JP5580707B2 - 照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一定幅の線状の照射範囲を形成する照明装置に関する。
工場において線状に延びる生産ラインを照らす際には、生産ラインの延設方向に沿って長い照射範囲を形成する照明装置を一定間隔で設置する。特許文献1には、長方形の照射範囲を形成する照明装置が記載されている。
同文献では、照明装置は長方形の照射範囲を備える複数の光源モジュールを備えており、これらの光源モジュールを同一方向に向けた状態でマトリック状に配置することによって所望の大きさの長方形の照射範囲を形成している。各光源モジュールは、発光ダイオードからの発散光を、発光ダイオードの発光面の周囲から発光面の前方に向って延びている筒状の配光カップの内周面の鏡によって配光することによって、長方形の照射範囲を形成している。
特開2009−99526号公報
特許文献1では、照明装置による長方形の照射範囲は、発光ダイオードの発光面に対して平行に形成されている。このため、照明装置によって、より長い線状の照射範囲を形成するためには、照射範囲の長手方向に沿って光源モジュールを追加配置しなければならない。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、線状の照射範囲を少数の光源モジュールで形成することができる照明装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の照明装置は、
2つの光源モジュールを備える光源ユニットを有し、
前記光源モジュールは、
基板と、
前記基板の表面に搭載されている発光素子と、
前記発光素子の発光面を覆う状態に前記基板の表面に搭載されている光源レンズと、
前記基板における前記光源レンズの隣接位置から前記発光面の前方に向けて所定の角度で延びている第1反射板と、
前記光源レンズに対して前記第1反射板が隣接する方向とは直交する方向の両側に配置され、前記基板から当該発光面の前方に向けて相互に離れる方向に斜めに延び、前記第1反射板に交差している一対の第2反射板とを備えており、
前記発光素子から射出される発散光は、前記光源レンズを介して前記基板の前方に放射される第1出射光、および、前記光源レンズを介して屈折させられた後に第2反射板で反射されて前記基板の前方に放射される第2出射光に配光され、前記第1出射光および前記第2出射光によって前記基板と前記第1反射板のなす角度で広がる一定幅の照明光を形成するようになっており、
前記光源ユニットは、2つの前記光源モジュールの前記基板が平行あるいは鋭角をなす状態で背中合わせに配置され、一方の前記光源モジュールの前記基板から他方の前記光源モジュールの前記基板までの間の角度で広がる一定幅の線状照明光を形成するようになっていることを特徴とする。
本発明によれば、光源ユニットを構成している各光源モジュールは、発光素子からの発散光を光源レンズおよび反射板を用いて配光しており、光源モジュールからは発光素子が搭載されている基板と第1反射板のなす角度で広がる一定幅の照明光が出射される。従って、光源モジュールが発光素子を囲む筒状の鏡によって発光素子からの発散光を配光している場合と比較して、光源モジュールから出射される照明光の角度範囲を広くすることができる。また、光源ユニットでは、発光素子を搭載している2つの光源モジュールの基板を平行あるいは鋭角をなす状態で背中合わせに配置している。すなわち、光源ユニットでは、2つの光源モジュールのそれぞれに搭載されている発光素子が互いに基板を挟んで反対側を向くように配置されており、これにより、光源ユニットは一方の光源モジュールの基板から他方の光源モジュールの基板までの間の角度で広がる一定幅の線状照明光を形成するようになっている。従って、2つの光源モジュールの発光素子が同一方向に向くように配置されている場合と比較して、照明光を長くすることができる。よって、線状の照射範囲を少数の光源モジュールによって形成することができる。また、発光素子からの発散光を光源レンズおよび第1、第2反射板を用いて配光しているので、反射板のみを用いて配光する場合と比較して、光源モジュールにより形成される照明光を一定幅の線状にすることが容易となる。
また、本発明は、前記光源モジュールにおいて、前記基板上の前記発光素子の発光面の発光中心点を原点とし、前記原点で直交して前記発光面と同一平面上を延びる二軸をX軸およびY軸、前記原点から前記発光面の前方に垂直に延びる軸をZ軸とすると、前記光源レンズは、Z軸方向の前方に位置する中央レンズ部分と、この中央レンズ部分におけるY軸方向の両端にそれぞれ形成された側方レンズ部分とを備え、前記中央レンズ部分は、X軸を含む平面で切断した場合の断面形状が前記発散光を発散状態のまま通過させるものとされており、Y軸を含む平面で切断した場合の断面形状が前記発散光をXZ平面の方向に屈折させる正のパワーを備えたものとされており、前記側方レンズ部分のそれぞれは、X軸を含む平面で切断した場合の断面形状が前記発散光をYZ平面の方向に屈折させる正のパワーを備えたものとされており、Y軸を含む平面で切断した場合の断面形状が前記発散光をXY平面の方向に屈折させる正のパワーを備えたものとされており、前記中央レンズ部分を透過した光が前記第1出射光であり、前記側方レンズ部分を透過した後に前記一対の第2反射板で反射された光が前記第2出射光であることを特徴とする。
本発明によれば、光源モジュールにおいて、発光素子からの発散光のうち光源レンズの中央レンズ部分を透過した透過光は、XZ平面に沿って、Y軸方向の幅が狭められた線状となる。一方、光源からの発散光のうち光源レンズの各側方レンズ部分を透過する光は、XY平面の方向並びにYZ平面の方向に屈折させられているので、中央レンズ部分の透過光とは重ならない方向に放射されるが、この透過光が第2反射面によってXY平面の方向に反射することにより中央レンズ部分の透過光に重ねる、或いは、中央レンズ部分の透過光に沿わせることができる。従って、光源モジュールからの照明光を一定幅で線状のものとすることができる。また、光源レンズの透過光のうち、X軸をマイナス方向に向う光を第1反射板によってYZ平面の側に反射することができるので、照明光の光度を高めることができる。ここで、X軸を含む平面で切断した場合の断面形状が発散光を発散状態のまま通過させるものとは、この断面形状が、発散光を屈折させることなくそのまま通過させるもの、或いは、発散光を集光を伴わずに通過させるものがある。
本発明において、より長い線状照明光を得るためには、前記光源ユニットとして、第1、第2光源ユニットを有し、前記第1、第2光源ユニットは、それぞれの前記線状照明光の長手方向の一部分が重なるように配置されていることが望ましい。
本発明において、線状照明光の幅を広くするためには、前記光源ユニットとして、第1、第2光源ユニットを有し、前記第1、第2光源ユニットは、前記第1光源ユニットの前記線状照明光と前記第2光源ユニットの前記線状照明光とがそれらの幅方向で連続するように配置されていることが望ましい。
この場合において、前記光源レンズは、前記中央レンズ部分におけるYZ平面上の端面に連続して形成した第2中央レンズ部分と、前記側方レンズ部分のそれぞれにおけるYZ平面上の端面に連続して形成した第2側方レンズ部分とを備えており、前記中央レンズ部分および前記側方レンズ部分のそれぞれは、Y軸を中心として同一断面形状を回転させることにより得られる回転体であり、XY平面からX軸のマイナス方向に向って90°の角度範囲に渡って形成されており、前記第2中央レンズ部分は、前記中央レンズ部分のYZ平面上の前記端面をX軸のマイナス方向に所定長さだけ平行移動することにより得られる平行移動体であり、前記第2側方レンズ部分は、前記側方レンズ部分のYZ平面上の前記端面をX軸のマイナス方向に所定長さだけ平行移動することにより得られる平行移動体であり、前記中央レンズ部分を透過した光および前記第2中央レンズ部分を透過した光が前記第1出射光であり、前記側方レンズ部分を透過した後に前記一対の第2反射板で反射された光および前記第2側方レンズ部分を透過した後に前記一対の第2反射板で反射された光が第2出射光であることが望ましい。
このような回転体から中央レンズ部分および側方レンズ部分を形成すれば、中央レンズ部分のX軸を含む平面で切断した場合の断面形状を、発散光を発散状態のまま通過させるものとすることが容易となり、側方レンズ部分のX軸を含む平面で切断した場合の断面形状を、発散光をYZ平面の方向に屈折させる正のパワーを備えたものとすることが容易となる。また、第2中央レンズ部分は、X軸を含む平面で切断した場合の断面形状が発散光を発散状態のまま通過させるものとなり、Y軸を含む平面で切断した場合の断面形状が発散光をXZ平面の方向に屈折させる正のパワーを備えたものとなる。さらに、第2側方レンズ部分のそれぞれは、X軸を含む平面で切断した場合の断面形状が発散光を発散状態のまま通過させるものとなり、Y軸を含む平面で切断した場合の断面形状が発散光をXY平面の方向に屈折させる正のパワーを備えたものとなる。従って、光源からの発散光のうち第2中央レンズ部分の透過光は、XZ平面に沿って、Y軸方向の幅が狭められた線状となり、中央レンズ部分の透過光に連続する。また、光源からの発散光のうち第2側方レンズ部分を通過する光は、YZ平面よりもX軸をマイナス方向に向って放射されており、XY平面の方向に屈折させられる。従って、第2側方レンズ部分の透過光は中央レンズ部分および第2中央レンズ部分の透過光とは重ならない方向に放射されるが、この透過光は第2反射面によってXY平面の方向に反射され、中央レンズ部分の透過光に重ねられる、或いは、中央レンズ部分の透過光に沿わされる。よって、光源モジュールからの照明光を一定幅で線状のものとすることができる。また、光源レンズの透過光のうち、X軸をマイナス方向に向う光を第1反射板によってYZ平面の側に反射することができるので、照明光の光度を高めることができる。
本発明によれば、光源ユニットを構成している各光源モジュールは、発光素子からの発散光を光源レンズおよび反射板を用いて配光しており、光源モジュールからは発光素子が搭載されている基板と第1反射板のなす角度で広がる一定幅の照明光が出射される。従って、光源モジュールが発光素子を囲む筒状の鏡によって発光素子からの発散光を配光している場合と比較して、光源モジュールから出射される照明光の角度範囲を広くすることができる。また、光源ユニットでは、発光素子を搭載している2つの光源モジュールの基板を平行あるいは鋭角をなす状態で背中合わせに配置している。すなわち、光源ユニットでは2つの光源モジュールのそれぞれに搭載されている発光素子が互いに基板を挟んで反対側を向くように配置されており、これにより、光源ユニットは一方の光源モジュールの基板から他方の光源モジュールの基板までの間の角度で広がる一定幅の線状照明光を形成するようになっている。従って、2つの光源モジュールの発光素子が同一方向に向くように配置されている場合と比較して、照明光を長くすることができる。これらの結果、線状の照射範囲を少数の光源モジュールによって形成することができる。また、発光素子からの発散光を光源レンズおよび第1、第2反射板を用いて配光しているので、反射板のみを用いて配光する場合と比較して、光源モジュールにより形成される照明光を一定幅の線状にすることが容易となる。
本発明を適用した照明装置の概観斜視図である。 照明装置本体を説明するための斜視図と断面図である。 光源ユニットを説明するための斜視図および断面図である。 光源モジュールの斜視図である。 光源モジュールを説明するための平面図と断面図である。 発光素子の配光特性を示す扇グラフと等高線グラフである。 光源レンズを説明するための断面図である。 光源モジュールの配光特性を示す扇グラフと等高線グラフである。 本例の照明装置を複数設置した状態を示す説明図である。 照明装置を40m間隔で複数設置した場合の照射平面の照度分布図である。 照明装置を26m間隔で複数設置した場合の照射平面の照度分布図である。 照明装置に用いる参考例の光源モジュールの平面図と断面図である。 図12の発光素子の配光特性を示す扇グラフと等高線グラフである。 図12の光源モジュールの配光特性を示す扇グラフと等高線グラフである。
以下に図面を参照しながら、本発明を実施するための形態を説明する。
(全体構成)
図1は本発明を適用した照明装置の概観斜視図である。本発明の照明装置1は、地面から直立している支柱100に取り付けられ、例えば、工場において線状に延びる生産ラインを照らすために用いられる。照明装置1は、開口部が下方を向いた状態で支柱100に取り付けられている箱型の上ケース2aと、上ケース2aの下側から開口部を塞ぐように取り付けられている透明な樹脂製の下ケース2bと、これら上ケース2aおよび下ケース2bの内側に収納されている照明装置本体3を備えている。照明装置1は、支柱100に取り付けられている後端部よりも前端部の側が上方に位置しており、照明装置本体3も照明装置1と同様の角度で傾斜している。照明装置1は、照射対象とする平面領域200の斜め上方から、この平面領域200を照らす。照明装置1からは、装置幅方向に長く、装置前後方向の幅が一定の線状照明光が出射される。照射対象とする平面領域200には、線状の照明範囲が形成される。
図2(a)は照明装置に搭載されている照明装置本体3を下方から見た斜視図であり、図2(b)は図1(a)のA−A線における断面図であり、図2(c)は図2(a)のB−B線における断面図である。図3(a)は光源ユニット4の斜視図であり、図3(b)は、図3(a)のC−C線における断面図である。図3(c)は図3(a)のD−D線における断面図である。図2(b)、(c)の二点鎖線は照明装置本体3からの線状照明光を示しており、図3(b)、(c)の二点鎖線は光源ユニットからの照明光を示している。照明装置本体3は、図2に示すように、装置幅方向に2列に配置され、前後方向に延びている各列に4個ずつ配置されている光源ユニット4を備えている。各光源ユニット4は、照明装置1の装置幅方向で隣接配置されている一対の光源モジュール5から構成されている。
各光源モジュール5は、図3に示すように、矩形の基板6と、この基板6に形成された配線パターンに接続された発光素子7を備えている。基板6の表面には発光素子7の発光面7aを覆うように光源レンズ8が固定されており、発光素子7は光源レンズ8の内側に収納されている。また、各光源モジュール5は、光源レンズ8に隣接する位置から発光面7aの前方に垂直に延びている第1反射板9と、光源レンズ8に対して第1反射板9が隣接する方向とは直交する方向の両側に配置され、基板6から発光面7aの前方に向けて相互に離れる方向に斜めに延び、第1反射板9に交差している一対の第2反射板10を備えている。各光源モジュール5は、図3(c)に示すように、発光素子7から射出される発散光を、光源レンズ8を介して基板6の前方に放射される第1出射光L1、および、光源レンズ8を介して屈折させられた後に第2反射板10で反射されて基板6の前方に放射される第2出射光L2に配光している。これら第1出射光L1および第2出射光L2は、基板6と第1反射板9のなす角度で広がる一定幅の照明光を形成している。
ここで、光源ユニット4は、2つの光源モジュール5の基板6が鋭角をなす状態で背中合わせに配置されている。すなわち、2つの光源モジュール5のそれぞれに搭載されている光源素子の発光面7aが基板6を挟んで反対側を向くように配置されている。この結果、光源ユニット4は、図3(b)、(c)に示すように、一方の光源モジュール5の基板6から他方の光源モジュール5の基板6までの間の角度で広がる一定幅の線状照明光を形成している。従って、照明装置本体3は、図2(b)、(c)に示すように、装置幅方向の一方の光源ユニット4の一方のモジュールの基板6から、他方の光源ユニット4の他方の光源モジュール5の基板6までの間の角度で広がる一定幅の線状照明光を形成する。
本例では、図3(b)に示すように、1つの光源ユニット4を構成している2つの光源モジュール5の基板6が成す交差角度θは30°となっている。この交差角度θを調整することにより、光源ユニット4が射出する線状照射光の長手方向の照射範囲を設定することができる。なお、2つの光源モジュール5の基板6を平行に配置することもできる。
また、図1に示すように照明装置1が支柱100に傾斜した状態で取り付けられることにより、照明装置本体3が装置前後方向において傾斜しているので、照明装置1による照射範囲は、照明装置本体3が照射対象の平面領域200に対して平行となっている場合と比較して、その短手方向の幅が広くなっている。なお、照射対象の平面領域200に対する照明装置1の前後方向の角度、すなわち、照明装置1を支柱100に取り付ける角度を調整することにより、照明装置1による照射範囲の短手方向の幅を設定できる。
(光源モジュール)
図4は本例の光源モジュール5の概観斜視図である。図5(a)は光源モジュール5の平面図であり、図5(b)は光源モジュール5をXZ平面で切断した断面図であり、図5(c)は光源モジュール5をYZ平面で切断した断面図である。以下の説明では、光源モジュール5において、発光素子7の発光面7aの発光中心点Pを原点Oとし、原点Oで直交して発光面7aと同一平面上を延びる二軸をX軸およびY軸、原点Oから発光面7aの前方に垂直に延びる軸をZ軸として説明する。また、X軸方向の一方をプラス方向、他方をマイナス方向として説明する。
光源モジュール5は、基板6と、この基板6の表面に固定された発光素子7と、発光素子7の発光面7aを覆うように基板6の表面に固定された光源レンズ8を備えている。光源レンズ8のZ軸方向の側およびX軸のプラス方向の側は開放状態とされており、光源レンズ8のX軸のマイナス方向には第1反射板9が隣接配置されている。光源レンズ8のY軸方向の両側には一対の第2反射板10が隣接配置されている。
(発光素子)
図6(a)は発光素子7の配光特性を天頂角度と方位角度相対値で示す扇グラフであり、図6(b)は発光素子7の配光特性を方位角度と天頂角度相対値で示す等高線グラフである。本例において、光源として用いた発光素子7は発散光を放射する発光ダイオードであり、図6に示すように、その配光はランバート分布を示している。
(光源レンズ)
図7(a)は光源レンズ8をY軸方向から見た側面図であり、図7(b)はYZ平面で切断した光源レンズ8の断面図である。光源レンズ8は、エポキシ樹脂やポリカーボネート樹脂などの光透過性樹脂を射出成型することによって形成されている。図4、図5(a)に示すように、光源レンズ8は、YZ平面よりもX軸のプラス側に位置する第1部位11と、YZ平面よりもX軸のマイナス側に位置する第2部位12を備えている。第1部位11は発光素子7からの発散光のうちYZ平面よりもX軸のプラス側を通過する光を配光制御し、第2部位12は発光素子7からの発散光のうちYZ平面よりもX軸のマイナス側を通過する光を配光制御する。
第1部位11は、発光面7aのZ軸方向の前方に位置する第1中央レンズ部分(中央レンズ部分)13と、Y軸方向において第1中央レンズ部分13の両端に形成されている一対の第1側方レンズ部分(側方レンズ部分)14を備えている。第2部位12は、第1中央レンズ部分13のX軸のマイナス方向の端に形成されている第2中央レンズ部分15と、各第1側方レンズ部分14のX軸のマイナス方向の端に形成されている一対の第2側方レンズ部分16を備えている。
第1中央レンズ部分13は、X軸を含む平面で切断した場合の断面形状が、図5(b)に示すように、発光素子7からの発散光を屈折させることなくそのまま通過させるものとされている。また、Y軸を含む平面で切断した場合の断面形状が、図5(c)に示すように、発光素子7からの発散光をXZ平面の方向に屈折させる正のパワーを備えたものとされている。言い換えると、第1中央レンズ部分13は、当該部分を通過する光を(x,y,z)成分で表した場合に、y成分のみを0に近づけるように作用する。
第1側方レンズ部分14のそれぞれは、X軸を含む平面で切断した場合の断面形状が、発光素子7からの発散光をYZ平面の方向に屈折させる正のパワーを備えたものとされている。また、Y軸を含む平面で切断した場合の断面形状が、図5(c)に示すように、発光素子7からの発散光をXY平面の方向に屈折させる正のパワーを備えたものとされている。言い換えると、第1側方レンズ部分14は、当該部分を通過する光を(x,y,z)成分で表した場合に、z成分とx成分を0に近づけるように作用する。
第1中央レンズ部分13および一対の第1側方レンズ部分14は、Y軸を中心として、図7(b)に示す同一断面形状20aを回転させることにより得られる回転体20であり、図7(a)の矢印に示すように、XY平面からX軸のマイナス方向に向って90°の角度範囲に渡って形成されている。
ここで、同一断面形状20aは、図7(b)に示すYZ平面上では、Z軸に対して対称であり、Z軸と交差してZ軸の前方に突出する第1円弧部分21と、第1円弧部分21の両端からそれぞれY軸方向に突出する一対の第2円弧部分22を備えている。第1円弧部分21を規定している円の中心21aは、Z軸上において発光面7aから前方に離れた位置にある。また、一対の第2円弧部分22をそれぞれ規定している円の中心22aは、Y軸上において、発光面7aから外側に離れた位置にある。図5(a)に示すように、第1円弧部分21によって第1中央レンズ部分13の外側面13aの形状が規定されており、一対の第2円弧部分22によって一対の第1側方レンズ部分14の外側面14aの形状が規定されている。
一対の第2円弧部分22のZ軸方向の後端の間は、図7(b)に示すように、一方の第2円弧部分22の後端からY軸上を延びる第1直線部分23と、第1直線部分23の端からZ軸方向を前方に延びる第2直線部分24と、第2直線部分24の端からY軸方向に延びる第3直線部分25と、第3直線部分25の端からZ軸方向を後方に延びる第4直線部分26と、第4直線部分26の端から他方の第2円弧部分22の後端までY軸上を延びる第5直線部分27によって連続させられている。第3直線部分25の寸法は、第1円弧部分21のY軸方向の寸法と同一となっている。第2直線部分24、第3直線部分25および第4直線部分26によって、第1中央レンズ部分13および第1側方レンズ部分14の内側に形成されている第1凹部28(図7(a)参照)の形状が規定されている。
次に、第2中央レンズ部分15および一対の第2側方レンズ部分16は、第1中央レンズ部分13および第1側方レンズ部分14のYZ平面上の端面、すなわち、図7(b)に示す同一断面形状20aを備えている端面を、X軸のマイナス方向に所定長さだけ平行移動することにより得られる平行移動体となっている。より詳細には、同一断面形状20aの第1円弧部分21によって第2中央レンズ部分15の外側面15aの形状が規定されており、第2円弧部分22によって第2側方レンズ部分16の外側面16aの形状が規定されている。また、第2直線部分24、第3直線部分25および第4直線部分26によって、第2中央レンズ部分15および第2側方レンズ部分16の内側に形成されている第2凹部29の形状が規定されている。
これにより、第2中央レンズ部分15は、X軸を含む平面で切断した場合の断面形状が、図5(b)に示すように、発光素子7からの発散光を発散状態のまま通過させるものとなっており、Y軸を含む平面で切断した場合の断面形状は、発光素子7からの発散光をXZ平面の方向に屈折させる正のパワーを備えたものとなっている。言い換えると、第2中央レンズ部分15は、当該部分を通過する光を(x,y,z)成分で表した場合に、y成分のみを0に近づけるように作用する。
また、一対の第2側方レンズ部分16は、X軸を含む平面で切断した場合の断面形状が、発光素子7からの発散光を発散状態のまま通過させるものとなっており、Y軸を含む平面で切断した場合の断面形状は、図5(c)に示す第1側方レンズ部分14と同様に、発光素子7からの発散光をXY平面の方向に屈折させる正のパワーを備えたものとなっている。言い換えると、第2側方レンズ部分16は、当該部分を通過する光を(x,y,z)成分で表した場合に、z成分のみを0に近づけるように作用する。
なお、発光素子7は、第1凹部28および第2凹部29によって基板6上に形成された空間内に収納されており、光源レンズ8は発光素子7の発光面7aをZ軸方向の前方から覆っている。より詳細には、第1部位11が発光面7aのX軸のプラス側をZ軸方向の前方から覆っており、第2部位12が発光面7aのX軸のマイナス側をZ軸方向の前方から覆っている。
本例では、発光素子7から放射されてYZ平面からX軸のプラス側を通過する発散光のうち、XZ平面に対しておよそ0°から45°の方向に放射された光が第1中央レンズ部分13を透過する。第1中央レンズ部分13を通過する光は、図5(c)に示すように、XZ平面の方向に屈折させられ、その透過光はXZ平面に平行な方向に放射される。
また、発光素子7から放射されてYZ平面からX軸のプラス側を通過する発散光のうち、XZ平面に対しておよそ45°から90°の方向に放射された光が第1側方レンズ部分14を通過する。第1側方レンズ部分14を通過する光は、YZ平面の方向並びにXY平面の方向に屈折させられ、その透過光はYZ平面並びにXY平面に平行な方向に放射される。
さらに、発光素子7から放射されて、YZ平面よりもX軸のマイナス側を通過する発散光のうちZ軸に対しておよそ0°から45°の方向に放射された光が、一部を除いて、直接、第2中央レンズ部分15を透過する。第2中央レンズ部分15を通過する光はXZ平面の方向に屈折させられ、その透過光はXZ平面に平行な方向に放射される。
また、発光素子7から放射されてYZ平面よりもX軸のマイナス側に向う発散光のうち、Z軸に対しておよそ45°から90°の方向に放射された光が、一部を除いて、直接、第2側方レンズ部分16を通過する。第2側方レンズ部分16を通過する光は、X軸のマイナス方向に向うとともに、XY平面の方向に屈折させられ、その透過光はXY平面に平行な方向に放射される。
なお、発光素子7から放射されて、YZ平面よりもX軸のマイナス側に向う発散光のうち、第2中央レンズ部分15または第2側方レンズ部分16に直接達しない一部の光は、第1反射板9によってYZ平面の側に向って反射され、しかる後に、光源レンズ8を透過する。
(第1反射板)
第1反射板9は、YZ平面と平行で光源レンズ8の側を向いている第1反射面9aを備えている。第1反射面9aは、図5(b)に示すように、X軸のマイナス方向に向う第2中央レンズ部分15の透過光を、YZ平面の方向に反射する。本例では、第1反射板9のZ軸方向の寸法は、光源レンズ8のZ軸方向の高さ寸法の2倍以上となっている。
(第2反射板)
一対の第2反射板10のそれぞれは、図5(c)に示すように、光源レンズ8の側を向き、Z軸の前方に向ってXZ平面から離れる方向に傾斜している第2反射面10aを備えている。本例では、第2反射面10aは発光素子7の発光面7aに対して45°傾斜している。第2反射面10aは、第1側方レンズ部分14の透過光および第2側方レンズ部分16の透過光を、XZ平面の方向に反射する。
ここで、第1側方レンズ部分14を通過する光は、XY平面の方向、並びに、YZ平面の方向に屈折させられている。また、第2側方レンズ部分16を通過する光はYZ平面よりもX軸のマイナス方向に向って放射されており、XY平面の方向に屈折させられている。従って、第1側方レンズ部分14を通過する光、および、第2側方レンズ部分16を通過する光が屈折させられていない場合と比較して、これらの透過光を、X軸方向およびZ軸方向において、小さな反射板で反射できる。本例では、一対の第2反射板10のZ軸方向の前端は、光源レンズ8のZ軸方向の前端よりも僅かに上方に位置している。
(光源モジュールの配光特性)
図8(a)は光源モジュール5の配光特性を天頂角度と方位角度相対値で示す扇グラフであり、図8(b)は光源モジュール5の配光特性を方位角度と天頂角度相対値で示す等高線グラフである。本例によれば、発光素子7からの発散光のうち第1中央レンズ部分13および第2中央レンズ部分15を透過した透過光は、XZ平面に沿って、Y軸方向の幅が狭められた線状の第1出射光L1(図3(c)参照)となる。
また、本例によれば、発光素子7からの発散光のうち、第1側方レンズ部分14を透過する光は、XY平面並びにYZ平面と平行な方向に屈折させられており、第2側方レンズ部分16を通過する光はYZ平面よりもX軸のマイナス方向に向って放射されて、XY平面の方向に屈折させられている。この結果、第1側方レンズ部分14の透過光および第2側方レンズ部分16の透過光は第1中央レンズ部分13および第2中央レンズ部分15の透過光とは重ならない方向に放射されているが、これらの透過光は、第2反射板10によってZ軸を含むXZ平面に平行な方向に反射させられて、第2出射光L2となる(図3(c)参照)。
以上のような配光制御の結果、光源モジュール5から射出された第1出射光L1および第2出射光L2によれば、図7に示すように、方位角度270°の側に線状照明光を得ることができる。
本例では、光源レンズ8が第1中央レンズ部分13のX軸のマイナス方向に連続する第2中央レンズ部分15を備えているので、光源モジュール5による線状の照射範囲が長くなる。
また、本例では、光源レンズ8のX軸のマイナス方向に配置された第1反射板9によって、X軸のマイナス方向に向う第2中央レンズ部分15の透過光をYZ平面側に反射するので、照射範囲の光度が高まる。
(照明装置の配光特性)
図9は本例の照明装置1を複数設置した状態を示す説明図であり、図9(a)は2つの照明装置1の間に位置する照射平面を示しており、図9(b)は、照射対象の平面領域200に対する照明装置1の位置を示している。図10は照明装置1を40m間隔で複数設置した場合において照明装置1と照明装置1の間の照射平面における照度をシミュレーションした照度分布図であり、図11は照明装置1を26m間隔で複数設置した場合において照明装置1と照明装置1の間の照射平面における照度をシミュレーションした照度分布図である。いずれも、下ケース2bを取り付けない状態でシミュレーションを行ったものである。
照明装置1において、光源となっている発光素子7のそれぞれは、出射光線光束が85cdである。また、第1反射板9および第2反射板10の反射率は86%であり、照明装置1の全方位出射光線効率は77.6%である。
図9(a)に示すように、照明装置1は、照射対象の平面領域200に沿って、隣接する照明装置1の線状照明光が長手方向で重なるように、一定の設置間隔Mで配置してある。また、図9(b)に示すように、照明装置1は、照射対象の平面領域200から4.5mの高さ位置に、照射対象の平面領域200に対して24°の角度で傾斜するように取り付けられている。従って、照明装置本体3に搭載されている各光源ユニット4も照射対象の平面領域200に対して24°の角度で傾斜している。
照明装置1を40mの設置間隔Mで複数設置した場合には、照明装置1と照明装置1の間における照射平面200Aは長さ40m、幅5メートルとなる。照射平面200Aにおける入射光束は988.64cdであり、図10に示すように、照射平面200Aにおける平均水平面照度、すなわち照射平面200Aの平均照度は4.9cdとなる。また、鉛直面照度、すなわち、照射平面200Aの幅方向の中心線状で照射平面200Aから高さ1.5mの位置における鉛直面の平均照度は1.02cdとなる。
照明装置1を26mの設置間隔Mで複数設置した場合には、照明装置1と照明装置1の間における照射平面200Aは長さ26m、幅5メートルとなる。この照射平面200Aにおける入射光束は966.96cdであり、図11に示すように、照射平面200Aにおける平均水平面照度は7.4cdとなる。また、照射平面200Aにおける鉛直面照度は2.93cdである。
(作用効果)
本発明によれば、光源ユニット4を構成している各光源モジュール5は、発光素子7からの発散光を光源レンズ8、第1反射板9および第2反射板10を用いて配光しており、光源モジュール5からは発光素子7が搭載されている基板6と第1反射板9のなす角度で広がる一定幅の照明光が出射される。従って、光源モジュール5が発光素子7を囲む筒状の鏡によって発光素子7からの発散光を配光している場合と比較して、光源モジュール5から出射される照明光の角度範囲を広くすることができる。また、光源ユニット4では、発光素子7を搭載している2つの光源モジュール5の基板6を平行あるいは鋭角をなす状態で背中合わせに配置している。すなわち、光源ユニット4では、2つの光源モジュール5のそれぞれに搭載されている発光素子7が互いに基板6を挟んで反対側を向くように配置されており、これにより、光源ユニット4は一方の光源モジュール5の基板6から他方の光源モジュール5の基板6までの間の角度で広がる一定幅の線状照明光を形成するようになっている。従って、2つの光源モジュール5の発光素子7が同一方向に向くように配置されている場合と比較して、照明光を長くすることができる。よって、線状の照射範囲を少数の光源モジュール5によって形成することができる。また、発光素子7からの発散光を光源レンズ8、第1反射板9および第2反射板10を用いて配光しているので、反射板のみを用いて配光する場合と比較して、光源モジュール5により形成される照明光を一定幅の線状にすることが容易となる。
ここで、第1中央レンズ部分13は、当該部分を通過する光を(x,y,z)成分で表した場合に、主にy成分を0に近づけるような形状あればよく、必ずしもx成分・z成分をそのまま維持するものである必要はない。
第1側方レンズ部分14は、当該部分を通過する光を(x,y,z)成分で表した場合に、主にz成分とx成分を0に近づけるような形状であればよく、必ずしもy成分をそのまま維持するものである必要はない。
第2中央レンズ部分15は、当該部分を通過する光を(x,y,z)成分で表した場合に、y成分のみを0に近づけるような形状あればよく、必ずしもx成分・z成分をそのまま維持するものである必要はない。
第2側方レンズ部分16は、当該部分を通過する光を(x,y,z)成分で表した場合に、z成分のみを0に近づけるような形状あればよく、必ずしもx成分・y成分をそのまま維持するものである必要はない。
なお、後述する別の光源モジュールの光源レンズにおいても、このように形状をアレンジすることが可能である。
(照明装置に用いることができる参考例の光源モジュール)
次に、照明装置1に用いることができる参考例の光源モジュールを説明する。図12(a)は本例の光源モジュールの平面図であり、図12(b)は本例の光源モジュールをXZ平面で切断した断面図であり、図12(c)は本例の光源モジュールをYZ平面で切断した断面図である。本例の説明では、光源モジュール5Aにおいて、基板6上の発光素子7´の発光面7aと同一平面上で、この発光面7a´の発光中心点Pから外れている位置を原点Oとし、原点Oおよび発光中心点Pを通過して延びる軸をX軸、原点OでX軸に直交して発光面7a´と同一平面上を延びる軸をY軸、原点OでX軸およびY軸と直交して発光面7a´の前方に延びる軸をZ軸として、光源モジュール5Aを説明する。図12(a)、(b)に示すように、原点Oは、第2の発光素子7´の発光面7a´から外れた位置であって、発光面7a´の外周縁の近傍にある。
なお、光源モジュール5Aは、上記の光源モジュール5と同一の構成を備えているので、対応する部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。また、本例の光源モジュール5Aを照明装置1に搭載する場合には、光源モジュール5を照明装置1に搭載する場合と同様に、2つの光源モジュール5Aを基板6が背中合わせとなるように隣接配置して光源ユニット4を構成し、8つの光源ユニット4を4個ずつ2列に配置することにより、照明装置本体3を構成する。
(発光素子)
第2の発光素子7´の配光特性は、図13に示すものである。図13(a)は第2の発光素子7´の配光特性を天頂角度と方位角度相対値で示す扇グラフであり、図13(b)は第2の発光素子7´の配光特性を方位角度と天頂角度相対値で示す等高線グラフである。第2の発光素子7´は、所謂、高輝度タイプの発光ダイオードである。
(光源レンズ)
光源レンズ8´は、発光素子7´の発光面7a´のZ軸方向の前方に位置する中央レンズ部分33と、Y軸方向において中央レンズ部分33の両端に形成されている一対の側方レンズ部分34を備えている。X軸方向のプラス側から光源レンズ8´を見たときに、中央レンズ部分33は、XZ平面を挟んでY軸方向の右側に位置する右側レンズ部分331と、左側に位置する左側レンズ部分332を備えている。右側レンズ部分331と左側レンズ部分332はXZ平面に対して面対称となっている。
中央レンズ部分33は、X軸を含む平面で切断した場合の断面形状が、図12(b)に示すように、第2の発光素子7´からの発散光を発散状態のまま通過させるものとされている。また、中央レンズ部分33は、Y軸を含む平面で切断した場合の断面形状が、図12(c)に示すように、第2の発光素子7´からの発散光をXZ平面の方向に屈折させる正のパワーを備えたものとされている。
側方レンズ部分34のそれぞれは、X軸を含む平面で切断した場合の断面形状が第2の発光素子7´からの発散光をYZ平面の方向に屈折させる正のパワーを備えたものとされており、Y軸を含む平面で切断した場合の断面形状が、図12(c)に示すように、第2の発光素子7´からの発散光をXY平面の方向に屈折させる正のパワーを備えたものとされている。
ここで、中央レンズ部分33および一対の側方レンズ部分34は、Y軸を中心として、図12(b)に示す同一断面形状40aを回転させることにより得られる回転体40であり、図12(b)の矢印に示すように、XY平面からX軸のマイナス方向に向って90°の角度範囲に渡って形成されている。
同一断面形状40aは、図12(c)に示すYZ平面上では、Z軸に対して対称であり、Z軸方向の前方に突出する凸曲線部分41と、光源レンズ8´をX軸方向のプラス側から見たときに、凸曲線部分41の左右の両端からそれぞれY方向に突出する一対の円弧部分42を備えている。
凸曲線部分41は、Z軸を挟んで右側に位置する右側凸曲線部分411と左側に位置する左側凸曲線部分412を備えており、右側凸曲線部分411によって右側レンズ部分331の外側面331aの形状が規定されており、左側凸曲線部分412によって左側レンズ部分332の外側面332aの形状が規定されている。従って、右側凸曲線部分411および左側凸曲線部分412によって中央レンズ部分33の外側面33aの形状が規定されている。
一対の円弧部分42は、Z軸を挟んで右側に位置する右側円弧部分421と、左側の左側円弧部分422を備えている。右側円弧部分421および左側の左側円弧部分422をそれぞれ規定する円の中心42aは、Y軸上において発光面7a´から外側に離れた位置にある。一対の円弧部分42によって、一対の側方レンズ部分34の外側面34aの形状が規定されている。
ここで、右側凸曲線部分411と、一対の円弧部分42のうちZ軸よりも右側に位置している右側円弧部分421とは、Z軸に対して右側に45°の角度で傾斜している対称軸N1に対して線対称となっており、左側凸曲線部分412と、Z軸よりも左側に位置している左側円弧部分422は、Z軸に対して左側に45°の角度で傾斜している対称軸N2に対して線対称となっている。
一対の円弧部分42の後端の間は、右側円弧部分421の後端から右側に向ってY軸上を延びる第1直線部分43と、第1直線部分43の端からZ軸方向を前方に延びる第2直線部分44と、第2直線部分44の端からY軸方向に向ってZ軸方向を前方に傾斜して延びる第3直線部分45と、第3直線部分45の端からY軸方向に向ってZ軸方向を後方に傾斜して延びる第4直線部分46と、第4直線部分46の端からZ軸方向を後方に延びる第5直線部分47と、第5直線部分47の端から左側円弧部分422の後端までY軸上を延びる第6直線部分48によって連続させられている。第3直線部分45のY軸方向における寸法は右側凸曲線部分411のY軸方向における寸法と同一となっており、および第4直線部分46のY軸方向における寸法は、左側凸曲線部分412のY軸方向における寸法と同一となっている。また、第2直線部分44、第3直線部分45、第4直線部分46および第5直線部分47によって、中央レンズ部分33および側方レンズ部分34の内側に形成されている凹部49の形状が規定されている。
ここで、第2の発光素子7´は、凹部49によって基板6上に形成された空間内に収納されている。光源レンズ8´は第2の発光素子7´の発光面7a´をZ軸方向の前方から覆っている。
本例では、第2の発光素子7´からの発散光のうち、XZ平面に対しておよそ0°から45°の方向に放射された光が、一部を除いて、直接、中央レンズ部分33を透過する。中央レンズ部分33を透過する光は、XZ平面の方向に屈折させられ、その透過光はXZ平面に平行な方向に放射される。中央レンズ部分33の透過光のうち、X方向をX軸のマイナス方向に向う光は、第1反射板9によってYZ平面の方向に反射される。これらは第1出射光L1(図3(c)参照)となる。
また、第2の発光素子7´からの発散光のうち、XZ平面に対しておよそ45°から90°の方向に放射された光が、一部を除いて、直接、側方レンズ部分34を通過する。側方レンズ部分34を通過する光は、YZ平面の方向並びにXY平面の方向に屈折させられ、その透過光はYZ平面並びにXY平面に平行な方向に放射される。しかる後に、側方レンズ部分34の透過光は、第2反射板10によってXZ平面の方向に反射される。これらは第2出射光L2となる(図3(c)参照)。
なお、第2の発光素子7´からXZ平面に対しておよそ0°から45°の方向に放射された光のうち中央レンズ部分33に直接達しない一部の光、および、XZ平面に対しておよそ45°から90°の方向に放射された光のうち側方レンズ部分34に直接達しない一部の光は、第1反射板9によってYZ平面の方向に反射されて、光源レンズ8´を透過する。
(配光特性)
図14(a)は光源モジュール5Aの配光特性を天頂角度と方位角度相対値で示す扇グラフであり、図14(b)は光源モジュール5Aの配光特性を方位角度と天頂角度相対値で示す等高線グラフである。図14に示すように、本例の光源モジュール5Aによれば、Y軸方向の射出角度が狭まっており、方位角度240°の側に線状の照射範囲が形成される。また、光源モジュール5Aによれば、中央レンズ部分33を右側レンズ部分331および左側レンズ部分332から構成したことによって天頂角度90°、方位角度240°の側の光線が分散され、実施例1の光源モジュール5よりも太い照明光を得ることができる。このような光源モジュール5Aを照明装置1に搭載すれば、照明装置1によって線状の照射範囲を形成することができる。
なお、参考例の光源レンズ8´の替わりに、光源レンズ8の第1部位11と同一形状を備える光源レンズ8´´を用いた光源モジュールを構成することもできる。このような光源モジュール5によっても線状の照明光を得ることができるので、照明装置1に搭載することにより、線状の照射範囲を形成することができる。
(その他の実施の形態)
なお、照明装置1に用いられる光源ユニット4の数および配置は上記の例に限られるものではなく、照射対象とする平面領域200の形状に適合するように、列および個数を増減させることができる。また、本例の照明装置1は、防犯灯として道路に沿って設置する
こともできる。
1・照明装置、2a・上ケース、2b・下ケース、3・照明装置本体、4・光源ユニット、5・5A・光源モジュール、6・基板、7・7´・発光素子、7a・7a´・発光面、8・8´・光源レンズ、9・反射板、9a・反射面、10・反射板、10a・反射面、11・第1部位、12・第2部位、13・第1中央レンズ部分、13a・外側面、14・第1側方レンズ部分、14a・外側面、15・第2中央レンズ部分、15a・外側面、16・第2側方レンズ部分、16a・外側面、20・回転体、20a・同一断面形状、21・第1円弧部分、21a・中心、22・第2円弧部分、22a・中心、23・第1直線部分、24・第2直線部分、25・第3直線部分、26・第4直線部分、27・第5直線部分、28・第1凹部、29・第2凹部、33・中央レンズ部分、33a・外側面、34・側方レンズ部分、34a・外側面、40・回転体、40a・同一断面形状、41・凸曲線部分、42・円弧部分、42a・中心、43・第1直線部分、44・第2直線部分、45・第3直線部分、46・第4直線部分、47・第5直線部分、48・第6直線部分、49・凹部、100・支柱、200・平面領域、200A・照射平面、331・右側レンズ部分、331a・外側面、332・左側レンズ部分、332a・外側面、411・右側凸曲線部分、412・左側凸曲線部分、421・右側円弧部分、422・左側円弧部分、L1・第1出射光、L2・第2出射光、M・間隔、N1・対称軸、N2・対称軸、O・原点、P・発光中心点

Claims (4)

  1. 2つの光源モジュールを備える光源ユニットを有し、
    前記光源モジュールは、
    基板と、
    前記基板の表面に搭載されている発光素子と、
    前記発光素子の発光面を覆う状態に前記基板の表面に搭載されている光源レンズと、
    前記基板における前記光源レンズの隣接位置から前記発光面の前方に向けて所定の角度で延びている第1反射板と、
    前記光源レンズに対して前記第1反射板が隣接する方向とは直交する方向の両側に配置され、前記基板から当該発光面の前方に向けて相互に離れる方向に斜めに延び、前記第1反射板に交差している一対の第2反射板とを備えており、
    前記発光素子から射出される発散光は、前記光源レンズを介して前記基板の前方に放射される第1出射光、および、前記光源レンズを介して屈折させられた後に第2反射板で反射されて前記基板の前方に放射される第2出射光に配光され、前記第1出射光および前記第2出射光によって前記基板と前記第1反射板のなす角度で広がる一定幅の照明光を形成するようになっており、
    前記光源ユニットは、2つの前記光源モジュールの前記基板が平行あるいは鋭角をなす状態で背中合わせに配置され、一方の前記光源モジュールの前記基板から他方の前記光源モジュールの前記基板までの間の角度で広がる一定幅の線状照明光を形成するようになっており、
    前記光源モジュールにおいて、前記基板上の前記発光素子の発光面の発光中心点を原点とし、前記原点で直交して前記発光面と同一平面上を延びる二軸をX軸およびY軸、前記原点から前記発光面の前方に垂直に延びる軸をZ軸とすると、
    前記光源レンズは、Z軸方向の前方に位置する中央レンズ部分と、この中央レンズ部分におけるY軸方向の両端にそれぞれ形成された側方レンズ部分とを備え、
    前記中央レンズ部分は、X軸を含む平面で切断した場合の断面形状が前記発散光を発散状態のまま通過させるものとされており、Y軸を含む平面で切断した場合の断面形状が前記発散光をXZ平面の方向に屈折させる正のパワーを備えたものとされており、
    前記側方レンズ部分のそれぞれは、X軸を含む平面で切断した場合の断面形状が前記発散光をYZ平面の方向に屈折させる正のパワーを備えたものとされており、Y軸を含む平面で切断した場合の断面形状が前記発散光をXY平面の方向に屈折させる正のパワーを備
    えたものとされており、
    前記中央レンズ部分を透過した光が前記第1出射光であり、前記側方レンズ部分を透過した後に前記一対の第2反射板で反射された光が前記第2出射光であることを特徴とする照明装置。
  2. 請求項1において、
    前記光源ユニットとして、第1、第2光源ユニットを有し、
    前記第1、第2光源ユニットは、それぞれの前記線状照明光の長手方向の一部分が重なるように配置されていることを特徴とする照明装置。
  3. 請求項1において、
    前記光源ユニットとして、第1、第2光源ユニットを有し、
    前記第1、第2光源ユニットは、前記第1光源ユニットの前記線状照明光と前記第2光源ユニットの前記線状照明光とがそれらの幅方向で連続するように配置されていることを特徴とする照明装置。
  4. 請求項1ないし3のうちのいずれかの項において、
    前記光源レンズは、前記中央レンズ部分におけるYZ平面上の端面に連続して形成した第2中央レンズ部分と、前記側方レンズ部分のそれぞれにおけるYZ平面上の端面に連続して形成した第2側方レンズ部分とを備えており、
    前記中央レンズ部分および前記側方レンズ部分のそれぞれは、Y軸を中心として同一断面形状を回転させることにより得られる回転体であり、XY平面からX軸のマイナス方向に向って90°の角度範囲に渡って形成されており、
    前記第2中央レンズ部分は、前記中央レンズ部分のYZ平面上の前記端面をX軸のマイナス方向に所定長さだけ平行移動することにより得られる平行移動体であり、
    前記第2側方レンズ部分は、前記側方レンズ部分のYZ平面上の前記端面をX軸のマイナス方向に所定長さだけ平行移動することにより得られる平行移動体であり、
    前記中央レンズ部分を透過した光および前記第2中央レンズ部分を透過した光が前記第1出射光であり、前記側方レンズ部分を透過した後に前記一対の第2反射板で反射された光および前記第2側方レンズ部分を透過した後に前記一対の第2反射板で反射された光が前記第2出射光であることを特徴とする照明装置。
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