JP5567044B2 - ウインドファームの運転方法及びウインドファームの運転制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、ウインドファームの運転方法及びウインドファームの運転制御システムに係り、具体的には経済性に優れた運転が可能なウインドファームの運転方法及びウインドファームの運転制御システムに関する。
近年、地球環境の保全の観点から、再生エネルギーとしての風を利用して発電を行う風力発電装置の普及が進んでいる。風力発電装置は、一般に、複数のブレードがハブに取り付けられたロータを有する。ロータは、陸上又は洋上に立設されたタワー上に位置するナセルに搭載される。風力発電装置では、ブレードが風を受けてロータが回転し、ロータの回転が増速機を介してナセル内に収納された発電機に伝達され、発電機において電力が生成されるようになっている。
なお、ロータと発電機との間に設けられる増速機には、例えば、遊星歯車を備えたギア式のものや、油圧ポンプ及び油圧モータを組み合わせた油圧トランスミッション式のものがある。
風力発電装置は、ブレード、ギア式や油圧トランスミッション式等の増速機、ハブ、ナセル、主軸軸受やヨー旋回軸受(Yaw Bearing)等の各種軸受、タワーに代表される多数の部品(コンポーネント)によって構成される。これらの部品が劣化又は故障すると、風力発電装置の運転停止を余儀なくされることがある。そのため、風力発電装置の部品の状態を監視して、風力発電装置の運転の予期しない停止を防ぐことが重要である。
そこで、特許文献1には、状態監視システム(CMS:Condition Monitoring System)により部品の余寿命を予測し、所期の余寿命が得られるように出力(発電量)を制限する風力発電装置の運転方法が開示されている。例えば、次回の定期メンテナンスの時期までに部品の余寿命が尽きてしまうことが予想される場合、出力を下げて、次回の定期メンテナンスの時期まで部品の余寿命を延長する。これにより、部品故障による予期しない運転停止を防ぐことに加えて、予定外のメンテナンスの必要性を少なくして、風力発電装置から得られる収益を増大させることができる。
米国特許出願公開第2010/0332272号明細書
ところで、ウインドファームでは、部品の損傷又は劣化状態が風力発電装置ごとに異なるから、各風力発電装置から得られる収益が最大になる各風力発電装置の運転条件が、ウインドファーム全体の収益を最大にする運転条件と必ずしも一致しない。
例えば、第1風車及び第2風車により構成されるウインドファームにおいて、各風車の部品劣化の進行スピードはまちまちであることが多い。そのため、各風車から得られる収益の最大化を追求すれば、それぞれ異なる最適のメンテナンス時期(各風車の収益が最大になるメンテナンス時期)まで部品の余寿命が延長されるように各風車の出力が制限される。ところが、同一のウインドファーム内では、第1風車と第2風車との部品のメンテナンスを同時に行うことでメンテナンスコストが低減される場合がある。特に、アクセスが困難な場所(洋上や山岳地)に設置されたウインドファームは、複数の風車を同時期にメンテナンスすることでコストを大幅に削減できる。そのため、部品劣化が遅い方の風車(第1風車)のメンテナンス時期は、該風車の収益が最大になる最適なメンテナンス時期よりも前倒しして、部品劣化が速い方の風車(第2風車)と同時にメンテナンスを行ったほうがウインドファーム全体から得られる収益が増大する場合がある。一方、第1風車及び第2風車のメンテナンス同時実施によるコスト削減効果を得ようとするあまり、メンテナンス時期の変更が各風車の売電収入に与える影響を軽視すれば、ウインドファーム全体の利益を却って損なうことにもなりかねない。
この点、特許文献1に記載の運転方法では、単一の風力発電装置を対象にしたものであり、複数の風力発電装置で構成されるウインドファームの収益の向上を図ったものではない。そのため、単に、特許文献1に記載の運転方法の適用対象を風力発電装置単体からウインドファーム全体に広げても、ウインドファーム全体の収益の大幅な増大効果を期待することはできない。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、ウインドファーム全体の収益を効果的に向上させることができるウインドファームの運転方法及びウインドファームの運転制御システムを提供することを目的とする。
本発明に係るウインドファームの運転方法は、複数の風車を備えたウインドファームの運転方法であって、各風車について部品の余寿命を予測するステップと、各風車について、複数の出力制限条件下における売電収入を予測するステップと、各風車について、前記部品の余寿命に基づいて各出力制限条件下におけるメンテナンスコストを予測するステップと、少なくとも、各風車について前記出力制限条件ごとに予測された前記売電収入及び前記メンテナンスコストに基づいて、前記ウインドファームから得られる収益が最大になる出力制限条件を各風車について選択するステップと、選択された前記出力制限条件に基づいて各風車の運転制御を行うステップとを備えることを特徴とする。
このウインドファームの運転方法によれば、ウインドファームの各風車について出力制限条件ごとに売電収入及びメンテナンスコストを予測し、ウインドファームから得られる収益が最大になる出力制限条件を各風車について選択するようにしたので、ウインドファーム全体の収益を効果的に向上させることができる。すなわち、各風車からの収益に着目するのではなく、ウインドファーム全体の収益に着目して各風車の運転条件を決定することで、経済性に優れたウインドファームの運転が可能になる。
上記ウインドファームの運転方法において、前記メンテナンスコストは、前記部品の次回のメンテナンスの複数の候補時期のそれぞれについて予測され、少なくとも、各風車について前記出力制限条件および前記候補時期ごとに予測された前記売電収入及び前記メンテナンスコストに基づいて、前記ウインドファームから得られる収益が最大になる出力制限条件とメンテナンス時期とを各風車について決定してもよい。
これにより、各風車に関する出力制限条件とメンテナンス時期との複数の組合せの中から、ウインドファーム全体の収益増大を最も期待できる組合せを選択することができ、より一層経済性に優れたウインドファームの運転が可能になる。
上記ウインドファームの運転方法において、前記余寿命を予測するステップでは、前記部品の損傷状態又は劣化状態を示す状態値の経時変化に基づいて前記部品の余寿命を予測してもよい。
これにより、部品の損傷状態又は劣化状態を示す状態値を監視し、部品の余寿命を高精度に予測することができる。
なお、部品の損傷状態又は劣化状態を示す状態値は、例えば、ブレードの損傷状態又は劣化状態を示すものとして翼重量、各ブレード間の重量アンバランス、ブレードの振動等を挙げることができ、タワーの損傷状態又は劣化状態を示すものとしてタワー基部又はタワー上部の疲労荷重やタワーの振動等を挙げることができ、増速機の損傷状態又は劣化状態を示すものとして主軸軸受や油圧ポンプの軸受の振動、主軸の振動や振れ回り、油圧ポンプのピストン振動や振幅、油圧トランスミッションの効率等を挙げることができ、ナセル台板やハブ(ロータヘッド)等の鋳物からなる部材の損傷状態又は劣化状態を示すものとして応力集中による疲労を挙げることができる。
上記ウインドファームの運転方法は、前記部品の前記状態値が管理範囲を外れた場合に、該部品を有する風車の運転を停止させるステップをさらに備えていてもよい。
これにより、部品の完全な故障に至る前に部品の状態値が管理範囲を外れた時点で当該部品を有する風車の運転を停止させて、長期間に亘って風車の停止を余儀なくされる事態を防止できる。
また本発明に係るウインドファームの運転制御システムは、複数の風車を備えたウインドファームの運転制御システムであって、各風車について部品の余寿命を予測する余寿命予測部と、各風車について、複数の出力制限条件下における売電収入を予測する売電収入予測部と、各風車について、前記部品の余寿命に基づいて各出力制限条件下におけるメンテナンスコストを予測するメンテナンスコスト予測部と、少なくとも、各風車について前記出力制限条件ごとに予測された前記売電収入及び前記メンテナンスコストに基づいて、前記ウインドファームから得られる収益が最大になる出力制限条件を各風車について選択する出力制限条件選択部と、選択された前記出力制限条件に基づいて運転指令を各風車に送る運転指令部とを備えることを特徴とする。
このウインドファームの運転制御システムによれば、ウインドファームの各風車について出力制限条件ごとに売電収入及びメンテナンスコストを予測し、ウインドファームから得られる収益が最大になる出力制限条件を各風車について選択するようにしたので、ウインドファーム全体の収益を効果的に向上させることができる。すなわち、各風車からの収益に着目するのではなく、ウインドファーム全体の収益に着目して各風車の運転条件を決定することで、経済性に優れたウインドファームの運転が可能になる。
本発明によれば、ウインドファームの各風車について出力制限条件ごとに売電収入及びメンテナンスコストを予測し、ウインドファームから得られる収益が最大になる出力制限条件を各風車について選択するようにしたので、ウインドファーム全体の収益を効果的に向上させることができる。すなわち、各風車からの収益に着目するのではなく、ウインドファーム全体の収益に着目して各風車の運転条件を決定することで、経済性に優れたウインドファームの運転が可能になる。
ウインドファームの運転制御システムの構成例を示す図である。 ウインドファームを構成する風車の一例を示す図である。 ウインドファームを構成する風車の他の例を示す図である。 部品の損傷状態又は劣化状態を示す状態値の経時変化を示すグラフの一例である。 各出力制限条件下における部品のメンテナンスコストの経時変化を示すグラフである。 出力制限条件およびメンテナンス候補時期ごとに予測されたメンテナンスコストCの一例を示す表である。 他の風車とのメンテナンス同時実施によるコスト削減効果ΔCを考慮したメンテナンスコストの一例を示す表である。 ウインドファームの運転方法の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態において風車A及び風車Bの出力制限条件及びメンテナンス時期が決定される様子を示した図である。 各風車単独の利益の最大化を追求した場合において風車A及びBの出力制限条件及びメンテナンス時期が決定される様子を示した図である。
以下、添付図面に従って本発明の実施形態について説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1はウインドファームの運転制御システムの構成例を示す図である。図2はウインドファームを構成する風車の一例を示す図である。図3はウインドファームを構成する風車の他の例を示す図である。
図1に示す運転制御システム10は、複数の風車100A〜100Cを備えたウインドファーム1の運転制御を司る。以下、ウインドファーム1を構成する風車100A〜100Cの例を挙げた後、運転制御システム10の詳細について説明する。
ウインドファーム1の各風車100A〜100Cは、図2に示すように、複数のブレード102及びそれらが取り付けられるハブ104とで構成されるロータ105と、ハブ104に連結された主軸106と、主軸106の回転を増速するギア式の増速機108と、増速機108の出力軸109に接続された発電機110とを備えていてもよい。また、増速機108及び発電機110は、主軸軸受107を介して主軸106を回転自在に支持するナセル112に収納されていてもよい。ナセル112の底面を構成するナセル台板114は、ヨー旋回軸受118を介してタワー116によって支持されていてもよい。なお、ナセル台板114には、ヨーモータ及びピニオンギアを有するヨー旋回機構119が固定されており、タワー116側に設けられたリングギアにヨー旋回機構119のピニオンギアを噛み合わせた状態でヨーモータを駆動することでナセル112をタワー116に対して旋回可能になっていてもよい。さらに、各ブレード102は、翼旋回軸受(不図示)を介してハブ104に支持されており、ハブ104内に設けられたピッチ駆動アクチュエータ(不図示)によってピッチ角が調節されるようになっていてもよい。
また、ウインドファーム1の各風車100A〜100Cは、ギア式の増速機108を備えたドライブトレインに替えて、図3に示すように、油圧トランスミッション120を備えたドライブトレインを介して主軸106の回転エネルギーを発電機110に伝達するようになっていてもよい。
油圧トランスミッション120は、図3に示すように、主軸106とともに回転して圧油を生成する油圧ポンプ122と、油圧ポンプ122からの圧油によって駆動されて発電機110に回転を入力する油圧モータ124とを備える。また、油圧ポンプ122の出口は、高圧油ライン126によって油圧モータ124の入口に接続されている。一方、油圧ポンプ122の入口は、低圧油ライン128によって油圧モータ124の出口に接続されている。これにより、主軸106の回転によって駆動された油圧ポンプ122は低圧油ライン128から供給された作動油を昇圧して高圧油ライン126に吐出し、昇圧された作動油(圧油)によって駆動された油圧モータ124から発電機110に回転エネルギーが入力される。このようにして、主軸106の回転エネルギーが油圧トランスミッション120を介して発電機110に伝達される。
なお、図2又は3に示した構成例の風車100において、各種部品の損傷状態又は劣化状態を示す状態値Xが不図示の状態値検出センサによって取得され、運転制御システム10の状態監視部12に状態値Xが報告されるようになっている。
各風車100A〜100Cの各種部品の状態値Xの具体例として、ブレード102の損傷状態又は劣化状態を示すものとしてブレード2の重量、各ブレード102間の重量アンバランス、ブレード102の振動等を挙げることができ、タワー116の損傷状態又は劣化状態を示すものとしてタワー116基部又はタワー116上部の疲労荷重やタワー116の振動等を挙げることができ、増速機108や油圧トランスミッション120の損傷状態又は劣化状態を示すものとして主軸軸受107や油圧ポンプ122の軸受の振動、主軸106の振動や振れ回り、油圧ポンプ122のピストン振動や振幅、油圧トランスミッション120の効率等を挙げることができ、ナセル台板114やハブ104等の鋳物からなる部材の損傷状態又は劣化状態を示すものとして応力集中による疲労を挙げることができる。
例えば、状態値検出センサとして、各ブレード102に埋め込まれた光ファイバセンサ(FBG:Fiber Bragg Grating)を用い、該光ファイバセンサで計測した歪みを曲げモーメントに変換し、曲げモーメントに含まれる正弦波関数成分から状態値Xの一例であるブレード102の重量を求めてもよい。なお、ブレード102の重量変化の要因としては、落雷や飛翔物体との衝突によるブレード102の破損や、ブレード102への着氷による影響が考えられる。また、同様の手法により求めた各ブレード102の重量から、状態値Xの一例であるブレード102の重量アンバランス(ロータ105のモーメント)を求めてもよい。また、状態値検出センサとして、ブレード102に取り付けた加速度センサを用い、該加速度センサの計測結果から、状態値Xの一例であるブレード102の振動を求めてもよい。
あるいは、状態値検出センサとして、タワー116の上部に取り付けた歪みゲージを用い、該歪みゲージで計測した曲げやねじりから、状態値Xの一例であるタワー116の上部の疲労荷重を求めてもよい。また、状態値検出センサとして、タワー116の下部に取り付けた歪みゲージを用い、該歪みゲージで計測した曲げや荷重から、状態値Xの一例であるタワー116の基部の疲労荷重を求めてもよい。さらに、状態値検出センサとして、タワー116に取り付けた加速度センサを用い、該加速度センサの計測結果から、状態値Xの一例であるタワー116の振動を求めてもよい。
あるいは、主軸軸受107、翼旋回軸受、ヨー旋回軸受118、油圧ポンプ122及び油圧モータ124内に設けられる軸受(ポンプ軸受及びモータ軸受)に代表される各種軸受の振動が状態値Xである場合、これら軸受に直接又は間接的に取り付けた加速度センサを状態値検出センサとして用いてもよい。さらに、主軸106の振動や振れ回りが状態値Xである場合、主軸106に取り付けた加速度センサを状態値検出センサとして用いてもよい。また、油圧ポンプ122及び油圧モータ124が、複数のピストンと、該ピストンを案内するシリンダと、各ピストンを上下動させるカム又は各ピストンの上下動によって回転するカムとを備える場合、油圧ポンプ122又は油圧モータ124のケーシングに取り付けた加速度センサを状態値検出センサとして用い、状態値Xとしてのピストンの振動・振幅を求めてもよい。さらに、油圧トランスミッション120の効率が状態値Xである場合、高圧油ライン126に設置された圧力センサ及び主軸106に取り付けられた回転数計を用い、これらセンサの計測値から油圧ポンプ122の出力を算出するとともに、電圧・電流センサを用いて計測した発電機110の電気的出力を上記油圧ポンプ122の出力で除算することで、油圧トランスミッション120の効率を求めてもよい。この場合、圧力センサ、回転数計及び電圧・電流センサの組合せが、状態値検出センサとして機能する。
なお、状態値検出センサによる状態値Xの取得は、継続的に又は定期的に行ってもよいし、所定の条件を満たした場合に行うようにしてもよい。例えば、ブレード102への着雷が雷撃センサ(翼根部に設置した電流センサ等)により検知されたときに、ブレード102の状態値Xを状態値検出センサで取得するようにしてもよい。
上記構成の風車100A〜100Cは、図1に示すように、信号線(バス)2を介して運転制御システム10に接続されている。信号線2は、各風車100A〜100Cと運転制御システム10との間における情報のやり取りを行う。例えば、各風車100A〜100Cの部品の状態に関する情報を運転制御システム10に供給したり、運転制御システム10からの制御信号を各風車100A〜100Cに供給したりするために信号線2が用いられる。
図1に示す例において、運転制御システム10は、主として、状態監視部12と、余寿命予測部14と、メンテナンスコスト予測部16と、売電収入予測部18と、収益推定部20と、出力制限条件選択部22と、メンテナンス時期選択部23と、運転指令部24とを備えている。
状態監視部12は、信号線2を介して、各風車100A〜100Cの部品の損傷状態又は劣化状態を示す状態値Xを各風車100A〜100Cから受け取って、各風車100A〜100Cの部品の状態を監視する。部品の損傷状態又は劣化状態を示す状態値は、各風車100A〜100Cに設けられた上述の状態値検出センサによって取得される。状態監視部12では、各風車100A〜100Cの部品の状態値が管理範囲に収まっているか否かが判断される。そして、ある風車100A〜100Cの部品の状態値が管理範囲を外れたと状態監視部12が判断した場合、その風車の運転が後述の運転指令部24からの指令によって停止される。例えば、部品の状態値が部品全損に対応する後述の閾値Xth(図4参照)よりも安全側の所定の閾値に達した風車の運転を停止するようにしてもよい。一方、部品の状態値が管理範囲に収まっている風車100A〜100Cについては、運転を継続するとともに、余寿命予測部14による部品の余寿命の予測が行われる。
余寿命予測部14は、各風車100A〜100Cについて部品の余寿命を予測する。余寿命予測部14は、例えば、各風車100A〜100Cの部品の損傷状態又は劣化状態を示す状態値の経時変化に基づいて部品の余寿命を予測してもよい。なお、部品の状態値の経時変化は、状態値データベース15に保存されているものを用いてもよい。
図4は部品の損傷状態又は劣化状態を示す状態値の経時変化を示すグラフの一例である。同図に示すグラフは、時刻t〜時刻tcまでは風車最大出力の制限がなされておらず(ただし定格出力以下に出力制御される。)、時刻tにおいて風車最大出力が定格出力の80%に制限され、時刻tにおいて部品のメンテナンスが行われた場合における状態値の経時変化を表している。
時刻tから現在時刻tまでの状態値Xの経時変化30によれば、時刻t〜時刻tまでは状態値Xが急激に増加し、時刻tにおいて風車最大出力が定格出力の80%に制限されたために状態値Xの上昇速度が低下し、時刻tにおいて部品のメンテナンスが行われたために状態値Xが初期値まで低下した後、時間経過とともに状態値Xが再び上昇している。このような経時変化30は、状態値データベース15に保存されており、余寿命予測部14における部品の余寿命予測に用いられる。
余寿命予測部14では、現在時刻t以降の将来における状態値Xの変化曲線32A〜32Cを出力制限条件ごとに推定し、これら変化曲線32A〜32Cを用いて状態値Xが閾値Xthに達するまでの時間(部品の余寿命T100%,T90%,T80%,…)を求めてもよい。閾値Xthは、部品の全損に対応する状態値である。ここで、余寿命T100%は、風車最大出力の制限を行わない場合における部品の余寿命(状態値Xが閾値Xthに達するまでの時間)を意味する。同様に、余寿命T90%は風車最大出力を定格出力の90%に制限した場合における部品の余寿命を意味し、余寿命T80%は風車最大出力を定格出力の80%に制限した場合における部品の余寿命を意味する。
なお、余寿命予測部14は、状態値Xが閾値Xthに達するまでの時間(部品の余寿命T100%,T90%,T80%,…)に加えて、閾値Xthよりも安全側の閾値X,Xに状態値Xが達するまでの時間を求めてもよい。なお、閾値X,Xは、これら値を境にメンテナンスコストが急激に変化するような臨界的な状態値である。
余寿命予測部14による予測結果は、メンテナンスコスト予測部16における各風車100A〜100Cのメンテナンスコストの予測に用いられる。
メンテナンスコスト予測部16は、各風車100A〜100Cについて、部品の余寿命T100%,T90%,T80%,…に基づいて、各出力制限条件下におけるメンテナンスコストを予測する。なお、メンテナンスコストは、各風車100A〜100Cの部品ごとに予測したコストの総和であってもよい。
図5は、各出力制限条件下における部品のメンテナンスコストの経時変化を示すグラフである。
同図に示す例では、メンテナンスコストCは、部品の状態値の閾値X,X,Xthに対応する部品の損傷・劣化段階に応じてC,C,Cfullの3種類がある。具体的には、部品の状態値XがX未満の場合にはメンテナンスは不要でありメンテナンスコストは発生しないが、部品の状態値XがX以上になると最も簡便な第1段階目のメンテナンスを行う余地が生じる。第1段階目のメンテナンスを行うにはメンテナンスコストCを要する。さらに部品の損傷又は劣化が進行し、部品の状態値Xが閾値X以上になると比較的簡便な第2段階目のメンテナンスを行う余地が生じる。第2段階目のメンテナンスを行うにはメンテナンスコストC(>C)を要する。さらに部品の損傷又は劣化が進行し、部品の状態値Xが部品全損に対応する閾値Xthに達すると、部品の交換やオーバーホールを伴う最終段階のメンテナンスが必要となり、その部品を有する風車は運転停止を余儀なくされる。最終段階のメンテナンスを行うにはメンテナンスコストCfull(>C)を要する。
なお、余寿命予測部14による予測結果は各出力制限条件に依存するから、メンテナンスコスト予測部16により予測したメンテナンスコストCは出力制限条件ごとに異なり、それぞれ経時変化34A,34B,34Cを示す。経時変化34Aは風車最大出力の制限を行わない場合に対応しており、経時変化34Bは風車最大出力を定格出力の90%に制限した場合に対応しており、経時変化34Cは風車最大出力を定格出力の80%に制限した場合に対応している。
メンテナンスコスト予測部16は、各風車100A〜100Cの部品の次回メンテナンスの複数の候補時期TM1,TM2,TM3のそれぞれについて、出力制限条件ごとにメンテナンスコストCを予測してもよい。
なお、メンテナンス候補時期TM1,TM2,TM3は、メンテナンスの実施が困難な期間ΔTを避けて設定されることが好ましい。例えば、台風や時化による風車100A〜100Cへのアクセスが制限される確率が高い期間ΔTを避けて、メンテナンス候補時期TM1,TM2,TM3を設定してもよい。なお、メンテナンス実施が困難な期間ΔTはウインドファーム1の立地条件に依存するから、過去の気象情報及びこれに対応するメンテナンス実施情報から期間ΔTを知ることができる。このようにメンテナンス実施困難な期間ΔTを避けてメンテナンス候補時期TM1,TM2,TM3を設定することで、メンテナンス可能な条件が整うまで待機してメンテナンスを控えることで不可避的に発生する経済的損失を回避できる。
図6は、出力制限条件およびメンテナンス候補時期ごとに予測されたメンテナンスコストCの一例を示す表である。
同図に示すように、風車最大出力の制限を行わない場合(図5に示す経時変化34A)、メンテナンス候補時期TM1,TM2,TM3に対応するメンテナンスコストCは順にC,C,Cfullである。また、風車最大出力を定格出力の90%に制限する場合(図5に示す経時変化34B)、メンテナンス候補時期TM1,TM2,TM3に対応するメンテナンスコストCは順にC,C,Cである。さらに、風車最大出力を定格出力の80%に制限する場合(図5に示す経時変化34C)、メンテナンス候補時期TM1,TM2,TM3に対応するメンテナンスコストCは順に0,C,Cである。
また、メンテナンスコスト予測部16は、各風車100A〜100Cの部品のメンテナンスコストCを予測する際、他の風車とのメンテナンスの同時実施によるメンテナンスコストの削減効果ΔCを考慮に入れることが好ましい。
例えば、図6に示す例において、メンテナンス候補時期TM2に他の風車のメンテナンスを同時実施する場合、メンテナンスコストの削減効果ΔCを考慮して、図7に示すようにメンテナンスコストCを予測してもよい。図7に示す例では、メンテナンス候補時期TMにおける各出力制限条件のメンテナンスコストが図6に示す例に比べてΔCだけ小さくなっている。
なお、他の風車とのメンテナンスの同時実施によるメンテナンスコストの削減効果ΔCを最大限に活用するため、風車100Aの部品の損傷又は劣化の進行が最も早いとき、他の風車100B,100Cのメンテナンス候補時期TM1,TM2,TM3には、風車100Aの寿命が尽きる直前又は直後における風車100Aのメンテナンスの実施が予想される時期を含めることが好ましい。あるいは、風車100Aの部品の状態値Xが閾値Xthを超えて、風車100Aの運転が既に停止されている場合には現時点を他の風車100B,100Cのメンテナンス候補時期TM1,TM2,TM3に含めることが好ましい。
これにより、最も早い時期にメンテナンスが行われる風車100Aとのメンテナンス同時実施によるコスト削減効果ΔCを、他の風車100B,100CのメンテナンスコストCの予測に反映させることができる。
また、ウインドファーム1の定期メンテナンスは、通常、部品の損傷又は劣化状態にかかわらず全風車100A〜100Cについて定期的に行われるから、その定期メンテナンスと同時期に部品の保守・交換をすることでメンテナンスコストの削減効果ΔCを期待できる。よって、メンテナンス候補時期TM1,TM2,TM3は、ウインドファーム1の定期メンテナンスの時期を含むように設定されることが好ましい。
図1に戻って、売電収入予測部18は、各風車100A〜100Cについて、複数の出力制限条件下における売電収入を予測する。売電収入予測部18は、風況データベース19から、例えば各風車100A〜100Cに対応した風速出現頻度を表すワイブル分布を読み出して、各出力制限条件下における発電量を予測することで、各風車100A〜100Cから得られる売電収入を予測してもよい。
なお、売電収入予測部18は、部品の全損によって引き起こされる風車100A〜100Cの停止期間中における売電収入はゼロとして計算してもよい。この場合、各風車100A〜100Cから得られる売電収入は、各風車100A〜100Cのメンテナンス時期によって変化するから、売電収入予測部18はメンテナンス候補時期TM1,TM2,TM3ごとに売電収入を予測してもよい。
収益推定部20は、メンテナンスコスト予測部16で予測した各風車100A〜100CのメンテナンスコストCと、売電収入予測部18で予測した各風車100A〜100Cについての売電収入とに基づいて、ウインドファーム1全体の収益を推定する。
収益推定部20は、最も単純な収益推定手法として、売電収入予測部18によって取得した各風車100A〜100Cの売電収入の総和から、メンテナンスコスト予測部16によって取得した各風車100A〜100CのメンテナンスコストCの総和を減算することにより、ウインドファーム1全体の収益を推定してもよい。
出力制限条件選択部22は、収益推定部20により推定されたウインドファーム1全体の収益が最大になる出力制限条件を各風車100A〜100Cについて選択する。そして、選択された出力制限条件に基づき、運転指令部24から各風車100A〜100Cに運転指令が送られる。各風車100A〜100Cは、運転指令部24からの運転指令に従って、出力制限条件を満たすような運転を行う。例えば、最大出力を定格出力の90%に制限する運転指令が風車100Aに送られた場合、風車100Aの風車コントローラ(不図示)は発電機110で生成される電力が定格出力の90%を超えないような制御を行う。
また、メンテナンス時期選択部23は、収益推定部20により推定されたウインドファーム1全体の収益が最大になるメンテナンス候補時期を各風車100A〜100Cについて選択する。選択されたメンテナンス候補時期は、任意の手法によって、ウインドファーム1の管理者や、メンテナンス作業を担当する作業員に通知されてもよい。例えば、選択したメンテナンス候補時期を、ウインドファーム1の制御室のディスプレイに表示してもよいし、作業員が所有するポータブル端末機器に表示してもよい。
次に、ウインドファーム1の運転方法について説明する。図8は、ウインドファーム1の運転方法の手順を示すフローチャートである。
図8に示すように、最初に、運転制御システム10の状態監視部12により、信号線2を介して、各風車100A〜100Cの部品の状態値Xをウインドファーム1から取得する(ステップS2)。そして、状態監視部12において、各風車100A〜100Cの部品の状態値Xが管理範囲に収まっているか判断する(ステップS4)。各風車100A〜100Cの部品の状態値Xが管理範囲外であると判断された場合(ステップS4のYES判定)、ステップS6に進んで、当該部品を有する風車に対して運転指令部24から運転停止指令が送られる。
一方、ステップS4において状態値Xが管理範囲内であると判断された風車については、各出力制限条件について、余寿命予測部14による部品の余寿命の予測が行われる(ステップS8)。この際、余寿命予測部14は、状態値データベース15に保存された状態値の経時変化30に基づいて部品の余寿命予測を行ってもよい。例えば、余寿命予測部14において、現在時刻t以降の将来における状態値Xの変化曲線32A〜32C(図4参照)を出力制限条件ごとに推定し、これら変化曲線32A〜32Cを用いて状態値Xが部品全損に対応する閾値Xthに達するまでの時間(部品の余寿命T100%,T90%,T80%,…)を求めてもよい。また、余寿命予測部14は、状態値Xが閾値Xthに達するまでの時間(部品の余寿命T100%,T90%,T80%,…)に加えて、メンテナンスコストに大きく影響する閾値Xthよりも安全側の閾値X,Xに状態値Xが達するまでの時間を求めてもよい。
その後、ステップS10に進んで、メンテナンスコスト予測部16によって、各風車100A〜100Cについて、部品の余寿命T100%,T90%,T80%,…に基づき、各出力制限条件下におけるメンテナンスコストを予測する。この際、メンテナンスコスト予測部16は、各風車100A〜100Cの部品の次回メンテナンスの複数の候補時期TM1,TM2,TM3のそれぞれについて、出力制限条件ごとにメンテナンスコストCを予測してもよい。また、各風車100A〜100Cの部品のメンテナンスコストCを予測する際、ウインドファーム1の定期メンテナンスとの同時実施や、他の風車とのメンテナンスの同時実施によるメンテナンスコストの削減効果ΔCを考慮に入れることが好ましい。
また、ステップS12において、売電収入予測部18を用いて、各風車100A〜100Cについて、複数の出力制限条件下における売電収入を予測する。売電収入の予測時、部品の全損によって引き起こされる風車100A〜100Cの停止期間中における売電収入はゼロとして計算してもよい。この場合、各風車100A〜100Cから得られる売電収入は、各風車100A〜100Cのメンテナンス時期によって変化するから、メンテナンス候補時期TM1,TM2,TM3ごとに売電収入を予測してもよい。
続いて、ステップS10及びS12で予測された各風車100A〜100Cのメンテナンスコスト及び売電収入に基づいて、収益推定部20において、ウインドファーム1全体の収益を推定する(ステップS14)。例えば、最も単純な収益推定手法として、ステップS12で予測した各風車100A〜100Cの売電収入の総和から、ステップS10で予測した各風車100A〜100CのメンテナンスコストCの総和を減算することにより、ウインドファーム1全体の収益を推定してもよい。
この後、メンテナンス時期選択部23において、ウインドファーム1の全体の収益の推定値が最大になるメンテナンス候補時期を各風車100A〜100Cについて選択する(ステップS16)。
また、出力制限条件選択部22において、ウインドファーム1全体の収益の推定値が最大になる出力制限条件を各風車100A〜100Cについて選択し(ステップS18)、選択された出力制限条件に基づく運転を、運転指令部24を通じて、各風車100A〜100Cに行わせる(ステップS20)。これにより、ウインドファーム1全体の収益が最大になる出力制限条件下で各風車100A〜100Cの運転が行われる。
以上説明したように本実施形態によれば、ウインドファーム1の各風車100A〜100Cについて出力制限条件ごとに売電収入及びメンテナンスコストを予測し、ウインドファーム1から得られる収益が最大になる出力制限条件を各風車100A〜100Cについて選択するようにしたので、ウインドファーム1全体の収益を効果的に向上させることができる。すなわち、各風車100A〜100Cからの収益に着目するのではなく、ウインドファーム1全体の収益に着目して各風車100A〜100Cの運転条件を決定することで、経済性に優れたウインドファーム1の運転が可能になる。
また、出力制限条件およびメンテナンス候補時期TM1,TM2,TM3ごとに各風車100A〜100Cの売電収入及びメンテナンスコストを予測して、ウインドファーム1全体の収益が最大になる出力制限条件とメンテナンス時期との組み合わせを各風車100A〜100Cごとに決定することで、より一層経済性に優れたウインドファーム1の運転が可能になる。
また、部品の状態値Xが管理範囲を外れた場合に、該部品を有する風車の運転を停止させることで、部品の完全な故障に至る前に当該部品を有する風車の運転を停止させて、長期間に亘って風車の停止を余儀なくされる事態を防止できる。
[本実施形態の適用例]
次に、風車A及び風車Bからなるウインドファーム1に対して上述の実施形態を適用した場合における、経済的効果について具体的に説明する。
図9は、上述の実施形態において風車A及び風車Bの出力制限条件及びメンテナンス時期が決定される様子を示した図である。図10は、各風車単独の利益の最大化を追求した場合において風車A及びBの出力制限条件及びメンテナンス時期が決定される様子を示した図である。なお、図9及び10には、風車A又は風車Bの最大出力の制限がない場合、風車A又は風車Bの最大出力を定格出力の90%に制限する場合、および、風車A又は風車Bの最大出力を定格出力の80%に制限する場合におけるメンテナンスコストCの経時変化を示している。
図10に示すように、各風車A,Bから得られる収益が最大になるように出力制限条件及びメンテナンスコストを決定した場合、風車Aについては定格出力の90%の出力制限条件及びメンテナンス時期TMA’の組合せが選択され、風車Bについては制限なしの出力制限条件及びメンテナンス時期TMB’の組合せが選択される。なお、メンテナンス時期TMA’及びTMB’は、それぞれ、定格出力の90%の出力制限条件採用時における風車AのメンテナンスコストCがCfullに上昇する直前の時期と、制限なしの出力制限条件採用時における風車BのメンテナンスコストCがCfullに上昇する直前の時期とを示す。
図10に示す例において、上述した出力制限条件及びメンテナンス時期の組合せが選択されているのは、風速が高く時化が起こりやすい冬季(メンテナンス実施困難期間ΔT)中に部品が全損して発電が停止されることによる逸失利益と、風車の最大出力を制限することによる逸失利益と、メンテナンスコストCとを考慮した上で各風車から得られる利益の最大化を追求したためである。
一方、図9に示すように、ウインドファーム1(風車A及び風車B)全体から得られる利益が最大になるように出力制限条件及びメンテナンスコストを決定した場合、風車Aについては定格出力の90%の出力制限条件及びメンテナンス時期TMAの組合せが選択され、風車Bについては制限なしの出力制限条件及びメンテナンス時期TMBの組合せが選択される。ここで、メンテナンス時期TMA及びTMBは、それぞれ、定格出力の90%の出力制限条件採用時における風車AのメンテナンスコストCがCfullに上昇した直後の時期と、制限なしの出力制限条件採用時における風車BのメンテナンスコストCがCである時期とを示す。なお、図9に示す例では、風車A及び風車Bのメンテナンス時期TMA,TMBを略一致させて、メンテナンスコストの削減効果ΔCを享受している。メンテナンスコストの削減効果ΔCは、具体的には、ウインドファーム1とメンテナンス拠点との間における移動中における作業員の人件費や、ウインドファーム1とメンテナンス拠点との間で作業員が移動したり、メンテナンスに必要な機器を搬送したりするための輸送機器(トレーラー、ヘリコプター、クレーン車、クレーン船等)のチャーター費用が考えられる。なお、図9に示す例では、メンテナンスコストの削減効果ΔCは、各風車A及びBについて均等に分配している。
図9に示す例では、各風車A,B単独の利益の最大化に必ずしもつながらない出力制限条件及びメンテナンス時期の組合せを敢えて選択して、ウインドファーム1全体の利益の最大化を追求している。例えば、風車A単独の利益を最大化するのであれば、図9に示すように、メンテナンスコストCがCfullに上昇する直前の時期においてメンテナンス時期TMAを設定し、これと同時期に風車Bのメンテナンスを実施したほうが良いかもしれない。ところが、この場合、風車Bのメンテナンス時期が前倒しされ、風車BのメンテナンスコストCがCからCに急増した直後に風車Bのメンテナンスを実施することとなり、風車Bのメンテナンス頻度が必要以上に高くなって、ウインドファーム1全体の収益は却って悪化してしまう。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはいうまでもない。
例えば、上述の実施形態では、各風車100A〜100Cのメンテナンス時期を部品ごとに異ならせる場合は考慮しなかったが、各風車100A〜100Cの部品ごとに複数のメンテナンス候補時期を設定し、ウインドファーム1全体の収益が最大になる各風車100A〜100Cの出力制限条件と、各風車100A〜100Cの部品ごとのメンテナンス時期との組み合わせを決定してもよい。
この場合、風車100A〜100Cの各部品のメンテナンスコストCを予測するに当たって、同一の風車に属する他の部品のメンテナンス時期に合わせてメンテナンスを実施することによるコスト削減効果ΔCを考慮してもよい。そのためには、各風車100A〜100Cのそれぞれの部品のメンテナンス候補時期は、同一の風車の他の部品のメンテナンス時期を含むように設定されることが好ましい。
1 ウインドファーム
2 信号線(バス)
10 運転制御システム
12 状態監視部
14 余寿命予測部
15 状態値データベース
16 メンテナンスコスト予測部
18 売電収入予測部
19 風況データベース
20 収益推定部
22 出力制限条件選択部
23 メンテナンス時期選択部
24 運転指令部
30 状態値経時変化
32A〜32C 変化曲線
34A〜34C メンテナンスコスト
100A〜100C 風車
102 ブレード
104 ハブ
105 ロータ
106 主軸
107 主軸軸受
108 増速機
109 出力軸
110 発電機
112 ナセル
114 ナセル台板
116 タワー
118 ヨー旋回軸受
119 ヨー旋回機構
120 油圧トランスミッション
122 油圧ポンプ
124 油圧モータ
126 高圧油ライン
128 低圧油ライン

Claims (5)

  1. 複数の風車を備えたウインドファームの運転方法であって、
    各風車について部品の余寿命を予測するステップと、
    各風車について、複数の出力制限条件下における売電収入を予測するステップと、
    各風車について、前記部品の余寿命に基づいて各出力制限条件下におけるメンテナンスコストを予測するステップと、
    少なくとも、各風車について前記出力制限条件ごとに予測された前記売電収入及び前記メンテナンスコストに基づいて、前記ウインドファームから得られる収益が最大になる出力制限条件を各風車について選択するステップと、
    選択された前記出力制限条件に基づいて各風車の運転制御を行うステップとを備えることを特徴とするウインドファームの運転方法。
  2. 前記メンテナンスコストは、前記部品の次回のメンテナンスの複数の候補時期のそれぞれについて予測され、
    少なくとも、各風車について前記出力制限条件および前記候補時期ごとに予測された前記売電収入及び前記メンテナンスコストに基づいて、前記ウインドファームから得られる収益が最大になる出力制限条件とメンテナンス時期とを各風車について決定することを特徴とする請求項1に記載のウインドファームの運転方法。
  3. 前記余寿命を予測するステップでは、前記部品の損傷状態又は劣化状態を示す状態値の経時変化に基づいて前記部品の余寿命を予測することを特徴とする請求項1又は2に記載のウインドファームの運転方法。
  4. 前記部品の前記状態値が管理範囲を外れた場合に、該部品を有する風車の運転を停止させるステップをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のウインドファームの運転方法。
  5. 複数の風車を備えたウインドファームの運転制御システムであって、
    各風車について部品の余寿命を予測する余寿命予測部と、
    各風車について、複数の出力制限条件下における売電収入を予測する売電収入予測部と、
    各風車について、前記部品の余寿命に基づいて各出力制限条件下におけるメンテナンスコストを予測するメンテナンスコスト予測部と、
    少なくとも、各風車について前記出力制限条件ごとに予測された前記売電収入及び前記メンテナンスコストに基づいて、前記ウインドファームから得られる収益が最大になる出力制限条件を各風車について選択する出力制限条件選択部と、
    選択された前記出力制限条件に基づいて運転指令を各風車に送る運転指令部とを備えることを特徴とするウインドファームの運転制御システム。
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