JP5610151B2 - クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 Download PDF

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Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置に設置される感光体ドラム、感光体ベルト、中間転写ベルト等の像担持体の表面をクリーニングするクリーニング装置と、それを備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置と、に関し、特に、像担持体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給ローラを具備したクリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置では、感光体ドラム等の像担持体上に付着する未転写トナー等の付着物をクリーニング装置で確実に清掃するとともに、像担持体やクリーニングブレード等の磨耗を低減するために、像担持体上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給ローラを用いる技術が知られている(例えば、特許文献1、2等参照。)。
詳しくは、特許文献1等において、画像形成装置には、感光体ドラム(像担持体)に潤滑剤を供給する潤滑剤供給ローラ(塗布ブラシ)が設置されている。そして、潤滑剤供給ローラに対して、感光体ドラムの回転方向上流側にはクリーニングブレードがカウンタ方向に当接するように設置され、感光体ドラムの回転方向下流側には均しブレード(薄層化ブレード)がカウンタ方向に当接するように設置されている。
そして、このように構成された画像形成装置において、感光体ドラム上に付着した未転写トナーがクリーニングブレードによって除去されて、未転写トナーが除去された後の感光体ドラム上に潤滑剤供給ローラによって潤滑剤が供給される。さらに、潤滑剤供給ローラによって感光体ドラム上に供給された潤滑剤が、均しブレードの位置で、感光体ドラムの表面で薄層化(均一化)される。
上述した従来の画像形成装置は、潤滑剤供給ローラによって感光体ドラム(像担持体)の表面に潤滑剤が充分に供給されている場合であっても、均しブレード(薄層化ブレード)にビビリ振動や捲れや磨耗欠損が生じてしまうことがあった。
詳しくは、潤滑剤供給ローラによって感光体ドラムの表面に潤滑剤が安定的に充分に供給されていない場合には、均しブレードと感光体ドラムとの摩擦抵抗が高まって均しブレードにビビリ振動や捲れや磨耗欠損が生じてしまう。しかし、潤滑剤供給ローラによって感光体ドラムの表面に潤滑剤が充分に供給されている場合であっても、感光体ドラムの表面を帯電する帯電部による高圧放電の影響によって、感光体ドラム上に塗布された潤滑剤が分解劣化して高粘度の物質に変化してしまい、均しブレードと感光体ドラムとの摩擦抵抗が高まって均しブレードにビビリ振動や捲れや磨耗欠損が生じてしまうことがあった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、像担持体に当接するブレードにビビリ振動や捲れや磨耗欠損が生じにくい、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかるクリーニング装置は、所定方向に走行する像担持体の表面に付着した未転写トナーを除去するクリーニング装置であって、潤滑剤を担持するとともに、前記像担持体に摺接して当該像担持体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給ローラと、前記潤滑剤供給ローラに対して前記像担持体の走行方向上流側において当該像担持体に当接するように配設されて、当該像担持体の表面に付着した未転写トナーを薄層化する第1ブレードと、前記潤滑剤供給ローラに対して前記像担持体の走行方向下流側において当該像担持体に当接するように配設されて、前記潤滑剤供給ローラによって当該像担持体の表面に供給された潤滑剤を薄層化するとともに当該像担持体の表面に付着した未転写トナーを除去する第2ブレードと、を備え、前記第1ブレードは、前記像担持体に対して当該像担持体の走行方向に沿うようにトレーリング方向に当接し、前記第2ブレードは、前記像担持体に対して当該像担持体の走行方向に抗するようにカウンタ方向に当接したものである。
また、請求項2記載の発明にかかるクリーニング装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記第1ブレードに対して前記像担持体の走行方向上流側において当該像担持体の表面に摺接するブラシ毛が周設されるとともに、前記像担持体の走行方向に直交する幅方向に揺動するブラシローラをさらに備えたものである。
また、請求項3記載の発明にかかるクリーニング装置は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記潤滑剤供給ローラは、前記像担持体との摺接位置において当該像担持体の走行方向に対して逆方向に回転駆動され、前記潤滑剤供給ローラと前記第1ブレードとの間の空間を隔絶する仕切り部材を備えたものである。
また、請求項4記載の発明にかかるクリーニング装置は、前記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記第2ブレードは、前記像担持体に当接する先端部における稜線の断面角度が90度となるように形成されたものである。
また、請求項5記載の発明にかかるプロセスカートリッジは、画像形成装置の装置本体に対して着脱自在に設置されるプロセスカートリッジであって、請求項1〜請求項4のいずれかに記載のクリーニング装置と前記像担持体とが一体化されたものである。
また、この発明の請求項6記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載のクリーニング装置と前記像担持体とを備えたものである。
なお、本願において、「プロセスカートリッジ」とは、像担持体を帯電する帯電部と、像担持体上に形成された潜像を現像する現像部(現像装置)と、像担持体上をクリーニングするクリーニング部(クリーニング装置)とのうち、少なくとも1つと、像担持体とが、一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱自在に設置されるユニットと定義する。
本発明は、潤滑剤供給ローラの上流側に像担持体の表面に付着した未転写トナーを薄層化する第1ブレードを設置して、潤滑剤供給ローラの下流側に像担持体の表面に供給された潤滑剤を薄層化するとともに像担持体の表面に付着した未転写トナーを除去する第2ブレードを設置しているため、像担持体に当接するブレードにビビリ振動や捲れや磨耗欠損が生じにくい、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 図1の画像形成装置における作像部を示す断面図である。 クリーニング装置の要部を示す図である。 (A)第1ブレードの先端部近傍を示す拡大図と、(B)第2ブレードの先端部近傍を示す拡大図と、である。 別形態のクリーニング装置の要部を示す図である。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのカラー複写機の装置本体、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する露光部(書込み部)、20Y、20M、20C、20BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応したプロセスカートリッジ、21は各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKにそれぞれ収容された像担持体としての感光体ドラム、22は感光体ドラム21上を帯電する帯電部、23Y、23M、23C、23BKは感光体ドラム21上に形成される静電潜像を現像する現像装置(現像部)、24は感光体ドラム21上に形成されたトナー像を中間転写ベルト27に転写する転写バイアスローラ、25は感光体ドラム21上の未転写トナーを回収するクリーニング装置(クリーニング部)、を示す。
また、27は複数色のトナー像が重ねて転写される像担持体としての中間転写ベルト、28は中間転写ベルト27上に形成されたトナー像を記録媒体Pに転写する第2転写バイアスローラ、29は中間転写ベルト27上の未転写トナーを回収する中間転写ベルトクリーニング装置、30は4色カラーのトナー像が転写された記録媒体Pを搬送する搬送ベルト、32Y、32M、32C、32BKは各現像装置23Y、23M、23C、23BKに各色のトナーを補給するトナー補給部、51は原稿Dを原稿読込部55に搬送する原稿搬送部、55は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、61は転写紙等の記録媒体Pが収納される給紙部、66は記録媒体P上の未定着画像を定着する定着部、を示す。
ここで、各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKは、それぞれ、感光体ドラム21、帯電部22、クリーニング装置25(図2を参照できる。)が、一体化されたものである。そして、各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKは、装置本体1に対して所定の交換サイクルにて交換される。同様に、各現像装置23Y、23M、23C、23BKも、装置本体1に対して所定の交換サイクルにて交換される。
各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKにおける感光体ドラム21上では、それぞれ、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像形成がおこなわれる。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部51の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部55のコンタクトガラス53上に載置される。そして、原稿読込部55で、コンタクトガラス53上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部55は、コンタクトガラス53上の原稿Dの画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿Dにて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿Dのカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部(不図示である。)で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、露光部2に送信される。そして、露光部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光(露光光)が、それぞれ、対応するプロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKの感光体ドラム21上に向けて発せられる。
一方、4つの感光体ドラム21は、それぞれ、図1の時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム21の表面は、帯電部22との対向位置で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム21上には、−700ボルト程度の帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム21表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
露光部2において、光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応して射出される。レーザ光は、ポリゴンミラー3に入射して反射した後に、レンズ4、5を透過する。レンズ4、5を透過した後のレーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、ミラー6〜8で反射された後に、紙面左側から1番目のプロセスカートリッジ20Yの感光体ドラム21表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラー3により、感光体ドラム21の回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電部22にて帯電された後の感光体ドラム21上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、ミラー9〜11で反射された後に、紙面左から2番目のプロセスカートリッジ20Mの感光体ドラム21表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、ミラー12〜14で反射された後に、紙面左から3番目のプロセスカートリッジ20Cの感光体ドラム212表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、ミラー15で反射された後に、紙面左から4番目のプロセスカートリッジ20BKの感光体ドラム21表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
なお、レーザ光が照射された感光体ドラム21上の表面電位(露光電位)は、−120ボルト程度である。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム21表面は、それぞれ、現像装置23Y、23M、23C、23BKとの対向位置に達する。そして、各現像装置23Y、23M、23C、23BKから感光体ドラム21上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム21上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム21表面は、それぞれ、フォトセンサ41(図2を参照できる。)との対向位置を通過した後に、中間転写ベルト27との対向位置に達する。ここで、それぞれの対向位置には、中間転写ベルト27の内周面に当接するように転写バイアスローラ24が設置されている。そして、転写バイアスローラ24の位置で、中間転写ベルト27上に、感光体ドラム21上に形成された各色の画像が、順次重ねて転写される(第1転写工程である。)。
そして、第1転写工程後の感光体ドラム21表面は、それぞれ、クリーニング装置25との対向位置に達する。そして、クリーニング装置25で、感光体ドラム21上に付着した未転写トナー等の付着物が除去される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム21表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム21における一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム21上の各色の画像が重ねて転写された中間転写ベルト27(像担持体)表面は、図中の矢印方向に走行して、第2転写バイアスローラ28の位置に達する。そして、第2転写バイアスローラ28の位置で、記録媒体P上に中間転写ベルト27上のフルカラーの画像が2次転写される(第2転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト27表面は、中間転写ベルトクリーニング部29の位置に達する。そして、中間転写ベルト27上の未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング装置29に回収されて、中間転写ベルト27上の一連の転写プロセスが完了する。
ここで、第2転写バイアスローラ28位置の記録媒体Pは、給紙部61から搬送ガイド63、レジストローラ64等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部61から、給紙ローラ62により給送された転写紙Pが、搬送ガイド63を通過した後に、レジストローラ64に導かれる。レジストローラ64に達した記録媒体Pは、中間転写ベルト27上のトナー像とタイミングを合わせて、第2転写バイアスローラ28の位置に向けて搬送される。
その後、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、搬送ベルト30により、定着部66に導かれる。定着部66では、加熱ローラ67と加圧ローラ68とのニップにて、カラー画像が記録媒体P上に定着される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、排紙ローラ69によって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2にて、画像形成装置の作像部について詳述する。
図2は作像部を示す断面図である。なお、装置本体1に設置される4つの作像部は、作像プロセスに用いられるトナーTの色が異なる以外はほぼ同一構造であるので、プロセスカートリッジ及び現像装置及びトナー補給部における符号のアルファベット(Y、M、C、BK)を省略して図示する。
図2に示すように、プロセスカートリッジ20には、像担持体としての感光体ドラム21と、帯電部22と、潤滑剤供給装置としても機能するクリーニング装置25と、がケース26に一体的に収納されている。
ここで、像担持体としての感光体ドラム21は、負帯電性の有機感光体であって、ドラム状導電性支持体上に感光層等を設けたものである。
図示は省略するが、感光体ドラム21は、基層としての導電性支持体上に、絶縁層である下引き層、感光層としての電荷発生層及び電荷輸送層、保護層(表面層)が順次積層されている。
図2を参照して、帯電部22は、コの字状の金属板の中央にコロナワイヤが張設された帯電チャージャである。帯電部22のコロナワイヤには不図示の電源部から所定の電圧(帯電バイアス)が印加されて、コロナチャージにより対向する感光体ドラム21の表面を一様に帯電する。
なお、本実施の形態では、帯電部22として、導電性芯金の外周に中抵抗の弾性層を被覆してなる帯電ローラを用いることもできる。
また、帯電チャージャ22は、感光体ドラム21に対向する対向面に、金属材料からなるグリット板を設置することもできる。
現像装置(現像部)23は、主として、感光体ドラム21に対向する現像ローラ23aと、現像ローラ23aに対向する第1搬送スクリュ23bと、壁部23eを介して第1搬送スクリュ23bに対向する第2搬送スクリュ23cと、現像ローラ23aに対向するドクターブレード23dと、で構成される。現像ローラ23aは、内部に固設されてローラ周面に磁極を形成するマグネットと、マグネットの周囲を回転するスリーブと、で構成される。マグネットによって現像ローラ23a(スリーブ)上に複数の磁極が形成されて、現像ローラ23a上に現像剤Gが担持されることになる。
現像装置23内には、キャリアCとトナーTとからなる2成分現像剤Gが収容されている。本実施の形態では、画質向上のために、トナーTとして、重合法により製造されて粒径が均一で小粒径・球形トナーを用いている。
具体的に、本実施の形態におけるトナーTは、円形度が0.92以上の球形トナーである。「円形度」は、フロー式粒子像分析装置「FPIA−2000」(東亜医用電子社製)により計測した平均円形度である。具体的には、容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150ml中に、分散剤として界面活性剤(好ましくは、アルキルベンゼンスルホン酸塩である。)を0.1〜0.5ml加えて、さらに測定試料(トナー)を0.1〜0.5g程度加える。その後、このトナーが分散した懸濁液を、超音波分散器で約1〜3分間分散処理して、分散液濃度が3000〜10000個/μlとなるようにしたものを上述の分析装置にセットして、トナーの形状及び分布を測定する。
また、本実施の形態におけるトナーTは、形状係数SF−1が100〜180の範囲であり、形状係数SF−2が100〜180の範囲になるように形成されている。
また、本実施の形態におけるトナーTは、体積平均粒径をDv(μm)として、個数平均粒径をDn(μm)としたときに、
3μm≦Dv≦8μm
1.05≦Dv/Dn≦1.40
なる関係が成立するように形成されている。
さらに、本実施の形態におけるトナーTは、長軸(r1)と短軸(r2)との比(r2/r1)が0.5〜1.0の範囲であって、厚さ(r3)と短軸(r2)との比(r3/r2)が0.7〜1.0の範囲であって、r1≧r2≧r3なる関係が成立するように形成されている。
なお、これらのトナーの特性の測定方法は、特許文献1、2に記載のものに準ずるものである。
また、このような小粒径・球形トナーは、窒素原子を含む官能基を有するポリエステルプレポリマー、ポリエステル、着色剤、離型剤を含むトナー組成物を水系媒体中で樹脂微粒子が存在する状態で架橋及び/又は伸長反応させて形成したものである。
図2を参照して、クリーニング装置25は、第1ブレード25a、第2ブレード25b、ブラシローラ25c、潤滑剤供給ローラ25d、固形潤滑剤25e、圧縮スプリング25f、仕切り部材25g、等で構成されている。このクリーニング装置25は、感光体ドラム21上に付着した未転写トナー等の付着物を除去してクリーニング装置25内に回収する「クリーニング装置」として機能するとともに、感光体ドラム21の表面に潤滑剤を供給する「潤滑剤供給装置」としても機能するが、これらについては後で詳しく説明する。
なお、感光体ドラム21上に付着する付着物としては、未転写トナーの他に、記録媒体P(用紙)から生じる紙粉、帯電部22による放電時に感光体ドラム21上に生じる放電生成物、トナーに添加されている添加剤、等がある。
図2にて、先に述べた作像プロセスをさらに詳しく説明する。
現像ローラ23aは、図2中の矢印方向に回転している。現像装置23内の現像剤Gは、間に壁部23eを介在するように配設された第1搬送スクリュ23b及び第2搬送スクリュ23cの矢印方向の回転によって、トナー補給部32からトナー補給口23fを介して補給されたトナーTとともに撹拌混合されながら長手方向に循環する(図2の紙面垂直方向である。)。
そして、摩擦帯電してキャリアCに吸着したトナーTは、キャリアCとともに現像ローラ23a上に担持される。現像ローラ23a上に担持された現像剤Gは、その後にドクターブレード23dの位置に達する。そして、現像ローラ23a上の現像剤Gは、ドクターブレード23dの位置で適量に調整された後に、感光体ドラム21との対向位置(現像領域である。)に達する。
その後、現像領域において、現像剤G中のトナーTが、感光体ドラム21表面に形成された静電潜像に付着する。詳しくは、レーザ光Lが照射された画像部の潜像電位(露光電位)と、現像ローラ23aに印加された現像バイアス(−470ボルト程度である。)との、電位差(現像ポテンシャル)によって形成される電界によって、トナーTが潜像に付着する。
その後、現像工程にて感光体ドラム21に付着したトナーTは、そのほとんどが中間転写ベルト27上に転写される。そして、感光体ドラム21上に残存した未転写のトナーTが、クリーニング装置25によって除去されてクリーニング装置25内に回収される。その後、クリーニング工程後の感光体ドラム21表面は、除電部(除電光Hの照射位置)を順次通過して、一連の作像プロセスが終了する。
ここで、装置本体1に設けられたトナー補給部32は、交換自在に構成されたトナーボトル33と、トナーボトル33を保持・回転駆動するとともに現像装置23に新品トナーTを補給するトナーホッパ部34と、で構成されている。また、トナーボトル33内には、新品のトナーT(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのいずれかである。)が収容されている。また、トナーボトル33の内周面には、螺旋状の突起が形成されている。
なお、トナーボトル33内の新品トナーTは、現像装置23内のトナーT(既設のトナーである。)の消費にともない、トナー補給口23fから現像装置23内に適宜に補給されるものである。現像装置23内のトナーTの消費は、感光体ドラム21に対向する反射型フォトセンサ41と、現像装置23の第2搬送スクリュ23cの下方に設置された磁気センサ40と、によって間接的又は直接的に検知される。
ここで、本実施の形態では、トナー濃度(TC)が所定の範囲内になるように制御されている。具体的には、磁気センサ40や反射型フォトセンサ41の検知結果が上述したトナー濃度(現像剤G中のトナーTの割合である。)の範囲に対応する出力値になるように、トナー補給部32からトナー補給口23fを介して現像装置23にトナーが補給される。
以下、本実施の形態において特徴的な、クリーニング装置25の構成・動作について説明する。
本実施の形態におけるクリーニング装置25は、第1ブレード25a、第2ブレード25b、ブラシローラ25c、潤滑剤供給ローラ25d、固形潤滑剤25e、圧縮スプリング25f、仕切り部材25g、等で構成されている。
潤滑剤供給ローラ25dは、芯金の外周にブラシ毛を巻装したものであって、そのブラシ毛が感光体ドラム21の表面に当接した状態で、図2の時計方向に回転する。これにより、固形潤滑剤45から潤滑剤供給ローラ25dを介して感光体ドラム21上に潤滑剤が供給される。
潤滑剤供給ローラ25dは、長さ(毛足)が0.2〜20mm(好ましくは、0.5〜10mm)の範囲のブラシ毛が基布上に植毛されたものを芯金上にスパイラル状に巻き付けたものである。ブラシ毛の長さが20mmを超えると、経時における感光体ドラム21との繰り返し摺擦によって、ブラシ毛が所定方向に倒毛して、固形潤滑剤45の掻取性や感光体ドラム21への潤滑剤供給性が低下してしまう。これに対して、ブラシ毛の長さが0.2mm未満であると、固形潤滑剤25eや感光体ドラム21に対する物理的な当接力が不足してしまう。したがって、ブラシ毛の長さは上述の範囲であることが好ましい。
潤滑剤供給ローラ25dのブラシ毛としては、ナイロン、レーヨン、アクリル、ビニロン、ポリエステル、塩化ビニル、フッ素、ポリアミド等の樹脂繊維を用いることができ、必要に応じてカーボン等の導電付与剤が混入された導電繊維を用いることができる。また、ブラシ毛は、ブラシ密度が1〜50万本/inch2、ブラシ抵抗が102〜108Ω・cmのものを用いることが好ましい。
本実施の形態における潤滑剤供給ローラ25dのブラシ毛は、ブラシの長さが3mm、ブラシ密度が10万本/inch2、ブラシ抵抗が105Ω・cmに設定されている。
潤滑剤供給ローラ25dは、図2の時計方向に回転する感光体ドラム21に対して逆方向(カウンタ方向)で接触するように回転する(図2の時計方向の回転である。)。すなわち、潤滑剤供給ローラ25dは、感光体ドラム21との摺接位置において、感光体ドラム21の回転方向(走行方向)に対して逆方向(カウンタ方向)に回転駆動される。
また、潤滑剤供給ローラ25dは、固形潤滑剤25eと感光体ドラム21とに摺接するように配置されていて、潤滑剤供給ローラ25dが回転することによって固形潤滑剤25eから潤滑剤を掻き取り、その潤滑剤を感光体ドラム21上に塗布する。
固形潤滑剤25eの後方部には、潤滑剤供給ローラ25dと固形潤滑剤45との接触ムラをなくすために圧縮スプリング25fが配置されていて、固形潤滑剤25eを潤滑剤供給ローラ25dに付勢している。
なお、本実施の形態では、上述したように潤滑剤供給ローラ25dの回転方向を逆方向(カウンタ方向)に設定しているため、潤滑剤供給ローラ25dに担持された潤滑剤の一部が、潤滑剤供給ローラ25dの回転方向に沿って感光体ドラム21との摺接位置を通過した直後に、ブラシ毛の復元力によってはじき飛ばされ感光体ドラム21に付着して、その後に摺接位置で潤滑剤供給ローラ25dに擦りこまれて薄層化されることになる。
また、本実施の形態では、固形潤滑剤25eをステアリン酸亜鉛で形成している。詳しくは、固形潤滑剤25eは、ステアリン酸亜鉛を主成分とする潤滑油添加剤を溶解したもので、塗りすぎによる副作用が少なく、充分な潤滑性があるものが好適である。
ステアリン酸亜鉛は、代表的なラメラ結晶紛体である。ラメラ結晶は両親媒性分子が自己組織化した層状構造を有していて、せん断力が加わると層間にそって結晶が割れて滑りやすい。したがって、感光体ドラム21表面を低摩擦係化することができる。すなわち、せん断力を受けて均一に感光体ドラム21表面を覆っていくラメラ結晶によって、少量の潤滑剤によって効果的に感光体ドラム21表面を覆うことができる。
なお、固形潤滑剤25eとしては、ステアリン酸亜鉛の他にも、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸鉄、ステアリン酸ニッケル、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸銅、ステアリン酸ストロンチュウム、ステアリン酸カルシウム等のステアリン酸基を有するものを用いることができる。また、同じ脂肪酸基であるオレイン酸亜鉛、オレイン酸バリウム、オレイン酸鉛、オレイン酸銅、以下、ステアリン酸と同様の化合物や、パルチミン酸亜鉛、パルチミン酸バリウム、パルチミン酸鉛、パルチミン酸銅、以下、ステアリン酸と同様の化合物を使用して良い。他にも、脂肪酸基として、カプリル酸、リノレン酸、コリノレン酸等を使用することができる。さらに、カンデリラワックス、カンルナウバワックス、ライスワックス、木ろう、おおば油、みつろう、ラノリン等のワックスや、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン等のフッ素系樹脂を使用することもできる。これらは有機系の固形潤滑剤となりやすく、トナーとの相性が良い。
図2及び図3を参照して、第1ブレード25aは、潤滑剤供給ローラ25dに対して上流側(感光体ドラム21の走行方向上流側である。)において感光体ドラム21に当接するように配設されている。そして、この第1ブレード25aによって、感光体ドラム21の表面に付着した未転写トナーが薄層化されることになる。すなわち、第1ブレード25aは、感光体ドラム21の表面に付着した未転写トナーの全部を除去する従来のクリーニングブレードとは異なり、感光体ドラム21上に未転写トナーによる薄い層を形成するように機能することになる。なお、第1ブレード25aによって、除去された未転写トナー(薄層化されなかった未転写トナーである。)は、クリーニング装置25内に回収されることになる。
さらに詳しくは、第1ブレード25aは、ウレタン樹脂系、フッ素樹脂系、シリコーン樹脂系等のエラストマーをブレード状に形成したものであって、板金からなるホルダに固定保持されている。そして、第1ブレード25aは、感光体ドラム21に対して感光体ドラム21の回転方向(走行方向)に沿うようにトレーリング方向に当接している。ここで、図4(A)を参照して、上述した「トレーリング方向」の当接状態とは、第1ブレード25aと感光体ドラム21との当接位置を通る接線(感光体ドラム21の回転方向上流側の接線である。)と、感光体ドラム21に対する第1ブレード25aの対向面と、がなす当接角θ1が、0〜90度の範囲内(0度<θ1<90度)となる状態をいう。なお、本実施の形態では、第1ブレード25aの当接角θ1が10〜30度に設定され、感光体ドラム21に対する第1ブレード25aの当接圧が5〜30N/mに設定されている。
このように、第1ブレード25aは、ホルダに固定保持された状態で上述した適度な当接角及び当接圧にて感光体ドラム21に弾性接触しているため、感光体ドラム21上に付着した未転写トナーが第1ブレード25aから適度にすり抜けて、ある程度均一かつ適量に薄層化された未転写トナーが感光体ドラム21上に付着した状態になる。そして、この薄層化された未転写トナーが、下流側の第2ブレード25bの位置に入力(搬送)されることになる。
図2及び図3を参照して、第2ブレード25bは、潤滑剤供給ローラ25dに対して下流側(感光体ドラム21の走行方向下流側である。)において感光体ドラム21に当接するように配設されている。そして、この第2ブレード25bによって、潤滑剤供給ローラ25dによって感光体ドラム21の表面に供給された潤滑剤が薄層化されるとともに、感光体ドラム21の表面に付着した未転写トナーの全部が除去されることになる。すなわち、第2ブレード25bは、感光体ドラム21の表面に付着した潤滑剤を薄層化する従来の均しブレード(薄層化ブレード)の機能に加えて、感光体ドラム21上に付着した未転写トナー(薄層化された未転写トナーである。)を除去する機能をも有することになる。なお、第2ブレード25bによって、除去された未転写トナーは、クリーニング装置25内に回収されることになる。
さらに詳しくは、第2ブレード25bは、ウレタン樹脂系、フッ素樹脂系、シリコーン樹脂系等のエラストマーをブレード状に形成したものであって、板金からなるホルダに固定保持されている。そして、第2ブレード25bは、感光体ドラム21に対して感光体ドラム21の回転方向(走行方向)に抗するようにカウンタ方向に当接している。ここで、図4(B)を参照して、上述した「カウンタ方向」の当接状態とは、第2ブレード25bと感光体ドラム21との当接位置を通る接線(感光体ドラム21の回転方向上流側の接線である。)と、感光体ドラム21に対する第2ブレード25bの対向面と、がなす当接角θ2が、90〜180度の範囲内(90度<θ2<180度)となる状態をいう。なお、本実施の形態では、第2ブレード25bの当接角θ2が100〜120度に設定され、感光体ドラム21に対する第2ブレード25bの当接圧が5〜30N/mに設定されている。
このように構成された第2ブレード25bは、感光体ドラム21に対する当接条件が最適化されていて、未転写トナーと潤滑剤との粒径、摩擦抵抗値等の物性値の差異によって、未転写トナーを除去して、薄層化された潤滑剤の層が形成されるように機能する。すなわち、第2ブレード25bにより、感光体ドラム21上での潤滑剤の皮膜化がおこなわれて潤滑剤による潤滑性が充分に発揮されるとともに、感光体ドラム21上に付着した未転写トナーがきれいに除去されることになる。
そして、このように第2ブレード25bの先端部(図4(B)の破線で囲んだ部分である。)に薄層化された適量の未転写トナーが入力されることで、未転写トナーが第2の潤滑剤(帯電部22による高圧放電の影響によって分解劣化等することのない潤滑剤である。)として機能して、第2ブレード25bと感光体ドラム21との摩擦抵抗が高まってしまう不具合が抑止される。したがって、帯電部22による高圧放電の影響によって感光体ドラム21上に供給された潤滑剤が分解劣化してしまっても、第2ブレード25bにビビリ振動や捲れや磨耗欠損が生じてしまう不具合が大幅に軽減されることになる。
なお、第1ブレード25aは、そもそも、ビビリ振動や捲れや磨耗欠損に対して有利な当接条件で感光体ドラム21に当接しているため、そのような不具合は生じないことになる。
また、第1ブレード25aを設置しない場合には、潤滑剤供給ローラ25dの位置に大量の未転写トナーが搬送されてしまい、潤滑剤供給ローラ25dによって担持される未転写トナーによって潤滑剤供給ローラ25dによって担持される潤滑剤の量が少なくなって、感光体ドラム21に供給される潤滑剤の量も少なくなってしまう。本実施の形態では、第1ブレード25aを設置して感光体ドラム21上に薄層化された必要最小限の未転写トナーを付着させているため、感光体ドラム21上に供給される潤滑剤の量が少なくなる不具合を防止しつつ、第2ブレード25bにビビリ振動や捲れや磨耗欠損が生じてしまう不具合を効率よく軽減することができる。
ここで、図4(B)を参照して、本実施の形態では、第2ブレード25bは、感光体ドラム21に当接する先端部における稜線の断面角度αが約90度となるように形成されている。これにより、感光体ドラム21上に付着した未転写トナーに対する良好なクリーニング性を確保することができる。
なお、図示は省略するが、本実施の形態では、クリーニング装置25のケーシングに対して、第2ブレード25bが固定保持されたホルダがネジ締結等によって位置決めされている。このような第2ブレード25bの保持方法(固定保持方式と呼ぶ。)をとった場合には、感光体ドラム21に対する第2ブレード25bの当接角θ2を比較的精度よく設定できることになる。
これに対して、図5に示すように、クリーニング装置25のケーシングに対して第2ブレード25bが固定保持されたホルダ45を支軸45aを中心に回転可能に保持して、ホルダ45に接続された引張スプリング46のスプリング力によって第2ブレード25bを感光体ドラム21に向けて付勢することもできる。このような第2ブレード25bの保持方法(定荷重方式と呼ぶ。)をとった場合には、感光体ドラム21に対する第2ブレード25bの当接圧を比較的精度よく設定できることになる。
このような第2ブレード25bの異なる保持方法による特性を理解した上で、上述した第2ブレード25bによる潤滑剤を薄層化する機能と未転写トナーをクリーニングする機能とを管理しやすい保持方法を選択することが好ましい。
ここで、図2及び図3を参照して、本実施の形態では、第1ブレード25aに対して上流側(感光体ドラム21の走行方向上流側である。)に、感光体ドラム21の表面に摺接するブラシ毛が周設されたブラシローラ25cが設置されている。このブラシローラ25cは、芯金の外周にブラシ毛を巻装したものであって、潤滑剤供給ローラ25dとほぼ同様に構成されている。そして、ブラシローラ25cは、ブラシ毛が感光体ドラム21表面に当接した状態で、図2の反時計方向に回転する。そして、感光体ドラム21上に付着する未転写トナー等の付着物の一部は、ブラシローラ25cに掻き取られた後に、クリーニング装置25内に回収される。
このようにブラシローラ25cを設けることによって、ブラシローラ25cをすり抜ける未転写トナーがブラシ毛にならされて、幅方向(図2及び図3の紙面垂直方向である。)にある程度均一に分布することになる。そして、幅方向にある程度均一にならされた未転写トナーが、第1ブレード25aの位置で薄層化されて、さらに第2ブレード25dの位置に搬送されることになるため、上述した第2ブレード25dのビビリ振動や捲れや磨耗欠損を抑止する効果が確実に発揮される。すなわち、第2ブレード25dの幅方向の一部にのみ、薄層化された未転写トナーが入力される不具合を未然に防止することができる。
さらに、図2を参照して、揺動機構70によって、ブラシローラ25cを、感光体ドラム21の走行方向に直交する幅方向(図2の紙面垂直方向である。)に揺動させることで、ブラシローラ25cによって未転写トナーが幅方向にさらに均一にならされるため、上述した第2ブレード25dのビビリ振動や捲れや磨耗欠損を抑止する効果がさらに確実に発揮されることになる。
ここで、本実施の形態では、図2及び図3に示すように、潤滑剤供給ローラ25dと第1ブレード25aとの間の空間を隔絶する仕切り部材25g(隔壁)を設けている。
このように仕切り部材25gを設けることで、第1ブレード25aをすり抜けた未転写トナーが潤滑剤供給ローラ25dにはじき飛ばされてしまっても、その未転写トナーは仕切り部材25gの貯溜部(図2中、破線で囲んだ部分である。)に貯溜されるため、潤滑剤供給ローラ25dと第1ブレード25aとの間に未転写トナーが堆積してしまう不具合を抑止することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、潤滑剤供給ローラ25dの上流側に感光体ドラム21(像担持体)の表面に付着した未転写トナーを薄層化する第1ブレード25aを設置して、潤滑剤供給ローラ25dの下流側に感光体ドラム21の表面に供給された潤滑剤を薄層化するとともに感光体ドラム21の表面に付着した未転写トナーを除去する第2ブレード25bを設置しているため、感光体ドラム21に当接するブレード25a、25bにビビリ振動や捲れや磨耗欠損が生じにくくなる。
なお、本実施の形態では、クリーニング装置25を、感光体ドラム21及び帯電部22と一体化してプロセスカートリッジ20を構成して、作像部のコンパクト化とメンテナンス作業性の向上とを図っている。
なお、クリーニング装置25を、プロセスカートリッジの構成部材とせずに、単体で装置本体1に交換自在に設置されるように構成することもできる。そのような場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、2成分現像剤を用いる2成分現像方式の現像装置23が搭載された画像形成装置に対して本発明を適用したが、1成分現像剤を用いる1成分現像方式の現像装置23が搭載された画像形成装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
さらに、本実施の形態では、像担持体としての感光体ドラム21上をクリーニングするクリーニング装置に対して本発明を適用したが、像担持体としての感光体ベルト上をクリーニングするクリーニング装置に対しても当然に本発明を適用することができる。さらには、本実施の形態における像担持体としての中間転写ベルト27上をクリーニングするクリーニング装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、感光体ドラム21に摺接して潤滑剤を供給する潤滑剤供給ローラ25dとしてブラシ状ローラを用いたが、感光体ドラム11に摺接して潤滑剤を供給する潤滑剤供給ローラ25dの形態はこれに限定されることなく、例えば、固形潤滑剤25eから潤滑剤を削り取れる程度に目の粗い表面からなる弾性ローラを潤滑剤供給ローラ25dとして用いることもできる。そして、そのような場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置本体(装置本体)、
20、20Y、20M、20C、20BK プロセスカートリッジ、
21 感光体ドラム(像担持体)、
25 クリーニング装置(クリーニング部)、
25a 第1ブレード、
25b 第2ブレード、
25c ブラシローラ、
25d 潤滑剤供給ローラ、
25e 固形潤滑剤、 25f 圧縮スプリング。
特開2010−117583号公報 特開2005−70276号公報

Claims (6)

  1. 所定方向に走行する像担持体の表面に付着した未転写トナーを除去するクリーニング装置であって、
    潤滑剤を担持するとともに、前記像担持体に摺接して当該像担持体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給ローラと、
    前記潤滑剤供給ローラに対して前記像担持体の走行方向上流側において当該像担持体に当接するように配設されて、当該像担持体の表面に付着した未転写トナーを薄層化する第1ブレードと、
    前記潤滑剤供給ローラに対して前記像担持体の走行方向下流側において当該像担持体に当接するように配設されて、前記潤滑剤供給ローラによって当該像担持体の表面に供給された潤滑剤を薄層化するとともに当該像担持体の表面に付着した未転写トナーを除去する第2ブレードと、
    を備え
    前記第1ブレードは、前記像担持体に対して当該像担持体の走行方向に沿うようにトレーリング方向に当接し、
    前記第2ブレードは、前記像担持体に対して当該像担持体の走行方向に抗するようにカウンタ方向に当接したことを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記第1ブレードに対して前記像担持体の走行方向上流側において当該像担持体の表面に摺接するブラシ毛が周設されるとともに、前記像担持体の走行方向に直交する幅方向に揺動するブラシローラをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 前記潤滑剤供給ローラは、前記像担持体との摺接位置において当該像担持体の走行方向に対して逆方向に回転駆動され、
    前記潤滑剤供給ローラと前記第1ブレードとの間の空間を隔絶する仕切り部材を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクリーニング装置。
  4. 前記第2ブレードは、前記像担持体に当接する先端部における稜線の断面角度が90度となるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のクリーニング装置。
  5. 画像形成装置の装置本体に対して着脱自在に設置されるプロセスカートリッジであって、
    請求項1〜請求項4のいずれかに記載のクリーニング装置と前記像担持体とが一体化されたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  6. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のクリーニング装置と前記像担持体とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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