JP5694210B2 - 磁気ディスク装置、リードライト制御方法、及びコントローラ - Google Patents

磁気ディスク装置、リードライト制御方法、及びコントローラ Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、磁気ディスクに対する書き込み及び読み込みの制御が可能な磁気ディスク装置、リードライト制御方法、及びコントローラに関する。
近年、磁気ディスク装置において、磁気ディスクにデータを高密度に書き込む(ライト)ための技術が開発されている。この技術は、例えば、磁気ディスク上の隣接するトラックが重なるようにデータをライトする瓦記録方式と呼ばれる技術である。瓦記録方式では、隣接するトラックを重ねることで、1つの磁気ディスクに記録可能なトラック数が増え、高密度にデータをライトすることが可能である。
また、瓦記録方式を用いて磁気ディスクにライトされたデータをリードする際、リードしているトラックに隣接するトラックにライトされているデータを用いて、ノイズを除去することができる隣接トラック干渉成分除去(ITI(Inter-Track Interference)キャンセレーション)技術と呼ばれる技術の開発が行われている。
特開2008―77780号公報 特開2008―34085号公報 特開2007―12139号公報
瓦記録方式を使用し、あるトラックにデータをライトしている間、振動等の影響により、ライトしているトラックの外にデータが書き込まれるようなオフトラックが発生することがある。オフトラックが発生した後、トラッキング制御の結果、オントラックになり再びデータを磁気ディスクにライトすることができるようになるまで、データをライトするための処理(ライト処理)を中断する必要があった。
また、オフトラックが発生した磁気ディスク上の領域にライトされたデータは、リードすることが困難であるため、そのデータを磁気ディスクに再度ライトする必要があった。さらに、オフトラックが発生した領域に上書きすると、近接するトラックへの磁気干渉影響が高くなることがある。
本発明は、瓦記録方式によるリード処理またはライト処理の性能の低下を抑制することが可能な磁気ディスク装置及びコントローラを提供することを目的とする。
実施形態によれば、磁気ディスク装置は、磁気ディスクと、不揮発性メモリと、判定手段と、ライト手段と、リード手段とを具備し、磁気ディスクの隣接するトラックの一部が重なるようにデータを記録する。判定手段は、前記磁気ディスク上の第1のデータセクタオフトラックが発生したかどうかを判定する判定する。ライト手段は、前記判定手段により前記第1のデータセクタで第1のデータの記録の際にオフトラックが発生したと判定された場合、前記第1のデータセクタに書き込んだ前記第1のデータを前記不揮発性メモリに書き込む。リード手段は、前記磁気ディスクへの書き込み時の前記判定手段による判定結果に基づき、前記磁気ディスクまたは前記不揮発性メモリの何れかから前記第1のデータを読み出す。
第1の実施形態に係る磁気ディスク装置の構成例を示す図。 第1の実施形態に係る磁気ディスク装置内のインターフェースコントローラの構成例を示す図。 第1の実施形態に係る瓦記録方式により書き込まれた磁気ディスク上のトラックの構成例を示す図。 第1の実施形態に係る図3のトラックの断面図及びそのトラックをリードする際のリードヘッドの位置を示す図。 第1の実施形態に係るオフトラック発生時の瓦記録方式によるデータのライト方法を示す図。 第1の実施形態に係るオフトラック発生時の瓦記録方式によってライトされたデータのリード方法を示す図。 第2の実施形態に係るオフトラック発生時の瓦記録方式によるデータのライト方法を示す図。 第2の実施形態に係るオフトラック発生時の瓦記録方式によってライトされたデータのリード方法を示す図。 第3の実施形態に係るオフトラック発生時の瓦記録方式によるデータのライト方法を示す図。 第3の実施形態に係るオフトラック発生時の瓦記録方式によってライトされたデータのリード方法を示す図。 第4の実施形態に係るオフトラック発生時の瓦記録方式によるデータのライト方法を示す図。 第4の実施形態に係るオフトラック発生時の瓦記録方式によってライトされたデータのリード方法を示す図。 第5の実施形態に係るオフトラック発生時の瓦記録方式の4つのモードの違いを説明するための図。 第5の実施形態に係るオフトラック発生時の瓦記録方式のライト処理手順を示すフローチャート。 第5の実施形態に係るオフトラック発生時の瓦記録方式によってライトされたデータのリード処理手順を示すフローチャート。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して、第1の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態に関する磁気ディスク装置の要部を示すブロック図である。
図1に示すように、磁気ディスク装置は大別して、ヘッド・ディスクアセンブリ(head-disk assembly:HDA)、ヘッドアンプ集積回路(以下、ヘッドアンプIC)11と、ハードディスクコントローラ(HDC)15とから構成されている。
HDAは、記録媒体である磁気ディスク1と、スピンドルモータ(SPM)2と、ヘッド10を搭載しているアーム3と、ボイスコイルモータ(VCM)4とを有する。磁気ディスク1は、スピンドルモータ2により回転する。アーム3とVCM4は、アクチュエータを構成している。アクチュエータは、VCM4の駆動により、アーム3に搭載されているヘッド10を磁気ディスク1上の指定の位置まで移動制御する。
ヘッド10はスライダを本体として、当該スライダに実装されているライトヘッド10W及びリードヘッド10Rを有する。ライトヘッド10Wは、磁気ディスク1上のトラック200にデータ(ライトデータ)を書き込む(以下、ライト時と称す)。リードヘッド10Rは、磁気ディスク1上のデータトラック200に記録されているデータ(リードデータ)を読み出す(以下、リード時と称す)。
以下、ライト時及びリード時における信号が伝送される順番に、図1の各ブロックに関して説明する。
始めに、ライト時における、図1の各ブロックの機能について述べる。
ホストシステム20は、磁気ディスク装置内のインターフェースコントローラ13と接続されている。ホストシステム20は、ライトデータをインターフェースコントローラ13に送る。
HDC15は、インターフェースコントローラ13と、リード/ライト(R/W)チャネル12と、マイクロプロセッサ(MPU)14とを含む1チップの集積回路から構成されている。
インターフェースコントローラ13は、ホストシステム20、R/Wチャネル12、MPU14、DRAM16、及び不揮発性メモリ17と接続されている。インターフェースコントローラ13は、MPUからの指示に基づき、ホストシステム20から受信したライトデータをDRAM16に一時的に記憶した後、R/Wチャネル12または不揮発性メモリ17にライトデータを伝送する。なお、ホストシステム20から受信したライトデータは、DRAM16に一時的に記憶されることなく、R/Wチャネル12または不揮発性メモリ17に伝送されてもよい。
HDC15には備えられていないが、ここで、DRAM16及び不揮発メモリ17について述べる。
DRAM16は、インターフェースコントローラ13と接続されており、インターフェースコントローラ13から伝送されるライトデータ等のデータを一時的に記憶することができる揮発性のメモリである。DRAM16は、データを一時的に記憶しておくバッファとして機能する。
不揮発性メモリ17は、インターフェースコントローラ13と接続されており、インターフェースコントローラ13から伝送されるライトデータ等のデータを記憶することができる高速で大容量の不揮発性のメモリである。なお、不揮発性メモリ17は、磁気ディスク1に記憶したデータのように、一時的ではなく、電力が供給されていない場合においてもデータを記憶しておくことができ、磁気ディスク1の代替メモリとして機能してもよい。
MPU14は、インターフェースコントローラ13及びR/Wチャネル12と接続されている。MPU14は、インターフェースコントローラ13及びR/Wチャネル12の演算処理等を行う。また、MPU14は、ドライブのメインコントローラであり、VCM4を制御してヘッド10の位置決めを行うサーボ制御を実行する。
R/Wチャネル12は、インターフェースコントローラ13、MPU14、及びヘッドアンプIC11と接続されている。R/Wチャネル12は、ライトデータの信号処理を実行するライトチャネルとリードデータの信号処理を実行するリードチャネルとを含む。R/Wチャネル12は、インターフェースコントローラ13から伝送されるライトデータを、ライトチャネルで、例えば符号化等の信号処理を行う。R/Wチャネル12は、符号化したライトデータをヘッドアンプIC11に送る。
ヘッドアンプIC11は、ヘッド10及びR/Wチャネル12と接続されている。ヘッドアンプIC11は、ライトドライバ及びプリアンプを有する。ライトドライバは、R/Wチャネル12から出力されるライトデータに応じたライト電流をライトヘッド10Wに伝送する。ライトヘッド10Wは、伝送されてきたライト電流に基づき、ディスク1にデータをライトする。なお、プリアンプについては後述する。
次に、リード時における、図1の各ブロックの機能について述べる。なお、ライト時について上述した内容と同様の構成及び機能については省略する。
ヘッドアンプIC11に備えられたプリアンプは、リードヘッド10Rにより読み出されたリード信号を増幅して、R/Wチャネル12に伝送する。
R/Wチャネル12に備えられたリードチャネルは、ヘッドアンプIC11から送られてきた信号に基づき、例えば復号化等の処理を行い、復号化した信号をリードデータとしてインターフェースコントローラ13に送る。
インターフェースコントローラ13は、R/Wチャネル12から送られてきたリードデータに基づき、例えばオフトラックの判定等を行う。また、インターフェースコントローラ13は、R/Wチャネル12から送られてきたリードデータをDRAM16に一時的に格納させる。なお、インターフェースコントローラ13は、DRAM16に一時的にリードデータを格納させることなく、R/Wチャネル12から送られてきたリードデータをホストシステム20に送ってもよい。
インターフェースコントローラ13は、一時的に格納していたリードデータをDRAM16から読み出し、読み出したリードデータをホストシステム20に送る。また、インターフェースコントローラ13は、磁気ディスク1からデータをリードする代わりに、不揮発性メモリ17からデータをリードすることができる。
次に、図2を参照し、インターフェースコントローラ13の詳細な機能について説明する。
インターフェースコントローラ13は、書き込み部21、読み出し部22、ホストコントローラ23、DRAMコントローラ24、不揮発性メモリコントローラ25、ディスクコントローラ26、及びサーボコントローラ27を備える。
ホストコントローラ23、DRAMコントローラ24、不揮発性メモリコントローラ25、及びディスクコントローラ26は、内部データバス30を介して、各々接続されている。
書き込み部21、DRAMコントローラ24、不揮発性メモリコントローラ25、及びサーボコントローラ27は、内部コントロールバス28を介して、各々接続されている。
読み出し部22、DRAMコントローラ24、不揮発性メモリコントローラ25、及びディスクコントローラ26は、内部データバス29を介して、各々接続されている。
ホストコントローラ23とホストシステム20、DRAMコントローラ24とDRAM16、不揮発性メモリコントローラ25と不揮発性メモリ17、ディスクコントローラ26とR/Wチャネル12、及びサーボコントローラ27とR/Wチャネル12、は各々外部バスで接続されている。
以下、インターフェースコントローラ13の機能等を、リード時とライト時との各々について区別して説明する。
始めに、ライト時のインターフェースコントローラ13の機能等について述べる。
ホストコントローラ23は、ホストシステム20から送られてきたライトデータを、バッファデータとしてDRAM16に格納するために、内部データバス30及びDRAMコントローラ24を介してDRAM16に送る。
書き込み部21は、ライトデータ選択部21aを備えている。ライトデータ選択部21aは、オフトラック等のライトフォルトの発生に基づき、ホストシステム20から送られてくるデータをライトする場所を切り替える。ライト可能な場所とは、磁気ディスク1及び不揮発性メモリ17である。ライトデータ選択部21aは、内部コントロールバス28を介してサーボコントローラ27から送られてくる信号(以下、オフトラック検出信号と称す。詳細は後述する。)に基づき、DRAM16に格納されているライトデータをディスク1と不揮発性メモリとの何れにライトするかを選択する。書き込み部21は、ライトデータ選択部21aによる選択結果に基づき、DRAM16に格納されているライトデータを、ディスク1と不揮発性メモリとの何れかにライトするための制御を、内部コントロールバス28を介して、行う。
本実施形態では、オフトラックが検出された場合、その後、オフトラックが検出されなくなるまで、ライトデータを不揮発性メモリ17に転送する。具体的には、ライトデータ選択部21aによってライトデータを不揮発性メモリ17にライトすることが選択された場合、書き込み部21は、DRAM16に格納されているライトデータを、内部データバス30及び不揮発性メモリコントローラ25を介して、不揮発性メモリ17に送る。
オフトラック検出信号は、オフトラックが発生したこと示す信号である。また、図5(c)で後述するが、オフトラックは、瓦記録方式でまだライト(記録)されていないトラックの方向へのオフトラックを想定している。オフトラックとは、磁気ディスク1上のトラック200の中心と、ライトヘッド10Rの中心と、がずれることである。また、オフトラックが発生したかどうかは、オフトラック判定部27aによって判定される。
サーボコントローラ27は、オフトラック判定部27aを備える。サーボコントローラ27は、R/Wチャネル12から送られてくるサーボデータの処理に関する処理を行う。
オフトラック判定部27aは、サーボデータに含まれる、例えばライトヘッド10Wの位置情報等のサーボ情報に基づき、オフトラックが発生したかどうかを判定し、オフトラックが発生した場合、すなわちオフトラックを検出した場合、オフトラック検出信号をライトデータ選択部21aに送る。
オフトラック判定部27aは、具体的には、サーボ情報に基づき、オフトラックが発生した場合を「NG」とし、オフトラックが発生していない場合、すなわちトラック200の中心とライトヘッド10Rの中心とがずれていないこと(オントラック)である場合を「OK」として、オフトラックの発生を判定してもよい。
また、オフトラック判定部27aによってオフトラックが発生したと判定された場合、オフトラックのプロパティが、DRAM16、不揮発性メモリ17、または図示しないインターフェースコントローラ13内のレジスタあるいはSRAM等に、記憶される。オフトラックのプロパティとは、オフトラックが発生した領域を示す磁気ディスク1上のアドレス(オフトラック発生アドレス)、及び/またはオフトラックが発生した領域のデータサイズ等である。オフトラック発生アドレスは、例えば、オフトラックが発生した領域の開始アドレス(スタートアドレス)またはオフトラックが発生した領域の終了アドレス(エンドアドレス)等である。オフトラックのプロパティは、例えば、スタートアドレスとエンドアドレスとの組み合わせから成る情報、またはスタートアドレスとオフトラックが発生した領域のデータサイズとの組み合わせから成る情報、等であってもよい。
次に、リード時のインターフェースコントローラ13の機能等について述べる。
始めに、ディスク1または不揮発性メモリ17に書き込まれているデータの何れかをリードする場合を想定して説明する。
読み出し部22は、ディスク1と不揮発性メモリ17との何れかからデータをリードし、リードしたデータをDRAM16に一時的に格納する。具体的には、読み出し部22は、内部コントロールバス29を介して、不揮発性メモリコントローラ25及び/またはディスクコントローラ26に、不揮発性メモリ17またはディスク1からデータをリードするためのリード要求信号を送る。不揮発性メモリコントローラ25またはディスクコントローラ26は、リード要求信号に基づき、不揮発性メモリ17またはディスク1からデータをリードし、内部データバス30を介してDRAM16にリードしたデータを送る。なお、不揮発性メモリ17からリードしたデータは、DRAM16に格納することなく、ホストシステムに送ってもよい。
DRAM16に一時的に格納するデータ(以下、一時的格納データ)は、例えば、リードヘッド10Rの磁気ディスク1上の位置に対応するデータセクタ(以下、リードデータセクタと称す。)を有するトラック、すなわちリード中のトラック(以下、リードトラックと称す。)、に隣接し且つリードトラックをリードするよりも前にリードしたトラック(以下、隣接トラックと称す。)の1周分のデータである。さらに詳細には、一時的格納データは、例えば、リードデータセクタに隣接し且つ隣接トラック内のデータセクタ(以下、隣接データセクタと称す。)から、リードデータセクタにリードトラック内で隣接し且つリードデータセクタをリードするよりも前にリードされているデータセクタまでの、1周分のトラックに相当するデータである。
DRAMコントローラ24は、例えば隣接トラックの1周分のデータをDRAM16に格納し、その後、新たにDRAM16に送られてくるデータに応じて、DRAM16にトラックの1周分のデータが格納されている状態を保つように、DRAM16に格納されている一時的格納データをホストシステム20に送る。
なお、読み出し部22は、DRAM16に一時的にデータを格納するとともに、不揮発性メモリ17またはディスク1からリードしたデータを、内部データバス30を介して、ホストシステム20に送ってもよい。
次に、瓦記録方式で磁気ディスク1に書き込まれたデータを、ITIキャンセル機能を使用しリードする場合を想定して説明する。
瓦記録(shingled write recording)方式とは、磁気ディスク1の容量を増加させ、磁気ディスク1をより高密度にデータを記録することを可能にするための方式である。瓦記録方式によって、複数のトラックをひとまとまりのライト単位として、隣接するトラックが重なるように、トラックピッチをつめて瓦状にライトすることができる。 ITIキャンセル機能とは、瓦記録方式で磁気ディスク1にライトされたデータをリードする際、隣接トラック内のデータセクタのデータ(ITIキャンセル用データ)を使用して、トラック間で生じるトラック間干渉成分(ノイズ)を除去しながら、磁気ディスク1のリードを行う機能である。例えば、リードデータセクタをリードする場合、上述した隣接データセクタのデータがITIキャンセル用データに対応する。
具体的に、ITIキャンセル機能を使用したリードについて図2を参照し説明する。
読み出し部22は、ITIキャンセルデータ選択部22aを備える。ITIキャンセルデータは、DRAM16及び/または不揮発性メモリ17に格納されている。ITIキャンセルデータ選択部22aは、ITIキャンセル用データを、DRAM16または不揮発性メモリ17の何れかから読み出し、R/Wチャネル12へ転送するかを選択する。ITIキャンセルデータ選択部22aは、ITIキャンセル用データを使用し、ITIキャンセルを行いながら磁気ディスク1からデータをリードする。
ITIキャンセル用データは、DRAM16に格納されている隣接データセクタのデータまたは不揮発性メモリ17に格納されている隣接データセクタのデータである。ITIキャンセルデータ選択部22aは、オフトラックのプロパティに基づき、DRAM16または不揮発性メモリ17の何れかから、R/Wチャネル12へ、ITIキャンセル用データを送る。
ITIキャンセルは、例えば、磁気ディスク1からリードされるリードデータセクタのデータと、R/Wチャネル12に送られてきたITIキャンセル用データと、を用いてリードデータセクタのデータからノイズを除去する機能である。例えば、R/Wチャネル12が、リードデータセクタのデータの値からITIキャンセル用データの値を減算することによって、ノイズを除去してもよい。
次に、図3を参照し、瓦記録方式に関して具体的に説明する。
図3では、4つのトラックを1つの瓦記録単位とした場合を想定している。4つのトラックは、図3の上側から、固定データがライトされる固定データトラック、トラックA、トラックB、及びトラックCから成る。なお、磁気ディスク1の外周側から内周側にデータをライトする場合を想定しており、図3の上側が磁気ディスク1の外周側で、図3の下側が磁気ディスク1の内周側に対応するが、仮に、磁気ディスク1の内周側から外周側にデータをライトする場合を想定すると、図3の上側が磁気ディスク1の内周側で、図3の下側が磁気ディスク1の外周側に対応していてもよい。
始めに、ライト時の瓦記録方式について説明する。
書き込み部21は、固定データトラック、トラックA、トラックB、及びトラックCの順で、磁気ディスク1にデータをライトする。
固定データは、磁気ディスク装置等に予め設定されている固定のデータであり、瓦記録方式で最初にライトされるデータであり、瓦記録方式でライトされた順にITIキャンセル機能を使用してトラックAのデータをリードするためのデータである。固定データトラックは、固定のデータがライトされているトラックである。図3では、固定データトラックは、データセクタA’0乃至データセクタA’3を有する。また、データセクタA’0からデータセクタA’3の順に、図3の左側から右側に、固定データがライトされる。
トラックAは、固定データトラックに隣接するトラックであり、固定データトラックがライトされた後、データがライトされるトラックである。トラックAの一部、図3ではトラックAの上側の一部、が、固定データトラックの一部、図3では固定データトラックの下側の一部、に重なるように、すなわち固定データの一部に上書きされるように、トラックAのデータがライトされる。また、トラックAは、データセクタA0乃至データセクタA3を有し、データセクタA0からデータセクタA3の順に、図3の左側から右側に、トラックAのデータがライトされる。同様に、図3に示すように、トラックAの一部がトラックBの一部に重なるように、トラックBのデータがライトされ、トラックBの一部がトラックCの一部に重なるように、トラックCのデータがライトされる。
次に、図3を参照し、瓦記録方式でライトされたデータのリードについて説明する。
ヘッド10は、固定データトラック内のデータセクタA’0からA’3へ順にリードし、その後、トラックA内のデータセクタA0からA3へ、トラックB内のデータセクタB0からB3へ、トラックC内のデータセクタC0からC3へ、の順番でデータをリードする。図3では、トラックB内のデータセクタB1からB2へヘッド10が移動していることを示している。なお、図3ではサーボデータ領域に関しては省略している。
また、データセクタB1上にヘッド10があり、図3では、データセクタB1が上述したリードデータセクタに対応し、データセクタA1が隣接データセクタに対応する。この場合、データセクタB1をリードするためのITIキャンセル用データは、データセクタA1に対応する。
次に、図4を参照し、瓦記録方式によってライトされた複数のトラック間の構成及びヘッドの位置について説明する。
図4の上側には、図3で示した瓦記録方式でライトされた複数のトラックに対応する、磁気ディスク1上の複数のトラックが示されている。図4の下側には、瓦記録方式でライトされた、図4の上側と対応する複数のトラックの模式的な断面図が示されている。この模式的な断面図は、瓦記録方式の原理を説明するための図である。なお、図4では、図4の左側が磁気ディスク1の外周側であり、図4の右側が磁気ディスク1の内周側である。
図4の断面図を参照すると、固定データ断面40の上にトラックA断面41が重なっており、トラックA断面41の内周側の一部がトラックB断面42の外周側の一部によって上書きされている。同様に、トラックB断面42の内周側の一部がトラックC断面43の外周側の一部によって上書きされている。このように、トラックA及びトラックBのデータの一部は、それぞれ、トラックB及びトラックCのデータの一部によって上書きされるため、トラックA及びトラックBをリードする際、ITIキャンセル機能を使用し、ノイズを除去する必要が生じる。
次に、ヘッド10の位置について説明する。
図4で、符号44、符号45、及び符号46は、それぞれ、トラックA、トラックB、及びトラックCのデータをリードする際のリード範囲を示している。また、トラックA、トラックB、及びトラックCの各々のデータをリードする際のリードヘッド10Rの中心位置が、それぞれ、中心位置P1、中心位置P2、及び中心位置P3で示されている。
リード時について説明すると、始めに、予め決められた固定データをITIキャンセル用データとして用いて、符号44で示すリード範囲で、トラックAのデータをリードする。トラックBのデータは、符号45で示すリード範囲で、リードされ、その際、ITIキャンセル用データは、すでにリードしたトラックAのデータを用いる。同様に、トラックCのデータは、符号46で示すリード範囲で、リードされ、その際、ITIキャンセル用データは、すでにリードしたトラックBのデータを用いる。トラックCのデータをリードする際のリードヘッド10Rの中心位置P3がトラックC断面43の中心に対応するのに対し、中心位置1及び中心位置2は、それぞれ、トラックB及びトラックCのデータをリードしないように、トラックB断面41及びトラックC断面42の中心から外周側にずれている。このように、中心位置P1及び中心位置P2をずらすことによって、瓦記録方式でライトされたデータトラックの順番で、ITIキャンセル機能を使用して、各トラックをリードすることができる。
次に、図5を参照し、オフトラック発生時のライト処理について説明する。
なお、本実施形態では、トラック間の重なりの度合いが低い瓦記録方式を想定している。そのため、リード時に上述したようなITIキャンセル機能を使用する必要がない場合である。また、図3及び図4を参照して述べた固定データトラックは、図5乃至図12まで、説明の便宜上、省略している。
図5(a)は、トラックAへのライト処理を示す図である。データセクタA0及びデータセクタA1は、サーボ領域50とサーボ領域51との間にある。同様に、データセクタA2及びデータセクタA3は、サーボ領域51とサーボ領域52との間にあり、データセクタA4及びデータセクタA5は、サーボ領域52とサーボ領域53との間にあり、データセクタA6及びデータセクタA7は、サーボ領域53とサーボ領域54との間にある。
ライトヘッド10Wは、図5(a)内の矢印で示す方向に移動し、データセクタA0乃至データセクタA9の各々にデータをライトする。
なお、オフトラックの判定について、仮に、データセクタA0及びデータセクタA1でオフトラックが発生している場合、このオフトラックの判定は、サーボ領域51のサーボデータに基づき行われる。
図5(b)は、トラックBへのライト処理を示す図である。なお、図5(b)では、トラックAとトラックBとの間には重なりがないように示されているが、重なりがないのではなく、重なりの度合いが低いため、説明の便宜上、重なりがないように示されている。また、後述する図5(c)及び図6(a)乃至図6(c)についても、同様に、重なりの度合いが低いため、説明の便宜上、重なりがないように示されている。
図5(b)では、データセクタB2及びデータセクタB3でオフトラックが発生した場合を示している。以下、データセクタB2及びデータセクタB3をオフトラックデータセクタと称す。オフトラックデータセクタに先行してリードされるデータセクタB0及びデータセクタB1をリードした後、リードしたデータはDRAM16に送られる。次に、オフトラックデータセクタにおいて、矢印55に示すようにライトヘッド10W(図5には図示しない)が移動し、オフトラックが発生する。なお、オフトラックデータセクタのオフトラックの発生は、サーボ領域57のサーボデータに基づき判定される。
オフトラックが発生した場合、オフトラックが発生しなくなるまで、磁気ディスク1にライトするデータを不揮発性メモリ17にライトする。図5(b)では、サーボ領域58のサーボデータに基づき、オフトラックが発生していないこと、すなわちオントラックであること、が判定されたことを示しており、データセクタB2からデータセクタB7までの区間のライトゲートをオフにし、オフトラックデータセクタのデータが不揮発性メモリ17に格納される。
図5(b)では、オフトラックデータセクタの情報は、代替セクタの情報として、例えばオフトラックのプロパティに登録してもよい。例えば、オフトラックデータセクタの情報は、オフトラックが発生したことにより、図5(b)の右側に示すように、代替セクタ領域として不揮発性メモリ17に記録される。
また、オフトラックが発生したことが検出されている間、仮にオフトラックが発生しなかった場合ライトすることが可能であったデータセクタをスキップする。具体的には、図5(b)で、矢印56で示すようにスキップし、データセクタA4乃至データセクタA7に隣接するトラックB上のデータセクタ領域には、データをライトしない。そして、サーボ領域58のサーボデータに基づき、オフトラックが検出されなくなった場合、換言すると、ライトゲートをオンにすることが可能になった場合、再び、磁気ディスク1にデータがライトされる、例えばデータセクタB8及びデータセクタB9にデータがライトされる。
図5(c)は、トラックCへのライト処理を示している。図5(c)の矢印に示すように、オフトラックが発生していないため、トラックC内のデータセクタC0乃至データセクタC9にライトされる。
なお、オフトラックは、瓦記録方式でまだライトされていないトラックの方向へのオフトラックを想定していると上述したが、具体的には、図5(c)のトラックCがまだライトされていないトラックを示しており、図5(b)でオフトラックデータセクタがトラックCの方向にオフトラックしている。
なお、サーボ領域50とサーボ領域51との間等のサーボ領域間のデータセクタは、図5に示すよう2つのデータセクタに限定する必要はない。
次に、図6を参照し、図5で述べたライト処理に対応するオフトラック発生時のリード処理について、説明する。
図6(a)は、トラックAに対するリード処理を示している。トラックAでは、ライト時にオフトラックが発生していない、磁気ディスク1のデータセクタA0乃至データセクタA9からデータをリードする。
図6(b)は、トラックBに対するリード処理を示している。トラックBに対するリードは、ライト時にオフトラックが発生したため、例えばオフトラックのプロパティに基づき、オフトラックが発生した領域(代替セクタ領域)のデータの代替データを不揮発性メモリ17からリードし、オフトラックが発生した領域以外のデータセクタ領域のデータは磁気ディスク1からリードする。
具体的には、トラックBでは、データセクタB0及びデータセクタB1をリードした後、不揮発性メモリ17に格納されているオフトラックデータセクタを含むデータセクタB2乃至データセクタB7のデータをリードする。その後、磁気ディスク1のデータセクタB8及びデータセクタB9からデータをリードする。
図6(c)は、トラックCに対するリード処理を示している。トラックCに対するリードは、トラックAに対するリード処理と同様に、ライト時にオフトラックが発生していないため、磁気ディスク1のデータセクタC0乃至データセクタC9からデータをリードする。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、瓦記録方式でデータを磁気ディスクに書き込む際、オフトラックが発生した場合でも、データを不揮発性メモリに格納することで、瓦記録方式のライト処理を継続して行うことができる。また、不揮発性メモリに格納するデータ量は、オフトラックが発生している期間、すなわちオフトラックが発生している磁気ディスク上のデータセクタ区間、に対応するデータ量であるため、磁気ディスク1の円周方向(長手方向)のデータの記録密度の低下を抑えることができ、不揮発性メモリの使用量も抑えることができる。
(第2の実施形態)
以下、図面を参照して、第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成及び機能に関しては説明を省略する。
第2の実施形態では、ライト処理時において、オフトラックが発生した場合、1トラック分のデータを不揮発性メモリ17に格納する。1トラック分のデータは、図2を参照して上述したDRAM16に格納する1トラック分のデータとは異なる。図2を参照して上述した1トラック分のデータは、オフトラックが発生してない場合に、リードした1トラック分のデータをDRAM16に格納する。DRAM16に格納した1トラック分のデータは、ITIキャンセル用のデータとして用いられる。一方、第2の実施形態における、不揮発性メモリ17に格納する1トラック分のデータとは、オフトラックが発生した場合に、磁気ディスク1へライトするデータを、磁気ディスク1へライトする代わりに不揮発性メモリ17に格納する。
また、第2の実施形態では、重なりの度合いが第1の実施形態よりも高い瓦記録方式でライト処理を行った場合を想定しているため、第1の実施形態と異なりITIキャンセル機能を使用する。
具体的に、図7及び図8を参照し、第2の実施形態のライト処理とリード処理とについて説明する。なお、以下後述する第2、第3、第4の実施形態において、各トラック間の重なり度合いは異なるが、図7乃至図12において、説明の便宜上、同一の重なり度合いで示されている。
図7は、第2の実施形態におけるオフトラック発生時のライト処理について説明するための図である。
図7(a)は、第2の実施形態におけるトラックAに対するライト処理を示している。なお、図示していないがトラックAよりも前に、トラックA’に固定データがライトされている。トラックAは、図3及び図4に示すように、トラックA’の上に重なるように磁気ディスク1上に記録される。第1の実施形態と同様に、ライトヘッド10Wは、図7(a)内の矢印で示す方向に移動し、データセクタA0乃至データセクタA9の各々にデータをライトする。
図7(b)は、第2の実施形態における、トラックBに対するライト処理を示している。オフトラックが発生したと判定された場合、オフトラックデータセクタから1トラック分のデータ(データセクタB2からデータセクタC3までのデータ)が不揮発性メモリ17に格納される。また、1トラック分のデータを不揮発性メモリ17に格納している間、1トラック分のデータに対応する磁気ディスク17上のデータセクタ区間へのライトを、矢印70に示すように、スキップする。
なお、不揮発性メモリ17に格納するデータは、仮に、オフトラックが発生する要因等がなくならなければ、1トラック分よりも多いトラック数のデータであってもよい。
図7(c)は、第2の実施形態における、1トラック分のデータが不揮発性メモリ17に格納されオントラックになった場合におけるトラックBへのデータのライト処理を示す図である。この場合、例えば、磁気ディスク1が1回転した後、ライトゲートがオンになるデータセクタの先頭(先頭データセクタ)から磁気ディスク1へのデータのライトを行う。具体的には、オントラックになった場合、オフトラックデータセクタ区間に後続するデータセクタ(図7(c)では、データセクタC4(先頭データセクタ)及びデータセクタC5で示される。)から、磁気ディスク1へのデータの書き込みを再開する。
図7(d)は、第2の実施形態における、トラックCに対するライト処理を示している。仮にトラックBに対するライト処理中にオフトラックが発生しなかった場合にトラックCにライトするデータ(データセクタC0乃至データがセクタC9)は、すでにデータトラックBまたは不揮発性メモリ17に格納されているため、オフトラックが発生しなかった場合に図示しないトラックDにライトするデータを、トラックCにライトする。
次に、図8を参照し、図7で述べたライト処理に対応するオフトラック発生時のリード処理について、説明する。
図8(a)は、第2の実施形態における、トラックAに対するリード処理を示している。トラックAでは、ライト時にオフトラックが発生していないため、磁気ディスク1のデータセクタA0乃至データセクタA9のデータを、固定データトラックのデータをITIキャンセル用データとして用いて、リードする。
図8(b)は、第2の実施形態における、トラックBに対するリード処理を示している。トラックBに対するリードは、ライト時にオフトラックが発生したため、データセクタA0及びデータセクタA1をITIキャンセルデータとして用いてデータセクタB0及びデータセクタB1をリードした後、磁気ディスク1上のオフトラックデータセクタのリードをスリップさせ、その代わりに、不揮発性メモリ17に格納されているオフトラックデータセクタのデータを含むデータセクタB2乃至データセクタC3のデータをリードする。その後、隣接トラックのデータセクタA4乃至データセクタA9をITIキャンセル用データとして、磁気ディスク1のトラックB内のデータセクタC4乃至データセクタC9のデータをリードする。
図8(c)は、第2の実施形態における、トラックCに対するリード処理を示している。トラックCに対するリードは、ライト時にオフトラックが発生していないため、磁気ディスク1のデータセクタD0乃至データセクタD9のデータをリードする。
トラックCをリードする際のITIキャンセル用データについて、データセクタD0及びデータセクタD1のデータは、データセクタB0及びデータセクタB1のデータをITIキャンセル用データとして用いて、リードされる。データセクタD4乃至データセクタD9のデータは、データセクタC4乃至データセクタC9のデータをITIキャンセル用データとして用いて、リードされる。
データセクタD2及びデータセクタD3のデータは、隣接トラックがオフトラックデータセクタであるため、不揮発性メモリ内に格納されている代替セクタB2及び代替セクタB3のデータをITIキャンセル用データとして用いて、リードされる。なお、磁気ディスク1のオフトラックデータセクタのデータをリードすることができた場合、不揮発性メモリ内に格納されている代替セクタB2及び代替セクタB3のデータをITIキャンセル用データとして用いることなく、磁気ディスク1のオフトラックデータセクタのデータをITIキャンセル用データとして用いてもよい。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、瓦記録方式でデータを磁気ディスクに書き込む際、オフトラックが発生した場合でも、1トラック分のデータを不揮発性メモリに格納することで、瓦記録方式のライト処理を継続して行うことができる。また、瓦記録方式における隣接するトラック間の重なり度合いが高い場合、すなわち磁気ディスクの半径方向の記録密度が高い場合、でもITIキャンセル機能を使用することによって、干渉成分を除去することができ、データを再生する性能は瓦記録方式によりトラックピッチをつめていない場合と同程度の性能を維持することができる。また、オフトラックが発生した後、再び磁気ディスクにデータを書き込む際、オフトラックデータセクタと同じトラックの隣接するデータセクタからデータを書き込むことができるため、磁気ディスク1の円周方向(長手方向)のデータの記録密度の低下を抑えることができる。
(第3の実施形態)
次に、図面を参照し、第3の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様の構成及び機能等については説明を省略する。
第3の実施形態は、第1の実施形態と比較すると、重なりの度合いが第1の実施形態よりも高い瓦記録方式でライト処理を行った場合を想定しているため、第1の実施形態と異なりITIキャンセル機能を使用する。また、第3の実施形態は、第2の実施形態と比較すると、オフトラック発生時に不揮発性メモリ17に格納するデータが1トラック分のデータではなく、第1の実施形態と同様のオフトラック発生区間のデータである。
具体的に、図9及び図10を参照し、第3の実施形態のライト処理とリード処理とについて説明する。
図9は、第3の実施形態におけるオフトラック発生時のライト処理について説明するための図である。
図9(a)は、上述した図5(a)についての説明と同様であるため省略する。
図9(b)は、トラックBに対するライト処理について説明するための図である。第3の実施形態で、ライトゲートがオフであるデータセクタ区間に対してライトを行わない。具体的には、データセクタB2及びデータセクタB3でオフトラックが発生した後、矢印90で示されるように、磁気ディスクへのライト処理をスキップし、その代わりに、代替セクタB4乃至代替セクタB7としてデータを不揮発性メモリ17に格納する。
図9(c)は、上述した図5(c)についての説明と同様であるため省略する。
次に、図10を参照し、図9で述べたライト処理に対応するオフトラック発生時のリード処理について、説明する。
図10(a)は、上述した図6(a)についての説明と同様であるため省略する。
図10(b)は、トラックBに対するリード処理について説明するための図である。データセクタB0及びデータセクタB1をリードした後、オフトラックデータセクタのリードをスリップさせる。トラックCをリードする際の隣接データとして使用するためにデータセクタB2とデータセクタB3を含まないオフトラック発生区間(図中では、点線で示されている区間)のデータをリードし一時的にSRAM/DRAM/不揮発性メモリ17等の記憶媒体に格納する。オフトラック区間のデータとしては、不揮発性メモリ17内の代替データセクタB2乃至B7のデータをリードする。
図10(c)は、トラックCに対するリード処理を示している。データセクタC2及びデータセクタC3をリードする際、ITIキャンセル用データは不揮発性メモリ17内の代替のデータセクタB2及び代替のデータセクタB3を用いるが、データセクタB2及びデータセクタB3をリードすることができるのであれば、データセクタB2及びデータセクタB3を用いてもよい。データセクタC4乃至データセクタC7をリードする際、図中の点線で示すデータ領域1000乃至データ領域1003のデータ、つまりトラックBをリードした時に一時的に格納したデータセクタB2とデータセクタB3を含まないオフトラック発生区間のデータをITIキャンセル用データとして用いる。
例えば、瓦記録方式の重なり度合いが50%であった場合、トラックAの半分とトラックBの半分とが重なり、さらにトラックCの半分とトラックBの半分が重なるため、データ領域1000乃至データ領域1003をリードヘッド10Rによってリードすることができない。このような場合は第3の実施形態を使用できず、第4の実施形態を使用する。
以上説明したように、第3の実施形態によれば、瓦記録方式でデータを磁気ディスクに書き込む際、オフトラックが発生した場合でも、1トラック分のデータを不揮発性メモリに格納することで、瓦記録方式のライト処理を継続して行うことができる。また、ITIキャンセル機能を使用することによって、干渉成分を除去することができ、データを再生する性能は瓦記録方式によりトラックピッチをつめていない場合と同程度の性能を維持することができる。また、不揮発性メモリに格納するデータ量は、オフトラックが発生している期間、すなわちオフトラックが発生している磁気ディスク上のデータセクタ区間、に対応するデータ量であるため、磁気ディスク1の円周方向(長手方向)のデータの記録密度の低下を抑えることができ、不揮発性メモリの使用量も抑えることができる。
(第4の実施形態)
次に、図面を参照し、第4の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態乃至第3の実施形態と同様の構成及び機能等については説明を省略する。
第4の実施形態では、第3の実施形態おけるリード時に、図10に示すデータ領域1000乃至データ領域1003のデータを、正常に、すなわちITIキャンセル用データとして用いることができる程度に、リードすることができない場合を想定している。このような場合において、第4の実施形態では、データ領域1000乃至データ領域1003に隣接するトラックに、ITIキャンセル用データとして用いることができる固定パターンデータをライトする。
具体的に、図11及び図12を参照し、第4の実施形態のライト処理とリード処理とについて説明する。
図11は、第4の実施形態におけるオフトラック発生時のライト処理について説明するための図である。
図11(a)及び図11(b)は、それぞれ、上述した図9(a)及び図9(b)についての説明と同様であるため省略する。
図11(c)は、トラックCに対するライト処理について説明するための図である。オフトラック発生区間(図中では、データセクタB2及びデータセクタB3とデータ領域1000乃至データ領域1003で示される。)に隣接するトラックC内のデータセクタに、固定パターンデータ(図中では、固定a乃至固定fで示される。)をライトする。
固定パターンデータは、予め決められた繰り返しパターン等のデータである。また、固定パターンデータは、図3を参照して上述した固定データトラック内の固定データと同じデータであってもよいが、異なるデータであってもよい。また、固定パターンデータは、オフトラック発生区間に隣接するデータセクタにライトされるデータである。一方、固定データは瓦記録方式で最初にライトされるデータであり、瓦記録方式でライトされた順にITIキャンセル機能を使用してトラックAのデータをリードするためのデータである。
図11(d)は、瓦記録方式でトラックCよりも後にライトされるトラックDに対するライト処理について説明するための図である。図中の矢印で示されるように、オフトラックが発生することなくデータセクタD0乃至データセクタD9にデータをライトする。
次に、図12を参照し、図11で述べたライト処理に対応するオフトラック発生時のリード処理について、説明する。
図12(a)及び図12(b)は、上述した図10(a)及び図10(c)についての説明と同様であるため省略する。
図12(c)は、トラックCに対するリード処理について説明するための図である。固定a乃至固定fで示されるデータセクタ領域のデータのリードをスリップさせる。
図12(d)は、トラックDに対するリード処理について説明するための図である。データセクタD2乃至データセクタD7のデータは、予め決められた隣接する固定パターンデータ(固定a乃至固定)を用いたITIキャンセル機能を使用し、リードされる。
以上説明したように、第4の実施形態によれば、瓦記録方式でデータを磁気ディスクに書き込む際、オフトラックが発生した場合でも、データを不揮発性メモリに格納することで、瓦記録方式のライト処理を継続して行うことができる。また、瓦記録方式における隣接するトラック間の重なり度合いが高い場合、すなわち磁気ディスクの半径方向の記録密度が高い場合、でもITIキャンセル機能を使用することによって、干渉成分を除去することができ、データを再生する性能は瓦記録方式によりトラックピッチをつめていない場合と同程度の性能を維持することができる。
(第5の実施形態)
次に、図面を参照し、第5の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態乃至第4の実施形態と同様の構成及び機能等については説明を省略する。
第5の実施形態は、第1の実施形態乃至第4の実施形態に対応する4つのモードのいくつかを組み合わせた瓦記録方式におけるリード処理及びライト処理に関する。
始めに、図13を参照して、4つのモードについて説明する。
まず、図13の各要素について説明する。
オフトラック時のライト処理は、瓦記録方式で磁気ディスク1にデータがライトされている間、オフトラックが発生した場合のライト処理を行うかどうかを示している。図13に示すように、4つのモード全てにおいて、オフトラックが発生した場合でもライト処理を中断することなく、継続して行う。
ITIキャンセル機能は、ITIキャンセル機能を使用するかどうかを示している。第1の実施形態に対応するモード1以外の3つのモードに関しては、ITIキャンセル機能を使用する。
TPI(Tracks Per Inch)は、磁気ディスク1上のトラック密度の単位であり、磁気ディスク1の半径方向の1インチ当たりのトラック数である。TPIについては、第3の実施形態に対応するモード3を基準として説明する。
モード1では、トラック間の重なり度合いが低いため、モード1のTPIが低くなる。
モード2に関して、図10(c)を参照して、上述したように、第3の実施形態に対応するモード3では、トラック間の重なり度合いが大きい場合、オフトラック発生区間のデータを、ITIキャンセル用データとして、磁気ディスク1からはリードすることができない。一方、モード2では、トラック間の重なり度合いが50%以上であった場合でも、オフトラック発生区間のデータが不揮発性メモリ17に格納されているためITIキャンセル用データとして使用することができる。そのため、モード3と比較すると、TPIを高くすることができる。
モード4では、固定パターンデータをITIキャンセル用データとして用いることができるため、トラック間の重なり度合いを高くすることができ、モード3と比較すると、TPIが高くなる。
長手方向のデータ効率は、磁気ディスク1の円周方向のデータ記録効率を示している。すなわち、円周方向に有効にデータを記録している場合、長手方向のデータ効率が高くなる。図13で、モード4では、オフトラック発生区間へのライトをスキップし、且つオフトラック発生区間に隣接するトラックに固定パターンデータをライトするため、長手方向のデータ効率が、モード1乃至モード3の各々と比較すると低くなる。
NANDの使用量は、不揮発性メモリ17がNAND型フラッシュメモリ等である場合を想定している。NANDの使用量については、第1及び第3の実施形態に対応するモード1及びモード3を基準として説明する。
モード1及びモード3では、ライトゲートオフ区間に対応するデータを不揮発性メモリ17に格納する。
次に、モード4では、ライトゲートオフ区間のみ、またはライトゲートオフ区間とライトゲートオフ区間に隣接するデータセクタと、に対応するデータを不揮発性メモリ17に格納する。なお、ライトゲートオフ区間に隣接するデータセクタに対応するデータは上述した固定パターンデータであり、本実施形態では、この固定パターンデータを磁気ディスク1に書き込むとともに、不揮発性メモリ17に格納してもよいし格納しなくてもよい。
モード2では、1トラック分のデータを不揮発性メモリ17に格納するため、モード1、モード3、及びモード4よりもNANDの使用量が大きくなる。
次に、図14及び図15を参照し、第5の実施形態における、ライト処理及びリード処理について説明する。
図14は、第5の実施形態における、ライト処理の手順の一例を示すフローチャートである。
ホストシステム20から、インターフェースコントローラ13に磁気ディスク1にライトするデータが送られること等によってライト処理が開始する。
ブロック1400で、インターフェースコントローラ13は、ITIキャンセル機能を使用するかどうかを判定する。ITIキャンセル機能を使用する場合、ブロック1402で、固定データトラックを磁気ディスク1にライトし、ブロック1404に進む。ブロック1400で、ITIキャンセル機能を使用しない場合(モード1)、必ずしも固定データをライトする必要はないため、ブロック1404に進む。なお、ブロック1402における処理は、ITIキャンセル機能を使用しない場合における処理の一例であり、固定データは、ライト開始前に、磁気ディスク1に予めライトされていてもよい。
なお、ブロック1400で、ITIキャンセル機能を使用するかどうかは、ユーザによって選択されてもよい。あるいは、ライト処理を開始する前において、リードデータのビットエラーレートが高い場合等に、ITIキャンセル機能を使用するように予め設定していてもよい。
ブロック1404で、オフトラック判定部27aが、オフトラック判定信号に基づき、オフトラックが検出されたかどうかが判定する。オフトラックが検出されない場合、ブロック1414に進み、磁気ディスク1へのデータのライトを継続する。オフトラックが検出されたと判定された場合、ブロック1406で、ライトデータ選択部21aは、不揮発性メモリ17に格納するデータが1トラック分のデータであるかを判定する。1トラック分のデータを不揮発性メモリ17に格納する場合(モード2)、ブロック1412に進み、ライトデータ選択部21aは1トラック分のデータを不揮発性メモリ17に格納するための処理を行う。
1トラック分のデータを不揮発性メモリ17に格納しない場合(モード1、モード3、及びモード4)、ブロック1408に進み、ブロック1408で、書き込み部21は磁気ディスク1のオフトラック発生区間へのライト処理をスキップするための処理を行い、且つ、ライトデータ選択部21aは、オフトラック発生区間に対応するデータを代替データセクタとして不揮発性メモリ17にライトするための処理を行う。次に、ブロック1410に進み、ライトデータ選択部21aは、オフトラックが検出されなくなったかどうか判定し、オフトラックが検出されなくなった場合、ブロック1414で、磁気ディスク1へのデータのライト処理を再開する。
最後に、ブロック1416で、インターフェースコントローラ13は、ホストシステム20から送られてくる全てのデータのライト処理が完了したかどうか判定し、ライト処理が完了していない場合、ブロック1404に戻る。
図15は、第5の実施形態における、リード処理の手順の一例を示すフローチャートである。
始めに、例えば、ホストシステム20が、磁気ディスク1からデータをリードする要求等があった場合、リード処理が開始される。
ブロック1500において、読み出し部22は、オフトラックのプロパティ等に基づき、ライトをスキップしたデータセクタを含むオフトラックが発生したデータセクタ(オフセット発生区間)をリードしようとしているかどうかを判定する。オフトラックが検出された場合、ブロック1508で不揮発性メモリ17からデータをリードする(モード1乃至モード4)。
ブロック1500で、オフセット発生区間をリードしていない場合、ブロック1502に進み、ITIキャンセル機能を使用するかどうか判定する。ITIキャンセル機能を使用しない場合(モード1)、ブロック1506で、読み出し部22は、磁気ディスクからデータをリードするための処理を行う。
ITIキャンセル機能を使用する場合(モード2、モード3、及びモード4)、ブロック1503で、固定データがライトされているかどうか判定する。固定データがライトされている場合(モード4)、ブロック1505で、固定データがライトされているデータセクタのリードをスリップする。次に、ブロック1504で、DRAM16に一時的に格納している磁気ディスク1からすでにリードしたデータ、またはオフトラック発生区間に対応し不揮発性メモリ17に格納されているデータ、をITIキャンセル用データとして用いて、磁気ディスク1から送られてくるデータから干渉成分を除去しながら、磁気ディスク1のデータをリードする。最後に、インターフェースコントローラ13は、ホストシステム20からのリード要求等に基づき、全てのデータのリードが完了したかどうかを判定する。
以上説明したように、第5の実施形態によれば、瓦記憶方式のリード処理及びライト処理の4つのモードの幾つかを組み合わせることによって、ITIキャンセル機能の切り替えを行うことができる。また、不揮発性メモリの使用量、または磁気ディスクの使用効率等に応じて、使用するモードを切り替えることができる。
以上説明したように、第1の実施形態乃至第5の実施形態によれば、瓦記録方式による磁気ディスクへのライトパフォーマンス、すなわち瓦記録方式によるライトパフォーマンスのばらつき等、を低下させることなく、瓦記録方式によるライト処理を行うことができる。例えば、ライトゲートがオフになり磁気ディスクへのライト処理ができない場合、オフトラック発生データセクタの後続データセクタを代替データセクタとし、オフトラック発生データセクタのデータを不揮発性メモリにライトすることで、ライトパフォーマンスの低下を抑制できる。また、不揮発性メモリを使用することによって、磁気ディスクへのライト処理は中断しているにもかかわらず、ライト処理が遅延せず、一定の時間でライト処理が完了することを期待できる。また、不揮発性メモリを使用することによって、オフトラックが発生した場合でも、オフトラック発生区間のデータを磁気ディスクの同一データセクタに再度ライト(上書き)する必要がなくなり、磁気ディスクへのライト回数を抑制することができる。すなわち、オフトラックが発生した後、磁気ディスクが1回転した後、オフトラック発生データセクタに後続する次のデータセクタへのライト処理が可能になるまで、ライト処理を中断する必要がなくなる。また、ライト回数を抑制することによって、近傍トラックへの磁気干渉によるリードへの影響を低減することができる。
なお、第1の実施形態乃至第5の実施形態の何れかを、高速且つ大容量な不揮発性のメモリを実装するハイブリッドハードディスク(Hybrid HDD)等に適用してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…磁気ディスク、10R…リードヘッド、10W…ライトヘッド、13…インターフェースコントローラ、16…DRAM、17…不揮発性メモリ、20…ホストシステム、21…書き込み部、21a…ライトデータ選択部、22…読み出し部、22a…ITIキャンセルデータ選択部、27a…オフトラック判定部。

Claims (8)

  1. 磁気ディスクと、
    不揮発性メモリと、
    を具備し、前記磁気ディスクの隣接するトラックの一部が重なるようにデータを記録する磁気ディスク装置であって、
    前記磁気ディスク上の第1のデータセクタオフトラックが発生したかどうかを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記第1のデータセクタ第1のデータの記録の際にオフトラックが発生したと判定された場合、前記第1のデータセクタに書き込んだ前記第1のデータを前記不揮発性メモリに書き込むライト手段と、
    前記磁気ディスクへの書き込み時の前記判定手段による判定結果に基づき、前記磁気ディスクまたは前記不揮発性メモリの何れかから前記第1のデータを読み出すリード手段と、
    を具備する磁気ディスク装置。
  2. 前記判定手段は、前記第1のデータセクタに後続する前記磁気ディスク上の同一トラックの複数のデータセクタオフトラックが発生したかどうかを順に判定し、
    前記ライト手段は、前記第1のデータセクタオフトラックが発生したと判定されてから、前記複数のデータセクタの1つである第2のデータセクタオフトラックが発生しなかったと判定されるまで、前記第1のデータセクタから前記第2のデータセクタまでのオフトラック発生データセクタに対応する第2のデータを前記不揮発性メモリに書き込む請求項1記載の磁気ディスク装置。
  3. 前記ライト手段は、前記第2のデータセクタへの書き込みをスキップし、
    前記オフトラック発生データセクタを用いて、前記磁気ディスクの隣接するトラック間で生じるノイズを除去するノイズ除去制御手段をさらに具備する請求項2記載の磁気ディスク装置。
  4. 前記ライト手段は、前記第2のデータセクタへの書き込みをスキップし、前記オフトラック発生データセクタに隣接するデータセクタに予め決められた固定データを書き込み、
    前記固定データを用いて、前記磁気ディスクの隣接するトラック間で生じるノイズを除去するノイズ除去制御手段をさらに具備する請求項2記載の磁気ディスク装置。
  5. 前記ライト手段は、前記第1のデータセクタがオフトラックであると判定された場合、前記磁気ディスクのトラックの1周分のデータを前記不揮発性メモリに書き込み、その後、前記第1のデータセクタに後続する第2のデータセクタへの書き込みをスキップすることなく、前記第2のデータセクタへの書き込みを行う請求項1記載の磁気ディスク装置。
  6. 前記磁気ディスクの隣接するトラック間で生じるノイズを除去するためのノイズキャンセリングデータとして前記不揮発性メモリに書き込まれたデータを使用し、前記ノイズを除去するための制御をするノイズ除去制御手段をさらに具備する請求項1または請求項2または請求項5の何れかに記載の磁気ディスク装置。
  7. 磁気ディスクと、不揮発性メモリと、を具備し、前記磁気ディスクの隣接するトラックの一部が重なるようにデータを記録する磁気ディスク装置でのリードライト制御方法であって、
    前記磁気ディスク上の第1のデータセクタオフトラックが発生したかどうかを判定し、
    前記第1のデータセクタで第1のデータの記録の際にオフトラックが発生したと判定された場合、前記第1のデータセクタに書き込んだ前記第1のデータを前記不揮発性メモリに書き込み、
    前記磁気ディスクへの書き込み時の判定結果に基づき、前記磁気ディスクまたは前記不揮発性メモリの何れかから前記第1のデータを読み出すリードライト制御方法。
  8. 磁気ディスクの隣接するトラックの一部が重なるようにデータを記録する方式の磁気ディスク装置のコントローラであって、
    前記磁気ディスク上の第1のデータセクタ、オフトラックが発生したかどうかを判定する制御をし、
    前記第1のデータセクタで第1のデータの記録の際にオフトラックが発生したと判定された場合、前記第1のデータセクタに書き込んだ前記第1のデータを不揮発性メモリに書き込む制御をし、
    前記磁気ディスクへの書き込み時の判定結果に基づき、前記磁気ディスクまたは前記不揮発性メモリの何れかから前記第1のデータを読み出す制御をするコントローラ。
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