JP5601221B2 - 組電池用バスバー及びバスバーモジュール - Google Patents

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Description

本発明は、組電池に含まれる隣り合う2つの電池セルの電極を電気的に接続する組電池用バスバー及び複数の組電池用バスバーを備えたバスバーモジュールに関する。
電気自動車及びハイブリッド自動車などの電動車両には、複数の電池セルを含む組電池が搭載されている。組電池は、正電極と負電極とが隣り合うように配列された複数の電池セルを備え、隣り合う2つの電池セルの正電極及び負電極は、銅部材などの導体からなるバスバーによって連結される。これにより、電池セルは電気的に直列に接続され、出力電圧の大きな組電池が構成される。
また、特許文献1に示されるように、組電池においては、複数のバスバーは、組電池における各電池セルの電極にセット可能に配列された状態で非導電性の保持具によって一体に保持されることが多い。保持具は、バスバーごとに設けられた複数のバスバー収容部を有する。バスバー収容部は、バスバーを支持する支持部と、バスバーの周囲に起立して形成された囲い部とを有する非導電性の部材、例えば、樹脂の成形部材からなる。
以下、組電池用の複数のバスバーとそれら複数のバスバーを保持する非導電性の保持具との組合せをバスバーモジュールと称する。バスバーモジュールにおいて、保持具は、複数のバスバー相互間を電気的に絶縁する機能と、複数のバスバーを一体化して取り扱いを容易化する機能とを併せ持つ。
特許文献1に示されるように、組電池用バスバーは、通常、導体からなる平板状の部材であり、電池セルの電極が挿入される2つの孔が形成されている。また、組電池用バスバーの長さは、概ね、組電池における各電池セルの電極のピッチに応じて定まる。一方、組電池用バスバーの幅及び厚みは、バスバーによって伝送される電力の大きさに応じて、過剰な発熱が生じない程度の断面積が確保されるように定められる。
昨今、電気自動車及びハイブリッド自動車などの車両に搭載される組電池においては、出力電力の増大に伴い、バスバーの過剰な発熱を防止するため、厚み及び幅の大きなバスバーが採用されつつある。
特開2000−149909号公報
しかしながら、従来の組電池用バスバーは、発熱による過剰な高温化を防止するために、伝送される電力の大きさに応じて比例的に断面積を大きくする必要がある。特に、バスバーモジュールにおいては、バスバーは、バスバー収容部の囲い部によって囲まれているため、発熱によって高温になりやすい。
従って、従来の組電池用バスバーは、組電池の出力電力の大きさにほぼ比例して、重量及び設置スペースが大きくなるという問題点を有している。また、バスバーが大きくなることは、材料コスト及び運搬コストの増大、及び車両の燃費の悪化を招き、好ましくない。
本発明は、組電池用バスバーにおいて、伝送される電力の大きさに応じた重量及び設置スペースの増大を抑えつつ、過剰な高温化を防止できることを目的とする。
本発明に係る組電池用バスバーは、組電池に含まれる隣り合う2つの電池セルの電極を電気的に接続する導体からなり、以下に示す各構成要素を備える。
(1)第1の構成要素は、電極が挿入される2つの孔が形成された板状の底板部である。
(2)第2の構成要素は、底板部における一方の孔の位置から他方の孔の位置までに渡る第一領域全体の側方の縁部に、起立して一連の板状に形成された第一起立部である。
また、本発明に係る組電池用バスバーにおいて、第一起立部は、底板部における第一領域の両側方の縁部に形成されている。
また、本発明に係る組電池用バスバーが、底板部における第一領域以外の領域である第二領域の縁部の一部もしくは全体に、起立して形成された第二起立部をさらに備える。
また、本発明に係る組電池用バスバーにおいて、第一起立部と第二起立部との間又は第二起立部の一部に、内側から外側へ連通する欠け部が形成されている。
また、本発明は、本発明に係る組電池用バスバーを備えたバスバーモジュールの発明として捉えられてもよい。即ち、本発明に係るバスバーモジュールは、以下の各構成要素を備える。
(1)第1の構成要素は、複数の電池セルを含む組電池における隣り合う2つの電池セルの電極を電気的に接続する複数のバスバーである。
(2)第2の構成要素は、バスバーごとに設けられ、バスバーを支持する支持部とバスバーの周囲に起立して形成された囲い部とを有する部材からなる複数のバスバー収容部である。
(3)第3の構成要素は、バスバーの一部を形成し、電極が挿入される2つの孔が形成された板状の底板部である。
(4)第4の構成要素は、バスバーの一部を形成し、底板部における一方の孔から他方の孔に渡る第一領域の側方の縁部に、バスバー収容部の囲い部の高さ以下の高さで起立して一連の板状に形成された第一起立部である。
また、本発明に係るバスバーモジュールのバスバーにおいても、本発明に係る組電池用バスバーと同様に、第一起立部が、底板部における第一領域の両側方の縁部に形成されていること、及び、底板部に第二起立部が形成されていること、が考えられる。
また、本発明に係るバスバーモジュールが、以下の(5)及び(6)に示される構成を有することも考えられる。
(5)バスバーにおける第一起立部と第二起立部との間又は第二起立部の一部に、内側から外側へ連通する第一欠け部が形成されている。
(6)バスバー収容部の囲い部に、バスバーの第一欠け部と連通する第二欠け部が形成されている。
組電池用バスバーにおいて、電極が挿入される2つの孔の一方の位置から他方の位置までに渡る領域は、電極間に流れる電流が通過する領域であり、この領域の断面積が発熱量に影響する。本発明に係る組電池用バスバーにおいては、底板部の第一領域とその側方の第一起立部とを併せた領域が、電極間に流れる電流が通過する領域となる。また、底板部の第一領域とその側方の第一起立部とを併せた領域は、従来のバスバーに相当する底板部の第一領域と比較して、長さ、幅及び断面積が同等である場合において表面積が大きくなる。
ところで、本発明に係る組電池用バスバーは、従来の平板状のバスバーと比較して、第一起立部の高さの分だけ背が高い。しかしながら、組電池用バスバーは、電池セルから伸び出た電極が孔に挿入された状態で使用される。そのため、組電池用バスバーが組電池に取り付けられた状態において、底板部の縁部の上方は、通常、空きスペースとなる。従って、第一起立部の先端部の高さが、電池セルの電極の先端部の高さ以下であれば、実質的には、第一起立部が設けられることによる設置スペースの増大は生じない。
以上に示したことから、本発明に係る組電池用バスバーは、従来の平板状のバスバーと比較して、放熱性能が優れている上、実質的な設置スペースの増大を招かない。従って、本発明に係る組電池用バスバーは、従来の平板状のバスバーと比較して、実質的な設置スペースと、発熱と放熱との均衡により到達する温度の条件とが同等である場合において、断面積を小さくすることができる。即ち、本発明に係る組電池用バスバーが採用されることにより、伝送される電力の大きさに応じた重量及び設置スペースの増大を抑えつつ、過剰な高温化を防止できる。
また、第一起立部が、底板部における第一領域の両側方の縁部に形成されることにより、より放熱性能が高まり、バスバーにおける電流通過領域の断面積をより小さくすることが可能となる。また、そのことにより、実質的な設置スペースの増大を伴うこともない。
また、本発明に係る組電池用バスバーが、底板部の縁部における第一領域の側方の縁部以外の縁部に形成された第二起立部を備えれば、実質的な設置スペースの増大を伴わずに、より放熱性能が高まる。その結果、バスバーにおける電流通過領域の断面積をより小さくすることが可能となる。なお、第一起立部と第二起立部とは、一連に形成されても、分離して形成されてもよい。
また、組電池用バスバーにおいては、底板部に対して電気的に接続された電圧検出用の電線が、底板部の側方へ引き出されることが多い。そのため、第一起立部と第二起立部との間又は第二起立部の一部に、内側から外側へ連通する欠け部が、電圧検出用の電線の経路として形成されていれば好適である。なお、第一起立部は、電流通過領域の一部であるため、第一起立部に、電気的抵抗の増大の原因となる欠け部を設けることは好ましくない。
また、本発明に係る複数の組電池用バスバーを含むバスバーモジュールにおいて、第一起立部が、バスバー収容部の囲い部の高さ以下の高さで起立して形成されていれば、好適である。これにより、伝送される電力の大きさに応じた重量及び設置スペースの増大を抑えつつ、バスバーの過剰な高温化を防止できる。
本発明の第1実施形態に係るバスバーモジュール1の主要部の分解斜視図である。 バスバーモジュール1の主要部の平面図である。 組電池に取り付けられたバスバーモジュール1の平面図である。 本発明の第2実施形態に係るバスバーモジュール2の主要部の分解斜視図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。
<第1実施形態>
まず、図1、図2及び図3を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係るバスバーモジュール1の主要部の構成について説明する。なお、便宜上、図1及び図2において、バスバーモジュール1を構成する各部材において開口が形成されている部分には、網点状のハッチングが記されている。
図1及び図2に示されるように、バスバーモジュール1は、複数のバスバー10と、バスバー10ごとに設けられた複数のバスバー保持具50と、複数の電圧検出用ハーネス60とを備えている。バスバーモジュール1は、ハイブリッド自動車又は電気自動車などの電動車両に搭載され、複数の電池セル8を含む組電池9に取り付けられる(図3参照)。
<バスバー>
バスバー10は、組電池9に含まれる複数の電池セル8のうちの隣り合う2つの電池セル8の2つの電極81(正電極及び負電極)各々に連結され、それら2つの電極81を電気的に接続する組電池用バスバーである。バスバー10は、銅などの金属からなる導電体の部材である。また、バスバー10の表層には、すずメッキなどのメッキが施されている場合もある。組電池9における複数の電池セル8は、複数のバスバー10によって電気的に直列に接続される。
図1に示されるように、バスバー10は、底板部11と起立部13とが一体に形成された部材である。底板部11は、隣り合う電池セル8の2つの電極81各々が挿入される2つの孔12が形成された平板状の部分である。また、起立部13は、底板部11における一方の孔12の位置から他方の孔12の位置までに渡る第一領域A1全体の両側方の縁部各々に、起立して一連の板状に形成された部分である。
電池セル8の電極81には、ねじ山が形成されており、底板部11の孔12に通された電極81に不図示のナットが装着されることにより、バスバー10は、電極81に対して接続される。
図1に示されるように、本実施形態においては、底板部11における一方の孔12の中心の位置から他方の孔12の中心の位置までに渡る領域が、第一領域A1と定義される。この第一領域A1は、底板部11における、2つの孔12各々に挿入された2つの電極81の一方から他方へ流れる電流が通過する領域である。また、底板部11における第一領域A1の両外側の領域、即ち、底板部11における2つの孔12の中心の位置各々から両端各々に渡る領域が、第二領域A2と定義される。
なお、第一領域A1は、底板部11における、主として電流が通過する領域を意味する。従って、第一領域A1は、基本的には、図1に示されるように、一方の孔12の中心の位置から他方の孔12の中心の位置までに渡る領域を意味するが、第一領域A1の両端の境界線の位置は、2つの孔12各々の中心の位置から内側又は外側へ多少ずれた位置と定義されてもよい。
図1に示されるバスバー10は、1枚の平板状の金属部材に対して孔開け加工及び折り曲げ加工を施すことによって底板部11及び起立部13が形成されている。その他、バスバー10は、金属部材の金型成形によって底板部11及び起立部13が形成されることも考えられる。
また、バスバー10における第一起立部13は、後述するバスバー収容部20に収容された状態において、そのバスバー収容部20においてバスバー10の周囲を囲う囲い部21の高さ以下の高さで形成されている。即ち、第一起立部13は、バスバー収容部20に収容された状態において、バスバー収容部20からはみ出さない高さで形成されている。
例えば、バスバー10が組電池9に取り付けられた状態において、第一起立部13は、底板部11の孔12に通された電池セル8の電極81の先端部の高さと同等の高さで形成されている。
バスバー10において、底板部11及び起立部13は、同じ厚みで形成されることの他、異なる厚みで形成されることも考えられる。また、起立部13は、図1に示されるように平板状に形成されることの他、波板状に形成されることなども考えられる。
<電圧検出用ハーネス>
電圧検出用ハーネス60は、組電池9の各電池セル8の電極81における電圧を検出するために、各電池セル8の電極81に対して電気的に接続されるワイヤハーネスである。電圧検出用ハーネス60は、電池セル8の電極81に接続される端子61と、端子61に接続された電線64とを含む。また、端子61の中央部には、電池セル8の電極81が挿入される孔62が形成されている。また、端子61の縁部には、電線64の末端が固定され、電線64の心線と電気的に接続される圧着部63が形成されている。
図2に示されるように、電圧検出用ハーネス60の端子61は、バスバー10と重ねられて電池セル8の電極81に対して接続される。即ち、電圧検出用ハーネス60における端子61は、その孔62の位置が、バスバー10における一方の孔12の位置と合致するように、バスバー10に対して重ねられる。
また、電圧検出用ハーネス60において、電線64との接続部である圧着部63は、端子61における孔62の位置に対して偏った位置に設けられている。これにより、図2に示されるように、電圧検出用ハーネス60の電線64は、バスバー10の起立部13と干渉しない経路でバスバー収容部20から引き出される。
<バスバー保持具>
バスバー保持具50は、バスバー10ごとに設けられ、バスバー10各々を個別に収容するバスバー収容部20が形成されたバスバー10の保護具である。バスバー保持具50は、バスバー収容部20と、連結機構30と、電線保持部40とが形成された非導電性の部材である。
バスバー保持具50は、例えば、ポリアミド(PA)、ポリプロピレン(PP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)又はABS樹脂などの非導電性の樹脂からなる一体成型部材である。従って、バスバー収容部20、連結機構30及び電線保持部40は、全て非導電性の部材である。なお、バスバー保持具50は、非導電性の部材ではないことも考えられる。例えば、バスバー保持具50が、導電性の部材の表面に絶縁被覆が施された部材であることなども考えられる。
バスバー収容部20は、バスバー10を支持する支持部22と、支持部22に支持されたバスバー10の周囲に起立して形成された囲い部21とを有する。囲い部21は、電池セル8の電極81の挿入口である第一開口23と、バスバー10の入口である第二開口24とを形成している。支持部22は、囲い部21の内側の面から突出し、第一開口23の周りを囲んで形成されている。従って、支持部22は、バスバー10における底板部11の縁部を支える。
また、囲い部21の内側の面には、支持部22に載置されたバスバー10の縁部に引っ掛かるバスバー係止部25が突出して形成されている。バスバー係止部25は、支持部22に載置されたバスバー10の底板部11における、支持部22に支持される下面と反対側の上面の縁部に当接する。これにより、バスバー係止部25は、バスバー10が支持部22から浮き上がることを防止する。
また、囲い部21の内側の面には、バスバー収容部20の第二開口24を塞ぐ不図示の蓋部材に引っ掛かる蓋係止部27も形成されている。この蓋係止部27は、不図示の蓋部材を第二開口24を塞ぐ状態で保持する。
また、囲い部21には、バスバー収容部20の内側から外側へ連通する欠け部26が形成されている。この欠け部26は、バスバー収容部20内におけるバスバー10の起立部13と対向しない位置に形成されている。そして、欠け部26は、囲い部21の内側から外側へ引き出される電圧検出用ハーネス60の電線64の配線経路の一部を形成する。
バスバー保持具50における連結機構30は、当該バスバー保持具50を隣に配置される他のバスバー保持具50と連結する機構である。図1に示される例では、連結機構30は、先端に幅の広い抜け止め部が形成された棒状の突起部31と、その突起部31が嵌め込まれる溝が形成された受け部32とにより構成されている。突起部31は、バスバー保持具50の配列方向に伸びて形成されている。図2に示されるように、隣り合う2つのバスバー保持具50の一方の突起部31の軸部分が他方の受け部32の溝に嵌め込まれることにより、2つのバスバー保持具50が連結される。
また、図3に示されるように、3つ以上のバスバー保持具50は、連結機構30によって順次連結されることにより、一列分の電極81を接続する3つ以上のバスバー保持具50全体が一体に連結される。また、電気的に直列接続される複数の電池セル8の電極81のうち、グランドレベルの電極と最大電位の電極とには、それら各々に対応する1つの孔が形成されたバスバーが保持されたシングル電極用のバスバー保持具70が取り付けられる。このバスバー保持具70は、バスバー保持具50の連結機構30と同じ機構を備え、連結された複数のバスバー保持具50の中で端に位置するものに連結される。
また、突起部31は、受け部32の溝に嵌め込まれた状態において、突起部31の長手方向に沿って、即ち、バスバー保持具50の配列方向に沿って、受け部32の溝の中で摺動可能な長さで形成されている。この摺動機構により、組電池9における複数の電極81相互間の間隔とバスバー保持具50の寸法との誤差が吸収される。
バスバー保持具50における電線保持部40は、1つのバスバー収容部20から引き出された電線64のみを支持する部分である。電線保持部40は、第一電線支持部41、第二電線支持部42、第一電線押さえ部43、第二電線押さえ部44及び連結部45を有している。
第一電線支持部41は、バスバー収容部20における囲い部21の欠け部26の外側の位置に存在し、バスバー収容部20から、バスバー保持具50の配列方向に直交する方向へ引き出された電線64を支持する部分である。図2に示されるように、この第一電線支持部41は、複数のバスバー収容部20各々から引き出された電線64のみを支持する。
また、第二電線支持部42は、第一電線支持部41から引き出された電線64を、バスバー保持具50の配列方向に沿って支持する部分である。図2及び図3に示されるように、連結機構30によって複数のバスバー保持具50が連結されることにより、それらバスバー保持具50が備える複数の第二電線支持部42は、連結された複数のバスバー保持具50に渡る範囲において、電線64の配線経路を形成する。そして、第二電線支持部42は、複数の電圧検出用ハーネス60各々から引き出された複数の電線64を支持する。
また、第一電線押さえ部43は、第一電線支持部41に支持された電線64に対して上から引っ掛かる部分である。また、第二電線押さえ部44は、第二電線支持部42に支持された電線64に対して上から引っ掛かる部分である。これら第一電線押さえ部43及び第二電線押さえ部44は、電線64が支持部から外れることを防止する部分である。
また、連結部45は、バスバー収容部20の囲い部21と第二電線支持部42とを連結する部分である。なお、第一電線支持部41も、囲い部21と第二電線支持部42とを連結する機能を果たす。
バスバーモジュール1のバスバー10において、電極81が挿入される2つの孔12の一方から他方までに渡る第一領域A1は、2つの電極81間に流れる電流が通過する領域であり、この領域の断面積が発熱量に影響する。バスバー10においては、底板部11の第一領域A1とその側方の起立部13とを併せた領域が、2つの電極81間に流れる電流が通過する領域となる。
また、底板部11の第一領域A1とその側方の起立部13とを併せた領域は、従来のバスバーに相当する底板部11の第一領域A1と比較して、長さ、幅及び断面積が同等である場合において表面積が大きくなる。
ところで、バスバー10は、従来の平板状のバスバーと比較して、起立部13の高さの分だけ背が高い。しかしながら、バスバー10は、電池セル8から伸び出た電極81が孔12に挿入された状態で使用される。そのため、バスバーモジュール1が組電池9に取り付けられた状態において、底板部11の縁部の上方は、バスバー収容部20内の空きスペースである。従って、バスバー10が組電池9に取り付けられた状態において、起立部13の先端部の高さが、電池セル8の電極81の先端部の高さ以下、即ち、囲い部21の高さ以下であれば、実質的には、起立部13が設けられることによる設置スペースの増大は生じない。
以上に示したことから、バスバーモジュール1におけるバスバー10は、従来の平板状のバスバーと比較して、放熱性能が優れている上、実質的な設置スペースの増大を招かない。従って、バスバー10は、従来の平板状のバスバーと比較して、実質的な設置スペースと、発熱と放熱との均衡により到達する温度の条件とが同等である場合において、断面積を小さくすることができる。即ち、バスバー10が採用されることにより、伝送される電力の大きさに応じた重量及び設置スペースの増大を抑えつつ、過剰な高温化を防止できる。
また、バスバー10において、2つ起立部13が、底板部11における第一領域A1の両側方の縁部に形成されている。この場合、第一領域A1の一方の側方の縁部にのみ起立部13が形成される場合に比べ、より放熱性能が高まり、バスバー10における電流通過領域の断面積をより小さくすることが可能となる。また、そのことにより、実質的な設置スペースの増大を伴うこともない。なお、バスバー10に要求される温度条件によっては、起立部13が、底板部11における第一領域A1の一方の側方の縁部にのみ形成された構成も考えられる。
<第2実施形態>
次に、図4を参照しつつ、本発明の第2実施形態に係るバスバーモジュール2及びそのバスバーモジュール2が備えるバスバー10Aについて説明する。なお、便宜上、図4において、バスバーモジュール2を構成する各部材において開口が形成されている部分には、網点状のハッチングが記されている。
第2実施形態に係るバスバーモジュール2は、図1に示されたバスバーモジュール1と比較して、バスバーの形状のみが異なる構成を有している。図4において、図1に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、バスバーモジュール2におけるバスバーモジュール1と異なる点についてのみ説明する。
バスバー10Aは、底板部11と第一起立部13と第二起立部14が一体に形成された導電性の部材である。ここで、バスバー10Aにおける底板部11及び第一起立部13は、バスバー10における底板部11及び第一起立部13と同等の部分である。
また、バスバー10Aにおいて、第二起立部14は、底板部11における第二領域A2の縁部の一部に起立して形成された部分である。図4に示される例では、第二起立部14は、底板部11の第二領域A2における縁部の一部において、第一起立部13に連なって形成された部分と、第一起立部13と分離して形成された部分とを含む。
バスバー10Aにおいて、第二起立部14における第一起立部13に対して分離して形成された部分と、第一起立部13との間には、バスバー10Aの内側から外側へ連通する欠け部15が形成されている。そして、バスバー収容部20における囲い部21の一部に形成された欠け部26は、バスバー10Aの欠け部15と連通する位置に形成されている。
バスバー10Aの欠け部15と囲い部21の欠け部26とは、底板部11に重ねられた電圧検出用ハーネス60の端子61から囲い部21の外側へ引き出される電線64の配線経路の一部を形成する。
なお、バスバー10Aの欠け部15は、第二起立部14の一部に形成されることも考えられる。例えば、バスバー10Aの欠け部15は、第一起立部13に連なって形成された第二起立部14と、その第二起立部14と分離して形成された他の第二起立部14との間に形成されることが考えられる。
図4に示されるバスバーモジュール2におけるバスバー10Aが採用された場合、バスバーモジュール1におけるバスバー10が採用された場合と同様の作用及び効果が得られる。
また、車両に搭載された組電池用のバスバーモジュールにおいては、底板部11に対して電気的に接続された電圧検出用の電線64が、底板部11の側方へ引き出されることが多い。そのため、第一起立部13と第二起立部14との間又は第二起立部14の一部に、内側から外側へ連通する欠け部15が、電圧検出用の電線64の経路として形成されていれば好適である。なお、第一起立部13は、電流通過領域の一部であるため、第一起立部13に、電気的抵抗の増大の原因となる欠け部15を設けることは好ましくない。
また、バスバー10Aは、底板部11の縁部における第一領域A1の側方の縁部以外の第二領域A2の縁部に形成された第二起立部14を備えることにより、実質的な設置スペースの増大を伴わずに、より放熱性能が高まる。その結果、バスバー10Aにおける電流通過領域の断面積をより小さくすることが可能となる。
なお、第二起立部14は、第一起立部13に対して一連に形成されても、分離して形成されてもよい。また、第二起立部14は、図4に示されるように平板状に形成されることの他、波板状に形成されること、或いは、複数の棒状に形成されることなども考えられる。
1,2 バスバーモジュール
A1 底板部の第一領域(電流通過領域)
A2 底板部の第二領域
8 電池セル
9 組電池
10,10A バスバー
11 底板部
12 底板部の孔
13 起立部(第一起立部)
14 第二起立部
15 バスバーの欠け部
20 バスバー収容部
21 バスバー収容部の囲い部
22 バスバー収容部の支持部
23 バスバー収容部の第一開口
24 バスバー収容部の第二開口
25 バスバー係止部
26 囲い部の欠け部
27 蓋係止部
30 連結機構
31 突起部
32 受け部
40 電線保持部
41 第一電線支持部
42 第二電線支持部
43 第一電線押さえ部
44 第二電線押さえ部
45 連結部
50 バスバー保持具
60 電圧検出用ハーネス
61 端子
62 孔
63 圧着部
64 電線
81 電池セルの電極

Claims (5)

  1. 組電池に含まれる隣り合う2つの電池セルの電極を電気的に接続する導体からなる組電池用バスバーであって、
    前記電極が挿入される2つの孔が形成された板状の底板部と、
    前記底板部における一方の前記孔の位置から他方の前記孔の位置までに渡る第一領域全体の側方の縁部に、起立して一連の板状に形成された第一起立部と、を備え、
    前記第一起立部は、前記底板部における前記第一領域の両側方の縁部に形成され、
    前記底板部における前記第一領域以外の領域である第二領域の縁部の一部もしくは全体に、起立して形成された第二起立部をさらに備え、
    前記第一起立部と前記第二起立部との間又は前記第二起立部の一部に、内側から外側へ連通する欠け部が形成されていることを特徴とする組電池用バスバー。
  2. 複数の電池セルを含む組電池における隣り合う2つの前記電池セルの電極を電気的に接続する複数のバスバーと、
    前記バスバーごとに設けられ、前記バスバーを支持する支持部と前記バスバーの周囲に起立して形成された囲い部とを有する部材からなる複数のバスバー収容部と、を備えるバスバーモジュールであって、
    前記バスバーの一部を形成し、前記電極が挿入される2つの孔が形成された板状の底板部と、
    前記バスバーの一部を形成し、前記底板部における一方の前記孔の位置から他方の前記孔の位置までに渡る第一領域の側方の縁部に、前記バスバー収容部の前記囲い部の高さ以下の高さで起立して一連の板状に形成された第一起立部と、を備えることを特徴とするバスバーモジュール。
  3. 前記第一起立部は、前記底板部における前記第一領域の両側方の縁部に形成されている、請求項2に記載のバスバーモジュール。
  4. 前記バスバーは、
    前記底板部における前記第一領域以外の領域である第二領域の縁部の一部もしくは全体に、起立して形成された第二起立部をさらに備える、請求項3に記載のバスバーモジュール。
  5. 前記バスバーにおける前記第一起立部と前記第二起立部との間又は前記第二起立部の一部に、内側から外側へ連通する第一欠け部が形成されており、
    前記バスバー収容部の前記囲い部に、前記バスバーの前記第一欠け部と連通する第二欠け部が形成されている、請求項4に記載のバスバーモジュール。
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