JP5573280B2 - 端末装置及びプログラム - Google Patents
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Description
また、近年では、RFIDタグとバーコードラベルの両方の読取対象が同一の商品に取り付けられる場合もある。具体的には、RFIDタグを一意に特定付けるIDが記録されたRFIDタグ上に、当該RFIDタグと同一のIDを書込んだバーコードラベルを印刷しておき、RFIDタグに書き込まれたデータを随時サーバに保存しておくような場合である。このような場合、RFIDタグを読取ることが出来ない状況に陥っても、バーコードラベルからIDを読取ることで、サーバよりRFIDタグに書き込まれたデータを問い合わせることが可能となり、データのバックアップ性が保たれる。
以上のように、商品ごとにバーコードラベルやRFIDタグなどの異なる種類の読取対象がバラバラに取り付けられる場合や、一の商品に異なる種類の読取対象が複数取り付けられる場合などを考慮して、異なる種類の読取対象を一台の端末装置で読取れることが望まれている。
請求項4に記載の発明は、特定パターンのコードを光学的に読み取るコード読取手段と、IDタグを無線通信で読み取るID読取手段と、を有する端末装置であって、読取対象が存在するか否かを判断する判断手段と、読取対象に対する光学的読み取り処理により当該読取対象が前記特定パターンのコードか否かを判定する判定手段と、前記読取対象が存在しない場合には、前記コード読取手段によるコード読み取りが成功するまで前記コードを繰り返して読み取り制御する第1制御手段と、前記読取対象が存在し、且つその読取対象が前記特定パターンのコードではないと判定された場合には、前記コード読取手段による読み取り動作に代わって、前記ID読取手段によるタグ読み取り動作に移行してタグ読取を開始制御する第2制御手段と、を具備したことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、特定パターンのコードを光学的に読み取るコード読取手段を有する端末装置であって、読取対象が存在するか否かを判断する判断手段と、前記読取対象が存在すると判断された場合には、前記コード読取手段によるコード読み取りが成功するまでの繰り返し読み取り回数を、前記読取対象が存在しないと判断された場合よりも多くして読み取り制御する読取制御手段と、を具備したことを特徴とする。
本実施形態に係る端末装置1は、商品等に取付けられたバーコードラベルやRFIDタグ等の読取対象を読取り可能なPDAやハンディターミナルなどの携帯端末である。そして、端末装置1は、図1に示されるように、バーコードスキャナ部10と、RFIDリーダ/ライタ部20と、入出力部30と、二次記憶部40と、電力供給部50と、制御部100と、を含んで構成される。
受光回路12は、レーザ発生回路11を介して読取対象に向けて照射されたレーザ光の反射光を受光する。そして、受光回路12にて受光された反射光の電気信号は、二値化回路13及びADC回路15の双方へ出力される。
二値化回路13は、受光回路12で受光された反射光の電気信号に基づいて、反射光を強度の強い白色の反射光と強度の弱い黒色の反射光とに分類(バーコードに係る白色部分と黒色部分を識別分類)し、デジタル形式の二値データに変換してデコーダ回路14へ出力する。
デコーダ回路14は、二値化回路13より出力された二値データより、バーコード形式のデータ(バーコードイメージのデータ)へのデコード処理を行い、当該デコード処理を施したデータを制御部100へ出力する。
ADC回路15は、受光回路12にて受光された反射光の電気信号を、アナログ形式からデジタル形式に変換する処理を行い、デジタル信号として制御部100へ出力する。
なお、バーコードスキャナ部10は、必ずしもデコーダ回路14を備える必要は無く、二値化回路13より出力された二値データが制御部100に出力されるように構成し、制御部100が二値データのデコード処理を行うようにしても勿論良い。
より具体的には、RFIDリーダ/ライタ部20は、RFIDタグがアンテナ21の読取可能範囲に配置された状態で、制御部100から入力された送信信号を変調してアンテナ21のループコイル(図示省略)に入力する。すると、ループコイルから発生する電磁界を介して、RFIDタグ内のループコイルに電流が発生し、その電気信号が復調され符号化されることにより、RFIDタグ側で情報が受信される。そして、RFIDタグ内のメモリの情報読み出し又は情報書き込みが行われる。また、RFIDタグ内のメモリより読み出した情報等の送信情報の信号に応じてループコイルに発生する電磁界を介して、ループコイルに電流が流れ、RFIDリーダ/ライタ部20によりその電気信号が変調され符号化されることにより、RFIDリーダ/ライタ部20側で情報が受信される。
なお、RFIDリーダ/ライタ部20は、後述のトリガキー34が押下された際に、バーコードスキャナ部10がバーコードラベルに対する読取動作を行う位置(読取位置)と同じ位置よりRFIDタグに対する読取動作が行われるように配設されている。
操作部31は、トリガキー34やその他の各種操作キー/ボタン,LCD32と一体的に設けられるタッチパネル等を含んで構成される。
トリガキー34は、ユーザが読取位置にバーコードスキャナ部10及びRFIDリーダ/ライタ部20を近づけた状態で当該ユーザに押下操作されることで、読取対象について、バーコードラベル及びRFIDタグに対する読取動作を制御部100に実行させるためのキーである。
LCD32は、画像表示が可能な液晶ディスプレイであり、制御部100からの画像出力信号に従って各種の画像表示を行う。具体的には、LCD32は、バーコードスキャナ部10やRFIDリーダ/ライタ部20による読取対象に対する読取結果の表示などを行う。
ブザー装置33は、制御部100からの音声出力信号に従って、ビープ音やアラーム音を発生させて音声出力を行う。
電池51は、例えば、ニッケル・カドミウム蓄電池やニッケル・水素蓄電池、リチウムイオン電池等の二次電池であり、電気エネルギーを生成する。
DC/DCコンバータ52,53は、電池51によって生成された電気エネルギーを、端末装置1の各部で必要とされる適切な電圧に変換する。そして、DC/DCコンバータ52にて変換された電圧は後述の制御部100のCPU110に供給され、DC/DCコンバータ53にて変換された電圧は状態切換え部54を介してCPU110以外の端末装置1の各部にそれぞれ供給される。
状態切換え部54は、DC/DCコンバータ53にて変換された電圧による、CPU110以外の端末装置1の各部への電力の供給状態と非供給状態とを、CPU110がGPIO(General Purpose Input/Output)を介して出力する信号に応じて切換える。
なお、状態切換え部54は、電力の供給状態と非供給状態とを切換える機能のみならず、端末装置1の各部が通常に起動した状態である通常モードと端末装置1の各部がサスペンドした状態であるサスペンドモード(スタンバイモード,省電力モード)とを切換える機能を備えたものであってもよい。
RAM120は、CPU110によって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを一次的に格納するためのデータ格納領域などを備える。
ここで、バーコード読取回数,RFID読取回数(非接触ID読取回数)とは、それぞれ、CPU110が実行プログラムを実行する際に、バーコードスキャナ部10による読取動作を連続して行う回数,RFIDリーダ/ライタ部20による読取動作を連続して行う回数である。
また、状態1〜状態3とは、CPU110が後述の設定プログラムを実行する際に判断/推定する読取対象の存否及び読取対象の種類に応じた分類である。具体的には、状態1とは、CPU110が設定プログラムを実行する際に最初に抽出する読取回数、及び読取対象が存在しないと判断した場合に抽出する読取回数を示す分類である。また、状態2とは、CPU110が設定プログラムを実行する際に読取対象が存在すると判断し、当該読取対象がRFIDタグであると推定した場合に抽出する読取回数を示す分類である。さらに、状態3とは、CPU110が設定プログラムを実行する際に読取対象が存在すると判断し、当該読取対象がバーコードラベルであると推定した場合に抽出する読取回数を示す分類である。
なお、当該テーブル131に記憶されるバーコード読取回数及びRFID読取回数は一例に過ぎず、端末装置1の設置環境やユーザの使用環境等に応じて適宜の変更が可能である。
具体的には、ユーザによりトリガキー34が押下されると、CPU110は実行プログラムを実行し、状態切換え部54を介してバーコードスキャナ部10への電力供給を行い,バーコードスキャナ部10を駆動制御し、読取対象について、読取位置に対するバーコードラベルの読取動作をバーコード読取回数分連続して行う。次に、当該バーコード読取回数分の読取動作が終了した段階で、CPU110は、状態切換え部54を介してバーコードスキャナ部10への電力供給を停止するとともにRFIDリーダ/ライタ部20への電力供給を行い、RFIDリーダ/ライタ部20を駆動制御して、読取対象について、読取位置に対するRFIDタグの読取動作をRFID読取回数分連続して行う。次に、当該RFID読取回数分の読取動作が終了した段階で、CPU110は、状態切換え部54を介してRFIDリーダ/ライタ部20への電力供給を停止する。そして、CPU110は、上述の様なバーコードラベルとRFIDタグの読取動作を交互に行う交互読取のプロセスを、ユーザがトリガキー34の押下状態を解除するまで、又は、バーコードラベルとRFIDタグの何れかの読取りが成功するまで繰り返し実行する。
なお、本発明の説明において、バーコード読取部が照射するレーザ光の反射光の強度に基づいて読取対象が存在するか否かを判断するために、まず先にバーコードラベルの読取動作から開始しているが、これに限らず、他のセンサ等との併用により、RFIDタグの読取動作からでも、どちらからでも開始するとしてもよい。また、本件は変形例1乃至2及び実施形態2に関しても同様である。
ここで、図4において、CPU110は、トリガキー34がユーザに押下された後に状態1〜状態3のプロセスを順次実行したものとする。また、状態3のプロセスの実行終了時点でトリガキー34の押下状態が解除され、CPU110が状態1〜状態3のプロセスを実行する間、バーコードラベルとRFIDタグの何れの読取りも成功しなかったものとする。さらに、図4のTB1〜TB3は、テーブル131にて状態1〜状態3の各々に割り振られたバーコード読取回数分、バーコードスキャナ部10にて連続して読取動作を実行するのに要する時間である。また、図4のTR1〜TR3もTB1〜TB3と同様に、テーブル131にて状態1〜状態3の各々に割り振られたRFID読取回数分、RFIDリーダ/ライタ部20にて連続して読取動作を実行するのに要する時間である。つまり、TB1〜TB3(TR1〜TR3)は、バーコードスキャナ部10(RFIDリーダ/ライタ部20)の起動時間と、バーコードスキャナ部10(RFIDリーダ/ライタ部20)による1回の読取動作に要する時間にバーコード読取回数(RFID読取回数)を乗じた時間と、を足し合わせた時間である。そのため、テーブル131の状態1〜状態3の各々に割り振られたバーコード読取回数及びRFID読取回数に基づいて、TB1=TB3>TB2、TR2>TR1>TR3が成立する。
なお、上記読取対象が存在するか否かの判断及び読取対象の種類の推定は、複数回に亘る読取位置に対するバーコードラベルの読取動作に基づいて繰り返し行う。これは、バーコードラベルにおけるバーコード自体のかすれや欠損などに起因する、デコーダ回路14によるデコード処理の失敗や不正確さを考慮して、CPU110が一層正確な判断/推定を行うためである。
次に、本実施形態に係る端末装置1による読取処理について図7及び図8のフローチャートを用いて説明する。
そして、CPU110は、読取回数の初回設定であると判断する場合(ステップS1;Yes)、テーブル131より状態1の欄の読取回数を抽出して設定値BM,RMを設定する(ステップS2)。一方で、CPU110は、読取回数の初回設定でないと判断する場合(ステップS1;No)、ステップS3の処理へ移行する。
次いで、CPU110は、実行プログラムを実行し、現在の読取回数(バーコードラベルの読取動作の実行回数の現在値:BC,RFIDタグの読取動作の実行回数の現在値:RCとする)を初期化する(ステップS3)。
次いで、CPU110は、ステップS5によりバーコードラベルの読取りが成功したか否かを判断し(ステップS6)、読取りが成功したと判断する場合(ステップS6;Yes)は、ステップS24の処理へ移行する。
一方で、CPU110は、読取りが成功していないと判断する場合(ステップS6;No)、ADC回路15を介して読取対象からの反射光(のデジタル信号)を取得し、RAM120に記憶しておく(ステップS7)。さらに、CPU110は、デコーダ回路14より出力されるデコード処理されたデータを取得し、RAM120に記憶しておく(ステップS8)。
次いで、CPU110は、現在値BCが設定値BMに等しくなったか否かを判断し(ステップS9)、等しくないと判断する場合(ステップS9;No)、現在値BCを1加算して(ステップS10)、ステップS5以降の処理を繰り返す。
一方で、CPU110は、現在値BCが設定値BMに等しくなったと判断した場合(ステップS9;Yes)、状態切換え部54を介してバーコードスキャナ部10への電力供給を停止する(ステップS11)。
次いで、CPU110は、ステップS13によりRFIDタグの読取りが成功したか否かを判断し(ステップS14)、読取りが成功したと判断する場合(ステップS14;Yes)は、ステップS24の処理へ移行する。
一方で、CPU110は、読取りが成功していないと判断する場合(ステップS14;No)、現在値RCが設定値RMに等しくなったか否かを判断(ステップS15)する。そして、CPU110は、現在値RCが設定値RMに等しくないと判断する場合(ステップS15;No)、現在値RCを1加算して(ステップS16)、ステップS13以降の処理を繰り返す。
一方で、CPU110は、現在値RCが設定値RMに等しくなったと判断した場合(ステップS15;Yes)、状態切換え部54を介してRFIDリーダ/ライタ部20への電力供給を停止する(ステップS17)。
一方で、CPU110は、ステップS18にて継続されていると判断する場合(ステップS18;Yes)、ステップS7で取得した反射光に基づいて、読取位置に読取対象が存在するか否かを判断する(ステップS19)。
そして、CPU110は、ステップS19にて読取対象が存在しないと判断する場合(ステップS19;No)、テーブル131より状態1の欄の読取回数を抽出して設定値BM,RMを設定し(ステップS20)、ステップS3以降の処理を繰り返す。
一方で、CPU110は、ステップS19にて読取対象が存在すると判断する場合(ステップS19;Yes)、ステップS8にて取得したデータに基づいて読取対象の種類がバーコードラベルであるか否かを判断する(ステップS21)。
そして、CPU110は、ステップS21にて読取対象の種類がバーコードラベルでないと判断する場合(ステップS21;No)、当該種類をRFIDタグと推定し、テーブル131より状態2の欄の読取回数を抽出して設定値BM,RMを設定し(ステップS22)、ステップS3以降の処理を繰り返す。
一方で、CPU110は、ステップS21にて読取対象の種類がバーコードラベルであると判断する場合(ステップS21;Yes)、テーブル131より状態3の欄の読取回数を抽出して設定値BM,RMを設定し(ステップS23)、ステップS3以降の処理を繰り返す。
そして、CPU110は、LCD32を介して読取対象に対する読取結果の表示を行い(ステップS25)、本処理を終了する。
したがって、端末装置1及び制御部100が実行するプログラムは、異なる種類の読取対象を読取ることができるとともに、読取処理のレスポンスを低下させず且つ電力負荷を抑えた端末装置及びプログラムといえる。
端末装置1の変形例1について、図9を用いて説明する。
図9に示すように、電力供給部50aは、電池51によって生成された電気エネルギーを、DC/DCコンバータ52と、複数のDC/DCコンバータ53aと、により端末装置1の各部で必要とされる適切な電圧に変換するように構成される。つまり、図2に示す電力供給部50では、一のDC/DCコンバータ53を通過後に、CPU110以外の端末装置1の各部に必要な電圧に配分されて当該各部へ供給されるように構成されていたが、図9に示す電力供給部50aでは、CPU110以外の端末装置1の各部に必要な電圧が、複数のDC/DCコンバータ53aに入力される時点で配分されている点で相違する。
このように構成することで、端末装置1の変形例1は、実施形態1に係る端末装置1と同様の効果が得られることは勿論のこと、CPU110以外の端末装置1の各部に必要な電圧が各部それぞれで相違する場合であっても、複数のDC/DCコンバータ53a各々の変換量を調整することで、容易に各部に必要な電圧を生成することができる。
端末装置1の変形例2について、図10を用いて説明する。
実施形態1に係る端末装置1では、図7及び図8に示すようなフローに基づいて、CPU110がRFIDタグの読取動作の実行を完了した後に、読取対象が存在するか否かの判断や読取対象の種類の推定を行う読取処理を実行していた。一方、本変形例2に係る端末装置1では、CPU110がバーコードラベルの読取動作を実行する際に当該判断や推定を行い、バーコード読取回数やRFID読取回数を柔軟に変更する読取処理を実行する。
以下では、本変形例2に係る端末装置1による読取処理について図10(及び図8)のフローチャートを用いて説明する。なお、図10に示すフローチャートの説明において、図7に示すフローチャートと同様のフローについては同じ符号を付し、説明を省略する。
そして、CPU110は、ステップS81bにて読取対象が存在しないと判断する場合(ステップS81b;No)、ステップS9の処理へ移行する。
一方で、CPU110は、ステップS81bにて読取対象が存在すると判断する場合(ステップS81b;Yes)、ステップS8にて取得したデータに基づいて読取対象の種類がバーコードラベルであるか否かを判断する(ステップS82b)。
次いで、CPU110は、ステップS82bにて読取対象の種類がバーコードラベルでないと判断する場合(ステップS82b;No)、当該種類をRFIDタグと推定し、設定値RMを8(テーブル131の状態2のRFID読取回数と同じ回数)に設定し(ステップS83b)、ステップS11以降の処理へ移行する。
一方で、CPU110は、ステップS82bにて読取対象の種類がバーコードラベルであると判断する場合(ステップS82b;Yes)、設定値BMが3に設定されているか否かを判断(つまり、現在設定されている設定値BMが、テーブル131の状態2のバーコード読取回数であるか否かを判断)する(ステップS84b)。
そして、CPU110は、設定値BMが3に設定されていないと判断(つまり、現在設定されている設定値BMが、テーブル131の状態1又は状態3のバーコード読取回数であると判断)する場合(ステップS84b;No)、ステップS9以降の処理へ移行する。
一方で、CPU110は、設定値BMが3に設定されていると判断する(つまり、ステップS82bにて読取対象の種類がバーコードラベルであると判断したにも関わらず、現在設定されている設定値BMが、テーブル131の状態2のバーコード読取回数であった)場合(ステップS84b;Yes)、現在設定されている設定値BMに10を加算し(ステップS85b)、ステップS9以降の処理へ移行する。
以降、CPU110は、ステップS9〜ステップS25の処理を実施して読取処理を終了する。
次に、実施形態2に係る端末装置1cについて、図11を用いて説明する。
ここで、実施形態1に係る端末装置1では、CPU110が設定プログラムを実行する際に、ADC回路15より取得するデジタル信号に基づいて反射光の強度を算出し、算出された強度が予め定められた値を上回るか否かにより読取位置に読取対象が存在するか否かを判断していた。一方、端末装置1cでは、上記読取対象が存在するか否かの判断までをバーコードスキャナ部10cで行う点で相違する。
以下の端末装置1cの説明において、実施形態1に係る端末装置1と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
そのため、CPU110は設定プログラムを実行する際に、強度判定回路16cによるゲイン調整値が設定値を上回るか否かの判定結果を取得し、ゲイン調整値が設定値を上回る場合の判定結果により読取位置に読取対象が存在すると判断できる(反対に、ゲイン調整値が設定値を下回る場合に読取位置に読取対象が存在しないと判断する)。
また、以上の実施形態における端末装置を構成する各部の細部構成及び細部動作に関して本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
また、テーブル131に記憶された状態1〜3のバーコード読取回数やRFID読取回数は、ユーザの使用環境等に応じて逐次更新出来るようにしても勿論良い。つまり、読取対象の読取りが成功するごとに当該読取られた読取対象の種類を成功した回数とともにRAM120等に記憶しておき、CPU110が、成功した回数に応じて、状態1〜3におけるバーコード読取回数やRFID読取回数を更新する。具体的には、現時点までに成功した回数の多い読取対象の種類がバーコードラベルであった場合、状態1〜3におけるバーコード読取回数を増加させる一方でRFID読取回数を減少させる。反対に、現時点までに成功した回数の多い読取対象の種類がRFIDタグであった場合、バーコード読取回数を減少させRFID読取回数を増加させる。このように、CPU110が交互読取のプロセスを実行する際のバーコード読取回数やRFID読取回数を、ユーザの使用環境等に応じて更新することで、読取処理のレスポンスや端末装置1の省電力化の向上が期待できる。
さらに、テーブル131では、状態1を、CPU110が設定プログラムを実行する際に最初に抽出する読取回数、及び読取対象が存在しないと判断した場合に抽出する読取回数を示す分類としたが、例えば、読取対象が存在しないと判断した場合に抽出する読取回数のみを示す分類を別途状態4としてテーブル131に設けてもよい。この場合、状態4では、読取対象が存在しないとの判断結果を考慮して、読取回数の総数が極力減るように、又はバーコード読取部10とRFIDリーダ/ライタ部20とで消費電力の少ない方が重点的に駆動するように、バーコード読取回数及びRFID読取回数を設定しておくことで、端末装置1の省電力化を図ることができる。
10 バーコードスキャナ部(バーコード読取部)
11 レーザ発生回路(レーザ照射部)
12 受光回路(受光部)
13 二値化回路
14 デコーダ回路(デコード処理部)
15 ADC回路
20 RFIDリーダ/ライタ部(非接触ID読取部)
30 入出力部
31 操作部
34 トリガキー(操作キー)
50,50a 電力供給部
100 制御部(判断手段、制御手段、バーコード読取手段、非接触ID読取手段)
110 CPU
120 RAM
130 ROM(記憶部)
131 テーブル
(実施形態2)
1c 端末装置
10c バーコードスキャナ部(バーコード読取部)
13c ゲイン調整回路
16c 強度判定回路(判断手段)
Claims (12)
- バーコードの読取動作を行うバーコード読取手段と、
非接触IDタグの読取動作を行う非接触ID読取手段と、
前記バーコード読取手段及び前記非接触ID読取手段が読取動作を行う読取位置に、前記バーコードもしくは前記非接触IDタグを含む読取対象が存在するか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により読取対象が存在すると判断された場合に、前記読取対象に対して前記バーコード読取手段により読み取り成功するまで予め設定されたバーコード読取回数連続する読取動作と、前記読取対象に対して前記非接触ID読取手段により読み取り成功するまで予め設定された非接触ID読取回数連続する読取動作とを実行する制御手段と、
前記読取対象にバーコード特有の特徴が存在するか否かにより当該読取対象の種類がバーコードか否かを判定する判定手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記判定手段によりバーコードラベルであると判定される場合とバーコードラベルではないと判定される場合のそれぞれに対応したバーコード読取回数及び非接触ID読取回数を、それぞれ前記予め設定されたバーコード読取回数及び前記予め設定された非接触ID読取回数として設定する、
ことを特徴とする端末装置。 - 特定パターンのコードを光学的に読み取るコード読取手段と、IDタグを無線通信で読み取るID読取手段と、を有する端末装置であって、
読取対象に対する光学的読み取り処理により当該読取対象が前記特定パターンのコードか否かを判定する判定手段と、
前記読取対象が前記特定パターンのコードであると判定された場合には、前記コード読取手段によるコード読み取りが成功するまでの繰り返し読取回数を多くすることで前記コード読み取りの動作を前記IDタグの読み取りの動作に優先するよう制御する第1制御手段と、
前記読取対象が前記特定パターンのコードではないと判定された場合には、前記ID読取手段によるタグ読み取りが成功するまでの繰り返す読取回数を多くすることで、前記タグ読み取りの動作を前記コード読み取りの動作に優先するよう制御する第2制御手段と、
を具備したことを特徴とする端末装置。 - 前記第1制御手段は、前記コード読取手段によるコード読み取りが成功するまで前記コードを繰り返し読み取ることで、当該コード読取手段によるコード読み取りの動作を優先制御し、
前記第2制御手段は、前記コード読取手段による読み取り動作に代わって前記ID読取手段によるタグ読み取り動作に移行してタグ読取を開始制御することで、当該ID読取手段によるタグ読み取りの動作を優先制御する、
ことを特徴とする請求項2に記載の端末装置。 - 特定パターンのコードを光学的に読み取るコード読取手段と、IDタグを無線通信で読み取るID読取手段と、を有する端末装置であって、
読取対象が存在するか否かを判断する判断手段と、
読取対象に対する光学的読み取り処理により当該読取対象が前記特定パターンのコードか否かを判定する判定手段と、
前記読取対象が存在しない場合には、前記コード読取手段によるコード読み取りが成功するまで前記コードを繰り返して読み取り制御する第1制御手段と、
前記読取対象が存在し、且つその読取対象が前記特定パターンのコードではないと判定された場合には、前記コード読取手段による読み取り動作に代わって、前記ID読取手段によるタグ読み取り動作に移行してタグ読取を開始制御する第2制御手段と、
を具備したことを特徴とする端末装置。 - 特定パターンのコードを光学的に読み取るコード読取手段を有する端末装置であって、
読取対象が存在するか否かを判断する判断手段と、
前記読取対象が存在すると判断された場合には、前記コード読取手段によるコード読み取りが成功するまでの繰り返し読み取り回数を、前記読取対象が存在しないと判断された場合よりも多くして読み取り制御する読取制御手段と、
を具備したことを特徴とする端末装置。 - IDタグを無線通信で読み取るID読取手段と、
前記繰り返し読み取り回数でのコード読み取りでも読み取りが成功しない場合には、前記ID読取手段によるタグ読取を開始制御する第2制御手段と、
を更に具備したことを特徴とする請求項5に記載の端末装置。 - 読取対象に対する光学的読み取り処理により当該読取対象が前記特定パターンのコードか否かを判定する判定手段と、
を更に具備し、
前記読取制御手段は、前記読取対象が前記特定パターンのコードではあると判定された場合に、前記繰り返し読み取り回数を多くして読み取り制御する、
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の端末装置。 - 前記バーコード読取手段は、読取位置にレーザ光を照射するレーザ照射部と、前記レーザ照射部より照射されたレーザ光の反射光を受光する受光部と、を有し、
前記判断手段は、前記受光部により受光される反射光の強度に基づいて前記読取対象が存在するか否かを判断する、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。 - コンピュータを、
バーコードの読取動作を行うバーコード読取手段、
非接触IDタグの読取動作を行う非接触ID読取手段、
前記バーコード読取手段及び前記非接触ID読取手段が読取動作を行う読取位置に、前記バーコードもしくは前記非接触IDタグを含む読取対象が存在するか否かを判断する判断手段、
前記判断手段により読取対象が存在すると判断された場合に、前記読取対象に対して前記バーコード読取手段により読み取り成功するまで予め設定されたバーコード読取回数連続する読取動作と、前記読取対象に対して前記非接触ID読取手段により読み取り成功するまで予め設定された非接触ID読取回数連続する読取動作とを実行する制御手段、
前記読取対象にバーコード特有の特徴が存在するか否かにより当該読取対象の種類がバーコードか否かを判定する判定手段、
として機能させ、
前記制御手段は、前記判定手段によりバーコードラベルであると判定される場合とバーコードラベルではないと判定される場合のそれぞれに対応したバーコード読取回数及び非接触ID読取回数を、それぞれ前記予め設定されたバーコード読取回数及び前記予め設定された非接触ID読取回数として設定する、
ことを特徴とするプログラム。 - 特定パターンのコードを光学的に読み取るコード読取手段と、IDタグを無線通信で読み取るID読取手段と、を有する端末装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
読取対象に対する光学的読み取り処理により当該読取対象が前記特定パターンのコードか否かを判定する判定手段、
前記読取対象が前記特定パターンのコードであると判定された場合には、前記コード読取手段によるコード読み取りが成功するまでの繰り返し読取回数を多くすることで前記コード読み取りの動作を前記IDタグの読み取りの動作に優先するよう制御する第1制御手段、
前記読取対象が前記特定パターンのコードではないと判定された場合には、前記ID読取手段によるタグ読み取りが成功するまでの繰り返す読取回数を多くすることで、前記タグ読み取りの動作を前記コード読み取りの動作に優先するよう制御する第2制御手段、
として機能させるようにしたコンピュータ読み取り可能なプログラム。 - 特定パターンのコードを光学的に読み取るコード読取手段と、IDタグを無線通信で読み取るID読取手段と、を有する端末装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
読取対象が存在するか否かを判断する判断手段、
読取対象に対する光学的読み取り処理により当該読取対象が前記特定パターンのコードか否かを判定する判定手段、
前記読取対象が存在しない場合には、前記コード読取手段によるコード読み取りが成功するまで前記コードを繰り返して読み取り制御する第1制御手段、
前記読取対象が存在し、且つその読取対象が前記特定パターンのコードではないと判定された場合には、前記コード読取手段による読み取り動作に代わって、前記ID読取手段によるタグ読み取り動作に移行してタグ読取を開始制御する第2制御手段
として機能させるようにしたコンピュータ読み取り可能なプログラム。 - 特定パターンのコードを光学的に読み取るコード読取手段を有する端末装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
読取対象が存在するか否かを判断する判断手段、
前記読取対象が存在すると判断された場合には、前記コード読取手段によるコード読み取りが成功するまでの繰り返し読み取り回数を、前記読取対象が存在しないと判断された場合よりも多くして読み取り制御する読取制御手段、
として機能させるようにしたコンピュータ読み取り可能なプログラム。
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