JP5598883B2 - マグネシウム空気電池用燃料体、マグネシウム空気電池、マグネシウム空気電池用燃料体の製造方法、マグネシウム空気電池システム、及びマグネシウム空気電池システムの使用方法 - Google Patents

マグネシウム空気電池用燃料体、マグネシウム空気電池、マグネシウム空気電池用燃料体の製造方法、マグネシウム空気電池システム、及びマグネシウム空気電池システムの使用方法 Download PDF

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Description

本発明は、空気を正極活物質とし、マグネシウムを負極活物質とするマグネシウム空気電池用燃料体、マグネシウム空気電池、マグネシウム空気電池用燃料体の製造方法、マグネシウム空気電池システム、及びマグネシウム空気電池システムの使用方法に関する。
空気を正極活物質とし、マグネシウムを負極活物質とするマグネシウム空気電池に使用される燃料体の一例として、特許文献1には、カセット型の燃料体が開示されている。具体的には、特許文献1に記載の燃料体では、マグネシウム薄膜の各端部が一対のリールと接続され、リールを回転させることによりマグネシウム薄膜が巻き取られるとともに、リール間のマグネシウム薄膜と、その近傍に位置する正極とが協働して発電する。
特開2012−15013号公報
しかし、特許文献1等に記載のマグネシウム電池の燃料はカセット型であり、使用前のマグネシウム薄膜が巻かれるリールと、使用後のマグネシウム薄膜が巻かれるリールとの2つのリールを内蔵する必要があるため、小型が困難である。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、小型化が可能なマグネシウム空気電池用燃料体、マグネシウム空気電池、マグネシウム空気電池用燃料体の製造方法、マグネシウム空気電池システム、及びマグネシウム空気電池システムの使用方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るマグネシウム空気電池用燃料体は、
空気を正極活物質とし、マグネシウムを負極活物質とするマグネシウム空気電池に負極として使用されるマグネシウム空気電池用燃料体であって、
フィルムと、該フィルム上に付着したマグネシウムフィルムと、からロール状に形成されている、
ことを特徴とする。
前記フィルム及び前記マグネシウムフィルムを覆うセパレータをさらに備え、
前記フィルムと、前記マグネシウムフィルムと、前記セパレータと、からロール状に形成されていてもよい。
前記フィルムは、導電性であって、
前記フィルムと、前記マグネシウムフィルムと、前記マグネシウムフィルムを覆い、酸素または水酸基が透過可能な透過フィルムと、からロール状に形成されていてもよい。
前記マグネシウムフィルムは、前記フィルム上に蒸着により形成されていてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係るマグネシウム空気電池は、
本発明の第1の観点に係るマグネシウム空気電池用燃料体と、
空気を正極活物質とする正極と、
前記マグネシウム空気電池用燃料体と前記正極との間に介在する電解質と、
を備えることを特徴とする。
前記マグネシウム空気電池用燃料体と前記正極との間に介在する炭素フェルトをさらに備え、
前記電解質が溶解された電解液が、前記炭素フェルトに含浸されていてもよい。
前記正極と前記炭素フェルトとの接触面積は、前記マグネシウム空気電池用燃料体と前記炭素フェルトとの接触面積よりも大きくてもよい。
前記炭素フェルトは、前記マグネシウム空気電池用燃料体の上に配置されていてもよい。
前記正極は、箱形の導電性部材と、前記導電性部材に収容された活性炭と、を備えてもよい。
前記マグネシウム空気電池用燃料体の下に、他の前記炭素フェルトを介して他の前記正極が配置されていてもよい。
前記正極は、前記電解液が流れる中空管を内部に備え、
前記中空管は、前記中空管を流れる電解液が、前記中空管の外部に移動するための孔を有してもよい。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係るマグネシウム空気電池用燃料体の製造方法は、
空気を正極活物質とし、マグネシウムを負極活物質とするマグネシウム空気電池に負極として使用されるマグネシウム空気電池用燃料体の製造方法であって、
フィルム上にマグネシウムフィルムを付着するステップと、
前記フィルムと、前記マグネシウムフィルムと、をロール状に形成するステップと、
を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点に係るマグネシウム空気電池システムは、
空気を正極活物質とし、マグネシウムを負極活物質とし、マグネシウム空気電池用燃料体が負極として使用されるマグネシウム空気電池システムであって、
供給部と、電池本体部と、巻取部と、駆動部と、を備え、
前記マグネシウム空気電池用燃料体は、フィルムと、該フィルム上に付着したマグネシウムフィルムと、からロール状に形成され、
前記供給部は、前記マグネシウム空気電池用燃料体と連結し、連結した前記マグネシウム空気電池用燃料体のロール軸を中心として回転可能であり、前記マグネシウム空気電池用燃料体を前記電池本体部を介して前記巻取部へ送り出し、
前記電池本体部は、正極と、電解質と、を含み、前記供給部から送り出された前記マグネシウム空気電池用燃料体を負極として、前記正極と協働して発電し、
前記巻取部は、前記電池本体部における発電反応後の前記マグネシウム空気電池用燃料体を巻き取り、前記巻取部から取り外し可能なロール状の使用済燃料体を形成し、
前記駆動部は、前記供給部と、前記巻取部とを回転駆動する、
ことを特徴とする。
前記マグネシウム空気電池システムは、電力供給対象である電気機器内部に収容され、
前記マグネシウム空気電池用燃料体は、前記電気機器に形成された挿入口に挿入されることにより、前記供給部と連結し、
前記使用済燃料体は、前記電気機器に形成された取出口から取り出すことにより、前記巻取部から取り外し可能であってもよい。
前記供給部と、前記電池本体部と、前記巻取部とを含む、複数の電池ユニットから構成される電池ユニット群を複数備え、
前記駆動部は、電動モータであって、ある電池ユニット群の前記供給部及び前記巻取部を回転駆動する際に、他の電池ユニット群により発電された電気エネルギーを用いてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の第5の観点に係るマグネシウム空気電池システムの使用方法は、
空気を正極活物質とし、マグネシウムを負極活物質とし、マグネシウム空気電池用燃料体が負極として使用され、供給部と、電池本体部と、巻取部と、駆動部と、を備えるマグネシウム空気電池システムの使用方法であって、
フィルムと、該導電性フィルム上に付着したマグネシウムフィルムと、からロール状に形成された前記マグネシウム空気電池用燃料体を、前記供給部に連結するステップと、
前記供給部に連結された前記マグネシウム空気電池用燃料体を、前記駆動部によって前記供給部を回転駆動することにより、前記電池本体部を介して前記巻取部に送り出すステップと、
正極と電解質とを含む前記電池本体部において、前記巻取部から送り出された前記マグネシウム空気電池用燃料体を負極として、前記正極と協働して発電するステップと、
前記電池本体部における発電反応後の前記マグネシウム空気電池用燃料体を前記巻取部に巻き取り、ロール状の使用済燃料体を形成するステップと、
形成された前記使用済燃料体を前記巻取部から取り外すステップと、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、小型化が可能なマグネシウム空気電池用燃料体、マグネシウム空気電池、マグネシウム空気電池用燃料体の製造方法、マグネシウム空気電池システム、及びマグネシウム空気電池システムの使用方法を提供できる。
実施形態1に係るマグネシウム空気電池用燃料体を電気機器が備えるマグネシウム空気電池システムに使用する例を表す図である。 実施形態1に係るマグネシウム空気電池用燃料体の概略構成を示す斜視図である。 マグネシウム空気電池用燃料体の製造方法を表す図である。 マグネシウム空気電池用燃料体の製造方法を表す図である。 実施形態1に係るマグネシウム空気電池システムの概略構成を示す模式図である。 実施形態1に係るマグネシウム空気電池用燃料体を大型電気機器が備えるマグネシウム空気電池システムに使用する例を表す図である。 変形例に係るマグネシウム空気電池用燃料体の概略構成を示す斜視図である。 実施形態2に係るマグネシウム空気電池用燃料体の概略構成を表す斜視図である。 図7Aに示す切断線I−Iにおけるマグネシウム空気電池用燃料体の概略断面図である。 負極におけるマグネシウムフィルム体と負極端子との接触について説明するための図である。 実施形態3における、図4に示す切断線II−IIにおける電池本体部内部の概略断面図である。 実施形態3の変形例における、図4に示す切断線II−IIにおける電池本体部内部の概略断面図である。 実施形態4における、図4に示す切断線II−IIにおける電池本体部内部の概略断面図である。 実施形態4に係る中空管の要部斜視図である。 図11に示す切断線III−IIIにおける正極の概略断面図である。 実施形態5に係るマグネシウム空気電池システムの概略構成を示す模式図である。 実施例に係る電池本体部の概略構成を示す図である。 組立前の銅メッシュの形状と寸法を表す図である。 組立後の銅メッシュの斜視図である。 塩化ナトリウム水溶液使用電池及び溶液再使用電池での実験において抵抗器に印加される電圧の時間変化を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(実施形態1)
図1は本実施形態1に係るマグネシウム空気電池用燃料体100を電気機器300が備えるマグネシウム空気電池システム200に使用する例を表す図である。
本実施形態に係るマグネシウム空気電池用燃料体100は、空気を正極活物質とし、マグネシウムを負極活物質とするマグネシウム空気電池用の燃料として使用されるものである。
また、本実施形態に係るマグネシウム空気電池システム200は、マグネシウム空気電池用燃料体100を負極として発電するマグネシウム空気電池を備え、発電した電力を電気機器300に供給するシステムである。
電気機器300は、マグネシウム空気電池システム200により供給される電力を電源として駆動する機器であり、例えば、携帯電話やパーソナルコンピュータである。電気機器300の筐体310内には、マグネシウム空気電池システム200が収容されている。また、電気機器300の筐体310は、マグネシウム空気電池用燃料体100をマグネシウム空気電池システム200に供給するための挿入口320と、使用後のマグネシウム空気電池用燃料体100(以下、「使用済燃料体」と呼ぶ)を取り出すための取出口330と、が形成されている。
次に、本実施形態に係るマグネシウム空気電池用燃料体100について詳細に説明する。
図2は本実施形態に係るマグネシウム空気電池用燃料体100の概略構成を示す斜視図、図3A及び図3Bはマグネシウム空気電池用燃料体100の製造方法を表す図である。図2、図3A及び図3Bに示すように、マグネシウム空気電池用燃料体100は、中空円筒状のリール410に巻かれ、導電性フィルム110と、導電性フィルム110上に付着したマグネシウムフィルム120と、マグネシウムフィルム120を覆う透過フィルム130と、からロール状に形成されている。
ここで、マグネシウム空気電池用燃料体100の製造方法の一例について説明する。
まず、導電性フィルム110上に、蒸着によりマグネシウムフィルム120が形成される。具体的には、図3Aに示すように、照射材料の一例であるマグネシウムにレーザーを照射し、これにより蒸発したマグネシウムを導電性フィルム110上に蒸着させることにより、マグネシウムフィルム120を形成する。
そして、図3Bに示すように、マグネシウムフィルム120の表面が、酸素や水酸基などマグネシウムと反応するイオンが透過可能な透過膜130で覆われることにより、マグネシウム空気電池用燃料体100が形成される。このようにして形成されたマグネシウム空気電池用燃料体100の厚さは、数ミクロン〜数百ミクロンの間が好ましい。そして、マグネシウム空気電池用燃料体100は、図2に示すように、リール410にロール状に巻き取られる。
次に、本実施形態に係るマグネシウム空気電池システム200について詳細に説明する。
図4は、本実施形態1に係るマグネシウム空気電池システム200の概略構成を示す模式図である。図4に示すように、マグネシウム空気電池システム200は、供給部210と、電池本体部220と、巻取部230と、駆動部240と、から構成される。
供給部210は、マグネシウム空気電池用燃料体100と連結し、連結したマグネシウム空気電池用燃料体100のロール軸を中心として回転可能であり、マグネシウム空気電池用燃料体100を電池本体部220を介して巻取部230へ送り出すものである。
具体的には、供給部210は、図4に示すように、駆動部240により時計回りに回転駆動される軸から構成される。供給部210の軸は、グネシウム空気電池用燃料100が巻回されるリール410と着脱可能に構成されている。供給部210の軸が、マグネシウム空気電池用燃料体100が巻回されるリール410の中心孔を挿通し、供給部210とマグネシウム空気電池用燃料体100とが連結する。これにより、マグネシウム空気電池用燃料体100は、供給部210とともにロール軸を中心として回転し、電池本体部220へ送り出される。
電池本体部220は、正極と、電解質と、を含み、供給部210から送り出されたマグネシウム空気電池用燃料体100を負極として、正極と協働して発電するマグネシウム空気電池として機能するものである。具体的には、電池本体部220は、マグネシウム空気電池用燃料体100を挟みこんで支持するとともに、巻取部230に発電反応後(使用後)のマグネシウム空気電池用燃料体100を送る。また電池本体部220は、電解液の注入口221を有する。
電池本体部220の電解質は、例えば塩化ナトリウムである。電解液は、電池本体部220の注入口221から、電池本体部220内に供給される。
巻取部230は、電池本体部220における発電反応後のマグネシウム空気電池用燃料体100を巻き取り、巻取部230から取り外し可能なロール状の使用済燃料体500を形成するものである。
具体的には、巻取部230は、供給部210と同様に、図4に示すように、駆動部240により時計回りに回転駆動される軸から構成される。巻取部230の軸は、使用済用燃料500が巻回されるリール420と着脱可能に構成されている。巻取部230の軸は、使用済燃料体420が巻回されるリール420の中心孔を挿通し、巻取部230と使用済燃料体500とが連結する。これにより、発電反応後のマグネシウム空気電池用燃料体100は、巻取部230とともにロール軸を中心として回転して巻き取られ、ロール状の使用済燃料体500が形成される。
駆動部240は、供給部210と、巻取部230とを回転駆動する。駆動部240は、例えば、バネまたは電気モーター等により実現される。なお、電気機器300が、携帯電話やパーソナルコンピュータ等の比較的小規模の電気エネルギーを必要とする機器である場合、駆動部240としてバネを用い、手動でバネを巻くことにより、供給部210と、巻取部230とを回転駆動させることが好ましい。または、駆動部240として、ノブと、ノブの回転トルクを供給部210及び巻取部230に伝達する機構とを設け、手動でノブを回転させることにより、供給部210と、巻取部230とを回転駆動させてもよい。
また、マグネシウム空気電池を使用する電気機器300において、実際には電力が使用されない待機状態と、電力が使用される使用状態とが繰り返される。このようなときに、駆動部240としてバネのみを使用し、供給部210と、巻取部230とを回転駆動させると、電気機器300を使用していないときでもマグネシウム空気電池用燃料体100の巻き取りが行われてしまう。これを防ぐ方法の一例として、電気機器300が使用する電流やマグネシウム空気電池が発生可能な電流に応じて、周知の無段変速機構により供給部210及び巻取部230の軸の回転数を変化させてもよい。また、例えば、マグネシウム空気電池用燃料体100の巻き取り及び停止を切り替えるスイッチの開閉により、所定時間おきにマグネシウム空気電池用燃料体100が所定距離を移動するように、供給部210及び巻取部230の回転駆動を制御してもよい。さらには、小さなボタン電池を併用することにより、マグネシウム空気電池が完全に停止している状態から、マグネシウム空気電池用燃料体100の巻き取りを開始する旨の制御信号を駆動部240に伝えることができる。
次に、以上のように構成されるマグネシウム空気電池システム200の使用方法について説明する。
使用例1として、図1に示すように、マグネシウム空気電池システム200を携帯電話などの電気機器300に使用する例について説明する。
マグネシウム空気電池用燃料体100は、予め飲料缶程度の大きさのケースに封入されている。マグネシウム空気電池用燃料体100を使用する際は、マグネシウム空気電池用燃料体100がケースから取り出され、電気機器300の挿入口320から挿入される。
挿入口210から挿入されたマグネシウム空気電池用燃料体100は、電気機器300内部において、図4に示すように、マグネシウム空気電池システム200の供給部210に取り付けられる。そして、駆動部240により供給部210及び巻取部230が回転することにより、マグネシウム空気電池用燃料体100は、電池本体部220に送り出される。電池本体部220における発電反応後のマグネシウム空気電池用燃料体100は、巻取部230に巻き取られ、使用済燃料体500が形成される。
使用済燃料体500は、リール420とともに巻取部230から取り外され、電気機器300の取出口330から取り出される。
なお、使用済燃料体500は、例えば、店舗や自動販売機等に設置された回収ボックスへと回収されてもよい。そして、回収された使用済燃料体500に含まれる酸化マグネシウムからレーザー等によりマグネシウムを製錬し、このマグネシウムを用いてマグネシウム空気電池用燃料体100を形成してもよい。
次に、使用例2として、マグネシウム空気電池システム200を、自動車や家電機器など電気機器300よりも比較的大きな電気エネルギーを必要とする大型電気機器に使用する例について説明する。
図5は本実施形態1に係るマグネシウム空気電池用燃料体100を大型電気機器300が備えるマグネシウム空気電池システム200a〜200dに使用する例を表す図である。図5に示すように、大型電気機器600は、使用例1の電気機器300と異なり、その筐体610には、4組の挿入口620と取出口630を有している。このように、大型電気機器600が複数の挿入口620と取出口630の組を有する場合、大型電気機器600が電気自動車であれば、遠距離を走行する場合に利便性が広がる。すなわち、1つ当たりの大きさが大きな燃料であると、それを使い切るまで燃料交換ができないため、次の燃料交換地点まで到達することも考えなければならず不便である。これに対し、図5に示すように、電気自動車が複数のマグネシウム空気電池システム200a〜200dを備えていれば、マグネシウム空気電池システム200aにおいてマグネシウム空気電池用燃料体100を使い切った後、マグネシウム空気電池システム200bの使用に切り替え、マグネシウム空気電池システム200bにおいてマグネシウム空気電池用燃料体100を使い切った後、マグネシウム空気電池システム200cの使用に切り替えるといったように、途中で使い切った分だけ小分けにいつでもマグネシウム空気電池用燃料体100の交換が可能であり、現在のガソリン車と同様の使用ができる。
上記の使用例2において、マグネシウム空気電池用燃料体100はできれば缶飲料程度の大きさが好ましい。これによって、缶飲料を販売する従来の自動販売機でマグネシウム空気電池用燃料体100を販売・購入できるため、マグネシウム空気電池用燃料体100を販売・購入するための新たなインフラを作る必要がない。また、缶等にマグネシウム空気電池用燃料体100が封入されていれば安全に保管できるため、予備のマグネシウム空気電池用燃料体100を買い置きしておくことも可能である。
また、使用済燃料体は、使用例1と同様に回収し、再利用が可能である。
以上のように構成されるマグネシウム空気電池用燃料体100によれば、ロール状のマグネシウム空気電池用燃料体100が燃料としてマグネシウム空気電池システム200に供給されるため、一対のリールやガイド等のマグネシウムフィルムの搬送機構を備えるカセット型の燃料体と比較して、小型化が可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態によって限定されるものではない。
例えば、上記の実施形態において、導電性フィルム110上にマグネシウムを蒸着する方法として、マグネシウムを照射材料としてレーザーを照射する方法について説明したが、照射材料は、純粋マグネシウムに限られず、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、あるいは還元剤とマグネシウムとの混合物であってもよい。また、マグネシウムの蒸着方法は、レーザーを用いる方法に限られず、例えば、放電による蒸着を適用してもよい。また、レーザーであれば、太陽光励起レーザーや半導体レーザーを適用できる。化石燃料を使用せず、地球温暖化を防ぐ手段としては、太陽光から直接レーザーを得られる太陽光励起レーザーが使用できる。しかし、これ以外にも、太陽電池、風力、地熱、原子炉の余剰電力などの電気を半導体レーザーに変換して行うことも有効である。
また、上記の実施形態において、導電性フィルム110上にマグネシウムフィルム120が蒸着により付着しているが、導電性フィルム110上にマグネシウムフィルム120を付着させる方法は、蒸着に限られない。
また、上記の実施形態において、供給部210及び巻取部230において、各軸がリール410,420と連結してマグネシウム空気電池用燃料体100の送り出し及び巻き取りを行う例について説明したが、マグネシウム空気電池用燃料体100を巻取部230で巻き取る方法はこれに限られない。例えば、フィルムカメラにおけるネガフィルムの巻き取り方法と同様の方法を適用することができる。具体的には、図6に示すように、マグネシウム空気電池用燃料体100は、ネガフィルムのパーフォレーションと同様の、両端部に等間隔で形成された複数の孔140を有する。そして、巻取部230は、駆動部240により回転駆動するギア(図示せず)を備え、マグネシウム空気電池用燃料体100の孔140とギアの歯とが噛み合った状態でギアが回転することにより、マグネシウム空気電池用燃料体100が巻取部230に巻き取られてもよい。
また、上記の実施形態において、電池本体部220内に、電解液が注入されている例について説明したが、電池本体部220の構成はこれに限られない。例えば、電池本体部220において、電解液を含浸させた紙が、正極と負極であるマグネシウム空気電池用燃料体100との間に介在するように構成してもよい。これにより、携帯電話等の小型電気機器における電解液の取り扱いが容易になる。
(実施形態2)
次に、実施形態2について説明する。上記の実施形態1では、マグネシウム空気電池用燃料体100が、導電性フィルム110と、導電性フィルム110上に付着したマグネシウムフィルム120と、マグネシウムフィルム120を覆う透過フィルム130と、からロール状に形成されている例について説明した。しかし、マグネシウム空気電池用燃料体100の構成はこれに限られない。マグネシウム空気電池用燃料体100の別の構成例として、以下の実施形態2においては、マグネシウムフィルムがセパレータに覆われて、ロール状に形成されている例について説明する。なお、以下の説明において、実施形態1と同様の構成には、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図7Aは、本実施形態に係るマグネシウム空気電池用燃料体100aの概略構成を表す斜視図、図7Bは、図7Aに示す切断線I−Iにおけるマグネシウム空気電池用燃料体100aの概略断面図である。本実施形態に係るマグネシウム空気電池用燃料体100aは、図2に示す実施形態1に係るマグネシウム空気電池用燃料体100と同様にロール状に形成されているが、セパレータ160を備える点で異なる。図7A及び図7Bに示すように、本実施形態に係るマグネシウム空気電池用燃料体100aは、導電性フィルム110と、マグネシウムフィルム120と、セパレータ160と、から構成される。
セパレータ160は、正極と、負極であるマグネシウムフィルム120とを隔離するものであって、水酸化イオンや水の通過を許容する。さらに、セパレータ160は、導電性フィルム110及びマグネシウムフィルム120が一体になったマグネシウムフィルム体120aを覆うように構成されている。具体的には、セパレータ160は、マグネシウムフィルム体120aの長手方向に沿って開口するようにV字状に折り重ねられている。そして、マグネシウムフィルム体120aは、折り重ねられたセパレータ160の間に配置されている。
次に、マグネシウム空気電池用燃料体100aの製造方法の一例について説明する。
まず、実施形態1と同様に、図3Aに示すように、マグネシウムフィルム体120aが、導電性フィルム110上に、マグネシウムを蒸着させることにより形成される。
そして、セパレータ160が、マグネシウムフィルム体120aがセパレータ160の間に挟まれるように、図7Aの矢印B方向に折り畳まれることにより、マグネシウム空気電池用燃料体100aが形成される。マグネシウム空気電池用燃料体100aは、実施形態1と同様に、図2に示すように、リール410にロール状に巻き取られる。なお、巻き取り工程は、マグネシウムを蒸着させる工程、及びセパレータ160にマグネシウムフィルム体120aを挟み込む工程と同時に行われてもよい。
次に、図8を用いて、負極におけるマグネシウムフィルム体120aと負極端子250との接触について説明する。図8に示す負極端子250は、マグネシウム空気電池の負極端子として機能するものであって、導電性の部材から構成される。また、負極端子250は、セパレータ160の開口方向と反対方向に開口するV字状に形成されている。さらに、負極端子250は、2つに折り畳まれたセパレータ160の一方の部分を挟むように配置されている。従って、負極端子250の一部と、マグネシウムフィルム体120aとは、セパレータ160の間で接触する。このような構成により、マグネシウム空気電池用燃料体100aが図8の矢印A方向(図4の矢印A方向と同様)に進んで巻き取られている間、マグネシウムフィルム体120aがセパレータ160に挟まれていても、負極端子250は、マグネシウムフィルム体120aと接触し続けることができる。
以上のように構成されるマグネシウム空気電池用燃料体100aにおいて、負極では、酸化還元反応により、マグネシウムフィルム120から酸化マグネシウムまたは水酸化マグネシウムといったマグネシウム化合物が生成される。これらのマグネシウム化合物は非常に脆いため、仮にマグネシウムフィルム体120aが図4に示すように電池本体部220内を通過して巻取部230で巻き取られる際に、巻き取り時にマグネシウムフィルム体120aにかかる張力により、マグネシウム化合物が電池本体部220内で千切れたり、電池本体部220内に残留したりするおそれがある。しかし、本実施形態では、マグネシウムフィルム体120aは、セパレータ160に挟まれ、セパレータ160とともに電池本体部220内を通過して巻取部230で巻き取られる。従って、電池本体部220内で生成されたマグネシウム化合物は、セパレータ160に挟まれた状態で電池本体部220内を通過するため、電池本体部220内に残留しない。そのため、電池本体部220内をクリーンな状態に保つことができる。
なお、本実施形態において、マグネシウムは、導電性フィルム110に蒸着するものとして説明したが、マグネシウムが蒸着するフィルムは、導電性でなくてもよい。
(実施形態3)
次に、実施形態3について説明する。本実施形態3では、実施形態1における電池本体部220の構成例について説明する。なお、以下の説明において、実施形態1と同様の構成には、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図9は、図4に示す切断線II−IIにおける電池本体部220内部の概略断面図である。図9に示すように、本実施形態に係る電池本体部220は、正極260と、炭素フェルト270と、を内部に収容している。また、正極260は、導電性部材261と、活性炭262と、から構成される。
導電性部材261は、活性炭262へ電子を運ぶ機能を有する。また、導電性部材261は活性炭262を収容可能な箱状に形成される。このように、導電性部材262を箱状に形成し、その中に活性炭262を収容することにより、導電性部材261と活性炭262との接触面積を大きくすることができるため、マグネシウム空気電池の出力可能な電流値を大きくすることができる。また、導電性部材261は、活性炭262周辺の酸素不足を防ぐため、金属メッシュ等の導電性の多孔材料から構成されてもよい。
活性炭262は、空気中の酸素を正極活物質として、酸素の酸化還元反応を行うために、マグネシウム空気電池の正極として用いられる。活性炭262は、導電性部材261と、炭素フェルト270とにより形成された空間内に収容される。
炭素フェルト270は、活性炭等の炭素の粉末や繊維を含むフェルトであって、マグネシウム空気電池用燃料体100と、正極260との間に介在するように配置される。また、炭素フェルト270には、電解質が溶解された電解液が含浸されている。炭素フェルト270は、炭素を含まないフェルトと比較して、電解液とともに、十分な量の酸素を保持することができる。
また、正極260と炭素フェルト270との接触面積は、マグネシウム空気電池用燃料体100と炭素フェルト270との接触面積よりも大きくなるように構成されている。正極260と炭素フェルト270との接触面積が、マグネシウム空気電池用燃料体100と炭素フェルト270との接触面積と同程度であると、マグネシウム空気電池の出力は、正極260の性能に依存してしまう。しかし、正極260と炭素フェルト270との接触面積が、マグネシウム空気電池用燃料体100と炭素フェルト270との接触面積よりも大きい(例えば、2倍)と、両者の接触面積が同程度の場合と比較して、大きな出力を得ることができる。
また、炭素フェルト270は、マグネシウム空気電池用燃料体100の上に配置されている。このように配置することにより、炭素フェルト270中の電解液が、重力により下方、すなわち、図9に示す矢印C方向に流れるため、マグネシウム空気電池用燃料体100と炭素フェルト270とが密着するように押さえつけなくても、マグネシウム空気電池用燃料体100が電解液と良好に接触することができる。このような配置は、上下方向が頻繁に変わらない電気機器、例えば電気自動車に用いられるマグネシウム空気電池に好適である。
なお、正極260及び炭素フェルト270の配置は、図9に示す配置に限られない。例えば、図10に示すように、マグネシウム空気電池用燃料体100の下に、さらに他の炭素フェルト270を介して他の正極260が配置されていてもよい。このように、マグネシウム空気電池用燃料体100を、2つの正極260で上下方向に挟むように構成することにより、上にのみ正極260があるマグネシウム空気電池用燃料体100と比較して、より大きな出力を得ることができる。また、このような配置は、上下方向が変化する電気機器、例えば携帯電話に用いられるマグネシウム空気電池に好適である。
(実施形態4)
次に、実施形態4について説明する。本実施形態4では、実施形態3における正極260の変形例について説明する。なお、以下の説明において、実施形態3と同様の構成には、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図11は、図4に示す切断線II−IIにおける電池本体部220内部の概略断面図である。図11に示すように、本実施形態に係る電池本体部220は、正極260と、炭素フェルト270と、を内部に収容している。また、正極260は、導電性部材261と、活性炭262と、中空管263と、から構成される。本実施形態における正極260は、中空管263を備える点で、実施形態3における正極260と異なる。
中空管263は、外部から供給される電解液が流れる管であって、その直径は、例えば数ミリ程度である。
図12に、中空管263の要部斜視図を示す。図12に示すように、中空管263の周壁には、複数の微小孔264が形成されている。中空管263を流れる電解液は、微小孔264を介して少しずつ中空管263の外部に移動することにより、活性炭262に浸透する。
図13に、図11に示す切断線III−IIIにおける正極260の概略断面図を示す。図13に示すように、中空管263は、炭素フェルト270全体に電解液が行き渡るように、正極260全域に渡って巡らされている。
以上説明したように、本実施形態に係る正極260は、中空管263を備えることにより、炭素フェルト270全体に、十分な量の電解液を供給することができる。
(実施形態5)
次に、実施形態5について説明する。本実施形態5では、実施形態1に係るマグネシウム空気電池システム200の別の例について説明する。なお、以下の説明において、実施形態1と同様の構成には、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図14は、本実施形態5に係るマグネシウム空気電池システム200eの概略構成を示す模式図である。図14に示すように、マグネシウム空気電池システム200eは、それぞれ4つの電池ユニット280から構成される、2つの電池ユニット群290a,290bと、駆動部240と、から構成される。
電池ユニット280は、それぞれ、実施形態1と同様の供給部210、電池本体部220、及び巻取部230と、から構成される(図4参照)。
また、本実施形態に係る駆動部240は、電気エネルギーにより動作する電動モータから構成される。
また、電池ユニット群290aを構成する電池ユニット280の各供給部210及び各巻取部230は、互いに同じタイミングで回転するように、駆動部240により回転駆動される。また、電池ユニット群290bを構成する電池ユニット270の各供給部210及び各巻取部230も、互いに同じタイミングで回転するように、駆動部240により回転駆動される。
なお、電池ユニット群290aの供給部210及び巻取部230の回転と、電池ユニット群290bの供給部210及び巻取部230の回転とは、交互に行われる。そして、一方の電池ユニット群290a,290bの供給部210及び巻取部230を回転駆動するために駆動部240が用いる電気エネルギーは、他方の電池ユニット群290a,290bのうち、少なくともいずれか1つの電池ユニット280が発電している電気エネルギーを用いる。
具体的には、電池ユニット群290aの供給部210及び巻取部230が回転し、発電反応後のマグネシウム空気電池用燃料体100が巻取部230が巻き取られる。このとき駆動部240は、停止している電池ユニット群290bのうち、少なくともいずれか1つの電池ユニット280が発電している電気エネルギーを用いて、電池ユニット群290aの供給部210及び巻取部230を回転駆動する。
さらに所定時間(例えば、10分間)経過後、電池ユニット群290bの供給部210及び巻取部230が短い時間(例えば、間欠的に10秒間)回転し、発電反応後のマグネシウム空気電池用燃料体100が巻取部230に巻き取られる。このとき駆動部240は、停止している電池ユニット群290aのうち、少なくともいずれか1つの電池ユニット280が発電している電気エネルギーを用いて、電池ユニット群290bの供給部210及び巻取部230を回転駆動する。
以上のように、2つの電池ユニット群290a,290bを構成して、交互に回転動作を行わせることにより、一方の電池ユニット群290a,290bの回転動作に必要な電気エネルギーとして、他方の電池ユニット群290a,290bにより発電される電気エネルギーを用いることができるため、駆動部240を駆動に必要な電気エネルギーを外部電源に頼らなくてもよい。
なお、上記の実施形態では、1つの電池ユニット群290a,290bは、4つの電池ユニット280から構成される例について説明したが、1つの電池ユニット群290a,290bを構成する電池ユニット280の数は、これに限られない。また、マグネシウム空気電池システム200eを構成する電池ユニット群290a,290bの数は、2つに限られず、任意の複数の数の電池ユニット群により、マグネシウム空気電池システム200eを構成することができる。
(実施例)
以下、本発明に実施例について説明する。本実施例において、マグネシウム空気電池として機能する上記の実施形態の電池本体部220の性能の検証実験を行った。
図15に、本実施例に係る電池本体部220の概略構成図を示す。本実施例において、上記の実施形態におけるマグネシウム空気電池用燃料体100として、縦60mm、横15mm、厚さ44ミクロン、材質AZ31Bのマグネシウム箔150を使用した。マグネシウム箔150において、縦45mm、横15mmの部分を紙フィルター221に挟み、残りの縦15mm、横15mmの部分を露出させた。
紙フィルター221は、ビーカー222内の電解液223を吸い上げ、マグネシウム空気電池上部の蒸発を防ぐ役割をもつ。本実施例では、紙フィルター221として、東洋濾紙株式会社製定性濾紙No.1を、縦65mm、横20mmの長方形に切り取ったものを使用した。なお、本願発明者の経験上、紙フィルター221はマグネシウム箔150の片面のみに接するよりも両面に接した方が滑らかな放電曲線が得られるため、本実施例ではマグネシウム箔150が2枚の紙フィルター221に挟まれた構成である。そして、クリップ224は、マグネシウム箔150と2枚の紙フィルター221とが接した状態を保持している。
電解液223は、塩化ナトリウム水溶液である。マグネシウム空気電池は、支持電解質によって放電特性が大きく異なるが、塩化ナトリウム水溶液は、容易に入手可能であるとともに、比較的高出力であり、環境に負担をかけず、使用後の電解液は有毒物質を排出しない。本願発明者の経験上、濃度1mol/Lの塩化ナトリウム水溶液が最も出力が高いので、本実施例においては、濃度1mol/Lの塩化ナトリウム水溶液20mlを電解液223として使用した。
活性炭225は、マグネシウム空気電池の正極として機能する。マグネシウム空気電池の正極には、電子を酸素に渡す材料が必要である。その材料には、良好な吸水性、良好な導電性、及び十分な広さの表面積が必要である。活性炭225は、このような条件を満たす正極の材料の1つである。本実施例では、活性炭225として、キョーリン株式会社製高性能活性炭カーボンパック(平均粒径訳2mm)を使用した。
銅メッシュ226は、活性炭225へ電子を運ぶ導電体として機能する。また、活性炭225周辺の空間の酸素不足を防ぐために通気性が要求され、かつ粒状の活性炭225が露出しない状態を保つ必要がある。本実施例では、銅金網40メッシュを使用した。図16Aに組立前の銅メッシュ226の形状と寸法(図中の寸法の単位はmm)、図16Bに組立後の銅メッシュ226の斜視図を示す。
支持部227は、マグネシウム箔150、紙フィルター221、活性炭225、及び銅メッシュ226を一体として挟み込み、支持する。
以上のように構成される電池本体部220を用いて、図15に示すようにマグネシウム箔150及び銅メッシュ226を抵抗器700と接続し、電圧測定器800により抵抗器700に印加される電圧を測定した。定抵抗放電において、測定値の正確さと実験時間はトレード・オフの関係にある。低い抵抗値では、電流量が相対的に増加するため、放電は短時間で終了するが、同時に誤差も増大する。一方、高い抵抗値では、誤差は無視できるが電流量が相対的に減少するため、放電時間がより長くなる。従って、本実施例では、抵抗器700として、測定値の誤差が1%以内で、最短時間で放電可能な10Ωのセメント抵抗を使用した。なお、本実験における電池本体部220を塩化ナトリウム水溶液使用電池と呼ぶ。
また、上記の実施形態に係るマグネシウム電池システム200では、図4に示すように、電池本体部220を通過するマグネシウム空気電池用燃料体100が負極として機能する。これを模擬するために、塩化ナトリウム水溶液使用電池での実験を行った後、マグネシウム箔150だけを交換し、その他を塩化ナトリウム水溶液使用電池での実験で使用したものをそのまま使用して実験を行った。本実験における電池本体部220を溶液再使用電池と呼ぶ。
図17に、塩化ナトリウム水溶液使用電池及び溶液再使用電池での実験において抵抗器700に印加される電圧の時間変化を示す。各実験の測定データを比較すると、ほとんど変化がないことがわかる。従って、マグネシウム空気電池の負極として、電池本体部220内を通過するマグネシウム空気電池用燃料体100が使用可能であることが検証された。
本実施例で得られた電流の時間変化、及び使用したマグネシウムの重さから、このような簡単な実験でも、1300Ah/kgの性能を得ることが出来た。通常のリチウムイオン電池は、150Ah/kg程度であるので、非常に高い性能が得られることが分かった。本実施例の構成を最適化すれば、さらなる改善が見込まれ、理論的には最高2200Ah/kgが得られると考えられる。
また、近年よく使用されるスマートフォンでの放電容量は1000〜1500mAhである。すると、1300Ah/kg=1300mAh/gの現在のマグネシウム空気電池でも、1gでこれを達成することができる。即ち、10gほどのマグネシウムでスマートフォンを10日以上駆動できることが分かった。マグネシウムの比重は、1.738g/cm3であるので、10gのマグネシウムの容積は約6cm3である。即ち、マグネシウム空気電池用燃料体100は、1cm直径で長さ約7.6cmの円筒状に形成可能である。マグネシウムの価格が現状の300円/kg=0.3円/gだとしても、スマートフォンを10日間駆動可能な燃料が3円で供給できることになる。さらに改良が進み、放電容量が理論値2200Ah/kgまで達すると、スマートフォンを10日間駆動可能なマグネシウム空気電池用燃料体100は、重量5.9g、直径1cm、高さ4.5cmの円筒状に形成可能であり、その値段は1.8円となる。さらに、パーソナルコンピュータに応用すれば、現在5000mAhの電池は、1300Ah/kgの場合、重量3.8g、2200Ah/kgの場合、重量2.3gのマグネシウム空気電池用燃料体100に置き換えることができる。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲に逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本出願は、2012年3月16日に出願された日本国特許出願特願2012−061089号に基づく。本明細書中に、日本国特許出願特願2012−061089号の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。
本発明は、空気を正極活物質とし、マグネシウムを負極活物質とするマグネシウム空気電池に適する。
100,100a マグネシウム空気電池用燃料体
110 導電性フィルム
120 マグネシウムフィルム
120a マグネシウムフィルム体
130 透過フィルム
140 孔
150 マグネシウム箔
160 セパレータ
200,200a〜200e マグネシウム空気電池システム
210 供給部
220 電池本体部
221 紙フィルター
222 ビーカー
223 電解液
224 クリップ
225 活性炭
226 銅メッシュ
227 支持部
230 巻取部
240 駆動部
250 負極端子
260 正極
261 導電性部材
262 活性炭
263 中空管
264 微小孔
270 炭素フェルト
280 電池ユニット
290a,290b 電池ユニット群
300 電気機器
310 筐体
320 挿入口
330 取出口
410,420 リール
500 使用済燃料体
600 大型電気機器
610 筐体
620 挿入口
630 取出口
700 抵抗器
800 電圧測定器

Claims (16)

  1. 空気を正極活物質とし、マグネシウムを負極活物質とするマグネシウム空気電池に負極として使用されるマグネシウム空気電池用燃料体であって、
    フィルムと、該フィルム上に付着したマグネシウムフィルムと、からロール状に形成されていて、
    前記フィルム及び前記マグネシウムフィルムを覆うセパレータをさらに備え、
    前記フィルムと、前記マグネシウムフィルムと、前記セパレータと、からロール状に形成されている、
    ことを特徴とするマグネシウム空気電池用燃料体。
  2. 空気を正極活物質とし、マグネシウムを負極活物質とするマグネシウム空気電池に負極として使用されるマグネシウム空気電池用燃料体であって、
    フィルムと、該フィルム上に付着したマグネシウムフィルムと、からロール状に形成されていて、
    前記フィルムは、導電性であって、
    前記フィルムと、前記マグネシウムフィルムと、前記マグネシウムフィルムを覆い、酸素または水酸基が透過可能な透過フィルムと、からロール状に形成されている、
    ことを特徴とするマグネシウム空気電池用燃料体。
  3. 前記マグネシウムフィルムは、前記フィルム上に蒸着により形成されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のマグネシウム空気電池用燃料体。
  4. 空気を正極活物質とし、マグネシウムを負極活物質とするマグネシウム空気電池に負極として使用されるマグネシウム空気電池用燃料体であって、
    フィルムと、該フィルム上に付着したマグネシウムフィルムと、からロール状に形成されている、
    ことを特徴とするマグネシウム空気電池用燃料体と、
    空気を正極活物質とする正極と、
    前記マグネシウム空気電池用燃料体と前記正極との間に介在する電解質と、
    を備え、
    前記マグネシウム空気電池用燃料体と前記正極との間に介在する炭素フェルトをさらに備え、
    前記電解質が溶解された電解液が、前記炭素フェルトに含浸されている、
    ことを特徴とするマグネシウム空気電池。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマグネシウム空気電池用燃料体と、
    空気を正極活物質とする正極と、
    前記マグネシウム空気電池用燃料体と前記正極との間に介在する電解質と、
    を備え、
    前記マグネシウム空気電池用燃料体と前記正極との間に介在する炭素フェルトをさらに備え、
    前記電解質が溶解された電解液が、前記炭素フェルトに含浸されている、
    ことを特徴とするマグネシウム空気電池。
  6. 前記正極と前記炭素フェルトとの接触面積は、前記マグネシウム空気電池用燃料体と前記炭素フェルトとの接触面積よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項4または5に記載のマグネシウム空気電池。
  7. 前記炭素フェルトは、前記マグネシウム空気電池用燃料体の上に配置されている、
    ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載のマグネシウム空気電池。
  8. 前記正極は、箱形の導電性部材と、前記導電性部材に収容された活性炭と、を備える、
    ことを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載のマグネシウム空気電池。
  9. 前記マグネシウム空気電池用燃料体の下に、他の前記炭素フェルトを介して他の前記正極が配置されている、
    ことを特徴とする請求項に記載のマグネシウム空気電池。
  10. 前記正極は、前記電解液が流れる中空管を内部に備え、
    前記中空管は、前記中空管を流れる電解液が、前記中空管の外部に移動するための孔を有する、
    ことを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載のマグネシウム空気電池。
  11. 空気を正極活物質とし、マグネシウムを負極活物質とするマグネシウム空気電池に負極として使用されるマグネシウム空気電池用燃料体の製造方法であって、
    フィルム上にマグネシウムフィルムを付着するステップと、
    前記フィルム及び前記マグネシウムフィルムを覆うセパレータを設けるステップと、
    前記フィルムと、前記マグネシウムフィルムと、前記セパレータと、をロール状に形成するステップと、
    を備えることを特徴とするマグネシウム空気電池用燃料体の製造方法。
  12. 空気を正極活物質とし、マグネシウムを負極活物質とするマグネシウム空気電池に負極として使用されるマグネシウム空気電池用燃料体の製造方法であって、
    導電性フィルム上にマグネシウムフィルムを付着するステップと、
    前記導電性フィルムと、前記マグネシウムフィルムと、前記マグネシウムフィルムを覆い、酸素または水酸基が透過可能な透過フィルムと、をロール状に形成するステップと、
    を備えることを特徴とするマグネシウム空気電池用燃料体の製造方法
  13. 空気を正極活物質とし、マグネシウムを負極活物質とし、マグネシウム空気電池用燃料体が負極として使用されるマグネシウム空気電池システムであって、
    供給部と、電池本体部と、巻取部と、駆動部と、を備え、
    前記マグネシウム空気電池用燃料体は、フィルムと、該フィルム上に付着したマグネシウムフィルムと、からロール状に形成され、
    前記供給部は、前記マグネシウム空気電池用燃料体と連結し、連結した前記マグネシウム空気電池用燃料体のロール軸を中心として回転可能であり、前記マグネシウム空気電池用燃料体を前記電池本体部を介して前記巻取部へ送り出し、
    前記電池本体部は、正極と、電解質と、を含み、前記供給部から送り出された前記マグネシウム空気電池用燃料体を負極として、前記正極と協働して発電し、
    前記巻取部は、前記電池本体部における発電反応後の前記マグネシウム空気電池用燃料体を巻き取り、前記巻取部から取り外し可能なロール状の使用済燃料体を形成し、
    前記駆動部は、前記供給部と、前記巻取部とを回転駆動し、
    前記供給部と、前記電池本体部と、前記巻取部とを含む、複数の電池ユニットから構成される電池ユニット群を複数備え、
    前記駆動部は、電動モータであって、ある電池ユニット群の前記供給部及び前記巻取部を回転駆動する際に、他の電池ユニット群により発電された電気エネルギーを用いる、
    ことを特徴とするマグネシウム空気電池システム。
  14. 前記マグネシウム空気電池システムは、電力供給対象である電気機器内部に収容され、
    前記マグネシウム空気電池用燃料体は、前記電気機器に形成された挿入口に挿入されることにより、前記供給部と連結し、
    前記使用済燃料体は、前記電気機器に形成された取出口から取り出すことにより、前記巻取部から取り外し可能である、
    ことを特徴とする請求項13に記載のマグネシウム空気電池システム。
  15. 空気を正極活物質とし、マグネシウムを負極活物質とし、マグネシウム空気電池用燃料体が負極として使用され、供給部と、電池本体部と、巻取部と、駆動部と、を備えるマグネシウム空気電池システムの使用方法であって、
    フィルムと、該フィルム上に付着したマグネシウムフィルムと、前記フィルム及び前記マグネシウムフィルムを覆うセパレータと、からロール状に形成された前記マグネシウム空気電池用燃料体を、前記供給部に連結するステップと、
    前記供給部に連結された前記マグネシウム空気電池用燃料体を、前記駆動部によって前記供給部を回転駆動することにより、前記電池本体部を介して前記巻取部に送り出すステップと、
    正極と電解質とを含む前記電池本体部において、前記巻取部から送り出された前記マグネシウム空気電池用燃料体を負極として、前記正極と協働して発電するステップと、
    前記電池本体部における発電反応後の前記マグネシウム空気電池用燃料体を前記巻取部に巻き取り、ロール状の使用済燃料体を形成するステップと、
    形成された前記使用済燃料体を前記巻取部から取り外すステップと、
    を備えることを特徴とするマグネシウム空気電池システムの使用方法。
  16. 空気を正極活物質とし、マグネシウムを負極活物質とし、マグネシウム空気電池用燃料体が負極として使用され、供給部と、電池本体部と、巻取部と、駆動部と、を備えるマグネシウム空気電池システムの使用方法であって、
    導電性フィルムと、該導電性フィルム上に付着したマグネシウムフィルムと、前記マグネシウムフィルムを覆い、酸素または水酸基が透過可能な透過フィルムと、からロール状に形成された前記マグネシウム空気電池用燃料体を、前記供給部に連結するステップと、
    前記供給部に連結された前記マグネシウム空気電池用燃料体を、前記駆動部によって前記供給部を回転駆動することにより、前記電池本体部を介して前記巻取部に送り出すステップと、
    正極と電解質とを含む前記電池本体部において、前記巻取部から送り出された前記マグネシウム空気電池用燃料体を負極として、前記正極と協働して発電するステップと、
    前記電池本体部における発電反応後の前記マグネシウム空気電池用燃料体を前記巻取部に巻き取り、ロール状の使用済燃料体を形成するステップと、
    形成された前記使用済燃料体を前記巻取部から取り外すステップと、
    を備えることを特徴とするマグネシウム空気電池システムの使用方法。
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