JP5600995B2 - 円すいころ軸受 - Google Patents

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Description

この発明は円すいころ軸受に関する。
従来、車両のディファレンシャル装置等に用いられる円すいころ軸受は、燃費向上のため低トルク化が求められている。
そこで、円すいころ軸受内に流入する潤滑油の流入量を制限することで低トルク化の向上を図るため、図12に示すように、円すいころ軸受の内輪510に、その小つば515から小径側延長部517を軸方向外方へ延長して形成する。一方、保持器540の小径側環状部542の小径端縁に、内輪510の小径側延長部517の外周面に向けて僅かな隙間S’をもって小径側鍔部545を形成することによって、潤滑油の流入量を制限することが同一出願人によって開発されつつある。
このような円すいころ軸受において、図13に示すように、円すいころ軸受の組立装置によって、内輪510と、複数の円すいころ530と、保持器540とを組み立てる場合、先ず、ころ組立テーブル550の保持用テーパ孔551と、ころ開き治具560との間に、保持器540の小径側鍔部545を下向きにしてセットする。
次に、ころ投入装置(図示しない)から複数の円すいころ530を、その小端面533を下向きにして開き治具560と保持器540との間に投入した後、ころ開き治具560を回転中心線(鉛直線)回りに回転することによって、各円すいころ530を保持器540の複数のポケット543を通してころ保持用テーパ孔551の内周面に沿って倒す。
その後、ころ開き治具560上に載置された内輪510が開き治具560と共に下降され複数の円すいころ530の配列内に挿通される。そして、内輪510の大つば512と小つば515との間に複数の円すいころ530を配置した状態で、保持器540を縮径させることで、内輪510と、複数の円すいころ530と、保持器540とを組み立てている(図12参照)。
また、円すいころ軸受において、保持器のポケットに、自重によって円すいころを組立る点については、例えば、特許文献1に開示されている。
これにおいては、保持器の小径側鍔部の端部内側に、円すいころの小端面のピッチ円よりも内径側になる突起部を設けている。
特開平8−177851号公報
ところで、図12に示す円すいころ軸受において、組立テーブル550の保持用テーパ孔551と、ころ開き治具560との間に、保持器540と複数の円すいころ530とが配置された後、ころ開き治具560が回転して複数の円すいころ530が保持用テーパ孔551の内周面に沿って倒される際、複数の円すいころ530のうち、例えば一つ円すいころ530aが保持用テーパ孔551の内周面に跳ね返って起立状態に戻る場合がある。
この場合には、複数の円すいころ530の配設円の中心側に内輪510が挿通される際に、図14に示すように、開き治具560と共に下降された内輪510の小つば515が起立状態にある円すいころ530aの大端面532に衝突して組立不能となる。
また、特許文献1に開示された円すいころ軸受においては、保持器の小径側の鍔部の内径寸法が内輪の小つばの外径寸法よりも大きく設定される。このため、保持器の小径側鍔部に突起部を設けても円すいころの小端面に接触不能となる。
すなわち、図に示す円すいころ軸受においては、特許文献1に開示された発明を採用することができない。
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、円すいころ軸受の組立性の向上を図ることができる円すいころ軸受を提供することである。
前記課題を解決するために、この発明の請求項1に係る円すいころ軸受は、輪と、外輪と、複数個の円すいころと、保持器とを備えた円すいころ軸受であって、
前記内輪は、その内輪軌道面の大径側端部に前記複数個の円すいころの大端面を案内する大つばが形成され、前記内輪軌道面の小径側端部に前記複数個の円すいころの小端面を案内する小つばが形成され、
前記保持器は、大径側環状部と、小径側環状部と、これら両環状部を連結しかつ前記複数個の円すいころをそれぞれ保持するためのポケットを区画形成する複数の柱部とを有し、
前記ポケットの小径側端部には、前記円すいころの小端面が下向きをなす姿勢で、前記円すいころの小端面のうち、同円すいころの重心位置よりも前記保持器の内径側に位置する部分に接触可能なころ接触部が形成され、
前記ころ接触部は、前記保持器の小径側が下に位置し、かつ中心線が鉛直線をなす姿勢で、前記ポケットの小径側端部が、外周側よりも内周側が高くなる傾斜面に形成され、この傾斜面によって構成されていることを特徴とする。
前記構成によると、円すいころ軸受の組立装置によって、内輪と、複数の円すいころと、保持器とを組み立てる場合、ころ投入装置から複数の円すいころが開き治具と保持器との間に投入され、開き治具が回転されると、ポケットの小径側端部のころ接触部に、円すいころの小端面が接触して、全ての円すいころが保持器の複数のポケットを通してころ保持用テーパ孔の内周面に沿って倒れ、この状態に保たれる。
前記したように、保持器のポケットの小径側端縁のころ接触部でころの小端面を押す構成によって、全ての円すいころをころ保持用テーパ孔の内周面に沿って倒すことができる、ころの倒れ不良や跳ね返り等によってころが想定外の姿勢となる不具合を防止することができる。
このため、開き治具と共に下降された内輪の小つばが円すいころの大端面に衝突することなく良好に挿通される。
この結果、起立状態の円すいころが原因となる組立不能を解消することができ、組立性の向上を図ることができる。
また、ポケットの小径側端部を傾斜面に形成することによって、ころ接触部を容易に形成することができる。
また、保持器が薄肉鋼板製である場合には、ポケットを打ち抜き加工する工程で小径側端部を傾斜面に打ち抜くことが可能となる。
請求項2に係る円すいころ軸受は、請求項1に記載の円すいころ軸受であって、
内輪の小径側端部には、小つばから軸方向外方へ延長された小径側延長部が形成される一方、
保持器の小径側環状部の小径側端縁には、前記内輪の小径側延長部の外周面に向けて僅かな隙間をもって対向することで潤滑油の流量を制限する小径側鍔部が形成されていることを特徴とする。
前記構成によると、保持器の小径側鍔部が内輪の小径側延長部の外周面に向けて僅かな隙間をもって対向することで潤滑油の流量を制限することができ、低トルク化の向上を図ることができる。
また、保持器の小径側端縁に、内輪の小径側延長部との間に僅かな隙間をもつ小径側鍔部を形成した場合、ころ開き治具を必然的に小径側鍔部の内径寸法よりも小さくしなければならない。このため、保持器の小径側端縁の内径が内輪の小鍔部よりも大きい場合に比べ、ころ開き治具の外径寸法が小さくなり、ころがより倒れ難くなる。ひいては、組み付け性の問題が特に発生しやすいが、保持器のポケットの小径側端縁のころ接触部でころの小端面を押す構成によって、全ての円すいころをころ保持用テーパ孔の内周面に沿って倒すことができ、組み付け性の向上を図ることができる。
請求項3に係る円すいころ軸受は、請求項1又は2に記載の円すいころ軸受であって、
ころ接触部は、ポケットの小径側端部が内径方向へ突出されて形成された突出片によって構成されていることを特徴とする。
前記構成によると、ポケットの小径側端部に突出片を形成することによってころ接触部を容易に形成することができる。
また、保持器が薄肉鋼板製である場合には、ポケットを打ち抜き加工する工程で、打ち抜き方向と同方向にころ接触部を構成する突出片を曲げ加工することで容易に形成することができる。
請求項4に係る円すいころ軸受は、請求項1又は2に記載の円すいころ軸受であって、
ころ接触部は、保持器の小径部側部分が段差状をなして小径に絞られ、その絞られた小径筒部にポケットの小径側端部が形成され、この小径側端部によって構成されていることを特徴とする。
前記構成によると、保持器の小径部側部分に段差状をなして小径に絞られた小径筒部に、ポケットの小径側端部を形成することによって、ころ接触部を容易に形成することができる。
この発明の実施例1に係る円すいころ軸受を示す縦断面図である。 同じく内、外輪と円すいころと保持器との組立状態を拡大して示す縦断面図である。 同じく保持器の一部を破断して示す斜視図である。 同じく円すいころ軸受の組立装置の組立テーブルにセットされた保持器に対し複数の円すいころが投入された状態を示す説明図である。 同じくころ開き治具によって複数の円すいころがころ保持用テーパ孔に沿って倒された状態を示す説明図である。 同じく円すいころがころ保持用テーパ孔に沿って倒された状態にあるときの保持器のころ接触部に円すいころの小端面が接触されて円すいころが傾倒位置に保持された状態を拡大して示す説明図である。 同じくころ開き治具の上面に内輪が載置された状態を示す説明図である。 同じくころ開き治具と共に内輪が下降された状態を示す説明図である。 同じく保持器が縮径加工されて内輪の大つばと小つばとの間に複数の円すいころが組み立てられた状態を示す説明図である。 この発明の実施例2に係る保持器のころ接触部と円すいころの小端面との接触状態を示す説明図である。 この発明の実施例2に係る保持器のころ接触部と円すいころの小端面との接触状態を示す説明図である。 同一出願によって開発中の円すいころ軸受を示す縦断面図である。 同じくころ開き治具によって複数の円すいころがころ保持用テーパ孔に沿って倒される際に一つの円すいころが起立状態に戻された場合を示す説明図である。 同じく開き治具と共に下降された内輪の小つばが起立状態にある円すいころの大端面に衝突した状態を示す説明図である。
この発明を実施するための形態について実施例にしたがって説明する。
この発明の実施例1を図1〜図9にしたがって説明する。
図1に示すように、円すいころ軸受は、内輪10と、外輪20と、複数個の円すいころ30と保持器40とを備えて構成されている。
図2に示すように、内輪10は、その外周面に円すい状の内輪軌道面11が形成されている。内輪10の内輪軌道面11の大径側端部には、複数個の円すいころ30の大端面32を案内するころ案内面13を側面に有する大つば12が形成されている。
また、内輪10の内輪軌道面11の小径側端部には、複数個の円すいころ30の小端面33を案内するころ案内面16を側面に有する小つば15が形成されている。
また、内輪10には、その小つば15から軸方向外方へ延長された円筒状の小径側延長部17が形成されている。
図2に示すように、外輪20は、その内周面には、内輪10の内輪軌道面11に対向して円すい状の外輪軌道面21が形成されている。そして、内、外の両軌道面11、21の間に複数の円すいころ30が転動可能に配設されると共に、これら円すいころ30の大端面32が内輪10の大つば12のころ案内面13に案内され、円すいころ30の小端面33が小つば15のころ案内面16に案内されるようになっている。
図2と図3に示すように、保持器40は、例えば、薄板鋼板材がプレス加工されることで、略円すい筒状に形成されると共に、大径側環状部41と、小径側環状部42と、これら両環状部41、42を連結しかつ複数個の円すいころ30をそれぞれ個別に保持するポケット43を区画形成する複数の柱部44とを有している。
また、保持器40の小径側環状部42の端縁には、内輪10の小径側延長部17の外周面に向けて僅かな隙間Sをもって小径側鍔部45が環状に形成されている。そして、小径側鍔部45と小径側延長部17との協働によって潤滑油の流入量を制限するようになっている。
この実施例1において、小径側鍔部45の内周縁の直径寸法をAとし、小径側延長部17の外径寸法をBとし、小つば15の外径寸法をCとしたときに、「C>A>B」の関係となるように設定されている。さらに、後述するころ開き治具60の直径寸法をDとしたときに、「A>D」の関係となるように設定されている(図4参照)。
図2と図3に示すように、保持器40のポケット43の小径側端部には、円すいころ30の小端面33に接触可能なころ接触部47が形成されている。
この実施例1において、ころ接触部47は、ポケット43の小径側端部の幅方向中央部が内径方向へ曲げ加工によって突出されて形成された突出片48によって構成されている。
図6に示すように、ころ接触部47としての突出片48の先端部は、円すいころ30の小端面33が下向きをなし、かつ円すいころ30の中心線(回転中心)Lが設定された傾き角度(図6に示すように、組立テーブル50の保持用テーパ孔51に接して円すいころ30が倒されたときの円すいころ30の中心線Lの傾き角度)θ1となる姿勢で、円すいころ30の重心位置P1よりも距離α1だけ保持器40の内径側に位置するように、円すいころ30の小端面33の部分に接触可能に形成されている。
この実施例1に係る円すいころ軸受は上述したように構成される。
したがって、図2に示すように、保持器40の小径側環状部42の小径側鍔部45の内周面と、内輪10の小径側延長部17の外周面との間に僅かな隙間Sが設定され、小径側鍔部45と小径側延長部17との協働によって潤滑油の流入量を制限することができるため、低トルク化の向上に効果が大きい。
次に、円すいころ軸受の組立装置によって、内輪と、複数の円すいころと、保持器とを組み立てる組立方法を図4〜図9にしたがって説明する。
図4に示すように、先ず、ころ組立テーブル50の保持用テーパ孔51と、ころ開き治具60との間に、保持器40の小径側鍔部45を下向きにしてセットする。
次に、ころ投入装置(図示しない)から複数の円すいころ30を、その小端面33を下向きにして開き治具60の外周面の挿入溝61と保持器40の内周面との間に投入する。
ここで、図5に示すように、ころ開き治具60を回転中心線(鉛直線)回りに回転することによって、各円すいころ30が保持器40の複数のポケット43を通してころ保持用テーパ孔51の内周面に沿って(接して)倒される。
円すいころ30が保持用テーパ孔51の内周面に接して倒される際、ポケット43の小径側端部のころ接触部47としての突出片48の先端部が、円すいころ30の重心位置Pよりも保持器40の内径側に位置する円すいころ30の小端面33の部分に接触する。
このため、図5に示すように、全ての円すいころ30が保持器40の複数のポケット43を通して組立テーブル50のころ保持用テーパ孔51の内周面に沿って倒れると共に、倒れた状態に保たれる。
この結果、円すいころ30が保持用テーパ孔51の内周面に跳ね返って起立状態に戻されることを防止することができる。
その後、図7に示すように、ころ開き治具60上に内輪10が載置される。
そして、図8に示すように、開き治具60と共に内輪10が下降されて複数の円すいころ30の配列内に挿通される。
その後、図9に示すように、内輪10の大つば12と小つば15との間に複数の円すいころ30を配置した状態で、保持器40が縮径変形されることで、内輪10と、複数の円すいころ30と、保持器40とが相互に組み立てられる。
前記したように、複数の円すいころ30がころ開き治具60のころ挿入溝61と保持器40の内周面との間に投入され、ころ開き治具60が回転されることによって、保持器40のポケット43の突出片(ころ接触部47)48に、円すいころ30の小端面33が接触して、全ての円すいころ30が保持器40の複数のポケット43を通してころ組立テーブル50のころ保持用テーパ孔51の内周面に沿って倒れ、この状態に保たれる。
このため、その後、ころ開き治具60と共に下降された内輪10の小つば15が円すいころ30の大端面32に衝突することなく良好に挿通される。
この結果、起立状態の円すいころ30が原因となる組立不能を解消することができ、円すいころ軸受の組立性の向上を図ることができる。
また、この実施例1において、保持器40のポケット43の小径側端部に突出片48を形成することによってころ接触部47を容易に形成することができる。
また、保持器40が薄肉鋼板製である場合には、ポケット43を打ち抜き加工する工程で、打ち抜き方向と同方向にころ接触部47を構成する突出片48を曲げ加工することで容易に形成することができる。
この発明の実施例2に係る円すいころ軸受を図10にしたがって説明する。
図10に示すように、この実施例2においては、保持器140のポケット143の小径側端部が傾斜面148に形成されることによって、円すいころ30の小端面33に接触可能なころ接触部147が構成されている。
ころ接触部147を構成する傾斜面148は、保持器140の小径側が下に位置し、かつ中心線が鉛直線をなす姿勢で、保持器140の外周側よりも内周側が高くなる傾斜面をなしている。
また、ころ接触部147としての傾斜面148の上端縁は、円すいころ30の小端面33が下向きをなし、かつ保持器140の中心線Lが設定された傾き角度θ2となる姿勢で円すいころ30の重心位置P2よりも距離α2だけ保持器140の内径側に位置するように、円すいころ30の小端面33の部分に接触可能に形成されている。
この実施例2のその他の構成は実施例1と同様にして構成されるため、その説明は省略する。
したがって、この実施例2に係る円すいころ軸受においても、実施例1と同様の作用効果を奏する。
特に、この実施例2においては、保持器140のポケット143の小径側端部を傾斜面148に形成することによって、ころ接触部147を容易に形成することができる。
また、保持器140が薄肉鋼板製である場合には、ポケット143を打ち抜き加工する工程で小径側端部を傾斜面148に打ち抜くことが可能となる。
次に、この発明の実施例3に係る円すいころ軸受を図11にしたがって説明する。
図11に示すように、この実施例3においては、保持器240の小径部側部分が段差状をなして小径に絞られ、その絞られた小径筒部240aにポケット243の小径側端部248によってころ接触部247が構成されている。
また、ころ接触部247としてのポケット243の小径側端部248は、円すいころ30の小端面33が下向きをなし、かつ中心線Lが設定された傾き角度θ3となる姿勢で円すいころ30の重心位置P3よりも距離α3だけ保持器240の内径側に位置するように、円すいころ30の小端面33の部分に接触可能に形成されている。
この実施例3のその他の構成は実施例1と同様にして構成されるため、その説明は省略する。
したがって、この実施例3に係る円すいころ軸受においても、実施例1と同様の作用効果を奏する。
特に、この実施例3においては、保持器240の小径部側部分を段差状をなして小径に絞し、その小径筒部240aにポケット243の小径側端部248を形成することによってころ接触部247を容易に形成することができる。
なお、この発明は前記実施例1に限定するものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。
例えば、保持器40(140、240)は薄肉鋼板製の他、合成樹脂製であってもこの発明を実施することができる。
10 内輪
11 内輪軌道面
12 大つば
15 小つば
17 小径側延長部
20 外輪
21 外輪軌道面
30 円すいころ
32 大端面
33 小端面
40、140、240 保持器
41 大径側環状部
42 小径側環状部
43、143、243 ポケット
44 柱部
45 小径側鍔部
47、147、247 ころ接触部

Claims (4)

  1. 内輪と、外輪と、複数個の円すいころと、保持器とを備えた円すいころ軸受であって、
    前記内輪は、その内輪軌道面の大径側端部に前記複数個の円すいころの大端面を案内する大つばが形成され、前記内輪軌道面の小径側端部に前記複数個の円すいころの小端面を案内する小つばが形成され、
    前記保持器は、大径側環状部と、小径側環状部と、これら両環状部を連結しかつ前記複数個の円すいころをそれぞれ保持するためのポケットを区画形成する複数の柱部とを有し、
    前記ポケットの小径側端部には、前記円すいころの小端面が下向きをなす姿勢で、前記円すいころの小端面のうち、同円すいころの重心位置よりも前記保持器の内径側に位置する部分に接触可能なころ接触部が形成され、
    前記ころ接触部は、前記保持器の小径側が下に位置し、かつ中心線が鉛直線をなす姿勢で、前記ポケットの小径側端部が、外周側よりも内周側が高くなる傾斜面に形成され、この傾斜面によって構成されていることを特徴とする円すいころ軸受。
  2. 請求項1に記載の円すいころ軸受であって、
    内輪の小径側端部には、小つばから軸方向外方へ延長された小径側延長部が形成される一方、
    保持器の小径側環状部の小径側端縁には、前記内輪の小径側延長部の外周面に向けて僅かな隙間をもって対向することで潤滑油の流量を制限する小径側鍔部が形成されていることを特徴とする円すいころ軸受。
  3. 請求項1又は2に記載の円すいころ軸受であって、
    ころ接触部は、ポケットの小径側端部が内径方向へ突出されて形成された突出片によって構成されていることを特徴とする円すいころ軸受。
  4. 請求項1又は2に記載の円すいころ軸受であって、
    ころ接触部は、保持器の小径部側部分が段差状をなして小径に絞られ、その絞られた小径筒部にポケットの小径側端部が形成され、この小径側端部によって構成されていることを特徴とする円すいころ軸受。
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