JP5613193B2 - ポーリング試験装置およびポーリング試験方法 - Google Patents
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Description
よって、IPアドレスが重複する複数のネットワークが1つのポーリング試験装置に接続される場合であっても、試験対象装置の属するネットワークを特定してIFを決定し、所望の試験対象装置のポーリング試験を実行することができる。
まず、IPアドレスが重複する複数のネットワークにポーリング試験装置1が接続される場合の従来技術における問題点を具体的に説明する。
図2は、異なる2ネットワークに同じ試験対象IPアドレスが含まれる場合、つまり、複数ネットワークで試験対象IPアドレスが重複する場合における、従来のポーリング試験の問題点を説明するための図である。
図2においては、ネットワーク310が中継装置210を介して、ポーリング試験装置1のIF111に接続され、ネットワーク320が中継装置220を介して、ポーリング試験装置1のIF112に接続されている。また、ネットワーク310、ネットワーク320において、共通するIPアドレス「192.168.10.11」を有する試験対象装置411,421が存在する。ルーティング情報3には、ネットワーク310側のPrefixとNexthopの組、ネットワーク320側のPrefixとNexthopの組の両方が予め登録されているものとする。なお、ネットワーク310側のNexthopのIPアドレスと、ネットワーク320側のNexthopのIPアドレスとは異なる。
したがって、ポーリング試験装置1は、試験対象装置411のポーリング試験を実行することができない結果となる。
図3は、異なる2ネットワーク宛のNexthopのIPアドレスが同じとなる場合、つまり、複数ネットワーク宛のNexthopのIPアドレスが重複する場合における、従来のポーリング試験の問題点を説明するための図である。
図3においては、ネットワーク310が中継装置210を介して、ポーリング試験装置1のIF111に接続され、ネットワーク320が中継装置220を介して、ポーリング試験装置1のIF112に接続されている。また、IF111の対向となるIF211のIPアドレスが「192.168.1.1/24」であり、IF112の対向となるIF221のIPアドレスが「192.168.1.1/24」であり、異なるネットワークへのNexthopのIPアドレスが重複している。ルーティング情報3には、ネットワーク310側のPrefixとNexthopの組、ネットワーク320側のPrefixとNexthopの組の両方が予め登録されているものとする。なお、ネットワーク310とネットワーク320とでは、別のIPアドレスを使用している。
したがって、ポーリング試験装置1は、試験対象装置411のポーリング試験を実行することができない結果となる。
まず、本実施形態に係るポーリング試験装置100が実行する処理の概要について説明する。
従来のポーリング試験の処理においては、ポーリング試験装置1に対し、試験対象IPアドレスのみを与えて、ポーリング試験を実行していた。これに対し、本実施形態に係るポーリング試験装置100では、試験対象IPアドレスに加え、ポーリング試験装置100と接続される複数のネットワークを含むシステムにおいて、各ネットワークが一意に特定されるネットワークサービスID(以下、「SVID」と略す)も併せて、ポーリング試験装置100に与える。
このようにすることにより、複数のネットワークが1ポーリング試験装置に接続される場合であっても、所望のネットワークの試験対象装置に対し、適切なIFから試験用パケットを送信し、ポーリング試験を実行することができる。
なお、本ポーリング試験装置100が実行する処理の詳細は、図6および図7において説明する。
図4は、本実施形態に係るポーリング試験装置100の構成例を示す機能ブロック図である。
ポーリング試験装置100は、ポーリングによりネットワーク内の各試験対象装置の稼動状態を監視(試験)する装置であり、入出力部10と、制御部20と、記憶部30とを備える。
図5に示すように、SVID別試験情報31は、SVID311、試験対象IPアドレス312、および、試験結果313のデータ項目から構成される。このSVID311および試験対象IPアドレス312のデータ項目には、試験対象装置情報解析部21により、試験対象装置情報(SVIDと試験対象IPアドレスの組)が格納され、SVID別試験情報31の1レコードが生成される。試験結果313のデータ項目には、ポーリング試験制御部22により、試験対象装置情報(SVIDと試験対象IPアドレスの組)に示される試験対象装置の試験結果(OK/NG等)が格納される。なお、「−」は、試験結果がまだ格納されていない状態を示す。
具体的には、ポーリング試験制御部22は、パケットの再送回数や、タイムアウト時間等を含む情報である試験オプション情報32を記憶部30から取得し、各パケット送受信処理部23(#1〜#n)に設定する。
ポーリング試験制御部22は、決定したIFに対応するパケット送受信処理部23に、試験対象装置情報を含む試験命令を出力する。
そして、ポーリング試験制御部22は、試験対象装置の試験を終了したパケット送受信処理部23から試験結果(OK/NG等)を受け取り、その試験結果をSVID別試験情報31に格納する。また、ポーリング試験制御部22は、例えば、SVID別試験情報31に格納された試験対象装置情報のすべての試験結果313の情報の取得を終えた場合に、試験結果が格納されたSVID別試験情報31を結果出力部12に出力する。
具体的には、パケット送受信処理部23は、ポーリング試験制御部22から、試験対象装置情報(SVIDと試験対象IPアドレスの組)を受け取り、試験対象装置に向けて試験用パケットを送信し、試験対象装置から応答パケットを受信する。なお、パケット送受信処理部23が行うパケットの送受信は、例えば、pingやSNMP等に基づいて行われる。
SVID−IF対応情報33およびIF付ルーティング情報34は、ポーリング試験実行前に、入出力部10を介して予め記憶部30に記憶しておく情報である。
このSVID−IF対応情報33は、図6および図7に例示するように、SVIDとIFとをデータ項目として備え、各ネットワークが一意に特定される番号であるSVIDに対応するIFのIF番号が格納される。
IF付ルーティング情報34は、図6および図7に例示するように、IFとPrefixとNexthopとをデータ項目として備える。ポーリング試験制御部22は、SVID−IF対応情報33に基づきIF(IF番号)を特定し検索範囲を限定した上で、試験対象装置情報の試験対象IPアドレスに基づき、NexthopのIPアドレスを決定することができる。
次に、本実施形態に係るポーリング試験装置100が、(1)複数ネットワークで試験対象IPアドレスが重複する場合、および、(2)複数ネットワーク宛のNexthopのIPアドレスが重複する場合、に行うポーリング試験処理について説明する。なお、(1)および(2)の両方の場合において、ポーリング試験装置100が行う処理は、同様であるので、(1)の複数ネットワークで試験対象IPアドレスが重複する場合について、より具体的に説明する。
図6は、複数ネットワークで試験対象IPアドレスが重複する場合における、本実施形態に係るポーリング試験装置100の処理の流れを説明するための図である。
図6においては、ネットワーク310が中継装置210を介して、ポーリング試験装置100のIF111に接続され、ネットワーク320が中継装置220を介して、ポーリング試験装置100のIF112に接続されている。また、ネットワーク310、ネットワーク320において、共通するIPアドレス「192.168.10.11」を有する試験対象装置411,421が存在する。
ここで、ネットワーク310には、ネットワークサービスID(SVID)として「1」が与えられ、ネットワーク320には、ネットワークサービスID(SVID)として「2」が与えられている。また、ポーリング試験装置100には、図6に示すような、SVID−IF対応情報33およびIF付ルーティング情報34が、ポーリング試験実行前に格納されている。
そして、ポーリング試験制御部22は、決定したIF(ここでは「IF111」)に対応するパケット送受信処理部23に、当該試験対象装置情報を含む試験命令を出力し、試験対象装置に対する、ポーリングによるパケットの送受信処理を開始させる(ステップS43)。
図7は、複数ネットワーク宛のNexthopのIPアドレスが重複する場合における、本実施形態に係るポーリング試験装置100の処理の流れを説明するための図である。
図7においては、ネットワーク310が中継装置210を介して、ポーリング試験装置100のIF111に接続され、ネットワーク320が中継装置220を介して、ポーリング試験装置100のIF112に接続されている。また、IF111の対向となるIF211のIPアドレスが「192.168.1.1/24」であり、IF112の対向となるIF221のIPアドレスが「192.168.1.1/24」であり、異なるネットワークへのNexthopのIPアドレスが重複している。
そして、ポーリング試験制御部22は、決定したIF(ここでは「IF111」)に対応するパケット送受信処理部23に、当該試験対象装置情報を含む試験命令を出力し、試験対象装置に対する、ポーリングによるパケットの送受信処理を開始させる(ステップS53)。
11 情報入力部
12 結果出力部
20 制御部
21 試験対象装置情報解析部
22 ポーリング試験制御部
23 パケット送受信処理部
30 記憶部
31 SVID別試験情報
32 試験オプション情報
33 SVID−IF対応情報
34 IF付ルーティング情報
100 ポーリング試験装置
111,112 IF
210,220 中継装置
310,320 ネットワーク
Claims (2)
- 複数のネットワークに接続され、前記ネットワークに属するネットワーク装置との間でパケットを送受信することにより前記ネットワーク装置の稼動状態の試験を行うポーリング試験装置であって、
前記ネットワークを一意に特定するためのネットワークサービスID(SVID)に対応付けて、前記SVIDを有する前記ネットワークに向けての前記パケットの送受信を実行するIF(interface)が格納されるSVID−IF対応情報が記憶されると共に、前記IFに対応付けて、IPアドレスの共通部分であるPrefixおよび前記パケットの転送先となるNexthopのIPアドレスが格納されるIF付ルーティング情報が記憶される記憶部と、
試験対象となる前記ネットワーク装置の属する前記ネットワークの前記SVIDと、前記試験対象となるネットワーク装置のIPアドレスを示す試験対象IPアドレスと、を含む試験対象装置情報を受け取り、
前記試験対象装置情報の前記SVIDを用いて、前記SVID−IF対応情報を参照し、前記パケットの送受信を実行する前記IFを決定し、
前記決定したIFおよび前記試験対象装置情報の前記試験対象IPアドレスを用いて、前記IF付ルーティング情報を参照し、前記決定したIFに対向する前記NexthopのIPアドレスを決定し、
前記決定したIFを用いることにより、前記決定したIPアドレスの前記Nexthopを介して、前記試験対象となるネットワーク装置との間で前記稼動状態の試験のためのパケットの送受信を実行するポーリング試験制御部と、
を備えることを特徴とするポーリング試験装置。 - 複数のネットワークに接続され、前記ネットワークに属するネットワーク装置との間でパケットを送受信することにより前記ネットワーク装置の稼動状態の試験を行うポーリング試験装置のポーリング試験方法であって、
前記ポーリング試験装置は、
前記ネットワークを一意に特定するためのネットワークサービスID(SVID)に対応付けて、前記SVIDを有する前記ネットワークに向けての前記パケットの送受信を実行するIF(interface)が格納されるSVID−IF対応情報が記憶されると共に、前記IFに対応付けて、IPアドレスの共通部分であるPrefixおよび前記パケットの転送先となるNexthopのIPアドレスが格納されるIF付ルーティング情報が記憶される記憶部を備えており、
試験対象となる前記ネットワーク装置の属する前記ネットワークの前記SVIDと、前記試験対象となるネットワーク装置のIPアドレスを示す試験対象IPアドレスと、を含む試験対象装置情報を受け取るステップと、
前記試験対象装置情報の前記SVIDを用いて、前記SVID−IF対応情報を参照し、前記パケットの送受信を実行する前記IFを決定するステップと、
前記決定したIFおよび前記試験対象装置情報の前記試験対象IPアドレスを用いて、前記IF付ルーティング情報を参照し、前記決定したIFに対向する前記NexthopのIPアドレスを決定するステップと、
前記決定したIFを用いることにより、前記決定したIPアドレスの前記Nexthopを介して、前記試験対象となるネットワーク装置との間で前記稼動状態の試験のためのパケットの送受信を実行するステップと、
を実行することを特徴とするポーリング試験方法。
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