JP5586178B2 - 燃料電池コジェネレーションシステム - Google Patents

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Description

本発明は、発電に伴う排熱の回収効率を高めた燃料電池コジェネレーションシステムに関するものである。
家庭用の燃料電池コジェネレーションシステムとは、都市ガスやLPガス等を燃料とする燃料電池にて発電を行いながら、発電時に生じた排熱を回収して給湯に利用するシステムである。このような燃料電池コジェネレーションシステムを設置した家庭では、商用電力系統からの電力使用量および給湯ボイラーからの給湯量を抑えることが可能である。つまり、家庭における一次エネルギーの消費量を削減して、省エネ効果を獲得することができる。
ここで、図4を参照して燃料電池コジェネレーションシステムの概要について説明する。図4は一般的な家庭用燃料電池コジェネレーションシステムの構成図である。燃料電池コジェネレーションシステム1は、燃料電池本体103を主体とする燃料電池ユニット10と、燃料電池本体103の排出した熱を湯として蓄えて給湯を使う貯湯ユニット11という2つのユニットから構成されている。
燃料電池ユニット10は、発電に寄与する装置群と、発電に伴う排熱を回収する装置群を備えている。発電に寄与する装置としては、燃料供給手段101、改質手段102、燃料電池本体103、空気供給手段104およびインバータ105、冷却水供給手段107が設けられている。
燃料供給手段101は都市ガスやLPガス等の燃料を改質手段102に供給する部分である。改質手段102は前記燃料を水素リッチな改質ガスに処理する部分であって、改質ガスを燃料電池本体103に供給している。空気供給手段104は酸化剤ガスとして大気中の空気を燃料電池本体103に供給している。
燃料電池本体103は、上記改質ガスと上記空気を取り込み、電気化学反応により直流電気を発電している。インバータ105は燃料電池本体103で発電された直流電気を交流電気に変換する部分であり、交流電気を商用電力系統と合わせて本システムの設置家庭の電力負荷106に供給している。また、燃料電池本体103は発電に伴って発熱するので、冷却水供給手段107は燃料電池本体103に燃料電池冷却水を供給することで、燃料電池本体103を冷却している。
燃料電池ユニット10において、燃料電池本体103の発電に伴う排熱を燃料電池本体103から回収する装置としては、排ガス熱回収手段110、冷却水熱回収手段112という2台の熱交換器が主要部となり、それ以外に、排熱回収水供給手段109、湯温計測手段113、プラント制御装置115がある。このうち、排熱回収水供給手段109は、貯湯ユニット11側から供給される排熱回収水を受け取り、これを熱回収手段110、112に順次供給する部分である。
排ガス熱回収手段110には、排熱回収水供給手段109から排熱回収水が供給されると共に、燃料電池本体103から燃料電池排ガスが供給される。排ガス熱回収手段110は凝縮熱交換器であって、排熱回収水を冷却媒体として燃料電池排ガスを冷却することで燃料電池排ガスの持つ熱エネルギーを排熱回収水に回収する。また、排ガス熱回収手段110は、冷却後の排ガスを燃料電池ユニット10の外部に排気する。
一方、冷却水熱回収手段112は、排熱回収水を冷却媒体とする点は前記排ガス熱回収手段110と同じであるが、冷却する対象は燃料電池冷却水となる。すなわち、冷却水熱回収手段112は、排熱回収水により燃料電池冷却水を冷却することで燃料電池冷却水の持つ熱エネルギーを排熱回収水に回収する。また、排熱回収水との熱交換により冷却された燃料電池冷却水は、冷却水熱回収手段112を出た後、再び冷却水供給手段107に戻る。
以上のように熱回収手段110、112を通過した排熱回収水は、燃料電池本体103からの排熱を回収したことで水温が上昇して湯となり、貯湯ユニット11側に貯められる給湯用の温水となる。
湯温計測手段113は、熱交換手段112から出た湯の温度を測る部分であり、計測値をプラント制御装置115に送信する。プラント制御装置115は、湯温計測手段113の計測値が所定の値となるように、排熱回収水供給手段109に対して制御信号を出力して、排熱回収水の流量を調整している。
より詳しくは、湯温計測手段113の計測値が目標値より高い(湯温が高い)場合には、排熱回収水供給手段109の出力を上げて、排熱回収水の流量を増加させる。これにより、熱回収手段110、112の冷却性能を上げ、湯の温度を下げるようにする。
逆に、湯温計測手段113の計測値が目標値より低い(湯温が低い)場合には、排熱回収水供給手段109の出力を下げて排熱回収水の流量を低下させている。これにより、熱回収手段110、112の冷却性能を下げ、湯の温度を上げるようにする。このような流量調整を行うことにより、湯を所定の温度に維持している。
貯湯ユニット11は、冷却水熱回収手段112から供給される排熱回収水を貯めておく貯湯タンク108を有している。貯湯タンク108は内部の排熱回収水を燃料電池ユニット10側の排熱回収水供給手段109に送り、上記熱回収手段110、112で熱を回収することで、温度を高めるようになっている。また、貯湯タンク108は本システムの設置家庭の給湯負荷114に対し、貯めた湯を供給している。
以上のような構成を有する燃料電池コジェネレーションシステムでは、省エネ効果を高めるべく、運転効率の向上が求められている。運転効率の向上は、燃料電池ユニット10に供給される一定量当たりの燃料から、より多くの電気を取出すことと、より多くの熱を回収することで実現される。
電気の効率的な取出しに関しては、燃料電池本体103の高性能化やインバータ105の効率向上、補機動力の低減化などが図られている。また、熱の効率的な回収に関しては、燃料電池ユニット10から排気される排ガスのエンタルピーを低減することが有効であって、個々の機器や配管からの放熱の低減化だけでなく、排ガス熱回収手段110から排出される排ガスの温度をできるだけ低減させることが望まれている。
ところで、省エネ効果が期待される家庭用のコジェネレーションシステムとしては、燃料電池を用いたシステム以外にも、太陽電池を用いた太陽光発電装置が注目されている。太陽光発電装置とは、従来利用されていなかった太陽光エネルギーの一部を太陽光パネルによって電気エネルギーに変換し、その電力を設置家庭に供給する装置である。
ただし、太陽光発電装置の発電効率は、太陽光パネルの温度上昇に比例して低下することが知られている。そのため、夏場は太陽光の照射量が多いにもかかわらず、温度上昇が原因となって発電効率の低下を招いていた。そこで、太陽光発電装置では太陽光パネルを冷却して温度上昇を抑える必要がある。
このとき、太陽光パネルの放出した熱エネルギーを回収して利用することで、太陽光発電装置を熱電併給方式としたコジェネレーションシステムとして構築することが可能となる。例えば、特許文献1に記載の技術は、太陽光パネルを水冷して発電効率の向上を図ると同時に、太陽光パネルの放出する熱エネルギーを吸収して水を温水に変え、これを貯湯タンクに貯めて家庭の給湯負荷に供給している。また、太陽光発電装置に関する技術としては、電池パネルの冷却性能を高めたものなどが提案されている(例えば特許文献2)。
特開2000−179948号公報 特開2000−54174号公報
前述したように、燃料電池コジェネレーションシステムでは運転効率の向上を目指して、熱回収の効率を高めることが要請されている。そのため、燃料電池ユニット10では、排ガス熱回収手段110からの排ガス温度をできるだけ低減させ、エネルギーロスを少なくすることが望まれている。排ガス熱回収手段110からの排ガス温度を低減させる最も容易な方法は、凝縮熱交換器である排ガス熱回収手段110を大型化することである。
しかしながら、排ガス熱回収手段110の大型化は、システム全体の大型化およびコストアップを招くといった不具合が生じた。これらの不具合は、家庭用燃料電池コジェネレーションシステムの普及に際して、障害となる可能性がある。したがって、排ガス熱回収手段110を構成する凝縮熱交換器を大型化させることなく、シンプルで廉価な構成によって、燃料電池ユニット10からの排ガス温度の低減化を図り、エネルギーロスを少なくする技術が求められていた。
しかしながら、上記特許文献1に代表される太陽光発電装置を利用したコジェネレーションシステムでは、システムから取り出せる熱エネルギーが低い。したがって、太陽光発電装置の発する熱エネルギーを回収したとしても、給湯温度は低い。家庭用での熱需要を考えた場合、中温域の給湯は利用価値があまり高くない。そのためも家庭で用いる給湯としては温度が不十分であった。
本発明は、以上の課題を解消するために提案されたものであり、シンプルで廉価な構成により排ガス温度の低減化を図り、燃料電池排ガス冷却用の凝縮熱交換器の大型化を回避しつつ排ガス温度を低減することができ、これにより熱回収効率の向上を実現して高効率運転に寄与することが可能な燃料電池コジェネレーションシステムを提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するため、本発明の燃料電池コジェネレーションシステムは、燃料電池ユニットと、前記燃料電池ユニットからの排熱を蓄える蓄熱ユニットとから構成され、前記燃料電池ユニットには、燃料の供給により発電を行い且つ燃料電池排ガスを排出する燃料電池本体と、前記燃料電池排ガスの持つ熱を排熱回収水に回収する排ガス熱回収手段と、前記排熱回収水を前記排ガス熱回収手段に供給する排熱回収水供給手段が設けられ、さらに、前記排熱回収水供給手段から見て前記排ガス熱回収手段の下流側には、前記燃料電池ユニットの外部から流体が供給され当該流体前記排熱回収水に熱を与えるように構成された熱交換手段が設置され、前記排熱回収水供給手段から見て前記熱交換手段の下流側には、前記排熱回収水の温度を計測する温度計測手段が設置され、前記温度計測手段の計測値が所定の値になるように、前記排熱回収水供給手段を制御することを特徴とするものである。
本発明の燃料電池コジェネレーションシステムによれば、燃料電池ユニットの外部から供給される流体の熱エネルギーを排熱回収水に回収する熱交換手段を備えるといった簡単な構成により、排熱回収水の有する熱エネルギーを増大させて排熱回収水の供給量を高めることができ、これにより燃料電池排ガスを冷却する排ガス熱回収手段の冷却性能を上げて熱回収効率の向上を実現することができ、システムの高効率運転に寄与することが可能となる。
本発明に係る第1の実施形態の構成図。 本発明に係る第2の実施形態の構成図。 本発明の他の実施形態の構成図。 従来の燃料電池コジェネレーションシステムの構成図。
(1)第1の実施形態
(構成)
以下、本発明の燃料電池コジェネレーションシステムに係る実施形態の一例について、図1を参照して具体的に説明する。図1に示す燃料電池コジェネレーションシステム1は、排熱回収の寄与する装置群に改良を加えてものであって、発電に寄与する装置群に関しては図4に示した従来例と共通である。そのため、図1では、燃料電池ユニット10において発電に寄与する装置群については図示を省略する。また、排熱回収に寄与する装置群に関しても同一の部材に関しては同一符号を付して説明は省略する。
第1の実施形態における構成上の特徴は、排熱回収水供給手段109から見て排ガス熱回収手段110の下流側に、外部流体熱回収手段111が設置されている点にある。外部流体熱回収手段111には、燃料電池ユニット10とは独立した外部装置が接続される。
また、外部流体熱回収手段111には、排熱回収水供給手段109から排熱回収水が供給されると共に、この排熱回収水に熱を与える流体が外部装置から供給される。つまり、外部流体熱回収手段111は、外部流体と排熱回収水との熱交換を行う熱交換手段である。
ここで、外部流体熱回収手段111と接続される外部装置としては、太陽光エネルギーを利用して発電する太陽光発電装置201が採用される。外部装置である太陽光発電装置201が燃料電池ユニット10から独立している状態とは、太陽光発電装置201からの熱エネルギーと、燃料電池ユニット10に供給される燃料に由来する熱エネルギーとが互いに影響を与えない状態を示す。
太陽光発電装置201には、太陽光パネル206が設けられると共に、太陽光パネル206には太陽光パネル206を冷却するためのPV冷却手段202が取り付けられている。さらに、PV冷却手段202にはPV冷却手段202に対しPV冷却剤(例えば水)を循環供給するPV冷却剤供給手段203が設置されている。そして、PV冷却剤供給手段203が上記外部流体熱回収手段111に接続される。すなわち、太陽光発電装置201側のPV冷却剤が、燃料電池コジェネレーションシステム1の排熱回収水に対して熱を与える外部流体となっている。
(作用)
以上の構成を有する第1の実施形態では、外部流体熱回収手段111がPV冷却剤と排熱回収水との熱交換を行う。このとき、外部流体熱回収手段111ではPV冷却剤を冷却すると同時に、排熱回収水を加熱する。排熱回収水は、2台の熱交換器を通過した図4に示した従来例と比べて、外部流体熱回収手段111を通過した分だけ、排熱回収量が増大したことになる。このため、排熱回収水の温度は上昇し、湯温計測手段113の計測値は高くなる。
湯温計測手段113の計測値が高くなると、プラント制御装置115の制御信号を受けて、排熱回収水供給手段109の出力は上がり、冷却媒体である排熱回収水の流量は増加する。このように排熱回収水供給手段109による排熱回収水流量が増加したことで、以下のような好循環の制御が働く。
排熱回収水の流量が増加すれば、排熱ガス回収手段110での熱回収量が増加する。この熱回収量の増加によって、排熱回収水の温度は上昇し、湯温計測手段113の計測値は高くなる。その結果、湯温計測手段113の計測値を一定にすべく、排熱回収水の流量を増加させる方向にプラント制御装置115の制御が働く。これにより、排熱ガス回収手段110での熱回収量がさらに増加するといった好循環制御となる。
(効果)
上記第1の実施例の形態によれば、以下の三つの効果を得ることができる。第1に、排熱回収水の流量が増加した排ガス熱回収手段110では、冷却性能が高まるので、燃料電池ユニット10からの排ガス温度を低減することができる。したがって、燃料電池コジェネレーションシステム1として、エネルギーロスの少ない高効率な運転が可能となる。
しかも、外部流体熱回収手段111にて回収した熱エネルギーは、燃料電池本体103に供給される燃料に由来しない外部の熱エネルギーなので、排ガス熱回収手段110自体を大型化させることなく、排ガス熱回収手段110の熱交換性能を高めることができる。したがって、燃料電池コジェネレーションシステム1のコンパクト化と、熱回収効率の向上を両立させることができる。
第2に、PV冷却剤と排熱回収水の熱交換量自体は小さく、仮に太陽光発電装置201から取り出せる熱エネルギーが低いとしても、外部流体熱回収手段111によって回収した熱エネルギーを、燃料電池コジェネレーションシステム1に流れる排熱回収水に、集約的に回収することができる。
これにより、太陽光発電装置201の熱エネルギーだけを利用したコジェネレーションシステムでは、利用価値の低い中温水しか得られなかったものが、本実施形態では最終的に利用価値の高い高温の湯を貯湯ユニット11に安定して供給することが可能となる。
第3に、外部流体熱回収手段111では、排熱回収水との熱交換によりPV冷却剤を冷却する。このため、PV冷却手段202は低温のPV冷却剤にて太陽光発電装置201を効率よく冷却することができる。したがって、太陽光発電装置201は良好な発電効率を獲得することができる。
(2)第2の実施形態
(構成)
本発明に係る燃料電池コジェネレーションシステムで、第2の実施形態の構成について、図2を参照して説明する。なお、図1および図2の共通部分については、図示していない。第2の実施形態では、太陽光発電装置201を冷却したPV冷却剤の温度を測定するための第1の温度計測手段204が設けられ、その下流に流路切替手段205が設置されている。
流路切替手段205は、プラント制御装置115からの制御信号を受けて、PV冷却剤の流路を外部流体熱回収手段111方向、または外部流体熱回収手段111をバイパスしてPV冷却剤供給手段203方向に切替えるものである。また、外部流体熱回収手段111の排熱回収水の上流には、外部流体熱回収手段111に入る排熱回収水の温度を測定するための第2の温度計測手段120が設置されている。
(作用)
上記第1及び第2の温度計測手段204、120は、それぞれの計測値であるPV冷却剤温度T1、排熱回収水温度T2をプラント制御装置115に送信する。第1の温度計測手段204の計測したPV冷却剤温度T1が、第2の温度計測手段120の計測した排熱回収水温度T2以下であれば、プラント制御装置115は、流路切替手段205に対しPV冷却剤の流路をPV冷却剤供給手段203方向とする制御信号を送る。したがって、流路切替手段205により外部流体熱回収手段111をバイパスし、PV冷却剤をPV冷却剤供給手段203側に戻す(図2中の矢印A)。
また、第1の温度計測手段204の計測したPV冷却剤温度T1が、第2の温度計測手段120の計測した排熱回収水温度T2よりも高ければ、プラント制御装置115は、流路切替手段205に対してPV冷却剤の流路を外部流体熱回収手段111方向とする制御信号を送る。したがって、流路切替手段205はPV冷却剤を外部流体熱回収手段111側に流す(図2中の矢印B)。その結果、外部流体熱回収手段111における熱交換に寄与することが可能となる。
(効果)
以上のような構成を有する第2の実施形態によれば、外部流体熱回収手段111において、PV冷却剤と排熱回収水の温度であるT1、T2が同じか、PV冷却剤温度T1の方が排熱回収水温度T2よりも低い時は、PV冷却剤は排熱回収水に対する加熱媒体とならない。このため、外部流体熱回収手段111にPV冷却剤を流すことはない。したがって、排熱回収水との熱交換によりPV冷却剤の温度が上昇する心配がなく、万が一にも太陽光発電装置201の発電効率が低下するおそれがない。
(3)他の実施形態
以上の実施形態は、本発明を実施する際の具体例であり、発明の範囲を何ら限定するものではない。例えば、第1の実施形態の作用効果を得るためには、燃料電池ユニットに供給される燃料に由来しない外部エネルギーが、外部流体熱回収手段111の温熱源に含まれていることが重要であって、排熱回収水に対する加熱流体が、例えば設置宅の風呂の残り湯であってもよい(図3参照)。
図3に示した実施形態では太陽光発電装置201に代えて、風呂301の残り湯を外部流体熱回収手段111に供給する残り湯供給手段303が設けられている。つまり、風呂301の残り湯が排熱回収水側に熱を与える外部流体となる。また、残り湯供給手段303には残り湯の温度T3を測定するための第3の温度計測手段304が接続されている。
この実施形態では、第3の温度計測手段304の計測した残り湯の温度T3が、第2の温度計測手段120の計測した排熱回収水温度T2よりも高い場合にのみ、プラント制御装置115の制御により、残り湯供給手段303が動作して残り湯を外部流体熱回収手段111方向に流す(図3中の矢印C)。
したがって、外部流体熱回収手段111において、風呂301の残り湯と排熱回収水との熱交換が行われる。なお、残り湯の温度T3が排熱回収水温度T2以下であれば、残り湯供給手段303は動作することがない。このような実施形態によれば、上記第2の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、太陽光発電装置201による起電力を燃料電池コジェネレーションシステム1に含めることは必須ではない。すなわち、太陽光発電装置201は発電を行ってなくてもよい。さらに、第2の実施形態では、ひとつの流路切替弁205でPV冷却剤の流路を切替えたが、複数の遮断弁を用いて、PV冷却剤の流路を切替えるようにしてもよい。なお、PV冷却剤としては、水を利用しているが、冷却媒体であれば、その種類は適宜選択自由である。
また、PV冷却剤に外部流体熱回収手段111をバイパスさせる目的は、排熱回収水よりも温度の低いPV冷却剤を、外部流体熱回収手段111側に流さないことである。そのため、太陽光発電装置201の温度を直接測定して、冬場など当該温度が所定の温度に達しない場合には、排熱回収水の温度を測定するまでもなく、PV冷却剤供給手段203を停止させる構成としてもよい。
また、上記の実施形態ではいずれも、都市ガスやLPガスから水素リッチなガスを取出すための改質手段を備えることを前提としているが、これに限らず、産業用の副生成物で元々水素を含むガスや純水素ガスを燃料とし、改質手段を持たない燃料電池発電システムに適用してもよい。
1…燃料電池コジェネレーションシステム
10…燃料電池ユニット
11…貯湯ユニット
101…燃料供給手段
102…改質手段
103…燃料電池本体
104…空気供給手段
105…インバータ
106…電力負荷
107…冷却水供給手段
108…貯湯タンク
109…排熱回収水供給手段
110…排ガス熱回収手段
111…外部流体熱回収手段
112…冷却水熱回収手段
113…湯温計測手段
114…給湯負荷
115…プラント制御装置
120…第2の温度計測手段
201…太陽光発電装置
202…PV冷却手段
203…PV冷却剤供給手段
204…第1の温度計測手段
205…流路切替手段
206…太陽光パネル
301…風呂
303…残り湯供給手段
304…第3の温度計測手段
T1…PV冷却剤温度
T2…排熱回収水温度
T3…残り湯の温度

Claims (5)

  1. 燃料電池ユニットと、前記燃料電池ユニットからの排熱を蓄える蓄熱ユニットとから構成され、
    前記燃料電池ユニットには、燃料の供給により発電を行い且つ燃料電池排ガスを排出する燃料電池本体と、前記燃料電池排ガスの持つ熱を排熱回収水に回収する排ガス熱回収手段と、前記排熱回収水を前記排ガス熱回収手段に供給する排熱回収水供給手段が設けられ、
    さらに、前記排熱回収水供給手段から見て前記排ガス熱回収手段の下流側には、前記燃料電池ユニットの外部から流体が供給され当該流体前記排熱回収水に熱を与えるように構成された熱交換手段が設置され
    前記排熱回収水供給手段から見て前記熱交換手段の下流側には、前記排熱回収水の温度を計測する温度計測手段が設置され、
    前記温度計測手段の計測値が所定の値になるように、前記排熱回収水供給手段を制御することを特徴とする燃料電池コジェネレーションシステム。
  2. 前記熱交換手段に対し前記外部流体を供給する流体供給配管が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池コジェネレーションシステム。
  3. 前記燃料電池ユニット外部には燃料電池コジェネレーションシステムとは独立した太陽光発電装置が設けられ、
    前記外部流体として前記太陽光発電装置を冷却するためのPV冷却剤が用いられたことを特徴とする請求項2に記載の燃料電池コジェネレーションシステム。
  4. 前記外部流体として風呂の残り湯が用いられたことを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池コジェネレーションシステム。
  5. 前記外部流体熱回収手段に供給される際の前記排熱回収水を測定する第1の温度測定手段と、前記外部流体の温度を測定する第2の温度測定手段が設けられ、
    これら第1及び第2の温度測定手段の計測値に基づき、前記外部流体温度が前記排熱回収水温度を上回る時にのみ、前記外部流体熱回収手段に対し前記外部流体が供給されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池コジェネレーションシステム。
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