JP5569200B2 - 溶融塩電池 - Google Patents

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Description

本発明は、溶融塩を含んでなるセパレータを介して相対向する正極及び負極を備える溶融塩電池に関する。
近年、二酸化炭素の排出を伴わずに電力を発生させる手段として、太陽光、風力等の自然エネルギーを利用した発電が促進されている。自然エネルギーによる発電では、発電量が気候、天候等の自然条件に左右されることが多いのに加えて、電力需要に合わせた発電量の調整が難しいため、負荷に対する電力供給の平準化が不可欠となる。発電された電気エネルギーを充電及び放電させて平準化するには、高エネルギー密度・高効率で大容量の蓄電池が必要とされ、このような条件を満たす蓄電池として、電解質に溶融塩を用いた溶融塩電池が着目されている。
溶融塩電池は、例えば、ナトリウムの化合物からなる活物質を含む正極と錫等の金属からなる負極との間に、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属のカチオンとフッ素を含むアニオンとからなる溶融塩を含浸させたセパレータを介装させてある。溶融塩電池を充電する場合、充電電流の大きさに応じた量のナトリウムイオンが、正極の活物質からセパレータを介して負極側に移動して負極の金属と合金を形成する。このような金属イオンの移動は、電解メッキの際にも見られ、いわゆるターミナルエフェクト(端部への電界集中)によってメッキの電流が周縁部に集中してメッキされる金属の厚みが不均一になるため、電流分布の均一化が重要となる(例えば特許文献1参照)。
さて、イオン化した金属が電極間を移動し、再び金属に還元される場合、イオンマイグレーション現象の一種として、金属からなる樹枝状の結晶(デンドライト:Dendrite )が析出することがある。溶融塩電池では、デンドライトは主に負極の表層で発生し、成長したデンドライトがセパレータの間隙を通過して正極にまで達すると電極間の短絡に至る。このようなデンドライトによる電極間の短絡は、リチウムイオン二次電池でも問題視されており、例えば特許文献2では、デンドライト生成防止剤を電解液に添加してデンドライトの析出を防止する技術が開示されている。
特開平7−228992号公報 特開2009−93983号公報
しかしながら、電力の平準化に用いられる蓄電池では、電池容量の全量を数分で充放電するような急速の充放電が行われる時があり、その時にデンドライトが析出する割合は、通常の充放電と比較して桁違いに大きいものとなる。特に負極の周縁部ではターミナルエフェクトによって充電電流が高密度になり易く、充放電を繰り返すうちに負極のデンドライトが成長して電極間が短絡する虞があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、負極におけるデンドライトの析出及び成長を防止することが可能な溶融塩電池を提供することにある。
本発明に係る溶融塩電池は、溶融塩を含んでなるセパレータを介して相対向する板状の正極及び負極を備える溶融塩電池において、前記負極は、矩形状をなし、前記正極は、外縁が前記負極の外縁より内側の周縁部に対向し、且つ、前記負極の各辺に夫々対応する直線状、折れ線状、又は曲率が緩やかに変化する曲線状の端部を有し、複数の前記端部に含まれる一の端部の一部に、電流を取り出すための正極端子を設けてあり、前記正極及び負極の板面に沿う方向、且つ、前記一の端部に沿う方向及び該方向と交差する方向の夫々について、前記正極の寸法に対する前記負極の寸法の比が、前記一の端部に設けられた正極端子に近い位置ほど大きいことを特徴とする。
本発明にあっては、正極及び負極の対向方向と交差する方向について、負極の寸法を正極の寸法より大きくする。換言すれば、負極において正極の外縁部に対応する位置が、負極の外縁部より内側にあるようにする。
これにより、充電の際、正極から負極へと向かう電界が負極の外縁部に集中し難くなってターミナルエフェクトの発生が抑制され、正極の外縁部に対応する負極の位置周辺に流入する充電電流の密度が増大するのを防止する。このため、正極の活物質に含まれる金属イオンが充電電流に応じて負極に移動する際に、正極の外縁部に対応する負極の位置周辺に金属イオンが過剰に移動することが防止される。
また、本発明にあっては、正極端子に近い位置ほど、正極に対する負極の投影寸法が、負極に対する正極の投影寸法より大きくなるようにする。
これにより、充電電流の偏りが生じ易い位置ほど正極の寸法に対する負極の寸法の比が大きくなるため、正極の外縁部に対応する負極の位置周辺に充電電流が集中することが効果的に抑制される。
本発明に係る溶融塩電池は、前記比は、1.01から1.30の範囲にあることを特徴とする。
本発明にあっては、正極及び負極の対向方向と交差する方向について、負極の寸法を正極の寸法より1.01倍から1.30倍だけ大きくする。つまり、正極に対する負極の投影寸法を、負極に対する正極の投影寸法より1.01倍以上大きくすることにより、正極の外縁部に対応する負極の位置周辺に流入する充電電流の密度が増大するのを効果的に抑制する。この抑制効果は、上述した倍率が大きいほど高くなるが、その倍率の自乗に略比例して電池として機能しない部分の割合が増大するため、1.30倍を上記倍率の限度とする。
本発明によれば、正極及び負極の対向方向と交差する方向の負極の寸法を正極の寸法より大きくする。
これにより、充電の際、正極から負極へと向かう電界が負極の外縁部に集中し難くなってターミナルエフェクトの発生が抑制され、正極の外縁部に対応する負極の位置周辺に流入する充電電流の密度が増大するのを防止する。このため、正極の活物質に含まれる金属イオンが充電電流に応じて負極に移動する際に、正極の外縁部に対応する負極の位置周辺に金属イオンが過剰に移動することが防止される。
従って、負極におけるデンドライトの析出及び成長を防止することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る溶融塩電池を模式的に示す縦断面図である。 正極及び負極の外観を模式的に示す平面図である。 電極サイズの比と電池寿命との関係を示す図表である。 本発明の実施の形態2に係る発電要素を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る溶融塩電池の容器本体を模式的に示す斜視図である。 正極及び負極の外観を模式的に示す平面図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る溶融塩電池を模式的に示す縦断面図である。図中200は電池容器であり、電池容器200は、アルミニウム(以下、単にアルミという)からなり、且つ中空の略直方体の一側面が開放された容器本体6と、フェノール樹脂からなり、且つ容器本体6の一側面を封止する蓋体7とを備える。容器本体6の開放された開口の周縁部は、耐熱性の接着剤からなる接着剤層201を介して蓋体7の周縁部と衝合されており、容器本体6及び蓋体7は、接着剤層201の接着剤によって接合されている。
電池容器200内には、矩形平板状の正極1及び負極2間にガラスクロス又はフッ素樹脂からなるセパレータ3を介装させた発電要素100が、正極1を下方に向けて収容されている。負極2の蓋体7側の端部には、負極端子21が、蓋体7を貫通して外側に一部が突出するように取着されている。セパレータ3の端部は、正極1及び負極2と接する部分から水平方向に張り出しており、張り出した端部は、上方に向けて負極2側に折り曲げられている。これにより、セパレータ3及び負極2間の相対的な横方向の移動が抑制される。正極1及びセパレータ3間の相対的な横方向の移動は、図示しない移動防止部材によって抑制されている。
容器本体6の天壁61と負極2との間には、波板状のステンレス鋼(例えばSUS304)からなるバネ4が配されている。バネ4は、ゴム等の弾性体であってもよい。バネ4は、ステンレス鋼又はアルミ合金からなる平板状の押え板5を下方に付勢しており、付勢された押え板5がマイカからなる絶縁シート51を介して負極2を下方に略均等に押圧する。そして、その反作用で、正極1が容器本体6の底壁62の上面から上方に略均等に押圧されるようになっている。
正極1は、アルミからなる不織布に、バインダ(結着剤)と導電助剤と正極活物質であるNaCrO2 とを含む合剤(スラリー)を充填して形成してある。正極活物質はNaCrO2 に限定されない。負極2は、負極活物質である錫がメッキされたアルミ箔からなる。正極1及びセパレータ3には電解質を含浸させてあり、本実施の形態1では、電解質としてFSI(ビスフルオロスルフォニルイミド)又はTFSI(ビストリフルオロメチルスルフォニルイミド)系アニオンと、ナトリウム及び/又はカリウムのカチオンとからなる溶融塩を用いる。
尚、正極1の横方向のサイズは、負極2の横方向のサイズより僅かに小さくしてあり、正極1の外縁が、セパレータ3を介して負極2の周縁部に対向するようになっている。
負極2は、絶縁シート51及びセパレータ3によって容器本体6から電気的に絶縁されているが、正極1は容器本体6の底壁62と当接しており、正極1と容器本体6とは電気的に導通している。従って、容器本体6及び負極端子21間で充電及び放電が行われる。尚、図1では、発電要素100、バネ4、押え板5、及び絶縁シート51が、互いに隙間を隔てて電池容器200内に収容されているかの如く示されているが、実際には、これらが上下方向に隙間なく接するように収容されている。発電要素100内においても同様に、正極1、セパレータ3、及び負極2が隙間なく接している。
上述した構成において、図示しない外部の加熱手段により、電池容器200全体が85℃〜95℃に加熱されることにより、溶融塩が融解して充電及び放電が可能となる。充放電に伴って発電要素100が上下方向に伸縮した場合であっても、負極2から絶縁シート51を介して押え板5に伝達される上下方向の変位が、バネ4の上下方向の伸縮によって吸収されるため、正極1及び負極2に対する押圧力が略一定に保持される。
次に、正極サイズ及び負極サイズの違いについて説明する。
図2は、正極1及び負極2の外観を模式的に示す平面図である。負極2に対する正極1の投影寸法が正極サイズであり、正極1に対する負極2の投影寸法が負極サイズである。図2では、正極(Anode)1の横幅をLa1とし、負極(Cathode)2の横幅をLcとする。本実施の形態1では、負極サイズ/正極サイズの比を1.04とし、縦横のサイズの比を同一とする。従って、Lc/La1の比が1.04となる。このように、負極2のサイズを正極1のサイズより大きくすることにより、正極1の外縁部に対応する負極2上の位置が、負極2の外縁部より内側にあるようにして正極1及び負極2を対向させることができる。
正極1及び負極2が上述したような重なりの関係にある場合、充電の際に正極1の外縁部から負極2へと向かう電界が、負極2の外縁部に対応する正極1の周縁部に分散されることから、負極2におけるターミナルエフェクトの発生が抑制される。一方、電流は電界に沿って流れるため、正極1の外縁部から負極2の周縁部に流入する充電電流の密度が部分的に高まることが防止される。その結果、正極1の活物質に含まれる金属イオンが充電電流に応じて負極2に移動する際に、正極1の外縁部に対応する負極2の位置周辺に金属イオンが集中することが防止される。
次に、正極サイズ及び負極サイズを異ならせることによる電池寿命の変化について説明する。
図3は、電極サイズの比と電池寿命との関係を示す図表である。正極1の活物質はNaCrO2 であり、電解質はFSIとナトリウム及びカリウムとからなる溶融塩である。また、負極2は錫メッキされたアルミである。正極1及び負極2は、略100mm角の矩形をなしている。この溶融塩電池を100℃に加熱し、1Cの充放電レートで3.5Vまで充電して2Vまで放電させるサイクルを繰り返し、充放電の容量が初期の定格容量の80%に低下するまでのサイクル数を充放電サイクル寿命(回)として測定した。ここで、「C」は放電時間率を表す。1Cとは、溶融塩電池の定格容量(Ah)に相当する電気量を1時間で供給し得る電流値(A)を意味する。
図3に示すように、負極サイズ/正極サイズの比が1の場合の充放電サイクル寿命が450回であるのに対し、負極サイズ/正極サイズの比を1.01及び1.3にした場合の充放電サイクル寿命は、夫々730回及び3600回にまで増加した。上記の比の値を1から1.01へと1%増加させるだけで、充放電サイクル寿命が1.6倍以上に延びるという結果が特筆される。負極2に析出するデンドライトの量は、溶融塩電池の充放電サイクル寿命を決定付ける主要なパラメータの1つと考えられている。負極サイズ/正極サイズの比を増大させることにより、充放電サイクル寿命が延びるのは、それだけデンドライトの析出が抑制されている結果であり、実際に観測されるデンドライトの量が、そのことを裏付けている。
負極2におけるデンドライトの析出を抑制する効果は、上述した倍率が大きいほど高くなるが、1.30倍まで大きくした場合、面積でいうと負極2が正極1の1.69倍にもなり、負極2において電池として機能しない部分の割合が増大する。その結果、溶融塩電池としてのエネルギー密度が約40%(1−1/1.69の百分率)低下するので、1.30倍を上記倍率の限度とする。本実施の形態1では、この倍率を1.04としているため、エネルギー密度の低下は約7.5%(1−1/(1.04の自乗)の百分率)に抑えられる。
以上のように本実施の形態1によれば、正極及び負極の対向方向と交差する方向、即ち電極面に沿う方向について、負極サイズを正極サイズより大きくしてあるため、負極において正極の外縁部に対応する位置が、負極の外縁部より内側にある。これにより、充電の際、正極から負極へと向かう電界が負極の周縁部に分散されるため、正極の外縁部に対応する負極の周縁部に流入する充電電流の密度が部分的に高まることが防止される。
従って、正極の活物質に含まれる金属イオンが充電電流に応じて負極に移動する際に、正極の外縁部に対応する負極の位置周辺に金属イオンが過剰に移動するのを防止することが可能となる。
また、正極及び負極の対向方向と交差する方向、即ち電極面に沿う方向について、負極の寸法を正極の寸法より1.01倍から1.30倍だけ大きくする。
このため正極の外縁部に対応する負極の位置周辺に流入する充電電流の密度が増大するのを効果的に抑制することが可能となる。
(実施の形態2)
実施の形態1が、負極サイズ/正極サイズの比を一定の値にする形態であるのに対し、実施の形態2は、正極端子の位置からの遠近に応じて正極サイズの大小を変化させる形態である。
図4は、本発明の実施の形態2に係る発電要素を模式的に示す斜視図である。図中100aは発電要素であり、発電要素100aは、矩形平板状の正極1a及び負極2aの間に、ガラスクロス又はフッ素樹脂からなるセパレータ3aを介装させてなる。負極2aの上面には、波板状のステンレス鋼からなるバネ4aが載置される。バネ4aの波板の向きは、図4に示す向きから水平に90度回転させた向きであってもよい。
正極1aは、アルミの多孔質体に、バインダと導電助剤と正極活物質であるNaCrO2 とを含む合剤を充填して形成してある。正極1aの長手方向一端部の側面の両側には、正極端子11,12が突設されている。負極2aは、負極活物質である錫がメッキされたアルミ板からなる。負極2aの長手方向一端部の側面の中央には、負極端子21が突設されている。正極1a及びセパレータ3aには溶融塩を含浸させてある。
次に、発電要素100a及びバネ4aが挿設される電池容器について説明する。
図5は、本発明の実施の形態2に係る溶融塩電池の容器本体を模式的に示す斜視図である。図5は、蓋体を外した例を示してある。図中200aは電池容器であり、電池容器200aは、アルミからなり、且つ中空の略直方体の一側面が開放された容器本体6aと、フェノール樹脂からなり、且つ容器本体6aの一側面を封止する蓋体7aとを備える。
容器本体6aの開放された開口60の周縁部は、耐熱性の接着剤からなる接着剤層201を介して蓋体7aの周縁部と衝合され、容器本体6a及び蓋体7aが、接着剤層201の接着剤で接合されるようになっている。容器本体6aの内側は、フッ素コートによって絶縁処理が施されている。蓋体7aには、正極端子11,12及び負極端子21の夫々を挿通させるための挿通孔71,72及び73が形成されており、該挿通孔71,72,73内には、図示しない耐熱性のシール部材が配されている。
上述した電池容器200a内に発電要素100a及びバネ4aが挿設された場合、バネ4aが負極2aを下方に押圧するが、負極2a自体が剛性を有しているため、負極2aからセパレータ3a及び正極1aに伝達される押圧力が略均等となる。
尚、電池容器200a内において、正極1a、セパレータ3a及び負極2a相互の相対的な横方向の移動を抑制するようにしてあることは言うまでもない(図示せず)。
次に、電極のサイズの違いについて説明する。
図6は、正極1a及び負極2aの外観を模式的に示す平面図である。図において、正極(Anode)1aの正極端子11,12に近い位置での横幅をLa2とし、負極(Cathode)2aの横幅をLcとする。正極1aの正極端子11,12から遠い位置での横幅は、実施の形態1と同じくLa1であり、La2はLa1より小さい。従って、1.04<(Lc/La2)である。より詳細には、上下左右斜めの何れの方向についても、正極1aの平面視の外形サイズが正極端子11,12に近い位置ほど大きくなるようにして、正極端子11,12に近い位置ほど、正極1aの平面視の外縁が、正極1aの中心部の方に後退するように形成してある。これにより、正極端子11,12に近い位置ほど、正極1aの外縁から負極2aの外縁までの距離を長くすることができる。
尚、正極1aの外形形状は、図6に限定されるものではなく、曲率が緩やかに変化する曲線で囲まれる形状であってもよい。また、負極端子21に近い位置ほど、正極1aの外縁から負極2aの外縁までの距離を長くするようにしてもよい。
正極端子11,12に近い位置ほど正極1aの外形サイズを小さくするのは、以下の理由による。
正極1aでは、活物質が金属より大きい抵抗率を有することから、充電時の負極2aに対する正極1aの電位が、正極端子11,12に近い位置ほど高くなり、正極1a及び負極2aの対向方向に流れる充電電流の密度が、正極端子11,12に近い位置ほど相対的に増大する傾向がある。このような充電電流の偏りを緩和する目的から、正極1aには正極端子11,12を2つ設けてあるが、偏りが完全に解消されるものではない。そこで、正極1aの特性に起因する充電電流の偏りによって、負極2a側にデンドライトが析出し易くなるのを相殺するために、充電電流の偏りが生じ易い位置ほど正極1aの寸法に対する負極2aの寸法の比を大きくする。これにより、正極端子11,12に近い正極1aの外縁部に対応する負極2aの位置周辺に、充電電流が集中するのが抑制される。
その他、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
以上のように本実施の形態2によれば、正極及び負極の対向方向と交差する方向、即ち電極面に沿う方向について、その方向が正極端子の方向に近い位置ほど、正極の寸法に対する負極の寸法の比を大きくする。つまり、正極端子に近いほど、正極に対する負極の投影寸法が、負極に対する正極の投影寸法より大きくなるようにする。
従って、充電電流の偏りが生じ易い位置ほど正極の寸法に対する負極の寸法の比が大きくなり、正極の外縁部に対応する負極の位置周辺に充電電流が集中することを効果的に抑制することが可能となる。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
100、100a 発電要素
200、200a 電池容器
1、1a 正極
2、2a 負極
3、3a セパレータ
4、4a バネ
5 押え板
6、6a 容器本体
7、7a 蓋体

Claims (2)

  1. 溶融塩を含んでなるセパレータを介して相対向する板状の正極及び負極を備える溶融塩電池において、
    前記負極は、矩形状をなし、
    前記正極は、外縁が前記負極の外縁より内側の周縁部に対向し、且つ、前記負極の各辺に夫々対応する直線状、折れ線状、又は曲率が緩やかに変化する曲線状の端部を有し、
    複数の前記端部に含まれる一の端部の一部に、電流を取り出すための正極端子を設けてあり、
    前記正極及び負極の板面に沿う方向、且つ、前記一の端部に沿う方向及び該方向と交差する方向の夫々について、前記正極の寸法に対する前記負極の寸法の比が、前記一の端部に設けられた正極端子に近い位置ほど大きいこと
    を特徴とする溶融塩電池。
  2. 記比は、1.01から1.30の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の溶融塩電池。
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