JP5593781B2 - 端末及び通信制御方法 - Google Patents

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Description

基地局と無線通信を行う端末及び通信制御方法に関する。
無線通信エリアを提供する基地局(BS:Base Station)と端末(MS:Mobile Station)とを備える移動通信システムにおいて、一般的にMSはBSがサービスを提供できるエリア(BSのサービス圏内)に位置している。MSは、BSのサービス圏内にいれば、BSを介してネットワーク上のサーバなどと通信することができる。しかし、MSがサービス圏内に位置していたとしても建物の影などに移動してしまうと、MSはBSの電波を捕捉できずに一時的に通信ができなくなる状態(圏外)になる場合がある。圏外になると、MS上で通信を行っているアプリケーションについては接続が切断されてしまう。その後、アプリケーションはMSがBSの電波を捕捉できた時に通信を再開することができる。
しかし、例えばFTP(File Transfer Protocol)を用いてファイル転送を行うアプリケーションでは、途中で接続が切断されると、通信中だったデータは最初からデータの送受信をやり直すことになり、時間や帯域などのリソースを浪費してしまう。そのため圏外の状態になったとしてもアプリケーションの接続はできるだけ維持しておきたいという要求がある。FTPを用いたファイル転送は、ファイル転送中に接続が切断されると基本的に最初からファイル転送されることになる。
ここで、圏外の状態でもアプリケーションの接続を維持する方法として、ドーマント方式を利用する方法がある。ドーマント方式は、通信が発生していない状態が一定時間継続したことを検出すると上位レイヤの接続を維持したままで下位レイヤの接続のみを切断(ドーマント状態)する。上位レイヤは、例えばセッション層などであり、下位レイヤは、例えばリンク層などである。また、ドーマント方式は、通信を再開するときには下位レイヤの接続を回復(再接続)させることで通信を再開する。
ドーマント方式は、もともと圏内の状態におけるリソースの効率的な利用を目的としたものである。このドーマント方式を圏外検出時に適用することで、圏外の状態においてもアプリケーションの接続を維持することができる。また、下位レイヤの接続が回復すると、アプリケーションは圏外になる前の状態から通信を再開することができる。
一方、圏外時の動作として、無線通信端末において、基地局のサービス圏外であると判定した場合、過去一定期間の発着信データを参照し、その結果に応じて基地局のサーチ周期を決定する技術がある。
特開2008−160303号公報
MITFダイヤルアップ・ドーマント・プロトコル標準規格(ARIB STD-T78 1.0版) 平成13年7月27日策定 社団法人電波産業会
ユーザの観点からみると、圏外での動作(接続の切断、又は維持および維持期間)に対する要求はアプリケーション毎に異なる。例えばFTPを用いたファイル転送のように通信時間が比較的長いアプリケーションを使用している場合は、MSが圏外の状態になったとしても論理的な接続を維持しておき圏内時に通信を再開できたほうがよい。
一方、例えばWeb閲覧など通信時間が短く、通信時に随時接続を確立するようなアプリケーションを使用している場合は、圏外を早期に検出して論理的な接続も切断したほうがよい。従来技術ではアプリケーションの種別に関係なく圏外時の動作が一律である。よって、圏外時の動作を接続維持に設定しておくと、例えばWeb閲覧時に圏外になった場合、論理的な接続が維持されるので見かけ上接続は維持される。しかし、無線回線の通信が再開されない限り、データ要求に対する反応が返ってこないことになる。一方、圏外時の動作を接続切断に設定しておくと、ファイル転送中に圏外になった場合、接続は切断され、最初からファイルを転送しなおすことになり帯域を浪費することになる。
そこで、開示の技術は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、端末が圏外の状態になったとき、起動中のアプリケーションに対して圏外時の処理を適切に行うことを目的とする。
開示の一態様における端末は、基地局と無線通信を行なう端末であって、無線通信が必要なアプリケーションが起動中か否かを判別するための判別情報、及び前記アプリケーションが圏外時に論理的な接続を維持するか否かを定めた動作情報を、前記アプリケーション毎に記憶する記憶部と、圏外を検出した場合、前記判別情報に基づき起動中のアプリケーションを判別し、判別された前記起動中のアプリケーションに対して前記動作情報に基づき論理的な接続を維持するか否かを判定し、論理的な接続を維持すると判定した場合、基地局に対し無線回線の接続を試みるプロセッサと、を備える。
また、他の態様における通信制御方法は、圏外を検出した場合、無線通信が必要なアプリケーションが起動中か否かを判別するための判別情報に基づき起動中のアプリケーションを判別し、判別された前記起動中のアプリケーションに対し、前記アプリケーション毎に圏外時に論理的な接続を維持するか否かを定めた動作情報に基づき論理的な接続を維持するか否かを判定し、論理的な接続を維持すると判定した場合、基地局に対し無線回線の接続を試みる。
開示の端末、通信制御方法によれば、端末が圏外の状態になったとき、起動中のアプリケーションに対して圏外時の処理を適切に行うことができる。
実施例における無線通信システムの一例を示す図。 端末1のハードウェアの一例を示すブロック図。 実施例1における端末1の機能の一例を示すブロック図。 アプリケーション判別情報の一例を示す図。 動作管理情報の一例を示す図。 アプリケーション判別情報、動作管理情報の登録処理の一例を示すシーケンス図。 実施例1における圏外時の処理1の一例を示すシーケンス図。 実施例1における圏外時の処理2の一例を示すシーケンス図。 実施例2における端末2の機能の一例を示すブロック図。 実施例2における圏外時の処理3の一例を示すシーケンス図。 実施例2における圏外時の処理4の一例を示すシーケンス図。 実施例2における圏外時の処理5の一例を示すシーケンス図。 実施例3における端末3の機能の一例を示すブロック図。 実施例3における圏外時の処理6の一例を示すシーケンス図。 実施例3における圏外時の処理7の一例を示すシーケンス図。 実施例4における端末4の機能の一例を示すブロック図。 実施例4における圏外時の処理8の一例を示すシーケンス図。
以下、添付図面を参照しながら実施例について詳細に説明する。
[実施例1]
図1は、実施例における無線通信システムの一例を示す図である。図1に示す無線通信システムは、端末(MS)1、無線基地局(BS)5を有する。図1に示す例では、無線基地局5のサービス圏内エリアに局所的にサービス圏外となるエリアがある。サービス圏内エリアをエリア#1、局所的なサービス圏外エリアをエリア#2とする。以下、端末1が、エリア#2を通過する場合を想定する。
<ハードウェア>
図2は、端末1のハードウェアの一例を示すブロック図である。図2に示すように、端末1は、入出力コントローラ10、CPU(Central Processing Unit)11、補助記憶部12、主記憶部13、無線通信回路14、アンテナ15を有する。
入出力コントローラ10は、入力装置(端末1のキー入力部など)からの入力を制御する。入出力コントローラ10は、出力装置(モニタなど)への出力を制御する。CPU11は、様々なプログラムを実行する。CPU11は、いわゆるプロセッサであり、各部の処理を制御する。
補助記憶部12及び主記憶部13は、プログラム及びプログラムの実行に必要なデータを格納する。無線通信回路14は、アンテナ15を介したネットワークによる通信を行う。アンテナ15は、無線信号の送受信を行う。
<機能>
図3は、実施例1における端末1の機能の一例を示すブロック図である。図3に示すように、端末1は、アプリケーション101、OS(オペレーティングシステム)102、制御部103、圏外検出部104、情報管理部105、動作管理部106、通信監視部107、ドーマント制御部108を有する。
アプリケーション101は、例えば通信を行うアプリケーションである。アプリケーション101は、OS102から無線回線の切断が通知された場合、論理的な接続を切断する。
OS102は、制御部103からの通知を受けてアプリケーションに対し、無線回線の接続が切断されたことを通知する。OS102は、制御部103から取得したパケットをアプリケーションに出力する。制御部103は、各機能部からの通知を受けて、次に実行する処理を決定し適切な機能部へ処理を依頼する。制御部103の詳細は後述する。
圏外検出部104は、圏外を検出するとその旨を制御部103に通知する。圏外検出部104は、下位層での接続、例えば端末のリンク層での接続が切断されたときに圏外と検出したり、無線基地局5のプロファイル情報を含む信号を定期的に受信できなかったり、受信した信号の電波強度が閾値以下であったりした場合などに圏外と検出する。圏外が検出されると、端末1は、下位層、例えばリンク層での接続を切断する。
情報管理部105は、アプリケーション毎に、対応するポート番号と起動中であるかを示すフラグとを保持する。情報管理部105が保持する情報は、以下、アプリケーション判別情報という。アプリケーション判別情報は、無線通信が必要なアプリケーションが起動しているか否かを判別するための情報である。
図4は、アプリケーション判別情報の一例を示す図である。図4に示すアプリケーション判別情報は、アプリケーション名に対して、宛先ポート番号、送信元ポート番号、起動中フラグが対応付けられる。図4に示す例では、「Webブラウザ」に「80」の宛先ポート番号、「FTP」に「20」の宛先ポート番号、「VoIP」に「5060」の宛先ポート番号が対応付けられる。「送信元ポート番号」は、アプリケーションを起動する際に、アプリケーションから与えられる。「起動中フラグ」は、アプリケーションの起動を検出した制御部103によって、「ON」に変更される。
図3に戻り、動作管理部106は、動作管理情報を保持する。動作管理情報には、端末1が無線基地局5からの電波を捕捉できない状態、例えば圏外状態になったとき、論理的な接続を維持するか否かの情報及び接続を維持する時間がアプリケーション毎に保持される。論理的な接続は、例えばアプリケーションのセッション接続がある。
図5は、動作管理情報の一例を示す図である。図5に示す動作管理情報は、アプリケーション名に対して、圏外時に行う動作を示す圏外動作、ドーマント制御を行う時間を示す接続維持時間が対応付けられる。図5に示す例では、「Webブラウザ」に「接続切断」が対応付けられ、「FTP」に「接続維持」及び「30sec」が対応付けられる。アプリケーション「Webブラウザ」は、圏外時には「接続切断」することを示す。アプリケーション「FTP」は、圏外時には「接続維持」が「30sec」時間行われることを示す。
図3に戻り、通信監視部107は、アプリケーション101が送信又は受信するパケットを解析し通信の開始および終了を検出する。例えば、アプリケーション101がTCPプロトコルを使用するケースにおいて、通信監視部107は、TCPヘッダを参照してSYNビットが1であれば通信開始と判断し、FINビットが1であれば通信終了と判断する。また、通信監視部107は、VoIPでよく用いられるSIPプロトコルのようにヘッダ部の監視だけでは通信開始/終了が判断できない場合、パケットのデータ部まで解析して判断してもよい。通信監視部107は、データ部に例えば「Hello」が含まれていれば通信開始と判断し、「Bye」が含まれていれば通信終了と判断する。
また、パケットのデータ部まで解析するアプリケーションとして、例えば動画配信(VOD:Video On Demand)がある。VODアプリケーションでは、RTP/RTSPプロトコルが用いられ、このプロトコルはデータ部まで解析しないと動画の配信開始、又は終了を判別できない。
通信監視部107は、通信の開始又は終了を検出した場合にはアプリケーション101が使用しているポート番号を制御部103に通知する。通信監視部107は、データを送信してから応答が返ってくるまでの時間(RTT:Round Trip Time)を常時測定する。通信監視部107は、測定したRTTに基づいて再送タイムアウト値(RTO:Retransmission Time Out)および再送リトライアウトまでの時間を算出する。通信監視部107は、再送タイムアウトまでの時間を接続維持時間として情報管理部105に登録してもよい。接続維持時間については実施例2で詳しく説明する。
ドーマント制御部108は、下位層である例えばリンク層の接続の回復処理を行う。回復処理とは、例えばBS5との無線回線の接続が再開されるまで、接続要求を繰り返し出すことである。回復処理が行われている間、論理的な回線は接続が維持される。ドーマント制御部108は、接続維持時間が設定されている場合、回復処理を開始してから接続維持時間が経過するまで回復処理を行う。ドーマント制御部108は、圏外中に回復処理を行ってもよいし、圏外から圏内に戻ったことが検知されてから回復処理を行ってもよい。なお、圏外中に回復処理を行った方が、通信再開が早くなる可能性が高い。
制御部103の詳細について説明する。制御部103は、アプリ判定部131、接続判定部132、通知部133を有する。アプリ判定部131は、圏外検出部104から圏外を検出した旨を通知された場合、情報管理部105で管理されるアプリケーション判別情報を参照し、起動中フラグが「ON」のアプリケーションを判定する。アプリ判定部131は、起動中のアプリケーションを接続判定部132に通知する。
接続判定部132は、動作管理部106で管理される動作管理情報を参照して、起動中のアプリケーションの圏外動作を判定する。接続判定部132は、判定した圏外動作を通知部133に通知する。
通知部133は、接続判定部103により接続維持が判定された場合、ドーマント制御部108に論理的な接続を維持する旨通知する。通知部133は、接続判定部103により接続切断が判定された場合、OS102に無線回線の接続が切断されたことを通知する。
なお、アプリケーション101、OS102、制御部103、圏外検出部104、通信監視部107、ドーマント制御部108は、例えばCPU11及び主記憶部13により実現されうる。また、情報管理部105、動作管理部106は、例えば主記憶部13及び/又は補助記憶部12により実現されうる。
これにより、端末1は、圏外を検出したときに、起動中のアプリケーションの圏外時の動作を判定し、起動中のアプリケーションに対して適切な処理を行うことができる。
<動作>
次に、端末1の動作について説明する。図6は、アプリケーション判別情報、動作管理情報の登録処理の一例を示すシーケンス図である。図6に示すように、ステップS101で、例えば管理者からのコマンド入力により、アプリケーション判別情報が登録される。図6に示す例では、「Webブラウザ」には、ポート番号「80」、「FTP」には、ポート番号「20」、「VoIP」には、ポート番号「5060」がそれぞれ対応付けられる。
また、ステップS102で、例えば管理者からのコマンド入力により、動作管理情報が登録される。図6に示す例では、「Webブラウザ」には、「接続切断」、「FTP」には「接続維持」及び「30秒」、「VoIP」には、「接続維持」及び「5秒」がそれぞれ対応付けられる。
図7は、実施例1における圏外時の処理1の一例を示すシーケンス図である。図7に示すステップS201で、ユーザは、アプリケーション101を起動する。図7に示す例では、アプリケーション101としてWebブラウザが起動したとする。
ステップS202、S203で、アプリケーション101(Webブラウザ)は、Webサーバと通信を開始するために、TCPヘッダの宛先ポート番号を「80」、SYNフラグを「1」に設定したパケットを、OS102を経由してWebサーバに送信する。通信監視部107は、OS102とWebサーバとの通信を監視する。
ステップS204で、通信監視部107は、パケット情報に含まれるSYNフラグの値が「0」か「1」かを判定する。ここでは、SYNフラグは、通信開始を示す「1」とする。ステップS205で、通信監視部107は、宛先ポート番号「80」と通信開始を制御部103に通知する。
ステップS206で、制御部103は、通知されたポート番号「80」のアプリケーションをアプリケーション判別情報から検索する。制御部103は、検索したアプリケーション(Webブラウザ)の起動中フラグを「ON」に変更する。
ステップS207で、圏外検出部104は、電波強度が閾値以下、又は無線基地局5から定期的に送られる信号を定期的に受信していない、リンク層での接続切断などにより圏外を検出する。圏外が検出されると、電波強度や定期的な信号受信により圏外を検出していた場合、リンク層での接続が切断される。圏外検出部104は、圏外を検出したら、圏外を制御部103に通知する。
ステップS208で、制御部103は、圏外の通知を受けると、アプリケーション判別情報を参照して、起動中フラグが「ON」のアプリケーションを検索する。このとき、制御部103は、「Webブラウザ」が起動中であることを認識する。
ステップS209で、制御部103は、動作管理情報を参照して、「Webブラウザ」の圏外動作を取得する。このとき、図5に示す例によると、制御部103は、「接続切断」を取得する。
ステップS210で、制御部103は、取得した圏外動作が「接続維持」か「接続切断」かを判定する。「Webブラウザ」の圏外動作は「接続切断」である。ステップS211で、制御部103は、「Webブラウザ」のポート番号「80」をアプリケーション判別情報から検索する。制御部103は、検索された「Webブラウザ」の起動中フラグを「OFF」に変更する。
ステップS212で、制御部103は、OS102に対して無線回線の接続切断を通知する。ステップS213で、OS102は、アプリケーション101に対して無線回線の接続切断を通知する。アプリケーション101は、無線回線の切断を受けると、論理的な接続を切断する。
これにより、ドーマント方式を適用する端末1においても、圏外の検出時に起動中のアプリケーションに対し、一律にドーマント制御するのではなく、所定のアプリケーションに対して接続を切断することができる。
図8は、実施例1における圏外時の処理2の一例を示すシーケンス図である。図8に示すステップS301で、ユーザは、アプリケーション101を起動する。図8に示す例では、アプリケーション101としてFTPアプリケーションが起動したとする。
ステップS302、S303で、アプリケーション101(FTPアプリケーション)は、サーバとデータ通信を開始するため、TCPヘッダの宛先ポート番号を「20」、SYNフラグを「1」に設定したパケットを、OS102を経由してサーバに送信する。
ステップS304で、通信監視部107は、パケット情報に含まれるSYNフラグの値が「0」か「1」かを判定する。ここでは、通信開始であるためSYNフラグは「1」とする。ステップS305で、通信監視部107は、ポート番号「20」と通信開始を制御部103に通知する。
ステップS306で、制御部103は、通知されたポート番号「20」のアプリケーションをアプリケーション判別情報から検索する。制御部103は、検索したアプリケーションの起動中フラグを「ON」に変更する。
ステップS307で、圏外検出部104は、電波強度が閾値以下、又は無線基地局5から定期的に送られる信号を定期的に受信していない、リンク層での接続切断などにより圏外を検出する。圏外検出部104は、圏外を検出したら、圏外を制御部103に通知する。
ステップS308で、制御部103は、圏外の通知を受けると、アプリケーション判別情報を参照して、起動中フラグが「ON」のアプリケーションを検索する。このとき、制御部103は、「FTP」が起動中であることを認識する。
ステップS309で、制御部103は、動作管理情報を参照して、「FTP」の圏外動作を取得する。このとき、図5に示す例によると、制御部103は、「接続維持」を取得する。
ステップS310で、制御部103は、取得した圏外動作が「接続維持」か「接続切断」かを判定する。「FTP」の圏外動作は「接続維持」である。ステップS311で、制御部103は、ドーマント制御部108に対し、処理通知を行う。このとき処理通知には、無線回線が切断された基地局と異なる基地局の情報を含め、無線回線が切断された基地局と異なる基地局に対して無線回線を回復するようにしてもよい。ドーマント制御部108は、制御部103から処理通知を受けると、リンク層、例えば無線回線での接続を回復する処理を行う。図8に示す例では、リンク層での接続が回復したとする。ステップS312で、ドーマント制御部108は、制御部103に対し、接続回復を通知する。
これにより、アプリケーション101(FTPアプリケーション)は、上位層、例えばセッション層の接続を維持したまま、下位層、例えばリンク層での接続切断を知ることなく、通信を再開することができる。よって、FTPアプリケーションは、圏外になる前の状態から通信を再開することができる。
以上、実施例1によれば、端末が圏外の状態になったとき、起動中のアプリケーションに対応して適切な処理を行うことができる。なお、起動中のアプリケーションの判別については、OS102が、アプリケーションの起動時に、起動中のアプリケーションを制御部103に伝えることで、制御部103が情報管理部105にフラグを「ON」にするようにしてもよい。また、図5に示す動作管理情報は、アプリケーション名の代わりに宛先ポート番号を用いてもよい。
[実施例2]
次に、実施例2における端末2について説明する。実施例2では、ドーマント制御を行う時間を設定する。以下、ドーマント制御を行う時間を接続維持時間という。
<機能>
図9は、実施例2における端末2の機能の一例を示すブロック図である。図9に示す機能において、図3に示す機能と同様のものは同じ符号を付す。図9に示す制御部201は、設定部211を有する。設定部211は、ドーマント制御部108による回復処理の時間を設定する。設定部211は、例えば、動作管理情報(図5参照)に含まれる接続維持時間を、回復処理を行う時間として設定する。設定部211は、ドーマント制御部108に回復処理を指示してからのタイムをカウントし、カウント値が接続維持時間を経過した場合、ドーマント制御部108に回復処理の停止を通知する。
また、設定部211は、通信監視部107により算出された値を接続維持時間として設定してもよい。通信監視部107による算出は、以下の式の通りである。
(RTO値算出)
SRTT=7/8×SRTT+1/8×RTT ・・・式(1)
V=V+1/8×(|RTT−SRTT|−V) ・・・式(2)
RTO=SRTT+4×V ・・・式(3)
(再送リトライアウトまでの時間)
再送リトライアウトまでの時間=RTO×5 ・・・式(4)
RTT:Round Trip Time
SRTT:Smoothed RTT
RTO:Retransmission Timeout
接続維持時間は、再送リトライアウトまでの時間が設定される。なお、式(4)の「5」は、Windows(登録商標)で設定されているリトライ回数の標準の値である。
ドーマント制御部108は、接続が再開したことを検出した場合、設定部211に対し、タイムカウントの停止を通知する。設定部211は、ドーマント制御部108からカウント停止の通知を受けると、タイムをリセットしカウントを停止する。これにより、無制限にドーマント制御を行うことを防ぐことができる。
<動作>
図10は、実施例2における圏外時の処理3の一例を示すシーケンス図である。図10において、図8に示す処理と同様の処理を行うものは同じ符号を付す。図10に示すステップS401で、制御部201は、動作管理情報から圏外動作及び接続維持時間を取得する。
ステップS402で、制御部201は、圏外動作の種別が「接続維持」である場合、取得した接続維持時間を、ドーマント制御を行う時間として設定する。ここでは「FTP」の接続維持時間は「30sec」なので30秒が設定される。制御部201は、ステップS311の通知をしてからのタイムをカウントする。
ドーマント制御部108からの通知がなくタイムアウトした場合、ステップS403で、制御部201は、ポート番号「20」でアプリケーション判別情報を検索する。制御部201は、検索されたアプリケーション(FTPアプリケーション)に対し、アプリケーション判別情報の起動中フラグ「ON」を「OFF」に変更する。
ステップS404で、制御部201は、OS102に対してリンク層、例えば無線回線での接続切断を通知する。ステップS405で、OS102は、アプリケーション101に対して無線回線の接続切断を通知する。ステップS406で、制御部201は、ドーマント制御部108に対して再接続(回復処理)の停止を通知する。これにより、無限にドーマント制御を行うことを防ぐことができる。
図11は、実施例2における圏外時の処理4の一例を示すシーケンス図である。処理4では、RTTに基づいて算出された接続維持時間を、回復処理を行う時間に設定する。図11において、図8と図10に示す処理と同様の処理を行うものは同じ符号を付す。
図11に示すステップS501で、通信監視部107は、無線基地局5にパケットを送信する。ステップS502で、通信監視部107は、無線基地局5から応答を受信する。このとき、通信監視部107は、パケットを送信してから応答を受信するまでの時間(RTT)を計測し、RTOを算出し(式3)、再送リトライアウトまでの時間を算出する(式4)。
ステップS503で、通信監視部107は、算出した再送リトライアウトまでの時間を接続維持時間としてアプリケーション判別情報に登録する。ステップS503で接続維持時間が登録されるまでは、接続維持時間にデフォルト値を設定しておけばよい。ステップS504で、制御部201は、動作管理情報を参照して「FTP」に対する圏外動作と接続維持時間を取得する。
ステップS505で、制御部201は、取得した圏外動作の種別を判定する。この場合、圏外動作は「接続維持」を示す。ステップS506で、制御部201は、ドーマント制御部108に対し接続の回復処理を通知すると、ステップS504で取得した接続維持時間のカウントを開始する。例えば、式4により算出された「35sec」が、接続維持時間に設定されているとする。
制御部201は、ドーマント制御部108に処理通知を出してから接続維持時間が経過した場合、ステップS507で、宛先ポート番号「20」をアプリケーション判別情報から検索する。制御部201は、検索されたポート番号「20」に対応する起動中フラグを「OFF」に変更する。これにより、通信監視部107で、RTT、又はRTOに基づいた接続維持時間を算出し、制御部201は、算出された接続維持時間を、ドーマント制御を行う時間に設定することができる。
図12は、実施例2における圏外時の処理5の一例を示すシーケンス図である。処理5は、接続維持時間が経過する前に切断が通知される場合を示す。図12において、図8と図10に示す処理と同様の処理を行うものは同じ符号を付す。
ステップS601で、アプリケーション101は、ユーザから「FTP」終了を通知される。ステップS602で、アプリケーション101は、「FTP」の宛先ポート番号「20」とTCPプロトコルを用いる場合FINフラグを「1」にしてOS102にパケットを送信する。ステップS603で、OS102は、アプリケーション101から取得したパケット情報を通信監視部107に送信する。
ステップS604で、通信監視部107は、FINビットの値が1か0かを判定する。この場合、FINビットは「1」であるとする。ステップS605で、通信監視部107は、制御部201に対し、「FTP」の宛先ポート番号「20」及び通信終了を通知する。
ステップS606で、制御部201は、接続維持時間の計測中であるが、宛先ポート番号「20」をアプリケーション判別情報から検索する。制御部201は、検索されたポート番号「20」に対応する起動中フラグを「OFF」に変更する。これにより、接続維持時間の計測中でも回復処理を停止することができる。
ステップS601の終了指示は、プロトコルタイマ値の経過による上位層からの接続停止指示でもよい。
以上、実施例2によれば、ドーマント制御を行う接続維持時間を設定することができる。また、実施例2によれば、接続維持時間をRTT、又はRTOに基づいて求めてもよい。また、実施例2によれば、接続維持時間が経過する前にドーマント制御を停止してもよい。
[実施例3]
次に、実施例3における端末3について説明する。実施例3では、ファイル転送するアプリケーションが起動している場合、転送するデータのサイズ又は送信データ又は受信データの進捗状況に基づいて圏外動作を設定したり、接続維持時間を設定したりする。
<機能>
図13は、実施例3における端末3の機能の一例を示すブロック図である。図13に示す機能において、図3に示す機能と同様のものは同じ符号を付す。図13に示す通信監視部301は、OS102から取得するパケットで、例えば宛先ポート番号が「20」に設定されているパケットを監視する。このとき、宛先ポート番号「20」が設定されているアプリケーションは、データ転送を行うアプリケーションとする。通信監視部301は、宛先ポート番号「20」のパケットを検出すると、このパケットのデータ部を解析してSIZEコマンドが発行されているかをチェックする。
通信監視部301は、SIZEコマンドが発行されたことを検出すると、このパケットに対するサーバからの応答パケットのデータ部を解析し、ダウンロードするデータのデータサイズを取得する。通信監視部301は、データサイズが閾値以上であれば「接続維持」、閾値未満であれば「接続切断」を圏外動作として動作管理情報に設定する。閾値は、例えばオペレータがコマンド入力などで設定しておけばよい。以降の閾値についても同様である。
また、通信監視部301は、端末3から送信するデータ(送信データ)のデータ量に基づいて圏外動作を決定してもよい。通信監視部301は、例えば宛先ポート番号「20」のパケットを監視し、このパケットについてはヘッダ部を解析して送信データのサイズを取得する。通信監視部301は、取得した送信データのサイズを累積して送信データの累積値を保持する。通信監視部301は、累積値が閾値以上になったときに、「接続維持」を圏外動作として動作管理情報に設定する。この場合、宛先ポート番号「20」に対応するアプリケーションの圏外動作についてはデフォルトで「接続切断」が設定されている。
また、通信監視部301は、端末3が受信したデータ(受信データ)のデータ量に基づいて圏外動作を決定してもよい。通信監視部301は、送信元ポート番号「20」のパケットを監視し、このパケットについてはヘッダを解析して受信データのサイズを取得する。通信監視部301は、取得した受信データのサイズを累積して受信データの累積値を保持する。通信監視部301は、累積値が閾値以上になったときに、「接続維持」を圏外動作として動作管理情報に設定する。
また、通信監視部301は、実施例2で説明した接続維持時間を、ダウンロードするデータのデータサイズに基づいて設定してもよい。例えば、通信監視部301は、ダウンロードするデータのデータサイズが大きければ接続維持時間を長く設定し、データサイズが小さければ接続維持時間を短く設定する。
また、通信監視部301は、送信データの送信における進捗状況又は受信データの受信における進捗状況に基づいて接続維持時間を設定してもよい。送信における進捗状況は、送信データのサイズの累積値を、送信データの総サイズで除算することで把握できる。受信における進捗状況は、受信データのサイズの累積値を、受信データの総サイズ(例えば、ダウンロードするデータのファイルサイズ)で除算することで把握できる。
例えば、通信監視部301は、進捗状況が50%を超えている場合には接続維持時間を長く設定し、50%未満の場合には接続維持時間を短く設定する。これにより、送受信するデータの総サイズやデータの送受信の進捗状況に応じて圏外動作又は接続維持時間を決定することができる。
<動作>
図14は、実施例3における圏外時の処理6の一例を示すシーケンス図である。図14に示す処理において、図8に示す処理と同様の処理を行うものは同じ符号を付す。ステップS701で、アプリケーション101は、OS102に対し宛先ポート番号「20」、SIZEコマンドを含むパケットを送信する。ステップS702、S703で、OS102は、パケットをサーバに送信する。このとき、通信監視部301は、宛先ポート番号「20」が設定されているパケットを監視し、このパケットについてはデータ部を解析してSIZEコマンドが発行されているかをチェックする。
通信監視部301は、SIZEコマンドが発行されたことを確認すると、ステップS704、S705で、送信先ポート番号が「20」のパケットを判別する。通信監視部301は、送信先ポート番号が「20」のパケットのデータ部を解析して、データのサイズを取得する。データのサイズは、例えばファイルサイズである。
ステップS706で、通信監視部301は、取得したデータサイズが閾値以上であれば、ステップS707で、通信監視部301は、圏外動作として「接続維持」を動作管理情報に設定する。ステップS708で、通信監視部301は、取得したデータサイズが閾値未満であれば、圏外動作として「接続切断」を動作管理情報に設定する。なお、ここでは、通信監視部301は、例えば、取得したデータサイズが小さいため、圏外動作として「接続切断」を動作管理情報に設定したとする。
ステップS709で、制御部103は、圏外動作の種別として「接続切断」を取得したので、宛先ポート番号「20」をアプリケーション判別情報から検索する。制御部103は、検索された宛先ポート番号「20」に対応する起動中フラグを「OFF」に変更する。
ステップS710で、制御部103は、OS102に対し、接続切断を通知する。ステップS711で、OS102は、アプリケーション101に対し、接続切断を通知する。これにより、アプリケーション101は論理的な接続を切断する。
図15は、実施例3における圏外時の処理7の一例を示すシーケンス図である。図15に示す処理において、図8に示す処理と同様の処理を行うものは同じ符号を付す。ステップS801で、アプリケーション101は、OS102に対し宛先ポート番号「20」、SIZEコマンドを含むパケットを送信する。ステップS802で、OS102は、パケットを送信する。このとき、通信監視部301は、宛先ポート番号「20」が設定されているパケットを監視し、このパケットについてはヘッダ部を解析してデータのサイズを取得し、送信データ量の累積値を算出する。
ステップS803で、通信監視部301は、送信データ量の累積値が閾値以上か否かを判定する。送信データ量の累積値が閾値以上になれば、ステップS804で、通信監視部301は、圏外動作を「接続維持」として動作管理情報に設定する。この場合、送信データ量の累積値は閾値以上になったとする。これにより、圏外時の動作として、送信データの累積値が閾値以上であれば、アプリケーションの論理的な接続は維持したまま、リンク層での接続の回復処理を行うことができる。
以上、実施例3によれば、データ転送するアプリケーションが起動している場合、転送するデータのサイズあるいは送信データ又は受信データにおける転送の進捗状況に基づいて圏外動作を設定したり接続維持時間を設定したりすることができる。
[実施例4]
次に、実施例4における端末4について説明する。実施例4では、圏外検出時に複数のアプリケーションが起動している場合、アプリケーション毎に圏外動作を決定する。
<機能>
図16は、実施例4における端末4の機能の一例を示すブロック図である。図16に示す機能において、図3に示す機能と同様のものは同じ符号を付す。図16に示す擬似パケット送信部401は、接続の切断を示す擬似的なパケットをアプリケーション101に対して送信する。擬似パケットを送信することで、複数のアプリケーションが起動していても、任意のアプリケーションの接続を切断することができる。
<動作>
図17は、実施例4における圏外時の処理8の一例を示すシーケンス図である。ステップS901で、ユーザがWebブラウザを起動する。ステップS902、S903で、アプリケーション101(Webブラウザ)は、サーバと通信を開始するためにTCPヘッダの宛先ポート番号を「80」、SYNビットを「1」に設定したパケットを、OSを経由してサーバに送信する。このとき送信元ポート番号は未使用のポート番号をアプリケーション101が指定することができる。実施例4では仮に「11111」を指定したものとする。
ステップS904で、通信監視部107は、パケットを解析し、SYNビットが「1」であることを検出して通信開始と判断する。ステップS905で、通信監視部107は、制御部103に対し、宛先ポート番号「80」と送信元ポート番号「11111」と通信開始の検出を通知する。
ステップS906で、制御部103は、通信監視部107から通信開始の通知と宛先ポート番号「80」、送信元ポート番号「11111」を受け取ると、情報管理部105を検索する。制御部103は、検索されたポート番号が80番のエントリについて起動中フラグを「ON」に設定するとともに送信元ポート番号「11111」を情報管理部105に登録する。
ステップS907で、ユーザがFTPアプリケーションを起動する。ステップS908、ステップS909で、アプリケーション101「FTPアプリケーション」は、サーバとデータ通信を開始するためにTCPヘッダの宛先ポート番号を「20」、SYNビットを「1」に設定したパケットを、OS102を経由してサーバに送信する。このとき送信元ポート番号は、未使用のポート番号をアプリケーション101が指定すればよい。実施例4では仮に「22222」が指定されたものとする。
ステップS910で、通信監視部107は、パケットを解析し、SYNビットが「1」であることを検出する。ステップS911で、通信監視部107は、通信開始と判断し、制御部103に対し、宛先ポート番号「20」と送信元ポート番号「22222」と通信開始の検出を通知する。
ステップS912で、制御部103は、通信監視部107から通信開始の通知と宛先ポート番号「20」、送信元ポート番号「22222」を受け取ると情報管理部105を検索する。制御部103は、検索されたポート番号が20番のエントリについて起動中フラグを「ON」に設定するとともに送信ポート番号「22222」を情報管理部105に登録する。なお、ステップS901〜S906とステップS907〜S912は順不同である。
ステップS913で、圏外検出部104は、例えば、端末4のリンク層での接続が切断したことを検出するとその旨を制御部103に通知する。ステップS914で、制御部103は、情報管理部105を参照し、起動中フラグが「ON」になっているためWebブラウザとFTPアプリケーションが起動中であることを認識する。
ステップS915で、制御部103は、動作管理部106で管理される動作管理情報を参照して、アプリケーション種別がWebブラウザとなっているエントリを検索し、圏外動作を取得する。実施例4ではWebブラウザの圏外動作は「接続切断」となっているとする。
ステップS916で、制御部103は、Webブラウザの圏外動作の種別を判定する。ステップS917で、制御部103は、Webブラウザの論理的な接続を切断するために、擬似パケット送信部401に対し、宛先ポート番号および送信元ポート番号とともに処理を行うよう通知を出す。
ステップS918で、擬似パケット送信部401は、Webサーバとの論理的な接続を切断するためのパケットを擬似的に作成してOS102に渡す。擬似パケットは、例えばTCPヘッダのFINビットを「1」、送信元ポート番号を80番、宛先ポート番号を「11111」に設定したパケットである。
ステップS919で、OS102は、擬似パケット送信部401から受けたパケットをWebブラウザに渡す。Webブラウザはこのパケットにより無線回線の接続が切断されたことを認識して、論理的な接続を切断する。
ステップS920で、制御部103は、動作管理部106で管理される動作管理情報を参照して、アプリケーション種別がFTPとなっているエントリを検索し、圏外動作を取得する。実施例4ではFTPの圏外動作は「接続維持」となっているとする。
ステップS921で、制御部103は、FTPアプリケーションの圏外動作の種別を判定する。ステップS922で、制御部103は、FTPアプリケーションの通信を再開させるためにドーマント制御部108に対し、再接続の通知を出し、接続維持時間「30秒」の計測を開始する。ステップS923で、ドーマント制御部108は、30秒以内に接続が回復した場合、制御部103に対し、接続が回復したことを通知する。なお、ステップS915〜S919とステップS920〜S923は順不同である。
以上、実施例4によれば、圏外検出時に複数のアプリケーションが起動している場合、アプリケーション毎に適切な圏外動作を決定することができる。
次に、上述した各実施例における変形例について説明する。上述した各実施例で説明した圏外時の処理手順を端末に実行させるためのプログラムとし、このプログラムをインストールして、端末に実行させることにより上述した圏外時の処理を実現させることも可能である。
また、このプログラムを、インターネットを介して端末に送信し、このプログラムを受信した端末は、このプログラムをインストールして、前述した圏外時の処理を実現させることも可能である。また、上述した処理は、デジタル信号を処理する集積回路に実装されてもよい。上述した各端末は、基本的には携帯端末に適用され、他にも、例えば時間帯などで圏外になる固定端末にも適用できる。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、上記変形例以外にも種々の変形及び変更が可能である。
なお、以上の実施例に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
基地局と無線通信を行なう端末であって、
無線通信が必要なアプリケーションが起動中か否かを判別するための判別情報、及び前記アプリケーションが圏外時に論理的な接続を維持するか否かを定めた動作情報を、前記アプリケーション毎に記憶する記憶部と、
圏外を検出した場合、前記判別情報に基づき起動中のアプリケーションを判別し、判別された前記起動中のアプリケーションに対して前記動作情報に基づき論理的な接続を維持するか否かを判定し、論理的な接続を維持すると判定した場合、基地局に対し無線回線の接続を試みるプロセッサと、
を備える端末。
(付記2)
前記プロセッサは、
無線回線の接続を試みても所定時間内に接続できなかった場合、前記起動中のアプリケーションに対し論理的な接続の切断を通知する付記1記載の端末。
(付記3)
前記所定時間は、データを送信してから応答が返ってくるまでの時間に基づく再送タイムアウト値から算出される付記2記載の端末。
(付記4)
前記プロセッサは、
前記起動中のアプリケーションが送受信するデータのサイズを取得し、該データのサイズに基づいて論理的な接続を維持するか否かを判定する付記1記載の端末。
(付記5)
前記プロセッサは、
前記所定時間は、前記起動中のアプリケーションがデータ転送を行うアプリケーションの場合、転送されるデータのサイズに基づいて設定される付記2記載の端末。
(付記6)
前記プロセッサは、
前記起動中のアプリケーションが送受信中のデータにおける送受信済みの部分データのサイズを取得し、該データに基づいて論理的な接続を維持するか否かを判定する付記1記載の端末。
(付記7)
前記プロセッサは、
前記所定時間は、前記起動中のアプリケーションがデータ転送を行うアプリケーションの場合、転送したデータに基づいて設定される付記2記載の端末。
(付記8)
前記プロセッサは、
前記起動中のアプリケーションが複数ある場合、アプリケーション毎に論理的な接続を維持するか否かを判定し、論理的な接続を切断するアプリケーションに対してのみ、接続切断を示す擬似情報を送信する付記1乃至7いずれか一項に記載の端末。
(付記9)
前記プロセッサは、
圏外中に無線回線の回復処理を行う付記1乃至8いずれか一項に記載の端末。
(付記10)
前記プロセッサは、
圏内に戻ったときに無線回線の回復処理を行う付記1乃至9いずれか一項に記載の端末。
(付記11)
基地局と無線通信を行なう端末における通信制御方法であって、
圏外を検出した場合、無線通信が必要なアプリケーションが起動中か否かを判別するための判別情報に基づき起動中のアプリケーションを判別し、
判別された前記起動中のアプリケーションに対し、前記アプリケーション毎に圏外時に論理的な接続を維持するか否かを定めた動作情報に基づき論理的な接続を維持するか否かを判定し、
論理的な接続を維持すると判定した場合、基地局に対し無線回線の接続を試みる通信制御方法。
1、2、3、4 端末
5 無線基地局
10 入出力コントローラ
11 CPU
12 補助記憶部
13 主記憶部
14 無線通信回路
15 アンテナ
101 アプリケーション
102 OS
103、201 制御部
104 圏外検出部
105 情報管理部
106 動作管理部
107、301 通信監視部
108 ドーマント制御部
131 アプリ判定部
132 接続判定部
133 通知部
211 設定部
401 擬似パケット送信部

Claims (5)

  1. 基地局と無線通信を行なう端末であって、
    無線通信が必要なアプリケーションが起動中か否かを判別するための判別情報、及び前記アプリケーションが圏外時に論理的な接続を維持するか否かを定めた動作情報を、前記アプリケーション毎に記憶する記憶部と、
    圏外を検出した場合、前記判別情報に基づき起動中のアプリケーションを判別し、宛先ポート番号から前記起動中のアプリケーションのパケットを特定し前記パケットのデータ部分を前記起動中のアプリケーションが使用するプロトコルに基づき解析することにより、判別された前記起動中のアプリケーションが送受信するデータのサイズを取得し、該データのサイズ及び前記動作情報に基づき論理的な接続を維持するか否かを判定し、論理的な接続を維持すると判定した場合、基地局に対し無線回線の接続を試みるプロセッサと、
    を備える端末。
  2. 前記プロセッサは、
    無線回線の接続を試みても所定時間内に接続できなかった場合、前記起動中のアプリケーションに対し論理的な接続の切断を通知する請求項1記載の端末。
  3. 前記プロセッサは、
    前記起動中のアプリケーションが送受信中のデータにおける送受信済みの部分データのサイズを取得し、該データのサイズに基づいて論理的な接続を維持するか否かを判定する請求項1又は2記載の端末。
  4. 前記プロセッサは、
    前記起動中のアプリケーションが複数ある場合、アプリケーション毎に論理的な接続を維持するか否かを判定し、論理的な接続を切断するアプリケーションに対してのみ、接続切断を示す擬似情報を送信する請求項1乃至3いずれか一項に記載の端末。
  5. 基地局と無線通信を行なう端末における通信制御方法であって、
    圏外を検出した場合、無線通信が必要なアプリケーションが起動中か否かを判別するための判別情報に基づき起動中のアプリケーションを判別し、
    宛先ポート番号から前記起動中のアプリケーションのパケットを特定し前記パケットのデータ部分を前記起動中のアプリケーションが使用するプロトコルに基づき解析することにより、判別された前記起動中のアプリケーションが送受信するデータのサイズを取得し、該データのサイズと前記アプリケーション毎に圏外時に論理的な接続を維持するか否かを定めた動作情報とに基づき論理的な接続を維持するか否かを判定し、
    論理的な接続を維持すると判定した場合、基地局に対し無線回線の接続を試みる通信制御方法。
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