JP5607405B2 - ダンパ装置 - Google Patents

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Description

本発明はトルクコンバータなどの流体継手のダンパ装置であって、異なる半径上に配列した複数の内外ダンパスプリングを中間部材を介して直列状態で安定して連結したダンパ装置に関するものである。
トルクコンバータとは周知の通りエンジンの動力を、作動流体を媒体としてトランスミッションへ伝えることが出来る一種の継手であり、エンジンによって回されるポンプインペラ、そして該ポンプインペラの回転により送り出される作動流体の動きを受けて回るタービンランナ、さらにタービンランナから出た作動流体の向きを変えてポンプインペラへ導くステータから構成されている。
そこで、これらポンプインペラ、タービンランナ、及びステータには複数枚のブレードが所定の角度をもって一定間隔で配列されている。トルクコンバータ内に封入されている作動流体は、ポンプインペラからその各ブレードを介して外周方向へ送り出され、トルクコンバータのケース内壁を伝い、タービンランナのブレードに当って該タービンランナをポンプインペラと同方向に回す働きをする。又タービンランナに当たってから送り出される作動流体は、ステータのブレードに当たってポンプインペラの回転を助長する方向に流れ方向が変えられ、再び内周からポンプインペラに流入する。
図14は従来のトルクコンバータの断面を示している。同図の(イ)はポンプインペラ、(ロ)はタービンランナ、(ハ)はステータ、そして(ニ)はピストンをそれぞれ示し、これらはトルクコンバータ外殻(ホ)内に収容されている。そこでエンジンからの動力を得てフロントカバー(ヘ)が回転し、該フロントカバー(ヘ)と一体となっているポンプインペラ(イ)が回転し、その結果、作動流体を媒介としてタービンランナ(ロ)が回る。
そして、タービンランナ(ロ)のタービンハブ(ト)には軸(図示なし)が嵌って、タービンランナ(ロ)の回転をトランスミッション(図示なし)へ伝達することが出来る。トルクコンバータは一種の流体クラッチである為、ポンプインペラ(イ)の回転速度が低い場合には、タービンランナ(ロ)の回転を停止することが出来(車を停止することが出来)、しかしポンプインペラ(イ)の回転速度が高くなるに従ってタービンランナ(ロ)は回り始め、さらに高速になるにつれてタービンランナ(ロ)の速度はポンプインペラ(イ)の回転速度に近づく。しかし作動流体を媒介としているトルクコンバータでは、タービンランナ(ロ)の回転速度はポンプインペラ(イ)と同一速度にはなり得ない。
そこで、同図にも示しているようにトルクコンバータ外殻(ホ)内にはピストン(ニ)が設けられていて、タービンランナ(ロ)の回転速度が所定の領域を越えた場合には、該ピストン(ニ)が軸方向に移動してフロントカバー(ヘ)に係合するように作動する。ピストン外周には摩擦材(チ)が取り付けられている為に、該ピストン(ニ)は滑ることなくフロントカバー(ヘ)と同一速度で回転することが出来るロックアップ状態となる。そしてこのピストン(ニ)はタービンハブ(ト)と連結していて、タービンハブ(ト)はピストン(ニ)によって直接回されることになり、エンジンからの動力をトランスミッションへ、流体を介することによるロスを伴うことなくほぼ100%の高効率で伝達することが出来る。勿論、上記ピストン(ニ)はフロントカバー(ヘ)の回転をタービンランナ(ロ)へ直接伝達するロックアップクラッチの1形態であり、多板クラッチを取付けているトルクコンバータもある。
このように、タービンランナ(ロ)の回転速度が高くなって、ある条件になった時に、ピストン(ニ)はフロントカバー(ヘ)に係合するが、しかし係合前は、タービンランナ(ロ)とフロントカバー(ヘ)の回転速度は完全に同一ではない為に、ピストン(ニ)がフロントカバー(ヘ)に係合することで、速度差に基づく衝撃が発生する。この係合時の衝撃を緩和し、一方では係合後にエンジンのトルク変動を伝えない為にピストン(ニ)とタービンランナ(ロ)との間にはダンパスプリング(リ)、(リ)…を備えたダンパ装置(ヌ)が取り付けられている。
したがって、タービンランナ(ロ)と共に同一速度で回転しているピストン(ニ)が僅かに速いフロントカバー(ホ)に係合する際、該フロントカバー(ホ)の速度は瞬間的に遅くなり、この際にトルクが発生する。この速度差に基づく衝撃的トルクをダンパスプリング(リ)、(リ)…が圧縮変形して吸収するように構成されている。ピストン(ニ)はタービンランナ(ロ)のタービンハブ(ト)に同軸を成して取り付けられているが、ダンパスプリング(リ)、(リ)・・の圧縮変形によって上記タービンランナ(ロ)と位相差を生じることが出来る構造となっている。
従来において、ダンパ装置の構造は色々知られているが、例えば特開平10−169714号に係る「ダンパー機構」は、広い捩れ角特性確保の為に中間部材を介して直列に連結された複数の弾性部材(ダンパスプリング)を外周部に配置したダンパー機構で、中間部材を含む弾性部材の連結部分の移動を規制し、ダンパー特性を安定させることを目的としている。
そこで、該ロックアップダンパ機構は、リティニングプレートと、ドリブン部材と、外周部において直列に配置されるコイルスプリングと、中間部材と、中間部材の軸方向の移動を規制する押さえプレートとを備えている。コイルスプリングは、リティニングプレートとドリブン部材とを弾性的に連結する。この場合、中間部材は、リティニングプレート及びドリブン部材に対して相対回転可能で、コイルスプリング間に配置される中間支持部と、中間支持部の径方向外側への移動を規制する環状の連結部とを有している。
図15は従来のダンパ装置(ヌ)を示す具体例である。このダンパ装置(ヌ)は中間部材(ル)を備えてダンパスプリング(リ)、(リ)を直列状態で取付けている。すなわち、ピストンと係合する中央ディスク(オ)とプレート(ワ)、(カ)を有し、中央ディスク(オ)は両プレート(ワ)、(カ)にて挟まれている。
そして、プレート(ワ)、(カ)に形成したバネ収容空間(ヨ)に2本のダンパスプリング(リ)、(リ)が収容され、両ダンパスプリング(リ)、(リ)の間には中間部材(ル)のセパレータ部(タ)が介在していて、ダンパスプリング(リ)、(リ)は直列状態にある。そして、セパレータ部(タ)を介在して直列状態にある2本のダンパスプリング(リ)、(リ)と隣り合う2本のダンパスプリング(リ)、(リ)の間にはリング状の中央ディスク(オ)の内側へ突出したバネ押え(レ)が介在している。
ところで、ピストン(ニ)がフロントカバー(ヘ)に係合する場合、該フロントカバー(ヘ)の回転速度が瞬間的に遅くなるが、同時にピストン(ニ)の回転速度は高くなり、その結果、該ピストン(ニ)と外周にて係合している中央ディスク(オ)の回転速度も高くなり、直列状態にあるダンパスプリング(リ)、(リ)は適度に圧縮変形する。この圧縮変形によってピストン(ニ)がフロントカバー(ヘ)に係合する際の衝撃トルクが緩和される。
上記ダンパスプリング(リ)、(リ)・・を直列状態に配列することで、大きな圧縮変形を実現することが出来る為に、比較的小さな衝撃トルクを吸収することが出来る。しかし、従来のロックアップダンパ装置は図15のように2本のダンパスプリング(リ)、(リ)を直列した配列形態であり、同一半径上にこれ以上の本数のダンパスプリング(リ)、(リ)・・を配列することは困難である。
そこで、複数本のダンパスプリングを異なる半径上に配列すると共に、これらを直列して構成したダンパ装置が知られている。例えば、特表2009−515116号に係る「自動車パワートレーンのためのハイドロダイナミック式トルクコンバータ装置」は、トーショナルバイブレーションダンパと、ポンプホイール、タービンホイールならびにガイドホイールにより形成されるコンバータトーラスとを有しており、トーショナルバイブレーションダンパが、単数または複数の第1のエネルギ蓄え器を備える第1のエネルギ蓄え装置と、単数または複数の第2のエネルギ蓄え器を備え第1のエネルギ蓄え装置に直列に接続されている第2のエネルギ蓄え装置とを有している。そこで、クラッチが係合するならば、トルクコンバータ外殻から入力部材を介して第1のエネルギ蓄え装置と第2のエネルギ蓄え装置に伝達され、エンジンからの衝撃トルクが緩和される。
ここで、上記第1のエネルギ蓄え装置を構成する外側ダンパスプリングは外径側に設けられ、第2のエネルギ蓄え装置を構成する内側ダンパスプリングは内径側に設けられている。そして、これら第1のエネルギ蓄え装置と第2のエネルギ蓄え装置は互いに直列を成して接続している。ところで、第1のエネルギ蓄え装置を構成する外側ダンパスプリング及び第2のエネルギ蓄え装置を構成する内側ダンパスプリングは共に同心を成すように出力側ハブにセンタリングされている。
最近では、車両の燃費を向上させる為にエンジンのサイズを小さくすると共にエンジンの気筒数を少なくする傾向にある。エンジンサイズが小さくなるとトルクコンバータを収容するスペースが縮小し、又エンジンの気筒数が少なくなるとエンジンの振動は大きくなる。その結果、コンパクトなトルクコンバータで振動が吸収される高性能なダンパ装置が求められる。
ところが、特表2009−515116号に係る「自動車パワートレーンのためのハイドロダイナミック式トルクコンバータ装置」のように、第1のエネルギ蓄え装置を構成する外側ダンパスプリング及び第2のエネルギ蓄え装置を構成する内側ダンパスプリングは共に同心を成すように出力側ハブにセンタリングされる構造では、部品点数が多くなり、コンパクトなサイズに成り得ない。
特表2009−515116号に係る「自動車パワートレーンのためのハイドロダイナミック式トルクコンバータ装置」
このように従来のトルクコンバータを構成しているダンパ装置には上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこれら問題点であり、内径側及び外径側に配列される複数本のダンパスプリングを直列状態で安定して配列し、しかも寸法の拡大をすることなくコンパクトに収めたダンパ装置を提供する。
本発明が対象とするダンパ装置は、複数のダンパスプリングを直列状態に連結することで、クラッチが係合する際の衝撃トルクを効率よく緩和するように、又エンジンのトルク変動を吸収出来るように捩れ角度を拡大することが出来る構造としている。しかも、異なる半径上に配列したダンパスプリングを互いに直列している。すなわち、内径側と外径側にそれぞれ配列すると共に、内径側のダンパスプリングと外径側のダンパスプリングは直列状態で連結されている。
ところで、入力側となる入力部材には複数本の外径側ダンパスプリングが配置され、出力側と成る出力部材には複数本の内径側ダンパスプリングが配置される。そして、外径側ダンパスプリングと内径側ダンパスプリングとは中間部材によって直列状態で連結される。又、入力部材は出力部材の外周にガイドされて同心を成して組み合わせた構造としている。一方、外径側ダンパスプリングが取付けられる部材を出力側とし、内径側ダンパスプリングが取付けられる部材を入力側とすることも可能である。
例えば、上記入力部材は概略お椀形の第1プレートに概略リング状のドラムプレートを取付けて構成し、外周に設けたバネ収容空間に外径側ダンパスプリングが収容されている。ドラムプレートを取付けることで外径側ダンパスプリングがバネ収容空間から外れないように取付けられている。そして、ドラムプレートはスペーサを介在して連結され、しかも、入力部材の内側には出力部材が上記スペーサをガイドとして回転可能に収容されている。
複数本の内径側ダンパスプリングは出力部材のバネ収容部に取付けられ、例えば2枚の円盤状第2プレートを組み合わせた構造とすることが出来る。そして、対を成す2枚の第2プレートの間には概略リング状の中間部材が回転可能に取付けられ、該中間部材の外周側には外径側ダンパスプリングの間に介在するセパレータ部が設けられ、内周側には内径側ダンパスプリングの間に介在するセパレータ部が設けられている。
ところで、入力部材は回転して外径側ダンパスプリングを圧縮変形させる。その為に入力部材にはバネ押えを設けており、外径側ダンパスプリングが圧縮変形することで外周側セパレータ部が押されて中間部材が回転し、その結果、内周側セパレータ部を介して内径側ダンパスプリングが圧縮変形して出力部材が回転する。そして、出力部材が取付けられている出力側ハブ(タービンハブ)へトルクが伝達される。
一方、ドラムプレートはスペーサを介在して連結され、入力部材の内側には出力部材が該スペーサをガイドとして回転可能としているが、外径側ダンパスプリングの圧縮変形に伴う中間部材の捩れ角、及び外径側ダンパスプリングと内径側ダンパスプリングの圧縮変形に伴う出力部材の捩れ角が所定の領域を越えた場合に、中間部材及び出力部材はスペーサに当って停止するストッパ機能を有す。
そして、本発明のダンパ装置は広い捩れ角を有すことから、上記中間部材及び出力部材の当接部分も広い角度を移動する為、ストッパ部は円周上に限られた個数しか配置出来なくなる。このことから、スペーサを固定している連結部の強度が不足することが懸念されるが、この対策としてスペーサを円弧状にして強度アップを図ると共にスペーサが円弧状になることで出力部材との接触部分を増やし、ガイドとしての機能を向上させることも出来る。
更に、本発明のダンパ装置では内径側ダンパスプリングを中間部材に形成したバネ収容部に取付けた構造とすることも可能である。すなわち、複数本の外径側ダンパスプリングを入力部材の外周に配列し、複数本の内径側ダンパスプリングを中間部材に取付け、そして、入力部材に取付けたスペーサの内周面に中間部材を当接することで同心を成して回転可能に組合せる。又出力部材を上記中間部材にセンタリングして挟み込み、しかも上記外径側ダンパスプリングと内径側ダンパスプリングを直列する為に中間部材の外周に設けたセパレータ部を外径側ダンパスプリングの間に介在し、出力部材の外周には内径側ダンパスプリングの間にスプリングからのトルクを受ける為のバネ受けを介在した構造としている。
本発明が対象とするダンパ装置はダンパスプリングを直列状態で配列している為に、クラッチが係合する際やエンジントルクが大きい時に大きく捩じることができ、衝撃を抑制する効果が大きい。特に、内径側と外径側に夫々内・外ダンパスプリングを配置すると共に、これらのダンパスプリングを直列状態で配列している為に捩れ剛性は小さくなって、エンジン低回転時のトルク変動も吸収することが出来る。
その為に、エンジンの回転数がより低い速度領域であってもクラッチを係合させてロックアップ状態とすることが可能と成り、直結領域を低車速領域に広げることが出来、ひいては燃費の向上に結び付く。又、エンジンの気筒数を少なくすることで大きくなるエンジンのトルク変動を効率よく吸収出来る。
一方、外径側ダンパスプリングを収容している入力部材の内周部の数箇所に複数のスペーサを設けて、このスペーサをガイドとして内径側ダンパスプリングを収容する出力部材が取付けられている。そこで、本発明のダンパ装置では入力部材と出力部材は互いに同心を成して組み合わされた構造と成っている。従って、出力部材が出力側ハブにセンタリングされて取付けられるならば、入力部材も同時にセンタリングされる。すなわち、従来のように外径側ダンパスプリングを収容する入力部材を別部材を介して出力側ハブにセンタリングして取付ける必要がなく、ダンパ装置がコンパクト化され、勿論、部品点数の削減と成る。
そして、上記スペーサは出力部材の外周が接するように滑らかな曲面を形成した部材とし、このスペーサを入力部材にて挟み込んで固定するならばその強度は大きく向上する。その為に、外径側ダンパスプリングの圧縮変形に伴う中間部材の捩れ角、及び外径側ダンパスプリングと内径側ダンパスプリングの圧縮変形に伴う出力部材の捩れ角が所定の領域を越えた場合に、中間部材及び出力部材は該スペーサに当って停止するように機能させることが出来る。
本発明のダンパ装置を備えたトルクコンバータ。 本発明のダンパ装置の基本構想図。 本発明に係るダンパ装置の一部断面を含む正面図と断面図。 ダンパ装置の外観図。 ダンパ装置の展開図。 入力部材を構成する第1プレート。 入力部材を構成するドラムプレート。 出力部材を構成する2枚の第2プレート。 中間部材。 第1プレートとドラムプレートの間に介在するスペーサ。 (a)はスペーサが中間部材に設けたストッパーに当る場合、(b)はスペーサが出力部材のストッパーに当る場合。 本発明のダンパ装置を備えた別のトルクコンバータ。 本発明に係る別形態のダンパ装置を示す概略図。 従来のトルクコンバータ。 従来のダンパ装置。
図1は本発明のダンパ装置を備えたトルクコンバータを表している断面図である。同図の1はポンプインペラ、2はタービンランナ、3はステータ、4はダンパ装置、5はピストン、そして6はクラッチをそれぞれ示し、これらは外殻7内に収容されている。エンジンからの動力を得てフロントカバー8が回転し、該フロントカバー8と一体となっているポンプインペラ1が回転し、その結果、作動流体を媒介としてタービンランナ2が回る。
そして、タービンランナ2はタービンハブ9に取着され、該タービンハブ9の軸穴に嵌るトランスミッション入力軸(図示なし)を通してタービンランナ2の回転をトランスミッションへ伝達することが出来る。そこで、トルクコンバータ外殻7内に設けているピストン5はタービンランナ2の回転速度が所定の領域を越えた場合には、軸方向(同図の右方向)に移動してクラッチ6を係合する。そこで、フロントカバー8の回転トルクは上記クラッチ6を介してダンパ装置4へ伝達され、ダンパ装置4からタービンハブ9へ伝達され、フロントカバー8と同一速度で回転することが出来る。
このように、タービンランナ2の回転速度が高くなって、ある条件になった時に、ピストン5はクラッチ6に係合するが、しかし係合前はタービンランナ2とフロントカバー8の回転速度は完全に同一ではない為に、ピストン5がクラッチ6に係合することで、速度差に基づく衝撃トルクが発生する。この係合時の衝撃トルクを緩和し、一方では係合後にエンジンのトルク変動を伝えない為にクラッチ6とタービンランナ2との間には外径側ダンパスプリング、及び内径側ダンパスプリングを備えたダンパ装置4が取り付けられている。
ところで、本発明はこのダンパ装置4に特徴があり、外径側ダンパスプリング10,10・・・、及び内径側ダンパスプリング11,11・・・の配列形態に特徴を有している。ピストン5がフロントカバー8と同一速度で回転しているクラッチ6に係合するならば、タービンランナ2をより速く回そうとするトルクが作用する。この衝撃的トルクを外径側ダンパスプリング10,10・・・、及び内径側ダンパスプリング11,11・・・が圧縮変形して吸収するように構成されている。
図1に示すように、該ダンパ装置4は外側に外径側ダンパスプリング10,10・・・が配置され、内側には内径側ダンパスプリング11,11・・・が配置され、しかも直列状態と成っている為に、低捩れ剛性、広捩れ角となり、衝撃トルクを吸収・緩和する能力が向上している。すなわち、低回転時のエンジンのトルク変動を吸収できるように構成し、エンジンの回転速度が低い段階でピストン5を動作させてクラッチ6を係合させることが出来る。
図2は外径側ダンパスプリング10,10・・・と内径側ダンパスプリング11,11・・・で構成している本発明のダンパ装置の基本構想を表している。同図に示しているように、3本の外径側ダンパスプリング10,10・・・は入力部材に取付けられ、6本の内径側ダンパスプリング11,11・・・は出力部材に取付けられている。そこで、入力部材14が回転移動するならば外径側ダンパスプリング10,10・・・は圧縮変形して中間部材16を回転移動させる。ここで、中間部材16は入力部材14と出力部材15の間に介在して設けられ、外径側ダンパスプリング10,10・・・と内径側ダンパスプリング11,11・・・を直列状態で連結している。
同図では入力部材14、中間部材16、及び出力部材15は一直線方向に配列し、入力部材14が右方向へ移動することで外径側ダンパスプリング10,10・・・及び内径側ダンパスプリング11,11・・・が圧縮変形して出力部材15が右方向に移動する配列形態としているが、実際のダンパ装置では捩れ角度の変化と成って現れる。すなわち、入力部材14が回転することで外径側ダンパスプリング10,10・・・及び内径側ダンパスプリング11,11・・・が圧縮変形して出力部材15を回転させる訳であるが、この際、間に中間部材16が介在して回転することで、外径側ダンパスプリング10,10・・・と内径側ダンパスプリング11,11・・・は同時に圧縮変形する。
そして、外径側ダンパスプリング10,10・・・の圧縮変形量が所定の領域を越えないように中間部材16にはストッパー12が設けられ、このストッパー12は入力部材14に取付けたスペーサ33に当るように成っている。又、内径側ダンパスプリング11,11・・・の圧縮変形量が所定の領域を越えないように、出力部材15にはストッパー13が設けられ、このストッパー13は入力部材14に取付けたスペーサ33に当るように成っている。
図3は本発明に係るダンパ装置を示す実施例である。同図の14は入力部材、15は出力部材、16は中間部材、10は外径側ダンパスプリング、11は内径側ダンパスプリングをそれぞれ表している。入力部材14は概略お椀形の第1プレート17と概略リング状のドラムプレート18が組み合わされ、間には上記スペーサ33,33・・・が介在してリベット止めされている。上記外径側ダンパスプリング10,10・・・は第1プレート17とドラムプレート18との間に形成されたバネ収容空間に収容されている。
そして、第1プレート17の内面側にはバネ押え19,19・・・が3ヶ所に設けられ、同じくドラムプレート18にもバネ押え20,20・・・が3ヶ所に設けられている。バネ押え19とバネ押え20が同一位置に成るように第1プレート17とドラムプレート18とが位置合わせされてリベット止めされており、対を成すバネ押え19,20とバネ押え19,20・・・間に上記外径側ダンパスプリング10,10・・・が挟まれるように収容されている。
一方、出力部材15は対を成す2枚の第2プレート21,21が組み合わされて構成されている。そして、この出力部材15は上記入力部材14である第1プレート17とドラムプレート18の間に挟まれ、しかも出力部材15の外周はスペーサ33,33・・・に接してガイドされている。すなわち、出力部材15は入力部材14と同心を成して組み合わされ、しかも出力部材15の外周部は入力部材14である第1プレート17とドラムプレート18に挟まれた構造としている。
そして、出力部材15を構成する第2プレート21,21にはバネ収容部22,22・・・が外側に突出して設けられ、このバネ収容部22,22・・・によって形成されるバネ収容空間に内径側ダンパスプリング11,11・・・が収容されている。2枚の第2プレート21,21を組み合わせた出力部材15の中央には軸穴23が貫通し、この軸穴23にタービンハブ9が嵌ってリベット止めされる。
ところで、図1に示しているように、出力部材15はタービンハブ9にセンタリングされて取付けられることで、該出力部材15の外周が入力部材14に設けているスペーサ33,33・・・に接してガイドされ、その為に入力部材14もタービンハブ9にセンタリングされることに成る。すなわち、入力部材14は出力部材15を介してセンタリングされ、従来のようなセンタリングする為の別部材を必要としない。そこで、入力部材14をタービンハブ9にセンタリングするに際して別部材を要しないことで部品点数が削減できると共に、ダンパ装置を収容するスペースも縮小出来る。
ダンパ装置のドラムプレート18にはドラム部24を一体成形し、該ドラム部24の軸穴はスプライン穴を形成してクラッチ6を構成しているプレート外周が噛み合っている。そこで、ピストン5が右方向へ移動してクラッチ6が係合すると、フロントカバー8の回転トルクはドラム部24を通してドラムプレート18及び第1プレート17で構成している入力部材14へ伝達される。
図4は本発明のダンパ装置を示す外観図であり、同図の17は第1プレート、18はドラムプレートを示し、第1プレート17とドラムプレート18が組み合わされて入力部材14を構成している。そして、24はスプライン歯型を形成しているドラム部であり、このドラム部24にクラッチ6のプレート外周が係合する。そして、ドラム部24の内側は第2プレート21,21が組み合わされた出力部材15であり、バネ収容部22,22・・・には内径側ダンパスプリング11,11・・・が取付けられている。
図5はダンパ装置の展開図を示し、同図の18はドラムプレート、21は第2プレート、10は外径側ダンパスプリング、11は内径側ダンパスプリング、16は中間部材、17は第1プレートをそれぞれ表している。概略お椀形の第1プレート17外周部には、一部を切欠いて曲げ成形したバネ押え19,19・・・を設け、又、ドラムプレート18の外周部にもバネ押え20,20・・・を設けている。
図6は第1プレート17を単独で示しているが、概略お椀形を成して底の中央には大きな穴34が貫通し、外周部には3ヶ所にバネ押え19,19・・・を設けている。図7はドラムプレート18を示し、該ドラムプレート18の外周部にはバネ押え20,20・・・が3ヶ所に設けられている。そして、リング状のドラムプレート18の内周にはドラム部24が軸方向に突出し、ドラム部24にはスプライン歯型が形成されている。
図8は2枚の第2プレート21,21を示し、この第2プレート21,21には内径側ダンパスプリング11,11・・・が取付けられるバネ収容部22,22・・・が設けられ、そして外周にはストッパー13,13・・・が3ヶ所に設けられている。このストッパー13,13・・・は外径側ダンパスプリング10,10・・・及び内径側ダンパスプリング11,11・・・の圧縮変形量が大きくなって所定の領域を越えたならばスペーサ33,33・・・に当って停止することが出来る。
そして、第2プレート21,21は概略円盤型であるが、タービンハブ9に取付けられる軸部25と外周部26は同一平面ではなく、段差を形成している。すなわち、内周側である軸部25,25はタービンハブ9に取付けられる際に互いに当接するが、外周部26,26は間に空間が形成され、この空間に中間部材16が挟持される。
図9は中間部材16を単独で示している。概略リング状の中間部材16の外周にはセパレータ部27,27・・・が3ヶ所に設けられている。又内周には別のセパレータ部28,28・・・が6ヶ所に設けられている。ここで、外周のセパレータ部27,27・・・は前記図3に示しているように、入力部材14の外周に配列した外径側ダンパスプリング10,10・・・の間に介在することが出来る。同じく、内周側のセパレータ部28,28・・・は出力部材15の外周部に取付けた内径側ダンパスプリング11,11・・・の間に介在することが出来る。
従って、入力部材14が回転して外径側ダンパスプリング10,10・・・が圧縮変形するならば、セパレータ部27,27・・・は押されて中間部材16は回転し、この回転に伴ってセパレータ部28,28・・・は内径側ダンパスプリング11,11・・・を押圧して圧縮変形させることが出来る。このように、中間部材16を介して全ての外径側ダンパスプリング10,10・・・及び内径側ダンパスプリング11,11・・・は均等に圧縮変形することが出来る。
図10は入力部材14に取付けられるスペーサ33,33・・・を示している。該スペーサ33は円弧状のピースであり、該スペーサ33には4個のリベット穴29,29・・・が貫通している。ところで、このスペーサ33,33・・・は第1プレート17にドラムプレート18を取付ける場合に、間に介在してリベット止めされる。その為に、図6に示す第1プレート17及び図7に示すドラムプレート18にもリベット穴30,30・・・が貫通して設けられている。
従って、図3に示しているように、第1プレート17に取付けられたドラムプレート18は間にスペーサ33の厚さに相当する隙間が形成され、この隙間に出力部材15の外周及びストッパー13,13・・・が嵌って挟持され、さらに出力部材15である第2プレート21,21の外周31,31は取付けられたスペーサ33,33・・・の内周面32,32・・・に接することが出来る。従って、スペーサ33,33・・・を取付けた入力部材14は出力部材15の外周にガイドされることで、同心を成して組み合わされる。
そして、外径側ダンパスプリング10,10・・・及び内径側ダンパスプリング11,11・・・の圧縮変形量が大きくなって入力部材14と中間部材16の捩れ角が所定の領域を越えたならば、外周に形成したストッパー12,12・・・に該スペーサ33,33・・・が当接する。同じく、入力部材14と出力部材15の捩れ角が所定の領域を越えたならば、第2プレート21,21の外周に形成しているストッパー13,13・・・にスペーサ33,33・・・が当接するようになる。
図11(a)はスペーサ33が中間部材16のストッパー12に当接する場合、又図11(b)はスペーサ33が出力部材15の第2プレート21,21の外周に形成したストッパー13,13に当接する場合を示している。スペーサ33,33・・・がそれぞれのストッパー12,12・・・、13,13・・・に当接することで捩れが規制される。
ところで、入力部材14に設けたスペーサ33,33・・・によって該入力部材14は出力部材15にセンタリングされる。しかも、従来のようなリング状のスペーサを個々にリベット止めした構造ではなく、図10に示すように湾曲した形状のスペーサ33とし、このスペーサ33を第1プレート17とドラムプレート18にて挟み込むと共に複数本のリベットで固定することで、その強度は大きく向上し、中間部材16のストッパー12及び出力部材15のストッパー13が当っても耐えることが出来る。
図12は本発明に係るダンパ装置を装着したトルクコンバータの別形態を示している。基本構造は前記図1のトルクコンバータと共通しているが、図6に示すように、入力部材14を構成する概略お椀形の第1プレート17の底に設けている穴34の内周にはスプライン歯型が形成されており、このスプライン歯型にタービンランナ2の側に設けたスプライン軸35が噛み合っている。
図1のトルクコンバータでは出力部材15とタービンランナ2が連結しているが、図12のトルクコンバータの場合には出力部材15とタービンランナ2とは連結されず、入力部材14とタービンランナ2が連結した構造と成っている。勿論、図1に示すトルクコンバータと同じく、クラッチ6が係合するならば、フロントカバー8の回転トルクは入力部材14へ入力される。
ところで、図1、図12に示したトルクコンバータではクラッチ6を備えているが、図14に示したトルクコンバータのようにダンパ装置の入力部材とピストンを組み合わせた構造とする場合もある。
図13は本発明に係るダンパ装置の別形態を示す概略図であり、クラッチ6が係合することでトルクを内径側ダンパスプリング11,11・・・に入力し、外径側ダンパスプリング10,10・・・から出力させる構造としている。すなわち、前記図1、図3に示したダンパ装置4とは入力側と出力側が逆に成っている。クラッチ6は内径側ダンパスプリング11,11・・・が配列している第2プレート21,21と連結し、外径側ダンパスプリング10,10・・・が配列している第1プレート17はタービンハブ9に連結している。
基本構造は前記図3に示したダンパ装置4と同じであり、入力部材となる第2プレート21,21は第1プレート17とドラムプレート18を組み合わせて構成した出力部材の内周側に設けたスペーサ33,33・・・にガイドされてセンタリングされる。又、外径側ダンパスプリング10,10・・・と内径側ダンパスプリング11,11・・・を直列する中間部材16は上記第2プレート21,21に挟まれて回転することが出来る。
1 ポンプインペラ
2 タービンランナ
3 ステータ
4 ダンパ装置
5 ピストン
6 クラッチ
7 外殻
8 フロントカバー
9 タービンハブ
10 外径側ダンパスプリング
11 内径側ダンパスプリング
12 ストッパー
13 ストッパー
14 入力部材
15 出力部材
16 中間部材
17 第1プレート
18 ドラムプレート
19 バネ押え
20 バネ押え
21 第2プレート
22 バネ収容部
23 軸穴
24 ドラム部
25 軸部
26 外周部
27 セパレータ部
28 セパレータ部
29 リベット穴
30 リベット穴
31 外周
32 内周面
33 スペーサ
34 穴
35 スプライン軸

Claims (5)

  1. トルクコンバータ等の流体継手内に収容され、トランスミッションへ動力を伝達するトランスミッション入力軸とフロントカバーに取付けられたロックアップクラッチを弾性的に連結し、該ロックアップクラッチが係合したロックアップ状態においてエンジンのトルク変動を吸収するダンパ装置において、該ダンパ装置は複数本の外径側ダンパスプリングを外周に配列し、複数本の内径側ダンパスプリングを内周に配列し、入力側又は出力側となる外径側ダンパスプリングを配列した部材に取付けたスペーサの内周面に出力側又は入力側となる内径側ダンパスプリングを配列した部材の外周を当接することで同心を成して回転可能に組合せ、しかも上記外径側ダンパスプリングと内径側ダンパスプリングを直列する為の中間部材を回転可能に組合せ、該中間部材の外周に設けたセパレータ部を外径側ダンパスプリングの間に介在すると共に、内周に設けたセパレータ部を内径側ダンパスプリングの間に介在し、上記外径側ダンパスプリングが配列される部材は概略お椀形の第1プレートにスペーサを介在してドラムプレートを取付けて構成すると共に第1プレートの外周部とドラムプレートの外周部には一部を切欠いて曲げ成形したバネ押えを設け、内径側ダンパスプリングが配列される部材は2枚の概略円盤型第2プレートを抱き合せた構造にすると共にバネ収容部を設け、そして概略リング状の中間部材を上記第2プレートの間に挟み込んで構成したことを特徴とするダンパ装置。
  2. トルクコンバータ等の流体継手内に収容され、トランスミッションへ動力を伝達するトランスミッション入力軸とフロントカバーに取付けられたロックアップクラッチを弾性的に連結し、該ロックアップクラッチが係合したロックアップ状態においてエンジンのトルク変動を吸収するダンパ装置において、該ダンパ装置は複数本の外径側ダンパスプリングを外周に配列し、複数本の内径側ダンパスプリングを中間部材に設けたバネ収容部に取付け、そして、外径側ダンパスプリングを配列した部材に取付けたスペーサの内周面に中間部材外周を当接することで同心を成して回転可能に組合せ、出力側又は入力側となる部材を上記中間部材にセンタリングして挟み込み、しかも上記外径側ダンパスプリングと内径側ダンパスプリングを直列する為に中間部材の外周に設けたセパレータ部を外径側ダンパスプリングの間に介在し、出力側又は入力側となる上記部材の外周には内径側ダンパスプリングの間にバネ受けを介在し、上記外径側ダンパスプリングを配列した部材は概略お椀形の第1プレートにスペーサを介在してドラムプレートを取付けて構成すると共に第1プレートの外周部とドラムプレートの外周部には一部を切欠いて曲げ成形したバネ押えを設け、中間部材は2枚の概略リング型プレートを抱き合せた構造とし、出力側又は入力側となる部材は概略円盤型プレートとして上記中間部材の概略リング型プレートの間に挟み込んで構成したことを特徴とするダンパ装置。
  3. 上記外径側ダンパスプリング及び内径側ダンパスプリングの圧縮変形量が大きく成って、入力側部材と出力側部材及び中間部材の捩れ角が所定の領域を越えないように上記スペーサに当接するストッパーを設けた請求項1、又は請求項2記載のダンパ装置。
  4. 上記スペーサを滑らかな円弧状のピースとし、連結手段にて固定した請求項1、請求項2、又は請求項3記載のダンパ装置。
  5. 上記流体継手のタービンランナを入力側となる上記部材又は上記中間部材と連結した請求項1、請求項2、請求項3、又は請求項4記載のダンパ装置。
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