JP5607105B2 - Nc旋盤における旋削用工具の冷却方法並びに旋削工具の冷却機構を備えたnc旋盤 - Google Patents

Nc旋盤における旋削用工具の冷却方法並びに旋削工具の冷却機構を備えたnc旋盤 Download PDF

Info

Publication number
JP5607105B2
JP5607105B2 JP2012099924A JP2012099924A JP5607105B2 JP 5607105 B2 JP5607105 B2 JP 5607105B2 JP 2012099924 A JP2012099924 A JP 2012099924A JP 2012099924 A JP2012099924 A JP 2012099924A JP 5607105 B2 JP5607105 B2 JP 5607105B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water injection
turning
water
cooling
tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012099924A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013226618A (ja
Inventor
多喜夫 中村
昭博 後藤
雄樹 野口
秀樹 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OM MFG CO., LTD.
Original Assignee
OM MFG CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OM MFG CO., LTD. filed Critical OM MFG CO., LTD.
Priority to JP2012099924A priority Critical patent/JP5607105B2/ja
Publication of JP2013226618A publication Critical patent/JP2013226618A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5607105B2 publication Critical patent/JP5607105B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Turning (AREA)

Description

本発明は、旋削加工中に加工熱により高温化する旋削用工具を、注水する冷却用水の気化熱により冷却するNC旋盤における旋削用工具の冷却方法並びに旋削工具の冷却機構を備えたNC旋盤に関するものである。
NC旋盤において、旋削加工時に旋削用工具は加工熱により高温となる。特に生産性向上のための高速化や製品性能アップのための難削材の加工など旋削条件が厳しくなるほど工具は高温となり、これにより加工精度の低下、ワークの表面性状の悪化、工具寿命の低下など様々な問題を生じる。
一方、この加工熱による工具の高温化を抑えるため、旋削加工時に大量に切削油を注ぐ湿式加工が行われているが、地球環境に悪影響があることが指摘されている。またこれを軽減するため冷却用の様々なクーラント水も提案されてきているが、大量に落水消費するため、効率良く回収しなければならなかったり、コスト高となるなど様々な問題がある。
また、ドライ切削加工,オイルミスト加工(セミドライ切削加工)や冷風切削加工など様々な冷却手法も提案されているが、いずれもまだ十分な対策とは言えない。
更に例えば、特許第3332884号公報などのように刃先近傍に多孔質の吸水層を設け、この吸水層に少量の冷媒を供給する構成とし、この吸水層に吸収させた冷媒を加工熱によって気化させ、この気化熱によって熱を奪い工具を冷却する方法なども提案されているが、注水量を制御できないため、湿式加工に比して十分な冷却作用が発揮されなかったり、逆に注水量が過剰となると、ワークや機器に飛散し、錆びを発生するおそれがあった。
特に、旋削用工具がワークに接触するまでのエアーカット時には、まだ加工熱が高くないため、無駄に落水消費し錆びの問題を生じてしまい、また回収の必要性も生じコスト高となってしまう。
特許第3332884号公報
本発明は、このような現状に鑑み、前記問題点を見い出しこれら問題点をも解決するもので、加工熱により気化させこの気化熱により工具を冷却するのに十分且つ過剰とならない適正な少量の注水量に予め設定若しくは加工時に自動制御することで、水の気化熱冷却により湿式加工と同等の冷却作用を果たし、且つ無駄に多量に落水させないことで効率良く冷却しコスト高とならないと共に、たとえ少量落水するとしてもアルカリイオン水を採用しているので錆びや腐食の問題も生じなく、また他のクーラント水と異なりコストもかからないため、かなり過剰に注水しない限り回収循環の必要もなく、また特にPH12以上の強アルカリイオン水とすれば、錆びや腐食の問題もほとんどない上に洗浄効果も有するなど優れたNC旋盤における旋削用工具の冷却方法並びに旋削工具の冷却機構を備えたNC旋盤を提供することを目的としている。
また、本発明は、更に刃先部分に向けてスポット的に適正量だけノズル部から噴出することで無駄に落水消費させることもなく、少量のアルカリイオン水で十分な冷却効果を発揮させることができ、また注水量が前述のように適正注水量となるように加工諸条件に応じて予め設定可能あるいはNC制御部の加工情報(NC情報)やセンシング結果に基づいて加工時に逐次自動制御されることになり、しかも自動的に旋削加工時のみ注水するように制御されることで、前記作用・効果が一層良好に発揮されて様々な問題を生じさせることなく効率良く冷却できる画期的なNC旋盤における旋削用工具の冷却方法並びに旋削工具の冷却機構を備えたNC旋盤を提供することを目的としている。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
旋削用工具1の刃先部分2に向けて配設したノズル部3からこの刃先部分2へ冷却用水4を注水して、旋削加工時に発生する加工熱により気化させこの気化熱により刃先部分2を冷却するNC旋盤における旋削用工具の冷却方法であって、前記冷却用水4をアルカリイオン水4とし、この注水量を、前記加工熱によって気化されこの気化熱により冷却作用が生じる十分な注水量で且つ気化されないまま落水消費される過剰量が少ない適正注水量とする注水制御機構を備えて、注水量を旋削条件に応じて予め設定若しくは加工時に自動制御すると共に、前記旋削用工具1をワーク6に対して移動制御するNC制御部5における旋削開始時若しくは旋削停止時を取得できるNC情報に基づいて、又はワーク6に前記旋削用工具1が接触した旋削開始時若しくは離反した旋削停止時を検知する注水ON・OFF用検知部の検知に基づいて前記ノズル部3からの注水動作を制御する開閉バルブ及び注水駆動部8を制御して、注水のON・OFFを制御すると共に、前記注水駆動部8のポンプ動作若しくは開閉バルブの開閉度を制御し、常に前記適正注水量を旋削加工時に前記ノズル部3から旋削用工具1に向けて注水するように前記注水制御機構を構成して、前記ノズル部3から刃先部分2に向けて、スポット的にして注水タイミング及び注水時流量が制御されて前記適正注水量に設定された少量の前記アルカリイオン水4を、旋削加工時に噴出することを特徴とするNC旋盤における旋削用工具の冷却方法に係るものである。
また、前記注水量を前記適正注水量に予め調整設定若しくは加工時に逐次自動制御し且つ注水のON・OFF制御をもする前記注水制御機構は、旋削用工具1をワーク6に対して移動制御するNC制御部5を用いた構成とし、このNC制御部5から出力される前記NC情報である切削送り指令に基づいて、前記旋削用工具1の前記ワーク6への切削送り時直前あるいは同時あるいは直後に前記ノズル部3からの注水を開始すると共に、切削送り完了時直前あるいは同時あるいは直後に前記ノズル部3からの注水を停止するように注水の吐出・停止を切り替える注水ON・OFF制御信号、及び注水量を決定する注水量制御信号を前記NC制御部5から出力して、前記ノズル部3からの注水動作を制御することを特徴とする請求項1記載のNC旋盤における旋削用工具の冷却方法に係るものである。
また、前記旋削用工具1を着脱自在に設け前記NC制御部5により移動制御される刃物台7に、前記ノズル部3を前記旋削用工具1の刃先部分2に向けて設け、このノズル部3から前記アルカリイオン水4を噴出する前記注水駆動部8を前記NC制御部5から出力される前記制御信号により制御するように構成したことを特徴とする請求項2記載のNC旋盤における旋削用工具の冷却方法に係るものである。
また、前記ON・OFF用検知部は、前記旋削用工具1の主軸の負荷を検知してこの旋削用工具1がワーク6に接触したか否かを検知する構成としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のNC旋盤における旋削用工具の冷却方法に係るものである。
また、前記アルカリイオン水4は、PH12以上で洗浄力を有する強アルカリイオン水4を用いたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のNC旋盤における旋削用工具の冷却方法に係るものである。
また、前記強アルカリイオン水4に超音波を付加して脈動した水を注水することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のNC旋盤における旋削用工具の冷却方法に係るものである。
また、旋削用工具1の刃先部分2に向けてノズル部3を配設し、このノズル部3から刃先部分2へ冷却用水4を噴出して、旋削加工時に発生する加工熱により気化させこの気化熱により刃先部分2を冷却する旋削用工具の冷却機構を備えたNC旋盤であって、前記冷却用水4をアルカリイオン水4とし、この注水量を、前記加工熱によって気化されこの気化熱により冷却作用が生じる十分な注水量で且つ気化されないまま落水消費される過剰量が少ない適正注水量とする注水制御機構を備えて前記冷却機構を構成し、注水量を旋削条件に応じて予め設定若しくは加工時に自動制御する構成とすると共に、前記旋削用工具1をワーク6に対して移動制御するNC制御部5における旋削開始時若しくは旋削停止時を取得できるNC情報に基づいて、又はワーク6に前記旋削用工具1が接触した旋削開始時若しくは離反した旋削停止時を検知する注水ON・OFF用検知部の検知に基づいて前記ノズル部3からの注水動作を制御する開閉バルブ及び注水駆動部8を制御して、注水のON・OFFを制御すると共に、前記注水駆動部8のポンプ動作若しくは開閉バルブの開閉度を制御し、常に前記適正注水量を旋削加工時に前記ノズル部3から旋削用工具1に向けて注水するように前記注水制御機構を構成して、前記ノズル部3から刃先部分2に向けて、スポット的にして注水タイミング及び注水時流量が制御されて前記適正注水量に設定された少量の前記アルカリイオン水4を、旋削加工時に噴出する構成としたことを特徴とする旋削用工具の冷却機構を備えたNC旋盤に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、加工熱により気化させこの気化熱により工具を冷却するのに十分且つ過剰とならない適正な少量の注水量に予め設定若しくは加工時に自動制御することで、水の気化熱冷却により湿式加工と同等の冷却作用を果たし、且つ無駄に多量に落水させないことで効率良く冷却しコスト高とならないと共に、たとえ少量落水するとしてもアルカリイオン水を採用しているので錆びや腐食の問題も生じなく、また他のクーラント水と異なりコストもかからないため、かなり過剰に注水しない限り回収循環の必要もない優れたNC旋盤における旋削用工具の冷却方法並びに旋削工具の冷却機構を備えたNC旋盤となる。
また、本発明は、更に刃先部分に向けてスポット的に適正量だけノズル部から噴出することで無駄に落水消費させることもなく、少量のアルカリイオン水で十分な冷却効果を発揮させることができ、また注水量が前述のように適正注水量となるように加工諸条件に応じて予め設定可能あるいはNC制御部の加工情報(NC情報)やセンシング結果に基づいて加工時に逐次自動制御されることになり、しかも自動的に旋削加工時のみ注水するように制御されることで、前記作用・効果が一層良好に発揮されて様々な問題を生じさせることなく効率良く冷却できる画期的なNC旋盤における旋削用工具の冷却方法並びに旋削工具の冷却機構を備えたNC旋盤となる。
また、請求項2、3記載の発明においては、注水量や注水の吐出・停止をNC指令により制御する構成のため、一層精度良く簡易に構成できるから極めて実用性に優れたNC旋盤における旋削用工具の冷却方法となる。
また、請求項4記載の発明においては、簡易な構成で的確に加工が開始されたかどうかを検知でき、一層実用性に優れたNC旋盤における旋削用工具の冷却方法となる。
また、請求項5記載の発明においては、たとえ落水したり飛散しても錆びや腐食の問題もほとんどなく、また洗浄作用も果たすため、ワークのその後の処理も軽減できるなど一層優れたNC旋盤における旋削用工具の冷却方法となる。
また、請求項6記載の発明においては、洗浄力が高まり加工効率が向上する優れたNC旋盤における旋削用工具の冷却方法となる。
本実施例のNC旋盤の概略構成説明斜視図である。 本実施例のNC旋盤の概略構成ブロック説明図である。 本実施例のNC旋盤の要部の説明斜視図である。 本実施例のNC旋盤の要部の旋削加工時の作動説明図である。
好適と考える本発明の実旋形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
旋削用工具1の形状や材質等の種類,ワークの形状や材質等の種類,加工位置,加工速度(回転テーブルの回転速度)や切り込み量などの旋削加工条件に応じて予め設定した適正注水量あるいは理論や実験データ等に基づいた演算式により算出決定される適正注水量に予め設定、若しくはそれらの条件やその他NC制御部5のNC情報やリアルタイムで測定される刃先部分2周辺の温度などのセンシング結果に基づいて加工時に逐次適正注水量に自動調整制御され、この適正注水量をノズル部3から旋削用工具1に向けて注水する。
即ち、旋回するワーク6に旋削用工具1を接触させて旋削している旋削加工中に発生する加工熱により工具1が高温となることを抑えるために、この加工熱により気化させこの気化熱により熱を奪い冷却する冷却作用がこれまでの切削油やクーラント水を多量に掛け流す湿式加工と同等に冷却することができる十分な量の注水量であって、過剰に注水し無駄に落水してしまう過剰量をできるだけ小さくする適正注水量(できるだけ過剰とならない必要量だけの少量な適正注水量)に予め設定若しくは逐次この適正注水量となるように自動制御することで多量に無駄に落水させないで錆びや腐食の問題も生じさせずコスト高にもならずに効率良く冷却できることになる。
また、旋削用工具1の刃先部分2にスポット的にノズル部3より噴出して直接注水するため、このできるだけ過剰とならない必要量だけの適正注水量を少量とすることができ、一層効率良く冷却できる。
また、たとえ少量でも落水し飛散してもアルカリイオン水であるため錆びや腐食の問題も生じにくい。
また、アルカリイオン水は製造容易あるいは入手容易なためコスト高とならず、また、多量に過剰注入しない限り回収循環を要しないため、一層コスト高とならない。
また、更にPH12以上の強アルカリイオン水とすれば、錆びなど腐食の問題はほとんど生じず、また洗浄効果も果たし、加工後の処理も軽減できる。
また、本発明は、このようにノズル部3によりスポット的に旋削用工具1の刃先部分2に直接注水すると共に適正注水量を(必要十分な少量だけを)注水するものであり、更に旋削用工具1をワーク6に接触されるまでのエアーカット時には無駄に注水して落水させることのないように、NC制御部5における旋削開始時若しくは旋削停止時を取得できるNC情報に基づいて、例えばNC制御部5から出力される切削送り指令に基づいてノズル部3からの注水の開始や停止を制御する、又は旋削用工具1をワーク6に接触すると注水ON・OFF用検知部が検知して注水を開始し、離反すると注水ON・OFF用検知部がこれを検知して注水を停止するように制御する構成としている。
この注水開始・停止(ノズル部3からのアルカリイオン水4の吐出・停止)を目視による手動で行わず、NC制御部5のNC情報や注水ON・OFF用検知部によるセンシング結果に基づいて自動的に行う構成のため、一層効率良く冷却でき、また更に旋削加工時の旋削用工具1の刃先部分2の温度や予想加工熱などを考慮することで旋削加工開始時から注水開始時を遅延制御するなど諸条件に応じて注水タイミング及び注水量を適正に制御することもできる。
また、更にこの注水の吐出・停止のタイミング及び注水量の可変調整制御などを閾値を設定してNC指令により確実に切替え・調整制御するように構成してもよい。
また、このようにノズル部3の注水動作を制御する注水制御機構をNC制御部5を用いて構成し、このNC制御部5に予め加工条件を設定し、これに基づいて適正注水量や吐出・停止タイミングや検知後の遅延タイミングなどを調整設定しても良いし、リアルタイムでセンシング信号に基づいて自動制御するようにしても良く、例えばこのNC制御部5から出力される切削送り指令やこのNC制御部5への注水ON・OFF用検知部からの検知信号やその他のセンシング信号と閾値との比較に基づいて、このNC制御部5からノズル部3の注水を駆動する注水駆動部8へ注水動作を制御する制御信号を出力して、ノズル部3からの吐出・停止及びその注水量(流量)を制御するように構成すれば、一層実用性に優れたNC旋盤における旋削用工具の冷却方法並びに旋削工具の冷却機構を備えたNC旋盤となる。
本発明の具体的な実旋例について図面に基づいて説明する。
本実施例では、旋削用工具1の刃先部分2に向けて刃物台7に設けたノズル部3から刃先部分2へPH12以上の強アルカリイオン水4を注水して、旋削加工時に発生する加工熱により気化させこの気化熱により刃先部分2を効率良く冷却すると共に、錆びや腐食の問題もなく洗浄力も強力に発揮する冷却機構に構成している。
具体的には、強アルカリイオン水を貯水したタンク9から引水し前記ノズル部3からの注水を駆動する注水駆動部8(ポンプ部8)を制御して、ノズル部3から噴出する注水量(流量)を、前記加工熱によって気化されこの気化熱により冷却作用が生じる十分な注水量で且つ気化されないまま落水消費される過剰量が少ない適正注水量となるように制御する注水制御部を備えた構成としている。
即ち、ノズル部3による注水動作を制御するポンプ部8(開閉バルブも含む)を駆動制御する注水制御機構5を備えて、この注水量を旋削条件に応じて予め設定若しくは加工時に自動制御すると共に、NC制御部5における旋削開始時若しくは旋削停止時を取得できるNC情報に基づいて、例えばNC制御部5から出力される切削送り指令に基づいてノズル部3からの注水の開始や停止を制御する、又はワーク6に前記旋削用工具1が接触した旋削開始時及び離反した旋削停止時を検知する注水ON・OFF用検知部を備え、この検知に基づいて前記ノズル部3からの注水のON・OFFを制御して、前記ノズル部3から刃先部分2に向けて、スポット的に前記適正注水量に設定された少量の強アルカリイオン水4を、旋削加工時にだけ噴出するように構成している。
尚、注水駆動部8のポンプ動作と開閉バルブの開閉動作の双方を制御しても良いし、開閉バルブの開閉度だけを制御する構成としても良い。
更に具体的に説明すると、前記注水量を前記適正注水量に予め調整設定若しくは加工時に逐次自動制御し且つ注水のON・OFF制御をもする前記注水制御機構は、旋削用工具1をワーク6に対して移動制御するNC制御部5を用いた構成とし、このNC制御部5から出力される切削送り指令に基づいて若しくは前記注水ON・OFF用検知部からの検知信号に基づいて、前記旋削用工具1の前記ワーク6への切削送り時直前あるいは同時あるいは直後に前記ノズル部3からの注水を開始すると共に、切削送り完了時直前あるいは同時あるいは直後に前記ノズル部3からの注水を停止するように注水の吐出・停止を切り替える注水ON・OFF制御信号、及び注水量を決定する注水量制御信号を前記NC制御部5から前記ポンプ部8(及び開閉バルブを含む)へ出力して、前記ノズル部3からの注水動作を制御するように構成している。
更に説明すると、前記旋削用工具1を着脱自在に設け前記NC制御部5により移動制御される刃物台7に、複数のノズル部3を夫々角度を変えて夫々前記旋削用工具1の刃先部分2及びその付近に的確に当たるように向けて設け、このノズル部3から前記強アルカリイオン水4を噴出する注水用のポンプ部8を前記NC制御部5により駆動制御するように構成している。
即ち、前述のように、旋削用工具1の形状や材質等の種類,ワークの形状や材質等の種類,加工位置,加工速度(回転テーブルの回転速度)や切り込み量などの旋削加工条件に応じて予め調整設定自在に設け、この諸条件に応じて適正注水量に入力設定、あるいは諸条件値を入力することで、理論や実験データ等に基づいた演算式により自動算出決定されて適正注水量が予め設定されるように構成し、更に本実施例ではそれらの諸条件やその他NC制御部5のNC情報、例えば切削送り指令などの出力されるNC情報やリアルタイムで測定される刃先部分2周辺の温度などの各種センサーによるセンシング結果に基づいて加工時に逐次注水のON・OFF制御すると共に、その時点での適正注水量に自動調整制御し、常にこの適正注水量をノズル部3から旋削用工具1に向けて旋削加工時に注水するように構成している。
また、更にこのように旋削用工具1をワーク6に接触されるまでのエアーカット時には無駄に注水して落水させることなく旋削用工具1をワーク6に接触させる旋削開始時に注水を開始し、旋削完了時に注水を停止するように構成している。
具体的には、例えば、NC制御部5における旋削開始時若しくは旋削停止時を取得できるNC情報、例えばこのNC制御部5から出力される切削送り指令に基づいて前記旋削用工具1の前記ワーク6への切削送り時直前あるいは同時あるいは直後に前記ノズル部3からの注水を開始すると共に、切削送り完了時直前あるいは同時あるいは直後に前記ノズル部3からの注水を停止するように注水の吐出・停止を切り替える注水ON・OFF制御信号をNC制御部5から出力するようにしている。例えばこのような旋削開始時と判断できる切削送り指令が出力されたタイミングで注水開始の制御信号がポンプ部8へ出力するように構成する。
また、このようなNC制御部5のNC情報に基づいて注水のON・OFF制御をしても良いし、ワーク6に前記旋削用工具1が接触した旋削開始時若しくは離反した旋削停止時を検知する注水ON・OFF用検知部の検知に基づいて注水ON・OFF制御信号をNC制御部5から出力するように構成しても良い。この場合は、例えば主軸負荷を検知するセンサーや工具側に設けたショックセンサーなどで構成し、このセンシング結果をNC制御部5に出力し、NC制御部5でこられのセンシング結果に基づいて注水用のポンプ部8に注水ON・OFF制御信号を出力するように構成している。
従って、このように注水開始・停止(ノズル部3からのアルカリイオン水4の吐出・停止)を目視による手動で行わず、NC制御部5のNC情報や注水ON・OFF用検知部によるセンシング結果に基づいて自動的に行う構成のため、一層効率良く冷却でき、また更に旋削加工時の旋削用工具1の刃先部分2の温度や予想加工熱などを考慮することで旋削加工開始時から注水開始時を遅延制御するなど諸条件に応じて注水タイミング及び注水量を適正に制御することもできる。
また、前述のように、このNC制御部5に予め加工条件を設定し、これに基づいて適正注水量や吐出・停止タイミングや検知後の遅延タイミングなどを調整設定しても良いし、更にリアルタイムで温度状況などのセンシング結果に基づいてこのタイミングも含めて逐次自動制御するようにしても良い。
また、更にこのノズル部3から噴出する前記強アルカリイオン水4に超音波発生器により超音波を付加して脈動した水を注水することで更に洗浄力が向上させるようにしても良い。
尚、本発明は、本実旋例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 旋削用工具
2 刃先部分
3 ノズル部
4 冷却用水(アルカリイオン水,強アルカリイオン水)
5 NC制御部
6 ワーク
7 刃物台
8 注水駆動部

Claims (7)

  1. 旋削用工具の刃先部分に向けて配設したノズル部からこの刃先部分へ冷却用水を注水して、旋削加工時に発生する加工熱により気化させこの気化熱により刃先部分を冷却するNC旋盤における旋削用工具の冷却方法であって、前記冷却用水をアルカリイオン水とし、この注水量を、前記加工熱によって気化されこの気化熱により冷却作用が生じる十分な注水量で且つ気化されないまま落水消費される過剰量が少ない適正注水量とする注水制御機構を備えて、注水量を旋削条件に応じて予め設定若しくは加工時に自動制御すると共に、前記旋削用工具をワークに対して移動制御するNC制御部における旋削開始時若しくは旋削停止時を取得できるNC情報に基づいて、又はワークに前記旋削用工具が接触した旋削開始時若しくは離反した旋削停止時を検知する注水ON・OFF用検知部の検知に基づいて前記ノズル部からの注水動作を制御する開閉バルブ及び注水駆動部を制御して、注水のON・OFFを制御すると共に、前記注水駆動部のポンプ動作若しくは開閉バルブの開閉度を制御し、常に前記適正注水量を旋削加工時に前記ノズル部から旋削用工具に向けて注水するように前記注水制御機構を構成して、前記ノズル部から刃先部分に向けて、スポット的にして注水タイミング及び注水時流量が制御されて前記適正注水量に設定された少量の前記アルカリイオン水を、旋削加工時に噴出することを特徴とするNC旋盤における旋削用工具の冷却方法。
  2. 前記注水量を前記適正注水量に予め調整設定若しくは加工時に逐次自動制御し且つ注水のON・OFF制御をもする前記注水制御機構は、旋削用工具をワークに対して移動制御するNC制御部を用いた構成とし、このNC制御部から出力される前記NC情報である切削送り指令に基づいて、前記旋削用工具の前記ワークへの切削送り時直前あるいは同時あるいは直後に前記ノズル部からの注水を開始すると共に、切削送り完了時直前あるいは同時あるいは直後に前記ノズル部からの注水を停止するように注水の吐出・停止を切り替える注水ON・OFF制御信号、及び注水量を決定する注水量制御信号を前記NC制御部から出力して、前記ノズル部からの注水動作を制御することを特徴とする請求項1記載のNC旋盤における旋削用工具の冷却方法。
  3. 前記旋削用工具を着脱自在に設け前記NC制御部により移動制御される刃物台に、前記ノズル部を前記旋削用工具の刃先部分に向けて設け、このノズル部から前記アルカリイオン水を噴出する前記注水駆動部を前記NC制御部から出力される前記制御信号により制御するように構成したことを特徴とする請求項2記載のNC旋盤における旋削用工具の冷却方法。
  4. 前記ON・OFF用検知部は、前記旋削用工具の主軸の負荷を検知してこの旋削用工具がワークに接触したか否かを検知する構成としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のNC旋盤における旋削用工具の冷却方法。
  5. 前記アルカリイオン水は、PH12以上で洗浄力を有する強アルカリイオン水を用いたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のNC旋盤における旋削用工具の冷却方法。
  6. 前記強アルカリイオン水に超音波を付加して脈動した水を注水することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のNC旋盤における旋削用工具の冷却方法。
  7. 旋削用工具の刃先部分に向けてノズル部を配設し、このノズル部から刃先部分へ冷却用水を噴出して、旋削加工時に発生する加工熱により気化させこの気化熱により刃先部分を冷却する旋削用工具の冷却機構を備えたNC旋盤であって、前記冷却用水をアルカリイオン水とし、この注水量を、前記加工熱によって気化されこの気化熱により冷却作用が生じる十分な注水量で且つ気化されないまま落水消費される過剰量が少ない適正注水量とする注水制御機構を備えて前記冷却機構を構成し、注水量を旋削条件に応じて予め設定若しくは加工時に自動制御する構成とすると共に、前記旋削用工具をワークに対して移動制御するNC制御部における旋削開始時若しくは旋削停止時を取得できるNC情報に基づいて、又はワークに前記旋削用工具が接触した旋削開始時若しくは離反した旋削停止時を検知する注水ON・OFF用検知部の検知に基づいて前記ノズル部からの注水動作を制御する開閉バルブ及び注水駆動部を制御して、注水のON・OFFを制御すると共に、前記注水駆動部のポンプ動作若しくは開閉バルブの開閉度を制御し、常に前記適正注水量を旋削加工時に前記ノズル部から旋削用工具に向けて注水するように前記注水制御機構を構成して、前記ノズル部から刃先部分に向けて、スポット的にして注水タイミング及び注水時流量が制御されて前記適正注水量に設定された少量の前記アルカリイオン水を、旋削加工時に噴出する構成としたことを特徴とする旋削用工具の冷却機構を備えたNC旋盤。
JP2012099924A 2012-04-25 2012-04-25 Nc旋盤における旋削用工具の冷却方法並びに旋削工具の冷却機構を備えたnc旋盤 Expired - Fee Related JP5607105B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012099924A JP5607105B2 (ja) 2012-04-25 2012-04-25 Nc旋盤における旋削用工具の冷却方法並びに旋削工具の冷却機構を備えたnc旋盤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012099924A JP5607105B2 (ja) 2012-04-25 2012-04-25 Nc旋盤における旋削用工具の冷却方法並びに旋削工具の冷却機構を備えたnc旋盤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013226618A JP2013226618A (ja) 2013-11-07
JP5607105B2 true JP5607105B2 (ja) 2014-10-15

Family

ID=49674854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012099924A Expired - Fee Related JP5607105B2 (ja) 2012-04-25 2012-04-25 Nc旋盤における旋削用工具の冷却方法並びに旋削工具の冷却機構を備えたnc旋盤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5607105B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105619168B (zh) * 2014-10-28 2017-12-22 富鼎电子科技(嘉善)有限公司 加工装置
JP2017196698A (ja) * 2016-04-27 2017-11-02 株式会社オーエム製作所 工作機械
CN107774947A (zh) * 2016-08-29 2018-03-09 镇江佳鑫精工设备有限公司 一种提高压铸铸件毛坯表面加工余量的方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62246456A (ja) * 1986-04-18 1987-10-27 Hitachi Seiko Ltd 切削液供給装置
JP3138062B2 (ja) * 1992-07-08 2001-02-26 株式会社アマダ 穿孔加工装置
JPH0631502A (ja) * 1992-07-13 1994-02-08 Genichi Sato 切削工具
JPH07266185A (ja) * 1994-03-28 1995-10-17 Okuma Mach Works Ltd Nc工作機械の切削液量制御装置
JP3327133B2 (ja) * 1996-08-30 2002-09-24 日産自動車株式会社 クーラントの流出量制御方法および流出量制御装置
JP2001259961A (ja) * 2000-03-15 2001-09-25 Disco Abrasive Syst Ltd 加工装置
JP3608152B2 (ja) * 2000-05-26 2005-01-05 ホーコス株式会社 切削液自動供給装置
JP2005255770A (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Shinko Electric Ind Co Ltd 機械加工用クーラント及び金属材の機械加工方法
JP2007268651A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Konica Minolta Opto Inc 切削加工装置およびその方法と溝形状部材製造方法
JP5070486B2 (ja) * 2007-03-13 2012-11-14 長崎県 電解水を利用したニッケル合金の電解水中におけるエンドミル切削加工装置及びその加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013226618A (ja) 2013-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6603288B2 (ja) 工作機械の切削液供給装置
US10307876B2 (en) Machine tool
JP5815037B2 (ja) クーラント供給装置
JP5607105B2 (ja) Nc旋盤における旋削用工具の冷却方法並びに旋削工具の冷却機構を備えたnc旋盤
JP6661674B2 (ja) 工作機械のノズル制御装置
KR102003997B1 (ko) 공작기계의 절삭유 분사 제어장치 및 제어방법
JP6285326B2 (ja) バイト用ホルダ及び切削工具
JP6237226B2 (ja) 数値制御装置
US9193088B2 (en) Cutting fluid ejection apparatus
JP2014213434A (ja) 数値制御装置
JP2001212735A (ja) オイルミスト噴射装置及びその制御方法
JP6266129B2 (ja) 切削加工装置
JP5636603B2 (ja) 強アルカリ水を利用した切削加工装置及び切削加工方法
JP2003181740A (ja) ワークの加工方法、ワーク加工用流体供給装置およびこれらにより生産された加工品
JP2004017176A (ja) オイルミスト噴射装置及びその制御方法
JP6314636B2 (ja) 切削加工装置
JP2008226628A5 (ja)
JP6959288B2 (ja) 工作機械
CN210254431U (zh) 一种换向器铣槽装置
JP2003062736A (ja) 工作機械の主軸装置
JP2007268651A (ja) 切削加工装置およびその方法と溝形状部材製造方法
JPH11333662A (ja) ミスト化されたクーラントの供給方法
JPS59224236A (ja) 工作機械における切削油等の供給装置
JP2020089928A (ja) 工作機械及び工作方法
WO2023073938A1 (ja) ワイヤ放電加工機およびワイヤ放電加工機の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140804

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140827

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5607105

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees