JP5609991B2 - 移動通信システム、基地局装置及び通信制御方法 - Google Patents

移動通信システム、基地局装置及び通信制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、移動通信システム、基地局装置及び通信制御方法に関する。
近年、無線通信において、スループットの向上や受信品質を向上させることが強く要求されてきている。このような要求にこたえるため、複数の基地局装置から複数の移動局装置に対してデータを送信する協調通信の技術が提供されている。このような協調通信として、例えば、複数送信複数受信(MIMO: Multi Input Multi Output)といった技術や、ビームフォーミングといった技術などがある。
さらに、協調通信においては、プリコーディングやVPT(Vector Perturbation Technique)といった技術が提案されている。プリコーディングとは、基地局装置などの送信機がある送信信号を複数アンテナから異なる位相を付加して送信するなどして、移動局装置などの受信機での受信品質を向上させる技術である。具体的には、このプリコーディングは、送信機が、ある送信信号を複数アンテナから異なる位相を付加して送信することにより実現される。VPTは、受信機が受信する信号に多重される干渉信号を送信機が予め知っている場合に、その受信機における干渉信号の影響を軽減するための信号処理を送信する信号に施す技術である。
また、VPTとは、送信機において、複数の信号を送信する際に、特定のズレを送信信号に追加した信号を送信することで、受信機側で複数の信号同士のお互いの干渉を軽減する技術である。
さらに、ある移動局装置が干渉除去係数をフィードバックし、その受信局において他の受信局が干渉とならないように、事前に干渉除去を行う従来技術が提案されている。
特開2009−213134号公報 特開2009−105893号公報 国際公開第2007/091317号 特開2007−208719号公報 特開2006−5908号公報
H.Harashima and H.Miyakawa, "Matched-transmission technique for channels with intersymbol interference," IEEE Trans. Commun., vol. 20, pp. 774‐780, Aug. 1972. M.Tomlinson, "New automatic equaliser employing modulo arithmetic," Electron. Lett., pp. 138‐139, Mar. 1971. B.M.Hochwald, C. B. Peel, and A.Lee Swindlehurst, "A vector-perturbation technique for near-capacity multiantenna multiuser communication-Part II: perturbation," IEEE Trans. Commun., vol. 53, pp. 537‐544, Mar. 2005.
しかし、プリコーディングやVPTといった技術では、基地局装置が、送信するデータの他に伝播路状態を把握していることが前提である。そのため、移動局装置は、受信した信号を基に、伝播路状態を取得し、その取得した伝播路状態を基地局装置にフィードバックする。この点、移動局装置が単に把握した伝播路状態を基地局装置へフィードバックする方法では、正確に伝播路状態を送信するためには、フィードバックする情報量が増大し、フィードバックリンクの無線リソース消費が大きくなってしまう。
また、事前に干渉除去を行う従来技術では、移動局装置は、それぞれ所望のプリコーディングを適用した信号を受信するため、自装置宛の信号に適用するプリコーディング及び他の移動局装置宛の信号に適用するプリコーディングの情報をフィードバックすることになる。この場合、フィードバックする情報はさらに増えてしまい、無線リソースの消費がより大きくなってしまう。さらに、この従来技術では、多数の基地局装置を用いて通信を行う場合には、各基地局装置で適用すべきプリコーディングについてそれぞれフィードバックを行う。そのため、基地局装置の数に応じてフィードバックする情報量が増大し、さらに無線リソースの消費が大きくなってしまう。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、複数基地局が複数移動局に向けてデータを送信する協調通信において、信号の相互干渉による劣化を軽減しつつ、フィードバック情報の情報量を削減し無線リソースの消費を小さく抑える移動通信システム、基地局装置及び通信制御方法を提供することを目的とする。
本願の開示する移動通信システム、基地局装置及び通信制御方法は、一つの態様において、以下の各部を備える。まず、移動通信システムは、一以上の基地局装置、該一以上の基地局装置と通信する複数の移動局装置及び信号送信制御装置を有する。そして、前記移動局装置は、前記移動局装置は、基地局装置から自装置への送信信号に適用される適用プリコーディングを決定するプリコーディング決定部と、所定の基地局装置から受信した信号を基に、前記適用プリコーディングが適用された信号を他の基地局装置が送信した場合に、前記所定の基地局装置から送信された信号と前記他の基地局装置から送信された信号とがどのように多重受信されるかを表す他基地局多重情報を求める多重情報取得部と、前記適用プリコーディングの情報を前記信号送信制御装置に送信し、さらに、前記適用プリコーディングの情報及び前記他基地局多重情報を含むフィードバック情報を前記所定の基地局装置及び各前記他の基地局装置に送信する第1の送信部とを備える。そして、前記基地局装置は、前記適用プリコーディングとして同一のプリコーディングを指定している複数の移動局装置に対し、同一のプリコーディングを適用して送信信号を送信する第2の送信部を備える。前記信号送信制御装置は、前記フィードバック情報において前記適用プリコーディングとして同一のプリコーディングを指定している前記移動局装置の中から協調通信を行う移動局装置の組合せを決定する組合せ決定部と、前記移動局装置の組合せを前記所定の基地局装置及び各前記他の基地局装置に通知する組合せ通知部とを備える。
本願の開示する移動通信システム、基地局装置及び通信制御方法の一つの態様によれば、複数基地局が複数移動局に向けてデータを送信する協調通信において、信号の相互干渉による劣化を軽減しつつ、フィードバック情報の情報量を削減し無線リソースの消費を小さく抑えるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係る移動通信システムのシステム概略図である。 図2は、実施例1に係る移動通信システムの他の例を示すシステム概略図である。 図3は、実施例1に係る移動局装置のブロック図である。 図4は、基地局装置1が送信する信号のフォーマットの一例の図である。 図5は、プリコーディングベクトルのテーブルの一例の図である。 図6は、本実施例に係る基地局装置#1のブロック図である。 図7は、上りリンクフィードバック情報伝送フォーマットの一例の図である。 図8は、実施例1における協調通信を行う移動局装置#iの組合せの決定の処理のフローチャートである。 図9は、移動局装置におけるフィードバック情報の作成及びフィードバックの処理のフローチャートである。 図10は、基地局装置#1におけるフィードバック情報に基づく送信信号の作成及び送信の処理のフローチャートである。 図11は、実施例2におけるプリコーディングベクトルのテーブルの一例の図である。 図12は、移動局装置のハードウェア構成図である。 図13は、基地局装置#1のハードウェア構成図である。
以下に、本願の開示する移動通信システム、基地局装置及び通信制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する技術が限定されるものではない。
図1は、実施例1に係る移動通信システムのシステム概略図である。図1に示すように、本実施例に係る移動通信システムは複数の基地局装置#1〜基地局装置#M及び複数の移動局装置#1〜移動局装置#Mを有している。ここで、本実施例では、基地局装置と移動局装置とを同じ数としているが、双方の数に特に制限はない。さらに、本実施例に係る基地局装置#1は制御部3を有している。この制御部3は、「制御装置」の一例にあたる。
ここで本実施例では説明の都合上、基地局装置#1に制御部3を配置した場合で説明するが、実際には制御部3は、基地局装置#1〜基地局装置#Mのいずれに配置されてもよい。また、図2は、実施例1に係る移動通信システムの他の例を示すシステム概略図である。本実施例では、図1のように制御装置を基地局装置#1の中に配置したが、この制御装置は図2に示す通信システムのように、制御装置300として基地局装置#1と分離して配置してもよい。
以下の説明では、基地局装置#1〜基地局装置#Mを区別しない場合には単に「基地局装置#j」と記載する。この場合、jは1〜Mのうちの任意の数を表すものとする。さらに、移動局装置#1〜移動局装置#Mを区別しない場合には単に「移動局装置#i」と記載する。この場合、iは1〜Mのうちの任意の数を表すものとする。
図1に示すように、各基地局装置#jと各移動局装置#iとはそれぞれ無線通信によりデータの送受信を行う。また、基地局装置#1と基地局装置#2〜基地局装置#Mとはネットワークを介して接続されている。そして、基地局装置#1と基地局装置#2〜基地局装置#Mとはネットワークを介してデータの送受信を行う。
(移動局装置)
まず、移動局装置#iについて説明する。図3は、実施例1に係る移動局装置#iのブロック図である。図3に示すように、移動局装置#iは、アンテナ合成部11、シンボル整形部12、ビット判定部13、制御情報抽出部14、チャネル推定部15、送信部16、フィードバック情報生成部17、受信アンテナ18、送信アンテナ19及び出力部20を有している。
移動局装置#iは、受信アンテナ18をNr本有している。ここで、Nrは、自然数であればどのような値をとってもよい。例えば、Nrは、1、2、4などの値をとることができる。受信アンテナ18は、基地局装置#jから信号を受信する。図4は、基地局装置#jが送信する信号のフォーマットの一例の図である。移動局装置#iが基地局装置#jから受信する信号は、図4のように、パイロット信号401、制御情報402及びデータ403を含んでいる。パイロット信号401とは、後述する基地局装置#jのアンテナ26のいずれから送信された信号の、基地局装置#jから移動局装置#iの伝播路による位相や振幅の変化状態を推定するための既知信号であり、各アンテナからそれぞれのアンテナを分離可能な状態で送信されている。例えば、基地局装置#jの複数アンテナ26が時分割多重でパイロットを送信すればよい。また、制御情報402は、信号を処理する際の制御に用いるための情報である。例えば、制御情報402には、変調方式、プリコーディング情報及びCQI(Channel Quality Information:チャネル品質情報)などが含まれている。変調方式には、例えば、QPSK(Quadrature Phase shift keying)、16QAM(Quadrature amplitude modulation)、64QAMなどがある。さらに、データ403は、実際の送信対象となっている情報である。また、本実施例ではプリコーディング情報として、適応されたプリコーディングベクトルを識別するための識別情報であるプリコーディングインデックスが用いられる。
制御情報抽出部14は、受信アンテナ18で受信された各基地局装置#jからの信号を取得する。そして、制御情報抽出部14は、取得した信号から制御情報402(図4参照)を抽出する。そして、制御情報抽出部14は、制御情報402からプリコーディングインデックスを取得し、取得したプリコーディングインデックスをアンテナ合成部11に通知する。また、制御情報抽出部14は、制御情報402から変調方式を取得し、取得した変調方式をビット判定部13へ通知する。
チャネル推定部15は、受信アンテナ18で受信された各基地局装置#jからの信号を取得する。そして、チャネル推定部15は、取得した信号に含まれるパイロット信号401(図4参照)を取得する。チャネル推定部15は、取得したパイロット信号401を用いて各基地局装置#jからの伝播経路係数を推定する。ここで、本実施例では、チャネル推定部15は、伝播経路係数をNr×Nt行列であるHij(1<i,j<M)として求める。ここで、Ntは後述するように基地局装置#jのアンテナの数である。Hijは、基地局装置#jから移動局装置#iの伝播路による位相振幅変化を表すチャネル行列である。
ここで、チャネル推定部15によるチャネル推定について説明する。従来からパイロット信号401を用いたチャネル推定技術は多数知られている。特にMIMOなどの高速伝送を実現する場合には、十分な量の無線リソースをパイロット信号の伝送に割り当てるため、高い精度でチャネル推定を行うことができる。そこで、チャネル推定部15は、移動通信システムにおいて要求される精度でチャネル推定を行うことができる方法のうち、従来から知られているチャネル推定技術のいずれを用いてもよい。
チャネル推定部15は、基地局装置#jに対応する伝播路係数であるチャネル行列Hijをアンテナ合成部11及びフィードバック情報生成部17へ出力する。
アンテナ合成部11は、受信アンテナ18で受信された各基地局装置#jからの信号を取得する。また、アンテナ合成部11は、各基地局装置#jからの信号に含まれるプリコーディングインデックスの通知を制御情報抽出部14から受ける。さらに、アンテナ合成部11は、チャネル行列Hijの入力をチャネル推定部15から受ける。
アンテナ合成部11は、図5に示すプリコーディングベクトルのテーブルを記憶している。図5は、プリコーディングベクトルのテーブルの一例の図である。アンテナ合成部11は、通知を受けたプリコーディングインデックスに対応するプリコーディングベクトルを、図5に示すプリコーディングベクトルのテーブルから取得する。例えば、プリコーディングインデックスが3であれば、アンテナ合成部11は、プリコーディングベクトルとしてP(3)を取得する。
アンテナ合成部11は、各基地局装置#jからの信号に対してチャネル行列Hijとプリコーディング情報を用いて受信信号を合成する。
ここで、アンテナ合成部11による受信信号の合成について具体的に説明する。ここでの説明では、移動局装置#iを例に説明する。
基地局装置#jが送信した信号をxとすると、基地局装置#jからの協調通信による移動局装置#iの受信信号は、次の(数式1)で表される。
Figure 0005609991
ここで、上述したようにHijはNr×Nt行列である。また、zは、移動局装置#iの受信信号に含まれる背景雑音を表す。さらに、Wは、基地局装置#jでプリコーディングの適用に用いられたプリコーディングベクトルである。
移動局装置#iが基地局装置#jからの信号電力を最大化する合成係数により受信する場合、アンテナ合成部11は、(数式2)で表される最大比合成による受信処理を行う。ここで、W はWの共役転置行列を表し、Hii はHiiの共役転置行列を表す。
Figure 0005609991
さらに、アンテナ合成部11は、(数式2)においてxの係数が1になるように規格化する。この規格化は、次の(数式3)で表される。
Figure 0005609991
ここで、移動局装置#iは、後述するように、実際には自装置からのフィードバック情報を基に生成される、次の(数式4)で表される信号を各基地局装置#jから受信する。ここで、uは、後述する基地局装置#jのシンボル変調部22における変調により生成される送信シンボルuを成分とするベクトルである。また、νは、後述する基地局装置#jのVPT処理部23によって求められる誤差信号ベクトルである。この誤差信号ベクトルについては後で詳細に説明する。
Figure 0005609991
そこで、(数式3)のxに(数式4)で表される送信信号を代入すると次の(数式5)が得られる。νは基地局装置#jのVPT処理部23によって求められる誤差信号ベクトルの各成分である。
Figure 0005609991
すなわち、アンテナ合成部11は、受信信号に対して最大比合成を行い、さらに受信信号電力で規格化することにより数式5で表される信号を得る。そして、アンテナ合成部11は、信号の処理結果(具体的には、(数式5)で表される値)をシンボル整形部12へ出力する。
シンボル整形部12は、Xの整数倍の成分を除去する関数f(x)を記憶している。Xは変調方式毎に予め設定されているパラメータである。ここで、関数f(x)について詳細に説明する。
ここでは、Z、zをそれぞれ複素N成分のベクトルとする。また、Xを実数のパラメータとする。さらに、d(x)をd(x)≦x<d(x)+1を満たす整数とする。xは任意の実数である。
この時、関数Z=f(x)を(数式6)で定義する。
Figure 0005609991
この関数f(x)は以下のような性質を有する。
まず、関数f(x)は、-X/2≦x<X/2となる実数xに対して、f(x)=xが成り立つ。
また、任意の実数yは、-X/2≦x<X/2となる実数xと整数nを用いてy=x+nXと表せる。そこで、関数f(x)は、f(y)=f(x+nX)=xである。さらにこれから、関数f(x)は、f(f(y))=f(x)=xと表すことができる。つまり、関数f(x)は、任意の実数yに対して、f(f(y))=f(y)が成り立つ。
また、関数f(x)は、f(y+nX)=f(y)となる。したがって、関数f(x)は、任意の引数yに対して、Xの整数倍のオフセットを付けても関数の値は変化しない。すなわち、関数f(x)は、Xの整数倍の成分を除去する関数となっている。
さらに、y1、y2を2つの実数とする。このとき、y1=x+nX=f(y1)+n1Xと表すことができる。この場合、関数f(x)は、f(y1+y2)=f(f(y1)+n1X+y2)=f(f(y1)+y2)が成り立つ。
シンボル整形部12は、(数式5)に表される値の入力をアンテナ合成部11から受ける。そして、シンボル整形部12は、(数式5)に対して自己が記憶している関数f(x)を用いることで、次の(数式7)のように信号に対してXの整数倍の成分を除去する処理を行う。
Figure 0005609991
(数式7)は、背景雑音が小さい場合には、次の(数式8)と表すことができる。(数式8)で表される信号は、移動局装置#iが入力を受けた送信シンボルuに対し背景雑音のみが加わった信号である。
Figure 0005609991
したがって、シンボル整形部12は、協調通信において各基地局装置#jから送信された他の信号の影響を受けないデータを取得することができる。
シンボル整形部12は、取得したデータをビット判定部13へ出力する。
ビット判定部13は、変調方式の入力を制御情報抽出部14から受ける。また、ビット判定部13は、シンボル整形部12からデータの入力を受ける。そして、ビット判定部13は、制御情報抽出部14から入力された変調方式を用いて受信したデータの中における送信ビットを判定する。そして、ビット判定部13は、送信ビットと判定したデータを出力部20へ送信する。
出力部20は、ビット判定部13から受信したデータを出力する。例えば、出力部20は、表示画面(不図示)にデータを表示させる。
フィードバック情報生成部17は、図3に示すように多重情報取得部171及びプリコーディング決定部172を有している。
プリコーディング決定部172は、チャネル行列Hijの入力をチャネル推定部15から受ける。
そして、プリコーディング決定部172は、協調通信によりデータを自装置に向けて送信する全ての基地局装置#jにおいて同一のプリコーディングベクトルを適用するように、自装置への送信信号に適用するプリコーディングベクトルを決定する。
ここで、プリコーディング決定部172による、自装置宛の送信信号に適用するプリコーディングベクトルの決定について詳細に説明する。プリコーディング決定部172は、(数式3)において、Bijを次の(数式9)のように定義する。これは、Bijにおいて、基地局装置#jで用いられるプリコーディングベクトルWを、基地局装置#iで用いられるプリコーディングベクトルWに変更したものである。すなわち、Bijを(数式9)とした場合の(数式3)で表される信号は、全ての基地局においてプリコーディングベクトルWを適用した場合の信号となる。
Figure 0005609991
そして、プリコーディング決定部172は、(数式8)を用いて自装置宛の送信信号に適用するプリコーディングベクトル(これは、「適用を希望するプリコーディングベクトル」と言う場合がある。)を求める。本実施例では、プリコーディング決定部172は、基地局装置#iからの受信信号電力を最大にするプリコーディングベクトルを自装置に適用してほしいプリコーディングベクトルとする。具体的には、プリコーディング決定部172は、次の(数式10)を満たすVをプリコーディングベクトルとして決定する。(数式10)におけるVは、W ii ijの値を最大にするWを表している。ここで、W ii ijは基地局装置#iからの受信信号電力である。すなわち、Vは、基地局装置#iからの受信信号電力を最大にするプリコーディングベクトルとなる。
Figure 0005609991
そして、プリコーディング決定部172は、決定したプリコーディングベクトルを多重情報取得部171へ出力する。
多重情報取得部171は、自装置宛の送信信号に適用するプリコーディングベクトルとしてプリコーディング決定部172が決定したプリコーディングベクトルVの入力を、プリコーディング決定部172から受ける。そして、多重情報取得部171は、全ての基地局がプリコーディングベクトルVを送信信号に適用した場合の干渉係数Bijを他基地局多重情報として算出する。他基地局多重情報とは、移動局装置#iがフィードバックしたプリコーディングベクトルを各基地局装置#jにおいて送信信号に適用した場合に、移動局装置#iの受信対象の信号において各基地局装置#jからの信号がどのように多重受信されるかを表す情報である。具体的には、多重情報取得部171は、(数式11)によってBijを求める。
Figure 0005609991
さらに、本実施例は適応変調や符号化レートの制御を行うシステムであるので、CQIをフィードバックすることになる。そこで、フィードバック情報生成部17は、CQIを算出する。
ここで、CQIの算出方法は、従来提供されている方法であればどのような方法を用いることも可能である。本実施例では、フィードバック情報生成部17、次の(数式12)で求められるSINR(Signal to noise interference ratio)からCQIを決定する。
Figure 0005609991
σは干渉雑音電力であり、受信パイロット信号から推定される。ここで、受信パイロット信号から干渉雑音電力などを推定する方法は様々な方法があるが、ここで使用する方法としては特に制限はない。例えば、異なる時刻に異なる周波数で受信されたパイロット信号間の平均値を求め、各平均値の差分に基づいて干渉雑音を推定する方法などを用いればよい。
フィードバック情報生成部17は、(数式12)で表されるSINRの値の範囲毎に対応するCQIの値を予め記憶している。そこで、フィードバック情報生成部17は、算出したSINRに対応するCQIを求める。例えば、フィードバック情報生成部17は、TH(0)、TH(1)、・・・、TH(Ncqi−1)を予め設定値として記憶しておく。そして、フィードバック情報生成部17は、SINR<TH(0)であればCQI=0、TH(n)≦SINR<TH(n+1)であればCQI=n、TH(Ncpi−1)<SINRであればCQI=Ncqi−1として、対応を予め記憶しておく。
フィードバック情報生成部17は、プリコーディング決定部172が決定したプリコーディングベクトルV、多重情報取得部171が決定した干渉係数Bij及び求めたCIQを用いてフィードバック情報を作成する。具体的には、フィードバック情報生成部17は、(V,Bi1,Bi2,・・・,Bii−1,Bii+1,・・・,BiM,CQI)をフィードバック情報として生成する。ここで、本実施例では、情報量を減らすため、干渉係数BijにおいてBii=1であることからフィードバック情報からBiiを除いている。また、プリコーディングベクトルVは実際には、図5のプリコーディングベクトルのテーブルからVに対応するインデックスを取得し、そのインデックスをプリコーディングベクトルVのフィードバック情報として用いることができる。この場合には上記のフィードバック情報は、index(V)を上記Vに対応するインデックスとして(index(V),Bi1,Bi2,・・・,Bii−1,Bii+1,・・・,BiM,CQI)となる。以降実施例の説明では、特にこれらを区別せずフィードバック情報としてVなどを直接用いて記載するが、全ての例についてこのようにインデックスに置き換えることが可能である。同様にBijについても複数の値の候補をテーブル化し、そのインデックスをフィードバック情報とすることもできる。この場合にはテーブルのサイズやインデックスの数に応じてBijを表現する精度が変わるため、フィードバック情報量と性能のトレードオフがある。このため、最適なテーブルは一意に決まるものでなく、例えばシステムの設計者により詳細が決まるものとなる。ただし、そこまでの情報量の削減が必要でなければ、Biiを含む情報をフィードバック情報としてもよいし、プリコーディングベクトルVをそのままフィードバック情報としても良い。そして、フィードバック情報生成部17は、フィードバック情報を送信部16へ出力する。ここで、本実施例では、適応変調や符号化レートの制御を行うシステムであり、後述するようにCQIを用いて移動局装置#iの組合せを決定するため、フィードバック情報にCQIを含めている。ただし、適応変調や符号化レートの制御を行わないシステムで、移動局装置#iの組合せにCQIを用いないシステムの場合には、フィードバック情報にCQIを含めなくてもよい。
送信部16は、フィードバック情報の入力をフィードバック情報生成部17から受ける。そして、送信部16は、送信アンテナ19を介して基地局装置#1に対してフィードバック情報を送信する。
(基地局装置#1)
次に、基地局装置#1について説明する。図6は、本実施例に係る基地局装置#1のブロック図である。図6に示すように、基地局装置#1は、制御部3、データ選択部21、シンボル変調部22、VPT処理部23、プリコーディング部24、信号送信部25及びアンテナ26を有している。
制御部3は、割当制御部31及びフィードバック情報抽出部32を有している。さらに、割当制御部31は、通知部311及び組合せ決定部312を有している。
フィードバック情報抽出部32は、アンテナ26が受信した移動局装置#iが送出したフィードバック情報を含む信号を取得する。図7は、上りリンクフィードバック情報伝送フォーマットの一例の図である。上りリンクフィードバック情報伝送フォーマットとは、移動局装置#iが送出したフィードバック情報を含む信号のフォーマットである。すなわち、フィードバック情報抽出部32は、図7に示すフォーマットを用いて作成された信号を受信する。図7に示すように、上りリンクフィードバック情報伝送フォーマットは、パイロット信号501とフィードバック情報502を含む。このパイロット信号501は、伝播路の移相などの受信処理に用いられる。
そして、フィードバック情報抽出部32は、受信した信号からフィードバック情報を抽出する。このフィードバック情報には、上述したように、各移動局装置#iが指定した自装置宛の送信信号に適用を希望するプリコーディングベクトルVと他の基地局装置#jからの信号による干渉係数Bijとが含まれる。さらに、本実施例では、後述するように信号を送信する移動局装置#iを決定するために、CQIを用いるため、フィードバック情報には、CQIが含まれる。ただし、本実施例とは異なりCQIが必要なければ、フィードバック情報はCQIを含まなくても良い。
そして、フィードバック情報抽出部32は、フィードバック情報を割当制御部31へ出力する。
割当制御部31は、フィードバック情報抽出部32からフィードバック情報の入力を受ける。
組合せ決定部312は、各移動局装置#iからのフィードバック情報から、協調通信により信号送信の対象とする移動局装置#iの組合せを決定する。本実施例における移動局装置#iの組合せの決定方法は、同じプリコーディングベクトルを適用できる移動局の組合せを選択する方法であれば特に制限はない。ここで図8を参照して、本実施例における移動局装置#iの組合せの決定について説明する。図8は、実施例1における協調通信を行う移動局装置#iの組合せの決定の処理のフローチャートである。図8のフローチャートではUE_G(k)を、適用を希望するプリコーディングベクトルとして、インデックスkに対応したプリコーディングVをフィードバックした移動局装置#iの集合とする。また、MをUE_G(k)に含まれる移動局装置の数とする。
まず、組合せ決定部312は、各移動局装置#iから受信したフィードバック情報に含まれるプリコーディングベクトルVを取得する(ステップS101)。Vに対応するインデックスをindex(V)とする。
そして、組合せ決定部312は、それぞれのプリコーディングベクトルVにおいて、適用を希望するプリコーディングインデックスindex(V)がkとなるプリコーディングベクトルVを指定した移動局装置#iを抽出し、UE_G(k)を生成する(ステップS102)。
次に、組合せ決定部312は、UE_G(k)として抽出した移動局装置の中から、CQIが高い順にM個の移動局装置を選択する。このとき、M<Mであれば、組合せ決定部312は、M個全ての移動局装置を選択する。そして、組合せ決定部312は、選択した移動局装置の集合UE_S(k)を生成する(ステップS103)。このように、組合せ決定部312は、全てのプリコーディングインデックスkのそれぞれに対して、M個の移動局装置を仮に決定する。ここで、組合せ決定部312は、適用を希望するプリコーディングベクトルとしてそのプリコーディングインデックスkに対応するプリコーディングベクトルVを指定した移動局装置#iがないkについては候補なしとする。
そして、組合せ決定部312は、各UE_S(k)における、基地局装置#1〜#MからUE_S(k)に含まれるそれぞれの移動局装置#iへの信号送信における伝送レートの合計値を算出する。そして、組合せ決定部312は、算出したUE_S(k)における伝送レートの合計値をTとする(ステップS104)。
組合せ決定部312は、全てのkで実行したか否かを判定する(ステップS105)。実行していないkがある場合(ステップS105否定)、ステップS102へ戻る。全てのkで実行している場合(ステップS105肯定)、組合せ決定部312は、伝送レートの合計値(T)が最大となるUE_G(k)を特定する(ステップS106)。以下では、Tが最大となるUE_G(k)をUE_G(k_max)とする。
組合せ決定部312は、UE_S(k_max)の移動局装置#iの組合せを協調通信により信号送信の対象とする移動局装置#iの組合せとする。そして、UE_S(k_max)の移動局装置#iの信号送信に適用するプリコーディングは、インデックスk_maxに対応したプリコーディングベクトルVi_maxと決定する(ステップS107)。以上で決定処理を終了する。
ここで、本実施例では、伝送レートがなるべく高くなるような移動局装置#iの組合せを選択したが、上述したようにこの組合せの選択方法は他の方法でも良い。例えば、移動局装置#iの組合せの選択方法として、ランダムに1つの移動局を選択し、選択した移動局のフィードバックしたプリコーディングに対応したインデックスを前述のk_maxと決定し、UE_G(k_max)からランダムに移動局を選択してUE_S(k_max)を生成してもよい。この場合、CQIの情報は用いなくてよい。
通知部311は、協調通信を行う移動局装置#iの組み合わせ及びその組合せに含まれる移動局装置#iからのフィードバック情報を組合せ決定部312から取得する。そして、通知部311は、協調通信を行う移動局装置#iの組み合わせ及びその組合せに含まれる移動局装置#iからのフィードバック情報を基地局装置#2〜#Mに通知する。
また、割当制御部31は、組合せ決定部312が決定した協調通信を行う移動局装置#iの組み合わせ及びその組合せに含まれる移動局装置#iからのフィードバック情報をデータ選択部21、VPT処理部23、プリコーディング部24及び信号送信部25へ出力する。
データ選択部21は、送信元サーバなどの外部装置から信号の入力を受ける。データ選択部21に入力される信号は、各移動局装置#iそれぞれへ送信する信号が含まれる。さらに、データ選択部21は、協調通信を行う移動局装置#iの組み合わせの入力を割当制御部31から受ける。そして、データ選択部21は、外部装置から受信した信号の中から協調通信を行う組み合わせに含まれる移動局装置#i宛の信号を選択し、シンボル変調部22へ出力する。
シンボル変調部22は、協調通信を行う組み合わせに含まれる移動局装置#i宛の信号の入力をデータ選択部21から受ける。そして、シンボル変調部22は、受信した信号を変調する。本実施例では、シンボル変調部22は、変調方式としてQPSK、16QAM、64QAMのいずれかを適用するものとする。そして、シンボル変調部22は、変調した信号をVPT処理部23へ出力する。ここで、シンボル変調部22によって変調された信号は、変調により生成される送信シンボルuを成分とするベクトルuで表される。
VPT処理部23は、変調された信号の入力をシンボル変調部22から受ける。さらに、VPT処理部23は、協調通信を行う移動局装置#iの組み合わせ及びその組合せに含まれる移動局装置#iからのフィードバック情報の入力を割当制御部31から受ける。
そして、VPT処理部23は、移動局装置#iにおける各基地局装置#jからの信号による干渉係数Bijをフィードバック情報から取得する。そして、VPT処理部23は、干渉係数Bijをij成分とする行列Bを生成する。
VPT処理部23は、誤差信号ベクトルνを次の(数式13)のように算出する。
Figure 0005609991
ここで、Lは、L=X(n+jm)を成分とするベクトルとする。νは、|B−1(u+L)|を最小とするLの値をとる。そして、ここでの最小化は、L=X(n+jm)のn、mにおいて、例えば−X≦n,m≦Xの範囲で行う。このXは任意に与えられるパラメータであり、Xが小さいほど最小値検索の処理量が小さくなるが、逆にXが小さいと検索範囲外に最適解が有り性能劣化を起こすなどのエラーの頻度が増加するといったトレードオフがある。このため、Xの値についてはシステムを設計する際に、システムに要求される能力を考慮して設定されることが好ましい。ただし、一般にはXはそれほど大きな値として設定する必要はなく、有る程度の大きさを有する値に設定しておけば問題が無い。なぜなら、|B−1(u+L)|が複素数全体の範囲で考えればu+L=0で最小値0を有する二次曲面であり、一般にLが大きくなればその値が大きくなる傾向がある。したがって、非常に大きいLが解となる確率が非常に低いためである。
VPT処理部23は、算出した誤差信号ベクトルを用いて次の(数式14)で表されるxで表される送信信号を生成する。
Figure 0005609991
そして、VPT処理部23は、生成した送信信号をプリコーディング部24へ出力する。
プリコーディング部24は、送信信号の入力をVPT処理部23から受ける。また、プリコーディング部24は、協調通信により信号を送信する移動局装置#iによって指定されたプリコーディングベクトルの情報の入力を割当制御部31から受ける。ここで、本実施例では、プリコーディング部24は、図5に示すプリコーディングベクトルのテーブルを記憶している。それにより、プリコーディング部24は、フィードバック情報に含まれるプリコーディングベクトルのインデックスに対応するプリコーディングベクトルを特定することができる。
プリコーディング部24は、送信信号に対してプリコーディングベクトルVを用いてプリコーディングが適用された送信信号を生成する。そして、プリコーディング部24は、生成した送信信号を信号送信部25へ出力する。
信号送信部25は、プリコーディング部24から送信信号の入力を受ける。さらに、信号送信部25は、協調通信を行う移動局装置#iの組合せを割当制御部31から受ける。そして、信号送信部25は、受信した組合せに含まれる移動局装置#iに向けて送信信号を送信する。
次に、図9を参照して、移動局装置におけるフィードバック情報の作成及びフィードバックの処理について説明する。図9は、移動局装置におけるフィードバック情報の作成及びフィードバックの処理のフローチャートである。
移動局装置#iは、基地局装置#jから送出された信号を取得する(ステップS201)。
チャネル推定部15は、基地局装置#jから送出された信号に含まれるパイロット信号を取得し、各基地局装置#jからの伝播経路係数を推定する。本実施例では、チャネル推定部15は、伝播経路係数をNr×Nt行列であるHij(1≦i≦N,j≦MM)として求める(ステップS202)。
プリコーディング決定部172は、上述の(数式10)を満たすVを適用を希望するプリコーディングベクトルVとして決定する(ステップS203)。
多重情報取得部171は、プリコーディング決定部172が決定したプリコーディングベクトルVの入力を受ける。そして、多重情報取得部171は、上述の(数式11)により、全ての基地局がプリコーディングベクトルVを送信信号に適用した場合の干渉係数Bijを他基地局多重情報として算出する(ステップS204)。
フィードバック情報生成部17は、CQIを算出する(ステップS205)。
そして、フィードバック情報生成部17は、プリコーディング決定部172が決定したプリコーディングベクトルV、多重情報取得部171が決定した干渉係数Bij及び求めたCQIを用いてフィードバック情報を作成する。具体的には、フィードバック情報生成部17は、(V,Bi1,Bi2,・・・,Bi,i−1,Bi,i+1,・・・,Bi,M,CQI)をフィードバック情報として生成する(ステップS206)。
送信部16は、フィードバック情報生成部17により生成されたフィードバック情報を基地局装置#1に送信する(ステップS207)。
ここで、本実施例ではCQIを用いて移動局装置#iの組合せを決定するために、CQIの算出を行っているが、基地局装置#jにおいてCQIを用いないシステムであれば、CQIの算出は不要となる。その場合、図8のフローチャートのステップS105は設けなくてよい。また、その場合、フィードバック情報生成部17が生成するフィードバック情報は(V,Bi1,Bi2,・・・,Bii−1,Bii+1,・・・,BiM)となる。
次に、図10を使用して、基地局装置#1におけるフィードバック情報に基づく送信信号の作成及び送信の処理について説明する。図10は、基地局装置#1におけるフィードバック情報に基づく送信信号の作成及び送信の処理のフローチャートである。
フィードバック情報抽出部32は、各移動局装置#iから受信した信号からフィードバック情報を抽出する(ステップS301)。
組合せ決定部312は、各フィードバック情報で指定された送信信号に対してプリコーディングベクトルViを適応する移動局装置#iの組合せを決定する(ステップS302)。このステップS302の処理手順の一例が、図8のフローチャートで示される処理手順である。
通知部311は、組合せ決定部312が決定した移動局装置#iの組合せ及びフィードバック情報を基地局装置#2〜#Mへ通知する(ステップS303)。
データ選択部21は、外部装置から信号の入力を受ける。そして、データ選択部21は、協調通信を行う組み合わせに含まれる移動局装置#i宛の信号を選択する(ステップS304)。
シンボル変調部22は、データ選択部21により選択された信号を変調する(ステップS305)。
VPT処理部23は、移動局装置#iにおける各基地局装置#jからの信号による干渉係数Bijをフィードバック情報から取得し、干渉係数Bijをij成分とする行列Bを生成する(ステップS306)。
VPT処理部23は、誤差信号ベクトルνを上述の(数式13)のように算出する(ステップS307)。
VPT処理部23は、算出した誤差信号ベクトルを用いて上述の(数式14)のxで表される送信信号を生成する(ステップS308)。
プリコーディング部24は、プリコーディングベクトルVを適応する移動局装置#iの組合せに含まれる移動局装置#iへの送信信号にプリコーディングベクトルVを適用する(ステップS309)。
信号送信部25は、協調通信を行う組合せに含まれる各移動局装置#iに向けて送信信号を送信する(ステップS310)。
ここで、図10のフローでは基地局装置#1における処理を説明した。この点、基地局装置#2〜#Mにおいても、ステップS303で基地局装置#1から通知された移動局装置の組合せ及びフィードバック情報を用いて、ステップS304〜S310で表される送信信号作成及び送信の処理が行われる。
以上に説明したように、本実施例に係る移動通信システムは、移動局装置が希望するプリコーディングベクトルに基づいて、同一のプリコーディングベクトルを送信信号に適用することができる移動局装置を組み合わせて協調通信の信号の送信対象としている。
このように、移動局装置が希望するプリコーディングの情報を基にプリコーディングを行うため、基地局装置から移動局装置に対して適用するプリコーディングについての情報の送信を省くことができる。したがって、基地局装置から移動局装置に対する信号に含まれる制御信号の情報量を少なくすることができる。また、それぞれの基地局装置が同一のプリコーディングを用いるため、一箇所で各移動局装置への送信信号に適応するプリコーディングを決定することができる。したがって、それぞれの基地局装置に対して移動局から適用すべきプリコーディングの情報を各移動局装置からフィードバックしなくてもよい。これにより、各移動局装置から基地局装置に対して行うフィードバックの情報量を軽減することができる。
また、従来のプリコーディングを用いて移動局装置間を直交させるなどの方法として、まず理想的にチャネル状態(H)そのものをフィードバックする方法がある。また、他の方法として、プリコーディングとして特定の基地局装置に適用してほしいプリコーディングVと、他の基地局に適用して欲しいプリコーディングVとをフィードバックする方法がある。そこで、説明を簡単にするため複素変数の数に注目して、フィードバックする情報量を評価する。評価にあたって、Nr×Ntアンテナのシステムで、基地局数をN個とする。この場合、チャネル状態(H)そのものをフィードバックするには、Nr×Nt×N個の情報が必要である。また、プリコーディングV及びVをフィードバックするには、(Nt−1)×N個の情報が必要である。これに対して、本実施例に係る移動通信システムでは、(Nt−1)+N個の情報ですむ。
さらに、具体例を用いて説明する。19セルモデルなどのセル配置のモデルでは、セル端で隣接するセル数は最大3個である。また、3GPPLTE(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution)システムでは、送信アンテナ数が最大4、受信アンテナも2〜4が想定されている。これらから、例えば、N=3、Nt=4、Nr=4とすると、Hのフィードバックは、4×4×3×2=96個、プリコーディングV1及びV2のフィードバックは、(8−2)×3=18個となる。これに対して、本実施例に係る通信システムでは、(8−2)+(2×3)=12個となる。このように、本実施例に係る通信システムにおけるフィードバックの情報量は従来の他の方法に比べて少なくなっている。
さらに、送信対象の移動局装置の組合せを決定する処理において、各基地局装置において適用されるプリコーディングが異なる場合、同一のプリコーディングの組合せをフィードバックした移動局装置を組み合わせることになる。しかし、この場合プリコーディングの組合せの数が多いため、移動局装置において各基地局装置で適用されるプリコーディングの組合せが同一となる可能性が低くなってしまう。そのため、お互いに干渉にならない送信対象の移動局装置の組合せを決定することが困難になってしまう。例えば、プリコーディングの種類がK個あるシステムで、2つの基地局装置で協調通信を行うとする。この場合、各基地局装置で異なるプリコーディングを適用する方法では、各基地局装置で適用されるプリコーディングの組合せは、K個の組合せが存在する。このプリコーディングの組合せがランダムに発生すると仮定すると、同一のプリコーディングの組合せをフィードバックする移動局装置が存在する確率は、1/Kとなってしまう。このように、協調通信において適切な移動局装置の組合せが決定できない可能性が高い場合、最適でない移動局装置の組合せによる通信などが発生し、スループットの劣化が発生するおそれがある。
これに対して、本実施例では、全ての基地局装置で同一のプリコーディングを適用することを前提としてフィードバックを行った場合、同一のプリコーディングをフィードバックする移動局装置が存在する確率は、プリコーディングの種類の数となる。例えば、プリコーディングの種類がK個ある場合には、同一のプリコーディングをフィードバックする移動局装置が存在する確率は1/Kとなる。
例えば、K=16であれば、各基地局装置で異なるプリコーディングを用いる可能性のあるシステムの場合には、同一のプリコーディングの組合せをフィードバックする移動局装置がある確率は1/256である。これに対して、本実施例に係る移動通信システムでは、1/16となる。
したがって、各基地局装置で異なるプリコーディングを用いる可能性のあるシステムと比較して、実施例に係る移動通信システムは協調通信の対象とする移動局装置の組合せを容易に作成することができる。したがって、協調通信における適切な移動局装置の組合せを選択することができ、より適切な移動局通信の組合せで通信を行うことが可能となる。
さらに、本実施例に係る移動通信システムは、複数の基地局装置が協調して信号の送信を行うことを前提としている。これに対して、同一の基地局装置の同一のアンテナを用いて複数移動局装置への信号を多重化するシステムでは、本実施例のようなシステムを適用することは困難である。なぜなら、本実施例では、干渉信号Bijを移動局装置から基地局装置に対してフィードバックして、基地局装置において誤差信号Lを求め、x=B−1(u+L)の送信信号を生成している。この点、同一の基地局装置の同一のアンテナからの信号の送信の場合には、Hij=Hiiとなる。したがって、その場合は、Bij=1となる。すなわち、行列Bは、detB=0となり、逆行列B−1が存在しない。したがって、同一の基地局装置の同一のアンテナからの信号を送信する場合には本実施例に係る移動通信システムは適用困難である。これに対して、空間的に異なる配置のアンテナからの信号であれば、一般的には異なる伝播路を有する(Hij≠Hii)といえるため、複数の基地局装置による協調通信における信号の送信では、本実施例に係る移動通信システムが適用できる。
次に実施例2に係る移動通信システムについて説明する。実施例2に係る移動通信システムは、アンテナの数が異なる基地局装置が混在することが、実施例1と異なるものである。本実施例に係る移動局装置及び基地局装置の機能ブロックは実施例1と同様であり、それぞれ図3、図6で表される。本実施例では、1、2、4のアンテナ数をサポートする移動通信システムを例に説明する。
プリコーディングベクトルは、基地局装置のアンテナの数の次元のベクトルとなる。そのため、異なるアンテナを有する基地局が混在する場合には、アンテナ数毎に対応するプリコーディングベクトルを決めておくことになる。図11は、実施例2におけるプリコーディングベクトルのテーブルの一例の図である。本実施例に係る移動通信システムでは、図11に示すテーブルを用いる。図11では、Pk(n)(K=1,2,4、n=1〜K)は、アンテナ数kの基地局が適用するインデックスnに対応するプリコーディングをあらわしている。例えば、インデックス1には、アンテナ数1の場合のプリコーディングベクトルP1(1)とアンテナ数2の場合のプリコーディングベクトルP2(1)とアンテナ数4の場合のプリコーディングベクトルP4(1)が対応している。この場合、Pk(n)は、k成分を有するベクトルである。
本実施例に係る移動局装置#iにおけるプリコーディング決定部172は、図11に示すプリコーディングベクトルのテーブルを記憶している。そして、プリコーディング決定部272は、各プリコーディングベクトルの組合せの中から自装置への送信信号に適用するプリコーディングベクトルを決定する。例えば、このプリコーディングベクトルは、実施例1の場合と同様に、特定の基地局装置からの受信信号電力を最大にするように決定すればよい。具体的には、特定の基地局装置が2本のアンテナを持っていれば、その基地局装置のプリコーディング決定部272は、図11のプリコーディングベクトル:W(2)の中から、(数式9)を満たすプリコーディングベクトルVを求めることになる。
多重情報取得部171は、図11に示すプリコーディングベクトルのテーブルを記憶している。そして、多重情報取得部171は、入力されたプリコーディングベクトルのインデックスに対応する他のアンテナ数のプリコーディングベクトルをプリコーディングベクトルのテーブルから取得する。そして、多重情報取得部171は、基地局装置#jのアンテナ数に対応するプリコーディングベクトルを用いて干渉係数Bijを求める。
フィードバック情報生成部17は、適用するプリコーディングベクトルのインデックス及び多重情報取得部171が求めた干渉係数Bijを用いて、フィードバック情報を生成する。
割当制御部31は、各移動局装置#iが出力したフィードバック情報をフィードバック情報抽出部32から取得する。
組合せ決定部312は、取得したフィードバック情報に含まれるプリコーディングベクトルのインデックスが一致する移動局装置#iを抽出し、さらにその中から協調通信の対象とする移動局装置#iの組合せを決定する。
VPT処理部23は、割当制御部31から受信した干渉係数Bijから信号x=B−1(u+ν)を生成する。
プリコーディング部24は、図11に示すプリコーディングベクトルのテーブルを記憶している。プリコーディング部24は、割当制御部31から受信したプリコーディングベクトルのインデックスに対応する自装置のアンテナ数に応じたプリコーディングベクトルをテーブルから取得する。そして、VPT処理部23から受信した信号xに対して、取得したプリコーディングベクトルを適応する。
以上に説明したように、本実施例に係る移動通信システムは、アンテナ数が異なる基地局装置が混在する場合に、アンテナ数が同じ基地局装置では同じプリコーディングベクトルの適用を要求する移動局装置の組合せを協調通信の信号送信の対象としている。これにより、アンテナ数が異なる基地局が混在しても、移動局装置から基地局装置へフィードバックする情報量を削減できる。また、アンテナ数が異なる基地局が混在する場合でも、協調通信における適切な移動局装置の組合せを容易に特定することができる。
図12は、移動局装置のハードウェア構成図である。DUPは、デュープレクサである。ADC(Analog Digital Converter)は、アナログデジタル変換を行う。DAC(Digital Analog Converter)は、デジタルアナログ変換を行う。RF(Radio Frequency)(tx(transmitter))は無線信号の送信を制御する。また、RF(rx(receiver))は、無線信号の受信を制御する。また、DUP、RF(tx)及びRF(rx)は主にアナログ回路で構成されている。CPU(Central Processing Unit)1011は、通信制御や上位レイヤの通信処理を行う。BB(Base Band:ベースバンド信号処理)1012は、主にデジタル回路やDSP(Digital Signal Processor)又はCPUで構成されている。図3に示す各部は、BB1012により実現される。
図13は、基地局装置#1のハードウェア構成図である。図12と同様に、DUPは、デュープレクサである。ADCは、アナログデジタル変換を行う。DACは、デジタルアナログ変換を行う。RF(tx)は無線信号の送信を制御する。また、RF(rx)は、無線信号の受信を制御する。また、DUP、RF(tx)及びRF(rx)は主にアナログ回路で構成されている。CPU1021は、通信制御や上位レイヤの通信処理を行う。BB(Base Band:ベースバンド信号処理)1022は、主にデジタル回路やDSP又はCPUで構成されている。図6に示す各部は、BB1022により実現される。
3 制御部
11 アンテナ合成部
12 シンボル整形部
13 ビット判定部
14 制御情報抽出部
15 チャネル推定部
16 送信部
17 フィードバック情報生成部
18 受信アンテナ
19 送信アンテナ
20 出力部
21 データ選択部
22 シンボル変調部
23 VPT処理部
24 プリコーディング部
25 信号送信部
26 アンテナ
31 割当制御部
32 フィードバック情報抽出部
171 多重情報取得部
172 プリコーディング決定部
311 通知部
312 組合せ決定部

Claims (7)

  1. 一以上の基地局装置、該一以上の基地局装置と通信する複数の移動局装置及び信号送信制御装置を有する移動通信システムであって、
    前記移動局装置は、
    基地局装置から自装置への送信信号に適用される適用プリコーディングを決定するプリコーディング決定部と、
    所定の基地局装置から受信した信号を基に、前記適用プリコーディングが適用された信号を他の基地局装置が送信した場合に、前記所定の基地局装置から送信された信号と前記他の基地局装置から送信された信号とがどのように多重受信されるかを表す他基地局多重情報を求める多重情報取得部と、
    前記適用プリコーディングの情報を前記信号送信制御装置に送信し、さらに、前記適用プリコーディングの情報及び前記他基地局多重情報を含むフィードバック情報を前記所定の基地局装置及び各前記他の基地局装置に送信する第1の送信部とを備え、
    前記基地局装置は、
    前記適用プリコーディングとして同一のプリコーディングを指定している複数の移動局装置に対し、同一のプリコーディングを適用して送信信号を送信する第2の送信部を備え、
    前記信号送信制御装置は、
    前記フィードバック情報において前記適用プリコーディングとして同一のプリコーディングを指定している前記移動局装置の中から協調通信を行う移動局装置の組合せを決定する組合せ決定部と、
    前記移動局装置の組合せを前記所定の基地局装置及び各前記他の基地局装置に通知する組合せ通知部とを備えた
    ことを特徴とする移動通信システム。
  2. 複数の基地局装置をさらに備え、
    前記基地局装置は、
    各前記移動局装置から受信した前記フィードバック情報を基に、各前記移動局装置に対する誤差信号情報を求め、さらに、前記フィードバック情報に含まれる前記他基地局多重情報及び該誤差信号情報を基に各前記移動局装置に対する送信信号を生成する信号生成部と、
    前記送信信号に対して前記フィードバック情報で指定された前記適用プリコーディングを適用するプリコーディング部と、
    前記プリコーディングが適用された前記送信信号を各前記移動局装置の組合せ毎に多重化し各前記移動局装置に送信する信号送信部と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
  3. 前記プリコーディング部は、複数の前記プリコーディングを予め記憶しており、記憶しているプリコーディングの中から前記送信信号に適用するプリコーディングを選択して適用し、
    前記プリコーディング決定部は、前記プリコーディング部が記憶しているのと同じ複数の前記プリコーディングを予め記憶しており、記憶している前記プリコーディングの中から前記適用プリコーディングを決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の移動通信システム。
  4. 前記基地局装置は、
    送信信号を出力するためのアンテナを複数有し、
    前記プリコーディング決定部は、前記アンテナ数に対応する前記プリコーディングのうち同一のプリコーディングとして扱える前記プリコーディングの組合せを記憶していることを特徴とする請求項3に記載の移動通信システム。
  5. 前記適用プリコーディングをW、特定の移動局装置との協調通信において主となる基地局装置iからの伝播路行列をHii、該移動局装置との協調通信を行う他の基地局装置jからの伝播路行列をHijとするとき、
    前記多重情報取得部は、他基地局多重情報である干渉係数行列を
    Figure 0005609991
    として算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の移動通信システム。
  6. 同一のプリコーディングの適用を指定している移動局装置の中から協調通信を行う移動局装置の組合せを決定する組合せ決定部と、
    前記移動局装置の組合せを他の基地局装置に通知する組合せ通知部と、
    各前記移動局装置により適用を指定されたプリコーディングの情報を基に、各前記移動局装置に対する誤差信号情報を求め、さらに、該誤差信号情報及び各前記移動局装置から受信した他基地局多重情報を基に各前記移動局装置に対する送信信号を生成する信号生成部と、
    前記送信信号に対して各移動局装置から指定されたプリコーディングを適用するプリコーディング部と、
    前記プリコーディングが適用された前記送信信号を各前記移動局装置の組合せ毎に多重化し各前記移動局装置に送信する信号送信部と
    を備えたことを特徴とする基地局装置。
  7. 一以上の基地局装置、該基地局装置と通信する複数の移動局装置及び信号送信制御装置を有する通信システムに用いられる通信方法であって、
    前記移動局装置は
    基地局装置から前記移動局装置への送信信号に適用される適用プリコーディングを決定し、
    所定の基地局装置から受信した信号を基に、前記適用プリコーディングが適用された信号を他の基地局装置が送信した場合に、前記所定の基地局装置から送信された信号と前記他の基地局装置から送信された信号とがどのように多重受信されるかを表す他基地局多重情報を求め、
    前記適用プリコーディングの情報を前記信号送信制御装置に送信し、さらに、前記適用プリコーディングの情報及び前記他基地局多重情報を含むフィードバック情報を前記所定の基地局装置及び各前記他の基地局装置に送信し、
    前記基地局装置は、
    前記適用プリコーディングとして同一のプリコーディングを指定している複数の移動局装置に対し、同一のプリコーディングを適用して送信信号を送信し、
    前記信号送信制御装置は、
    前記フィードバック情報において前記適用プリコーディングとして同一のプリコーディングを指定している前記移動局装置の中から協調通信を行う移動局装置の組合せを決定し、
    前記移動局装置の組合せを前記所定の基地局装置及び各前記他の基地局装置に通知する
    ことを特徴とする通信方法。
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