JP5588741B2 - 屋根上設置物の取付装置 - Google Patents

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Description

本発明は、屋根の上に設置される屋根上設置物を屋根に取り付けるために用いられる取付装置に係り、例えば、太陽光発電のためのソーラーパネルや温水器、屋根看板等の屋根上設置物を屋根に取り付けるために利用できるものである。
太陽光発電のためのソーラーパネルは、屋根の上に設置される屋根上設置物となっており、このソーラーパネルを屋根に取り付けるための取付装置は、下記の特許文献1に示されている。この取付装置は、屋根に配設される基礎構造体と、この基礎構造体に結合手段で結合され、ソーラーパネルが固定されるレール部材と、を備えている。特許文献1における上記結合手段は、基礎構造体に配置されたボルトと、レール部材に配置されたナットとにより構成され、ボルトを回転させて前進させ、先端がナットに螺入したボルトを締め付けることにより、レール部材は基礎構造体にボルト及びナットにより結合される。
特開2003−239471号公報(0023段落及び0024段落、図4)
この従来技術によると、レール部材を基礎構造体に結合するためには、レール部材に、ボルトの先端が螺入されるナットを配置しておかなければならない。また、長寸部材となっているレール部材の位置を基礎構造体に対して所定位置とするとともに、基礎構造体に配置されているボルトの位置と一致するレール部材の位置にナットを配置する作業を行わなければならず、このため、レール部材を基礎構造体に結合するための作業に多くの手間と時間がかかることになる。
本発明の目的は、レール部材を基礎構造体に結合するための作業を、少ない部材点数により簡単に行えるようになる屋根上設置物の取付装置を提供するところにある。
本発明に係る屋根上設置物の取付装置は、屋根に配設される基礎構造体と、この基礎構造体に結合手段で結合され、屋根上設置物が固定されるレール部材と、を備えている屋根上設置物の取付装置において、前記結合手段は、前記レール部材に向かって進退自在に前記基礎構造体に設けられたボルトであり、前進させたこのボルトの先端が前記レール部材を強圧してこのレール部材を変形させることにより、前記基礎構造体に前記レール部材が結合されることを特徴とするものである。
この取付装置では、基礎構造体に設けられたボルトを前進させ、このボルトの先端がレール部材を強圧してこのレール部材を変形させることにより、基礎構造体にレール部材が結合されるため、ボルトの先端が螺入されるナットをレール部材に配置しておく必要がなく、このため、部材点数の削減を図ることができる。また、長寸部材となっているレール部材の位置を基礎構造体に対して所定位置とした後は、ボルトを回転させて前進させ、この前進によりボルトの先端がレール部材を強圧してこのレール部材を変形させることにより、基礎構造体にレール部材を結合することができるため、ボルトの先端が螺入されるナットをレール部材に配置する作業を省略することができ、したがって、基礎構造体にレール部材を結合する作業を簡単に行うことができる。
すなわち、本発明によると、基礎構造体に対してレール部材を、このレール部材の長さ方向の所定位置に配置した後は、ボルトを回転させて前進させ、この前進によりボルトの先端がレール部材を強圧、変形させることにより、基礎構造体にレール部材を結合することができるため、レール部材の上記所定位置とされるレール部材の任意な位置において、基礎構造体にレール部材を結合を容易に結合することができる。
なお、ボルトを回転させて前進させる際に、この前進を、ボルトの先端が当接したレール部材の部分が膨出等の変形を行っている時点で停止させてもよく、あるいは、ボルトの先端が当接したレール部材の部分が膨出等の変形を行った後に破損した時点で停止させてもよい。すなわち、ボルトの前進は、このボルトの先端が当接したレール部材の部分が破損するまで行ってもよい。
また、本発明に係る取付装置には、ボルトの先端がレール部材を強圧してこのレール部材を変形させることにより基礎構造体にレール部材が結合されるときに、このレール部材を基礎構造体と共に上下に押さえ込んで固定状態とするための押込部材を設けてもよい。
このような押込部材が取付装置に設けられていると、ボルトの先端がレール部材を強圧してこのレール部材を変形させるときに、このレール部材は、基礎構造体と押込部材とにより上下に押さえ込まれ、レール部材は上下方向に固定状態となるため、ボルトの先端がレール部材を強圧してこのレール部材を変形させる際に、この変形を確実に行わせることができ、これにより、基礎構造体にレール部材を一層確実に結合することができるようになる。
このように取付装置に押込部材を設ける場合には、一例として、押込部材にボルトを挿入し、このボルトを前進させることで押込部材をレール部材の側へ移動させ、これにより、押込部材がレール部材を基礎構造体と共に上下に押さえ込んで固定状態とするようにしてもよい。
これによると、基礎構造体にレール部材を結合するためにボルトを前進させると、このボルトの前進により、押込部材はレール部材の側へ移動してこのレール部材を基礎構造体と共に上下に押さえ込んで固定状態とするため、押込部材と基礎構造体とによりレール部材を上下に押さえ込んで固定状態とすることと、基礎構造体にレール部材を結合することとを、ボルトを前進させるという一つの作業により行えることになり、作業性が良好となる。
また、本発明に係る取付装置の基礎構造体を、レール部材を下側から受けるための受け部材を備えたものとし、この受け部材に、レール部材の幅方向両側で立ち上がった一対の立上部を設け、これらの立上部のそれぞれに、前記ボルトがレール部材に向かって螺入されるねじ孔を形成してもよい。
これによると、前記ボルトは、受け部材の前記一対の立上部のそれぞれに設けられるため、ボルトによりレール部材が基礎構造体に結合される箇所をレール部材の幅方向両側の2箇所とすることができ、これにより、基礎構造体にレール部材を一層確実に結合できるようになる。
また、本発明において、レール部材を屋根の流れ方向(屋根の勾配方向)と直交する方向に複数本設け、それぞれのレール部材を屋根の流れ方向に延びる長さを有するものとするとともに、これらのレール部材ごとにレール部材の長さ方向に複数個の前記基礎構造体を配置する場合には、これらの基礎構造体のうち、1本のレール部材につき少なくとも1個の基礎構造体に、レール部材が屋根の流れ方向の下側へスライドすることを阻止するためのスライド阻止手段を設けてもよい。
これによると、上述したボルトによるレール部材の強圧、変形によりそれぞれのレール部材を基礎構造体に結合した際に、この結合強度が不十分となっていても、レール部材が自重や屋根上設置物の重量により屋根の流れ方向の下側へスライドしてしまうことをスライド阻止手段によって阻止することができる。
本発明に係る取付装置にこのようなスライド阻止手段を設ける場合におけるこのスライド阻止手段の一例は、レール部材を貫通していて基礎構造体に固定された棒状部材とすることである。このようにスライド阻止手段を、レール部材に形成された孔を貫通して基礎構造体に固定された棒状部材とする場合には、レール部材に形成される前記孔を、レール部材の長さ方向に長く形成された長孔としてもよい。
これによると、基礎構造体に固定された棒状部材をレール部材に形成された孔に貫通させても、この孔は、レール部材の長さ方向に長く形成された長孔となっているため、ボルトによりレール部材が基礎構造体に結合される前に、この長孔の長さ寸法分だけ、基礎構造体に対してそれぞれレール部材をこのレール部材の長さ方向に位置調整することが可能となる。
このようなレール部材の位置調整は、例えば、それぞれのレール部材の端部同士の位置を揃えてこれらのレール部材を屋根に配設するときに実施される。
なお、上記棒状部材は、例えばスプリングピン等のピンでもよく、ボルトでもよく、任意な棒状部材でよい。
また、本発明において、レール部材は、このレール部材の長さ方向が屋根の流れ方向となって配置されるものでもよく、あるいは、レール部材の長さ方向が屋根の流れ方向と直交する方向(屋根の桁行方向)となって配置される部材でもよい。
また、本発明に係る取付装置は、屋根の流れ方向が長さ方向となって配置されるレール部材と、屋根の桁行方向が長さ方向となって配置されるレール部材とを用いるものでもよい。
また、本発明に係る取付装置が適用される屋根は、屋根仕上げ材が瓦となっている瓦葺き屋根でもよく、屋根仕上げ材がスレートとなっているスレート葺き屋根でもよく、任意な屋根仕上げ材が用いられた屋根に本発明に係る取付装置を適用できる。
また、屋根に前記基礎構造体を配設することは、屋根仕上げ材に基礎構造体を結合することでもよく、あるいは、屋根仕上げ材の下に配置されている垂木や野地板等の屋根下地材に基礎構造体のベース部分を結合し、この基礎構造体の残りの少なくとも一部を屋根仕上げ材を貫通させてこの屋根仕上げ材の上に突出させることでもよい。
さらに、本発明に係る取付装置により屋根の上に設置される屋根上設置物は、太陽光発電のためのソーラーパネルでもよく、温水器でもよく、屋根看板でもよく、本発明は任意な屋根上設置物について適用することができる。
本発明によると、レール部材を基礎構造体に結合するための作業を、少ない部材点数により簡単に行えるという効果を得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る取付装置が適用されている屋根と屋根上設置物を示す平面図である。 図2は、図1のS2−S2線断面図である。 図3は、1個の基礎構造体における取付装置の部分を示す正断面図である。 図4は、基礎構造体の側面を示す図3のS4−S4線断面図である。 図5は、基礎構造体の分解斜視図である。 図6は、レール部材と、このレール部材に、屋根上設置物であるソーラーパネルを固定するために用いられるボルトとを示す分解斜視図である。 図7は、スライド阻止手段が設けられている基礎構造体の部分を示す平面図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1には、本発明の一実施形態に係る取付装置が適用されている屋根と屋根上設置物の平面図が示されており、この屋根は、屋根仕上げ材が瓦2となっている瓦葺き屋根1であり、また、屋根上設置物は、太陽光発電のためのソーラーパネル3である。図1では、瓦葺き屋根1の上に2個のソーラーパネル3が屋根の流れ方向(屋根の勾配方向)に並設され、これらのソーラーパネル3は、屋根1とソーラーパネル3との間に配設された本実施形態に係る取付装置10により、屋根1に取り付けられている。
この取付装置10は、屋根1の流れ方向と直交する方向である屋根1の桁行方向に、複数本配置、具体的には、2本配置されたレール部材11と、それぞれのレール部材11ごとに、屋根1の流れ方向となっているレール部材11の長さ方向に複数個配置、具体的には、3個配置された基礎構造体12とを有するものとなっている。図2は、図1のS2−S2線断面図であり、この図2にそれぞれの基礎構造体12の側面が示されている。また、図3は、1個の基礎構造体12における取付装置10の部分の正断面図であって、図4は、図3のS4−S4線断面図であり、この図4には、1個の基礎構造体12の側面が拡大されて示されている。さらに、図5には基礎構造体12の分解斜視図が示されている。
図2から分かるように、それぞれの基礎構造体12は同じ構造で構成されたものとなっており、また、図3〜図5で分かるように、それぞれの基礎構造体12は、瓦葺き屋根1を形成している多数の瓦2のうち、所定の瓦2Aに結合される第1ブラケット部材13と、この第1ブラケット部材13に結合される第2ブラケット部材14と、レール部材11を下側から受けるための受け部材15と、この受け部材15の両側面に配置される2個の押込部材16とを含んで構成されたものとなっている。
第1ブラケット部材13は、屋根1と平行のベース部13Aと、このベース部13Aにおける屋根流れ方向の両端から下向きに延出した一対の延出部13Bとからなる下向きに開口したコ字形状の部材となっている。また、第ブラケット部材14は、第1ブラケット部材13のベース部13Aの上面に載せられているベース部14Aと、このベース部14Aにおける屋根流れ方向と直交する方向の両端から下向きに延出した一対の延出部14Bとからなる下向きに開口したコ字形状の部材となっている。これらの第1及び第2ブラケット部材13,14のベース部13A,14Aには、これらのベース部13A,14Aにボルト17の軸部17Aを上向きに挿入するための孔が形成されており、第2ブラケット部材のベース部14Aの上面から上方へ突出した軸部17Aの先端にナット18を螺合して締め付けることにより、第1ブラケット部材13と第2ブラケット部材14とが結合されている。
また、図4に示されているように、瓦葺き屋根1を形成している多数の瓦2のうち、基礎構造体12が配置される瓦2Aには、屋根1の流れ方向に並設された一対の立上部19が設けられており、これらの立上部19に第1ブラケット部材13の延出部13Bがボルト20及びナット21で結合されることにより、第1ブラケット部材13は瓦2Aに結合されるとともに、基礎構造体12が瓦葺き屋根1に配設されている。したがって、本実施形態における第1ブラケット部材13は、基礎構造体12を構成している部材のうち、瓦葺き屋根1に結合されるベース部分となる部材になっている。
なお、図5に示されているとおり、第1ブラケット部材13のベース部13Aには、第2ブラケット部材14のベース部14Aにおける屋根流れ方向の両端面に当接する一対の突条部13Cが形成されているため、これらの突条部13Cにより、第1ブラケット部材13に対して第2ブラケット部材14が屋根1の流れ方向にずれることが防止されている。また、図3に示されているとおり、ボルト20の軸部20Aを挿入するために第1ブラケット部材13の延出部13Bに形成されている孔は、屋根1の流れ方向と直交する方向に長い長孔22となっている。このため、第1ブラケット部材13を瓦2Aに結合する位置、言い換えると、基礎構造体12を瓦葺き屋根1に配設する位置を、屋根1の流れ方向と直交する方向に調整することができるようになっている。
上述した受け部材15は、図5に示されているように、屋根1と平行となるベース部15Aと、このベース部15Aにおける屋根流れ方向と直交する方向の両端から下向きに垂下した一対の垂下部15Bと、ベース部15Aにおける屋根流れ方向と直交する方向の両端近傍から上向きに立ち上がった一対の立上部15Cとからなる略H字形状の部材となっている。図3から分かるように、それぞれの垂下部15Bは、第2ブラケット部材14の延出部14Bにボルト23及びナット24で結合され、これにより、受け部材15は、この受け部材15のベース部15Aが第2ブラケット部材14のベース部14Aの上方に配置されて、第2ブラケット部材14に結合されている。
図5に示されているように、受け部材15のベース部1Aには大きな孔25が形成されており、このため、ボルト23及びナット24により受け部材15を第2ブラケット部材14に結合しても、上述したボルト17の軸部17A及びこの軸部17Aに螺合されたナット18が受け部材15のベース部15Aと干渉することを防止できるようになっている。
また、図4に示されているように、上述のボルト23の軸部23Aを挿入するために受け部材15の垂下部15Bに形成されている孔は、上下方向に長い長孔26となっており、このため、第2ブラケット部材14に対する受け部材15の高さ位置を上下方向に調整することができるようになっている。
さらに、図3及び図5に示されているように、受け部材15のそれぞれの立上部15Cには、受け部材15の幅方向外側に、言い換えると、前述のレール部材11の幅方向外側に先細り状に突出した突出部30が形成されており、この突出部30の外側面に前述した押込部材16が配置されている。突出部30と対応する形状の凹部16Aが形成されているこの押込部材16には、受け部材15にレール部材11を結合するために用いられるボルト31の軸部31Aが挿入される孔32(図5を参照)が形成されている。また、図5に示されているように、受け部材15の立上部15Cには、上記突出部30において、このボルト31の軸部31Aが螺入されるねじ孔33が形成されている。
また、それぞれの押込部材16には、孔32の両側、すなわち、孔32に対して屋根流れ方向両側に孔34、35が形成され、受け部材15の立上部15Cには、これらの孔34,35と対応する孔36,37が形成されている。
図1で説明したように、本実施形態に係る取付装置10は、屋根1の流れ方向と直交する方向に2本配置された2本のレール部材11と、それぞれのレール部材11ごとにレール部材11の長さ方向に3個配置された基礎構造体12とを含んで構成されたものとなっており、それぞれのレール部材11は、このレール部材11の下側に3個配置されたそれぞれの基礎構造体12の受け部材15に、この受け部材15の一対の立上部15Cの間において、上から配置されており、図4から分かるように、レール部材11よりもこのレール部材11の長さ方向の寸法が短寸となっているそれぞれの受け部材15のベース部15Aの上面にレール部材11が載せられている。このベース部15Aには、レール部材11の下面に屋根流れ方向と直交する方向に一対形成されている凹条部38(図3を参照)に嵌合する一対の突条部39が形成されているため、レール部材11をそれぞれの受け部材15の一対の立上部15Cの間に配置することにより、レール部材11は、受け部材15に対して屋根流れ方向と直交する方向に位置決めされる。
また、図3に示されているように、レール部材11の幅方向両側の側面には、受け部材15の立上部15Cの上端と嵌合する突起部40が形成されており、さらに、それぞれの押込部材16には、この突起部40の上面を押えるための押え部41が設けられている。
そして、図3に示されているように、レール部材11の下面には、上方への深さを有する凹部11Aが設けられている。このため、上述したように、受け部材15の垂下部15Bに形成されている長孔26により、第2ブラケット部材14に対する受け部材15の高さ位置を上下方向に調整しても、第1ブラケット部材13と第2ブラケット部材14とを結合していて第2ブラケット部材14のベース部14Aの上述した大きな孔25から上方へ突出しているボルト17の軸部17Aとナット18とがレール部材11の下面と干渉することはない。言い換えると、受け部材15のベース部15Aの下面が第2ブラケット部材14のベース部14Aの上面に接触するまで第2ブラケット部材14に対する受け部材15の高さ位置を低くすることが、レール部材11の凹部11Aにより可能となっている。
受け部材15にレール部材11を結合するために、前述したボルト31の軸部31Aを押込部材16の孔32に挿入するとともに、この軸部31Aを、レール部材11を下側から受けるための部材となっている受け部材15の立上部15Cに設けられたねじ孔33にレール部材11に向かって進退自在に螺入し、さらに、ボルト31を回転させてこのボルト31をレール部材11に向かって前進させると、図3に示されているとおり、軸部31Aの先端は、アルミ製又はアルミ合金製の押し出し成形品又は引き抜き成形品であるレール部材11の側面11Bのうち、この軸部31Aの先端と対応する部分42を強圧することにより、この部分42をレール部材11の内側へ膨出変形させることになる。これにより、レール部材11は、ボルト31の軸部31Aの先端とレール部材11の上記部分42との大きな摩擦力により、受け部材15に結合されることになる。
また、上述のように受け部材15にレール部材11を結合するためにボルト31を前進させると、ボルト31の頭部31Bは押込部材16をレール部材11の側へ押すため、この押込部材16の前述した凹部16Aが、受け部材15の立上部15Cに受け部材15の幅方向外側に先細り状に形成されている突出部30に嵌合するとともに、押込部材16に設けられている押え部41が、レール部材11の側面11Bに形成されている突起部40の上面を押えるため、レール部材11は、押込部材16と受け部材15のベース部15Aとにより上下に押さえ込まれることになり、これにより、レール部材11は上下方向に不動状態の固定された状態となる。
このようにレール部材11が押込部材16と受け部材15のベース部15Aとにより上下に押さえ込まれて上下方向に固定された状態となったときに、ボルト31の軸部31Aの先端が、レール部材11の側面11Bのうち、この軸部31Aの先端と対応する部分42を強圧し、この強圧により、この部分42をレール部材11の内側に膨出変形させるため、レール部材11を受け部材15に結合するために必要となるこの膨出変形を確実に実現することができ、これにより、レール部材11を受け部材15に確実に結合することができる。
なお、ボルト31を前進させる作業は、上記部分42が膨出変形した後に、この部分42が破損する前に停止してもよく、あるいは、部分42が膨出変形した後に、この部分42がさらに破損するまで継続させてもよい。
図3及び図4に示されているように、レール部材11には、このレール部材11に前述したソーラーパネル3を固定するためのボルト50が配置されている。このボルト50は頭部50A付きのボルトであり、この頭部50Aは、レール部材11の上部に設けられている溝51に挿入され、また、ボルト50の軸部50Bは、溝51の上部にレール部材11の幅方向に一対形成されている突部52の間の隙間53からレール部材11の上方へ延出している。溝51及び隙間53は、レール部材11の全長に渡って連続して形成されている。ボルト50の軸部50Bに螺合させているナット54を突部52の上面に当接させてさらに締め付けることにより、ボルト50は、レール部材11の長さ方向の任意な位置においてレール部材11に結合される。
ボルト50は、レール部材11とボルト50との分解斜視図となっている図6に示されているように、T字形ボルトである。すなわち、ボルト50の頭部50Aの平面形状は、短寸法L1と長寸法L2とからなる長方形又は略長方形である。そして、短寸法L1の寸法は、レール部材11の隙間53の寸法L3よりも小さく、長寸法L2の寸法は、溝51の寸法L4よりも小さくかつ隙間53の寸法L3よりも大きくなっている。
このため、本実施形態では、ボルト50をレール部材11の長さ方向の所定位置に配置するためには、頭部50Aをレール部材11の長さ方向の一方の端部から溝51に挿入してボルト50をレール部材11の所定位置までスライドさせる作業は不要である。すなわち、本実施形態において、ボルト50をレール部材11の長さ方向の所定位置に配置するためには、レール部材11の所定位置の上方において、図6に示されているように、ボルト50の頭部50Aの向きをレール部材11の長さ方向と一致させた後に、言い換えると、長寸法L2の方向とレール部材11の長さ方向とを平行にさせた後に、ボルト50をそのまま降ろすことにより、頭部50Aを隙間53を通過させて溝51に到達させ、次いで、ボルト50を軸部50Bを中心に90度回動させることにより、頭部50Aを溝51に係止させる。この後に、ナット54を突部52の上面に当接させてさらに締め付けることにより、ボルト50をレール部材11の長さ方向の所定位置でレール部材11に結合できることになる。
このようなボルト50は、本実施形態では、図2に示されているように、1本のレール部材11につき3個設けられており、これらのボルト50と、1本のレール部材11につき1個用意されている固定部材61と、1本のレール部材11につき2個用意されている固定部材62とにより、図1で示されている2個のソーラーパネル3がレール部材11に固定されるようになっている。図2に示されているように、固定部材61は、ボルト50の軸部50Bが上下に貫通する孔が形成された基部61Aと、この基部61Aの下面に屋根流れ方向に一対形成され、レール部材11の上面に載せられる脚部61B,61Cと、基部61Aにおける屋根流れ方向の一方の端部から立ち上がり、ソーラーパネル3の上面に当接し、ソーラーパネル3をレール部材11に押し付けるための押付部61Dとからなる。また、固定部材62は、ボルト50の軸部50Bが上下に貫通する孔が形成された基部62Aと、この基部62Aの下面に屋根流れ方向に一対形成され、レール部材11の上面に載せられる脚部62B,62Cと、基部61Aにおける屋根流れ方向の両端部から立ち上がり、ソーラーパネル3の上面に当接し、ソーラーパネル3をレール部材11に押し付けるための押付部62D,62Eとからなる。
固定部材61は、前述した基礎構造体12により屋根1の勾配と同じ傾斜角度でこの屋根1に配置されるそれぞれのレール部材11の上端側の端部、すなわち、レール部材11における屋根1の棟側の端部に配置される。また、2個の固定部材62のうち、一方の固定部材62は、2個のソーラーパネル3同士の間となっているレール部材11の長さ方向の中間位置に配置される。また、他方の1個の固定部材62は、それぞれのレール部材11の下端側の端部、すなわち、レール部材11における屋根1の軒側の端部に配置される。これらの固定部材61,62は、ボルト50の軸部50Bに螺合させたナット63を固定部材61,62の基部61A,62Aに当接させてさらに締め付けることにより、レール部材11に結合される。
このようにナット63によってそれぞれの固定部材61,62をレール部材11に結合する作業を行うことにより、レール部材11の上端側の端部に配置された固定部材61の押付部61Dにより、屋根流れ方向に2個並設されるソーラーパネル3のうち、上側のソーラーパネル3の上端がレール部材11側へ押し付けられ、また、レール部材11の長さ方向の中間位置に配置された固定部材62の押付部62D,62Eにより、2個のソーラーパネル3のうち、上側のソーラーパネル3の下端と、下側のソーラーパネル3の上端とがレール部材11側へ押し付けられ、さらに、レール部材11の下端側の端部に配置された固定部材62の押付部62Eにより、下側のソーラーパネル3の下端がレール部材11側へ押し付けられる。
これにより、それぞれのソーラーパネル3は、レール部材11にボルト50とナット63と固定部材61,62により固定されることになる。
本実施形態では、レール部材11の長さ方向の中間位置に配置される固定部材62と、レール部材11の下端側に端部に配置される固定部材62は、同じ形状の部材、すなわち、同じ部材となっているため、同一のレール部材11に、このレール部材11の長さ方向に複数のソーラーパネル3を並設して固定する場合に、複数個用意する固定部材のうち、少なくとも2個の固定部材を共通化できることになる。
また、本実施形態では、図1に示されているように、それぞれの固定部材61,62における屋根流れ方向と直交する方向の寸法は、ソーラーパネル3の同方向の寸法よりも小さい部材となっている。これらの固定部材61,62は、屋根流れ方向と直交する方向に2本並設されているレール部材11ごとに設けられており、レール部材11の長さ方向の中間位置に配置されている固定部材62同士の上面、及びレール部材11の下端側の端部に配置されている固定部材62同士の上面には、上面カバー部材64が被せられ、この上面カバー部材64は、ソーラーパネル3の屋根流れ方向と直交する方向の寸法と同じ寸法を有しているため、上面カバー部材64により、固定部材62のそれぞれを隠すことができる。
また、本実施形態では、レール部材11の下端側の端部に配置されている固定部材62には、軒側カバー部材65が配置されており、上面カバー部材64と同じく、ソーラーパネル3の屋根流れ方向と直交する方向の寸法と同じ寸法を有しているこの軒側カバー部材65により、レール部材11の下端側の端部に配置されている固定部材62の軒側の面と、2個のソーラーパネル3のうち、下側のソーラーパネル3の軒側の面とを隠すことができるなっている。
なお、軒側カバー部材65は、図2に示されているように、レール部材11の下端側の端部に配置されている固定部材62の脚部62Bと、レール部材11の上面との間に挿入される延出部65Aを有している。このため、この固定部材62をボルト50及びナット63でレール部材11に固定したときに、延出部65Aが固定部材62の脚部62Bとレール部材11の上面とで挟圧されることにより、軒側カバー部材65は固定部材62とレール部材11とに結合されることになる。
前述したように、それぞれのレール部材11は、これらのレール部材11ごとに3個設けられている基礎構造体12の構成部材となっている受け部材15に、レール部材11の前述の部分42に対するボルト31の軸部31Aによる強圧と膨出変形により結合されるが、例えば、レール部材11の部分42に対するボルト31の軸部31Aの押付力が不足しているために、レール部材11の部分42とボルト31の軸部31Aとの摩擦力が充分となっていない場合には、言い換えると、ボルト31によるレール部材11と受け部材15との結合強度が充分となっていない場合には、レール部材11は、このレール部材11自身の重量と、レール部材11に固定されたソーラーパネル3の重量とにより、レール部材11の長さ方向となっている屋根1の流れ方向の下側へスライドしてしまうおそれがある。
このようなおそれを解消するために、本実施形態では、図2に示されているように、それぞれのレール部材11ごとに3個設けられている基礎構造体12のうち、屋根1の流れ方向の最下側に配置されている基礎構造体12Aに、レール部材11が屋根1の流れ方向の下側へスライドすることを阻止するためのスライド阻止手段70が設けられている。
このスライド阻止手段70は、本実施形態では、図5で説明した押込部材16の孔34と、受け部材15の孔36と、レール部材11に形成された孔72(図2を参照)とに挿入される棒状部材となっているスプリングピン71により形成されている。このスプリングピン71は、基礎構造体12Aの構成部材となっている受け部材15の前述の一対の立上部15Cの間にレール部材11を配置した後に、一方の立上部15Cの外側面に配置された一方の押込部材16の孔34と、この一方の立上部15Cの孔36とに挿入されてから、レール部材11の両側面に形成された孔72に挿入され、さらに、他方の立上部15Cの孔36と、この他方の立上部15Cの外側面に配置された他方の押込部材16の孔34と、に挿入される。この挿入作業を行うと、スプリングピン71は、レール部材11をこのレール部材11の幅方向に貫通することになるとともに、自身の拡径力により孔34,36の内周面に圧接し、これにより、スプリングピン71は受け部材15に固定されることになる。この状態が図7に示されている。
以上のスプリングピン71によるスライド阻止手段70は、それぞれのレール部材11について設けられ、また、上述のスプリングピン71の挿入作業は、前述のボルト31による受け部材15とレール部材11との結合作業が行われる前に実施される。また、スプリングピン71を挿入するためにレール部材11に形成されている上述の孔72は、図2に示されているとおり、レール部材11の長さ方向に長い長孔となっている。
このように本実施形態では、スプリングピン71を挿入するためにレール部材11に形成されている孔72は、レール部材11の長さ方向に長い長孔となっているため、例えば、それぞれのレール部材11の下端部の位置を、これらの下端部に前述の固定部材62及び軒側カバー部材65を配置できるように揃えるために、それぞれのレール部材11をこれらのレール部材11の長さ方向に移動させる作業が必要なときに、この移動作業を所定どおりに行うことができる。
そして、ボルト31によって受け部材15とレール部材11との結合作業を行った後は、上述したようにレール部材11自身の重量と、レール部材11に固定されたソーラーパネル3の重量とにより、レール部材11が屋根1の流れ方向の下側へスライドすることがあっても、長孔72の終端部に、レール部材11を棒状部材となって貫通しているスプリングピン71が係止することにより、それ以上にレール部材11がスライドすることを阻止することができる。
また、本実施形態では、1本のレール部材11について3個設けられる基礎構造体12は、前述した第1及び第2ブラケット部材13,14、受け部材15及び押込部材16により構成され、これらはそれぞれの基礎構造体12について同じ形状、構造となっているため、これらの基礎構造体12を共通化することができる。また、押込部材16には、前述した孔32を間に挟んで、図5に示されているように、孔34と35が形成されているとともに、受け部材15には、これらの孔34、35と対応した位置において、前述したねじ孔33を間に挟んで孔36と37が形成されているため、受け部材15を第2ブラケット部材14にボルト23及びナット24で結合するときに、屋根1の流れ方向に対する受け部材15の向きがどちらの向きになっていても、これらの受け部材15と押込部材16とに、レール部材11の孔72を貫通するスプリングピン71を挿入することができる。
すなわち、本実施形態によると、受け部材15を第2ブラケット部材14にボルト23及びナット24で結合する作業を行うとき、作業者は、屋根1の流れ方向に対する受け部材15の向きを気にすることなく、この作業を容易に行うことができる。
そして、本実施形態によると、レール部材11を基礎構造体12の受け部材15に結合することは、受け部材15にレール部材11に向かって進退自在に設けたボルト31を前進させ、このボルト31の軸部31Aの先端がレール部材11を強圧してこのレール部材11を変形させることにより行われるため、ボルト31の軸部31Aの先端が螺入されるナットをレール部材11に配置しておく必要がなく、このため、ナットが不要になる分だけ、部材点数の削減を図ることができる。
また、長寸部材となっているレール部材11の位置を、基礎構造体12の受け部材15に対してレール部材11の長さ方向に移動させることによって所定位置とした後は、ボルト31を回転させて前進させ、この前進によりボルト31の軸部31Aの先端がレール部材11を強圧してこのレール部材11を変形させることにより、基礎構造体12にレール部材11を結合することができるため、ボルト31の軸部31Aの先端が螺入されるナットを、ボルト31の位置と一致させてレール部材11に予め配置しておくための作業を省略することができ、したがって、基礎構造体12の受け部材15にレール部材11を結合する作業を簡単に行うことができる。また、レール部材11の長さ方向の任意な位置において、基礎構造体12の受け部材15にレール部材11を結合する作業を行えることになる。
また、本実施形態では、ボルト31の軸部31Aの先端がレール部材11を強圧してこのレール部材11を変形させることにより基礎構造体12にレール部材11が結合されるときに、このレール部材11を基礎構造体12の受け部材15と共に上下に押さえ込んで上下方向に不動の固定状態とするための押込部材16が基礎構造体12に設けられているため、ボルト31の軸部31Aの先端がレール部材11を強圧してこのレール部材11を変形させる際に、この変形を確実に行わせることができ、これにより、基礎構造体12の受け部材15にレール部材11を一層確実に結合することができる。
また、本実施形態では、押込部材16の孔32にボルト31が挿入され、このボルト31を前進させると、押込部材16はボルト31の頭部31Bによりレール部材11の側へ移動し、これにより、押込部材16がレール部材11を基礎構造体12の受け部材15と共に上下に押さえ込んで固定状態とするため、押込部材16と基礎構造体12の受け部材15とによりレール部材11を上下に押さえ込んで固定状態とすることと、基礎構造体12の受け部材15にレール部材11をボルト31で結合することとを、ボルト31を前進させるという一つの作業により行えることになり、このため、作業性を良好とすることができる。
また、基礎構造体12には、レール部材11を下側から受けるための受け部材15を備えたものとなっており、この受け部材15に、レール部材11の幅方向両側で立ち上がった一対の立上部15Cが設けられており、これらの立上部15Cのそれぞれに、ボルト31がレール部材11に向かって螺入されるねじ孔33が形成されているため、ボルト31によりレール部材11が基礎構造体12の受け部材15に結合される箇所を、レール部材11の幅方向両側の2箇所とすることができ、これにより、基礎構造体12の受け部材15にレール部材11を一層確実に結合することができる。
さらに、本実施形態によると、それぞれ基礎構造体12の受け部材15によるレール部材11の支持は、受け部材15の前述の垂下部15Bに上下に長く形成された長孔26により、上下方向に位置調整可能となって行われているため、瓦葺き屋根1に不陸があっても、この位置調整によりレール部材11及びソーラーパネル3を、例えば、瓦葺き屋根1の勾配角度と対応した所定の傾斜角度をもってこの屋根1に設置することができる。
本発明は、太陽光発電のためのソーラーパネルや温水器、屋根看板等の屋根上設置物を屋根に取り付けるために利用することができる。
1 瓦葺き屋根
2 瓦
3 屋根上設置物であるソーラーパネル
10 取付装置
11 レール部材
12 基礎構造体
13 第1ブラケット部材
14 第2ブラケット部材
15 受け部材
15C 受け部材の立上部
16 押込部材
31 ボルト
31 ボルトの軸部
33 ねじ孔
42 ボルトの軸部の強圧により湾曲変形したレール部材の部分
70 スライド阻止手段
71 棒状部材であるスプリングピン
72 レール部材の長孔

Claims (6)

  1. 屋根に配設される基礎構造体と、この基礎構造体に結合手段で結合され、屋根上設置物が固定されるレール部材と、を備えている屋根上設置物の取付装置において、
    前記結合手段は、前記レール部材に向かって進退自在に前記基礎構造体に設けられたボルトであり、前進させたこのボルトの先端が前記レール部材を強圧してこのレール部材を変形させることにより、前記基礎構造体に前記レール部材が結合され、
    前記ボルトの先端が前記レール部材を強圧してこのレール部材を変形させることにより前記基礎構造体に前記レール部材が結合されるときに、このレール部材を前記基礎構造体と共に上下に押さえ込んで固定状態とするための押込部材を備えており、
    前記押込部材には、前記ボルトが挿入される孔と、前記レール部材の側面に形成されている突起部の上面を押えるための押え部とが設けられており、前記孔に挿入された前記ボルトを前進させることで前記押込部材が前記レール部材の側へ移動することにより、前記押え部により前記突起部の上面を押えた前記押込部材は、前記レール部材を前記基礎構造体と共に上下に押さえ込んで固定状態とすることを特徴とする屋根上設置物の取付装置。
  2. 請求項1に記載の屋根上設置物の取付装置において、前記基礎構造体は前記レール部材を下側から受けるための受け部材を備えており、この受け部材には、前記レール部材の幅方向両側で立ち上がった一対の立上部が設けられ、これらの立上部のそれぞれに、前記ボルトが前記レール部材に向かって螺入されるねじ孔が形成されていることを特徴とする屋根上設置物の取付装置。
  3. 請求項1又は2に記載の屋根上設置物の取付装置において、前記レール部材は前記屋根の流れ方向と直交する方向に複数本あり、それぞれのレール部材は前記屋根の流れ方向に延びる長さを有するとともに、これらのレール部材ごとに前記レール部材の長さ方向に複数個の前記基礎構造体が配置されており、これらの基礎構造体のうち、1本の前記レール部材につき少なくとも1個の基礎構造体に、前記レール部材が前記屋根の流れ方向の下側へスライドすることを阻止するためのスライド阻止手段が設けられていることを特徴とする屋根上設置物の取付装置。
  4. 請求項3に記載の屋根上設置物の取付装置において、前記スライド阻止手段は、前記レール部材に形成された孔を貫通していて前記基礎構造体に固定された棒状部材であり、前記レール部材に形成された前記孔は、前記レール部材の長さ方向に長く形成された長孔になっていることを特徴とする屋根上設置物の取付装置。
  5. 請求項4に記載の屋根上設置物の取付装置において、前記押込部材には、前記ボルトが挿入される前記孔から前記レール部材の長さ方向に離れた箇所において、前記棒状部材が挿入される孔が形成されていることを特徴とする屋根上設置物の取付装置。
  6. 請求項5に記載の屋根上設置物の取付装置において、前記押込部材は、前記レール部材の両方の側面に対応した箇所に2個配置されており、これらの押込部材には、前記棒状部材が挿入される前記孔が、前記ボルトが挿入される前記孔の前記レール部材の長さ方向両側に2個形成されていることを特徴とする屋根上設置物の取付装置。
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