JP5569090B2 - 色素増感太陽電池用色素および色素増感太陽電池 - Google Patents
色素増感太陽電池用色素および色素増感太陽電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5569090B2 JP5569090B2 JP2010072128A JP2010072128A JP5569090B2 JP 5569090 B2 JP5569090 B2 JP 5569090B2 JP 2010072128 A JP2010072128 A JP 2010072128A JP 2010072128 A JP2010072128 A JP 2010072128A JP 5569090 B2 JP5569090 B2 JP 5569090B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- anthranyl
- dye
- naphthyl
- sensitized solar
- solar cell
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
- Y02E10/542—Dye sensitized solar cells
Landscapes
- Hybrid Cells (AREA)
- Photovoltaic Devices (AREA)
Description
中でも、太陽光エネルギーを利用する太陽電池は、資源が無限であるのみならず、環境調和型デバイスであるため大きな注目を集めている。
特に、色素増感太陽電池は、使用する材料が安価であること、製造プロセスに真空装置を用いなくても済むことなどの利点から、グレッツェルらにより提案されて以来、実用化に向けた研究が盛んに行われている。
太陽電池の光電変換効率は、太陽光の吸収によって発生した電子量に比例することから、変換効率を向上させるためには、半導体電極上の色素吸着量を大きくする必要がある。
このため、色素増感太陽電池用の色素には、金属酸化物に対する、高い親和性や密着性を有することが求められる。
これらの分子の構造的特徴としては、半導体層を構成する酸化チタンに吸着されやすい官能基として、カルボキシル基やホスホノ基を持つこと、および色素分子間に介在して色素分子間の干渉を防止するために、σ結合で形成されていることなどが挙げられる。
しかしながら、色素増感太陽電池においては、入射光(太陽光)の大部分は透過してしまっており、多孔質半導体上で色素分子同士の会合を抑えながら、吸着させる色素の量を増やし、それにより光吸収量を増やす試みはなされていない。
1. 重量平均分子量1,000〜100,000の式(1)で表されるカルボニルチオフェン化合物と、重量平均分子量1,000〜100,000の式(5)で表されるフォスフォリルチオフェン化合物とを含むことを特徴とする色素増感太陽電池用色素、
Zは、下記式(2)で表される2価の有機基を表す。ただし、当該カルボニルチオフェン化合物の両末端は水素原子またはハロゲン原子である。)
Yは、下記式(6)で表される2価の有機基を表す。ただし、当該フォスフォリルチオフェン化合物の両末端は水素原子またはハロゲン原子である。)
2. 前記mおよびm’が、0である1の色素増感太陽電池用色素、
3. 1または2の色素増感太陽電池用色素を含むワニス、
4. 1または2の色素増感太陽電池用色素を含む有機薄膜、
5. 3のワニスから作製される有機薄膜、
6. 光透過性を有する基板と、この基板に積層された透明導電膜と、この透明導電膜に積層された金属酸化物からなる多孔質半導体とを有し、前記多孔質半導体の表面には1または2の色素増感太陽電池用色素が吸着されていることを特徴とする半導体電極、
7. 3のワニスに多孔質半導体を有する基板を浸漬し、前記色素増感太陽電池用色素を前記多孔質半導体に吸着させてなる6の半導体電極、
8. 6の半導体電極と、対極と、これら半導体電極および対極間に介在する電解質と、を備えて構成される色素増感太陽電池
を提供する。
なお、本明細書中、「n」はノルマルを、「i」はイソを、「s」はセカンダリーを、「t」はターシャリーを、「c」はシクロを、「o」はオルトを、「m」はメタを、「p」はパラを意味し、「Me」はメチル基を、「Et」はエチル基を、「Pr」はプロピル基を、「Bu」はブチル基を、「Ph」はフェニル基を意味する。
式(1)および(5)において、炭素数1〜20アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、c−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、c−ブチル基、n−ペンチル基、1−メチル−n−ブチル基、2−メチル−n−ブチル基、3−メチル−n−ブチル基、1,1−ジメチル−n−プロピル基、c−ペンチル基、2−メチル−c−ブチル基、n−ヘキシル基、1−メチル−n−ペンチル基、2−メチル−n−ペンチル基、1,1−ジメチル−n−ブチル基、1−エチル−n−ブチル基、1,1,2−トリメチル−n−プロピル基、c−ヘキシル基、1−メチル−c−ペンチル基、1−エチル−c−ブチル基、1,2−ジメチル−c−ブチル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデシル基、n−オクタデシル基、n−ノナデシル基、n−エイコシル基等が挙げられる。
また、R17〜R24としては、上記と同様の理由から、カルボニルチオフェン化合物に対する吸着性や、ワニス調製時の有機溶媒に対する溶解性をより高めることを考慮すると、水素原子、炭素数1〜10アルキル基が好ましい。
さらに、R5、R6、R25およびR26としては、水素原子、炭素数1〜10アルキル基が好ましく、水素原子がより好ましい。
一方、式(5)におけるYは、上記式(6)〜(8)から選ばれる少なくとも1種の2価の有機基であるが、特に、式(6)で表される2価の有機基が好適であり、特に、R27およびR28が共に水素原子である非置換チオフェニル基が好適である。
なお、この化合物は、2≦m+n+o+p≦20を満たす程度のオリゴマーでも、20≦m+n+o+p≦1,000を満たすポリマーでもよい。
カルボニルチオフェン化合物の分子量は特に限定されるものではないが、ポリマーの場合、重量平均分子量1,000〜100,000が好ましく、1,000〜50,000がより好ましい。
なお、この化合物は、2≦m’+n’+o’+p’≦20を満たす程度のオリゴマーでも、20≦m’+n’+o’+p’≦1,000を満たすポリマーでもよい。
フォスフォリルチオフェン化合物の分子量は特に限定されるものではないが、ポリマーの場合、重量平均分子量1,000〜100,000が好ましく、1,000〜50,000がより好ましい。
なお、本発明における重量平均分子量は、ゲル濾過クロマトグラフィーによるポリスチレン換算値である。
炭素数1〜20モノアルキルアミノ基の具体例としては、NHMe、NHEt、NHPr−n、NHPr−i、NHBu−n、NHBu−i、NHBu−s、NHBu−t、NHPen−n、NHCHEt2、NHHex−n、NHHep−n、NHOct−n、NHDec−n等が挙げられる。
炭素数1〜20ジアルキルアミノ基の具体例としては、NMe2、NEt2、N(Pr−n)2、N(Pr−i)2、N(Bu−n)2、N(Bu−i)2、N(Bu−s)2、N(Bu−t)2、N(Pen−n)2、N(CHEt2)2、N(Hex−n)2、N(Hep−n)2、N(Oct−n)2、N(Dec−n)2、N(Me)(Bu−n)、N(Me)(Pen−n)、N(Me)(Hex−n)、N(Me)(Hep−n)、N(Me)(Oct−n)、N(Me)(Dec−n)等が挙げられる。
炭素数1〜10トリアルキルスタニル基の具体例としては、SnMe3、SnEt3、Sn(Pr−n)3、Sn(Pr−i)3、Sn(Bu−n)3、Sn(Bu−i)3、Sn(Bu−s)3、Sn(Bu−t)3等が挙げられる。
炭素数1〜10トリアルキルシリル基の具体例としては、SiMe3、SiEt3、Si(Pr−n)3、Si(Pr−i)3、Si(Bu−n)3、Si(Bu−i)3、Si(Bu−s)3、Si(Bu−t)3等が挙げられる。
一方、式(5)で示されるフォスフォリルチオフェン化合物は、国際公開第2009/119428号パンフレット記載の方法で合成することができる。
カップリング法としては、特に限定されるものでなく、例えば、ビアリールカップリング、Stilleカップリング、Suzukiカップリング、Ullmannカップリング、Heck反応、薗頭カップリング、Grignard反応等を用いることができる。
重合法としては、カルボニルチオフェン化合物を重合できる手法であれば特に限定されるものではなく、例えば、化学酸化重合、電解酸化重合、触媒重合等の公知の重合法から適宜選択すればよいが、本発明においては、触媒重合が好適である。
触媒重合に用いられるカルボニルチオフェンモノマー化合物や、Zを与えるモノマーとしては、末端(重合部位)置換基がハロゲン原子のカルボニルチオフェン化合物が好ましい。中でも、末端が臭素原子のものが好適である。
配位子の使用量は、基質の全モノマー化合物が有するハロゲン原子に対して0.05〜2.0モル倍が好ましく、特に0.5〜0.8モル倍が好ましい。
反応溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド化合物類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル化合物類が好ましい。中でも、1,4−ジオキサンが生成したポリマーの重合度が高いという点で好適である。
反応温度は、使用溶媒の沸点以下であればよく、通常、20〜200℃程度である。
反応時間は、特に限定されるものではないが、通常、1〜48時間程度である。
この場合、式(1)で示されるカルボニルチオフェン化合物と、式(5)で示されるフォスフォリルチオフェン化合物との使用比率は、特に限定されるものではなく、質量比でカルボニルチオフェン化合物:フォスフォリルチオフェン化合物=10:1〜1:10程度とすることができるが、5:1〜1:5が好ましく、特に、2:1〜1:2がより好ましい。
それらの一例を挙げると、光透過性を有する基板としては、光透過性を有し、導電層の基板となり得るものであれば、特に制限はなく、ガラス基板、透明ポリマーフィルム、これらの積層体などを用いることができる。
上記透明ポリマーフィルムの材料としては、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、シンジオタクチックポリスチレン(SPS)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリカーボネート(PC)、ポリアリレート、ポリスルフォン、ポリエステルスルフォン(PES)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド(PEI)、環状ポリオレフィン、ブロム化フェノキシ等を用いることができる。
対極としては、色素増感太陽電池の正極として作用するものであれば、特に限定はなく、例えば、ガラス基板やプラスチックフィルム等に、白金、金、銀、銅、アルミニウム、およびマグネシウムから選ばれる少なくとも1種の金属を塗布または蒸着させた電極等が挙げられる。
有機溶媒としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等のカーボネート類;ジオキサン、ジエチルエーテル、エチレングリコールジアルキルエーテル、プロピレングリコールジアルキルエーテル、ポリエチレングリコールジアルキルエーテル、ポリプロピレングリコールジアルキルエーテル等のエーテル類;メタノール、エタノール、エチレングリコールモノアルキルエーテル、プロピレングリコールモノアルキルエーテル、ポリエチレングリコールモノアルキルエーテル、ポリプロピレングリコールモノアルキルエーテル、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン等のアルコール類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル類などが挙げられる。
その他、本発明の色素増感太陽電池には、保護層や反射防止層などの機能層を適宜な位置に設けてもよい。
色素を含む溶液(ワニス)を調製する際の溶媒は、色素の溶解能を有するものであれば特に限定はなく、メタノール、エタノール、ジメチルスルホキシド(DMSO)、クロロホルムなどが挙げられる。
溶液(ワニス)中の総色素濃度は、特に限定されるものではないが、0.01〜10mmol/L程度とすることができる。
色素の全吸着量は、例えば、半導体の単位表面積(1m2)あたり、0.01〜100mmol程度とすることができる。
これらの中でも、高い光学活性を有し、半導体への吸着性および耐久性に優れているということから、ルテニウム−ビピリジン錯体、中でも、シス−ジ(チオシアナト)−N,N’−ビス(2,2’−ビピリジル−4,4’−ジカルボン酸)ルテニウム(II)が好適である。
なお、実施例にて使用した分析装置および条件は、下記のとおりである。
機種:JNM−A500(JEOL Ltd.)、またはAVANCE 400S(Bruker)
[2]ゲル濾過クロマトグラフィー(GPC)
機種:TOSOH:HLC−8220GPC,カラム:SHODEX GPC KF−804L+GPC KF−805L,カラム温度:40℃,検出器:UV検出器(254nm)およびRI検出器,溶離液:THF,カラム流速:1.0ml/min.
[3]IPCE(incident−photon conversion efficiency)スペクトル
500WのXeランプを分光器(SM−250、分光計器(株)製)を用い、300nm〜1100nmの範囲で分光し、10nm間隔で単色光を照射し、セルからの光電流を電流計(6487、Keithley製)で検出し、この光電流スペクトルを基準シリコン受光素子で計測したスペクトルを分光感度で補正し、測定した。
[4]電流電圧測定
ソーラーシミュレーター(YSS−80、山下電装(株)製)を用い、擬似太陽光源(AM1.5,100mW/cm2)を照射し、太陽電池セルの電流電圧特性(HSV−100、HOKUTO DENKO製)を測定した。
反応終了後、反応液をセライトでろ過し、クロロホルムで残渣を洗浄した。ろ液を10質量%塩酸水溶液で1回、10質量%食塩水で3回洗浄し、有機層に無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥し、ろ過後、溶媒を留去した。留去後の残渣にクロロホルムを加えて溶解し、n−ヘキサンに滴下し、析出した固体をろ過で回収し、n−ヘキサンで洗浄した。これを真空ポンプで減圧して乾燥させ、赤色固体を0.351g得た。
Mw(GPC):9,232
1H−NMR(CDCl3):1.29−1.35(br), 4.11−4.21(br), 7.13−7.22(br), 7.50−7.83(br)
1H−NMR(CD3OD):1.14−1.32(br), 3.82−4.16(br), 7.22−7.78(br)
1H−NMR(CDCl3):3.87(s,3H),7.35(s,1H)
Mw(GPC):2,700
Mw(GPC):2,700
[1]光電変換電極の作製
図1に示されるように、表面抵抗値10Ω/sqのFTO(F:SnO2)膜12付きガラス基板11(サイズ:15mm×25mm)上に、チタニアペースト(Ti−Nanoxide T/S,SOLARONIXS社製)をスクリーン印刷法により塗布し、120℃で3分間乾燥させた後、500℃で30分間焼成し、チタニア半導体層13を形成した。焼成後のチタニア半導体層13の膜厚を触針式膜厚計(型番:ET4000A、(株)小阪研究所製)で計測したところ、8μmであった。
次に、合成例2で得られたポリチオフェン誘導体PT−Pおよび合成例5で得られたポリチオフェン誘導体PT−Cのメタノール溶液(濃度:0.1mM)に、上記焼成後の基板を浸漬し、ポリチオフェン誘導体PT−Pおよびポリチオフェン誘導体PT−C(色素)(図示省略)をチタニア半導体層13に同時に吸着させ、光電変換電極10を作製した。
直径0.7mmの電解液注入孔を2つ有するFTO膜付きガラス基板15上に、Pt層14を成膜(膜厚:1nm)した対極20の周囲にエチレン−メタクリル酸共重合体アイオノマー樹脂膜(ハイミラン、三井・デュポンポリケミカル(株)製)(膜厚:30nm)を配置し、上記で得られた光電変換電極10と貼り合わせた。その後、電解液注入孔から、0.5mol/LのN,N,N,N−テトラブチルアンモニウムアイオダイド、0.05mol/Lのヨウ素を含むアセトニトリル溶液からなる電解質30を注入し、色素増感太陽電池セル1を作製した。
また、得られた太陽電池セルの電流電圧特性を測定した。その結果と450nmにおけるIPCEを併せて表1に示す。表1に示されるように、測定時によってデータに多少のばらつきはあるものの、1.39%の光電変換効率が得られており、450nmにおけるIPCEは68.1%であることがわかる。
チタニア半導体層13へ吸着させる色素をポリチオフェン誘導体PT−Pのみに変更した以外は、実施例1と同様にして、光電変換電極および太陽電池セルを作製した。
比較例1で得られた太陽電池セルについて、300〜800nmの範囲でIPCEを計測した。得られたIPCEスペクトルを図3に示す。図3に示されるように、紫外から600nmにわたって光吸収に対応した領域でIPCEが得られていることがわかる。
また、得られた太陽電池セルの電流電圧特性を測定した。その結果と450nmにおけるIPCEを併せて表1に示す。表1に示されるように、1.04%の光電変換効率が得られており、450nmにおけるIPCEは54.8%であることがわかる。
チタニア半導体層13へ吸着させる色素をポリチオフェン誘導体PT−Cのみに変更した以外は、実施例1と同様にして、光電変換電極および太陽電池セルを作製した。
比較例2で得られた太陽電池セルについて、300〜800nmの範囲でIPCEを計測した。得られたIPCEスペクトルを図4に示す。図4に示されるように、紫外から650nmにわたって光吸収に対応した領域でIPCEが得られていることがわかる。
また、得られた太陽電池セルの電流電圧特性を測定した。その結果と450nmにおけるIPCEを併せて表1に示す。表1に示されるように、1.46%の光電変換効率が得られており、450nmにおけるIPCEは56.1%であることがわかる。
10 光電変換電極
11 ガラス基板(光透過性を有する基板)
12 FTO膜(透明導電膜)
13 光増感色素が吸着したチタニア半導体層(多孔質半導体)
14 Pt層
15 ガラス基板
20 対極
30 電解質
Claims (8)
- 重量平均分子量1,000〜100,000の式(1)で表されるカルボニルチオフェン化合物と、重量平均分子量1,000〜100,000の式(5)で表されるフォスフォリルチオフェン化合物とを含むことを特徴とする色素増感太陽電池用色素。
Zは、下記式(2)で表される2価の有機基を表す。ただし、当該カルボニルチオフェン化合物の両末端は水素原子またはハロゲン原子である。)
Yは、下記式(6)で表される2価の有機基を表す。ただし、当該フォスフォリルチオフェン化合物の両末端は水素原子またはハロゲン原子である。)
- 前記mおよびm’が、0である請求項1記載の色素増感太陽電池用色素。
- 請求項1または2記載の色素増感太陽電池用色素を含むワニス。
- 請求項1または2記載の色素増感太陽電池用色素を含む有機薄膜。
- 請求項3記載のワニスから作製される有機薄膜。
- 光透過性を有する基板と、この基板に積層された透明導電膜と、この透明導電膜に積層された金属酸化物からなる多孔質半導体とを有し、
前記多孔質半導体の表面には請求項1または2記載の色素増感太陽電池用色素が吸着されていることを特徴とする半導体電極。 - 請求項3記載のワニスに多孔質半導体を有する基板を浸漬し、前記色素増感太陽電池用色素を前記多孔質半導体に吸着させてなる請求項6記載の半導体電極。
- 請求項6記載の半導体電極と、対極と、これら半導体電極および対極間に介在する電解質と、を備えて構成される色素増感太陽電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010072128A JP5569090B2 (ja) | 2010-03-26 | 2010-03-26 | 色素増感太陽電池用色素および色素増感太陽電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010072128A JP5569090B2 (ja) | 2010-03-26 | 2010-03-26 | 色素増感太陽電池用色素および色素増感太陽電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011204545A JP2011204545A (ja) | 2011-10-13 |
JP5569090B2 true JP5569090B2 (ja) | 2014-08-13 |
Family
ID=44880993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010072128A Expired - Fee Related JP5569090B2 (ja) | 2010-03-26 | 2010-03-26 | 色素増感太陽電池用色素および色素増感太陽電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5569090B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5621405B2 (ja) * | 2010-08-19 | 2014-11-12 | コニカミノルタ株式会社 | 光電変換素子、光電変換素子の製造方法および太陽電池 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005135656A (ja) * | 2003-10-28 | 2005-05-26 | Shozo Yanagida | 光電変換素子 |
JP5308661B2 (ja) * | 2005-02-10 | 2013-10-09 | 日本カーリット株式会社 | 色素増感型太陽電池用の触媒電極、及びそれを備えた色素増感型太陽電池 |
KR101279917B1 (ko) * | 2005-05-19 | 2013-06-28 | 닛산 가가쿠 고교 가부시키 가이샤 | 인산 에스테르를 갖는 티오펜 화합물 및 그 제조법 |
JP2009073808A (ja) * | 2007-08-30 | 2009-04-09 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 高分子化合物およびそれを用いた有機光電変換素子 |
JP5494473B2 (ja) * | 2008-03-25 | 2014-05-14 | 日産化学工業株式会社 | 色素増感太陽電池の半導体電極作製用ワニスおよび色素増感太陽電池 |
JP5618175B2 (ja) * | 2008-07-16 | 2014-11-05 | ナガセケムテックス株式会社 | 新規複素環式芳香族ポリマー |
-
2010
- 2010-03-26 JP JP2010072128A patent/JP5569090B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011204545A (ja) | 2011-10-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5491419B2 (ja) | 高分子吸光係数金属色素 | |
JP6139681B2 (ja) | 電気化学または光電子デバイスのためのジケトピロロピロール(dpp)系増感剤 | |
JP5569091B2 (ja) | 多孔質半導体および色素増感太陽電池 | |
JP2004296170A (ja) | 光電変換素子用材料、光電変換素子ならびにルテニウム錯体化合物 | |
Abdellah et al. | Influence of carbonyl group on photocurrent density of novel fluorene based D-π-A photosensitizers: Synthesis, photophysical and photovoltaic studies | |
Mansha et al. | 1, 5-Naphthyridine-based conjugated polymers as co-sensitizers for dye-sensitized solar cells | |
Long et al. | Effect of conjugated side groups on the photovoltaic performances of triphenylamine-based dyes sensitized solar cells | |
JP5494473B2 (ja) | 色素増感太陽電池の半導体電極作製用ワニスおよび色素増感太陽電池 | |
JP2011060669A (ja) | 光電変換素子及びその製造方法、並びに、金属フタロシアニン錯体色素 | |
JP6043493B2 (ja) | スクアリリウム化合物、それを含む薄膜および有機薄膜太陽電池 | |
Tamilavan et al. | Synthesis of triphenylamine-based thiophene-(N-aryl) pyrrole-thiophene dyes for dye-sensitized solar cell applications | |
JP5569090B2 (ja) | 色素増感太陽電池用色素および色素増感太陽電池 | |
JP6101625B2 (ja) | 光電変換素子用色素、それを用いた光電変換膜、電極及び太陽電池 | |
KR102448440B1 (ko) | 증감 색소, 광전 변환용 증감 색소 및 그것을 사용한 광전 변환 소자 그리고 색소 증감 태양 전지 | |
JP6379074B2 (ja) | 光電変換素子及び太陽電池 | |
KR101264082B1 (ko) | 벤조씨아졸을 함유하는 염료감응 태양전지용 염료 및 이를 이용한 염료감응 태양전지 | |
JP5713005B2 (ja) | 色素増感太陽電池用色素および色素増感太陽電池 | |
Wang et al. | Electrochemical Polymerization-Fabricated Several Triphenylamine–Carbazolyl-Based Polymers with Improved Short-Circuit Current and High Adsorption Stability in Dye-Sensitized Solar Cells | |
Im et al. | Synthesis and characterization of Y-shape electron donor–acceptor type organic dyes for dye-sensitized solar cells | |
JP2005353318A (ja) | 色素増感型太陽電池 | |
WO2018047494A1 (ja) | 光電変換素子、色素増感太陽電池及びジピロメテン錯体化合物 | |
KR101509534B1 (ko) | 이중 채널형 헤테로고리 화합물 유도체, 이를 포함하는 고효율 염료감응 태양전지용 유기 염료 및 이를 포함하는 염료감응 태양전지 | |
JP2012174348A (ja) | 色素増感太陽電池用色素及び色素増感太陽電池 | |
JP5790546B2 (ja) | 光電変換素子用色素、光電変換素子及びその製造方法 | |
Ohshita et al. | Attachment of poly [(ethoxyhexylsilylene) oligothienylene] s to inorganic oxide surface |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130128 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140304 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140502 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140527 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140609 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5569090 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |