JP5590056B2 - 清浄性の高い鋼材の製造方法 - Google Patents

清浄性の高い鋼材の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5590056B2
JP5590056B2 JP2012032665A JP2012032665A JP5590056B2 JP 5590056 B2 JP5590056 B2 JP 5590056B2 JP 2012032665 A JP2012032665 A JP 2012032665A JP 2012032665 A JP2012032665 A JP 2012032665A JP 5590056 B2 JP5590056 B2 JP 5590056B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concentration
molten steel
treatment
steel
oxygen concentration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012032665A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013167009A (ja
Inventor
敦 岡山
隆之 西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2012032665A priority Critical patent/JP5590056B2/ja
Publication of JP2013167009A publication Critical patent/JP2013167009A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5590056B2 publication Critical patent/JP5590056B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)

Description

本発明は、鋼材の製造段階において、製品段階で製品性能を低下させる要因となり得る粗大な非金属介在物を低減させるとともに、製品性能を向上させることができる微細な非金属介在物を増加させることができる、清浄性の高い鋼材の製造方法に関する。
鋼材中の非金属介在物(以下、「介在物」という)は、製品段階で製品性能を低下させる要因となり得ることが知られている。特に、Alキルド鋼中に存在するアルミナ系酸化物は硬質であり、クラスタを形成して粗大化することもある。例えば、最も清浄性を要求される軸受鋼といった清浄鋼では、鋼材中の酸化物が破壊の起点となり、転動疲労寿命を低下させることが知られている。また、大型構造物として用いられる厚板鋼においては、粗大酸化物が溶接時の靱性を低下させる場合がある。さらに、自動車用鋼板等に使用される薄板鋼では、粗大酸化物がスラブの表層欠陥であるふくれ疵の要因となり、鋼板表面の美麗さを損なう場合もある。上記に示した以外にも、加工性、強度、寿命といった製品性能が低下することから、溶鋼段階でこれら大型介在物を低減する対策が行われている。
例えば、溶鋼中の酸化物を低減させるため、これまでに取鍋底部からの不活性ガス吹込みによる溶鋼撹拌、RH真空脱ガス装置における長時間環流処理といった技術が適用されている。
その一例として、特許文献1には、「溶鋼撹拌のみからなる非金属介在物の浮上・分離工程」を「20min以上継続して行うこと」を特徴とする高清浄度鋼の溶製方法が開示されている。この手法は生成した非金属介在物を物理的に溶鋼から除去する技術に分類できる。この技術は、介在物を効率良く凝集させて見かけの介在物径を大きくして除去速度を増大させ、かつ、長時間処理することで鋼の清浄性を向上させるものである。
また、RH真空脱ガス装置を用いた処理において、その目的の多くは溶鋼からの脱ガスであるが、溶鋼を減圧処理することで脱炭反応、またそれに伴う脱酸反応を生じさせている。すなわち、未脱酸溶鋼を減圧処理することで脱炭脱酸反応を生じさせ、極低炭素鋼を溶製している。脱炭脱酸反応はCOガス発生を伴うため、溶鋼からは炭素と同時に酸素も除去されることになる。ただし、脱炭を目的とする場合、多くは反応速度を高めるために溶存酸素濃度が高い状態で減圧処理し、脱炭終了後にAl等により残存する溶存酸素を低減する処理を行っている。
このRHでの減圧処理に関して、例えば、特許文献2には、「転炉から溶鋼を末脱酸出鋼し」、「溶鋼中酸素濃度が100ppm以下になるまで炭素含有物を溶鋼に添加し、結果として溶鋼中酸素濃度を100ppm以下とした後にAlを添加する」ことを特徴とする高清浄鋼の溶製方法が開示されている。この手法は、炭素含有物を添加することで、溶鋼中の酸素をCOガスとして除去し、清浄性を高める技術である。しかしながら、この技術はRHでのAl添加時のAl生成量を低減する技術であり、Al添加後に脱炭脱酸反応を活用する技術ではない。
また、特許文献3には、「減圧処理により溶鋼を脱ガスする際、取鍋内の溶鋼にMg系脱酸剤を添加し、脱酸生成物MgOを溶鋼とともに取鍋から真空容器に上昇させ、真空容器内で脱酸生成物MgOを鋼中炭素[C]と反応させ、反応生成物であるCOおよびMgガスを系外に気化分離する」ことを特徴とする技術が開示されている。この技術は、酸化物をMgO系に制御した上で、COとして脱酸して清浄性を向上させる技術である。しかしながら、この技術を用いて溶鋼を清浄化させるには大量のMg系脱酸材が必要であることに加え、真空槽での処理条件が明確に示されていない。このため、たとえ脱酸生成物としてMgOが生成したとしても、MgOが還元されずに溶鋼中に残存してしまう可能性がある。
一方、特許文献4には、「低炭素成分組成の溶鋼に、Al、REMおよびZrを使用して複合脱酸処理を行うこと」を特徴とする、アルミナクラスターを低減した高清浄鋼の製造方法が開示されている。この手法は、生成した酸化物よりも強い脱酸元素を加えることで、生成した酸化物を還元、分解する技術に分類できる。この技術は介在物を物理的に除去する技術とは異なり、化学反応を介して介在物を低減する技術である。しかしながら、これらの強脱酸元素を添加する技術においては、クラスタを形成するアルミナ系酸化物は低減するものの、添加した強脱酸元素との酸化物に置き換わるため、強脱酸元素の添加に伴う酸化物低減効果は不十分であると考えられる。
また、粗大な酸化物は鋼材中で悪影響を及ぼす可能性がある一方、微細な酸化物を積極的に利用して鋼材の性能を向上させる技術も提案されている。
その一例として、特許文献5では、「溶鋼に脱酸剤を添加した後に、脱酸剤を添加した溶鋼よりも溶存酸素濃度が高い他の溶鋼を添加することを特徴とする溶鋼中の酸化物微細分散方法」が開示されている。この手法は、酸素供給速度を抑制しつつ、電圧印加や酸化性ガス吹込みに比べて多量の酸素を供給することにより、粗大な酸化物の生成を抑制しながら、酸化物を微細化する技術である。
しかしながら、上記特許文献1〜5に記載された発明に共通した技術的特性として、酸化物の分散量を増加させるために酸素濃度を増加させた場合、酸化物が粗大化してしまい、微細化効果が低下してしまうことがある。
特開2001−262218号公報 特開平10−317049号公報 特開平7−207329号公報 特開平11−323426号公報 特開2002−256330号公報
近年の製鋼技術の進歩に伴い、鋼材の清浄度は大幅に向上した。しかしながら、同時に製品性能の要求水準も高くなっていることから、更なる鋼材の清浄度向上が求められている。また、鋼材特性を向上させるための、酸化物微細化技術も求められている。近年、清浄鋼を溶製するにはRHに代表される環流型脱ガス装置を用いる場合が殆どである。これは、環流型脱ガス装置を用いることで、昇温、成分調整、介在物除去などの複数処理を同一装置で実現できるためと考えられる。しかしながら、環流型脱ガス装置を用いた溶鋼清浄化手法は既に数多く報告されており、環流処理の最適化といった従来技術の延長では大幅な清浄度向上は望めないのが現状である。
また、強脱酸元素を添加することで酸化物は微細分散できたとしても、製品性能を低下させる粗大介在物の低減との両立はできていない。強脱酸元素を利用した酸化物微細化技術に関しても、従来とは異なる切り口が必要である。
本発明は、上記した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、環流型脱ガス装置を用いて、鋼材中の粗大酸化物を低減して清浄度を向上させるとともに、微細酸化物を確実に分散させる手法を提供することである。
本発明者らは、脱炭反応を積極的に活用することで、従来よりも清浄度の高い鋼が得られると考えた。すなわち、真空脱ガス装置を用いた減圧精錬において、真空槽内の溶鋼表面近傍では、下記(5)式で表される脱炭反応が生じている。自動車外装用の極低炭素鋼を溶製するにあたり、製鋼炉から未脱酸出鋼した溶鋼に対して真空脱ガス装置で減圧処理する際にこの反応を活用している。近年では、脱炭反応を活用することで、10ppmを下回るような極低炭素鋼の溶製も可能となっている。しかしながら、炭素濃度が低下してくる脱炭末期では脱炭反応が停滞することに加え、脱炭終了後にAlを多量添加して脱酸した後の溶鋼では、脱炭反応が生じないことから、通常のAlキルドを対象に考えた場合、脱炭反応を活用することはできない。
C+O=CO(g) ・・・(5)
しかしながら、本発明者らは、完全にAlで脱酸されていない溶鋼、あるいは、一度Alを添加して溶鋼を昇熱させる操作を行った状況においても、送酸によりAl濃度が低減し、酸素が溶存している溶鋼では、減圧下での脱炭反応を積極的に活用できることを着想した。
すなわち、通常のAlキルド鋼では、減圧下であっても、溶鋼中のAlと溶存酸素が反応し、(6)式に示す反応式に従ってAlが生成される。Alキルド鋼の平衡酸素濃度は、C脱酸における平衡酸素濃度と同水準であることから、Alキルド鋼を減圧処理したとしても、Alの生成が続き、鋼中にはAlが多量に生成していることになる。
Al(s)=2Al+3O ・・・(6)
一方、低Al状態での減圧処理を考えた場合、低Al状態での平衡到達酸素濃度は、減圧処理時のC脱酸における平衡酸素濃度よりも高く、溶鋼中の酸素濃度はC脱酸平衡に従って低下する。脱炭反応下での平衡酸素濃度は非常に低位であり、真空槽内は強還元状態となることから、低Al状態で減圧処理を行っている間は、溶存酸素が溶鋼中炭素と反応することで減少し、一時的にAlの生成速度が極端に低い状態が作られることになる。さらに、溶鋼中酸素濃度が低位になってくると、酸化物として懸濁したAlの分解反応が生じるようになる。
上述したように、通常のAlキルド鋼と脱炭反応を活用した低Al鋼を比較した場合、同じ酸素濃度の溶鋼を溶製するのであっても、溶存酸素の低減プロセスが異なり、Alキルド鋼ではAlが生成されながら低減していくのに対し、低Al鋼ではAlが分解されながら低減してくことになる。このため、低Al鋼を減圧処理した場合、製品段階で同じ酸素濃度であっても、通常のAlキルド鋼よりも粗大な酸化物が極めて少ない、清浄度の高い鋼が得られることになる。この方法は、従来と同じ処理装置を使って溶製できることから、環流処理に伴う介在物の凝集、浮上除去といった溶鋼清浄化手法は、従来と何の変わりもなく活用できる。
また、微細酸化物を確実に得るためには、凝固段階で生成する微細酸化物を活用する手法が最適である。凝固段階で溶存酸素が高い状況を作ることができれば、凝固過程ではより多くの微細酸化物を分散できる。この手法は、溶鋼段階で酸化物を微細化する手法よりも効果が大きく、安定している。このためには、凝固段階、すなわち、溶鋼段階末期で溶存酸素濃度が高い状態を作る必要がある。
脱炭反応を活用して脱酸した溶鋼の溶存酸素濃度は、減圧精錬時の真空度に依存することになる。このため、一度高真空精錬で溶存酸素濃度を低減した後に真空槽内圧力を高めて環流させると、溶存酸素濃度はその真空度に合わせて増加することになる。この時の酸素供給源は、取鍋スラグや耐火物内壁であり、過剰な酸素供給を回避できる。溶存酸素濃度のみを高くした状態で鋳込んだ場合、凝固過程で溶鋼中に溶け切れなくなった酸素が溶鋼成分と反応して生成する、いわゆる二次脱酸生成物が大量に生成することになる。仮に、同じ減圧操作を通常のAlキルド鋼に適用したとしても、溶存酸素濃度はAl濃度によって決まっている。Alキルド鋼において、同様に真空槽内圧力を高める操作を行い、酸素濃度が増加したとしても、増加した溶存酸素とAlが反応してAlを形成することから、それは溶存酸素濃度ではなく、酸化物が増大することを意味する。一方、減圧処理を経ずにAlで弱脱酸しただけでは、溶鋼中に粗大な酸化物が多数生成してしまうことになる。
このような状況を踏まえて本発明者らが検討した結果、減圧処理を行う際、その時点でのAl濃度で決まる溶存酸素濃度よりも、炭素濃度と真空槽の圧力で決まる溶存酸素濃度が低くなる条件で減圧精錬を行うことで脱炭反応が生じ、粗大な酸化物を低減できることを知見した。さらに、この状態から真空槽内圧力を高くして環流させることで、溶存酸素濃度のみを増加できることを知見した。
CとAlの酸化反応はそれぞれ(5)式、(6)式で表すことができ、それらを酸素濃度で整理すると(7)式、(8)式の形になる。(8)式で決まる酸素濃度が(7)式で決まる酸素濃度よりも低くなる条件は(9)式に示す形となる。
%O_Al=(C_7(定数)/%Al)^1/3 ・・・(7)
%O_C=C_8(定数)×P_CO/%C ・・・(8)
%Al<C_9(定数)×(%C/P)^3/2 ・・・(9)
ここで、%O_Al:Alの酸化反応から求まる溶鋼中O濃度、%O_C:Cの酸化反応から求まる溶鋼中O濃度、C_7:定数、%Al:Sol.Al濃度、C_8:定数、P_CO:CO分圧、%C:C濃度、C_9:定数、P:CO分圧と相関関係にある真空槽内の圧力である。
本発明者らは、上記検討を踏まえ、真空脱ガス装置で溶鋼を処理する際のAl、C濃度および真空度、ならびに、その処理時間を明確化することで、本発明を完成するに至った。
本発明は、以下の通りである。
(1)製鋼炉から取鍋に出鋼した、質量%でSol.Al:0.005%以下、Si:0.005〜0.3%、O(全酸素濃度):0.02%以下を含有する溶鋼を、減圧清浄化処理として、環流型脱ガス装置において、(1)式を満たすAl濃度、C濃度および真空槽内圧力で10分間以上環流処理し、該還流処理中および処理後は、炭素以外の脱酸材を添加しないこと、すなわち、脱酸剤は炭素を含めて一切添加しないか、または、脱酸剤を添加するなら炭素に限ることを特徴とする、清浄性の高い鋼材の製造方法。
Al<0.0008×((101.325×C)/P0_former1.5 ・・・(1)
Al:溶鋼中Sol.Al濃度(mass%)
C:溶鋼中C濃度(mass%)
0_former:減圧清浄化処理時の真空槽内圧力(kPa)
(2)前記減圧清浄化処理を施した後、後環流処理として、質量%でSol.Al:0.005%以下、Si:0.005〜0.3%、O(全酸素濃度):0.005%以下を含有する溶鋼を、(4)式を満たす範囲の真空槽内圧力P0_latterで、3分間以上環流処理し、該環流処理中および処理後は炭素以外の脱酸剤を添加しないこと、すなわち、脱酸剤は炭素を含めて一切添加しないか、または、脱酸剤を添加するなら炭素に限ることを特徴とする、請求項1に記載した清浄性の高い鋼材の製造方法。
5<P0_latter<15・・・・・(4)
0_latter:後環流処理時の真空槽内圧力(kPa)
本発明によれば、環流型脱ガス装置を用いて、鋼材中の粗大酸化物を低減して粗大な酸化物量が極めて少なく清浄度が高い鋼材を効率良く製造できるとともに、従来よりも微細酸化物を確実に分散させ微細酸化物の分散量が大きい鋼材を効率良く製造できる。このよう鋼材を溶製することで、粗大酸化物による鋼材への悪影響を低減するとともに、鋼材に、高強度化、加工性向上といった新たな付加価値を付与することができる。これらは、既存の製鋼プロセスを大きく変更することなく溶製可能であることから、製造コストの増大を抑制可能であり、本発明の社会的貢献度は非常に大きい。
図1は、本発明の範囲を示すグラフである。
1.本発明における用語の定義
「製鋼炉」とは、転炉または電気炉を指し、製鋼炉から出鋼された「溶鋼」とは、脱硫、脱りんもしくは脱炭といった一次精錬処理が実施された状態であるものとする。
「環流型脱ガス装置」とは、真空槽を要する溶鋼処理装置であって、代表的な装置としてRHがある。「環流処理」とは、環流型脱ガス装置を用いて、取鍋に溶鋼を受鋼している状態で、真空槽内圧力を低下させることで溶鋼を真空槽に吸い上げ、環流ガスを流すことで、溶鋼を取鍋と真空槽との間で環流させる操作を指す。環流中の溶鋼では、溶鋼が減圧雰囲気にさらされることから脱ガス反応が促進されるとともに、介在物の凝集、浮上除去が促進される。
「脱炭脱酸反応」とは、(5)式で示されるように、炭素と酸素から一酸化炭素が生成する反応を示す。
「環流時間」とは、真空脱ガス装置で溶鋼を処理するに当たり、真空槽内が所定の圧力に到達した後、環流ガスを流して、溶鋼を、真空槽内と取鍋との間で循環させている間の時間を指す。
「脱酸剤」とは、鉄以外の合金元素のうち、酸化物を形成する元素を含む金属単体もしくはその化合物を指し、C、Al、Si、Mn、Ti、Mg、Caが含まれる。
本発明において、環流脱ガス装置における精錬処理を、脱炭脱酸反応を生じさせて溶存酸素濃度を低減、並びに粗大酸化物を低減させることを目的とした「減圧清浄化処理」、溶存酸素濃度のみを増加させることを目的とした「後環流処理」と呼称する。また、減圧清浄化処理時の真空槽内圧力をP0_former、減圧清浄化処理後、すなわち、後環流処理時の真空槽内圧力をP0_latterと呼称する。
2.溶鋼組成
本発明を実施するに当たって、溶鋼段階の鋼に含まれる元素について説明する。以下、断りが無い限り全てmass%とする。
[Sol.Al濃度:0.005%以下]
本発明は、環流型脱ガス装置において、脱炭脱酸反応を活用して酸化物の分解反応を生じさせる。このため、減圧清浄化処理の前段階において、溶存酸素が完全に低減されていないことが必要である。このため、脱炭脱酸反応中は終始、溶鋼中のSol.Al濃度は0.005%以下である必要がある。この時、Sol.Al濃度は低位であるほうが脱炭脱酸反応を効率的に活用できる。
減圧清浄化処理を行う前段階として、Alの酸化反応を利用した溶鋼昇熱処理を実施してもよい。昇温に必要な温度が高い場合、溶鋼中のAl濃度は一時的に0.005%を超える場合もあるが、昇熱操作に伴う酸素吹きによりAl濃度を0.005%以下に制御し、脱炭脱酸反応が生じるのに必要な酸素量を確保すればよい。Sol.Al濃度が低い場合、溶存酸素濃度は高くなり、脱炭脱酸反応を効率的に活用できる。一方で、Alを完全に低減することは困難であることから、減圧清浄化処理中および後環流中の望ましいSol.Al濃度は、0.0005〜0.0020%である。
[Si濃度:0.005〜0.3%]
Siは、溶鋼中で脱酸元素として働き、鋼材中では焼き入れ性を高める。脱酸成分が低位過ぎると、溶鋼中酸素濃度が過度に高くなってしまう可能性があることから、Siは0.005%以上含有されることが必要である。一方、Siが0.3%を超えて含有されると、溶存酸素濃度が低くなり過ぎ、脱炭脱酸反応が停滞する可能性がある。このことから、減圧清浄化処理中および後環流処理中は終始、Si濃度は0.005〜0.3%であることが必要である。
[O濃度:0.02%以下]
Oは、鋼材の製造過程において不可避的に含有される元素であり、溶存、もしくは酸化物として存在する。両者を明確に分離することは困難であり、かつ脱炭脱酸反応では溶存酸素とともに酸化物としての酸素も酸素源に成り得ると考えられることから、本発明でのO濃度は両者を合わせた全酸素濃度とする。本発明の対象鋼は清浄性の高い鋼であり、減圧清浄化処理後は脱酸材を新たに添加しなくても酸素濃度が低い状態にする必要がある。減圧清浄化処理する前の段階でO濃度が0.02%を超えると、脱炭脱酸反応によって脱酸するのに長時間要し、生産性が低下することから、減圧清浄化処理する前の段階で、溶鋼中のO濃度は0.02%以下であることが必要である。また、極端にO濃度が低い場合、脱炭脱酸反応を効率的に活用できないことから、減圧清浄化処理する前の段階ではO濃度が0.003%以上であることが望ましい。
減圧清浄化処理後は、酸化物としてのO濃度、および溶存酸素両者ともに低いことが望ましい。このため、減圧清浄化処理後のO濃度は0.005%以下であることが望ましい。一方で、二次脱酸生成物を有効活用することを考えると、溶存酸素濃度が高いことが望ましい。しかしながら、過度にO濃度が高くなると、鋳造時に鋳型内で溶鋼が沸き、鋳込めなくなる可能性が高くなる。このことから、後還流処理後のO濃度は0.008%以下であることが望ましい。
[C濃度:0.03〜1.2%]
Cは、鋼材の製造過程において不可避的に含有される元素であり、脱炭脱酸反応を効率的に生じさせるためには、溶鋼中のC濃度が一定量以上含有されていることが望ましい。減圧清浄化処理する前の段階で0.03%を下回ると、溶存酸素濃度が低い状況において脱炭脱酸反応が停滞することになる。脱炭脱酸反応を促進する点から、減圧清浄化処理する前の段階はC濃度が高いほうが望ましい。一方、製品性能の面からは、1.2%を超えてCが含有されると過度に硬くなり過ぎることに加え、1.2%を超えてCが含有されていても脱炭脱酸反応の効率は飽和している。このため、減圧清浄化処理する前の段階のC濃度は0.03〜1.2%であることが望ましい。
[Mn濃度:0.3〜2.5%]
Mnは、鋼材の製造過程において不可避的に含有される元素であり、脱酸剤として有用であるとともに、鋼材中でMnSを形成して赤熱脆性を防止する作用もある。左記の効果を得るにはMnが0.3%を超えて含有されることが望ましい。一方、Mnが2.5%を超えて含有されても効果が飽和してしまうことから、減圧清浄化処理中および後環流処理中は終始Mn濃度は0.3〜2.5%であることが望ましい。
本発明で溶製する清浄性の高い鋼には、上記したAl、C、Si、Mn、O以外に、P:0.1%以下、S:0.55%以下を含有し、残部Feおよび不可避的不純物で構成される。また、上記以外に、製品に必要な機能を付加する目的で、Feの一部に換えて、さらに、Ti:0.005%以下、Cr:2.0%以下、Nb:0.05%以下、Mo:1.0%以下、V:0.3%以下、B:0.004%以下、Cu:1.0%以下、Ni:3.0%以下、Sn:1.0%以下、Mg:0.002%以下、Ca:0.002%以下、N:0.02%以下を含有させても良い。
3.溶製時の溶鋼成分測定方法
本発明において、脱炭脱酸反応を生じさせるには、脱炭脱酸反応を生じさせる前段階において、Al脱酸で決まる溶鋼中の酸素濃度よりも、溶鋼中の炭素濃度と真空槽内圧力から求まる酸素濃度が低い状態を構築する必要がある。
溶鋼中のC、Si、Al濃度は、取鍋から採取したサンプルを分析することで測定できる。溶鋼中の全酸素濃度は特許第4888516号明細書(鉄鋼中酸素の分析方法)に基づき迅速分析できる。また、酸素濃淡電池を原理とする酸素濃度プローブで直接溶鋼の溶存酸素濃度を測定することができる。
所定のsol.Al、Si濃度を満たすように溶鋼組成が調整されている場合、減圧清浄化処理前に全酸素濃度が0.02%以下になっていることは容易に推定可能であることから、常に全酸素濃度を確認する必要はない。また、後環流処理前は、全酸素濃度に占める酸化物としての酸素量は僅かであることから、酸素濃度プローブの測定値が0.005%以下であれば、常に全酸素濃度を確認する必要はない。
4.処理手順
本発明において、溶鋼は製鋼炉から取鍋に出鋼された後、環流型脱ガス装置にて減圧処理される。取鍋に出鋼された後、環流型脱ガス装置まで搬送される間に、合金等を添加して成分調整してもよい。
環流型脱ガス装置にて、脱炭脱酸反応を生じさせる前段階で、Alの酸化反応を利用した溶鋼昇熱処理を行ってもよい。その場合、一時的にSol.Al濃度が0.005%を超えてもよい。ただし、脱炭脱酸反応が生じる溶存酸素を確保し、反応中のAl生成を抑制するため、Al濃度が0.005%以下になるまで送酸処理を行ってAl濃度を低減させる必要がある。
減圧清浄化処理を行うに当たり、真空槽内圧力を低下させ、溶鋼中の酸素濃度よりも、溶鋼中の炭素濃度と真空槽内圧力から求まる酸素濃度を低い状態にすることで脱炭脱酸反応を生じさせる。溶鋼中の炭素濃度と真空槽内圧力から求まる酸素濃度は、処理温度によっても変化するが、環流型脱ガス装置での処理中の溶鋼温度では、真空槽内圧力P0_formerを、(1)式を満たす範囲とすることで、確実に脱炭脱酸反応を生じさせることができる。脱炭脱酸反応は、溶鋼中酸素濃度と平衡酸素濃度の差異が大きいほど効果が大きいことから、真空槽内圧力はより低位であることが望ましい。
脱炭脱酸反応は、真空槽内の溶鋼面で生じる反応であるため、脱酸効果を得るためには、ある程度の反応時間が必要である。脱酸効果を確実に得るためには、減圧清浄化処理時の環流時間が10分間以上であることが必要である。この環流時間が10分間より短い場合、溶存酸素濃度を十分低下させることができない。一方、環流時間が25分間を超えても脱酸効果は既に飽和しており、これ以上の処理時間増加は処理費用の増大を招くことになるため、環流時間は25分間以内であることが望ましい。
上記減圧清浄化処理終了時点で、溶鋼は脱炭脱酸反応により溶存酸素が低下し、溶鋼中の酸化物は還元されて粒径が小さくなっている。さらに、従来の環流操作と同様に、介在物の凝集と浮上の効果も相まって、脱炭脱酸反応を活用していない状態と比較して、溶鋼中の酸化物は低減できており、清浄性の高い状態になっている。
このとき、溶存酸素と酸化物を形成するようなAl、Si、Mn、Ti、Mg、Caといった脱酸材を添加してしまうと、僅かに残存している溶存酸素と反応して粗大な酸化物を形成してしまう可能性があるため、炭素以外の脱酸材は添加してはならない。但し、炭素は、炭素を添加した場合、溶鋼中に溶解するか、COガスとして気相に排出され、粗大な酸化物は形成されないため、減圧処理中もしくは処理後であっても添加してもよい。
ここで、二次脱酸生成物を活用して鋼材の特性を向上させることを考えた場合、上記減圧清浄化処理の後、真空槽内圧力を意図的に増加させることで、溶存酸素濃度を高めることができる。
後環流処理を行うに当たり、溶鋼中Al濃度が低位である状態で、かつ、溶存酸素濃度よりも、溶鋼中の炭素濃度と真空槽内圧力から求まる酸素濃度の方が高い状態にして環流処理を行うことで、溶存酸素濃度のみを増加できる。溶鋼中の溶存酸素濃度は、処理前半の真空槽内圧力P0_formerと釣り合っていることから、真空槽内の圧力を高くしてP0_latterとした場合、P0_latterに見合った量の酸素が溶存酸素として溶鋼に入ることになる。この時、真空槽内圧力は(4)式を満たす範囲とすることで、確実に溶存酸素濃度を増加させることができる。
上記した操作は、RH真空脱ガス装置を用いた溶鋼処理においては、脱ガス終了後の溶鋼成分調整時などに行われてきている。しかしながら、従来は溶鋼中に脱酸元素としてAlやSiが多量添加された溶鋼を処理していたため、真空槽内圧力を高くして環流させたとしても、酸素はAlやSiの酸化に消費されるため、本発明の効果として得られる、溶存酸素のみが増加することが知見されなかったと考えられる。
溶存酸素濃度を増加させるには、(4)式に示すように、P0_latterを5kPaよりも高く設定する必要がある。P0_latterが5kPaよりも低い場合、溶存酸素濃度の上昇速度が遅く、生産性が低下してしまう。一方、真空槽内の圧力を高くして、P0_latterが15kPaを超える場合、浸漬管からの溶鋼吸い上げ高さが低位となり、環流操作に支障が現れ始めることから、P0_latterは15kPa以下であることが必要である。
溶存酸素濃度を増加させる効果を確実に得るには、後環流処理時の環流時間が3分間以上であることが必要である。環流時間が3分間より短い場合、溶存酸素濃度を増加させる効果は限定的である。一方、環流時間が10分間を超えても、効果が既に飽和していることから、これ以上の処理時間増加は処理費用の増大を招くことになる。このため、溶存酸素濃度を増加させるための環流時間は3分間以上必要であり、10分間以内であることが望ましい。
このとき、溶存酸素と酸化物を形成するようなAl、Si、Mn、Ti、Mg、Caといった脱酸材を添加してしまうと、後還流処理によって増加させた溶存酸素と反応して粗大な酸化物を形成してしまう。このため、後還流処理中もしくは処理後は、炭素を除く脱酸材は添加してはならない。炭素を添加した場合、炭素は溶鋼中に溶解するか、COガスとして気相に排出され、粗大な酸化物は形成されないため、減圧処理中であっても添加してもよい。また、溶存酸素を効率的に増加させるため、真空槽内で送酸処理を行ってもよい。この時、送酸する時期は後環流処理開始直後が良く、送酸する時間は1分間以内であることが望ましい。
5.効果の確認方法
本発明の効果を確認するため、減圧清浄化処理前、減圧清浄化処理後、加えて、溶存酸素濃度を増加させる処理を行った場合、後環流処理後の溶存酸素濃度を測定した。
また、減圧清浄化処理後および後環流処理後に採取した溶鋼のボンブサンプルの切断面を光学顕微鏡で観察し、測定視野面積200mmに存在する5.0μm以上20μm以下の酸化物の個数を調査した。酸化物とは、EDS付属の走査電子顕微鏡で測定した際、Al、Si、Mn、Ti、Ca、MgおよびOの占める割合が90atm%以上である介在物を指す。Sが10atm%以上含まれる介在物は、酸化物として計数しない。
表1に示す組成の鋼を溶製した。精錬段階において、高炉から出銑された溶銑を、溶銑予備処理で脱硫処理し、転炉型精錬容器(CV、Converter)にて脱Pおよび脱C処理した後、取鍋に受鋼した。出鋼の際、Si、Mnを含む合金元素を添加し、保温用のカバースラグを添加した。Heat7,8,21,22の溶鋼量は80ton規模であり、その他は250ton規模である。
Figure 0005590056
取鍋内の溶鋼をRH真空脱ガス装置にて、表2に示す条件で減圧清浄化処理を行った。Heat1から6、Heat11から15は、減圧清浄化処理後に、真空槽内圧力を高くした条件で後環流処理を行った。また、Heat4,16,17では減圧清浄化処理末期に、Heat4,5,14,15では後環流中に脱酸剤を添加した。この時、脱酸剤を添加してから環流時間を3分間以上確保した。さらに、Heat1,3では後環流開始時に1分間以内で真空槽内で送酸処理を行った。
Figure 0005590056
減圧清浄化処理前後、および、後環流処理後には酸素濃度プローブで溶鋼中酸素濃度を測定するとともに、溶鋼サンプルを採取し、迅速酸素濃度分析装置で全酸素濃度を得るとともに、化学分析に供して溶鋼成分を得た。さらに、減圧清浄化処理後に採取した溶鋼サンプルから検鏡用のミクロサンプルを切り出し、検鏡法にて5.0μm以上の酸化物個数を計数した。RH真空脱ガス装置における溶鋼温度は、Heat7,8,21,22ではおよそ1540℃から1550℃で推移し、その他は1550℃から1580℃で推移したが、溶鋼昇熱処理直後は一時的に1600℃を超える温度となった。RH真空脱ガス装置で処理した後は、連続鋳造法によって、スラブあるいはブルームといった半製品を得た。
減圧清浄化処理前後の本発明および比較鋼それぞれの酸素濃度および酸化物個数を表3に示す。また、図1にC、Al濃度および真空槽内圧力から求めた請求項1中のAl濃度および(1)式が示す範囲をグラフで示す。図1のグラフの横軸は減圧清浄化処理前のAl濃度、縦軸は(1)式によってC濃度とP0_formerから求まる値である。
Figure 0005590056
図1のグラフにおいて○印は減圧清浄化処理後の酸化物個数が10個/200mm以下であったものであり、全て請求項1中のAl濃度および(1)式が示す範囲内にある。図1のグラフにおいて×印で示すAl濃度が0.005%よりも高いHeat10,11,18,21,22では減圧清浄化処理後も酸化物個数が多く、減圧清浄化処理前Al濃度は0.0050%以下であることが必要であることが分かる。また、同じく×印で示すC濃度とP0_formerから求まる値が減圧清浄化処理前Al濃度よりも低位であったHeat9,19では減圧清浄化処理後の酸化物個数が多く、C濃度とP0_formerから求まる値が減圧清浄化処理前Al濃度よりも高い条件で処理することが必要であることが分かる。
図1のグラフにおいて△印(Heat12,13)のAl、C、P0_formerは、請求項1中のAl濃度および(1)式が示す範囲を満たすものの、環流時間が足りないため、減圧清浄化処理後の酸化物個数が多い。また、図1のグラフにおいて*印(Heat16,17)のAl、C、P0_formerは請求項1中のAl濃度および(1)式が示す範囲を満たすものの、減圧清浄化処理末期にに脱酸剤を添加したことによって酸化物個数が増加している。
さらに、図1のグラフにおいて+印で示す減圧清浄化処理前のSi濃度が本発明範囲を超える条件であったHeat20は、Siによって強脱酸されたことから脱炭脱酸反応が生じていないと考えられ、減圧清浄化処理後の酸化物個数が低減できていない。このため、減圧清浄化処理前Si濃度は0.3%以下である必要がある。
表1に示したHeat1から6およびHeat11から15に対して、減圧清浄化処理後に溶存酸素濃度を増加させることを意図して後環流処理を行った。表4に後環流処理時の環流条件および処理後の酸素濃度をまとめて示す。
Figure 0005590056
表4に示すように、真空槽内圧力を高くして環流することで、後環流処理後の溶存酸素濃度は、減圧清浄化処理後の溶存酸素よりも高くなっている。このため、真空槽内圧力を高くして後環流処理することで、溶存酸素濃度を高くできることが分かる。

Claims (2)

  1. 製鋼炉から取鍋に出鋼した、質量%でSol.Al:0.005%以下、Si:0.005〜0.3%、O(全酸素濃度):0.02%以下を含有する溶鋼を、減圧清浄化処理として、環流型脱ガス装置において、(1)式を満たすAl濃度、C濃度および真空槽内圧力で10分間以上環流処理し、該還流処理中および処理後は炭素以外の脱酸材を添加しないことを特徴とする、清浄性の高い鋼材の製造方法。
    Al<0.0008×((101.325×C)/P0_former1.5 ・・・(1)
    Al:溶鋼中Sol.Al濃度(mass%)
    C:溶鋼中C濃度(mass%)
    0_former:減圧清浄化処理時の真空槽内圧力(kPa)
  2. 前記減圧清浄化処理を施した後、後環流処理として、質量%でSol.Al:0.005%以下、Si:0.005〜0.3%、O(全酸素濃度):0.005%以下を含有する溶鋼を、(4)式を満たす範囲の真空槽内圧力P0_latterで、3分間以上環流処理し、該環流処理中および処理後は炭素以外の脱酸剤を添加しないことを特徴とする、請求項1に記載した清浄性の高い鋼材の製造方法。
    5<P0_latter<15・・・・・(4)
    0_latter:後環流処理時の真空槽内圧力(kPa)
JP2012032665A 2012-02-17 2012-02-17 清浄性の高い鋼材の製造方法 Active JP5590056B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012032665A JP5590056B2 (ja) 2012-02-17 2012-02-17 清浄性の高い鋼材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012032665A JP5590056B2 (ja) 2012-02-17 2012-02-17 清浄性の高い鋼材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013167009A JP2013167009A (ja) 2013-08-29
JP5590056B2 true JP5590056B2 (ja) 2014-09-17

Family

ID=49177618

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012032665A Active JP5590056B2 (ja) 2012-02-17 2012-02-17 清浄性の高い鋼材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5590056B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5541310B2 (ja) * 2012-04-05 2014-07-09 新日鐵住金株式会社 清浄性の高い鋼材の製造方法
JP6237343B2 (ja) * 2014-02-28 2017-11-29 新日鐵住金株式会社 高清浄鋼の溶製方法
JP6269229B2 (ja) * 2014-03-25 2018-01-31 新日鐵住金株式会社 高清浄鋼の溶製方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07207329A (ja) * 1994-01-20 1995-08-08 Nisshin Steel Co Ltd 酸化物系介在物が少ない高清浄度鋼の製造方法
JPH10317049A (ja) * 1997-05-20 1998-12-02 Nkk Corp 高清浄鋼の溶製方法
JPH11323426A (ja) * 1998-05-18 1999-11-26 Kawasaki Steel Corp 高清浄鋼の製造方法
JP2001262218A (ja) * 2000-03-21 2001-09-26 Kawasaki Steel Corp 高清浄度鋼の溶製方法
JP4418118B2 (ja) * 2001-03-05 2010-02-17 新日本製鐵株式会社 溶鋼中の酸化物微細分散方法
JP5206500B2 (ja) * 2009-03-02 2013-06-12 新日鐵住金株式会社 高清浄度Si脱酸鋼およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013167009A (ja) 2013-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5262075B2 (ja) 耐サワー性能に優れた鋼管用鋼の製造方法
JP5803824B2 (ja) 浸炭軸受鋼鋼材の溶製方法
JP5541310B2 (ja) 清浄性の高い鋼材の製造方法
JP5381243B2 (ja) 溶鋼の精錬方法
JP2015161022A (ja) 高清浄鋼の溶製方法
JP5590056B2 (ja) 清浄性の高い鋼材の製造方法
JP4280163B2 (ja) 低炭素鋼板、低炭素鋼鋳片およびその製造方法
KR101361867B1 (ko) 고청정도 강의 용제 방법
JP4873921B2 (ja) 表面性状、加工性および成形性に優れた極低炭素鋼板および極低炭素鋳片の製造方法
JP2020002408A (ja) 鋼の製造方法
JP5333536B2 (ja) 高清浄度軸受鋼およびその溶製方法
JP6825399B2 (ja) 清浄鋼の溶製方法
JP2020002407A (ja) 鋼の製造方法
JP2018015794A (ja) 低炭素鋼薄肉鋳片の製造方法および低炭素鋼薄肉鋳片、並びに低炭素鋼薄鋼板の製造方法
JP5849667B2 (ja) 低カルシウム鋼の溶製方法
JP6269229B2 (ja) 高清浄鋼の溶製方法
JP5131827B2 (ja) 溶鋼の加熱方法および圧延鋼材の製造方法
JP4502944B2 (ja) 延性に富む薄鋼板および該鋼板を得るための鋼塊の製造方法
JP4609325B2 (ja) 溶鉄のNd添加による処理方法
JP2006233254A (ja) 高清浄度鋼の製造方法
JP5387045B2 (ja) 軸受鋼の製造方法
JP2020002409A (ja) 鋼の製造方法
JP5803843B2 (ja) 高炭素鋼材の製造方法
JP7311785B2 (ja) Al脱酸鋼の溶製方法
JP5067053B2 (ja) 溶鉄のLaおよび/またはCe添加による処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131203

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20140114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140701

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140714

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5590056

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350