JP5598441B2 - 通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、共通のバス通信路に接続され、当該バス通信路を介して相互に通信を行う通信装置に関する。
従来、ローカルエリアネットワーク(LAN)、特に車内LANに多用されている通信プロトコルとして、CSMA/CA方式のCAN(Controller Area Network )プロトコルが知られている(特許文献1参照)。
CANプロトコルで規定されたフレームの先頭部分には、後続のデータ領域にどのようなメッセージが割り付けられたフレームであるかを識別するための識別コード(ID)が含まれており、通信システムを構成する通信装置は、受信したフレームの種別を、そのフレームに含まれているIDに基づき識別する。
また、複数の通信装置が共通のバス通信路を介して通信を行うため、送信すべきフレームを有する通信装置は、バス通信路が使用中でなければ直ちにフレームの送信を開始し、バス通信路が使用中であればバス通信路が解放(フレームの送信が終了)されてからフレームの送信を開始する。このため、送信すべきフレームを有する通信装置が複数存在すると、複数の通信装置が同時にフレームの送信を開始することがあり、この場合、バス通信路上でフレームの衝突が発生する。このようなフレームの衝突が発生した場合、CANプロトコルでは、どのフレームを優先的に処理するかを決定する調停処理を、前述のIDを用いて行うように規定されている。
ところで、送信側の通信装置から受信側の通信装置へのフレームの正常な到達を判断するための情報としてACKと呼ばれる情報を返すことが行われている。具体的に、CANプロトコルでは、フレームを正常に受信したことを示すACK情報が、例えばフレームの特定ビット(ACKスロット)に割り当てられている。このとき送信側の通信装置は、フレームの送信中にフレームの信号レベルとバス通信路上の信号レベルとをビットごとに比較しているため、フレームの正常な受信が行われなかった場合に受信側の通信装置がフレームの特定ビットを書き換えることで、送信側の通信装置へACK情報を返すことができる。
特開2006−287738号公報
しかしながら、汎用非同期送受信回路を有する信号処理部を用いて通信を行うことを考えた場合、汎用非同期送受信回路がいわゆる調歩同期であるため、CANプロトコルと同様の方式でACK情報を返すことはできない。これを実現するためには、マイコンとバス通信路とに介在するトランシーバにACKを返す機能を持たせる必要があり、結果として、トランシーバの規模が大きくなってしまう。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、汎用非同期送受信回路を有する信号処理部を用いて通信を行う場合に、トランシーバの規模を大きくすることなく、フレームの到達を通知可能な通信装置を提供することにある。
上述の目的を達成するためになされた通信装置は、共通のバス通信路に接続され、当該バス通信路を介して相互に通信を行うものである。
本発明の通信装置は、信号処理部と、トランシーバとを備えている。信号処理部は、汎用非同期送受信回路を有している。また、トランシーバは、汎用非同期送受信回路からのフレームをバス通信路へ出力すると共にバス通信路を介して受信したフレームを汎用非同期送受信回路へ出力する。
ここで特に本発明では、信号処理部によって、受信側処理が実行される。この受信側処理では、バス通信路を介して受信したフレームに基づく受信情報がフレーム送信時におけるレスポンスに含まれるよう受信情報が格納される。
つまり、信号処理部には受信したフレームに基づく受信情報を格納するようにしたため、この受信情報をフレーム送信時にレスポンスに含めるようにすれば、過去に受信したフレームの情報を、他の通信装置へ通知することができる。このようにすれば、汎用非同期送受信回路を有する信号処理部を用いて通信を行う場合に、トランシーバの規模を大きくすることなく、フレームの到達を通知することができる。
なお、信号処理部は、マイコンで構成してもよいし、例えばスレーブとして動作する通信装置であれば、汎用非同期送受信回路に相当する機能を少なくとも備えたシーケンサで構成してもよい。
信側処理では、前記受信情報がフレーム送信時におけるレスポンスに含まれるようレスポンスを構成するデータの指定バイトに受信情報を格納することが考えられる。このようにすれば、フレーム送信時にはレスポンスを構成するデータの指定バイトが受信情報となるため、フレームの到達を比較的簡単に通知することができる。
信情報は、受信したフレームのヘッダに含まれるID値に基づく情報とすることが考えられる。このとき受信側処理では、過去の受信情報と受信したフレームのID値との演算結果を新たな受信情報として格納する。このようにすれば、受信情報は受信したフレームのID値で更新されていくため、過去のフレームの受信状況を把握することができる。すなわち、過去に送信されたフレームのうちどのフレームが受信されているのかを、受信情報に基づいて判定できる可能性が高くなる。
具体的に、受信情報となる演算結果は、過去の受信情報と受信したフレームのID値との論理和であることが考えられる。このようにすれば、受信情報としてフレームのID値が加算されていくため、過去のフレームの受信状況を把握することができる。
信情報は、受信したフレーム数とすることが考えられる。このとき受信側処理では、フレームを受信した際に過去の受信情報をインクリメントし新たな受信情報として格納する。このようにすれば、受信情報は受信したフレームの数に対応したものとなるため、過去のフレームの受信状況を把握することができる。すなわち、カウント開始から現在までフレームが残らず受信されているか否かを、受信情報に基づいて判定できる。
なお、上記構成において、受信側処理では、バス通信路を介して受信したフレームのヘッダに含まれるID値に基づき、特定のフレームについてのみ前記受信情報を格納することとしてもよい。例えば、予め決められた範囲のID値を有するフレーム数のみをカウントして受信情報にするという具合である。このようにすれば、特定のフレームの到達を通知することが可能となる。
また、受信側処理では、所定条件の成立時に、受信情報をクリアすることとしてもよい。「所定条件の成立時」は、一定期間の経過、一定数のフレーム送信後、あるいは、記憶される受信情報が桁溢れ(オーバーフロー)を生じない程度のタイミングであることが考えられる。「受信情報をクリアする」とは、受信情報のリセットを意味し、一例として「0」にすることが考えられる。このようにすれば、過去のフレームの受信状況を、受信情報のクリアのタイミングから把握することができる。
通信システムの概略構成を示すブロック図である。 (a)はバス通信路で使用する伝送路符号の構成を示す説明図であり、(b)はバス通信路を介して送受信されるフレームの構成を示す説明図であり、(c)はUARTが送受信するブロックデータの構成を示す説明図である。 信号処理部が実行する受信側処理を示すフローチャートである。 受信側処理による効果を示すための説明図である。 第2実施形態における受信側処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の受信側処理による効果を示すための説明図である。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
図1は、車両に搭載される通信システムの概略構成を示すブロック図である。
通信システムは、複数の通信装置(以下「ECU」という)10を備えている。これらのECU10は、バス通信路40を介して相互に接続されている。
通信システムを構成するECU10は、例えばボデー系ECUであることが考えられる。具体的には、ボデー・ワイパECU,シートECU,スライドドアECU,ミラーECU,バックドアECU,ライトECU,チルテレ(電動ステアリング位置調整装置)ECU等がある。なお、ここではECU10が相互に接続される態様を示したが、ボデー系ECUと共に、関連機器としてのライトSW,ワイパSW,ライトセンサ,レインセンサ等を通信装置として接続することも考えられる。
バス通信路40は、異なるECU10からハイレベルの信号とロウレベルの信号とが同時に出力されると、バス通信路40上の信号レベルがロウレベルとなるように構成されており、この機能を利用してバス調停を実現する。
ここで図2(a)は、バス通信路40で使用する伝送路符号を示す説明図である。
図2(a)に示すように、バス通信路40では、伝送路符号として、ビットの途中で信号レベルがロウレベルからハイレベルに変化するPWM符号が用いられ、ドミナント(本実施形態では0に対応)およびレセッシブ(本実施形態では1に対応)からなる二値の信号を2種類のデューティ比で表現する。
具体的には、ドミナントの方がレセッシブよりロウレベルの比率が長くなるよう(本実施形態では、ドミナントが1ビットの2/3の期間、レセッシブが1ビットの1/3の期間)に設定され、バス通信路40上でドミナントとレセッシブとが衝突すると、ドミナントが調停勝ちするようにされている。
そして、通信システムでは、調停負けしたECU10は送信を直ちに停止し、調停勝ちしたECU10のみが送信を継続する、いわゆるCSMA/CA方式のアクセス制御方式が用いられている。
また、図2(b)はECU10間の通信に使用するレームの構成を示す説明図である。
図2(b)に示すように、フレームは、送信を許可するデータを指定するためのヘッダと、ヘッダによって指定されたデータを送信するための可変長のレスポンスからなる。
このうち、ヘッダは、識別子(ID)を含み、IDの値が小さいほど、バス調停で勝ち残るように設定されている。一方、レスポンスは、データ以外に、データ(レスポンス)のサイズを示すサイズ情報、エラーの有無をチェックするためのCRC符号が少なくとも含まれている。
また、ECU10の一つをマスタ、他のECU10をスレーブとして、マスタがヘッダを送信することによって、送信を許可するデータ(ひいてはデータの送信元となるスレーブ)を順次指定し、ヘッダによって指定されたデータの送信元となるスレーブがレスポンス(データ)を送信するポーリング(定期通信)と、マスタからの指示によらずスレーブが自律的に通信を制御するイベント通信とを実行する。
次にECU10の構成を説明する。
図1に示したように、ECU10は、マイコン20と、トランシーバ30とを備えている。
マイコン20は、バス通信路40を介した他ECU10との通信によって得られた情報等に基づき、自ECU10に割り当てられた各種処理を実行する。したがって、マイコン20は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート等からなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されている。
また、マイコン20は、UART(汎用非同期送受信回路:Universal Asynchronous Receiver Transmitter )21、及び、発振子22を有している。このUART21により、調歩同期(非同期)方式のシリアル通信が実現される。また、発振子22は、マイコン20を動作させるための動作クロック及び、トランシーバ30へ供給される内部クロックを発生させる。この内部クロックは、UART21の通信速度と同じ速度(本実施形態では20Kbps)に設定されている。
但し、スレーブノードは、必ずしもマイコン20によって構成する必要はなく、UART11に相当する機能を少なくとも備えたシーケンサと、そのシーケンサを動作させる動作クロックを生成する発振回路とによって構成してもよい。
図2(c)は、UART21が送受信するデータの構成を示す説明図である。図2(c)に示すように、UART21は、データの開始を示す1ビット長のスタートビット(ロウレベル)と、データの終了を示すストップビット(ハイレベル)と、これらスタートビット,ストップビットに挟まれた8ビットのデータとで構成された合計10ビットのブロック単位のデータを送受信する。
なお、前述のフレーム(図2(b)参照)を構成するヘッダは、単一のブロックデータで構成され、スタートビット,ストップビットを除く8ビットのデータのうち、7ビットはIDとして用いられ、1ビットはパリティビットとして用いられる。また、レスポンスは、1ないし複数個のブロックデータで構成され、最初のブロックに、サイズ情報が設定される。なお、本実施形態では、レスポンスのデータの指定バイトにID情報が格納される。例えばデータの最終バイトにID情報が格納されるものとする。
一方、トランシーバ30は、マイコン20から供給される送信データを符号化してバス通信路40に出力すると共に、バス通信路40から取り込んだPWM符号の受信データを復号化してマイコン20に供給する。
次に、ECU10のマイコン20にて実行される受信側処理を図3に基づき説明する。この受信側処理は、他ECU10からの送信データの受信に際し実行される。
最初のS100では、フレーム受信完了か否かを判断する。ここでフレームの受信が完了したと判断された場合(S100:YES)、S110へ移行する。一方、フレームの受信が完了していないうちは(S100:NO)、S100の判断処理を繰り返す。
S110では、受信IDレジスタのクリア条件が成立したか否かを判断する。受信IDレジスタは、受信情報を格納するためにマイコン20に設けられるレジスタである。なお、受信IDレジスタは、定期的にクリアしてもよいし、一定数のフレームが送信されたときにクリアしてもよいし、レジスタがオーバーフローしないようにクリアしてもよい。ここで受信IDレジスタのクリア条件が成立したと判断された場合(S110:YES)、S130にて受信IDレジスタをクリアして「0x00」とし、その後、S140へ移行する。一方、受信IDレジスタのクリア条件が成立していないと判断された場合(S110:NO)、S120にて受信IDレジスタに受信したIDを加算し、その後、S140へ移行する。詳しくは、受信IDレジスタの値と受信IDの値との論理和(OR)を取り、当該論理和を受信IDレジスタに格納する。
S140では、データの指定位置に、受信IDレジスタの値を格納する。この処理は、レスポンスのデータの指定バイトに、受信IDレジスタの値を格納しておくものである。本実施形態では、データの最終バイトに受信IDレジスタの値が格納されるものとする。これにより、フレーム送信時に、レスポンスのデータの最終バイトに、受信IDレジスタの値が格納されて送信されることになる。
具体的には、図4に示すように、ID「0x10」のヘッダとレスポンスとからなるフレームが最初に送信されたものとする。このとき、受信IDレジスタの値「0x00」がデータの最終バイトに格納されたレスポンスが送信される(図中の記号A)。
このフレームを受信したECU10は(S100:YES)、受信IDレジスタのクリア条件が成立していなければ(S110:NO)、受信IDレジスタの値「0x00」に受信したID「0x10」を加算する(S120)。したがって、受信IDレジスタの値が「0x10」となり、データの指定位置に「0x10」が格納される(S140)。
これにより、次にECU10がID「0x15」のヘッダとレスポンスとからなるフレームを送信した場合、レスポンスのデータの最終バイトは「0x10」となる(図中の記号B)。
同様に、このフレームを受信したECU10は、受信IDレジスタの値「0x10」に受信したID「0x15」を加算する(S120)。この場合、2進数の「00010000」と2進数の「00010101」のORをとるため、2進数で「00010101」となる。すなわち、16進数では「0x15」となる。
これにより、次にECU10がID「0x20」のヘッダとレスポンスとからなるフレームを送信した場合、レスポンスのデータの最終バイトは「0x15」となる(図中の記号C)。
以上詳述したように、本実施形態によれば、フレームの受信を判断し(図3中のS100)、フレームの受信が完了すると(S100:YES)、受信IDレジスタに受信したIDを加算し(S120)、データの指定位置に受信IDレジスタの値を格納する(S140)。これにより、汎用非同期送受信回路を有するマイコン20を用いて通信を行う場合に、トランシーバ30の規模を大きくすることなく、フレームの到達を通知することができる。
特に受信側処理においてデータの指定位置に受信IDレジスタの値を格納することで(図3中のS140)、フレーム送信時にはレスポンスを構成するデータの指定位置が受信情報となり、フレームの到達を比較的簡単に通知することができる。
また、本実施形態では、受信IDレジスタに受信したIDを加算したもの(図3中のS120)、具体的には、受信IDレジスタの値と受信したID値との論理和を受信情報として受信IDレジスタに格納する。これにより、過去に送信されたフレームのうちどのフレームが受信されているのかを、受信情報に基づいて判定できる可能性が高くなる。その結果、過去のフレームの受信状況を把握することができる。
さらにまた、本実施形態では、受信IDレジスタのクリア条件が成立したか否かを判断し(図3中のS110)、クリア条件が成立した場合には(S110:YES)、受信IDレジスタをクリアして「0x00」とする(S130)。これにより、過去のフレームの受信状況を、受信IDレジスタのクリアのタイミングから把握することができる。
なお、本実施形態におけるECU10が「通信装置」を構成し、UART21が「汎用非同期送受信回路」を構成し、マイコン20が「信号処理部」を構成し、トランシーバ30が「トランシーバ」を構成し、バス通信路40が「バス通信路」を構成する。また、図3に示した受信側処理が「受信側処理」に相当する。
[第2実施形態]
上記第1実施形態は、受信したIDを受信IDレジスタに加算する構成であった。これに対し、第2実施形態では、フレーム受信の回数を記憶することを特徴とする。そのため、上記第1実施形態と異なるのは、受信側処理の一部の処理となっている。
そこで次に、ECU10のマイコン20にて実行される受信側処理を図5に基づき説明する。この受信側処理は、他ECU10からの送信データの受信に際し実行される。
最初のS200では、フレーム受信完了か否かを判断する。ここでフレームの受信が完了したと判断された場合(S200:YES)、S210へ移行する。一方、フレームの受信が完了していないうちは(S200:NO)、S200の判断処理を繰り返す。
S210では、受信IDレジスタのクリア条件が成立したか否かを判断する。受信IDレジスタは、ID情報を格納するためにマイコン20に設けられるレジスタである。なお、受信IDレジスタは、定期的にクリアしてもよいし、一定数のフレームが送信されたときにクリアしてもよいし、レジスタがオーバーフローしないようにクリアしてもよい。ここで受信IDレジスタのクリア条件が成立したと判断された場合(S210:YES)、S230にて受信IDレジスタをクリアして「0x00」とし、その後、S240へ移行する。一方、受信IDレジスタのクリア条件が成立していないと判断された場合(S210:NO)、S220にて受信IDレジスタをインクリメントし、その後、S240へ移行する。
S240では、データの指定位置に、受信IDレジスタの値を格納する。この処理は、レスポンスのデータの指定バイトに、受信IDレジスタの値を格納しておくものである。本実施形態では、データの最終バイトに受信IDレジスタの値が格納されるものとする。これにより、フレーム送信時に、レスポンスのデータの指定バイトに、受信IDレジスタの値が格納されて送信されることになる。
具体的には、図6に示すように、ID「0x10」のヘッダとレスポンスとからなるフレームが最初に送信されたものとする。このとき、受信IDレジスタの値「0x00」がデータの最終バイトに格納されたレスポンスが送信される(図中の記号A)。
このフレームを受信したECU10は(S200:YES)、受信IDレジスタのクリア条件が成立していなければ(S210:NO)、受信IDレジスタの値「0x00」をインクリメントして「0x01」とする(S220)。したがって、受信IDレジスタの値が「0x01」となり、データの指定位置に「0x01」が格納される(S240)。
これにより、次にECU10がID「0x15」のヘッダとレスポンスとからなるフレームを送信した場合、レスポンスのデータの最終バイトは「0x01」となる(図中の記号B)。
同様に、このフレームを受信したECU10は、受信IDレジスタの値「0x01」をインクリメントして「0x02」とする(S220)。
これにより、次にECU10がID「0x20」のヘッダとレスポンスとからなるフレームを送信した場合、レスポンスのデータの最終バイトは「0x02」となる(図中の記号C)。
以上詳述したように、本実施形態によれば、フレームの受信を判断し(図5中のS200)、フレームの受信が完了すると(S200:YES)、受信IDレジスタの値をインクリメントし(S220)、データの指定位置に受信IDレジスタの値を格納する(S240)。これにより、汎用非同期送受信回路を有するマイコン20を用いて通信を行う場合に、トランシーバ30の規模を大きくすることなく、フレームの到達を通知することができる。
特に受信側処理においてデータの指定位置に受信IDレジスタの値を格納することで(図5中のS240)、フレーム送信時にはレスポンスを構成するデータの指定位置が受信情報となり、フレームの到達を比較的簡単に通知することができる。
また、本実施形態では、受信IDレジスタの値をインクリメントすることで(図5中のS220)、受信したフレーム数を受信情報として受信IDレジスタに格納する。これにより、カウント開始から現在までフレームが残らず受信されているか否かを、受信情報に基づいて判定できる。その結果、過去のフレームの受信状況を把握することができる。
さらにまた、本実施形態では、受信IDレジスタのクリア条件が成立したか否かを判断し(図5中のS210)、クリア条件が成立した場合には(S210:YES)、受信IDレジスタをクリアして「0x00」とする(S230)。これにより、過去のフレームの受信状況を、受信IDレジスタのクリアのタイミングから把握することができる。
なお、本実施形態におけるECU10が「通信装置」を構成し、UART21が「汎用非同期送受信回路」を構成し、マイコン20が「信号処理部」を構成し、トランシーバ30が「トランシーバ」を構成し、バス通信路40が「バス通信路」を構成する。また、図5に示した受信側処理が「受信側処理」に相当する。
以上本発明は、上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施可能である。
(イ)上記実施形態では受信した全てのフレームを対象として受信情報を作成していたが、特定のフレームについてのみ受信情報を格納することとしてもよい。例えば、予め決められた範囲のID値を有するフレームについてのみ、図3中のS120において受信したIDを加算したり、図5中のS220において受信IDレジスタをインクリメントしたりするという具合である。このようにすれば、特定のフレームの到達を通知することが可能となる。
(ロ)上記実施形態では、クリア条件が成立していない場合にだけ(図3中のS110:NO,図5中のS210:NO)、受信IDを加算したり(図3中のS120)、受信IDレジスタをインクリメントしたりしている(図5中のS220)。
これに対し、クリア条件が成立した場合に(図3中のS110:YES,図5中のS210:YES)受信IDレジスタをクリアした後(図3中のS130,図5中のS230)、受信IDの加算(図3中のS120)や受信IDレジスタのインクリメント(図5中のS220)を実行し、その後、図3中のS140あるいは図5中のS240へ移行するようにしてもよい。
(ハ)上記第1実施形態では受信IDレジスタの値と受信したID値との論理和をとって受信情報としていたが、他の演算による結果を受信情報としてもよい。例えば、受信IDレジスタに受信したID値を単純に加算するようにしてもよい。
(ニ)図1に示す通信システムにおいて、特定のECU10のマイコン20のみが受信側処理を実行可能な構成としてもよい。この場合、特定のECU10のみが受信情報を格納し、受信情報がデータに含まれるフレームを送信することになる。
10:通信装置(ECU)、20:マイコン、21:UART(汎用非同期送受信回路)、22:発振子、30:トランシーバ、40:バス通信路

Claims (7)

  1. 共通のバス通信路に接続され、当該バス通信路を介して相互に通信を行う通信装置であって、
    汎用非同期送受信回路を有する信号処理部と、
    前記汎用非同期送受信回路からのフレームを前記バス通信路へ出力すると共に前記バス通信路を介して受信したフレームを前記汎用非同期送受信回路へ出力するトランシーバと、を備え、
    前記信号処理部は、前記バス通信路を介して受信したフレームに基づく受信情報がフレーム送信時におけるレスポンスに含まれるよう前記受信情報を格納する受信側処理を実行可能であり、
    前記受信情報の基となる前記受信したフレームは、前記バス通信路に接続されている当該通信装置及び他の通信装置をレスポンスの送信元とするフレームである
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記受信側処理では、前記受信情報がフレーム送信時におけるレスポンスに含まれるよう前記レスポンスを構成するデータの指定バイトに前記受信情報を格納すること
    を特徴とする通信装置。
  3. 請求項1又は2に記載の通信装置において、
    前記受信情報は、受信したフレームのヘッダに含まれるID値に基づく情報であり、
    前記受信側処理では、過去の受信情報と受信したフレームのID値との演算結果を新たな受信情報として格納すること
    を特徴とする通信装置。
  4. 請求項3に記載の通信装置において、
    前記演算結果は、過去の受信情報と受信したフレームのID値との論理和であること
    を特徴とする通信装置。
  5. 請求項1又は2に記載の通信装置において、
    前記受信情報は、受信したフレーム数であり、
    前記受信側処理では、フレームを受信した際に過去の受信情報をインクリメントし新たな受信情報として格納すること
    を特徴とする通信装置。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の通信装置において、
    前記受信側処理では、前記バス通信路を介して受信したフレームのうち当該フレームのヘッダに含まれるID値に基づき、特定のフレームについてのみ前記受信情報を格納すること
    を特徴とする通信装置。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載の通信装置において、
    前記受信側処理では、所定条件の成立時に、前記受信情報をクリアすること
    を特徴とする通信装置。
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