JP5566807B2 - オーバヘッドドア - Google Patents

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Description

本発明は、所要数のパネルを屈曲自在に連結して構成されたシャッタカーテンにより、建屋等の構築構造物の出入口等の開口部を開閉するオーバヘッドドアに関するものである。
建屋等の構築構造物の出入口等の開口部を開閉する開閉手段としてシャッタ装置があり、又シャッタ装置の1つとして、オーバヘッドドアがあり、該オーバヘッドドアでは、シャッタカーテンが所要数のパネルを屈曲自在に連結して構成され、該シャッタカーテンをガイドレールに沿って昇降させ、開口時にはシャッタカーテンは天井面に沿って格納される。
又、オーバヘッドドアでは、シャッタカーテンの自重をバランススプリングの上方への付勢力によってバランスさせ、シャッタカーテン開閉時の開閉装置の負担を軽減している。
図10は従来のオーバヘッドドアに於けるバランススプリングとシャッタカーテンとの関係を示している。
開口部(図示せず)の上方に、巻取ドラムシャフト1が回転自在に設けられ、該巻取ドラムシャフト1に両端部に固着された巻取ドラム2にワイヤ3が巻設され、前記巻取ドラム2から前記ワイヤ3が繰出され、該ワイヤ3の下端がシャッタカーテン4の最下段のパネル5に係着されている。
前記巻取ドラムシャフト1にはバランススプリング6が設けられており、該バランススプリング6は前記巻取ドラムシャフト1を介して前記巻取ドラム2を前記ワイヤ3が巻取られる方向に付勢する。従って、シャッタカーテン4には前記ワイヤ3を介して上昇力が付与され、前記シャッタカーテン4の自重は前記ワイヤ3を介して前記バランススプリング6によりバランスされている。
前記バランススプリング6は捩りコイルスプリングであり、前記シャッタカーテン4が閉状態で、所要回数捩られ、該シャッタカーテン4の自重とバランスする初期トルクを発生する様に調整され、捩られた状態で前記ワイヤ3が前記パネル5の下端と前記巻取ドラム2間に掛渡される。又、ワイヤ3の長さは、設計時に開口部の寸法等から割出し設定しているが、躯体側の誤差、或は組立て誤差等から現場での組立時に前記ワイヤ3の長さが一致するとは限らない。従って、設置現場でのワイヤ長さ調整作業が必要となっている。
従来の調整方法としては、巻取ドラム2側に余長を持たせ、調整後余った余長ワイヤ3′は前記巻取ドラム2に複数回巻付けた(捨て巻)後、該巻取ドラム2を通して前記バランススプリング6側に延出させ、巻取ドラムシャフト1に巻付ける等して処理している。
この為、ワイヤ3の長さ調整には、捨て巻作業のやり直しと、余長ワイヤ3′の処理が伴い、作業が繁雑であると共に高所作業であり、作業者の負担が大きいという問題があった。
実開昭58−49792号公報
本発明は斯かる実情に鑑み、シャッタカーテンの下端に係着され、該シャッタカーテンに上昇力を作用させるワイヤの長さ調整を簡単に行え、又低所作業として、作業性の向上、安全性の向上を図る。
本発明は、所要数のパネルを屈曲自在に連結して構成されたシャッタカーテンと、シャフト両端部に設けられ、バランススプリングにより巻取方向に付勢された巻取ドラムと、該巻取ドラムに巻設され下端が前記シャッタカーテンの最下段のパネルに係着されたワイヤとを有し、該ワイヤ下端の係着位置を上下方向に変更可能としたオーバヘッドドアに係るものである。
又本発明は、前記パネルの幅端面の下端にワイヤ掛け部材を設け、前記ワイヤは前記ワイヤ掛け部材を掛回した後、前記ワイヤ掛け部材の上方で前記幅端面に係着されるオーバヘッドドアに係るものである。
又本発明は、前記ワイヤの下端には掛止部材が固着され、前記パネルの幅端面には上下方向に所定のピッチでワイヤ係止孔が複数穿設され、該ワイヤ係止孔は円孔と該円孔に連続し下方に延びるスリット孔から成り、前記円孔には前記掛止部材が挿脱可能であり、前記スリット孔は前記ワイヤが挿通可能であると共に前記掛止部材が係止される様になっているオーバヘッドドアに係るものである。
又本発明は、前記ワイヤの下端には掛止部材が固着され、前記パネルの裏面から幅端面に掛渡りL字状に屈曲したワイヤ係着具が前記パネルの幅端部に着脱可能に取付けられ、又該ワイヤ係着具は取付け位置が上下方向に変更可能であり、前記ワイヤ係着具の側面にはワイヤ係止孔が穿設され、該ワイヤ係止孔は円孔と該円孔に連続し下方に延びるスリット孔から成り、前記円孔には前記掛止部材が挿脱可能であり、前記スリット孔は前記ワイヤが挿通可能であると共に前記掛止部材が係止されるオーバヘッドドアに係るものである。
又本発明は、前記ワイヤ掛け部材の上方に第2ワイヤ掛け部材が固着され、前記ワイヤ掛け部材と前記第2ワイヤ掛け部材との間に少なくとも1つのワイヤ係止孔が穿設され、前記ワイヤの下端は前記ワイヤ掛け部材に掛回された後、前記ワイヤ係止孔に係止可能であると共に前記ワイヤ掛け部材及び前記第2ワイヤ掛け部材に掛回された後、前記ワイヤ係止孔に係止可能である様構成されたオーバヘッドドアに係るものである。
又本発明は、前記ワイヤの下端がループに形成され、前記パネルの裏面から幅端面に掛渡りL字状に屈曲したワイヤ係着具が前記パネルの幅端部に着脱可能に取付けられ、又該ワイヤ係着具は取付け位置が上下方向に変更可能であり、前記ワイヤ係着具の側面にはワイヤ係着ピンが突設され、ループは前記ワイヤ係着ピンに着脱可能であるオーバヘッドドアに係るものである。
本発明によれば、所要数のパネルを屈曲自在に連結して構成されたシャッタカーテンと、シャフト両端部に設けられ、バランススプリングにより巻取方向に付勢された巻取ドラムと、該巻取ドラムに巻設され下端が前記シャッタカーテンの最下段のパネルに係着されたワイヤとを有し、該ワイヤ下端の係着位置を上下方向に変更可能としたので、該ワイヤ下端の係着位置を変更することで、ワイヤの長さ調整が可能であり、ワイヤの長さ調整を巻取ドラム側で行う必要がなくなり、作業性が向上すると共に高所作業がなくなり、安全性が向上する。
又本発明によれば、前記パネルの幅端面の下端にワイヤ掛け部材を設け、前記ワイヤは前記ワイヤ掛け部材を掛回した後、前記ワイヤ掛け部材の上方で前記幅端面に係着されるので、ワイヤを介して前記パネルに作用する上昇力の作用点がシャッタカーテン下端に一定し、ワイヤの長さ調整を行った場合でもバランススプリングによるバランス状態に変化がない。
又本発明によれば、前記ワイヤの下端には掛止部材が固着され、前記パネルの幅端面には上下方向に所定のピッチでワイヤ係止孔が複数穿設され、該ワイヤ係止孔は円孔と該円孔に連続し下方に延びるスリット孔から成り、前記円孔には前記掛止部材が挿脱可能であり、前記スリット孔は前記ワイヤが挿通可能であると共に前記掛止部材が係止される様になっているので、工具を使うことなく、簡単にワイヤ下端の係止位置を変更できる。
又本発明によれば、前記ワイヤの下端には掛止部材が固着され、前記パネルの裏面から幅端面に掛渡りL字状に屈曲したワイヤ係着具が前記パネルの幅端部に着脱可能に取付けられ、又該ワイヤ係着具は取付け位置が上下方向に変更可能であり、前記ワイヤ係着具の側面にはワイヤ係止孔が穿設され、該ワイヤ係止孔は円孔と該円孔に連続し下方に延びるスリット孔から成り、前記円孔には前記掛止部材が挿脱可能であり、前記スリット孔は前記ワイヤが挿通可能であると共に前記掛止部材が係止されるので、前記ワイヤ係着具の取付け位置を細かく変化させることで、前記ワイヤ長さの細かな調整が可能となる。
又本発明によれば、前記ワイヤ掛け部材の上方に第2ワイヤ掛け部材が固着され、前記ワイヤ掛け部材と前記第2ワイヤ掛け部材との間に少なくとも1つのワイヤ係止孔が穿設され、前記ワイヤの下端は前記ワイヤ掛け部材に掛回された後、前記ワイヤ係止孔に係止可能であると共に前記ワイヤ掛け部材及び前記第2ワイヤ掛け部材に掛回された後、前記ワイヤ係止孔に係止可能である様構成されたので、1つのワイヤ係止孔に対して2通りの長さ調整が可能となり、前記ワイヤの調整代が増大する。
本発明によれば、前記ワイヤの下端がループに形成され、前記パネルの裏面から幅端面に掛渡りL字状に屈曲したワイヤ係着具が前記パネルの幅端部に着脱可能に取付けられ、又該ワイヤ係着具は取付け位置が上下方向に変更可能であり、前記ワイヤ係着具の側面にはワイヤ係着ピンが突設され、ループは前記ワイヤ係着ピンに着脱可能であるので、前記ワイヤの下端処理が容易であり、ワイヤ下端と前記ワイヤ係着ピンとの係着が容易となり、又前記ワイヤ係着具の取付け位置を細かく変化させることで、前記ワイヤ長さの細かな調整が可能となる等の優れた効果を発揮する。
本発明が実施されるオーバヘッドドアの概略斜視図である。 同前立断面図である。 第1の実施例を示すシャッタカーテン下端部の拡大斜視図である。 同前裏面図である。 同前側面図である。 (A)は第1の実施例に使用されるワイヤの端部処理を示すワイヤ下端の部分図、(B)は図6(A)のA−A矢視図である。 第2の実施例を示すシャッタカーテン下端部の拡大斜視図である。 (A)(B)は、それぞれ第3の実施例を示すシャッタカーテン下端部の側面図である。 第4の実施例を示す要部斜視図である。 従来例を示す説明図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。
先ず図1、図2に於いて、本発明の実施例に係るオーバヘッドドアについて説明する。尚、図10中で示したものと同等のものには同符号を付してある。
建屋等の躯体の開口部8の両側柱9に沿って、垂直ガイドレール11が設けられ、天井に沿って水平ガイドレール12が設けられ、前記垂直ガイドレール11と前記水平ガイドレール12とは湾曲レール13によって連結されている。前記垂直ガイドレール11の上方には水平な巻取ドラムシャフト1等が設けられている。
シャッタカーテン4は所要数のパネル5が屈曲自在に連結されて構成され、各パネル5の両端にはガイドローラ22が支軸(図示せず)を介して回転自在に設けられている。
該ガイドローラ22は、前記垂直ガイドレール11、前記湾曲レール13、前記水平ガイドレール12に転動自在に嵌合し、前記シャッタカーテン4は前記垂直ガイドレール11、前記湾曲レール13、前記水平ガイドレール12に沿ってスライド可能となっている。
前記巻取ドラムシャフト1はブラケット15を介し躯体側(図示では側柱9)に回転自在に設けられている。前記巻取ドラムシャフト1の両端部には巻取ドラム2が設けられ、該巻取ドラム2に巻付けられたワイヤ3が前記シャッタカーテン4の最下段のパネル5に係着されている。又、前記巻取ドラムシャフト1にはバランススプリング6が設けられ、該バランススプリング6は前記ワイヤ3を介して前記シャッタカーテン4を上昇方向に付勢している。
前記開口部8が開かれる場合は、前記巻取ドラムシャフト1を介し前記巻取ドラム2が回転されることで前記ワイヤ3が巻取られ、前記シャッタカーテン4が前記垂直ガイドレール11に沿って引上げられ、更に前記水平ガイドレール12に格納される様になっている。
又、前記開口部8が閉じられる場合は、前記巻取ドラムシャフト1を介して前記巻取ドラム2が逆方向に回転され、前記ワイヤ3が繰出されて前記シャッタカーテン4が降下され、前記開口部8が閉じられる。
本実施例では、オーバヘッドドア設置時に於ける前記ワイヤ3の長さ調整を該ワイヤ3の下端側で行う様構成されている。
図3〜図5に於いて、本発明の第1の実施例について説明する。又、図3〜図5は、最下段のパネル5の幅端部を拡大して示している。
前記パネル5の幅端下部、例えば縦框17の下端部にはローラ支持部材18が固着される。該ローラ支持部材18の平断面は、L字状であり該ローラ支持部材18の一面(側面)18aが、前記パネル5の幅端面(前記縦框17の幅端面17a)に当接する様に、又前記ローラ支持部材18の背面18bが前記パネル5の裏面(前記縦框17の背面17b)に当接する様に取付けられる。
前記ローラ支持部材18の背面18bには軸受部材19を介してガイドローラピン21が固着され、該ガイドローラピン21にガイドローラ22が回転自在に取付けられている。該ガイドローラ22は前記垂直ガイドレール11に転動自在に嵌合する。
又前記縦框17の幅端面17aの下端には、前記ローラ支持部材18の側面18aを介してワイヤ掛け部材23が固着される。該ワイヤ掛け部材23と前記ガイドローラ22とは干渉しない様に、前記ガイドローラピン21は前記ワイヤ掛け部材23より更に延出している。前記ワイヤ掛け部材23の形状は、円板形状であり、周面には凹溝(図示せず)が形成され、該凹溝に前記ワイヤ3が嵌合する様になっている。尚、前記ローラ支持部材18を平板状とし、前記側面18aを省略できる場合は、前記ワイヤ掛け部材23は前記幅端面17aに直付けしてもよい。
前記縦框17の幅端面17aの前記ワイヤ掛け部材23の上方に、又前記側面18aと干渉しない位置に所定のピッチで少なくとも3つのワイヤ係止孔24が穿設される。該ワイヤ係止孔24のピッチPは、例えば前記巻取ドラム2の1/4回転分の周長とする。
前記ワイヤ係止孔24の形状は、円孔と該円孔の下端より垂直下方に延出するスリット孔により形成された鍵孔形状となっており、前記円孔はワイヤ下端に固着される掛止部材(後述)25が挿脱できる大きさであり、又前記スリット孔の幅は、前記ワイヤ3の径より大きく、前記掛止部材25の径、或は幅より小さくなっている。
前記ワイヤ3の下端には前記掛止部材25が固着される。該掛止部材25の一例としては、図6に示されるスリーブ26があり、該スリーブ26には前記ワイヤ3と締結ワイヤ27が挿通され、前記スリーブ26をカシメて前記ワイヤ3と前記締結ワイヤ27とを締結する。尚、前記スリーブ26に前記ワイヤ3を挿通したのみで、前記スリーブ26をカシメ、前記ワイヤ3と前記スリーブ26間で充分なカシメ力が得られれば、前記締結ワイヤ27は省略することができる。又、前記締結ワイヤ27は市販のものを使用したが、前記掛止部材25用として別途製作してもよい。
又、前記スリーブ26を前記ワイヤ3、前記締結ワイヤ27にカシメる状態としては、前記スリーブ26の上端より前記締結ワイヤ27が食み出さない様にする。
前記巻取ドラム2から垂下された前記ワイヤ3は、前記ワイヤ掛け部材23を掛回され、上方のワイヤ係止孔24に前記スリーブ26が差込まれる。該スリーブ26が前記ワイヤ係止孔24に挿入された状態で、前記ワイヤ3に張力が作用すると、前記ワイヤ3の先端(下端)は、下方に引張られ、ワイヤ3が前記ワイヤ係止孔24のスリット孔に嵌合する。前記スリーブ26は前記スリット孔の幅より太いので、前記スリーブ26を介してワイヤ3の下端は前記ワイヤ係止孔24に係着される。
尚、該ワイヤ係止孔24の位置は、前記ワイヤ掛け部材23の凹溝に接する鉛直線よりも前記ワイヤ3側(パネル5の表面側)に位置することが好ましい。このことで、前記ワイヤ3の前記ワイヤ掛け部材23に対する掛回し量が大きくなり、前記ワイヤ3の張力に変動があった場合でも外れ難くなる。
以下、上記第1の実施例に於けるワイヤ3の調整作用について説明する。
最下段の前記パネル5を地面に接地させた状態とし、又前記バランススプリング6の付勢力が前記巻取ドラム2に作用しない様に、前記バランススプリング6を拘束しておく。
前記ワイヤ3の設計寸法は、前記ワイヤ係止孔24のうち、中央のワイヤ係止孔24に係着した長さとするが、上記した様に躯体側の誤差、或は組立て誤差等から中央のワイヤ係止孔24に係着することが最適ではない場合がある。
この場合、前記ワイヤ3の下端の係着位置を他のワイヤ係止孔24に変更する。前記パネル5の下端の位置迄の距離が予定より長い場合は、図3〜図5に示されている様に下側のワイヤ係止孔24に係着させる。
又、前記バランススプリング6の付勢力にバラツキが有る場合についても、同様に調整が行われ、付勢力を強くしたい場合は、前記バランススプリング6の初期トルク、即ち初期捩り回転数を多くする。捩り回転数を多くすると、より多くワイヤ3が繰出されるので、前記ワイヤ3の下端を上側のワイヤ係止孔24に係着させることで初期トルクを大きくした状態で前記ワイヤ3をパネル5に係着させることができ、前記バランススプリング6による前記パネル5の上昇力を大きくすることができる。
又、同様にして初期トルクを小さく設定する場合は、前記ワイヤ3の下端を下側のワイヤ係止孔24に係着させればよい。係着が完了した後、前記バランススプリング6の拘束を解き、該バランススプリング6による上昇力を前記シャッタカーテン4に作用させる。
而して、第1の実施例によれば、前記巻取ドラム2側でワイヤ3の長さを調整する必要がなく、最下段のパネル5に対してワイヤ3の下端を係着する孔を選択するのみで、前記巻取ドラム2から前記ワイヤ3の下端迄の長さ調整が可能となる。又、作業は地面での作業となり、又ワイヤ切断等の必要がなく、下端の掛替えだけですむので、簡単であり、安全である。
図7は、第2の実施例を示している。尚、図7中、図3中で示したものと同等のものには同符号を付し、その説明を省略する。
第2の実施例では、ワイヤ3の長さをよりきめ細かく調整可能としたものである。
縦框17の幅端面17aに、上下方向に延びるスリット状の逃げ孔28を穿設する。該逃げ孔28の上下寸法は、前記ワイヤ3の調整代と同じかそれ以上とし、幅寸法は、後述するワイヤ係止孔24の円孔の径と同じか、少し大きくなっている。前記縦框17のローラ支持部材18の上側に、断面L字状のワイヤ係着具29が取付けられ、該ワイヤ係着具29は前記縦框17の背面17bから幅端面17aに掛渡って当接し、前記背面17b部分にボルト等の固着具31によって固着される。
前記ワイヤ係着具29の側面29aにはワイヤ係止孔24が穿設され、該ワイヤ係止孔24は前記ワイヤ係着具29を前記縦框17に取付けた状態で、前記逃げ孔28に合致する様になっている。尚、前記ワイヤ係着具29の材質を前記幅端面17aより高強度とすることで、前記ワイヤ係止孔24の補強となり、前記ワイヤ3に大きな張力が作用した場合に、前記ワイヤ係止孔24が損傷することが防止される。又、該ワイヤ係止孔24等が変形した場合でも、前記ワイヤ係着具29を交換することで容易に対応できる。
又、前記背面17bには、前記固着具31が螺合する螺子孔32が上下方向に所定ピッチで穿設されており、前記固着具31は前記螺子孔32の位置に合わせ、取付け位置が変更可能となっている。好ましくは、前記ワイヤ係着具29のボルト取付け孔のピッチをQとし、前記背面17bに穿設した前記螺子孔32のピッチをQ′とする。ピッチQとピッチQ′とを同一とすることで、1ピッチずつの取付け位置変更が可能となる。
尚、図示では前記ワイヤ係着具29に前記ワイヤ係止孔24は1つ穿設したが、上下方向に複数穿設してもよく、更に複数穿設する場合は、前記ワイヤ係止孔24の上下方向のピッチをボルト取付け孔のピッチQと異ならせ、例えばQ/2としてもよい。
前記ワイヤ3の係着作業については、スリーブ26を前記ワイヤ係止孔24に挿入することで係着が完了する。前記ワイヤ3の長さ調整については、上記した様に前記ワイヤ係着具29の取付け位置を変更する。
又、前記逃げ孔28はスリット状ではなく、複数の丸孔とし、該丸孔を前記ワイヤ係着具29の各取付け位置での前記ワイヤ係止孔24に合致させてもよい。
図8により、第3の実施例を説明する。尚、図8中、図3中で示したものと同等のものには同符号を付してある。又、図8中、ガイドローラ22は省略している。
第3の実施例では、縦框17の幅端面17aに少なくとも1つ(図示では2つ)のワイヤ係止孔24′を穿設し、該ワイヤ係止孔24′の上側に第2ワイヤ掛け部材33を固着する。該第2ワイヤ掛け部材33は、円形であり、その周面には凹溝(図示せず)が形成され、該凹溝には前記ワイヤ3が嵌合可能となっている。
前記ワイヤ係止孔24′の形状は、円孔と該円孔の上端、下端の両位置より垂直上方及び下方に延出する2つのスリットが形成され、前記ワイヤ係止孔24′にスリーブ26を挿入した後、ワイヤ3に上方及び下方のいずれの張力が作用した場合でも、ワイヤ3の下端が前記ワイヤ係止孔24′に係着可能となっている。
図8(A)は、前記ワイヤ3が下側のワイヤ係止孔24′に係着された状態を示している。又、前記ワイヤ3が上側のワイヤ係止孔24′に係着されることで、前記ワイヤ係止孔24′,24′の距離だけワイヤ3の長さが短く調整できる。
図8(B)は、前記ワイヤ3が前記ワイヤ掛け部材23及び前記第2ワイヤ掛け部材33に掛回された後、上側のワイヤ係止孔24′に係着された状態を示している。前記ワイヤ3が前記第2ワイヤ掛け部材33に掛回されることで、掛回された分だけ短く調整できる。
更に、前記ワイヤ3を前記第2ワイヤ掛け部材33に掛回した状態で、下側のワイヤ係止孔24′に係着させれば、前記ワイヤ係止孔24′,24′の距離だけワイヤ3の長さを更に短く調整できる。
前記ワイヤ係止孔24′の上側に、第2ワイヤ掛け部材33を設けることで、前記ワイヤ係止孔24′の数の2倍の数の長さ調整が可能となる。
尚、前記ワイヤ3が前記ワイヤ掛け部材23に掛回された後、前記第2ワイヤ掛け部材33に掛回されずに上側のワイヤ係止孔24′に係着された状態と、前記ワイヤ3が前記ワイヤ掛け部材23及び前記第2ワイヤ掛け部材33に掛回された後、上側のワイヤ係止孔24′に係着された状態との長さの差は、上下の係止孔24′,24′同士の間隔と同じであることが好ましい。
図9は、第4の実施例を示している。
第4の実施例では、図7で示した第2の実施例中のワイヤ係着具29を、ワイヤ係着具35に変更し、又前記ワイヤ3の下端の処理を、ループさせスリーブ26で締結したものである。
前記ワイヤ係着具35にはボルトで螺子孔32(図7参照)に螺着する為の、孔36が穿設され、前記ワイヤ係着具35の側面35aには、ワイヤ係着ピン37が立設されている。該ワイヤ係着ピン37は先端にフランジ37aが形成され、ワイヤ3の外れ止となっている。
前記ワイヤ3の先端にはループ38が形成され、該ループ38は円状に拡大することで前記フランジ37aが挿入可能であり、前記ループ38に外力を付与しない状態では、扁平な形状をしており、ループ38内径の最小径は前記フランジ37aの直径より小さくなっている。
図7を参照すれば、前記ワイヤ掛け部材23を掛回した後、前記ループ38を前記ワイヤ係着ピン37に挿入して、ワイヤ3の下端を前記ワイヤ係着ピン37に係着する。ワイヤ3の長さを調整する場合は、前記ワイヤ係着具35の縦框17に対する取付け位置を変更する。
尚、第4の実施例に於いて、前記ワイヤ掛け部材23を省略し、前記ループ38を直接前記ワイヤ係着ピン37に係着する様にしてもよい。
上述した様に、本発明ではワイヤ3の長さ調整を、ワイヤ3の下端のパネル5に対する取付け位置を変更することで行う様にしたので、作業性が向上し、又低所作業の為安全性が向上する。
1 巻取ドラムシャフト
2 巻取ドラム
3 ワイヤ
4 シャッタカーテン
5 パネル
17 縦框
18 ローラ支持部材
24 ワイヤ係止孔
25 掛止部材
26 スリーブ
28 逃げ孔
29 ワイヤ係着具
33 第2ワイヤ掛け部材
35 ワイヤ係着具
37 ワイヤ係着ピン
38 ループ

Claims (6)

  1. 所要数のパネルを屈曲自在に連結して構成されたシャッタカーテンと、シャフト両端部に設けられ、バランススプリングにより巻取方向に付勢された巻取ドラムと、該巻取ドラムに巻設され下端が前記シャッタカーテンの最下段のパネルに係着されたワイヤとを有し、該ワイヤ下端の係着位置を上下方向に変更可能としたことを特徴とするオーバヘッドドア。
  2. 前記パネルの幅端面の下端にワイヤ掛け部材を設け、前記ワイヤは前記ワイヤ掛け部材を掛回した後、前記ワイヤ掛け部材の上方で前記幅端面に係着される請求項1のオーバヘッドドア。
  3. 前記ワイヤの下端には掛止部材が固着され、前記パネルの幅端面には上下方向に所定のピッチでワイヤ係止孔が複数穿設され、該ワイヤ係止孔は円孔と該円孔に連続し下方に延びるスリット孔から成り、前記円孔には前記掛止部材が挿脱可能であり、前記スリット孔は前記ワイヤが挿通可能であると共に前記掛止部材が係止される様になっている請求項2のオーバヘッドドア。
  4. 前記ワイヤの下端には掛止部材が固着され、前記パネルの裏面から幅端面に掛渡りL字状に屈曲したワイヤ係着具が前記パネルの幅端部に着脱可能に取付けられ、又該ワイヤ係着具は取付け位置が上下方向に変更可能であり、前記ワイヤ係着具の側面にはワイヤ係止孔が穿設され、該ワイヤ係止孔は円孔と該円孔に連続し下方に延びるスリット孔から成り、前記円孔には前記掛止部材が挿脱可能であり、前記スリット孔は前記ワイヤが挿通可能であると共に前記掛止部材が係止される請求項2のオーバヘッドドア。
  5. 前記ワイヤ掛け部材の上方に第2ワイヤ掛け部材が固着され、前記ワイヤ掛け部材と前記第2ワイヤ掛け部材との間に少なくとも1つのワイヤ係止孔が穿設され、前記ワイヤの下端は前記ワイヤ掛け部材に掛回された後、前記ワイヤ係止孔に係止可能であると共に前記ワイヤ掛け部材及び前記第2ワイヤ掛け部材に掛回された後、前記ワイヤ係止孔に係止可能である様構成された請求項2のオーバヘッドドア。
  6. 前記ワイヤの下端がループに形成され、前記パネルの裏面から幅端面に掛渡りL字状に屈曲したワイヤ係着具が前記パネルの幅端部に着脱可能に取付けられ、又該ワイヤ係着具は取付け位置が上下方向に変更可能であり、前記ワイヤ係着具の側面にはワイヤ係着ピンが突設され、ループは前記ワイヤ係着ピンに着脱可能である請求項2のオーバヘッドドア。
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