186、1993。
Brickner他、J.Med.Chem.1996、39、673〜679。
Gruppo,V.他:Antimicrob.Agents Chemother.2006、第50巻、1245。
Lenaerts A.他:Antimicrob.Agents Chemother.2005、第49巻、2294
Nagarajan,K.他、「抗結核活性を有するニトロイミダゾールXXI.2,3−ジヒドロ−6−ニトロイミダゾ[2.1−b]オキサゾール(Nitroimidazoles XXI.2,3−dihydro−6−nitroimidazo[2.1−b]oxazoles with antitubercular activity)」、Eur.J.Med.Chem.24:631〜633(1989)。
臨床研究所規格委員会、2000、好気的に成長する細菌の希釈抗細菌剤感受性試験の方法(Methods for dilution antimicrobial susceptibility tests for bacteria that grow aerobically)、第5版、M7〜A5.臨床研究所規格委員会、ペンシルベニア州Wayne
Ondi他、Eur.J.Org.Chem.2004、3714〜3718。
Sasaki,H.他:Journal of Medicinal Chemistry(2006)、49(26)、7854〜7860.Tetrahedron、1989、1323。