JP5584071B2 - 電子キーシステム - Google Patents

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Description

この発明は、電子キーシステムに関する。
従来の電子キーシステムにおいては、ユーザが携帯する電子キー及び車両又は住宅間でのIDコードを含む無線信号の送受信を通じて、ドアの施解錠等の制御が可能とされていた。近年、更なる利便性の向上を図るべく、例えば、特許文献1に示されるように、携帯電話に電子キー機能を付加する試みが検討されている。さらに、例えば、携帯電話に対して着脱可能に構成されるSIM(Subscriber Identity Module)カードにIDコードを登録することが検討されている。SIMカードとは、電話番号や契約者を識別するための情報が保存されているICカードの一種である。ユーザは携帯電話を買え替える際に、もとの携帯電話からSIMカードを抜き出して、新しい携帯電話に差し込むだけで、自分の携帯電話として通話等ができる。
SIMカードに新たに電子キーシステムにおいて利用されるIDコードを登録すれば、SIMカードを差し替えるだけで自身の携帯電話として通話等のみならず、携帯電話を自身の電子キーとして使用することができる。すなわち、電子キーとしてIDコードを含む無線信号の送受信を通じて、ドアの施解錠等が可能となることにより、携帯電話の利便性を向上させることができる。
上記構成においては、不正にSIMカードが携帯電話から抜き出された場合、同SIMカードは異なる携帯電話に差し込まれて、その携帯電話を通じて、不正にドアの施解錠等が実行されるおそれがある。この場合、携帯電話自体はユーザの手元にあるため、携帯電話を盗まれた場合よりも盗難されたことに気が付くことが困難となり、被害が拡大するおそれがある。これを防止するべく、本出願人は以下のような構成を検討している。携帯電話の内部メモリに記憶される例えばシリアルナンバーを、副IDコードとして利用する。この副IDコードは車両にも登録される。そして、携帯電話から車両には、SIMカードに記憶される主IDコード及び内部メモリに記憶される副IDコードが含まれる無線信号が送信される。車両において、主IDコード及び副IDコードの各照合が成立すると、ドアの施解錠等の制御が可能となる。本構成によれば、SIMカードが不正に携帯電話から抜き出された場合であっても、正規の携帯電話がなければ副IDコードの照合が成立しないため、セキュリティ性を向上させることができる。
特開2007−181119号公報
ところで、上記検討されている電子キー機能付き携帯電話システムにおいて、正規の携帯電話からSIMカードが不正に抜き出された場合には、副IDコードの存在を知らない第三者によりそのSIMカードが正規の携帯電話以外の携帯電話に差し込まれたうえでドアの施解錠が試みられると想定される。
また、SIMカードが差し込まれた携帯電話ごと盗難された場合には、その携帯電話を通じてドアの施解錠が試みられるおそれがある。しかし、携帯電話だけではその携帯電話が何れの車両に対応しているのかを認識できないため、その携帯電話を通じて無差別に複数の車両に対してドアの施解錠が試みられると想定される。
以上の状況においては、不正にドアを解錠させるべく、複数回に亘って携帯電話を通じた車両との通信が試みられる。このとき必ずしも不正にドアの解錠が行われるとは限らないものの、セキュリティ上好ましくない状況である。よって、セキュリティ性の観点からこういった状況が早期に解消されることが望ましい。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、セキュリティ性を向上させた電子キーシステムを提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、携帯機の本体に着脱可能に構成される外部メモリに記憶される主IDコード及び携帯機の内部メモリに記憶される副IDコードを含む無線信号を制御対象に送信し、同制御対象にて同無線信号に含まれる前記主IDコード及び前記副IDコードと、予め記憶される主IDコード及び副IDコードとの照合が成立したとき前記制御対象の制御が実行される携帯機を備えた電子キーシステムにおいて、前記無線信号に含まれる前記主IDコード及び前記副IDコード、並びにそれらの照合結果に基づき通信履歴が作成されるとともに、前記通信履歴において同一の前記副IDコードによって連続して照合が成立しない旨判断されたとき、前記無線信号が不正に送信されている旨判断されて前記警告が行われることをその要旨としている。
同構成によれば、携帯機からの無線信号に含まれる主IDコード及び副IDコード、並びにそれらIDコードの照合結果に基づき通信履歴が作成される。
この通信履歴において同一の副IDコードにより連続して照合が成立しない旨判断されたとき警告が行われる。具体的には、同一の副IDコードにて照合不成立が連続している場合には、正規の携帯機から外部メモリが抜き出されて、正規でない携帯機に挿入されたうえで、制御対象の制御が試みられていると考えられる。この場合であっても、警告を行うことで、不正に携帯機を通じて制御対象の制御が試みられている状況を早期に解消することができる。よって、セキュリティ性が向上する。
請求項に記載の発明は、請求項1記載の電子キーシステムにおいて、複数の前記制御対象がそれぞれ作成した前記通信履歴を取得するとともに、それら通信履歴間において照合が非成立とされた同一の前記副IDコードが存在する場合、その副IDコードを含む警告情報を各制御対象に送信するセンタを備え、前記制御対象は、受信した前記警告情報に含まれる前記副IDコードを含む前記無線信号を受信したとき警告を行うことをその要旨としている。
同構成によれば、センタは複数の制御対象から通信履歴を集める。そして、センタは、複数の通信履歴間で、照合が非成立とされた同一の副IDコードが存在する場合、同副IDコードに対応する携帯機が不正に使用されているおそれがあるとして、その副IDコードを含む警告情報を各制御対象に送信する。制御対象は受信した警告情報に含まれる副IDコードを含む無線信号を受信したとき警告を行う。これにより、複数の制御対象に亘って、不正に携帯機を通じて制御対象の遠隔制御が試みられている状況を早期に解消することができる。よって、セキュリティ性が向上する。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の電子キーシステムにおいて、前記警告は不正に前記携帯機を通じて前記制御対象に対して前記無線信号を送信した不審者に対して行うことをその要旨としている。
同構成によれば、携帯機を通じて制御対象に無線信号を不正に送信した不審者に対して直接に警告が行われる。この警告により、不審者は不正に携帯機を通じて制御対象の制御を試みることを断念すると予想される。よって、セキュリティ性が向上する。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の電子キーシステムにおいて、前記警告は、正規のユーザの連絡先との間で通信を行うセンタを介して正規のユーザに対して行われることをその要旨としている。
同構成によれば、正規のユーザは、自身の携帯機又は自身の外部メモリが差し替えられた別の携帯機を通じて不正に制御対象の制御が試みられていることを、警告を通じて知ることができる。従って、正規のユーザは不正に自身の携帯機等を通じて制御対象の制御が試みられている状況を早期に解消する手段を講じることができる。
本発明によれば、電子キーシステムにおいて、セキュリティ性を向上させることができる。
電子キーシステムの構成図。 通信履歴及びブラックリストの作成方法を示す説明図。 通信履歴及びブラックリストの作成方法を示す説明図。
以下、本発明にかかる電子キーシステムを具体化した一実施形態について図1〜図3を参照して説明する。
図1に示すように、電子キーシステムでは、携帯電話10及び車載機20間での双方向の無線通信を通じて車両ドアの施解錠が可能となる。
具体的には、携帯電話10は、携帯側制御装置11と、スイッチ群15と、近距離通信部12と、遠距離通信部18とを備える。
スイッチ群15はテンキー等からなるとともに、ユーザによるスイッチ操作に基づき操作信号を携帯側制御装置11に出力する。遠距離通信部18は、通信ネットワークを介してセンタ40との間で通信を行うための媒体である。携帯側制御装置11は、遠距離通信部18を介してスイッチ群15からの操作信号に応じてメールや電話等の各種通信機能を実行する。
また、携帯電話10には、SIMカード5が着脱可能に設けられている。SIMカード5には、後述する主IDコード、並びに電話番号及び契約者を識別するための情報が記憶されている。携帯電話の機種変更の際には、ユーザはもとの携帯電話からSIMカード5を抜き出して、新しい携帯電話に差し込むだけで、自分の携帯電話として使用することができる。
携帯側制御装置11は、不揮発性の内部メモリ11aを備え、同内部メモリ11aにはシリアルナンバーが記憶されている。シリアルナンバーは携帯電話固有の番号であって、本例では副IDコードとして車載機20における携帯電話の認証に利用される。
近距離通信部12は、車載機20との間で近距離通信を行うための媒体であって、送受信回路及び送受信アンテナからなる。具体的には、近距離通信部12は、車載機20から無線信号であるトリガ信号を受信すると、その信号を復調して、その復調した信号を携帯側制御装置11に出力する。携帯側制御装置11は、復調された信号がトリガ信号である旨認識すると、内部メモリ11aに記憶される副IDコードと、SIMカード5に記憶される主IDコードとを含む応答信号を生成する。携帯側制御装置11は、生成した応答信号を近距離通信部12に出力する。近距離通信部12は、その応答信号を車載機20に無線送信する。
車載機20は、車載制御装置21と、近距離通信部22と、ドアロック装置23と、アラーム24と、遠距離通信部28とを備える。車載制御装置21は、車載機20の統括制御を行うとともに、不揮発性のメモリ21aを備える。メモリ21aには、SIMカード5に記憶される主IDコードと同一の主IDコード及び内部メモリ11aに記憶される副IDコードと同一の副IDコード、並びに後述する通信履歴が記憶されている。
近距離通信部22は、携帯電話10との間で近距離通信を行うための媒体であって、近距離通信部12と同様に構成される。近距離通信部22は、例えば車両ドアのドアハンドルに設けられるとともに、その近傍に所定の周期でトリガ信号を発信する。携帯電話10は、ドアハンドルにかざされることにより、近距離通信部22から発信されるトリガ信号を受信可能となる。近距離通信部22は、トリガ信号を受けた携帯電話10からの応答信号を受信すると、その信号を復調し、その復調した信号を車載制御装置21に出力する。
車載制御装置21は、復調された信号が応答信号である旨認識すると、同応答信号に含まれる主IDコードと自身のメモリ21aに記憶される主IDコードとの照合、並びに同応答信号に含まれる副IDコードと自身のメモリ21aに記憶される副IDコードとの照合を行う。
車載制御装置21は、両IDコードの照合が成立したとき、ドアロック装置23を介して車両ドアの施解錠状態を切り替える。具体的には、車載制御装置21は、ドアロック装置23を介して車両ドアの施解錠状態を認識可能である。そして、車載制御装置21は、施錠状態において、主IDコード及び副IDコードの照合が成立したとき、ドアロック装置23を介して車両ドアを解錠する。同様に、車載制御装置21は、解錠状態において、主IDコード及び副IDコードの照合が成立したとき、ドアロック装置23を介して車両ドアを施錠する。主IDコード及び副IDコードの両照合が成立しない限り、車両ドアは施解錠されない。
車載制御装置21は、図2の上段に示すように、応答信号に含まれる主IDコード及び副IDコード並びに照合結果に基づき通信履歴を作成する。通信履歴は、過去所定回数分(ここでは5回)に亘る応答信号に含まれる主IDコード及び副IDコード並びに照合結果からなり、新たに通信が行われる毎に更新されていく。そして、その更新された通信履歴はメモリ21aに記憶される。両IDコードの照合が成立した場合には照合結果は「OK」となり、両IDコードの少なくとも何れか一方について照合が成立しない場合には照合結果は「NG」となる。本例においては、正規の主IDコードは「KE1234」であって、正規の副IDコードは「B09JOU」である。
遠距離通信部28は、携帯電話10の遠距離通信部18と同様に構成される。車載制御装置21は、遠距離通信部28を介してメモリ21aに記憶される通信履歴をセンタ40に送信する。ここで、通信履歴の送信タイミングは、通信履歴が更新される毎であってもよいし、所定回数分の更新が行われたときであってもよい。さらに、一定時間経過毎に通信履歴が送信されてもよい。
センタ40は、車載機20からの通信履歴に基づきブラックリストを作成するとともに、そのブラックリストを自身の不揮発性のメモリ41aに記憶させる。ここで、センタ40は、特定の車両のみから通信履歴を取得するわけではなく、複数の車両から通信履歴を取得する。
ブラックリストは2つの手法を通じて作成される。まず、特定の車両における通信履歴に基づきブラックリストを作成する手法について説明する。
図2に示すように、主IDコードの照合は全て成立しているものの副IDコードの照合が同一の副IDコード(図2においては「03WARU」)にて成立せずに照合結果が複数回(ここでは3回)連続して「NG」となっているとき、このときの副IDコードである「03WARU」と主IDコードである「KE1234」がブラックリストに追加される。図2においては、ブラックリストに追加するか否かの判定基準となる「NG」の連続回数(副IDコードの連続NG回数)は3回であるが、複数回であれば適宜変更してもよい。
次に複数の車両における通信履歴に基づきブラックリストを作成する手法について説明する。
図3に示すように、複数の車両に対応する通信履歴間において、副IDコード及び主IDコードの組み合わせが同一であって照合結果が「NG」のデータが存在するか否かが判断される。図3においては、第1の車両及び第2の車両に対応する通信履歴間で副IDコードの「04WARU」及び主IDコードの「AB1234」の組み合わせが同一であって照合結果が「NG」のデータが存在する。よって、このデータにおける副IDコードである「04WARU」と主IDコードである「AB1234」とがブラックリストに追加される。
センタ40は、作成したブラックリストに係る情報を警告情報として通信ネットワークを介して各車両に送信する。車載制御装置21は、遠距離通信部28を介して警告情報を受信すると、それに含まれるブラックリストを自身のメモリ21aに記憶する。そして、車載制御装置21は、近距離通信部22を通じて受信した応答信号に含まれる副IDコードがブラックリストの副IDコードと一致するか否かを判断する。これが一致したとき、車載制御装置21は、アラーム24を通じて今回携帯電話を通じて車両ドアの解錠を試みた不審者にアラーム音を通じた警告を行う。この警告により、不審者を威嚇するとともに、正規のユーザや周囲の者に不正行為が行われていることを知らせることができる。これにより、不審者は車両ドアの解錠を試みることを断念すると予想される。
また、センタ40のメモリ41aには、主IDコードに対応したSIMカードの所有者への緊急連絡先が記憶されている。この緊急連絡先は、SIMカードが装着された携帯電話以外、例えば、自宅における固定電話やパソコンのメール等に設定される。
センタ40は、通信ネットワークを介してブラックリストにリストアップされた主IDコードに対応したSIMカードの所有者の緊急連絡先に、SIMカードが盗難されてそのSIMカードを通じて車両ドアの解錠が試みられたおそれがある旨連絡する。従って、SIMカードの所有者は早期に自身の携帯電話からSIMカードが抜き出されていること、並びに車両盗難のおそれがあることを知ることができる。これにより、車両の盗難を未然に防ぐ手段として、例えば、メモリ21aに記憶される副IDコードの変更を行うことができる。ここで、携帯電話10の他に、専用の電子キーを通じて車両ドアの施解錠等が可能とされる構成を併せ持つ場合、すなわち携帯電話10がサブキーとしての位置付けの場合、携帯電話10を通じた車両ドアの施解錠を禁止させることもできる。この作業は、例えば、ディーラにおいて通信ネットワークを通じて行われる。また、携帯電話会社を通じてSIMカードによる通信を停止することで、SIMカードを利用した不正通信を防止することができる。
以上のように構成される電子キー機能を備えた携帯電話10においては、携帯電話10からSIMカード5のみが不審者によって抜き出される場合がある。この場合、このSIMカード5は、他の携帯電話に差し込まれて、同携帯電話を通じて車両ドアの解錠が試みられる。このとき、副IDコードの照合成立が車両ドア解錠の条件となっていることを不審者が認識していなければ、他の携帯電話を通じて連続して車載機20との通信を行う。これにより、複数回連続して副IDコードのみ照合が成立しない図2に示される通信履歴が作成され、同副IDコードがブラックリストに追加される。そして、このブラックリストはセンタ40からの警告情報を通じて複数の車両間で共有される。よって、不審者は同一の車両における車載機20との通信を継続して行った場合はもとより、他の車両における車載機20との通信を試みた場合であっても、アラームを通じた警告を受ける。また、副IDコードがブラックリストにリストアップされたとき、自宅の固定電話等を通じて正規のSIMカード5の所有者にSIMカードが盗難されてそのSIMカードを通じて車両ドアの解錠が試みられたおそれがある旨の連絡が行われる。よって、早期にSIMカード5の盗難及び車両盗難の蓋然性に気がつくことができる。
また、不審者によってSIMカード5が装着された携帯電話10ごと持ち去られるおそれもある。この場合、携帯電話10だけでは何れの車両に対応したものであるかを知ることができない。よって、不審者は携帯電話10を通じて無差別に複数の車両に対してドアの解錠を試みると想定される。これにより、図3に示したように、複数の車両に対応する通信履歴間において、副IDコード及び主IDコードの組み合わせが同一であって照合結果が「NG」のデータが存在することになり、この副IDコード及び主IDコードがブラックリストに追加される。そして、このブラックリストは複数の車両間で共有される。よって、不審者が携帯電話10に対応した車両を探し出すべく、他の車両に対してドア解錠の試みを継続した場合にはアラームを通じて警告がなされる。また、副IDコードがブラックリストに追加されたとき、自宅の固定電話等を通じて正規のSIMカード5の所有者にSIMカード5及び携帯電話10が盗難されたおそれがある旨、及び車両盗難の蓋然性がある旨の連絡が行われる。これにより、当該所有者は、早期にSIMカード5及び携帯電話10が盗難されたことを知ることができる。よって、不審者が携帯電話10に対応した車両との通信を行う前に、例えばネットワークを通じて携帯電話10を通じた車両ドアの解錠を規制する等の手段を講じることで車両盗難を回避できる。また、携帯電話会社を通じてSIMカードによる通信を停止することで、SIMカードを利用した不正通信を防止することができる。
以上、説明した実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)携帯電話10からの応答信号に含まれる主IDコード及び副IDコード、並びにそれらの照合結果に基づき通信履歴が作成される。この通信履歴に基づき不正に携帯電話を通じて車載機20に対して応答信号が送信されている旨判断されたときその旨がアラーム24を通じて警告される。これにより、不正に携帯電話を通じて車両ドアの解錠が試みられている状況を早期に解消することができる。よって、セキュリティ性が向上する。
(2)通信履歴において同一の副IDコードにより連続して照合が成立しない旨判断されたとき警告が行われる。具体的には、同一の副IDコードにて照合不成立が連続している場合には、正規の携帯電話からSIMカード5が抜き出されて、正規でない携帯電話に挿入されたうえで、車両ドアの解錠が試みられていると考えられる。この場合であっても、警告を行うことで、不正に携帯電話10を通じて車両ドアの解錠が試みられている状況を早期に解消することができる。よって、セキュリティ性が向上する。
(3)センタ40は複数の車両から通信履歴を集める。そして、センタ40は、複数の通信履歴間で照合が非成立とされた同一の副IDコード及び主IDコードが存在する場合、その副IDコードに対応する携帯電話が不正に使用されているおそれがあるとして、その副IDコードを含む警告情報を各車両に送信する。車載機20は、受信した警告情報に含まれる副IDコードを含む応答信号を受信したとき警告を行う。これにより、複数の車両に亘って、携帯電話を通じて車両ドアの解錠が不正に試みられている状況を早期に解消することができる。よって、セキュリティ性が向上する。
(4)携帯電話を通じて不正に車両ドアの解錠を試みた不審者に対してアラーム24を通じて直接に警告が行われる。この警告により、不審者は車両ドアの解錠を試みることを断念すると予想される。よって、セキュリティ性が向上する。
(5)正規のユーザは、自身の携帯電話10又は自身のSIMカード5が装着された別の携帯電話を通じて不正に車両ドアの解錠が試みられていることを自宅の固定電話やパソコンのメールを通じて知ることができる。従って、正規のユーザは、不正に自身の携帯電話等を通じて車両ドアの解錠が試みられている状況を早期に解消する手段を講じることができる。
(6)作成された通信履歴を事後捜査に利用することもできる。具体的には、携帯電話会社の協力のもとブラックリストにリストアップされた副IDコード、すなわちシリアルナンバーに基づき、そのシリアルナンバーに対応する携帯電話の所有者を特定することができる。これにより、不審者の身元を特定することができる。この場合、センタ40は、過去の通信履歴を蓄積していくことが望ましい。また、複数の車両における通信履歴及び各車両の駐車場所を参照することで不審者の移動経路を知ることができる。さらに、通信履歴に通信時間に係る情報を追加することで、その時間も特定することができ、いっそう捜査に有力な情報となる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記実施形態においてはブラックリストにリストアップされた主IDコードに対応するSIMカードの所有者に自宅の固定電話等を通じて連絡していた。しかし、副IDコードに対応する携帯電話に不正に使用されている旨をメール等で通知してもよい。例えば、ユーザが携帯電話を機種変更した場合には、SIMカード5を新たな携帯電話に装着する。このとき、新たな携帯電話の副IDコードを車両のメモリ21aに登録するのを忘れることも考えられる。この場合、新たな携帯電話を通じて車両ドアの解錠を複数回に亘って試みると、正規のユーザであるにも関わらず、図2に示したように、新たな携帯電話の副IDコード(シリアルナンバー)及び主IDコードがブラックリストに追加される。このとき、センタ40は、当該主IDコードに対応するSIMカード5が装着される新たな携帯電話に対してメールにて不正に使用されている旨を通知する。ここで、SIMカード5には主IDコードとしてメールアドレスに係る情報も記憶されているところ、そのメールアドレスに基づき新たな携帯電話にメールを送信できる。これにより、ユーザは、新たな携帯電話の副IDコードを車両に登録する必要があることを認識することができる。
また、不審者が携帯電話10からSIMカード5を不正に抜き出して、それを他の携帯電話に装着して車両ドアの解錠を試みた場合、上記同様にメール等を通じて他の携帯電話にSIMカードが不正に使用されている旨が通知される。これにより、不審者を威嚇することができる。
・上記実施形態においては、図2及び図3を参照しつつ説明した2つの手法にてブラックリストが作成されていたが、何れか一方の手法のみにてブラックリストが作成されてもよい。この場合、何れか一方の手法に係る処理を省略できる。
・上記実施形態においては、図2に示すように、主IDコードの照合が成立しているものの副IDコードの照合が同一の副IDコードにて複数回連続して成立しないとき、この副IDコード及び主IDコードがブラックリストに追加されていた。しかし、ブラックリストへの追加方法はこれに限定されない。例えば、10回の照合のうち、主IDコードの照合は全て成立しているものの副IDコードの照合が同一の副IDコードにて合計3回以上成立しないとき、上記同様にブラックリストに追加してもよい。
また、同一の副IDコード及び主IDコードの組み合わせであるか否かに関わらず、複数回に亘って照合結果が「NG」の場合、そのときの副IDコード及び主IDコードをブラックリストに追加してもよい。この場合、複数パターンの副IDコード及び主IDコードの組み合わせが同時にブラックリストに追加される場合がある。
・図2及び図3を参照しつつ説明したブラックリストの作成手法においては、副IDコードのみならず主IDコードもブラックリストに追加されていた。しかし、副IDコードのみをブラックリストに追加してもよい。この場合であっても、副IDコード(シリアルナンバー)は携帯電話、ひいてはそのユーザに対応したものであるから、副IDコードに基づき不審者を特定することが可能となる。図3を参照しつつ説明したブラックリストの作成手法においては、複数の車両の通信履歴間における副IDコードが同一であって照合結果が「NG」の場合、その副IDコードのみをブラックリストに追加する。この場合、主IDコードが一致するか否かに関わらず、副IDコードがブラックリストに追加されるため、不審者をより確実にブラックリストにリストアップできる。
・上記実施形態においては、不正に携帯電話を通じて車両ドアの解錠が試みられている場合にはアラーム音にて警告を行うとともに、その携帯電話のSIMカードの所有者に自宅の固定電話等を通じて警告を行っていた。しかし、上記両警告のうち何れかを省略してもよい。この場合、警告に係る処理を省くことができる。
・上記実施形態においては、車載機20において作成された通信履歴はセンタ40に送信されていた。しかし、通信履歴をセンタ40に送信することなく、車載機20において通信履歴に基づきブラックリストを作成してもよい。この場合、自車両のみの通信履歴に基づき図2を参照して説明した手法においてブラックリストを作成する。また、複数の車両間においてセンタ40を介して通信履歴を授受することで、車載機20は複数の車両における通信履歴に基づき、図3を参照して説明した手法においてブラックリストを作成することができる。
・上記実施形態においては、携帯電話10を近距離通信部22にかざすことで近距離無線通信が自動的に行われ、この通信を通じて車両ドアの施解錠が可能となる電子キーシステムを採用していた。しかし、電子キーシステムであればこれに限らず、例えば、スイッチ群15の操作を通じて携帯電話10から車載機20に単方向にドアの施解錠等の実行を要求する要求信号が送信されるワイヤレスキーシステムを採用してもよい。この要求信号には、主IDコード、副IDコード及び要求する制御内容を示す指令コードが含まれる。また、車載機20から車室内外における携帯電話10に対して応答を要求する要求信号を送信し、その要求信号が送信されるエリアに携帯電話10が進入したとき、携帯電話10から応答信号を送信する、いわゆる操作フリーキーシステムであってもよい。何れのシステムであっても、上記実施形態と同様に通信履歴及びブラックリストが作成される。
・上記実施形態においては、主IDコードはSIMカード5に登録されていた。しかし、外部メモリであれば、SIMカード5に限定されるものではなく、例えばSDカード等であってもよい。また、携帯電話を通じて車両ドアが解錠されていたが、携帯電話に限定されず車載機20との間で通信可能に構成される専用の携帯機、例えば電子キーであってもよい。この場合には、電子キーには外部メモリに相当する構成が必要となる。一般的に電子キーにおいては遠距離通信部18が省略されるものの、上記実施形態における通信履歴及びブラックリストの作成等には影響はない。
・上記実施形態においては、ブラックリストはセンタ40からの警告情報を通じて複数の車両間で共有されていた。しかし、特定の車両に対してのみ警告情報を送信してもよい。
・上記実施形態においては、車両用の電子キーシステムに適用したが、車両用に限らず、例えば、住宅用の電子キーシステムに適用してもよい。この場合であっても、不正に住宅用のドアの解錠を試みる不審者に対して警告を行うことができる。本構成においては、制御対象は住宅用ドアに設けられるドアロック装置となる。
次に、前記実施形態から把握できる技術的思想をその効果と共に記載する。
5…SIMカード(外部メモリ)、10…携帯電話(携帯機)、11…携帯側制御装置、11a…メモリ(内部メモリ)、20…車載機、21…車載制御装置、24…アラーム、40…センタ。

Claims (4)

  1. 携帯機の本体に着脱可能に構成される外部メモリに記憶される主IDコード及び携帯機の内部メモリに記憶される副IDコードを含む無線信号を制御対象に送信し、同制御対象にて同無線信号に含まれる前記主IDコード及び前記副IDコードと、予め記憶される主IDコード及び副IDコードとの照合が成立したとき前記制御対象の制御が実行される携帯機を備えた電子キーシステムにおいて、
    前記無線信号に含まれる前記主IDコード及び前記副IDコード、並びにそれらの照合結果に基づき通信履歴が作成されるとともに、前記通信履歴において同一の前記副IDコードによって連続して照合が成立しない旨判断されたとき、前記無線信号が不正に送信されている旨判断されて前記警告が行われる電子キーシステム。
  2. 請求項1記載の電子キーシステムにおいて、
    複数の前記制御対象がそれぞれ作成した前記通信履歴を取得するとともに、それら通信履歴間において照合が非成立とされた同一の前記副IDコードが存在する場合、その副IDコードを含む警告情報を各制御対象に送信するセンタを備え、
    前記制御対象は、受信した前記警告情報に含まれる前記副IDコードを含む前記無線信号を受信したとき警告を行う電子キーシステム。
  3. 請求項1又は2に記載の電子キーシステムにおいて、
    前記警告は不正に前記携帯機を通じて前記制御対象に対して前記無線信号を送信した不審者に対して行う電子キーシステム。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載の電子キーシステムにおいて、
    前記警告は、正規のユーザの連絡先との間で通信を行うセンタを介して正規のユーザに対して行われる電子キーシステム。
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