JP5596073B2 - 筒壁フランジの形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は筒壁フランジの形成方法に関し、特にブレーキドラムの筒壁外周に設けられるダストカバー逃し用フランジ部の形成に好適な筒壁フランジの形成方法に関する。
車両用ブレーキドラムの一例を図7に示し、図7(1)はブレーキドラムDの一面側の斜視図、図7(2)はその他面側の斜視図である。ブレーキドラムDは円形の容器状をなし、容器底壁(図7(2))には中心にアクスルシャフト挿通用の開口DHが形成されるとともに、開口DH周囲の底壁には周方向へ間隔をおいてブレーキハブの取付穴DAが形成されている。そして、開口縁に近い筒壁外周には全周にダストカバー逃し面を形成する一定幅のフランジ部DFが形成されている。
このようなブレーキドラムDは従来、鋳造で成形されている。この場合通常は、図8の鎖線で示す鋳造品DCの外形の必要箇所を、当該図の実線で示す形状まで研削によって削除することによって寸法精度を確保し最終製品のブレーキドラムとしている。なお、特許文献1には、鋳造によるブレーキドラムの製造方法の一例が示されている。
特開2003−301873
しかし、上記従来の鋳造による方法では、鋳型の準備や鋳造後の研削加工等のために手間と費用を要するという問題があった。
そこで本発明はこのような課題を解決するもので、プレス装置を使用して容易かつ安価にブレーキドラムを製造できるブレーキドラムの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明では、筒壁(11)の開口縁を外方へ略直角に屈曲させてフランジ部(12)を形成する工程と、前記フランジ部(12)を筒壁(11)との内周境界面(13)で切断して当該フランジ部(12)を筒壁面に沿って開口端から一定距離(L)離れた筒壁(11)の外周位置へ移動させる工程と、前記フランジ部(12)を外周方向から圧縮してその内周端を前記筒壁面に圧入させる工程と、前記フランジ部(12)を前記筒壁面に圧入させる工程に続いて、前記筒壁(11)を前記開口端の方向から圧縮して当該開口端に近い側で前記フランジ部(12)に隣接する前記筒壁面の一部を外方へ膨出変形させて抜け止め部(111)を形成する工程とを備える。
本第1発明においては、筒壁の開口縁に形成したフランジ部を内周境界面で切断して筒壁面に沿って移動させ、その後、フランジ部を外周方向から圧縮してその内周端を筒壁面に圧入させることによってフランジ部を筒壁に一体化している。このような工程はプレス加工のみで行うことができるから、容易かつ安価にブレーキドラムを製造することができる。さらに、本第1発明においては、フランジ部が開口端方向へ抜けるのを確実に防止することができる。
本第発明では、本第1発明の筒壁フランジの形成方法に使用するプレス金型に、前記筒壁面の所定位置へ移動させられた前記フランジ部(12)を進入させるリングカムダイ(25)を設け、当該リングカムダイ(25)の内周面を前記フランジ部(12)の進入方向へ漸次小径となる傾斜面(253)に形成して、進入する前記フランジ部(12)を外周方向から圧縮するようにする。
上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明のブレーキドラムの製造方法によれば、従来の鋳造によることなくプレス装置を使用して容易かつ安価にブレーキドラムを製造することができる。
本発明の一実施形態を示す、プレス成形されるドラム容器の筒壁部の断面図である。 プレス成形される筒壁上端部の拡大断面図である。 半製品から完成品のブレーキドラムを成形する工程を示すプレス装置の断面図である。 半製品から完成品のブレーキドラムを成形する工程を示すプレス装置の断面図である。 半製品から完成品のブレーキドラムを成形する工程を示すプレス装置の断面図である。 フランジ部を筒壁面に圧入する際のプレス装置の要部断面図である。 ブレーキドラムの表裏の斜視図である。 従来方法を示すブレーキドラムの断面図である。
図1には、既に説明した図7に示すような容器状のブレーキドラムDを成形する際の、容器筒壁の成形工程を示す。図1(1)、(2)に示すように二段階の絞り成形によって、起立した筒壁11を有するドラム容器1を成形し、この後、図1(3)に示すように、起立した筒壁11の開口縁を、外方へ略直角に屈曲したフランジ部12に成形する。この後、図2(1)に示すように、フランジ部12を筒壁11との内周境界面13で切断して当該フランジ部12を筒壁11面に沿って開口端から一定距離L離れた筒壁11の下方外周位置へ移動させて半製品D1とする。なお、この工程に先立って、フランジ部12の移動方向の内周端全周に図2(1)に示すような三角溝121を圧壊形成しておくと、フランジ部12の切断がスムーズになされる。
以上の成形は公知のプレス工程で行われる。この後、上記半製品D1の、切断移動させられたフランジ部12の内周端を、以下に説明する構造のプレス装置で筒壁面内に圧入して筒壁11に一体化させ、完成品たるブレーキドラムDとする(図2(2))。この際、後述する工程で、フランジ部12に隣接する筒壁面は一部が外方へ膨出させられて抜け止め部111が形成される。
半製品D1を完成品Dに成形するためのプレス装置の半部断面の構造を図3に示す。図3(1)において、プレス装置の下型本体2内には中心部上面に、ガスクッション22によって背後を支持されたパッド21が位置し、その下方にはノックアウトピン23が位置している。パッド21の外径は上記半製品D1の容器外径と略等しくしてあり、かつパッド21の上面は上記半製品D1の容器下面に倣った形状としてある。
下型本体2の外周部上面にはリングダイホルダ24が設けられて、これの上にリングカムダイ25が設置されている。リングカムダイ25は上端部251の内径が上記フランジ部12を受け入れられる大きさとしてあり、一方、リングカムダイ25の下端部252の内径は上端部251よりも相対的に小径(例えば2mm程度)としてある。そして、これら上端部251と下端部252の間の中間部253は上方から下方へ漸次内径が小さくなる傾斜面としてある。
上型本体3内には中心部下面に、強いスプリング32によって背後を支持されたセンターパンチ31が位置するとともに、上型本体3の外周部下面には、強いスプリング34によって背後を支持されたリングパッド33が配置されている。これらセンターパンチ31とリングパッド33は、上型本体3の下面から一定間隙d(例えば2mm)をおいて離間している。センターパンチ31を上下に貫通してワーク押え36が配設されており、その背後(上端)は弱いスプリング37で上型本体3に支持されている。また、センターパンチ31とリングパッド33の間には上型本体3に固定されてリングパンチ35が位置している。半製品D1は図3(1)に示すようにパッド21上に載置される。
図3(2)に示すように上型本体3を降下させてワーク押え36の先端(下端)を半製品D1の底壁内面に当接させ、これによって半製品D1をパッド21上で位置決めする。さらに上型本体3を下降させて、図4(1)に示すように、センターパンチ31を半製品D1の容器内に進入させ、リングパッド33の内周部下端をフランジ部12の上面に当接させるとともに、リングパンチ35の下端を容器筒壁11の上端(開口端)に当接させる。さらに上型本体3を下降させると(図4(2))、ガスクッション22を圧縮しつつパッド21が下型本体2内を下降する。この間に半製品D1の容器筒壁11の外周面はリングダイホルダ24の内周面でしごかれつつ下降する。フランジ部12はリングカムダイ25の中に進入させられて、フランジ部12の外周がリングカムダイ25の内周面に沿って押し下げられる過程で、漸次縮径するリングカムダイ25の中間部253を通過する間にフランジ部12が外周方向から内方へ押圧圧縮されて、フランジ部12の内周端が半製品D1の筒壁面に圧入させられる。
後退下降させられるパッド21がノックピン23に当接してその移動が規制されると、センターパンチ31とリングパッド33が下降を停止する一方、スプリング32,34を圧縮して間隙dを解消するように上型本体3とこれに一体に設けたリングパンチ35が下降を続行する(図5)。これにより、図6に示すように、筒壁11の上端(開口端)がリングパンチ35によって上方より押圧されて当該筒壁11が圧縮され、上端に近い側でフランジ部12に隣接する筒壁面の一部が、リングパッド33の内周部下端全周に形成された切欠き空間に向け外方へ膨出させられて抜け止め部111が形成される。この抜け止め部111により、筒壁11面に圧入されたフランジ部12の、上方の開口端方向への抜けが確実に防止される。
上記実施形態ではブレーキドラムの筒壁にフランジ部を形成する場合について説明したが、本発明方法の適用対象はブレーキドラムに限られるものではない。また、抜け止め部は必ずしも形成する必要は無い。
1…ドラム容器、11…筒壁、111…抜け止め部、12…フランジ部、13…内周境界面、2…下型本体、25…リングカムダイ、253…中間部(傾斜面)、D…ブレーキドラム、L…一定距離。

Claims (2)

  1. 筒壁の開口縁を外方へ略直角に屈曲させてフランジ部を形成する工程と、前記フランジ部を筒壁との内周境界面で切断して当該フランジ部を筒壁面に沿って開口端から一定距離離れた筒壁の外周位置へ移動させる工程と、前記フランジ部を外周方向から圧縮してその内周端を前記筒壁面に圧入させる工程と、前記フランジ部を前記筒壁面に圧入させる工程に続いて、前記筒壁を前記開口端の方向から圧縮して当該開口端に近い側で前記フランジ部に隣接する前記筒壁面の一部を外方へ膨出変形させて抜け止め部を形成する工程とを備える筒壁フランジの形成方法。
  2. 前記筒壁面の所定位置へ移動させられた前記フランジ部を進入させるリングカムダイを設け、当該リングカムダイの内周面を前記フランジ部の進入方向へ漸次小径となる傾斜面に形成して、進入する前記フランジ部を外周方向から圧縮するようにした請求項1に記載の筒壁フランジの形成方法に使用するプレス金型。
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