JP5586252B2 - 超音波モータ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば圧電素子等の振動子の振動を利用する超音波モータに関し、特に、縦振動と捻れ振動とが同時に励起されて生成された楕円振動を利用する超音波モータに関する。
近年、電磁型モータに代わる新しいモータとして、圧電素子等の振動子の振動を利用した超音波モータが注目されている。この超音波モータは、従来の電磁型モータと比較して、ギア無しで低速高推力が得られる点、保持力が高い点、高分解能である点、静粛性に富む点、及び磁気的ノイズを発生させない点等の利点を有している。
具体的には、例えば、超音波振動子から成る振動体を、駆動子を介して、被駆動部材であるロータに押し付けることで、前記駆動子と前記ロータとの間に摩擦力を発生させ、この摩擦力によって前記ロータを駆動する。
詳細には、縦振動と捻れ振動とを超音波振動子に同時に発生させることで、それらの振動が合成された楕円振動を当該超音波振動子の端面に発生させ、該楕円振動を利用して前記ロータを回転させる。このような超音波モータに関連する技術としては、例えば特許文献1に次のような技術が開示されている。
すなわち、特許文献1には、棒状弾性体と、該棒状弾性体の側面において該棒状弾性体に対して一体的に設けられた複数の保持用弾性体と、該複数の保持用弾性体により両端を保持された複数の積層型圧電素子であって、その変位方向と前記棒状弾性体の長手方向とは一定の鋭角を為し且つ該積層型圧電素子の複数対同士が互いに反対方向に傾斜して配置された複数対の積層型圧電素子と、該積層型圧電素子と前記保持用弾性体との間に設けられた複数の振動検出用の圧電素子と、前記棒状弾性体の端面に設けた摩擦子と、該摩擦子に対して押圧手段により押圧された状態で配置されたロータと、前記複数対の積層型圧電素子のうちの各一対に対して、前記振動検出用の圧電素子から出力され信号の位相若しくは振幅に応じた所定の周波数、大きさの交番電圧であり互いに位相差を有する交番電圧を印加する電源手段と、を具備する超音波モータが開示されている。この超音波モータでは、前記棒状弾性体に縦振動と捻れ振動とを同時に励起して前記摩擦子に超音波楕円振動を励起させて前記ロータを回転駆動する。
特開平9−85172号公報
具体的には、特許文献1に開示されている技術では、1対もしくは複数対の積層型圧電素子が、当該積層型圧電素子を挿入可能な凹部を有する保持用弾性体と棒状弾性体との間に保持される。そして、前記保持用弾性体を前記積層型圧電素子に突き当てて圧縮応力を印加した状態で、前記積層型圧電素子が、棒状弾性体に対してビスで固定される。
従って、この特許文献1に開示されている構造を採用する場合、圧電素子を固定する為の保持用弾性体は必須の構成要件となり、この保持用弾性体及び圧電素子を配置する為の凹部を棒状弾性体に形成しなければならない。このように、特許文献1に開示されている超音波モータは、組み立て容易性の高い超音波モータではない。
本発明は、前記の事情に鑑みて為されたものであり、簡略な構造で組み立て容易性の高い超音波モータを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の第1の態様による超音波モータは、
中心軸に垂直な断面が矩形状を呈し、前記中心軸方向に伸縮する縦振動と、前記中心軸を捻れ軸とする捻れ振動と、が同時に励起されることで楕円振動を発生する振動子であって、前記矩形状を構成する短辺と長辺との長さの比率が、当該振動子に励起される縦振動の共振周波数と捻れ振動の共振周波数とが略一致する値に設定された振動子と、
前記振動子の楕円振動発生面に当接し、前記楕円振動によって、前記中心軸を回転軸として回転駆動される被駆動体と、
前記振動子を前記被駆動体に対して押圧し、前記振動子の前記楕円振動発生面を前記被駆動体に圧接させる押圧機構部と、
を具備し、
前記振動子は、前記矩形状の圧電素子である圧電シートが積層されて成り、
前記圧電シートに設けられた複数の内部電極により、第1の分極部及び少なくとも一対の第2の分極部とが前記振動子の内部に構成されており、
前記第1の分極部は、前記縦振動の節部に対応する領域に形成され、当該振動子に縦振動を励起
前記一対の第2の分極部は、前記短辺及び前記長辺の少なくとも一方を二等分する中心面に対して対称を為す領域でかつ前記捻れ振動の腹部に対応する2つの領域に形成され、当該振動子に捻れ振動を励起することを特徴とする。
本発明によれば、簡略な構造で組み立て容易性の高い超音波モータを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る超音波モータの一構成例を示す正面図。 振動子を構成する圧電シートの一構成例を示す図。 振動子における縦1次振動の節部及び捻れ3次振動の腹部と、各圧電シートに設けられた各内部電極により構成される分極部と、を示す図。 振動子の一構成例を示す図。 縦振動及び捻れ振動の共振周波数特性を示す図。 捻れ2次振動モードにおける腹部の位置を示す図。 捻れ3次振動モードにおける腹部の位置を示す図。 図4に示すX1方向から観た振動子(一方側面)の一構成例を示す図。 図4に示すX2方向から観た振動子(他方側面)の一構成例を示す図。 各分極部に駆動信号を入力する為の一回路構成例を示す図。 図4に示すX1方向から観た振動子(一方側面)の一構成例を示す図。 図4に示すX2方向から観た振動子(他方側面)の一構成例を示す図。 本発明の第3実施形態に係る超音波モータの振動子を構成する圧電シートの一構成例を示す図。 振動子における縦1次振動の節部及び捻れ2次振動の腹部の位置と、各圧電シートに設けられた各内部電極により構成される分極部の位置と、を示す図。 振動子の一構成例を示す図。 図15に示すX1方向から観た振動子(一方側面)の一構成例を示す図。 図15に示すX2方向から観た振動子(他方側面)の一構成例を示す図。 図15に示すX1方向から観た振動子(一方側面)の一構成例を示す図。 図15に示すX2方向から観た振動子(他方側面)の一構成例を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る超音波モータの一構成例を示す正面図である。図1に示すように、本第1実施形態に係る超音波モータは、ロータ機構部10と、押圧機構部20と、筐体部30と、振動子40と、を具備する。
前記ロータ機構部10は、回転軸(中心軸)11と、ベアリング12と、ロータ13と、を有する。
前記回転軸11は、ロータ13の中心部に結合された軸部材である。なお、ロータ機構部10における各構成部材は、この回転軸11に対して同心状に配設されている。
前記ベアリング12は、後述する筐体部30が有するフレーム31に固定されており、回転軸11が挿通された軸受け部材である。
前記ロータ13は、中心部に結合された回転軸11を介して、フレーム31に固定されたベアリング12に挿通され、振動子40上面に設けられている駆動子14に当接するように配設されている。このロータ13は、振動子40上面に励起される楕円振動を駆動源として駆動子14により摺動され、回転軸11を中心として回転する。
前記押圧機構部20は、押圧バネ21と、押圧部材22と、バネ規制部材23aが設けられた固定板23と、を有する。
前記押圧バネ21は、後述する振動子40を、ロータ13に対して押圧する為のバネ部材である。具体的には、この押圧バネ21は、例えば板バネやコイルバネ等である。
前記押圧部材22は、振動子40の底面(押圧機構部20に対向する面)の略中央部に設けられており、押圧バネ21の押圧力は、当該押圧部材22を介して振動子40に伝達される。
前記固定板23は、後述するフレーム31に対して固定され、押圧バネ21を位置決めする突起部であるバネ規制部材23aが設けられている。このバネ規制部材23aは、前記押圧バネ21内に挿通され、押圧バネ21を位置決めしている。
前記筐体部30は、フレーム31と、支持部材32と、を有する。
前記フレーム31は、外形が略直方体形状の枠部材であり、押圧機構部20と支持部材32と共に振動子40を保持する。
前記支持部材32は、振動子40を挟持するように互いに対向してフレーム31に設けられた支持部材32aと支持部材32bとから成る。この支持部材32は、例えば振動子40に励起される捻れ振動の節部に対応する位置に設けられている。
前記振動子40は、後述の構成を採り、その上端面(ロータ機構部10との対向面)にはロータ13に当接する駆動子14が設けられている。
図2は、前記振動子40を構成する圧電シートの一構成例を示す図である。振動子40は、第1の圧電シート41と第2の圧電シート42とがその厚み方向に交互に積層されて成り、積層されて成る積層体の最上位及び中間部位には第3の圧電シート43が配置されている。
これら第1の圧電シート41、第2の圧電シート42、及び第3の圧電シート43は、矩形のシート状の圧電素子である。これら第1の圧電シート41、第2の圧電シート42、及び第3の圧電シート43としては、例えばハード系のチタン酸ジルコン酸鉛の圧電セラミックス素子(PZT)を用いる。
詳細は後述するが、第1の圧電シート41及び第2の圧電シート42には、厚み方向に分極されて成る活性化領域を有する内部電極が設けられている。この内部電極としては、例えば厚さ4μmの銀パラジウム合金を挙げることができる。
前記第1の圧電シート41の電極形成面上には、内部電極41aと内部電極41cとが中心線C(短辺を2等分する線)に対して対称に設けられており、同様に内部電極41bと内部電極41dとが中心線Cに対して対称に設けられている。さらに、当該第1の圧電シート41の電極形成面の略中央部には、内部電極41eが設けられている。詳細には、これら内部電極41a,41b,41c,41d、41eは、第1の圧電シート41の電極形成面上の下記の位置に設けられている。
図3は、振動子40における縦1次振動の節部の位置及び捻れ3次振動の腹部の位置と、各圧電シートに設けられた各内部電極により構成される分極部の位置と、を示す図である。
図3に示すように、内部電極41a,41b,41c,41dは、振動子40に励起される捻れ3次振動の腹部に対応する位置に設けられている。内部電極41eは、振動子40に励起される縦1次振動の節部に対応する位置に設けられている。
そして、振動子40のうち、内部電極41aと内部電極42aとが積層されて成る部位は、後述する分極部101A1,101B1を構成している。内部電極41bと内部電極42bとが積層されて成る部位は、後述する分極部101A2,101B2を構成している。内部電極41cと内部電極42cとが積層されて成る部位は、後述する分極部101A3,101B3を構成している。内部電極41dと内部電極42dとが積層されて成る部位は、後述する分極部101A4,101B4を構成している。内部電極41eと内部電極42eとが積層されて成る部位は、後述する分極部101Lを構成している。
前記内部電極41aには、図2に示すように当該第1の圧電シート41の一方長辺の縁部位に向かって延出された露出部41aeが設けられている。同様に、内部電極41bには、当該第1の圧電シート41の前記一方長辺の縁部位に向かって延出された露出部41beが設けられている。同様に、内部電極41eには、当該第1の圧電シート41の前記一方長辺の縁部位に向かって延出された露出部41eeが設けられている。
前記内部電極41cには、当該第1の圧電シート41の他方長辺の縁部位に向かって延出された露出部41ceが設けられている。同様に、内部電極41dには、当該第1の圧電シート41の前記他方長辺の縁部位に向かって延出された露出部41deが設けられている。
そして、前記第2の圧電シート42の電極形成面上には、積層された際に内部電極41a,41b,41c,41d,41eにそれぞれ対応する位置に、内部電極42a,42b,42c,42d,42eが設けられている。
これら内部電極42a,42b,42c,42dには、それぞれ内部電極41a,41b,41c,41dの露出部41ae,41be,41ce,41deが延出されている辺に対応する辺(積層時に重なる辺)に延出された露出部42ae,42be,42ce,42deが設けられている。但し、内部電極42eの露出部42eeは、内部電極41eの露出部41eeが延出されている長辺と対向する長辺に延出されて設けられている。
ここで、露出部41aeと露出部42aeとは、積層時に互いに重ならないように所定間隔だけずらして設けられている。露出部41beと露出部42beとは、積層時に互いに重ならないように所定間隔だけずらして設けられている。露出部41ceと露出部42ceとは、積層時に互いに重ならないように所定間隔だけずらして設けられている。露出部41deと露出部42deとは、積層時に互いに重ならないように所定間隔だけずらして設けられている。他方、露出部41eeと露出部42eeとは、それぞれ延出されている辺が互いに対応しない辺であるので当然ながら積層時に重なることはない。
前記第3の圧電シート43には、内部電極は設けられていない。
以上説明したように、第1の圧電シート41と、第2の圧電シート42と、第3の圧電シート43とを積層することで、図4に示す振動子40を得ることができる。なお、図4においては、説明の便宜上、振動子40の内部に存在する電極を可視化して示し、且つ、各圧電シートについては別個に図示せずに振動子40として一体的に図示している。
ここで、分極部101A1と分極部101B1とは、圧電シートの積層方向における中間部位に配設された第3の圧電シートに対して対称を成すように構成されている。分極部101A2と分極部101B2とは、圧電シートの積層方向における中間部位に配設された第3の圧電シートに対して対称を成すように構成されている。分極部101A3と分極部101B3とは、圧電シートの積層方向における中間部位に配設された第3の圧電シートに対して対称を成すように構成されている。分極部101A4と分極部101B4とは、圧電シートの積層方向における中間部位に配設された第3の圧電シートに対して対称を成すように構成されている。
前記分極部101A1,101B1,101A2,101B2,101A3,101B3,101A4,101B4は、振動子40に捻れ3次振動を励起する為の分極部であり、振動子40に励起される捻れ3次振動の腹部に対応する位置を占める。
前記分極部101Lは、振動子40に縦1次振動を励起する為の分極部であり、振動子40に励起される縦1次振動の節部に対応する位置を占める。
以下、図5乃至図7を参照して、縦振動及び捻れ振動について詳細に説明する。図5は、縦振動及び捻れ振動の共振周波数特性を示す図である。図6は、捻れ2次振動モードにおける腹部の位置を示す図である。図7は、捻れ3次振動モードにおける腹部の位置を示す図である。
ここで、図4に示すように振動子40の高さをH、厚さ(短辺)をT、幅(長辺)をWとする。そして、高さHを一定として、(厚さT/幅W)の値を横軸にとり、各振動モードにおける共振周波数の値を縦軸にとると、図5に示す特性を得ることができる。具体的には下記のような特性となる。すなわち、
・ 縦1次振動モードにおける共振周波数の値は、(T/W)の値に依存せず、略一定の値をとる。
・ 捻れ1次振動モード、捻れ2次振動モード、及び捻れ3次振動モードにおける共振周波数の値は、(T/W)の値の増加に従って、増加していく。
・ 捻れ1次振動モードにおける共振周波数は、(T/W)の値がどのような値であっても、縦1次振動モードにおける共振周波数と一致することは無い。
・ 捻れ2次振動モードにおける共振周波数は、(T/W)の値が0.6となる近傍で、縦1次振動モードにおける共振周波数と一致する。
・ 捻れ3次振動モードにおける共振周波数は、(T/W)の値が0.3となる近傍で、縦1次振動モードにおける共振周波数と一致する。
上述したような特性の為、
・ 縦1次振動モードと捻れ3次振動モードとを利用する場合、(T/W)の値が0.25〜0.35となるように、振動子40の厚さT及び幅Wを設定する。
・ 縦1次振動モードと捻れ2次振動モードとを利用する場合、(T/W)の値が0.55〜0.65となるように、振動子40の厚さT及び幅Wを設定する。
なお、捻れ2次振動モード時の振動子40は、図6に示すように捻れ振動する。すなわち、同図において、符号P2が付された部位が捻れ2次振動における腹となる。このように、振動子40上下端近傍及び、振動子40上下端から全長の長さの1/2の長さだけ離れた位置近傍が捻れ2次振動の腹の位置P2となる。
他方、捻れ3次振動モード時の振動子40は、図7に示すように捻れ振動する。すなわち、同図において、符号P3が付された部位が捻れ3次振動における腹となる。このように、振動子40上下端近傍及び、振動子40上下端から全長の長さの1/3の長さだけ離れた位置近傍が捻れ3次振動の腹の位置P3となる。なお、本例では、捻れ3次振動を利用する為、図3に示すように位置P3のうち振動子40の長手方向中央部に近い方の腹部に分極部を設ける。
本第1実施形態に係る超音波モータにおいては、捻れ振動として捻れ3次振動を利用するので、(T/W)の値が略0.3となるように設計する。これにより、縦1次振動モードにおける共振周波数と、捻れ3次振動モードにおける共振周波数と、を略一致させる。
図8は、図4に示すX1方向から観た振動子40(一方側面)の一構成例を示す図である。図9は、図4に示すX2方向から観た振動子40(他方側面)の一構成例を示す図である。図8及び図9に示すように、振動子40における各側面には下記のように外部電極を形成する。
すなわち、振動子40の前記一方側面においては図8に示すように、
・ 分極部(A3+相)101A3+に対応する露出部41ce同士を外部電極111A3+によって短絡する。
・ 分極部(A3−相)101A3−に対応する露出部42ce同士を外部電極111A3−によって短絡する。
・ 分極部(B4+相)101B4+に対応する露出部41de同士を外部電極111B4+によって短絡する。
・ 分極部(B4−相)101B4−に対応する露出部42de同士を外部電極111B4−によって短絡する。
・ 分極部(L−相)101L−に対応する露出部42ee同士を外部電極111L−によって短絡する。
・ 分極部(B3+相)101B3+に対応する露出部41ce同士を外部電極111B3+によって短絡する。
・ 分極部(B3−相)101B3−に対応する露出部42ce同士を外部電極111B3−によって短絡する。
・ 分極部(A4+相)101A4+に対応する露出部41de同士を外部電極111A4+によって短絡する。
・ 分極部(A4−相)101A4−に対応する露出部42de同士を外部電極111A4−によって短絡する。
そして、振動子40の前記他方側面においては図9に示すように、
・ 分極部(A1+相)101A1+に対応する露出部41ae同士を外部電極111A1+によって短絡する。
・ 分極部(A1−相)101A1−に対応する露出部42ae同士を外部電極111A1−によって短絡する。
・ 分極部(B2+相)101B2+に対応する露出部41be同士を外部電極111B2+によって短絡する。
・ 分極部(B2−相)101B2−に対応する露出部42be同士を外部電極111B2−によって短絡する。
・ 分極部(L+相)101L+に対応する露出部41ee同士を外部電極111L+によって短絡する。
・ 分極部(B1+相)101B1+に対応する露出部41ae同士を外部電極111B1+によって短絡する。
・ 分極部(B1−相)101B1−に対応する露出部42ae同士を外部電極111B1−によって短絡する。
・ 分極部(A2+相)101A2+に対応する露出部41be同士を外部電極111A2+によって短絡する。
・ 分極部(A2−相)101A2−に対応する露出部42be同士を外部電極111A2−によって短絡する。
以下、本第1実施形態に係る超音波モータの駆動方法について説明する。図10は、前記の各分極部に駆動信号を入力する為の一回路構成例を示す図である。すなわち、各分極部には下記の交番電圧を印加する。
・ 分極部(L相)101Lには、交番電圧V1を印加する。
・ 分極部(A1相)101A1、分極部(A2相)101A2、分極部(A3相)101A3、分極部(A4相)101A4には、前記交番電圧V1に対して所定の位相差(例えば90°)を有し、所定の振幅の交番電圧V2を印加する。
・ 分極部(B1相)101B1、分極部(B2相)101B2、分極部(B3相)101B3、分極部(B4相)101B4には、前記交番電圧V2の位相を反転させた交番電圧を印加する。
・ 換言すれば、分極部(A1相)101A1に印加する交番電圧と、分極部(B1相)101B1に印加する交番電圧と、は180°の位相差を有する。分極部(A2相)101A2に印加する交番電圧と、分極部(B2相)101B2に印加する交番電圧と、は180°の位相差を有する。分極部(A3相)101A3に印加する交番電圧と、分極部(B3相)101B3に印加する交番電圧と、は180°の位相差を有する。分極部(A4相)101A4に印加する交番電圧と、分極部(B4相)101B4に印加する交番電圧と、は180°の位相差を有する。
・ 交番電圧V1及び交番電圧V2の周波数は、縦1次振動の共振周波数と捻れ3次振動の共振周波数とが略一致した周波数とする。
各分極部に上述の駆動信号を入力することで、振動子40に縦1次振動と捻れ3次振動とを同時に励起することができる。具体的には、分極部(L相)101Lにより縦1次振動が励起される。分極部(A1相)101A1〜分極部(A4相)101A4及び分極部(B1相)101B1〜分極部(B4相)101B4により捻れ3次振動が励起される。
このように縦1次振動と捻れ3次振動とが同時に励起された振動子40においては、その上端面に楕円振動が生じる。ここで、振動子40の上端面に設けられた駆動子14は、押圧機構部20による押圧力でロータ13に対して押圧されており、振動子40の上端面における楕円振動により、ロータ13が回転駆動される。
以上説明したように、本第1実施形態によれば、簡略な構造で組み立て容易性の高い超音波モータを提供することができる。具体的には、本第1実施形態に係る超音波モータは例えば下記の効果を奏する。
・ 単一部材で振動体を構成できる為、振動体の構成を簡略化できる。
・ 分極部(L相)101Lに印加する駆動信号と、分極部(A1相)101A1〜分極部(A4相)101A4及び分極部(B1相)101B1〜分極部(B4相)101B4に印加する駆動信号と、を調整することで、振動子40の上端面において生じる楕円振動の楕円形状を制御することができる。
・ つまり、縦振動とねじれ振動とを互いに独立して振動子40に励起可能な為、当該超音波モータの制御の自由度を向上させることができる。
なお、捻れ振動を励起する為の分極部として、分極部(A1相)101A1〜分極部(A4相)101A4、及び分極部(B1相)101B1〜分極部(B4相)101B4を全て設ける必要性はなく、振動子40の捻れ振動の腹部近傍において、捻れ振動を励起する為の分極部を少なくとも一つ設ければよい。以下、説明する変形例は、このことを利用した変形例である。
《変形例》
以下、上述の第1実施形態に係る超音波モータとの相違点について説明する。本変形例に係る超音波モータでは、分極部(A3相)101A3と分極部(B3相)101B3とを振動検出の為に用いる。
つまり、本変形例に係る超音波モータでは、捻れ3次振動を振動子40に励起させる為に4個の分極部を用い、縦1次振動を振動子40に励起させる為に1個の分極部を用い、振動子40の振動検出の為に2個の分極部を用いる。
具体的には、下記のように駆動/振動検出する。
・ 縦1次振動の節部近傍に形成した分極部(L相)101Lに交番電圧V1を印加する。
・ 捻れ3次振動の腹部近傍に形成した分極部のうち分極部(A1相)101A1及び分極部(A2相)101A2には、前記交番電圧V1に対して所定の位相差(例えば90°)を有する交番電圧V2を印加する。
・ 分極部(B1相)101B1及び分極部(B2相)101B2には、交番電圧V2の位相を反転させた交番電圧を印加する。
・ 分極部(A3相)101A3及び分極部(B3相)101B3は、後述するように振動検出の為に使用する。
詳細には、分極部(A3相)101A3により検出した振動検出信号と、分極部(B3相)101B3により検出した振動検出信号と、を加算すると、捻れ3次振動成分が相殺される。従って、縦1次振動成分のみを検出することができる。
そして、分極部(A3相)101A3により検出した振動検出信号と、分極部(B3相)101B3により検出した振動検出信号と、の差分を取ると、同相成分である縦1次振動成分が相殺される。従って、捻れ3次振動成分のみを検出することができる。
このようにして取得した振動検出信号と、駆動信号である交番電圧との位相差を所定の値に保つように駆動周波数を制御することで、より安定した駆動が可能となる。なお、振動検出信号に基づいた周波数追尾に係る技術自体は本願発明の特徴部ではないので、周波数追尾に係る技術については詳細な説明は省略する。
以上説明したように、本変形例によれば、前記第1実施形態に係る超音波モータと同様の効果を奏する上に、構成を複雑化させることなく、振動検出信号に基づいた周波数追尾を行うことができる超音波モータを提供することができる。
なお、上述の例では、分極部(A3相)101A3及び分極部(B3相)101B3を振動検出用に使用する例を説明したが、その他の相の分極部(例えば分極部(A4相)101A4及び分極部(B4相)101B4等)を振動検出用に使用しても勿論よい。
[第2実施形態]
以下、本第2実施形態に係る超音波モータについて説明する。なお、説明の重複を避ける為、第1実施形態に係る超音波モータとの相違点について説明する。
上述の第1実施形態に係る超音波モータとの構成上の主な相違点の一つは、縦1次振動の節部近傍に形成した分極部(L相)101Lに対応する各露出部同士を短絡する外部電極の構成である。本第2実施形態においては、外部電極を下記のように形成することで、分極部(L相)101Lを実質的に分割して複数の用途に利用する。
図11は、図4に示すX1方向から観た振動子40(一方側面)の一構成例を示す図である。図12は、図4に示すX2方向から観た振動子40(他方側面)の一構成例を示す図である。すなわち、振動子40の側面において下記のように外部電極を形成する。
図11に示すように一方側面においては、縦1次振動の節部近傍に形成した分極部に対応する露出部42eeを、積層方向に3分割して外部電極111L−と外部電極111C−と外部電極101D−とを設ける。
図12に示すように他方側面においては、縦1次振動の節部近傍に形成した分極部(L相)101Lに対応する露出部41eeを、積層方向に3分割して外部電極111L+と外部電極111C+と外部電極101D+とを設ける。
ここで、外部電極111C+により短絡された内部電極と、外部電極111C−により短絡された内部電極と、によって振動検出用の分極部(C相)が構成される。外部電極111D+により短絡された内部電極と、外部電極111D−により短絡された内部電極と、によって振動検出用の分極部(D相)が構成される。外部電極111L+により短絡された内部電極と、外部電極111L−により短絡された内部電極と、によって縦1次振動を励起する為の分極部(L相)が構成される。
そして、分極部(C相)及び分極部(D相)は下記のように利用する。
すなわち、分極部(C相)により検出される振動検出信号と、分極部(D相)により検出される振動検出信号と、を加算すると、捻れ3次振動成分が相殺される。従って、縦1次振動成分のみを検出することができる。
また、分極部(C相)により検出される振動検出信号と、分極部(D相)により検出される振動検出信号と、の差分を取ると、同相成分である縦1次振動成分が相殺される。従って、捻れ3次振動成分のみを検出することができる。
このようにして検出した振動検出信号と、駆動信号である交番電圧との位相差を所定の値に保つように駆動周波数を制御することで、より安定した駆動が可能となる。
以上説明したように、本第2実施形態によれば、前記第1実施形態に係る超音波モータと同様の効果を奏する上に、構成を複雑化させることなく、振動検出信号に基づいた周波数追尾を行うことができる超音波モータを提供することができる。
換言すれば、前記第1実施形態に係る超音波モータと同様に、捻れ3次振動を振動子40に励起する為に4個の分極部を利用し、且つ、縦1次振動を振動子40に励起する為に1個の分極部を利用した上で、更に振動子40の振動検出も行う(振動検出信号に基づいた周波数追尾を行う)ことができる。また、上述の《変形例》に係る超音波モータと比較した場合、推力方向の力を生じさせる捻れ3次振動を励起する為の分極部の数を、より多く設けることが可能となる。
しかしながら、捻れ3次振動を励起する為の分極部は、少なくとも1つ設ければよく、上述の《変形例》に係る超音波モータについても充分な推力方向の力を得られることは勿論である。
[第3実施形態]
以下、本第3実施形態に係る超音波モータについて説明する。なお、説明の重複を避ける為、第1実施形態に係る超音波モータとの相違点について説明する。
本第3実施形態に係る超音波モータにおいては、捻れ振動として捻れ2次振動を利用する。すなわち、前記(T/W)の値が略0.6となるように設計する。これにより、縦1次振動モードにおける共振周波数と、捻れ2次振動モードにおける共振周波数と、を略一致させる。そして、この共振周波数を駆動周波数として利用する。
図13は、本第3実施形態に係る超音波モータの振動子40を構成する圧電シートの一構成例を示す図である。振動子40は、矩形のシート状の圧電素子である第1の圧電シート41と第2の圧電シート42とがその厚み方向に交互に積層されて成り、積層されて成る積層体の最上位及び中間部位には第3の圧電シート43が配置されている。
前記第1の圧電シート41の電極形成面上には、内部電極41xと内部電極41yと内部電極41zとが設けられている。
詳細には、内部電極41xと内部電極41zとは、中心線C(短辺を2等分する線)に対して対称に設けられている。また、内部電極41yは、当該電極形成面における略中央部に設けられている。なお、内部電極41x,41y,41zの詳細な配設位置については後述する。
そして、内部電極41xには、当該第1の圧電シート41の一方長辺の縁部位に向かって延出された露出部41xeが設けられている。内部電極41zには、当該第1の圧電シート41の他方長辺の縁部位に向かって延出された露出部41zeが設けられている。内部電極41yにも、当該第1の圧電シート41の前記他方長辺の縁部位に向かって延出された露出部41yeが設けられている。
前記第2の圧電シート42の電極形成面上には、内部電極42xと内部電極42yと内部電極42zとが設けられている。
詳細には、内部電極42xと内部電極42zとは、中心線C(短辺を2等分する線)に対して対称に設けられている。また、内部電極42yは、当該電極形成面における略中央部に設けられている。なお、内部電極42x,42y,42zの詳細な配設位置については後述する。
そして、内部電極42xには、当該第1の圧電シート41の一方長辺の縁部位に向かって延出された露出部42xeが設けられている。内部電極42zには、当該第2の圧電シート42の他方長辺の縁部位に向かって延出された露出部42zeが設けられている。内部電極42yには、当該第2の圧電シート42の前記一方長辺の縁部位に向かって延出された露出部42yeが設けられている。
前記第3の圧電シート43には内部電極は設けられていない。
図14は、振動子40における縦1次振動の節部及び捻れ2次振動の腹部の位置と、各圧電シートに設けられた各内部電極により構成される分極部の位置と、を示す図である。
図14に示すように、内部電極41x,42x,41z,42zは、振動子40に励起される縦1次振動の節部且つ捻れ2次振動の腹部に対応する位置に設けられている。内部電極41y,42yは、縦1次振動の節部に対応する位置に設けられている。
そして、振動子40のうち、内部電極41xと内部電極42xとが積層されて成る部位は、後述する分極部101A2,101B2を構成している。内部電極41zと内部電極42zとが積層されて成る部位は、後述する分極部101A1,101B1を構成している。そして、これら分極部101A,101B,101A2,101B2が振動子40において占める位置は、振動子40に励起される振動のうち縦1次振動の節部且つ捻れ2次振動の腹部に対応する位置である。
以上説明したように、第1の圧電シート41と、第2の圧電シート42と、第3の圧電シート43とを積層することで、図15に示す振動子40を得ることができる。なお、図15においては、説明の便宜上、振動子40の内部に存在する電極を可視化して示し、且つ、各圧電シートについては別個に図示せずに振動子40として一体的に図示している。
また、振動子40のうち、内部電極41yと内部電極42yとが積層されて成る部位は、分極部101L(詳細は後述する)を構成している。この分極部101Lが振動子40において占める位置は、振動子40に励起される振動のうち縦1次振動の節部である。
図16は、図15に示すX1方向から観た振動子40(一方側面)の一構成例を示す図である。図17は、図15に示すX2方向から観た振動子40(他方側面)の一構成例を示す図である。
図16に示すように、振動子40の一方側面においては、
・ 分極部(A2+相)101A2+に対応する露出部41xe同士を外部電極111A2+によって短絡する。
・ 分極部(A2−相)101A2−に対応する露出部42xe同士を外部電極111A2−によって短絡する。
・ 分極部(L−相)101L−に対応する露出部42ye同士を外部電極111L−によって短絡する。
・ 分極部(B2+相)101B2+に対応する露出部41xe同士を外部電極111B2+によって短絡する。
・ 分極部(B2−相)101B2−に対応する露出部42xe同士を外部電極111B2−によって短絡する。
図17に示すように、振動子40の他方側面においては、
・ 分極部(A1+相)101A1+に対応する露出部41ze同士を外部電極111A1+によって短絡する。
・ 分極部(A1−相)101A1−に対応する露出部42ze同士を外部電極111A1−によって短絡する。
・ 分極部(L+相)101L+に対応する露出部41ye同士を外部電極111L+によって短絡する。
・ 分極部(B1+相)101B1+に対応する露出部41ze同士を外部電極111B1+によって短絡する。
・ 分極部(B1−相)101B1−に対応する露出部42ze同士を外部電極111B1−によって短絡する。
以下、本第3実施形態に係る超音波モータの駆動方法について説明する。
・ 分極部(L相)101Lには、交番電圧V1を印加する。
・ 分極部(A1相)101A1、分極部(A2相)101A2には、前記交番電圧V1に対して所定の位相差(例えば90°)を有し、所定の振幅の交番電圧V2を印加する。
・ 分極部(B1相)101B1、分極部(B2相)101B2には、前記交番電圧V2の位相を反転させた交番電圧を印加する。
・ 換言すれば、分極部(A1相)101A1に印加する交番電圧と、分極部(B1相)101B1に印加する交番電圧と、は180°の位相差を有する。分極部(A2相)101A2に印加する交番電圧と、分極部(B2相)101B2に印加する交番電圧と、は180°の位相差を有する。
・ 交番電圧V1及び交番電圧V2の周波数は、縦1次振動と捻れ2次振動の共振周波数と略一致した周波数とする。
上述のように各分極部に駆動信号を入力することで、振動子40に縦1次振動と捻れ2次振動とを同時に励起することができる。具体的には、分極部(L相)101Lにより縦1次振動が励起される。同時に、分極部(A1相)101A1、分極部(A2相)101A2及び分極部(B1相)101B1、分極部(B2相)101B2により捻れ2次振動が励起される。
このように縦1次振動と捻れ2次振動とが同時に励起された振動子40においては、その上端面に楕円振動が生じる。ここで、振動子40の上端面に設けられた駆動子14は、押圧機構部20による押圧力でロータ13に対して押圧されており、振動子40の上端面における楕円振動により、ロータ13が回転駆動される。
以上説明したように、本第3実施形態によれば、前記第1実施形態に係る超音波モータと同様の効果を奏する超音波モータを提供することができる。
なお、上述の例では、捻れ振動を励起する為の分極部を4相設けているが、捻れ振動を励起する為の分極部は少なくとも2相設ければよい。従って、何れか2相の分極部を振動検出の為に用いてもよい。
[第4実施形態]
以下、本第4実施形態に係る超音波モータについて説明する。なお、説明の重複を避ける為、第3実施形態に係る超音波モータとの相違点について説明する。
上述の第3実施形態に係る超音波モータとの構成上の主な相違点の一つは、分極部(L相)101Lに対応する各露出部同士を短絡する外部電極の構成である。本第4実施形態においては、外部電極を下記のように形成することで、分極部(L相)101Lを実質的に分割して複数の用途に利用する。
図18は、図15に示すX1方向から観た振動子40(一方側面)の一構成例を示す図である。図19は、図15に示すX2方向から観た振動子40(他方側面)の一構成例を示す図である。すなわち、振動子40の側面においては下記のように外部電極を形成する。
図18に示すように一方側面においては、縦1次振動の節部近傍に形成した分極部に対応する露出部42yeを、積層方向に3分割して外部電極111L−と外部電極111C−と外部電極101D−とを設ける。
図19に示すように他方側面においては、縦1次振動の節部近傍に形成した分極部に対応する露出部41yeを、積層方向に3分割して外部電極111L+と外部電極111C+と外部電極101D+とを設ける。
ここで、外部電極111C+により短絡された内部電極と、外部電極111C−により短絡された内部電極と、によって振動検出用の分極部(C相)が構成される。外部電極111D+により短絡された内部電極と、外部電極111D−により短絡された内部電極と、によって振動検出用の分極部(D相)が構成される。外部電極111L+により短絡された内部電極と、外部電極111L−により短絡された内部電極と、によって縦1次振動を励起する為の分極部(L相)が構成される。
そして、分極部(C相)により検出される振動検出信号と、分極部(D相)により検出される振動検出信号と、を加算すると、捻れ2次振動成分が相殺される。従って、縦1次振動成分のみを検出することができる。
また、分極部(C相)により検出される振動検出信号と、分極部(D相)により検出される振動検出信号と、の差分を取ると、同相成分である縦1次振動成分が相殺される。従って、捻れ2次振動成分のみを検出することができる。
このようにして検出した振動検出信号と、駆動信号である交番電圧との位相差を所定の値に保つように駆動周波数を制御することで、より安定した駆動が可能となる。
以上説明したように、本第4実施形態によれば、前記第3実施形態に係る超音波モータと同様の効果を奏する上に、構成を複雑化させることなく、振動検出信号に基づいた周波数追尾を行うことができる超音波モータを提供することができる。また、推力方向の力を生じさせる捻れ2次振動を励起する為の分極部の数を減少させずに、振動検出を行うことが可能になる。
換言すれば、前記第3実施形態に係る超音波モータと同様に、捻れ2次振動を振動子40に励起する為に4個の分極部を利用し、且つ、縦1次振動を振動子40に励起する為に1個の分極部を利用した上で、更に振動子40の振動検出も行う(振動検出信号に基づいた周波数追尾を行う)ことができる。
以上、第1実施形態乃至第4実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、種々の変形及び応用が可能なことは勿論である。
さらに、上述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示した複数の構成要件の適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示す全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
10…ロータ機構部、 11…回転軸、 12…ベアリング、 13…ロータ、 14…駆動子、 20…押圧機構部、 21…押圧バネ、 22…押圧部材、 23a…バネ規制部材、 23…固定板、 30…筐体部、 31…フレーム、 32…支持部材、 32a,32b…支持部材、 40…振動子、 41…第1の圧電シート、 41a,41b,41c,41d,41e…内部電極、 41ae,41be,41ce,41de,41ee…露出部、 41x,41y,41z…内部電極、 41xe,41ye,41ze…露出部、 42…第2の圧電シート、 42a,42b,42c,42d,42e…内部電極、 42ae.42be,42ce,42de,42ee…露出部、 43…第3の圧電シート、 101A1,101B1,101A2,101B2,101A3,101B3,101A4,101B4,101L…分極部、 101A1,101B1,101A2,101B2,101A3,101B3,101A4,101B4,…分極部、 101D…外部電極、 111L…外部電極、 111A1,111B1,111A2,111B2,111A3,111B3,111A4,111B4,111C,111D…外部電極。

Claims (5)

  1. 中心軸に垂直な断面が矩形状を呈し、前記中心軸方向に伸縮する縦振動と、前記中心軸を捻れ軸とする捻れ振動と、が同時に励起されることで楕円振動を発生する振動子であって、前記矩形状を構成する短辺と長辺との長さの比率が、当該振動子に励起される縦振動の共振周波数と捻れ振動の共振周波数とが略一致する値に設定された振動子と、
    前記振動子の楕円振動発生面に当接し、前記楕円振動によって、前記中心軸を回転軸として回転駆動される被駆動体と、
    前記振動子を前記被駆動体に対して押圧し、前記振動子の前記楕円振動発生面を前記被駆動体に圧接させる押圧機構部と、
    を具備し、
    前記振動子は、前記矩形状の圧電素子である圧電シートが積層されて成り、
    前記圧電シートに設けられた複数の内部電極により、第1の分極部及び少なくとも一対の第2の分極部とが前記振動子の内部に構成されており、
    前記第1の分極部は、前記縦振動の節部に対応する領域に形成され、当該振動子に縦振動を励起
    前記一対の第2の分極部は、前記短辺及び前記長辺の少なくとも一方を二等分する中心面に対して対称を為す領域でかつ前記捻れ振動の腹部に対応する2つの領域に形成され、当該振動子に捻れ振動を励起する
    ことを特徴とする超音波モータ。
  2. 前記一対の第2の分極部が、前記短辺又は前記長辺を二等分する中心面に対して対称を為す領域でかつ前記捻れ振動の腹部に対応する2つの領域に形成される構成において、
    前記第1の分極部には第1の交番電圧が印加され、
    前記一対の第2の分極部のうち一方には、前記交番電圧に対して所定の位相差を有する第2の交番電圧が印加され、
    前記一対の第2の分極部のうち他方には、前記第2の交番電圧の位相を反転させた交番電圧が印加されることを特徴とする請求項1に記載の超音波モータ。
  3. 前記振動子に励起される捻れ振動の腹部に対応する領域は前記中心軸方向に沿って複数存在している
    ことを特徴とする請求項1に記載の超音波モータ。
  4. 複数の前記第2の分極部のうち少なくとも1つは、前記振動子の振動を検出する為に用いられる
    ことを特徴とする請求項3に記載に記載の超音波モータ。
  5. 前記第1の分極部は、前記積層方向に3分割されており、これら3分割された第1の分極部のうち、中央部分の分極部位は当該超音波モータを駆動する為に用いられ、その他の分極部位は前記振動子の振動を検出する為に用いられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の超音波モータ。
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