JP5595895B2 - 共鳴コイル及びそれを有する非接触電力伝送装置 - Google Patents

共鳴コイル及びそれを有する非接触電力伝送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5595895B2
JP5595895B2 JP2010283666A JP2010283666A JP5595895B2 JP 5595895 B2 JP5595895 B2 JP 5595895B2 JP 2010283666 A JP2010283666 A JP 2010283666A JP 2010283666 A JP2010283666 A JP 2010283666A JP 5595895 B2 JP5595895 B2 JP 5595895B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
resonance
power
conductor
resonance coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010283666A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012134250A (ja
Inventor
誠 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2010283666A priority Critical patent/JP5595895B2/ja
Priority to PCT/JP2011/078843 priority patent/WO2012086473A1/en
Publication of JP2012134250A publication Critical patent/JP2012134250A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5595895B2 publication Critical patent/JP5595895B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Current-Collector Devices For Electrically Propelled Vehicles (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、共鳴現象によって相手方コイルに電力を送信し又は相手方コイルから送信された電力を受信する共鳴コイル、及び、その共鳴コイルを有する非接触電力伝送装置に関するものである。
近年、例えば、電気自動車等が備える二次電池(以下、単に「バッテリ」という)の充電などにおいて、充電作業を容易にするために、プラグ接続等の物理的接続を必要としないワイヤレス(非接触)での電力伝送技術が用いられている。
このようなワイヤレス電力伝送技術として、電磁誘導現象を利用した電磁誘導方式、電磁波を利用した電磁波送信方式、共鳴現象を利用した共鳴方式などが知られている。中でも、共鳴方式は、送信共鳴コイルに交流電力を供給して、電磁場を介して送信共鳴コイルと当該送信共鳴コイルに対向配置された受信共鳴コイルとを共鳴させて、電力を伝送する技術であり、数kWの大電力を比較的離れた場所間で伝送することが可能である。
しかしながら、このような共鳴方式のワイヤレス電力伝送技術を、例えば、電気自動車のバッテリ充電システムなどの数kWから数十kWの大電力が伝送されるシステムに適用した場合、図6に示すように、共鳴状態になると共鳴コイルが有する管状に巻回されたコイル導線の端部あるいは端部近傍において高電圧が生じ、当該共鳴コイルを収容するアースされたケースなどとの間で絶縁破壊が起きて火花放電が発生してしまうなどの問題があった。そして、このような問題を解決する技術が、例えば、特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されている共鳴コイル901は、図7に示すように、コイル導線910と被覆部材としての絶縁性の樹脂920とを備えている。コイル導線910は、管状に複数回巻回されている。そして、この絶縁性の樹脂920が、コイル導線910の長手方向の端部910aに近いほど厚さが増すようにコイル導線910に被覆加工されているので、コイル導線910の端部910aにおける絶縁耐力を高めて火花放電を防止することができた。また、この共鳴コイル901のコイル導線910には、コイル導線910の巻回部間に一定の導線間ギャップが設けられており、コイル導線910の巻回部間での絶縁破壊による火花放電を防いでいた。
また、このような共鳴コイル901は、例えば、電気自動車のバッテリの充電システムなどに用いられるので、燃費向上、車内スペース確保、及び、充電エリアの有効利用等のために小型化が求められているが、上述した共鳴コイル901は、樹脂920が、コイル導線910の長手方向の端部910aに近いほど厚さが増すように被覆加工され、且つ、長手方向の中央部には設けられないか、あるいは薄く被覆加工されており、そのため、コイル導線910の軸方向中央部における絶縁破壊耐性(絶縁耐力)が低く、巻回部間の導線間ギャップを小さくすることができず、これにより共鳴コイル901を小型化することができなかった。そして、このような問題を解決する技術として、コイル導線910全体を均一な厚さの被覆部材で覆うことにより、コイル導線910の巻回部間の絶縁耐力を向上させて、コイル導線910の導線間ギャップを小さくする構成が知られている。
特開2010−73885号公報
しかしながら、上述した構成の共鳴コイルにおいて、図6から判るようにコイル導線の各巻回部間に生じる電位差がコイル導線の箇所によって異なるにもかかわらず、コイル導線を覆う被覆部材の厚さが、最も大きい電位差に合わせて均一に定められているので、これより電位差が低い箇所においては、被覆部材が必要以上の厚さとなって過剰な絶縁耐力を有することになり、そのため、小型化に際して無駄が生じて製造コストが増加してしまうという問題があった。
本発明は、上記課題に係る問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、コイル導線間での絶縁破壊のない小型で安価な共鳴コイル及びそれを備える非接触電力伝送装置を提供することを目的としている。
本発明者は、共鳴コイルの小型化と低コストとを両立すべく、共鳴コイルの構成について検討を重ねた結果、コイル導線の各巻回部間には異なる電位差が生じており、この各巻回部間における電位差に応じて適切な厚さの被覆部材を設けることで、小型形状でありながら低コストを実現できることを見出し、本発明の完成に至った。
請求項1に記載された発明は、上記目的を達成するために、共鳴現象によって相手方コイルに電力を送信し又は前記相手方コイルから送信された電力を受信する共鳴コイルであって、複数回巻回されたコイル導線を有し、そして、前記コイル導線には、その一の巻回部と当該一の巻回部に隣接する他の巻回部との間に生じる電位差に応じた厚さの被覆部材が設けられていることを特徴とする共鳴コイルである。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記コイル導線が、管状に複数回巻回されており、前記被覆部材における前記コイル導線の軸方向中央部の厚さが、前記被覆部材における前記コイル導線の軸方向両端部の厚さより大きいことを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、上記目的を達成するために、共鳴現象によって電力を送信する送信共鳴コイルと、前記送信共鳴コイルから送信された電力を受信する受信共鳴コイルと、を有する非接触電力伝送装置において、前記送信共鳴コイル及び前記受信共鳴コイルの少なくとも一方が、請求項1又は2に記載された共鳴コイルであることを特徴とする非接触電力伝送装置である。
請求項1に記載された発明によれば、複数回巻回されたコイル導線を有し、そして、前記コイル導線には、その一の巻回部と当該一の巻回部に隣接する他の巻回部との間に生じる電位差に応じた厚さの被覆部材が設けられているので、例えば、コイル導線に設ける被覆部材の厚さを均一にした場合、当該被覆部材の一部が過剰な絶縁耐力を有することになってしまうところ、本発明では、コイル導線の各巻回部間に生じる電位差に合わせた厚さの被覆部材を設けることで、被覆部材を適切な厚さとして過剰な絶縁耐力を有する部分をなくすことができ、コイル導線間の絶縁破壊のない小型で安価な共鳴コイルを提供できる。
請求項2に記載された発明によれば、コイル導線が、管状に複数回巻回されており、被覆部材におけるコイル導線の軸方向中央部の厚さが、軸方向両端部の厚さより大きいので、コイル導線の各巻回部間に生じる電位差が、管状のコイル導線の軸方向中央部で大きく、両端部で小さくなる特性を有する共鳴コイルにおいて、コイル導線間の絶縁破壊のない小型で安価な共鳴コイルを提供できる。
請求項3に記載された発明によれば、送信共鳴コイル及び受信共鳴コイルの少なくとも一方が、請求項1又は2に記載された共鳴コイルであるので、小型で安価な共鳴コイルを用いることにより、小型で安価な非接触電力伝送装置を提供できる。
本発明の共鳴コイルの一実施形態を示す斜視図である。 (a)は、図1の共鳴コイルが有するコイル導線を真直に伸ばした状態での長手方向に沿う断面図であり、(b)は、(a)のX1−X1線に沿う断面図であり、(c)は、(a)のX2−X2線に沿う断面図である。 本発明の非接触電力伝送装置の一実施形態に係るワイヤレス電力伝送装置の構成を示す説明図である。 図3のワイヤレス電力伝送装置のブロック図である。 共鳴型電力伝送方式の原理を示す説明図である。 コイル導線における、共鳴状態での電圧分布を模式的に示す図である。 従来の共鳴コイルの構成を示す部分拡大断面図である。
(共鳴コイルの一実施形態)
以下、本発明の共鳴コイルの一実施形態について、図1、図2を参照して説明する。
共鳴コイルは、共鳴現象を利用して、対向配置された相手方コイルに電力を送信し又は前記相手方コイルから送信された電力を受信するのに用いられる。
各図に示す本発明に係る共鳴コイル(図中、符号50で示す)は、コイル導線51と、被覆部材53と、を有している。
コイル導線51は、各図に示すように、例えば、直径5mmの銅線を管状(ソレノイド)に複数回(n回)巻回した、直径Dが600mm、長さLが200mmの空心のらせんコイルである。このコイル導線51には、複数の円形部分(1ターン)である巻回部55[1]〜55[n]が設けられている。コイル導線の一の巻回部55[k]とそれに隣接する他の巻回部55[k+1](k:1〜n−1)の間(以下、単に巻回部55間という)には、一定の導線間ギャップG(即ち、間隔)が設けられている。なお、「一定の導線間ギャップG」とは、各導線間ギャップGが、それぞれ同一又は概ね同一であることを意味する。
共振状態におけるコイル導線51の電圧分布を図6に示す。そして、この図6から明らかなように、コイル導線51における単位距離間の電位差(即ち、グラフの傾き)は、コイル導線51の長手方向中央部(即ち、グラフの原点)ほど大きく、長手方向両端部に近づくにしたがって小さくなる。つまり、管状に巻回されたコイル導線51は、箇所によって巻回部55間の電位差が異なり、具体的には、その軸方向(即ち、長さL方向)中央部における巻回部55間の電位差が、軸方向両端部における巻回部55間の電位差より大きくなる特性を有している。
被覆部材53は、例えば、PI(ポリイミド)やPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアリキルビニルエーテル共重合体)などの高耐圧の絶縁性を有する合成樹脂で構成されており、コイル導線51の表面全体を覆うように設けられている。被覆部材53の絶縁破壊電圧(AC)は、PIで15〜20[kV/mm]程度であり、PFAで150[kV/mm]程度であり、その一方で、空気の絶縁破壊電圧(AC)は、3[kV/mm]程度であるので、このような被覆部材53を設けることにより、導線間ギャップGをより小さくすることができる。
被覆部材53の構造を、図2(a)〜(c)に示す。図2(a)は、コイル導線51を真直に伸ばした状態の長手方向に沿う断面図であり、図2(b)は、コイル導線51の長手方向中央部、即ち、管状に複数回巻回された状態ではコイル導線51の軸方向中央部となる部分の断面図であり、図2(c)は、コイル導線の長手方向一端部、即ち、管状に複数回巻回された状態ではコイル導線51の軸方向両端部となる部分の断面図である。
被覆部材53は、各巻回部55間の電位差に応じて、つまり、この電位差が生じた場合でもこれら巻回部55間で絶縁破壊が起きないようにするために必要な最小限の厚さとなるように形成されている。この被覆部材53の厚みは、共振状態におけるコイル導線51の電圧分布に応じて定められる。
つまり、被覆部材53は、コイル導線51の上記特性に合わせて、図2(a)〜(c)に示すように、その長手方向中央部(即ち、コイル導線51の軸方向中央部)の厚さが大きく、長手方向両端部(即ち、コイル導線51の軸方向両端部)に向かうにしたがって、厚さが徐々に小さくなるように形成されている。換言すると、被覆部材53は、コイル導線51の軸方向中央部における厚さが、軸方向両端部における厚さより大きくなるように設けられている。
本実施形態においては、被覆部材53が、コイル導線51の軸方向中央部の厚さが、軸方向両端部の厚さより大きくなるように形成されている。その一方で、他の構成の場合、例えば、被覆部材53の厚さをコイル導線51の全長に亘って均一にした場合、その厚さは、コイル導線51の軸方向中央部における巻回部55間の電位差、即ち、最も大きい電位差に合わせて定められるので、コイル導線51の軸方向両端部においては、被覆部材53の厚さが過剰となって、無駄が生じてしまう。
そして、本実施形態によれば、被覆部材53について、巻回部55間の電位差が比較的低いコイル導線51の軸方向両端部では、その厚さを小さくし、巻回部55間の電位差が比較的高いコイル導線51の軸方向中央部では、その厚さを大きくすることにより、巻回部55間の電位差に応じた厚さを有する被覆部材53を設けて、小型化と低コストとを両立している。
以上より、本発明によれば、複数回巻回され且つ各巻回部55間に一定の導線間ギャップGが設けられたコイル導線51を有し、そして、コイル導線51には、その一の巻回部55[k]とそれに隣接する他の巻回部55[k+1]との間に生じる電位差に応じた厚さの被覆部材53が設けられているので、例えば、コイル導線51に設ける被覆部材53の厚さを均一にした場合、当該被覆部材53の一部が過剰な絶縁耐力を有することになってしまうところ、本発明では、コイル導線51の各巻回部55間に生じる電位差に合わせた厚さの被覆部材53を設けることで、被覆部材53を適切な厚さとして過剰な絶縁耐力を有する部分をなくすことができ、コイル導線51間の絶縁破壊のない小型で安価な共鳴コイルを実現できる。
また、コイル導線51が、管状に複数回巻回されており、被覆部材53におけるコイル導線51の軸方向中央部の厚さが、軸方向両端部の厚さより大きいので、コイル導線51の各巻回部55間に生じる電位差が、管状のコイル導線51の軸方向中央部で大きく、両端部で小さくなる特性を有する共鳴コイルにおいて、コイル導線51間の絶縁破壊のない小型で安価な共鳴コイルを実現できる。
本実施形態では、被覆部材53におけるコイル導線51の軸方向中央部の厚さが、軸方向両端部の厚さより大きくなるように形成されたものであったが、これに限定されるものではなく、本発明の目的に反しない限り、コイル導線51の一の巻回部55[k]とそれに隣接する他の巻回部55[k+1]との間に生じる電位差に応じた厚さの被覆部材53が設けられているものであればよい。
また、本実施形態では、コイル導線51の各巻回部55間に一定の導線間ギャップGが設けられているものであったが、これに限定されるものではない。例えば、巻回部55間の電位差に合わせて、被覆部材53の厚さとともに導線間ギャップGを調整するなど、各導線間ギャップGが互いに異なる構成などであってもよい。
また、本実施形態のコイル導線51は、管状に複数回巻回されたものであったが、これに限定されるものではなく、例えば、コイル導線51が平板状に複数回巻回されている平型らせんコイルなどであってもよく、本発明の目的に反しない限り、コイル導線51の形状は任意である。
(非接触電力伝送装置の一実施形態)
次に、上述した共鳴コイルを備えた、本発明の非接触電力伝送装置の一実施形態に係るワイヤレス電力伝送装置ついて、図3〜図5を参照して説明する。
図3は、本発明の実施形態に係るワイヤレス電力伝送装置の構成を示す説明図である。同図に示すように、本実施形態に係るワイヤレス電力伝送装置10は、電気自動車5に設けられる受電装置12と、該受電装置12に交流電力を供給する給電装置11と、を備えており、給電装置11より出力される交流電力を非接触(ワイヤレス)で受電装置12に送信する。給電装置11は、電力送信用の通信コイル24を備えており、該通信コイル24に交流電力が供給されると、この交流電力は、受電装置12に設けられている電力受信用の通信コイル31に伝達される。
電気自動車5に設けられる受電装置12は、充電時に電気自動車5を給電装置11の所定位置に置いたときに、電力送信用の通信コイル24と接近する電力受信用の通信コイル31と、整流器33と、を備えている。更に、直流電力が充電されるバッテリ35と、該バッテリ35の電圧を降圧してサブバッテリ41に供給するDC/DCコンバータ42と、バッテリ35の出力電力を交流電力に変換するインバータ43と、該インバータ43より出力される交流電力により駆動するモータ44を備えている。
図4は、本発明の実施形態に係るワイヤレス電力伝送装置10のブロック図であり、給電装置11、及び電気自動車5に搭載される受電装置12を備えている。
給電装置11は、電力伝送用のキャリア信号を出力するキャリア発振器21と、該キャリア発振器21より出力されるキャリア信号(即ち、交流電力)を増幅する電力増幅器23、及び電力増幅器23で増幅された交流電力を出力する通信コイル24を備えている。通信コイル24は、後述するように給電コイル(一次コイル)L1と送信共鳴コイルX1から構成されている。そして、この送信共鳴コイルX1として、上述した共鳴コイル50を用いている。
キャリア発振器21は、電力伝送用の交流信号として例えば周波数1〜100[MHz]の交流電力を出力する。
電力増幅器23は、キャリア発信器21より出力された交流電力を増幅する。そして、増幅した交流電力を通信コイル24に出力する。通信コイル24は、受電装置12に設けられる通信コイル31と連携し、共鳴型電力伝送方式によりワイヤレスで交流電力を通信コイル31に伝送する。共鳴型電力伝送方式(即ち、共鳴方式)については後述する。
また、受電装置12は、電力送信用の通信コイル24より送信される交流電力を受信する電力受信用の通信コイル31と、この通信コイル31で受信された交流電力を整流して、直流電圧を生成する整流器33と、を備える。また、車両駆動用のモータ44(図3参照)に電力を供給するバッテリ35を備え、該バッテリ35は、整流器33より出力される直流電力により充電される。
通信コイル31は、後述するように受電コイル(一次コイル)L2と受信共鳴コイルX2から構成されている。そして、この受信共鳴コイルX2として、上述した共鳴コイル50を用いている。
次に、共鳴型電力伝送方式について説明する。図5は、共鳴型電力伝送方式の原理を示す説明図である。図示のように、給電装置11には、給電コイルL1、及び該給電コイルL1と同心円状に且つ近接して配置された送信共鳴コイルX1(即ち、共鳴コイル50)が設けられている。なお、給電コイルL1と送信共鳴コイルX1により図3、図4に示す通信コイル24が構成される。また、受電装置12には、受電コイルL2、及び該受電コイルL2と同心円状に且つ近接して配置された受信共鳴コイルX2(即ち、共鳴コイル50)が設けられている。なお、受電コイルL2と受信共鳴コイルX2により図3、図4に示す通信コイル31が構成される。
そして、給電コイルL1に1次電流を流すと、電磁誘導により送信共鳴コイルX1に誘導電流が流れ、更に、該送信共鳴コイルX1のインダクタンスLs、及び浮遊容量Csにより、該送信共鳴コイルX1が共鳴周波数ωs(=1/√Ls・Cs)で共鳴する。すると、この送信共鳴コイルX1に近接して設けられた、受電装置12側の受信共鳴コイルX2が共鳴周波数ωsで共鳴し、受信共鳴コイルX2に2次電流が流れる。更に、電磁誘導により受信共鳴コイルX2に近接した受電コイルL2に2次電流が流れる。
上記の動作により、給電装置11から受電装置12に、ワイヤレスで電力を送信することができることとなる。
次に、図3、図4に示した本発明のワイヤレス電力伝送装置の動作について説明する。図3に示すように、電気自動車5が給電装置11の所定位置に置かれ、給電装置11に設けられる通信コイル24と、電気自動車5の受電装置12に設けられる通信コイル31が対向する位置となると、バッテリ35への充電を行うことができる。
充電が開始されると、図4に示すキャリア発振器21より、周波数1〜100[MHz]程度の交流電力が出力される。
そして、キャリア発信器21より出力された交流電力は、電力増幅器23にて増幅される。増幅された交流電力は、通信コイル24,31を介して、前述した共鳴型電力伝送の原理により、受電装置12に伝送されることになる。
受電装置12に伝送された交流電力は、通信コイル31から整流器33に出力される。
そして、整流器33では、交流電力を整流して所定電圧の直流電力に変換し、この電力をバッテリ35に供給して、該バッテリ35を充電する。これにより、バッテリ35を充電することができる。
以上より、本発明によれば、送信共鳴コイルX1及び受信共鳴コイルX2として、上述した共鳴コイル50を用いているので、この共鳴コイル50は、複数回巻回され且つ各巻回部55間に一定の導線間ギャップGが設けられたコイル導線51を有し、そして、コイル導線51には、その一の巻回部55[k]とそれに隣接する他の巻回部55[k+1]との間に生じる電位差に応じた厚さの被覆部材53が設けられているので、被覆部材53を適切な厚さとして過剰な絶縁耐力を有する部分をなくすことができ、送信共鳴コイルX1及び受信共鳴コイルX2を低コストで小型化でき、したがって、小型で安価な非接触電力伝送装置を提供できる。
本実施形態においては、送信共鳴コイルX1及び受信共鳴コイルX2の両方とも上述した共鳴コイル50を用いていたが、これに限定されるものではなく、送信共鳴コイルX1及び受信共鳴コイルX2のうち少なくとも一方に共鳴コイル50を用いるものであればよい。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
5 電気自動車
10 ワイヤレス電力伝送装置(非接触電力伝送装置)
50 共鳴コイル
51 コイル導線
53 被覆部材
55 巻回部
G 導線間ギャップG(巻回部間の間隔)
X1 送信共鳴コイル(共鳴コイル)
X2 受信共鳴コイル(共鳴コイル)

Claims (3)

  1. 共鳴現象によって相手方コイルに電力を送信し又は前記相手方コイルから送信された電力を受信する共鳴コイルであって、
    複数回巻回されたコイル導線を有し、そして、
    前記コイル導線には、その一の巻回部と当該一の巻回部に隣接する他の巻回部との間に生じる電位差に応じた厚さの被覆部材が設けられている
    ことを特徴とする共鳴コイル。
  2. 前記コイル導線が、管状に複数回巻回されており、
    前記被覆部材における前記コイル導線の軸方向中央部の厚さが、前記被覆部材における前記コイル導線の軸方向両端部の厚さより大きいことを特徴とする請求項1に記載の共鳴コイル。
  3. 共鳴現象によって電力を送信する送信共鳴コイルと、前記送信共鳴コイルから送信された電力を受信する受信共鳴コイルと、を有する非接触電力伝送装置において、
    前記送信共鳴コイル及び前記受信共鳴コイルの少なくとも一方が、請求項1又は2に記載された共鳴コイルである
    ことを特徴とする非接触電力伝送装置。
JP2010283666A 2010-12-20 2010-12-20 共鳴コイル及びそれを有する非接触電力伝送装置 Expired - Fee Related JP5595895B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010283666A JP5595895B2 (ja) 2010-12-20 2010-12-20 共鳴コイル及びそれを有する非接触電力伝送装置
PCT/JP2011/078843 WO2012086473A1 (en) 2010-12-20 2011-12-07 Resonance coil and contactless power transmission system incorporating the same resonance coil

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010283666A JP5595895B2 (ja) 2010-12-20 2010-12-20 共鳴コイル及びそれを有する非接触電力伝送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012134250A JP2012134250A (ja) 2012-07-12
JP5595895B2 true JP5595895B2 (ja) 2014-09-24

Family

ID=46649525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010283666A Expired - Fee Related JP5595895B2 (ja) 2010-12-20 2010-12-20 共鳴コイル及びそれを有する非接触電力伝送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5595895B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3703434B2 (ja) * 2002-02-05 2005-10-05 株式会社アイキューフォー 高圧パルストランス
CN101401175B (zh) * 2006-03-13 2012-07-25 三菱电机株式会社 用于放电灯点亮装置的高压产生变压器
JP2007281131A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Toshiba Corp 樹脂モールドコイル
JP4947426B2 (ja) * 2007-10-15 2012-06-06 独立行政法人理化学研究所 パルストランス
JP2010073885A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Toyota Motor Corp 共鳴コイルおよび非接触給電システム
JP4759610B2 (ja) * 2008-12-01 2011-08-31 株式会社豊田自動織機 非接触電力伝送装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012134250A (ja) 2012-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102167688B1 (ko) 이동수단의 무선충전용 수신코일 및 이를 이용한 이동수단의 무선충전용 전력수신장치
JP6055530B2 (ja) 非接触電力供給装置
JP5781882B2 (ja) 送電装置、車両および電力伝送システム
JP2013219210A (ja) 非接触電力伝送装置
WO2015040650A1 (ja) 非接触電力伝送装置
WO2014069445A1 (ja) 電力伝送システム
WO2013150785A1 (ja) コイルユニット及びコイルユニットを備える電力伝送装置
WO2013051105A1 (ja) 受電装置、送電装置および電力伝送システム
JP5888542B2 (ja) 共鳴コイル保持部材、共鳴コイルユニット、及び、非接触電力伝送装置
WO2013150784A1 (ja) コイルユニット及びコイルユニットを備える電力伝送装置
JP5595893B2 (ja) 共鳴コイル及びそれを有する非接触電力伝送装置
JP2011229202A (ja) 無線電力伝送用コイル
JP2015099847A (ja) コイルユニット及び非接触電力伝送装置
WO2012086473A1 (en) Resonance coil and contactless power transmission system incorporating the same resonance coil
JP5595895B2 (ja) 共鳴コイル及びそれを有する非接触電力伝送装置
JP2014116543A (ja) アンテナおよびワイヤレス給電装置
JP5595894B2 (ja) 共鳴コイル及びそれを有する非接触電力伝送装置
CN212392125U (zh) 无线充电线圈、无线充电发射装置、无线充电接收装置、无线充电装置及移动终端
JP6040510B2 (ja) 電力伝送システム
KR101305790B1 (ko) 무선전력 송신장치, 무선전력 수신장치
US9991749B2 (en) Coil unit, wireless power feeding device, wireless power receiving device, and wireless power transmission device
CN110391696A (zh) 用于在固定或移动用户中对电能存储器进行无线充电的方法和设备
JP2012151207A (ja) 共鳴コイル保持部材、共鳴コイルユニット、及び、非接触電力伝送装置
JP7059759B2 (ja) コイルユニット、ワイヤレス送電装置、ワイヤレス受電装置及びワイヤレス電力伝送システム
JP2017195707A (ja) ワイヤレス電力供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140708

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140806

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5595895

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees