JP5584179B2 - 接続機器の検出回路 - Google Patents
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コンピュータ等とマイクロフォンとが接続されたことを自動的に検出する従来技術としては、例えば、特許文献1がある。特許文献1には、マイクロフォンのジャックのピン数からコンピュータにマイクが接続されたことを検出する技術が記載されている。また、このような技術は、構成が同一のジャックを使ってコンピュータ等に接続されるステレオ・ヘッドフォンとマイクロフォンとを区別することができない。この点を解消するため、ジャックに入力される信号が音声信号であるか否かを検出する発明が記載されている。
しかしながら、上記した特許文献1に記載されている発明は、ジャックに入力される信号が音声信号であるか否かの判定に、信号の時間変化を利用している。このため、特許文献1記載の発明は、信号の時間変化を検出するためのコーデックやCPUが必要になるため、回路構成が複雑化するとともに大型化する。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、小型、簡易な構成でありながら、マイクロフォン等の周辺機器がコンピュータに接続されたことを検出することが可能な接続機器の検出回路を提供することを目的とする。
また、本発明の接続機器の検出回路は、上記した発明において、前記第1スイッチが、前記入力端子から前記電源端子に向かう方向を順方向とするボディダイオードを有し、前記第1MOSトランジスタと前記インピーダンス素子との間に設けられた第2MOSトランジスタ(例えば図8に示したNチャネルMOSトランジスタ703)をさらに含むことが望ましい。
また、本発明の接続機器の検出回路は、上記した発明において、前記インピーダンス素子が、抵抗素子(例えば図2に示した抵抗素子109)であることが望ましい。
また、本発明の接続機器の検出回路は、上記した発明において、前記インピーダンス素子が、MOSトランジスタ(例えば図11に示したPチャネルMOSトランジスタ118)であることが望ましい。
(実施形態1)
・回路構成
図1は、本発明の実施形態1の接続機器の検出回路(以下、単に検出回路と記す)が内蔵されるUSBデバイスを説明するための模式図である。USBデバイスは、USB端子と接続される入力端子101を備えている。また、USBデバイスは、回路A、回路B、回路Cといった用途や機能が異なる複数の回路を備えている。回路A、回路B、回路Cは、いずれもUSB端子から信号や電力の供給を受けて、それぞれの用途や機能に応じた信号を、対応する出力端子に出力する。
実施形態1に係る検出回路は、マイク抵抗RMICを検出するための抵抗素子109を備えている。抵抗素子109の一端には電源電圧VCCが接続されている。また、抵抗素子109の他方の端子は、検出回路のノード107と接続されている。
また、実施形態1の検出回路は、入力端子101、電圧検出回路104間の信号伝送ノード107上でオンオフし、信号伝送ノード107aと107bとを離接するNチャネルMOSトランジスタ103を備えている。NチャネルMOSトランジスタ103には、ボディダイオード103aが形成されている。入力端子101には、USB端子が接続されている。
以上の構成において、電源電圧VCCは、マイク抵抗RMICと抵抗素子109の抵抗値R1とによって分圧される。電圧検出回路104は、分圧電圧VSNSが予め設定されている閾値を超えているか否かを検出する。そして、分圧電圧が閾値に満たない場合、USBデバイスにマイクロフォンが接続されていることを検出する。
実施形態1の保護回路は、入力端子101に入力されるサージ電圧を放電するためのスイッチとして機能するPチャネルMOSトランジスタ108と、PチャネルMOSトランジスタ108のオン、オフを制御するための基準電圧VRを生成する基準電圧生成回路106と、によって構成される。
図3、図4は、電圧検出回路104の回路構成を例示した図である。図3に示した電圧検出回路104は、コンパレータ201を備えている。コンパレータ201の反転入力端子には分圧電圧VSNSが入力されていて、非反転入力端子には電源202から基準電圧VREFが供給されている。コンパレータ201は、分圧電圧VSNSが基準電圧VREF以上か否か判定する。分圧電圧VSNSが基準電圧VREF以上の値を持つ場合、電圧検出回路104は、マイク抵抗RMICを検出できなかった(オープン状態)であるとして、Lowレベルの信号(以下、Lレベルの信号と記す)を出力端子102に出力する。また、分圧電圧VSNSが基準電圧VREFに満たない場合、電圧検出回路104は、マイク抵抗RMICを検出したとしてHighレベルの信号(以下、Hレベルの信号と記す)を出力端子102に出力する。
図5(a)、(b)は、図2に示したゲート電圧生成回路105の構成例を説明するための図である。図5(a)に示した回路は、アンド回路411と、2つのインバータ412、413によって構成される。アンド回路411、インバータ412、413は互いに直列に接続されていて、アンド回路411には、クロック信号CLKと、NチャネルMOSトランジスタ103をオンするためのイネーブル信号SWONとが入力されている。インバータ412はアンド回路411の出力からクロック信号CLK_Bを出力し、インバータ413はクロック信号CLK_Bを反転してクロック信号CLK_BBを出力する。
電源電圧VCCの投入後、図示しないマイコンからクロック信号CLK(図中にCLK_BBと記す)がスイッチ401、404に与えられ、クロック信号CLKを反転した反転クロック信号CLK(図中にCLK_Bと記す)がスイッチ402、403に与えられる。スイッチ401、404がオンしたときに容量素子405に電荷が蓄えられ、スイッチ402、403がオンしたとき、容量素子405に蓄えられた電荷が容量素子406に転送される。以上の動作を繰り返すことにより、ゲート電圧生成回路105は、電源電圧VCCを昇圧する。一方、NチャネルMOSトランジスタ103をオフするとき、イネーブル信号SWONはLowレベルになり、インバータ407で反転されて、NチャネルMOSトランジスタ408のゲートに入力される。そして、NチャネルMOSトランジスタ408は、オンして、容量素子405、406に蓄えられた電荷が、抵抗素子409、NチャネルMOSトランジスタ408を介して、グラウンド電源に放電され、0Vとなる。
図6は、図2に示した基準電圧生成回路106を説明するための図である。基準電圧生成回路106は、電流源501と、電流源501と直列に接続された抵抗素子502とを有し、電流源501と抵抗素子502との接続点から基準電圧VRを出力する。基準電圧VRは、電流源501を流れる電流IREFを抵抗素子502に流すことによって生成される。
実施形態1では、VCC=1.8V、VR=0.3V、PチャネルMOSトランジスタ108のVth=0.7V、許容最大電圧VLIM=1.0V、電圧検出回路104が、マイクロフォンが接続されていると判断する際の閾値を0.5Vとする。また、抵抗素子109の抵抗値R1の抵抗値に比べて、NチャネルMOSトランジスタ103のオン抵抗、PチャネルMOSトランジスタ108のオン抵抗は十分小さいものとする。
以下、以上説明した実施形態1の検出回路の動作を説明する。
図7は、実施形態1の検出回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。図7の縦軸は電圧レベルであって、横軸は時間である。このタイミングチャートは、電源電圧VCC、基準電圧VR、USBデバイスにマイクロフォンが接続されているか否かを検出するように指示するMICCHK信号、ゲート電圧生成回路105に入力されるクロック信号CLK、NチャネルMOSトランジスタ103をオンするためのイネーブル信号SWON、NチャネルMOSトランジスタ103のゲートに入力されるゲート電圧VG、入力電圧VIN、分圧電圧VSNS、出力電圧VOUT、PチャネルMOSトランジスタ108を流れる電流I_MP1を示している。
さらに、実施形態1では、NチャネルMOSトランジスタ103がオフしているときにも、分圧電圧VSNSが許容最大電圧VLIMを超え、PチャネルMOSトランジスタ108に電流が流れることが問題となる。
以上説明した実施形態1は、入力端子101に周辺機器が接続された場合、周辺機器が接続されたことによって生じる抵抗(電圧)の変化を受動的に検出して周辺機器接続の有無を判定することができる。このため、USBデバイスの小型化、低廉化に有効な検出回路を適用することができる。
さらに、実施形態1は、マイクロフォンを入力端子に接続する構成に限定されるものではない。入力端子に接続される周辺機器であれば、どのような機器の接続にも適用することができる。
・回路構成
図8は、本発明の実施形態2の検出回路を説明するための回路図である。図8に示した実施形態2の検出回路は、図2に示したNチャネルMOSトランジスタ103と電圧検出回路104との間にNチャネルMOSトランジスタ703をさらに設けた点で実施形態1の検出回路と相違する。NチャネルMOSトランジスタ703には、ボディダイオード(ドレインバルク間ダイオード)703aが形成され、ボディダイオード703aの順方向の向きは、ボディダイオード103aの順方向の向きと反対である。すなわち、ボディダイオード103a、703aは互いにアノード同士が連続するようになるので、NチャネルMOSトランジスタ103、703を介して電流が流れることがない。
図9は、実施形態2の検出回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。図9の縦軸は電圧レベルであって、横軸は時間である。このタイミングチャートは、電源電圧VCC、基準電圧VR、USBデバイスにマイクロフォンが接続されているか否かを検出するように指示するMICCHK信号、ゲート電圧生成回路105に入力されるクロック信号CLK、NチャネルMOSトランジスタ103をオンするためのイネーブル信号SWON、NチャネルMOSトランジスタ103のゲートに入力されるゲート電圧VG、入力電圧VIN、分圧電圧VSNS、出力電圧VOUT、PチャネルMOSトランジスタ108を流れる電流I_MP1を示している。
サージ電圧は、PチャネルMOSトランジスタ108によって放電される。このため、分圧電圧VSNSは、低電圧1.0Vを保つ。つまり、分圧電圧VSNSが電源電圧VCCを超えないので、端子111に電流が逆流することなく、電源に接続されているUSBデバイスの他の回路を保護することができる。
・回路構成
図10は、本発明の実施形態3の検出回路を説明するための回路図である。図10に示した実施形態3の検出回路と図8に示した実施形態2の検出回路との相違は、PチャネルMOSトランジスタ108のソースがNチャネルMOSトランジスタ103のソースと、NチャネルMOSトランジスタ703のソースとの間に接続された点である。
・回路構成
図11は、本発明の実施形態4の検出回路を説明するための回路図である。図11に示した実施形態4の検出回路と図2に示した実施形態1の検出回路との相違は、図2に示した抵抗素子109に代えて、PチャネルMOSトランジスタ118が、電源電圧VCCと分圧電圧VSNSが印加されるノード107aとの間に接続されている点である。
実施形態4では、PチャネルMOSトランジスタ118に供給される基準電圧とPチャネルMOSトランジスタ108に供給される基準電圧とを区別するため、PチャネルMOSトランジスタ108のゲートに接続された基準電圧生成回路を基準電圧生成回路161とする。また、PチャネルMOSトランジスタ118のゲートに接続された基準電圧生成回路を基準電圧生成回路162とする。また、基準電圧生成回路161から出力される基準電圧をVR1、基準電圧生成回路162から出力される基準電圧をVR2とする。
図12は、基準電圧生成回路161の構成例を説明するための回路図である。また、図13は、基準電圧生成回路162の構成例を説明するための回路図である。図12に示すように、基準電圧生成回路161は、図2に示した基準電圧生成回路106と同様に構成されていて、電源電圧VCCを供給する電源とグラウンドとの間に電流源1101と抵抗素子1102とが直列に接続された構成を有している。基準電圧VR1は、電流源1101を流れる電流IREF1を抵抗素子1102に流すことによって生成される。
また、実施形態4では、マイク抵抗RMICとPチャネルMOSトランジスタ118とで電圧発生回路を構成し、PチャネルMOSトランジスタ118からマイク抵抗RMICに電流が流れることで、電圧検出回路104への分圧電圧VSNSが生成される。
図14は、実施形態4の検出回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。図14の縦軸は電圧レベルであって、横軸は時間である。このタイミングチャートは、電源電圧VCC、基準電圧VR1、VR2、USBデバイスにマイクロフォンが接続されているか否かを検出するように指示するMICCHK信号、ゲート電圧生成回路105に入力されるクロック信号CLK、NチャネルMOSトランジスタ103をオンするためのイネーブル信号SWON、NチャネルMOSトランジスタ103のゲートに入力されるゲート電圧VG、入力電圧VIN、分圧電圧VSNS、出力電圧VOUT、PチャネルMOSトランジスタ108を流れる電流I_MP1を示している。
ここで、30Vのサージ電圧が入力端子101に入力されたとき、分圧電圧VSNSは、許容最大電圧VLIM(1V)を超える。このため、PチャネルMOSトランジスタ108がオンし、サージ電圧がグラウンドに放電される。また、分圧電圧VSNSが閾値を超えるので、VOUTはLとなる。サージ電圧は、PチャネルMOSトランジスタ108によってグラウンドに放電されるため、分圧電圧VSNSは、低電圧1.0Vを保つ。つまり、分圧電圧VSNSがVCCを超えないので、端子111に電流が逆流することなく、USBデバイス内部の回路を保護することができる。
このような実施形態4によれば、MOSトランジスタを抵抗素子として使用しているから、図2に示した抵抗素子109を用いるよりも小さい面積で任意の抵抗値の抵抗素子を実現することができる。
・回路構成
図15は、本発明の実施形態5の検出回路を説明するための図である。実施形態5の検出回路は、実施形態4で説明した検出回路のNチャネルMOSトランジスタ103と電圧検出回路104との間に、NチャネルMOSトランジスタ143を設けたものである。NチャネルMOSトランジスタ143に生成されるボディダイオードを、ボディダイオード143aとして図中に示す。
なお、実施形態5の検出回路の動作は、上記した実施形態2の検出回路と同様に動作する。このとき、NチャネルMOSトランジスタ143はNチャネルMOSトランジスタ103と同様に動作する。このため、実施形態5の検出回路の動作については図示及び説明を省くものとする。
・回路構成
図16は、本発明の実施形態6の検出回路を説明するための図である。実施形態6の検出回路は、実施形態5の検出回路のPチャネルMOSトランジスタ108のソースを、NチャネルMOSトランジスタ103のソースとNチャネルMOSトランジスタ143のソースとの間に接続した点が実施形態5との相違である。このような実施形態6の構成によれば、NチャネルMOSトランジスタ103、143がオフしているとき、NチャネルMOSトランジスタ143のボディダイオードの向きが端子111から見て逆方向になる。このため、電流は信号伝送ノード107からPチャネルMOSトランジスタ108に流れない。このような実施形態6は、実施形態4、5において、SWONがLのとき、VR=VCCとなるように検出回路を設計、あるいは制御しない場合よりも検出回路の消費電流を低減することができる。
102 出力端子
103、703 NチャネルMOSトランジスタ
103a、703a ボディダイオード
104 電圧検出回路
105 ゲート電圧生成回路
106、161、162 基準電圧生成回路
107 信号伝送ノード
108、118 PチャネルMOSトランジスタ
109 抵抗素子
111 端子
Claims (7)
- 入力端子と、該入力端子から入力された電気信号に基づく信号を検出する電圧検出回路との間に設けられる第1スイッチと、
前記第1スイッチと前記電圧検出回路との間のノードに接続され、前記ノードに電力を供給する電源端子と、
前記電源端子と前記ノードとの間に設けられ、前記入力端子に接続された接続機器に電流を流すインピーダンス素子と、を含み、
前記電圧検出回路は、前記入力端子に入力される入力電圧が前記接続機器の抵抗値と前記インピーダンス素子の抵抗値とによって分圧された分圧電圧の値を検出することを特徴とする接続機器の検出回路。 - 前記インピーダンス素子とグラウンド電源との間に設けられ、前記入力端子から予め設定されている電圧値以上の電圧が入力された場合にオンし、前記入力端子に入力された電圧を前記グラウンド電源に放電する第2スイッチをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の接続機器の検出回路。
- 前記第1スイッチが、前記電源端子から前記入力端子に向かう方向を順方向とするボディダイオードを有する第1MOSトランジスタであることを特徴とする請求項1または2に記載の接続機器の検出回路。
- 前記第1スイッチが、前記入力端子から前記電源端子に向かう方向を順方向とするボディダイオードを有し、前記第1MOSトランジスタと前記インピーダンス素子との間に設けられた第2MOSトランジスタをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の接続機器の検出回路。
- 前記第2スイッチが、前記第1MOSトランジスタのソースと前記第2MOSトランジスタのソースとの間にソースが接続される第3MOSトランジスタを含むことを特徴とする請求項4に記載の接続機器の検出回路。
- 前記インピーダンス素子は、抵抗素子であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の接続機器の検出回路。
- 前記インピーダンス素子は、MOSトランジスタであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の接続機器の検出回路。
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