JP5597419B2 - 引出しユニットの取り付け構造、什器 - Google Patents

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Description

本発明はデスク等の什器の天板に設ける引出しユニットの取り付け構造及び什器に関する。
オフィス等の執務空間にて使用されるデスクやカウンター等の什器においては、その使い勝手を向上させるため、天板下面に引出しを備えたものが多く見られている。
このような引き出しは、天板下面に一対の引出しレールを取り付け、これら引出しレール間に引出し本体をスライド可能に支持することで構成されている。
引出しレールを天板の下面に固定するには、天板下面にネジ孔を形成しておき、引出しレールに形成した貫通孔を通してネジをネジ孔にねじこむのが一般的である。この方法によれば、単純な構造でありながら、確実に引出しレールを天板の下面に取り付け固定することができる。
しかし、引出しの天板に対する取り付け位置を変更したい場合や、一つの天板に複数の引出しを取り付けたい場合等においては、これに応じて天板の下面に複数のネジ孔を形成しなければならない。ネジ孔の形成には、単なる孔やスリットの形成に比較すれば手間がかかる。したがって、加工工数および加工コストを要してしまうという問題がある。また、例えばユーザ側で引出しの位置変更等を気軽に行えないという問題もある。
これに対し、例えば、引出しレールの一端部に、天板の前後方向を向く係止爪を設け、係止爪を天板下面の係止孔に係止させるとともに、引き出しレールの他端部をファスナで天板下面に形成した嵌合孔に嵌合させる構成が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、引出しレール上面に、天板の前後方向を向く第一爪部と、天板の左右方向を向く第二爪部とを備え、引出しレールの前部において第一爪部を天板下面に形成された第一係止孔に係止させ、引出しレールの後部において第二爪部を天板下面に形成された第二係止孔に係止させ、さらに第二爪部が第二係止孔から抜ける方向に移動するのを阻止する抜け止め手段を備える構成が提案されている(例えば、特許文献2、3参照。)。
特許文献1〜3に開示された技術においては、予め係止孔、第一係止孔、第二係止孔を複数形成しておくことで、引出しレールの位置変更もユーザ側で容易に行うことができる。また、ネジ孔に比較すれば、係止孔、第一係止孔、第二係止孔は容易に形成できる。
特開2006−230932号公報 特開2007−152015号公報 特開2008−088668号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術においては、係止爪が係止孔に挿入されることで、引出しレールの前後方向の一方向(係止爪の係止孔への挿入方向)に対しては強固に拘束されているものの、引出しレールの他方向への拘束はファスナ部材の嵌合孔への嵌合のみに依存している。したがって、ファスナ部材が何らかの原因で脱落したり破損した場合には、引出しレールの他方向への拘束が解除されてしまい、引出しレールの係止爪が係止孔から抜け、引出しが脱落してしまうというリスクを有している。
一方、特許文献2、3に開示された技術においては、抜け止め手段が外力等によって外れてしまった場合においても、第一爪部と第二爪部とが互いに異なる方向を向いているため、引出しレールが天板から脱落してしまうのを防ぐことができる。
しかし、引出しレールの後部においては、第二爪部と抜止め手段とを挿入するために、それぞれ異なる形状の専用の孔を形成する必要がある。このため、加工コストもかかる。さらに、引出しの左右のレールにおいて、第二爪部と抜止め手段の配置が左右対称に異なるため、左側レール用の孔と右側レール用の孔とをそれぞれに形成しなければならない。その結果、天板への加工が複雑、多様となり、引出しレールの取付位置における自由度が制限されたり、天板への加工工数が増大してコストアップに繋がるという問題があった。
そこでなされた本発明の目的は、引出しレールの取付位置における自由度を損なうことなく、低コストで引出しレールの脱落を確実に防止できる引出しユニットの取り付け構造、およびそれを備えた什器を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明は、天板を備えた什器に装着可能な引出しユニットであって、前記天板の下面に取り付けられる一対の引出しレールと、一対の前記引出しレールに両端部がスライド自在に支持される引出し本体と、を備え、前記引出しレールは、前記引出し本体の端部をスライド自在に支持するレール本体と、前記レール本体から前記天板に対向する側に延びる第一基部、および前記第一基部から前記引出し本体が支持された側と反対側に向かって延びる第一爪部を有し、前記レール本体の一端側を前記天板の下面に係止させる第一係止部と、前記レール本体から前記天板に対向する側に延びる第二基部、および前記第二基部から前記引出し本体が支持された側と反対側に向かって延びる第二爪部を有し、前記レール本体の他端側を前記天板の下面に係止させる第二係止部と、前記レール本体の他端側に設けられ前記天板に固定する固定具が挿入される挿入孔と、挿入孔に挿通され、他の第二係止部に嵌合された固定具と、を具備することを特徴とする。
このような引出しユニットにおいては、引出しレールは、この引出しレールを設置すべき位置に対して引出し本体が設置される側から反対側にスライドさせることで天板に係止させる。すなわち、引出しレールの一端側において、第一基部から引出し本体が支持される側と反対側に向かって延びる第一爪部を第一係止孔に挿入させて天板に係止させ、引出しレールの他端側において、第二基部から引出し本体が支持される側と反対側に向かって延びる第二係止部を一の第二係止孔に挿入させて天板に係止させる。これにより、引出しレールを天板に容易に係止させることができる。さらに、引出しレールの他端側では、固定具を、挿入孔に挿入させるとともに、該挿入孔に連通する他の第二係止孔に嵌合させる。このため、引出しレールの他端側においては、第二爪部が第二係止孔に挿抜される方向に移動することが固定具により規制され、これにより第二係止部と天板との係止状態が解除されるのを拘束できる。そして、レール本体は、一対のレール本体間に設けられる引出し本体により、引出し本体側への移動が規制される。つまり、引出し本体により、第一係止孔から第一係止爪が抜け出て、引出しレールが天板から脱落するのを防ぐことができる。
また、引出しレールは、レール本体の一端側において少なくとも第一係止部を係止すれば良く、レール本体の他端側において少なくとも第二係止部を係止し、固定具で固定するだけで良いので、上記のとおり簡易な構造で引き出しレールの脱落を確実に防止できる。また、天板の下面には、第一係止孔と第二係止孔の二種類の孔を形成するだけで良いので、引出しレールの取り付け位置における自由度を向上させることができる。
ここで、第二爪部と挿入孔は、いかなる配置としても良いが、引出し本体のスライド方向に直交する方向に間隔を隔てて並べて形成するのが好ましい。さらに、挿入孔は、レール本体に対し、引出し本体側にオフセットして設けるのが好ましい。これにより、固定具を、引出しレールからオフセットした位置で挿入することができ、固定具がスライドレールと干渉するのを防いで作業を容易に行える。
また、第一係止孔および第二係止孔は、引出し本体のスライド方向に直交する方向に複数配列しているものとしても良い。このようにすることで、第一係止孔および第二係止孔を複数のなかから選択して引出しユニットの設置位置を自在に設定することができる。
また、第一係止部は、引出し本体のスライド方向に沿って間隔を隔て、複数設けても良い。さらに、第一係止部は、引出し本体のスライド方向に直交する方向に間隔を隔て、複数設けても良い。
本発明は、上記したような引出しユニットの取り付け構造を備えることを特徴とする什器とすることもできる。
本発明の引出しユニットの取り付け構造によれば、引出しレールの取付位置における自由度を損なうことなく、低コストで引出しレールの脱落を確実に防止できる。
本実施形態における天板ユニットを備えた什器の正面図である。 (a)は天板を下方から見た図、(b)は天板の断面図である。 引出しユニットの斜視展開図である。 引出しレールの要部拡大図であり、(a)は第一爪部の拡大斜視図、(b)は第二爪部および挿入孔の拡大斜視図である。 第一係止部を天板の下面板に係止させる流れを示す図である。 第二係止部を天板の下面板に係止させる流れを示す図である。 本実施形態における天板ユニットの他の形態を示す図であり、天板ユニットを備えた什器の天板を下方から見た図である。 図7に示した天板ユニットを構成する引出しレールを示す図である。 図8に示した引出しレールを第三係止孔に係止させる状態の断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明による引出しユニットの取り付け構造、什器を実施するための最良の形態を説明する。しかし、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
図1は、本実施形態におけるデスク装置、カウンター等の什器10の正面図である。なお、以下の説明において、上方、下方、前方、後方といった方向は、什器10を床面上に設置して使用するときの状態に対応した方向としている。すなわち、什器10が設置される床面側を「下方」、その反対方向を「上方」、この什器10を使用するユーザが什器10に対向する側を「前方」、その反対側を「後方」と称する。
図1に示すように、什器10は、什器10が設置される床面上に立ち上がる一対の支持体11、11と、これら支持体11、11によって、床面の上方の所定高さに支持された天板12と、を備える。
ここで、支持体11としては、様々な形状の支持脚や、引き出しを備えた袖箱等を採用できる。また、支持体11は、二つに限られず、三つ以上備えていても良い。また、例えば壁面やパーティションに天板12を取り付ける場合、支持体11として、略L字状の金具等を用いることもできる。
天板12の下面には、引出しユニット20が取り付け可能となっている。以下、天板12に対する引出しユニット20の取り付け構造について説明する。
図2(a)に示すように、天板12の下面には、前端部12aの近傍に、第一係止孔15が、天板12の幅方向に沿って一定間隔を隔てて配列されている。ここで、本実施形態において、第一係止孔15は、天板12の前後方向に間隔を隔てて2列に設けられている。各第一係止孔15は、天板12の幅方向に沿って一定長を連続させたスリット状に形成されている。
また、天板12の下面には、第一係止孔15よりも後端部12b側に、第二係止孔16が、天板12の幅方向に沿って一定間隔を隔てて配列されている。ここで、第二係止孔16の配列ピッチDは、第一係止孔15の配列ピッチDと一致している。各第二係止孔16は、例えば、略正方形状の角穴とされている。
図2(b)に示すように、天板12の下面には、スペーサ12cを介して下面板12dが間隔を隔てて設けられている。これにより、下面板12dの上方には空間Sが形成されている。
前記の第一係止孔15、第二係止孔16は、この下面板12dを上下に貫通することで形成されている。
引出しユニット20は、天板12の下面板12dに取り付けられ、天板12の前後方向に延びる一対の引出しレール21R、21Lと、これら引出しレール21R、21Lによって両端部がスライド自在に支持される引出し本体22とから構成されている。
図3に示すように、引出しレール21R、21Lは、一定長を有し、上面部23aと側面部23bと下面部23cとからなる断面コ字状をなしたレール本体23を有している。レール本体23の上面部23aには、下方に突出する突条24が、レール本体23の長手方向に連続して形成されている。このレール本体23の下面部23cと突条24との間で、引出し本体22の両端のガイド部22a、22aを挟み込むことで、引出し本体22を前後方向にスライド自在に支持する。
図3、図4(a)に示すように、レール本体23の前端部の上面には、その前後方向に間隔を隔てて第一係止部25、25が設けられている。各第一係止部25は、レール本体23の上面に直交する面内に位置する板状で、レール本体23の上面から上方(天板12に対向する側)に延びる基部(第一基部)25aと、基部25aの上端部から側方(天板12に沿う方向であって、引出し本体22が支持された側と反対側)に延びる爪部(第一爪部)25bとからなる略L字状をなしている。ここで、引出しレール21R、21Lにおいて、第一係止部25は、爪部25bが、レール本体23の開放端側とは反対側、すなわち、側面部23b側に向けて延びるよう形成されている。これにより、第一係止部25には、基部25aに対して側面部23b側に、スリット25cが形成されている。
このような第一係止部25、25は、天板12に形成された第一係止孔15、15の前後方向の間隔と同じ間隔で前後に配列されている。
さらに、レール本体23の前端部には、レール本体23が連続する方向に直交する延長プレート部26が、上面部23aに連続して形成されている。この延長プレート部26には、レール本体23の前端部の上面に設けられたのと同様の第一係止部25、25が設けられている。ここで、レール本体23の上面に設けられた第一係止部25、25と、延長プレート部26の上面に設けられた第一係止部25、25の間隔は、天板12の第一係止孔15の配列ピッチDに一致している。
図3、図4(b)に示すように、レール本体23の後端部の上面には、第二係止部27が設けられている。この第二係止部27は、レール本体23の前後方向に一定長を有し、レール本体23の上面部23aに平行な面内に位置する板状をなしている。第二係止部27は、レール本体23の上面部23aから上方(天板12に対向する側)に立ち上がる基部(第二基部)27aと、基部27aの上端部に連続し、上面部23aに沿って側方(天板12に沿う方向であって、引出し本体22が支持された側と反対側)に延びる爪部(第二爪部)27bとからなる略L字状をなしている。ここで、引出しレール21R、21Lにおいて、第二係止部27は、爪部27bが、レール本体23の開放端側とは反対側、すなわち、側面部23b側に向けて延びるよう形成されている。これにより、第二係止部27には、基部27aに対して側面部23b側に、スリット27cが形成されている。基部27aと爪部27bとからなる第二係止部27は、平面視したときに、天板12の第二係止孔16に対して出没可能となるような外形寸法の略正方形状に形成されている。
また、レール本体23の後端部には、レール本体23が連続する方向に直交する延長プレート部28が、上面部23aに連続して形成されている。この延長プレート部28には、円形の挿入孔29が形成されている。挿入孔29は、レール本体23の前後方向において、第二係止部27と並んで形成されている。さらに、挿入孔29と第二係止部27の間隔は、スリット27cの最奥部(基部27aに突き当たる位置)と挿入孔29の第二係止部27側の端部29aとの間隔Lが、天板12の第二係止孔16の配列ピッチDに一致するよう形成されている。
図3に示したように、引出し本体22は、その両端部に、前後方向に延びるガイド部22a、22aを有し、これらガイド部22a、22a間が所定幅を有した引出しトレー部22bとされている。また、引出し本体22には、その前後方向へのスライド動作を円滑なものとするため、滑車等を設けることもできるが、ここではその詳細を省略し、一般的な公知の引出しスライド構造であれば、適宜適用できるものとする。
このような引出しユニット20は、以下のようにして天板12の下面板12dに取り付ける。
まず、図5(a)、図6(a)に示すように、引出しレール21R、21Lのいずれか一方(例えば引出しレール21L)において、二個×二列の第一係止部25と、第二係止部27とを、天板12の下面板12dに形成された任意の位置(所望の位置)の第一係止孔15、第二係止孔16に鉛直下方から挿入する。この状態で、挿入孔29は、第二係止部27が挿入された第二係止孔16とは異なる他の第二係止孔16に合致(対向)していない。
そして、図5(b)、(c)、図6(b)に示すように、引出しレール21Lを、レール本体23の側面部23b側(引出し本体22が設けられる側とは反対側)にスライドさせ、第一係止部25のスリット25c、第二係止孔16のスリット27cに天板12の下面板12dを挿入させて噛み合わせる。
するとこの状態で、挿入孔29が第二係止孔16に合致して連通するので、この第二係止孔16と挿入孔29に、下方から係止ピン30を挿入して嵌合させる。係止ピン30としては、第二係止孔16と挿入孔29に挿入したときに、その嵌合状態が維持できるものであればいかなるものを用いても良いが、例えば、図6(b)に示すようなものを用いることができる。すなわち、係止ピン30は、樹脂製であり、頭部に拡径部30aを形成し、先端部30b側に外方に張り出す弾性変形部30cを備える。このような係止ピン30は、第二係止孔16と挿入孔29に下方から挿入する。すると、弾性変形部30cが弾性変形することで第二係止孔16、挿入孔29を通り、拡径部30aが天板12の下面板12dに突き当たった状態で、下面板12dの上面側で、弾性変形部30cが復元して広がる。これにより、係止ピン30が第二係止孔16、挿入孔29に嵌合される。このような係止ピン30は一例に過ぎず、同様の機能(ネジを用いず、第二係止孔16、挿入孔29に嵌合することで引出しレール21R、21Lを天板12の下面板12dに係止するという機能)を有するのであれば他のいかなる構成のものを採用しても良い。
このようにして、引出しレール21Lにおいては、その前端部が計4つの第一係止部25によって天板12の下面板12dに係止され、後端部が1つの第二係止部27によって天板12の下面板12dに形成され、さらに係止ピン30によって後端部の側方(第二係止部27の爪部27bが第二係止孔16に挿抜される方向)への移動が規制されている。
引出しレール21R、21Lの他方(本例では引出しレール21R)においても、上記と全く同様の手順で、天板12の下面板12dに取り付けることができる。
これにより、天板12の下面板12dには、一対の引出しレール21R、21Lが取り付けられたことになる。
この後、これら引出しレール21R、21Lの間に引出し本体22を挿入し、両端部のガイド部22a、22bを引出しレール21R、21Lで前後方向にスライド自在に保持する。
上述したような構成によれば、引出しレール21R、21Lの一端側に第一係止部25を設け、他端側に第二係止部27と、係止ピン30を挿入するための挿入孔29を形成するようにした。これにより、第一係止部25と、第二係止部27とを、天板12の下面板12dに形成された第一係止孔15、第二係止孔16に鉛直下方から挿入した後、引出しレール21R、21Lを、レール本体23の側面部23b側にスライドさせ、第一係止部25のスリット25c、第二係止部27のスリット27cに天板12の下面板12dを挿入させて噛み合わせ、しかる後、挿入孔29に下方から係止ピン30を挿入することで、引出しレール21R、21Lを天板12の下面板12dに取り付ける。このようにして、引出しレール21R、21Lを容易に取り付けることができる。しかも、引出しレール21R、21Lの他端側は、第二係止部27だけでなく係止ピン30により天板12に係止されているので、第二係止部27による天板12との係止が不用意に解除されることもない。さらには、第一係止部25、第二係止部27は、引出し本体22と反対側に延びて形成され、引出しレール21R、21L間に引出し本体22が挿入されるので、これによっても引出しレール21R、21Lが不用意に内側の引出し本体22側にずれることもない。つまり、引出し本体22により、第一係止孔15から第一係止爪25bが抜け出て、引出しレール21R、21Lが天板12から脱落するのを防ぐことができる。
また、引出しレール21R、21Lは、レール本体23の一端側において少なくとも第一係止部25を係止すれば良く、レール本体23の他端側において少なくとも第二係止部27を係止し、係止ピン30を挿入・嵌合させるだけで良いので、上記のとおり簡易な構造で引き出しレール21R、21Lの脱落を確実に防止できる。
また、引出しレール21R、21Lの一端側には、第一係止部25が、天板12の幅方向に2列に設けられ、引出しレール21R、21Lの他端側には、第二係止部27と係止ピン30(挿入孔29)とが、天板12の幅方向に並んで設けられている。これにより、引出しレール21R、21Lのそれぞれを、天板12の下面板12dに対して安定的に取り付けることができる。
さらに、引出しレール21R、21Lの他端側に設けられた挿入孔29は、レール本体23から側方にオフセットした位置に設けられているため、係止ピン30を挿入するときに、係止ピン30がレール本体23に干渉するのを回避できる。これにより、係止ピン30の挿入作業を容易に行える。
加えて、天板12の下面板12dに形成された第二係止孔16は、第二係止部27の係止用と、係止ピン30の挿入用とに兼用が可能となっている。これにより、第二係止部27、係止ピン30のそれぞれのために専用の孔やスリットを設ける必要が無い。また、引出しレール21Rと引出しレール21Lとで、それぞれ孔の配列の向きを異ならせる必要も無い。これにより、引出しレール21R、21Lを高い自由度で設けることができる。このようにして、天板12の下面には、第一係止孔15と第二係止孔16の二種類の孔を形成するだけで良いので、多くの種類の孔を天板12に形成する必要も無く、引出しレール21R、21Lの取り付け位置における自由度を低コストで向上させることができる。
このような引出しレール21R、21Lは、天板12の下面板12dの幅方向に一定間隔ごとに形成された複数の第一係止孔15、第二係止孔16のうちから、任意の位置を選択して取り付けることができる。これにより、引出しユニット20を、天板12の幅方向の所望の位置に容易かつ確実に取り付けることが可能となる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、第一係止部25、第二係止部27の数は、適宜変更することが可能である。また、レール本体23の構成についても、引出し本体22をスライド自在に支持できるのであれば他のいかなる形状、構造としても良い。
また、係止ピン30に代えて、適宜他の形状のものを用いても良い。ただし、第二係止孔16を、第二係止部27の係止用と係止ピン30の挿入用とで兼用することによる効果を損なわないためにも、第二係止部27の係止用と第二係止孔16を兼用できる構成とするのが好ましい。
さらに、上記実施形態では、第一係止部25を引出しレール21R、21Lの前端部側に設け、第二係止部27および係止ピン30を引出しレール21R、21Lの後端部側に設けたが、これに限るものではない。
また、上記実施形態では、引出しレール21R、21Lは、係止ピン30によって後端部の側方(第二係止部27の爪部27bが第二係止孔16に挿抜される方向)への移動が規制されているが、前端部は、引出し本体22が挿入されるまでは移動が規制されていない。これに対し、引出しレール21R、21Lの前端部も、側方への移動が規制された構成とすることが可能である。図7から図9は、前端部においても側方への移動を規制する構成を備えた変形例を示している。図7に示すように、本変形例では、天板12の下面において前端部12aの近傍に、第三係止孔17を、天板12の幅方向に沿って第一係止孔15と同じ配列ピッチDで配列させている。また、図7、図8に示すように、引出しレール21R、21Lの前端部側において、延長プレート部26’に挿入孔40を形成する。そして、図9に示すように、挿入孔40と第三係止孔17を合致させて連通させ、下方から係止ピン30を挿入する。
これにより、引出しレール21R、21Lの前端部側においても、引出しレール21R、21Lを天板12の幅方向となる側方にずれないよう安定的に取り付けることができる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
10 什器
11 支持体
12 天板
12d 下面板
15 第一係止孔
16 第二係止孔
20 引出しユニット
21L、21R 引出しレール
22 引出し本体
23 レール本体
23b 側面部
25 第一係止部
25a 基部(第一基部)
25b 爪部(第一爪部)
27 第二係止部
27a 基部(第二基部)
27b 爪部(第二爪部)
29 挿入孔
30 係止ピン

Claims (8)

  1. 天板を備えた什器に装着可能な引出しユニットの取り付け構造であって、
    前記引出しユニットは、
    前記天板の下面に取り付けられる一対の引出しレールと、
    一対の前記引出しレールに両端部がスライド自在に支持される引出し本体と、を備え、
    前記天板は、一対の前記引出しレールの一端側で前記下面に設けられた第一係止孔と、前記一対の前記引出しレールの他端側で前記下面に設けられた複数の第二係止孔とを備え、
    前記引出しレールは、
    前記引出し本体の端部をスライド自在に支持するレール本体と、
    前記レール本体の一端側に設けられ前記天板に対向する側に延びる第一基部、および前記第一基部から前記引出し本体が支持された側と反対側に向かって延びる第一爪部を有し、前記第一係止孔に係止された第一係止部と、
    前記レール本体の他端側に設けられ前記天板に対向する側に延びる第二基部、および前記第二基部から前記引出し本体が支持された側と反対側に向かって延びる第二爪部を有し、一の前記第二係止孔に係止された第二係止部と、
    前記レール本体の他端側に設けられ他の前記第二係止孔と連通する挿入孔と、
    前記挿入孔に挿通され、他の前記第二係止部に嵌合された固定具と、
    を具備することを特徴とする引出しユニットの取り付け構造。
  2. 前記第二爪部と前記挿入孔は、前記引出し本体のスライド方向に直交する方向に間隔を隔てて並んで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の引出しユニットの取り付け構造。
  3. 前記挿入孔は、前記レール本体に対し、前記引出し本体側にオフセットして設けられていることを特徴とする請求項2に記載の引出しユニットの取り付け構造。
  4. 前記第一係止孔および前記第二係止孔は、前記引出し本体のスライド方向に直交する方向に複数配列されていることを特徴とする請求項2または3に記載の引出しユニットの取り付け構造。
  5. 前記レール本体は、一対の前記レール本体間に設けられる前記引出し本体により、前記引出し本体側への移動が規制されることを特徴とする請求項4に記載の引出しユニットの取り付け構造。
  6. 前記第一係止部は、前記引出し本体のスライド方向に沿って間隔を隔て、複数設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の引出しユニットの取り付け構造。
  7. 前記第一係止部は、前記引出し本体のスライド方向に直交する方向に間隔を隔て、複数設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の引出しユニットの取り付け構造。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の引出しユニットの取り付け構造を備えることを特徴とする什器。
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