JP5607322B2 - 被覆正極活物質、非水系二次電池用正極、及び、非水系二次電池 - Google Patents

被覆正極活物質、非水系二次電池用正極、及び、非水系二次電池 Download PDF

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Description

本発明は、被覆正極活物質、非水系二次電池用正極、及び、非水系二次電池に関する。
リチウムイオン二次電池等の非水系二次電池は、ポータブル機器や携帯機器などの電源として、また、電気自動車やハイブリッド自動車などの電源として注目されている。近年、リチウム二次電池の特性を良好とすべく、様々な正極活物質が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2004−119110号公報 特開2004−214187号公報
特許文献1では、複合ニッケル酸リチウムの微粒子の表面が、リチウムの弱酸塩で被覆された正極活物質であって、複合ニッケル酸リチウムの微粒子の表面における弱酸のイオン濃度が、0.012〜0.018g2/Lm2の範囲である正極活物質が提案されている。このような正極活物質を用いることで、リチウムイオン二次電池の低温出力を向上させることができると記載されている。
また、特許文献2では、一般式LiX(Ni1-YCoY1-ZZ2で表されるリチウム−金属複合酸化物からなり、高周波燃焼−赤外吸収法で測定されたC付着量を0.14質量%以下とした正極活物質が提案されている。このような正極活物質を用いることで、高容量かつ低温出力特性に優れた二次電池を提供することができると記載されている。
ところで、非水系二次電池の正極の作製方法として、正極活物質を含む正極原料粉末とバインダ樹脂と水とを混練してなる正極ペーストを、金属からなる正極集電部材(アルミニウム箔など)の表面に塗布し、その後乾燥等させて作製する方法が知られている。ところが、特許文献1及び特許文献2で提案されている正極活物質を用いて、この手法により正極を作製すると、正極集電部材が腐食してしまうことがあった。これは、リチウム−金属複合酸化物からなる正極活物質等と水とを混合することにより、LiOHが生成されて、正極ペーストが強アルカリ性となるからである。
さらに、腐食反応によりアルカリが消費されると、正極活物質中のLiイオンが化学平衡を保つために正極ペースト中に溶出してくるので、正極集電部材の腐食は進行し続ける。このように、正極集電部材の腐食が進行すると、正極の集電性が大きく低下し、電池の出力特性等が大きく低下する虞があった。しかも、正極活物質中からLiイオンが溶出することで、正極活物質の容量低下、及び、正極活物質の結晶構造の崩壊を引き起こし、電池容量や出力特性が大きく低下する虞があった。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、高容量で出力特性が良好となる被覆正極活物質、非水系二次電池用正極、及び、非水系二次電池を提供することを目的とする。
その解決手段は、金属からなる正極集電部材と、リチウム−金属複合酸化物からなる正極活物質と、を有する正極を備える非水系二次電池であって、上記正極活物質は、一次粒子同士が焼結により結合した、球状または楕円球状の二次粒子からなり、上記二次粒子の表面が、平均厚み20〜50nmのリチウム塩で被覆され、且つ、上記一次粒子同士の間隙に上記リチウム塩を備え、上記リチウム塩は、炭酸リチウムを含むリチウム塩である非水系二次電池である。
本発明の非水系二次電池の正極は、金属からなる正極集電部材と、リチウム−金属複合酸化物からなる正極活物質とを有している。
このような正極は、前述のように、例えば、正極活物質を含む正極原料粉末とバインダ樹脂と水とを混合してなる正極ペーストを、金属からなる正極集電部材(アルミニウム箔など)の表面に塗布し、その後乾燥等させて作製する。ところが、このようにして正極を作製すると、前述のように、正極集電部材が腐食して、集電性が大きく低下してしまうことがあった。しかも、正極活物質中からLiイオンが溶出することで、正極活物質の容量低下、及び、正極活物質の結晶構造の崩壊を引き起こし、電池容量や出力特性が大きく低下する虞があった。
これに対し、本発明の非水系二次電池では、正極活物質の表面が、平均厚み20〜50nmのリチウム塩(詳細には、炭酸リチウムを含むリチウム塩、以下、単にリチウム塩ともいう)で被覆されている。平均厚み20nm以上のリチウム塩で正極活物質の表面を被覆することで、前述のように正極を作製する際、正極活物質中からLiイオンが溶出するのを抑制することができる。これにより、正極活物質の容量低下、及び、正極活物質の結晶構造の崩壊を抑制することができている。また、リチウム塩で被覆した正極活物質では、リチウム塩からLiイオンが溶出することがあるが、リチウム塩で被覆していない正極活物質を用いた場合に比べて、Liイオンの溶出量を抑制することができる。これにより、正極ペーストのpHの上昇を抑制できるので、正極集電部材の腐食を抑制することができている。従って、本発明の非水系二次電池は、集電性が良好な非水系二次電池となる。
一方、正極活物質の表面を被覆するリチウム塩の厚みが厚くなりすぎると、電池の使用時における正極活物質からのLiイオンの脱離及び挿入が妨げられてしまい、却って、電池容量や出力特性の低下を引き起こしてしまう虞がある。これに対し、本発明の非水系二次電池では、正極活物質の表面を被覆するリチウム塩の平均厚みを、50nm以下に抑制している。これにより、電池の使用時において、正極活物質からのLiイオンの脱離及び挿入を、適切に行うことができる。
特に、本発明の非水系二次電池では、正極活物質として、一次粒子が凝集または焼結した、球状または楕円球状の二次粒子からなる正極活物質を用いている。このような正極活物質を用いることで、出力特性や電池容量を向上させることができる。
しかも、本発明の非水系二次電池では、二次粒子の表面が平均厚み20〜50nmのリチウム塩で被覆されている。このため、前述のように正極を作製したものでも、正極活物質中からLiイオンが溶出する不具合が抑制されている。また、これにより、正極活物質の容量低下、及び、正極活物質の結晶構造の崩壊が抑制されている。
以上より、本発明の非水系二次電池は、電池容量が大きく、出力特性が良好な二次電池となる。
なお、リチウム−金属複合酸化物からなる正極活物質としては、例えば、複合ニッケル酸リチウム(LiNi1-X-YCoXAlY2 など)や、複合コバルト酸リチウム等を挙げることができる。
また、特許文献1及び特許文献2で開示されている、正極活物質の表面に形成された炭酸リチウムの被膜について、本発明者がその厚みを調査したところ、いずれも20nm未満であることが確認できている。
さらに、上記いずれかの非水系二次電池であって、前記正極集電部材は、アルミニウムからなる非水系二次電池とすると良い。
リチウム−金属複合酸化物からなる正極活物質を用いる場合、電気化学的な安定性を考慮すると、アルミニウムからなる正極集電部材を用いるのが好ましい。ところが、アルミニウムからなる正極集電部材を用いると、正極を作製する際、正極ペースト中のアルカリ(LiOH)とアルミニウムとの腐食反応により、絶縁性のAl(OH)3が生成し、さらに反応が進行して、絶縁性の高いAl23が生成する虞がある。これにより、正極の電子伝導性が大きく低下し、電池の出力特性等が大きく低下する虞があった。
これに対し、本発明の非水系二次電池では、前述のように、正極活物質の表面を、平均厚み20〜50nmのリチウム塩で被覆している。このため、前述のように正極を作製したものでも、正極活物質中からLiイオンが溶出する不具合が抑制されている。これにより、アルミニウムからなる正極集電部材の腐食が抑制されると共に、絶縁性のAl(OH)3、及びAl23の生成をも抑制された非水系二次電池となる。
以上より、本発明の非水系二次電池は、正極の電子伝導性、及び、電池の出力特性が良好な二次電池となる。
他の解決手段は、リチウム−金属複合酸化物からなる正極活物質の表面が、平均厚み20〜50nmのリチウム塩の被膜により被覆されてなる被覆正極活物質であって、上記正極活物質は、一次粒子同士が焼結により結合した、球状または楕円球状の二次粒子からなり、上記二次粒子の表面が、平均厚み20〜50nmの上記リチウム塩で被覆され、且つ、上記一次粒子同士の間隙に上記リチウム塩を備え、上記リチウム塩は、炭酸リチウムを含むリチウム塩である被覆正極活物質である。
本発明の被覆正極活物質を用いることで、前述のように、正極作製時において、正極集電部材の腐食を抑制することができると共に、電池の使用時において、正極活物質からのLiイオンの脱離及び挿入を、適切に行うことが可能となる。
特に、この被覆正極活物質を構成する正極活物質は、一次粒子が凝集または焼結した、球状または楕円球状の二次粒子からなる正極活物質である。このような正極活物質により構成された被覆正極活物質を用いることで、出力特性や電池容量を向上させることができる。しかも、この被覆正極活物質は、二次粒子の表面が平均厚み20〜50nmのリチウム塩で被覆されているので、前述のように正極を作製する際、正極活物質中からLiイオンが溶出するのを抑制することができる。これにより、正極活物質の容量低下、及び、正極活物質の結晶構造の崩壊を抑制することができる。
従って、この被覆正極活物質を用いることで、高容量で出力特性が良好な非水系二次電池を得ることができる。
他の解決手段は、上記いずれかの被覆正極活物質と、金属からなる正極集電部材と、を有する非水系二次電池用正極である。
本発明の非水系二次電池用正極では、リチウム−金属複合酸化物からなる正極活物質の表面が、平均厚み20〜50nmのリチウム塩の被膜により被覆されてなる被覆正極活物質を用いている。このため、前述のように、正極作製時において、正極集電部材の腐食を抑制することができると共に、電池の使用時において、正極活物質からのLiイオンの脱離及び挿入を、適切に行うことが可能となる。
特に、被覆正極活物質を構成する正極活物質は、一次粒子が凝集または焼結した、球状または楕円球状の二次粒子からなる正極活物質である。このような正極活物質により構成された被覆正極活物質を用いることで、出力特性や電池容量を向上させることができる。しかも、この被覆正極活物質は、二次粒子の表面が平均厚み20〜50nmのリチウム塩で被覆されているので、前述のように正極を作製する際、正極活物質中からLiイオンが溶出するのを抑制することができる。これにより、正極活物質の容量低下、及び、正極活物質の結晶構造の崩壊を抑制することができる。
従って、この非水系二次電池用正極を用いることで、高容量で出力特性が良好な非水系二次電池を得ることができる。
また、リチウム−金属複合酸化物からなる正極活物質の表面を、炭酸リチウムを含む平均厚み20〜50nmのリチウム塩の被膜で被覆してなる被覆正極活物質を製造する方法であって、上記正極活物質の原料を酸素雰囲気中で焼成する第1焼成工程と、これに続いて、二酸化炭素ガスを上記第1焼成工程よりも高濃度に含む酸素雰囲気中で焼成する第2焼成工程と、を備え、上記第2焼成工程は、前記二酸化炭素ガスの濃度を300〜400ppmとした酸素雰囲気中で、4〜8時間焼成する被覆正極活物質の製造方法が好ましい。
上述の製造方法によれば、リチウム−金属複合酸化物からなる正極活物質の表面が、平均厚み20〜50nmのリチウム塩(主に炭酸リチウム)の被膜により被覆されてなる被覆正極活物質を、容易且つ適切に製造することができる。
しかも、上述の製造方法では、第1焼成工程において正極活物質の原料を酸素雰囲気中で焼成した後、第2焼成工程において、二酸化炭素ガスを第1焼成工程よりも高濃度に含む酸素雰囲気中で焼成する。従って、終始、二酸化炭素ガスを含む酸素雰囲気で焼成する手法(特許文献1に開示されている手法)に比べて、リチウム−金属複合酸化物の焼成を適切に行うことができ、しかも、その表面をリチウム塩で確実に被覆することができる。
特に、第2焼成工程は、二酸化炭素ガスの濃度を300〜400ppmとした酸素雰囲気中で、4〜8時間焼成する。これにより、リチウム−金属複合酸化物からなる正極活物質の表面が、平均厚み20〜50nmのリチウム塩(主に炭酸リチウム)の被膜により被覆されてなる被覆正極活物質を、より適切に製造することができる。
また、リチウム−金属複合酸化物からなる正極活物質の表面を、炭酸リチウムを含む平均厚み20〜50nmのリチウム塩の被膜で被覆してなる被覆正極活物質を製造する方法であって、上記正極活物質を、二酸化炭素ガス濃度300〜400ppm、温度30〜80℃、相対湿度40〜100%RHとした恒温恒湿雰囲気に8〜24時間晒して、上記正極活物質の表面に上記リチウム塩の被膜を形成する被覆正極活物質の製造方法が好ましい。
上述の製造方法によれば、リチウム−金属複合酸化物からなる正極活物質の表面が、平均厚み20〜50nmのリチウム塩(主に炭酸リチウム)の被膜により被覆されてなる被覆正極活物質を、容易且つ適切に製造することができる。
しかも、上述の製造方法では、正極活物質の作製(焼成)とは別に(正極活物質を作製した後)、二酸化炭素ガスを含む恒温恒湿雰囲気に正極活物質を晒すことで、正極活物質の表面にリチウム塩の被膜を形成する。従って、終始、二酸化炭素ガスを含む酸素雰囲気で焼成して被覆正極活物質を作製する手法(特許文献1に開示されている手法)に比べて、リチウム−金属複合酸化物の焼成を適切に行うことができ、しかも、その後、適切且つ安価に、リチウム塩の被膜を形成することができる。
特に、二酸化炭素ガス濃度300〜400ppm、温度30〜80℃、相対湿度40〜100%RHとした恒温恒湿雰囲気に、正極活物質を8〜24時間晒す。これにより、リチウム−金属複合酸化物からなる正極活物質の表面が、平均厚み20〜50nmのリチウム塩(主に炭酸リチウム)の被膜により被覆されてなる被覆正極活物質を、より適切に製造することができる。
また、少なくとも、バインダ樹脂と、水と、リチウム−金属複合酸化物からなる正極活物質の表面が、炭酸リチウムを含む平均厚み20〜50nmのリチウム塩の被膜により被覆されてなる被覆正極活物質と、を混合した正極ペーストを、金属からなる正極集電部材に塗布する塗布工程、を備える非水系二次電池用正極の製造方法であって、上記被覆正極活物質として、前記いずれかの被覆正極活物質の製造方法により製造した前記被覆正極活物質を用いる非水系二次電池用正極の製造方法が好ましい。
上述の製造方法では、正極集電部材に塗布する正極ペーストとして、少なくとも、バインダ樹脂と、水と、リチウム−金属複合酸化物からなる正極活物質の表面が、平均厚み20〜50nmのリチウム塩(詳細には、炭酸リチウムを含むリチウム塩、以下、単にリチウム塩ともいう)の被膜により被覆されてなる被覆正極活物質とを混合した正極ペーストを用いる。このように、平均厚み20nm以上のリチウム塩で被覆された正極活物質を用いた正極ペーストでは、正極活物質からLiイオンが溶出するのを抑制することができるので、pHの上昇を抑制することができる。従って、塗布工程において、この正極ペーストを用いることで、正極ペーストによる正極集電部材の腐食を抑制することができる。
これにより、集電性が良好な、非水系二次電池用正極を得ることができる。
さらに、腐食反応(アルカリの消費)を抑制することで、化学平衡を保つために正極活物質中からLiイオンが溶出するのを抑制できる。従って、正極活物質の容量低下、及び、正極活物質の結晶構造の崩壊が抑制された、容量密度の高い非水系二次電池用正極を製造できる。
一方、正極活物質の表面を被覆するリチウム塩の厚みを厚くしすぎると、非水系二次電池の使用時における正極活物質からのLiイオンの脱離及び挿入が妨げられてしまい、却って、電池容量や出力特性の低下を引き起こしてしまう虞がある。これに対し、上述の製造方法では、正極活物質の表面を被覆するリチウム塩の平均厚みを、50nm以下に抑制した被覆正極活物質を用いる。従って、非水系二次電池の使用時において、正極活物質からのLiイオンの脱離及び挿入を、適切に行うことが可能な非水系二次電池用正極を製造できる。
上述の製造方法では、特に、被覆正極活物質として、前記いずれかの被覆正極活物質の製造方法により製造した被覆正極活物質を用いる。
すなわち、上述の製造方法では、正極活物質の原料を酸素雰囲気中で焼成し、これに続いて、これよりも二酸化炭素ガス濃度を高めた酸素雰囲気中で焼成して作製した被覆正極活物質を用いて、非水系二次電池用正極を製造する。特に、第2焼成工程は、二酸化炭素ガスの濃度を300〜400ppmとした酸素雰囲気中で、4〜8時間焼成する。
または、正極活物質を、二酸化炭素ガスを含む恒温恒湿雰囲気に晒して、正極活物質の表面に上記リチウム塩の被膜を形成した被覆正極活物質を用いて、非水系二次電池用正極を製造する。特に、二酸化炭素ガス濃度300〜400ppm、温度30〜80℃、相対湿度40〜100%RHとした恒温恒湿雰囲気に、正極活物質を8〜24時間晒す。
このようにして作製した被覆正極活物質は、前述のように、終始、二酸化炭素ガスを含む酸素雰囲気で焼成して作製(特許文献1に開示されている手法で作製)した被覆正極活物質に比べて、リチウム−金属複合酸化物の焼成が適切になされた被覆正極活物質となる。さらに、リチウム−金属複合酸化物からなる正極活物質の表面が、平均厚み20〜50nmのリチウム塩(主に炭酸リチウム)の被膜により被覆されてなる被覆正極活物質を、より適切に製造することができる。
従って、上述の製造方法によれば、容量密度が高く、出力特性が良好な非水系二次電池用正極を製造できる。
また、非水系二次電池用正極を有する非水系二次電池の製造方法であって、非水系二次電池用正極として、前記いずれかの非水系二次電池用正極の製造方法により製造した非水系二次電池用正極を用いる非水系二次電池の製造方法が好ましい。
上述の製造方法では、少なくとも、バインダ樹脂と、水と、リチウム−金属複合酸化物からなる正極活物質の表面が平均厚み20〜50nmのリチウム塩(炭酸リチウムを含むリチウム塩)の被膜により被覆されてなる被覆正極活物質とを混合した正極ペーストを、金属からなる正極集電部材に塗布して製造した非水系二次電池用正極を用いて、非水系二次電池を製造する。特に、被覆正極活物質として、前記いずれかの被覆正極活物質の製造方法により製造した被覆正極活物質を用いる。このようにして製造した非水系二次電池用正極は、前述のように、集電性が良好で、容量密度の高い非水系二次電池用正極となる。
従って、上述の製造方法によれば、高容量で、出力特性が良好な非水系二次電池を得ることができる。
実施例にかかる非水系二次電池100の断面図である。 非水系二次電池100の正極155の拡大断面図である。 被覆正極活物質154の拡大断面図である。 非水系二次電池100の製造の流れを示すフローチャートである。 被覆正極活物質154の製造の流れを示すフローチャートである。 正極155の製造の流れを示すフローチャートである。 リチウム塩の平均厚みと出力比との関係を示すグラフである。 リチウム塩の平均厚みとCCCV容量比との関係を示すグラフである。
次に、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
まず、本実施例1にかかる非水系二次電池100について説明する。非水系二次電池100は、図1に示すように、直方体形状の電池ケース110と、正極端子120と、負極端子130とを備える、角形密閉式のリチウムイオン二次電池である。
電池ケース110は、金属からなり、直方体形状の収容空間をなす角形収容部111と、金属製の蓋部112とを有している。電池ケース110(角形収容部111)の内部には、捲回体150、正極集電部材122、負極集電部材132などが収容されている。正極集電部材122及び負極集電部材132は、細長板形状の金属部材であり、それぞれ、正極端子120及び負極端子130に接続されている。
捲回体150は、断面長円状をなし、シート状の正極155、負極156、及びセパレータ157を捲回してなる扁平型の捲回体である。この捲回体150は、その軸線方向(図1において左右方向)の一方端部(図1において右端部)に位置し、正極155の一部のみが渦巻状に重なる正極捲回部155bと、他方端部(図1において左端部)に位置し、負極156の一部のみが渦巻状に重なる負極捲回部156bとを有している。正極155には、正極捲回部155bを除く部位に、正極活物質を含む正極合材が塗工されている。同様に、負極156には、負極捲回部156bを除く部位に、負極活物質を含む負極合材が塗工されている。
ここで、正極155について、図2を参照して詳細に説明する。正極155は、図2に示すように、アルミニウム箔からなる正極集電部材151と、この正極集電部材151の表面に塗布された正極合材152とを有している。正極合材152は、被覆正極活物質154と、導電化材159(本実施例1では、アセチレンブラック,ケッチェンブラックなど)と、図示しないバインダ樹脂(本実施例1では、CMC,PTFEなど)とを有している。
このうち、被覆正極活物質154は、図3に示すように、多数の一次粒子153bが焼結した球状の二次粒子からなる正極活物質153と、この正極活物質153(二次粒子)の表面を被覆するリチウム塩158(図3にハッチングで示す)とを有している。
なお、本実施例1の被覆正極活物質154では、正極活物質153(二次粒子)の表面を被覆するリチウム塩158の平均厚みは、50nmである。また、リチウム塩158は、図3にハッチングで示すように、一次粒子153b同士の間隙にも存在している。これらのリチウム塩158は、炭酸リチウム(主成分)と硫酸リチウム(副成分)とにより構成されている。また、正極活物質153は、複合ニッケル酸リチウム(LiNi1-X-YCoXAlY2など)により構成されている。
次に、本実施例1の非水系二次電池100の製造方法について説明する。
(被覆正極活物質の作製)
まず、図4に示すように、ステップS1において、被覆正極活物質154を製造した。
具体的には、図5に示すように、ステップS11において、公知の反応晶析法(例えば、特開2006−127955参照)により、一次粒子の凝集した球状の二次粒子からなる、コバルト及びアルミニウム含有水酸化ニッケルを製造した。次いで、ステップS12に進み、このコバルト及びアルミニウム含有水酸化ニッケルを、1000℃程度で焙焼して酸化物とした後、この酸化物と水酸化リチウム一水和物とを混合した。そして、ステップS13に進み、この混合物を電気炉内に配置し、500℃程度の酸素雰囲気中で、3時間程度仮焼きした。
次いで、ステップS14(第1焼成工程)に進み、730℃程度の酸素雰囲気中で、12〜20時間程度焼成した。引き続き、ステップS15(第2焼成工程)に進み、電気炉内の温度を下げることなく、電気炉内に二酸化炭素ガスを流入させて、二酸化炭素ガスの濃度を300〜400ppmとした酸素雰囲気で8時間焼成した。その後、解砕処理をすることで、多数の球状微粒子を得ることができた。
得られた球状微粒子の断面(図3参照)を、透過電子顕微鏡(TEM)を用いて観察したところ、この微粒子は、複合ニッケル酸リチウムからなる多数の一次粒子153bが焼結した正極活物質153と、この正極活物質153(二次粒子)の表面を被覆するリチウム塩158(図3にハッチングで示す)とにより構成された、被覆正極活物質154であることが確認できた。さらに、正極活物質153(二次粒子)の表面を被覆するリチウム塩158の厚みを調査したところ、その平均厚みは50nmであった。
また、リチウム塩158は、炭酸リチウムと硫酸リチウムを含んでいることが確認できた。なお、炭酸リチウムは、ステップS15(第2焼成工程)において、電気炉内に流入させた二酸化炭素ガスと、正極活物質中のリチウムとが反応することで生成されたと考えられる。また、硫酸リチウムは、ステップS14(第1焼成工程)及びステップS15(第2焼成工程)において、正極活物質中に存在する硫酸根とリチウムとが反応して生されたと考えられる。
(正極の作製)
次に、図4に示すように、ステップS2に進み、正極155を作製した。
具体的には、図6に示すように、ステップS21(正極ペースト作製工程)において、上述のようにして得た被覆正極活物質154と、導電化材159(アセチレンブラック,ケッチェンブラック)と、水系バインダ樹脂(CMC,PTFE)と、水とを混合し、正極ペーストを作製した。
次いで、ステップS22(塗布工程)に進み、この正極ペーストを、正極集電部材151(アルミニウム箔)の表面に塗布した。その後、ステップS23に進み、ペーストを塗布した正極集電部材151にプレス加工を施し、押圧成形して正極シートを得た。次いで、ステップS24に進み、この正極シートを、120℃で8時間真空乾燥し、その後冷却することで、正極155を得た。
ところで、本実施例1では、正極活物質153(二次粒子)の表面を平均厚み50nmのリチウム塩158で被覆した被覆正極活物質154(図3参照)を用いて、正極ペーストを作製している。このように、平均厚み20nm以上のリチウム塩158で被覆された正極活物質153を用いた正極ペーストでは、正極活物質153からLiイオンが溶出するのを抑制することができるので、そのpHの上昇を抑制することができる。従って、塗布工程において、この正極ペーストを用いることで、正極ペーストによる正極集電部材151の腐食を抑制することができる。これにより、集電性が良好な、正極155を得ることができる。さらに、腐食反応(アルカリの消費)を抑制することで、化学平衡を保つために正極活物質中からLiイオンが溶出するのを抑制できるので、正極活物質153の容量低下、及び、正極活物質153の結晶構造の崩壊を抑制することができる。
(電池の作製)
また、図4に示すように、ステップS3において、負極活物質(カーボン粉末)とバインダ樹脂とを混合したペーストを、負極基材(銅箔)の表面に塗布し、プレス加工を施して、負極156を作製した。
次に、ステップS4に進み、正極155、負極156、及びセパレータ157を積層し、これを捲回して断面長円状の扁平捲回体150を形成した。
次いで、ステップS5に進み、非水系二次電池100の組み付けを行った。具体的には、扁平捲回体150を外部端子(正極端子120と負極端子130)と接続させると共に、角形収容部111内に収容した。その後、角形収容部111と蓋体112とを溶接して、電池ケース110を封止した(図1参照)。次いで、蓋体112に設けられている注液口(図示しない)を通じて電解液を注液した後、注液口を封止することで、本実施例1の非水系二次電池100が完成する。
(実施例2)
本実施例2では、実施例1と異なり、ステップS15(第2焼成工程)において、4時間だけ、二酸化炭素ガスの濃度を300〜400ppmとした酸素雰囲気で焼成した。これにより、図3に示すように、正極活物質153(二次粒子)の表面が平均厚み20nmのリチウム塩258で被覆された、被覆正極活物質254を得た。この被覆正極活物質254を用いて、その他については、実施例1と同様にして、非水系二次電池200を製造した。
また、比較例として、正極活物質153(二次粒子)の表面を被覆するリチウム塩の平均厚みを、0,5,80,100,120nmとした被覆正極活物質を用いて、正極活物質153の表面を被覆するリチウム塩の平均厚みが異なる5種類の正極を作製した。そして、これらの正極を用いて、5種類の非水系二次電池(リチウム塩の平均厚みが小さいものから順に、比較例1〜5とする)を作製した。
(電池の評価)
次に、実施例1,2の非水系二次電池100,200、及び、比較例1〜5の非水系二次電池について、それぞれ、出力を測定した。
具体的には、それぞれの非水系二次電池について、満充電状態になるまで充電した後、放電する際、10秒間あたりの出力(ワット)を測定した。そして、比較例2の非水系二次電池(正極活物質の表面を被覆するリチウム塩の平均厚みが5nm)の出力を基準(100%)として、各非水系二次電池の出力比(%)を算出した。
その結果、実施例1,2の非水系二次電池100,200では、出力比がそれぞれ、118%,112%となった。また、比較例1,3〜5では、出力比が順に、90%、114%、105%、95%となった。これらの出力比に基づいて作成したグラフを、図7に示す。
図7に示すように、正極活物質の表面を被覆するリチウム塩の平均厚みを、20〜80nmとした非水系二次電池(実施例1,2及び比較例3)では、良好な出力特性を得られることがわかる。
一方、正極活物質の表面を被覆するリチウム塩の平均厚みを20nm未満とした非水系二次電池(比較例1,2)では、リチウム塩の被膜の平均厚みを20〜80nmとした非水系二次電池(実施例1,2及び比較例3)に比べて、出力特性が大きく劣った。これは、正極を作製する際(ステップS2において)、リチウム塩の被膜が薄いために、正極活物質(複合ニッケル酸リチウム)から多量のLiイオンが溶出し、正極ペーストが強アルカリ性となり、これにより、正極集電部材の腐食が進行し、正極の集電性が大きく低下した結果、電池の出力特性が大きく低下したためであると考えられる。
また、正極活物質の表面を被覆するリチウム塩の平均厚みを80nmより大きくした非水系二次電池(比較例4,5)でも、リチウム塩の被膜の平均厚みを20〜80nmとした非水系二次電池(実施例1,2及び比較例3)に比べて、出力特性が大きく劣った。これは、次のような理由によるものと考えられる。正極活物質の表面を被覆するリチウム塩を厚くすることで、正極を作製する際(ステップS2において)、正極集電部材の腐食を抑制することはできた。しかしながら、リチウム塩の被膜を厚くし過ぎたために、電池の使用時における正極活物質(複合ニッケル酸リチウム)からのLiイオンの脱離及び挿入が妨げられてしまい、却って、出力特性の低下を引き起こしたためであると考えられる。
次に、実施例1,2の非水系二次電池100,200、及び、比較例1〜5の非水系二次電池について、それぞれ、CCCV容量を測定した。
具体的には、各非水系二次電池について、所定の初期充放電を行った後、電池電圧が4.1Vになるまで、定電流−定電圧で1.5時間充電を施した。その後、25℃の温度環境下で、電池電圧が3Vになるまで、1/3Cの電流値で放電を行った。このときの各非水系二次電池の放電容量を、CCCV容量として取得した。そして、比較例2の非水系二次電池(正極活物質の表面を被覆するリチウム塩の平均厚みが5nm)のCCCV容量を基準(100%)として、各非水系二次電池のCCCV容量比(%)を算出した。
その結果、実施例1,2の非水系二次電池100,200では、CCCV容量比がそれぞれ、104%,105%となった。また、比較例1,3〜5では、出力比が順に、95%、95%、87%、80%となった。これらのCCCV容量比に基づいて作成したグラフを、図8に示す。
図8に示すように、正極活物質の表面を被覆するリチウム塩の平均厚みを、20〜50nmとした非水系二次電池(実施例1,2)では、大きな電池容量を得られることがわかる。
一方、正極活物質の表面を被覆するリチウム塩の平均厚みを20nm未満とした非水系二次電池(比較例1,2)では、リチウム塩の被膜の平均厚みを20〜50nmとした非水系二次電池(実施例1,2)に比べて、電池容量が小さくなった。これは、前述のように、正極を作製する際(ステップS2において)、正極活物質(複合ニッケル酸リチウム)から多量のLiイオンが溶出した結果、正極活物質の容量低下、及び、正極活物質の結晶構造の崩壊を引き起こし、電池容量が大きく低下したためであると考えられる。
また、正極活物質の表面を被覆するリチウム塩の平均厚みを50nmより大きくした非水系二次電池(比較例3〜5)でも、リチウム塩の被膜の平均厚みを20〜50nmとした非水系二次電池(実施例1,2)に比べて、電池容量が大きく劣った。これは、前述のように、リチウム塩の被膜を厚くし過ぎたために、電池の使用時における正極活物質からのLiイオンの脱離及び挿入が妨げられてしまい、電池容量の低下を引き起こしたためであると考えられる。
以上より、正極活物質の表面が平均厚み20〜50nmのリチウム塩で被覆された被覆正極活物質を用いることで、高容量で出力特性が良好な非水系二次電池を得ることができるといえる。
(実施例3)
実施例1,2では、ステップS15(第2焼成工程)において、電気炉内に二酸化炭素ガスを流入させて、二酸化炭素ガスの濃度を300〜400ppmとした酸素雰囲気で、4〜8時間焼成した。これにより、図3に示すように、正極活物質153(二次粒子)の表面が平均厚み20〜50nmのリチウム塩158,258で被覆された、被覆正極活物質154,254を得た。
これに対し、本実施例3では、ステップS14(第1焼成工程)において、酸素雰囲気で正極活物質の焼成を完了させた後、ステップS15(第2焼成工程)の処理を行うことなく、この正極活物質を、二酸化炭素ガスの濃度が300〜400ppmで、温度30〜80℃、相対湿度40〜100%の恒温恒湿雰囲気に、8〜24時間晒した。これにより、正極活物質153(二次粒子)の表面が平均厚み20〜50nmのリチウム塩158,258で被覆された、被覆正極活物質154,254を得た。
このように製造した被覆正極活物質154,254を用いて、実施例1,2と同様にして作製した本実施例3の非水系二次電池でも、実施例1,2の非水系二次電池と同等の出力特性及び電池容量を得ることができた。
以上において、本発明を実施例1〜3に即して説明したが、本発明は上記実施例等に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
100,200 非水系二次電池
151 正極集電部材
153 正極活物質(二次粒子)
153b 一次粒子
154,254 被覆正極活物質
155,255 正極(非水系二次電池用正極)
158,258 リチウム塩

Claims (4)

  1. 金属からなる正極集電部材と、
    リチウム−金属複合酸化物からなる正極活物質と、を有する
    正極を備える
    非水系二次電池であって、
    上記正極活物質は、一次粒子同士が焼結により結合した、球状または楕円球状の二次粒子からなり、
    上記二次粒子の表面が、平均厚み20〜50nmのリチウム塩で被覆され、且つ、上記一次粒子同士の間隙に上記リチウム塩を備え、
    上記リチウム塩は、炭酸リチウムを含むリチウム塩である
    非水系二次電池。
  2. 請求項1に記載の非水系二次電池であって、
    前記正極集電部材は、アルミニウムからなる
    非水系二次電池。
  3. リチウム−金属複合酸化物からなる正極活物質の表面が、平均厚み20〜50nmのリチウム塩の被膜により被覆されてなる
    被覆正極活物質であって、
    上記正極活物質は、一次粒子同士が焼結により結合した、球状または楕円球状の二次粒子からなり、
    上記二次粒子の表面が、平均厚み20〜50nmの上記リチウム塩で被覆され、且つ、上記一次粒子同士の間隙に上記リチウム塩を備え、
    上記リチウム塩は、炭酸リチウムを含むリチウム塩である
    被覆正極活物質。
  4. 請求項3に記載の被覆正極活物質と、
    金属からなる正極集電部材と、を有する
    非水系二次電池用正極。
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