JP5586743B2 - 無線ノード装置 - Google Patents
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Description
特許文献1には、「データの収集を行うデータ収集装置に対して各々の測定したデータを送信する複数の通信端末がツリー構造で連結されたマルチホップ通信網において、入力した通信網データが表わすツリー構造に従って他の通信端末を経由したデータ転送を繰り返すことにより、データ収集装置宛にデータを送る通信端末のうち、それぞれ通信データの収集の拠点となる通信端末を核として、互いに重複しない2以上の通信端末からなる1以上の通信グループが形成され、各通信グループ内の通信データを、この収集の拠点となる通信端末がそれぞれ集約してデータ収集装置に送出することによって、システム全体として、通信の回数を少なく抑える」点に特徴があるデータ収集システムが開示されている。
特許文献4には、「TCP或いはTCPに類似したプロトコルが適用された無線アドホックネットワークにおいて、通信局が、自己の通信局を通過している通信量をカウントし、そのカウントした通信量に対応して、バックオフの大きさを決定し、その決定されたバックオフの大きさに応じて、パケットの再送を開始させるタイムアウト時間を設定することにより、自己の通信局を通過している通信量に応じた良好なタイムアウト時間の設定を可能とし、伝送特性の劣化を効果的に防止する」点に特徴がある通信方法が開示されている。
本発明は、ハードウエアの構成が変更されることなく、各ノード間における消費電力の格差が大幅に圧縮される無線ノード装置を提供することを目的とする。
すなわち、特定の通信経路上の上流の区間で障害が発生したために行われるべき隣接無線ノードの再確認は、本発明に係る無線ノード装置の上位にある特定の無線ノードが介在しなくても達成され、その特定の無線ノードによって形成されるアドホック・マルチホップ通信網の構成にはこのような再確認の結果が反映される。
すなわち、特定の通信経路上の上流の区間に発生した障害への対処は、上記特定の無線ノードの主導の下で、その特定の無線ノードの配下に配置された無線ノード装置(本発明にかかわる無線ノード装置を含む。)が連係することによって達成される。
すなわち、特定の通信経路上の上流の区間で障害が発生したために行われるべき隣接無線ノードの再確認は、本発明に係る無線ノード装置の上位にある上流無線ノードと特定の無線ノードとが連係し、その特定の無線ノードによって形成されるアドホック・マルチホップ通信網の構成に対するこのような再確認の結果の反映が可能となる。
本発明が適用された無線ノード装置は、通信経路上の何れかの区間に障害が発生した場合には、その区間の上流側に配置された上流無線ノードによってその障害が通知される。
すなわち、通信経路上の何れの区間についても、発生した障害の要因として除外された無線ノードが隣接ノードに該当していた無線ノードでは、その無線ノードの隣接ノードの数が過度に少なくなることが回避される。
本発明によれば、通信制御手段によって行われる通信経路の再構成では、正常に作動していない無線ノードが何れかの通信経路に介在することに起因する障害の発生や波及の回避が可能となる。
本発明によれば、無線ノードに発生したイベントに応じた通信に適用可能な通信経路が確保される。
本発明によれば、伝送品質が高い通信経路が安定に確保される。
本発明によれば、各無線ノードの負荷が増加し、あるいは総合的な通信速度が低下することなく、従来例より長期間に亘って良好な通信経路が安定に維持される。
本発明によれば、特定の通信経路上の区間に発生した障害への対処のために特定の無線ノードに確保されるべき処理量は、その特定の無線ノードの配下に配置される複数の無線ノード装置による負荷分散の下で軽減される。
本発明によれば、特定の通信経路上の区間に発生した障害への対処のために特定の無線ノードに確保されるべき処理量は、その特定の無線ノードの配下に配置される複数の無線ノード装置による負荷分散の下で軽減される。
本発明によれば、アドホック・マルチホップ通信網の柔軟性や伝送効率を高く維持することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態を示す図である。
図において、リンク10には、複数のアクセスポイント(AP)11-1〜11-nが配置される。これらのアクセスポイント11-1〜11-nの内、アクセスポイント11-1には上位システム12が接続される。さらに、アクセスポイント11-1〜11-nの内、アクセスポイント11-Cには、ゲートウェイ13-Cが接続される。このゲートウェイ13-Cの配下には、ノード14-A1〜14-A4、14-B1〜14-B7、14-C1〜14-C7、14-D1、14-D2が配置される。これらのノード14-A1〜14-A4、14-B-1〜14-B7、14-C1〜14-C7、14-D1、14-D2の駆動電力は、個別に設けられたバッテリ(図示されない。)によって供給される。
また、アクセスポイント11-1〜11-nの内、アクセスポイント11-C以外のアクセスポイントには、それぞれ図示されない1つのゲートウエイトが接続され、これらのゲートウェイの配下には、個別に複数のノードが配置される。
したがって、ゲートウェイ13-C以外のゲートウエイと、ノード14-A1〜14-A4、14-B1〜14-B7、14-C1〜14-C7、14-D1、14-D2以外のノードとについては、図示および構成の説明を省略する。
図2は、本発明の第1の実施形態におけるゲートウェイの動作フローチャートである。
図3は、本発明の第1の実施形態の動作を説明する図である。
以下、図1〜図3を参照して、本発明の第1の実施形態の動作を説明する。
(1) ノード14に何らかの通信経路上で隣接する個々のノードの識別子(以下、「隣接ノード識別子」という。)
(2) 対応する「隣接ノード」から受信された無線パケットのRSSI(Received
Signal Strength Indication)値
(3) 対応する「隣接ノード」から受信された無線パケットのLQI(Link
Quality Indication)値
また、ノード14の主記憶には、そのノード14のみによって参照される「経路接続リスト(図示されない。)が個別に配置される。
(1) 隣接ノードリスト14Nの内容を確定する処理
(2) 隣接ノードリスト13GWの内容を確定する処理
(3) 通信経路の形成処理
[隣接ノードリスト14Nの内容を確定する処理]
始動時には、ゲートウェイ13-Cの配下には、既存のノード(例えば、符号「14-A1」〜「14-A4」、「14-B1」〜「14-B7」、「14-C1」〜「14-C7」、「14-D1」、「14-D2」が付されたノード)が中継ノードあるいは端末ノードとなる通信経路が形成される。なお、このような通信経路は、ゲートウェイ13-Cおよびノード14がそれぞれ保持する隣接ノードリスト13GW、14Nおよび後述する「経路接続リスト」の内容で定まる。
なお、上述したブロードキャストは、複数のノードによってほぼ同時に行われた場合には、所定の通信制御の下で一方が優先され、正常に完結できなかったブロードキャストは、送信元のノードによって所定の時間経過した後に再試行される。
ノード14-T1は、隣接ノードリスト14Nの内容がこのようにして確定すると、受信された「応答」の送信元の隣接ノードの何れかの経路接続リストを参照し、例えば、RSSI値が最大である隣接ノードと、上記既存の経路接続リストの内容で定まり、かつその隣接ノードが中継端末あるいは端末として介在する通信経路の上りのリンクとを介してゲートウェイ13-C宛に、その内容を転送する(図3(5))。
なお、後述する第3の実施形態では、ゲートウェイ13-C宛に転送され、このような内容を含むパケットについては、「ネットワーク参加要求」パケットと称することとする。
ゲートウェイ13-Cは、ノード14-T1によって転送された隣接ノードリストの内容を隣接ノードリスト13GWに追加する(図2ステップS1,図3(6))。
ノード14-T1は、その正式なノード識別子を経路接続リストおよび隣接ノードリスト14Nに反映させる(図3(9))。
なお、経路接続リスト20は、ホップ数の昇順(あるいは降順)に優先されてもよい。
ここに、正式なノード識別子を含み、かつ上述したようにノード14-T1 宛に送信されるパケットについては、後述する第3の実施形態では、「ネットワーク参加要求応答」パケットと称することとする。
(a) ノード識別子
(b) 通信回数
(c) 接続済みフラグ
(d) 計測制御対象
(e) バッテリ端子電圧
(f) エラー回数
ゲートウェイ13-Cは、配下のノード14-A1〜14-A4、14-B1〜14-B7、14-C1〜14-C7、14-D1、14-D2と以下の手順に基づいて連係し、通信経路を形成することにより、これらのノードを中継ノードあるいは端末ノードとするアドホック・マルチホップ通信網を形成する。
(1) ノード管理テーブル13M-Cの全てのレコードの「接続済み」フィールドの値を「0」に初期化する(図2ステップS4)。
(2) 隣接ノードリスト13GWに登録された「ゲートウェイ13-Cの隣接ノード」の内、ノード管理テーブル13M-Cに登録された「接続済み」フィールドの値が「0」であり、かつ隣接ノードとしてゲートウェイ13-Cの識別子が格納されているノードの全てをホップ数「1」に対応したノードとして、経路接続リスト20に登録する(図2ステップS5)。
(4) 「2」以上のホップ数hについて、ホップ数hの昇順に以下の処理(4-1)〜(4-3)を反復して行う。
(4-1) 隣接ノードリスト13GWに登録された「ゲートウェイ13-Cの隣接ノード」の内、ノード管理テーブル13M-Cに登録された「接続済み」フィールドの値が「0」であり、かつ通信回数が少なく、バッテリ端子電圧が大きいノードを優先的に選択する。
(4-2) このようにして選択されたノードをホップ数(h+1)に対応したノードとして経路接続リスト20に登録する(図2ステップS7)。
(4-3) これらの登録されたノードに対応するノード管理テーブル13M-C上の「接続済み」フィールドの値を「1」に設定する(図2ステップS8)。
このようにして通信経路の再構成が完了した後は、例えば、上位装置12からリンク10およびアクセスポイント11-Cを介して与えられた計測制御を完結するために、ゲートウェイ13-Cおよびノード14は、以下の方針に基づいて連係する。
(1) ホップ数が大きく、かつ通信回数が少ないノードを優先して計測制御の対象とし、その対象となるノードの全てに、関連する経路接続リストを送る。
(2) 計測制御の対象となったノードを適宜識別し、該当するノードに対応したノード管理テーブル13M-C上のレコードに対して「通信回数」、「エラー回数」のカウントアップを行う。
(4) 上記処理(1)〜(3)を反復しても通信異常が解消されないノードを系構成から除外する。
(1) 計測制御時にゲートウェイ13-Cから引き渡された経路接続リスト20を参照し、その経路接続リスト20で示される所定の数(例えば、「3」)の通信経路を保持する。なお、このように保持される通信経路は、必ずしも最新の通信経路である必要はなく、例えば、ホップ数が少ない通信経路、各部の稼働状況、無線区間の伝送品質・各伝送区間における輻輳その他の環境条件に基づいて柔軟に選択することが可能である。
(2) ゲートウェイ13-C等の上位に対するイベント等の通知には、上記の保持された通信経路を適用する。
図10は、本発明の第2および第3の実施形態を示す図である。
図において、ゲートウェイ13-Cの配下には、ノード14-A1、14-A2、14-B1、14-B2、14-C1、14-D1、14-E1が配置される。なお、ここでは、図10に一点鎖線で示すように、以下の2つの通信経路P、Qが形成されていると仮定する。
(a) 通信経路P:ゲートウェイ13-C〜ノード14-A1、14-B1
(b) 通信経路Q:ゲートウェイ13-C〜ノード14-A2、14-B2、14-C1、14-D1、14-E1
図12は、本発明の第2の実施形態におけるゲートウェイの動作フローチャートである。
図13は、本発明の第2の実施形態の動作を説明する図である。
本実施形態の特徴は、図11(a)に「×」印で示すように、通信経路Q上に発生した通信エラーの検出と、その通信エラーに応じた通信経路の再構成の手順とにある。
ゲートウェイ13-Cは、既述の計測制御の要求が発生すると、図10に点線で示すように、その計測制御にかかわる情報を含む所定のパケット(以下、「要求パケット」という。)を通信経路P、Qに送出する(図12ステップS1)。ノード14は、このような要求パケットの宛先がそのノード14自身でない場合には、該当する通信経路の下流側に位置する隣接ノードにこのパケットを転送する。
(1) 既述の経路接続リスト20(または、計測順序リスト21)を参照することにより、該当する通信経路の端末ノードに該当するノード14-E1に至る残りのホップ数Hを取得する。
(2) 要求パケットを送信した時点から経過した時間Tmの計数を開始する。
(3) その時間Tmが更新される度に、後述する時間Tに対して以下の不等式が成立するか否かを判定し、この不等式が成立しなくなったときに上記通信エラーを識別する。
Tm≦H・T
T=2・tk+α
(2) 該当する通信経路Qを「通信エラーが発生した通信経路」として識別する。
(4) 図11(b)に示すように、上記通信経路Q以外の通信経路であって、この時点で通信エラーが発生していない2つの通信経路P、Rを以下の通りに再構成する。通信経路Pの末端に下流ノード14-C1を組み込み、その下流ノード14-C1の下流側にあるノード14-D1、14-E1を通信経路Rの末端に組み込む(図12ステップS6,図13(9))。なお、これらのノード14-C1、14-D1、14-E1が組み込まれる通信経路および箇所は、通信エラーが生じていない既存の通信経路であるならば、末端に限定されず、正常な通信経路に中継ノードとして組み込まれてもよい。
(1) 「応答パケット」が正常に受信できなかった頻度または回数が規定の上限値を上回った。
(2) その「応答パケット」の伝送品質(RSSIやLQIに基づいて評価される。)が所定の閾値を下回る頻度または回数が規定の上限値を上回った。
(3) 物理レイヤーにおいてCRCエラーが発生した。
(4) 所望の通信レイヤーにおける通信手順に基づいて不正常な状態が識別された。
(1) 通信経路上で直近の送信先のノードに付与されたユニークなアドレスが配置される「ネットワークアドレス」フィールド
(2) 既述の不等式に基づくタイムアウトにより通信エラーを検出するか否かをそれぞれ論理値「1」、「0」で示す二値情報が配置される「タイムアウトチェック」フィールド
(3) そのタイムアウトを検出したノードに付与されたユニークなアドレスが配置される「タイムアウトノード」フィールド
(4) マルチホップの通信経路を介して接続されているノードの数が配置される「リンクノード数」フィールド
(5) 該当する通信経路に付与されたユニークな番号が配置される現在の「リンクノードNO.」フィールド
(6) 該当する通信経路の「上りのリンク」と「下りのリンク」との何れに該当するかを示す二値情報(=1/0)が配置される「リンク方向」フィールド
(7) 該当する通信経路上で隣接するノードのアドレスの列が配置される「リンクルート」フィールド
(8) ゲートウエイ13-Cとノード14との間で相互に引き渡され、かつ本実施形態が適用されたシステムの機能や構成に応じた異なる情報(例えば、計測・制御にかかわる要求、各ノードで発生したイベント等を示す。)が配置される「伝送情報」フィールド
しかし、このような「通知パケット」の内容は、ノード14-B2 が先に受信した「要求パケット」に応じて起動した処理の下で生成され、かつノード14-A2宛に送出すべき 情報がある場合には、その情報を含む「応答パケット」の所定のフィールドにパックされて送信されてもよい。
本実施形態のハードウェアの構成は、図10に示す通りである。
なお、このようなリンクルートリスト14LLに含まれる各レコードの内容は、ゲートウェイ13-Cの主導の下で形成され、かつ該当するノード14が組み込まれて構成された個々の通信経路に対応して設定されるが、何れの通信経路についても、ゲートウェイ13-Cの方向(上流側)に対する何らかのパケットの送信が正常に完結できないことを検出(識別)したノード14によって、代替の通信経路の速やかな特定のために参照される。
また、ゲートウェイ13-Cの主記憶に配置される隣接ノードリスト13GWに含まれ、かつノード14-A1〜14-A4、14-B1〜14-B7、14-C1〜14-C7、14-D1、14-D2と、ゲートウェイ13-Cとの全てに個別に対応した複数のブロックには、図5に点線で示すように、該当するノードに付与されて適宜更新される「優先度」が付加される。
また、これらの優先度は、計測制御等の通信要求に応じた通信経路の構成(接続)に際して優先的に適用されるべきノード(または通信経路)の選定の基準として適宜参照される。
図17は、本発明の第3の実施形態の動作を説明する図である。
(a) 通信経路P:ゲートウェイ13-C〜ノード14-A1、14-B1
(b) 通信経路Q:ゲートウェイ13-C〜ノード14-A2、14-B2、14-C1、14-D1、14-E1
本実施形態の特徴は、図11(a)に「×」印で示すように、通信経路Q上における特定の区間(ノード14-B2とノード14-C1との間に形成される。)に反復して通信エラーが発生したときに、これらのノード14-B2、14-C1とゲートウェイ13-Cとが連係することによって行われる通信経路の再構成の手順にある。なお、このような反復する通信エラーは、例えば、上記区間の伝搬路に介在する樹木・移動体等の形状、寸法、位置の何れかが変化するために発生する。
ゲートウェイ13-Cは、計測制御の要求が発生すると、既述の第2の実施形態と同様に、その計測制御にかかわる情報を含む「要求パケット」を通信経路P、Qに送出する(図16ステップS1)。ノード14は、このような要求パケットの宛先がそのノード14自身でない場合には、該当する通信経路の下流側に位置する隣接ノードにこのパケットを転送する。
さらに、ノード14-B2は、この通信エラーを識別すると、上流側に隣接するノード14-A2に、下流側のノード14-C1から本来受信されるべき「応答パケット」に代えて、「通知パケット」(この通信エラーが発生した区間の識別情報を含む。)を送出する(図17(b))。
(2-2) 該当する通信経路Qを「通信エラーが発生した通信経路」として識別する(図16ステップS5)。
(2-3) 下流側にあるノード14-C1、14-D1、14-E1を通信経路Qから除外し、これらのノード14-C1、14-D1、14-E1を介する通信経路の再構成を行うことにより、例えば、図11(b)に示すように、通信経路Pの末端(ノード14-B1 の下流)にノード14-C1を組み込み、かつノード14-D1、14-E1については、ゲートウェイ13-Cからノード14-A1、14-B1の下流にこれらのノード14-D1、14-E1が配置された新たな通信経路Rに組み込む(図16ステップS6,図17(h))。
(3-2) このブロックに対応するノード(ここでは、ノード14-C1 であると仮定する。)を特定する(図16ステップS9)。
(3-3) ノード14-C1 宛に、後述する「隣接ノード検索処理」の起動要求である「隣接ノード検索処理要求」パケットを送信する(図16ステップS10,図17(k))。
(1) ノード14-C1 は、第1の実施形態におけるノード14-T1 として作動する。
(2) ノード14-A1、14-A2、14-B1、14-B2、14-D1、14-E1は、第1の実施形態における「ノード14-T1 以外のノード」として作動する。
しかし、このような「隣接ノード検索処理」は、例えば、以下のような機能分散の下で行われてもよい。
ゲートウェイ13-Cに対する通信エラーの通知は、その通信エラーを検出したノード14-B2 ではなく、そのノード14-B2 の上流側に隣接するノード14-A1、14-A2によって行われる。
(1) ノード14-C1 は、ゲートウェイ13-C宛に送出したパケットに対する応答が正常に受信できない事象として通信エラーを検出する。
(2) ノード14-C1 は、「そのノード14-C1 の下流側に隣接し、または介在する下流側ノード(例えば、ノード14-D2 )」に、上記通信エラーを通知する。
(3) 下流側ノードは、このような通信エラーを識別すると、既述の「優先度に基づくリトライ処理」および「隣接ノード検索処理」を行う。なお、「優先度に基づくリトライ処理」については、この時点で下流ノードが端末ノードまたは中継ノードとして介在し、かつ正常である代替の通信経路を適用することによって行われる。
(1) ノード14-C1 は、ゲートウェイ13-C宛に送出したパケットに対する応答が正常に受信できない事象として通信エラーを検出する。
(2) ノード14-C1 は、「そのノード14-C1 の下流側に隣接し、または介在する下流側ノード(例えば、ノード14-D2 )」に、上記通信エラーを通知する。
(3) 下流側ノードは、このような通信エラーを識別すると、既述の「優先度に基づくリトライ処理」を行う。なお、「優先度に基づくリトライ処理」については、この時点で下流ノードが端末ノードまたは中継ノードとして介在し、かつ正常である代替の通信経路を適用することによって行われる。
(4) しかし、「隣接ノード検索処理」については、ゲートウェイ13-Cの主導の下で行われるように、下流側ノードからゲートウェイ13-C宛に、その「隣接ノード検索処理」にかかわる処理が開始されるべききっかけが通知される。
ノード14-C1 によって行われる処理が、そのノード14-C1 により下流側に配置されたノード14-D1、14-E1の何れかによって行われる点で、上記第2または第3の機能分散と異なる。
通信エラーが発生した区間やその区間の両端に位置するノードの特定は、既述の第2の実施形態に示されるものに限定されず、如何なる通信手順あるいは技術により実現されてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の範囲において多様な実施形態の構成が可能であり、構成要素の全てまたは一部に如何なる改良が施されてもよい。
前記複数の無線ノードを個別に駆動するバッテリの残量を監視する残量監視手段とを備え、
前記通信制御手段は、
前記複数の無線ノードの内、前記バッテリの残量が少ない無線ノードほど、介在する通信経路の数を少なく設定する
ことを特徴とする無線ノード装置。
このような構成の無線ノード装置では、通信制御手段は、配下の複数の無線ノードの何れかが通信を行うときに、前記複数の無線ノードを中継端末または端末とする通信経路を再構成することにより、アドホック・マルチホップ通信網を形成する。残量監視手段は、前記複数の無線ノードを個別に駆動するバッテリの残量を監視する。前記通信制御手段は、前記複数の無線ノードの内、前記バッテリの残量が少ない無線ノードほど、介在する通信経路の数を少なく設定する。
すなわち、多くの通信経路の中継端末となる無線ノードには、バッテリの残量がなるべく多い無線ノードが割り付けられる。
したがって、特定の無線ノードに偏ってバッテリの残量が急速に減少することが回避され、上記複数の無線ノードのバッテリの残量が平均化される。
前記複数の無線ノードが個別に通信を行う頻度を監視する通信頻度監視手段とを備え、
前記通信制御手段は、
前記複数の無線ノードの内、前記頻度が高い無線ノードほど、介在する通信経路の数を少なく設定する
ことを特徴とする無線ノード装置。
このような構成の無線ノード装置では、通信制御手段は、配下の複数の無線ノードの何れかが通信を行うときに、前記複数の無線ノードを中継端末または端末とする通信経路を再構成することにより、アドホック・マルチホップ通信網を形成する。通信頻度監視手段は、前記複数の無線ノードが個別に通信を行う頻度を監視する。前記通信制御手段は、前記複数の無線ノードの内、前記頻度が高い無線ノードほど、介在する通信経路の数を少なく設定する。
すなわち、多くの通信経路の中継端末となる無線ノードには、実績として通信が行われた頻度がなるべく少ない無線ノードが割り付けられる。
したがって、特定の無線ノードに偏ってバッテリの残量が急速に減少することが回避され、上記複数の無線ノードのバッテリの残量が平均化される。
前記通信制御手段は、
前記複数の無線ノードの内、何れかの無線ノードに異常が発生したときに、前記何れかの無線ノードを除外して前記通信経路を再構成する
ことを特徴とする無線ノード装置。
このような構成の無線ノード装置では、前記通信制御手段は、前記複数の無線ノードの内、何れかの無線ノードに異常が発生したときに、前記何れかの無線ノードを除外して前記通信経路を再構成する。
すなわち、通信制御手段によって再構成される通信経路には、異常が発生した無線ノードが組み込まれない。
したがって、正常に作動していない無線ノードが何れかの通信経路に介在することに起因する障害の発生や波及の回避が可能となる。
前記通信制御手段は、
前記複数の無線ノードの内、何れかの無線ノードに異常が発生したときに、前記何れかの無線ノードを中継端末から除外して前記通信経路を再構成する
ことを特徴とする無線ノード装置。
このような構成の無線ノード装置では、前記通信制御手段は、前記複数の無線ノードの内、何れかの無線ノードに異常が発生したときに、前記何れかの無線ノードを中継端末から除外して前記通信経路を再構成する。
すなわち、異常が発生した無線ノードは、通信制御手段によって再構成される通信経路には、中継端末としては組み込まれない。
したがって、正常に作動していない無線ノードが中継端末として組み込まれることに起因する障害の発生や波及の回避が可能となる。
前記通信制御手段は、
前記複数の無線ノードの内、何れかの無線ノードに異常が発生したときに、前記何れかの無線ノードより下流側に隣接する隣接無線ノードを中継端末から除外して前記通信経路を再構成する
ことを特徴とする無線ノード装置。
このような構成の無線ノード装置では、前記通信制御手段は、前記複数の無線ノードの内、何れかの無線ノードに異常が発生したときに、前記何れかの無線ノードより下流側に隣接する隣接無線ノードを中継端末から除外して前記通信経路を再構成する。
すなわち、上記異常の副因となっている可能性がある隣接無線ノードは、通信制御手段によって再構成される通信経路には組み込まれない。
したがって、何れかの無線ノードが正常に作動しない副因をはらむ隣接無線ノードが通信経路に組み込まれることに起因する障害の発生や波及の回避が可能となる。
前記通信制御手段は、
前記通信経路の再構成に際して、前記隣接無線ノードの下流側に位置する無線ノードが介在する通信経路の区間を維持する
ことを特徴とする無線ノード装置。
このような構成の無線ノード装置では、前記通信制御手段は、前記通信経路の再構成に際して、前記隣接無線ノードの下流側に位置する無線ノードが介在する通信経路の区間を維持する。
すなわち、既存の通信経路の区間の内、異常が発生したノードと、そのノードの隣接ノードの下流側にある区間とは、通信制御手段によって再構成される通信経路に盛り込まれる。
したがって、このような下流側にある区間における通信は、通信経路の再構成後も変更されることなく行われる。
前記特定の無線ノードによって構成され、かつ前記通信手段が前記中継端末または前記端末として介在する特定の通信経路を記憶する経路記憶手段とを備え、
前記通信手段は、
前記特定の通信経路上にある無線ノードとの通信に、前記特定の通信経路を用いる
ことを特徴とする無線ノード装置。
このような構成の無線ノード装置では、通信手段は、アドホック・マルチホップ通信網を形成する特定の無線ノードの配下に配置され、前記特定の無線ノードが構成する通信経路の中継端末または端末として作動する。経路記憶手段は、前記特定の無線ノードによって構成され、かつ前記通信手段が前記中継端末または前記端末として介在する特定の通信経路を記憶する。前記通信手段は、前記特定の通信経路上にある無線ノードとの通信に、前記特定の通信経路を用いる。
すなわち、上記特定の通信経路は、その特定の通信経路上にある他の無線ノード(特定の無線ノードを含む。)との通信に用いられる。
したがって、本発明に係る無線ノード装置では、この無線ノード装置が通信に用いることが可能な通信経路が確保される。
前記経路記憶手段は、
前記アドホック・マルチホップ通信網の構成と、前記アドホック・マルチホップ通信網の稼働状況との双方または何れか一方に基づいて前記特定の通信経路を特定し、記憶する
ことを特徴とする無線ノード装置。
このような構成の無線ノード装置では、前記経路記憶手段は、前記アドホック・マルチホップ通信網の構成と、前記アドホック・マルチホップ通信網の稼働状況との双方または何れか一方に基づいて前記特定の通信経路を特定し、記憶する。
すなわち、本発明に係る無線ノード装置が通信のために用いることができる通信経路は、特定の無線ノードによって形成されるアドホック、マルチホップ通信網の構成および稼働状況の勘案の下で決定される。
したがって、通信経路の安定な確保が可能となる。
前記経路記憶手段は、
ホップ数が少ない通信経路を優先して前記特定の通信経路として記憶する
ことを特徴とする無線ノード装置。
このような構成の無線ノード装置では、前記経路記憶手段は、ホップ数が少ない通信経路を優先して前記特定の通信経路として記憶する。
すなわち、本発明に係る無線ノード装置が通信のためにが用いることができる通信経路のホップ数は、小さな値に抑えられる。
したがって、通信速度が平均的に高められ、かつ通信経路が安定に確保される。
前記経路記憶手段は、
伝送品質が高い通信経路を優先して前記特定の通信経路として記憶する
ことを特徴とする無線ノード装置。
このような構成の無線ノード装置では、前記経路記憶手段は、伝送品質が高い通信経路を優先して前記特定の通信経路として記憶する。
すなわち、本発明に係る無線ノード装置が通信のために用いることができる通信経路の伝送品質は、高い値に維持される。
したがって、伝送品質が高い通信経路が安定に確保される。
前記通信手段を駆動するバッテリの残量を監視する残量監視手段を備え、
前記通信手段は、
前記特定の通信経路を介して前記特定の無線ノード宛に前記バッテリの残量を通知する
ことを特徴とする無線ノード装置。
このような構成の無線ノード装置では、残量監視手段は、前記通信手段を駆動するバッテリの残量を監視する。前記通信手段は、前記特定の通信経路を介して前記特定の無線ノード宛に前記バッテリの残量を通知する
すなわち、特定の無線ノードは、本発明に係る配下の無線ノード装置に問い合わせを行わなくても、この配下の無線ノード装置のバッテリの残量を把握することができる。
したがって、本発明が適用されたアドホック・マルチホップ通信網では、各無線ノードの負荷が増加し、あるいは総合的な通信速度が低下することなく、従来例より長期間に亘って良好な通信経路が安定に維持される。
[12] アドホック・マルチホップ通信網を形成する特定の無線ノードの配下に配置され、前記特定の無線ノードが構成する特定の通信経路の中継端末または端末として作動する通信手段と、
前記特定の通信経路上の下流側にある無線ノードと前記特定の通信経路を介して行われる通信において障害が発生したときに、前記特定の無線ノードに前記障害を通知する通知手段と
を備えたことを特徴とする無線ノード装置。
このような構成の無線ノード装置では、通信手段は、アドホック・マルチホップ通信網を形成する特定の無線ノードの配下に配置され、前記特定の無線ノードが構成する特定の通信経路の中継端末または端末として作動する。通知手段は、前記特定の通信経路上の下流側にある無線ノードと前記特定の通信経路を介して行われる通信において障害が発生したときに、前記特定の無線ノードに前記障害を通知する。
本発明に係る無線ノード装置は、特定の通信経路上の下流側にある無線ノードとの通信において障害が発生した場合には、その特定の通信経路の上流側の区間を介して特定の無線ノード宛にその障害を通知することができる。
したがって、特定の無線ノードは、上記特定の通信経路の再構成が行われなくても、その特定の通信経路の特定の区間で発生した障害を識別し、その障害に対する処置を講じることが可能となる。
[13] 上記[12]に記載の無線ノード装置において、
前記特定の通信経路を介して前記特定の無線ノードから引き渡された情報を処理する処理手段を備え、
前記通知手段は、
前記処理の結果がある場合には、前記障害と共に前記処理の結果を前記特定の無線ノードに通知する
ことを特徴とする無線ノード装置。
このような構成の無線ノード装置では、上記[12]に記載の無線ノード装置において、処理手段は、前記特定の通信経路を介して前記特定の無線ノードから引き渡された情報を処理する。前記通知手段は、前記処理の結果がある場合には、前記障害と共に前記処理の結果を前記特定の無線ノードに通知する。
すなわち、障害は、既述の処理の結果と共通の伝送単位に盛り込まれて、特定の無線ノード宛に通知される。
したがって、このような障害の通知は、特定の通信経路の伝送容量が無用に増加することなく達成される。
[14] 上記[12]または[13]に記載の無線ノード装置において、
前記通知手段は、
前記特定の無線ノード宛に、前記障害が発生した前記特定の通信路上の区間の特定に必要な情報を前記障害と共に通知する
ことを特徴とする無線ノード装置。
このような構成の無線ノード装置では、上記[12]または[13]に記載の無線ノード装置において、前記通知手段は、前記特定の無線ノード宛に、前記障害が発生した前記特定の通信路上の区間の特定に必要な情報を前記障害と共に通知する。
すなわち、障害は、「その障害が発生した特定の通信路上の区間の特定に必要な情報」と共通の伝送単位に盛り込まれて、特定の無線ノード宛に通知される。
したがって、このような障害の通知は、特定の通信経路の伝送容量が無用に増加することなく、特定のノードがその障害に対処可能な形態で達成される。
[15] アドホック・マルチホップ通信網を形成する特定の無線ノードの配下に配置され、前記特定の無線ノードが構成する特定の通信経路の中継端末または端末として作動する通信手段と、
前記特定の通信経路上の上流の区間で生じた障害が検出され、あるいは識別されたときに、前記アドホック・マルチホップ通信網上で自局に隣接し得る隣接無線ノードを再確認し、前記再確認の結果を前記特定の無線ノードに通知する通知手段と
を備えたことを特徴とする無線ノード装置。
このような構成の無線ノード装置では、通信手段は、アドホック・マルチホップ通信網を形成する特定の無線ノードの配下に配置され、前記特定の無線ノードが構成する特定の通信経路の中継端末または端末として作動する。通知手段は、前記特定の通信経路上の上流の区間で生じた障害が検出され、あるいは識別されたときに、前記アドホック・マルチホップ通信網上で自局に隣接し得る隣接無線ノードを再確認し、前記再確認の結果を前記特定の無線ノードに通知する。
すなわち、特定の通信経路上の上流の区間で障害が発生したために行われるべき隣接無線ノードの再確認は、本発明に係る無線ノード装置の上位にある特定の無線ノードが介在しなくても達成され、その特定の無線ノードによって形成されるアドホック・マルチホップ通信網の構成にはこのような再確認の結果が反映される。
したがって、特定の通信経路上の区間に発生した障害への対処のために上記特定の無線ノードに確保されるべき処理量は、その特定の無線ノードの配下に配置される複数の無線ノード装置による負荷分散の下で軽減される。
[16] アドホック・マルチホップ通信網を形成する特定の無線ノードの配下に配置され、前記特定の無線ノードが構成する特定の通信経路の中継端末または端末として作動する通信手段と、
前記特定の通信経路上の上流の区間で生じた障害が検出され、あるいは識別されたときに、前記特定の通信経路上で前記上流の区間の上流側に位置する上流無線ノードと前記アドホック・マルチホップ通信網上で隣接し得る隣接無線ノードの再確認と、前記再確認の結果に基づく通信経路の再構成とに必要な情報を前記特定の無線ノードに通知する通知手段と
を備えたことを特徴とする無線ノード装置。
このような構成の無線ノード装置では、通信手段は、アドホック・マルチホップ通信網を形成する特定の無線ノードの配下に配置され、前記特定の無線ノードが構成する特定の通信経路の中継端末または端末として作動する。通知手段は、前記特定の通信経路上の上流の区間で生じた障害が検出され、あるいは識別されたときに、前記特定の通信経路上で前記上流の区間の上流側に位置する上流無線ノードと前記アドホック・マルチホップ通信網上で隣接し得る隣接無線ノードの再確認と、前記再確認の結果に基づく通信経路の再構成とに必要な情報を前記特定の無線ノードに通知する。
すなわち、特定の通信経路上の上流の区間に発生した障害への対処は、上記特定の無線ノードの主導の下で、その特定の無線ノードの配下に配置された無線ノード装置(本発明にかかわる無線ノード装置を含む。)が連係することによって達成される。
したがって、特定の通信経路上の区間に発生した障害への対処のために上記特定の無線ノードに確保されるべき処理量は、その特定の無線ノードの配下に配置される複数の無線ノード装置との機能分散の下で軽減される。
[17] アドホック・マルチホップ通信網を形成する特定の無線ノードの配下に配置され、前記特定の無線ノードが構成する特定の通信経路の中継端末または端末として作動する通信手段と、
前記特定の通信経路上の上流の区間で生じた障害が検出され、あるいは識別されたときに、前記特定の通信経路上で前記上流の区間の上流側に位置する上流無線ノードに、前記上流無線ノードと前記アドホック・マルチホップ通信網上で隣接し得る隣接無線ノードの再確認を要求し、かつ前記特定の無線ノードに、前記再確認の結果に基づく通信経路の再構成に必要な情報を通知する通知手段と
を備えたことを特徴とする無線ノード装置。
このような構成の無線ノード装置では、通信手段は、アドホック・マルチホップ通信網を形成する特定の無線ノードの配下に配置され、前記特定の無線ノードが構成する特定の通信経路の中継端末または端末として作動する。通知手段は、前記特定の通信経路上の上流の区間で生じた障害が検出され、あるいは識別されたときに、前記特定の通信経路上で前記上流の区間の上流側に位置する上流無線ノードに、前記上流無線ノードと前記アドホック・マルチホップ通信網上で隣接し得る隣接無線ノードの再確認を要求し、かつ前記特定の無線ノードに、前記再確認の結果に基づく通信経路の再構成に必要な情報を通知する。
すなわち、特定の通信経路上の上流の区間で障害が発生したために行われるべき隣接無線ノードの再確認は、本発明に係る無線ノード装置の上位にある上流無線ノードと特定の無線ノードとが連係し、その特定の無線ノードによって形成されるアドホック・マルチホップ通信網の構成に対するこのような再確認の結果の反映が可能となる。
したがって、特定の通信経路上の区間に発生した障害への対処のために上記特定の無線ノードに確保されるべき処理量は、その特定の無線ノードの配下に配置される複数の無線ノード装置による負荷分散の下で軽減される。
[18] 上記[15]ないし[17]の何れか1つに記載の無線ノード装置において、
前記アドホック・マルチホップ通信網は、
前記特定の無線ノードによって不正常な無線ノードが組み込まれることなく形成され、
前記障害は、
前記アドホック・マルチホップ通信網上で自局に隣接する無線ノードの数が所定の閾値を下回ったときに検出され、あるいは識別される
ことを特徴とする無線ノード装置。
このような構成の無線ノード装置では、上記[15]ないし[17]の何れか1つに記載の無線ノード装置において、前記アドホック・マルチホップ通信網は、前記特定の無線ノードによって不正常な無線ノードが組み込まれることなく形成される。前記障害は、前記アドホック・マルチホップ通信網上で自局に隣接する無線ノードの数が所定の閾値を下回ったときに検出され、あるいは識別される。
すなわち、特定の通信経路上の何れの区間についても、発生した障害の要因として除外された無線ノードが隣接ノードに該当していた無線ノードでは、その無線ノードの隣接ノードの数が過度に少なくなることが回避される。
したがって、本発明に係る無線ノード装置は、特定の無線ノードの下で形成されるアドホック・マルチホップ通信網上で安定に、かつ効率的に端末ノードまたは中継ノードとして作動し続けることができる。
[19] 配下の複数の無線ノードの何れかが通信を行うときに、前記複数の無線ノードを中継端末または端末とする通信経路を再構成することにより、アドホック・マルチホップ通信網を形成する通信制御手段と、
前記通信経路を介して前記複数の無線ノードとの通信を行う通信手段とを備え、
前記通信制御手段は、
前記通信経路の何れかの区間で生じた障害が前記複数の無線ノードの内、前記区間の上流側に配置された上流無線ノードから通知されたときに、前記通信経路上で前記区間の下流側に配置された下流無線ノードに、前記下流無線ノードの隣接無線ノードの再確認を要求し、前記再確認の結果を反映させて前記通信経路を再構成する
ことを特徴とする無線ノード装置。
このような構成の無線ノード装置では、通信制御手段は、配下の複数の無線ノードの何れかが通信を行うときに、前記複数の無線ノードを中継端末または端末とする通信経路を再構成することにより、アドホック・マルチホップ通信網を形成する。通信手段は、前記通信経路を介して前記複数の無線ノードとの通信を行う。前記通信制御手段は、前記通信経路の何れかの区間で生じた障害が前記複数の無線ノードの内、前記区間の上流側に配置された上流無線ノードから通知されたときに、前記通信経路上で前記区間の下流側に配置された下流無線ノードに、前記下流無線ノードの隣接無線ノードの再確認を要求し、前記再確認の結果を反映させて前記通信経路を再構成する。
本発明が適用された無線ノード装置は、通信経路上の何れかの区間に障害が発生した場合には、その区間の上流側に配置された上流無線ノードによってその障害が通知される。
したがって、本発明に係る無線ノードは、上記通信経路の再構成が行われなくても、その通信経路の特定の区間で発生した障害を識別し、その障害に対する処置を講じることが可能となる。
[20] 配下の複数の無線ノードの何れかが通信を行うときに、前記複数の無線ノードの内、正常である無線ノードを中継端末または端末とする通信経路を再構成することにより、アドホック・マルチホップ通信網を形成する通信制御手段と、
前記通信経路を介して前記複数の無線ノードとの通信を行う通信手段とを備え、
前記通信制御手段は、
前記通信経路の何れかの区間で生じた障害が前記複数の無線ノードの内、前記区間の上流側に配置された上流無線ノードから通知され、かつ前記アドホック・マルチホップ通信網上で前記上流無線ノードに隣接する無線ノードの数が所定の閾値を下回ったときに、前記通信経路上で前記区間の下流側に配置された下流無線ノードに、前記下流無線ノードの隣接無線ノードの再確認を要求し、前記再確認の結果を反映させて前記通信経路を再構成する
ことを特徴とする無線ノード装置。
このような構成の無線ノード装置では、通信制御手段は、配下の複数の無線ノードの何れかが通信を行うときに、前記複数の無線ノードの内、正常である無線ノードを中継端末または端末とする通信経路を再構成することにより、アドホック・マルチホップ通信網を形成する。通信手段は、前記通信経路を介して前記複数の無線ノードとの通信を行う。前記通信制御手段は、前記通信経路の何れかの区間で生じた障害が前記複数の無線ノードの内、前記区間の上流側に配置された上流無線ノードから通知され、かつ前記アドホック・マルチホップ通信網上で前記上流無線ノードに隣接する無線ノードの数が所定の閾値を下回ったときに、前記通信経路上で前記区間の下流側に配置された下流無線ノードに、前記下流無線ノードの隣接無線ノードの再確認を要求し、前記再確認の結果を反映させて前記通信経路を再構成する。
すなわち、通信経路上の何れの区間についても、発生した障害の要因として除外された無線ノードが隣接ノードに該当していた無線ノードでは、その無線ノードの隣接ノードの数が過度に少なくなることが回避される。
したがって、本発明に係る無線ノード装置は、配下の複数の無線ノードを端末ノードまたは中継ノードとして安定に作動させつつ、アドホック・マルチホップ通信網の柔軟性や伝送効率を高く維持することができる。
11 アクセスポイント(AP)
12 上位システム
13 ゲートウェイ
13M ノード管理テーブル
13GW,14N 隣接ノードリスト
14 ノード
20 経路接続リスト
21 計測順序リスト
Claims (5)
- アドホック・マルチホップ通信網を形成する特定の無線ノードの配下に配置され、前記特定の無線ノードが構成する特定の通信経路の中継端末または端末として作動する通信手段と、
前記特定の通信経路上の上流の区間で生じた障害が検出され、あるいは識別されたときに、前記アドホック・マルチホップ通信網上で自局に隣接し得る隣接無線ノードを再確認し、前記再確認の結果を前記特定の無線ノードに通知する通知手段と
を備えたことを特徴とする無線ノード装置。 - アドホック・マルチホップ通信網を形成する特定の無線ノードの配下に配置され、前記特定の無線ノードが構成する特定の通信経路の中継端末または端末として作動する通信手段と、
前記特定の通信経路上の上流の区間で生じた障害が検出され、あるいは識別されたときに、前記特定の通信経路上で前記上流の区間の上流側に位置する上流無線ノードと前記アドホック・マルチホップ通信網上で隣接し得る隣接無線ノードの再確認と、前記再確認の結果に基づく通信経路の再構成とに必要な情報を前記特定の無線ノードに通知する通知手段と
を備えたことを特徴とする無線ノード装置。 - アドホック・マルチホップ通信網を形成する特定の無線ノードの配下に配置され、前記特定の無線ノードが構成する特定の通信経路の中継端末または端末として作動する通信手段と、
前記特定の通信経路上の上流の区間で生じた障害が検出され、あるいは識別されたときに、前記特定の通信経路上で前記上流の区間の上流側に位置する上流無線ノードに、前記上流無線ノードと前記アドホック・マルチホップ通信網上で隣接し得る隣接無線ノードの再確認を要求し、かつ前記特定の無線ノードに、前記再確認の結果に基づく通信経路の再構成に必要な情報を通知する通知手段と
を備えたことを特徴とする無線ノード装置。 - 配下の複数の無線ノードの何れかが通信を行うときに、前記複数の無線ノードを中継端末または端末とする通信経路を再構成することにより、アドホック・マルチホップ通信網を形成する通信制御手段と、
前記通信経路を介して前記複数の無線ノードとの通信を行う通信手段とを備え、
前記通信制御手段は、
前記通信経路の何れかの区間で生じた障害が前記複数の無線ノードの内、前記区間の上流側に配置された上流無線ノードから通知されたときに、前記通信経路上で前記区間の下流側に配置された下流無線ノードに、前記下流無線ノードの隣接無線ノードの再確認を要求し、前記再確認の結果を反映させて前記通信経路を再構成する
ことを特徴とする無線ノード装置。 - 配下の複数の無線ノードの何れかが通信を行うときに、前記複数の無線ノードの内、正常である無線ノードを中継端末または端末とする通信経路を再構成することにより、アドホック・マルチホップ通信網を形成する通信制御手段と、
前記通信経路を介して前記複数の無線ノードとの通信を行う通信手段とを備え、
前記通信制御手段は、
前記通信経路の何れかの区間で生じた障害が前記複数の無線ノードの内、前記区間の上流側に配置された上流無線ノードから通知され、かつ前記アドホック・マルチホップ通信網上で前記上流無線ノードに隣接する無線ノードの数が所定の閾値を下回ったときに、前記通信経路上で前記区間の下流側に配置された下流無線ノードに、前記下流無線ノードの隣接無線ノードの再確認を要求し、前記再確認の結果を反映させて前記通信経路を再構成する
ことを特徴とする無線ノード装置。
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