JP5613179B2 - 生産管理装置、生産管理システム、生産管理プログラムおよび生産管理方法 - Google Patents

生産管理装置、生産管理システム、生産管理プログラムおよび生産管理方法 Download PDF

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Description

本発明は製品の生産を管理する生産管理装置、生産管理システム、生産管理プログラムおよび生産管理方法に関する。
従来、製造業の分野では、製品の生産管理を行う生産管理システムが利用されている。生産管理システムで用いられる生産管理の手法としてSCM(Supply Chain Management)がある。SCMは、企業間・部門間で製品生産における一連の過程(例えば、部品や材料の調達、生産、物流まで)を管理し、需要と供給とのバランスの均衡を図る。これにより、製品生産の効率化を支援する。
このために、生産管理システムにおいて、何処の場所(例えば、倉庫)に存在する何の部品を使用して製品を生産するか、あるいは、部品の使用に応じて何処の場所に何の部品等を新たに入庫するかを管理することが考えられる。この場合、物品(部品、材料および製品等)が存在する場所を適切に把握することが重要となる。
例えば、複数の拠点に存在する余剰在庫等の情報を収集し、その情報に基づいて生産計画を行う方法がある(例えば、特許文献1参照)。また、出荷品に付したIC(Integrated Circuit)タグを用いて出荷品の着荷を効率的に検知し、入庫先を管理する方法がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−345419号公報 特開2007−272499号公報
ところで、倉庫内外では物品の移動が頻繁に行われる。例えば、部品の製造を行うサプライヤから倉庫への部品の移動、倉庫間での物品の移動、および倉庫内での物品の棚間の移動等がリアルタイムに発生し得る。
しかし、従来の方法では所定の場所に入庫した物品を入庫後に管理対象とするので、このようにリアルタイムに発生する物品の場所の変更に追随した適切な出庫管理を行うことが困難であった。例えば、現時点において、ある場所に対象の部品が存在しなければ、その場所への対象の部品の到着が間近に予定されていたとしても、製品の生産工場への出庫処理を行うことができないという問題があった。
これは、物品の出庫の効率を悪化させる要因となっていた。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、物品の出庫管理を効率的に行うことができる生産管理装置、生産管理システム、生産管理プログラムおよび生産管理方法を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、生産管理装置が提供される。この生産管理装置は、物品移動管理部、出庫計画生成部および出庫指示部を有する。物品移動管理部は、出発地点から目的地点へ物品が移動中であるか否かおよび物品が目的地点へ到着したか否かを検知し、物品が移動中であるか否かを示す移動情報を物品に対応付けて設定した在庫情報を在庫情報記憶部に格納する。出庫計画生成部は、在庫情報記憶部に記憶された在庫情報と、物品を出庫先地点へ出材すべき旨を示す出材指令を記憶する出材指令記憶部に記憶された出材指令と、に基づいて、移動中の物品を目的地点から出庫先地点への出庫対象として選択し、その選択結果に基づいて物品の出庫計画を生成して、出庫計画を出庫計画記憶部に格納する。出庫指示部は、物品移動管理部により物品が目的地点へ到着したことが検知されると、出庫計画記憶部に記憶された出庫計画に基づいて、物品の目的地点から出庫先地点への出庫指示を出力する。在庫情報記憶部には、複数の移動中の物品に対応付けられた目的地点として、物品を使用した製品の製造を行う製造ラインに設けられたライン倉庫エリアと、物品を保管する倉庫に設けられた倉庫エリアと、倉庫に入庫する前に物品を一時的に保管する入庫予定エリアとを示す所在区分、および、目的地点を示す所在区分に応じた出庫優先度が設定される。出庫計画生成部は、在庫情報記憶部に設定された移動中の物品の目的地点に応じた出庫優先度に基づいて、入庫予定エリアに移動中の物品よりも倉庫エリアに移動中の物品を優先し、倉庫エリアに移動中の物品よりもライン倉庫エリアに移動中の物品を優先して、移動中の物品の出庫対象としての選択を行う。
また、上記課題を解決するために、生産管理システムが提供される。この生産管理システムは、第1の情報処理装置、第2の情報処理装置および生産管理装置を備える。第1の情報処理装置は、物品の出発地点から目的地点への所定の移動開始入力を受け付けると、出発地点から目的地点へ物品が移動開始した旨を示す移動開始通知を送信する第1の送信部を備える。第2の情報処理装置は、物品が目的地点に設けられた所定のチェックポイントを通過した旨を示す到着通知を送信する第2の送信部を備える。生産管理装置は、物品移動管理部、出庫計画生成部および出庫指示部を有する。物品移動管理部は、第1の送信部から移動開始通知を受信すると、出発地点から目的地点へ物品が移動中であると検知し、物品が移動中である旨を物品に対応付けて設定した在庫情報を在庫情報記憶部に格納し、第2の送信部から到着通知を受信すると、目的地点へ物品が到着したことを検知し、物品が移動中でなくなった旨を物品に対応付けて在庫情報記憶部に記憶された在庫情報に設定する。出庫計画生成部は、在庫情報記憶部に記憶された在庫情報と、物品を出庫先地点へ出材すべき旨を示す出材指令を記憶する出材指令記憶部に記憶された出材指令と、に基づいて、移動中の物品を目的地点から出庫先地点への出庫対象として選択し、その選択結果に基づいて物品の出庫計画を生成して、出庫計画を出庫計画記憶部に格納する。出庫指示部は、物品移動管理部により物品が目的地点へ到着したことが検知されると、出庫計画記憶部に記憶された出庫計画に基づいて、物品の目的地点から出庫先地点への出庫指示を出力する。在庫情報記憶部には、複数の移動中の物品に対応付けられた目的地点として、物品を使用した製品の製造を行う製造ラインに設けられたライン倉庫エリアと、物品を保管する倉庫に設けられた倉庫エリアと、倉庫に入庫する前に物品を一時的に保管する入庫予定エリアとを示す所在区分、および、目的地点を示す所在区分に応じた出庫優先度が設定される。出庫計画生成部は、在庫情報記憶部に設定された移動中の物品の目的地点に応じた出庫優先度に基づいて、入庫予定エリアに移動中の物品よりも倉庫エリアに移動中の物品を優先し、倉庫エリアに移動中の物品よりもライン倉庫エリアに移動中の物品を優先して、移動中の物品の出庫対象としての選択を行う。
また、上記課題を解決するために、上記生産管理装置と同様の処理をコンピュータに実行させる生産管理プログラムが提供される。
また、上記課題を解決するために、上記生産管理装置と同様の処理を行う生産管理方法が提供される。
上記生産管理装置、生産管理システム、生産管理プログラムおよび生産管理方法によれば、物品の出庫管理を効率的に行うことができる。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
第1の実施の形態に係る生産管理装置を示す図である。 第2の実施の形態に係る生産管理システムで管理する拠点間の関係を示す図である。 第2の実施の形態に係る生産管理システムの構成を示す図である。 倉庫の構成を示す図である。 物品の状態遷移を示す図である。 管理サーバのハードウェア構成を示す図である。 管理サーバの機能構成を示す図である。 倉庫端末装置の機能構成を示す図である。 物品マスタのデータ構造例を示す図である。 物品構成テーブルのデータ構造例を示す図である。 所在区分テーブルのデータ構造例を示す図である。 移動区分テーブルのデータ構造例を示す図である。 移動区分テーブルのデータ構造例を示す図である。 部品注残テーブルのデータ構造例を示す図である。 部品在庫テーブルのデータ構造例を示す図である。 出材指令管理テーブルのデータ構造例を示す図である。 出庫計画管理テーブルのデータ構造例を示す図である。 移動入力画面の表示例を示す図である。 出庫指示画面の表示例を示す図である。 移動チケットの表示例を示す図である。 出庫計画生成処理を示すフローチャートである。 在庫引当処理を示すフローチャートである。 出庫処理を示すフローチャートである。 入庫予定登録処理を示すフローチャートである。 入庫処理を示すフローチャートである。 仕掛品消込処理を示すフローチャートである。 特急出庫時の出庫指示の通知の流れを示すシーケンス図である。 到着待ち部品の出庫指示の通知の流れを示すシーケンス図である。 預託品利用時の処理の流れを示すシーケンス図である。 自動発注品利用時の処理の流れを示すシーケンス図である。
以下、本実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る生産管理装置を示す図である。生産管理装置1は、物品2の出発地点P1から目的地点P2への移動状況を管理すると共に、物品2の出庫を管理する。ここで、出発地点P1、目的地点P2は、例えば製品生産における拠点である。出発地点P1は、例えば物品2の供給元となる工場である。目的地点P2は、例えば供給された物品2を格納するための倉庫である。なお、出発地点P1および目的地点P2は、更に詳細に、例えば拠点内の物品2の格納場所を示すものとしてもよい。
生産管理装置1は、出材指令記憶部1a、在庫情報記憶部1b、出庫計画記憶部1c、物品移動管理部1d、出庫計画生成部1eおよび出庫指示部1fを有する。
出材指令記憶部1aは、出材指令を記憶する。出材指令は、製品の生産計画に応じて、出材すべき場所(例えば、出庫先地点P3)、出材すべき部品、出材すべき数量、出材すべき時間を指定する情報である。なお、出庫先地点P3は、例えば製品を生産する工場、あるいは工場内のライン等である。また、出材指令には物品2に関する出材指令が含まれるとする。
在庫情報記憶部1bは、在庫として管理されている物品の情報を設定した在庫情報を記憶する。在庫情報には、物品が移動中であるか否かを示す移動情報が含まれる。
出庫計画記憶部1cは、出庫計画を記憶する。出庫計画は、出材指令に応じて、出庫元とする地点、出庫する部品、出庫する数量、出庫する時間を指定する情報である。
物品移動管理部1dは、物品2が出発地点P1から目的地点P2へ移動しているか否かを検知する。そして、物品移動管理部1dは、物品2が移動中であるか否かを示す移動情報を在庫情報記憶部1bに記憶された在庫情報に設定する。
出庫計画生成部1eは、出材指令記憶部1aに記憶された出材指令と、在庫情報記憶部1bに記憶された在庫情報と、に基づいて出庫先地点P3への物品2の出庫計画を生成する。例えば、出庫計画生成部1eは、出材すべき場所(出庫先地点P3)に基づいて出庫元とする地点(目的地点P2)を決定する。また、出材すべき部品に基づいて出庫する部品(物品2)を決定する。また、出材すべき数量に基づいて出庫する数量を決定する。また、出材すべき時間に基づいて、出庫元から出庫する時間を決定する。
出庫計画生成部1eは、このようにして決定した情報を設定した出庫計画を出庫計画記憶部1cに格納する。ここで、出庫計画生成部1eは、移動中の物品2を目的地点P2から出庫先地点P3への出庫の対象とすることができる。移動中の物品2を出庫の対象とする場合、出庫計画生成部1eは、移動中の物品2を、例えば目的地点P2への到着待ちの状態として出庫計画上で管理する。
出庫指示部1fは、物品移動管理部1dにより物品2が目的地点P2へ到達したことが検知されると、出庫計画記憶部1cに記憶された出庫計画を参照する。そして、出庫指示部1fは、到着待ちの物品2につき目的地点P2から出庫先地点P3への出庫指示を出力する。
このような生産管理装置1によれば、物品移動管理部1dにより、出発地点P1から目的地点P2へ物品2が移動しているか否かが取得され、物品2が移動中であるか否かを示す移動情報が物品2に対応付けて在庫情報に設定されて、在庫情報が在庫情報記憶部1bに格納される。出庫計画生成部1eにより、在庫情報記憶部1bに記憶された在庫情報と、出材指令記憶部1aに記憶された出材指令と、に基づいて、移動中の物品2が目的地点P2から出庫先地点P3への出庫対象として選択される。出庫計画生成部1eにより、その選択結果に基づいて、物品2の出庫計画が生成され、生成された出庫計画が出庫計画記憶部1cに格納される。物品移動管理部1dにより、物品2が目的地点P2へ到達したことが検知されると、出庫指示部1fにより、出庫計画記憶部1cに記憶された出庫計画に基づいて、物品2の目的地点P2から出庫先地点P3への出庫指示が出力される。
これにより、物品の出庫管理を効率的に行うことができる。具体的には、現時点において物品2が目的地へ到達していない場合でも、移動中の物品2を含めた出庫計画を生成できるので、早期に物品の出庫予定を把握することが可能となる。また、移動中の段階で物品2の利用状況を把握することができるので、その後の物品2の新規発注等を早期に立案して、他の製品の生産計画に反映させることが可能となる。
また、移動中の物品が目的地に到達した時点で、出庫指示を出力する。出庫指示は、例えばモニタや作業指示チケット等を介して作業者へ通知することができる。これにより、作業者に対して物品2の迅速な出庫を促すことができる。
ここで、物品の移動としては、例えば部品の供給元工場から倉庫への部品の移動、倉庫間での物品の移動、および倉庫内での物品の棚間の移動等がリアルタイムに発生し得る。生産管理装置1は、これらの移動の種別に応じて優先順位を設けて出庫対象とする物品を選択するものとしてもよい。具体的には、より早く出庫できるものから優先して出庫対象を選択するよう制御することもできる。例えば、倉庫内で移動中の物品よりも、工場のライン倉庫(部品を先渡ししておく倉庫)へ移動中の物品を優先して出庫対象に選択することが考えられる。このように、より早く出庫できる物品を適切に選択可能とすれば、急を要する物品につき即座に出庫を行いたい場合に有用である。
以下の実施の形態では、製品製造会社の倉庫、工場およびサプライヤの間の在庫管理を支援する、より具体的な生産管理システムを説明する。
[第2の実施の形態]
図2は、第2の実施の形態に係る生産管理システムで管理する拠点間の関係を示す図である。拠点としては、各拠点を管理するデータセンタ10が存在する。データセンタ10には、管理を行うための管理サーバが設置される。
また、在庫部品を保管するための倉庫20,20a,20bが存在する。倉庫20,20a,20bに保管された部品を使用して製品の生産を行う工場30,30aが存在する。倉庫20,20a,20bおよび工場30,30aは、製品製造会社の施設である。
また、倉庫20,20a,20bに部品を供給するサプライヤ40,40aが存在する。サプライヤ40,40aは部品供給会社であって、製品製造会社とは異なる会社である。サプライヤ40,40aは、材料を調達して部品を製造し、製品製造会社へ納入する。また、サプライヤ40,40aは、製品製造会社から部品の供給を受けて、部品を製造し、製品製造会社へ納入することもある。
倉庫20,20a,20bの間では、相互に在庫部品の移動が行われる。また、倉庫20,20a,20b内においても、在庫管理の都合により棚間の移動が行われる。
倉庫20,20a,20bと工場30,30aとの間でも、相互に在庫部品の移動が行われる。倉庫20,20a,20bから工場30,30aに対して行われる部品の移動は、例えば工場30,30aにおいてその部品を使用した製品を製造するための出庫である。また、工場30,30aから倉庫20,20a,20bに対して行われる部品の移動は、例えば社内生産した部品を倉庫20,20a,20bへ供給するための出庫である。
倉庫20,20a,20bとサプライヤ40,40aとの間でも、相互に在庫部品の移動が行われる。倉庫20,20a,20bからサプライヤ40,40aに対して行われる部品の移動は、例えばサプライヤ40,40aにおいて他の部品を製造するために製品製造会社から供給する社給品の出庫である。また、サプライヤ40,40aから倉庫20,20a,20bに対して行われる部品の移動は、例えば製品製造会社からサプライヤ40,40aが発注を受けた部品を倉庫20,20a,20bへ供給するための出庫である。
図3は、第2の実施の形態に係る生産管理システムの構成を示す図である。この生産管理システムでは、データセンタ10、倉庫20および工場30に配置された各情報処理装置がネットワーク51,52,53を介して接続される。ネットワーク51は、ネットワーク52,53と接続されている。なお、倉庫20a,20bに関しても倉庫20と同様の構成である。また、工場30aおよびサプライヤ40,40aに関しても工場30と同様の構成である。ただし、サプライヤ40,40aに関しては、ライン倉庫32,32aに対応する倉庫を考慮しないものとする。
ネットワーク51,52,53は、例えばインターネットやVPN(Virtual Private Network)およびこの生産管理システムのために設けられたその他の専用通信網である。あるいは、ネットワーク51をインターネットとし、ネットワーク52,53をイントラネット等としてもよい。
データセンタ10には、管理サーバ100が設けられる。
管理サーバ100は、生産管理システム全体を制御する。管理サーバ100は、ネットワーク51と接続される。
管理サーバ100は、生産管理システムの運用に必要な各種データを一元管理する。また、管理サーバ100は、生産管理システムにおいて実現される各種の処理機能を実行する。更に、管理サーバ100は、これらの処理機能を製品製造会社やサプライヤ40,40aの社員が利用可能とするためのGUI(Graphical User Interface)を提供する。
管理サーバ100は、応答性や信頼性の向上を図るために複数のサーバ装置で構成されていてもよい。例えば、各端末装置のWebブラウザに対してGUIを提供するWebサーバ、製品受注/部品発注/在庫管理/製造管理/出荷管理などの機能を提供するAP(Application)サーバ、生産管理システムで利用する各種データを記憶・管理するDB(DataBase)サーバで構成してもよい。
倉庫20は、入庫エリア21、部品倉庫エリア22、出庫エリア23、検品エリア24、ゲート25,25a,25b,25c,25d(以下、ゲート25〜25dと表記する)、倉庫サーバ26および通信装置27を有する。
入庫エリア21は、倉庫20に着荷した部品を一時的に保管しておくエリアである。入庫エリア21に着荷した部品は、入庫エリア21で検収処理が行われ、入庫待ちの状態となる。入庫エリア21は、部品倉庫エリア22と隣接している。
部品倉庫エリア22は、入庫した部品を保管しておくエリアである。部品倉庫エリア22は、入庫エリア21、出庫エリア23および検品エリア24と隣接している。倉庫作業者は、入庫エリア21において入庫待ちとなっている部品を部品倉庫エリア22の棚に移管する。また、倉庫作業者は部品倉庫エリア22に保管された部品を出庫する場合、該当の部品を出庫エリア23に移管する。また、倉庫作業者は部品倉庫エリア22に保管された部品の貸出や検品を行う場合、該当の部品を検品エリア24に移管する。
出庫エリア23は、倉庫20から出庫する部品を一時的に格納しておくエリアである。出庫エリア23では搬送に必要な梱包や積荷等が行われる。倉庫作業者は、出庫エリア23に格納された梱包済部品を倉庫20a,20b、工場30,30aおよびサプライヤ40,40a等に出庫する。
検品エリア24は、部品の検査を行うためのエリアである。
ゲート25〜25dは、部品と共に移動する無線タグと無線通信して、部品の通過を検知する通信装置である。
ゲート25は、入庫エリア21への部品の到着を検知する。ゲート25aは、部品倉庫エリア22への部品の到着を検知する。ゲート25bは、出庫エリア23への部品の到着を検知する。ゲート25cは、出庫エリア23からの部品の搬出を検知する。ゲート25dは、部品倉庫エリア22から検品エリア24への部品の到着を検知する。また、ゲート25dは、検品エリア24から部品倉庫エリア22への部品の到着を検知する。ゲート25〜25dには、設置された各エリアを識別するための情報が付与されている。ゲート25〜25dは、無線タグから取得した移動先の情報に基づいて各エリアへの到着を検知することができる。
倉庫サーバ26は、倉庫20に配置された各端末装置で入力された情報および各ゲートで取得した情報を管理サーバ100に送信する情報処理装置である。また、倉庫サーバ26は、管理サーバ100からの指示に基づいて、あるいは、倉庫20内の各端末装置からの要求に応じて、各端末装置に各種データを送信する。
通信装置27は、ゲート25〜25dと無線通信する通信装置である。
倉庫サーバ26および通信装置27は、ネットワーク52に接続される。
工場30は、製造ライン31,31a、ライン倉庫32,32a、ゲート33,33a,33b,33c,33d,33e,33f,33g(以下、ゲート33〜33gと表記する)、工場サーバ34および通信装置35を有する。
製造ライン31,31aは、製品を製造するためのラインである。製造ライン31,31aは、倉庫20から出庫された部品を受け付ける。また、製造ライン31,31aは、ライン倉庫32,32aから出庫された部品を受け付ける。
ライン倉庫32,32aは、先渡部品を保管しておくエリアである。ここで、先渡部品とは倉庫20,20a,20bから事前に工場に渡される部品である。ライン倉庫32,32aを利用することで、製造ライン31,32aに対して、倉庫20から供給するよりも、迅速に部品の供給を行うことができる。
ゲート33〜33gは、部品と共に移動する無線タグと無線通信して部品の通過を検知する通信装置である。ゲート33,33dは、ライン倉庫32,32aへの部品の到着を検知する。ゲート33a,33eは、ライン倉庫32,32aからの部品の出庫を検知する。ゲート33b,33fは、製造ライン31,31aへの部品の到着を検知する。ゲート33c,33gは、製造ライン31,31aからの部品あるいは製品の出庫を検知する。
工場サーバ34は、工場30に配置された各端末装置で入力された情報および各ゲートで取得した情報を管理サーバ100に送信する情報処理装置である。また、工場サーバ34は、管理サーバ100からの指示に基づいて、あるいは、工場30内の各端末装置からの要求に応じて、各端末装置に各種データを送信する。
通信装置35は、ゲート33〜33gと無線通信する通信装置である。
工場サーバ34および通信装置35は、ネットワーク53に接続される。
図4は、倉庫の構成を示す図である。倉庫20は、入庫エリア21、部品倉庫エリア22、出庫エリア23、検品エリア24、ゲート25〜25d、倉庫サーバ26、倉庫端末装置26a,26b,26c,26d(以下、倉庫端末装置26a〜26dと表記する)、通信装置27、プリンタ28,28a,28b,28c,28d(以下、プリンタ28〜28d等と表記する)および携帯端末装置29を有する。
倉庫サーバ26およびプリンタ28はネットワーク52に接続されている。倉庫サーバ26およびプリンタ28は、例えば倉庫20内の管理者ルームに設置されている。
ゲート25〜25d、倉庫端末装置26a〜26d、プリンタ28a〜28dおよび携帯端末装置29は、通信装置27を介してネットワーク52に接続されている。これらの各装置は、通信装置27およびネットワーク52を介して相互にデータ通信が可能である。
倉庫端末装置26a〜26dは、各エリアにおいて倉庫作業者が出庫指示を得るために使用する端末装置である。出庫指示は、倉庫端末装置26a〜26dのモニタに表示される。また、出庫指示はプリンタ28a〜28dが発行する移動チケット70に表記される。倉庫作業者は、出庫指示に応じて部品カート60に部品を設置し、移動チケット70と共に運搬する。倉庫作業者は、移動チケット70を、部品カート60上の部品(あるいは、部品を格納した部品ボックス)に付してもよいし、自身で所持してもよい。
また、倉庫端末装置26a〜26dは、倉庫作業者により入力された部品の移動内容の入力を受け付けることができる。入力された内容は、倉庫サーバ26を介して管理サーバ100に送信される。
ここで、倉庫端末装置26aは入庫エリア21に設置されている。倉庫端末装置26bは、部品倉庫エリア22に設置されている。倉庫端末装置26cは、出庫エリア23に設置されている。倉庫端末装置26dは、検品エリア24に設置されている。
プリンタ28a〜28dは、移動チケット70に表記された出庫指示内容や移動チケット70に設けられた無線タグが保持する出庫指示内容の書き換えを行う。無線タグは、ゲート25〜25dと無線通信する通信装置であり、例えばRFID(Radio Frequency IDentification)タグである。
ここで、プリンタ28aは、入庫エリア21に設置されている。プリンタ28bは、部品倉庫エリア22に設置されている。プリンタ28cは、出庫エリア23に設置されている。プリンタ28dは、検品エリア24に設置されている。
倉庫作業者は、倉庫端末装置26aが備えるモニタに出力された出庫指示画面を参照して、倉庫端末装置26aに所定の操作入力を行うことでプリンタ28aに移動チケット70を発行させることができる。
携帯端末装置29は、倉庫端末装置26a〜26dに代えて、出庫指示を得るために使用する端末装置である。携帯端末装置29は、無線通信機能を備えており、ゲート25〜25dや通信装置27との通信が可能である。携帯端末装置29は、倉庫サーバ26から取得した出庫指示を記憶することができる。携帯端末装置29は、例えば、電子ペーパーを表示部に用いたモニタを備えており、出庫指示を適宜そのモニタに表示させることができる。このため、倉庫作業者は移動チケット70の代わりに(または、移動チケット70と併せて)携帯端末装置29を用いることもできる。また、携帯端末装置29は、倉庫作業者により入力された部品の移動内容の入力を受け付けることができる。入力された内容は、倉庫サーバ26を介して管理サーバ100に送信される。
ここで、倉庫20における部品の移動の具体例を説明する。以下では、部品Xについて、倉庫20への着荷から出庫までを例示する。
(1)部品Xが倉庫20に着荷する。倉庫作業者は、部品Xを部品カート60に積んで搬送し、ゲート25を通過する。すると、部品Xに付された移動チケット70の無線タグとゲート25とが通信し、ゲート25は無線タグに記憶された部品の情報(部品到着情報という)を取得する。なお、ゲート25は、無線タグから取得した情報に含まれる移動先の情報と、ゲート25に付されたエリア情報とを照合することで、部品の目的地への到着を検知することができる。倉庫サーバ26は、ゲート25から部品到着情報を取得すると、管理サーバ100へ通知する。管理サーバ100は、部品到着情報に基づいて、発注した部品の検収処理を行う。これにより、部品Xは入庫エリア21に保管されているものとして管理される。
なお、検収処理は入庫エリア21へ搬入後に別途行ってもよい。例えば、抜き取り検査を行う場合や合格頻度の低い部品等は別途の検収処理を行うことができる。
(2)倉庫作業者は、入庫予定状態となった部品Xを部品倉庫エリア22へ移管すべく倉庫端末装置26aで移動内容を入力する。例えば、部品Xの識別情報や、移動元、移動先、出庫日時等を示す情報を入力する。倉庫作業者が入力した情報を確定すると、その情報が倉庫サーバ26を介して管理サーバ100へ通知される。管理サーバ100は、取得した移動内容を出庫計画に反映させる。管理サーバ100は、部品Xの出庫日時となると(即時移動の場合には、即時に)、倉庫サーバ26に出庫指示を送信する。倉庫作業者は、倉庫端末装置26aを操作して、倉庫サーバ26からその出庫指示を取得する。倉庫作業者は、プリンタ28aにその出庫指示を表記・格納した移動チケット70を発行させることができる。倉庫作業者は、移動チケット70を参照して部品倉庫エリア22への部品の移動を開始し、指示された棚に部品を設置する。
(3)管理サーバ100は、部品倉庫エリア22に保管された部品Xにつき製品の製造のための出庫計画を作成する。そして、部品Xの出庫日時となると、倉庫サーバ26に部品Xの工場30への出庫指示を出力する。倉庫サーバ26は出庫指示を倉庫作業者に通知する。倉庫作業者は倉庫端末装置26bを操作して、倉庫サーバ26からその出庫指示を取得する。倉庫作業者は、プリンタ28bにその出庫指示を表記・格納した移動チケット70を発行させることができる。倉庫作業者は、移動チケット70を参照して、出庫エリア23に部品Xを移動させて梱包等を行い、工場30へ出庫する。
なお、部品倉庫エリア22から検品エリア24に対する部品の貸出時の移動や、検品エリア24から部品倉庫エリア22に対する部品の返却の移動の際にも、(2)と同様の方法で移動できる。
次に、各拠点において部品がとり得る状態に関して説明する。
図5は、物品の状態遷移を示す図である。倉庫20に入庫される部品は、一般購入品91、預託品92、内製品93および倉庫移動品94に区分される。
一般購入品91は、サプライヤ40,40aから新規購入する部品である。
預託品92は、サプライヤ40,40aから新規購入する部品である。一般購入品91は検収後に代金を支払うものである。一方、預託品92は、予め入庫しておき、ライン等で使用した分だけ検収処理を行って代金を支払うものであり、この点が一般購入品91と異なる。
内製品93は、倉庫20から工場30,30aに部品を供給して生産された社内生産の部品である。
倉庫移動品94は、倉庫20a,20bから倉庫20に移動される部品である。
一般購入品91、預託品92、内製品93は、倉庫20,20a,20bでの検収等が行われるまでは、生産管理システム上では注残品として管理される。ただし、工場30,30aおよびサプライヤ40,40aからの注残品の出庫後は、その部品は検収前状態となり入庫予定品としても管理される。検収前状態は、在庫に登録はされるものの、在庫としての計上は保留されている状態である。
また、倉庫移動品94は、倉庫20a,20bから移動が開始されると、倉庫20における受領前状態となり、出庫先である倉庫20の在庫品として管理される。
部品は、倉庫20内では入庫予定状態210、部品倉庫格納状態220、貸出中状態240をとり得る。
入庫予定状態210は、注残品の検収処理が完了して、部品倉庫エリア22への入庫待ちとなっている状態である。検収処理は、前述の通り、例えばゲート25を通過したタイミングで実行される。あるいは、ゲート25を通過した後に、例えば倉庫作業者が倉庫端末装置26aや携帯端末装置29を用いて部品に付された移動チケット70の部品情報を管理サーバ100へ通知する際に検収処理を行ってもよい。倉庫移動品94の受領処理に関しても同様である。
部品倉庫格納状態220は、部品が部品倉庫エリア22に保管された状態を示す。部品倉庫格納状態220は、入庫予定状態210および貸出中状態240から遷移した状態である。部品倉庫格納状態220は保管先の倉庫種別によって、平置倉庫格納状態221、自動倉庫格納状態222および預託倉庫格納状態223に区分される。
平置倉庫格納状態221は、部品が部品倉庫エリア22内の平置倉庫に保管された状態を示す。平置倉庫とは、倉庫作業者の手作業により棚への部品の設置が行われる倉庫である。平置倉庫格納状態221となり得る部品は、一般購入品91、内製品93および倉庫移動品94である。
自動倉庫格納状態222は、部品が部品倉庫エリア22内の自動倉庫に保管された状態を示す。自動倉庫とは、ロボットにより棚への部品の設置が自動的に行われる倉庫である。自動倉庫格納状態222となり得る部品は、一般購入品91、内製品93および倉庫移動品94である。
預託倉庫格納状態223は、部品が部品倉庫エリア22内の預託倉庫に保管された状態を示す。預託倉庫とは、預託品専用の倉庫である。預託倉庫格納状態223となり得る部品は、預託品92である。
貸出中状態240は、部品が検品エリア24等に貸し出された状態を示す。貸出中状態240は、部品倉庫格納状態220から遷移した状態である。なお、貸出中状態240から返却される際には、部品倉庫格納状態220に遷移する。検品エリア24に存在する部品を出庫する場合には、貸出中状態240を解除するために所定の返却処理(部品倉庫格納状態220に戻すための処理)を行う必要がある。
部品は、工場30内では仕掛状態310およびライン倉庫格納状態320をとり得る。
仕掛状態310は、製造ライン31,31aにおいて、内製品93、あるいは製品95が製造中の状態である。仕掛状態310は、入庫予定状態210、部品倉庫格納状態220およびライン倉庫格納状態320から遷移した状態である。なお、製造ライン31,31aで製造された製品95は、製品倉庫に出庫される。また、製造ライン31,31aで製造された内製品93は、倉庫20,20a,20bに出庫される。
ライン倉庫格納状態320は、部品がライン倉庫32,32aに先渡在庫として保管された状態を示す。ライン倉庫格納状態320は、部品倉庫格納状態220から遷移した状態である。ここで、本例では、ライン倉庫格納状態320は部品倉庫格納状態220のうち、平置倉庫格納状態221および自動倉庫格納状態222からの遷移とする。ただし、ライン倉庫32,32aに預託品92を先渡し可能と(すなわち、預託倉庫格納状態223からライン倉庫格納状態320への遷移を許容)してもよい。
なお、工場30a内でも工場30と同様の状態をとり得る。
サプライヤ40内では、仕掛状態410をとり得る。
仕掛状態410は、サプライヤ40の製造ラインにおいて、社給品を用いた部品が製造中の状態である。仕掛状態410は、入庫予定状態210および部品倉庫格納状態220から遷移した状態である。サプライヤ40の製造ラインで製造された部品は、一般購入品91や預託品92として倉庫20,20a,20bに出庫される。
ここで、サプライヤ40a内でもサプライヤ40と同様の状態をとり得る。
なお、以上で説明した状態遷移(特に、倉庫から工場等への状態遷移)について、以降の説明では次のように表記する。
部品倉庫格納状態220から仕掛状態310,410への遷移、すなわち、部品倉庫エリア22から製造ライン31,31aおよびサプライヤ40,40aへの部品の出庫を通常出庫と呼ぶこととする。
部品倉庫格納状態220からライン倉庫格納状態320への遷移、すなわち、部品倉庫エリア22からライン倉庫32,32aへの部品の出庫を先渡出庫と呼ぶこととする。
ライン倉庫格納状態320から仕掛状態310への遷移、すなわち、ライン倉庫32,32aから製造ライン31,31aへの部品の出庫をライン出庫と呼ぶこととする。
入庫予定状態210から仕掛状態310,410への遷移、すなわち、入庫エリア21から製造ライン31,31aおよびサプライヤ40,40aへの部品の出庫を特急出庫と呼ぶこととする。
次に、以上の各状態の在庫を管理する管理サーバ100の構成および機能に関して説明する。
図6は、管理サーバのハードウェア構成を示す図である。管理サーバ100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、HDD(Hard Disk Drive)104、グラフィック処理装置105、入力インタフェース106、記録媒体読取装置107および通信インタフェース108を有する。
CPU101は、管理サーバ100全体を制御する。
ROM102は、管理サーバ100上のBIOS(Basic Input / Output System)のプログラムなどを記憶する。
RAM103は、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションソフトウェア(以下、アプリケーションという)のプログラムの少なくとも一部を一時的に記憶する。また、RAM103は、CPU101による処理に必要な各種データを記憶する。
HDD104は、OSのプログラム、アプリケーションのプログラムを記憶する。また、HDD104はCPU101による処理に必要な各種データを記憶する。なお、HDD104に代えて(または、HDD104と併せて)、SSD(Solid State Drive)など他の種類の記憶装置を用いてもよい。
グラフィック処理装置105は、モニタ11と接続される。グラフィック処理装置105は、CPU101からの命令に従って画像をモニタ11の画面に表示させる。
入力インタフェース106は、キーボード12とマウス13と接続される。入力インタフェース106は、キーボード12やマウス13から送られてくる信号をCPU101に送信する。
記録媒体読取装置107は、記録媒体14に記憶されたデータを読み取る読取装置である。例えば、管理サーバ100が有すべき機能は、その機能の処理内容を記述したプログラムをコンピュータに実行させることで実現できる。そのようなプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体14に記録して配布することができる。また、ネットワーク51に接続されたプログラム配信サーバ(図示せず)に、記録媒体14からそのプログラムを格納してもよい。この場合、管理サーバ100は、ネットワーク51を介してプログラム配信サーバからプログラムをダウンロードすることができる。
記録媒体14としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリを使用できる。磁気記録装置には、HDD、フレキシブルディスク(FD:Flexible Disk)、磁気テープなどがある。光ディスクには、CD(Compact Disc)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−R/RW/RAMなどがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。半導体メモリには、USB(Universal Serial Bus)メモリなどのフラッシュメモリがある。
通信インタフェース108は、ネットワーク51と接続される。通信インタフェース108は、ネットワーク51を介して他の情報処理装置とデータ通信する。
なお、倉庫サーバ26、倉庫端末装置26a〜26dおよび工場サーバ34等、他の情報処理装置も管理サーバ100と同様のハードウェア構成により実現できる。
図7は、管理サーバの機能構成を示す図である。管理サーバ100は、物品情報記憶部110、生産計画記憶部120、出材指令情報記憶部130、出庫計画記憶部140、出材指令生成部150、出庫計画生成部160、出庫指示部170、部品移動管理部180および資材管理部190を有する。これらの各機能は、CPU101が所定のプログラムを実行することにより実現される。なお、これらの機能の全部または少なくとも一部を専用のハードウェアにより実現してもよい。
物品情報記憶部110は、管理サーバ100における処理に必要な物品に関する情報を記憶する。
物品情報記憶部110は、物品管理情報記憶部111、部品注残情報記憶部112および部品在庫情報記憶部113を有する。
物品管理情報記憶部111は、製品や部品のマスタ情報(物品マスタ)や製品の部品構成を定義した部品表(BOM:Bills Of Materials)を記憶する。部品表は、資材所要量計画(MRP:Material Requirements Planning)における所要量計算に用いることができる。また、物品管理情報記憶部111は、物品の所在区分を示す所在区分情報や移動区分を示す移動区分情報を記憶する。
部品注残情報記憶部112は、工場30,30aやサプライヤ40,40aに発注した注残部品の数量や納期などを示す部品注残情報を記憶する。
部品在庫情報記憶部113は、倉庫20,20a,20bに保管されている在庫部品を管理するための部品在庫情報を記憶する。ここで、部品在庫情報には、工場30,30aのライン倉庫に保管される在庫、仕掛状態310の部品およびサプライヤ40,40aで仕掛状態410の部品の情報も含まれる。
生産計画記憶部120は、製品の受注、注残、在庫状況に基づいて生成された生産計画を記憶する。生産計画は、受注した製品をどの工場で何れの部品を用いて、いつ製造するかを定義した情報である。生産計画には、例えば、製品の識別情報および個数、その製品の製造に用いる部品の識別情報および個数、製造を行う工場、製造を開始する日時および納品納期等の情報が設定される。
出材指令情報記憶部130は、出材指令生成部150により生成された出材指令情報を記憶する。出材指令情報とは、製品を製造するにあたって工場30,30aへの出庫が必要な部品在庫につき、各工場における部品の出材日等を示す情報である。出材指令情報の詳細は、後述する。
出庫計画記憶部140は、出庫計画生成部160により生成された出庫計画を記憶する。出庫計画とは、倉庫20,20a,20b、あるいはライン倉庫32,32aから、どの部品をいつ、どこへ出庫するかを設定した情報である。出庫計画の詳細は、後述する。
出材指令生成部150は、物品情報記憶部110および生産計画記憶部120を参照して、出材指令情報を生成し、出材指令情報記憶部130に格納する。
出庫計画生成部160は、部品注残情報記憶部112、部品在庫情報記憶部113および出材指令情報記憶部130を参照して出庫計画を生成し、出庫計画記憶部140に格納する。
また、出庫計画生成部160は、倉庫サーバ26から部品の移動内容の入力(例えば、倉庫間の移動、貸出予定、倉庫内の棚移動および移動日時等)を受け付けると、その移動内容に応じて出庫計画を生成し、出庫計画記憶部140に格納する。
出庫指示部170は、出庫計画記憶部140を参照して、出庫期日となっている部品の出庫指示を出力する。出庫指示部170は、該当の部品を保管している拠点にのみ、対応する出庫指示を出力することができる。そのための倉庫サーバ26や工場サーバ34等の配置情報(例えば、IP(Internet Protocol)アドレスと拠点名の情報とを対応付けた情報)は、物品情報記憶部110に予め格納される。
部品移動管理部180は、部品の移動状況を管理する。部品移動管理部180は、入庫予定登録処理部181および入出庫管理部182を有する。
入庫予定登録処理部181は、次のようにして倉庫20に搬入される注残品(一般購入品91、預託品92および内製品93)につき入庫予定状態210の部品在庫レコードを生成する。ここで、注残品は、未だ在庫として管理されていない。このため、入庫予定登録処理部181は、注残品の在庫としての管理を開始する役割を担う。入庫予定登録処理部181は、そのために次の(A1)〜(A3)を実行する。
(A1)入庫予定登録処理部181は、工場30,30aおよびサプライヤ40,40aから出庫された注残品の情報を、工場30,30aおよびサプライヤ40,40aに設けられたサーバ装置(例えば、工場サーバ34)から受信する。例えば、工場サーバ34は、工場作業者の操作入力により製造ライン31,31aから出庫される注残品の出庫開始を受け付ける。なお、工場サーバ34は、ゲート33c,33gが注残品に付された移動チケット70(あるいは、かんばん)の無線タグから、通過した注残品の情報を取得した際に注残品の出庫開始を受け付けてもよい。
(A2)入庫予定登録処理部181は、出庫された注残品の情報を受信すると、部品在庫情報記憶部113に記憶された部品在庫情報に該当部品のレコードを生成する。その時点では、該当部品は移動中が設定され、検収前状態となる。
(A3)入庫予定登録処理部181は、検収前状態の部品がゲート25を通過すると、ゲート25、倉庫サーバ26を介して移動チケット70の無線タグに記憶された注残品の情報を取得する。すると、入庫予定登録処理部181は、所定の検収処理を行い、部品在庫情報を参照して該当の部品の移動中状態を解除する。そして、入庫予定登録処理部181は、該当部品につき部品注残情報記憶部112に記憶された部品注残レコードの消し込みを行う。
入出庫管理部182は、倉庫20,20a,20b内での部品の移動、倉庫20,20a,20bからの出庫、および、工場30,30a、サプライヤ40,40aでの入庫を管理する。入出庫管理部182は、倉庫サーバ26から移動チケット70を発行した旨の通知を受けることにより、該当の部品の移動開始を検知する。あるいは、入出庫管理部182は、工場30,30a、サプライヤ40,40aに対して出庫する場合、ゲート25c、倉庫サーバ26を介して移動チケット70の無線タグから、通過した部品の情報を取得した際に該当部品の出庫開始を受け付けてもよい。
また、入出庫管理部182は、移動中の部品につき倉庫サーバ26や工場サーバ34等から目的地とするゲートを通過した旨の通知(部品到着通知)を受けることにより、該当の部品の到着(移動完了)を検知する。例えば、入出庫管理部182は製造ライン31を目的地とした出庫の場合、工場サーバ34からゲート33bを通過した旨の通知を受けることで、該当の部品の移動完了を検知する。入出庫管理部182は、このようにして検知した部品の移動状況を、部品在庫情報記憶部113に記憶された在庫情報に含まれる各部品について設定する。
資材管理部190は、預託品の使用状況の管理を行う。資材管理部190は、入出庫管理部182から預託品が製造ライン31,31a等に出庫した旨の通知を受けると、その数量分の検収を行う。すなわち、資材管理部190は、預託品の使用実績に応じた検収を行うことができる。また、資材管理部190は、入出庫管理部182から自動発注対象の部品を製造ライン31,31a等に出庫した旨の通知を受けると、部品が利用された分だけ該当の部品の自動発注を行う。
次に、倉庫サーバ26の機能構成に関して説明する。
図8は、倉庫端末装置の機能構成を示す図である。倉庫サーバ26は、出庫指示記憶部261、装置配置情報記憶部262、上位通信部263および下位通信部264を有する。これらの各機能は、倉庫サーバ26が備えるCPUが所定のプログラムを実行することにより実現される。なお、これらの機能の全部または少なくとも一部を専用のハードウェアにより実現してもよい。
出庫指示記憶部261は、管理サーバ100が倉庫サーバ26に出力した出庫指示を記憶する。
装置配置情報記憶部262は、倉庫20内のゲート25〜25d、倉庫端末装置26a〜26d、プリンタ28a〜28dおよび携帯端末装置29の設置位置と、通信に用いる各装置のアドレス情報(例えば、IPアドレス)と、を対応付けた情報を記憶する。
上位通信部263は、管理サーバ100とデータ通信する。上位通信部263は、管理サーバ100から受信した出庫指示を出庫指示記憶部261に格納する。
下位通信部264は、ゲート25〜25d、倉庫端末装置26a〜26d、プリンタ28〜28dおよび携帯端末装置29と通信する。下位通信部264は、ゲート25〜25dから部品の通過情報を取得した場合、通過情報に含まれる送信元ゲートのアドレス情報から、装置配置情報記憶部262を参照して、どのゲートを通過したかを特定することができる。
また、下位通信部264は、倉庫端末装置26a〜26dおよび携帯端末装置29からの要求に対して出庫指示記憶部261に記憶された出庫指示を応答する。倉庫端末装置26a〜26dや携帯端末装置29は、下位通信部264から得た出庫指示を各端末装置と接続されたモニタに表示することができる。また、下位通信部264は、倉庫端末装置26a〜26dや携帯端末装置29からの要求に応じて、その出庫指示を表記した移動チケット70をプリンタ28a〜28dに発行させることができる。移動チケット70は、その出庫指示をデータとして格納した無線タグを備えている。移動チケットを発行しようとする際、下位通信部264は、移動チケット70の発行要求を上位通信部263に通知する。上位通信部263は、そのチケット発行要求を管理サーバ100に送信する。倉庫サーバ26は、管理サーバ100からチケット発行許可を得ることで、移動チケット70の所定のプリンタによる発行を許可することができる。
また、管理サーバ100は、チケット発行通知を受け付けることで、出庫対象部品の移動開始を受け付ける。
なお、倉庫20a,20b、工場30,30aおよびサプライヤ40,40aにも倉庫サーバ26と同様の機能を有するサーバ装置が設置される。
次に、管理サーバ100で管理される各種データ構造に関して説明する。なお、以下の例では、現時点を2010年2月1日時点とした場合を想定する。
図9は、物品マスタのデータ構造例を示す図である。物品マスタ111aは、物品管理情報記憶部111に予め格納される。物品マスタ111aには、物品番号を示す項目、品名を示す項目、図番を示す項目および版数を示す項目が設けられている。各項目の横方向に並べられた情報同士が互いに関連付けられて、1つの物品に関する情報を示す。
物品番号を示す項目には、物品を識別するための物品番号が設定される。品名を示す項目には、物品の名称が設定される。図番を示す項目には、その物品の図番を示す情報が設定される。版数を示す項目には、図番のバージョンを示す版数が設定される。版数によって、同一物品の異なる図番(改訂版等)を管理することができる。
物品マスタ111aには、例えば、物品番号が“製品001”、品名が“自動取引装置Z1”、図番が“DR001”、版数が“V01”という情報が設定される。
また、物品マスタ111aには、例えば、物品番号が“部品011”、品名が“筐体パーツ”、図番が“DR011”、版数が“V01”という情報が設定される。
図10は、物品構成テーブルのデータ構造例を示す図である。物品構成テーブル111bは、物品管理情報記憶部111に予め格納される。物品構成テーブル111bには、物品番号を示す項目、上位物品番号を示す項目および所要数量を示す項目が設けられている。各項目の横方向に並べられた情報同士が互いに関連付けられて、1つの物品と上位物品との関係を示す。
物品番号を示す項目には、物品の物品番号が設定される。上位物品番号を示す項目には、該当の物品により構成される1段階上位の階層の物品(上位物品)の物品番号が設定される。所要数量を示す項目には、上位物品番号で示される物品を製造するために必要となるその物品の数量を示す情報が設定される。
物品構成テーブル111bには、例えば、物品番号が“部品011”、上位物品番号が“製品001”、所要数量が“10”という情報が設定される。これは、物品番号“部品011”で示される物品は、上位物品番号“製品001”で示される物品の部品であり、“製品001”の製造のために“部品011”が10個必要であることを示している。
また、物品構成テーブル111bには、例えば、部品番号“部品011”、“部品012”および“部品013”に対して、上位物品番号“製品001”が設定されている。これは、上位物品“製品001”を製造するために、3種の部品“部品011”、“部品012”および“部品013”が必要であることを示している。
なお、物品番号“部品022”の部品は、上位物品番号“製品002”の部品であると共に、物品番号“部品221”および“部品222”に対する上位物品でもある。このような部品は、例えば、倉庫20,20a,20bからサプライヤ40,40aへの部品供給によって製造される部品である。あるいは、倉庫20,20a,20bから工場30,30aへの部品供給によって製造される内製品93である。
ここで、物品マスタ111aおよび物品構成テーブル111bの説明では、物品(製品および部品を含む)に関するデータについて説明したが、以下に示す各データに関しては部品の状態を示すものとして説明する。また、具体的な構成を明示する場合には、倉庫20および工場30の構成を用いて説明するが、倉庫20a,20b、工場30aおよびサプライヤ40,40aに関しても同様である。
図11は、所在区分テーブルのデータ構造例を示す図である。所在区分テーブル111cは、物品管理情報記憶部111に予め格納される。所在区分テーブル111cには、所在区分を示す項目、所在区分名称を示す項目、出庫優先度を示す項目および移動先所在区分を示す項目が設けられている。各項目の横方向に並べられた情報同士が互いに関連付けられて、1つの所在区分の定義を示す。
所在区分を示す項目には、部品の存在する場所を示す所在区分が設定される。所在区分名称を示す項目には、所在区分の名称が設定される。出庫優先度を示す項目には、製造ライン31,31aへ出庫を行う際の優先順位が設定される。移動先所在区分を示す項目には、デフォルトの移動先である所在区分が設定される。デフォルトの移動先とは、該当の所在区分から倉庫作業者等によって何らの指定もなされない場合に、次の保管場所とすべき所在区分を示す。すなわち、倉庫作業者が移動先を指定せずに該当部品の移動を行おうとした場合には、出庫計画生成部160により、移動先として移動先所在区分に設定された場所が指定される。
所在区分テーブル111cには、例えば、所在区分が“A1”、所在区分名称が“入庫予定(一般購入品)”、出庫優先度が“31”、移動先所在区分が“B1”という情報が設定される。
所在区分が“A”で始まるものは、入庫予定状態210を表している。
また、所在区分テーブル111cには、例えば、所在区分が“B1”、所在区分名称が“平置倉庫”、出庫優先度が“21”、移動先所在区分が“−”(設定なし)という情報が設定される。
所在区分が“B”で始まるものは、部品倉庫格納状態220を表している。
また、所在区分テーブル111cには、例えば、所在区分が“C1”、所在区分名称が“貸出/検品”、出庫優先度が“41”、移動先所在区分が“−”(設定なし)という情報が設定される。これは、貸出中状態240を表している。
また、所在区分テーブル111cには、例えば、所在区分が“E1”、所在区分名称が“ライン仕掛”、出庫優先度が“999”、移動先所在区分が“11”という情報が設定される。
所在区分が“E”で始まるものは、仕掛状態310,410を表している。
また、所在区分テーブル111cには、例えば、所在区分が“01”、所在区分名称が“一般購入品注残”、出庫優先度が“999”、移動先所在区分が“A1”という情報が設定される。
所在区分が“0”で始まるもの(“0A”を除く)は、注残品として管理されていたものを表している。これは、注残品の移動元を指定するために便宜的に設ける所在区分である。
なお、所在区分“0A”は倉庫移動の際に移動先の倉庫および移動元の倉庫を指定するために便宜的に設ける所在区分である。
また、所在区分テーブル111cには、例えば、所在区分が“11”、所在区分名称が“内製品試済”という情報が設定される。
所在区分が“1”で始まるものは、工場30,30aおよびサプライヤ40,40aに供給した部品の消し込みを行うために便宜的に設ける所在区分である。
ここで、出庫優先度は、値が小さい程優先度が高いことを示している。すなわち、出庫優先度“11”である所在区分“B4”、所在区分名称“ライン倉庫”に保管した部品を最も優先して、製造ライン31,31aへの出庫を行うことを示している。ただし、所在区分“B4”は、同一拠点内の製造ラインに対して出庫を行う場合にのみ有効である。例えば、ライン倉庫32,32aに保管された部品は、製造ライン31,31aへの出庫に対しては最も優先されるが、工場30aの製造ラインに対しては出庫元の対象としては除外される。
続いて、部品倉庫格納状態220の部品、入庫予定状態210の部品、貸出中状態240の部品の順に出庫が優先される。なお、出庫優先度“999”のものは、出庫対象とならないことを示している。
図12,13は、移動区分テーブルのデータ構造例を示す図である。移動区分テーブル111dは、物品管理情報記憶部111に予め格納される。移動区分テーブル111dには、所在区分(移動元および移動先)を示す項目、移動区分を示す項目、移動区分名称を示す項目および預託利用フラグを示す項目が設けられている。各項目の横方向に並べられた情報同士が互いに関連付けられて、1つの移動区分を示す。
所在区分(移動元)を示す項目には、移動元の所在区分が設定される。所在区分(移動先)を示す項目には、移動先の所在区分が設定される。移動区分を示す項目には、移動元所在区分と移動先所在区分とからなる移動区分が設定される。移動区分名称を示す項目には、移動区分の名称を示す情報が設定される。預託利用フラグを示す項目には、該当の移動区分が預託品の利用であるか否かを示すフラグが設定される。
以下、図12に示す各レコード例について説明する。
移動区分テーブル111dには、例えば、所在区分(移動元)が“01”、所在区分(移動先)が“A1”、移動区分が“01A1”、移動区分名称が“入庫予定作成(一般)”、預託利用フラグが“0”という情報が設定される。
移動区分が“0xAy”(x,yは、0〜9またはA〜Eの文字を示す)で示されるものは、部品が工場30,30aおよびサプライヤ40,40aから、例えば倉庫20の入庫エリア21へ移動中であることを示している。
また、移動区分テーブル111dには、例えば、所在区分(移動元)が“A1”、所在区分(移動先)が“B1”、移動区分が“A1B1”、移動区分名称が“平置倉庫入庫(一般)”、預託利用フラグが“0”という情報が設定される。ここで、移動区分名称中、“一般”は該当の部品が一般購入品91であることを示す。
移動区分が“AxBy”で示されるものは、部品が入庫エリア21から部品倉庫エリア22へ移動中であることを示している。
なお、移動区分名称中、“預託”は、該当の部品が預託品92であることを示す。また、“内製”は、該当の部品が内製品93であることを示す。また、“倉移”は、該当の部品が倉庫移動品94であることを示す。
また、移動区分テーブル111dには、例えば、所在区分(移動元)が“A1”、所在区分(移動先)が“E1”、移動区分が“A1E1”、移動区分名称が“特急出庫L(一般)”、預託利用フラグが“0”という情報が設定される。ここで、移動区分名称中“L”は工場30,30aの製造ライン(例えば、製造ライン31,32a)を出庫先とする移動であることを示している。
移動区分が“AxEy”で示されるものは、部品が入庫エリア21から製造ラインへ出庫中である、すなわち、特急出庫されていることを示す。
なお、移動区分名称中“S”はサプライヤ40,40aの製造ラインを出庫先とする移動であることを示している。
次に、図13に示す各レコード例について説明する。
移動区分テーブル111dには、例えば、所在区分(移動元)が“B1”、所在区分(移動先)が“0A”、移動区分が“B10A”、移動区分名称が“倉庫移動(平置倉庫)”、預託利用フラグが“0”という情報が設定される。ここで、移動区分名称中、“平置倉庫”は、出庫元が部品倉庫エリア22内の平置倉庫であることを示している。
移動区分が“Bx0A”で示されるものは、ある倉庫から他の倉庫へ部品を移動中であることを示す。なお、“Bx0A”の状態は“0AA3”の状態と同じである。例えば、倉庫20aから倉庫20へ部品の倉庫移動が行われる場合、倉庫20aから単に移動先の所在区分“0A”として倉庫20への移動が開始される場合がある。その場合、移動中の該当部品を倉庫20側の在庫として管理する際に、所在区分“0A”のデフォルトの移動先所在区分を用いて“0AA3”と管理できる。
なお、移動区分名称中“自動倉庫”は、出庫元が部品倉庫エリア22内の自動倉庫であることを示している。また、移動区分名称中“預託倉庫”は、出庫元が部品倉庫エリア22内の預託倉庫であることを示している。
また、移動区分テーブル111dには、例えば、所在区分(移動元)が“B1”、所在区分(移動先)が“B4”、移動区分が“B1B4”、移動区分名称が“先渡出庫(平置倉庫)”、預託利用フラグが“0”という情報が設定される。
移動区分が“B1B4”および“B2B4”で示されるものは、部品倉庫エリア22から工場30,30aのライン倉庫(例えば、ライン倉庫32,32a)へ出庫中であること、すなわち、先渡出庫されていることを示す。
また、移動区分テーブル111dには、例えば、所在区分(移動元)が“B1”、所在区分(移動先)が“C1”、移動区分が“B1C1”、移動区分名称が“貸出(平置倉庫)”、預託利用フラグが“0”という情報が設定される。
移動区分が“BxC1”で示されるものは、ある倉庫において、部品が部品倉庫エリア22から検品エリア24に移動中であることを示している。よって、その逆“C1Bx”は、返却のために検品エリア24から部品倉庫エリア22へ部品が移動中であることを示している。
また、移動区分テーブル111dには、例えば、所在区分(移動元)が“B1”、所在区分(移動先)が“E1”、移動区分が“B1E1”、移動区分名称が“通常出庫(平置倉庫)”、預託利用フラグが“0”という情報が設定される。
移動区分が“BxEy”で示されるもの(“B4E1”を除く)は、部品が部品倉庫エリア22から製造ラインへ出庫中である、すなわち、通常出庫されていることを示す。ただし、“B4E1”はライン出庫である。
更に、預託品92の保管場所を出庫元とし、製造ライン31,31a等を出庫先とする移動区分(“A2E1”や“B3E1”等)の場合、預託利用フラグが“1”となる。これは、預託品92が製造ライン31,31aに出庫された場合には、その預託品92につき利用されたものとみなして、その利用量に応じた代金の支払い処理等を行うために用いることができる。一方、預託利用フラグが“0”の場合には、預託品92の利用には該当しないため、そのような支払い処理は不要である。
図14は、部品注残テーブルのデータ構造例を示す図である。部品注残テーブル112aは、部品注残情報記憶部112に格納される。部品注残テーブル112aは、部品移動管理部180および資材管理部190によって更新される。例えば、製品製造会社からサプライヤ40,40aに新規の部品が発注された際、製品製造会社内で内製品93が発注された際等に新たな部品注残レコードを追加する更新が行われる。
部品注残テーブル112aには、注残番号を示す項目、発注先名称を示す項目、部品番号を示す項目、発注数量を示す項目、入庫予定日を示す項目、購入区分を示す項目および入庫予定倉庫を示す項目が設けられている。各項目の横方向に並べられた情報同士が互いに関連付けられて、ロット単位の部品注残を示す。
注残番号を示す項目には、注残品を識別するための注残番号が設定される。発注先名称を示す項目には、発注先拠点を識別するための情報が設定される。部品番号を示す項目には、部品を識別するための部品番号が設定される。発注数量を示す項目には、発注した部品の数量が設定される。入庫予定日を示す項目には、倉庫20,20a,20bに入庫される予定日が設定される。購入区分を示す項目には、一般購入(一般購入品91の発注)、預託(預託品92の発注)および内製(内製品93の発注)の何れの区分による発注であるかを示す情報が設定される。入庫予定倉庫を示す項目には、入庫予定の倉庫を識別するための情報が設定される。
部品注残テーブル112aには、例えば、注残番号が“注残001”、発注先名称が“サプライヤ01”、部品番号が“部品011”、発注数量が“10”、入庫予定日が“2010/2/1”、購入区分が“一般購入”、入庫予定倉庫が“倉庫01”という情報が設定される。
ここで、以下の例では、拠点名“倉庫01”は倉庫20を示すものとする。拠点名“倉庫02”は倉庫20aを示すものとする。拠点名“倉庫03”は倉庫20bを示すものとする。また、拠点名“工場01”は工場30を示すものとする。拠点名“工場02”は工場30aを示すものとする。更に、拠点名“サプライヤ01”はサプライヤ40を示すものとする。拠点名“サプライヤ02”はサプライヤ40aを示すものとする。
図15は、部品在庫テーブルのデータ構造例を示す図である。部品在庫テーブル113a,113b,113c,・・・は、部品在庫情報記憶部113に格納される。部品在庫テーブル113a,113b,113c,・・・は、部品移動管理部180によって更新される。部品在庫テーブル113a,113b,113c,・・・は、各拠点に存在している。例えば、部品在庫テーブル113aは倉庫20の在庫を示す。また、部品在庫テーブル113bは倉庫20aの在庫を示す。また、部品在庫テーブル113cは、倉庫20bの在庫を示す。同様に、工場30,30aにおける仕掛品、在庫(ライン倉庫の在庫)およびサプライヤ40,40aにおける仕掛品も管理する。なお、以下では部品在庫テーブル113aに関してのみ説明するが、部品在庫テーブル113b,113c,・・・に関しても同様の構成である。
部品在庫テーブル113aには、在庫番号を示す項目、部品番号を示す項目、ロット番号を示す項目、入庫日を示す項目、所在区分を示す項目、保管アドレスを示す項目、在庫数を示す項目、移動区分を示す項目および自動発注を示す項目が設けられている。各項目の横方向に並べられた情報同士が互いに関連付けられて、ロット単位の部品在庫を示す。
在庫番号を示す項目には、在庫品を識別するための在庫番号が設定される。部品番号を示す項目には、部品を識別するための部品番号が設定される。ロット番号を示す項目には、ロット番号が設定される。入庫日を示す項目には、入庫された日が設定される。所在区分を示す項目には、所在区分が設定される。保管アドレスを示す項目には、エリア内における保管場所を示すアドレスが設定される。在庫数を示す項目には、1ロットに含まれる部品の数量が設定される。移動区分を示す項目には、該当の部品が移動中の場合に、その移動区分が設定される。自動発注を示す項目には、該当の部品が利用された場合に自動発注を行うか否かを示すフラグが設定される。
部品在庫テーブル113aには、例えば、在庫番号が“在庫001”、部品番号が“部品011”、ロット番号が“AB0001”、入庫日が“2010/1/27”、所在区分が“B1”、保管アドレスが“棚0271”、在庫数が“10”、移動区分が“0”、自動発注が“0”という情報が設定されている。このうち、所在区分“B1”は、部品倉庫エリア22内の平置倉庫に、該当の部品が保管されていることを示している。また、保管アドレス“棚0271”は、平置倉庫内の当アドレスで示される棚に、該当の部品が保管されていることを示している。また、移動区分“0”は、該当の部品が現在移動中ではないことを示している。また、自動発注“0”は、該当の在庫が自動発注対象ではないことを示している。
また、部品在庫テーブル113aには、例えば、在庫番号が“在庫002”、部品番号が“部品011”、ロット番号が“AB0002”、入庫日が“2010/1/27”、所在区分が“B1”、保管アドレスが“棚0272”、在庫数が“10”、移動区分が“A1B1”、自動発注が“0”という情報が設定されている。このうち、所在区分“B1”は、部品倉庫エリア22内の平置倉庫に、該当の部品が保管される(保管予定である)ことを示している。また、保管アドレス“棚0272”は、平置倉庫内の当アドレスで示される棚に、該当の部品が保管されることを示している。また、移動区分“A1B1”は、該当の部品が入庫エリア21から部品倉庫エリア22へ向けて移動中であることを示している。
また、部品在庫テーブル113aには、例えば、在庫番号が“在庫003”、部品番号が“部品011”、ロット番号が“AB0003”、入庫日が“2010/1/27”、所在区分が“B2”、保管アドレスが“棚0284”、在庫数が“10”、移動区分が“A1B2”、自動発注が“0”という情報が設定されている。このうち、所在区分“B2”は、部品倉庫エリア22内の自動倉庫に該当の部品が保管される(保管予定である)ことを示している。また、保管アドレス“棚0284”は、自動倉庫内の当アドレスで示される棚に、該当の部品が保管されることを示している。また、移動区分“A1B2”は、該当の部品が入庫エリア21から部品倉庫エリア22へ向けて移動中であることを示している。
また、部品在庫テーブル113aには、例えば、在庫番号が“在庫004”、部品番号が“部品011”、ロット番号が“AB0004”、入庫日が“2010/1/29”、所在区分が“A1”、保管アドレスが“棚0123”、在庫数が“10”、移動区分が“0”、自動発注が“0”という情報が設定されている。このうち、所在区分“A1”は、入庫エリア21に該当の部品が保管されていることを示している。また、保管アドレス“棚0123”は、入庫エリア21内の当アドレスで示される棚に、該当の部品が保管されていることを示している。
また、部品在庫テーブル113aには、例えば、在庫番号が“在庫005”、部品番号が“部品011”、ロット番号が“−”(未設定)、入庫日が“2010/2/1”、所在区分が“A1”、保管アドレスが“−”(未設定)、在庫数が“10”、移動区分が“01A1”、自動発注が“0”という情報が設定されている。このうち、所在区分“A1”は、入庫エリア21に該当の部品が保管される(保管予定である)ことを示している。
また、ロット番号“−”は、当部品が検収前状態であるためロット番号が未取得であることを示している。
また、保管アドレス“−”は、保管するアドレスが決定されていないことを示している。この場合、保管アドレスは、例えば倉庫20で着荷した後に倉庫作業者の判断等により決定され、倉庫端末装置26a等で入力された保管アドレスが管理サーバ100に通知される。入出庫管理部182は、受け付けた保管アドレスを部品在庫テーブル113aの該当の部品の部品在庫レコードに登録する。
また、移動区分“01A1”は、該当の部品がサプライヤ40(または、サプライヤ40a)から倉庫20へ向けて移動していることを示している。
また、部品在庫テーブル113aには、例えば、在庫番号が“在庫006”、部品番号が“部品012”、ロット番号が“CD0001”、入庫日が“2009/12/21”、所在区分が“C1”、保管アドレスが“棚0351”、在庫数が“25”、移動区分が“0”、自動発注が“0”という情報が設定される。このうち、所在区分“C1”は、検品エリア24に該当の部品が保管されていることを示している。
また、部品在庫テーブル113aには、例えば、在庫番号が“在庫007”、部品番号が“部品013”、ロット番号が“CD0002”、入庫日が“2009/12/16”、所在区分が“B3”、保管アドレスが“棚0262”、在庫数が“25”、移動区分が“0”、自動発注が“1”という情報が設定される。このうち、自動発注“1”は、該当の在庫ロットが使用された場合には、自動的に追加発注を行うべきことを示している。このように、在庫ロット単位でフラグを設けることで、各在庫の使用に応じた自動発注を行うよう制御することができる。
自動発注を示す項目に対する設定は、システム管理者や倉庫作業者等、権限を有する者が適宜行うことができる。管理サーバ100は、その操作入力を行うための所定のGUIを提供することができる。
図16は、出材指令管理テーブルのデータ構造例を示す図である。出材指令管理テーブル131は、出材指令情報記憶部130に格納される。出材指令管理テーブル131は、出材指令生成部150によって生成される。出材指令管理テーブル131には、指令番号、製品番号、部品番号、出材数、指令日、出材先およびアドレスを示す項目が設けられている。各項目の横方向に並べられた情報同士が互いに関連付けられて、1つの部品の出材指令に関する情報を示す。
指令番号を示す項目には、出材指令を識別するための指令番号が設定される。製品番号を示す項目には、製品を識別するための製品番号が設定される。部品番号を示す項目には、部品を識別するための部品番号が設定される。出材数を示す項目には、製品の製造に当たり、出材すべき部品の数量が設定される。指令日を示す項目には、出材指令が発生した日が設定される。出材先を示す項目には、出材先の拠点が設定される。アドレスを示す項目には、出材先の拠点内の地点を示す情報が設定される。
出材指令管理テーブル131には、例えば、指令番号が“指令001”、製品番号が“製品001”、部品番号が“部品011”、出材数が“50”、指令日が“2010/2/1”、出材先が“工場01”、アドレスが“ライン001”という情報が設定される。これは、製品番号“製品001”で指定される製品の製造につき、部品番号“部品011”の部品の工場30の“ライン001”へ“50”個の出材指令が“2010/2/1”に発生したことを示している。
図17は、出庫計画管理テーブルのデータ構造例を示す図である。出庫計画管理テーブル141は、出庫計画記憶部140に格納される。出庫計画管理テーブル141は、出庫計画生成部160によって生成される。出庫計画管理テーブル141には、出庫番号を示す項目、指令番号を示す項目、出庫日を示す項目、部品番号を示す項目、ロット番号を示す項目、移動フラグを示す項目、出庫元(拠点名、所在区分、アドレス、出庫数)を示す項目および出庫先(拠点名、所在区分、アドレス)を示す項目が設けられている。各項目の横方向に並べられた情報同士が互いに関連付けられて、1つの部品在庫の出庫計画を示す。
出庫番号を示す項目には、出庫内容を識別するための出庫番号が設定される。指令番号を示す項目には、指令番号が設定される。出庫日を示す項目には、出庫すべき期日が設定される。部品番号を示す項目には、部品番号が設定される。ロット番号を示す項目には、ロット番号が設定される。移動フラグを示す項目には、該当の部品が現在移動中であるか否かを示すフラグが設定される。出庫元(拠点名)を示す項目には、出庫元となる拠点の拠点名が設定される。出庫元(所在区分)を示す項目には、その拠点における所在区分が設定される。出庫元(アドレス)を示す項目には、その所在区分における保管アドレスが設定される。出庫元(出庫数)を示す項目には、出庫数が設定される。出庫先(拠点名)を示す項目には、出庫先となる拠点の拠点名が設定される。出庫先(所在区分)を示す項目には、その拠点における所在区分が設定される。出庫先(アドレス)を示す項目には、その所在区分における保管アドレスが設定される。
出庫計画管理テーブル141には、例えば、出庫番号が“出庫001”、指令番号が“指令001”、出庫日が“2010/2/1”、部品番号が“部品011”、ロット番号が“AB0001”、移動フラグが“0”、出庫元(拠点名)が“倉庫01”、出庫元(所在区分)が“B1”、出庫元(アドレス)が“棚0271”、出庫元(出庫数)が“10”、出庫先(拠点名)が“工場01”、出庫先(所在区分)が“E1”、出庫先(アドレス)が“ライン001”という情報が設定される。
これは、部品番号が“部品011”の部品について、倉庫20の所在区分“B1”で示される平置倉庫の保管アドレス“棚0271”から出庫数“10”を期日“2010/2/1”に出庫すべきことを示している。また、その際の出庫先を工場30の所在区分“E1”で示される製造ラインのうち、“ライン001”のアドレスで指定されるラインとすることを示している。なお、移動フラグ“0”は移動中でないこと、すなわち、現在“棚0271”に保管されていることを示している。出庫元の在庫は、図15で示した部品在庫テーブル113aの在庫番号“在庫001”の部品在庫レコードに対応する。
また、出庫計画管理テーブル141には、例えば、出庫番号が“出庫005”、指令番号が“指令001”、出庫日が“2010/2/1”、部品番号が“部品011”、ロット番号が“−”(設定なし)、移動フラグが“1”、出庫元(拠点名)が“倉庫01”、所在区分が“A1”、アドレスが“−”(設定なし)、出庫数が“10”、出庫先(拠点名)が“工場01”、所在区分が“E1”、アドレスが“ライン001”という情報が設定される。
これは、部品番号が“部品011”の部品について、倉庫20の所在区分“A1”で示される入庫エリア21(保管アドレス未定)のものにつき出庫数“10”を期日“2010/2/1”に出庫すべきことを示している。また、その際の出庫先を工場30の所在区分で示される製造ラインのうち、“ライン001”のアドレスで指定されるラインとすることを示している。
当レコードに係る部品は、移動フラグが“1”であるので移動中であり、その部品が入庫エリア21に到着待ちの状態である。出庫元の在庫は、図15で示した部品在庫テーブル113aの在庫番号“在庫005”の部品在庫レコードに対応する。
また、出庫計画管理テーブル141には、例えば、出庫番号が“出庫021”、指令番号“−”(設定なし)、出庫日が“2010/2/1”、部品番号が“部品041”、ロット番号が“QR0001”、移動フラグが“0”、出庫元(拠点名)が“倉庫01”、所在区分が“B1”、アドレスが“棚0244”、出庫数が“5”、出庫先(拠点名)が“倉庫03”、所在区分が“A0”、アドレスが“−”(設定なし)という情報が設定される。これは、倉庫間を移動させる部品の出庫計画レコードである。このため、製品の製造に関して発生したものではないので指令番号の設定はない。
なお、出庫日を示す項目には、生産計画および出材指令によって時間まで指定される場合には、期日に加えて時間を設定することもできる。
図18は、移動入力画面の表示例を示す図である。移動入力画面500は、倉庫サーバ26、倉庫端末装置26a〜26dおよび携帯端末装置29により生成され、各装置に接続されたモニタに表示される。
倉庫作業者は、移動入力画面500に所定の情報を入力することで、倉庫内での部品の移動や倉庫間での部品の移動を管理サーバ100に通知することができる。これらの部品の移動作業は、工場30,30aおよびサプライヤ40,40aに対する出材指令に基づく出庫とは異なり、倉庫内における日常の運用に応じて適宜発生するものである。あるいは、製造ライン31,31aからの要請に応じて、在庫部品を倉庫20等から出庫する際にも用いることができる。
移動入力画面500には、部品番号入力部510、部品名称入力部520、移動元入力部530、移動先入力部540および確定ボタン550が設けられている。
部品番号入力部510は、移動対象の部品番号を入力するための入力フォームである。
部品名称入力部520は、移動対象の部品の名称を入力するための入力フォームである。
移動元入力部530は、移動元となる拠点および拠点内の場所を示す情報を入力するための領域である。移動元入力部530には、拠点名称入力部531、倉庫種別入力部532、保管アドレス入力部533および検索ボタン534が設けられている。
拠点名称入力部531は、移動元の拠点名を入力するための入力フォームである。
倉庫種別入力部532は、移動元となる入庫エリア21、部品倉庫エリア22(平置倉庫、自動倉庫、預託倉庫)、検品エリア24、製造ライン31およびライン倉庫32等の倉庫種別を入力するための入力フォームである。
保管アドレス入力部533は、該当の倉庫種別につき、移動対象の部品が保管された保管アドレスを入力するための入力フォームである。
検索ボタン534は、移動対象とする部品の部品番号、部品名称や、その部品が存在する拠点名称、倉庫種別および保管アドレスを検索するための機能を呼び出すボタンである。倉庫作業者は、検索ボタン534をマウス等によってクリック操作できる。これにより、所定の移動部品検索画面を呼び出すことができる。倉庫作業者は、検索画面により、移動対象としたい部品を検索し、その内容を確定することができる。すると、部品番号入力部510、部品名称入力部520、および移動元入力部530の各フォームに確定した部品の情報が入力される。なお、検索機能に必要な在庫情報や指定された情報によるレコードのサーチ機能は管理サーバ100により提供される。
移動先入力部540は、移動先となる拠点および拠点内の場所を示す情報を入力するための領域である。移動先入力部540には、拠点名称入力部541、倉庫種別入力部542、保管アドレス入力部543および検索ボタン544が設けられている。
拠点名称入力部541は、移動先の拠点名を入力するための入力フォームである。
倉庫種別入力部542は、移動先の拠点における倉庫種別を入力するための入力フォームである。
保管アドレス入力部543は、該当の倉庫種別につき、移動対象の部品を保管すべき保管アドレスを入力するための入力フォームである。
検索ボタン544は、移動先とする拠点やその拠点における倉庫種別および保管アドレスを検索するための機能を呼び出すボタンである。倉庫作業者は、検索ボタン544をマウス等によってクリック操作できる。これにより、所定の移動先検索画面を呼び出すことができる。移動先検索画面から、移動先となる拠点等の情報を検索し、その内容を確定することで、移動先入力部540の各フォームに確定した移動先の情報が入力される。
確定ボタン550は、移動入力画面500で入力した情報を確定して管理サーバ100への送信指示を受け付けるためのボタンである。倉庫作業者は、確定ボタン550をマウス等によってクリック操作できる。これにより、移動入力画面500に入力した情報が管理サーバ100に送信される。管理サーバ100は、受け付けた情報に基づいて、出庫計画を生成し、出庫計画記憶部140に記憶された出庫計画管理テーブル141に登録する。
なお、倉庫端末装置26a〜26dおよび携帯端末装置29に移動入力画面500を表示させることもできる。倉庫作業者は、これらの端末装置から部品の移動内容を管理サーバ100の出庫計画記憶部140に記憶された出庫計画管理テーブル141に登録することができる。
また、移動入力画面500において、移動を行うべき日時(移動予定日時)を入力可能としてもよい。
確定ボタン550の押下によって入力情報の確定がなされると、出庫指示画面が表示される。
図19は、出庫指示画面の表示例を示す図である。出庫指示画面600は、倉庫サーバ26により生成される。倉庫サーバ26は、出庫指示部170が提供する出庫指示情報に基づいて、倉庫サーバ26、倉庫端末装置26a〜26dに接続されたモニタおよび携帯端末装置29に出庫指示画面600を表示させることができる。例えば、倉庫作業者は倉庫サーバ26、倉庫端末装置26a〜26dが表示する生産管理システムの利用メニューから、前述の移動入力画面500や出庫指示画面600を呼び出すことができる。
出庫指示画面600には、出庫指示表示部610およびチケット発行ボタン620が設けられている。
出庫指示表示部610は、現時点において倉庫20からの出庫が必要な部品のリストを表示する領域である。出庫指示表示部610には、例えば、出庫番号、出庫日、部品番号、ロットID、出庫元(拠点名、所在、アドレス、出庫数)および出庫先(拠点名、引渡先)を項目としたテーブル形式の情報が表示される。ここで、各項目は図17で示した出庫計画管理テーブル141に示した同一名称の項目に対応する。ただし、倉庫作業者や工場作業者への通知が不要な情報の表示を省略することができる。また、出庫指示表示部610において出庫元(所在)や出庫先(引渡先)の項目は、出庫計画管理テーブル141に設定された出庫元(所在区分)や出庫先(アドレス)を示す項目から倉庫作業者にとって認識し易い情報に変換したものである。
ここで、出庫計画管理テーブル141で移動フラグ“1”である在庫に関しては、到着待ちであって、未だ出庫を開始することができないので、出庫指示表示部610には表示されない。なお、出庫指示表示部610の例では、出庫計画管理テーブル141の時点よりも未来の時点を示している。このため、出庫計画管理テーブル141では、到着待ちであった部品が着荷しており、出庫が可能な状態となっている。ただし、出庫計画管理テーブル141において移動フラグ“1”の在庫に関しても、出庫予告として出庫指示表示部610に表示させても良い。
また、検品エリア24に存在する部品を出庫する場合には、貸出中状態240を解除するために所定の返却処理を行う必要がある。そのような場合には、該当の部品について出庫前に返却処理が必要な旨を通知するメッセージを出庫指示画面に表示させてもよい。
倉庫作業者は、マウス等を操作することでポインタ630を移動させ、出庫指示表示部610の各行を選択することができる。
チケット発行ボタン620は、ポインタ630によって選択された行の出庫指示につき、移動チケット70の発行指示を受け付けるためのボタンである。
倉庫作業者は、倉庫サーバ26、倉庫端末装置26a〜26dからプリンタ28〜28dによる移動チケット70の発行を要求できる。また、携帯端末装置29のメモリに、これから行う出庫指示の内容を指定して格納しておき、移動チケット70の代わりとして用いることもできる。
なお、例えば倉庫20a,20bの倉庫端末装置で出庫指示画面600を表示させる場合には、倉庫20a,20bから出庫すべき部品のリストが出庫指示表示部610に表示される。
倉庫サーバ26は、移動チケット70の発行を受け付けると、対象の生産計画レコードについてチケット発行要求を受け付けた旨を管理サーバ100に通知する。また、倉庫サーバ26は、管理サーバ100からチケット発行許可通知を受信すると、例えばチケット発行要求を受け付けた端末装置に最も近いプリンタに移動チケット70を発行させる。例えば、倉庫端末装置26aでチケット発行の入力を受け付けた場合には、プリンタ28aに移動チケット70を発行させる。
図20は、移動チケットの表示例を示す図である。移動チケット70は、プリンタ28〜28dによって発行される。倉庫サーバ26は、管理サーバ100から移動チケット発行情報を受信する。プリンタ28〜28dは、倉庫サーバ26から受信した移動チケット発行情報に基づいて、移動チケットを発行する。
移動チケット70には、移動日表示部71、移動区分表示部72、部品番号表示部73、部品名称表示部74、移動元表示部75、移動先表示部76および無線タグ部77が設けられている。
移動日表示部71は、移動日を表示する領域である。
移動区分表示部72は、移動区分の名称を表示する領域である。
部品番号表示部73は、移動対象の部品の部品番号を表示する領域である。
部品名称表示部74は、移動対象の部品の部品名を表示する領域である。
移動元表示部75は、移動元となる拠点および拠点内の場所を示す情報を表示する領域である。移動元表示部75には、拠点名称表示部75a、倉庫種別表示部75bおよび保管アドレス表示部75cが設けられている。
拠点名称表示部75aは、移動元の拠点名を表示する領域である。
倉庫種別表示部75bは、移動元となる拠点における倉庫種別を表示する領域である。
保管アドレス表示部75cは、該当の倉庫種別につき、移動対象の部品が保管された保管アドレスを表示する領域である。
移動先表示部76は、移動先となる拠点および拠点内の場所を示す情報を表示する領域である。移動先表示部76には、拠点名称表示部76a、倉庫種別表示部76bおよび保管アドレス表示部76cが設けられている。
拠点名称表示部76aは、移動先の拠点名を表示する領域である。
倉庫種別表示部76bは、移動先の拠点における倉庫種別を表示する領域である。
保管アドレス表示部76cは、該当の倉庫種別につき、移動対象の部品を保管すべき保管アドレスを表示する領域である。
無線タグ部77は、移動チケット70に表記された出庫指示情報(出庫計画管理テーブル141の対応するレコードの情報を含む)や該当の部品の部品在庫情報を電子データとして記憶する。また、無線タグ部77はゲート25〜25d,33〜33g等と通信し、これらの情報をゲート25〜25d,33〜33g等に送信する。
次に、以上のような構成を備える生産管理システムの処理手順に関して説明する。なお、出材指令生成部150は、物品情報記憶部110および生産計画記憶部120を参照して、出材すべき部品についての出材指令レコードを定期的に生成し、出材指令情報記憶部130に記憶された出材指令管理テーブル131に格納している。
図21は、出庫計画生成処理を示すフローチャートである。以下、図21に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS11]出庫計画生成部160は、出材指令情報記憶部130に記憶された出材指令管理テーブル131を参照し、未処理の出材指令レコードを1つ取得する。
[ステップS12]出庫計画生成部160は、部品在庫情報記憶部113に記憶された部品在庫テーブル113a,113b,113c,・・・に基づいて、倉庫20,20a,20bおよび工場30,30aに保管された在庫の引当処理を行う。
[ステップS13]出庫計画生成部160は、引当の結果、不足があるか否かを判定する。不足がない場合、処理をステップS14に進める。
[ステップS14]出庫計画生成部160は、引き当てた在庫に基づいて、出庫計画レコードを生成し、出庫計画管理テーブル141に登録する。出庫計画生成部160は、引き当てた在庫に移動中のものが含まれる場合、その在庫に関する出庫計画レコードには移動中フラグ“1”を設定する。出庫計画生成部160は、出庫計画レコードを生成済みの出材指令レコードを処理済として管理する。そして、処理をステップS16に進める。
[ステップS15]出庫計画生成部160は、不足品が存在するために、該当の指令に対する出庫計画レコードの生成ができない旨のエラーを報知する。出庫計画生成部160は、例えばエラーメッセージを含む電子メールによって管理者にエラーを報知することができる。
[ステップS16]出庫計画生成部160は、出材指令管理テーブル131に含まれる全ての出材指令レコードを処理済であるか否かを判定する。全て処理済である場合、処理を完了する。未処理のレコードが存在する場合、処理をステップS11に進める。
このように、出庫計画生成部160は、出材指令で指示される部品ごとに倉庫20等からの引当を行い、出庫計画を生成する。
なお、出庫計画生成部160は、上記出庫計画生成処理を、例えば所定の周期で開始することができる。あるいは、出材指令情報記憶部130が更新されたタイミングで開始してもよい。また、管理サーバ100がシステム管理者による当処理の開始を指示する所定の操作入力を受け付けたタイミングで開始してもよい。
また、ステップS15において、出庫計画生成部160は資材管理部190に不足品の発注を促すようにしてもよい。このようにすれば、不足品の迅速な確保ができる。
次に、上記ステップS12の在庫引当処理を詳細に説明する。
図22は、在庫引当処理を示すフローチャートである。以下、図22に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS21]出庫計画生成部160は、出材指令レコードに含まれる部品番号、出材数および出材先を取得する。例えば、出庫計画生成部160は、出材指令情報記憶部130に記憶された出材指令管理テーブル131の“指令番号001”のレコードを取得しているとする。この場合、部品番号“部品011”、出材数“50”、出材先“工場01”を取得する。
[ステップS22]出庫計画生成部160は、工場30,30aのライン倉庫で管理される在庫からの部品の確保を試みる。このとき、出庫計画生成部160は、まず、現時点でライン倉庫に保管されている部品から優先的に引当を行う。そして、不足があれば、ライン倉庫に移動中の部品から引当を行う。例えば、出庫計画生成部160は、工場30に関する部品在庫テーブルを参照して、“部品011”に対応する部品であって、所在区分が“B4”、かつ、移動区分が“0”の部品(現時点で保管されているもの)から引当を行う。そして、不足があれば、同テーブルの“部品011”に対応する部品であって、所在区分が“B4”、かつ、移動区分の設定がある部品(移動中のもの)から引当を行う。
[ステップS23]出庫計画生成部160は、ステップS22の引当で出材数分の部品を全て確保できたか否かを判定する。不足がある場合、処理をステップS24に進める。不足がない場合、処理を完了する。
[ステップS24]出庫計画生成部160は、倉庫20,20a,20bの部品倉庫エリアに保管される在庫から不足分の部品の確保を試みる。このとき、出庫計画生成部160は、まず、現時点で部品倉庫エリアの各倉庫種別に保管されている部品、該当の倉庫種別の倉庫に移動中の部品の順で引当を行う。例えば、出庫計画生成部160は、部品在庫テーブル113aに基づいて、次のように部品番号“部品011”に対応する部品の引当を行う。まず、“部品011”に対応する所在区分“B1”、“B2”の在庫のうち、出庫優先度が最も高い所在区分“B1”、かつ、移動区分“0”である在庫番号“在庫001”の在庫を引き当てる。不足がある場合、所在区分“B1”の在庫のうち、移動区分“A1B1”である在庫番号“在庫002”の在庫を引き当てる。更に不足がある場合、所在区分“B2”の在庫番号“在庫003”の在庫を引き当てる。
[ステップS25]出庫計画生成部160は、ステップS24の引当で出材数分の部品を全て確保できたか否かを判定する。不足がある場合、処理をステップS26に進める。不足がない場合、処理を完了する。
[ステップS26]出庫計画生成部160は、倉庫20,20a,20bの入庫エリアに保管される在庫から不足分の部品の確保を試みる。このとき、出庫計画生成部160は、まず、現時点で入庫エリアに保管されている部品から優先的に引当を行う。そして、不足があれば、入庫エリアに移動中の部品から引当を行う。例えば、出庫計画生成部160は、部品在庫テーブル113aに基づいて、次のように部品番号“部品011”に対応する部品の引当を行う。まず、“部品011”に対応する所在区分“A1”、かつ、移動区分が“0”の在庫番号“在庫004”の在庫を引き当てる。そして、不足があれば、同テーブルの“部品011”に対応する部品であって、所在区分が“A1”、かつ、移動区分が“01A1”の在庫番号“在庫005”の在庫を引き当てる。
このようにして、出庫計画生成部160は、所在区分ごとの出庫優先度に基づいて、在庫の引当を行う。
なお、上記ステップS22〜S26の処理の順序は、所在区分テーブル111cに設定された各所在区分の出庫優先度に準じている。ただし、サプライヤ40,40aへの出庫に対する引当では上記ステップS22,23を省略できる。その場合、ステップS21の次にステップS24を実行する。
なお、引当可能な在庫が複数存在する場合には、入庫日の古いものから優先して引き当てることができる。これにより、在庫の先入れ先出しが可能となる。
また、上記ステップS24において、出庫計画生成部160は、同一の所在区分の部品が複数の倉庫に存在する場合には、複数の倉庫のうち、例えば出材先の工場(あるいは、サプライヤ)に最も近い倉庫から優先して引当元とすることができる。このようにすれば、拠点間の部品の輸送に要する時間を短縮できるため、部品到着に急を要する出庫を行う場合に有用である。
図23は、出庫処理を示すフローチャートである。以下、図23に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS31]入出庫管理部182は、倉庫サーバ26から移動させる部品につき移動チケット70のチケット発行要求を受け付けると、該当の部品についての移動開始を受け付ける。
[ステップS32]入出庫管理部182は、出庫計画記憶部140に記憶された出庫計画管理テーブル141を参照して、移動チケット70の発行対象とする出庫番号に対応する出庫計画レコードを取得する。そして、出庫元の所在区分と出庫先の所在区分とから移動区分を取得する。例えば、出庫番号“出庫001”について移動区分“B1E1”を取得する。
[ステップS33]入出庫管理部182は、部品在庫情報記憶部113に記憶された部品在庫テーブル113a,113b,113c,・・・のうち、出庫先となる拠点の部品在庫テーブルに移動させる部品の部品在庫レコードを生成する。入出庫管理部182は、この部品在庫レコードの移動区分にステップS32で取得した移動区分を設定する。例えば、出庫番号“出庫001”について、工場30の部品在庫テーブルに、部品番号“部品011”、所在区分“E1”、移動区分“B1E1”を含む部品在庫レコードを生成する。入出庫管理部182は、在庫番号、入庫日等を適宜採番/取得して、生成した部品在庫レコードに設定する。
[ステップS34]入出庫管理部182は、部品在庫テーブル113a,113b,113c,・・・のうち、出庫元となる拠点の部品在庫テーブルから移動させる部品の部品在庫レコードを削除する。例えば、出庫番号“出庫001”について、倉庫20の部品在庫テーブル113aから、ロット番号“AB0001”や保管アドレス“棚0271”から特定される在庫番号“在庫001”の部品在庫レコードを削除する。
[ステップS35]入出庫管理部182は、移動チケット70の発行を許可するチケット発行許可通知を倉庫サーバ26に送信する。倉庫サーバ26は、チケット発行許可通知の受信により、所定のプリンタに移動チケット70を発行させる。また、入出庫管理部182は、移動チケット70の発行を許可した出庫番号を出庫指示部170に通知する。出庫指示部170は、該当の出庫番号についての出庫指示を出庫指示表示部610から削除する。
[ステップS36]入出庫管理部182は、ステップS32で取得した移動区分が預託品利用に該当するか否かを判定する。預託品利用である場合、処理をステップS37に進める。預託品利用でない場合、処理をステップS38に進める。なお、入出庫管理部182は、物品管理情報記憶部111に記憶された移動区分テーブル111dに設定された預託利用フラグを参照して、該当の移動区分が預託品利用であるか否かを判定できる。
[ステップS37]入出庫管理部182は、預託品92の出庫数を資材管理部190に計上する。資材管理部190は、預託品92の出庫数に応じた検収処理を行う。
[ステップS38]入出庫管理部182は、部品在庫テーブル113a,113b,113c,・・・の自動発注を示す項目を参照して、移動開始を受け付けた部品が自動発注の対象であるか否かを判定する。自動発注の対象である場合、処理をステップS39に進める。自動発注の対象でない場合、処理を完了する。
[ステップS39]入出庫管理部182は、移動開始した部品を資材管理部190に通知する。資材管理部190は、該当の部品の新規発注を行う。
このようにして、入出庫管理部182は、部品の出庫処理を行う。その際、移動開始を受け付けたタイミングで、移動対象の部品を移動先の拠点の在庫として管理する。また、入出庫管理部182は、当部品につき入庫処理が行われるまでは移動中の在庫として管理する。
更に、資材管理部190は、預託品92が製造ラインやサプライヤ40,40aに出庫される場合には、出庫数に応じた預託品92の検収を行うことができる。これにより、預託品92の検収の効率化を図れる。
また、資材管理部190は、自動発注対象の部品が製造ラインやサプライヤ40,40aに出庫される場合には、出庫した分に応じた発注を行うことができる。これにより、例えば利用頻度の高い部品につき発注処理の効率化を図れる。なお、該当の部品につき倉庫20内の安全在庫を下回った際に、所定量だけ部品の自動発注処理を行うようにしてもよい。
また、ステップS35のチケット発行許可通知の送信は、ステップS31の次に実行してもよい。その場合、ステップS34の次にステップS36が実行される。
図24は、入庫予定登録処理を示すフローチャートである。以下、図24に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS41]入庫予定登録処理部181は、工場30,30aおよびサプライヤ40,40aに設置された所定の端末装置(例えば、工場30であれば工場サーバ34)から注残品の倉庫20,20a,20bへの出庫開始を受け付ける。例えば、入庫予定登録処理部181は部品注残情報記憶部112に記憶された部品注残テーブル112aの注残番号“注残001”の部品番号“部品011”の部品の倉庫20への出庫開始をサプライヤ40から受け付ける。
[ステップS42]入庫予定登録処理部181は、出庫先となる倉庫の部品在庫テーブルに所在区分“Ay”の部品在庫レコードを登録する。このとき、登録した部品在庫レコードに移動区分“0xAy”を設定する。例えば、入庫予定登録処理部181は、注残番号“注残001”の注残品について、購入区分“一般購入”の部品(一般購入品91)の入庫予定状態に対応する所在区分“A1”を設定した部品在庫レコードを部品在庫テーブル113aに登録する。また、移動元所在区分および移動先所在区分が、それぞれ“01”(一般購入品注残)および“A1”(入庫予定(一般購入品))であるので、移動区分“01A1”を設定する。このようにして登録された部品在庫レコードは、部品在庫テーブル113aの在庫番号“005”の在庫に対応する。この時点での部品在庫レコードは、在庫としては未計上の状態であるが、出庫対象としての選択(引当)は可能である。
[ステップS43]入庫予定登録処理部181は、倉庫サーバ26から該当部品の検収データを受信する。ここで、倉庫サーバ26は、部品に付された移動チケット70の無線タグ部77からゲート25を介して注残品の情報を取得すると所定の検収データを生成して管理サーバ100に送信する。検収データには、部品のロット番号を含めることができる。また、入庫エリア21において保管すべき保管アドレスを自動的に取得して検収データに含めることもできる。
[ステップS44]入庫予定登録処理部181は、ステップS42で生成した部品在庫レコードの移動区分を“0”に更新する。例えば、部品在庫テーブル113aの在庫番号“在庫005”の部品在庫レコードの移動区分を“01A1”から“0”に更新する。これにより、該当の部品の移動中状態が解除される。また、検収データに基づいて、該当のレコードにロット番号や保管アドレスを設定する。
[ステップS45]入庫予定登録処理部181は、部品注残テーブル112aから対応する部品注残レコードを削除する。例えば、注残番号“注残001”の部品注残レコードを削除する。この時点で、該当の部品在庫レコードを在庫として計上できる。入庫予定登録処理部181は、在庫の計上を出庫計画生成部160に通知する。ここで、在庫の計上とは、在庫としての物理的な取り扱いが可能となった状態であり、入庫エリア21への部品の到達を意味する。
[ステップS46]出庫計画生成部160は、出庫計画記憶部140に記憶された出庫計画管理テーブル141を参照して、該当の部品が移動中の時点で引き当てた出庫計画が存在するか否かを判定する。存在する場合、処理をステップS47に進める。存在しない場合、処理を完了する。例えば、部品在庫テーブル113aの在庫番号“在庫005”の部品在庫レコードに対して、出庫計画管理テーブル141の出庫番号“出庫005”の出庫計画レコードが移動中であった注残品からの引当に基づく在庫待ちの出庫計画である。
[ステップS47]出庫計画生成部160は、出庫計画管理テーブル141の在庫待ちの出庫計画レコードを更新する。具体的には、該当の出庫計画レコードの移動フラグを“1”から“0”に更新する。また、ロット番号や出庫元の保管アドレスを該当の出庫計画レコードに設定する。
[ステップS48]出庫指示部170は、出庫計画管理テーブル141が更新されたことを検知すると、その内容を出庫指示画面600に反映させる。例えば、出庫計画管理テーブル141の出庫番号“出庫005”の出庫計画レコードに対応する出庫指示を出庫指示表示部610に表示させる。ここでの出庫指示は、入庫エリア21からの出庫となるので特急出庫である。
このようにして、入庫予定登録処理部181は、注残品が出庫された時点で在庫品としての登録を行う。そして、出庫指示部170は、その注残品が入庫エリア21に着荷した際に在庫待ちの出庫計画が存在する場合には、その部品につき特急出庫の指示を行う。
図25は、入庫処理を示すフローチャートである。以下、図25に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS51]入出庫管理部182は、倉庫サーバ26から図23の出庫処理によって移動中となった部品が、目的地へ到着した旨(移動完了)を受け付ける。
[ステップS52]入出庫管理部182は、移動完了した部品について、部品在庫情報記憶部113に記憶された部品在庫テーブル113a,113b,113c,・・・の対応する部品在庫レコードの移動区分を“0”に更新する。これにより、該当の部品の移動中状態が解除される。入出庫管理部182は、該当の部品について移動中状態を解除した旨を出庫計画生成部160に通知する。
[ステップS53]出庫計画生成部160は、出庫計画記憶部140に記憶された出庫計画管理テーブル141を参照して、該当の部品が移動中の時点で引き当てた出庫計画が存在するか否かを判定する。存在する場合、処理をステップS54に進める。存在しない場合、処理を完了する。例えば、部品在庫テーブル113aの在庫番号“在庫002”、“在庫003”の部品在庫レコードに対して、出庫計画管理テーブル141の出庫番号“出庫002”、“出庫003”の出庫計画レコードが移動中在庫からの引当に基づく到着待ちの出庫計画である。
[ステップS54]出庫計画生成部160は、出庫計画管理テーブル141の到着待ちの出庫計画レコードを更新する。具体的には、該当の出庫計画レコードの移動フラグを“1”から“0”に更新する。
[ステップS55]出庫指示部170は、出庫計画管理テーブル141が更新されたことを検知すると、その内容を出庫指示画面600に反映させる。例えば、出庫計画管理テーブル141の出庫番号“出庫002”や“出庫003”の出庫計画レコードに対応する出庫指示を出庫指示表示部610に表示させる。
このようにして、入出庫管理部182は、在庫部品の移動完了を登録する。出庫指示部170は、移動待ちの出庫計画が存在する場合には、その部品につき通常出庫やライン出庫の指示を行う。
なお、このようにしてなされる出庫指示は、通常出庫やライン出庫の出庫指示である。
次に、製造ライン31,31aやサプライヤ40,40aで仕掛状態となった部品の部品在庫情報からの消込処理について説明する。
図26は、仕掛品消込処理を示すフローチャートである。以下、図26に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS61]入出庫管理部182は、工場30,30aやサプライヤ40,40aに設置された所定の端末装置から、製品・内製品の試済データや社給品の検収データを受信する。
[ステップS62]入出庫管理部182は、該当の製品等を構成する部品について、部品在庫情報記憶部113に記憶された部品在庫テーブル中の所在区分を更新する。例えば、工場30における内製品の部品について、工場30の部品在庫テーブルの該当の部品の所在区分を“E1”から“11”に更新する。あるいは、サプライヤ40,40aで仕掛中であった部品については、所在区分“E2”から“12”に更新する。
[ステップS63]入出庫管理部182は、所在区分“11”、“12”が設定された部品在庫レコードを削除する。
このようにして、製品の試済が完了すると、その製品のために出庫した部品の部品在庫テーブルからの消し込みを行う。
管理サーバ100は、以上に示した処理手順によって、注残品から試済等までの部品の一連の状態を管理することができる。
次に、生産管理システムにおける各種処理の流れの具体例を示す。
図27は、特急出庫時の出庫指示の通知の流れを示すシーケンス図である。以下、図27に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS101]ゲート25は、移動チケット70が有する無線タグ部77と通信することで部品の到着を検知する。ゲート25は、無線タグ部77から到着した部品の情報を読み取り、読み取り結果に基づく部品到着情報を倉庫サーバ26に送信する。倉庫サーバ26は、ゲート25から部品到着情報を受信する。
[ステップS102]倉庫サーバ26は、受信した部品到着情報に基づいて所定の検収データを生成し、管理サーバ100に送信する。管理サーバ100は、倉庫サーバ26から検収データを受信する。
[ステップS103]管理サーバ100は、該当の部品について入庫エリア21への移動中状態を解除する。そして、管理サーバ100は、出庫計画記憶部140に記憶された出庫計画管理テーブル141を参照して、その部品について在庫待ちとなっていた工場30の製造ライン31に対する出庫計画レコードを検出する。
[ステップS104]管理サーバ100は、到着した部品の出庫指示を倉庫サーバ26に送信する。倉庫サーバ26は、管理サーバ100から出庫指示を受信する。
[ステップS105]倉庫端末装置26aは、倉庫作業者による出庫指示画面600を表示するための所定の操作入力を受け付けると、倉庫サーバ26に出庫指示画面の表示要求を送信する。倉庫サーバ26は、表示要求に応じて、出庫指示画面の内容を倉庫端末装置26aに送信する。これにより、倉庫端末装置26aの出庫指示画面600に到着した部品の出庫指示が表示される。
[ステップS106]倉庫端末装置26aは、出庫指示画面600において、到着した部品に対するチケット発行ボタン620の押下を受け付けると、該当の部品のチケット発行要求を倉庫サーバ26に送信する。倉庫サーバ26は、倉庫端末装置26aからチケット発行要求を受信する。
[ステップS107]倉庫サーバ26は、チケット発行要求を管理サーバ100に送信する。管理サーバ100は、倉庫サーバ26からチケット発行要求を受信する。
[ステップS108]管理サーバ100は、該当の部品について在庫の登録変更を行う。すなわち、移動対象の部品を移動先となる拠点の部品として設定し、移動元から削除する。
[ステップS109]管理サーバ100は、チケット発行要求に対するチケット発行許可を倉庫サーバ26に送信する。倉庫サーバ26は、管理サーバ100からチケット発行許可を受信する。すると、倉庫サーバ26は、プリンタ28aに製造ライン31に対する移動チケット70を発行させる。
このようにして、管理サーバ100は特急出庫の指示を行う。
これにより、注残品が倉庫20に着荷した時点で出庫が必要な場合、その部品について即座に製造ライン31,31a等への出庫を促すことができる。
図28は、到着待ち部品の出庫指示の通知の流れを示すシーケンス図である。以下、図28に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、工場端末装置34aは、ライン倉庫32に設けられた端末装置である。また、ライン倉庫32には、移動チケット70の発行を行うプリンタも設けられているとする。
[ステップS111]倉庫サーバ26は、工場30におけるライン倉庫32への部品の出庫に際して、倉庫端末装置26bから移動チケット70の発行要求を受け付ける。倉庫サーバ26は、該当の部品についてチケット発行要求を管理サーバ100に送信する。管理サーバ100は、倉庫サーバ26からチケット発行要求を受信する。
[ステップS112]管理サーバ100は、該当の部品について在庫の登録変更を行う。すなわち、移動対象の部品を移動先となる拠点の部品として設定し、移動元から削除する。
[ステップS113]管理サーバ100は、チケット発行要求に対するチケット発行許可を倉庫サーバ26に送信する。倉庫サーバ26は、管理サーバ100からチケット発行許可を受信する。すると、倉庫サーバ26は、プリンタ28bに移動チケット70を発行させる。
[ステップS114]管理サーバ100は、出材指令情報記憶部130に記憶された出材指令管理テーブル131に基づいて、出庫計画記憶部140に記憶された出庫計画管理テーブル141を更新する。このとき、管理サーバ100はステップS112で移動中とした部品を引き当てて、工場30の製造ライン31に対する出庫計画を生成したとする。
[ステップS115]ゲート33は、移動チケット70が有する無線タグ部77と通信することで部品の通過を検知する。ゲート33は、無線タグ部77から到着した部品の情報を読み取り、読み取り結果に基づく部品到着情報を工場サーバ34に送信する。工場サーバ34は、ゲート33から部品到着情報を受信する。
[ステップS116]工場サーバ34は、受信した部品到着情報に基づく到着通知を管理サーバ100に送信する。管理サーバ100は、工場サーバ34から到着通知を受信する。
[ステップS117]管理サーバ100は、該当の部品についてライン倉庫32への移動中状態を解除する。そして、管理サーバ100は、出庫計画記憶部140に記憶された出庫計画管理テーブル141を参照して、その部品について到着待ちとなっていた出庫計画レコードを検出する。
[ステップS118]管理サーバ100は、到着した部品の出庫指示を工場サーバ34に送信する。工場サーバ34は、管理サーバ100から出庫指示を受信する。
[ステップS119]工場端末装置34aは、工場作業者による出庫指示画面600を表示するための所定の操作入力を受け付けると、工場サーバ34に出庫指示画面の表示要求を送信する。工場サーバ34は、表示要求に応じて、出庫指示画面の内容を工場端末装置34aに送信する。これにより、工場端末装置34aの出庫指示画面600にライン倉庫32に到着した部品の出庫指示が表示される。
以降、図27のステップS106〜S109と同様の処理によりチケットの発行が行われ、到着した部品の出庫が行われる。
このようにして、管理サーバ100は出庫指示を行う。上記の例は、ライン倉庫32からの出庫であるのでライン出庫の場合である。なお、通常出庫の場合も同様である。
これにより、移動中の部品につき、それが目的地に到着した時点で出庫が必要な場合、その部品について即座に製造ライン31,31a等への出庫を促すことができる。
また、管理サーバ100は、預託品92の移動先に応じて、預託品92の利用を検知し、その利用分の検収を行うことができる。以下、その預託品が製造ライン31へ出庫される場合を例示する。
図29は、預託品利用時の処理の流れを示すシーケンス図である。以下、図29に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS121]倉庫サーバ26は、工場30における製造ライン31への部品の出庫に際して、倉庫端末装置26bから移動チケット70の発行要求を受け付ける。倉庫サーバ26は、該当の部品についてのチケット発行要求を管理サーバ100に送信する。管理サーバ100は、倉庫サーバ26からチケット発行要求を受信する。
[ステップS122]管理サーバ100は、該当の部品について在庫の登録変更を行う。すなわち、移動対象の部品を移動先となる拠点の部品として設定し、移動元から削除する。
[ステップS123]管理サーバ100は、チケット発行要求に対するチケット発行許可を倉庫サーバ26に送信する。倉庫サーバ26は、管理サーバ100からチケット発行許可を受信する。すると、倉庫サーバ26は、プリンタ28bに移動チケット70を発行させる。
[ステップS124]管理サーバ100は、製造ライン31に対する移動チケット70の発行許可を行った部品が預託品であるため、その出庫量に応じた預託品の検収処理を行う。
[ステップS125]ゲート33bは、移動チケット70が有する無線タグ部77と通信することで部品の通過を検知する。ゲート33bは、無線タグ部77から到着した部品の情報を読み取り、読み取り結果に基づく部品到着情報を工場サーバ34に送信する。工場サーバ34は、ゲート33bから部品到着情報を受信する。
[ステップS126]工場サーバ34は、受信した部品到着情報に基づく到着通知を管理サーバ100に送信する。管理サーバ100は、工場サーバ34から到着通知を受信する。
このように、管理サーバ100は、製造ライン31等への出庫を受け付けた際に、該当の預託品が利用されたことを検知する。そして、該当の預託品の出庫量に応じた検収処理を実行する。これにより、預託品の使用量に応じた検収を効率的に行うことができる。
なお、ステップS124の預託品の検収は、ステップS126の製造ライン31への到着が確認されたタイミングで行うこととしてもよい。
更に、管理サーバ100は、自動発注対象の部品に関して、その移動先に応じて、該当部品の利用を検知し、その利用分を自動発注することができる。以下、自動発注対象の部品が製造ライン31へ出庫される場合を例示する。
図30は、自動発注品利用時の処理の流れを示すシーケンス図である。以下、図30に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS131]倉庫サーバ26は、工場30における製造ライン31への部品の出庫に際して、倉庫端末装置26bから移動チケット70の発行要求を受け付ける。倉庫サーバ26は、該当の部品についてのチケット発行要求を管理サーバ100に送信する。管理サーバ100は、倉庫サーバ26からチケット発行要求を受信する。
[ステップS132]管理サーバ100は、該当の部品について在庫の登録変更を行う。すなわち、移動対象の部品を移動先となる拠点の部品として設定し、移動元から削除する。
[ステップS133]管理サーバ100は、チケット発行要求に対するチケット発行許可を倉庫サーバ26に送信する。倉庫サーバ26は、管理サーバ100からチケット発行許可を受信する。すると、倉庫サーバ26は、プリンタ28bに移動チケット70を発行させる。
[ステップS134]管理サーバ100は、製造ライン31に対する移動チケット70の発行許可を行った部品が自動発注の対象品であるため、その出庫に応じた部品の発注処理を行う。
[ステップS135]ゲート33bは、移動チケット70が有する無線タグ部77と通信することで部品の通過を検知する。ゲート33bは、無線タグ部77から到着した部品の情報を読み取り、読み取り結果に基づく部品到着情報を工場サーバ34に送信する。工場サーバ34は、ゲート33bから部品到着情報を受信する。
[ステップS136]工場サーバ34は、受信した部品到着情報に基づく到着通知を管理サーバ100に送信する。管理サーバ100は、工場サーバ34から到着通知を受信する。
このように、管理サーバ100は、製造ライン31等への出庫を受け付けた際に、自動発注対象の部品が利用されたことを検知する。そして、該当の部品の出庫量に応じた自動発注処理を実行する。これにより、例えば、使用頻度の高い部品の使用量に応じた発注を効率的に行うことができる。
なお、ステップS134の部品の自動発注処理は、ステップS136の製造ライン31への到着が確認されたタイミングで行うこととしてもよい。
以上で説明したように、管理サーバ100によれば、物品の出庫管理を効率的に行うことができる。
ここで、従来の方法のように、現時点に存在する位置により在庫の管理を行うとすると、移動中の部品については何れの拠点にも存在しないことから、出材指令に対して出庫計画を生成するための引当の対象とすることができなかった。このような場合には、出材指令に対して、在庫確保が不可能な旨のエラーが通知されていた。そのようなエラーに対し、生産計画の変更が必要なのか、部品の自動発注が必要なのか等の意思決定を迅速かつ適正に行うことができなかった。例えば、倉庫に部品の到着が予定されているにも関わらず、発注を行ってしまうと、在庫過多の状態となり、製品の生産量と部品の入庫量とのバランスを欠く要因となり得るという問題があった。
これに対し、管理サーバ100は上述のように、倉庫内外を移動中の在庫を含めて出庫計画を生成することができるので、出材指令に対して迅速な対応が可能となる。
特に、拠点間で発生する物品の移動としては、例えばサプライヤ40から倉庫20への部品の移動、倉庫20,20a間等での部品の移動、および倉庫20内での部品の移動等がリアルタイムに発生し得る。管理サーバ100は、これらの移動の種別に応じて優先順位を設けて出庫対象とする部品を選択する。具体的には、製造ライン31,31aに対するより早い出庫が期待できるライン倉庫32,32aに保管されている部品、あるいはライン倉庫32,32aへ移動中の部品を最優先して出庫対象を選択する。また、入庫エリア21に保管されている部品、あるいは入庫エリア21へ移動中の部品よりも部品倉庫エリア22に保管されている部品を優先して出庫対象を選択する。このように、より早く出庫できる物品を適切に選択できるので、急を要する物品につき即座に出庫を行いたい場合に特に有用である。これにより、リアルタイムに発生し得る在庫の移動に応じた出庫管理を一層効率的に行うことができる。
その結果、現状の在庫状況に一層即した精度の高い生産計画を行うことが可能となる。
以上、本発明の生産管理装置、生産管理システム、生産管理プログラムおよび生産管理方法を図示の実施の形態に基づいて説明したが、これらに限定されるものではなく、各部の構成は同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。更に、前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
1 生産管理装置
1a 出材指令記憶部
1b 在庫情報記憶部
1c 出庫計画記憶部
1d 物品移動管理部
1e 出庫計画生成部
1f 出庫指示部
2 物品
P1 出発地点
P2 目的地点
P3 出庫先地点

Claims (9)

  1. 出発地点から目的地点へ物品が移動中であるか否かおよび前記物品が前記目的地点へ到着したか否かを検知し、前記物品が移動中であるか否かを示す移動情報を前記物品に対応付けて設定した在庫情報を在庫情報記憶部に格納する物品移動管理部と、
    前記在庫情報記憶部に記憶された前記在庫情報と、前記物品を出庫先地点へ出材すべき旨を示す出材指令を記憶する出材指令記憶部に記憶された前記出材指令と、に基づいて、移動中の前記物品を前記目的地点から前記出庫先地点への出庫対象として選択し、当該選択結果に基づいて前記物品の出庫計画を生成して、前記出庫計画を出庫計画記憶部に格納する出庫計画生成部と、
    前記物品移動管理部により前記物品が前記目的地点へ到着したことが検知されると、前記出庫計画記憶部に記憶された前記出庫計画に基づいて、前記物品の前記目的地点から前記出庫先地点への出庫指示を出力する出庫指示部と、
    を有し、
    前記在庫情報記憶部には、複数の移動中の前記物品に対応付けられた前記目的地点として、前記物品を使用した製品の製造を行う製造ラインに設けられたライン倉庫エリアと、前記物品を保管する倉庫に設けられた倉庫エリアと、前記倉庫に入庫する前に前記物品を一時的に保管する入庫予定エリアとを示す所在区分、および、前記目的地点を示す前記所在区分に応じた出庫優先度が設定されており、
    前記出庫計画生成部は、前記在庫情報記憶部に設定された移動中の前記物品の前記目的地点に応じた前記出庫優先度に基づいて、前記入庫予定エリアに移動中の前記物品よりも前記倉庫エリアに移動中の前記物品を優先し、前記倉庫エリアに移動中の前記物品よりも前記ライン倉庫エリアに移動中の前記物品を優先して、移動中の前記物品の出庫対象としての選択を行う、
    ことを特徴とする生産管理装置。
  2. 前記出庫計画生成部は、前記在庫情報記憶部に記憶された前記在庫情報に前記目的地点に保管済みの前記物品が含まれる場合、移動中の前記物品よりも保管済みの前記物品を優先して出庫対象としての選択を行うことを特徴とする請求項1記載の生産管理装置。
  3. 前記物品移動管理部は、前記物品が注残品であり前記在庫情報に未登録である場合、前記物品が前記出発地点から移動開始されたことを検知した際に、前記在庫情報記憶部に記憶された前記在庫情報に当該物品を登録し、当該物品を移動中として設定する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の生産管理装置。
  4. 前記物品移動管理部は、前記出庫指示部が出力した前記出庫指示に応じた前記目的地点から前記出庫先への前記物品の移動開始を検知した際に、前記物品が利用量に応じた検収処理を行うべき預託品である場合、当該物品につき前記利用量に応じた前記検収処理を行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の生産管理装置。
  5. 前記物品移動管理部は、前記出庫指示部が出力した前記出庫指示に応じた前記目的地点から前記出庫先への前記物品の移動開始を検知した際に、前記物品が利用量に応じて自動発注を行うべき自動発注対象品である場合、当該物品につき前記利用量に応じた前記自動発注を行うことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の生産管理装置。
  6. 前記物品移動管理部は、前記出発地点に設けられた第1の情報処理装置が前記物品の前記目的地点への所定の移動開始入力を受け付けた際に前記第1の情報処理装置から送信される移動開始通知を受信した場合に、前記物品が移動中であると検知し、前記目的地点に設けられた第2の情報処理装置から前記物品が前記目的地点に設けられた所定のチェックポイントを通過した旨を示す到着通知を受信した場合に前記物品が前記目的地点へ到着したことを検知することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の生産管理装置。
  7. 物品の出発地点から目的地点への所定の移動開始入力を受け付けると、前記出発地点から前記目的地点へ前記物品が移動開始した旨を示す移動開始通知を送信する第1の送信部、
    を備える第1の情報処理装置と、
    前記物品が前記目的地点に設けられた所定のチェックポイントを通過した旨を示す到着通知を送信する第2の送信部、
    を備える第2の情報処理装置と、
    前記第1の送信部から前記移動開始通知を受信すると、前記出発地点から前記目的地点へ前記物品が移動中であると検知し、前記物品が移動中である旨を前記物品に対応付けて設定した在庫情報を在庫情報記憶部に格納し、前記第2の送信部から前記到着通知を受信すると、前記目的地点へ前記物品が到着したことを検知し、前記物品が移動中でなくなった旨を前記物品に対応付けて前記在庫情報記憶部に記憶された前記在庫情報に設定する物品移動管理部と、
    前記在庫情報記憶部に記憶された前記在庫情報と、前記物品を出庫先地点へ出材すべき旨を示す出材指令を記憶する出材指令記憶部に記憶された前記出材指令と、に基づいて、移動中の前記物品を前記目的地点から前記出庫先地点への出庫対象として選択し、当該選択結果に基づいて前記物品の出庫計画を生成して、前記出庫計画を出庫計画記憶部に格納する出庫計画生成部と、
    前記物品移動管理部により前記物品が前記目的地点へ到着したことが検知されると、前記出庫計画記憶部に記憶された前記出庫計画に基づいて、前記物品の前記目的地点から前記出庫先地点への出庫指示を出力する出庫指示部と、
    を備える生産管理装置と、
    を有し、
    前記在庫情報記憶部には、複数の移動中の前記物品に対応付けられた前記目的地点として、前記物品を使用した製品の製造を行う製造ラインに設けられたライン倉庫エリアと、前記物品を保管する倉庫に設けられた倉庫エリアと、前記倉庫に入庫する前に前記物品を一時的に保管する入庫予定エリアとを示す所在区分、および、前記目的地点を示す前記所在区分に応じた出庫優先度が設定されており、
    前記出庫計画生成部は、前記在庫情報記憶部に設定された移動中の前記物品の前記目的地点に応じた前記出庫優先度に基づいて、前記入庫予定エリアに移動中の前記物品よりも前記倉庫エリアに移動中の前記物品を優先し、前記倉庫エリアに移動中の前記物品よりも前記ライン倉庫エリアに移動中の前記物品を優先して、移動中の前記物品の出庫対象としての選択を行う、
    ことを特徴とする生産管理システム。
  8. コンピュータを、
    出発地点から目的地点へ物品が移動中であるか否かおよび前記物品が前記目的地点へ到着したか否かを検知し、前記物品が移動中であるか否かを示す移動情報を前記物品に対応付けて設定した在庫情報を在庫情報記憶手段に格納する物品移動管理手段、
    前記在庫情報記憶手段に記憶された前記在庫情報と、前記物品を出庫先地点へ出材すべき旨を示す出材指令を記憶する出材指令記憶手段に記憶された前記出材指令と、に基づいて、移動中の前記物品を前記目的地点から前記出庫先地点への出庫対象として選択し、当該選択結果に基づいて前記物品の出庫計画を生成して、前記出庫計画を出庫計画記憶手段に格納する出庫計画生成手段、
    前記物品移動管理手段により前記物品が前記目的地点へ到達したことが検知されると、前記出庫計画記憶手段に記憶された前記出庫計画に基づいて、前記物品の前記目的地点から前記出庫先地点への出庫指示を出力する出庫指示手段、
    として機能させるものであって、
    前記在庫情報記憶手段には、複数の移動中の前記物品に対応付けられた前記目的地点として、前記物品を使用した製品の製造を行う製造ラインに設けられたライン倉庫エリアと、前記物品を保管する倉庫に設けられた倉庫エリアと、前記倉庫に入庫する前に前記物品を一時的に保管する入庫予定エリアとを示す所在区分、および、前記目的地点を示す前記所在区分に応じた出庫優先度が設定されており、
    前記出庫計画生成手段は、前記在庫情報記憶手段に設定された移動中の前記物品の前記目的地点に応じた前記出庫優先度に基づいて、前記入庫予定エリアに移動中の前記物品よりも前記倉庫エリアに移動中の前記物品を優先し、前記倉庫エリアに移動中の前記物品よりも前記ライン倉庫エリアに移動中の前記物品を優先して、移動中の前記物品の出庫対象としての選択を行う、
    ことを特徴とする生産管理プログラム。
  9. 生産管理装置の生産管理方法であって、
    物品移動管理部が、出発地点から目的地点へ物品が移動中であるか否かおよび前記物品が前記目的地点へ到着したか否かを検知し、前記物品が移動中であるか否かを示す移動情報を前記物品に対応付けて設定した在庫情報を在庫情報記憶部に格納し、
    出庫計画生成部が、前記在庫情報記憶部に記憶された前記在庫情報と、前記物品を出庫先地点へ出材すべき旨を示す出材指令を記憶する出材指令記憶部に記憶された前記出材指令と、に基づいて、移動中の前記物品を前記目的地点から前記出庫先地点への出庫対象として選択し、当該選択結果に基づいて前記物品の出庫計画を生成して、前記出庫計画を出庫計画記憶部に格納し、
    出庫指示部が、前記物品移動管理部により前記物品が前記目的地点へ到達したことが検知されると、前記出庫計画記憶部に記憶された前記出庫計画に基づいて、前記物品の前記目的地点から前記出庫先地点への出庫指示を出力するものであって、
    前記在庫情報記憶部には、複数の移動中の前記物品に対応付けられた前記目的地点として、前記物品を使用した製品の製造を行う製造ラインに設けられたライン倉庫エリアと、前記物品を保管する倉庫に設けられた倉庫エリアと、前記倉庫に入庫する前に前記物品を一時的に保管する入庫予定エリアとを示す所在区分、および、前記目的地点を示す前記所在区分に応じた出庫優先度が設定されており、
    前記出庫計画生成部は、前記在庫情報記憶部に設定された移動中の前記物品の前記目的地点に応じた前記出庫優先度に基づいて、前記入庫予定エリアに移動中の前記物品よりも前記倉庫エリアに移動中の前記物品を優先し、前記倉庫エリアに移動中の前記物品よりも前記ライン倉庫エリアに移動中の前記物品を優先して、移動中の前記物品の出庫対象としての選択を行う、
    ことを特徴とする生産管理方法。
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