JP5585170B2 - クロマトグラフィカラム - Google Patents

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Description

本発明は、クロマトグラフィカラムに関する。より詳細には、医薬品やファインケミカル剤製品などの分離・精製工程で用いられるクロマトグラフィカラムに関する。
特に微生物生産物質を取り扱うバイオテクノロジーや医薬品製造分野を中心に、クロマトグラフィ装置が使用されている。
ここで、従来の常時加圧式のクロマトグラフィ装置は、充填剤加圧機構、装置架台及びカラム容器を分離することなく充填剤加圧機構により充填層を加圧しながらクロマトグラフィ操作を行う構造であった。そのため、カラム容器内に充填剤を加圧調整した後も、充填層加圧機構、装置架台及びカラム容器が一体になったままで、装置全体が大きく、重くなってしまうという問題があった。また、充填剤加圧機構を手締め方式にして比較的小型、軽量化を図ったクロマトグラフィ装置でも、充填剤加圧機構とカラム容器とが一体となっており、分離できなかった。
一方で、医薬品等の製造は雑菌等の混入を避けるため、クリーンルーム内で行われる傾向にある。クリーンルームは、内部環境を清浄で無菌的に維持できるよう特別に設計された空間であり、大型な装置や過大な重量物、複雑な構造物を外部から持ち込むのは好ましくない。
特許文献1は、クロマトグラフィ装置の構成を容易ないしは小型のものとすることについて提案している。この特許文献1は、クロマトグラフィ装置におけるパックドカラム(カラム容器)を側周面が突出したピストン状キャップにより、パックドカラムの内壁面に係止する構成を有している。また、特許文献1は、クロマトグラフィ装置におけるパックドカラムを取り出すことが可能な構成を有している。
しかし、上述した特許文献1では、パックドカラムの内壁面に係止するピストン状キャップを用いているため、充填剤に十分な圧力をかけられないという問題があった。また、パックドカラムだけを装置から取り出して、クロマトグラフィ操作に用いる際にも、ピストン状キャップにゆるみが生じてしまうという問題があった。
特開昭62−42051号公報
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、カラム容器を充填剤加圧機構から分離した後でも、カラム容器内でのピストンのゆるみを防止し、かつ、カラムの移動が容易で、省スペース化及び設備コストの削減を図ることができるクロマトグラフィカラムを提供することにある。
本発明の一実施の形態によると、カラム容器と、前記カラム容器内に設けられ、充填剤を加圧するピストンと、前記カラム容器の下部に設けられた固定蓋と、前記固定蓋に設けられたキャスター脚及び前記カラム容器を所定場所で安定させるカラム容器固定部と、前記ピストン上に設けられ前記カラム容器内の充填剤を加圧する複数のボルトと加圧フランジとを含む加圧治具と、を備えるクロマトグラフィカラムが提供される。
本発明によれば、カラム容器内の充填剤をピストンで加圧し、カラム容器を充填剤加圧機構から分離した後でも、ピストンの加圧がカラム容器内でゆるむことを防止するクロマトグラフィカラムを提供することができる。
本発明によれば、充填剤を加圧済のカラム容器を充填剤加圧機構から分離するため、クロマトグラフィ装置としてのカラム容器を分離精製室(クリーンルーム)へ移動することが容易になり、分離精製室(クリーンルーム)の省スペース化を図るクロマトグラフィカラムを提供することができる。
本発明によれば、カラム容器内への充填剤の充填操作を分離精製室(クリーンルーム)の外で実施できるため、分離精製室の汚染を防ぎ、原液汚染の可能性も低減でき、品質管理を容易にするクロマトグラフィカラムを提供することができる。
本発明によれば、クロマトグラフィ用のカラムが複数必要な場合、1組の装置架台及び充填剤加圧機構により複数の充填カラムを作製することができるため、設備コストを低減するクロマトグラフィカラムを提供することができる。
1の実施の形態に係るクロマトグラフィ装置を示す概略断面図である。 (a)は、図1のクロマトグラフィ装置のII−II線での断面図、(b)は、図1のクロマトグラフィ装置におけるカラム容器310の概略上面図である。 1の実施の形態に係るクロマトグラフィ装置におけるカラム容器吊り上げ方法を示す概略斜視図である。 1の実施の形態に係るクロマトグラフィ装置を示す概略断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るカラムを示す概略断面図である。 (a)は、充填剤を加圧する加圧治具を示す概略斜視図、(b)は、(a)のA−A1断面を示す概略断面図である。 2の実施の形態に係るクロマトグラフィ装置を示す概略断面図である。
以下、本発明の一実施の形態に係るクロマトグラフィ装置及びクロマトグラフィのカラムの処理方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係るクロマトグラフィ装置1000を示す概略断面図である。図1に示したクロマトグラフィ装置1000は、充填剤加圧機構100、ピストン150、装置架台200、カラム容器機構300を備えている。ここで、図1においては、予めカラム容器機構300におけるカラム容器310内に充填剤360を充填して、カラム容器機構300を吊り上げて充填剤加圧機構100におけるカラムベース170に固定している様子を示している。なお、図1は例示であり、カラム容器機構300におけるカラム容器310は、カラム容器310を吊り上げて充填剤加圧機構100におけるカラムベース170に固定した後に充填剤を導入してもよい。
図1に示した第1の実施の形態に係るクロマトグラフィ装置1000の充填剤加圧機構100は、油圧ジャッキ110、ロッド120、クランプ140、ジャッキベース160、カラムベース170及び支柱180を備えている。
充填剤加圧機構100の油圧ジャッキ110は、復動式の油圧ジャッキ110を使用している。なお、復動式の油圧ジャッキ110とは、上昇時又は下降時の両方に油圧をかけることができるものをいう。ここで、図1に示した油圧ジャッキ110は、例示であり、第1の実施の形態では、ピストン150を下降させ、カラム容器310内に圧力を加える際に用いている。また、後述するように、油圧ジャッキ110は、カラム容器310を充填剤加圧機構100まで上昇させたり、充填剤の加圧後に充填カラムを下降させたりする際に用いることもできる。
ロッド120は、一方が油圧ジャッキ110に連結されている。このロッド120のもう一方は、クランプ140によりピストン150が連結されている。ここで、図1において、ロッド120には、充填剤360を加圧するためのピストン150が連結されているが、後述のカラム容器上昇工程、カラム容器接続工程及びカラム容器下降工程においては、図3のようにカラム容器接続用治具420を連結し、該カラム容器接続用治具420にカラム容器310の上部フランジ320が接続されるようにしてもよい。
ピストン150は、カラム容器310内の充填剤360を加圧するために用いている。また、ピストン150は、カラム容器310の内径Rと同一径を有している。ピストン150には、液導入口145を配置しており、クロマトグラフィ操作の際に、この液導入口145からカラム容器310内に被処理液を導入させる。なお、ピストン150は、シール材が側面に形成され、シール材によって、カラム容器310内にてピストン150を下降させる際や、クロマトグラフィ操作の際に充填剤や液がピストン150とカラム容器310との間から漏れないように構成している。
ジャッキベース160は、油圧ジャッキ110を上部に配置し、油圧ジャッキ110のロッド120に合わせて円形状の孔が形成されている。この油圧ジャッキ110は、ジャッキベース160に油圧ジャッキ固定用ボルト113により固定されている。油圧ジャッキ110から延在するロッド120には、ピストン150又はカラム容器310の上部フランジ320に設けられた16個のボルト穴412とカラムベース170の下面に設けられた16個のボルト穴411の位置合わせに用いるカラム容器固定用治具420をクランプ140により連結可能としている。なお、クランプ140は、カラム径が小さく、重量が小さいときには、ワンタッチジョイントを使用するとピストン150やカラム容器固定用治具420の着脱が容易となる。
カラムベース170は、図2(a)に示すように、ピストン150と同一径又は同一より大きい径のホール430を有し、カラム接続用治具を嵌め込むための孔410及びボルト穴411を備えている。また、カラムベース170は、ピストン150をロッド120に連結する際に設けるピストン引き込み用レール(図示せず)を固定するレール固定部191を備えている。カラムベース170には、カラム容器310の上部フランジ320がカラム固定用ボルト194により固定されることで、カラム容器310が吊り下げられた状態で固定されている。
装置架台200は、充填剤加圧機構100が上部に接触して配置され、内部に吊り下げられたカラム容器310を配置している。装置架台200と接触して充填剤加圧機構100を配置して、充填剤加圧機構100にカラム容器310を固定させることによって、カラム容器310の重量を分散させることができる。
カラム容器機構300は、カラム容器310、キャスター脚340及びカラム容器固定部350を備えている。また、カラム容器310は上部フランジ320及び下部フランジ330を備えている。ここで、図1に示したカラム容器機構300は、予め充填剤加圧機構100に吊り下げ状態で示しているが、後述するように、カラム容器機構100をカラムベース170まで吊り上げる際には、油圧ジャッキ110によって、行ってもよい。
カラム容器310の上部フランジ320は、ボルト穴412を備えている。カラム容器310としては、大きさが直径50〜2000mm、長さ50〜3000mmLのものを用いること(本第1の実施の形態では、直径300mm、長さ720mmL)が好適である。このカラム容器310の大きさは設計時に任意に変更してもよい。カラム容器310の材質は、樹脂製又は金属製のものを使用可能である。このカラム容器の材質も任意に変更してもよい。カラム容器310の下部フランジ330には、クロマトグラフィ操作の際に充填剤層360を通過した液を排出する液排出口(図示せず)を中央に備えた固定蓋333がボルト331により固定されている。固定蓋333の下部には、カラム容器310を移動させる際に用いるキャスター脚340及びカラム容器310を充填剤加圧機構100から分離したカラム容器310を安定させるためのカラム容器固定部350を有している。
ここで、図2(a)、図2(b)及び図3を参照して、カラム容器310を充填剤加圧機構100に吊り上げる方法について説明する。図2(a)は、図1に示したクロマトグラフィ装置1000のII−II線での断面図、(b)は、図1に示したクロマトグラフィ装置におけるカラム容器機構300を示す概略上面図である。ここで、図2(a)は、カラム容器310を充填剤加圧機構100に吊り上げる前の状態を示している。
図2(a)では、装置架台200及びカラム加圧機構100の一部であるカラムベース170を示しいている。カラムベース170は、2箇所のカラム接続用治具の孔410及び14個のボルト穴411を備え、さらに、カラムベース170の中心部におけるホール430は、ピストン150と同一径又は同一径より大きい径を有し、ピストン150の上方からの挿入が容易になるように、上部ほど径が大きくなるテーパ状にホール430が形成されている。2個のカラム接続用治具の孔410は、16本のナット411のいずれかに合わせて、カラム接続用治具420をカラム接続用治具の孔410に嵌め合わせることで容易にカラム容器310と位置合わせすることができる。
次に、図2(b)に示したカラム容器機構300は、カラム容器310の上部フランジ320に形成された16個のボルト穴412及びカラム容器310の下部にカラム容器固定部350を有している。この16個のボルト穴412は、上述したカラムベース170の下面に設けられた14個のボルト穴411及びカラム接続用治具420の両端のボルト穴421の計16個のボルト穴と対応しており、16本のボルトが上部フランジ320の下側から螺合されている。なお、ボルト穴411、412の数はこれに限定されない。また、十分に上部フランジ320をカラムベース170に固定できていれば、ボルト穴411の全部にボルトを通すようにしても、その一部に通すようにしてもよい。
次に、カラム接続用治具の孔410にカラム接続用治具420を嵌合して、カラム容器機構300の上部フランジ320と充填剤加圧機構100のカラムベース170とを連結する様子について図3を参照して説明する。
図3のように、充填剤加圧機構100のカラムベース170はピストン150が貫通可能なピストン150と同一径又は同一径より大きい径のホール430を有している。このカラムベース170には、カラム容器接続用治具を嵌合するための孔410が形成されている。なお、カラム容器接続用治具420は、油圧ジャッキ110のロッド120にクランプ140を用いて連結している。ここで、カラム容器接続用治具420の形状は、棒状のものだけではなく、例えば、十字型のもの等を用いてもよい。つまり、このカラム容器接続用治具420の形状は、カラム容器310を固定できれば、限定されない。
ホール430の周囲には、ホール430を囲むように14個のボルト穴411及び2個のカラム接続用治具の孔410が設けられている。ボルト穴411及びカラム接続用治具の孔410は、隣接するボルト穴411の中心同士及びボルト穴411の中心とカラム接続用治具の孔410にカラム接続用治具420(図3(a)中の点線)を嵌合させた際のカラム接続用治具420の両端のボルト穴421の中心との距離が全て同じになるように配置されている。そうすることにより、後述のカラム容器310の上部フランジ320に設けられた16個のボルト穴412が、カラムベース170に設けられた14個のボルト穴411及びカラム接続用治具420をカラムベース170に設けられたカラム接続用治具の孔410に嵌合させた時のカラム接続用治具420の両端のボルト穴421に合わせられるようになる。具体的には、後述のカラム容器上昇工程及びカラム容器接続工程において、カラム容器310の上部フランジ320とカラムベース170のボルト穴411の位置を容易に合わせることができる。
ここで、図示しないが、ピストン150をクランプ140よりロッド120に取り付ける動作について説明する。カラム容器310を充填剤加圧機構100のカラムベース170に吊り上げ状態に固定した後に、クランプ140を外してカラム容器接続用治具420をロッド120から取り外す。次に、台車が配置されたピストン引き込み用レール(図示せず)をカラムベース170のレール固定部191に嵌合する。次に、ピストン150を持ち上げ、ピストン引き込み用レール上の台車に乗せる。そして、ピストン150の中心を油圧ジャッキ110のロッド120の下に移動させて位置合わせを行う。位置合わせを行った後、ピストン150をクランプ140よりロッド120に連結して、ピストン引き込み用レールをレール固定部191から取り外す。
本第1の実施の形態でのクロマトグラフィ装置における充填カラムの作製方法は以下のとおり、カラム容器上昇工程、カラム容器接続工程、充填剤加圧工程、充填カラム分離工程および加圧治具接続工程からなる。
[カラム容器上昇工程]
次に、油圧ジャッキ110によるカラム容器310上昇工程について説明する。
(1)ロッド120にカラム接続用治具420を連結し、クランプ140で固定する。
(2)カラム容器310を充填剤加圧機構100の下方に設置する。
(3)カラム接続用治具420がカラム容器310の上部フランジ320に接するまで油圧ジャッキ110を下降させる。
(4)カラム接続用治具420の両端に設けられたボルト穴421を、カラム容器310の上部フランジ320に設けられたボルト穴412のうち2箇所のボルト穴412に合わせ、ボルト422をカラム接続用治具420のボルト穴421及び上部フランジ320の当該2箇所のボルト穴412に通して固定することにより、カラム接続用治具420と上部フランジ320とを接続する。
(5)油圧ジャッキ110を上昇させることによりカラム容器310を吊り上げる。カラム接続用治具420がカラムベース170に設けられたカラム接続用治具の孔410に下方から嵌合され、上部フランジ320がカラムベース170に接する直前まで油圧ジャッキ110を上昇させる。カラム接続用治具420がカラムベース170に設けられたカラム接続用治具の穴410に嵌合されることにより、上部フランジ320のボルト穴412のうちボルト422が通されていない14箇所のボルト穴412の位置が、自動的にカラムベース170の14箇所のボルト穴411の位置と合うようになる。
[カラム容器接続工程]
次に、カラム容器310をカラムベース170に接続する工程について説明する。
(1)上部フランジ320のボルト穴412のうちボルト422が通されていないボルト穴412の下方からボルト194を通し、上部フランジ320及びカラムベース170を接続する。この際、ボルト422が通されていない14箇所のボルト穴412の全てにボルト194を通してもよいし、数カ所だけに通してもよい。
(2)カラム接続用治具420の両端と上部フランジ320とを固定しているボルト422を取り外し、クランプ140を外して、カラム接続用治具420をロッド120から取り外す。この際、カラム接続用治具420を取り外しても、ボルト194により上部フランジ320及びカラムベース170が接続されているため、カラム容器310が落下することはない。
[充填剤加圧工程]
次に、油圧ジャッキ110により、上述したピストン150を押し下げて、カラム容器310内の充填剤を加圧する。図4は、図1のクロマトグラフィ装置1000におけるピストン150がカラム容器310内にて押し下げられた状態を示している。
[充填カラム分離工程]
(1)カラム容器310内における充填剤の加圧が終わると、ピストン150がカラム容器310内に押し下げられた状態で、クランプ140を外し、油圧ジャッキ110のロッド120とピストン150とを分離させる。
(2)ピストン150の代わりにカラム接続用治具420とロッド120をクランプ140により取り付け、カラム接続用治具420の向きを調整しながらカラム接続用治具420をカラムベース170に設けられたカラム接続用治具の孔410に上方から嵌合させる。
(3)ボルト422をカラム接続用治具420のボルト穴421及び上部フランジ320の当該2箇所のボルト穴412に通して固定することにより、カラム接続用治具420と上部フランジ320とを接続する。
(4)上部フランジ320及びカラムベース170を接続している全てのボルト194を外し、上部フランジ320及びカラムベース170を分離する。この際、ボルト194を全て取り外しても、ボルト422により上部フランジ320及びカラム接続用治具420が接続されているため、カラム容器310が落下することはない。
(5)油圧ジャッキ110によりロッド120を下降させて、カラム容器310を地面に着地させる。
(6)カラム接続用治具420の両端と上部フランジ320とを固定しているボルト422を取り外す。
図5は、充填剤加圧機構100から分離させたクロマトグラフィカラムを示す概略断面図である。図5に示したクロマトグラフィカラムは、カラム容器310、ピストン150、加圧治具500を備えている。カラム容器310は、充填剤が充填され、ピストン150によって、加圧されている状態である。
充填剤は、ピストン150によって、加圧されているが、ピストン150の重量のみの加圧ではピストン150の加圧にゆるみが生じるため、カラムを充填剤加圧機構から分離させた後は、加圧治具接続工程として、加圧治具500によって充填剤を加圧する。この加圧治具500は、加圧フランジ530で固定し、押しボルト520によって、ピストン150に下方向の圧力をかけて、充填剤360を加圧している。また、図5に示した落下防止ボルト510は、充填剤をカラム容器310の下部に設けられた充填剤排出口(図示せず)から抜き出す場合に、ピストン150が自重によって急激に押し下がらないように配置している。
ここで、カラム容器310は、充填させる充填剤によって、カラム容器310の形状又は構成を変更させてもよい。例えば、充填剤を自然沈降させる場合には、カラム容器310の上部フランジ320上に延長カラムをフランジ及びボルトによって螺合し、充填剤を分離させて余分な液を排除させてもよい。また、カラム容器310の側面に充填剤を充填させる導入口を設けることで、カラム容器310内にピストン150を入れたままで、充填剤をカラム容器310内に充填させることができ、カラム容器310の上部が大気開放されないため、大気からカラム容器310内に汚染物が混入するのを防止できる。
次に、加圧治具500について図6(a)及び(b)を参照して説明する。図6(a)は、図5のカラム容器310内の充填剤を加圧させる際に用いる、加圧治具500を示す概略構成図、(b)は、(a)における加圧治具500のA−A1の断面を示す概略断面図である。なお、図6(a)及び(b)は、例示であり、加圧治具500の押しボルト520及び落下防止ボルト510は、図示した本数に限定されず、充填剤を加圧できればよい。
図6(a)及び(b)に示した加圧治具500は、カラム容器310の上部フランジ320と同一径で周縁部に上部フランジ320のボルト穴412と同数のボルト穴を有する加圧フランジ530を有する。加圧フランジ530は、その周縁部のボルト穴全てにボルト540を通すことにより、上部フランジ320に固定されている。また、加圧治具500は、加圧フランジ530の中央に落下防止ボルト510、落下防止ボルト510の外周かつ外縁のボルト穴の内周に押しボルト520を有している。落下防止ボルト510は、加圧フランジ530の中央に設けられたネジ切りされていないボルト穴511を通し、ピストン150の中央に設けられたネジを切ったボルト穴512に螺合され、充填剤を下部から抜いた場合にピストン150がカラム容器310の下方に落下しないように固定している。押しボルト520は、ピストン150の外周に配置し、充填剤の嵩が減少した場合に、手動によりピストン150を加圧可能とされている。
図6(b)は、落下防止ボルト510及び押しボルト520がピストン150と接触する位置を示している。図6(b)に示すように、加圧治具500の落下防止ボルト510は、ピストン150の中心位置に配置し、押しボルト520は落下防止ボルト510の外周でピストン150と接触している。なお、図6(a)及び(b)は、例示であり、加圧治具500の押しボルト520だけでなく、ピストン150の側面に配置されたシール材を固定するシールボルト、ピストン150を加圧した状態で固定する固定ボルトなどを配置してもよい。つまり、加圧治具500は、ピストン150を固定又は加圧できるボルトであれば適用可能であり、それらを複数備えてもよい。
以上、説明したように、第1の実施の形態に係るクロマトグラフィ装置1000は、カラム容器310を充填剤加圧機構100に吊り上げ状態で固定し、かつ、充填剤360をピストン150で加圧した後に、充填剤加圧機構100からカラム容器310を分離させ、カラム容器310内の充填剤360を加圧治具500で加圧することで、クロマトグラフィ操作の際に設置スペースを小さくすることができ、設備コストを低減できる。
また、クロマトグラフィ用のカラムが複数必要な場合、1組の装置架台200及び充填剤加圧機構100により複数の充填カラムを作製することができるため、設備コストを低減できる。その際に、径の異なる充填カラムを作製する場合には、それぞれのカラム容器310の上部フランジのサイズを合わせておくか、または、カラム容器接続工程にてカラム容器310の上部フランジ320とカラムベース170を接続できるように、レデューサーや接続治具を上部フランジ320とカラムベースの間に接続することで、1組の装置架台200及び充填剤加圧機構100により充填カラムの作製ができる。
さらには、カラム容器310に加圧治具500を配置するため、充填剤加圧機構100からピストン150及びカラム容器310を分離した後もピストン150のゆるみを防止し、充填剤の加圧を充分に行うことができる。
(第2の実施の形態)
図7を基に第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態に係るクロマトグラフィ装置2000では、カラム容器310を充填剤加圧機構100に吊り上げる際に、カラム容器310と充填剤加圧機構2100とに連結されたカラム容器吊り上げ調整ナット2120により行うことに特徴がある。なお、図7に示すクロマトグラフィ装置2000は、装置架台200に油圧ジャッキ110を設置する構成と、カラム容器310と、装置架台200とを連結するカラム容器吊り上げ調整ナット2120を用いて吊り上げる構成以外、図1に示すクロマトグラフィ装置1000と同一の構成であるため、同一構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
図7に示したクロマトグラフィ装置2000は、充填剤加圧機構100として、油圧ジャッキ110、ロッド120、カラム容器吊り上げ調整ナット2120及びカラム容器固定ボルト2110を配置している。カラム容器310を充填剤加圧機構100に吊り上げる際には、カラム容器310をカラム容器固定ボルト2110に接続し、カラム容器吊り上げ調整ナット2120を調整することによりカラム容器固定ボルト2110を上昇させて、カラム容器310を吊り上げる。そして、カラム容器310内の充填剤360を油圧ジャッキ110のロッド120に連結されたピストン150で加圧している。充填剤360を加圧した後は、カラム容器吊り上げ調整ナット2120を調整して、カラム容器310を下降させ、カラム容器310のキャスター脚340を地面に着地させている。この際に、充填剤360のスラリーが充填されたカラム容器310を吊り上げてピストン150により充填剤360を加圧しても、空のカラム容器310を吊り上げてから充填剤360のスラリーを充填し、カラム容器360にピストン150を挿入して充填剤360を加圧するようにしてもよい。
2の実施の形態に係るクロマトグラフィ装置2000は、カラム容器310
を充填剤加圧機構100に吊り上げ状態で固定し、かつ、充填剤をピストン150で加圧した後に、充填剤加圧機構100からカラム容器310を分離させ、カラム容器310内の充填剤360を図6に示す加圧治具500で加圧することで、クロマトグラフィ操作を行うクリーンルーム等にて、装置の小型・軽量化を図ることができ、設備コストを低減できる。また、カラムに加圧治具500を配置するため、充填剤加圧機構100からピストン150及びカラム容器310を分離した後もピストン150のゆるみを防止し、充填剤360の加圧を充分に行うことができる。
1000、2000…クロマトグラフィ装置、100…充填剤加圧機構、150…ピストン、200…装置架台、300…カラム容器機構、420…カラム容器接続用治具、500…加圧治具。

Claims (1)

  1. カラム容器と、
    前記カラム容器内に設けられ、充填剤を加圧するピストンと、
    前記カラム容器の下部に設けられた固定蓋と、
    前記固定蓋に設けられたキャスター脚及び前記カラム容器を所定場所で安定させるカラム容器固定部と、
    前記ピストン上に設けられ前記カラム容器内の充填剤を加圧する複数のボルトと加圧フランジとを含む加圧治具と、
    を備えることを特徴とするクロマトグラフィカラム。
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