JP5577032B2 - シール構造 - Google Patents

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Description

本発明は、シール構造に関し、特に、等速ジョイント用樹脂製ブーツと等速ジョイントのシャフト又はアウターケースとの間のシール性の向上を図るためのシール構造に関するものである。
従来より、例えば自動車の駆動軸(ドライブシャフト)や推進軸(プロペラシャフト)に用いられる等速ジョイントには、潤滑剤としてのグリースを密封すると共に、外部からの塵や水などの浸入を防ぐための樹脂製ブーツを装着したものが実用化されており、そのシール性を維持するためのシール構造が種々検討されている。一例として、特許文献1には、等速ジョイントのシャフトに締結させる小径筒部を有する樹脂製ブーツが開示されており、この樹脂製ブーツの小径筒部には、締結バンド等の締結部材によって締め付ける内周側領域に樹脂製のシール部が構成されていると共に、当該シール部の内周面に樹脂製のリップが周方向に沿って連続して突設されている。
このような小径筒部を締結部材で締め付けると、そのときの締付力によってシール部が潰れてシャフトに圧接すると共に、リップの先端がシャフトに形成されたリップ溝に押し付けられて圧接する。これにより、当該ブーツとシャフトとのシール性が維持されている。
特開2004−291438号公報
ところで、上記したようなリップや突起等の突状シールを締結部材の締付力によって潰し、その先端部をシャフトに圧接させるシール構造では、突状シールは、先端側から根元側に向けて圧潰した状態でシャフトに圧接しているため、その全体が圧縮変形し、シャフトに対して隙間無く圧接した状態となっている。そして、この状態でシャフトに締結されたブーツが、特に、インボード側のブーツである場合には、高温(エンジン駆動時の雰囲気温度)と低温(エンジン停止時の雰囲気温度)とが繰り返される雰囲気中で使用される。
ここで、上記したようなブーツとシャフトとを高温の雰囲気中で使用すると、締結部材の締結力によって圧縮変形している突状シールの弾性復元力が低下する現象(所謂ヘタリ)が生じる場合がある。
具体的に説明すると、高温の雰囲気中では、締結部材を含めてブーツ全体が熱膨張するが、突状シールは樹脂製であるため、その膨張量は金属製の締結部材よりも大きなものとなる。このとき、突状シールは、締結部材による一定の締付力でシャフトに対して隙間無く圧接した状態となっているため、高温雰囲気下での熱膨張が強制的に制限されてしまう。この結果、締結部材の締結力によって圧縮変形している突状シールの弾性復元力が低下する現象(所謂ヘタリ)が生じることになる。
このように、突状シールに「ヘタリ」が生じると、シャフトに対する突状シールの面圧(圧接力)が低下する。さらに、雰囲気温度が高温(エンジン駆動時)から低温(エンジン停止時)に低下した場合には、突状シールもこの温度低下によって収縮するが、突状シールに「ヘタリ」が生じていると、突状シールの面圧(圧接力)が低下した状態で突状シールも収縮するため、シャフトに対する突状シールの面圧(圧接力)がさらに低下し、或いは、突状シールの先端とシャフトとの間に隙間が生じてしまう場合もある。そうなると、上記した圧接力の低下の程度や隙間の大きさの程度によっては、ブーツとシャフトとの間のシール性を長期に亘って一定に維持することが困難となり、その結果、早期にグリース洩れが発生したり、外部から塵や水などが浸入したりする虞がある。
上記した特許文献1のブーツには、予め、小径筒部のシール部に加熱荷重処理を施して、初期の「ヘタリ」を生じさせている。なお、加熱荷重処理では、加熱されたプレス治具によって小径筒部を縮径させている。
しかしながら、かかる処理では、ブーツの製造装置の他にプレス治具を別途用意しなければならず、また、ブーツの製造プロセスの他に加熱荷重処理プロセスが別途必要となるため、これに要する手間や時間を要し、その分だけブーツの製造コストが上昇してしまう。
また、特許文献1に記載のブーツでは、雰囲気温度が高温(エンジン駆動時)から低温(エンジン停止時)に低下した場合のシール性の低下については、何ら検討はされていない。
一方、シャフトに圧接する突状シールの先端側に微小突起を形成し、高温雰囲気下においては、かかる微小突起を潰すことにより、「ヘタリ」によるシール性の低下を防止するものも提案されているが、この提案においても、雰囲気温度が高温(エンジン駆動時)から低温(エンジン停止時)に低下した場合のシール性の低下については、何ら検討はされていない。
そこで、本発明の目的は、高温と低温とが繰り返される雰囲気中であっても、等速ジョイント用樹脂製ブーツと等速ジョイントのシャフト又はアウターケースとの間のシール性を簡単に、かつ、低コストで向上させると共に、そのシール性を長期に亘って維持することが可能なシール構造を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明は、等速ジョイント用樹脂製ブーツの小径側端部が等速ジョイントのシャフトに締結部材によって締結された状態で、前記小径側端部と前記シャフトとの間に構成されるシール構造であって、前記小径側端部には、前記締結部材によって締め付ける領域の内周面に沿って周方向に連続し、かつ、前記内周面から中心方向に突出した突状シールが設けられており、前記シャフトの外周面には、前記締結部材によって前記小径側端部が前記シャフトに締結された状態において、前記突状シールが弾性変形により湾曲して収容される収容空間が設けられており、前記突状シールは、前記シャフトに圧接した状態を維持しつつ、前記締結部材の締結力によって圧潰することなく 、使用環境の雰囲気温度の変化に起因して前記収容空間内で熱膨張及び熱収縮による弾性変形が許容されており、前記収容空間の軸方向の両側には、前記締結部材によって前記小径側端部の内周面を前記シャフトの外周面に締め付けるための領域が設けられている。
また、本発明は、等速ジョイント用樹脂製ブーツの小径側端部が等速ジョイントのシャ フトに締結部材によって締結された状態で、前記小径側端部と前記シャフトとの間に構成されるシール構造であって、前記小径側端部には、前記締結部材によって締め付ける領域の内周面に沿って周方向に連続し、かつ、前記内周面から中心方向に突出した突状シールが設けられており、前記小径側端部の内周面には、前記締結部材によって前記小径側端部が前記シャフトに締結された状態において、前記突状シールが弾性変形により湾曲して収容される収容空間が設けられており、前記突状シールは、前記シャフトに圧接した状態を維持しつつ、前記締結部材の締結力によって圧潰することなく、使用環境の雰囲気温度の 変化に起因して前記収容空間内で熱膨張及び熱収縮による弾性変形が許容されており、前記収容空間の軸方向の両側には、前記締結部材によって前記小径側端部の内周面を前記 ャフトの外周面に締め付けるための領域が設けられている。
また、本発明は、等速ジョイント用樹脂製ブーツの大径側端部が等速ジョイントのアウ ターケースに締結部材によって締結された状態で、前記大径側端部と前記アウターケース との間に構成されるシール構造であって、前記大径側端部には、前記締結部材によって締 め付ける領域の内周面に沿って周方向に連続し、かつ、前記内周面から中心方向に突出し た突状シールが設けられており、前記アウターケースの外周面には、前記締結部材によっ て前記大径側端部が前記アウターケースに締結された状態において、前記突状シールが弾 性変形により湾曲して収容される収容空間が設けられており、前記突状シールは、前記ア ウターケースに圧接した状態を維持しつつ、前記締結部材の締結力によって圧潰すること なく、使用環境の雰囲気温度の変化に起因して前記収容空間内で熱膨張及び熱収縮による 弾性変形が許容されており、前記収容空間の軸方向の両側には、前記締結部材によって前 記大径側端部の内周面を前記アウターケースの外周面に締め付けるための領域が設けられ ている
また、本発明は、等速ジョイント用樹脂製ブーツの大径側端部が等速ジョイントのアウ ターケースに締結部材によって締結された状態で、前記大径側端部と前記アウターケース との間に構成されるシール構造であって、前記大径側端部には、前記締結部材によって締 め付ける領域の内周面に沿って周方向に連続し、かつ、前記内周面から中心方向に突出し た突状シールが設けられており、前記大径側端部の内周面には、前記締結部材によって前 記大径側端部が前記アウターケースに締結された状態において、前記突状シールが弾性変 形により湾曲して収容される収容空間が設けられており、前記突状シールは、前記アウタ ーケースに圧接した状態を維持しつつ、前記締結部材の締結力によって圧潰することなく 、使用環境の雰囲気温度の変化に起因して前記収容空間内で熱膨張及び熱収縮による弾性 変形が許容されており、前記収容空間の軸方向の両側には、前記締結部材によって前記大 径側端部の内周面を前記アウターケースの外周面に締め付けるための領域が設けられてい
本発明において、前記収容空間は、前記シャフトの外周面に沿って周方向に連続して形成され、かつ、前記突状シールに対向する領域を含んだ所定範囲を所定量窪ませて形成されている。
本発明において、前記収容空間は、前記アウターケースの外周面に沿って周方向に連続して形成され、かつ、前記突状シールに対向する領域を含んだ所定範囲を所定量窪ませて形成されている。
本発明において、前記収容空間は、前記小径側端部の内周面に沿って周方向に連続して形成され、かつ、前記突状シールを含んだ所定範囲を所定量窪ませて形成されている。
本発明において、前記収容空間は、前記大径側端部の内周面に沿って周方向に連続して形成され、かつ、前記突状シールを含んだ所定範囲を所定量窪ませて形成されている。
本発明において、前記小径側端部を前記シャフトに装着する際に、前記突状シールを前記収容空間に収容した状態に位置決めするための位置決め手段を備えている。
本発明によれば、高温と低温とが繰り返される雰囲気中であっても、等速ジョイント用樹脂製ブーツと等速ジョイントのシャフト又はアウターケースとの間のシール性を簡単に、かつ、低コストで向上させると共に、そのシール性を長期に亘って維持することが可能となる。
以下、本発明の一実施の形態に係るシール構造について、図1(a)〜(e)及び図2を参照して説明する。本実施の形態において、等速ジョイント2に装着される樹脂製のブーツ4は、当該ブーツ4の両端側を締結部材6,8によって締め付けて等速ジョイント2のシャフト2a及びアウターケース(ギヤハウジングともいう)2bに締結されている。なお、ブーツ4の成形材料としての樹脂は、例えばポリエステル系の熱可塑性エラストマ等の熱可塑性樹脂を適用することができるが、これ以外の成形材料でも良い。
図1(a)に示すように、ブーツ4には、その一端側に中空円筒形の小径側端部P1が設けられていると共に、当該ブーツ4の他端側には、小径側端部P1よりも大径を成した中空円筒形の大径側端部P3が設けられている。この場合、小径側端部P1は、小径側締結部材6(以下、小径側締結用バンドという)によって等速ジョイント2のシャフト2aに締結され、一方、大径側端部P3は、大径側締結部材8(以下、大径側締結用バンドという)によって等速ジョイント2のアウターケース2bに締結されるようになっている。
また、小径側端部P1と大径側端部P3との間には、等速ジョイント2のシャフト2aとアウターケース2bとの相対的な角度変化に追従して弾性変形する中空円錐形の蛇腹部P2が設けられている。蛇腹部P2は、小径側端部P1に連続した環状の肩部Kから大径側端部P3に向って末広がり形状を成し、複数の環状山部Mと環状谷部Vとを交互に組み合わせて構成されている。これにより、蛇腹部P2は、弾性的に伸縮変形自在な状態に維持される。
また、小径側端部P1及び大径側端部P3には、それぞれ、小径側締結用バンド6及び大径側締結用バンド8を装着するためのバンド装着部6p,8pが設けられており、これらバンド装着部6p,8pに小径側締結用バンド6及び大径側締結用バンド8をそれぞれ装着して締め付けることで、小径側端部P1を等速ジョイント2のシャフト2aに締結させることができると共に、大径側端部P3を等速ジョイント2のアウターケース2bに締結させることができる。これにより、ブーツ4を等速ジョイント2に装着させることができる。
本実施の形態のシール構造は、小径側締結用バンド6によって互いに締結されるブーツ4の小径側端部P1(バンド装着部6p)と等速ジョイント2のシャフト2aとの間、及び、大径側締結用バンド8によって互いに締結されるブーツ4の大径側端部P3(バンド装着部8p)と等速ジョイント2のアウターケース2bとの間に構成することができる。この場合、双方のシール構造は、互いに同一の構成とすることができるため、以下では一例として、ブーツ4の小径側端部P1(バンド装着部6p)と等速ジョイント2のシャフト2aとの間に構成されるシール構造について説明する。
図1(c)〜(e)に示すように、ブーツ4には、小径側締結用バンド6によって締め付ける領域(小径側端部P1のバンド装着部6p)の内周面Psに沿って周方向に連続し、かつ、内周面Psを部分的に少なくとも1箇所を中心方向に突出させて形成した突状シール10が設けられている。一例として図面には、1つの突状シール10が示されている。
この突状シール10は、ブーツ4を等速ジョイント2に装着していない状態においては、内周面Psに対して略垂直な方向に突出しており、また、ブーツ4の小径側端部P1を等速ジョイント2のシャフト2aに装着して後述する収容空間12に収容されると、弾性変形によって容易に湾曲可能に形成されている。
一方、等速ジョイント2のシャフト2aの外周面2sには、小径側締結用バンド6によってブーツ4の小径側端部P1(バンド装着部6p)とシャフト2aとが互いに締結された状態において、突状シール10が弾性変形により湾曲して収容される収容空間12が設けられている。
ここで、突状シール10は、小径側締結用バンド6によって小径側端部P1(バンド装着部6p)とシャフト2aとが互いに締結された状態(以下、バンド締結状態という)において、突出端10t側から内周面Ps側にかけての側面(10a又は10b)がシャフト2aの外周面2s(本実施の形態では、後述する収容空間12の収容空間構成面12s)に対して弾性変形により湾曲するとともに、弾性復元力によりシャフト2aの外周面2s(本実施の形態では、後述する収容空間12の収容空間構成面12s)に圧接して所定の面圧を維持するように形成されている。
また、突状シール10において、使用環境の雰囲気温度の変化に起因する熱膨張及び熱収縮による変形は、突状シール10の湾曲状態の変化や突状シール10の突出端10t側の位置ずれ等によって許容できるように構成されている。
このため、本実施の形態においては、従来のように、突状シール10の熱膨張による変形がバンド締結力によって規制されておらず、シャフト2aの収容空間12内において許容されているため、突状シール10の「ヘタリ」の発生を極力抑えることができる構成となっている。
さらに説明すると、突状シール10は、ブーツ4の大径側端部P3側に対峙した第1の側面10aと、これとは反対側に対峙した第2の側面10bとを有している。第1の側面10aは、突出端10tから小径側端部P1(バンド装着部6p)の内周面Psにかけて滑らかに連続しおり、一方、第2の側面10bは、突出端10tから小径側端部P1(バンド装着部6p)の内周面Psにかけて滑らかに連続している。
この場合、第1の側面10aと内周面Psとの連続部位Ra及び第2の側面10bと内周面Psとの連続部位Rbは、それぞれ、所定の曲率半径Rを成した丸みを帯びた形状に設定することが好ましい。これにより、突状シール10が弾性変形した際に、それぞれの連続部位Ra,Rbにおける応力集中を回避することができる。なお、各連続部位Ra,Rbの曲率半径Rは、例えば突状シール10の大きさや形状などに応じて任意に設定されるため、ここでは特に数値限定はしない。
また、突状シール10の形状は、例えばそれぞれの連続部位Ra,Rbから突出端10tに向けて第1の側面10aと第2の側面10bとの間隔が徐々に(連続的に)小さくなった先細り形状、或いは、例えばそれぞれの連続部位Ra,Rbから突出端10tに向けて第1の側面10aと第2の側面10bとの間隔が一定となったストレート形状など、任意の形状とすることができる。図1には一例として、先細り形状の突状シール10が示されているが、これはあくまで例示であり、これにより発明の技術的範囲が限定されるものではない。なお、どのような形状とした場合でも、突出端10tは、半円弧状に丸みを帯びた形状とすることが好ましい。
また、突状シール10の厚さWは、第1の側面10aと第2の側面10bとの間隔によって規定されるが、上記した先細り形状やストレート形状などを含めた平均の厚さW(例えば、後述する突出長の中心位置の厚さW)を想定すると、突状シール10は、例えば突出端10t側に負荷された力によって弾性変形自在に湾曲可能な厚さWに設定することが好ましい。具体的には、突状シール10の厚さWは、バンド締結状態において、突出端10t側を構成する第1の側面10a又は第2の側面10bがシャフト2aの外周面2s(本実施の形態では、後述する収容空間12の収容空間構成面12s)に当接して弾性変形により湾曲するとともに、弾性復元力により圧接して所定の面圧を維持できるような厚さWに設定されている。なお、突状シール10の厚さWは、例えば突状シール10の大きさや形状、及び後述する突出長Hなどに応じて任意に設定されるため、ここでは特に数値限定はしない。また、突状シール10の厚さWについては、高温雰囲気下において、突状シール10が熱膨張した場合であっても、かかる熱膨張による変形を、当該突状シール10自身の湾曲状態の変化や突出端10t側の位置ずれ等によって許容できるような厚さWに設定されている。
また、突状シール10の突出長Hは、ブーツ4の小径側端部P1におけるバンド装着部6pの内周面Psから突出端10tまでの長さ(或いは、内周面Psに垂直な方向で捉えた場合には、高さ)として規定されるが、突状シール10は、突出端10t側を構成する側面(10a又は10b)がシャフト2aの外周面2s(本実施の形態では、後述する収容空間12の収容空間構成面12s)に当接して弾性変形により湾曲するとともに、弾性復元力により圧接して所定の面圧を維持できるような突出長Hに設定されている。
具体的には、突状シール10の突出長Hは、バンド締結状態において、後述する収容空間12に当該突状シール10が収容可能な突出長Hであって、かつ、その状態で、突出端10t側を構成する側面(10a又は10b)がシャフト2aの外周面2s(後述する収容空間構成面12s)に対して弾性変形自在に湾曲して圧接するような突出長Hに設定すれば良い。なお、突状シール10の突出長Hは、例えば突状シール10の大きさや形状、上記した厚さW、及び後述する収容空間12の広さや収容空間構成面12sの形状などに応じて任意に設定されるため、ここでは特に数値限定はしない。
また、突状シール10の突出方向は、図1には一例として、内周面Psに垂直な方向に突出した突状シール10が示されているが、これに限定されることはなく、例えばブーツ4の大径側端部P3側に向けて傾斜させても良いし、或いは、これとは反対側に向けて傾斜させても良い。図4(a)には一例として、ブーツ4の大径側端部P3側に向けて傾斜させた突状シール10が示されている。ここで、内周面Psに垂直な方向に延在する基準面Xを想定し、また、突状シール10の傾斜方向として、突出端10tと各連続部位Ra,Rbの中央部分とを通る傾斜軸Yを想定すると、突状シール10の傾斜角度θは、基準面Xに対する傾斜軸Yの成す角として規定することができる。この場合、傾斜角度θは、例えば後述するセルフシール効果を得るため、或いは、シャフト2aに対するブーツ4の小径側端部P1の装着のし易さなどに応じて任意に設定されるため、ここでは特に数値限定はしない。
一方、収容空間12は、シャフト2aの外周面2sに沿って周方向に連続して形成され、かつ、上記した突状シール10に対向する領域を含んだ所定範囲を所定量窪ませて形成されている。収容空間12は、シャフト2aの外周面2sよりも窪ませて形成した収容空間構成面12sを有している。この場合、バンド締結状態において、収容空間構成面12sと小径側端部P1(バンド装着部6p)の内周面Psとの間に、突状シール10を収容し、かつ、突状シール10の突出端10t側が弾性変形によって湾曲可能な許容可能な収容空間12が構成されることになる。
ここで、収容空間12の大きさや形状は、収容空間構成面12sの窪み量や窪み形状に応じて任意に設定することができる。図1には一例として、収容空間構成面12sを円弧状に窪ませた収容空間12が示されているが、これに限定されることはなく、例えば矩形状や楕円状など任意に収容空間構成面12sを窪ませることができる。要するに、バンド締結状態において、突状シール10が収容可能な大きさや形状の収容空間12となるように収容空間構成面12sを設定すれば良い。この場合、収容空間構成面12sの窪み量や窪み形状は、バンド締結状態において、突状シール10が弾性変形自在に湾曲して収容でき、かつ、突状シール10の突出端10t側を構成する側面(10a又は10b)が弾性復元力で収容空間構成面12sに圧接して所定の面圧を維持できるように設定すれば良い。
なお、収容空間構成面12sの窪み量は、バンド締結状態で突状シール10の突出端10t側が圧接する当該収容空間構成面12sの底面(参照符号は省略する)と、シャフト2aの外周面2sと間における窪み量G(図1(c)参照)として規定されるが、当該窪み量Gは、例えば上記した突状シール10の突出長H(内周面Psから突出端10tまでの長さ)に応じて任意に設定されるため、ここでは特に数値限定はしない。また、収容空間構成面12sの形状については、少なくとも上記窪み量Gに相当する収容空間構成面12sの底面の形状を、バンド締結状態で突状シール10が弾性変形自在に湾曲して収容でき、かつ、突状シール10の突出端10t側を構成する側面(10a又は10b)が弾性復元力で収容空間構成面12sに圧接して所定の面圧を維持できるように設定すれば良い。
また、本実施の形態のシール構造を構成する位置は、バンド締結状態において、突状シール10及び収容空間12の両側に、小径側締結用バンド6によって小径側端部P1(バンド装着部6p)の内周面Psをシャフト2aの外周面2sに締め付けるための締付領域F1,F2(図1(b)参照)が確保されるように設定することが好ましい。同図において、ブーツ4の大径側端部P3側に締付領域F1、これと反対側に締付領域F2がそれぞれ確保されている。なお、各締付領域F1,F2の大きさ(範囲)は、例えばシャフト2aの外周面2s全体に対する収容空間12の占める割合を考慮して任意に設定されるため、ここでは特に数値限定はしない。
また、本実施の形態のシール構造は、ブーツ4を等速ジョイント2のシャフト2aに装着する際に、突状シール10を収容空間12に収容した状態で位置決めするための位置決め手段を備えている。位置決め手段として、小径側端部P1(バンド装着部6p)の内周面Psには、その一部を内向き(中心方向)に突出させて形成した突出部14が設けられていると共に、シャフト2aの外周面2sには、突出部14が係合可能に窪ませた窪み部16が設けられている。この場合、突出部14及び窪み部16は、周方向に沿って連続して構成することが好ましい。
なお、図1(b)〜(d)に示された位置決め手段は、あくまで例示であり、これにより発明の技術的範囲が限定されるものではない。例えば図1の構成とは逆に、小径側端部P1(バンド装着部6p)の内周面Psに窪み部(図示しない)を設けると共に、シャフト2aの外周面2sに突出部(図示しない)を設けても良い。また、突出部14及び窪み部16の形状は、図1のような円弧状以外に例えば楕円状や矩形状など、互いに係合可能な形状であれば任意に設定することができる。更に、位置決め手段の配置は、図1の配置構成に限定されることはなく、突出部14及び窪み部16を形成できるような部位であれば任意に設定することができる。また、上記の位置決め手段を設けるか否かも任意である。
以上、本実施の形態によれば、ブーツ4を等速ジョイント2に装着させる際、ブーツ4の小径側端部P1を等速ジョイント2のシャフト2aに組み付けるとき、小径側端部P1(バンド装着部6p)の内周面Psに形成された突出部14と、シャフト2aの外周面2sに形成された窪み部16とを係合させることで、小径側端部P1(バンド装着部6p)の内周面Psに形成された突状シール10を、シャフト2aの外周面2sに形成された収容空間12に正確に位置決めさせることができる。また、突状シール10の突出端10tは、半円弧状に丸みを帯びた形状となっているため、小径側端部P1をシャフト2aに組み付ける際、突出端10tとシャフト2aの外周面2sとの摺接による摩擦抵抗を低減させることができる。これにより、小径側端部P1をシャフト2aにスムーズに組み付けることができる。
この状態において、突状シール10は、弾性変形により湾曲して収容空間12に収容される。そして、かかる状態で、小径側締結用バンド6によって小径側端部P1(バンド装着部6p)とシャフト2aとを互いに締結すると、このときの小径側締結用バンド6の締結力は、突状シール10及び収容空間12の両側に確保された各締付領域F1,F2に略均等に作用する。これにより、小径側端部P1(バンド装着部6p)の内周面Psをシャフト2aの外周面2sに対して堅牢に、かつ、強固に固定することができる。
一方、突状シール10は、小径側締結用バンド6の締結力によって圧潰することなく、突状シール10の突出端10t側を構成する側面(10a又は10b)がシャフト2aの外周面2s(本実施の形態では、収容空間12の収容空間構成面12s)に対して弾性変形自在に湾曲して圧接し、所定の面圧を維持している。
このとき、突状シール10の突出端10t側は、例えば図2に示すように、収容空間構成面12sに対して、その第1の側面10aが湾曲して圧接する場合(図中、点線で示す)と、その第2の側面10bが湾曲して圧接する場合(図中、実線で示す)がある。いずれの場合でも、湾曲した状態における突状シール10の弾性復元力により、その突出端10t側を構成する側面(10a又は10b)が収容空間12の収容空間構成面12sに最適な面圧で圧接する。これにより、シール効果が発揮されてグリース洩れを確実に防止することができる。
ここで、突出端10t側を構成する第2の側面10bが収容空間構成面12sに湾曲して圧接する場合には、例えば小径側端部P1(バンド装着部6p)の内周面Psとシャフト2aの外周面2sとの間を介して収容空間12に入り込んだグリースは、図2中矢印Tで示すように、突状シール10の第1の側面10aに沿って突出端10t側に集中する。このとき、グリースの内圧が突出端10t側に加われば、収容空間構成面12sに対する第2の側面10bの面圧が大きくなり、所謂セルフシール効果を発揮させることもできる。なお、かかる効果を優先的に発揮させる仕様では、突状シール10の突出方向を例えば図4(a)に示すような傾斜角度θに設定すれば良い。このようなセルフシール構造によれば、高温雰囲気下で使用するブーツ4のコンパクト化、シャフト2aの高角度変化、並びに、等速ジョイント2の長ストローク化によるグリースの内圧アップにも対応できる。
また、上記したバンド締結状態では、収容空間12において、突状シール10の突出端10t側を構成する側面(10a又は10b)がシャフト2aの収容空間構成面12sに対して弾性変形自在に湾曲した状態で圧接している。このため、高温と低温とが繰り返される雰囲気中での使用に際し、高温の雰囲気下で突状シール10が熱膨張した場合でも、その熱膨張は収容空間12で許容され、従来のようにバンド締結力によって突状シール10の熱膨張が規制されることはない。
この場合、図5中に実線で示すように熱膨張した突状シール10は、突出端10t側が収容空間構成面12sに沿ってずれることで、更に湾曲することができる。これにより、突出端10t側を構成する側面(10a又は10b)を含めて突状シール10には、従来のような圧縮永久歪による「ヘタリ」の発生を極力抑えることができる。なお、図5中の破線は、低温雰囲気下において熱収縮後の突状シール10の収容状態を示している。また、図5には、突出端10t側の一方の側面10bが収容空間構成面12sに圧接した突状シール10の仕様を例示したが、これとは逆に、特に図示しないが、突出端10t側の他方の側面10aが収容空間構成面12sに圧接した突状シール10の仕様であっても、上記同様に、従来のような圧縮永久歪による「ヘタリ」の発生を極力抑えることができる。
このように、突状シール10の「ヘタリ」の発生防止が図られたシール構造によれば、高温と低温とが繰り返される雰囲気中での使用において、その突出端10t側を構成する側面(10a又は10b)の収容空間構成面12sに対する面圧を、従来のように低下させることなく、長期に亘って一定に維持することができる。これにより、ブーツ4とシャフト2aとの間のシール性を長期に亘って維持することができ、グリース洩れの発生防止及び外部からの塵や水などの浸入防止を図ることができる。
また、本実施の形態のシール構造によれば、ブーツ4の一連の製造プロセスで同時に突状シール10を形成できると共に、収容空間12はシャフト2aの外周面2sを窪ませるだけで良い。これにより、従来よりも簡単に、かつ、低コストでシール構造を構築することができる。
また、本発明は、上記した一実施の形態に限定されることはなく、以下のような変形例も本発明の技術範囲であり、同様の効果を実現することができる。なお、以下では、本変形例の特有の構成についての説明にとどめる。
図3(a),(b)に示すように、本変形例に係るシール構造において、収容空間12は、ブーツ4の小径側端部P1(バンド装着部6p)の内周面Psに沿って周方向に連続して形成され、かつ、突状シール10を含んだ所定範囲を所定量窪ませて形成されている。そして、上記一実施の形態で詳述した突状シール10は、収容空間12に沿って周方向に連続し、かつ、当該収容空間12から内周面Psを越えて内向き(中心方向)に突出して形成されている。
本変形例において、収容空間12は、小径側端部P1(バンド装着部6p)の内周面Psよりも窪ませて形成した収容空間構成面12sを有している。この場合、バンド締結状態において、収容空間構成面12sとシャフト2aの外周面2sとの間に、突状シール10が弾性変形により湾曲して収容される収容空間12が構成されることになる。なお、収容空間12の大きさや形状は、上記一実施の形態と同様に構成できるため、その説明は省略する。
また、突状シール10の突出長Hは、バンド締結状態において、突出端10t側を構成する側面(10a又は10b)がシャフト2aの外周面2sに当接して弾性変形により湾曲するとともに、弾性復元力により圧接して所定の面圧を維持できるような突出長Hに設定されている。なお、図3(a)には一例として、バンド締結状態において、突出端10t側の第2の側面10bがシャフト2aの外周面2sに当接して弾性変形により湾曲して圧接している状態が示されている。
また、突状シール10の突出方向は、図3(b)には一例として、小径側端部P1(バンド装着部6p)の内周面Psに垂直な方向に突出した突状シール10が示されているが、これに限定されることはなく、例えばブーツ4の大径側端部P3側に向けて傾斜させても良いし、或いは、これとは反対側に向けて傾斜させても良い。図4(b)には一例として、ブーツ4の大径側端部P3側に向けて傾斜させた突状シール10が示されている。なお、突状シール10の傾斜角度θは、上記一実施の形態と同様に構成できるため、その説明は省略する。
ここで、本変形例に係るシール構造では、シャフト2aは、その外周面2sを含めて一切何も加工を施すことなく、そのまま利用することができる。また、シャフト2への加工が不要な分だけシール構造を更に低コスト化することもできる。
また、本変形例では、突状シール10及び収容空間12から成るシール構造がブーツ4にのみ設けられており、ブーツ4単体としての発明とすることができる。そして、シャフト2aの外周面2sの任意の部位にブーツ4の小径側端部P1を組み付けるだけで、突出端10t側の第2の側面10bをシャフト2aの外周面2sに対して弾性変形により湾曲して圧接するようにできる。これにより、シャフト2aに対するブーツ4の小径側端部P1の組み付けの自由度を向上させることができる。この場合、上記一実施の形態で適用した位置決め手段を不要とすることができるため、その分だけシール構造を更に低コスト化することができる。
また、上記一実施の形態及び変形例では、収容空間12をシャフト2aの外周面2s又はブーツ4の小径側端部P1(バンド装着部6p)の内周面Psのいずれか一方に構成した場合を想定して説明したが、これに限定されることはなく、双方に収容空間12を設けるように構成しても良い。
また、上記一実施の形態及び変形例では、ブーツ4の小径側端部P1(バンド装着部6p)と等速ジョイント2のシャフト2aとの間に構成されるシール構造について説明したが、これに限定されることはなく、当該シール構造を、ブーツ4の大径側端部P3(バンド装着部8p)と等速ジョイント2のアウターケース2bとの間にも適用できることは言うまでもない。
また、上記一実施の形態及び変形例では、1つの突状シール10と、これに対応した収容空間12とから成る1つのシール構造を想定して説明したが、これに限定されることはなく、シール構造を2つ以上設けるようにしても良い。
さらに、シール構造を1つ(収容空間12を1つ)とし、この収容空間12に収容される突状シール10を軸方向に複数設けるようにしても良い。
(a)は、本発明の一実施の形態に係るシール構造が適用された等速ジョイント及び樹脂製ブーツの構成を示す図、(b)は、小径側締結用バンドによって互いに締結された状態において、ブーツの小径側端部と等速ジョイントのシャフトとの間のシール構造の構成を一部拡大して示す断面図、(c)は、収容空間が形成されたシャフトの外周面の構成を一部拡大して示す断面図、(d)は、突状シールが形成された小径側端部の内周面の構成を一部拡大して示す断面図、(e)は、同図(d)に示された突状シールの構成を一部拡大して示す断面図。 突状シールの先端側を構成する側面が収容空間の収容空間構成面に当接して弾性変形により湾曲して圧接した状態を一部拡大して示す断面図。 (a)は、本発明の変形例に係るシール構造であって、小径側締結用バンドによって互いに締結された状態において、ブーツの小径側端部と等速ジョイントのシャフトとの間のシール構造の構成を一部拡大して示す断面図、(b)は、収容空間及び突状シールが共に形成された小径側端部の内周面の構成を一部拡大して示す断面図。 (a)は、本発明の一実施の形態に係るシール構造において、ブーツの大径側端部側に向けて傾斜させた突状シールの構成を一部拡大して示す断面図、(b)は、本発明の変形例に係るシール構造において、ブーツの大径側端部側に向けて傾斜させた突状シールの構成を一部拡大して示す断面図。 高温と低温とが繰り返される雰囲気中において、突状シールが熱膨張及び熱収縮した際の変形状態を拡大して示す模式的な断面図。
符号の説明
2a シャフト
2s シャフトの外周面
4 樹脂製ブーツ
6 小径側締結用バンド(締結部材)
6p バンド装着部(締結部材により締め付ける領域)
Ps バンド装着部の内周面
10 突状シール
12 収容空間

Claims (9)

  1. 等速ジョイント用樹脂製ブーツの小径側端部が等速ジョイントのシャフトに締結部材によって締結された状態で、前記小径側端部と前記シャフトとの間に構成されるシール構造であって、
    前記小径側端部には、前記締結部材によって締め付ける領域の内周面に沿って周方向に連続し、かつ、前記内周面から中心方向に突出した突状シールが設けられており、
    前記シャフトの外周面には、前記締結部材によって前記小径側端部が前記シャフトに締結された状態において、前記突状シールが弾性変形により湾曲して収容される収容空間が設けられており、
    前記突状シールは、前記シャフトに圧接した状態を維持しつつ、前記締結部材の締結力 によって圧潰されることなく、使用環境の雰囲気温度の変化に起因して前記収容空間内で熱膨張及び熱収縮による弾性変形が許容されており、
    前記収容空間の軸方向の両側には、前記締結部材によって前記小径側端部の内周面を前記シャフトの外周面に締め付けるための領域が設けられていることを特徴とするシール構造。
  2. 等速ジョイント用樹脂製ブーツの小径側端部が等速ジョイントのシャフトに締結部材によって締結された状態で、前記小径側端部と前記シャフトとの間に構成されるシール構造であって、
    前記小径側端部には、前記締結部材によって締め付ける領域の内周面に沿って周方向に連続し、かつ、前記内周面から中心方向に突出した突状シールが設けられており、
    前記小径側端部の内周面には、前記締結部材によって前記小径側端部が前記シャフトに締結された状態において、前記突状シールが弾性変形により湾曲して収容される収容空間が設けられており、
    前記突状シールは、前記シャフトに圧接した状態を維持しつつ、前記締結部材の締結力 によって圧潰されることなく、使用環境の雰囲気温度の変化に起因して前記収容空間内で熱膨張及び熱収縮による弾性変形が許容されており、
    前記収容空間の軸方向の両側には、前記締結部材によって前記小径側端部の内周面を前記シャフトの外周面に締め付けるための領域が設けられていることを特徴とするシール構造。
  3. 等速ジョイント用樹脂製ブーツの大径側端部が等速ジョイントのアウターケースに締結 部材によって締結された状態で、前記大径側端部と前記アウターケースとの間に構成され るシール構造であって、
    前記大径側端部には、前記締結部材によって締め付ける領域の内周面に沿って周方向に 連続し、かつ、前記内周面から中心方向に突出した突状シールが設けられており、
    前記アウターケースの外周面には、前記締結部材によって前記大径側端部が前記アウタ ーケースに締結された状態において、前記突状シールが弾性変形により湾曲して収容され る収容空間が設けられており、
    前記突状シールは、前記アウターケースに圧接した状態を維持しつつ、前記締結部材の 締結力によって圧潰されることなく、使用環境の雰囲気温度の変化に起因して前記収容空 間内で熱膨張及び熱収縮による弾性変形が許容されており、
    前記収容空間の軸方向の両側には、前記締結部材によって前記大径側端部の内周面を前 記アウターケースの外周面に締め付けるための領域が設けられていることを特徴とするシール構造。
  4. 等速ジョイント用樹脂製ブーツの大径側端部が等速ジョイントのアウターケースに締結 部材によって締結された状態で、前記大径側端部と前記アウターケースとの間に構成され るシール構造であって、
    前記大径側端部には、前記締結部材によって締め付ける領域の内周面に沿って周方向に 連続し、かつ、前記内周面から中心方向に突出した突状シールが設けられており、
    前記大径側端部の内周面には、前記締結部材によって前記大径側端部が前記アウターケ ースに締結された状態において、前記突状シールが弾性変形により湾曲して収容される収 容空間が設けられており、
    前記突状シールは、前記アウターケースに圧接した状態を維持しつつ、前記締結部材の 締結力によって圧潰されることなく、使用環境の雰囲気温度の変化に起因して前記収容空 間内で熱膨張及び熱収縮による弾性変形が許容されており、
    前記収容空間の軸方向の両側には、前記締結部材によって前記大径側端部の内周面を前 記アウターケースの外周面に締め付けるための領域が設けられていることを特徴とするシール構造。
  5. 前記収容空間は、前記シャフトの外周面に沿って周方向に連続して形成され、かつ、前記突状シールに対向する領域を含んだ所定範囲を所定量窪ませて形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシール構造。
  6. 前記収容空間は、前記アウターケースの外周面に沿って周方向に連続して形成され、かつ、前記突状シールに対向する領域を含んだ所定範囲を所定量窪ませて形成されていることを特徴とする請求項3に記載のシール構造。
  7. 前記収容空間は、前記小径側端部の内周面に沿って周方向に連続して形成され、かつ、 前記突状シールを含んだ所定範囲を所定量窪ませて形成されていることを特徴とする請求 項2に記載のシール構造。
  8. 前記収容空間は、前記大径側端部の内周面に沿って周方向に連続して形成され、かつ、 前記突状シールを含んだ所定範囲を所定量窪ませて形成されていることを特徴とする請求 項4に記載のシール構造。
  9. 前記小径側端部を前記シャフトに装着する際に、前記突状シールを前記収容空間に収容 した状態に位置決めするための位置決め手段を備えていることを特徴とする請求項1、2 、5、7のいずれか一つに記載のシール構造。
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