JP5581989B2 - 利得切換型増幅器およびそれを用いたオーディオ機器 - Google Patents

利得切換型増幅器およびそれを用いたオーディオ機器 Download PDF

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Description

本発明は、オペアンプ回路(演算増幅器)にフィードバックする帰還量を切り換えることで利得切換を行い信号の増幅制御を行う技術に係り、特に、オーディオ信号の音量レベル調整を行う利得切換型増幅器における利得切換時に発生するポップ音を効率的に低減するのに好適な技術に関するものである。
例えばラジオ受信機能やCD(CompactDisc)やMD(MiniDisc)の再生機能が設けられオーディオ機器では、オーディオ信号の音量レベル調整制御に利得切換が可能な増幅器(利得切換型増幅器)が用いられている。
この利得切換型増幅器では、通常、オペアンプ回路が用いられ、このオペアンプ回路の出力端子からの出力信号を、フィードバック回路により、オペアンプ回路の反転入力端子にフィードバックする帰還量を切り換えることにより、利得切換えを実現している。尚、このような利得切換え技術を音声の増幅制御に用いる技術が、例えば、特許文献1,2に記載されている。
フィードバック回路には、出力端子と入力端子間を抵抗で分圧するアッテネータ回路(減衰器;信号を適切な信号レベルに減衰させる電子部品)が用いられ、抵抗分圧比を、マイクロコンピュータ等のデジタル制御信号により切り換える回路が既に知られている。
図6は、従来の利得切換型増幅器の構成例を示すブロック図であり、図7は、図6におけるフィードバック回路の構成例を示す回路図である。図6に示すように、従来の利得切換型増幅器は、オペアンプ回路(図中「OP」と記載)61にフィードバック回路(図中「FB」と記載)62を接続した回路構成となっている。
また、フィードバック回路62は、図7に示すように、抵抗器とSW回路を備えており、レベルコントロール回路64からの制御信号によってSWを開閉し、抵抗分圧比を切り換えて、オペアンプ回路61の反転入力端子(−)にフィードバックされる電圧量を調整している。
オペアンプ回路61の開ループ利得が十分に高いものとした場合、このオペアンプ回路61の閉ループ利得(すなわち利得切換型増幅器の入出力利得)はフィードバック回路62の減衰率αによって決定される。
ここで、入力電圧Vi、出力電圧Vo、フィードバック回路62の減衰率をαとした場合、オペアンプ回路61の反転入力端子電圧(Vn)は、次の式(1−1)で示される通りとなる。
Vn=α・(Vo−Vi)+Vi ・・・式(1−1)
ここで、フィードバック回路62の減衰率αは、図8に示すように、音声信号(Vi)が入力される端子(3)を基準点と考えた、オペアンプ回路61の出力端子に接続される端子(1)から、オペアンプ回路61の反転入力端子(−)に接続される端子(2)に対する減衰率とする。すなわち、α=V2/V1=R1/(R1+R2)とする。
オペアンプ回路61の開ループ利得が十分に高いものと考えた場合、反転入力端子(−)と非反転入力端子(+)はイマジナリーショートにより同電位となる。
この場合、非反転入力端子(+)は0Vであるため次の式(1−2)が成立する。
α×(Vo−Vi)+Vi=0・・・式(1−2)
この式(1−2)を整理すると、閉ループ利得Avは、次の式(1−3)となる。
Av=Vo/Vi=1−1/α ・・・式(1−3)
例えば、フィードバック回路62の減衰率αが0.5の場合、回路の閉ループ利得Avは「−1(つまり反転1倍)」となる。
以上の動作は、一般的に用いられているオペアンプの反転増幅回路であり、従来の利得切換増幅器は、フィードバック回路利得αを切り換えることにより、その機能を実現している。
しかしながら、このような従来の技術では、利得切換が段階的となるため、利得切換の際に、急激な信号レベルの変動に起因して生じる所謂ポップノイズが発生する欠点がある。
このような利得切換時のポップノイズの発生を防ぐには、利得切換の分解能を上げ、急激な信号レベルの変動を抑える必要がある。
利得切換の分解能を上げる技術として、まず容易に考えられるのが、フィードバック回路62の抵抗器とSW回路を単純に増やすという技術であるが、この技術では、回路規模が増大するため実用的ではない。
その他の技術として、図10に示すように、利得切換アンプを2回路用意し、それを直列接続する技術や、図11に示すように、フィードバック回路62に、R−2R型DAC回路を使用するD−A型マルチプライヤー回路を用いることが考えられる。
しかし、図10に示す利得切換アンプを2回路直列接続する技術では、オペアンプが2つ必要となってしまうことと、アンプが直列接続されることにより、音声信号のノイズレベルが増加してしまうなどの欠点がある。
また、図11に示すD−A型マルチプライヤー回路では、回路の性質上、SW回路のON抵抗が音声信号の歪み率劣化の原因となる。すなわち、オーディオ再生機として使用する場合、ノイズレベルの制約からR−2R型DACに使用する抵抗器の抵抗値をあまり大きくすることが出来ないため、R−2R型DACの抵抗器に対して十分に小さいON抵抗のSWを得ることが困難な場合が多く、歪み率劣化が特性上どうしても犠牲になる欠点がある。
尚、このような、オペアンプの反転入力端子に出力をフィードバックする帰還量を切り換える利得切換型増幅器の構成とは異なるが、例えば、特許文献3には、モード切り換え時や電源のオン/オフ時に発生する雑音を抑制するためのソフト・ミュート処理を行う音声信号処理装置において、ミュート時間を、再生帯域の最低周波数の半波長程度の時間とすることで、ミュートオン時、ミュートオフ時におけるポップ音の発生を抑える技術が記載されている。
また、特許文献4には、オペアンプの反転入力端子に出力をフィードバックするが、帰還量を切り換えることのない構成オーディオ回路において、電源の立ち上げ時に、オペアンプの非反転入力端子側に入力される基準電圧を、通常の1/2の電圧で且つ上下が対称な電圧波形で立ち上げ、電源オフ時には、起動時と対称の電圧を基準電圧として出力することにより、当該基準電圧における不要な高調波成分を少なくしてポップ音を低減させる技術が記載されているが、このような基準電圧を生成するために複雑な回路構成を要している。
解決しようとする問題点は、従来の技術では、利得切換型増幅器において、例えばオーディオ信号再生中に利得切換を段階的に行う際に、急激な信号レベルの変動に起因して生じるポップノイズを抑えるために利得切換の分解能を上げた場合、音声信号のノイズレベルの増加や、歪み率の劣化が生じてしまう点である。
本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、スムージング・ミュートを実現して、例えばポップノイズの発生を、再生時の音声品質を維持しつつ、防ぐことである。
上記目的を達成するため、請求項1の発明では、反転入力端子、非反転入力端子、出力電圧を出力する出力端子を有するオペアンプと、
入力信号を入力する入力端子を有し、前記出力端子の出力電圧を減衰して前記反転端子へフィードバックするとともに、前記入力端子に入力する入力信号を前記反転端子へ入力させるフィードバック回路とを備え、該フィードバック回路の減衰率の調整により利得切換を行う利得切換型増幅器であって、
前記フィーバック回路の入力端子に入力される入力信号を減衰して前記オペアンプの非反転端子へ入力させるアッテネータ回路を備え、
利得遷移時に前記アッテネータ回路を動作させて、該アッテネータ回路の減衰率と前記フィードバック回路の減衰率との組み合わせによって、前記出力端子の出力電圧の切換分解能を上げ、
利得固定時には前記フィードバック回路の減衰率の調整のみで利得を決定することを特徴とする。
請求項2の発明では、反転入力端子、非反転入力端子、音声出力信号を出力する出力端子を有するオペアンプと、
音声入力信号を入力する入力端子を有し、前記出力端子の音声出力信号を減衰して前記反転端子へフィードバックするとともに、前記入力端子に入力する音声入力信号を前記反転端子へ入力させるフィードバック回路とを備え、該フィードバック回路の前記減衰率の調整により利得切換を行う利得切換型増幅器であって、
前記フィーバック回路の入力端子に入力される音声入力信号を減衰して前記オペアンプの非反転端子へ入力させるアッテネータ回路を備え、
利得遷移時のみ、前記アッテネータ回路を動作させて、該アッテネータ回路の減衰率と前記フィードバック回路の減衰率との組み合わせによって、音声出力信号の切換分解能を上げ、
利得固定時には前記フィードバック回路の減衰率の調整のみで音声出力信号の利得を決定することを特徴とする。
本発明によれば、利得切換型増幅器において、信号出力レベルの切換分解能を上げることによりスムージング・ミュートを実現でき、例えばオーディオ機器における再生時の音声品質を維持しつつ、ポップノイズの発生を防ぐことが可能であり、当該オーディオ機器の品質の向上を図ることができる。
本発明に係る利得切換型増幅器の構成例を示すブロック図である。 図1におけるアッテネータ回路の構成例を示すブロック図である。 図1における利得切換型増幅器の入出力利得の第1の算出例を示す説明図である。 図1における利得切換型増幅器の入出力利得の第2の算出例を示す説明図である。 図1における利得切換型増幅器の制御動作例を示す説明図である。 従来の利得切換型増幅器の第1の構成例を示すブロック図である。 図6におけるフィードバック回路の構成例を示すブロック図である。 図6における利得切換型増幅器の入出力利得の第1の算出例を示す説明図である。 図6における利得切換型増幅器の入出力利得の第1の算出例を示す説明図である。 従来の利得切換型増幅器の第2の構成例を示すブロック図である。 従来の利得切換型増幅器の第3の構成例を示すブロック図である。
以下、図を用いて本発明を実施するための形態例を説明する。図1は、本発明に係る利得切換型増幅器の構成例を示しており、この図1において、1はオペアンプ回路(演算増幅器)、2はフィードバック回路、3はアッテネータ回路(減衰器)であり、オペアンプ回路1とフィードバック回路2は、図6で示した従来の利得切換型増幅器に用いているものと同等のものである。
このような構成により、本例の利得切換型増幅器は、オーディオ機器に設けられ、オーディオ信号のレベル調整制御に際して、フィードバック回路2とアッテネータ回路3のそれぞれの加減算回路を用いて、オペアンプ回路1における反転入力と非反転入力の双方の減衰率設定を切換えて、出力レベルを連続的に変化させる。
すなわち、図1に示す回路構成の利得切換型増幅器では、従来のオペアンプ回路1とフィードバック回路2に加えて、アッテネータ回路3を追加した構成となっている。
フィードバック回路2は、図7に示すフィードバック回路62と同様に、抵抗器とSW回路を備えており、レベルコントロール回路64からの制御信号によってSWを開閉し、抵抗分圧比を切り換えて、オペアンプ回路1の反転入力端子(−)にフィードバックされる電圧量を調整している。
オペアンプ回路1の開ループ利得が十分に高いものとした場合、このオペアンプ回路1の閉ループ利得(すなわち利得切換型増幅器の入出力利得)はフィードバック回路2の減衰率αによって決定される。
従来技術として説明したように、入力電圧Vi、出力電圧Vo、フィードバック回路2の減衰率をαとした場合、オペアンプ回路1の反転入力端子電圧(Vn)は、「Vn=α・(Vo−Vi)+Vi ・・・式(1−1)」となる。
また、フィードバック回路2の減衰率αは、図8で示したように、音声信号(Vi)が入力される端子(3)を基準点と考えた、オペアンプ回路1の出力端子に接続される端子(1)から、オペアンプ回路1の反転入力端子(−)に接続される端子(2)に対する減衰率とし、α=V2/V1=R1/(R1+R2)とする。
そして、オペアンプ回路1の開ループ利得が十分に高いものと考えた場合、反転入力端子(−)と非反転入力端子(+)はイマジナリーショートにより同電位となり、この場合、非反転入力端子(+)は0Vであるため式「α×(Vo−Vi)+Vi=0・・・式(1−2)」が成立する。
この式(1−2)を整理することで、オペアンプ回路1の閉ループ利得Avが、「Av=Vo/Vi=1−1/α ・・・式(1−3)」の式で得られる。例えば、フィードバック回路2の減衰率αが0.5の場合、オペアンプ回路1の閉ループ利得Avは「−1(つまり反転1倍)」となる。
このようにして、従来の利得切換増幅器の動作では、フィードバック回路2の利得αを切り換えることにより、その出力レベルを変化させているが、上述したように、このようなフィードバック回路2のみを用いただけの技術では、利得切換が段階的となるため、利得切換の際に、急激な信号レベルの変動に起因して生じる所謂ポップノイズが発生する。
このような利得切換時のポップノイズの発生を防ぐには、利得切換の分解能を上げ、急激な信号レベルの変動を抑える必要があり、本例では、新たにアッテネータ回路3を設けた構成としている。
アッテネータ回路3は、フィードバック回路2と同様のアナログ加減算回路を基本形としており、オペアンプ回路1の非反転入力に、このアッテネータ回路3を介して音声信号が入力される仕組みとなっている。
尚、アッテネータ回路3は、フィードバック回路2のような単純な抵抗分圧回路でも機能の実現は可能であるが、図2に示すように、本例では、利得切換の分解能を上げることを容易とする為、R−2R型DAC回路を用いている。
すなわち、アッテネータ回路3は、図2に示すように、抵抗器とSW回路を備えており、レベルコントロール回路4からの制御信号によってSWを開閉し、抵抗分圧比を切り換えて、オペアンプ回路1の非反転入力端子(+)に入力される電圧量を調整している。
オペアンプ回路1の開ループ利得が十分に高いものとし、入力電圧Vi、出力電圧Vo、フィードバック回路2の減衰率を図8に例示したようにα、アッテネータ回路3の減衰率を図3に示すようにβ(=V2/V1=D/2)とした場合、オペアンプ回路1の回路の閉ループ利得は次のように求められる。
まず、オペアンプ回路1の非反転入力(+)の電圧Vpは次の式(2−1)で表される。
Vp=β・Vi ・・・式(2−1)
これに対して、オペアンプ回路1の反転入力(−)の電圧Vnは次の式(2−2)で表される。
Vn=α(Vo−Vi)+Vi ・・・式(2−2)
オペアンプ回路1の開ループ利得が十分に高いと考えると、電圧Vpと電圧Vnはイマジナリーショートにより同電位となるため、上述の式(2−1)と式(2−2)から、次の式(2−3)が成立する。
β・Vi=α(Vo−Vi)+Vi ・・・式(2−3)
この式(2−3)を整理すると、図4に示すようにして、オペアンプ回路1の閉回路利得Avを示す次の式(2−4)が得られる。
Av=Vo/Vi=1−(1/α)+(β/α) ・・・式(2−4)
この式(2−4)より、オペアンプ回路1の閉回路利得Avは、フィードバック回路2の減衰率αとアッテネータ回路3の減衰率βの値の組み合わせにより、コントロールできることがわかる。
図5において、フィードバック回路2の減衰率αと、アッテネータ回路3の減衰率βの切換制御のタイミングチャート例を示す。このように、アッテネータ回路3の減衰率βの切換調整制御と組み合わせることにより、「0」、「−0.004」、「−0.0008」、…、「−5.995」、「−6」、「−6.006」、「−6.013」、…、「−11.998」、「−12」との高い分解能での閉ループ利得の切換を行うことができる。
アッテネータ回路3として使用しているDAC回路のビット数を増やすほど利得設定の分解能が上がり、滑らかな利得遷移が可能となり、ポップノイズの発生を抑制することができる。
また、通常再生時(利得固定時)はβ=0(すなわちオペアンプ回路1の非反転入力端子は0V)とし、アッテネータ回路3は利得遷移時にしか使用しないようにすることで従来回路と等価の回路となり、D−A型マルチプライヤー回路で問題となっていたR−2R DAC回路起因の歪み率劣化は解消される。
以上、図1〜図5を用いて説明したように、本例では、オペアンプ回路1の出力端子からの出力信号を、オペアンプ回路1の反転入力端子にフィードバックするフィードバック回路2を具備し、フィードバック回路2でフィードバックする帰還電圧を減衰することにより利得切換を行い、オペアンプ回路1に入力された入力信号の出力レベル調整を行う利得切換型増幅器において、オペアンプ回路1の非反転入力端子に、入力信号を減衰して入力するアッテネータ回路3を設け、このアッテネータ回路3の減衰率の設定とフィードバック回路2の減衰率の設定の組み合わせにより、信号出力レベルの切換分解能を上げる。
このように、音声を増幅する利得切換型増幅器における出力調節手段として、アナログ加減算回路を用い、利得切換型増幅器のオペアンプ回路1における反転入力側と非反転入力側の双方に、減衰率の切換が可能な回路2,3を設け、その減衰率設定の組み合わせにより、音声出力レベルの切り換え分解能を上げることで、音声レベルを連続的に変化させることを可能とし、ポップノイズの発生を防ぐ。
また、フィードバック回路2は抵抗分圧切換型のアナログ加減算回路からなり、アッテネータ回路3はDAC回路からなり、フィードバック回路2とアッテネータ回路3のそれぞれの減衰率を、レベルコントロール回路4からのデジタル信号により制御する。例えば、オペアンプ回路1の反転入力端子(−)には、従来の抵抗分圧切換型のフィードバック回路2を接続し、非反転入力端子(+)には、DAC回路等のアッテネータ回路3を接続し、双方をマイクロコンピュータ等からなるレベルコントロール回路4からのデジタル信号により制御する。
また、アッテネータ回路3を利得遷移時のみに動作させ、利得固定時にはフィードバック回路2でのみ利得を決定する。すなわち、非反転入力端子(+)に接続されるアッテネータ回路3は、利得遷移時のみに動作させ、通常再生時(利得固定時)は、フィードバック回路2でのみ利得が決定される従来回路と等価とすることで、通常再生時の音声品質の劣化を防ぐ。
このように、本例の利得切換型増幅器においては、音声出力レベルの切換分解能を上げることによりスムージング・ミュートを実現でき、再生時の音声品質を維持しつつ、ポップノイズの発生を防ぐことが可能となり、オーディオ機器の品質の向上を図ることができる。
尚、本発明は、図1〜図5を用いて説明した例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、上述したように、本例では、アッテネータ回路3は、R−2R型DAC回路を用いているが、フィードバック回路2のような単純な抵抗分圧回路でも機能の実現は可能である。
1,61:オペアンプ回路、2,62:フィードバック回路、3:アッテネータ回路、4,64:レベルコントロール回路、R,2R,R1,R2:抵抗、SW:スイッチ、Vi:入力、Vo:出力。
特開平09−093064号公報 特開平06−291573号公報 特開2008−109560号公報 特開2010−021775号公報

Claims (4)

  1. 反転入力端子、非反転入力端子、出力電圧を出力する出力端子を有するオペアンプと、
    入力信号を入力する入力端子を有し、前記出力端子の出力電圧を減衰して前記反転端子へフィードバックするとともに、前記入力端子に入力する入力信号を前記反転端子へ入力させるフィードバック回路とを備え、該フィードバック回路の減衰率の調整により利得切換を行う利得切換型増幅器であって、
    前記フィーバック回路の入力端子に入力される入力信号を減衰して前記オペアンプの非反転端子へ入力させるアッテネータ回路を備え、
    利得遷移時に前記アッテネータ回路を動作させて、該アッテネータ回路の減衰率と前記フィードバック回路の減衰率との組み合わせによって、前記出力端子の出力電圧の切換分解能を上げ、
    利得固定時には前記フィードバック回路の減衰率の調整のみで利得を決定することを特徴とする利得切換型増幅器。
  2. 反転入力端子、非反転入力端子、音声出力信号を出力する出力端子を有するオペアンプと、
    音声入力信号を入力する入力端子を有し、前記出力端子の音声出力信号を減衰して前記反転端子へフィードバックするとともに、前記入力端子に入力する音声入力信号を前記反転端子へ入力させるフィードバック回路とを備え、該フィードバック回路の前記減衰率の調整により利得切換を行う利得切換型増幅器であって、
    前記フィーバック回路の入力端子に入力される音声入力信号を減衰して前記オペアンプの非反転端子へ入力させるアッテネータ回路を備え、
    利得遷移時のみ、前記アッテネータ回路を動作させて、該アッテネータ回路の減衰率と前記フィードバック回路の減衰率との組み合わせによって、音声出力信号の切換分解能を上げ、
    利得固定時には前記フィードバック回路の減衰率の調整のみで音声出力信号の利得を決定することを特徴とする利得切換型増幅器。
  3. 請求項1もしくは請求項2のいずれか記載の利得切換型増幅器であって、
    上記フィードバック回路は抵抗分圧切換型のアナログ加減算回路からなり、
    上記アッテネータ回路はDAC回路からなり、
    上記フィードバック回路と上記アッテネータ回路のそれぞれの減衰率をデジタル信号により制御するレベルコントロール回路を設けたことを特徴とする利得切換型増幅器。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の利得切換型増幅器を設けたことを特徴とするオーディオ機器。
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