JP5573761B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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Description
上記積層冷却器は、複数の冷却管を連結して構成されていることから、積層方向に直交する方向の剛性が低くなりやすい。
また、ガイドユニットは、積層冷却器を3方向から囲むような形状を備えているため、組み付け作業が煩雑となるおそれがある。
また、ガイドユニットと積層冷却器との間には、所定の隙間を設けているため、積層冷却器が振動したとき、積層冷却器の一部がガイドユニットと衝突するおそれがある。その結果、積層冷却器が部分的に変形して冷却性能に影響を与えるおそれがあるという問題がある。
隣り合う上記冷却管の間に挟持された複数の半導体モジュールと、
上記積層冷却器及び上記半導体モジュールを収容する筐体とを有し、
該筐体は、上記積層冷却器における積層方向と直交する方向において該積層冷却器に対向配置されたベースプレートを有し、
上記積層冷却器は、上記ベースプレートへ向かって突出する突出部を備え、
該突出部は、上記ベースプレートの法線方向についての該ベースプレートに対する上記積層冷却器の位置を規制するよう構成してあり、
上記突出部は、上記ベースプレートに係合しており、
上記ベースプレートは、上記突出部を挿入して係合させる貫通係合孔を備え、上記突出部は、突出方向に対して直交する方向に弾性変形可能なバネ部を備え、該バネ部が上記貫通係合孔の内側面に圧接することによって上記突出部が上記ベースプレートに係合しており、
上記貫通係合孔は、上記ベースプレートの法線方向に貫通した貫通部と、該貫通部に隣接すると共に上記積層冷却器と反対側の面から窪んだ段部を形成してなり、該段部は、上記貫通部側を向いた側壁面と、上記貫通部の貫通方向を向いた底壁面とを備え、上記バネ部は、該段部の上記底壁面に面接触可能なストッパー部を有することを特徴とする電力変換装置にある(請求項1)。
本発明の第2の態様は、冷却媒体を流通させる複数の冷却管を積層すると共に連結してなる積層冷却器と、
隣り合う上記冷却管の間に挟持された複数の半導体モジュールと、
上記積層冷却器及び上記半導体モジュールを収容する筐体とを有し、
該筐体は、上記積層冷却器における積層方向と直交する方向において該積層冷却器に対向配置されたベースプレートを有し、
上記積層冷却器は、上記ベースプレートへ向かって突出する突出部を備え、
該突出部は、上記ベースプレートの法線方向についての該ベースプレートに対する上記積層冷却器の位置を規制するよう構成してあり、
上記突出部は、隣り合う上記冷却管同士を連結する連結部から突出形成されていることを特徴とする電力変換装置にある(請求項8)。
本発明の参考例にかかる、電力変換装置について、図1〜図7を用いて説明する。
本例の電力変換装置1は、図1に示すごとく、冷却媒体を流通させる複数の冷却管21を積層すると共に連結してなる積層冷却器2と、隣り合う冷却管21の間に挟持された複数の半導体モジュール3と、積層冷却器2及び半導体モジュール3を収容する筐体4とを有する。
また、積層冷却器2は、ベースプレート41へ向かって突出する突出部22を備えている。そして、突出部22は、ベースプレート41の法線方向(Z方向)についてのベースプレート41に対する積層冷却器2の位置を規制するよう構成されている。
また、図3においては、半導体モジュール3を省略してある。
上記のように構成された積層冷却器2における隣り合う冷却管21の間に、半導体モジュール3が挟持されている。そのため、冷却媒体が積層冷却器2内を循環する間に、冷却媒体が半導体モジュール3との間で熱交換することにより、半導体モジュール3を冷却することができる。
ベースプレート41は、突出部22を挿入して係合させる貫通係合孔42を有している。ここで、図4に示すごとく、本例の貫通係合孔42は、ベースプレート41におけるY方向の2箇所において、X方向に長尺な長方形状に形成されている。一方の貫通係合孔42には、複数の冷却管21における一方の突出部22が係合し、他方の貫通係合孔42には、複数の冷却管21における他方の突出部22が係合する。
このように形成されたバネ部220は、ベースプレート41における貫通係合孔42に挿嵌されたとき、Y方向の両側に向かって付勢力(復元力)が作用した状態で、貫通係合孔42の内壁面420に圧接することとなる。
まず、図5、図6に示すごとく、ベースプレート41の貫通係合孔42に対して、積層冷却器2の突出部22を、上方(Z方向)から挿嵌させる。なお、図5においては、積層冷却器2の一部のみを記載しており、また、筐体4についてもベースプレート41のみを記載している。
次いで、隣り合う冷却管21の間に、半導体モジュール3を配置する。なお、筐体4に積層冷却器2を配置する前に、積層冷却器2に半導体モジュール3を配置しておいて、積層冷却器2と共に半導体モジュール3を筐体4内に配置してもよい。
また、組付け後の積層冷却器2は、例えば、板バネ等から構成される加圧部材(図示略)によって積層方向(X方向)に加圧され、半導体モジュール3と冷却管21との密着力が保持される。
本例の電力変換装置1においては、積層冷却器2が突出部22を備えている。そして、突出部22は、ベースプレート41の法線方向(Z方向)についてのベースプレート41に対する積層冷却器2の位置を規制するよう構成してある。これにより、積層冷却器2は、筐体4に対するZ方向の位置が規制される。そのため、電力変換装置1に振動が加わったとき、積層冷却器2が筐体4に対してZ方向に振動することを抑制することができる。
形成してもよい。例えば、突出部22を、互いに隣り合わない複数の冷却管21から突出形成させてもよい。この場合には、すべての冷却管21に突出部22を形成する場合に比べて、材料費を低減させることができると共に、ベースプレート41への積層冷却器2の組み付けを容易にすることができる。
また、場合によっては、突出部22を、1個の冷却管21にのみ形成しても構わない。
また、本例の冷却管21は、Y方向の2個所に、突出部22を備えているが、これに限定されるものではなく、例えば、各冷却管21における突出部22の形成箇所は3個所以上としてもよいし、1個とすることもできる。
本例は、図8〜図10に示すごとく、突出部22におけるバネ部220が、積層方向(X方向)に弾性変形するよう形成された例である。
本例においても、突出部22は、冷却管21から突出した板状体を屈曲して形成したものであるが、その板状体の板厚方向がX方向となるように配設してある。
貫通係合孔42は、突出部22のバネ部220が貫通係合可能なよう、若干Y方向に長尺な長方形に形成されている。
その他は、参考例1と同様である。
その他、参考例1と同様の作用効果を有する。
本例は、図11、図12に示すごとく、貫通係合孔42に貫通部421と段部422を形成すると共に、バネ部220には、段部422に面接触可能なストッパー部221を形成した例である。
その他は、参考例1と同様である。
その他、参考例1と同様の作用効果を有する。
本例は、図13に示すごとく、積層冷却器2における連結部23に突出部22を設けると共に、一対のベースプレート41の間に積層冷却器2を挟持した例である。
突出部22は、隣り合う冷却管21同士を連結する連結部23から突出形成されている。具体的には、連結部23を構成する一方の突出開口管210の一部を延長することによって、突出部22を形成している。
その他は、参考例1と同様である。
その他、参考例1と同様の作用効果を有する。
本例は、図14に示すごとく、一対のベースプレート41の間に積層冷却器2を挟持して、突出部22を一対のベースプレート41の双方に当接させた例である。
積層冷却器2は、連結管23から一対のベースプレート41に向かって突出部22をそれぞれ突出形成してなり、一対のベースプレート41の双方に突出部22が当接している。
また、本例においては、一対のベースプレート41の双方(蓋部402及びケース本体401の底面部)に、突出部22が当接可能な凸部43が形成されている。
その他は、実施例2と同様である。
その他、実施例2と同様の作用効果を有する。
本例は、図15に示すごとく、突出部22を冷却管21よりもベースプレート41側へ突出するように形成した例である。
一対のベースプレート41の間に積層冷却器2を挟持して、突出部22を一対のベースプレート41の一方(蓋体402)に当接させている。また、他方のベースプレート41(ケース本体401の底面部)には、積層冷却器2の冷却管21が当接している。
なお、突出部22をケース本体401の底面部に当接させ、冷却管21を蓋体402に当接させる構成としてもよい。
その他、実施例2と同様である。
その他、実施例2と同様の作用効果を有する。
本例は、図16に示すごとく、突出部22を、一対のベースプレート41の双方へ向かって、冷却管21よりも突出させた例である。
これにより、連結部23から一方のベースプレート41(ケース本体401の底面部)側に突出した突出部22と、他方のベースプレート41(蓋部402)側に突出した突出部22との双方が、ベースプレート41に当接している。
その他は、実施例4と同様である。
本例によれば、上述した実施例3の作用効果と実施例4の作用効果との双方を奏することができる。
本例は、図17に示すごとく、連結部23を冷却管21とは別部材の環状部材によって構成し、該環状部材の外周面から突出部22を突出させた例である。
すなわち、連結部23は、環状部材を冷却管21に接合してなる。この連結部23の外周面から、少なくともZ方向の一方へ突出部22を突出形成してある。また、突出部22は、一方のベースプレート41(蓋部402)へ向かって、冷却管21よりも突出している。これにより、平板状の蓋部402(ベースプレート41)に突出部22が当接している。
また、積層冷却器2は、冷却管21において、他方のベースプレート41(ケース本体401の底面部)に当接している。
その他は、実施例4と同様である。
その他、実施例4と同様の作用効果を得ることができる。
例えば、冷却管から突出させた突出部をベースプレートに当接させる構成とすることもできるし、連結部から突出させた突出部をベースプレートに係合させる構成とすることもできる。
2 積層冷却器
21 冷却管
22 突出部
3 半導体モジュール
4 筺体
41 ベースプレート
Claims (16)
- 冷却媒体を流通させる複数の冷却管を積層すると共に連結してなる積層冷却器と、
隣り合う上記冷却管の間に挟持された複数の半導体モジュールと、
上記積層冷却器及び上記半導体モジュールを収容する筐体とを有し、
該筐体は、上記積層冷却器における積層方向と直交する方向において該積層冷却器に対向配置されたベースプレートを有し、
上記積層冷却器は、上記ベースプレートへ向かって突出する突出部を備え、
該突出部は、上記ベースプレートの法線方向についての該ベースプレートに対する上記積層冷却器の位置を規制するよう構成してあり、
上記突出部は、上記ベースプレートに係合しており、
上記ベースプレートは、上記突出部を挿入して係合させる貫通係合孔を備え、上記突出部は、突出方向に対して直交する方向に弾性変形可能なバネ部を備え、該バネ部が上記貫通係合孔の内側面に圧接することによって上記突出部が上記ベースプレートに係合しており、
上記貫通係合孔は、上記ベースプレートの法線方向に貫通した貫通部と、該貫通部に隣接すると共に上記積層冷却器と反対側の面から窪んだ段部を形成してなり、該段部は、上記貫通部側を向いた側壁面と、上記貫通部の貫通方向を向いた底壁面とを備え、上記バネ部は、該段部の上記底壁面に面接触可能なストッパー部を有することを特徴とする電力変換装置。 - 請求項1に記載の電力変換装置において、上記バネ部は、上記積層方向に直交する方向に弾性変形するよう形成されていることを特徴とする電力変換装置。
- 請求項1又は2に記載の電力変換装置において、上記突出部は、上記冷却管から突出形成されていることを特徴とする電力変換装置。
- 請求項3に記載の電力変換装置において、上記冷却管は、上記積層方向及び上記ベースプレートの法線方向に直交する方向の複数個所に、上記突出部を備えていることを特徴とする電力変換装置。
- 請求項3又は4に記載の電力変換装置において、上記突出部は、すべての上記冷却管から突出形成されていることを特徴とする電力変換装置。
- 請求項3又は4に記載の電力変換装置において、上記突出部は、互いに隣り合わない複数の上記冷却管から突出形成されていることを特徴とする電力変換装置。
- 請求項1又は2に記載の電力変換装置において、上記突出部は、隣り合う上記冷却管同士を連結する連結部から突出形成されていることを特徴とする電力変換装置。
- 冷却媒体を流通させる複数の冷却管を積層すると共に連結してなる積層冷却器と、
隣り合う上記冷却管の間に挟持された複数の半導体モジュールと、
上記積層冷却器及び上記半導体モジュールを収容する筐体とを有し、
該筐体は、上記積層冷却器における積層方向と直交する方向において該積層冷却器に対向配置されたベースプレートを有し、
上記積層冷却器は、上記ベースプレートへ向かって突出する突出部を備え、
該突出部は、上記ベースプレートの法線方向についての該ベースプレートに対する上記積層冷却器の位置を規制するよう構成してあり、
上記突出部は、隣り合う上記冷却管同士を連結する連結部から突出形成されていることを特徴とする電力変換装置。 - 請求項8に記載の電力変換装置において、上記突出部は、上記ベースプレートに係合していることを特徴とする電力変換装置。
- 請求項9に記載の電力変換装置において、上記ベースプレートは、上記突出部を挿入して係合させる貫通係合孔を備え、上記突出部は、突出方向に対して直交する方向に弾性変形可能なバネ部を備え、該バネ部が上記貫通係合孔の内側面に圧接することによって上記突出部が上記ベースプレートに係合していることを特徴とする電力変換装置。
- 請求項10に記載の電力変換装置において、上記バネ部は、上記積層方向に直交する方向に弾性変形するよう形成されていることを特徴とする電力変換装置。
- 請求項8に記載の電力変換装置において、上記筐体は、互いに対向配置された一対の上記ベースプレートを備え、該一対のベースプレートの間に上記積層冷却器を挟持してなり、上記突出部が上記一対のベースプレートの少なくとも一方に当接していることを特徴とする電力変換装置。
- 請求項12に記載の電力変換装置において、上記積層冷却器は、上記一対のベースプレートに向かって上記突出部をそれぞれ突出形成してなり、上記一対のベースプレートの双方に上記突出部が当接していることを特徴とする電力変換装置。
- 請求項7〜13のいずれか一項に記載の電力変換装置において、上記突出部は、上記冷却管よりも上記ベースプレート側へ突出していることを特徴とする電力変換装置。
- 請求項1〜14のいずれか一項に記載の電力変換装置において、上記突出部は、上記冷却管の壁部よりも剛性が低いことを特徴とする電力変換装置。
- 請求項1〜15に記載の電力変換装置において、上記突出部は、上記積層冷却器における積層方向の複数個所に形成されていることを特徴とする電力変換装置。
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