JP5612425B2 - 粉粒体加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、処理対象粉粒体をバーナの燃焼火炎中に投入して加熱する粉粒体加熱装置に関する。
このような粉粒体加熱装置は、処理対象粉粒体を溶融処理する等のために用いられものであり、その従来例として、下記のものがある。
すなわち、複数のバーナが、それらにて形成される燃焼火炎が互いに衝突する状態となるように対向配置され、処理対象粉粒体が、キャリアガスにて搬送される状態で、複数のバーナのうちの少なくとも1つのバーナに対して、その基端側から先端側に向けて供給されて、バーナの燃焼火炎中に投入されるように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
つまり、この特許文献1の粉粒体加熱装置は、処理対象粉粒体を、バーナの燃焼火炎形成方向と同じ方向に進行させながら燃焼火炎中に投入して加熱し、また、複数のバーナの燃焼火炎が衝突する箇所に到達すると、その衝突箇所にて処理対象粉粒体の進行を制動して、衝突した燃焼火炎中に処理対象粉粒体を滞留させることによって、処理対象粉粒体を複数のバーナの燃焼火炎にて加熱するようにしたものである。
ちなみに、特許文献1に開示された粉粒体加熱装置は、処理粉粒体を溶融処理するものであり、そして、処理対象粉粒体として、天然石英粉砕粉、焼却灰、並びに、ガラス、セメント、プラスチック、鉄、各種合金、鉄鋼スラグ、鉄鋼ダストを粉砕した粉粒体が例示されている。
特開平10−325532号公報
従来の粉粒体加熱装置は、複数のバーナを、それらにて形成される燃焼火炎が互いに衝突する状態となるように対向配置するものであるため、複数のバーナの燃焼火炎が形成される燃焼空間として大きな空間を必要となること等により、全体構成が大型となり、また、複数のバーナを装備するものであるため、全体構成が複雑な構成となるものであった。
しかも、複数のバーナの燃焼火炎が衝突する箇所は高圧となるものであり、その高圧となる箇所に、処理対象粉粒体を、キャリアガスにて搬送するものであるため、キャリアガスの搬送圧力を十分に高める必要があることに起因して、処理対処粉粒体の搬送構成が複雑になるものであり、この点においても、全体構成が複雑となるものであった。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、処理対象粉粒体を適切に加熱できながらも、全体構成の小型化及び簡素化を図ることができる粉粒体加熱装置を提供する点にある。
本発明の粉粒体加熱装置は、処理対象粉粒体をバーナの燃焼火炎中に投入して加熱するものであって、その第1特徴構成は、
前記バーナが、燃焼筒の内部に、その先端部側に向けて伸びる燃焼火炎を形成して燃焼するように構成され、
前記バーナの前記燃焼筒の先端部が、小径筒部から漸次大径となって大径筒部となるレジューサ状に形成され、
前記処理対象粉粒体を前記燃焼筒の内部に案内供給する粉粒体供給筒部が、前記処理対象粉粒体を下向き流動状態で流動させて、前記燃焼筒の前記先端部における前記大径筒部よりも前記小径筒部側の箇所に供給する状態で設けられ
前記粉粒体供給筒部が、鉛直姿勢の本体部分とその本体部分の先端から前記燃焼筒の先端側に向けて伸び且つ先端ほど下方に位置する傾斜姿勢の先端部分とから構成されている点を特徴とする。
すなわち、処理対象粉粒体が、粉粒体供給筒部により、バーナの燃焼火炎が形成されている燃焼筒の内部に案内供給されて、燃焼筒の内部において、処理対象粉粒体がバーナの燃焼火炎中に投入されることになるため、燃焼対象粉粒体がバーナの燃焼火炎から離れた箇所に飛散することを抑制しながら、バーナの燃焼火炎中に投入することができ、処理対象粉粒体をバーナの燃焼火炎にて適切に加熱することができる。
しかも、バーナの燃焼筒の先端部が、小径筒部から漸次大径となって大径筒部となるレジューサ状に形成されて、粉粒体供給筒部が、燃焼筒の先端部における大径筒部よりも小径筒部側の箇所に、処理対象粉粒体を供給する状態で設けられているから、処理対象粉粒体が加熱されることにより膨張しても、バーナの燃焼を良好に行わせて、処理対象粉粒体の加熱を適切に行うことができるものとなる。
つまり、処理対象粉粒体は燃焼火炎にて加熱されると、溶融すると同時に、その一部が蒸発する等により、膨張することになり、その膨張によりバーナの燃焼ガスの流動が抑制されると、燃焼火炎の失火を招く虞があるが、燃焼筒の先端部がレジューサ状に形成されているため、膨張した処理対象粉粒体を収納する空間が確保されることになり、膨張した処理対象粉粒体にてバーナの燃焼ガスの流動を抑制することが回避されるため、燃焼火炎の失火を抑制することができ、処理対象粉粒体の加熱を適切に行うことができるものとなる。
また、処理対象粉粒体を燃焼筒の内部に案内供給する粉粒体供給筒部が、処理対象粉粒体を下向き流動状態で流動させて、燃焼筒の内部に処理対象粉粒体を供給するものであるから、処理対象粉粒体をその自重を利用しながら燃焼筒に供給するものであるため、処理対象粉粒体の流動のためにキャリアガスを用いる必要がない、または、キャリアガスを用いるとしても、その搬送圧力を低くできるものとなる。
このように、燃焼対象粉粒体がバーナの燃焼火炎から離れた箇所に飛散することを抑制しながら、バーナの燃焼火炎中に燃焼対象粉粒体を的確に投入することができ、しかも、処理対象粉粒体が加熱されることにより膨張しても、バーナの燃焼を良好に行わせることができため、処理対象粉粒体をバーナの燃焼火炎にて適切に加熱することができるのである。
そして、バーナが、燃焼筒の内部に、その先端側に伸びる燃焼火炎を形成するようにしながら、処理対象粉粒体をバーナの燃焼火炎にて加熱するものであるから、バーナの燃焼炎を形成する燃焼空間が、燃焼筒の筒軸心方向には長い空間となるものの、燃焼筒の径方向には大きな空間とはならないため、全体構成の小型化を図ることができ、また、バーナとしては一つのバーナを装備すればよいため、全体構成の簡素化を図ることができる。
また、粉粒体供給筒部によって、処理対象粉粒体をその自重を利用しながら下向き流動状態で流動させて、処理対象粉粒体を燃焼筒の内部に案内供給するものであるため、処理対象粉粒体の流動のためにキャリアガスを用いる必要がない、又は、キャリアガスを用いるとしても、その搬送圧力を低くできるものとなるため、処理対象粉粒体の搬送構成の簡素化を図ることができ、この点からも、全体構成の簡素化を図ることができる。
要するに、本発明の第1特徴構成によれば、処理対象粉粒体を適切に加熱できながらも、全体構成の小型化及び簡素化を図ることができる粉粒体加熱装置を提供できる。
また、本発明の第1特徴構成によれば、処理対象粉粒体が、粉粒体供給筒部の鉛直姿勢の本体部分を下向きに流動した後、粉粒体供給筒部の傾斜姿勢の先端部分を流動して燃焼筒の内部に供給されることになる。
このように、処理対象粉粒体を鉛直姿勢の本体部分に沿って下向きに流動させた後、傾斜姿勢の先端部分に沿って流動させて燃焼筒の内部に供給するものであるから、粉粒体供給筒部の全体を鉛直姿勢にする場合に較べて、傾斜姿勢の先端部分の存在によって、処理対象粉粒体の燃焼筒への供給を良好に行わせることができる。
説明を加えると、傾斜姿勢の先端部分は、燃焼筒の先端側に向けて伸び且つ先端ほど下方に位置する傾斜姿勢となるものであり、そして、バーナが、燃焼筒の内部に、その先端部側に向けて伸びる燃焼火炎を形成して燃焼するものであるから、傾斜姿勢の先端部分には、燃焼筒の先端部側に向けて伸びる状態にて燃焼火炎を形成することによって生じる燃焼ガスの流れによって、燃焼筒の内部側に向けて処理対象粉粒体を搬送する吸引力が生じることになり、処理対象粉粒体の燃焼筒への供給を良好に行わせることができる。
要するに、本発明の第特徴構成によれば、上記の如く、処理対象粉粒体を適切に加熱できながらも、全体構成の小型化及び簡素化を図ることができるという作用効果に加えて、処理対象粉粒体の燃焼筒への供給を良好に行わせることができる粉粒体加熱装置を提供できる。
本発明の第特徴構成は、処理対象粉粒体をバーナの燃焼火炎中に投入して加熱する粉粒体加熱装置であって、
前記バーナが、燃焼筒の内部に、その先端部側に向けて伸びる燃焼火炎を形成して燃焼するように構成され、
前記バーナの前記燃焼筒の先端部が、小径筒部から漸次大径となって大径筒部となるレジューサ状に形成され、
前記処理対象粉粒体を前記燃焼筒の内部に案内供給する粉粒体供給筒部が、前記処理対象粉粒体を下向き流動状態で流動させて、前記燃焼筒の前記先端部における前記大径筒部よりも前記小径筒部側の箇所に供給する状態で設けられ、
前記処理対象粉粒体を酸化処理する酸素含有ガスを供給する酸素含有ガス供給部が、前記燃焼筒の先端部から排出される燃焼ガス中に酸素含有ガスを供給する状態で設けられている点を特徴とする。
すなわち、処理対象粉粒体が、粉粒体供給筒部により、バーナの燃焼火炎が形成されている燃焼筒の内部に案内供給されて、燃焼筒の内部において、処理対象粉粒体がバーナの燃焼火炎中に投入されることになるため、燃焼対象粉粒体がバーナの燃焼火炎から離れた箇所に飛散することを抑制しながら、バーナの燃焼火炎中に投入することができ、処理対象粉粒体をバーナの燃焼火炎にて適切に加熱することができる。
しかも、バーナの燃焼筒の先端部が、小径筒部から漸次大径となって大径筒部となるレジューサ状に形成されて、粉粒体供給筒部が、燃焼筒の先端部における大径筒部よりも小径筒部側の箇所に、処理対象粉粒体を供給する状態で設けられているから、処理対象粉粒体が加熱されることにより膨張しても、バーナの燃焼を良好に行わせて、処理対象粉粒体の加熱を適切に行うことができるものとなる。
つまり、処理対象粉粒体は燃焼火炎にて加熱されると、溶融すると同時に、その一部が蒸発する等により、膨張することになり、その膨張によりバーナの燃焼ガスの流動が抑制されると、燃焼火炎の失火を招く虞があるが、燃焼筒の先端部がレジューサ状に形成されているため、膨張した処理対象粉粒体を収納する空間が確保されることになり、膨張した処理対象粉粒体にてバーナの燃焼ガスの流動を抑制することが回避されるため、燃焼火炎の失火を抑制することができ、処理対象粉粒体の加熱を適切に行うことができるものとなる。
また、処理対象粉粒体を燃焼筒の内部に案内供給する粉粒体供給筒部が、処理対象粉粒体を下向き流動状態で流動させて、燃焼筒の内部に処理対象粉粒体を供給するものであるから、処理対象粉粒体をその自重を利用しながら燃焼筒に供給するものであるため、処理対象粉粒体の流動のためにキャリアガスを用いる必要がない、または、キャリアガスを用いるとしても、その搬送圧力を低くできるものとなる。
このように、燃焼対象粉粒体がバーナの燃焼火炎から離れた箇所に飛散することを抑制しながら、バーナの燃焼火炎中に燃焼対象粉粒体を的確に投入することができ、しかも、処理対象粉粒体が加熱されることにより膨張しても、バーナの燃焼を良好に行わせることができため、処理対象粉粒体をバーナの燃焼火炎にて適切に加熱することができるのである。
そして、バーナが、燃焼筒の内部に、その先端側に伸びる燃焼火炎を形成するようにしながら、処理対象粉粒体をバーナの燃焼火炎にて加熱するものであるから、バーナの燃焼炎を形成する燃焼空間が、燃焼筒の筒軸心方向には長い空間となるものの、燃焼筒の径方向には大きな空間とはならないため、全体構成の小型化を図ることができ、また、バーナとしては一つのバーナを装備すればよいため、全体構成の簡素化を図ることができる。
また、粉粒体供給筒部によって、処理対象粉粒体をその自重を利用しながら下向き流動状態で流動させて、処理対象粉粒体を燃焼筒の内部に案内供給するものであるため、処理対象粉粒体の流動のためにキャリアガスを用いる必要がない、又は、キャリアガスを用いるとしても、その搬送圧力を低くできるものとなるため、処理対象粉粒体の搬送構成の簡素化を図ることができ、この点からも、全体構成の簡素化を図ることができる。
要するに、本発明の第2特徴構成によれば、処理対象粉粒体を適切に加熱できながらも、全体構成の小型化及び簡素化を図ることができる粉粒体加熱装置を提供できる。
また、本発明の第2特徴構成によれば、燃焼筒の先端部から排出される燃焼ガス中に、酸素含有ガス供給部から、処理対象粉粒体を酸化処理する酸素含有ガスが供給されて、燃焼筒の先端部から排出される燃焼ガス中に存在する処理対象粉粒体が酸化処理されることになる。
ちなみに、燃焼筒の先端部から排出される燃焼ガス中に存在する処理対象粉粒体とは、粉粒状に存在する場合もあるが、一般には、酸化処理するために十分な高温に加熱する結果、溶融して気化した状態で存在することなり、そして、その気化した処理対象粉粒体が酸化処理されることになる。
尚、バーナは、燃焼筒の内部にて燃焼火炎を形成する必要上、空気比が1よりも大きい状態で燃焼するものであるが、酸素含有ガス供給部から供給される酸素含有ガスの一部が、バーナの二次空気として機能する場合もある。
要するに、本発明の第特徴構成によれば、上記の如く、処理対象粉粒体を適切に加熱できながらも、全体構成の小型化及び簡素化を図ることができるという作用効果に加えて、処理対象粉粒体を酸化処理することができる粉粒体加熱装置を提供できる。
本発明の第特徴構成は、上記第特徴構成に加えて、
前記酸素含有ガス供給部が、酸素含有ガスとして空気よりも酸素濃度が高い酸素富化ガスを供給するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、空気よりも酸素濃度が高い酸素富化ガスが、酸素含有ガス供給部から酸素含有ガスとして供給されることになる。
このように、酸素含有ガス供給部から供給する酸素含有ガスとして、空気よりも酸素濃度が高い酸素富化ガスを供給することにより、処理対象粉粒体を酸化処理するために必要なバーナの発熱量、つまり、バーナの燃料消費量を低下させることができる。
説明を加えると、処理対象粉粒体を酸化処理するためには、酸素ガス供給部から供給される酸素含有ガスをも高温に加熱することになるが、酸素含有ガスとして空気を用いるよりも、空気よりも酸素濃度が高い酸素富化ガスを用いる方が、酸化処理に必要な酸素量を確保するために必要となる酸素含有ガス量が少なくなるため、処理対象粉粒体を酸化処理するために必要なバーナの発熱量、つまり、バーナの燃料消費量を低下させることができるのである。
要するに、本発明の第特徴構成によれば、上記第特徴構成による作用効果に加えて、バーナの燃料消費量の低減化を図りながら処理対象粉粒体を酸化処理することができる粉粒体加熱装置を提供できる。
処理システムの全体を示す概略図 粉粒体加熱装置の側面図 要部の縦断側面図
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、粉粒体加熱装置A、及び、その粉粒体加熱装置Aからの処理済みガスを冷却処理して処理済の粉粒体を回収する冷却回収部Bが設けられて、処理対象粉粒体を加熱処理し、処理済みの粉粒体を回収する処理システムが構成されている。
ちなみに、本実施形態においては、後述の如く、処理対象粉粒体を加熱した後、酸化処理して、酸化処理済みの粉粒体を回収する場合を例示するものである。
粉粒体加熱装置Aは、供給ホッパー1に貯留した処理対象粉粒体をバーナ2の燃焼火炎中に投入して加熱するものであり、バーナ2が、燃焼筒3の内部に、その先端部側に向けて伸びる燃焼火炎K(図3参照)を形成して燃焼するように構成されている。ちなみに、燃焼火炎Kは、バーナ2の先端部から燃焼筒3の先端に亘る長さとなる状態で形成されている。
本実施形態においては、図2に示すように、燃焼筒3が、その先端部を加熱炉Dの前側壁4Aを貫通する状態に保持されて、燃焼筒3からの燃焼ガスが加熱炉D内に流動するように構成されており、処理済ガスが加熱炉Dから排出されるように構成されている。
尚、加熱炉Dは、横倒れ姿勢の円筒状であり、その内径が600mmであるが、図2においては、その前側壁4Aや後側壁4Bの一部を省略して、内径を小型化した状態で記載してある。
バーナ2は、燃料供給路5を通して供給されるガス燃料を、燃焼用空気供給路6を通して供給される燃焼用空気にて燃焼されるものであって、燃焼筒3の外部に位置する基端側部分2Aと、燃焼筒3の内部に位置して、ガス燃料と燃焼用空気との混合ガスを流動させる先端側筒部2Bとから構成されており、本実施形態においては、空気比が1.1となる状態でガス燃料を燃焼させるように構成されている。
燃料供給路5には、燃料供給を断続する燃料弁7が設けられ、燃焼用空気供給路6には給気ファン8が接続されている。
処理対象粉粒体を燃焼筒3の内部に案内供給する粉粒体供給筒部9が、鉛直姿勢の本体部分9Aと、その本体部分9Aの先端から燃焼筒3の先端側に向けて伸びかつ先端ほど下方に位置する傾斜姿勢の先端部分9Bとから構成されて、処理対象粉粒体を下向き流動状態で流動させて、燃焼筒3の内部に供給するように設けられている。
そして、ホッパー1の下部に、貯留した処理対象粉粒体を粉粒体供給筒部9の上端部に搬送するスクリュウコンベヤ式の搬送装置10が設けられている。
したがって、ホッパー1に貯留された処理対象粉粒体が、スクリュウコンベヤ式の搬送装置10によって粉粒体供給筒部9に供給されたのち、粉粒体供給筒部9に沿って下向きに流動することにより、燃焼筒3の内部に供給されるように構成されている。
燃焼筒3の先端部3Aが、図3に示すように、小径筒部から漸次大径となって大径筒部となるジューサ状に形成され、そして、粉粒体供給筒部9が、燃焼筒3の先端部3Aにおける大径筒部よりも小径筒部側の箇所に処理対象粉粒体を供給する状態で、燃焼筒3に接続されている。
ちなみに、燃焼筒3における先端部3Aのレジューサの形状は、小径部の外径が60.5mmで、大径部の外径が89.1mmのレジューサ(2B×3B)に相当するものである。つまり、燃焼筒3が、市販のレジューサ(2B×3B)を、直筒状の管に溶接接続することにより形成されている。
本実施形態は、上述の如く、処理対象粉粒体を加熱した後、酸化処理するものであり、このため、処理対象粉粒体を酸化処理する酸素含有ガスを供給する酸素含有ガス供給部としての酸素含有ガス供給口11が、加熱炉Dの前側壁4Aに、燃焼筒3の周囲を囲む状態で複数形成されて、酸素含有ガス供給口11からの酸素含有ガスが、燃焼筒3の先端部から排出される燃焼ガス中に供給されるように構成されている。
そして、本実施形態においては、給気ファン12からの空気が酸素含有ガス供給路13を通して酸素含有ガス供給口11に供給されるように構成され、そして、酸素ボンベ14に貯蔵された純酸素が酸素供給路15を通して、酸素含有ガス供給路13に供給されるように構成されて、処理対象粉粒体を酸化処理する酸素含有ガスとして、空気よりも酸素濃度が高い酸素富化ガスが供給されるように構成されている。
酸素供給路15には、酸素ガスの供給量を調節する流量調整弁16が設けられて、酸素含有ガスの酸素濃度を設定濃度に調節できるように構成されている。
ちなみに、酸素含有ガスは、その酸素濃度が高いほど供給量を減少させることができるものであり、それに合わせて、バーナ2の加熱量(燃料消費量)を調整することになる。
尚、本実施形態においては、例えば、燃焼筒3から加熱炉Dに排出される燃焼ガスの温度が700℃で、加熱炉Dの出口側(後側壁側)の温度が800〜900℃である。そして、加熱炉Dの出口側(後側壁側)に存在する燃焼ガス中に残存する酸素濃度が15%になるように、処理対象粉粒体を酸化処理する酸素含有ガスを供給するように設定されている。
加熱炉Dの後側壁4Bには、燃焼ガスを冷却回収部Bに導くダクト17が接続されて、加熱炉Dの内部にて、加熱されて、酸化処理された処理済みガスが、ダクト17を介して冷却回収部Bに供給されるように構成されている。
冷却回収部Bは、処理済ガスを冷却して処理済の粉粒体を落下回収するものであり、排ガスを吸引排出する排気ファン18が接続されている。
以上の通り、本実施形態の処理システムは、処理対象粉粒体を粉粒体供給筒部9に沿って下向き流動状態で流動させて、燃焼筒3に供給して、燃焼筒3の内部や加熱炉Dの内部にて加熱し、かつ、加熱炉Dの内部にて酸化処理し、酸化処理後の処理ガスを冷却回収部Bにて冷却処理して、酸化処理済みの粉粒体を回収するものである。
そして、例えば、処理対象流体としてのアルミニウムの粉粒体を、燃焼筒3の内部及び加熱炉Dの内部において加熱してアルミニウム蒸気とし、加熱炉Dの内部において酸化処理し、冷却回収部Bあるいはその近傍にて、酸化アルミニウム(アルミナ)の粉粒体にとして生成すること、つまり、アルミニウムの粉粒体を加熱酸化処理して、酸化アルミニウム(アルミナ)の粉粒体を生成することに有効に使用することができるものであるが、アルミニウム以外の金属類の粉粒体の酸化処理や、セレン等の非金属類の粉粒体の酸化処理にも利用できるものである。
また、処理対象粉粒体が、燃焼筒3の内部において、バーナ2の燃焼火炎中に投入されることになるため、燃焼対象粉粒体がバーナ2の燃焼火炎Kから離れた箇所に飛散することを抑制しながら、バーナ2の燃焼火炎中に投入することができ、処理対象粉粒体をバーナ2の燃焼火炎Kにて適切に加熱することができる。
しかも、バーナ2の燃焼筒3の先端部3Aが、小径筒部から漸次大径となって大径筒部となるレジューサ状に形成されて、処理対象粉粒体が、燃焼筒3の先端部3Aにおける大径筒部よりも小径筒部側の箇所に供給されるものとなるから、処理対象粉粒体が加熱されることにより膨張しても、バーナ2の燃焼を良好に行わせて、処理対象粉粒体の加熱を適切に行うことができるものとなる。
また、処理対象粉粒体を燃焼筒3の内部に案内供給する粉粒体供給筒部9が、処理対象粉粒体を下向き流動状態で流動させて、燃焼筒3の内部に処理対象粉粒体を供給するものであり、処理対象粉粒体をその自重を利用して燃焼筒3に供給できるため、本実施形態においては、処理対象粉粒体の流動のためにキャリアガスを用いていない。
また、処理対象粉粒体が、粉粒体供給筒部9の鉛直姿勢の本体部分9Aを下向きに流動した後、粉粒体供給筒部9の傾斜姿勢の先端部分9Bを流動して燃焼筒3の内部に供給されるものであり、傾斜姿勢の先端部分9Bには、燃焼筒3の先端部側に向けて伸びる状態にて燃焼火炎Kを形成することによって生じる燃焼ガスの流れによって、燃焼筒3の内部側に向けて処理対象粉粒体を搬送する吸引力が生じることになり、処理対象粉粒体の燃焼筒3への供給を良好に行わせることができる。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ)上記実施形態においては、処理対象粉粒体を酸化処理する場合を例示したが、本発明の加熱装置は、処理対象粉粒体としてのパーライトを発泡処理するために加熱することや、天然石英粉砕粉、焼却灰、ガラス、セメント、プラスチック、鉄、各種合金、鉄鋼スラグ、鉄鋼ダスト等の各種の処理対象粉粒体を溶融処理するために加熱することに適用できるものである。
(ロ)上記実施形態では、バーナとして、ガス燃焼を燃焼する場合を例示したが、オイル燃料を燃焼するバーナを用いるようにしてもよく、また、バーナの具体的形態は種々のものを適用することができる。
(ハ)上記実施形態では、処理対象粉粒体を酸化処理するための酸素含有ガスとして、空気と純酸素とを混合した酸素富化ガスを例示したが、酸素富化ガスを用いずに、空気を酸素含有ガスとして用いてもよい。また、酸素富化ガスを用いる場合において、空気と純酸素とを混合したガスを用いることに代えて、純酸素を用いるようにしてもよい。
(ニ)上記実施形態では、処理対象粉粒体を粉粒体供給筒部に沿って、自重落下させるようにしたが、キャリアガスにて補助的に搬送力を加えるようにしてもよい。
(ホ)上記実施形態では、粉粒体供給筒部が、燃焼筒の先端部における大径筒部と小径筒部との間に相当する箇所に供給する場合を例示したが、粉粒体供給筒部が、燃焼筒の先端部における小径筒部の先端に相当する箇所に供給するようにしてもよく、要は、粉粒体供給筒部を、燃焼筒の先端部における大径筒部よりも小径筒部側の箇所に供給する状態で設ければよい。
2 バーナ
3 燃焼筒
3A 先端部
9 粉粒体供給筒部
9A 本体部分
9B 先端部分
11 酸素ガス供給部
K 燃焼火炎

Claims (3)

  1. 処理対象粉粒体をバーナの燃焼火炎中に投入して加熱する粉粒体加熱装置であって、
    前記バーナが、燃焼筒の内部に、その先端部側に向けて伸びる燃焼火炎を形成して燃焼するように構成され、
    前記バーナの前記燃焼筒の先端部が、小径筒部から漸次大径となって大径筒部となるレジューサ状に形成され、
    前記処理対象粉粒体を前記燃焼筒の内部に案内供給する粉粒体供給筒部が、前記処理対象粉粒体を下向き流動状態で流動させて、前記燃焼筒の前記先端部における前記大径筒部よりも前記小径筒部側の箇所に供給する状態で設けられ
    前記粉粒体供給筒部が、鉛直姿勢の本体部分とその本体部分の先端から前記燃焼筒の先端側に向けて伸び且つ先端ほど下方に位置する傾斜姿勢の先端部分とから構成されている粉粒体加熱装置。
  2. 処理対象粉粒体をバーナの燃焼火炎中に投入して加熱する粉粒体加熱装置であって、
    前記バーナが、燃焼筒の内部に、その先端部側に向けて伸びる燃焼火炎を形成して燃焼するように構成され、
    前記バーナの前記燃焼筒の先端部が、小径筒部から漸次大径となって大径筒部となるレジューサ状に形成され、
    前記処理対象粉粒体を前記燃焼筒の内部に案内供給する粉粒体供給筒部が、前記処理対象粉粒体を下向き流動状態で流動させて、前記燃焼筒の前記先端部における前記大径筒部よりも前記小径筒部側の箇所に供給する状態で設けられ、
    前記処理対象粉粒体を酸化処理する酸素含有ガスを供給する酸素含有ガス供給部が、前記燃焼筒の先端部から排出される燃焼ガス中に酸素含有ガスを供給する状態で設けられている粉粒体加熱装置。
  3. 前記酸素含有ガス供給部が、酸素含有ガスとして空気よりも酸素濃度が高い酸素富化ガスを供給するように構成されている請求項2に記載の粉粒体加熱装置。
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