JP5611494B1 - 船舶エンジン用制振装置 - Google Patents

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Abstract

船舶エンジン(X)の回転数を検知し、該回転数から該船舶エンジン(X)の固有振動数を算出する。所定時間毎或いは船舶エンジン(X)の固有振動数の増減に合わせてチャンバ(20)内の圧力を調整する。容積切替用電磁弁(60)を開閉して空気バネ(16)と補助タンク(18)とを連通・遮断することにより、空気バネ(16)の容積を切り替える。そして、圧力調整用電磁弁(36)を開閉して空気バネ(16)の内圧をチャンバ(20)内の圧力と一致させる。

Description

本発明は、船舶エンジンの横揺れを抑制するための制振装置に関する。
この種の技術として、重錘と、重錘を粘性流体により水平方向に移動自在に支持する静圧軸受と、静圧軸受を支持し重錘を水密的に囲む支持本体と、重錘に内蔵され、その両端面から水平方向外方且つ反対方向に突出する一対のシリンダロッドと、支持本体に取り付けられ重錘の水平方向変位を検出する変位センサーとを備える制振装置が知られている(特許文献1参照)。
この従来技術によれば、船舶エンジンの横揺れ(水平方向の揺れ)に伴う重錘の移動方向を変位センサーによって検知し、シリンダロッドによって大重量の重錘をその移動方向とは反対方向に能動的に動かすことによって、船舶エンジンの横揺れを効果的に抑制することが出来る。
特開平7−144686号公報(図1)
従来の船舶エンジン用制振装置は、重錘を能動的に移動させることによって船舶エンジンの横揺れを吸収する、所謂、アクティブ型の制振装置であるが、このようなアクティブ型の制振装置は、大重量の重錘を動かすための大掛かりな駆動機構を必要とするなど、装置全体が大型化・複雑化し、また、高コスト化するという問題があった。
これに対して制振装置全体を小型化・簡素化・低コスト化するためには、大重量の重錘を動かすための駆動機構を必要としない、所謂パッシブ型の制振装置が有利である。
ところが、従来のパッシブ型の制振装置は、その固有振動数が一定に定められていることから、これを船舶エンジン用の制振装置として用いた場合には、以下のような問題が生じる。
すなわち、船舶エンジンは、巡航時はともかく出港時や寄港時には回転数が変化するため、その固有振動数もこれに合わせてある程度変化する。そうすると、固有振動数が一定であるパッシブ型の制振装置では、ある範囲内では船舶エンジンの横揺れを効果的に吸収することが出来ないという問題があった。
本発明は、かかる従来の問題に鑑みてなされたものであり、小型化・簡素化・低コスト化できるというパッシブ型の利点は残しつつも、船舶エンジンの固有振動数の大きな変化にも同調可能な船舶エンジン用制振装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載した発明は、「船舶エンジンXに取り付けて使用され、船舶エンジンXの横揺れを抑制する船舶エンジン用制振装置10であって、
船舶エンジンXが揺れる方向に揺動可能に支持されている重錘14と、
該船舶エンジンX側に取り付けられ、重錘14を、その揺動方向の両側から挟むように設けられ、該船舶エンジンXと反対方向に揺れる重錘14の揺れに抗して重錘14に反発力を付与する左右一対の空気バネ16と、
容積切替用電磁弁60を介して各空気バネ16に接続された補助タンク18と、
圧力調整用電磁弁36を介して各空気バネ16に接続され、各空気バネ16に調圧空気を供給する圧力調整用のチャンバ20と、
給気用電磁弁34を介してチャンバ20に接続され、高圧空気をチャンバ20に供給する高圧空気供給源32と、
チャンバ20に接続され、チャンバ20と外部とを連通する排気用電磁弁38と、
チャンバ20に接続され、チャンバ20の内圧を検出する圧力センサー24と、
船舶エンジンXの回転数を検知し、該回転数から該船舶エンジンXの固有振動数を算出するとともに、算出した該固有振動数が、予め設定された該船舶エンジンXの固有振動数を下回った時、容積切替用電磁弁60を開にして各空気バネ16と補助タンク18とを連通させ、逆に、算出した該固有振動数が該設定値を上回った時、容積切替用電磁弁60を閉にして各空気バネ16と補助タンク18とを遮断する空気バネ容積切替機能、
チャンバ20内の圧力を圧力センサー24で検出しつつ、算出した前記固有振動数の増減に合わせて給気用電磁弁34と排気用電磁弁38とを開閉操作してチャンバ20内の圧力を調整するチャンバ内圧調整機能、および
所定時間毎或いは船舶エンジンXの固有振動数の増減に合わせて、圧力調整用電磁弁36を開閉することにより調整されたチャンバ20内の圧力に、空気バネ16の内圧を一致させる空気バネ内圧調整機能を有する制御装置22とを備える」ことを特徴とする。
本発明では、船舶エンジンXの稼働時、その横揺れに対して相対的に反対方向に揺れる重錘14に、船舶エンジンX側に取り付けられている左右一対の空気バネ16が反発力を加えて船舶エンジンXの横揺れを相殺することで該船舶エンジンXの横揺れを抑制することが出来る。
ここで、船舶エンジンXの回転数は変化するため、これに対応して船舶エンジンXの固有振動数も変化する。そこで、制御装置22により、チャンバ20内の圧力を船舶エンジンXの固有振動数に対応させて制御し、空気バネ16の内圧を変化させ、船舶エンジンXの固有振動数に重錘14の振動数を同調させる。この同調調整は、所定時間毎或いは船舶エンジンXの固有振動数の増減に合わせて行われる。
ところで、実際上、空気バネ16の容積には制限があるので、内圧調整による空気バネ16のバネ定数の変更幅は狭く、従って、本制御装置22の同調範囲は狭い。そこで、本発明では、該船舶エンジンXの固有振動数が、設定された該船舶エンジンXの固有振動数を下回った時、容積切替用電磁弁60を開にして各空気バネ16と補助タンク18とを連通させて空気バネ16の容積を大きくする。これにより、各空気バネ16のバネ定数が小さくなり、船舶エンジン用制振装置10の固有振動数を下げることができる。
逆に、該船舶エンジンXの固有振動数が該設定値を上回った時には、容積切替用電磁弁60を閉にして、各空気バネ16と補助タンク18とを遮断することで空気バネ16の容積を小さくする。これにより、各空気バネ16のバネ定数が大きくなり、船舶エンジン用制振装置10の固有振動数を高くすることができる。
このように、本発明では、容積切替用電磁便60を開閉操作して各空気バネ16の容積を増減することによって、船舶エンジンXの固有振動数の広い変化に対応できるようにした。なお、重錘14は船舶エンジンXの横揺れに対して相対的に反対方向に揺れるように支持されておれば足り、ロープ又は板バネによる吊り下げ、重錘14を一方向に往復移動させるローラベアリングへの載置などその支持方法は特に限定されない。
請求項2に記載した発明は、重錘14の支持方法に関し、請求項1に記載の船舶エンジン用制振装置10において、「重錘14が、船舶エンジンXに取り付けられた筐体12の天井部分から吊り下げられ、船舶エンジンXが横揺れする方向に撓む板バネ材よりなる吊持部材40にて吊持されている」ことを特徴とする。
ここで稼働中の船舶エンジンXが右(左)方向に揺れたとする。すると、制振装置10の重錘14は、その反作用によって重錘14を吊るしている吊持部材40のバネ定数に従って相対的に左(右)方向に移動する。
重錘14の揺れの周波数と船舶エンジンXの横揺れの周波数とが同調している場合は、これらが互いに打ち消しあうことで船舶エンジンXの横揺れがある程度抑制される。しかしながら、船舶エンジンXの回転数はそれほど大きく変化しないものの、所定の範囲内で増減するので、その増減に対応するために空気バネ16が吊持部材40のバネ力不足分を補完して重錘14の揺れの周波数を、船舶エンジンXの横揺れの周波数に同調させる働きをなす。
これにより、本発明の制振装置10の振動系には板バネ材よりなる吊持部材40のバネ定数が加算されることになり、その分だけ制振装置10の固有振動数が高くなる。
なお、前述のように船舶エンジンXの横方向の揺れが本発明の制振装置10の吊持部材40のバネ力を大きく越える場合には、必要に応じて追加されたつるまきバネ54がその超過分をカバーすることになり、吊持部材40のバネ定数につるまきバネ54のバネ定数が加算されることになる。
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載の制振装置10において、「左右一対の空気バネ16が複数組設けられ、該空気バネ16の間にて船舶エンジンX側に取り付けられ、重錘14をその揺動方向の両側から挟み、且つ、その伸縮方向が重錘14の揺動方向と一致するように取り付けられ、重錘14の揺動方向の揺れを抑制する左右一対のつるまきバネ54が更に設けられている」ことを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項3に記載の制振装置10において、「前記左右一対のつるまきバネ54が複数組備えられており、これらが上下方向に多段に配設されている」ことを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、請求項3又は4に記載の制振装置10において、「前記左右一対のつるまきバネ54が更に少なくとも二組備えられており、該二組のつるまきバネ54が重錘14をその前後両側から挟みこむように備えられている」ことを特徴とする。
吊持部材40のバネ定数が船舶エンジンXの振動に対して不足する場合には、上記のようにつるまきバネ54が更に付加される。複数組のつるまきバネ54を上下に多段に設けることで、制振装置10の設置スペースが限られる場合であっても制振装置10の床面積を変えることなく制振装置10全体の固有振動数をより大きく設定できる。また、左右一対のつるまきバネ54が、重錘14の前後に重錘14を挟むようにしてそれぞれ備えられているので、重錘14が水平方向に横揺れする際、重錘14の捻じれが抑制される。従って、重錘14の水平方向への移動が左右方向となるよう規制され、つるまきバネ54による振動防止効果がより高められる。
本発明によれば、空気バネ16及び吊持部材40、更にはつるまきバネ54によって船舶エンジンXの横揺れを効果的に抑えることができる。ここで、制振装置10は非常に簡単なパッシブ型の構成を採用しているので、装置全体を小型化・簡素化・低コスト化できる。
この発明に係る船舶エンジン用制振装置10を示す正面図である。 図1におけるA−A’断面図である。 この発明に係る船舶エンジン用制振装置10の配管概要図である。 この発明に係る船舶エンジン用制振装置10の使用状態を示す図である。 第2実施例の船舶エンジン用制振装置10を示す正面図である。 図5におけるB−B’断面図である。
以下、本発明を図面に従って説明する。図1は、本発明の第1実施例にかかる船舶エンジン用制振装置10(以下、単に「制振装置10」という。)の1実施例を示す正面図であり、図2は、図1におけるA−A’断面図である。なお、図1及び図2中、左右方向が船舶エンジンXの横揺れ方向(さらに言えば、船舶の左・右舷方向)と一致する。
これらの図が示すように、本発明の制振装置10は、筐体12、重錘14、空気バネ16、補助タンク18、チャンバ20及び制御装置22により大略構成されている。
筐体12は、重錘14の支持方法によっては用いられない場合があるが、ここでは筐体12を用い、重錘14が筐体12の天井部分から吊持部材40で吊持されている場合を中心に説明する。なお、重錘14を吊持しない場合は後述する。
筐体12は、天板12aと、前後一対の側板12bと、底板12cとで上下面及び前後両面を囲うように形成された角筒状の部材であり、底板12cは船舶用エンジンXに装着されている。なお、本実施例では、各側板12bが、L形鋼12b1とI形鋼12b3とを上下に連結することによって構成されているが、底板12cの上方にて所定間隔を隔てて天板12aを支持できるような構造であれば、上記構成に限定されるものではない。
筐体12の天板12aの下面には、圧力調整用のチャンバ20が取り付けられている。チャンバ20は、空気バネ16(或いは容積切替用電磁弁60が開状態の場合で連通用配管58で連通された空気バネ16と補助タンク18との一体物)の内圧を、ある範囲(例えば、aHz〜bHz・・・mHz〜nHz、)で区切られた船舶エンジンXの固有振動数毎に調整するために設けられるもので、内部が中空の箱状部材として構成されている。
チャンバ20の容積は、後述する空気バネ16や補助タンク18よりも大容量となるように設定されている。チャンバ20の容積が、空気バネ16や補助タンク18の容積に対して少なくとも5〜10倍となるように設定することが望ましい。
チャンバ20には、図3に示すように、圧力センサー24、給気用配管26、調圧用配管28及び排気用配管30が接続されている。
圧力センサー24は、チャンバ20の内部圧力を測定するものであり、圧力センサー24で測定した圧力データが、図示しない信号線を介して後述する制御装置22に与えられるようになっている。
給気用配管26は、例えば圧力ポンプや高圧配管等、高圧空気供給源32から排出された高圧空気をチャンバ20に供給するためのもので、その一端がチャンバ20に接続され、反対側端部が高圧空気供給源32に接続されている。
給気用配管26の途中には、給気用電磁弁34が設けられており、給気用電磁弁34の開閉操作によって、高圧空気供給源32とチャンバ20との連通・遮断の切り替え(換言すれば、高圧空気供給源32からチャンバ20への高圧空気の供給のオン・オフの切り替え)ができるようになっている。
チャンバ20の内圧が予定されている内圧より低い場合には、この給気用電磁弁34を開き、予定されている内圧になるまで、高圧空気を高圧空気供給源32からチャンバ20に取り込む。この給気用電磁弁34は、信号線62を介して後述する制御装置22に接続されており、制御装置22によって開閉操作される。
調圧用配管28は、圧力調整されたチャンバ20内の圧力調整済エア、即ち、調圧空気を空気バネ16に供給するためのもので、その一端がチャンバ20に接続され、二又に分かれた反対側端部が、後述する空気バネ16(より詳しく言えば、前後の空気バネ16同士を連通している左右一対の連通管56)にそれぞれ接続されている。
調圧用配管28の途中には、圧力調整用電磁弁36が設けられており、圧力調整用電磁弁36の開閉操作によって、チャンバ20と空気バネ16(或いは前述の空気バネ16と補助タンク18との一体物)との連通・遮断の切り替えが行われ、チャンバ20内の調圧空気の空気バネ16への供給をオン/オフできるようになっている。この圧力調整用電磁弁36は、信号線64を介して制御装置22に接続されており、制御装置22によって開閉操作される。
排気用配管30は、チャンバ20内の空気を外部に排出してチャンバ20内の圧力を減圧するためのもので、その一端がチャンバ20に接続され、反対側端部が自由端として外部と連通している。
排気用配管30の途中には、排気用電磁弁38が設けられており、その開閉操作によってチャンバ20と外部との連通・遮断が行われる。そして、予定されている内圧に対してチャンバ20内の内圧が高すぎる場合には、所定の内圧となるまでチャンバ20内の高圧空気を外部に排気出来るようになっている。この排気用電磁弁38は、信号線(図示省略)を介して制御装置22に接続されており、制御装置22によって開閉操作される。
筐体12の天井面(天板12aの下面)の各隅部には、吊持部材40がチャンバ20を囲むようにそれぞれ垂設されている。本実施例では、吊持部材40として、細長板状の板バネが採用されており、吊持部材40である4本の板バネは、船舶エンジンXの横揺れ方向に一致して所定のバネ定数を以って撓む。前記吊持部材40のバネ定数は、つるまきバネ54を使用しない場合、空気バネ16を作動させた時に、補助タンク18を使用する場合と補助タンク18を使用しない場合との判断境界が、船舶エンジンンXの制振範囲の下限(例えば4Hz)から上限(例えば、16.45Hz)の間の略中点となるように通常は選択される。一方、つるまきバネ54を使用する場合には、吊持部材40とつるまきバネ54の合計のバネ定数が前記略中点となるように選択される。
重錘14は、例えば鋳鉄や鋼鉄などの重量物により形成されたブロック状の部材であり、その重量は、船舶エンジンXの変化する固有振動数を勘案して適宜決定される。本実施例では、重錘14の重量が例えば300kgに設定されている。
重錘14の左右の側壁には、棒状の取付部材42が各吊持部材40と対応する位置にそれぞれ突設されており、各取付部材42の端部において吊持部材40としての板バネが挟持固定されている。なお、吊持部材40としては、上記のように本実施例では所定のバネ定数を持つ板バネが用いられているが、バネ定数が0のワイヤーのようなもので吊り下げてもよい。この場合は、主として空気バネ16及び空気バネ16と補助タンク18の一体物により制振が実行される。
重錘14の下面には、左右一対の重錘側ステー44が所定の間隔をあけて取り付けられている。各重錘側ステー44は例えばL形鋼で、下方に延びる取付部44aの背側を互いに向かい合わせにした状態で、所定間隔を隔てて設けられている。取付部44a,44a間には、補強用支柱46が架設されている。
筐体12の底板12cには、左右一対の空気バネ取付ステー48が取り付けられている。各空気バネ取付ステー48も、例えばL形鋼で、その前後方向(図2における上下方向。船舶の前後方向と一致する。)両端部には、補強用のリブ48aが設けられている。
各空気バネ取付ステー48は、上方に延びる取付部48bの背側を互いに向かい合わせにした状態で、上述した左右一対の重錘側ステー44の取付部44aを間に挟むように位置決めされている。取付部48b,48b間には、補強用支柱50が架設されている。
左右一対の重錘側ステー44の取付部44aには、シャフト52が取付部44aに穿設された貫通孔44hに挿通され、シャフト52の全長に亘って螺設された雄ネジ(図面では一部のみを記載)に螺着された固定ナット52aにて取付部44aに固定されている。
このシャフト52の左右両側の突出部は、空気バネ取付ステー48の取付部48bに穿設された通孔48hに挿通され、通孔48hから突出している部分につるまきバネ54がそれぞれ与圧を掛けて若干撓ませた状態で設けられ、シャフト52の先端部に螺着されたナット52bに接触している固定板55に圧接している。
なお、つるまきバネ54は、空気バネ16或いは空気バネ16と吊持部材40の補助として重錘14の揺動方向(左右方向)の揺れを抑制するために必要に応じて設けられるものであり、空気バネ16或いは吊持部材40のバネ定数が船舶エンジンXの横揺れに十分対応できる場合は省略可能である。
重錘側ステー44の取付部44aと、空気バネ取付ステー48の取付部48bとの間には、空気バネ16が介装され、重錘14による船舶用エンジンXの揺動、即ち、図1及び図2における左右方向の動きを抑制している。
なお、本実施例では、重錘側ステー44の取付部44aの左右両側に空気バネ16が2つずつ、前後に並んで設けられており(従って、この実施例の制振装置10には、全部で4個の空気バネ16が取り付けられていることになる。)、前後の空気バネ16同士が連通管56によってそれぞれ接続されている。
各空気バネ16は、ゴムタンク16aと、内側取付プレート16bと、外側取付プレート16cとで大略構成されている。
ゴムタンク16aは、ゴム膜等で伸縮自在に形成された側面視円形状の中空部材であり、このゴムタンク16aの内部には、空気が封入されている。
ゴムタンク16aの左右両側面には、内側取付プレート16bと外側取付プレート16cとがゴムタンク16aを挟むように取り付けられている。内側取付プレート16bならびに外側取付プレート16cは、それぞれ円盤状の板材であり、内側取付プレート16bが重錘側ステー44の取付部44aに取り付けられており、外側取付プレート16cが空気バネ取付ステー48の取付部48bに取り付けられ、外側取付プレート16cに連通管56が接続されている。
なお、前後の空気バネ16同士は、上述したように連通管56によって接続されており、この連通管56に、上述した調圧用配管28と、後述する連通用配管58とがそれぞれ接続されている。
筐体12の各側板12bには、補助タンク18がそれぞれ取り付けられている。各補助タンク18は、空気バネ16のバネ定数を下げるために設けられるもので、内部が中空の箱状部材として構成されている。補助タンク18には、連通用配管58が接続され、連通管56を介してゴムタンク16aに繋がっている。
連通用配管58の途中には、容積切替用電磁弁60が設けられており、その開閉操作によって空気バネ16と補助タンク18との連通・遮断ができ、空気バネ16の容積の増減が出来るようになっている。換言すれば、容積切替用電磁弁60によって、空気バネ16の容積を空気バネ16単体、又は空気バネ16と補助タンク18との一体物のいずれかに切り替えることができるようになっている。この容積切替用電磁弁60は、信号線66を介して制御装置22に接続されており、制御装置22によって開閉操作される。
制御装置22は、制振装置10(より具体的に言うと、吊持部材40と空気バネ16、更にはつるまきバネ54を使用している場合には、そのバネ定数を加算した合計のバネ定数に基づく)の固有振動数を、空気バネ16のバネ定数の制御により、船舶エンジンXの固有振動数と同調するように調整するものであり、船舶エンジンXの回転数を検出する検出部22a及び制御装置本体22bを有している。なお、検出部22aに代えて、船舶エンジンXの図示しない制御部からその回転数のデータを受信するようにしてもよい。
制御装置本体22bには、上述した圧力センサー24ならびに各電磁弁34,36,38,60が、図示しない信号線或いは信号線62,64,66を介してそれぞれ接続されている。
制御装置本体22bの内部には、固有振動数算出部22cと固有振動数同調部22dとが設けられている。
固有振動数算出部22cは、検出部22aによって検出された船舶エンジンXの回転数(或いは、船舶エンジンXの図示しない制御部から受信した回転数のデータ)に基づいて船舶エンジンXの固有振動数を算出するものであり、船舶エンジンXの回転数を、例えば予め記憶された計算式に入力することによって、或いは予め記憶された対照表に照らすことによって、対応する固有振動数が算出される。
固有振動数同調部22dは、後述するように固有振動数算出部22cによって算出された船舶エンジンXの固有振動数と同調するように制振装置10の固有振動数を調整するものであり、その点に関して補助タンク18の使用・不使用に関する船舶エンジンXの固有振動数が設定値として予め登録されている。
同様に、固有振動数同調部22dには、算出された船舶エンジンXの固有振動数に対応する空気バネ16、補助タンク18及びチャンバ20の内圧に関する制御データが、前記固有振動数の変化毎に設定された範囲毎に(即ち、前述のように船舶エンジンXの固有振動数がaHz〜bHzでは、内圧はp気圧、・・・mHz〜nHzでは、内圧はq気圧というように)算出されるようになっている。そして、その制御のために、設置された各電磁弁34,36,38及び60の開閉操作がなされる。
ここで、制振装置10の固有振動数は、繰り返しになるが、吊持部材40のバネ定数(吊持部材40がワイヤーの場合は0)と、空気バネ16のバネ定数とが加算され、これに基づいて算出される。なお、吊持部材40のバネ定数が船舶エンジンXの回転による振動に対して大幅に不足する場合には、つるまきバネ54が追加されて、固定値としてそのバネ定数も加算される。
吊持部材40のバネ定数及び必要に応じて追加されたつるまきバネ54のバネ定数は一定である。従って、制振装置10の固有振動数の調整は、空気バネ16の内圧を調整することによって行われることとなる。
以上のように構成されている制振装置10を使用する際には、図4に示すように、制振装置10を船舶エンジンXに設置する。検出部22aは、船舶エンジンXの回転数を確実に検知できるよう、シリンダに近い部分に取り付けるのが好ましい。また、前述のように検出部22aに代えて船舶エンジンXの回転数を船舶エンジンXの制御部から直接取るようにしてもよいが、ここでは、検出部22aを用いた場合で説明する。なお、本制振装置10では、空気バネ16、補助タンク18及びチャンバ20に圧縮空気が充填され、所定の内圧を保持しているものとする。
しかして、船舶エンジンXを作動させると、船舶エンジンXは左右に振動する。船舶エンジンの回転数が増速(減速)すると、これに対応して固有振動数が変動するので、制振装置10の固有振動数を追従させる必要があり、そのために、例えば、所定時間毎或いは回転数の変化毎に検出部22aにて回転数を検出し、前述のように固有振動数算出部22cが船舶エンジンXの固有振動数をその都度算出するようになっている。
始動直後或いは非常に遅い低速進行状態では、船舶エンジンXの回転数が非常に低い。算出された船舶エンジンXの固有振動数が、例えば4Hz以下のような低周波数の場合は、制振装置10が有効に機能せず、船舶エンジンXを有効に制振することが出来ないので、制振装置10を作動させない。
上記低周波数領域を越えると制振装置10が有効に機能するようになるので、制振装置10を作動させることになるが、この場合でも船舶エンジンXは低速領域で回転数は低く、船舶エンジンXの固有振動数が前記設定値以下である。そこで、補助タンク18の使用ができるように固有振動数同調部22dが容積切替用電磁弁60に対して開弁指令を出す。これにより、空気バネ16と補助タンク18とが連通し、空気バネ16の実質的容量を増加させる。
算出された船舶エンジンXの固有振動数が、低速領域のaHz〜bHzの範囲内にある場合、固有振動数同調部22dは、同時に、空気バネ16とこれに連通する補助タンク18の内圧がp気圧でなければならないことを算出する。
そして、空気バネ16と同圧のチャンバ20の圧力センサー24の出力をチェックし、空気バネ16の内圧がp気圧である場合は、そのまま制振を行う。一方、空気バネ16の内圧がp気圧でない場合は、以下のようにしてチャンバ20の内圧をp気圧にする。
空気バネ16の内圧がp気圧よりも低い場合には、圧力調整用電磁弁36を閉じ(或いは圧力調整用電磁弁36が閉じられている場合には閉状態を維持し)、圧力センサー24の出力をチェックしつつ排気用電磁弁38を閉じた状態で給気用電磁弁34を開き、チャンバ20の内圧をp気圧迄高め、然る後、開いた電磁弁34を閉じてチャンバ20の内圧をp気圧にする。
逆に、空気バネ16の内圧がp気圧よりも高い場合には、給気用電磁弁34を閉じた状態で排気用電磁弁38を開き、チャンバ20の内圧をp気圧迄下げ、然る後、開いた電磁弁38を閉じてチャンバ20の内圧をp気圧にする。
以上のようにしてチャンバ20の内圧調整が完了すると、圧力調整用電磁弁36を開き、チャンバ20内の調圧空気を、空気バネ16とこれに連通する補助タンク18に流し込む(或いは、その逆でチャンバ20に流出させる)。これにより、空気バネ16、補助タンク18及びチャンバ20が同圧になる。そして、最後に圧力調整用電磁弁36を閉じ、空気バネ16とこれに連通一体化した補助タンク18により船舶エンジンXの制振がなされることになる。
所定の時間が過ぎ、或いは船舶エンジンXの回転数が変化して該固有振動数が変化した場合、例えば、固有振動数がmHz〜nHzの範囲内に変化した場合、空気バネ16の内圧はq気圧にならなければならないと算出され、上記の手順で空気バネ16とこれに連通一体化した補助タンク18の内圧が調整される。
この時の船舶エンジンXの固有振動数が前記設定値以下であれば、前述同様に補助タンク18を使用した制振がなされる。逆に、船舶エンジンXの固有振動数が前記設定値を越えておれば、容積切替用電磁弁60を閉にし、補助タンク18が空気バネ16から切り離され、空気バネ16だけによる制振がなされる。
なお、本実施例では上述した空気バネ16の圧量調整の間隔を30秒間隔で行うようにしているが、その間隔は任意に設定することが出来る。また、空気バネ16の圧量調整は船舶エンジンXの固有振動数が変化しなければ行う必要がないので、検出部22aによる船舶エンジンXの回転数の検出がなされているので、回転数の変更に合わせて行ってもよい。
上述の実施例では、図1に示すように、必要に応じて設けられる左右一対、上下二段に配設された二組のつるまきバネ54が、前後に並置された空気バネ16の間に設置された場合を示しているが、勿論、これに限られず、一組のつるまきバネ54でもよいし、また、スペースが許せば三組以上でもよい。
図5〜図6に示す第2実施例の制振装置10は、二組のつるまきバネ54を重錘14の両側に更に設けた場合である。第2実施例では、第1実施例の制振装置10との相違点についてのみ説明し、共通部分については第1実施例の記載を援用する。
第2実施例の重錘14には、その前後両側面の下方中央に前後に伸び、重錘14の前面及び背面に突出している取付ブロック72が溶接により設置されている。この取付ブロック72の貫通孔にシャフト76がそれぞれ挿通され、且つ、ナット76aにて螺着され、取付ブロック72の両側面から突出している。取付ブロック72の両側面から間隔をあけて一対二組のL字形の支持プレート74が側板12bの上半分を構成するL形鋼12b1の下側のリブ12b2上に固着されている。
この支持プレート74の取付部74aに設けられた通孔74hには、前述のシャフト76の突出部分が遊嵌されている。そして、シャフト76の突出部分に与圧を掛けて若干撓ませた状態でつるまきバネ54が配設されており、シャフト76の先端に取り付けられている固定板78にて挟持固定されている。従って、取付ブロック72部分のつるまきバネ54の方向は、当然、下方の空気バネ取付ステー48のつるまきバネ54と同方向になる。
重錘14の下面には、第1実施例と同様、重錘側ステー44が所定の間隔をあけて背中合わせで固定されている。
第2実施例の制振装置10では、取付ブロック72に設けられたつるまきバネ54のバネ定数は、第1実施例の振動系のバネ定数に加算される。
そして、取付ブロック72に設けられたつるまきバネ54は、取付ブロック72の重錘14から前後に突き出た部分に設けられているので、船の方向転換や船全体の揺れ(ローリングやピッチング)によって重錘14に捻じれの力が掛っても、この重錘14の前後両端を支える取付ブロック72に設けられたつるまきバネ54によって重錘14の捻じれが抑制されて重錘14が正確に水平方向に横揺れし、重錘14による制振効果が高められる。
本発明にかかる第1実施例の制振装置10を船舶エンジンXに取り付け、制振装置10の制振効果を検証した。その試験結果を[表1]及び[グラフ1]に示す。
[表1]
Figure 0005611494
[グラフ1]
Figure 0005611494
グラフ1において、制振装置10を使用しない場合の[TMD−OFF]と、制振装置10を使用した場合の「実測結果」とを比較して分かるように、本実施例にかかる制振装置10を使用することで、制振装置10(より詳しく言えば、空気バネ16)の固有振動数が船舶エンジンXの回転数に同調して調整され、船舶の揺れを効果的に抑制できることが分かった。補助タンク18は固有振動数が9.5Hz以下で使用され、9.5Hzを越えたところで遮断され、空気バネ16のみによる制振がなされた。
このように、本実施例の制振装置10によれば、船舶エンジンXの回転数をモニタリングし、制振装置10の固有振動数を船舶エンジンXの固有振動数に同調して適宜調整できるので、船舶エンジンXの揺れを効果的に吸収することができる。
しかも、制振装置10は、重錘14の揺れを空気バネ16によって減衰させるという非常に簡単なパッシブ型の構成を採用しているので、装置全体を小型化・簡素化・低コスト化できる。
なお、上述実施例では、空気バネ16とつるまきバネ54とを併用することによって制振装置10の固有振動数の調整を行うようにしたが、つるまきバネ54を使用せず、空気バネ16単体で固有振動数の調整を行うようにしてもよい。
10:船舶エンジン用制振装置、12:筐体、12a:天板、12b:側板、12b1:L形鋼、12b2:リブ、12b3:I形鋼、12c:底板、14:重錘、16:空気バネ、16a:ゴムタンク、16b:内側取付プレート、16c:外側取付プレート、18:補助タンク、20:圧力調整用のチャンバ、22:制御装置、22a:検出部、22b:制御装置本体、22c:固有振動数算出部、22d:固有振動数同調部、24:圧力センサー、26:給気用配管、28:調圧用配管、30:排気用配管、32:高圧空気供給源(圧力ポンプ)、34:給気用電磁弁、36:圧力調整用電磁弁、38:排気用電磁弁、40:吊持部材、42:取付部材、44:重錘側ステー、44a:取付部、44h:貫通孔、46:補強用支柱、48:空気バネ取付ステー、48h:通孔、48a:リブ、48b:取付部、50:補強用支柱、52:シャフト、52a:固定ナット、52b:ナット、54:つるまきバネ、55:固定板、56:連通管、58:連通用配管、60:容積切替用電磁弁、62:信号線、64:信号線、66:信号線、72:取付ブロック、74:支持プレート、74a:取付部、74h:通孔、76:シャフト、76a:ナット、X:船舶エンジン

Claims (5)

  1. 船舶エンジン(X)に取り付けて使用され、船舶エンジン(X)の横揺れを抑制する船舶エンジン用制振装置(10)であって、
    船舶エンジン(X)が揺れる方向に揺動可能に支持されている重錘(14)と、
    該船舶エンジン(X)側に取り付けられ、重錘(14)を、その揺動方向の両側から挟むように設けられ、該船舶エンジン(X)と反対方向に揺れる重錘(14)の揺れに抗して重錘(14)に反発力を付与する左右一対の空気バネ(16)と、
    容積切替用電磁弁(60)を介して各空気バネ(16)に接続された補助タンク(18)と、
    圧力調整用電磁弁(36)を介して各空気バネ(16)に接続され、各空気バネ(16)に調圧空気を供給する圧力調整用のチャンバ(20)と、
    給気用電磁弁(34)を介してチャンバ(20)に接続され、高圧空気をチャンバ(20)に供給する高圧空気供給源(32)と、
    チャンバ(20)に接続され、チャンバ(20)と外部とを連通する排気用電磁弁(38)と、
    チャンバ(20)に接続され、チャンバ(20)の内圧を検出する圧力センサー(24)と、
    船舶エンジン(X)の回転数を検知し、該回転数から該船舶エンジン(X)の固有振動数を算出するとともに、算出した該固有振動数が、予め設定された該船舶エンジン(X)の固有振動数を下回った時、容積切替用電磁弁(60)を開にして各空気バネ(16)と補助タンク(18)とを連通させ、逆に、算出した該固有振動数が該設定値を上回った時、容積切替用電磁弁(60)を閉にして各空気バネ(16)と補助タンク(18)とを遮断する空気バネ容積切替機能、
    チャンバ(20)内の圧力を圧力センサー(24)で検出しつつ、算出した前記固有振動数の増減に合わせて給気用電磁弁(34)と排気用電磁弁(38)とを開閉操作してチャンバ(20)内の圧力を調整するチャンバ内圧調整機能、および
    所定時間毎或いは船舶エンジン(X)の固有振動数の増減に合わせて、圧力調整用電磁弁(36)を開閉することにより調整されたチャンバ(20)内の圧力に、空気バネ(16)の内圧を一致させる空気バネ内圧調整機能を有する制御装置(22)とを備えることを特徴とする船舶エンジン用制振装置(10)。
  2. 請求項1に記載の船舶エンジン用制振装置(10)において、重錘(14)が、船舶エンジン(X)に取り付けられた筐体(12)の天井部分から吊り下げられ、船舶エンジン(X)が横揺れする方向に撓む板バネ材よりなる吊持部材(40)にて吊持されていることを特徴とする船舶エンジン用制振装置(10)。
  3. 左右一対の空気バネ(16)が複数組設けられ、該空気バネ(16)の間にて船舶エンジン(X)側に取り付けられ、重錘(14)をその揺動方向の両側から挟み、且つ、その伸縮方向が重錘(14)の揺動方向と一致するように取り付けられ、重錘(14)の揺動方向の揺れを抑制する左右一対のつるまきバネ(54)が更に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の制振装置(10)。
  4. 左右一対のつるまきバネ(54)が複数組備えられており、これらが上下方向に多段に配設されていることを特徴とする請求項3に記載の制振装置(10)。
  5. 前記左右一対のつるまきバネ(54)が更に少なくとも二組備えられており、該二組のつるまきバネ(54)が重錘(14)をその前後両側から挟みこむように備えられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の制振装置(10)。
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