JP5595173B2 - 車載ディスク再生装置 - Google Patents
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Description
ここで、高速度モードでは、低速度モードよりも高速にディスクからデータをショックプルーフメモリに読み込むことができるので、低速度モードよりも耐振性は強くなる。一方、低速度モードでは高速度モードよりも耐振性は弱くなるが、低速度モードは、省電力動作条件が満たされた場合、すなわち、自動車が停車中である場合や所定速度以下の低速走行中である場合にのみ設定され、当該停車中や低速走行中には、ディスクのデータ読出に障害を与えるような振動は生じないことが期待できる。よって、低速度モードの設定期間中においても、データの再生出力に障害が生じないことが期待できる。
図1に、本実施形態に係るディスク再生装置の構成を示す。
図示するようにディスク再生装置1は、装着されたCDやDVDなどのディスク2に記録されているオーディオデータやビデオデータなどのAVデータを読み出すディスクドライブ101、ディスクドライブ101の動作を制御するディスクドライバ102、ディスクドライバ102を介してディスク2よりデータを読み出す読出制御部103、読出制御部103が読み出したデータが格納されるショックプルーフメモリ104、ショックプルーフメモリ104からデータが転送されるデータバッファ105、データバッファ105に格納されたデータを再生する再生処理部106、再生処理部106のデータ再生によって得られた画像、映像を表示する表示装置107、再生処理部106のデータ再生によって得られた音声を出力するスピーカ108、入力装置109、以上の各部を制御する制御部110とを備えている。
まず、ディスクドライブ101は、CD-DAの回転速度(線速度)のモードとして複数の速度モードを備えている。すなわち、ディスクドライブ101は、たとえば、CD-DAからのオーディオデータの読み出し/転送速度がCD-DAの規格上の速度である176.4KB/sとなる回転速度を1倍速とし、CD-DAからのオーディオデータの読み出し/転送速度が1倍速のN(≧2)倍となる回転速度をN倍速として、回転速度が1倍速となる1倍速モードと、回転速度がN倍速となるN倍速モードとを備えている。そして、ディスクドライブ101の速度モードは、ディスクドライバ102によって切り替え制御することができる。
次に、再生処理部106は、CD-DAの再生時、ショックプルーフメモリ104からオーディオデータを順次取り出してデータバッファ105に一時格納すると共に、データバッファ105に格納したオーディオデータを順次取り出して再生しスピーカに出力する処理を行う。
ここで、この省電力CD再生制御処理は、CD-DAの再生開始時に起動され実行が開始される。
図2に、省電力CD再生制御処理の手順を示す。
図示するように、この処理では、まず、現在、ディスク再生装置1が搭載されている自動車の状態が省電力動作条件を満たすかどうかを調べる(ステップ202)。
ここで、省電力動作条件としては、自動車が停車しているという条件、すなわち、自動車が停車しているときに満たされ、自動車が走行しているときに満たされないとする条件を用いる。ただし、省電力動作条件としては、自動車の車速が所定速度(たとえば、20Km/h)以下であるという条件、すなわち、自動車の車速が所定速度以下であるとき(車速0の停車中を含む)に満たされ、自動車が所定速度超で走行しているときに満たされないとする条件を用いるようにしてもよい。また、ディスク再生装置1が搭載されている自動車が、停車時のアイドリングストップ機能を備えた自動車である場合には、省電力動作条件としては、自動車がアイドリングストップしているという条件、すなわち、自動車がアイドリングストップしているときに満たされ、自動車がアイドリングストップしていないときに満たされないとする条件を用いるようにしてもよい。
そして、省電力動作条件が満たされていれば(ステップ202)、ディスクドライバ102を介してディスクドライブ101に速度モードとして、ディスクドライブ101が対応している速度モードのうちの、1倍速以上の最も低速な回転速度で再生を行う速度モード(通常は、1倍速モード)である低速度モードを設定する(ステップ204)。
このような省電力CD再生制御処理によれば、たとえば、省電力動作条件として、自動車が停車しているときに省電力動作条件が満たされ、自動車が走行しているときに省電力動作条件が満たされないとする条件を用いた場合、図3に示すように、ディスクドライブ101の速度モードは、自動車の走行中は高速度モードに設定され、自動車の停車中は低速度モードに設定される。
ところで、以上の実施形態では、ディスクドライブ101の速度モードとして高速度モードを設定しているときも、低速度モードを設定しているときにも、読出制御部103がディスク2から読み出したデータをショックプルーフメモリ104に格納し、再生処理部106において、データバッファ105を介してショックプルーフメモリ104からデータを読み出して再生するようにしたが、これは低速度モードを設定しているときには、ショックプルーフメモリ104を用いずに、読出制御部103において、ディスク2から読み出したデータを直接データバッファ105に格納し、再生処理部106において、データバッファ105からデータを読み出して再生するように構成することもできる。
そして、ディスク再生装置1に、ショックプルーフモードと無ショックプルーフモードとの二つの動作モードを設ける。そして、ショックプルーフモードが設定されている期間中は、上述のように、読出制御部103がディスク2から読み出したデータをショックプルーフメモリ104に格納し、再生処理部106において、データバッファ105を介してショックプルーフメモリ104からデータを読み出して再生するようにする。また、無ショックプルーフモードが設定されている期間中は、読出制御部103がディスク2から読み出したデータを、直接、データバッファ105に格納し、再生処理部106において、データバッファ105からデータを読み出して再生するようにする。また、無ショックプルーフモードが設定されている期間中は、ショックプルーフメモリ104への電力供給を停止し、さらなる省電力化を測る。
すなわち、この省電力CD再生制御処理において、制御部110は、現在、ディスク再生装置1が搭載されている自動車の状態が省電力動作条件を満たすかどうかを調べ(ステップ402)、省電力動作条件が満たされていないときにはステップ404に進む。
一方、省電力動作条件が満たされていれば(ステップ402)、ディスクドライバ102を介してディスクドライブ101に速度モードとして、低速度モードを設定する(ステップ412)。ただし、ここでは、低速度モードは1倍速の回転速度の速度モードとする。そして、ディスクドライブ101の低速度モードでの動作が安定し、データバッファ105への書き込みデータをシームレスに切り替え可能な状態となったならば(ステップ414)、無ショックプルーフモードを設定する(ステップ416)。ここで、データバッファ105への書き込みデータをシームレスに切り替え可能な状態とは、現在、ショックプルーフモードにおいて、ショックプルーフメモリ104からデータバッファ105へのオーディオデータの転送を行っている場合には、ショックプルーフメモリ104からデータバッファ105に転送されるオーディオデータの再生時間位置と、読出制御部103がCD-DAから読み出すオーディオデータの再生時間位置とが一致する状態を指す。また、現在が再生開始直後や再生トラックのスキップ発生の直後であって、ショックプルーフメモリ104からデータバッファ105へのオーディオデータの転送を行っていない場合には、無条件に、データバッファ105への書き込みデータをシームレスに切り替え可能な状態にあるとする。ここで、このように、データバッファ105への書き込みデータをシームレスに切り替え可能な状態となってから、動作モードを無ショックプルーフモードに切り替えることにより、ショックプルーフモードから無ショックプルーフモードへの切り替え時にも、再生処理部106において、シームレスにオーディオデータの再生を行えるようになる。
一方、このようにして、ステップ404またはステップ420からステップ404に進んだならば、ディスクドライバ102を介してディスクドライブ101に速度モードとして、高速度モードを設定し、ディスクドライブ101の高速度モードでの動作が安定したならばショックプルーフモードを設定し(ステップ406)、現在、音声ミュートが設定されている場合には、当該音声ミュートを解除する(ステップ408)。ここで、このように、ステップ420で音声ミュートを設定しステップ408で音声ミュートを解除するのは、無ショックプルーフモードにおいてデータバッファ105に最後に格納されたオーディオデータの再生時と、ショックプルーフモードにおいてショックプルーフメモリ104に最初に格納されるオーディオデータの再生時との間の、再生すべきオーディオデータが欠落する期間の発生によるノイズ音の出力を抑止するためである。
このような省電力CD再生制御処理によれば、省電力動作条件が満たされていないときには、ディスクドライブ101の速度モードは高速度モードに設定されるが、省電力動作条件が満たされているときには、ディスクドライブ101の速度モードは低速度モードに設定されディスクドライブ101の省電力化が測られる。また、省電力動作条件が満たされていないときには、ショックプルーフモードが設定されショックプルーフメモリ104が使用されるが、省電力動作条件が満たされているときには、無ショックプルーフモードが設定され、ショックプルーフメモリ104への電力供給が停止され、ショックプルーフメモリ104の省電力化が測られることとなる。
Claims (6)
- 自動車に搭載され、CD-DAに記録されているオーディオデータを再生出力する車載ディスク再生装置であって、
装着されたCD-DAの回転速度のモードとして複数の異なる回転速度のモードを備えたディスクドライブと、
現在の自動車の状態が所定の省電力動作条件が満たされているか否かを判定する省電力動作条件判定部と、
ショックプルーフメモリと、
前記省電力動作条件判定部が前記省電力動作条件が満たされていないと判定しているときに、前記ディスクドライブの前記回転速度のモードとして第1のモードを設定し、前記省電力動作条件判定部が前記省電力動作条件が満たされていると判定しているときに、前記ディスクドライブの前記回転速度のモードとして前記第1のモードよりも前記回転速度が低速な第2のモードを設定する回転速度モード制御部と、
前記ディスクドライブの前記回転速度のモードとして前記第1のモードが設定されているときに、前記ショックプルーフメモリに格納されたオーディオデータを取り出して再生出力するデータ再生部と、
前記ディスクドライブを介して当該ディスクドライブに装着されたCD-DAからオーディオデータを読み出す読出制御部とを有し、
前記ディスクドライブの前記回転速度のモードとして前記第1のモードが設定されているときに、読出制御部は、前記ショックプルーフメモリに前記データ再生部が再生するオーディオデータが所定量保持されるように、前記ディスクドライブに装着されたCD-DAから読み出したオーディオデータを前記ショックプルーフメモリに格納し、
前記省電力動作条件判定部は、前記省電力動作条件として、前記自動車が停車しているときに満たされ、前記自動車が停車していないときに満たされない第1の条件を用い、
前記ディスクドライブの前記回転速度のモードとして前記第2のモードが設定されているときには、前記ショックプルーフメモリへの電力供給は停止されると共に、前記データ再生部は、前記読出制御部が前記ディスクドライブに装着されたCD-DAから読み出したオーディオデータをショックプルーフメモリを介さずに前記読出制御部から取得して再生し、
前記第2のモードの回転速度は、前記ディスクドライブが、前記データ再生部の前記オーディオデータの再生レート相当のレートで前記CD-DAに記録されているオーディオデータを読み出す回転速度であることを特徴とする車載ディスク再生装置。 - 請求項1記載の車載ディスク再生装置であって、
前記省電力動作条件判定部は、前記省電力動作条件として、前記第1の条件に代えて、前記自動車の車速が所定速度以下であるときに満たされ、前記自動車の車速が前記所定速度を超えるときに満たされない第2の条件を用いることを特徴とする車載ディスク再生装置。 - 請求項1記載の車載ディスク再生装置であって、
前記自動車は停車時のアイドリングストップ機能を備えた自動車であって、
前記省電力動作条件判定部は、前記省電力動作条件として、前記第1の条件に代えて、前記自動車がアイドリングをストップしているときに満たされ、前記自動車がアイドリングをストップしていないときに満たされない第3の条件を用いることを特徴とする車載ディスク再生装置。 - 装着されたCD-DAの回転速度のモードとして複数の異なる回転速度のモードを有するディスクドライブと、ショックプルーフメモリとを備えた、自動車に搭載されるコンピュータによって読み取られ実行されるコンピュータプログラムであって、
当該コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、
現在の自動車の状態が所定の省電力動作条件が満たされているか否かを判定する省電力動作条件判定部と、
前記省電力動作条件判定部が前記省電力動作条件が満たされていないと判定しているときに、前記ディスクドライブの前記回転速度のモードとして第1のモードを設定し、前記省電力動作条件判定部が前記省電力動作条件が満たされていると判定しているときに、前記ディスクドライブの前記回転速度のモードとして前記第1のモードよりも前記回転速度が低速な第2のモードを設定する回転速度モード制御部と、
前記ディスクドライブの前記回転速度のモードとして前記第1のモードが設定されているときに、前記ショックプルーフメモリに格納されたオーディオデータを取り出して再生出力するデータ再生部と、
前記ディスクドライブを介して当該ディスクドライブに装着されたCD-DAからオーディオデータを読み出す読出制御部と、
して機能させるコンピュータプログラムであって、
前記ディスクドライブの前記回転速度のモードとして前記第1のモードが設定されているときに、前記読出制御部は、前記ショックプルーフメモリに前記データ再生部が再生するオーディオデータが所定量保持されるように、前記ディスクドライブに装着されたCD-DAから読み出したオーディオデータを前記ショックプルーフメモリに格納し、
前記省電力動作条件判定部は、前記省電力動作条件として、前記自動車が停車しているときに満たされ、前記自動車が停車していないときに満たされない第1の条件を用い、
前記ディスクドライブの前記回転速度のモードとして前記第2のモードが設定されているときには、前記ショックプルーフメモリへの電力供給は停止されると共に、前記データ再生部は、前記読出制御部が前記ディスクドライブに装着されたCD-DAから読み出したオーディオデータをショックプルーフメモリを介さずに前記読出制御部から取得して再生し、
前記第2のモードの回転速度は、前記ディスクドライブが、前記データ再生部の前記オーディオデータの再生レート相当のレートで前記CD-DAに記録されているオーディオデータを読み出す回転速度であることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項4記載のコンピュータプログラムであって、
前記省電力動作条件判定部は、前記省電力動作条件として、前記第1の条件に代えて、前記自動車の車速が所定速度以下であるときに満たされ、前記自動車の車速が前記所定速度を超えるときに満たされない第2の条件を用いることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項4記載のコンピュータプログラムであって、
前記自動車は停車時のアイドリングストップ機能を備えた自動車であって、
前記省電力動作条件判定部は、前記省電力動作条件として、前記第1の条件に代えて、前記自動車がアイドリングをストップしているときに満たされ、前記自動車がアイドリングをストップしていないときに満たされない第3の条件を用いることを特徴とするコンピュータプログラム。
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