JP5591818B2 - 検査装置、及び、検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、空孔が形成されている光ファイバの母材となるプリフォーム、すなわち、貫通孔が形成されたプリフォームの検査装置、及び、検査方法に関する。
長距離伝送に適した光ファイバとして、近年、フォトニック結晶ファイバ(PCF:Photonic Crystal Fiber)が注目を集めている。フォトニック結晶ファイバは、空孔によってクラッドの屈折率を低下させた光ファイバであり、不純物によってクラッドの屈折率を低下させた従来型の光ファイバでは得られなかった光学特性を得られることが知られている。
フォトニック結晶ファイバは、特許文献1〜4に記載のように、(1)シリカガラスからなる円柱状の母材(以下「プリフォーム」と呼称する)を作製するプリフォーム作製工程と、(2)空孔の母体となる貫通孔をプリフォームに形成する貫通孔形成工程と、(3)貫通孔が形成されたプリフォームを線引きする線引工程とを経て製造される。
フォトニック結晶ファイバにおいては、空孔の位置がその光学特性に大きく影響する。したがって、所望の光学特性を有する光ファイバを製造するためには、プリフォームにおいて貫通孔を予め定められた適正な位置に形成することが重要である。
貫通孔形成工程においては、ドリル穿孔加工によりプリフォームの一方の端面から他方の端面に至る、これらの端面と垂直な方向に伸びる貫通孔を形成する。このため、貫通孔を形成する工作機械の加工精度が低いと、一方の端面の適正な位置から穿孔を開始しても、穿孔を進めるにつれて穿孔位置が徐々にずれていき、他方の端面において貫通孔の大きな位置ずれが生じたり、貫通孔同士が途中で繋がってしまったりする。このため、貫通孔を形成した後に、貫通孔が適正な位置に形成されているか否かを検査することが必要になる。
貫通孔が適正な位置に形成されているか否かの検査は、従来、光学顕微鏡を用いてプリフォームを端面方向から観察する方法で行われることが一般的であった。
日本国公開特許公報「特開2002−145634号」(2002年5月22日公開) 日本国公開特許公報「特開2002−249335号」(2002年9月6日公開) 日本国公開特許公報「特開2002−293562号」(2002年10月9日公開) 日本国公開特許公報「特開2006−160528号」(2006年6月22日公開)
しかしながら、光学顕微鏡を用いた従来の検査方法では、プリフォームの端面近傍における空孔の形成位置しか検査できないという問題があった。すなわち、両端面の中間(両端面間の任意の断面)における貫通孔の形成位置を検査できないという問題があった。一方の端面における空孔の形成位置と他方の端面における空孔の形成位置とから中間における貫通孔の形成位置を推定することも行われているが、このような推定では両端面の中間における空孔の形成位置を精度よく特定できない。このため、端面における貫通孔の形成位置が適正な位置から大きく外れている場合には、どの部分が光ファイバの製造に使える部分であるかを、プリフォームを輪切りにして調べてみる必要があり、製造コストの増大を招く。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、プリフォームの両端面の中間において貫通孔が適正な位置に形成されているか否かを、プリフォームを破壊することなく精度よく確認することができる検査装置及び検査方法を実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る検査装置は、貫通孔が形成された円柱状のプリフォームを検査する検査装置であって、上記プリフォームの側面から光線を入射させることにより生じた上記プリフォームの前方散乱光の強度分布を逐次検出する検出手段と、上記プリフォームの中心軸を回転軸として上記プリフォームを回転させるか、又は、上記プリフォームを周回するよう上記検出手段を移動させる回転/移動手段と、逐次検出された上記前方散乱光の強度分布から、上記貫通孔の配置に応じた値をもつ特徴量の時系列を算出する算出手段とを備えている、ことを特徴としている。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る検査方法は、貫通孔が形成された円柱状のプリフォームを検査する検査方法であって、上記プリフォームの側面から光線を入射させることにより生じた上記プリフォームの前方散乱光の強度分布を検出手段によって逐次検出する検出工程と、上記プリフォームの中心軸を回転軸として上記プリフォームを回転させるか、又は、上記プリフォームを周回するよう上記検出手段を移動させる回転/移動工程と、逐次検出された上記前方散乱光の強度分布から、上記貫通孔の配置に応じた値をもつ特徴量の時系列を算出する算出工程と、上記特徴量の時系列に基づいて、上記貫通孔が予め定められた位置に形成されているか否かを判定する判定工程とを含んでいる、ことを特徴としている。
中心軸を回転軸としてプリフォームを回転させながら、あるいは、プリフォームを周回するよう検出手段を移動させながら逐次検出した前方散乱光の強度分布から算出される特徴量の時系列は、貫通孔が適正な位置に形成されているか否かによって異なる振る舞いを示す。このため、この特徴量の時系列を参照すれば、貫通孔が予め定められた位置に形成されているか否かをプリフォームを破壊することなく精度よく確認することができる。
本発明によれば、貫通孔が予め定められた位置に形成されているか否かをプリフォームを破壊することなく精度よく確認することができる。
本発明の実施形態に係る検査装置の概略構成を示す概略構成図である。 上段は、貫通孔が形成されていないプリフォームに対して平行光線を照射したときに得られる前方散乱光の強度分布を示すグラフであり、下段は、そのようなプリフォームの断面図である。 上段は、貫通孔が適正な位置に形成されたプリフォームに対して平行光線を照射したときに得られる前方散乱光の強度分布を示すグラフであり、下段は、そのようなプリフォームの断面図である。 上段は、1つの貫通孔が位置ずれを起こしているプリフォームに対して平行光線を照射したときに得られる前方散乱光の強度分布を示すグラフであり、下段は、そのようなプリフォームの断面図である。 上段は、2つの貫通孔が位置ずれを起こしているプリフォームに対して平行光線を照射したときに得られる前方散乱光の強度分布を示すグラフであり、下段は、そのようなプリフォームの断面図である。 全ての貫通孔が適正な位置に形成された理想的なプリフォームの断面図である。 図3の下段に示したプリフォームを回転させて得られる、前方散乱光の強度分布における暗部幅の時系列を示すグラフである。 図4の下段に示したプリフォームを回転させて得られる、前方散乱光の強度分布における暗部幅の時系列を示すグラフである。 図5の下段に示したプリフォームを回転させて得られる、前方散乱光の強度分布における暗部幅の時系列を示すグラフである。 上段は、全ての貫通孔が一様に位置ずれを起こしているプリフォームに対して平行光線を照射したときに得られる前方散乱光の強度分布を示すグラフであり、下段は、そのようなプリフォームの断面図である。 上段は、全ての貫通孔が適正な位置に形成されたプリフォームに対して平行光線を照射したときに得られる前方散乱光の強度分布を示すグラフであり、下段は、そのようなプリフォームの断面図である。 上段は、全ての貫通孔が一様に位置ずれを起こしているプリフォームに対して平行光線を照射したときに得られる前方散乱光の強度分布を示すグラフであり、下段は、そのようなプリフォームの断面図である。 上段は、全ての貫通孔が適正な位置に形成されたプリフォームに対して平行光線を照射したときに得られる前方散乱光の強度分布を示すグラフであり、下段は、そのようなプリフォームの断面図である。 上段は、全ての貫通孔が一様に位置ずれを起こしているプリフォームに対して平行光線を照射したときに得られる前方散乱光の強度分布を示すグラフであり、下段は、そのようなプリフォームの断面図である。 上段は、全ての貫通孔がプリフォーム中心軸から3mmずれて形成されているプリフォームに対して平行光線を照射したときに得られる前方散乱光の強度分布を示すグラフであり、下段は、そのようなプリフォームの断面図である。 図11の下段に示したプリフォームを回転させて得られる積分値差|S2−S1|の時系列を示すグラフである。 図15の下段に示したプリフォームを回転させて得られる積分値差|S2−S1|の時系列を示すグラフである。 図13の下段に示したプリフォームを回転させて得られる明部幅差|W2−W1|の時系列を示すグラフである。 図14の下段に示したプリフォームを回転させて得られる明部幅差|W2−W1|の時系列を示すグラフである。
本発明の実施形態について図面に基づいて説明すれば以下のとおりである。なお、以下に説明する各実施形態において「光ファイバ」と記載した場合には、特に断りのない限り、中心軸方向に伸びる1つ以上の空孔が形成された光ファイバを指す。また、本実施形態において「プリフォーム」と記載した場合には、特に断りのない限り、1つ以上の空孔が形成された光ファイバの母材となるプリフォーム、すなわち、1つ以上の貫通孔が形成されたプリフォームを指す。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態(以下、「本実施形態」と記載)について、図1〜図9を参照して説明する。本実施形態に係る検査装置は、プリフォームに形成された複数の貫通孔のうち、一部の貫通孔に生じた位置ずれを検出するのに好適な検査装置である。
〔検査装置〕
本実施形態に係る検査装置について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る検査装置100の概略構成を示す概略構成図である。
検査装置100は、プリフォーム10の各断面において貫通孔11が予め定められた適正な位置に形成されているか否かを検査するための装置であり、図1に示すように、光源101、検出器(検出手段)102、回転機構(回転/移動手段)103、平行移動機構(平行移動手段)104、演算部105(算出手段)、判定部106、及び、位置検出部107を備えている。
光源101は、プリフォーム10に側面から平行光線を照射するための手段であり、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。プリフォーム10に照射された平行光線は、プリフォーム10の内外を隔てる境界、及び、貫通孔11の内外を隔てる境界において屈折及び反射を繰り返し、プリフォーム10の光源101側とは反対側に前方散乱光を生じる。このようにして生じた前方散乱光を、以下、「プリフォーム10の前方散乱光」と簡潔に記載する。
検出器102は、プリフォーム10の前方散乱光の強度分布を逐次検出する手段である。より具体的には、プリフォーム10の光源101側とは反対側にある平面であって、光源101から照射された平行光線と直交する平面において、プリフォーム10の中心軸の正射影に直交する直線上の強度分布を逐次検出するための手段である。このような検出器102は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサをこの直線に沿って配置することにより実現することができる。
回転機構103は、把持部103aにより把持したプリフォーム10を、その(プリフォーム10の)中心軸を回転軸として回転させるための手段である。回転機構103を用いてプリフォーム10を回転させることによって、各方向に対するプリフォーム10の前方散乱光を逐次検出することが可能になる。なお、本実施形態のように回転機構103を用いてプリフォーム10を回転させる構成を採用する代わりに、プリフォーム10を周回するよう光源101及び検出器102を移動する構成を採用しても同様のことが可能になる。
平行移動機構104は、保持部104aにより保持した光源101及び検出器102を、プリフォーム10の中心軸方向に平行移動させるための手段である。回転機構103を用いてプリフォーム10を中心軸を回転軸として回転させながら、平行移動機構104を用いて光源101及び検出器102を平行移動させることによって、各方向に対するプリフォーム10の前方散乱光を各断面について検出することが可能になる。なお、本実施形態のように平行移動機構104を用いて光源101及び検出器102をプリフォーム10の中心軸方向に平行移動させる構成を採用する代わりに、プリフォーム10をその中心軸方向に移動させる構成を採用しても同様のことが可能になる。
プリフォーム10の前方散乱光の強度分布は、後述するように、貫通孔11の「影」に相当する暗部をもつ。演算部105は、検出器102により逐次検出された前方散乱光の強度分布から、この暗部の幅(以下「暗部幅」と略記する)を逐次算出するための手段である。判定部106は、演算部105により逐次算出された暗部幅の時系列に基づいて、貫通孔11が予め定められた適正な位置に形成されているか否かを判定するための手段である。なお、暗部幅の時系列に基づいて貫通孔11が予め定められた適正な位置に形成されているか否かを判定する方法については、参照する図面を代えて後述する。
位置検出部107は、光源101及び検出器102の位置を検出するための手段である。判定部106は、貫通孔11が適正に配置されているか否かを示す判定結果を、位置検出部107により検出された光源101及び検出器102の位置に関連づけて出力又は記録する。したがって、判定部106により出力又は記録された情報を参照すれば、プリフォーム10のどの断面において貫通孔11の配置が乱れているかを知ることができる。
〔前方散乱光の強度分布〕
次に、プリフォームの前方散乱光の強度分布について、図2〜5及び図7〜9を参照して詳しく説明する。
図2の上段は、貫通孔が形成されていないプリフォーム10’に対して平行光線20を照射したときに得られる前方散乱光の強度分布を示すグラフであり、図2の下段は、そのようなプリフォーム10’の断面図である。
図2の下段に示すようにプリフォーム10’に入射する平行光線20は、空気中からプリフォーム10’に入射する際、及び、プリフォーム10’から空気中に入射する際に屈折し、プリフォーム10’の反対側に到達する。その結果、プリフォーム10’の前方散乱光の強度分布は、図2の上段に示すように、中央に1つのピークを有する滑らかな強度分布になる。
図3の上段は、貫通孔11が適正な位置に形成されたプリフォーム10に対して平行光線20を照射したときに得られる前方散乱光の強度分布を示すグラフであり、図3の下段は、そのようなプリフォーム10の断面図である。
図3の下段に示すようにプリフォーム10に入射する平行光線20のうち、光軸がプリフォーム10の中心軸から遠い光線は、貫通孔11が形成されていない場合と同様、空気中からプリフォーム10に入射する際、及び、プリフォーム10から空気中に入射する際に屈折し、プリフォーム10の反対側に到達する。一方、図3の下段に示すようにプリフォーム10に入射する平行光線20のうち、光軸がプリフォーム10の中心軸に近い光線は、空気中からプリフォーム10に入射する際に屈折し、更に、貫通孔11との境界において屈折及び反射を繰り返し、殆ど前方に散乱されることなく損失する。その結果、プリフォーム10の前方散乱光の強度分布は、図3の上段に示すように、2つのピーク、及び、これら2つのピークに挟まれた暗部を有する強度分布になる。本明細書において「暗部幅」とは、これら2つのピークの間の距離のことを指す。
図3の下段に示すようにプリフォーム10を一定の回転速度で回転させると、この暗部幅が周期的に変化する点に留意されたい。図3の下段に示すように貫通孔11がプリフォーム10の中心軸を中心とする正6角形の頂点上に配置されている場合、プリフォーム10の中心軸を通る、平行光線20に垂直な直線上に2つの貫通孔11が同時に配置されるときに暗部幅が最大値Lをとり、プリフォーム10の中心軸を通る、平行光線20に平行な直線上に2つの貫通孔11が同時に配置されるときに暗部幅が最小値をとる。図3の下段に示すようにプリフォーム10を回転させたときに得られる暗部幅の時系列をプロットすれば、図7に示すように、正弦波形が得られる。
なお、プリフォーム10を一定の回転速度で回転させたときに生じる暗部幅のこのような周期的な変化は、貫通孔11が偶数個の頂点を有する正多角形の頂点上に配置されている場合に一般的なものである。また、貫通孔が奇数個の頂点を有する正多角形の頂点上に配置されている場合であっても、暗部幅が特定の最大値及び最小値を有する点に変わりはない。
図4の上段は、1つの貫通孔11aが位置ずれを起こしているプリフォーム10に対して平行光線20を照射したときに得られる前方散乱光の強度分布を示すグラフであり、図4の下段は、そのようなプリフォーム10の断面図である。前方散乱光の強度分布が2つのピーク、及び、これら2つのピークに挟まれた暗部を有する点は、図4の上段に示すように、貫通孔11が適正な位置に形成されている場合と同様である。
図4の下段のプリフォーム10は、図3の下段のプリフォーム10とは異なり、1つの貫通孔11aが外側にずれて形成されている。このため、プリフォーム10の中心軸を通る、平行光線20に垂直な直線上に位置ずれを起こしている貫通孔11aが配置されるときに暗部幅が最大値Lをとる(L>L)。図4の下段に示すようにプリフォーム10を回転させたときに得られる暗部幅の時系列をプロットすると、図8に示すように崩れた波形となる。
なお、貫通孔11aが内側にずれて形成されている場合には、位置ずれを起こしている貫通孔11aが、プリフォーム10の中心軸を通る、平行光線20に垂直な直線上に配置されるときの暗部幅が最大値に達しなくなる。
図5の上段は、2つの貫通孔11a・bが位置ずれを起こしているプリフォーム10に対して平行光線を照射したときに得られる前方散乱光の強度分布を示すグラフであり、図5の下段は、そのようなプリフォーム10の断面図である。前方散乱光の強度分布が2つのピーク、及び、これら2つのピークに挟まれた暗部を有する強度分布になる点は、図5の上段に示すように、貫通孔11が適正な位置に形成されている場合と同様である。
図5の下段のプリフォーム10は、図3の下段及び図4の下段のプリフォーム10とは異なり、中心軸を介して対向する2つの貫通孔11a・bが外側にずれて形成されている。このため、プリフォーム10の中心軸を通る、平行光線20に垂直な直線上に、位置ずれを起こしている2つの貫通孔11a・bが配置されるときに暗部幅が最大値Lをとる(L>L>L)。図5の下段に示すようにプリフォーム10を回転させたときに得られる暗部幅の時系列をプロットすると、図9に示すように崩れた波形となる。
なお、貫通孔11a・bが内側にずれて形成されている場合にも、位置ずれを起こしている貫通孔11a・bが、プリフォーム10の中心軸を通る、平行光線20に垂直な直線上に配置されるときの暗部幅が最大値に達しなくなる。
〔貫通孔が適正な位置に形成されているか否かの暗部幅に基づく判定法〕
次に、貫通孔が予め定められた適正な位置に形成されているか否を、暗部幅の時系列に基づいて判定部106(図1参照)が判定する方法について、図6を参照して説明する。図6は、全ての貫通孔11が適正な位置に形成された理想的なプリフォーム10の断面図である。
上述したとおり、図6に示す理想的なプリフォーム10に形成された貫通孔11の何れか適正な位置から外側にずれると、そのプリフォーム10を1回転させたときに得られる暗部幅の時系列の最大値Lが、理想的なプリフォーム10を1回転させたときに得られる暗部幅の時系列の最大値Lよりも大きくなる。
したがって、例えば、理想的なプリフォーム10を1回転させたときに得られる暗部幅の時系列の最大値Lよりも僅かに大きい値を閾値Thとして予め判定部106が備えるメモリに記憶しておくとともに、判定部106を、(1)演算部105にて算出された暗部幅の時系列の最大値Lを抽出し、(2)抽出した最大値Lを閾値Thと比較し、(3)抽出した最大値Lが閾値Thよりも大きいときに「貫通孔11が外側にずれている」と判定するように構成すれば、貫通孔11が適正な位置から外側にずれたことを検出可能な検査装置100を実現することができる。なお、理想的なプリフォーム10を1回転させたときに得られる暗部幅の時系列の最大値Lは、実測によって定めてもよいし、理想的なプリフォーム10において中心軸を介して対向する2つの貫通孔の中心間距離をD、貫通孔の孔径(直径)をdとして、式L=D+dにより算出してもよい。
また、何れかの貫通孔11が適正な位置から内側にずれると、そのプリフォーム10を1回転させたときに得られる暗部幅の時系列に最大値Lに達しない極大値が現れる。したがって、例えば、理想的なプリフォーム10を1回転させたときに得られる暗部幅の時系列の最大値Lよりも僅かに小さい値を閾値Thとして予め判定部106が備えるメモリに記憶しておくとともに、判定部106を、(1)演算部105にて算出された暗部幅の時系列に含まれる全ての極大値を抽出し、(2)抽出した極大値の各々を閾値Thと比較し、(3)閾値Thよりも小さい極大値が存在したときに「貫通孔11が内側にずれている」と判定するように構成すれば、貫通孔11が適正な位置から内側にずれたことも検出可能な検査装置100を実現することができる。
なお、ここでは、暗部幅の時系列が予め定められた閾値を超える最大値を有するときに貫通孔11が予め定められた位置に形成されていないと判定する判定方法について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、全ての貫通孔11が適正な位置にあれば、図7に示すように、暗部幅の時系列は正弦波形を示す。一方、貫通孔11が適正な位置からずれていれば、図8及び図9に示すように、崩れた波形となる。したがって、理想的なプリフォーム10を1回転させたときに得られる暗部幅の時系列の周波数スペクトル(1本の鋭いピークをもつ)を予め判定部106が備えるメモリに記憶しておき、これを演算部105にて算出された周波数スペクトルと比較することによっても、貫通孔が適正な位置に形成されているか否かを適切に判定することができる。
〔まとめ〕
以上のように、本実施形態に係る検査装置は、貫通孔が形成された円柱状のプリフォームを検査する検査装置であって、上記プリフォームの側面から光線を入射させることにより生じた上記プリフォームの前方散乱光の強度分布を逐次検出する検出手段と、上記プリフォームの中心軸を回転軸として上記プリフォームを回転させるか、又は、上記プリフォームを周回するよう上記検出手段を移動させる回転/移動手段と、逐次検出された上記前方散乱光の強度分布から暗部幅の時系列を算出する算出手段と、を備えていることを特徴としている。
また、本実施形態に係る検査方法は、貫通孔が形成された円柱状のプリフォームを検査する検査方法であって、上記プリフォームの側面から光線を入射させることにより生じた上記プリフォームの前方散乱光の強度分布を検出手段によって逐次検出する検出工程と、上記プリフォームの中心軸を回転軸として上記プリフォームを回転させるか、又は、上記プリフォームを周回するよう上記検出手段を移動させる回転/移動工程と、逐次検出された上記前方散乱光の強度分布から暗部幅の時系列を算出する算出工程と、上記暗部幅の時系列に基づいて、上記貫通孔が予め定められた位置に形成されているか否かを判定する判定工程と、を含んでいる、ことを特徴としている。
上記の構成又は方法によれば、上記前方散乱光の強度分布に貫通孔の形成位置に応じた暗部が生じる。しかも、中心軸を回転軸として上記プリフォームを回転させるか、あるいは、上記プリフォームを周回するよう上記検出手段を移動させているので、上記前方散乱光の強度分布における暗部幅の時系列は、上記貫通孔が適正な位置に形成されているか否かによって異なる振る舞いをする。このため、上記の構成により算出される、上記前方散乱光の強度分布における暗部幅の時系列を参照すれば、上記貫通孔が予め定められた位置に形成されているか否かを上記プリフォームを破壊することなく精度よく確認することができるという効果を奏する。
本実施形態に係る検査装置において、上記プリフォーム又は上記検出手段を上記プリフォームの中心軸方向に平行移動させる平行移動手段を更に備えていることが好ましい。
上記構成によれば、上記プリフォームの各断面について、上記貫通孔が予め定められた位置に形成されているか否かを上記プリフォームを破壊することなく精度よく確認することができるという更なる効果を奏する。
本実施形態に係る検査装置は、上記暗部幅の時系列の最大値又は極大値を予め定められた閾値と比較することによって、上記貫通孔が予め定められた位置に形成されているか否かを判定する判定手段を更に備えていることが好ましい。
プリフォームに形成される貫通孔は、光ファイバに軸対称性をもたせるために、通常、プリフォームの中心軸を中心とする円周上に等間隔配置される。
この場合、貫通孔の何れかが円周上から外側にずれると、そのプリフォームを1回転させたときに得られる暗部幅の時系列の最大値が、全ての貫通孔が上記円周上に形成されたプリフォームを1回転させたときに得られる暗部幅の時系列の最大値よりも大きくなる。また、貫通孔の何れかが上記円周上から内側にずれると、そのプリフォームを1回転させたときに得られる暗部幅の時系列に、全ての貫通孔が上記円周上に形成されたプリフォームを1回転させたときに得られる暗部幅の時系列の最大値に達しない極大値が現れる。したがって、上記円周上に貫通孔が形成されたプリフォームを1回転させたときに得られる暗部幅の時系列の最大値を閾値として予め定めておけば、上記暗部幅の時系列の最大値をこの閾値と比較することによって、貫通孔が予め定められた位置に形成されているか否かを精度よく判定することができる。また、貫通孔の何れかが円周上から内側にずれた場合には、上記暗部の時系列の各極大値をこの閾値と比較することによって、貫通孔が予め定められた位置に形成されているか否かを精度よく判定することができる。
本実施形態に係る検査装置は、上記暗部幅の時系列の周波数スペクトルを予め定められた周波数スペクトルと比較することによって、上記貫通孔が予め定められた位置に形成されているか否かを判定する判定手段を更に備えていることが好ましい。
プリフォームに形成される貫通孔は、光ファイバに軸対称性をもたせるために、通常、プリフォームの中心軸を中心とする円周上に等間隔配置される。この場合、上記暗部幅の時系列は正弦波形を示し、貫通孔に位置ずれが生じると、上記暗部幅の時系列は正弦波形が崩れたものとなる。したがって、上記暗部幅の時系列の周波数スペクトルを、貫通孔が円周上に等間隔配置されたプリフォームを1回転させたときに得られる暗部幅のスペクトルと比較することによって、貫通孔が円周上に等間隔配置されているか否かを精度良く判定することができるという効果を奏する。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態(以下「本実施形態」と記載)について、図10〜図14及び図16〜図19を参照して説明する。本実施形態に係る検査装置は、プリフォームに形成された全ての貫通孔に生じた一様な位置ずれを検出するのに好適な検査装置である。
本実施形態において検出対象とする位置ずれの態様を図10に示す。図10の下段は、全ての貫通孔11’が一様な位置ずれを起こしているプリフォーム10の断面図であり、図10の上段は、そのようなプリフォーム10に対して平行光線20を照射したときに得られる前方散乱光の強度分布を示すグラフである。図10の上段に示すように、前方散乱光の強度分布が2つのピーク、及び、これら2つのピークに挟まれた暗部を有する点は、これまでに説明した場合と同様である。
プリフォーム10に形成された全ての貫通孔11’が一様な位置ずれを起こしている場合、すなわち、プリフォーム10に形成された全ての貫通孔11’が、偏心した正6角形の頂点上に配置されている場合、プリフォーム10を一回転したときに得られる暗部幅Lの最大値は、理想的なプリフォーム10(図6参照)を1回転させたときに得られる暗部幅の最大値Lと一致してしまう。したがって、第1の実施形態に係る検査装置100では、プリフォーム10に形成された全ての貫通孔11’に生じた一様な位置ずれを検出することができない場合がある。
そこで、本実施形態においては、前方散乱光の暗部の幅Lを参照する代わりに、(1)前方散乱光の強度を第1の明部上で積分して得られる積分値S1と、前方散乱光の強度を第2の明部上で積分して得られる積分値S2との差の絶対値(以下「積分値差」と略記する)ΔS=|S2−S1|を参照することによって、あるいは、(2)前方散乱光の第1の明部の幅(以下「第1の明部幅」と略記することもある)W1と、前方散乱光の第2の明部の幅(以下「第2の明部幅」と略記することもある)W2との差の絶対値(以下「明部幅差」と略記する)ΔW=|W2−W1|を参照することによって、プリフォーム10に形成された全ての貫通孔11’に生じた一様な位置ずれを検出する。
ここで、前方散乱光の明部とは、図10に示すように、2つのピークの外側に広がる、前方散乱光の強度が予め定められた強度Ioよりも大きくなる領域のことを指す(説明の便宜上、暗部の左側に広がる明部を「第1の明部」と記載し、暗部の右側に広がる明部とを「第2の明部」と記載する)。なお、第1の明部の左端、及び、第2の明部の右端を規定する下限強度Ioは、0以上の任意の値に設定し得る。
本実施形態に係る検査装置の構成は、図1に示す第1の実施形態に検査装置100の構成と同様である。ただし、積分値差ΔS=|S1−S2|を参照して検査を行う場合、演算部105が、検出器102により逐次検出された前方散乱光の強度分布から積分値差ΔS=|S1−S2|を逐次算出し、判定部106が、演算部105により逐次算出された積分値差ΔSの時系列に基づいて貫通孔11が適正な位置に形成されているか否かを判定する構成が採用される。一方、明部幅差ΔW=W2−W1を参照して検査を行う場合、演算部105が、検出器102により逐次検出された前方散乱光の強度分布から明部幅差ΔWを逐次算出し、判定部106が、演算部105により逐次算出された明部幅差ΔWの時系列に基づいて貫通孔11が適正な位置に形成されているか否かを判定する構成が採用される。
〔貫通孔が適正な位置に形成されているか否かの積分値差ΔSに基づく判定法〕
次に、貫通孔が適正な位置に形成されているか否を、判定部106が積分値差ΔSに基づいて判定する方法について、図11〜図12および図16〜図17を参照して説明する。
まず、適正な位置に貫通孔11が形成されているプリフォーム10に対して平行光線20を照射したときに得られる前方散乱光の強度分布について、図11を参照して説明する。図11の下段は、そのようなプリフォーム10の断面図であり、図11の上段は、そのようなプリフォーム10に対して平行光線20を照射したときに得られる前方散乱光の強度分布を示すグラフである。
図11の上段においては、前方散乱光の強度を第1の明部上で積分して得られる積分値S1に対応する面積を有するグラフ上の領域、及び、前方散乱光の強度を第2の明部上で積分して得られる積分値S2に対応する面積を有するグラフ上の領域を、斜線を付すことによって明示している。
図11の下段に示すように、全ての貫通孔11が適正な位置に形成されている場合、図11の上段に示すように、前方散乱光の強度を第1の明部上で積分して得られる積分値S1と、前方散乱光の強度を第2の明部上で積分して得られる積分値S2とが概ね等しくなる。プリフォーム10を回転させても、これら2つの明部における前方散乱光の強度分布がプリフォーム10の中心軸に対して概ね対称に変化するので、積分値S1と積分値S2とは概ね等しい状態を保ち続ける。
全ての貫通孔11が適正な位置に形成されているプリフォーム10を検査対象とした場合に、算出部105により算出される積分値差ΔS=|S2−S1|の時系列を図16に示す。算出部105により算出される積分値差ΔS=|S2−S1|の最大値が適宜設定した閾値ΔSoを超えていないことが、図16から見て取れる。
次に、全ての貫通孔11’が一様に位置ずれを起こしているプリフォーム10に対して平行光線20を照射したときに得られる前方散乱光の強度分布について、図12を参照して説明する。図12の下段は、そのようなプリフォーム10の断面図であり、図12の上段は、そのようなリフォーム10に対して平行光線20を照射したときに得られる前方散乱光の強度分布を示すグラフである。
図12の上段においても、前方散乱光の強度を第1の明部上で積分して得られる積分値S1に対応する面積を有するグラフ上の領域、及び、前方散乱光の強度を第2の明部上で積分して得られる積分値S2に対応する面積を有するグラフ上の領域を、斜線を付すことによって明示している。
図12の下段に示すように、プリフォーム10の中心軸を通る、平行光線20に垂直な直線上に6つの貫通孔11’の重心(各頂点に貫通孔11’が配置された正6角形の中心)が配置されるときに、図12の上段に示す2つの積分値の差ΔS=|S2−S1|は極大値をとる。
全ての貫通孔11’が一様に位置ずれを起こしているプリフォーム10を検査対象とした場合に、算出部105により算出される積分値差ΔS=|S2−S1|の時系列を図17に示す。算出部105により算出される積分値差ΔS=|S2−S1|の各極大値が上述した閾値ΔSoを超えていることが、図17から見て取れる。
したがって、判定部106は、算出部105により算出される積分値差ΔS=|S2−S1|の各極大値を閾値ΔSoと比較することによって、貫通孔が適正な位置に形成されているか否かを判定することができる。具体的には、算出部105により算出される積分値差ΔS=|S2−S1|の各極大値が閾値Soを超えていない場合に、貫通孔が適正な位置に形成されていると判定し、算出部105により算出される積分値差ΔS=|S2−S1|の何れかが閾値Soを超えている場合に、貫通孔が適正な位置に形成されていない(位置ずれを起こしている)と判定すればよい。
〔貫通孔が適正な位置に形成されているか否かの、明部幅差ΔWに基づく判定法〕
次に、貫通孔が適正な位置に形成されているか否を、判定部106が明部幅差ΔWに基づいて判定する方法について、図13〜図14および図18〜図19を参照して説明する。
まず、適正な位置に貫通孔11が形成されているプリフォーム10に対して平行光線20を照射したときに得られる前方散乱光の強度分布について、図13を参照して説明する。図13の下段は、そのようなプリフォーム10の断面図であり、図13の上段は、そのようなプリフォーム10に対して平行光線20を照射したときに得られる前方散乱光の強度分布を示すグラフである。図13の上段においては、前方散乱光の第1の明部幅W1と第2の明部幅W2とを、それぞれ、矢印の長さにより明示している。
図13の下段に示すように、全ての貫通孔11が適正な位置に形成されている場合、図13の上段に示すように、前方散乱光の第1の明部幅W1と第2の明部幅W2とが概ね等しくなる。プリフォーム10を回転させても、これら2つの明部における前方散乱光の強度分布がプリフォーム10の中心軸に対して概ね対称に変化するので、第1の明部幅W1と第2の明部幅W2とは概ね等しい状態を保ち続ける。
全ての貫通孔11が適正な位置に形成されているプリフォーム10を検査対象とした場合に、算出部105により算出される明部幅差ΔW=|W1−W2|の時系列を図18に示す。算出部105により算出される明部幅差ΔW=|W1−W2|の最大値が適宜設定した閾値ΔWoを超えていないことが、図18から見て取れる。
次に、全ての貫通孔11’が一様に位置ずれを起こしているプリフォーム10に対して平行光線20を照射したときに得られる前方散乱光の強度分布について、図14を参照して説明する。図14の下段は、そのようなプリフォーム10の断面図であり、図14の上段は、そのようなリフォーム10に対して平行光線20を照射したときに得られる前方散乱光の強度分布を示すグラフである。
図14の下段に示すように、プリフォーム10の中心軸を通る、平行光線20に垂直な直線上に6つの貫通孔11’の重心(各頂点に貫通孔11’が配置された正6角形の中心)が配置されるときに、図14の上段に示す明部幅W1と明部幅W2との差ΔW=|W1−W2|は極大値をとる。
全ての貫通孔11’が一様に位置ずれを起こしているプリフォーム10を検査対象とした場合に、算出部105により算出される明部幅差ΔW=|W1−W2|の時系列を図19に示す。算出部105により算出される明部幅差ΔW=|W1−W2|の各極大値が上述した閾値ΔWoを超えていることが、図19から見て取れる。
したがって、判定部106は、算出部105により算出される明部幅差ΔW=|W1−W2|の各極大値を予め定めた閾値ΔWoと比較することによって、貫通孔が適正な位置に形成されているか否かを判定することができる。具体的には、算出部105により算出される明部幅差ΔW=|W1−W2|の各極大値が閾値Woを超えていないときに、貫通孔が適正な位置に形成されていると判定し、算出部105により算出される明部幅差ΔW=|W1−W2|の極大値の何れかが閾値ΔWoを超えているときに、貫通孔が適正な位置に形成されていない(位置ずれを起こしている)と判定すればよい。
<付記事項>
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
上述した実施形態においては、貫通孔の位置ずれを検出するために利用する特徴量として、(1)前方散乱光の暗部幅、(2)前方散乱光の強度を2つの明部上で積分して得られる積分値の差の絶対値、(3)前方散乱光の2つの明部幅の差の絶対値を例示したが、貫通孔の位置ずれを検出するために利用可能な特徴量はこれに限定されるものではない。すなわち、前方散乱光の強度分布から算出することができ、かつ、プリフォームに形成された貫通孔の配置に応じた値を有する特徴量であれば、どのような特徴量であっても貫通孔の位置ずれを検出するために利用することができる。
以下に実施例を示して、本発明の形態についてさらに詳しく説明する。もちろん、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、細部については様々な様態が可能である。
〔実施例1〕
以下のようにして本発明の第1の実施形態に係る検査装置100の有効性について確認した。
まず、図3の下段のような断面を長手方向の全体にわたって有するプリフォームAを作成した。具体的には、外径90mmφのプリフォームに対して、そのプリフォームの中心から20mmの位置に直径4mmφの6つの貫通孔をドリル法によって形成した。加えて、図4の下段のような断面を長手方向の全体にわたって有するプリフォームB、及び、図5の下段のような断面を長手方向の全体にわたって有するプリフォームCを、プリフォームAと同様の方法で作成した。ただし、プリフォームBの作成に際しては、1つの貫通孔(図4における貫通孔11a)を形成する位置を4mmだけ外側にずらし、プリフォームCの作成に際しては、2つの貫通孔(図5における貫通孔11aおよび貫通孔11b)の位置をそれぞれ4mmだけ外側にずらした。
次に、検査装置100を用いてプリフォームAに関する暗部幅の時系列を得た。暗部幅の時系列の取得は、回転機構103に取り付けたプリフォームAを(プリフォームAの中心軸を回転軸として)回転させながら、かつ、平行移動機構104に取り付けた光源101及び検出器102をプリフォームAの中心軸に沿って平行移動させながら、前方散乱光の強度分布を検出器102にて検出することによって行った。この際、光源101及び検出器102としてLED及びCCDラインセンサを用いた。また、プリフォームの回転数を100rpmに、LED及びCCDラインセンサの移動速度を10mm/分に、CCDラインセンサにおけるサンプリング周期を500m秒にそれぞれ設定した。
プリフォームAに関する暗部幅の時系列として、図7に示す正弦波形状の時系列が得られた。本実施例においては、この時系列を用いて、プリフォームB〜Cの検査に用いる閾値Thの値を設定した。具体的には、この時系列における暗部幅の最大値をLとし、閾値ThをLよりも僅かに大きい値、具体的にはL+0.5mmに設定した。なお、プリフォームAの作成に際して貫通孔を中心軸から20mmの位置に精度良く形成できる場合には、このように暗部幅の最大値Loを実測により求めることなく、40mmとしてしまっても構わない。
次に、第1の実施形態に係る検査装置100を用いて、プリフォームB〜Cを検査した。検査は、暗部幅の実測時と同様、回転機構103に取り付けたプリフォームB〜Cを(そのプリフォームの中心軸を回転軸として)回転させつつ、平行移動機構104に取り付けた光源101及び検出器102をプリフォームB〜Cの中心軸に沿って平行移動させながら行った。この際、暗部幅の実測時と同様、光源101及び検出器102としてLED及びCCDラインセンサを用いた。また、暗部幅の実測時と同様、プリフォームの回転数を100rpmに、LED及びCCDラインセンサの移動速度を10mm/分に、CCDラインセンサにおけるサンプリング周期を500m秒にそれぞれ設定した。
プリフォームBを検査対象としたときに演算部105によって算出された暗部幅の時系列は、図8に示すような波形を示した。この時系列における極大値は、いずれも、先に設定した閾値Thを超えていた。これは、1つの貫通孔が図4に示すように外側にずれて形成されているので、全ての貫通孔が適正な位置に形成されている場合よりも暗部幅の最大値が大きくなるためである。その結果、判定部106は、長手方向の全体にわたって「適正な位置から外側にずれた位置に貫通孔が形成されている」という判定を出力した。
プリフォームCを検査対象としたときに演算部105によって算出された暗部幅の時系列は、図9に示すような波形を示した。この時系列における極大値は、いずれも、先に設定した閾値Thを超えていた。これは、2つの貫通孔が図5に示すように外側にずれて形成されているので、全ての貫通孔が適正な位置に形成されている場合よりも暗部幅の最大値が大きくなるためである。その結果、判定部106は、長手方向の全体にわたって「適正な位置から外側にずれた位置に貫通孔が形成されている」という判定を出力した。
このようにして、第1の実施形態に係る検査装置100を用いることによって、プリフォームに形成された一部の貫通孔に生じた位置ずれを有効に検出することができることが確かめられた。
〔実施例2〕
以下のようにして本発明の第2の実施形態に係る検査装置100の有効性について確認した。
まず、図11の下段のような断面を長手方向の全体にわたって有するプリフォームを作成した。具体的には、外径90mmφのプリフォームに対して、プリフォームの中心から20mmの位置に直径4mmφの6つの貫通孔をドリル法によって形成した(このプリフォームは、実施例1で用いたプリフォームAと同じプリフォームなので、本実施例においてもプリフォームAと呼称する)。加えて、図15の下段のような断面を長手方向の全体にわたって有するプリフォームDを、プリフォームAと同様の方法で作成した。ただし、プリフォームDの作成に際しては、図15の下段に示すように、全ての貫通孔の形成位置を同一方向に3mmずらした。
次に、積分値差ΔSに基づく判定法の有効性を以下のように確認した。なお、積分値差ΔSとは、上述したとおり、前方散乱光の強度を第1の明部上で積分して得られる積分値S1と、前方散乱光の強度を第2の明部上で積分して得られる積分値S2との差|S2−S1|のことを指す。また、第1の明部及び第2の明部とは、暗部の両側に広がる前方散乱光の強度が予め定められた強度Ioよりも大きくなる領域のことを指す。なお、本実施例においては、Io=0として第1の明部及び第2の明部を定めた。
まず、検査装置100を用いてプリフォームAに関する積分値差ΔSの時系列を得た。積分値差ΔSの取得は、回転機構103に取り付けたプリフォームAを回転させながら、かつ、平行移動機構104に取り付けた光源101及び検出器102をプリフォームAの中心軸に沿って平行移動させながら、前方散乱光の強度分布を検出器102にて検出することによって行った。この際、光源101及び検出器102としてLED及びCCDラインセンサを用いた。また、プリフォームの回転数を100rpmに、LED及びCCDラインセンサの移動速度を10mm/分に、CCDラインセンサにおけるサンプリング周期を500m秒にそれぞれ設定した。
プリフォームAに関する積分値差ΔSの時系列として、図16に示す時系列が得られた。本実施例においては、この時系列を用いて、プリフォームDの検査に用いる閾値ΔSoの値を設定した。具体的には、この時系列における積分値差の最大値をΔSmaxとし、閾値ΔSoをΔSmaxよりも大きい値、具体的にはΔSmaxの3倍に設定した(図16に示すグラフの縦軸は面積の対数である)。
次に、検査装置100を用いてプリフォームDを検査した。検査は、プリフォームAに関する積分値差ΔSの実測時と同様、回転機構103に取り付けたプリフォームDを(プリフォームDの中心軸を回転軸として)回転させつつ、平行移動機構104に取り付けた光源101及び検出器102をプリフォームDの中心軸に沿って平行移動させながら行った。この際、プリフォームAに関する積分値差ΔSの実測時と同様、プリフォームの回転数を100rpmに、LED及びCCDラインセンサの移動速度を10mm/分に、CCDラインセンサにおけるサンプリング周期を500m秒にそれぞれ設定した。
プリフォームDを検査対象としたときに演算部105によって算出された暗部幅の時系列は、図17に示す波形を有していた。この時系列における極大値は、いずれも、先に設定した閾値ΔSoを超えていた。その結果、判定部106は、長手方向の全体にわたって「貫通孔がずれている」という判定を出力した。
次に、明部幅差ΔWに基づく判定法の有効性を以下のように確認した。明部幅差ΔWとは、上述したとおり、前方散乱光の第1の明部の幅W1と、前方散乱光の第2の明部の幅W2との差|W2−W1|のことを指す。また、第1の明部及び第2の明部とは、暗部の両側に広がる前方散乱光の強度が予め定められた強度Ioよりも大きくなる領域のことを指す。なお、本実施例においては、Io=0として第1の明部及び第2の明部を定めた。
まず、検査装置100を用いてプリフォームAに関する明部幅差ΔWの時系列を得た。明部幅差ΔWの取得は、回転機構103に取り付けたプリフォームAを回転させながら、かつ、平行移動機構104に取り付けた光源101及び検出器102をプリフォームAの中心軸に沿って平行移動させながら、前方散乱光の強度分布を検出器102にて検出することによって行った。この際、光源101及び検出器102としてLED及びCCDラインセンサを用いた。また、プリフォームの回転数を100rpmに、LED及びCCDラインセンサの移動速度を10mm/分に、CCDラインセンサにおけるサンプリング周期を500m秒にそれぞれ設定した。
プリフォームAに関する明部幅差ΔWの時系列として、図18に示す時系列が得られた。本実施例においては、この時系列を用いて、プリフォームDの検査に用いる閾値ΔWoの値を設定した。具体的には、この時系列における明部幅差の最大値をΔWmaxとし、閾値ΔWoをΔWmaxよりも大きい値、具体的にはΔWmaxの3倍に設定した。
次に、検査装置100を用いてプリフォームDを検査した。検査は、プリフォームAに関する明部幅差ΔWの実測時と同様、回転機構103に取り付けたプリフォームDを(プリフォームDの中心軸を回転軸として)回転させつつ、平行移動機構104に取り付けた光源101及び検出器102をプリフォームDの中心軸に沿って平行移動させながら行った。この際、プリフォームAに関する明部幅差ΔWの実測時と同様、プリフォームの回転数を100rpmに、LED及びCCDラインセンサの移動速度を10mm/分に、CCDラインセンサにおけるサンプリング周期を500m秒にそれぞれ設定した。
プリフォームDを検査対象としたときに演算部105によって算出された明部幅差ΔWの時系列は、図19に示すような波形を示した。この時系列における極大値は、いずれも、先に設定した閾値ΔWoを超えていた。その結果、判定部106は、長手方向の全体にわたって「貫通孔がずれている」という判定を出力した。
このようにして、第2の実施形態に係る検査装置100を用いることによって、プリフォームに形成された全ての貫通孔に生じた一様な位置ずれを有効に検出することができることが確かめられた。
本発明に係る検査方法は、フォトニック結晶ファイバなど、空孔が形成された光ファイバの母材となるプリフォームの検査に好適に利用することができる。
10 プリフォーム
10’ プリフォーム
11 貫通孔
20 平行光線
101 光源
102 検出器(検出手段)
103 回転機構(回転/移動手段)
104 平行移動機構(平行移動手段)
105 演算部(算出手段)
106 判定部
107 位置検出部

Claims (7)

  1. 柱状のプリフォームであって、一方の端面から他方の端面に至る貫通孔が形成されたプリフォームを検査する検査装置であって、
    上記プリフォームの側面から光線を入射させることにより生じた上記プリフォームの前方散乱光の強度分布を逐次検出する検出手段と、
    上記プリフォームの中心軸を回転軸として上記プリフォームを回転させるか、又は、上記プリフォームを周回するよう上記検出手段を移動させる回転/移動手段と、
    逐次検出された上記前方散乱光の強度分布から、上記貫通孔の配置に応じた値をもつ特徴量の時系列を算出する算出手段と
    上記特徴量の時系列の最大値又は極大値を予め定められた閾値と比較することによって、上記貫通孔が予め定められた位置に形成されているか否かを判定する判定手段と、を備えている、ことを特徴とする検査装置。
  2. 上記特徴量は、上記前方散乱光の暗部幅である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
  3. 上記特徴量は、上記前方散乱光の2つのピークの外側に広がる、上記前方散乱光の強度が予め定められた強度よりも大きくなる2つの領域を明部として、上記前方散乱光の強度をこれら2つの明部上で積分して得られる積分値の差の絶対値である、ことを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
  4. 上記特徴量は、上記前方散乱光の2つのピークの外側に広がる、上記前方散乱光の強度が予め定められた強度よりも大きくなる2つの領域を明部として、これら2つの明部の幅の差の絶対値である、ことを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
  5. 円柱状のプリフォームであって、一方の端面から他方の端面に至る貫通孔が形成されたプリフォームを検査する検査装置であって、
    上記プリフォームの側面から光線を入射させることにより生じた上記プリフォームの前方散乱光の強度分布を逐次検出する検出手段と、
    上記プリフォームの中心軸を回転軸として上記プリフォームを回転させるか、又は、上記プリフォームを周回するよう上記検出手段を移動させる回転/移動手段と、
    逐次検出された上記前方散乱光の強度分布から、上記貫通孔の配置に応じた値をもつ、上記前方散乱光の暗部幅の時系列を算出する算出手段と、
    上記暗部幅の時系列の周波数スペクトルを予め定められた周波数スペクトルと比較することによって、上記貫通孔が予め定められた位置に形成されているか否かを判定する判定手段と、を備えている、ことを特徴とする検査装置。
  6. 上記プリフォーム又は上記検出手段を上記プリフォームの中心軸方向に平行移動させる平行移動手段を更に備えている、ことを特徴とする請求項1からまでの何れか1項に記載の検査装置。
  7. 柱状のプリフォームであって、一方の端面から他方の端面に至る貫通孔が形成されたプリフォームを検査する検査方法であって、
    上記プリフォームの側面から光線を入射させることにより生じた上記プリフォームの前方散乱光の強度分布を検出手段によって逐次検出する検出工程と、
    上記プリフォームの中心軸を回転軸として上記プリフォームを回転させるか、又は、上記プリフォームを周回するよう上記検出手段を移動させる回転/移動工程と、
    逐次検出された上記前方散乱光の強度分布から、上記貫通孔の配置に応じた値をもつ特徴量の時系列を算出する算出工程と、
    上記特徴量の時系列の最大値又は極大値を予め定められた閾値と比較することによって、上記貫通孔が予め定められた位置に形成されているか否かを判定する判定工程とを含んでいる、ことを特徴とする検査方法。
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